JP2001076885A - 有機el表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法 - Google Patents
有機el表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明配線の抵抗値の調節を容易に行うことが
できる有機EL表示デバイスにおける透明配線の抵抗値
調節方法を提供する。 【解決手段】 この有機EL表示デバイスにおける透明
配線の抵抗値調節方法では、セグメント電極A1に接続
される透明配線B1の厚みT1を調節することにより透
明配線B1の抵抗値を調節するようになっている。
できる有機EL表示デバイスにおける透明配線の抵抗値
調節方法を提供する。 【解決手段】 この有機EL表示デバイスにおける透明
配線の抵抗値調節方法では、セグメント電極A1に接続
される透明配線B1の厚みT1を調節することにより透
明配線B1の抵抗値を調節するようになっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法に関するもので
ある。
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明の背景技術である一般的
な有機EL表示デバイスの断面構造を模式的に示す図で
ある。この有機EL表示デバイスは、図1に示すよう
に、概略的に、透明基板(ガラス基板等)1上に、IT
Oパターン3、ホール注入層5、有機発光層7、電子注
入層9および金属電極11を順に積層することにより構
成されている。そして、電源回路13よりITOパター
ン3のセグメント電極A(図2参照)および金属電極1
1間に電流を流し、有機発光層7内でのホールと電子の
再結合に伴って生じる発光を用いて表示を行うようにな
っている。
な有機EL表示デバイスの断面構造を模式的に示す図で
ある。この有機EL表示デバイスは、図1に示すよう
に、概略的に、透明基板(ガラス基板等)1上に、IT
Oパターン3、ホール注入層5、有機発光層7、電子注
入層9および金属電極11を順に積層することにより構
成されている。そして、電源回路13よりITOパター
ン3のセグメント電極A(図2参照)および金属電極1
1間に電流を流し、有機発光層7内でのホールと電子の
再結合に伴って生じる発光を用いて表示を行うようにな
っている。
【0003】ITOパターン3は、図2に示すように、
セグメントを構成するセグメント電極(透明電極)A
と、そのセグメント電極Aから透明基板1の周縁部に引
き出されて信号入力用電極15に接続される透明配線B
とから構成されている。このようなITOパターン3
は、表示デバイスに設けられるセグメントの数に対応し
て複数設けられる。なお、各ITOパターン3は、各セ
グメントの形態に応じて透明基板1上にそれぞれ独立し
て設けられるのに対して、ホール注入層5、有機発光層
7、電子注入層9および金属電極11は、透明基板1上
の所定領域内の全面に平面的に設けれらている。
セグメントを構成するセグメント電極(透明電極)A
と、そのセグメント電極Aから透明基板1の周縁部に引
き出されて信号入力用電極15に接続される透明配線B
とから構成されている。このようなITOパターン3
は、表示デバイスに設けられるセグメントの数に対応し
て複数設けられる。なお、各ITOパターン3は、各セ
グメントの形態に応じて透明基板1上にそれぞれ独立し
て設けられるのに対して、ホール注入層5、有機発光層
7、電子注入層9および金属電極11は、透明基板1上
の所定領域内の全面に平面的に設けれらている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
有機EL表示デバイスでは、各セグメントを均一な輝度
で発光させるためには、各セグメント電極の面積の大き
さに応じて、各セグメント電極Aに印加される駆動電圧
を調節する必要がある。そして、この印加電圧の調節を
行う方法としては、セグメント電極に接続される透明配
線の抵抗値を調節し、その透明配線での電圧降下の大き
さを調節するのが最も簡便な方法である。
有機EL表示デバイスでは、各セグメントを均一な輝度
で発光させるためには、各セグメント電極の面積の大き
さに応じて、各セグメント電極Aに印加される駆動電圧
を調節する必要がある。そして、この印加電圧の調節を
行う方法としては、セグメント電極に接続される透明配
線の抵抗値を調節し、その透明配線での電圧降下の大き
さを調節するのが最も簡便な方法である。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、透明
配線の抵抗値の調節を容易に行うことができる有機EL
表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法を提供
することを目的とする。
配線の抵抗値の調節を容易に行うことができる有機EL
表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、透明基板上に配設され、透明電極と信
号入力用電極との間を接続する有機EL表示デバイスに
おける透明配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配
線の厚みを調節することにより前記透明配線の抵抗値を
調節することを特徴とする。
の技術的手段は、透明基板上に配設され、透明電極と信
号入力用電極との間を接続する有機EL表示デバイスに
おける透明配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配
線の厚みを調節することにより前記透明配線の抵抗値を
調節することを特徴とする。
【0007】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、透明基板上に配設され、透明電極と信号入力用電
極との間を接続する有機EL表示デバイスにおける透明
配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配線の長手方
向の少なくとも一部の区間上に、前記透明配線よりも高
導電率の導電物質からなる導電層を設けることにより、
前記透明配線の抵抗値を調節することを特徴とする。
段は、透明基板上に配設され、透明電極と信号入力用電
極との間を接続する有機EL表示デバイスにおける透明
配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配線の長手方
向の少なくとも一部の区間上に、前記透明配線よりも高
導電率の導電物質からなる導電層を設けることにより、
前記透明配線の抵抗値を調節することを特徴とする。
【0008】さらに、前記目的を達成するための技術的
手段は、透明基板上に配設され、透明電極と信号入力用
電極との間を接続する有機EL表示デバイスにおける透
明配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配線を形成
する透明配線材料に、その透明配線材料よりも高導電率
の導電物質を混入させることにより、前記透明配線の抵
抗値を調節することを特徴とする。
手段は、透明基板上に配設され、透明電極と信号入力用
電極との間を接続する有機EL表示デバイスにおける透
明配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配線を形成
する透明配線材料に、その透明配線材料よりも高導電率
の導電物質を混入させることにより、前記透明配線の抵
抗値を調節することを特徴とする。
【0009】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、透明基板上に配設され、透明電極と信号入力用電
極との間を接続する有機EL表示デバイスにおける透明
配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配線の一部の
区間を、その透明配線よりも高導電率の導電物質によっ
て形成した高導電性配線で置き換えることにより、前記
透明配線の抵抗値を調節するのがよい。
段は、透明基板上に配設され、透明電極と信号入力用電
極との間を接続する有機EL表示デバイスにおける透明
配線の抵抗値調節方法であって、前記透明配線の一部の
区間を、その透明配線よりも高導電率の導電物質によっ
て形成した高導電性配線で置き換えることにより、前記
透明配線の抵抗値を調節するのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図3および図4は、本発明の第1
実施形態に係る有機EL表示デバイスにおける透明配線
の抵抗値調節方法が適用された図1および図2の有機E
L表示デバイスの要部断面図である。本実施形態に係る
透明配線の抵抗値調節方法では、図3および図4に示す
ように、セグメント電極A1,A2に印加すべき駆動電
圧(あるいはセグメント電極A1,A2の面積)に応じ
て、そのセグメント電極A1,A2に接続される透明配
線(ITO配線)B1,B2の厚みT1,T2を変化さ
せて、各透明配線B1,B2の抵抗値を調節している。
実施形態に係る有機EL表示デバイスにおける透明配線
の抵抗値調節方法が適用された図1および図2の有機E
L表示デバイスの要部断面図である。本実施形態に係る
透明配線の抵抗値調節方法では、図3および図4に示す
ように、セグメント電極A1,A2に印加すべき駆動電
圧(あるいはセグメント電極A1,A2の面積)に応じ
て、そのセグメント電極A1,A2に接続される透明配
線(ITO配線)B1,B2の厚みT1,T2を変化さ
せて、各透明配線B1,B2の抵抗値を調節している。
【0011】ここでは、セグメント電極A1,A2の面
積に応じて、セグメント電極A1,A2を通じて流れる
電流の単位面積当たりの電流密度がセグメント電極A
1,A2間で実質的に等しくなるように、各配線抵抗B
1,B2の抵抗値を調節し、これによって、各セグメン
トの輝度の均一化を図っている。すなわち、ここでは、
セグメント電極A1は、面積が大きくより高い駆動電圧
を印加する必要があるため、そのセグメント電極A1に
接続される透明配線B1の厚みT1は、大きく設定され
ている一方、セグメント電極A2は、面積が小さく低い
駆動電圧を印加すればよいため、そのセグメント電極A
2に接続される透明配線B2の厚みT2は、透明配線B
1の厚みT1よりも小さく設定されている。これによっ
て、透明配線B1の抵抗値が透明配線B2よりも低く設
定され、各セグメントの面積に応じた駆動電圧が各セグ
メント電極A1,A2に印加されて、各セグメント電極
A1,A2間の電流密度が均一化され、その結果、各セ
グメントが均一な輝度で発光するようになっている。
積に応じて、セグメント電極A1,A2を通じて流れる
電流の単位面積当たりの電流密度がセグメント電極A
1,A2間で実質的に等しくなるように、各配線抵抗B
1,B2の抵抗値を調節し、これによって、各セグメン
トの輝度の均一化を図っている。すなわち、ここでは、
セグメント電極A1は、面積が大きくより高い駆動電圧
を印加する必要があるため、そのセグメント電極A1に
接続される透明配線B1の厚みT1は、大きく設定され
ている一方、セグメント電極A2は、面積が小さく低い
駆動電圧を印加すればよいため、そのセグメント電極A
2に接続される透明配線B2の厚みT2は、透明配線B
1の厚みT1よりも小さく設定されている。これによっ
て、透明配線B1の抵抗値が透明配線B2よりも低く設
定され、各セグメントの面積に応じた駆動電圧が各セグ
メント電極A1,A2に印加されて、各セグメント電極
A1,A2間の電流密度が均一化され、その結果、各セ
グメントが均一な輝度で発光するようになっている。
【0012】次に、透明配線B1,B2の厚みT1,T
2の調節方法を説明する。一般に、ITOパターン3の
形成は、(1)透明基板1上の所定領域内の全域にIT
O層を形成し、(2)そのITO層上に例えば紫外線に
より硬化するポリマーを塗布し、(3)所定のマスクパ
ターンを介して紫外線を基板1上に照射した後、そのポ
リマーの硬化していない部分を洗い流し、(4)さらに
その下のITO層を所定の溶液で洗い流し、(5)最後
に、硬化したポリマーを洗い流すという手順で行われ
る。
2の調節方法を説明する。一般に、ITOパターン3の
形成は、(1)透明基板1上の所定領域内の全域にIT
O層を形成し、(2)そのITO層上に例えば紫外線に
より硬化するポリマーを塗布し、(3)所定のマスクパ
ターンを介して紫外線を基板1上に照射した後、そのポ
リマーの硬化していない部分を洗い流し、(4)さらに
その下のITO層を所定の溶液で洗い流し、(5)最後
に、硬化したポリマーを洗い流すという手順で行われ
る。
【0013】したがって、透明配線B1,B2の厚みT
1,T2を大きくしたい場合は、(a)透明基板1上に
おけるITO層の厚みを大きくしたい部分以外の部分を
紫外線硬化ポリマー等でマスキングした後、(b)IT
OのスパッタリングによりITOを積層させ、(c)そ
のIIOを積層させた部分(すなわち、厚みを大きくし
た部分)のみを紫外線硬化ポリマーでマスキングした
後、(d)余分なITO層を洗い流し、(e)硬化ポリ
マー層を洗い流すことにより、基板1上の厚みを大きく
したい部分に部分的に予めITO層を形成した後、上記
(1)ないし(5)の工程を実行することにより、厚み
調節が行われる。
1,T2を大きくしたい場合は、(a)透明基板1上に
おけるITO層の厚みを大きくしたい部分以外の部分を
紫外線硬化ポリマー等でマスキングした後、(b)IT
OのスパッタリングによりITOを積層させ、(c)そ
のIIOを積層させた部分(すなわち、厚みを大きくし
た部分)のみを紫外線硬化ポリマーでマスキングした
後、(d)余分なITO層を洗い流し、(e)硬化ポリ
マー層を洗い流すことにより、基板1上の厚みを大きく
したい部分に部分的に予めITO層を形成した後、上記
(1)ないし(5)の工程を実行することにより、厚み
調節が行われる。
【0014】なお、ここでは、図3および図4に示すよ
うに、透明配線B1,B2の厚みをその長手方向に均一
な大きさに設定したが、図5に示すように、透明配線B
1,B2の長手方向の一部の区間の厚みT3のみを部分
的に大きく(あるいは小さく)して抵抗値を調節するよ
うにしてもよい。
うに、透明配線B1,B2の厚みをその長手方向に均一
な大きさに設定したが、図5に示すように、透明配線B
1,B2の長手方向の一部の区間の厚みT3のみを部分
的に大きく(あるいは小さく)して抵抗値を調節するよ
うにしてもよい。
【0015】以上のように、本実施形態によれば、透明
配線B1,B2の厚みT1,T2を調節することにより
その抵抗値を調節するため、透明配線B1,B2の抵抗
値を容易に調節することができる。
配線B1,B2の厚みT1,T2を調節することにより
その抵抗値を調節するため、透明配線B1,B2の抵抗
値を容易に調節することができる。
【0016】また、厚みT1,T2を増大させることに
より、透明配線B1,B2の抵抗値を下げるようにして
いるため、透明配線B1,B2の幅を増大させて抵抗値
を下げる方法に比して、少ないスペースで透明配線B
1,B2を配設することができ、特に入り組んだ配線を
必要とする場合に有利である。
より、透明配線B1,B2の抵抗値を下げるようにして
いるため、透明配線B1,B2の幅を増大させて抵抗値
を下げる方法に比して、少ないスペースで透明配線B
1,B2を配設することができ、特に入り組んだ配線を
必要とする場合に有利である。
【0017】本発明の第2実施形態に係る有機EL表示
デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法では、図6
および図7に示すように、抵抗値を下げたい透明配線B
(ここでは透明配線B1)の長手方向の少なくとも一部
の区間上に、ITOよりも高導電率の導電物質(ここで
は金属)からなる導電層21を設けることにより、透明
配線B1の抵抗値を調節するようになっている。導電層
21の形成には、クロム、チタン、銅、半田等の金属が
用いられる。透明配線B1中の導電層21を設ける区間
の割合を大きくすればするほど、透明配線B1の抵抗値
が下がるようになっている。
デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法では、図6
および図7に示すように、抵抗値を下げたい透明配線B
(ここでは透明配線B1)の長手方向の少なくとも一部
の区間上に、ITOよりも高導電率の導電物質(ここで
は金属)からなる導電層21を設けることにより、透明
配線B1の抵抗値を調節するようになっている。導電層
21の形成には、クロム、チタン、銅、半田等の金属が
用いられる。透明配線B1中の導電層21を設ける区間
の割合を大きくすればするほど、透明配線B1の抵抗値
が下がるようになっている。
【0018】導電層21の形成方法としては、スパッタ
リング等により蒸着して行う方法や、フローソルダリン
グ等により塗布して行う方法等がある。スパッタリング
よる場合は、透明基板1上の所定領域内の全域にITO
パターン3上からスパッタリングにより導電層21形成
用の金属層を形成した後、エッチングにより透明配線B
1上の導電層21形成領域以外の部分の金属層を除去す
ることにより導電層21が形成される。フローソルダリ
ングによる場合は、ITOパターン3が形成された透明
基板1を溶融半田の表面に浮かべることにより、ITO
パターン3上に半田を塗布し、後に余分な半田を除去す
ることにより導電層21が形成される。
リング等により蒸着して行う方法や、フローソルダリン
グ等により塗布して行う方法等がある。スパッタリング
よる場合は、透明基板1上の所定領域内の全域にITO
パターン3上からスパッタリングにより導電層21形成
用の金属層を形成した後、エッチングにより透明配線B
1上の導電層21形成領域以外の部分の金属層を除去す
ることにより導電層21が形成される。フローソルダリ
ングによる場合は、ITOパターン3が形成された透明
基板1を溶融半田の表面に浮かべることにより、ITO
パターン3上に半田を塗布し、後に余分な半田を除去す
ることにより導電層21が形成される。
【0019】以上のように、本実施形態によれば、上記
第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、透明基
板1に柔軟に変形するフィルム状の透明基板1を用いた
場合、透明基板1の変形に伴って透明配線B1,B2に
ひびが入り、断線してしまうことがあるのであるが、透
明配線B1,B2上に設けられた導電層21によって透
明電極B1,B2が保護され、透明基板1の変形によっ
て透明配線B1,B2が断線するのを防止することがで
きる。
第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、透明基
板1に柔軟に変形するフィルム状の透明基板1を用いた
場合、透明基板1の変形に伴って透明配線B1,B2に
ひびが入り、断線してしまうことがあるのであるが、透
明配線B1,B2上に設けられた導電層21によって透
明電極B1,B2が保護され、透明基板1の変形によっ
て透明配線B1,B2が断線するのを防止することがで
きる。
【0020】本発明の第3実施形態に係る有機EL表示
デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法では、抵抗
値を下げたい透明配線B(ここでは透明配線B1)を形
成する透明配線材料(ITO)に、その透明配線材料よ
りも高導電率の導電物質(ここでは金属(クロム、チタ
ン、銅等))を混入させることにより、透明配線B1の
抵抗値を調節するようになっている。透明配線材料に混
入させる前記金属の割合を増加させるほど、透明配線B
1の抵抗値が下がるようになっている。
デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法では、抵抗
値を下げたい透明配線B(ここでは透明配線B1)を形
成する透明配線材料(ITO)に、その透明配線材料よ
りも高導電率の導電物質(ここでは金属(クロム、チタ
ン、銅等))を混入させることにより、透明配線B1の
抵抗値を調節するようになっている。透明配線材料に混
入させる前記金属の割合を増加させるほど、透明配線B
1の抵抗値が下がるようになっている。
【0021】前記金属を透明配線材料中に混入させる方
法としては、種々の方法が考えられるが、ここでは、I
TOを透明基板1上に蒸着させる際に、前記金属を同時
に蒸着させる方法が用いられる。
法としては、種々の方法が考えられるが、ここでは、I
TOを透明基板1上に蒸着させる際に、前記金属を同時
に蒸着させる方法が用いられる。
【0022】以上のように、本実施形態においても、上
記第1実施形態と同様な効果が得られる。
記第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0023】本発明の第4実施形態に係る有機EL表示
デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法では、抵抗
値を下げたい透明配線B(ここでは透明配線B1)の一
部の区間を、その透明配線B1よりも高導電率の導電物
質(ここでは金属(クロム、チタン、銅等))によって
形成した高導電性配線で置き換えることにより、透明配
線B1の抵抗値を調節するようになっている。
デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法では、抵抗
値を下げたい透明配線B(ここでは透明配線B1)の一
部の区間を、その透明配線B1よりも高導電率の導電物
質(ここでは金属(クロム、チタン、銅等))によって
形成した高導電性配線で置き換えることにより、透明配
線B1の抵抗値を調節するようになっている。
【0024】以上のように、本実施形態においても、上
記第1実施形態と同様な効果が得られる。
記第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0025】なお、上述の各実施形態では、単一レベル
の電源電圧が、信号入力用電極15を介して各透明配線
B(B1,B2)に印加される場合について示したが、
各透明配線B(B1,B2)ごとに、あるいは複数の透
明配線B(B1,B2)からなるグループごとに異なる
レベルの電源電圧が印加されるようにしてもよい。
の電源電圧が、信号入力用電極15を介して各透明配線
B(B1,B2)に印加される場合について示したが、
各透明配線B(B1,B2)ごとに、あるいは複数の透
明配線B(B1,B2)からなるグループごとに異なる
レベルの電源電圧が印加されるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、透明配
線の厚みを調節することによりその抵抗値を調節するた
め、透明配線の抵抗値を容易に調節することができる。
線の厚みを調節することによりその抵抗値を調節するた
め、透明配線の抵抗値を容易に調節することができる。
【0027】また、厚みを増大させることにより、透明
配線の抵抗値を下げるようにしているため、透明配線の
幅を増大させて抵抗値を下げる方法に比して、少ないス
ペースで透明配線を配設することができ、特に入り組ん
だ配線を必要とする場合に有利である。
配線の抵抗値を下げるようにしているため、透明配線の
幅を増大させて抵抗値を下げる方法に比して、少ないス
ペースで透明配線を配設することができ、特に入り組ん
だ配線を必要とする場合に有利である。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、透明配線
の長手方向の少なくとも一部の区間上に、透明配線より
も高導電率の導電物質からなる導電層を設けることによ
り、透明配線の抵抗値を調節するため、透明配線の抵抗
値を容易に調節することができるとともに、透明配線の
幅を増大させて抵抗値を下げる方法に比して、少ないス
ペースで透明配線を配設することができる。
の長手方向の少なくとも一部の区間上に、透明配線より
も高導電率の導電物質からなる導電層を設けることによ
り、透明配線の抵抗値を調節するため、透明配線の抵抗
値を容易に調節することができるとともに、透明配線の
幅を増大させて抵抗値を下げる方法に比して、少ないス
ペースで透明配線を配設することができる。
【0029】また、透明基板に柔軟に変形するフィルム
状の透明基板を用いた場合、透明基板の変形に伴って透
明配線にひびが入り、断線していまうことがあるのであ
るが、透明配線上に設けられた導電層によって透明電極
が保護され、透明基板の変形によって透明配線が断線す
るのを防止することができる。
状の透明基板を用いた場合、透明基板の変形に伴って透
明配線にひびが入り、断線していまうことがあるのであ
るが、透明配線上に設けられた導電層によって透明電極
が保護され、透明基板の変形によって透明配線が断線す
るのを防止することができる。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、透明配線
を形成する透明配線材料にその透明配線材料よりも高導
電率の導電物質を混入させることにより、透明配線の抵
抗値を調節するため、透明配線の抵抗値を容易に調節す
ることができるとともに、透明配線の幅を増大させて抵
抗値を下げる方法に比して、少ないスペースで透明配線
を配設することができる。
を形成する透明配線材料にその透明配線材料よりも高導
電率の導電物質を混入させることにより、透明配線の抵
抗値を調節するため、透明配線の抵抗値を容易に調節す
ることができるとともに、透明配線の幅を増大させて抵
抗値を下げる方法に比して、少ないスペースで透明配線
を配設することができる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、透明配線
の一部の区間をその透明配線よりも高導電率の導電物質
によって形成した高導電性配線で置き換えることによ
り、透明配線の抵抗値を調節するため、透明配線の抵抗
値を容易に調節することができるとともに、透明配線の
幅を増大させて抵抗値を下げる方法に比して、少ないス
ペースで透明配線を配設することができる。
の一部の区間をその透明配線よりも高導電率の導電物質
によって形成した高導電性配線で置き換えることによ
り、透明配線の抵抗値を調節するため、透明配線の抵抗
値を容易に調節することができるとともに、透明配線の
幅を増大させて抵抗値を下げる方法に比して、少ないス
ペースで透明配線を配設することができる。
【図1】本発明の背景技術である一般的な有機EL表示
デバイスの断面構造を模式的に示す図である。
デバイスの断面構造を模式的に示す図である。
【図2】図1の有機EL表示デバイスに設けられるIT
Oパターンを示す平面図である。
Oパターンを示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された図
1の有機EL表示デバイスの要部断面図である。
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された図
1の有機EL表示デバイスの要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された図
1の有機EL表示デバイスの要部断面図である。
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された図
1の有機EL表示デバイスの要部断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された図
1の有機EL表示デバイスの要部断面図である。
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された図
1の有機EL表示デバイスの要部断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された有
機EL表示デバイスの透明配線の平面図である。
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された有
機EL表示デバイスの透明配線の平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された有
機EL表示デバイスの透明配線の断面図である。
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法が適用された有
機EL表示デバイスの透明配線の断面図である。
1 透明基板 3 ITOパターン 5 ホール注入層 7 有機発光層 9 電子注入層 11 金属電極 13 電源回路 15 信号入力用電極 A1,A2 セグメント電極 B1,B2 透明配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉川 達男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB00 AB05 CA06 CB01 DA00 FA01
Claims (4)
- 【請求項1】 透明基板上に配設され、透明電極と信号
入力用電極との間を接続する有機EL表示デバイスにお
ける透明配線の抵抗値調節方法であって、 前記透明配線の厚みを調節することにより前記透明配線
の抵抗値を調節することを特徴とする有機EL表示デバ
イスにおける透明配線の抵抗値調節方法。 - 【請求項2】 透明基板上に配設され、透明電極と信号
入力用電極との間を接続する有機EL表示デバイスにお
ける透明配線の抵抗値調節方法であって、 前記透明配線の長手方向の少なくとも一部の区間上に、
前記透明配線よりも高導電率の導電物質からなる導電層
を設けることにより、前記透明配線の抵抗値を調節する
ことを特徴とする有機EL表示デバイスにおける透明配
線の抵抗値調節方法。 - 【請求項3】 透明基板上に配設され、透明電極と信号
入力用電極との間を接続する有機EL表示デバイスにお
ける透明配線の抵抗値調節方法であって、 前記透明配線を形成する透明配線材料に、その透明配線
材料よりも高導電率の導電物質を混入させることによ
り、前記透明配線の抵抗値を調節することを特徴とする
有機EL表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方
法。 - 【請求項4】 透明基板上に配設され、透明電極と信号
入力用電極との間を接続する有機EL表示デバイスにお
ける透明配線の抵抗値調節方法であって、 前記透明配線の一部の区間を、その透明配線よりも高導
電率の導電物質によって形成した高導電性配線で置き換
えることにより、前記透明配線の抵抗値を調節すること
を特徴とする有機EL表示デバイスにおける透明配線の
抵抗値調節方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24881399A JP2001076885A (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 有機el表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24881399A JP2001076885A (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 有機el表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001076885A true JP2001076885A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17183800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24881399A Pending JP2001076885A (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 有機el表示デバイスにおける透明配線の抵抗値調節方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001076885A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008108528A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Iriso Denshi Kogyo Kk | 電気接続用端子及びその抵抗体形成方法 |
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EP1947695A3 (en) * | 2007-01-16 | 2010-05-19 | Hitachi Displays, Ltd. | Display device |
-
1999
- 1999-09-02 JP JP24881399A patent/JP2001076885A/ja active Pending
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US8629451B2 (en) | 2007-01-16 | 2014-01-14 | Japan Display Inc. | Display device |
US8802511B2 (en) | 2007-01-16 | 2014-08-12 | Japan Display Inc. | Display device |
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US10068932B2 (en) | 2007-01-16 | 2018-09-04 | Japan Display Inc. | Display device |
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