JP2001069980A - セリンプロテアーゼおよび抗インフルエンザウィルス剤のスクリーニング方法 - Google Patents

セリンプロテアーゼおよび抗インフルエンザウィルス剤のスクリーニング方法

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JP2001069980A
JP2001069980A JP24674699A JP24674699A JP2001069980A JP 2001069980 A JP2001069980 A JP 2001069980A JP 24674699 A JP24674699 A JP 24674699A JP 24674699 A JP24674699 A JP 24674699A JP 2001069980 A JP2001069980 A JP 2001069980A
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influenza virus
protein
serine protease
screening
cells
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Tetsuya Toyoda
哲也 豊田
Hiroshi Kido
博 木戸
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インフルエンザウィルス由来の新規セリンプ
ロテアーゼと、抗インフルエンザウィルス剤のスクリー
ニング方法を提供する。 【解決手段】 インフルエンザウィルスのPAタンパク
質またはその部分ペプチドを含むセリンプロテアーゼ、
およびそのセリンプロテアーゼ活性に対する阻害を指標
とする抗インフルエンザウィルス剤のスクリーニング方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセリンプロテアーゼ
および抗インフルエンザウィルス剤のスクリーニング方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インフルエンザは、毎年広く流行して多
くの患者を発生させる、強い全身症状を伴う重症の風邪
であって、その原因となるインフルエンザウィルスの増
殖、感染を抑える抗インフルエンザウィルス剤の開発が
強く望まれている。インフルエンザウィルスはオルソミ
クソウィルス科の一属で、マイナス鎖をもつ一本鎖RN
Aウィルスである。その遺伝子は8分節からなり、それ
らがコードするタンパク質は以下の通りである。まずエ
ンベロープ表面上に存在するタンパク質として、ヘマグ
ルチニンタンパク質(HA)、ノイラミニダーゼタンパ
ク質(NA)とイオンチャンネル(M2)がある。そし
て、そのエンベロープの内側に膜蛋白質(M1)とNS
2がある。更にウィルスの中心部に存在して、遺伝子R
NAとともに核タンパク質複合体(RNP)を構成す
る、3種類のRNAポリメラーゼサブユニット、PB
1、PB2、及びPA(以下、PAタンパク質ともい
う)と、核タンパク質(NP)である。そして8番目の
分節からは、非構造タンパク質(NS1)が作られる。
PB1、PB2及びPAのサブユニットにより構成され
るRNAポリメラーゼは、RNAの合成反応、ポリA付
加反応及びキャップ依存性エンドヌクレアーゼ反応など
を触媒し、感染初期に合成される。PB1は、ポリメラ
ーゼモチーフをもち、RNA合成とポリメラーゼアッセ
ンブリの中心的役割を演じており、PB2は宿主mRN
Aのキャップ構造をウィルスmRNAへ付加すると考え
られている。一方、PAはウィルスゲノムの複製に関与
すると考えられている。PAをコードするcDNAは、
すでにクローン化され、その塩基配列も決定されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インフルエ
ンザウィルス由来の新規セリンプロテアーゼと、抗ウィ
ルス剤のスクリーニング方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、PAの機
能解析のための大量発現系で、PAがセリンプロテアー
ゼ活性を有することを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明のセリンプロテアーゼは、インフルエ
ンザウィルスのPAタンパク質またはその部分ペプチド
を含むセリンプロテアーゼである。本発明のセリンプロ
テアーゼの一態様として、インフルエンザウィルスのP
Aタンパク質のアミノ酸配列のN末端から616番目の
Serと624番目のSerの少なくとも一方を含むド
メインを含有する。本発明のセリンプロテアーゼの別の
態様としては、インフルエンザウィルスのPAタンパク
質の6量体からなるセリンプロテアーゼである。本発明
はまた、上記セリンプロテアーゼ活性に対する阻害を指
標とする抗インフルエンザウィルス剤のスクリーニング
方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のセリンプロテアーゼは、
インフルエンザウィルスのPAタンパク質またはその部
分ペプチドを含むセリンプロテアーゼ(以下、PAプロ
テアーゼともいう)であり、その一態様として、インフ
ルエンザウィルスのPAタンパク質のアミノ酸配列のN
末端から616番目のSerと624番目のSerの少
なくとも一方を活性部位に含むセリンプロテアーゼであ
る。Leu-Leu-Val-Tyrを特異的に認識して切断し、Ca
塩存在下で活性が増加する。至適pHは、約8.0であ
る。また、以下に述べるような遺伝子組換え技術によっ
て、宿主細胞内でPAを大量発現させると、PAは6量
体として存在する。
【0006】インフルエンザウィルスの遺伝子は、感染
した細胞の核の中で複製される。そして新たに合成され
たインフルエンザウィルス遺伝子複合体(RNP)が核
から細胞質に輸送され、細胞膜直下で、新たなウィルス
粒子として集合して、細胞から放出される。PAプロテ
アーゼは、インフルエンザウィルス感染細胞核内で新た
に形成されたRNPを、核内のタンパク成分から切り離
す作用を有しており、これにより、ウィルスRNPは、
核膜を通過して細胞質に輸送されると考えられる。した
がって、このPAプロテアーゼを阻害することはウィル
スRNPの核外への輸送を阻害することとなり、ウィル
ス感染を阻害することとなる。つまり抗PAプロテアー
ゼは抗ウィルス作用を持つことが考えられる。したがっ
て、本発明のセリンプロテアーゼの活性阻害を指標とし
て、インフルエンザウィルス感染を阻害する抗インフル
エンザウィルス剤のスクリーニングを行うことができ
る。
【0007】本発明のセリンプロテアーゼは、PAをコ
ードするDNAを取得し、これを適当な宿主内に導入し
て、発現させることにより取得することができる。イン
フルエンザウィルスA/PR8/34(H1N1)株のR
NAポリメラーゼPAサブユニット(以下PAと略記す
る)の遺伝子配列は、DDBJ, EMBL, GenBankアクセッシ
ョン番号J02152(V01106)に記載されており、2151
bpのORF(Open Reading Flame)を有する。PAタ
ンパク質のアミノ酸配列は、Fields,S. and Winter,G.
(1982) Nucleotide sequences of influenza virus seg
ments 1 and 3 reveal mosaic structure of a small v
iral RNA segment Cell 28: 303-313 および De La Lun
a, S., Martinez, C., and Ortin, J. (1989) Molecula
r cloning and sequencing of influenza virus A/Vict
oria/3/75 polymerase genes: sequence evolution and
prediction of possibly functional domains. Virus
Res. 13:143-156.に記載されており、717アミノ酸
の長さを有する。PAをコードするDNAを取得するた
めには、上記文献に記載されたcDNA、あるいは上述
したPAを細胞内に発現した細胞より、常法[モレキュ
ラー・クローニング 第2版(Molecular Cloning 2nd ed
ition, Cold Spring Harbor Lab.Press New York(198
9); 以下、モレキュラー・クローニング 第2版と略
す)やカレント・プロトコールズ・イン・モレキュラー
・バイオロジー、サプルメント1〜38(Current Prot
ocols in Molecular Biology Supplement 1-38;以下、
カレント・プロトコールズと略す)]によりcDNAラ
イブラリーを作製する。すなわち、RNAを抽出し、該
RNAよりcDNAを合成する。得られたcDNAをク
ローニングベクターに組み込み宿主細胞に導入すること
によりcDNAライブラリーを作製する。該ライブラリ
ーより目的とするcDNAを含有する形質転換体を選択
することによりPAをコードするDNAを取得すること
ができる。
【0008】cDNAを組み込むためのクローニングベ
クターとしては、宿主細胞内で自律複製可能で該cDN
Aを安定保持できるものであれば、ファージベクター、
プラスミドベクターなどいずれでもよい。具体的には、
ZAP Express[ストラタジーン社製、Strategies, 5, 58
(1992)]、pBluescript II SK(+)[Nucleic AcidsRes
earch, 17, 9494(1989)]、λzap II(ストラタジーン社
製)、λgt10、λgt11[DNA CIoning, A Practical Appr
oach, 1, 49(1985)]、λTriplEx(クロ一ンテック社
製)、λEXCell(ファルマシア社製)、pT7T3 18U(ファル
マシア社製)、pcD2[Mol. Cell. Biol., 3, 280(198
3)]、pUC18[Gene, 33, 103(1985)]、pAMo[J. Biol.
Chem., 268, 22782(1993), 別名pAMoPRC3Sc(特開平05-
336963)]等をあげることができる。
【0009】宿主微生物としては,大腸菌に属する微生
物であればいずれでも用いることができる。具体的に
は、Escherichia coli XLI-Blue MRF'[ストラタジーン
社製,Strategies, 5, 81(1992)]、Escherichia coli C
600[Genetics, 39, 440(1954)]、Escherichia coli Y
I088[Science, 222, 778(1983)]、Escherichia coliY
IO90[Science, 222, 778(1983)]、Escherichia coli
NM522[J. Mol. Biol.,166, 1(1983)]、Escherichia c
oli K802[J. Mol. Biol., 16, 118(1966)]、Escheric
hia coli JM105[Gene, 38, 275(1985)],Escherichia
coli SOLRTM Strain[ストラタジーン社より市販]およ
びEscherichia coli LE392(モレキュラ一・クローニング
第2版)等が用いられる。cDNAを上述のクローニン
グベクターに組み込み、該クローニングベクターを宿主
細胞に導入することによりcDNAライブラリーを作製
する。該クローニングベクターがプラスミドの場合に
は、エレクトロポレーション法あるいはカルシウムクロ
ライド法などにより宿主細胞に導入する。該クローニン
グベクターがファージの場合には、インビトロパッケー
ジング法などにより宿主細胞に導入する。
【0010】上述で取得されたcDNAライブラリーか
ら、PAをコードするDNAを含む形質転換株について
は、PAをコードするDNAの塩基配列を基にプローブ
を作製して、蛍光物質、放射線、酵素などで該プローブ
をラベル化し、プラークハイブリダイゼーション、コロ
ニーハイブリダイゼーション、サザンハイブリダイゼー
ションなどを行うことにより、ハイブリダイズする形質
転換株を選択することができる。上述で取得されたPA
をコードする全長あるいはその部分断片cDNAを適当
なベクターのプロモーター下流に挿入した組み換え体ベ
クターを構築し、それを宿主細胞に導入することにより
得られたPA発現細胞を、適当な培地中で培養すること
により細胞内あるいは培養上清中にPAの全長あるいは
部分断片をそのままあるいは融合蛋白質として生産する
ことができる。
【0011】宿主としては、細菌、酵母、動物細胞、昆
虫細胞など、目的とする遺伝子を発現できるものであれ
ば、いずれでもよい。細菌としては、エシェリヒア・コ
リ(Escherichia coli)、バチルス・ズブチリス(Baci
llus subtilis )等のエシェリヒア属、バチルス属等の
細菌が例示される。酵母としては、サッカロミセス・セ
レビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、シゾサッカロ
ミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe )等が例
示される。動物細胞としては、ヒトの細胞であるナマル
バ細胞、サルの細胞であるCOS細胞、チャイニーズ・
ハムスターの細胞であるCHO細胞等が例示される。昆
虫細胞としては、sf9、sf21(ファーミンジェン
社製)、High Five(インビトロジェン社製)等が例示
される。
【0012】本発明のDNAを導入するベクターとして
は、該DNAを組み込むことができ、宿主細胞で発現で
きるものであれば、いかなるベクターでも用いることが
できる。細菌、例えばエシェリヒア・コリ(Escherichi
a coli)を宿主として用いる場合の発現ベクターとして
は、プロモーター、リボゾーム結合配列、本発明のDN
A、転写終結配列、場合によってはプロモーターの制御
配列より構成されているのが好ましいが、例えば、市販
のpGEX(ファルマシア社製)、pET システム(ノバジェ
ン社製)などが例示される。細菌への組換えベクターの
導入方法としては、細菌にDNAを導入する方法であれ
ば、例えば、カルシウムイオンを用いる方法[Proc. Na
tl. Acad. Sci., USA, 69, 2110(1972)]、プロトプラ
スト法(特開昭63-248394)等、いずれの方法も用いら
れる。酵母を宿主として用いる場合には、発現ベクター
として、例えば、YEp13(ATCC37115)、YEp2
4(ATCC37051)、YCp50(ATCC37419)等が用いら
れる。酵母への組換えベクターの導入方法としては、酵
母にDNAを導入する方法であれば、例えば、エレクト
ロポレーション法[Methods. Enzymol., 194, 182(199
0)]、スフェロプラスト法[Proc. Natl. Acad. Sci.,
USA, 84, 1929(1978)]、酢酸リチウム法[J. Bacterio
l., 153, 163(1983)]等、いずれの方法も用いられる。
【0013】動物細胞を宿主として用いる場合には、発
現ベクターとして、例えば、pAGE107[特開平3-
22979 ;Cytotechnology, 33, (1990)],pAGE10
3[J. Biochem. 101, 1307(1987) ] 等が用いられる。
プロモーターとしては、動物細胞中で発現できるもので
あればいかなるものを用いてもよいが、例えば、サイト
メガロウィルス(CMV)のIE(immediate early) 遺伝
子のプロモーター、SV40あるいはメタロチオネインのプ
ロモーター等があげられる。また、ヒトCMVのIE遺伝
子のエンハンサーをプロモーターとともに用いてもよ
い。動物細胞への組換えベクターの導入方法としては、
動物細胞にDNAを導入する方法であれば、例えば、エ
レクトロポレーション法[Cytotechnology, 3, 133(199
0)]、リン酸カルシウム法(特開平2-227075)、リポフ
ェクション法[Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 84, 741
3 (1987)]等、いずれの方法も用いられる。
【0014】昆虫細胞を宿主として用いる場合には、例
えばカレント・プロトコールズ(サプルメント1〜3
4)、バキュロウイルス・イクスプレッション・ベクタ
ーズ、ア・ラボラトリー・マニュアル(Baculovirus ex
pression vectors, A laboratory manual)等に記載され
た方法によって、タンパク質を発現することができる。
すなわち、以下に述べる組換え遺伝子導入ベクターおよ
びバキュロウイルスを昆虫細胞に共導入して昆虫細胞培
養上清中に組換えウイルスを得たのち、さらに組換えウ
イルスを昆虫細胞に感染させ、タンパク質発現昆虫細胞
を取得する。遺伝子導入ベクターとしては、例えば、p
VL1392、pVL1393 、pBlueBacIII (ともにインビトロジ
ェン社製)等が用いられる。バキュロウイルスとして
は、例えば、夜盗蛾科昆虫に感染するウイルスであるア
ウトグラファ・カリフォルニカ・ヌクレアー・ポリヘド
ロシス・ウイルス(Autographa californica nuclear po
lyhedrosis virus) などが用いられる。組換えウイルス
を調製するための、昆虫細胞への上記組換え遺伝子導入
ベクターと上記バキュロウイルスの共導入方法として
は、例えば、リン酸カルシウム法(特開平2-227075)、
リポフェクション法[Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 8
4,7413 (1987)]等が用いられる。また、ファーミンジ
ェン社製バキュロゴールドスターターキットなどを用い
て組み換えバキュロウィルスを作製したのち、前述した
Sf9、Sf21あるいはHigh Five 等の昆虫細胞に該
組み換えウィルスを感染させることにより蛋白質を生産
させることもできる[Bio/Technology, 6, 47(198
8)]。より具体的には、Kobayashi, M., Tuchiya, K.,
Nagata, K. & Ishihama, A.(1992) Reconstitution of
influenza virus RNA polymerase from three subunits
expressed usingrecombinant baculovirus system. Vi
rus Research 22:235-245.に記載された方法に従って
実施できる。
【0015】遺伝子の発現方法としては、直接発現以外
に、分泌生産、融合蛋白質発現等が開発されており、い
ずれの方法も用いることができる。例えば、モレキュラ
ー・クローニング 第2版に記載されている方法に準じ
て行うことができる。融合させる蛋白質としては、β−
ガラクトシダーゼ、プロテインA、プロテインAのIgG結
合領域、クロラムフェニコール・アセチルトランスフェ
ラーゼ、ポリ(Arg)、ポリ(Glu)、プロテインG、マ
ルトース結合蛋白質、グルタチオンS−トランスフェラ
ーゼ、ポリヒスチジン鎖(His-tag)、Sペプチド、D
NA結合蛋白質ドメイン、Tac抗原、チオレドキシン、
グリーン・フルオレッセント・プロテイン、および任意
の抗体のエピトープなどがあげられる[山川彰夫 実験
医学, 13, 469-474(1995)]。
【0016】以上のようにして得られる形質転換体を培
地に培養し、培養物中にPAの全長あるいは部分断片を
そのままあるいは融合蛋白質を生成蓄積させ、該培養物
から採取することにより、PAの全長あるいは部分断片
をそのままあるいは融合蛋白質として製造することがで
きる。本発明の形質転換体を培地に培養する方法は、宿
主の培養に用いられる通常の方法に従って行われる。大
腸菌あるいは酵母等の微生物を宿主として得られた形質
転換体を培養する培地としては、微生物が資化し得る炭
素源、窒素源、無機塩類等を含有し、形質転換体の培養
を効率的に行える培地であれば天然培地、合成培地のい
ずれを用いてもよい(モレキュラー・クローニング 第
2版)。培養は、通常振盪培養または深部通気撹拌培養
などの好気的条件下、15〜40℃で16〜96時間行
う。培養期間中、pHは3. 0〜9. 0に保持する。p
Hの調整は、無機または有機の酸、アルカリ溶液、尿
素、炭酸カルシウム、アンモニアなどを用いて行う。培
養中は必要に応じて、アンピシリンやテトラサイクリン
等の抗生物質を培地に添加してもよい。
【0017】動物細胞を宿主として得られた形質転換体
を培養する培地としては、一般に使用されているRPM
I1640培地、EagleのMEM培地またはこれら
培地に牛胎児血清等を添加した培地等が用いられる。培
養は、通常5%CO2存在下、35〜37℃で3〜7日
間行い、培養中は必要に応じて、カナマイシン、ペニシ
リン等の抗生物質を培地に添加してもよい。昆虫細胞を
宿主として得られた形質転換体を培養する培地として
は、一般に使用されているTNM-FH培地[ファーミンジェ
ン(Pharmingen)社製]、Sf900IISFM[ライフテクノロ
ジーズ(Life Technologies)社製]、ExCell400、ExC
ell405[いずれもJRHバイオサイエンシーズ(JRH Biosc
iences)社製]等が用いられる。培養は、25〜30℃
で1〜4日間行い、培養中は必要に応じて、ゲンタマイシ
ン等の抗生物質を培地に添加してもよい。上記におい
て、動物細胞および昆虫細胞の培地に血清を添加してい
ない培地で培養が可能な場合には、PAの全長あるいは
部分断片をそのままあるいは融合蛋白質の精製が容易に
なるため、血清無添加の培地を用いることが好ましい。
【0018】PAの全長あるいは部分断片をそのままあ
るいは融合蛋白質として宿主細胞内に蓄積された場合に
は、培養終了後、細胞を遠心分離し、水系緩衝液にけん
濁後、超音波法、フレンチプレス法などにより細胞を破
砕し、その遠心分離上清に該蛋白質を回収する。さら
に、細胞内に不溶体を形成した場合には、不溶体をタン
パク質変性剤で可溶化後、タンパク質変性剤を含まない
あるいはタンパク質変性剤の濃度がタンパク質が変性し
ない程度に希薄な溶液に希釈、或いは透析し、タンパク
質の立体構造を形成させることができる。PAの全長あ
るいは部分断片をそのままあるいは融合蛋白質として細
胞外に分泌された場合には、培養上清中に発現蛋白質を
回収することができる。単離精製については、溶媒抽
出、有機溶媒による分別沈殿、塩析、透析、遠心分離、
限外ろ過、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過ク
ロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、アフィ
ニティークロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィ
ー、結晶化、電気泳動などの分離操作を単独あるいは組
み合わせて行うことができる。このように、当業者に周
知の組換えDNA技術を用いて、本発明のセリンプロテ
アーゼを大量に発現させることができる。
【0019】本発明のセリンプロテアーゼは、そのプロ
テアーゼ活性阻害を指標に抗インフルエンザウィルス剤
のスクリーニングに用いることができる。より具体的に
は、例えば、以下の実施例に示すように、10mM C
aCl2、1mM DTTと、被検材料を含む、50m
M、pH8.0のHepes-NaOHバッファー中
で、適量のPAと、最終濃度100μMのサクシニル−
ロイシル−ロイシル−バリル−チロシル−4−メチル−
クマリル−7−アミドとの反応を、37℃で行い、分解
生成物である7−アミノ−4メチルクマリンの生成量
を、励起波長380nm、螢光波長460nmにてモニ
ターし、被検材料を添加しない系との比較により活性阻
害度を測定すればよい。この方法によれば、蛍光の直接
観察により基質の切断が定量できるので、抗インフルエ
ンザウィルス剤として利用可能な、本発明のセリンプロ
テアーゼの阻害剤のスクリーニングを容易に行うことが
できる。
【0020】
【実施例】(PAをコードするDNAのクローニング)
インフルエンザウィルスPR8株のPAタンパク質をコ
ードするcDNAがクローン化されたpAPR303(Y
oung,J.F.,Desselberger,U.,Graves,U.,Palese,P., Sh
atzman,A.& Rosenburg, M.(1983) Cloning and expres
sion of influenza virus genes. In W.G. Laver (e
d.), The origin of pandemic influenza viruses, Els
evier, New York, pp. 129-138.)を鋳型とし、PCR法
と、市販のバキュロウィルス系クローニングキット(Ph
arMingen社から市販されているBaculovirus Expression
System)を用いて、クローニングを行った。すなわ
ち、センスプライマー(AGGATCCGGTACCATGGAAGATTTTGTG
CGAC)、アンチセンスプライマー(GGATCCTCTAGACTAACT
CAATGCATGTGTAAGG)、およびTakara rTaqを使用し添付
の条件(初期変性95℃5分の後にrTaqポリメラーゼを
加え、変性94℃1分、アニール55℃1分、合成74
℃3分で30サイクル)で、PCRを行い、得られた産
物を、市販のキット(Toyoboのligation high)を用い
て、制限酵素BamHIとXbaIで消化し、pVL1392
(図1)のBglII部位とXbaI部位の間に挿入した。こう
して、PAのコーディング領域の5’末端から25番目
と1875番目の間の塩基配列(PAタンパク質のN末
端から617番目までのアミノ酸配列に対応する)を有
するDNAをクローン化した。
【0021】Sf21細胞の培養は、1リットル回転培
養ボトル(Bellco)中で行った。培地は、10%FBS
(非動化)、0.2% pluronic F68、0.002% an
tiform AF-C を添加したGrace's medium(GIBCO)を用
い、1.6×106 cells/mlとした。ここに、MOI=
1〜2となるように、BacPAを感染させ、0.2%
pluronic F68、0.002% antiform AF-C を添加し
たSF900IISFM(GIBCO)を用いて4日間培養し
た。培養液を2,000rpm、5分間、4℃で遠心分
離し、ペレットを集めた。このペレットに、10mM
KCl、1.5mM MgCl2、2mM DTT、
0.1%TritonX−100、1mM PMSF、
10μg/mlロイペプチンを含むpH7.6の10m
M Hepes/KOH低張バッファーを加えてホモゲナ
イズし、4℃、15,000rpm、20分間の遠心分
離後の上清(細胞質画分)を採取した。
【0022】こうして得られた細胞質画分を、phospho-
cellulose カラム(Whatmann P11)にかけて、PCバ
ッファー−50mM KCl(20mM Tris pH
8.0、50mM KCl、0.2mM EDTA、1m
M PMSF)を流して、溶出画分を採取した。つい
で、Mono Qカラム(Pharmacia)で、Tris−0M N
aCl(0.2mM EDTA、10%グリセロール、
2mM DTT、1mM PMSFを含む20mM、pH
8.0のTris/HClバッファー)と、Tris−
1M NaCl(1M NaCl、0.2mM EDT
A、10%グリセロール、2mM DTT、1mM PM
SFを含む、20mM、pH8.0のTris/HCl
バッファー)を用いて、50−500mMのNaCl勾
配にかけ、0.22〜0.24M NaCl溶出分を集
めた。ついで、HiLoad16/60 Superdex pg200のカラム
と、200mM NaCl、0.2mM EDTA、5%
グリセロール、2mM DTT、1mM PMSFを含む
pH7.6、20mM Tris/HClバッファーを
用いて、ゲル濾過を行った。
【0023】次に、0.2mM EDTA、20%グリ
セロール、1mM PMSFを含むpH7.6、20m
M Tris/HClバッファ−を用いて透析した後、M
onoQカラムで、Tris−0M NaCl(上述)と、
Tris−1M NaCl(上述)を用いて、50−5
00mMのNaCl勾配にかけ、0.25mg/ml濃
度の精製PA溶液0.5mlを得、−80℃にて保存し
た。この溶液のSDS−PAGE分析により、PAタン
パク質は、82KDaの単一バンドとして検出された
(図2)。またウエスタンブロットでもPAタンパク質
であることが確認された(図示せず)。また精製したP
Aタンパクは、抗PA抗体を用いた、ウェスタンブロッ
ティングで単一バンドとして特異的に検出された。Su
perdex 200pgカラムによるサイズ分画で
は、450〜500KDaの複合体分画に回収され、P
Aタンパクは6量体で存在すると推定された。
【0024】(PAへのDFP結合)DFP(ジイソプ
ロピルフロオロリン酸)のラベル分析を、上述の方法で
調製したPAと、核タンパク質複合体(RNP)、宿主
細胞(Sf21細胞)について、J.Biol.Chem., 1992,
Vol.267, 13573-13579に記載された方法に従って行っ
た。まず、5μgのPA、Sf21、RNP蛋白質を、
各々50μlの100mMTris−HCl pH8.
0緩衝液に溶解した。これらに[1,3−3H]DFP
(NEN,111GBq(3Ci)/mmol)を20μCi加え、37℃で6
時間処理した。その後、非ラベル型DFPを最終濃度1
0mMになるように加え反応を停止した後に、さらに5
0μgの牛血清アルブミン(BSA)を加えた。上記の
標品に最終濃度90%(v/v)になるようにアセトン
を加え、−80℃で数時間放置した後に、遠心処理(1
4,000×g)を10分間行い、沈殿を集めた。沈殿を再度
−40℃以下に冷やした90%アセトン液で1回洗浄し
た後、減圧下で乾燥させた。乾燥した沈殿を少量のLaem
mliのSDS−PAGEサンプル緩衝液に溶解した後、1
0/20 Gradient SDS−PAGEを行った。SDS−
PAGE終了後、ゲルをクマシーブリリアントブルーR2
50で洗浄し、脱色した後、AmplifyTM(アマシャム社
製)に20分間処理し、乾燥後、オートラジオグラフィ
を行った。フィルムはFuji RXを用いた。その結果を図
3に示す。図3において、レーン1はPA、レーン2は
Sf21、レーン3はRNPであり、PAにDFPが結
合することが示された。
【0025】(ペプチド分解活性)10mM CaCl
2、1mM DTTを含む、50mM、pH8.0のH
epes-NaOHバッファー中で、PAの添加量を変
化させて、最終濃度100μMの人工基質であるサクシニル
−ロイシル−ロイシル−バリル−チロシル−4−メチル
−クマリル−7−アミド(株式会社ペプチド研究所製)
の分解反応を測定した。測定系の全体量は500μlとし、
37℃で水晶キュベット中に維持し反応させて、分解生成
物である7-アミノ-4メチルクマリンの生成量を、日立
蛍光光度計Model650-10MSにて、励起波長380nm、螢光波
長460nmにてモニターした。1unitは、1分間に1μmol
eの7−アミノ−4−メチルクマリンを遊離させるプロ
テアーゼの強さとした。その結果、図4に示すように、
PAの添加量に比例した活性が検出された。同様にして
上述の方法により調製した核タンパク質複合体(RN
P)、宿主単独(Sf21細胞)の細胞質画分について
も、活性を測定した。その結果、RNPでは弱いながら
ペプチド分解活性が検出された。
【0026】(至適pH)バッファーのpHを変化させ
て、ペプチド分解活性を比較した。pH5.5とpH
6.0の2種類のMESバッファー、pH7.0とpH
8.0の2種類のHepes-NaOHバッファー、p
H8.5のTris−HClバッファー、pH9.0の
CHSバッファーに、それぞれ10mM CaCl2
添加した各々のバッファー中で、PAのサクシニル−ロ
イシル−ロイシル−バリル−チロシル−4−メチル−ク
マリル−7−アミド分解反応を、上記方法に準じて測定
した。その結果、図5に示すように、pH8.0におい
て高い分解活性がみられた。
【0027】(金属塩の添加)10mM量の表1に示す
金属塩と、1mM DTTとを含む、50mM、pH
8.0のHepes-NaOHバッファー中で、PAの
サクシニル−ロイシル−ロイシル−バリル−チロシル−
4−メチル−クマリル−7−アミド分解反応を上述の方
法に準じて測定した。
【0028】
【表1】 ──────────────────────────────────── 金属塩 活性 活性の比率 ──────────────────────────────────── なし 0.035μU/チューブ 100% 10mM CaCl2 0.094μU/チューブ 268% 10mM (CH3COOH)2Zn 0.035μU/チューブ 100% 10mM MgCl2 0.035μU/チューブ 100% 10mM CuCl2 0.030μU/チューブ 85% ──────────────────────────────────── その結果、表1に示すように、金属塩無添加の場合に比
べて、CaCl2を添加した場合に高い活性がみられた。
【0029】(基質特異性)10mM CaCl2、1
mM DTTを含む、50mM、pH8.0のHepe
s-NaOHバッファー中で、PAの、表2に示す5種
類の基質に対する分解活性を上述の方法に準じて測定し
た。
【0030】
【表2】 ──────────────────────────────────── 基質 活性 ──────────────────────────────────── Suc-Leu-Leu-Val-Tyr-MCA 0.035μU/チューブ Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCA 0 Boc-Phe-Ser-Arg-MCA 0 Boc-Gly-Arg-Arg-MCA 0 Boc-Val-Leu-Lys-MCA 0 ──────────────────────────────────── その結果、表2に示すように、サクシニル−ロイシル−
ロイシル−バリル−チロシル−4−メチル−クマリル−
7−アミドに特異的に活性がみられた。
【0031】(カゼイン分解)1μgの[14C]カゼイン
を、24時間、0.96mg/mlの濃度のPA溶液
(1−4μl)と、10mM CaCl2、1mM D
TTを含む、50mM、pH8.0のHepes-Na
OHバッファー中でインキュベートして反応させた。反
応後、上述の方法に準じて、10/20 Gradient SDS−
PAGEとオートラジオグラフィを行った。その結果を
図6に示す。図6において、レーン1はPA1μl、レ
ーン2はPA2μl、レーン3はPA3μl、レーン4
はPA4μlを添加した分解産物を示す。[14C]カゼ
インが分解されて、分解中間体と考えられる分解産物
A、分解後の低分子量フラグメントと考えられる分解産
物Bが検出され、PAのプロテアーゼ活性が確認され
た。さらに分解産物Aの量を図7、分解産物Bの量を図
8に示す。
【0032】(変異体の作製)以下に示す手法を用いて、
図9に示す構造のPAの変異体を作製した。PA△C9
9については、アンチセンスプライマーとして、CCATGG
ATCCCTAACGCGTTTCTGATTTGTTCTCAAAGを用い、上述の方法
と同様に実施した。PAS616TとPAS624Tに
ついては、PAのORFをPUC18のKpnIとXbaI部位
に挿入したものを鋳型として、TakaraのLA-PCR in vitr
o Mutagenesis Kit (Code No.PR016)を用いて、キット
に添付のプロトコールに従って行った。また、PAS6
16T/S624Tについては、PAS616Tを鋳型
として、同様に行った。そして作成した変異体につい
て、全て塩基配列を確認し、予定した変異が導入されて
いることを確認した。用いたプライマーの名前と塩基配
列は以下の通りである。 M13RV CAGGAAACAGCTATGAC M13M4 GTTTTCCCAGTCACGAC MUT1 CATGATTACGAGTTCTAGCT TT150(PAS616T用) GGGCCATGTTTCTGTTTTGTTCTCAAAGAA TT151(PAS624T用) CACTCCTTTGGGGGTCTCTCCAATGGGCCA
【0033】
【発明の効果】本発明のセリンプロテアーゼの阻害剤
は、抗インフルエンザウィルス剤として期待される。し
たがって、本発明のセリンプロテアーゼの阻害剤のスク
リーニングは、効果的な抗インフルエンザウィルス剤ス
クリーニングとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PAをコードするDNAをクローン化するた
めに用いたベクターの制限酵素地図である。
【図2】 SDS−PAGEの写真である。
【図3】 SDS−PAGEの写真である。
【図4】 PAのペプチド分解活性を示すグラフであ
る。
【図5】 PAのペプチド分解活性を示すグラフであ
る。
【図6】 SDS−PAGEの写真である。
【図7】 分解産物の生成量を示すグラフである。
【図8】 分解産物Bの生成量を示すグラフである。
【図9】 PAの変異体を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/569 G01N 33/569 L // C12N 5/10 C12N 5/00 B (C12N 9/50 C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91) (72)発明者 木戸 博 徳島県徳島市蔵本町3丁目 徳島大学内 Fターム(参考) 2G045 AA40 BA13 BB01 BB05 BB10 BB14 BB20 BB29 BB50 BB51 DA36 FA29 FB01 FB12 GC15 4B024 AA01 AA11 BA14 CA04 DA02 EA04 GA11 HA01 4B050 CC03 DD07 DD20 LL03 4B063 QA01 QQ36 QR16 QR22 QR79 QS26 4B065 AA90X AA97Y AB01 BA02 CA33 CA46

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフルエンザウィルスのPAタンパク
    質またはその部分ペプチドを含むことを特徴とするセリ
    ンプロテアーゼ。
  2. 【請求項2】 インフルエンザウィルスのPAタンパク
    質のアミノ酸配列のN末端から616番目のSerと6
    24番目のSerの少なくとも一方を含むドメインを含
    有することを特徴とする請求項1記載のセリンプロテア
    ーゼ。
  3. 【請求項3】 インフルエンザウィルスのPAタンパク
    質またはその部分ペプチドの6量体からなることを特徴
    とするセリンプロテアーゼ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    セリンプロテアーゼ活性に対する阻害を指標とする抗イ
    ンフルエンザウィルス剤のスクリーニング方法。
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