JP2001077621A - 一次放射器 - Google Patents

一次放射器

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JP2001077621A
JP2001077621A JP24790399A JP24790399A JP2001077621A JP 2001077621 A JP2001077621 A JP 2001077621A JP 24790399 A JP24790399 A JP 24790399A JP 24790399 A JP24790399 A JP 24790399A JP 2001077621 A JP2001077621 A JP 2001077621A
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JP
Japan
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dielectric substrate
waveguide
polarized wave
probe
primary radiator
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JP24790399A
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Genshu To
元珠 竇
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円偏波を直線偏波に変換する一次放射器にお
いて、全長を短くして小型化を図ること。 【解決手段】 誘電体基板2の表面に一対の切欠部4a
を有する円形の導体パターン4を形成し、この誘電体基
板2の裏面にプローブ5を両切欠部4aを結ぶ直線に対
して略45度の角度で交叉するように設ける。一端にホ
ーン部1aを有する導波管1の他端開口部に誘電体基板
2を設置し、この誘電体基板2を介して導波管1の開口
部を有底状の金属ケース3で塞ぎ、金属ケース3の内底
面を誘電体基板2の裏面と対向する反射面3aとする。
これにより、導体パターン4を有する誘電体基板2と反
射面3aとでMSAに類似した素子構造の共振器が構成
されるため、導波管1内に導かれた円偏波をこの共振器
により例えば左旋円偏波を垂直偏波に、右旋円偏波を水
平偏波に変換してプローブ5で受信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星放送反射式ア
ンテナ等に備えられる一次放射器に係り、特に、円偏波
を直線偏波に変換するのに好適な一次放射器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の一次放射器として、
一端にホーン部を有し他端を閉塞面とした導波管と、こ
の導波管の内部に設置された90度移相板と、この90
度移相板と導波管の閉塞面間に設置されたプローブとを
具備したものが知られている。90度移相部は導波管内
に進入した円偏波を直線偏波に変換するものであり、リ
ッジと称せられる台形状の金属板や、両端をくさび状に
した誘電体板によって形成されている。プローブは90
度移相部に対して略45度の角度で交差しており、プロ
ーブと閉塞面との距離は管内波長の約1/4波長分だけ
離れている。
【0003】このように概略構成された一次放射器にお
いて、衛星から送信された左旋円偏波および右旋円偏波
は、ホーン部から導波管の内部に導かれて90度移相板
により直線偏波に変換される。この場合、例えば左旋円
偏波が垂直偏波に変換され、右旋円偏波が水平偏波に変
換されるため、左旋円偏波は導波管内に垂直に設置され
たプローブにより受信され、右旋円偏波は導波管内に水
平に設置されたプローブにより受信され、その受信信号
は図示せぬコンバータ回路でIF周波数信号に周波数変
換されて出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如く
構成された従来の一次放射器においては、円偏波を直線
偏波に変換するための90度移相部として、導波管の軸
線方向に延びる金属板や誘電体板が用いられているた
め、導波管の全長が90度移相板の設置スペースによっ
て大きくなり、このことが一次放射器の小型化を妨げる
大きな要因となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、パッチアンテ
ナと称せられるMSA(Micro Stripline Antenna)の素
子構造を導波管の内部に設置し、このMSA素子構造を
90度移相部として用いて円偏波を直線偏波に変換する
こととする。すなわち、直交軸の長さを異にする導体パ
ターンを一面に設けた誘電体基板と、誘電体基板の他面
と所定間隔を存して対向する反射面とで共振器を構成す
ることにより、導波管内に導かれた円偏波を共振器で直
線偏波に変換してプローブにより受信することができ、
一次放射器の全長を大幅に短くすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一次放射器では、一端に
電波の導入用の開口を有する導波管と、この導波管の内
部に電波の進行方向と直交するように設置された誘電体
基板と、この誘電体基板の一面に設けられた導体パター
ンと、前記誘電体基板の他面と所定間隔を存して対向す
る反射面と、前記導体パターンと前記反射面との間に設
置されたプローブとを備え、前記導体パターンの面内方
向における直交軸の長さを異ならせると共に、この直交
軸に対して前記プローブを約45度の角度で交叉させ
た。
【0007】このような一次放射器によれば、導体パタ
ーンを有する誘電体基板と反射面とで共振器が構成され
るため、導波管内に導かれた円偏波をこの共振器により
例えば左旋円偏波を垂直偏波に、右旋円偏波を水平偏波
に変換してプローブで受信することができる。したがっ
て、90度移相部として金属板や誘電体板を用いていた
従来技術に比べると、一次放射器の全長を大幅に短くす
ることができる。
【0008】前記導体パターンは種々の形状のものを採
用することができ、例えば、円形または方形の導体パタ
ーンの一部に切欠部や突部を形成すれば良い。
【0009】また、上記の構成において、前記プローブ
はできるだけ最大共振点に近い位置に設置することが好
ましく、特に、一面に導体パターンを設けた誘電体基板
の他面にプローブを設けると、導体パターンとプローブ
が誘電体基板の表裏両面に一体形成されるため、構造が
簡略化されて組立作業性も良好になる。
【0010】また、上記の構成において、前記誘電体基
板を導波管の開口端と有底状の金属ケースとで挟持する
と共に、この金属ケースの内底面を反射面にすることが
好ましく、このように構成すると、組立作業性が非常に
良好になる。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の実施例に係る一次放射器の断面図、図2
は図1の矢印A方向から見た側面図である。
【0012】図1に示すように、本実施例に係る一次放
射器は、一端にホーン部1aを有し他端を開口した導波
管1と、この導波管1の開口端に設置された誘電体基板
2と、この誘電体基板2を介して導波管1の開口端を塞
ぐように設置された有底状の金属ケース3とを具備して
おり、誘電体基板2の表裏両面には導体パターン4とプ
ローブ5がそれぞれ設けられている。誘電体基板2はポ
リテトラフルオロエチレン等の誘電正接の低い誘電材料
からなり、導体パターン4は例えば銅箔をエッチングす
ることによって形成される。
【0013】図2に示すように、導体パターン4は18
0度対向する位置に一対の切欠部4aを有する円形パタ
ーンであり、これら切欠部4aを形成することにより、
導体パターン4の面内方向における直交軸の長さは異な
っている。また、プローブ5は誘電体基板2の裏面で導
体パターン4の中心方向へ延びており、その延出方向は
前記直交軸に対して略45度の角度で交叉している。
【0014】金属ケース3は図示せぬビス等を用いて導
波管1に固定されており、誘電体基板2は導波管1と金
属ケース3間に挟持されている。金属ケース3の長さは
共振インピーダンスに合うように設定されており、その
内底面に誘電体基板2の裏面と対向する反射面3aが形
成されている。したがって、表面に導体パターン4を有
する誘電体基板2と反射面3aとによってMSAに類似
した素子構造の共振器が構成され、これら導体パターン
4と反射面3a間に定在波が発生することになる。
【0015】このように構成された一次放射器におい
て、衛星から送信された円偏波は、ホーン部1aから導
波管1の内部に導かれ、導体パターン4と誘電体基板2
を通過する際に直線偏波に変換される。この場合、導体
パターン4に切欠部4aが形成されているため、例えば
左旋円偏波が垂直偏波に変換され、右旋円偏波が水平偏
波に変換される。本実施例においては、垂直偏波に変換
された左旋円偏波がプローブ5により受信されるが、こ
のプローブ5と直交する向きに別のプローブを設置すれ
ば、水平偏波に変換された右旋円偏波を受信することが
できる。
【0016】上記した実施例にあっては、導体パターン
4を有する誘電体基板2と金属ケース3の反射面3aと
で共振器が構成されるため、導波管1内に導かれた円偏
波をこの共振器により直線偏波に変換してプローブ5で
受信することができ、90度移相部として金属板や誘電
体板を用いていた従来技術に比べると、一次放射器の全
長を大幅に短くすることができる。また、導体パターン
4とプローブ5を誘電体基板2の表裏両面に一体形成し
たため、構造が簡略化されて組立作業性を高めることが
でき、さらに、反射面3aを金属ケース3の内底面に形
成し、この金属ケース3と導波管1とで誘電体基板2を
挟持するように構成したため、組立作業性が非常に良好
になる。
【0017】なお、本発明による一次放射器は上記各実
施例に限定されず、種々の変形例を採用することができ
る。例えば、導体パターンの形状を円形に代えて方形に
したり、切欠部の代わりに突部を導体パターンに形成し
ても良く、また、プローブを誘電体基板ではなく金属ケ
ースに設置しても良い。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】直交軸の長さを異にする導体パターンを一
面に設けた誘電体基板と、誘電体基板の他面と所定間隔
を存して対向する反射面とで共振器を構成し、この共振
器により導波管内に導かれた円偏波を直線偏波に変換し
てプローブで受信するようにしたため、90度移相部と
して金属板や誘電体板を用いていた従来技術に比べる
と、一次放射器の全長を大幅に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る一次放射器の断面図であ
る。
【図2】図1の矢印A方向から見た側面図である。
【符号の説明】
1 導波管 2 誘電体基板 3 金属ケース 3a 反射面 4 導体パターン 4a 切欠部 5 プローブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に電波の導入用の開口を有する導波
    管と、この導波管の内部に電波の進行方向と直交するよ
    うに設置された誘電体基板と、この誘電体基板の一面に
    設けられた導体パターンと、前記誘電体基板の他面と所
    定間隔を存して対向する反射面と、前記導体パターンと
    前記反射面との間に設置されたプローブとを備え、前記
    導体パターンの面内方向における直交軸の長さを異なら
    せると共に、この直交軸に対して前記プローブを約45
    度の角度で交叉させたことを特徴とする一次放射器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記プローブ
    を前記誘電体基板の他面に設けたことを特徴とする一次
    放射器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    誘電体基板を前記導波管の開口端と有底状の金属ケース
    とで挟持すると共に、この金属ケースの内底面を前記反
    射面としたことを特徴とする一次放射器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087580A2 (ko) * 2009-01-30 2010-08-05 한국항공대학교 산학협력단 원형 편파 발생이 가능한 도파관 어댑터
JP2017213385A (ja) * 2008-12-19 2017-12-07 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation 対話型ペインティングゲーム及び関連するコントローラ

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