JP2001073651A - 防犯格子戸及び網布付き防犯格子戸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建造物の外壁面にネジで固着している格子
は、ネジを緩めることで簡単に取り外すことができる
為、不法侵入者を阻止する防犯対策具の意味がない。ま
た建造物が火元で火災等の非常時には、格子が避難口を
塞ぎ、緊急避難を阻止する結果になる為、格子を外壁面
に固着せず、窓枠レールに格子戸として嵌入し、スライ
ドさせることで開閉する錠前付き格子戸の提供が必要。 【解決手段】 窓枠レールに嵌入設置する防犯、防災目
的の格子戸に取り付けた、錠前４、咬持錠前５を外部か
ら開錠されることを阻止する目的で、格子目間隔を狭く
した格子２に細目柄格子１を具備し、網布８を付着さ
せ、格子戸が家内の自然換気の役割も果たす構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、窓枠レール内に設
置し、開閉できる防犯格子戸及び網布付き防犯格子戸に
関している。

【０００２】

【従来の技術】従来、窓硝子、網戸と同等に窓枠レール
内に嵌入し、左右にスライドさせることで開閉する、錠
前付きの防犯格子戸及び網布付き防犯格子戸は、開発提
供されていない為に、下記構成の格子である。

【０００３】不法侵入者の家宅侵入を阻止する為に、台
所、浴室等の中窓や小窓の外壁面に金属及び木製の単調
な構成の、図５従来の格子をネジ止め固着して防犯対策
をとっているが、庭やテラスに面している家族の出入り
が頻繁にある場所の大窓には、不法侵入者阻止目的の、
格子をネジ止め固着することができない為に、防犯対策
をとれず無防備な状態のままである。そのため夜間就寝
時や外出時は、家の窓硝子を全て閉じ二枚対の窓硝子縁
枠が重合する箇所に設置されている、錠前をロックして
家を密閉状態にすることで一応の防犯対策になり、就寝
や外出をするケースが多いが、家内の換気ができず空気
が淀んだ状態になる。

【０００４】

【発明の解決しようとする課題】従来、提供されている
窓硝子を覆う防犯目的の格子は、ネジで外壁面に固着し
ているだけの単純な構成なので、ネジを緩めることで簡
単に格子を取り外し、窓硝子破壊後、泥棒が家内にたや
すく侵入することができる。また格子目も広い為にスト
ーカー犯罪者等の手が容易に格子目に挿通し窓硝子に接
触できる為、窓硝子の錠前を掛け忘れることで家内の様
子を簡単に覗かれ犯罪につながるケースが多い。更に一
番の問題点は、庭やテラスに面している家族の出入りが
頻繁にあるような大窓設置場所では、格子を取り付ける
ことができない為、簡単に錠前位置の窓硝子にガムテー
プを貼着し、硝子カッターで部分切断することにより窓
硝子の損傷を最小限におさえ、切断部分の窓硝子から家
内に手を挿通し、錠前を開錠後、窓硝子を開けて家宅侵
入することができる。

【０００５】また、家内で火災発生時、猛火に覆われ逃
げ場がなく浴室等格子を設置している窓からは、外壁面
の格子を取り外すことが不可能な為、避難できずに焼死
するケースが多い。このことから防犯目的の格子が、災
害時には避難を阻止する結果となる。

【０００６】更に、就寝時や外出時、防犯対策として家
の窓硝子を全て閉じ窓硝子に設置されている錠前を閉
め、家を密閉状態にして就寝したり、外出するが、家内
の温度が徐々に上昇することで、壁紙や木製建具に含ま
れる揮発性の有害物質ホルムアルデヒト等が、空気中に
放散され健康に障害を与えるような劣悪な環境を引き起
こすことがある為、家の窓硝子を開け常に風通しを良く
することが必要である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで本発明において
は、上記の課題をすべて解決できる手段を用いた。まず
請求項１の手段で、窓硝子７に固着されているものと同
じ機能の、回転させることでロック、開錠できる咬持錠
前５を、対の防犯格子戸の格子縁枠３が重合する中心位
置に設けたことで、対の防犯格子戸を閉じたさい固定維
持し、更に対の防犯格子戸の片面右の格子縁枠３上部位
置、下部位置の端と片面左の格子縁枠３下部位置の端
に、上下させることでロック、開錠できる錠前４を具備
したことにより、防犯格子戸を窓枠６に固着することが
できる為、外部から防犯格子戸を取り外す行為が不可能
になる。

【０００８】また、格子２の網目間隔を狭くしたこと
で、格子２の網目に手を挿通することを防止させる。更
に咬持錠前５、錠前４を保護する目的とファッション性
を加味する目的の細目柄格子１を具備したことで、手は
勿論、指すらも細目柄格子１に挿通することが不可能に
なり、従来のような格子目から硝子カッターを挿通し窓
硝子７を切断して錠前４、咬持錠前５を開錠することが
不可能になる。そして、対の防犯格子戸を窓枠６の上下
に具備したレール１１に嵌入設置し、左右にスライドさ
せることで開閉できる状態になる。

【０００９】請求項２の手段は、上記請求項１の防犯格
子戸に網布８を付着した構成で、網戸１２と請求項１記
載の防犯格子戸の両機能を兼ね備えた網布付き防犯格子
戸であり、網戸が不要になる手段である。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の防犯格子戸及び、網布付
き防犯格子戸の製作に当たっては、素材を樹脂及び金
属、また樹脂、金属の複合や樹脂、木の複合等で成型す
る方法がある。

【００１１】防犯格子戸及び、網布付き防犯格子戸の専
用のレールを具備した格子戸枠を製作し、従来の窓枠に
固着する方法もある。

【００１２】防犯格子戸及び、網布付き防犯格子戸の色
は、光を透過させる透明、色透明をはじめ、色もの、色
柄ものと多種考えられる。

【００１３】防犯格子戸及び、網布付き防犯格子戸を対
にして、片面を網戸と同じ要領で使用する方法がある。

【００１４】防犯格子戸及び、網布付き防犯格子戸の格
子のデザインは、縦横の升目格子、斜め格子、円形格子
と多種デザインが考えられる。また錠前を保護する目的
とファッション性を加味する目的の細目柄格子のデザイ
ン、大きさ等も無限に考えられる。

【００１５】防犯格子戸及び、網布付き防犯格子戸に鍵
付き錠前を設置し、製作する方法がある。また錠前の種
類、設置位置、設置数は限定しない。

【００１６】網布付き防犯格子戸の、網布の付設方法は
網戸と同じ方法及び、網布付き防犯格子戸に網布を付着
させる為の、固定留め具を具備し製作する方法がある。
また網布の色は、透明、色透明をはじめ、色もの、色柄
ものと考えられる。

【００１７】その他、防犯格子戸及び、網布付き防犯格
子戸に関することは限定しない。

【００１８】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１は請求項１記載の防犯格子戸の斜視図である。対の防
犯格子戸を閉じた状態で固定する咬持錠前５、窓枠６に
対の防犯格子戸を固着する錠前４、また格子目間隔を狭
くした格子２、更に咬持錠前５、錠前４を保護する目的
とファッション性を加味する目的の細目柄格子１で全体
を構成している状態を示している。

【００１９】図２は請求項１記載の防犯格子戸の一部を
切欠した正面図である。対の防犯格子戸を閉じたさい固
定維持し、回転させることでロック、開錠できる咬持錠
前５と細目柄格子１の形状を示している。また、不法侵
入者が手や硝子カッターを挿通しようとする行動を起こ
しても、細目柄格子１が阻止する状態を示している。

【００２０】図３は請求項１記載の防犯格子戸の一部を
切欠した斜視図である。窓枠６に防犯格子戸を固着する
為の、格子縁枠３に具備した上部端の錠前４の、ロック
させた状態を示している。また対の防犯格子戸の、片面
右の格子縁枠３端上部、下部と片面左の格子縁枠３端下
部に具備した錠前４をロックすることで、窓枠６に防犯
格子戸が頑丈に固着され、外部から防犯格子戸を取り外
すことが不可能になる。更に、外部から錠前４を開錠し
ようとする行為も、細目柄格子１が阻止する為に不可能
である。

【００２１】図４は請求項１記載の防犯格子戸の使用状
態を示した図である。窓枠６の上下に具備したレール１
１に対の防犯格子戸を嵌入することで、窓硝子７と併設
して窓枠６に取り付けた状態を示している。また窓硝子
７と防犯格子戸の位置を変更し取り付けすることも考え
られる。

【００２２】図５は従来の格子の使用状態を示した図で
ある。住宅外壁面に従来の格子９をネジ１０で固着した
状態から分かるように、ネジ１０を緩めることで簡単に
格子９を取り外すことができる。また、家内で火災発生
時は格子９が避難を妨げる結果になる。このような不便
な問題の解決が必要である。

【００２３】図６は請求項２記載の網布付き防犯格子戸
の斜視図である。対の網布付き防犯格子戸を閉じた状態
で固定する咬持錠前５、窓枠６に対の網布付き防犯格子
戸を固着する錠前４、また格子目間隔を狭くした格子２
と咬持錠前５、錠前４を保護する目的の細目柄格子１、
更に、格子戸に網布８を付着した状態を示している。

【００２４】図７は請求項２記載の網布付き防犯格子戸
の一部を切欠した正面図である。対の網布付き防犯格子
戸を閉じたさい固定維持し、回転させることでロック、
開錠できる咬持錠前５と細目柄格子１の形状を示してい
る。また格子戸に網布８を付着したことで、害虫の侵入
を阻止する構成になる。更に網布８の付着のしかたは、
内側から設置する方法と外側から設置する方法が考えら
れる。

【００２５】図８は請求項２記載の網布付き防犯格子戸
の一部を切欠した斜視図である。窓枠６に網布付き防犯
格子戸を固着する為の、格子縁枠３の上部端に設置した
錠前４をロックした状態を示している。また、網布８や
細目柄格子１の色彩を部分的に変え、色透明の樹脂で製
作することで、ステンドグラス的な多種デザインが楽し
める状態になる。

【００２６】図９は請求項２記載の網布付き防犯格子戸
の使用状態を示した図である。窓枠６の上下に具備して
いるレール１１に、対の網布付き防犯格子戸を嵌入する
ことで取り付け設置でき、窓硝子７と併設して窓枠６に
設置した状態を示している。また、網布付き防犯格子戸
を使用することにより網戸が不要になる。更に、対の網
布付き防犯格子戸の格子縁枠３に具備した、錠前４をロ
ックして窓枠６に固着しておくことで、咬持錠前５のロ
ックを掛け忘れたとしても、錠前４のロック効果で外部
から網布付き防犯格子戸を開けることが不可能である。

【００２７】

【発明の効果】本発明の、防犯格子戸及び網布付き防犯
格子戸を使用することで、就寝時や外出時、窓硝子を開
けた状態のままで就寝したり、外出することができる
為、家内の空気を常に新鮮な風通しの良い状態に保つこ
とができる。

【００２８】また、従来は防犯対策ができず不備があっ
た、家族の出入りが頻繁にあるような大窓設置箇所やテ
ラスにも利用でき、泥棒等の犯罪被害が激減する。更
に、火災等非常時の避難口が確保でき、従来のような外
壁面に設置している格子が避難を阻止する結果になり、
焼死するようなケースがなくなる。

【００２９】そして、防犯格子戸及び網布付き防犯格子
戸が窓硝子を保護する構成なので、台風時等の雨戸とし
利用でき、強風により飛来する瓦や物等から窓硝子を保
護する。また防犯格子戸及び網布付き防犯格子戸が、従
来にはない住宅、マンション等の装飾アクセサリー品と
して利用できる。更に、網布付き防犯格子戸の網布を取
り外し、和紙や絹織物の絽を付着させ室内の仕切り戸と
して使用することで、従来にはない新たな和洋折衷のイ
ンテリアとして楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１記載の防犯格子戸の斜視図

【図２】請求項１記載の防犯格子戸の一部を切欠した正
面図

【図３】請求項１記載の防犯格子戸の一部を切欠した斜
視図

【図４】請求項１記載の防犯格子戸の使用状態を示した
図

【図５】従来の格子の使用状態を示した図

【図６】請求項２記載の網布付き防犯格子戸の斜視図

【図７】請求項２記載の網布付き防犯格子戸の一部を切
欠した正面図

【図８】請求項２記載の網布付き防犯格子戸の一部を切
欠した斜視図

【図９】請求項２記載の網布付き防犯格子戸の使用状態
を示した図

【符号の説明】

１ 細目柄格子 ２ 格子 ３ 格子縁枠 ４ 錠前 ５ 咬持錠前 ６ 窓枠 ７ 窓硝子 ８ 網布 ９ 従来の格子 １０ ネジ １１ レール １２ 網戸

【手続補正書】

【提出日】平成１２年６月２６日（２０００．６．２
６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 不法侵入者が家宅侵入を果たそうとす
   る為に、窓硝子を破壊し錠前を開錠する行為を阻止する
   目的で、窓硝子、網戸と同等に窓枠レール内に併設する
   錠前付き格子戸であり、窓硝子を開放し家内の空気を常
   に新鮮な状態にして外出できる等、多種利便な特徴を持
   たせた防犯格子戸。
2. 【請求項２】 請求項１記載の防犯格子戸に網布を付
   着し、網戸と防犯格子戸の両機能を果たす、利便な特徴
   を持たせた網布付き防犯格子戸。