JP2001073557A - コンクリートの温度管理方法 - Google Patents

コンクリートの温度管理方法

Info

Publication number
JP2001073557A
JP2001073557A JP25167399A JP25167399A JP2001073557A JP 2001073557 A JP2001073557 A JP 2001073557A JP 25167399 A JP25167399 A JP 25167399A JP 25167399 A JP25167399 A JP 25167399A JP 2001073557 A JP2001073557 A JP 2001073557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
temperature
newly
new
cast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25167399A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Tsuda
勝利 津田
Toru Shimizu
徹 清水
Shoichi Watabe
昭一 渡部
Katsuhiro Ichinami
克洋 市波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP25167399A priority Critical patent/JP2001073557A/ja
Publication of JP2001073557A publication Critical patent/JP2001073557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来方法の問題を解決し、高品質なコンクリー
トと、工事時間の短縮と、工事費用の低減を同時に、実
現することを特徴とする方法を提供する。 【解決手段】プレストレスコンクリート構造物でかつマ
スコンクリート、壁厚コンクリート等のコンクリート打
設に際して、新規打設部のプレストレス鋼材用シース管
内に冷水を通し、あるいは、前回打設部のプレストレス
鋼材用シース管内には、温水を通して打設境界面付近の
温度差を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの温
度管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスコンクリート、壁厚コンクリートな
どでコンクリートを打設する場合に、新規に打設したコ
ンクリートが発生する中和熱により、コンクリート中に
クラックが発生する可能性がある。これを未然に防止す
る方法として、コンクリート打設時に、コンクリート内
部にクーリングパイプを設けた。 ここへ冷水を通し
て、コンクリートを冷却する方法があった。一方、コン
クリート構造物にプレストレスを導入する場合には、プ
レストレス鋼材を設置するシース管をコンクリートの内
部に埋め込んでおく必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、マス
コンクリートや壁厚コンクリートであって、かつプレス
トレスを導入するコンクリート構造物においては、コン
クリートを冷却するためのク―リングパイプと、それと
は別のプレストレス鋼材用シース管を、別途に設置する
必要があるという問題があった。その結果、クーリング
パイプと鋼材用シース管の設置に多くの手間を要し、工
事費用が嵩むという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記従来のような問題を解決す
るものであって、短い工期と少ない費用によって、より
高品質なコンクリートを得ることができるコンクリート
の温度管理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、プレストレス鋼材によって緊張を与えるマ
スコンクリート、壁厚コンクリートなどにおいて、前回
打設部に接して新規打設部にコンクリートを打設する場
合に、新規打設部のプレストレス鋼材用シース管内に、
冷水を通すことを特徴とするコンクリートの温度管理方
法である。
【0006】あるいは本発明は、プレストレス鋼材によ
って緊張を与えるマスコンクリート、壁厚コンクリート
などにおいて、前回打設部に接して新規打設部にコンク
リートを打設する場合に、前回打設部のプレストレス鋼
材用シース管内に、温水を通すことを特徴とする、コン
クリートの温度管理方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】<イ>プレストレス構造物。 マスコンクリート、壁厚コンクリートなどのコンクリー
ト構造物1において、コンクリート内にプレストレスを
導入する場合がある。そのようなプレストレス構造物で
は、多数本のプレストレス鋼線を設置する。鋼線は、一
般に複数本を鉛直方向、水平方向に等間隔に設置する
が、本発明の用途はこれに限るものではなく、鋼線を一
方向にのみ配置した場合、あるいは不等間隔に配置した
場合も対象とすることができる。
【0008】<ロ>シース管。 プレストレス鋼線を配置するために、型枠内にはコンク
リートの打設前に、鋼線を挿入する多数本のシース管2
を配置する。このシース管2は一般に市販されている公
知の中空の鋼管である。シース管2は中空であるから、
内部にプレストレス鋼線を挿入するまでの時間、シース
管内は中空のままである。
【0009】<ハ>前回打設したコンクリートへの配
置。 シース管を配置する場所について説明する。ひとつのケ
ースでは、前回打設したコンクリート打設部3にシース
管を配置しておく。次に前回打設したコンクリート3に
接して新たなコンクリート4を打設する。すると新たに
打設した新規打設部4は発熱するから、新旧の境界面付
近には大きな温度差が発生する。この場合には、前回打
設したコンクリート打設部3内のシース管2内に温水を
供給する。 この温水は公知の方法で加熱した通常の液
体であり、通水には、ポンプ等を使用して行う。その結
果、前回コンクリートを打設した前回打設部3は暖めら
れ、新たに打設して発熱している新規打設部4の温度に
近い温度まで上昇する。その結果、新旧コンクリートの
打設境界面付近における温度差は大幅に縮小することに
なる。
【0010】<ニ>新規のコンクリート打設部。 次に前回コンクリートを打設した前回打設部3に接し
て、新規にコンクリートを打設する場合について説明す
る。この場合には新規にコンクリートを打設した新規打
設部4に配置したプレストレス鋼材用シース管を利用す
る。このシース管2の内部に、公知の方法で冷却した冷
水を供給する。その結果、あらたにコンクリートを打設
した新規打設部4のコンクリートは冷却され、前回打設
してすでに発熱が終了している前回打設部3のコンクリ
ートの温度に近い温度まで下降する。その結果、新旧コ
ンクリートの打設境界面付近における温度差は大幅に縮
小することになる。
【0011】<ホ>加熱と冷却。 以上の方法は、前回コンクリートを打設した前回打設部
3に接して新たなコンクリートを打設する場合に、プ
レストレス鋼線を挿入するシース管を利用して前回打設
したコンクリートの温度を上昇する方法、プレストレ
ス鋼線を挿入するシース管を利用して新たに打設したコ
ンクリートの温度を下降する方法について説明した。し
かしいずれか一方の方法を採用する場合に限らず、両方
法を同時に採用することも可能である。すなわち、プ
レストレス鋼線を挿入するシース管を利用して前回コン
クリートを打設した前回打設部3の温度を上昇させ、同
時にプレストレス鋼線を挿入するシース管を利用して
新たにコンクリートを打設した新規打設部4の温度を下
降する方法である。こうすればさらに新旧コンクリート
の打設境界面付近における温度差を大幅に縮小させるこ
とができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は上記したように、コンクリート
の温度管理を行うから、次のような効果を得ることが出
来る。 <イ>新規打設部4と、前回の打設部3との間には、コ
ンクリートの境界面がある。この境界面は、高温の新設
打設部4と、常温の前回の打設部3とが接する部分であ
る。従って、特別な温度管理を行わないと境界面は、異
なる温度のコンクリートが接する部分となり大きな温度
差が発生して品質の低下を招く。しかし本発明の方法に
よれば上記したように、コンクリートの打設境界面付近
の温度差を大幅に縮小することが出来る。 その結果、
境界面における一体性を高めることが出来、高い品質の
コンクリート構造物を構築することができる。 <ロ>さらに、新規のコンクリート打設部に設けたプレ
ストレス鋼材用シース管内に冷水を通し、高温になって
いる新たなコンクリートの温度を下降させるだけでも、
新規打設部と前回打設部との境界部分の温度差を縮小さ
せることができる。 そのため施工時の温度応力による
クラックの発生を防止することが出来る。 <ハ>あるいは前回打設したコンクリート打設部の、プ
レストレス鋼材用シース管内に温水を通し、常温になっ
ている前回打設部の温度を上昇させるだけでも、新規打
設部と前回打設部との境界部分の温度差を縮小させるこ
とができる。 そのため、施工時の温度応力を低減さ
せ、当該部分の一体性を高めて、より高品質なコンクリ
ート構造物を構築できる。 <ニ>コンクリート打設部の加熱、冷却用の、温水、冷
水の各々を通すために、プレストレス鋼材用シース管を
利用する。そのため、クーリングパイプを別途に設ける
必要がない。従って、設置に要する時間の短縮と、工事
費用の低減が同時に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリートの温度管理方法を示す
斜視図
フロントページの続き (72)発明者 渡部 昭一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 市波 克洋 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E164 AA02 AA31 BA06 DA01 DA03 DA12 2E172 EA10 EA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレストレス鋼材によって緊張を与えるマ
    スコンクリート、壁厚コンクリートなどにおいて、 前回打設部に接して新規打設部にコンクリートを打設す
    る場合に、 新規打設部のプレストレス鋼材用シース管内に、冷水を
    通すことを特徴とする、コンクリートの温度管理方法。
  2. 【請求項2】プレストレス鋼材によって緊張を与えるマ
    スコンクリート、壁厚コンクリートなどにおいて、 前回打設部に接して新規打設部にコンクリートを打設す
    る場合に、 前回打設部のプレストレス鋼材用シース管内に、温水を
    通すことを特徴とする、 コンクリートの温度管理方法。
JP25167399A 1999-09-06 1999-09-06 コンクリートの温度管理方法 Pending JP2001073557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25167399A JP2001073557A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 コンクリートの温度管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25167399A JP2001073557A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 コンクリートの温度管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001073557A true JP2001073557A (ja) 2001-03-21

Family

ID=17226327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25167399A Pending JP2001073557A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 コンクリートの温度管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001073557A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102758534A (zh) * 2012-07-30 2012-10-31 中建商品混凝土有限公司 一种大体积混凝土的降温方法
JP2013185296A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Kajima Corp 温度管理システム
CN104264678A (zh) * 2014-10-15 2015-01-07 四川电力建设三公司 大体积混凝土防裂纹施工工艺

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185296A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Kajima Corp 温度管理システム
CN102758534A (zh) * 2012-07-30 2012-10-31 中建商品混凝土有限公司 一种大体积混凝土的降温方法
CN102758534B (zh) * 2012-07-30 2014-06-04 中建商品混凝土有限公司 一种大体积混凝土的降温方法
CN104264678A (zh) * 2014-10-15 2015-01-07 四川电力建设三公司 大体积混凝土防裂纹施工工艺
CN104264678B (zh) * 2014-10-15 2016-02-17 四川电力建设三公司 大体积混凝土防裂纹施工工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004360333A (ja) マスコンクリートのパイプクーリング方法
JP2001073557A (ja) コンクリートの温度管理方法
KR100412980B1 (ko) 매스 콘크리트의 수화열 저감방법
CN108425685B (zh) 一种基于现浇隧道的混凝土裂缝控制方法
KR20090092021A (ko) 매스 콘크리트의 균열 제어방법
JP5814139B2 (ja) 壁状鉄筋コンクリート構造物の温度応力ひび割れ抑制方法および温度応力ひび割れ抑制壁状鉄筋コンクリート構造物
JP3125172B2 (ja) コンクリートひび割れ防止構造
JP7116887B2 (ja) コンクリート冷却システム、及びコンクリート冷却方法
KR20090008991A (ko) 터널 라이닝폼의 거푸집 보온양생장치
US6490745B1 (en) Continuous composite steel girder bridge constructed by applying a temperature gradient and method for constructing the same
CN112359805B (zh) 预防闸室薄壁结构长时间间歇后产生裂缝的方法
JPH0146672B2 (ja)
JP3671338B2 (ja) コンクリート打設方法
JPH07145668A (ja) コンクリート打設方法
CN219753545U (zh) 一种维护结构保温一体化墙板
JPS61200269A (ja) コンクリ−ト構造物のひび割れ防止工法
JPS6335963A (ja) 温熱養生型スリツプフオ−ム装置
IT1312139B1 (it) Rivestimento refrattario di tubazioni raffreddate
JP2001132230A (ja) 充填鋼管コンクリート柱の寒中施工方法および装置
JP2004092333A (ja) 温度管理によるプレストレス力導入方法及びこれらの方法を利用して構築される鋼コンクリート合成構造物
NO981030D0 (no) Fremgangsmåte for stöping av en gulvplate av betong
JP2000327450A (ja) コンクリート打設方法
JP7151042B2 (ja) コンクリート冷却システム、及びコンクリート冷却方法
JPH0371547B2 (ja)
HU215014B (hu) Födémelem