JP2001072249A - 縦型ロータリーバルブ - Google Patents

縦型ロータリーバルブ

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JP2001072249A
JP2001072249A JP25371899A JP25371899A JP2001072249A JP 2001072249 A JP2001072249 A JP 2001072249A JP 25371899 A JP25371899 A JP 25371899A JP 25371899 A JP25371899 A JP 25371899A JP 2001072249 A JP2001072249 A JP 2001072249A
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rotary valve
outlet
chamber
air
inlet
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JP25371899A
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Katsuya Mizui
水井克也
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FIIDERU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 粉体のホッパーに取り付けてより機密性を保
ちながら排出し易く且つ噛み込みの起きない且つ連続使
用できる縦型ロータリーバルブを提供する。 【解決手段】 入口区割室6は中央部に空気室8を設け容
器1とは別部品で該回転軸2回りの回転力に対して調整可
能なようにキー材9により回転を固持し且つ入口区割室3
の仕切り板は軸方向において入口回転弁3との間に適当
な間隙を持たせ、また、出口回転弁5の開口穴5Aの対面に
ある中間回転弁4の当該部分に出口へ向けた噴出穴4Bを
配し、この噴出穴4Bと前記入口区割室3の空気室8とに
圧力空気を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体の供給あるいは排
出を行う縦型ロータリーバルブに関する。
【従来技術】縦型ロータリーバルブはシンプルな構造に
加え一定の機密性を有しながら粉体を連続的に供給排出
できる。特に横型ロータリーバルブに比し回転円板のみ
を同軸で回転させるため粉体に対する影響力が少なく、
その結果として駆動動力を小さくすることができる、即
ち,負荷動力を同じとすると排出口径をより大きくでき
る、更に上下の高さ寸法が横型ロータリーバルブに比し
て低くできる等の特長があった。しかし、粉体の中で長
期間連続的に運転する過酷な条件のため、特に回転円板
の両側面への噛みこみなどにより運転不能になる事態の
防止が最重要課題であった。これまでの対策事例は大き
く分けると、回転弁に直接・間接に何か付加して噛みこ
み自身を防止する噛み込み抑止型のものと、噛みこんで
も致命的な問題に発展しないようにする噛み込み対応型
のものに分けることが出きる。前者の例として実公昭59
-2027号公報は回転弁の上に噛みこみ防止板を付け供給
量を調節して噛みこみを防止したもの、公報特開昭55-1
1411号公報は3枚の円板によって粉体層を2段に分けて初
段目で噛みこみを減らし2段目では噛みこみ自体を無く
すようにした。一方、後者の例として実公昭60-38601号
公報は溝によって噛みこんだものを除去し、又、実開平
3-95324号公報は耐磨耗摺動材によって噛みこんでも致
命的なトラブルに発展させないことを目的にしていた。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】前記する例が示すよう
に、従来の技術では各円板に摺接する筒状室部分は容器
1と一体固定物であり、特に粉体層を2段以上にする縦型
ロータリーバルブでは分解組立て時の複雑さと困難さに
加え、粉体に混入する異物のサイズ、形状などによって
無理な噛み込みが発生する恐れもあった。上記の対策と
して円板と筒状室とのクリアランスを更に拡大する考え
もあるが、これとても完全ではないしシールエアーの漏
洩は更に増大する。いずれにしてもすべての問題が解決
した訳ではなく、他方、粉体の進歩も著しく、また、省
資源、リサイクルをはじめ環境保護意識の高まりと共に
種々雑多な材料やその対象とする範囲も広がってきて、
より広い用途で条件の厳しい供給あるいは排出用の装置
が望まれていた。そこで、ホッパーに取り付けてより機
密性を保ちながら排出し易く噛みこみを起こさない噛み
込み抑止型で分解・組立の容易な、しかも連続運転中で
あっても、運転の状況が確認でき必要に応じて障害を除
去でき、更に材質の一部を耐熱材質に変えれば高温用の
供給・排出装置としても使用できる多用途の縦型ロータ
リーバルブを提供することを目的とする。
【0003】
【問題を解決するための手段】ホッパーの排出口と搬送
路との間に円筒状の容器があり、その中心軸線上に別途
駆動源を有する回転軸を配設し、前記容器の入口開口部
から出口開口部に至る経路において少なくとも3カ所を
閉塞するように前記回転軸に入口回転弁と中間回転弁及
び出口回転弁をそれぞれ固定し、この入口回転弁、中間
回転弁及び出口回転弁には回転軸に対して互いに食い違
った位置にそれぞれ1個以上の開口穴を設け、入口回転
弁と中間回転弁の間には上下面を開放した筒状空間を回
転軸の周囲に適宜数並べた入口区割室と、中間回転弁と
出口回転弁の間には同じく上下面を開放した筒状空間を
回転軸の周囲に適宜数並べた出口区割室と少なくとも2
段の区割室を形成し、中間開口穴から出口穴に至る経路
においていかなる回転位置においても常時一個以上の区
割室の仕切り板によって遮断されるようにして、且つ入
口区割室の各筒状空間の容積より出口区割室のそれの容
積を大きくし、入口区割室は容器とは別個の部品で構成
し中央部に回転軸を取り囲むようにした圧空室を設け該
回転軸回りの回転力に対してフリーで固持力を調整可能
にしたキー材等により回転を固持し、入口区割室の各筒
状空間同士の仕切り板は軸方向において入口回転弁との
間に適当な空隙を持たせる。又、前記に関連して出口回
転弁の開口穴の対面にある中間回転弁の当該部分に出口
に向けた空気噴出穴を配し、あるいは一定通気圧と出口
側管路との間の差圧の変化を検知して異常時に圧空噴射
の対応をする制御を組み込み、あるいは出口開口部の下
流に同芯の絞り管と回転軸に連動する付着防止翼を回転
させることによって粉体を収斂させ、あるいは回転弁の
開口穴が外周部にまで開放させた回転弁の開口穴におい
て回転によって正面にあたる先端部に該回転弁の最外径
となる交換可能なチップを付加する。
【0004】
【作用】作用について記す前に何故噛み込みが起きるか
考えて見る。例として鉛直の筒状容器があり底をスライ
ド板で塞いで上から粒度分布の広い粉体を装入する。こ
の状態でスライド板を何度も出し入れし粉体を排出させ
たり閉めたりして円筒とスライド板との間の粉の噛みこ
み状況を見るとスライド板を外側に抜く時よりも中に押
し込む時の方が大きな力を要し、時には粉体を挟んで動
かなくなることがある。特に粉体自身が大きい場合や粉
体の中に大きな異物があって、それを一旦挟みこむとス
ライド板が円筒断面をまさに締め切ろうとする直前に粉
体が逃げ場を失い、その粉や異物に大きなせん断力を働
かせるが硬いものでは切断力が足らず、いわゆる噛みこ
み状態となって途中で止む無くスライド板を停止せざる
を得ないことになる。一方、外側にスライド板を抜く時
は余り力を要しない。これは結局、前者はせん断力に、
後者はすべり摩擦に大きく依存することで説明できる。
【0005】以上のことをふまえて、次に本発明の作用
について記す。なお、本発明は位置方向を規定していな
いが、ここでは鉛直回転軸の場合について記し必要に応
じて補足する。先ず、この縦型ロータリーバルブは運転
前に空気溜室に通気管を通じて圧力空気を通気してお
く。一般的に、空気溜室は出口区割室の入口側のほか出
口側にも設けてあるため、この通気で空気溜室の気圧が
上昇し入口区割室の両端面ならびに軸受け部と中間、出
口の回転弁との間隙をシール用エアー(以下、シールエ
アーと称す)として内から外側に向けて流れる。また、
後記するが,入口区割室の空気室や中間回転弁の噴出穴
への通気も上記空気溜室を介したり,あるいは個別に通
気しておく。これらの空気は粉体・装置間のシールエア
ー作用の他、特に入口区割室の端部からのエアーは入口
区割室内に入る粉体の空隙率を高め、異物混入時のひっ
かかり防止や動力低減にも有効である。回転軸が静止し
ている状態ではホッパーの下部にある粉体は入口回転弁
の上に堆積している。入口回転弁には1個以上の開口穴
があり、開口穴は入口区割室に通じ、その底は中間回転
弁によってさえぎられているため粉体は開口穴から入り
込める部分まで浸入する。入口区割室の各筒状空間の仕
切り板は軸方向において入口回転弁側との間に適当な空
隙が有り、入口回転弁の開口穴から進入した粉体は回転
してきた方向の筒状空間を満杯にして開口穴の真下の筒
状空間を埋めると同時に一杯にした後は前記した空隙か
ら回転方向の仕切り板を乗り越え隣接する筒状空間へ流
出し、その粉体に特有の安息角を形成する。
【0006】次に回転する時の作用を入口側から順次詳
細に見て行く。以上の説明でわかるように、この状態で
回転軸を回転させると入口回転弁の開口穴の回転前面は
ホッパー下部から入口区割室まで流れ込んだ粉体層を順
次、入口区割室の各筒状空間に分配してそれぞれ一定の
高さで擦り切るが、前記したような噛み込み防止構造の
為ここで噛み込むことはない。即ち,入口回転弁の外周
は容器の滑らかな内周に近接しており且つ後記するよう
な先端チップを付けているため、むしろ切削作用で粉体
を掻き出しており、又、中央部は入口回転弁と軸受け部
とはラビリンス構造でシールエアーを常時内から外側に
向けて流しておりいずれも噛み込む構造にはない。それ
以外の部分は粉体中において周囲とは一定以上の適当な
空間を常にとっているため入口回転弁の開口穴の回転前
面で粉体を押し付けても、又、開口穴以外の円板部で摺
動しても噛合いが発生しない。また、入口回転弁の回転
速度が粉体の流動速度に比して極端に遅くて各筒状空間
毎に流動・停止を繰り返すような断続的な流れになる場
合であっても、間隙があることによって速度の違いはあ
っても全体として止まることなく連続的に流動すること
になり、架橋防止の点からも有効である。本発明の入口
区割室は容器とは別部品で構成され、その上部は回転軸
との間隙、下部は中間回転弁との間隙を形成しそれらの
間隙を内から外側に向かってシールエアーを噴出させて
いるため自由度がありエアー流動や中間回転弁などの回
転による微振動によって粉体の固着や堆積を妨げ、その
後エアーは粉体自身に作用して粉体の空隙率を高めてい
る。通気する圧空源の圧力を一定にすることによってこ
の空隙率も一定に近づくようになり供給排出の面でも望
ましい。また仮に、予期しない大きな異物によって無理
な力がかかっても、常時回転止めの役目をしているキー
材がロックを外し入口区割室自体にかかった力によって
次にロックされる位置にまで自動的に回転させ噛み込み
の発生を防いでくれる。ロックする位置は区割室に合わ
せてもよいし、適する位置にしてもよい。入口区割室の
固持力の調整方法は種々考えられるがその一例を後記す
るにとどめる。又、上記する入口区割室の仕切り板にお
いて軸方向の空隙の大きさは対象とする材料の種類や混
入しうる物質の種類やその最大径、形状などによって決
められる。
【0007】次に入口区割室の各筒状空間に分配された
粉体は、入口回転弁によって天井を塞がれる一方、時間
をおいて中間回転弁の開口穴が回転して入口区割室のそ
の筒状空間の底に来た時点で入口区割室内の粉体が出口
区割室の筒状空間に流れ込む。容器が鉛直方向の時は重
力により、鉛直以外の時は前後の圧力差などによって移
動する。この上下に筒状空間があってその間を中間回転
弁によって仕切られている状況は、まさしく、上の筒状
空間には粉体が満杯有り、下の筒状空間には空となって
いる状況で前記した作用例が示している。即ち、閉から
開になるときよりも開から閉になるときが噛み込みの起
こることはすでに延べた通りである。即ち、今は、閉か
ら開になるとき、すなわち、すべり摩擦に大きく依存す
るときであって開口部が開き出した時点を示し、その広
がりにつれて徐々に上から下へ重力落下して粉体は移動
していく。このとき下の筒状空間は入口区割室の筒状空
間がそうであったように底が出口回転弁により閉じられ
ているので底の一方の端から充填されていき、出口区割
室の筒状空間内において回転方向に向かって空間を残す
ように斜めの粉体表面を形成しながら堆積してゆく。上
の空間より下の空間を広くしてあるため、全ての粉体が
移動した後でも出口区割室の筒状空間の上部回転方向の
隅に最後に残った空間が形成されることになる。即ち、
まさに開口穴が中間回転弁により閉じようとする、いわ
ゆる最も噛み込みが発生しやすい場合においてもその周
辺は前記した粉体のない空間が形成されており噛み込み
が発生する恐れはない。当然、上部の入口区割室のすき
間からは隣接する粉体が入りこんでくることもありうる
が連続する動作として見た場合粉体の出入りが早いか遅
いかはあるが結果的に同じことである。更に回転軸が回
転して中間回転弁が閉となり、次に出口回転弁の開口穴
が底に来た時点で粉体は出口側に排出するがやはり入口
区割室と同様、その時は閉から開になる時で噛み込みが
起こるような時点ではない。この時、出口区割室の筒状
空間の上部は密閉状態の為、粉体の排出がスムーズでな
い時は噴出穴からのエアーによって区割室内の気圧をバ
ランスさせ、あるいは噴出穴からの噴出空気によって押
出して排出口から機外に排出する。この噴出穴からのエ
アーは出口区割室の各筒状空間内、及び各筒状空間の仕
切り板のクリーニングも同時に行う。中間回転弁の開口
穴はその時点で他の筒状空間の方に移動しており機密性
は連続的に保たれ、上から新規の粉体が順次各筒状空間
に入ってきてこれが繰り返される。装置構成の材質は金
属のほか、耐磨耗性樹脂のような材質であってもよく、
特に入口区割室については前記材質のほか粘弾性材質や
耐熱性材質も有効である。
【0008】尚、回転軸の駆動方法は本発明では規定し
ていない。上方のホッパーの上蓋から回転軸を吊り下げ
たり、又は下方のシュート壁から回転軸を突き出した
り、あるいは周囲から出口区割室の仕切り板を通して駆
動力を伝達するなど駆動する手段は種々容易に考えられ
る。一実施例を後記するにとどめる。次ぎに、縦型ロー
タリーバルブの一適用例としての連続排出収斂の作用に
ついて記す。前記縦型ロータリーバルブの出口開口部の
下流側に回転軸と同軸の絞り管とこの絞り管の内壁に沿
うようにした回転軸に連動させた付着防止翼を接続する
ことによって、粉体を連続的に付着や堆積を防止しなが
ら目的の口径に収斂することができる。絞り管と付着防
止翼は同軸であれば1対として用途に合わせて任意の形
状をとることができる。更に空気溜室に通気する空気圧
を一定にして、この空気溜室への通気管と出口側の一点
との気体差圧を常時検知しておくことにより出口区割室
の全ての筒状空間を順次点検しながら異常時の復元を自
動的に可能とする手段を提供することができる。即ち、
この差圧は通気管からシールエアーや噴出穴からの噴出
エアーに至る合計としての空気抵抗と出口区割室の筒状
空間を通り出口側の1点に至る含塵空気抵抗の合計であ
るが、前者の空気抵抗は元圧が一定なので常時一定とな
り結局後者の筒状空間内から出口側の状態を間接的に示
すことになる。筒状空間が付着や架橋などで空気抵抗が
変われば差圧の上昇となって検知される。正常時の差圧
パターンと比較することにより異常かどうか判断でき、
異常であると判断した場合はそれぞれの通気管の途中を
切替えて例えば圧力空気を噴出することが復元手段の一
つとして取られるが直接筒状空間を清掃する他に、入口
区割室の圧空室やシールエアーにも回される。これら瞬
間的な圧力変化はロータリーバルブ内の粉体に影響を与
えると同時に入口区割室自体も振動させ粉体の付着や架
橋を防止させる。なお、上記でシールエアー用または噴
射用として空気を使うとしているが、空気の他不活性ガ
スなどその他のガスも包含するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の縦型ロータリーバ
ルブの縦断面図を示す。図2は図1の平面図である。図
3は図1のIII―III断面図である。図4は本発明の他の
実施例で縦型ロータリーバルブを使用した連続排出収斂
装置の部分縦断面図である。図5は本発明の他の実施例
で縦型ロータリーバルブの制御例を示す説明図である。
先ず、図1、図2、そして図3より具体的に説明する。
両端をフランジ付きとした円筒状の容器1の中心軸線上
に同軸の回転軸2があってこれを支軸する1対の軸受け
部17が容器1の出口側よりにあり、この軸受け部17の両
端に空気溜室11をリング状に形成して挟むように、且つ
前記容器1の中間開口部と出口開口部とを閉塞するよう
に中間回転弁4と出口回転弁5とがこの回転軸2に固定さ
れ、容器1の内周部には密閉しながら摺動できるように
各段差が取られている。中間回転弁4と出口回転弁5には
それぞれ互いに回転軸2に対して食い違った位置に中間
開口穴4Aと出口開口穴5Aとが設けてあり、中間回転弁4
と出口回転弁5の間には軸受け部分の外周に4個の放射
状の仕切り板によって上下を開放した筒状空間を並べた
出口区割室7を形成して、この中間開口穴4Aから出口開
口穴5Aに至る経路において、いかなる回転位置において
も常時1個以上の出口区割室7の仕切り板によって遮断
されるようにしてある。次に中間回転弁4の入口側には
中央部に圧空室8をもち、且つこの圧空室8の外周に4個
の放射状の仕切り板で、且つ入口側には適当な空隙を取
った容器1とは別個の部品からなる入口区割室6を回転
をフリーにして装填し、更に該入口区割室6の入口側に
は該回転軸2に入口回転弁3を固定している。入口回転弁
3には回転軸2に対して中間回転弁4の開口穴とは食い違
った位置に1個以上の入口開口穴3Aが開けられている。
又、入口区割室6は容器1の内周に勘合し内1個の仕切
り板がキー材9により回転を固持されており予定以上の
トルクが入口区割室6にかかった場合は一旦キー材9が
ロック状態を外し次の仕切り板が回ってくるまでその余
分にかかったトルクによって自動的に回転して過剰なト
ルクから逃げるようにしてある。又、圧空室8には空気
溜室11から連絡管13を介して圧空が導入される。すなわ
ち、回転軸2の回転に合わせて入口回転弁3、中間回転
弁4および出口回転弁5は回転するが、容器1と一体物
である出口区割室7と別個の部品であるがキー材9によ
って固持されている入口区割室6とが静止する構成とな
っている。
【0010】又、出口開口穴5Aに対する中間回転弁4の
当該部分に出口に向けた噴出穴4Bを適宜配し、この噴出
穴4Bと前記空気溜室11とを連通し、空気溜室11と外部空
気源とは前記出口区割室7の仕切りを肉厚にしてその中
を通気管12によって通気している。又、空気溜室11の外
周部と中間回転弁4との間隙部においては一般的なシー
リング機構のほかラビリンスの狭隙部としている。一
方、出口回転弁5の出口区割室7側に同じく空気溜室1
1’を設け、この空気溜室11’と外部空気源とは前記と
同じように通気管12’によって通気している。通気管1
2、12‘は1本にまとめても良いしそれぞれ送気する空
気圧力を変えてもよい。回転軸2の駆動は、本実施例で
は駆動軸と傘歯車による一例を示している。これら通気
管12,12’と駆動軸は同じ1つの仕切り板を肉厚にして
通しても良いし、それぞれ別の仕切り板を肉厚にしてそ
の中を通してもよい。更に中間回転弁4と出口回転弁5が
それぞれ中間開口部と出口開口部に適度の力で密着して
回転できるようにバネ14によって軸力を与えることもで
きる。入口回転弁3の上方には適度な間隙を開けて導入
板10を固定している。本実施例では分解、組立時の容易
さを考慮し入口回転弁3の入口開口穴3A、入口区割室6
の筒状空間の大きさを考慮して入口回転弁3、入口区割
室6を角度を合わせれば容易に取外し可能としている。
又、粉体の性状と使用法によってはこの導入板10は必ず
しも必要ではない。各回転弁の開口穴には回転による前
面に最外径となる交換可能なチップ15を取付けた一例
で、取付けはボルト止めのほか溶接等の接合も可能であ
る。
【0011】次いで、図4について記す。ホッパーの下
に本発明の一例の縦型ロータリーバルブが有り、その下
流に回転軸2と同軸にした絞り管20が接続されている。
絞り管20の内面に沿うように付着防止翼21が縦型ロータ
リーバルブの回転軸2若しくは出口回転弁5に固定しこれ
が回転して容器1及び絞り管20の内面への粉体の付着や
堆積を防ぎながら収斂してくれる。絞り管20は単なる排
出口の他、別途輸送管に接続したり、途中から別の空気
取入口や排出口を付けることもできる。図5は縦型ロー
タリーバルブに粉体の固着や粉詰まりを防止する制御を
組み込んだ一実施例の説明図を示している。縦型ロータ
リーバルブの下流側の接続管あるいは容器など31の任意
の1点に圧力検知孔32を設置し、圧力源33から一定圧50
とそれよりも高く設定した設定圧51に調圧する圧力設定
器35、36と開閉弁41、42及び逆止弁46、47を介して通気
管12にそれぞれ接続する送気管37、38を取付け、通気管
12の途中と圧力検知孔32からフィルター48、49、開閉弁
43、44をそれぞれ介して導圧管39、40により差圧計34に
接続している。差圧計34と各開閉弁41〜44とは制御線45
にて制御システムを構築し、差圧が予定範囲を超えると
開閉弁41、43、44を閉じ42を開いて、設定圧力51の圧力
空気を空気溜室へ導入し瞬間的に出口区割室内から出口
に向けて掃気する。
【0012】
【発明の効果】本発明の縦型ロータリーバルブは、入口
回転弁3の前後に適当な空隙があり入口区割室6より出口
区割室7の容積を大きくしているなどのため機密性を保
ちながら粉体の噛みこみが無く、入口区割室6が容器1と
は別部品で自由度があるため粉体の固着や堆積が妨げら
れ且つ万一無理なトルクがかかってもキー材9の調整に
よって逃げることができる他、分解組立てが容易で容器
1自体を分解可能な構造とする必要がないなどにより安
価に提供できる。そのほか、噴出穴4Bの噴出エアーによ
り出口区割室7内の粉体を背後から押しだし、同時に出
口区割室7をクリーニングするため安定した供給排出が
できることや、入口区割室6がシールエアーと共に熱か
ら軸受け部分をシールドして守るため高温あるいは低温
用にも使用可能な、しかも連続運転中であっても、運転
の状況が確認でき必要に応じて障害を除去できるなど多
用途に使用できる本発明の縦型ロータリーバルブの効果
は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦型ロータリーバルブの縦
断面図
【図2】図1の平面図
【図3】図1のIII―III断面図
【図4】本発明の他の実施例で縦型ロータリーバルブを
使用した連続排出収斂装置の部分縦断面図
【図5】本発明の他の実施例で縦型ロータリーバルブの
制御例を示す説明図
【符号の説明】
1 … 容器 2 … 回転軸 3 … 入口回転弁 3A … 入口開口穴 4 … 中間回転弁 4A … 中間開口穴 5 … 出口回転弁 5A … 出口開口穴 6 … 入口区割室 7 … 出口区割室 8 … 空気室 9 … キー材 10 … 導入板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパーの排出口と搬送路との間に円筒
    状の容器1があり、その中心軸線上に別途駆動源を有する
    回転軸2を配設し、前記容器1の入口開口部から出口開口
    部に至る経路において少なくとも3カ所を閉塞するよう
    に前記回転軸2に入口回転弁3と中間回転弁4及び出口回
    転弁5をそれぞれ固定し、この入口回転弁3、中間回転弁4
    及び出口回転弁5には回転軸2に対して互いに食い違った
    位置にそれぞれ1個以上の開口穴を設け、入口回転弁3と
    中間回転弁4の間には上下面を開放した筒状空間を回転
    軸2の周囲に並べた入口区割室6を、中間回転弁4と出口回
    転弁5の間には同じく上下面を開放した筒状空間を回転
    軸2の周囲に並べた出口区割室7をそれぞれ適宜数形成
    し、入口区割室6の容積より出口区割室7の容積を大きく
    した縦型ロータリーバルブにおいて、入口区割室6は容器
    1とは別個の部品で構成し且つ中央部に回転軸2を取り囲
    むようにした圧空室8を設け該回転軸2回りの回転力に対
    してフリーで且つ固持力を調整可能にしたキー材9等に
    より回転を固持し且つ入口区割室6の各筒状空間同士の
    仕切り板は軸方向において入口回転弁3との間に適当な
    空隙を取ったことを特徴とする縦型ロータリーバルブ。
  2. 【請求項2】 出口回転弁5の開口穴5Aの対面にある中
    間回転弁4の当該部分に出口へ向けた1個以上の噴出穴4B
    を配し、この噴出穴4Bに圧力空気を配することを特徴と
    する請求項1に記載の縦型ロータリーバルブ。
  3. 【請求項3】 空気溜室に通気する空気圧を一定に制御
    すると共に、この空気圧と出口側管内の一定個所との間
    の差圧を検知して運転中に通常圧を超えると通気管途中
    を別経路に切替え、より高い圧力空気を空気溜室へ導入
    し瞬間的に出口区割室内を掃気して粉体の固着や粉詰ま
    りを防止する制御を組み込んだことを特徴とする請求項
    2に記載の縦型ロータリーバルブ。
  4. 【請求項4】 出口開口部の下流に直結し回転軸2と同
    じ軸線を有する絞り管20と、その絞り管20の内壁に沿う
    ようにして回転軸2と連動させた付着防止翼21とによっ
    て絞り管内壁への粉体の付着や堆積を防止しつつ連続的
    に粉体を収斂させることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の縦型ロータリーバルブ。
  5. 【請求項5】 回転弁の開口穴を外周部にまで開放した
    回転弁において回転方向の正面先端部を含めた面に該回
    転弁の最外径となるように交換可能なチップを取りつけ
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    縦型ロータリーバルブ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2551590A (en) * 2016-06-26 2017-12-27 Keith Deans Terence Modular depositing systems
GB2552159A (en) * 2016-07-10 2018-01-17 Keith Deans Terence The quick strip dosing pump
WO2018190767A1 (en) * 2017-04-12 2018-10-18 Wematter Ab Package and system for powder used in additive manufacturing

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