JP2001070095A - ベッドにおけるボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドだけで、小物置きとして利用できるよ
うに構成した、ベッドにおけるボードを提供する。 【解決手段】 ヘッドボード３の図中、上縁側に、ボー
ド厚さ方向に他の箇所に比較して肉厚とするように膨出
させた上縁膨出部６を設け、この上縁膨出部６の上面に
小物置きとして使用可能な凹部７を設ける。凹部７は、
小物としてめがねＧ、ペンＰ等の日常小物類や、リモコ
ンＲＣ、体温計Ｔ等のベッド備品、医療小物が置ける充
分な幅寸法を有した、長尺な溝状のものである。なお、
フットボード４側に、前述の上縁膨出部６、凹部７を設
けることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベッドにおけるボ
ードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えばベッド長手側端面には、傷病者、
老人用ベッド（病院用ベッド、在宅用ベッド）では、従
来では多くはフレームと一体の鋼製のヘッドフレーム、
フットフレームが設けられていた。最近では、ベッドの
多様化に伴い、機能だけではなく、外観も重要な要素と
して考えられてきており、そのために、ヘッドフレー
ム、フットフレームの代わりに、合成樹脂製のボードを
用いたものが多く出回ってきている。他方、家具として
のベッドで、いわゆる宮付きベッドでは、ベッド頭側に
物入れのついた収容棚が備えられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
傷病者、老人用ベッドでは、ちょっとした小物類を置く
ためのスペースがなく、枕元にそのままおいて使うか、
ベッド傍らにベッドサイドテーブル等を用意して、そち
らに小物を置くようにしてきた。このため、ベッドサイ
ドテーブルを利用する場合、小物類を取ったり、置いた
りするために、ベッドから手を伸ばすか、介護者に依頼
するなど大変煩わしいものであった。一方、後者の場
合、小物類を置くには、大変に便利であるが、ベッド全
長が長くなってしまい（例えば全長：約２，３００ｍ
ｍ）、日本の家屋では、スペース的に厳しい場合が多
く、設置場所が限られてしまうおそれがある。本発明は
このような背景から提案されたものであって、ベッドだ
けで、小物置きとして利用できるように構成した、ベッ
ドにおけるボードを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、ベッドにおけるボードにおいて、小
物置用の凹部を適所に設けるようにした。また本発明
は、ベッドにおけるボードにおいて、合成樹脂により、
上縁に沿って小物置用の凹部を形成するべく、一体的に
成形した。さらに本発明は、ベッドにおけるボードにお
いて、合成樹脂により、上縁に沿って肉厚方向に膨出せ
る膨出部を形成すると共に、この膨出部に小物置用の凹
部を形成するべく一体的に成形した。

【０００５】

【発明の実施の態様】次に、本発明にかかるベッドにお
けるボードについて、一つの実施の態様を示し、添付の
図面に基づいて以下説明する。図１に示すベッド１にお
いて、ベッド１におけるメインフレーム２長手両端側に
装着されたヘッドボード３、及びフットボード４は、合
成樹脂製の一体成形体からなり、メインフレーム２両端
側に、それぞれボード係止機構（後述）を介して着脱可
能に構成している。

【０００６】前記ヘッドボード３は、図２に示すよう
に、下部における幅側両端部近傍に、前記メインフレー
ム２端部に着脱可能に装着するためのボード係止機構
５、５を備えている。そして、ヘッドボード３の図中、
上縁側には、ボード厚さ方向に他の箇所に比較して肉厚
とするように膨出させた上縁膨出部６が設けられ、この
上縁膨出部６の上面に小物置きとして使用可能な凹部７
が設けられている。凹部７は、小物としてめがねＧ、ペ
ンＰ等の日常小物類や、リモコンＲＣ、体温計Ｔ等のベ
ッド備品、医療小物が置ける充分な幅寸法を有した、長
尺な溝状のものである。一方、フットボード４には、フ
ットボード４を持ち上げしやすくするための長穴８、８
が上縁側に設けられている。なお、かかるフットボード
４側に、前述のヘッドボード３側に設けた上縁膨出部
６、凹部７を設けるようにしてもよい。

【０００７】以上のようなベッドにおけるボードによれ
ば、ちょっとした小物類を置くことができるので、ベッ
ド１傍らに、特別のラックや、ベッドサイドキャビネッ
ト等がなくても差し支えない。またヘッドボード３の上
縁側に凹部７を設けることで、使用者ばかりでなく、介
護者にとっても利用しやすいものとなる。また、ヘッド
ボード３、及びフットボード４は、合成樹脂製の一体成
形体であるので、ボード自体の肉厚を、通常のボードに
比較して、全体的に厚く設定することはなく、上縁側を
膨出させて、小物類が置ける充分な幅寸法の凹部７を容
易に確保することができる。従って、ベッド全長は、通
常規格のベッドと何ら変わらず（約２，０９０ｍｍ）、
これまでのベッド同様に、部屋内に設置することができ
る。

【０００８】以上、本発明にかかるベッドにおけるボー
ドでは、小物類の置き場所としての凹部７は、ヘッドボ
ード３の上縁側に設けているが、ボードは合成樹脂製の
一体成形体から構成されているので、形状設定が自在で
あり、上縁側に限らず、例えば、使用者の手がより届き
やすい、ボトム側に面した中間部に凹部を設けるように
してもよい。かかる場合においても、小物類を置くに充
分な凹部の幅寸法を確保するために、肉厚方向に膨出さ
せて形成するようにするとよい。

【０００９】

【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ちょっと
した小物類を置くためのスペースがベッドにおけるボー
ドに確保することができるので、これまでのように、枕
元に小物類をそのままおいて、誤って落としたり、下敷
きにしたりして破損する虞はなく、しかも、ベッド傍ら
にベッドサイドテーブル等、備品類を用意する必要はな
いし、介護者の手を煩わすこともない。さらには、ボー
ドに小物置きのスペースを確保しても、ベッド全長は変
わることはなく、設置場所が限られるといったこともな
い。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるボードを適用したベッドの一例
を示す外観斜視図である。

【図２】図１に示すベッドにおけるボードの、外観斜視
図である。

【図３】図２に示すボードの、Ａ−Ａ線に沿って切断し
て見た、切断矢視図である。

【符号の説明】

１ ベッド ２ メインフレーム ３ ヘッドボード ４ フットボード ５ ボード係止機構 ６ 上縁膨出部 ７ 凹部 ８ 長穴

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベッドにおけるボードにおいて、小物
   置用の凹部を適所に設けるようにしたことを特徴とする
   ベッドにおけるボード。
2. 【請求項２】 ベッドにおけるボードにおいて、合成
   樹脂により、上縁に沿って小物置用の凹部を形成するべ
   く、一体的に成形したことを特徴とするベッドにおける
   ボード。
3. 【請求項３】 ベッドにおけるボードにおいて、合成
   樹脂により、上縁に沿って肉厚方向に膨出せる膨出部を
   形成すると共に、この膨出部に小物置用の凹部を形成す
   るべく一体的に成形したことを特徴とするベッドにおけ
   るボード。