JP2001071325A - 造粒装置および造粒方法 - Google Patents

造粒装置および造粒方法

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JP2001071325A
JP2001071325A JP25454599A JP25454599A JP2001071325A JP 2001071325 A JP2001071325 A JP 2001071325A JP 25454599 A JP25454599 A JP 25454599A JP 25454599 A JP25454599 A JP 25454599A JP 2001071325 A JP2001071325 A JP 2001071325A
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Japan
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granulating
granulation
tank
granulated
blade
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JP25454599A
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English (en)
Inventor
Masaaki Harada
正明 原田
Takeshi Aoki
武 青木
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Kawata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造粒時の発熱により、造粒される材料が団子
状(塊状)になることがなく、また、造粒される材料に
余分な熱履歴が与えられることのない造粒装置、およ
び、その造粒装置を用いた造粒方法を提供すること。 【解決手段】 粉砕材を受け入れる攪拌槽1と、粉砕材
を剪断する攪拌羽根4と、ドライアイスを貯蔵するドラ
イアイス貯蔵ホッパ18を備える造粒装置を用いて、攪
拌槽1内において攪拌羽根4によって粉砕材を剪断し、
粉砕材の軟化開始後、溶融開始前に、ドライアイス貯蔵
ホッパ18からドライアイスを攪拌槽1内に一時に投入
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造粒装置、詳しく
は、熱可塑性プラスチックの粉砕材などを粒状に造粒す
るための造粒装置、および、その造粒装置を用いた造粒
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】材料片を所定の大きさおよび形状の粒に
造粒するための造粒装置は、通常、材料片を受け入れる
造粒槽と、この造粒槽内に受け入れられた材料片を剪断
するための回転刃および固定刃とによって構成されてお
り、造粒しようとする材料片を、この造粒槽内に投入
し、回転刃を高速回転させることにより、材料片を剪断
して、所定の大きさおよび形状の粒に造粒するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような造
粒において、回転刃の高速回転によって材料片を剪断す
るときには、その剪断による摩擦などで局部的に過剰熱
が発生するため、この熱によって造粒される材料片が溶
融して互いにくっつき団子状(塊状)となり、良好な粒
状の造粒物として得ることができない場合がある。
【0004】とりわけ、リサイクルとして用いるための
熱可塑性プラスチックの粉砕材を粒状に造粒する場合に
おいては、この熱によって粉砕材に余分な熱履歴が与え
られるため、その熱履歴により、造粒された熱可塑性プ
ラスチックの粘性力などの物性が低下してしまい、成形
不良などの不具合を生じる場合がある。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、造粒時の発熱によ
り、造粒される材料が団子状(塊状)になることがな
く、また、造粒される材料に余分な熱履歴が与えられる
ことのない造粒装置、および、その造粒装置を用いた造
粒方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、造粒用材料を受け入れる
造粒槽と、前記造粒槽内に受け入れられた前記造粒用材
料を造粒するための造粒化手段と、常温で気散する冷媒
を前記造粒槽内に供給するための冷媒供給手段とを備え
ることを特徴としている。
【0007】このような構成によると、造粒槽内におい
て造粒用材料が造粒される時に、混合による摩擦などの
熱が発生しても、冷媒供給手段から常温で気散する冷媒
を供給することにより、造粒用材料の表面の溶融による
くっつきを阻止しながら、造粒物を生成することがで
き、それによって、造粒物が互いにくっつき団子状(塊
状)となることを防止することができる。また、この冷
媒供給手段からの冷媒の供給により、造粒物に余分な熱
履歴が与えられることも防止することができ、しかも、
冷媒は常温で気散するため、造粒物に残存することもな
いため、それらに起因する成形不良などを生じることも
ない。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記造粒槽が、耐圧容器である
ことを特徴としている。
【0009】このような構成によると、冷媒供給手段か
ら供給される冷媒は、造粒槽内で発生する熱に接触した
瞬間に膨張するが、造粒槽が耐圧容器であるため、この
冷媒の膨張により造粒槽の内圧が急激に上昇しても、そ
の圧力を保持することができる。そのため、この圧力に
より、造粒物に対する冷媒の浸透力をより一層高めるこ
とができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記造粒化手段が、攪
拌羽根であり、前記攪拌羽根が、1つの回転軸と、この
回転軸から径方向外方に向かって延び、前記回転軸の上
下方向において互いに所定の間隔を隔てて複数設けられ
る回転羽根とを備えており、前記回転羽根が、少なくと
も、最下位に設けられ、前記造粒用材料をはね上げる下
羽根と、最上位に設けられ、前記下羽根によってはね上
げられた造粒用材料を受けて、その造粒用材料を落下さ
せる上羽根と、を備えていることを特徴としている。
【0011】このような構成によると、造粒槽内に受け
入れられた造粒用材料は、攪拌羽根により攪拌され剪断
される。この時、剪断される造粒用材料は、最下位に設
けられる下羽根によりはね上げられ、はね上げられた造
粒用材料は、最上位に設けられる上羽根に受けられて、
その上羽根によって再び落下させられるため、造粒用材
料は、常に上下方向において離されながら剪断されるの
で、互いにくっつきにくく、より団子状(塊状)となり
にくい状態で造粒される。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記造粒槽
内の空気を除くための脱空気手段を備えていることを特
徴としている。
【0013】このような構成によると、脱空気手段によ
って造粒槽内の空気が除かれるので、造粒用材料は、酸
化しにくい雰囲気において、かつ、含水量が低減されな
がら造粒される。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記造粒用
材料が熱可塑性プラスチックの粉砕材であることを特徴
としている。
【0015】熱可塑性プラスチックは、熱履歴が与えら
れることにより粘性力などの物性が低下し、成形不良な
どの不具合を生じる場合があるが、本発明の造粒装置に
より造粒すれば、そのような熱履歴による物性の低下を
生じることもなく、成形性などにおいて良好な熱可塑性
プラスチックの造粒物を造粒することができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明は、造粒用材
料を造粒槽に投入し、投入された前記造粒用材料を前記
造粒槽内に設けられる造粒化手段によって造粒化する造
粒方法であって、造粒化される前記造粒用材料の軟化開
始後、溶融開始前に、常温で気散する冷媒を、前記造粒
槽内に供給することを特徴としている。
【0017】このような造粒方法においては、混合時に
混合による摩擦などの熱が発生しても、造粒化される造
粒用材料の軟化開始後、溶融開始前に、冷媒供給手段か
ら常温で気散する冷媒を供給して造粒用材料の溶融によ
るくっつきを阻止しながら造粒物を生成することができ
るので、それによって、造粒物が互いにくっつき団子状
(塊状)となることを防止することができる。また、こ
の造粒方法では、常温で気散する冷媒を供給するので、
造粒物に余分な熱履歴が与えられることも防止すること
ができ、しかも、冷媒は常温で気散するため、造粒物に
残存することもないため、それらに起因する成形不良な
どを生じることもない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
る、造粒装置を示す概略説明図である。この造粒装置
は、主として、リサイクルとして用いるための熱可塑性
プラスチックの粉砕材を粒状に造粒するために使用され
る装置であって、造粒用材料としての熱可塑性プラスチ
ックの粉砕材を受け入れる造粒槽としての攪拌槽1と、
攪拌槽1内に受け入れられた粉砕材を粒状化するための
造粒化手段としての攪拌ユニット2と、常温で気散する
冷媒としてのドライアイスを攪拌槽1内に供給するため
の、冷媒供給手段としての冷媒供給ユニット3とを備え
ている。
【0019】攪拌槽1は、略円筒形状をなし、密閉式の
耐圧容器により構成されており、その上部には、粉砕材
を貯蔵する粉砕材貯蔵ホッパ17と、大気に開放される
排出管19とが接続されている。粉砕材貯蔵ホッパ17
と攪拌槽1とは、配管22によって接続されており、配
管22の途中には、開閉バルブ21が設けられている。
粉砕材貯蔵ホッパ17に貯蔵される粉砕材は、開閉バル
ブ21の開動作によって攪拌槽1内に供給される。ま
た、排出管19は、その一端側が攪拌槽1に接続される
とともに、その他端側が大気に開放されており、その途
中には、サイクロン20が設けられている。
【0020】攪拌ユニット2は、粉砕材を攪拌および剪
断するための攪拌羽根4と、この攪拌羽根4を回転駆動
するための駆動ユニット5とを備えている。
【0021】図2は、攪拌羽根4の平面図、図3は、攪
拌羽根4の側面図である。図2および図3に示すよう
に、この攪拌羽根4は、後述する駆動軸6が挿入される
回転軸としての略円筒形状の回転軸部11と、この回転
軸部11から径方向外方に向かって延びる複数の回転羽
根12とを備えており、各回転羽根12は、回転軸部1
1の軸方向に沿って、上下方向において互いに所定の間
隔を隔てて設けられている。
【0022】すなわち、この回転羽根12は、最下位に
設けられる下羽根としての第1羽根13と、この第1羽
根13の上方に設けられる第2羽根14と、この第2羽
根14の上方に設けられる第3羽根15と、この第3羽
根15の上方に設けられる上羽根としての第4羽根16
とを備えている。
【0023】第1羽根13は、図2に示すように、径方
向に沿って略S字状に延び、かつ、図3に示すように、
回転軸部11から、その先端部が上方に向かって弓状に
延びるように形成されている。また、第2羽根14は、
図2に示すように、径方向に沿ってまっすぐに延び、か
つ、図3に示すように、回転軸部11から水平方向に向
かってまっすぐに延びるように形成されている。また、
第3羽根15は、図2に示すように、径方向に沿ってま
っすぐに延び、かつ、図3に示すように、回転軸部11
からまず水平方向に延び、次いでその先端部が上方に向
かって延びるように屈曲形成されている。また、第4羽
根16は、図2に示すように、径方向に沿ってまっすぐ
に延び、かつ、図3に示すように、回転軸部11を挟む
部分が凹状に形成されるように、まず、回転軸部11か
ら水平方向に延び、次いで斜め上方に延び、再び水平方
向に向かって延びるように形成されている。
【0024】駆動ユニット5は、攪拌槽1内において、
攪拌羽根4の回転軸部11に挿入される駆動軸6と、こ
の駆動軸6を駆動するためのモータ7と、モータ7から
の動力を駆動軸6に伝達するためのプーリ機構8を備え
ている。
【0025】駆動軸6は、攪拌槽1の下方において、軸
受23および24によって回転可能に支持されている。
プーリ機構8は、2つのプーリ25および26と、この
2つのプーリ25および26に掛け渡されるベルト29
とを備えており、一方のプーリ25が、モータ7の出力
軸10に設けられるとともに、他方のプーリ26が駆動
軸6の下端に設けられている。そして、モータ7からの
駆動は、プーリ25、ベルト29、プーリ26を介して
駆動軸6に伝達される。
【0026】冷媒供給ユニット3は、攪拌槽1の上部に
接続されており、ドライアイスを貯蔵するドライアイス
貯蔵ホッパ18と、このドライアイス貯蔵ホッパ18と
攪拌槽1とを接続する配管27と、この配管27の途中
に設けられる開閉バルブ28とを備えている。ドライア
イス貯蔵ホッパ18に貯蔵されるドライアイスは、開閉
バルブ28の開動作によって攪拌槽1内に供給される。
【0027】次に、本実施形態の造粒装置を用いて、粉
砕材を粒状に造粒する方法について説明する。
【0028】まず、粉砕材貯蔵ホッパ17には、1片約
10〜15mmの粉砕材を貯蔵しておく。そして開閉バ
ルブ21を開動作させるとともに、モータ7を駆動させ
て攪拌羽根4を回転させる。そうすると、粉砕材貯蔵ホ
ッパ17から攪拌槽1内に粉砕材が導入されるととも
に、導入された粉砕材は、攪拌羽根4によって攪拌およ
び剪断される。この時、攪拌槽1内は、攪拌羽根4の高
速回転によって生じる摩擦などの熱により温度が次第に
上昇する。そして、攪拌槽1内において、粉砕材の軟化
開始後、溶融開始前、すなわち、造粒物が互いにくっつ
いて団子状になろうとする直前に、開閉バルブ28を開
動作して、ドライアイス貯蔵ホッパ18からドライアイ
スを攪拌槽1内に一時に投入する。そうすると、攪拌槽
1内において、ドライアイスは瞬時に気化して膨張する
が、その一方で攪拌槽1は耐圧容器として構成されてい
るので、このドライアイスの膨張により攪拌槽1の内圧
が急激に上昇しても、その圧力が保持されて、造粒物
に、気化したドライアイスが急激に浸透する。そのた
め、造粒物は、瞬時に冷却されて溶融が阻止されるた
め、互いにくっついて団子状となることが防止される。
また、造粒物には、気化したドライアイスがその内部に
まで一気に浸透するので、与えられた熱をすばやくかつ
より完全に除去することができるため、造粒物に余分な
熱履歴が与えられることもなく、さらには、ドライアイ
スが造粒物に残存することもないため、それらに起因す
る造粒物の物性の低下をも低減することができる。その
ため、それに起因する成形不良などを防止することがで
きる。
【0029】なお、攪拌槽1内において気化および膨張
したドライアイスの一部は、排出管19から大気に開放
されるが、排出管19内に飛沫同伴により流入した造粒
物は、サイクロン20によりトラップされる。また、ド
ライアイスの投入タイミングは、たとえば、攪拌槽1内
に温度センサを設けて、所定の温度となったことを検知
した時点で開閉バルブ28を開動作するような制御とす
るか、あるいは、モータ7の出力または回転数を制御す
ることにより行なえばよい。モータ7による制御では、
たとえば、モータ7の出力(電流値)を一定にしてお
き、粉砕材の増粘によって攪拌羽根4の回転数(トル
ク)が所定の値よりも小さくなった時点で開閉バルブ2
8を開動作するような制御とするか、あるいは、攪拌羽
根4の回転数(トルク)を一定としておき、粉砕材の増
粘によってモータ7の出力(電流値)が所定の値を超え
た時点で開閉バルブ28を開動作するような制御とすれ
ばよい。さらには、温度センサによる温度の検知と、モ
ータ7の出力および回転数の制御とを組み合わせて制御
してもよい。
【0030】このような造粒方法によれば、造粒物は、
通常、その直径が、約3〜5mm程度の顆粒状のものと
して得ることができる。また、投入されるドライアイス
の量は、攪拌槽1の容量や粉砕材の量などにより、適宜
選択される。
【0031】また、この造粒時においては、粉砕材が、
攪拌羽根4によって剪断されるが、剪断される粉砕材
は、最下位に設けられる第1羽根13により剪断されな
がら上方にはね上げられ、第2羽根14に剪断されなが
ら受けられるとともに、第3羽根15によって剪断され
ながら、さらに第4羽根16にはね上げられる。そし
て、第4羽根16によって剪断されながら受けられた粉
砕材は、その第4羽根16における回転軸部11を挟む
凹状の部分から再び落下する。そのため、造粒される途
中の粉砕材は、常に上下方向において離されながら剪断
されるので、互いにくっつきにくくより団子状となりに
くい状態で造粒される。そのため、良好な粒状の造粒物
として造粒することができる。
【0032】そして、このような造粒装置による造粒で
は、攪拌槽1内において発生する熱によって、造粒物に
与えられる熱履歴を最小限にとどめることができ、しか
も、気化したドライアイスが造粒物に残存することがな
いため、造粒物の粘性力などの物性を低下させることが
ないので、成形性などにおいて良好な熱可塑性プラスチ
ックの造粒物を造粒することができる。なお、この造粒
装置による造粒は、たとえば、オレフィン系プラスチッ
クやエステル系プラスチックなどの公知の熱可塑性プラ
スチックの粉砕材のいずれにも適用することができ、好
ましくは、エステル系プラスチックの粉砕材、なかで
も、ポリエチレンテレフタレート(PET)の粉砕材の
造粒に好適に用いることができる。PETの粉砕材を造
粒する場合には、たとえば、所定量のPETの粉砕材を
攪拌槽1内に投入するとともに、攪拌羽根4を周速40
〜50m/secにて攪拌し、造粒されるPETの軟化
が始まった後で、かつ融点(約240℃)よりもやや低
い温度、すなわち、互いにくっつこうとする直前の温
度、たとえば、205〜210℃近傍となったときに、
所定量のドライアイスを一時に投入するようにする。
【0033】なお、本実施形態においては、ドライアイ
ス貯蔵ホッパ18からドライアイスを攪拌槽1内に一時
に投入するようにしたが、複数回に分けて多段階で投入
してもよく、また、冷媒としてドライアイスを用いた
が、本発明においては、常温で気化する冷媒であれば特
に限定されることなく用いることができ、たとえば、液
化炭酸ガス、液体窒素、液体ヘリウム、フロンガスある
いはアルコールなどであってもよい。図4には、冷媒と
して液体窒素が用いられる実施形態の造粒装置が示され
ている。図4においては、ドライアイス貯蔵ホッパ18
の代わりに、液体窒素が充填されるボンベ30が攪拌槽
1に接続されている。なお、図4では、図1と同様のも
のには同じ符号を付したので、その説明を省略すること
とする。
【0034】なお、常温で気化しない冷媒、たとえば、
水などを用いると、供給したときに、蒸発しにくく、そ
のため、排出管19の排気開放側端部に、吸引ブロワな
どを設けて強制的に排気する必要があり、また、造粒後
の造粒物に水分が含まれて、そのままの状態では良好に
成形することができないという不具合を生じる。
【0035】また、上記の実施形態では、1つの攪拌槽
1内に粉砕材貯蔵ホッパ17から粉砕材を導入して、こ
れを造粒後、ドライアイス貯蔵ホッパ18からドライア
イスをその攪拌槽1内に一時に投入するようにしたが、
たとえば、図5に示すように、加熱するための攪拌槽3
1と、冷却するための攪拌槽1とに分けて、これらを配
管32によって接続するような構成としてもよい。すな
わち、図5においては、加熱するための攪拌槽31に、
粉砕材貯蔵ホッパ17および脱空気手段としての真空ポ
ンプユニット33が接続されるとともに、冷却するため
の攪拌槽1に、この加熱するための攪拌槽31、ドライ
アイス貯蔵ホッパ18および排出管19が接続されてい
る。図5では、図1と同様のものには同じ符号を付した
ので、その説明を省略することとする。また、攪拌槽1
内の攪拌羽根4は、第1羽根13および第4羽根16の
みで形成されている。なお、図5においては、各攪拌槽
1および31の駆動ユニット5は省略して示されてい
る。
【0036】この図5に示す構成では、まず、開閉バル
ブ21を開動作させて粉砕材貯蔵ホッパ17から攪拌槽
31内に粉砕材を投入し、次いで、攪拌槽31内におい
て、粉砕材を加熱しながら攪拌羽根4によって攪拌およ
び剪断する。この時、攪拌槽31内は、真空ポンプユニ
ット33により減圧されるので、酸素濃度の低い状態で
攪拌および剪断することができ、これによって、粉砕材
は、酸化に起因する黄変などを起こすことなく、かつ、
減圧乾燥によって、含水量が低減されながら造粒され
る。そして、所定の温度となった時点で、この攪拌槽3
1内にある造粒途中の粉砕材を攪拌槽1内に投入し、所
定のタイミングで、開閉バルブ28を開動作させて、ド
ライアイス貯蔵ホッパ18からドライアイスを攪拌槽1
内に投入するようにする。
【0037】このように、攪拌槽31において、粉砕材
を予め加熱しておけば、攪拌槽1における造粒を短時間
で行なうことができ、効率的な造粒による造粒サイクル
の短縮化を図れ、得られる造粒物のコストの低減化を図
ることができる。しかも、加熱しながら造粒する時に
は、真空ポンプユニット33によって攪拌槽31内が減
圧されるので、粉砕材は酸化に起因する黄変などが少な
く、かつ含水量が低減された造粒物として得ることがで
きる。
【0038】なお、図5においては、脱空気手段として
真空ポンプユニット33(減圧手段)を接続している
が、これに代えて、脱空気手段として攪拌槽31内を窒
素ガスなどの不活性ガスで置換する不活性ガス置換ユニ
ット(不活性ガス置換手段)を接続して、これによっ
て、粉砕材の黄変および含水量を低減するようにしても
よい。
【0039】また、以上に述べた実施形態では、造粒化
手段として、攪拌羽根4のような剪断装置を用いたが、
攪拌羽根4以外の公知の剪断装置、たとえば、スライド
式カッタなどを用いてもよい。また、本実施形態では、
リサイクルとして用いるための熱可塑性プラスチックの
造粒について説明したが、本発明の造粒装置はこれに限
らず、たとえば、プラスチックの添加剤、アエロジル、
顔料、セラミックなどの造粒についても、好適に用いる
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、造粒物が溶融して互いにくっつき団子状
(塊状)となることを防止できるので、良好な粒状の造
粒物として造粒することができる。また、造粒物に余分
な熱履歴を与えることもなく、さらには、冷媒が造粒物
に残存することもないため、それらに起因する造粒物の
物性の低下をも低減することができ、それらに起因する
成形不良などを防止することができる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、造粒物の
溶融を阻止できることはもちろん、冷媒が造粒物の内部
にまで浸透して、与えられた熱をすばやくかつより完全
に除去することができ、造粒物に余分な熱履歴が与えら
れることを、より確実に防止することができる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、造粒用材
料が、常に上下方向において離されながら剪断されるの
で、互いにくっつきにくく、より団子状(塊状)となり
にくい状態で造粒される。そのため、良好な粒状の造粒
物として造粒することができる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、造粒用材
料は、造粒時の酸化に起因する黄変などが少なく、かつ
含水量が低減された造粒物として得ることができる。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、造粒され
る熱可塑性プラスチックの粉砕材には、余分な熱履歴が
与えられず、しかも、冷媒が造粒物に残存しないため、
それらに起因する造粒物の物性の低下を生じることもな
く、成形性などにおいて良好な熱可塑性プラスチックの
造粒物として造粒することができる。
【0045】請求項6に記載の発明によれば、造粒物が
溶融して互いにくっつき団子状(塊状)となることを防
止できるので、良好な粒状の造粒物として造粒すること
ができる。また、造粒物に余分な熱履歴を与えることも
なく、さらには、冷媒が造粒物に残存することもないた
め、それらに起因する造粒物の物性の低下をも低減する
ことができ、それらに起因する成形不良などを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である、造粒装置を示す概
略説明図である。
【図2】図1に示す攪拌羽根の平面図である。
【図3】図1に示す攪拌羽根の側面図である。
【図4】図1に示す造粒装置とは異なる実施形態の造粒
装置を示す、概略説明図である。
【図5】図1および図4に示す造粒装置とは異なる実施
形態の造粒装置を示す、概略説明図である。
【符号の説明】
1 攪拌槽 2 攪拌ユニット 3 冷媒供給ユニット 4 攪拌羽根 11 回転軸部 12 回転羽根 13 第1羽根 16 第4羽根 33 真空ポンプユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:26 C08L 101:00 Fターム(参考) 4F070 AA12 AA47 DA55 DB05 4F201 AA50 AC01 AC04 AK02 BA02 BC01 BC02 BC12 BC15 BC17 BC19 BC25 BK15 BK55 BL05 BL37 BL47 BN29 BP12 BP31 BQ47 4G004 AA02 AA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造粒用材料を受け入れる造粒槽と、 前記造粒槽内に受け入れられた前記造粒用材料を造粒す
    るための造粒化手段と、 常温で気散する冷媒を前記造粒槽内に供給するための冷
    媒供給手段とを備えることを特徴とする、造粒装置。
  2. 【請求項2】 前記造粒槽が、耐圧容器であることを特
    徴とする、請求項1に記載の造粒装置。
  3. 【請求項3】 前記造粒化手段が、攪拌羽根であり、 前記攪拌羽根が、1つの回転軸と、この回転軸から径方
    向外方に向かって延び、前記回転軸の上下方向において
    互いに所定の間隔を隔てて複数設けられる回転羽根とを
    備えており、 前記回転羽根が、少なくとも、 最下位に設けられ、前記造粒用材料をはね上げる下羽根
    と、 最上位に設けられ、前記下羽根によってはね上げられた
    造粒用材料を受けて、その造粒用材料を落下させる上羽
    根と、 を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記
    載の造粒装置。
  4. 【請求項4】 前記造粒槽内の空気を除くための脱空気
    手段を備えていることを特徴とする、請求項1ないし3
    のいずれかに記載の造粒装置。
  5. 【請求項5】 前記造粒用材料が熱可塑性プラスチック
    の粉砕材であることを特徴とする、請求項1ないし4の
    いずれかに記載の造粒装置。
  6. 【請求項6】 造粒用材料を造粒槽に投入し、投入され
    た前記造粒用材料を前記造粒槽内に設けられる造粒化手
    段によって造粒化する造粒方法であって、 造粒化される前記造粒用材料の軟化開始後、溶融開始前
    に、常温で気散する冷媒を、前記造粒槽内に供給するこ
    とを特徴とする、造粒方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008023721A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Kankyo Keiei Sogo Kenkyusho:Kk ペレット製造方法
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