JP2001074668A - 浸透探傷検査用乳化剤の評価方法 - Google Patents

浸透探傷検査用乳化剤の評価方法

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JP2001074668A
JP2001074668A JP24801599A JP24801599A JP2001074668A JP 2001074668 A JP2001074668 A JP 2001074668A JP 24801599 A JP24801599 A JP 24801599A JP 24801599 A JP24801599 A JP 24801599A JP 2001074668 A JP2001074668 A JP 2001074668A
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emulsifier
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penetrant
permeate
absorbance
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JP24801599A
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Kenichiro Watanabe
健一郎 渡辺
Masaatsu Hosoya
昌厚 細谷
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳化剤が使用可能か否かを客観的に判断す
る。 【解決手段】 乳化剤に予め各種濃度の浸透液を混入し
た標準液を作成する(ステップI)。標準液の吸光度を
測定する(ステップII)。標準液の吸光度から較正曲線
を作成する(ステップIII)。評価すべき乳化剤から採
取したサンプルの吸光度を測定する(ステップIV)。サ
ンプルの吸光度を較正曲線に当てはめ、サンプル中に混
入している浸透液濃度を求める(ステップV)。得られ
た浸透液の濃度に基づいて評価すべき乳化剤が使用可能
か否かを判断する(ステップVI)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浸透探傷検査を行う
際、浸透液の混入により徐々に劣化することとなる乳化
剤が、使用可能であるか否かを判断するための浸透探傷
検査用乳化剤の評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製造した各種部品の検査や、使用中の設
備の保守点検を行うために用いられる非破壊検査のう
ち、非多孔質材料製の検査対象物の表面に発生した欠陥
を探すための検査方法の一つとして浸透探傷検査があ
る。
【0003】上記浸透探傷検査には、染料浸透によるも
のと蛍光浸透によるものとがあり、このうち、蛍光浸透
による浸透探傷検査は、先ず、検査を行うべき検査対象
物の表面に、浸透力の強い蛍光性の浸透液を塗布し、所
要時間放置して上記浸透液を表面の欠陥部に十分浸み込
ませ、次に、検査対象物の表面に残る余剰の浸透液を予
備洗浄にて除去し、更に、上記検査対象物を乳化剤に浸
して、表面の浸透液を乳化させることにより完全に除去
した後、検査対象物に現像剤をふりかけて上記表面の欠
陥部中に浸み込んでいた浸透液を現像剤によって表面に
吸い出し、しかる後、表面に出現した浸透液を紫外線灯
で照らして観察することにより、検査対象物の表面の欠
陥の位置、形状及び大きさを調べるようにしている。
【0004】ところで、上記蛍光浸透による浸透探傷検
査の際、乳化剤に検査対象物を浸すと、該乳化剤中に
は、表面の欠陥から出された微量の浸透液や、予備洗浄
により検査対象物の表面から除去しきれなかった微量の
浸透液が混入するようになる。このために、多数の検査
対象物の浸漬を順次行うと、上記乳化剤中の浸透液の濃
度は徐々に高まるようになるが、該乳化剤中の浸透液濃
度があまり高くなると、検査対象物を浸す際、該検査対
象物の表面の浸透液が充分に乳化されず完全に除去でき
なくなり、この場合、表面に欠陥がないにも拘らず過度
の蛍光バックグラウンドが検査対象物の表面に現れると
いう問題が生じるようになる。したがって、乳化剤中に
混入する浸透液の濃度がある程度高くなった場合には、
該乳化剤の使用を中止して、新たな乳化剤に交換する必
要がある。
【0005】このような場合、従来は、本来ピンク色で
ある乳化剤に対して、浸透液が混入し、その濃度が高ま
るに従い徐々に色が変わってオレンジ色を呈するように
なることに着目して、作業者が乳化剤を観察し、作業者
の経験に基づいて、乳化剤の色の変化をモニターし、該
乳化剤が使用可能であるか否かを判断するようにしてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如
く、作業者が乳化剤の色の変化に基づいて、その乳化剤
の評価を行う方法では、その評価に熟練を要すると共
に、評価基準が作業者の主観的なものであることから個
人差が生じ、これにより、乳化剤の交換を適切に行うこ
とができずに、まだ使用可能な乳化剤を早期に交換して
しまって乳化剤の消費量が増加したり、使用不可能な浸
透液濃度に達した乳化剤により浸透探傷検査の作業を進
めてしまい、表面の欠陥を正確に調べることができない
虞が生じるという問題がある。
【0007】そこで、本発明者は乳化剤の評価を客観的
に行うための工夫、研究を重ねた結果、乳化剤中に含ま
れる浸透液の濃度を定量的に求め、得られた浸透液濃度
に基づいて乳化剤が使用可能か否かを判断することがで
きることを見出し、本発明をなした。
【0008】したがって、本発明の目的とするところ
は、乳化剤が使用可能か否かを客観的に判断して、乳化
剤の交換を適切に行うようにすることができる浸透探傷
検査用乳化剤の評価方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、検査対象物の表面に蛍光性の浸透液を塗
ってから所定時間後に、表面に残る余剰の浸透液を予備
洗浄にて除去し、更に、上記検査対象物表面の浸透液を
該検査対象物を乳化剤に浸漬させることにより除去し、
しかる後、現像剤によって表面の欠陥部に浸み込んでい
た浸透液を表面に出現させて観察することにより検査対
象物表面の欠陥を調べるようにする浸透探傷検査におい
て用いられる上記乳化剤が、上記浸透液の混入濃度によ
り使用可能か否かを判断する浸透探傷検査用乳化剤の評
価方法において、未使用の乳化剤に浸透液を予め異なる
濃度で混入させて作った各標準液の吸光度を測定して、
該各標準液毎の吸光度から較正曲線を作成し、評価すべ
き乳化剤をサンプルとして採取して吸光度を測定し、該
サンプルの吸光度を上記較正曲線に当てはめて上記評価
すべき乳化剤中の浸透液濃度を求め、得られた浸透液濃
度に基づいて該乳化剤が使用可能か否かを判断して評価
する浸透探傷検査用乳化剤の評価方法とする。
【0010】予め定めた各種濃度の浸透液を混入して作
った標準液の吸光度により、乳化剤中の浸透液濃度と、
吸光度との相関を示す較正曲線が作成される。評価すべ
き乳化剤の吸光度を求めて、これを上記較正曲線に当て
はめることで、該乳化剤中の浸透液濃度が求められ、こ
れにより、上記乳化剤が使用可能か否かを正しく判断し
評価することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の浸透探傷検査用乳化剤の評
価方法の実施の一形態のフローを示すもので、先ず、乳
化剤に、浸透液を予め定めた異なる濃度、たとえば、
0.2%、0.5%、0.7%及び2.0%で混入させ
てなる標準液をそれぞれ予め調製し(ステップI)、次
に、上記浸透液の混入濃度毎の各標準液の吸光度を吸光
光度計により測定し(ステップII)、次いで、各標準液
毎に測定された吸光度の測定結果を用いて較正曲線(検
量線)を作成する(ステップIII)。一方、評価すべき
乳化剤、すなわち、浸透探傷検査の際、予備洗浄後の検
査対象物を浸して使用した乳化剤より採取したサンプル
の吸光度を測定し(ステップIV)、測定された吸光度の
値を上記較正曲線に当てはめて、サンプル中に含まれる
浸透液の濃度を求め(ステップV)、得られた浸透液濃
度に基づいて、サンプルを採取した乳化剤が使用可能で
あるか否かを判断し評価するようにする(ステップV
I)。
【0013】なお、上記吸光光度計では、標準液及びサ
ンプルのいずれの場合も、400〜700nmの範囲の
可視光領域全体に亘る吸光度を測定するようにしてあ
る。
【0014】予め定めた異なる濃度の浸透液を混入して
なる各標準液の吸光度により、図2に線Aで示す如く、
乳化剤中に含まれる浸透液の濃度と、吸光度との相関を
示す較正曲線が導かれる。これにより、サンプルとして
採取した評価すべき乳化剤の吸光度を上記較正曲線に当
てはめることで、該乳化剤中に混入する浸透液の濃度が
求められ、求められた浸透液濃度に基づいて、上記乳化
剤が使用可能であるか否かが正しく判断されるようにな
る。
【0015】このように、評価を行うべき乳化剤に含ま
れる浸透液の濃度を求め、該濃度に基づいて客観的に乳
化剤の評価を行うことができることから、従来の如く、
評価に熟練を要することをなくすと共に、評価に作業者
毎の個人差をなくすことができ、したがって、乳化剤の
交換を適切に行うことができて、乳化剤の無駄をなくす
ことができると共に、浸透探傷検査を確実に行うことが
できる。
【0016】更に、予め定めた各種濃度の浸透液を含ん
だ標準液のセットを予め用意しておくことにより、可視
光領域の吸光度を測定することのできる吸光光度計さえ
あれば、較正曲線を作成し、評価すべき乳化剤中に混入
している浸透液の濃度を求めて、該乳化剤が使用可能で
あるか否かの判断を容易に行うことができる。
【0017】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、標準液中の浸透液の濃度は、乳化
剤が使用可能か否かを判断するための基準となる浸透液
濃度の前後の範囲を含むようにすれば、0.2%、0.
5%、0.7%及び2.0%以外の濃度であってもよい
こと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の浸透探傷検査
用乳化剤の評価方法によれば、検査対象物の表面に蛍光
性の浸透液を塗ってから所定時間後に、表面に残る余剰
の浸透液を予備洗浄にて除去し、更に、上記検査対象物
表面の浸透液を該検査対象物を乳化剤に浸漬させること
により除去し、しかる後、現像剤によって表面の欠陥部
に浸み込んでいた浸透液を表面に出現させて観察するこ
とにより検査対象物表面の欠陥を調べるようにする浸透
探傷検査において用いられる上記乳化剤が、上記浸透液
の混入濃度により使用可能か否かを判断する浸透探傷検
査用乳化剤の評価方法において、未使用の乳化剤に浸透
液を予め異なる濃度で混入させて作った各標準液の吸光
度を測定して、該各標準液毎の吸光度から較正曲線を作
成し、評価すべき乳化剤をサンプルとして採取して吸光
度を測定し、該サンプルの吸光度を上記較正曲線に当て
はめて上記評価すべき乳化剤中の浸透液濃度を求め、得
られた浸透液濃度に基づいて該乳化剤が使用可能か否か
を判断して評価する方法としてあるので、評価を行うべ
き乳化剤に混入している浸透液の濃度を求め、該濃度に
基づいて客観的に上記乳化剤が使用可能であるか否かを
判断することができ、これにより、従来の如く、評価に
熟練を要することをなくすと共に、評価に作業者毎の個
人差をなくすことができ、したがって、乳化剤の交換を
適切に行うことができて、乳化剤の無駄をなくすことが
できると共に、浸透探傷検査を確実に行うことができ
る、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸透探傷検査用乳化剤の評価方法の実
施の一形態のフローを示す図である。
【図2】図1の浸透探傷検査用乳化剤の評価方法に用い
る構成曲線を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物の表面に蛍光性の浸透液を塗
    ってから所定時間後に、表面に残る余剰の浸透液を予備
    洗浄にて除去し、更に、上記検査対象物表面の浸透液を
    該検査対象物を乳化剤に浸漬させることにより除去し、
    しかる後、現像剤によって表面の欠陥部に浸み込んでい
    た浸透液を表面に出現させて観察することにより検査対
    象物表面の欠陥を調べるようにする浸透探傷検査におい
    て用いられる上記乳化剤が、上記浸透液の混入濃度によ
    り使用可能か否かを判断する浸透探傷検査用乳化剤の評
    価方法において、未使用の乳化剤に浸透液を予め異なる
    濃度で混入させて作った各標準液の吸光度を測定して、
    該各標準液毎の吸光度から較正曲線を作成し、評価すべ
    き乳化剤をサンプルとして採取して吸光度を測定し、該
    サンプルの吸光度を上記較正曲線に当てはめて上記評価
    すべき乳化剤中の浸透液濃度を求め、得られた浸透液濃
    度に基づいて該乳化剤が使用可能か否かを判断して評価
    することを特徴とする浸透探傷検査用乳化剤の評価方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121305A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Turbomeca 浸出によって部品の表面の表面欠陥を検出する据付装置のパラメータを診断または判定すること
CN102200503A (zh) * 2011-03-22 2011-09-28 中国石油天然气股份有限公司 油田用乳化剂综合乳化性能的定量评价方法

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