JP2001076991A - 荷電粒子線露光装置及びその制御方法。 - Google Patents

荷電粒子線露光装置及びその制御方法。

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JP2001076991A
JP2001076991A JP24672899A JP24672899A JP2001076991A JP 2001076991 A JP2001076991 A JP 2001076991A JP 24672899 A JP24672899 A JP 24672899A JP 24672899 A JP24672899 A JP 24672899A JP 2001076991 A JP2001076991 A JP 2001076991A
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particle beam
unit
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Takasumi Yui
敬清 由井
Masato Muraki
真人 村木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】露光動作を制御するための制御データの処理の
際に発生し得るエラーを検知し、そのエラーを完全に訂
正することにより、露光動作の停止を防止すると共に製
造されるデバイスの信頼性を向上させる。 【解決手段】RAM310から制御データ及びそれに付
随する冗長データを読み出して、エラーチェック部32
0において制御データがエラーを有するか否かを冗長デ
ータに基づいてチェックし、エラーがある場合には、エ
ラー訂正部330においてそのエラーを冗長データに基
づいて完全に訂正しFIFOメモリ340に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線露光装
置及びその制御方法に係り、特に、荷電粒子線によって
基板にパターンを描画する荷電粒子線露光装置及びその
制御方法、並びに、該制御方法によって制御された荷電
粒子線露光装置を利用するデバイスの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子線露光装置として、例えば電子
ビーム露光装置やイオンビーム露光装置等がある。荷電
粒子線露光装置は、例えば、半導体集積回路、半導体集
積回路を製造するためのマスク或いはレチクル、LCD
等の表示装置等を形成するための基板(例えば、ウェ
ハ、ガラスプレート等)上に所望のパターンを描画する
ために使用される。
【0003】荷電粒子線露光装置では、荷電粒子線の照
射を制御するブランカをオン・オフさせながら該荷電粒
子線により基板上を走査することにより、基板上のレジ
ストに所望のパターンを描画する。従って、荷電粒子線
露光装置では、膨大な露光制御データを高速に処理する
必要がある。
【0004】そのため、荷電粒子線露光装置では、露光
制御データを処理する際にエラーが発生する可能性が比
較的高い。しかも、荷電粒子線露光装置では、エラーが
反映される対象が半導体回路等のデバイスであるため、
エラーの発生は歩留まりの低下やスループットの低下を
齎し、致命的であると言える。
【0005】そこで、エラーの発生による上記の問題を
解決するために、エラーの発生を検知して、元のデータ
に近いデータによって、そのエラーに係るデータを置換
する方法がある(特開平6−309421号)。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記の従来例に係る方法では、元のデータと完全に一致す
るデータによって、エラーに係るデータを置換すること
ができない。従って、上記の従来例に係る方法では、製
造されるデバイスの信頼性が低いことは自明である。
【0007】本発明は、上記の背景に鑑みてなされたも
のであり、例えば、露光動作を制御するための制御デー
タの処理の際に発生し得るエラーを検知し、そのエラー
を完全に訂正することにより、露光動作の停止を防止す
ると共に製造されるデバイスの信頼性を向上させること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に係
る荷電粒子線露光装置は、荷電粒子線によって基板にパ
ターンを描画する荷電粒子線露光装置であって、制御デ
ータを格納する格納部と、前記格納部から読み出された
制御データのエラーの有無をチェックするエラーチェッ
ク部と、前記エラーチェック部によってエラーが検知さ
れた場合に該エラーを完全に訂正するエラー訂正部と、
エラーが存在しない又はエラーが完全に訂正された制御
データに基づいて露光に関する動作を制御する制御部と
を備えることを特徴とする。
【0009】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、エラーが存在しない又はエラー
が完全に訂正された制御データを取り込み、取り込んだ
順に該制御データを前記制御部に供給するバッファメモ
リを更に備えることが好ましい。
【0010】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記格納部、前記エラーチェッ
ク部及び前記エラー訂正部を構成要素として構成される
制御データ供給部は、前記バッファメモリが前記制御部
に制御データを供給する頻度よりも高い頻度で前記バッ
ファメモリに対して制御データを供給する能力を有する
ことが好ましい。
【0011】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記格納部、前記エラーチェッ
ク部及び前記エラー訂正部を構成要素として構成される
制御データ供給部は、前記エラーチェック部によってエ
ラーが検知されない状態においては、前記バッファメモ
リが前記制御部に制御データを供給する頻度よりも高い
頻度で前記バッファメモリに対して制御データを供給す
る能力を有することが好ましい。
【0012】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記格納部には、制御データと
共に冗長データが予め格納され、前記エラーチェック部
及び前記エラー訂正部は、前記格納部から制御データと
共に読み出される冗長データに基づいて該制御データの
エラーの有無のチェック及びエラーの訂正を各々実行す
ることが好ましい。
【0013】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、制御データ及びそれに付随する
冗長データを生成し、前記格納部に書き込むためのデー
タ生成部を更に備えることが好ましい。
【0014】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記冗長データは、水平垂直パ
リティを含み、前記エラーチェック部及び前記エラー訂
正部は、水平垂直パリティ方式に従って各々エラーのチ
ェック及び訂正を実行することが好ましい。
【0015】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記エラー訂正部は、前記エラ
ーチェック部によってエラーが検知された場合に該エラ
ーに係る制御データを前記格納部から再度読み出すこと
が好ましい。
【0016】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記バッファメモリから前記制
御部に制御データを供給することができなくなった場合
に、所定のエラー処理を実行するエラー処理手段を更に
備えることが好ましい。
【0017】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記エラー処理は、露光動作を
停止させる処理を含むことが好ましい。
【0018】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記エラー処理は、エラーメッ
セージを出力する処理を含むことが好ましい。
【0019】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、基板に対する荷電粒子線の照射
を制御する照射制御部を更に備え、前記制御データは、
前記照射制御部を制御するためのデータを含むことが好
ましい。
【0020】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、基板に対する荷電粒子線の照射
を制御するブランカを更に備え、前記制御データは、前
記ブランカを制御するためのブランカ制御データを含む
ことが好ましい。
【0021】本発明の第2の側面に係る荷電粒子線露光
装置の制御方法は、荷電粒子線によって基板にパターン
を描画する荷電粒子線露光装置の制御方法であって、格
納部から読み出された制御データのエラーの有無をチェ
ックするエラーチェック工程と、前記エラーチェック工
程でエラーが検知された場合に該エラーを完全に訂正す
るエラー訂正工程と、エラーが存在しない又はエラーが
完全に訂正された制御データに基づいて露光に関する動
作を制御する制御工程とを含むことを特徴とする。
【0022】本発明の第3の側面に係るメモリ媒体は、
荷電粒子線によって基板にパターンを描画する荷電粒子
線露光装置の制御プログラムを格納したメモリ媒体であ
って、該制御プログラムは、格納部から読み出された制
御データのエラーの有無をチェックするエラーチェック
工程と、前記エラーチェック工程でエラーが検知された
場合に該エラーを完全に訂正するエラー訂正工程と、エ
ラーが存在しない又はエラーが完全に訂正された制御デ
ータに基づいて露光に関する動作を制御する制御工程と
を含むことが好ましい。
【0023】本発明の第4の側面に係るデバイスの製造
方法は、請求項15に記載の制御方法によって荷電粒子
線露光装置を制御しながら、基板にパターンを描画する
工程を含むことを特徴とする。
【0024】本発明の第5の側面に係る荷電粒子線露光
装置は、荷電粒子線によって基板にパターンを描画する
荷電粒子線露光装置を工程の一部に利用するデバイスの
製造方法であって、前記荷電粒子線露光装置において、
格納部から読み出された制御データのエラーの有無をチ
ェックするエラーチェック工程と、前記エラーチェック
工程でエラーが検知された場合に該エラーを完全に訂正
するエラー訂正工程と、エラーが存在しない又はエラー
が完全に訂正された制御データに基づいて露光に関する
動作を制御しながら、基板にパターンを描画する描画工
程とを実行することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】この実施の形態では、荷電粒子線
露光装置の一例として、マルチ電子ビーム露光装置につ
いて説明する。ただし、本発明は、マルチ電子ビーム露
光装置のみならず、シングル電子ビーム露光装置に適用
することもできるし、イオンビーム露光装置等の他の荷
電粒子線を使用する露光装置に適用することもできる。
【0026】図1は、本発明の好適な実施の形態に係る
電子ビーム露光装置の概略図である。図1において、1
は、カソード1a、グリッド1b、アノード1cを含む
電子銃である。カソード1aから放射された電子は、グ
リッド1bとアノード1cとの間に、電子源ESとして
のクロスオーバ像を形成する。
【0027】電子源ESから放射される電子は、コンデ
ンサーレンズ2を介して要素電子光学系アレイ3に照射
される。このコンデンサーレンズ2は、例えば3枚の開
口電極で構成される。
【0028】要素電子光学系アレイ3は、図2(B)に
示すように、電子銃1側から光軸AXに沿って順に配置
されたアパーチャアレイAA、ブランカアレイBA、要
素電子光学系アレイユニットLAU、ストッパアレイS
Aで構成される。なお、要素電子光学系アレイ3の詳細
については後述する。
【0029】要素電子光学系アレイ3は、電子源ESの
中間像を複数形成し、各中間像は後述する縮小電子光学
系4によってウェハ等の基板5上に縮小投影される。こ
れにより、基板5上には、同一の形状を有する複数の電
子源像が形成される。要素電子光学系アレイ3は、複数
の中間像が縮小電子光学系4を介して基板5上に縮小投
影される際に発生する収差を補正するように、該複数の
中間像を形成する。
【0030】縮小電子光学系4は、第1投影レンズ41
と第2投影レンズ42とからなる対称磁気ダブレット及
び第1投影レンズ43と第2投影レンズ44とからなる
対称磁気ダブレットで構成される。第1投影レンズ41
(43)の焦点距離をf1、第2投影レンズ42(4
4)の焦点距離をf2とすると、この2つのレンズ間の
距離はf1+f2である。
【0031】光軸AX上の物点は、第1投影レンズ41
(43)の焦点位置にあり、その像点は第2投影レンズ
42(44)の焦点に結ぶ。この像は−f2/f1に縮
小される。また、この露光装置100では、2つのレン
ズ磁界が互いに逆方向に作用する様に決定されているの
で、理論上は、球面収差、等方性非点収差、等方性コマ
収差、像面湾曲収差、軸上色収差の5つの収差を除い
て、他のザイデル収差および回転と倍率に関する色収差
が打ち消される。
【0032】6は、要素電子光学系アレイ3からの複数
の電子ビームを偏向させて、複数の電子源像を基板5上
でX、Y方向に略同一の変位量だけ変位させる偏向器で
ある。偏向器6は、図示はされていないが、偏向幅が広
い場合に用いられる主偏向器と、偏向幅が狭い場合に用
いられる副偏向器で構成されている。主偏向器は電磁型
偏向器で、副偏向器は静電型偏向器である。
【0033】7は、偏向器6を作動させた際に発生する
偏向収差による電子源像の焦点位置のずれを補正するダ
イナミックフォーカスコイルであり、8は、偏向により
発生する偏向収差の非点収差を補正するダイナミックス
ティグコイルである。
【0034】9は、基板5を載置し、光軸AX(Z軸)
方向とZ軸回りの回転方向に移動可能なθ-Zステージ
であって、ステージ基準板10が固設されている。
【0035】11は、θ-Zステージを載置し、光軸A
X(Z軸)と直交するXY方向に移動可能なXYステー
ジである。
【0036】12は、電子ビームによってステージ基準
板10上のマークが照射された際に生じる反射電子を検
出する反射電子検出器である。
【0037】次に、図2(A)及び(B)を参照して要
素電子光学系アレイ3の構成について説明する。前述し
たように、要素電子光学系アレイ3は、アパーチャアレ
イAA、ブランカアレイBA、要素電子光学系アレイユ
ニットLAU、ストッパアレイSAで構成される。図2
(A)は、電子銃1側から要素電子光学系アレイ3を見
た図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A’断面
図である。
【0038】アパーチャアレイAAは、図2(A)に示
すように、基板に複数の開口を設けた構造を有し、コン
デンサーレンズ2からの電子ビームを複数の電子ビーム
に分割する。
【0039】ブランカアレイBAは、アパーチャアレイ
AAで形成された各電子ビームを個別に偏向させる偏向
器を一枚の基板上に複数形成したものである。図3は、
ブランカアレイBAに形成された1つの偏向器を抜き出
して示した図である。ブランカアレイBAは、複数の開
口APが形成された基板31と、開口APを挟んだ一対
の電極で構成され、偏向機能を有するブランカ32と、
ブランカ32を個別にオン・オフさせるための配線Wと
を有する。図4は、ブランカアレイBAを下方から見た
図である。
【0040】要素電子光学系アレイユニットLAUは、
同一平面内に複数の電子レンズが2次元的に配列して形
成された電子レンズアレイである第1電子光学系アレイ
LA1及び第2電子光学系アレイLA2で構成される。
【0041】図5は、第1電子光学系アレイLA1を説
明する図である。第1電子レンズアレイLA1は、各
々、複数の開口に対応するドーナツ状電極が複数配列さ
れた上部電極板UE、中間電極板CE及び下部電極板L
Eの3枚を有し、絶縁物を介在させて、これらの3枚の
電極板を積層した構造を有する。
【0042】XY座標が互いに等しい上部、中間及び下
部電極板のドーナツ状電極は、一つの電子レンズ(いわ
ゆるユニポテンシャルレンズ)ULを構成する。各電子
レンズULの上部電極板のドーナツ状電極は、共通の配
線W1によりLAU制御回路112に接続され、各電子
レンズULの下部電極板のドーナツ状電極は、共通の配
線W3によりLAU制御回路112に接続されている。
上部電極板のドーナツ状電極及び下部電極板のドーナツ
状電極の間には、電子ビームの加速電位が印加される。
各電子レンズの中間電極板のドーナツ状電極には、個別
の配線W2を介してLAU制御回路112から適切な電
位が供給される。これにより、各電子レンズの電子光学
的パワー(焦点距離)を所望の値に設定することができ
る。
【0043】第2電子光学系アレイLA2も、第1電子
光学系アレイLA1と同様の構造及び機能を有する。
【0044】図2(B)に示すように、要素電子光学系
アレイユニットLAUでは、XY座標が互いに等しい第
1電子レンズアレイLA1の電子レンズと第2電子レン
ズアレイLA2の電子レンズとで一つの要素電子光学系
ELが構成される。
【0045】アパーチャアレイAAは、各要素電子光学
系ELの略前側焦点位置に位置する。従って、各要素電
子光学系ELは、その略後側焦点位置に、分割された各
電子ビームにより電子源ESの中間像を形成する。ここ
で、中間像が縮小電子光学系4を介して基板5に縮小投
影される際に発生する像面湾曲収差を補正するように、
要素電子光学系EL毎に、中間電極板のドーナツ状電極
に印加する電位を調整することにより電子レンズの電子
光学的パワーを調整し、中間像形成位置が調整される。
【0046】ストッパアレイSAは、アパーチャアレイ
AAと同様に、基板に複数の開口が形成された構造を有
する。ブランカアレイBAで偏向された電子ビームは、
その電子ビームに対応したストッパアレイSAの開口の
外に照射され、基板によって遮られる。
【0047】次に、図6を用いて要素電子光学系アレイ
3の機能について説明する。電子源ESから放射される
電子はコンデンサーレンズ2を通過し、これにより略平
行な電子ビームが形成される。そして、略平行な電子ビ
ームは、複数の開口を有するアパーチャアレイAAによ
って、複数の電子ビームに分割される。分割された電子
ビームの各々は要素電子光学系EL1〜EL3に入射
し、各要素電子光学系の略前側焦点位置に電子源ESの
中間像img1〜img3を形成する。そして、各中間
像は、縮小電子光学系4を介して被露光面である基板5
に投影される。
【0048】ここで、複数の中間像が被露光面に投影さ
れる際に発生する像面歪曲収差(縮小電子光学系4の光
軸方向における、基板上5の実際の結像位置と理想結像
位置とのずれ)を補正するために、前述のように、複数
の要素電子光学系の光学特性を個別に設定し、光軸方向
の中間像形成位置を要素電子光学系毎に異ならせてい
る。
【0049】また、ブランカアレイBAのブランカB1
〜B3と、ストッパアレイSAのストッパS1〜S3と
によって、各電子ビームを基板5上に照射させるか否か
が個別に制御される。なお、図6では、ブランカB3が
オンしているため、中間像img3を形成すべき電子ビ
ームは、ストッパアレイSAの開口S3を通過せず、ス
トッパアレイSAの基板により遮断される。
【0050】図7は、図1に示す電子ビーム露光装置1
00の制御系の構成を示す図である。BA制御回路11
1は、ブランカアレイBAの各ブランカのオン・オフを
個別に制御する制御回路、LAU制御回路112は、レ
ンズアレイユニットLAUを構成する電子レンズELの
焦点距離を制御する制御回路、D_STIG制御回路1
13は、ダイナミックスティグコイル8を制御して縮小
電子光学系4の非点収差を補正するための制御回路、
D_FOCUS制御回路114は、ダイナミックフォー
カスコイル7を制御して縮小電子光学系4のフォーカス
を調整するための制御回路、偏向制御回路115は、偏
向器6を制御する制御回路、光学特性制御回路116
は、縮小電子光学系4の光学特性(倍率、歪曲)を調整
する制御回路である。反射電子検出回路117は、反射
電子検出器12からの信号より反射電子量を演算する回
路である。
【0051】ステージ駆動制御回路118は、θ−Zス
テージ9を駆動制御すると共に、XYステージ11の位
置を検出するレーザ干渉計LIMと共同してXYステー
ジ11を駆動制御する制御回路である。
【0052】副制御部120は、メモリ121に格納さ
れた露光制御データをインターフェース122を介して
読み出して、これに基づいて制御回路(制御要素)11
1〜116及び118を制御する共に、反射電子検出回
路117を制御する。主制御部123は、この電子ビー
ム露光装置100の全体を統括的に制御する。
【0053】出力部124は、例えば、モニタ(表示装
置)及び/又はスピーカ等で構成され、例えばエラーメ
ッセージ等をオペレータに提供する。
【0054】次に、図7を参照しながら図1に示す電子
ビーム露光装置100の概略的な動作を説明する。
【0055】副制御部120は、メモリ121から露光
制御データを読み出して、該露光制御データから偏向器
6を制御するための制御データとして偏向制御データ
(主偏向器基準位置、副偏向器基準位置、主偏向ステー
ジ追従データ、偏向制御データ)を抽出して、必要に応
じてこれを展開して偏向制御回路115に提供すると共
に、該露光制御データからブランカアレイBAの各ブラ
ンカを制御するための制御データとしてブランカ制御デ
ータ(例えば、ドット制御データ又はドーズ制御デー
タ)を抽出して、必要に応じてこれを展開してBA制御
回路111に提供する。
【0056】偏向制御回路115は、偏向制御データに
基づいて偏向器6を制御し、これにより複数の電子ビー
ムを偏向させ、これと同時に、BA制御回路111は、
ブランカアレイBAの各ブランカを制御し、これにより
基板5に描画すべきパターンに応じてブランカをオン・
オフさせる。また、基板5にパターンを描画するために
複数の電子ビームにより基板5を走査する際、XYステ
ージ11はy方向に連続的に駆動され、このXYステー
ジ11の移動に追従するように、複数の電子ビームが偏
向器6によって偏向される。
【0057】各電子ビームは、図8に示すように、基板
5上の対応する要素露光領域(EF)を走査露光する。
この電子ビーム露光装置は、各電子ビームによる要素露
光領域(EF)が2次元に隣接するように設計されてお
り、複数の要素露光領域(EF)で構成されるサブフィ
ールド(SF)が1度に露光される。なお、図8に示す
例では、1つの要素露光領域(EF)は、8×8要素の
マトリックで構成される。このマトリックの各要素は、
偏向器6により偏向された電子ビームが基板5に照射さ
れる領域(位置)を示している。換言すると、8×8要
素のマトリックスからなる1つの要素露光領域(EF)
は、1つの電子ビームにより図8中の矢印に示す順に走
査される。
【0058】副制御部120は、1つのサブフィールド
(SF1)が露光された後、次のサブフィールド(SF
2)が露光されるように、偏向制御回路115に命じ
て、偏向器6によって、走査露光時のXYステージ11
の走査方向(y方向)と直交する方向(x方向)に複数
の電子ビームを偏向させる。
【0059】このようなサブフィールドの切り換えに伴
って、各電子ビームが縮小電子光学系4を介して縮小投
影される際の収差も変化する。そこで、副制御部120
は、LAU制御回路112、 D_STIG制御回路1
13及びD_FOCUS制御回路114に命じて、変化
した収差を補正するように、レンズアレイユニットLA
U、ダイナミックスティグコイル8及びダイナミックフ
ォーカスコイル7を調整する。
【0060】サブフィールドの切り換え後、再度、複数
の電子ビームにより各々対応する要素露光領域(EF)
の露光を実行することにより、2つ目のサブフィールド
(SF2)が露光される。この様にして、図8に示すよ
うに、サブフィールドSF1〜SF6の露光を順次実行
することにより、走査露光時のXYステージ11の走査
方向(y方向)と直交する方向(x方向)に並ぶサブフ
ィールドSF1〜SF6で構成されるメインフィールド
(MF)の露光が完了する。
【0061】このようにして図8に示す1つ目のメイン
フィールド(MF1)の露光が完了した後、副制御部1
20は、偏向制御回路115に命じて、順次、XYステ
ージ11の走査方向(y方向)に並ぶメインフィールド
(MF2、MF3、MF3、MF4・・・)に複数の電子
ビームを偏向させてると共に露光を実行する。これによ
り、図8に示すように、メインフィールド(MF2、M
F3、MF3、MF4・・・)で構成されるストライプ領
域(STRIPE1)の露光が実行される。
【0062】次いで、副制御部120は、ステージ駆動
制御回路118に命じてXYステージ11をx方向にス
テップ移動させ、次のストライプ領域(STRIPE
2)の実行する。
【0063】この実施の形態では、電子ビームによるパ
ターンの描画を制御する制御要素(例えば、ブランカア
レイBA、偏向器6、XYステージ11等)に供給する
制御データを処理する各データ処理部(例えば、BA制
御回路111、偏向制御回路115、ステージ駆動制御
回路118、副制御部120、主制御部123等)にお
いて、制御データ(例えば、ブランカを制御するブラン
カ制御データ、偏向器を偏向制御データ、ステージを制
御するステージ制御データ等)にエラーが発生した場合
に、そのエラーを検知し完全に訂正することにより、エ
ラーの発生による露光動作の停止を防止すると共に製造
され得るデバイスの信頼性を向上させる。
【0064】以下、この実施の形態をブランカアレイ
(BA)制御回路111に適用した例を挙げるが、この
実施の形態は他のデータ処理部に適用することができ
る。
【0065】[第1の適用例]図9は、この実施の形態
の適用例に係るBA制御回路111の構成を示す図であ
る。各BA制御回路111は、ブランカアレイBAに設
けられた複数のブランカ32を各々制御する複数のブラ
ンカ制御回路200と、複数のブランカ制御回路200
のいずれかにおいてエラーが発生した場合に、その旨を
検知して図7に示す副制御部120に通知するエラー検
知部250とを備える。
【0066】各ブランカ制御回路200には、副制御部
120から、該当するブランカ32を制御するためのブ
ランカ制御データが供給される。ブランカ制御データ
は、例えば、ブランカ32のオン・オフのみを制御する
ドットデータ、又は、ドーズ量(照射時間)を制御する
ためのドーズ量制御データである。
【0067】各ブランカ制御データは、例えば、副制御
部120のデータ生成部120aにおいて、メモリ12
1に格納された露光制御データを展開することにより生
成されて、該当するブランカ制御回路200に供給され
る。
【0068】図10は、各ブランカ制御回路200の構
成例を示す図である。各ブランカ制御回路200は、R
AM(例えば、SRAM又はDRAM)310と、エラ
ーチェック部320と、エラー訂正部330と、FIF
Oメモリ(バッファメモリ)340と、テンポラリレジ
スタ350と、シフトレジスタ360と、ドライバ37
0と、データコントローラ380とを有する。
【0069】図11は、図10に示すブランカ制御回路
200の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図10及び図11を参照しながらブランカ制御回路20
0の動作を説明する。
【0070】RAM310は、副制御部120のデータ
生成部120aから供給されるブランカ制御データ及び
冗長データを格納する。冗長データは、ブランカ制御デ
ータのエラーを検知するため、及び、エラーが存在する
場合にそのエラーを完全に訂正するために使用される。
冗長データは、例えば、副制御部120のデータ生成部
120aにおいてブランカ制御データに付加されてもよ
いし、メモリ121内に格納されている露光制御データ
中に予め含められていてもよいし、ブランカ制御回路2
00内でブランカ制御データに付加されてもよい。な
お、RAM310は、データコントローラ380から供
給される制御信号(RAMcontrol)に従って制
御される。
【0071】エラーチェック部320は、データコント
ローラ380から供給される制御信号(ロード命令信号
ECload)に従って、RAM310からブランカ制
御データ及びそれに付随する冗長データをロードし、該
冗長データに基づいて該ブランカ制御データがエラーを
有するか否かをチェックし、エラーを検知した場合はE
rrorDetをアクティブ(H)にする。
【0072】エラー訂正部330は、データコントロー
ラ380から供給される制御信号(エラー訂正命令信号
Correct)に従って、エラーに係るブランカ制御
データを冗長データに基づいて完全に訂正する。エラー
訂正の方法としては、例えば、エラー検出訂正(Err
or Check and Correction)の
ための水平垂直パリティ方式が好適である。この場合、
冗長データは、水平垂直パリティで構成される。
【0073】また、エラー訂正部330は、データコン
トローラ380から供給される制御信号(訂正データ出
力命令信号CDout)に従って、訂正されたブランカ
制御データを出力する。なお、この実施の形態では、エ
ラー訂正部330は、エラー訂正命令信号Correc
tが入力されない場合には、エラーチェック部320を
介してRAM310から供給されるブランカ制御データ
をそのまま出力する。
【0074】FIFOメモリ340は、データコントロ
ーラ380から供給される制御信号(書き込み命令信号
FIFOwrite)に従って、エラー訂正部330か
ら供給されるブランカ制御データを書き込む。また、F
IFOメモリ340は、データコントローラ380から
供給される制御信号(読み出し命令信号FIFOrea
d)に従って、最先に書き込まれたブランカ制御データ
を出力する。
【0075】テンポラリレジスタ350は、データコン
トローラ380から供給される制御信号(ロード命令信
号Tmpload)に従って、FIFOメモリ340か
ら供給されるブランカ制御データをロードし出力する。
【0076】シフトレジスタ360は、データコントロ
ーラ380から供給される制御信号(ストア命令信号S
Rstore)に従って、テンポラリレジスタ350か
ら供給されるブランカ制御データを取り込んで、データ
コントローラ380から供給されるシフトクロック(S
hiftClock)に従って、該ブランカ制御データ
をパラレルデータからシリアルデータに変換して出力す
る。
【0077】ドライバ370は、シフトレジスタ360
から連続的に出力されるブランカ制御データを増幅し
て、該当するブランカ32に供給する。
【0078】データコントローラ380は、上記の各デ
バイスを制御するための上記の信号を生成する他、露光
動作の続行を不能にするエラーの発生を検知して、その
旨を示すエラー検知信号Errorをエラー検出部25
0に供給する。このエラーは、例えば、FIFOメモリ
340がEmpty状態になった時、即ち、FIFOメ
モリ340中に、テンポラリレジスタ350に供給すべ
きブランカ制御データが存在しなくなった状態が含まれ
る。このような状態は、FIFOメモリ340から出力
されるEmpty信号によって認識することができる。
【0079】図12は、FIFOメモリ340に対する
ブランカ制御データの入力処理(書き込み処理)を示す
フローチャートである。この処理は、データコントロー
ラ380によって制御される。
【0080】ステップS311では、RAM310から
所定のビット数(例えば、16ビット)、即ち単位当た
りのブランカ制御データ及びそれに付随する冗長データ
を読み出す。ステップS312では、FIFOメモリ3
40から供給されるFull信号の状態に基づいて、F
IFOメモリ340がFull状態であるか否かを判定
し、Full状態でなければステップS313に進み、
Full状態(Full=H)であれば、読み出し(図
13のステップS322及び323)の実行によりFu
ll状態でなくなるのを待つ。
【0081】なお、この実施の形態では、図11に示す
ように、FIFOread信号は、Tmpload信号
がインアクティブになる時、即ち、FIFOメモリ34
0から出力されたブランカ制御データがテンポラリレジ
スタ350に取り込まれた後にインアクティブになり、
これに応答してFull信号がインアクティブになるも
のとする。
【0082】ステップS313では、RAM310から
出力されているブランカ制御データ及びそれに付随する
冗長データををエラーチェック部320にロードし(E
Cload=H)する。これにより、エラーチェック部
320は、冗長データに基づいて、ブランカ制御データ
にエラーが存在するか否かをチェックし、エラーが存在
する場合には、エラー検知信号ErrorDetをアク
ティブ(H)にする。
【0083】ステップS314では、エラー検知信号E
rrorDetの状態に基づいて、ブランカ制御データ
にエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在する
場合にはステップS315に進み、エラーが存在しない
場合にはステップS317に進む。
【0084】ステップS315では、エラー訂正部33
0にエラー訂正処理を実行させ(Correct=
H)、ステップS316では、エラー訂正部330に、
訂正されたブランカ制御データを出力させる(CDou
t=H)。なお、エラーが存在しない場合は、前述のよ
うに、エラー訂正部330は、エラーチェック部320
を介してRAM310から供給されるブランカ制御デー
タをそのまま出力する。
【0085】ステップS317では、エラー訂正部33
0から出力されているブランカ制御データをFIFOメ
モリ340に書き込む(FIFOwrite=H)。そ
の後、処理はステップS311に戻る。
【0086】なお、ステップS315において、エラー
を訂正することができない場合には、例えば、エラー検
知信号Errorにより、エラー検知部250(副制御
部120)にその旨を通知してもよい。
【0087】図13は、FIFOメモリ340からのブ
ランカ制御データの出力処理(読み出し処理)を示すフ
ローチャートである。この処理は、データコントローラ
380によって制御される。
【0088】ステップS321では、FIFOメモリ3
40から供給されるEmpty信号に基づいて、FIF
Oメモリ340がEmpty状態であるか否かを判定す
る。ここで、FIFOメモリ340がEmpty状態で
あることは、FIFOメモリ340に対する書き込み処
理が遅れたことを意味する。FIFOメモリ340がE
mpty状態になると、次にテンポラリレジスタ350
(更には、シフトレジスタ360、ドライバ370、ブ
ランカ32)に供給すべきブランカ制御データが存在し
ないため、パターンの正常な描画を続行することができ
なくなる。
【0089】ここで、厳密には、FIFOメモリ340
がEmpty状態に陥っても必ずしもパターンの正常な
描画の続行が不能にはならない。即ち、この実施の形態
では、テンポラリレジスタ350及びシフトレジスタ3
60が存在するために、シフトレジスタ360のシフト
動作が終了するまでに、FIFOメモリ340にブラン
カ制御データが書き込まれ、かつ、そのブランカ制御デ
ータがテンポラリレジスタ350に適切なタイミングで
ロードされればパターンの正常な描画を続行することが
できる。
【0090】しかしながら、この実施の形態では、FI
FOメモリ340がEmpty状態になった時点で、パ
ターンの正常な描画の続行が不能な状態、即ち、エラー
状態に陥ったものと看做して、ステップS327に進
む。一方、ステップS321において、FIFOメモリ
340がEmpty状態でないと判断した場合には、処
理が正常に進行しているものと判断して、ステップS3
22に進む。
【0091】FIFOメモリ340のEmpty状態を
引き起こす書き込み処理の遅れは、例えば、RAM31
0から読み出したブランカ制御データにエラーが存在す
る場合に生じ得る。即ち、RAM310から読み出した
ブランカ制御データにエラーが存在する場合は、該エラ
ーをエラー訂正部330によって訂正する必要があり、
その訂正に関連する処理のために相応の時間(以下、エ
ラー回復時間)を要する。
【0092】エラー回復時間trは、エラーが存在しな
い場合にRAM310から読み出したブランカ制御デー
タをFIFOメモリ330に書き込むために要する時間
をt1、エラーが存在する場合にRAM310から読み
出したブランカ制御データを訂正してFIFOメモリ3
40に書き込むために要する時間をt2とすると、t1
−t2で表される。
【0093】FIFOメモリ340がEmpty状態に
ならないようにFIFOメモリ340に対して書き込み
を行う際に、許容されるブランカ制御データのエラー訂
正の回数は、エラー回復時間trやFIFOメモリ34
0の段数等に依存する。
【0094】ここで、RAM310、エラーチェック部
320及びエラー訂正部330を構成要素として構成さ
れる制御データ供給部は、少なくともエラー訂正動作を
実行しない期間においては、FIFOメモリ340から
テンポラリレジスタ350にブランカ制御データを出力
する頻度よりも高い頻度でFIFOメモリ340にブラ
ンカ制御データを供給する能力を有する必要がある。し
かしながら、FIFOメモリ340がEmpty状態に
なることをより効果的に防止するためには、該制御デー
タ供給部は、エラー訂正動作を実行するか否かに拘ら
ず、FIFOメモリ340からテンポラリレジスタ35
0にブランカ制御データを出力する頻度よりも高い頻度
でFIFOメモリ340にブランカ制御データを供給す
る能力を有することが好ましい。
【0095】ステップS327では、データコントロー
ラ380は、Error信号をアクティブ(H)にし
て、エラーが発生した旨をエラー検知部250に通知す
る。
【0096】ステップS322では、FIFOメモリ3
40からブランカ制御データを読み出して(FIFOr
ead=H)、ステップS323では、テンポラリレジ
スタ350にロードする(Tmpload=H)。そし
て、ステップS324では、テンポラリレジスタ350
からシフトレジスタ360にそのブランカ制御データを
ストアする(SRstore=H)。
【0097】ステップS325では、シフトレジスタ3
60に対するシフトクロック(ShiftClock)
の供給を開始する。これにより、シフトレジスタ360
にストアされたパラレルデータとしてのブランカ制御デ
ータがシリアルデータに変換されてドライバ370を介
してブランカ32に供給される。その後、処理は、ステ
ップS321に戻る。
【0098】図14は、副制御部120におけるエラー
処理の手順を示すフローチャートである。ステップS3
31では、副制御部120は、BA制御回路111のエ
ラー検知部250から供給されるエラー検知信号BAe
rrorの状態に基づいて、BA制御回路111におい
て露光動作の続行が不能なエラーが発生したか否かを判
定し、エラーが発生したと判定した場合(BAerro
r=H)は、ステップS332に進む。
【0099】ステップS332では、副制御部120
は、電子ビーム露光装置100における露光動作を停止
するための停止処理を実行し、ステップS333では、
出力部(例えば、モニタ、スピーカ)120を利用して
エラーメッセージを出力する。オペレータは、このエラ
ーメッセージによりエラーの発生を認識することができ
る。
【0100】[第2の適用例]一般に、メモリデバイス
は、ノイズの影響を受け易いため、正しいデータが書き
込まれたにも拘らず、誤ったデータ(エラーを含んだデ
ータ)を出力することがある。このようなエラーは、メ
モリセル内のデータが破壊(反転)されることに起因す
る場合と、読み出し用の回路(例えば、センスアンプ)
の誤動作に起因する場合とがある。前者の場合は、同一
アドレスの読み出しを再度行っても誤ったデータしか読
み出されないが、後者の場合は、同一アドレスの読み出
しを再度行うことにより、正常なデータを得ることがで
きる可能性が高い。換言すると、後者の場合、同一のア
ドレスの読み出しを2回以上実行した場合に、その2回
以上の読み出しに係る全てのデータが誤りである可能性
は低い。
【0101】この適用例は、以上の知見に基づくもので
あり、メモリから読み出した制御データにエラーが存在
する場合に、再度、同一のアドレスの読み出しを実行す
ることにより、正常な制御データを得る。
【0102】この適用例は、図9に示すBA制御回路1
11を構成するブランカ制御回路200の他の構成例を
提供する。
【0103】図15は、第2の適用例に係るブランカ制
御回路200の構成例を示す図である。この適用例に係
る各ブランカ制御回路200は、RAM(例えば、SR
AM又はDRAM)410と、エラーチェック部420
と、FIFOメモリ(バッファメモリ)440と、テン
ポラリレジスタ450と、シフトレジスタ460と、ド
ライバ470と、データコントローラ480とを有す
る。
【0104】RAM410は、副制御部120のデータ
生成部120aから供給されるブランカ制御データ及び
冗長データを格納する。冗長データは、ブランカ制御デ
ータのエラーを検知するため、及び、エラーが存在する
場合にそのエラーを完全に訂正するために使用される。
冗長データは、例えば、副制御部120のデータ生成部
120aにおいてブランカ制御データに付加されてもよ
いし、メモリ121内に格納されている露光制御データ
中に予め含められていてもよいし、ブランカ制御回路2
00内でブランカ制御データに付加されてもよい。な
お、RAM410は、データコントローラ480から供
給される制御信号(RAMcontrol)に従って制
御される。
【0105】エラーチェック部420は、データコント
ローラ480から供給される制御信号(ロード命令信号
ECload)に従って、RAM410からブランカ制
御データ及びそれに付随する冗長データをロードし、該
冗長データに基づいて該ブランカ制御データがエラーを
有するか否かをチェックする。
【0106】ブランカ制御データがエラーを有すると判
断された場合(ErrorDet=H)は、再度、RA
M410から同一アドレスのブランカ制御データ及び冗
長データを読み出して、エラーチェック部420によ
り、上記と同様に、その再読み出しに係るブランカ制御
データがエラーを有するか否かをチェックする。
【0107】なお、同一アドレスから2回目に読み出し
たブランカ制御データもエラーを有する場合は、同一ア
ドレスからのブランカ制御データの読み出し及びエラー
のチェックを更に1回以上(全部で3回以上)行っても
よい。ただし、RAM410の読み出し用の回路(例え
ば、センスアンプ等)の偶発的な誤動作によってブラン
カ制御データにエラーが生じている場合は、同一のアド
レスから2回読み出したブランカ制御データの双方がエ
ラーを有する可能性は極めて低いため、この適用例で
は、再読み出しを1度だけ実行する。
【0108】この再読み出しにより、RAM410から
のブランカ制御データの読み出しの際に発生し得るエラ
ーの殆どを訂正することができる。この再読み出しは、
エラーの訂正処理の一例として捉えることができる。
【0109】FIFOメモリ440は、データコントロ
ーラ480から供給される制御信号(書き込み命令信号
FIFOwrite)に従って、エラーチェック部42
0を介してRAM410から供給されるブランカ制御デ
ータを書き込む。また、FIFOメモリ440は、デー
タコントローラ480から供給される制御信号(読み出
し命令信号FIFOread)に従って、最先に書き込
まれたブランカ制御データを出力する。
【0110】テンポラリレジスタ450は、データコン
トローラ480から供給される制御信号(ロード命令信
号Tmpload)に従って、FIFOメモリ440か
ら供給されるブランカ制御データをロードし出力する。
【0111】シフトレジスタ460は、データコントロ
ーラ480から供給される制御信号(ストア命令信号S
Rstore)に従って、テンポラリレジスタ450か
ら供給されるブランカ制御データを取り込んで、データ
コントローラ480から供給されるシフトクロック(S
hiftClock)に従って、該ブランカ制御データ
をパラレルデータからシリアルデータに変換して出力す
る。
【0112】ドライバ470は、シフトレジスタ460
から連続的に出力されるブランカ制御データを増幅し
て、該当するブランカ32に供給する。
【0113】データコントローラ480は、上記の各デ
バイスを制御するための上記の信号を生成する他、露光
動作の続行を不能にするエラーの発生を検知してエラー
検知信号Errorをエラー検出部250に供給する。
このエラーは、例えば、FIFOメモリ440がEmp
ty状態になった時、即ち、FIFOメモリ440中
に、テンポラリレジスタ450に供給すべきブランカ制
御データが存在しなくなった状態が含まれる。このよう
な状態は、FIFOメモリ440から出力されるEmp
ty信号によって認識することができる。
【0114】図16は、FIFOメモリ440に対する
ブランカ制御データの入力処理(書き込み処理)を示す
フローチャートである。この処理は、データコントロー
ラ480によって制御される。
【0115】ステップS411では、RAM410から
所定のビット数(例えば、16ビット)、即ち単位当た
りのブランカ制御データ及びそれに付随する冗長データ
を読み出す。ステップS412では、FIFOメモリ4
40から供給されるFull信号の状態に基づいて、F
IFOメモリ440がFull状態であるか否かを判定
し、Full状態でなければステップS413に進み、
Full状態(Full=H)であれば、読み出し(こ
の適用例において援用される図13のステップS322
及び323)の実行によりFull状態でなくなるのを
待つ。
【0116】なお、この適用例では、第1の適用例と同
様に、FIFOread信号は、Tmpload信号が
インアクティブになる時、即ち、FIFOメモリ440
から出力されたブランカ制御データがテンポラリレジス
タ450に取り込まれた後にインアクティブになり、こ
れに応答してFull信号がインアクティブになるもの
とする。
【0117】ステップS413では、RAM410から
出力されているブランカ制御データ及びそれに付随する
冗長データををエラーチェック部420にロードし(E
Cload=H)する。これにより、エラーチェック部
420は、冗長データに基づいて、ブランカ制御データ
にエラーが存在するか否かをチェックし、エラーが存在
する場合には、エラー検知信号ErrorDetをアク
ティブ(H)にする。
【0118】ステップS414では、エラー検知信号E
rrorDetの状態に基づいて、ブランカ制御データ
にエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在する
場合にはステップS415に進み、エラーが存在しない
場合にはステップS419に進む。
【0119】ステップS415では、RAM410か
ら、ステップS411において実行した読み出しに係る
アドレスと同一のアドレスのブランカ制御データ及びそ
れに付随する冗長データを再度読み出す。
【0120】ステップS416では、RAM410から
出力されているブランカ制御データ及びそれに付随する
冗長データををエラーチェック部420にロードし(E
Cload=H)する。これにより、エラーチェック部
420は、冗長データに基づいて、ブランカ制御データ
にエラーが存在するか否かをチェックし、エラーが存在
する場合には、エラー検知信号ErrorDetをアク
ティブ(H)にする。
【0121】ステップS414では、エラー検知信号E
rrorDetの状態に基づいて、ブランカ制御データ
にエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在する
場合にはステップS418に進み、エラーが存在しない
場合にはステップS419に進む。ここで、エラーが存
在しないことは、再度の読み出しによりエラーが訂正さ
れたことを意味する。
【0122】ステップS418では、エラー検知信号E
rrorをアクティブ(H)にして、エラーを訂正する
ことができない旨をエラー検知部250(副制御部12
0)にその旨を通知する。
【0123】ステップS419では、エラーチェック部
420を介してRAM410から供給されているブラン
カ制御データをFIFOメモリ440に書き込む。その
後、処理はステップS411に戻る。
【0124】FIFOメモリ440からのブランカ制御
データの出力処理(読み出し処理)は、第1の適用例と
して既に説明した図13に示す通りである。
【0125】[デバイスの製造方法]次に、上記の各実
施の形態に係る電子ビーム露光装置100を利用したデ
バイスの生産方法の実施例を説明する。
【0126】図17は、微小デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す図であ
る。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路
設計を行なう。ステップ2(露光制御データ作成)では
設計した回路パターンに基づいて情報処理装置200に
おいて露光装置の露光制御データを作成する。一方、ス
テップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いて
ウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前
工程と呼ばれ、ステップ2で作成された露光制御データ
が入力された電子ビーム露光装置100を利用して、リ
ソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ス
テップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チッ
プ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、
ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等
の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイ
スが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0127】図18は、図17に示すウエハプロセスの
詳細なフローを示す図である。ステップ11(酸化)で
はウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)
ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電
極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。
ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打
ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感
光剤を塗布する。ステップ16(露光)では電子ビーム
露光装置100によって回路パターンをウエハに焼付露
光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現
像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジ
スト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト
剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを
取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによ
って、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、露光動作を制
御するための制御データの処理の際に発生し得るエラー
を検知し、そのエラーを完全に訂正することにより、露
光動作の停止を防止すると共に製造されるデバイスの信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係る電子ビーム露
光装置の概略図である。
【図2】要素電子光学系アレイの詳細な構成を示す図で
ある。
【図3】ブランカアレイに形成された1つの偏向器を抜
き出して示した図である。
【図4】ブランカアレイを下方から見た図である。
【図5】第1及び第2電子光学系アレイを説明する図で
ある。
【図6】要素電子光学系アレイの機能を説明する図であ
る。
【図7】図1に示す電子ビーム露光装置の制御系の構成
を示す図である。
【図8】図1に示す電子ビーム露光装置による露光の原
理を説明する図である。
【図9】図7に示すブランカアレイ制御回路の構成例を
示す図である。
【図10】第1の適用例に係るブランカ制御回路の構成
例を示す図である。
【図11】図10に示すブランカ制御回路の動作の一例
を示すタイミングチャートである。
【図12】FIFOメモリに対するブランカ制御データ
の入力処理(書き込み処理)を示すフローチャートであ
る。
【図13】FIFOメモリからのブランカ制御データの
出力処理(読み出し処理)を示すフローチャートであ
る。
【図14】副制御部におけるエラー処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図15】第2の適用例に係るブランカ制御回路の構成
例を示す図である。
【図16】FIFOメモリに対するブランカ制御データ
の入力処理(書き込み処理)を示すフローチャートであ
る。
【図17】微小デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマ
シン等)の製造のフローを示す図である。
【図18】図18に示すウエハプロセスの詳細なフロー
を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 コンデンサーレンズ 3 要素電子光学系アレイ 4 縮小電子光学系 5 基板 6 偏向器 7 ダイナミックフォーカスコイル 8 ダイナミックスティグコイル 9 θ-Zステージ 10 基準板 11 XYステージ 12 反射電子検出器 32 ブランカ 100 電子ビーム露光装置 110 CL制御回路 111 BA制御回路 112 LAU制御回路 113 D_STIG制御回路 114 D_FOCUS制御回路 115 偏向制御回路 116 光学特性制御回路 117 反射電子検出回路 118 ステージ駆動制御回路 120 制御系 121 メモリ 122 インターフェース 123 CPU AA アパーチャアレイ BA ブランカアレイ LAU 要素電子光学系アレイユニット SA ストッパアレイ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線によって基板にパターンを描
    画する荷電粒子線露光装置であって、 制御データを格納する格納部と、 前記格納部から読み出された制御データのエラーの有無
    をチェックするエラーチェック部と、 前記エラーチェック部によってエラーが検知された場合
    に該エラーを完全に訂正するエラー訂正部と、 エラーが存在しない又はエラーが完全に訂正された制御
    データに基づいて露光に関する動作を制御する制御部
    と、 を備えることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  2. 【請求項2】 エラーが存在しない又はエラーが完全に
    訂正された制御データを取り込み、取り込んだ順に該制
    御データを前記制御部に供給するバッファメモリを更に
    備えることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子線露
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記格納部、前記エラーチェック部及び
    前記エラー訂正部を構成要素として構成される制御デー
    タ供給部は、前記バッファメモリが前記制御部に制御デ
    ータを供給する頻度よりも高い頻度で前記バッファメモ
    リに対して制御データを供給する能力を有することを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の荷電粒子線露光
    装置。
  4. 【請求項4】 前記格納部、前記エラーチェック部及び
    前記エラー訂正部を構成要素として構成される制御デー
    タ供給部は、前記エラーチェック部によってエラーが検
    知されない状態においては、前記バッファメモリが前記
    制御部に制御データを供給する頻度よりも高い頻度で前
    記バッファメモリに対して制御データを供給する能力を
    有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    荷電粒子線露光装置。
  5. 【請求項5】 前記格納部には、制御データと共に冗長
    データが予め格納され、前記エラーチェック部及び前記
    エラー訂正部は、前記格納部から制御データと共に読み
    出される冗長データに基づいて該制御データのエラーの
    有無のチェック及びエラーの訂正を各々実行することを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
    の荷電粒子線露光装置。
  6. 【請求項6】 制御データ及びそれに付随する冗長デー
    タを生成し、前記格納部に書き込むためのデータ生成部
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置。
  7. 【請求項7】 前記冗長データは、水平垂直パリティを
    含み、前記エラーチェック部及び前記エラー訂正部は、
    水平垂直パリティ方式に従って各々エラーのチェック及
    び訂正を実行することを特徴とする請求項4乃至請求項
    6のいずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置。
  8. 【請求項8】 前記エラー訂正部は、前記エラーチェッ
    ク部によってエラーが検知された場合に該エラーに係る
    制御データを前記格納部から再度読み出すことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の荷電
    粒子線露光装置。
  9. 【請求項9】 前記バッファメモリから前記制御部に制
    御データを供給することができなくなった場合に、所定
    のエラー処理を実行するエラー処理手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の荷電粒子線露光装置。
  10. 【請求項10】 前記エラー処理は、露光動作を停止さ
    せる処理を含むことを特徴とする請求項9に記載の荷電
    粒子線露光装置。
  11. 【請求項11】 前記エラー処理は、エラーメッセージ
    を出力する処理を含むことを特徴とする請求項9又は請
    求項10に記載の荷電粒子線露光装置。
  12. 【請求項12】 基板に対する荷電粒子線の照射を制御
    する照射制御部を更に備え、前記制御データは、前記照
    射制御部を制御するためのデータを含むことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の荷電
    粒子線露光装置。
  13. 【請求項13】 基板に対する荷電粒子線の照射を制御
    するブランカを更に備え、前記制御データは、前記ブラ
    ンカを制御するためのブランカ制御データを含むことを
    特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記
    載の荷電粒子線露光装置。
  14. 【請求項14】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画する荷電粒子線露光装置の制御方法であって、 格納部から読み出された制御データのエラーの有無をチ
    ェックするエラーチェック工程と、 前記エラーチェック工程でエラーが検知された場合に該
    エラーを完全に訂正するエラー訂正工程と、 エラーが存在しない又はエラーが完全に訂正された制御
    データに基づいて露光に関する動作を制御する制御工程
    と、 を含むことを特徴とする荷電粒子線露光装置の制御方
    法。
  15. 【請求項15】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画する荷電粒子線露光装置の制御プログラムを格納し
    たメモリ媒体であって、該制御プログラムは、 格納部から読み出された制御データのエラーの有無をチ
    ェックするエラーチェック工程と、 前記エラーチェック工程でエラーが検知された場合に該
    エラーを完全に訂正するエラー訂正工程と、 エラーが存在しない又はエラーが完全に訂正された制御
    データに基づいて露光に関する動作を制御する制御工程
    と、 を含むことを特徴とするメモリ媒体。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の制御方法によって
    荷電粒子線露光装置を制御しながら、基板にパターンを
    描画する工程を含むことを特徴とするデバイスの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画する荷電粒子線露光装置を工程の一部に利用するデ
    バイスの製造方法であって、前記荷電粒子線露光装置に
    おいて、 格納部から読み出された制御データのエラーの有無をチ
    ェックするエラーチェック工程と、 前記エラーチェック工程でエラーが検知された場合に該
    エラーを完全に訂正するエラー訂正工程と、 エラーが存在しない又はエラーが完全に訂正された制御
    データに基づいて露光に関する動作を制御しながら、基
    板にパターンを描画する描画工程と、 を実行することを特徴とするデバイスの製造方法。
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