JP2001072999A - 洗浄剤組成物及び洗浄対象物の外面洗浄剤 - Google Patents

洗浄剤組成物及び洗浄対象物の外面洗浄剤

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JP2001072999A
JP2001072999A JP25307999A JP25307999A JP2001072999A JP 2001072999 A JP2001072999 A JP 2001072999A JP 25307999 A JP25307999 A JP 25307999A JP 25307999 A JP25307999 A JP 25307999A JP 2001072999 A JP2001072999 A JP 2001072999A
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cleaning
viscosity
agent
detergent
detergent composition
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JP25307999A
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Masumi Mizutani
増美 水谷
Kazuaki Ito
和明 伊藤
Kazuyoshi Ichihara
和好 市原
Keiko Yamashita
圭子 山下
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Showa Co Ltd
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Showa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で容易かつ均一に粘度を上昇させ
ることができ、液だれを抑制して洗浄力を高めることが
できる洗浄剤組成物及び洗浄対象物の外面洗浄剤を提供
する。 【解決手段】 洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレン系
界面活性剤とアルカリ剤とを含有し、2〜1000セン
チポアズの粘度を有するものである。さらに、この洗浄
剤組成物に溶剤及び殺菌剤から選ばれる少なくとも1種
を添加するのが好ましい。洗浄対象物の外面洗浄剤は、
洗浄剤組成物を圧縮ガスでエアゾールとしたものであ
る。さらに、この外面洗浄剤に10〜40℃に沸点を有
する発泡剤を加え、エアゾールとして吐出直後には液状
で、その後洗浄対象物に到達して発泡するように構成す
るのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粘度を高めるこ
とによって液だれし難くし、汚れとの接触時間を長くし
て洗浄力を高めることができるように構成された洗浄剤
組成物、及びその洗浄剤組成物をエアゾールとした洗浄
対象物の外面洗浄剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の洗浄剤組成物及び洗
浄対象物の外面洗浄剤としては、界面活性剤及び必要に
応じてpH調整剤を含有する溶液に、アルギン酸ナトリ
ウムやカルボキシメチルセルロースエステル等の増粘剤
を添加して、溶液の粘度を高めた洗浄剤溶液が知られて
いる。また、前記増粘された洗浄剤溶液をエアゾール容
器内に充填し、さらに適度な発泡剤と噴射剤とを加える
ことによって、エアゾールとして吐出させることができ
るように構成された外面洗浄剤も知られている。そし
て、この洗浄剤溶液又は外面洗浄剤を洗浄対象物に付着
した汚れに対して直接接触させることによって、液だれ
し難く、汚れとの接触時間を長くして高い洗浄効果を発
揮させることができる。
【0003】一方、特開昭60−141797号公報に
は、2〜20重量%のサルフェート系アニオン界面活性
剤と、3〜25重量%のベタイン系両性界面活性剤と、
水とを含有したゲル状組成物について開示されている。
このゲル状組成物は、前記アニオン系界面活性剤とベタ
イン系界面活性剤とのモル比を1:10〜4:1の範囲
内にするとともに、組成物のpHを9〜13の範囲内に
することによって、ゲル状組成物の粘度が上昇して20
0〜2000000cpsの範囲内の良好な粘度を有す
るようになる。そして、このゲル状組成物をベースとし
て、壁クリーナー、洗面所の水盤クリーナー、カビ取り
剤等を製造することによって、垂直な面又は垂直に近い
面に長時間付着させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
洗浄剤溶液では、界面活性剤を含有する溶液に直接増粘
剤を加えることによって洗浄剤溶液を調製する場合に
は、増粘剤が継子になって均一に溶解しない場合が非常
に多かった。このような増粘剤を洗浄剤溶液中に均一に
溶解させるためには、まず、増粘剤が溶解しない液体
(分散媒体)中に増粘剤を分散させて分散液を調製した
後、この分散液を前記の界面活性剤を含有する溶液中に
溶解させるという非常に面倒な作業が必要であった。
【0005】一方、前記従来のゲル状組成物では、溶液
の粘度を上昇させるために、性質の異なる2種類の界面
活性剤が含有されていることから、構成が複雑であるう
えに非常に不経済であった。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、簡単な構成で容易かつ均一に粘度を上昇
させることができ、液だれを抑制して洗浄力を高めるこ
とができる洗浄剤組成物及び洗浄対象物の外面洗浄剤を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の洗浄剤組成物は、ポリオ
キシエチレン系界面活性剤とアルカリ剤とを含有し、2
〜1000センチポアズの粘度を有するものである。
【0008】請求項2に記載の発明の洗浄剤組成物は、
請求項1に記載の発明において、さらに溶剤を加えたも
のである。請求項3に記載の発明の洗浄剤組成物は、請
求項1又は請求項2に記載の発明において、さらに殺菌
剤を加えたものである。
【0009】請求項4に記載の発明の洗浄対象物の外面
洗浄剤は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の洗
浄剤組成物を圧縮ガスでエアゾールとしたものである。
請求項5に記載の発明の洗浄対象物の外面洗浄剤は、請
求項4に記載の発明において、さらに10〜40℃に沸
点を有する発泡剤を加え、エアゾールとして吐出直後に
は液状で、その後洗浄対象物に到達して発泡するように
構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、詳
細に説明する。洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレン系
界面活性剤とアルカリ剤とを含有し、2〜1000セン
チポアズ(cps)の粘度を有するものである。さら
に、この洗浄剤組成物に、溶剤及び殺菌剤から選ばれる
少なくとも1種を添加するのが好ましい。
【0011】ポリオキシエチレン系界面活性剤は、汚れ
を落とすために含有されるとともに、洗浄剤組成物溶液
に対して増粘効果を付与するために含有される。このポ
リオキシエチレン系界面活性剤は、非常に高いpH溶液
に溶解された場合でも、ほとんど分解されずに安定であ
るうえ、高い増粘効果を発揮することができるものであ
る。
【0012】このポリオキシエチレン系界面活性剤とし
ては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、
アルキルエーテルサルフェート(ナトリウム塩)、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル等
が好適に使用される。
【0013】アルカリ剤は、前記ポリオキシエチレン系
界面活性剤と混合されることによって、洗浄剤組成物溶
液の粘度を上昇させることができる。このアルカリ剤と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が好適に使用され
る。
【0014】このアルカリ剤は3〜10重量%の濃度で
添加されるのが好ましい。このアルカリ剤の濃度が3重
量%未満の場合には、洗浄剤組成物溶液の粘度を充分に
高めることができない。逆に、10重量%を越える場合
には、洗浄剤組成物溶液中の成分が分離してしまうおそ
れがある。
【0015】洗浄剤組成物溶液の粘度としては、2〜1
000cpsとなるように調整され、好ましくは5〜3
00cpsとなるように調整される。この溶液の粘度が
2cps未満の場合には、容易に液だれしてしまうこと
から不適当である。逆に1000cpsを越える場合に
は、例えばエアゾールとしたときに吐出性能が悪くなる
等の弊害が生じるおそれがあることから不適当である。
【0016】溶剤は、洗浄時に汚れ(特に疎水性の汚
れ)や微生物等を洗浄対象物の表面から分離して溶解さ
せるために添加される。この溶剤としてはアルコール類
又はエーテル類が好適に使用され、例えば、プロピレン
グリコール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテル)、ブチルトリグリコール(トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル)、エチルセロ
ソルブ(エチレングリコールモノエチルエーテル)、カ
ルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル)等が挙げられる。また、この溶剤の種類及び濃度は
特に限定されるものではないが、例えば、アミノアルコ
ール類であるN−メチルジエタノールアミン等を20%
前後の濃度となるように調整して使用するとよい。
【0017】殺菌剤は、洗浄対象物の表面に付着したカ
ビや微生物等をより効果的に死滅させるために添加され
る。この殺菌剤としては、洗浄剤組成物溶液が親水性で
あることより、水溶性の殺菌剤のうちから適宜選択され
て添加される。このような殺菌剤としては、チアゾロン
系、クロロフェノール系及び第4級アンモニウム塩系の
殺菌剤より選ばれる少なくとも1種が好適に使用され
る。前記チアゾロン系ではベンゾイソチアゾロン、クロ
ロフェノール系では2,2’−メチレンビス−4−クロ
ロフェノール、第4級アンモニウム塩系では1−ドデシ
ル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウムクロライ
ド又は塩化ベンザルコニウムが好適に使用される。
【0018】この殺菌剤は、好ましくは0.01〜10
重量%の濃度で添加される。この殺菌剤の濃度が0.0
1重量%未満の場合には、濃度が低すぎて充分な殺菌効
果を発揮することができない。逆に10重量%を越える
場合には、多量の殺菌剤を添加することから経済的でな
い。さらに、一般細菌に対しては0.02〜1重量%、
カビに対しては0.1〜1重量%の範囲で添加すれば、
必要充分な殺菌効果を得ることができる。
【0019】洗浄対象物の外面洗浄剤は、上記洗浄剤組
成物を圧縮ガスとともにスプレー缶内に充填させて缶内
の内圧を高めたものであり、エアゾールとして吐出させ
ることができるように構成されている。前記圧縮ガスと
しては、他物質との反応性が低くて安価である窒素ガス
が好適に使用されるが、同様の性質を有する不溶解性の
ガスを使用することも可能である。
【0020】さらに、この外面洗浄剤に10〜40℃に
沸点を有する発泡剤を加え、エアゾールとして吐出直後
には液状で、その後洗浄対象物に到達して発泡するよう
に、すなわち後発泡するように構成するのが好ましい。
このような発泡剤としては、低沸点化合物であるイソペ
ンタン又はノルマルペンタンが好適に使用される。この
発泡剤は、洗浄剤組成物に対して5重量%程度加えるの
がよいが、特に限定されるものではない。
【0021】さらに、前記発泡剤の効果を一層高めるた
め、必要に応じて洗浄剤中に発泡助剤を加えるとよい。
この発泡助剤としては、例えば、HCFC−22(CH
ClF2)、HCFC−123(C2HCl23)、HC
FC−124(C2HClF4)、HCFC−142b
(C23ClF2)、HFC−125(C2HF5)、H
FC−134a(C224)、HFC−152a(C2
42)等の代替フロン、ブタン及びプロパンからなる
液化天然ガス(LPG)又はジメチルエーテルを4重量
%未満混合したものを使用することができる。
【0022】上記洗浄剤組成物及び洗浄対象物の外面洗
浄剤の作用を以下に記載する。さて、上記のように構成
される洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレン系界面活性
剤及び必要に応じて溶剤や殺菌剤を溶解した水溶液中
に、アルカリ剤を徐々に加えながら撹拌し、所望とする
粘度に調整することによって製造することができる。こ
のポリオキシエチレン系界面活性剤を溶解した水溶液、
及びアルカリ剤溶液はともに溶液の粘度が低いことか
ら、両者を撹拌しながら混合することによって、非常に
容易かつ均一に混合させることができる。
【0023】この洗浄剤組成物は、そのまま汚れに対し
てふりかけたりして、直接接触させることによって汚れ
を洗浄することができる。また、必要に応じてブラシ等
を用いて汚れをこすり落としてもよい。このとき、汚れ
は洗浄剤組成物中のポリオキシエチレン系界面活性剤に
接触して取り囲まれ、付着している洗浄対象物の表面か
ら遊離される。さらに、溶剤が含有されている場合に
は、溶剤が疎水性の汚れを取り囲んで遊離させる。一
方、アルカリ剤によって、洗浄剤組成物溶液が高いアル
カリ性溶液となっていることから、汚れに含まれる微生
物やカビのほとんどは死滅される。さらに、殺菌剤が含
有されている場合には、より一層強力にそれらを死滅さ
せることができる。
【0024】さらにこのとき、この洗浄剤組成物は溶液
の粘度が高くなるように調製されていることから、容易
に液だれせずに、汚れに対して長時間接触することがで
きる。そして、時間の経過につれて洗浄剤組成物が汚れ
の表面から奥へと浸透し、ポリオキシエチレン系界面活
性剤や溶剤による汚れに対する遊離効果(洗浄効果)
と、アルカリ剤や殺菌剤による殺菌効果とが徐々に発揮
される。特に、垂直な壁面や天井等に付着した汚れに対
して有効である。最後に、洗浄対象物表面の洗浄剤組成
物を充分に水洗することによって、遊離された汚れを容
易に洗い流すことができる。
【0025】洗浄対象物の外面洗浄剤は、上記洗浄剤組
成物及び圧縮ガス、並びに必要に応じて発泡剤や発泡助
剤をスプレー缶内に充填することによって製造すること
ができる。この外面洗浄剤を用いて洗浄対象物としての
エアコンの熱交換器におけるフィンを洗浄する場合に
は、フィンの表面に付着した汚れに向かってエアゾール
として外面洗浄剤を吐出させることによって、汚れに直
接接触させて洗浄することができる。さらに、この外面
洗浄剤は、エアゾールとして吐出させることによって、
奥部に存在するフィンの表面まで容易に到達させて洗浄
することができる。
【0026】この外面洗浄剤に発泡剤が含有されている
場合には、エアゾールの吐出直後は液状であることか
ら、フィン間に容易に進入させることができ、奥部に存
在するフィンの表面まで容易に到達させることができ
る。続いて、フィンの表面に到達した後に勢いよく発泡
し、発泡による体積膨張により洗浄液はさらにフィンの
奥部まで到達し、そこに長時間保持される。
【0027】このとき、この外面洗浄剤は、フィンの表
面に付着した汚れの塊を物理的に破壊しながら汚れを洗
浄することができる。さらに、この外面洗浄剤は、フィ
ンの表面で発泡しながら徐々に周囲に拡がり、フィン全
体に渡ってより均一に洗浄することができる。また、発
泡助剤が含有されている場合には、前記発泡剤による洗
浄効果をより一層促進させることができる。
【0028】続いて、この外面洗浄剤は溶液の粘度が高
くなるように調製されていることから、発泡中及び発泡
後も容易に液だれせずに、汚れに対して長時間接触させ
ることができる。そして、前記洗浄剤組成物の場合と同
様に、時間の経過につれて洗浄効果と殺菌効果とが徐々
に発揮される。最後に、外面洗浄剤が付着したフィンの
表面を充分に水洗することによって、汚れを容易に洗い
流すことができる。
【0029】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 実施形態の洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレン系
界面活性剤とアルカリ剤とを含有し、2〜1000cp
sの粘度を有するものである。このため、非常に簡単な
構成で洗浄剤組成物溶液の粘度を上昇させることができ
るうえ、両者の添加量及び混合割合を変化させることに
よって、溶液の粘度を容易に調整することができる。
【0030】さらに、この洗浄剤組成物を製造する際に
は、ポリオキシエチレン系界面活性剤を溶解した水溶
液、及びアルカリ剤溶液の粘度がともに低いことから、
両者を撹拌しながら混合させることによって、非常に容
易かつ均一に混合させて増粘させることができる。
【0031】加えて、この洗浄剤組成物溶液は、汚れに
接触した状態での溶液の液だれを抑制し、汚れに対して
長時間接触させることができることから、前記溶液が汚
れの奥まで確実に浸透して洗浄することができる。特
に、垂直な壁面や天井等に付着した汚れを洗浄する際に
は、液だれし難いことから便利である。さらに、液だれ
し難いことによって、洗浄剤組成物の洗浄能力を充分に
発揮させる前に液だれして無駄になってしまうことが少
ないことから非常に経済的である。
【0032】また、ポリオキシエチレン系界面活性剤
は、非常に高いpH溶液中でも安定であるうえ、高い増
粘効果を発揮することができることから、強アルカリ性
の洗浄剤組成物としては非常に優れたものである。これ
に対して、前記従来のpH調整剤が含有された洗浄剤溶
液では、溶液のpHによっては増粘剤による増粘効果を
ほとんど発揮させることができないケースがあった。こ
の場合には、溶液の粘度を適正に保持するために、溶液
のpHの範囲を限定したり、或いは含有される増粘剤を
変更したりする必要があり、非常に不便であった。
【0033】・ 洗浄剤組成物に溶剤を加えることによ
って、洗浄時に特に疎水性の汚れ物質や微生物等を確実
に溶解させて洗浄することができる。 ・ 洗浄剤組成物に殺菌剤を加えることによって、洗浄
対象物の表面に付着したカビや微生物等をより一層確実
に死滅させることができる。さらに、殺菌剤を0.01
〜10重量%の濃度で添加させることによって、必要充
分な殺菌効果を確実に発揮させることができる。
【0034】・ 実施形態の洗浄対象物の外面洗浄剤
は、洗浄剤組成物及び圧縮ガスを含有し、エアゾールと
して吐出させることができるように構成されていること
から、簡単な構成で粘度を上昇させることができ、液だ
れを抑制して洗浄力を高めることができる。さらに、こ
の外面洗浄剤は、特にエアコンのフィン等のように手を
挿入し難い狭い場所を洗浄するのに適している。
【0035】・ 洗浄対象物の外面洗浄剤に10〜40
℃に沸点を有する発泡剤を加えて、後発泡するように構
成することによって、汚れの塊を物理的に破壊しながら
汚れを洗浄することができるうえ、その破壊された部分
を通して洗浄剤を汚れの奥まで容易に浸透させることが
できる。加えて、この外面洗浄剤は、洗浄対象物の表面
で発泡しながら徐々に周囲に拡がることから、洗浄対象
物全体に渡ってより均一に洗浄することができる。
【0036】
【実施例】以下、上記実施形態を具体化した実施例及び
比較例について説明する。 (実施例1)界面活性剤としてサンデットEND(三洋
化成工業社製のポリオキシエチレンアルキル(アルキル
基の炭素数が12〜15、以下C12〜15というよう
に表示する)エーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシ
ド3モル付加体、以下3E.O.というように表示す
る)(有効成分は25重量%))、及びアルカリ剤とし
て水酸化ナトリウムを表1に示す濃度で含有させた洗浄
剤組成物溶液の粘度(cps)を測定した。結果を表1
に示す。なお、この実施例1の洗浄剤組成物は、表1に
おいて溶液の粘度が2〜1000cpsの範囲内にある
ものを差す。以下の実施例についても同様である。
【0037】
【表1】 (実施例2)界面活性剤としてアルキルエーテルサルフ
ェート(ナトリウム塩)(有効成分は30重量%)、及
びアルカリ剤として水酸化ナトリウムを表2に示す濃度
で含有させた洗浄剤組成物溶液の粘度(cps)を測定
した。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】 (実施例3)界面活性剤としてサンデットEND及びア
ルカリ剤としてオルソケイ酸ナトリウムを表3に示す濃
度で含有させた洗浄剤組成物溶液の粘度(cps)を測
定した。結果を表3に示す。
【0039】
【表3】 (実施例4)界面活性剤としてポリオキシエチレン(1
3E.O.)ノニルフェニルエーテル(有効成分は10
0重量%)、及びアルカリ剤として水酸化ナトリウムを
表4に示す濃度で含有させた洗浄剤組成物溶液の粘度
(cps)を測定した。結果を表4に示す。
【0040】
【表4】 (実施例5)界面活性剤としてポリオキシエチレン(4
E.O.)ノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(有
効成分は30重量%)、及びアルカリ剤として水酸化ナ
トリウムを表5に示す濃度で含有させた洗浄剤組成物溶
液の粘度(cps)を測定した。結果を表5に示す。
【0041】
【表5】 (実施例6)界面活性剤としてポリオキシエチレンラウ
リルエーテル硫酸ナトリウム(2E.O.)(有効成分
は25重量%)、及びアルカリ剤として水酸化ナトリウ
ムを表6に示す濃度で含有させた洗浄剤組成物溶液の粘
度(cps)を測定した。結果を表6に示す。
【0042】
【表6】 (実施例7)界面活性剤としてポリオキシエチレンアル
キル(C12,13)エーテル硫酸ナトリウム(2E.
O.)(有効成分は26重量%)、及びアルカリ剤とし
て水酸化ナトリウムを表7に示す濃度で含有させた洗浄
剤組成物溶液の粘度(cps)を測定した。結果を表7
に示す。
【0043】
【表7】 (実施例8)界面活性剤としてポリオキシエチレンアル
キル(C11,13,15)エーテル硫酸ナトリウム
(3E.O.)(有効成分は27重量%)、及びアルカ
リ剤として水酸化ナトリウムを表8に示す濃度で含有さ
せた洗浄剤組成物溶液の粘度(cps)を測定した。結
果を表8に示す。
【0044】
【表8】 (比較例1〜4)界面活性剤として、5容量%の塩化ベ
ンザルコニウム(有効成分は50重量%)(比較例
1)、5容量%のアルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸ナトリウム(有効成分は25重量%)(比較例
2)、5容量%のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン
(有効成分は30重量%)(比較例3)又は5容量%の
アルキルジメチルアミンオキシド(有効成分は35重量
%)(比較例4)、及びアルカリ剤として水酸化ナトリ
ウムを表9に示す濃度で含有させた各溶液の粘度(cp
s)を測定した。結果を表9に示す。
【0045】
【表9】 表1〜9に示されるように、実施例1〜8の洗浄剤組成
物溶液は、ポリオキシエチレン系界面活性剤とアルカリ
剤との混合割合を調節することによって、容易に適当な
粘度に調整することができることが示された。一方、比
較例1〜4において、ポリオキシエチレン系以外の界面
活性剤とアルカリ剤との組み合せでは、適当な粘度に調
整するのが非常に困難であることが示された。
【0046】さらに、実施例1〜8の洗浄剤組成物溶液
(粘度が2〜1000cpsの溶液)をエアゾール化し
た後、JIS K 3370に記載の方法に従って、エ
アコンのアルミフィンに付着した酸化した油汚れを洗浄
したところ、95%以上の汚れが落ちたことが確認され
た。 (実施例10〜14)表10に示される成分を混合する
ことにより実施例10〜14の洗浄剤組成物溶液を調製
した後に、それらの溶液の粘度(cps)を計測した。
なお、これらの洗浄剤組成物は、界面活性剤として10
容量%のサンデットEND及びアルカリ剤として5重量
%の水酸化ナトリウムが含有されている。また、溶剤と
してのブチルジグリコール及びプロピレングリコールの
濃度は、いずれも容量%として表されている。結果を表
10に示す。
【0047】
【表10】 表10の結果より、ポリオキシエチレン系界面活性剤及
びアルカリ剤を含有する洗浄剤組成物に、洗浄力を高め
るための溶剤を溶解させることによって、溶液の粘度が
低下することが示されたが、液だれを抑制することがで
きる粘度を充分に保持することが可能であることが確認
された。 (実施例15〜19、比較例5〜6)表11に示される
成分を混合することによって、実施例15〜19の洗浄
剤組成物溶液及び比較例5、6の溶液を調製した。な
お、実施例15〜19の洗浄剤組成物は、界面活性剤と
して5容量%のサンデットEND及びアルカリ剤として
1重量%の水酸化ナトリウムが含有されている。また、
表11における2,2’−MBCPは、殺菌剤としての
2,2’−メチレンビス−4−クロロフェノールを表
す。また、殺菌剤としての2,2’−メチレンビス−4
−クロロフェノール及びベンゾイソチアゾロンの濃度
は、いずれも容量%として表されている。
【0048】この実施例15〜19及び比較例5、6の
溶液に、土中より採取した土中細菌を加えて15分間イ
ンキュベートした後、寒天培地上に殖種し、37℃で2
4時間培養して殺菌効果を評価した。殺菌効果の評価基
準としては、24時間培養後の寒天培地上に土中細菌が
形成するコロニーが認められなかった場合は○、コロニ
ーが確認された場合は×で表した。但し、実施例15に
おいては、洗浄剤組成物溶液を土中細菌とともに15分
間インキュベートした後にアルカリ剤を中和したものに
ついてもコロニーの生育状態を確認し、その結果を括弧
内に記載した。これらの結果を表11に示す。
【0049】
【表11】 表11の結果より、殺菌剤が添加された実施例16〜1
9の洗浄剤組成物では、土中細菌が確実に死滅していた
ことが示された。一方、比較例5、6及び実施例15の
括弧内に記載されたアルカリ剤を中和した試験において
は、界面活性剤又はアルカリ剤単独の作用では土中細菌
を死滅させることができなかったことが示されたのに対
して、アルカリ剤を中和していない実施例15の洗浄剤
組成物では、界面活性剤とアルカリ剤との共同作用によ
って土中細菌が死滅していたことが示された。すなわ
ち、この実施例15の洗浄剤組成物溶液は、土中細菌に
長時間接触させることによって、殺菌効果を発揮させる
ことができることが示された。
【0050】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記粘度を5〜300センチポアズに調整した請求
項1から請求項3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【0051】このように構成した場合、液だれを効果的
に抑制して洗浄力を高めることができる。 ・ 前記殺菌剤は、チアゾロン系、クロロフェノール系
及び第4級アンモニウム塩系の殺菌剤より選ばれる少な
くとも1種である請求項3に記載の洗浄剤組成物。
【0052】このように構成した場合、洗浄剤組成物に
容易に溶解させることができるうえ、殺菌効果を効果的
に発揮させることができる。 ・ 前記アルカリ剤を3〜10重量%の濃度で含有する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の洗浄剤組成
物。
【0053】このように構成した場合、洗浄剤組成物溶
液に充分な粘度を付与することができるとともに、溶液
が分離するのを防止することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
洗浄剤組成物によれば、簡単な構成で容易かつ均一に粘
度を上昇させることができ、液だれを抑制して洗浄力を
高めることができる。
【0055】請求項2に記載の発明の洗浄剤組成物によ
れば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より一層
洗浄力を高めることができる。請求項3に記載の発明の
洗浄剤組成物によれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加えて、カビや微生物を効果的に死滅させ
ることができる。
【0056】請求項4に記載の発明の洗浄対象物の外面
洗浄剤によれば、簡単な構成で容易かつ均一に粘度を上
昇させることができ、液だれを抑制して洗浄力を高める
ことができる。
【0057】請求項5に記載の発明の洗浄対象物の外面
洗浄剤によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え
て、より一層洗浄力を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 和好 岐阜県岐阜市長良真生町1丁目3番地の1 ショーワ 株式会社内 (72)発明者 山下 圭子 岐阜県岐阜市長良真生町1丁目3番地の1 ショーワ 株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB31 AC11 BA12 BA20 DA05 DA07 DB01 EA15 EA21 ED28 ED29 FA30 FA34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシエチレン系界面活性剤とアル
    カリ剤とを含有し、2〜1000センチポアズの粘度を
    有する洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 さらに溶剤を加えた請求項1に記載の洗
    浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 さらに殺菌剤を加えた請求項1又は請求
    項2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の洗浄剤組成物を圧縮ガスでエアゾールとした洗浄対象
    物の外面洗浄剤。
  5. 【請求項5】 さらに10〜40℃に沸点を有する発泡
    剤を加え、エアゾールとして吐出直後には液状で、その
    後洗浄対象物に到達して発泡するように構成した請求項
    4に記載の洗浄対象物の外面洗浄剤。
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WO2010106981A1 (ja) 2009-03-16 2010-09-23 日産化学工業株式会社 低分子ゲル化剤からなるスプレー用基材

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