JP2001069730A - 回転子の製造方法 - Google Patents

回転子の製造方法

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JP2001069730A JP24533799A JP24533799A JP2001069730A JP 2001069730 A JP2001069730 A JP 2001069730A JP 24533799 A JP24533799 A JP 24533799A JP 24533799 A JP24533799 A JP 24533799A JP 2001069730 A JP2001069730 A JP 2001069730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石を組み込んだ回転子を製造するに当
たり,被着磁体の着磁について,被着磁体を強力な磁場
で着磁することができ,信頼性や安全性に優れ,生産性
が高く,低コストな,回転子の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 真空断熱容器11に収納した超電導バル
ク体12を冷却し,これを着磁して擬似永久磁石とな
す。また,着磁により永久磁石となる被着磁体200を
回転子2に組み込む。そして,擬似永久磁石が形成する
磁場空間18内において回転子2の被着磁体200を着
磁する。または,被着磁体を着磁し,永久磁石となした
後,回転子に組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,モータや発電機に使用される回
転子の製造方法,特に回転子に組み込まれる永久磁石を
得る際に利用する被着磁体の着磁方法に関する。
【0002】
【従来技術】モータや発電機用回転子には永久磁石が組
み込まれているが,この永久磁石はパルス磁場によるパ
ルス着磁法にて被着磁体を着磁して作製することが一般
的である。
【0003】パルス着磁法を具体的に説明すると,着磁
されて永久磁石となる被着磁体を空心ソレノイドコイル
の内部,またはソレノイドコイルを巻いた強磁性ヨーク
の先端に固定する。その上で,大型コンデンサからパル
ス電流を各々のコイルに導いてパルス磁場を発生させ,
瞬時に被着磁体を着磁し,得られた永久磁石を回転子に
組み込むのである。
【0004】パルス着磁法の利点は,(1)静磁場着磁
の場合に用いる電磁石のような大型のヨークが不要なこ
と,(2)コイルに電流を瞬間だけ流すため,システム
全体の電力消費が電磁石による静磁場着磁に比べて少な
いことにある。このため,パルス着磁法は簡便な着磁法
として広く普及している。
【0005】なお,フェライト磁石やフェライトを含む
樹脂複合磁石(ボンド磁石ともいう)を得るには0.5
〜1テスラ,ネオジム系やサマリウム系などの希土類を
使った磁石を得るには2.5テスラ以上の磁場で被着磁
体を着磁する必要がある。特に2.5テスラ以上の磁場
は電磁石で発生できる磁場の2テスラを超えるため,希
土類を含む被着磁体の静磁場着磁はできないため,パル
ス着磁が有用な方法である。
【0006】なお,回転子を得る他の方法として,予め
回転子に被着磁体を組み込み,回転子ごと上記と同様に
ソレノイドコイルの内部等に固定して被着磁体を着磁す
ることができる。更に,この手法を発展させて,上記被
着磁体を組み込んだ回転子を発電機やモータに取り付け
て,発電機やモータごと着磁する。
【0007】(1)直流モータでは,例えば回転子を所
定の位置に組み込んで最終製品の形態となった後に外部
から被着磁体の着磁を行なって,被着磁体を永久磁石と
する。
【0008】(2)直流ブラシレスモータでは,例えば
回転子がリング状の永久磁石から構成され,この永久磁
石用の被着磁体を予めモータの回転軸に取り付けてお
き,モータの外部から被着磁体を着磁する。 (3)直流ブラシレスモータの一種であるインテリア永
久磁石モータ(以降,IPMと記載する。)では,例え
ば被着磁体を珪素鋼板等よりなる回転子の空隙部分に挿
入してから,回転子全体を着磁して,被着磁体を永久磁
石となす。(2)及び(3)は,回転子ごと被着磁体を
着磁した後に,モータに回転子を組み込んでいる。
【0009】また,希土類などの優秀な永久磁石を用い
た直流ブラシレスモータでは,被着磁体が着磁されてい
ると組み立て工程で危険であったり,組み立て中に永久
磁石に破損が生じ易いため,着磁は回転子をモータ本体
に組み込んだ後に行うことがある。
【0010】例えば,特開平6−315252号等がそ
の1例である。モータの中心軸の一部をなす永久磁石用
の被着磁体を着磁するために,固定子に当たる電機子巻
線を利用してパルス電流を与えて着磁する。この場合は
外部に特別な着磁コイルが不要である。しかも加熱によ
って着磁に必要な磁場を下げる工夫がある。
【0011】
【解決しようとする課題】しかしながら,希土類系に代
表されるように永久磁石の性能は近年急速に向上してお
り,比較的大面積をもつ大型永久磁石用の被着磁体を着
磁するに必要な磁場がパルス着磁法では得られないとい
う問題がある。
【0012】また,上述したごとく,被着磁体を回転子
に組み込んで着磁する場合,発電機やモータに組み込ん
だ状態で外部から着磁する際に,回転子やモータ,発電
機が比較的大きい場合には,パルス着磁に使用するソレ
ノイドコイルの内容積やヨーク間距離を大きくしなけれ
ばならないため,着磁が非常に困難となる。
【0013】直流モータでは,被着磁体を組み込んだ回
転子をモータに取り付け,モータの外部に複数極近接さ
せた着磁ヨークと着磁コイルで,パルス磁場を与える。
しかし,強磁性体よりなるモータの外板(または外筒)
で磁場が遮蔽され,着磁したい被着磁体に有効な大きさ
の磁場が及ばない。また,着磁ヨークが発生する磁場が
2テスラで磁気飽和を起こすため,優秀な希土類磁石の
着磁はできない。
【0014】上記直流ブラシレスモータは,一般に回転
子外周には複数の磁極面が構成されるため,被着磁体を
ヨークで磁場を絞ったパルス着磁コイルを利用して着磁
する。しかしながら,磁気回路を構成するヨークの磁気
飽和のために,有効な2.5テスラ以上の磁場印加が困
難である。
【0015】永久磁石が回転子に埋め込まれる構成のI
PMでは,着磁されるべき被着磁体までの距離が着磁用
のコイル等から離れてしまうため,更に磁場強度が弱ま
ってしまい,着磁が困難である。
【0016】また,より大型のモータや発電機では回転
子外周を構成する筒状の永久磁石やIPMの回転子を構
成する永久磁石が大きいため,近接すべき着磁ヨークの
面積が増大し,ここに高磁場を発生させるためには着磁
コイルが更に大型化してしまい,着磁が極めて困難であ
る。
【0017】また,パルス着磁法そのものに起因する問
題点もある。着磁コイルには着磁の瞬時に大電流が流
れ,該大電流により生じる電磁力によって着磁の度ごと
に着磁コイルに応力がかかる。このため,多数回の着磁
のうちにコイルが破損するおそれがある。このためコイ
ルの信頼性,安全性に欠ける。
【0018】また,着磁コイルに大電流が流れることか
ら,着磁の度にコイルが発熱する。このため,パルス着
磁法では間欠的な着磁をしなければならない。したがっ
て生産数が多い短タクトの着磁工程を構成することがで
きない。すなわち生産性が低い。
【0019】従来技術の例として,特開平6−3152
52号の永久磁石界磁型回転電機における界磁の着磁方
法がある。この方法は,特別な着磁コイルやヨークを使
わず,モータの電機子を用いて行う着磁方式で,着磁が
困難なモータ界磁の着磁方法として,磁石を加熱して意
図的に保磁力を下げ,その間に磁場を浸透させておき,
後に冷却して有効に磁化させる方法である。
【0020】しかしながら,上記方法を回転子に適用し
た場合,電機子を用いた着磁では,発生できる磁場の大
きさが不十分である。更に,電機子がパルス着磁コイル
の役割を持つため,装置本来の運転時よりはるかに強力
なパルス電流に耐え,しかも強力な電磁力の衝撃に耐え
ることが求められる。従って,コイルは不必要に大型化
し,回転機本来の設計の自由度を大幅に制限される。
【0021】そこで,加熱して磁石の保磁力を下げる工
夫をするが,加熱・冷却に要する時間によって生産性は
極めて悪化する。加熱温度によっては磁石の性能を破壊
しかねない。高温に曝されて劣化するような樹脂,接着
剤などは,磁石の表面処理に使えず,設計の自由度を著
しく制限することなど,多くの問題点を含む。
【0022】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,永久磁石を組み込んだ回転子を製造する
に当たり,永久磁石用の被着磁体を強力な磁場で着磁す
ることができ,信頼性や安全性に優れ,生産性が高く,
低コストな,回転子の製造方法を提供しようとするもの
である。
【0023】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,永久磁石
を有するモータ用または発電機用の回転子を製造するに
当たり,真空断熱容器に収納した超電導バルク体を超電
導状態となるよう冷却し,上記冷却の途中または上記冷
却終了後に上記超電導バルク体を着磁して擬似永久磁石
となし,また,着磁により永久磁石となる被着磁体を回
転子に組み込み,上記擬似永久磁石が形成する磁場空間
内において上記回転子の上記被着磁体を着磁することを
特徴とする回転子の製造方法にある。
【0024】本発明は発電機やモータに用いられ,永久
磁石を持った,例えば後述する図2,図3に示すごとき
回転子を製造する方法である。本発明で最も注目すべき
点は,超電導バルク体を着磁して擬似永久磁石となし,
この擬似永久磁石が形成する磁場空間内で,回転子に組
み込んだ被着磁体を着磁することである。着磁後の被着
磁体は永久磁石として機能するため,本発明にかかる方
法で永久磁石を持った回転子を製造できる。
【0025】次に,本発明の作用につき説明する。上記
超電導バルク体は低温で超電導を呈する母相と,該母相
に絶縁相が微細に分散した組織を有する。この分散相の
存在に起因する磁束ピン止め点が外部磁場の磁束を捕捉
する。この磁束は外部磁場が取り除かれた後も超電導体
に捉えられたままである。これが超電導バルク体の着磁
であり,着磁により超電導バルク体は(超電導状態が継
続する間は)疑似的な永久磁石として機能することがで
きる。
【0026】着磁された超電導バルク体が発生する磁場
は,着磁に用いた磁場や着磁時の冷却温度等によって定
まるため,容易に強力な磁場空間を形成できる。この磁
場空間の磁場の大きさは,従来の液体ヘリウム冷却の超
電導磁石に匹敵し,従来の永久磁石や一般の電磁石では
発生が困難な強力な磁場である(実施形態例7参照)。
よって,強力な磁場による被着磁体の着磁を実現でき
る。
【0027】強力な磁場で着磁された被着磁体は強力な
永久磁石となり,よって本発明によれば強力な永久磁石
が組み込まれた発電機用またはモータ用の回転子を得る
ことができる。このような回転子はモータや発電機の性
能を高めたり,その小型化に寄与する他,モータや発電
機の組み立て時に未着磁の被着磁体を取り扱うことがで
きるため,組み立ての作業性が向上する。
【0028】更に,強力な磁場を擬似永久磁石が発生す
るため,モータや発電機に回転子が組み込まれた状態で
も,発電機やモータの各部を介して回転子に届く磁場も
大きく,被着磁体を強力な磁場で着磁することができ
る。
【0029】また,磁場空間は疑似永久磁石となった超
電導バルク体の磁極面(N極やS極のある面)付近を中
心に広い範囲に広がって形成される。従来のパルス着磁
法では被着磁体の全体をソレノイドコイル内やヨーク間
に配置して着磁する必要があり,このため大型の被着磁
体や被着磁体を回転子に組み込んだ場合等,着磁が困難
であった。
【0030】これに対し本発明では,超電導バルク体に
近接する位置に被着磁体を組み込んだ回転子を近づけれ
ば着磁が実現できる。従って,着磁の設定位置に高い自
由度があり,より大型の被着磁体の着磁や大型の回転子
に被着磁体を組み込んで着磁することができる。更に磁
極面に近ければ近いほど強い磁場による着磁ができるた
め,大型の回転子であっても容易に被着磁体の着磁が実
現できる。
【0031】高効率な着磁の実現のためには,着磁を行
なう位置を適宜定める必要があるが,狭い部分に着磁可
能な空間が限定されるパルス着磁法と比較すれば,着磁
の自由度が非常に広く,着磁作業もやりやすい。
【0032】また,着磁されて擬似永久磁石となた超電
導バルク体を利用するため,着磁にともなって損傷した
り,消耗する部分がなく,信頼性や安全性に優れる。ま
た,同様の理由から低コストに運用可能である。更に,
パルス着磁法は磁場の時間変化が大きく,これが周辺へ
の電磁波ノイズの原因となることがあった。本発明では
擬似永久磁石となった超電導バルク体を用いた静磁場に
よる着磁を利用するため,電磁波ノイズが発生し難い。
更に,擬似永久磁石となった超電導バルク体が形成する
磁場空間は,該超電導バルク体の磁極面を中心としてこ
こを離れる程磁場が減衰する分布を呈しており,着磁を
行なう装置やその周辺への磁場洩れも少ない。また,こ
の分布を利用することで,被着磁体の必要部分だけを着
磁することもできる。
【0033】また,静磁場利用の着磁であるため,連続
して,短い時間間隔での着磁が可能である。このため,
高い生産性を得ることができる。また,電磁石やソレノ
イドコイルを利用して磁場を発生させる従来技術と異な
り,電力は超電導バルク体を着磁する時だけ必要であ
る。このため,消費電力が小さく,ランニングコストが
安価となる。
【0034】以上,本発明によれば,永久磁石を組み込
んだ回転子を製造するに当たり,永久磁石用の被着磁体
を強力な磁場で着磁することができ,信頼性や安全性に
優れ,生産性が高く,低コストな,回転子の製造方法を
提供することができる。
【0035】本発明において,超電導バルク体の冷却に
使用する冷却部として各種冷凍機を使用することができ
る。各種冷凍機としては,ギフォード・マクマホン(G
M)型冷凍機,パルス管冷凍機に代表される極低温用冷
凍機を用いることができる。これらはコールドヘッド,
本体,圧縮機等から構成され,種類によってはバルブ駆
動部が分離式になっている。これらは可撓式あるいは固
定式のホースやチューブ,配管等で連結される。これ以
外の,ソルベーサイクル冷凍機,スターリングサイクル
冷凍機等のいずれの装置でも同様に利用できる。そし
て,上記冷却部のコールドヘッドは外界と断熱する必要
から超電導バルク体と共に断熱真空容器内に設置するこ
とが好ましい。また,冷却部に液体窒素,液体ヘリウム
等の寒剤を利用することもできる。
【0036】また,超電導バルク体は1個でもよいが,
適宜複数個配列して着磁を行なうこともできる。特に超
電導バルク体を複数個配列させる場合は,被着磁体の設
計に合わせて,着磁の状態を容易に自由に設計すること
ができる。例えば,並列に同極や異極に,任意の距離間
隔で被着磁体を着磁することができる。また,被着磁体
の形状に合わせて適当な角度にいくつかの超電導バルク
体を配列させることもできる。
【0037】また,超電導バルク体に対し磁気力で破損
しないよう適当な補強材を設けることができる。更に,
超電導バルク体は断熱真空容器内において,上記冷却部
と当接して効率よく冷却されるよう配置されることが好
ましい。また,上記超電導バルク体は断熱真空容器内に
収納されている。この真空は断熱真空容器に連結された
真空ポンプ等により実現することができる。
【0038】また,上記超電導バルク体を着磁するに使
用する外部磁場は,適当な静磁場,パルス磁場を発生す
る電磁石,永久磁石等で発生させることができる。また
は,外部磁場を生じせしめる装置として,超電導バルク
体,あるいはこれを収納した真空断熱容器の外部に近接
して,ソレノイド状またはパンケーキ状の着磁コイルお
よびその磁気回路を構成するヨークよりなる磁場発生装
置を用いることができる。このような外部磁場の発生装
置は1基でもよいが,複数基設置することもできる。
【0039】上記外部磁場の発生装置は外部コンデンサ
等からパルス電流を1回または複数回導入して,パルス
磁場を発生し,超電導バルク体を着磁するよう構成する
ことができる。外部磁場の発生装置は,使用する電源と
して通常の商用交流100Vあるいは200V程度を利
用できるよう構成することが好ましい。また,必要に応
じて冷却水を供給することが好ましい。外部磁場の発生
装置は超電導バルク体を着磁した後,撤去することもで
きる。また,外部磁場の発生装置は電気抵抗値の低減を
目的として液体窒素などの寒剤で冷却することもでき
る。
【0040】また,磁場空間のどの位置において着磁を
行なってもよい。被着磁体や回転子の状況に応じて適宜
定めればよい。効率よい着磁のためには,着磁は擬似永
久磁石となった超電導バルク体の磁極面の近傍で行なう
ことが好ましい。なお,上記磁場空間は着磁された超電
導バルク体からの磁場が存在する部分を指している。
【0041】また,本発明により製造される回転子は各
種発電機,各種直流モータ,交流モータ等において使用
できる。また,その形状も様々であり,例えば,円筒形
状の被着磁体を円柱状の回転子の外面に対し同軸的に固
着させたものがある。また,板状や断面円弧の片状の被
着磁体を円柱状の珪素鋼板表面の空隙に差し込んで構成
した回転子が挙げられる(図3参照)。
【0042】次に,請求項2に記載の発明は,永久磁石
を有するモータ用または発電機用の回転子を製造するに
当たり,真空断熱容器に収納した超電導バルク体を超電
導状態となるよう冷却し,上記冷却の途中または上記冷
却終了後に上記超電導バルク体を着磁して擬似永久磁石
となし,また,着磁により永久磁石となる被着磁体を準
備し,上記擬似永久磁石が形成する磁場空間内において
上記被着磁体を着磁した後,これを上記回転子に組み込
むことを特徴とする回転子の製造方法にある。
【0043】本発明によれば,超電導バルク体を着磁し
て擬似永久磁石となし,この擬似永久磁石が形成する磁
場空間内で,被着磁体を着磁,その後,回転子に組み込
んで,回転子を製造することができる。請求項1の発明
についての記述にあるとおり,着磁された超電導バルク
体は強力な擬似永久磁石であるため,強力な磁場による
被着磁体の着磁を実現できる。
【0044】強力な磁場で着磁された被着磁体は強力な
永久磁石となり,よって本発明によれば強力な磁石が組
み込まれた発電機用またはモータ用の回転子を得ること
ができる。このような回転子はモータや発電機の性能を
高めたり,その小型化に寄与することができる。
【0045】また,超電導バルク体に被着磁体を近接さ
せれば着磁が実現できるので,より大型の被着磁体の着
磁が容易となる。更に磁極面に近ければ近いほど強い磁
場による着磁ができるため,大型の被着磁体の着磁が容
易に実現できる。大型の被着磁体を着磁できることか
ら,より大型の回転子を得ることができる。また,上述
したごとく,着磁の自由度が非常に広いため,作業も容
易である。
【0046】また,擬似永久磁石となった超電導バルク
体を利用するため,損傷,消耗がなく,信頼性や安全性
に優れ,低コストに運用可能である。更に,静磁場によ
る着磁であるため,電磁波ノイズが発生し難く,発生す
る磁場空間は,該超電導バルク体の磁極面を中心に,離
れると減衰する分布なので,磁場洩れも少ない。更に,
連続して,短い時間間隔での着磁も可能で,高い生産性
を得ることができる。また,電力は超電導バルク体の着
磁に必要だが,その後は不要であるため,消費電力が小
さく,ランニングコストが安価となる。
【0047】以上,本発明によれば,永久磁石を組み込
んだ回転子を製造するに当たり,永久磁石用の被着磁体
を強力な磁場で着磁することができ,信頼性や安全性に
優れ,生産性が高く,低コストな,回転子の製造方法を
提供することができる。なお,その他詳細は請求項1に
かかる発明と同様である。
【0048】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記被着磁体は永久磁石材料よりなる,または永久磁石材
料と樹脂材料とよりなる樹脂複合磁石材料よりなること
が好ましい。これらの材料を用いることで,高性能の永
久磁石を得ることができる。
【0049】永久磁石材料としては,Fe,Co,Ni
及び希土類元素等を含む合金材料等が挙げられる。ま
た,フェライト材料を用いることができる。また,各種
希土類金属材料を含む合金材料等が挙げられる。特に希
土類金属を含む材料は着磁に強力な磁場を必要とするこ
とから,従来着磁方法では着磁困難であった。本発明は
着磁困難な材料からなる永久磁石を持った回転子を得る
ことができる。また,樹脂複合磁石材料としては,エポ
キシ系あるいはナイロン系樹脂等に粉末材料を混合した
系あるいはゴム系材料にそれらを混合分散させた系が挙
げられる。
【0050】次に,請求項4記載の発明のように,上記
超電導バルク体は,RE(ここにREはY,La,N
d,Sm,Eu,Gd,Er,Ybより選ばれる1種以
上の元素を指す。),Ba,Cuよりなる酸化物または
複合酸化物であるか,または上記酸化物または複合酸化
物とAg,Pt,またはCeのいずれか1種以上を含む
化合物よりなる添加物とを含有することを特徴とするこ
とが好ましい。このような材料は高温超電導体で,比較
的高い温度の超電導遷移温度Tcを有するため,冷却容
易である。
【0051】更に,このような材料は溶融法等の容易な
方法で,低温で超電導を呈する母相と,該母相に絶縁相
が微細に分散した組織を得ることができる。なお,この
分散相の存在に起因する磁束ピン止め点が磁束を捕捉す
ることで,超電導バルク体は疑似的な永久磁石として機
能する。また,上記添加物は磁束ピン止め点となるべき
絶縁相の微細化に寄与できる他,制作時の亀裂の発生や
伝搬を抑制して機械的強度を高めることができる。この
結果,大型で健全な結晶よりなる超電導バルク体を得る
ことができる。
【0052】次に,請求項5記載の発明によれば,上記
被着磁体を上記磁場空間内を搬送しつつ着磁することが
好ましい。これにより,未着磁の被着磁体や回転子を順
次搬入し,着磁の終了した被着磁体や回転子を順次搬出
するという連続的な流れ工程を実現でき,効率のよい着
磁が可能となる。
【0053】また,搬送しつつ着磁させることで,被着
磁体やこれを組み込んだ回転子を磁場空間に対し走査し
て,例えば線状,面状,点状等の部分的な着磁を容易に
行なうことができる。また,大型の被着磁体の表面に対
し複数個所の着磁を行なうこともできる。よって,バラ
エティに富んだ被着磁体の着磁状態を実現できる。
【0054】更に,磁場空間外にはみ出してしまうよう
な大型の被着磁体やこれを組み込んだ回転子を着磁する
こともできる。また,被着磁体の表面全体を均一に着磁
させることもできる。また,被着磁体や回転子よりも小
型の超電導バルク体等を用いて着磁を行なうことが可能
となり,着磁にかかる装置のコンパクト化や,着磁コス
トの低下を図ることができる。なお,上記搬送は,ベル
トコンベア,各種クレーン等で実行することができる。
【0055】また,請求項6記載の発明のように,上記
被着磁体を上記擬似永久磁石が走査することにより上記
被着磁体を着磁することが好ましい。これにより,被着
磁体の搬送や走査困難な場合に擬似永久磁石の方を走査
して,請求項6にかかる発明と同じ効果を得ることがで
きる。
【0056】次に,請求項7記載の発明のように,二つ
の擬似永久磁石を互いの磁極面が対面するように配置し
て,両擬似永久磁石の磁極面間に形成された磁場空間に
おいて上記被着磁体を着磁することが好ましい。これに
より,2つの超電導バルク体から発する磁場の重ね合わ
せにより形成される,より強い磁場を持った磁場空間で
の着磁が実現できる。
【0057】次に,請求項8記載の発明のように,上記
擬似永久磁石を複数個準備し,該擬似永久磁石の同種ま
たは異種の磁極面を複数用いて形成された磁場空間にお
いて上記被着磁体を着磁することが好ましい。これによ
り,複数の被着磁体において,それぞれが異なる極を持
つよう着磁された回転子を得ることができる。また,一
つの被着磁体が部分的に異なる極を持つよう着磁された
回転子を製造することができる。
【0058】次に,請求項9記載の発明のように,上記
被着磁体は上記回転子表面に露出するよう組み込まれて
いる,または回転子の内部に組み込まれていることが好
ましい。本発明によれば,表面に露出した被着磁体を着
磁して回転子を製造できる。また,内部にある被着磁体
を回転子自身を越えて到達した磁場によって着磁して回
転子を製造することもできる。
【0059】次に,請求項10記載の発明のように,上
記回転子を上記磁場空間に対して特定方向(A)に走査
させつつ着磁してなり,上記特定方向(A)は上記回転
子の回転軸方向,回転軸と垂直方向,または回転方向で
あることが好ましい。これにより,線状,面状,あるい
は点状の着磁を平面または曲面状の被着磁体面上に施す
ことができる。
【0060】次に,請求項11記載の発明のように,上
記被着磁体を上記磁場空間に対して特定方向(B)に走
査させつつ着磁してなり,上記特定方向(B)は上記被
着磁体を組み込んだ上記回転子の回転軸方向であること
が好ましい。これにより,着磁に大型の着磁ヨーク等を
用いずとも強力に着磁された被着磁体よりなる永久磁石
を回転子内に簡便に組み込むことができる。
【0061】次に,請求項12記載の発明のように,上
記擬似永久磁石を特定方向(C)に並列に配置して磁場
空間を形成すると共に上記被着磁体を上記磁場空間に対
して上記特定方向(C)に移動させつつ着磁してなり,
上記特定方向(C)は上記被着磁体を着磁して永久磁石
となした後に,上記回転子に組み込む際の上記永久磁石
の移動方向であることが好ましい(実施形態例5参
照)。これにより,着磁を終えた永久磁石をすぐに回転
子に組み込むことができる。よって,永久磁石の破損を
防止することができる。また,着磁と永久磁石の組み込
みの工程を連続的に行なうことができる。
【0062】次に,請求項13記載の発明のように,上
記回転子は直流ブラシレスモータの回転子であることが
好ましい。これらの回転子を本発明にかかる製造方法で
作製することで,モータ性能を向上させたり,小型化す
ることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる直流ブラシレスモータ用回
転子の製造方法につき,図1〜図3を用いて説明する。
本例にかかる製造方法を簡単に説明すると,まず真空断
熱容器11に収納した超電導バルク体12を超電導状態
となるよう冷却する。冷却終了後に超電導バルク体12
を着磁して擬似永久磁石となす。また,被着磁体200
を回転子2に組み込む。その後,上記擬似永久磁石が形
成する磁場空間18内において回転子2の被着磁体20
0を着磁して,これを永久磁石20となす。
【0064】本例で製作する直流ブラシレスモータ用回
転子2は断面が円形の円柱形状で,図2がその断面であ
る。ロータ軸31と該ロータ軸31の外周に設けた磁性
体よりなるロータ本体21と,該ロータ本体21の側面
全体を覆うように組み込んだ永久磁石20とよりなる。
この永久磁石20は,強磁性体であるフェライト材料を
本例にかかる超電導着磁装置1によって着磁したもの
で,図1に示すごとく,予め被着磁体200をロータ本
体21に組み込んでおき,回転子2ごと着磁して,被着
磁体200を永久磁石20とするのである。
【0065】超電導着磁装置1について説明する。図1
に示すごとく,超電導着磁装置1における磁場供給部1
0は超電導バルク体12を格納した断熱真空容器11,
冷却部14の冷凍機142や真空ポンプシステム16等
を格納した筐体19,外部磁場発生装置17等よりな
る。
【0066】超電導バルク体12と後述する冷却部14
のコールドヘッド141は,共に断熱真空容器11に収
納され,両者は当接状態にある。なお,本例にて用いた
超電導バルク体12は,直径36mm,高さ14mmの
円柱形であり,組成は,Sm−Ba−Cu−OにPtと
酸化銀を添加合成したものである。
【0067】断熱真空容器11は真空ポンプシステム1
6によって断熱を目的に減圧される。真空ポンプシステ
ム16はターボ分子ポンプと油回転ポンプが繋がれたも
のであり,ポンプコントローラ161で自動的に運転さ
れる。
【0068】冷却部14は,コールドヘッド141,冷
凍機142及び圧縮機143とよりなり,ヘリウムガス
が充填されたガス配管144で連結される。なお,冷凍
機142はGMサイクル冷凍機で,冷凍機コントローラ
145がこれらの運転を制御してコールドヘッド141
を所定の温度に保持することで,超電導バルク体12を
超電導状態に維持する。なお,冷凍機142,真空ポン
プシステム16,冷凍機コントローラー145,ポンプ
コントローラー161等は筐体19内に配置される。
【0069】冷却された超電導バルク体12を着磁する
外部磁場は,以下に示す外部磁場発生装置17により生
成される。外部磁場発生装置17は,断熱真空容器11
の外部に設置されたソレノイド状の着磁コイル171と
該着磁コイル171に通電するためのパルス電源172
よりなる。上記着磁コイル171は導線をコイル状に巻
回したもので,液体窒素で満たした寒剤容器内に収納さ
れた状態で,上記断熱真空容器11の外部に配置され
る。符号173は着磁コイル171とパルス電源172
との間を接続する電線である。
【0070】なお,着磁コイル171を寒剤容器内に収
納することで,着磁コイル171の抵抗を下げることが
でき,より低い電流で大きな磁場を発生できるため,着
磁コイル171を小型とすることができる。
【0071】本例の着磁装置1における磁場空間18
は,超電導バルク体12の円形の頂面120付近を中心
に形成される。超電導バルク体12の磁極面は頂面12
0であり,該頂面120の中心に磁極があって,ここの
磁場が最も強い。本例の着磁装置1では,この頂面12
0の上方に搬送部3を用いて被着磁体200を組み込ん
だ回転子2を搬送し,被着磁体200の着磁を行なう。
【0072】この着磁について説明する。被着磁体20
0を組み込んだ回転子2のロータ軸31は,搬送部3の
ガイド310に固定される。架台33に取り付けられた
近接駆動用モータ34が回転子2を超電導バルク体12
の円形の頂面120に接近させる。この時の移動方向が
図1の矢線Yである。走査用モータ36がガイド310
を水平一元方向に矢線X方向に移動して,回転子2を超
電導バルク体12の磁場空間に曝す。またこの時必要に
応じて,軸回転用モータ38が回転軸を中心として,回
転子2を矢線Rのように回転させる。以上により,回転
子2に組み込まれた被着磁体200が着磁されて永久磁
石20となる。着磁の終了した回転子2は搬送部3によ
って,磁場空間18から引き出され,搬送部3より取り
外される。
【0073】本例の作用効果について説明する。本例で
用いた超電導バルク体12はSm−Ba−Cu−Oより
なる超電導材料で,温度94K程度で超電導を呈する母
相と,該母相に絶縁相が微細に分散した組織を有する。
この分散相の存在に起因する磁束ピン止め点が磁束を捕
捉することで,超電導バルク体12は疑似的な永久磁石
として機能する。
【0074】着磁された超電導バルク体12は強力擬似
永久磁石となり,強力な磁場を持った磁場空間18を形
成できるため,強力な磁場による被着磁体200の着磁
が実現できる。強力な磁場で着磁された被着磁体200
は強力な永久磁石20となるため,本例によれば強力な
永久磁石20が組み込まれた直流ブラシレスモータ用の
回転子2を得ることができる。
【0075】また,本例の着磁装置1では,磁場供給部
10の着磁された超電導バルク体12が形成した磁場空
間18で着磁を行なっている。この磁場空間18は超電
導バルク体12の頂面120を中心に広がっている。従
って,着磁可能な位置に高い自由度がある。
【0076】また,本例の製造方法では擬似永久磁石と
なった超電導バルク体12を磁場供給部10として利用
するため,着磁に伴って損傷,消耗する部分がなく,信
頼性や安全性に優れる。また,同様の理由から低コスト
に運用可能である。更に,本例は超電導バルク体12へ
の着磁にパルス磁場を利用するだけなので,所要電力が
小さく,ランニングコストが安価となる。
【0077】更に,超電導バルク体12の発する静磁場
を利用して着磁を行なうため,連続して,短い時間間隔
での着磁が可能である。このため,高い生産性を有す
る。更に,本例は超電導バルク体12の着磁の後は,外
部磁場発生装置17を取り除いて,コンパクトな装置構
成とすることができる。また,大がかりなコイルやヨー
クも不要である。
【0078】本例は,永久磁石を組み込んだ回転子を製
造するに当たり,被着磁体の着磁について,被着磁体を
強力な磁場で着磁することができ,信頼性や安全性に優
れ,生産性が高く,低コストな,回転子の製造方法を提
供することができる。
【0079】なお,本例は直流ブラシレスモータの回転
子について説明したが,IPM用の回転子29について
も本例と同様の製造方法を適用することができる。上記
IPM用回転子29は断面が円形の円柱形状で,図3
(a),(b)がその断面である。ロータ軸31と該ロ
ータ軸31の外周に設けた磁性体よりなるロータ本体2
1と,該ロータ本体21の内部に埋めこまれた6本の永
久磁石20とよりなる。この永久磁石20は,強磁性体
であるフェライト材料を本例にかかる超電導着磁装置1
によって着磁したもので,予め被着磁体200をロータ
本体21に埋めこんでおき,回転子29ごと着磁して,
被着磁体200を永久磁石20とするのである。
【0080】このような構造の回転子29は被着磁体2
00が回転子29の内部に埋めこまれた状態にあるた
め,従来の着磁方法では満足に着磁ができなかった。本
例にかかる超電導バルク体12を利用した着磁を行なえ
ば,回転子29を介して内部の被着磁体200に極めて
強力な磁場を単極で印加することができる。
【0081】着磁にあたっては,N,Sの対極型磁極面
で回転子29を挟むようにして配置し,これを回転軸方
向に,角度を変えて3回走査する。これにより,6本の
永久磁石がそれぞれN,S,交互に着磁された回転子2
9を得ることができる。また,N,Sを6極用意して,
紙面に垂直な方向に回転子29を一度に走査して着磁し
ても良い。なお,対極型磁極面は,例えば後述する実施
形態例2に示すごとき,2つの向かいあう超電導バルク
体12で構成することができる。
【0082】実施形態例2 本例は,図4に示すごとく,磁場供給部10に着磁され
た一対の対向した超電導バルク体121,122が配置
され,磁場空間18がこれら一対の対向した超電導バル
ク体121,122間に形成される着磁装置1について
説明する。
【0083】図4に示すごとく,超電導バルク体121
と超電導バルク体122がそれぞれの断熱真空容器11
1,112の中に実施形態例1と同様のコールドヘッド
141と共に格納されている。これら断熱真空容器11
1,112の外部には,実施形態例1と同様の着磁コイ
ル171が設けてあり,該着磁コイル171から生じる
パルス磁場により,各超電導バルク体121,122が
着磁される。そして,各超電導バルク体121,122
は,円形の頂面120が対向するよう配置されている。
【0084】この場合,1個の着磁コイル171で片方
の超電導バルク体を着磁した後,着磁コイル171を移
動してもう一方を着磁してもよい。2個の着磁コイルを
設けて同時に着磁してもよい。2個の着磁コイルに対す
る通電は独立に行なうこともできるし,直列回路に両者
をつなげてもよい。
【0085】回転子2は図示を略した搬送部により紙面
に対し垂直方向に走査される。これにより回転子に組み
込まれた被着磁体200が対向する超電導バルク体12
1,122の間に形成された磁場空間18により着磁さ
れる。その他は実施形態例1と同様である。
【0086】本例の着磁装置1では,2つの超電導バル
ク体121,122から発する磁場の重ね合わせからな
る磁場空間18が得られるため,回転子2の被着磁体2
00をより強力な磁場で着磁することができる(実施形
態例7参照)。その他は実施形態例1と同様の作用効果
を有する。
【0087】実施形態例3 本例は,図5に示すごとく,筐体19と断熱真空容器1
1とが分離構成された着磁装置1について説明する。超
電導バルク体12と冷凍部14のコールドヘッド141
とが断熱真空容器11に格納され,冷凍機142は容器
11の外部に設けてある。冷凍機142と筐体19内の
圧縮機143とが可撓性のあるガス配管144にて繋が
れている。
【0088】筐体19には真空ポンプシステム16とポ
ンプコントローラ161,冷凍機コントローラ145が
設置され,真空ポンプシステム16と断熱真空容器11
は可撓性のある真空配管162で繋がれる。ただし,真
空配管161は冷凍機142が超電導維持に必要な極低
温まで冷却された後は封じ切ってもよい。
【0089】回転子2は図示を略したガイドに固定さ
れ,図示を略した図1と同様の搬送部によって,超電導
バルク体12の磁場空間に導かれる。搬送部によって回
転子2は矢線X,Y,Rの向きに移動して,組み込まれ
た被着磁体200が着磁される。その他は実施形態例1
と同様の構造を有し,同様の作用効果を有する。
【0090】実施形態例4 本例は,図6に示すごとく,4個の超電導バルク体12
を利用して回転子2に組み込まれた被着磁体200の着
磁について説明する。真空断熱容器11に収納された超
電導バルク体12は,他の実施形態例と同様の着磁装置
の一部である。4つの超電導バルク体12が磁極面とな
る頂面120を向けあって直角の位置関係に配置され,
対向する磁極面が同極となるよう上記超電導バルク体1
2は着磁されている。
【0091】これら4つの頂面120で囲まれた部分が
磁場空間18であり,ここに実施形態例1に示したよう
な搬送部(図示略)を利用して紙面に垂直な方向に回転
子2を固定する。この回転子2を超電導バルク体12が
走査して,回転子2に組み込まれた被着磁体200を着
磁した。その他は実施形態例1と同様の構造を有し,同
様の作用効果を有する。
【0092】実施形態例5 本発明の実施形態例にかかる直流ブラシレスモータ用回
転子の製造方法につき,図7を用いて説明する。内部に
永久磁石20を組み込むための空隙28を持った回転子
2を準備する。これを実施形態例1と同様の構成の着磁
装置1に隣接するよう配置する。上記着磁装置1の超電
導バルク体12の頂面120よりも上方に,被着磁体2
00用の搬送部199を設置する。被着磁体200はこ
こを図面左から右へ矢線Lに示すごとく搬送されるが,
この時被着磁体200は超電導バルク体12より形成さ
れた磁場空間18によって着磁され,永久磁石20とな
る。そのまま永久磁石20は搬送されて,回転子2に設
けた空隙に埋めこまれる。以上により,回転子2を得
る。
【0093】図8(a),(b)に,被着磁体200と
超電導バルク体12との位置関係を示す。被着磁体20
0は搬送部199によって,矢線Lの方向に搬送され
る。超電導バルク体12の頂面120が磁極面となる
が,上記搬送により,その磁極面の磁場の最大部分が矢
線L1に示すように被着磁体200を通過する。なお,
空隙28と永久磁石20とは,軸回転用モータ38を矢
線Rの方向に回転させることで位置決めされる。その他
詳細は実施形態例1と同様である。
【0094】本例によれば,着磁された永久磁石20が
すぐに回転子2に埋め込まれるため,破損なく,安全に
着磁されて回転子2を形成できる。また,本例の着磁で
は,磁極面の磁場の最大部分の軌跡が矢線L1のように
被着磁体200に対して斜めとなる。このような着磁を
行なうことで永久磁石20の磁場分布が長手方向からず
れ,スキューがかかる。これによって,直流ブラシレス
モータのコギングトルクを低減可能な回転子2を得るこ
とができる。その他,実施形態例1と同様の効果を有す
る。
【0095】実施形態例6 本例も実施形態例5と同様に,被着磁体を着磁し,永久
磁石とした後に組み込んで,回転子を作製する方法につ
いて説明する。内部に永久磁石を組み込むための空隙を
持った回転子を準備する。これを実施形態例1と同様の
構成の着磁装置に隣接するよう配置する。ただし,図9
(b)に示すごとく,上記着磁装置は超電導バルク体1
2を収納した断熱真空容器11が2つ設けてあり,これ
らは図9(a)に示すごとく,並べて配置されている。
【0096】被着磁体200は搬送部199を矢線Lに
示すごとく搬送される。超電導バルク体12の頂面12
0が磁極面となるが,その磁極面の磁場の最大部分は矢
線L2,L3に示すように被着磁体200を通過する。
これにより被着磁体200は着磁されて永久磁石とな
る。そのまま永久磁石は搬送されて,回転子に設けた空
隙に埋めこまれる。その他は実施形態例5と同様であ
る。
【0097】本例によれば,超電導バルク体を収納した
断熱真空容器11が並列して配置されているため,より
大型の被着磁体200を着磁することができる。更に,
均一な着磁ができる。その他は実施形態例1と同様の効
果を有する。
【0098】実施形態例7 次に,着磁された超電導バルク体の永久磁石としての性
能を次のように測定した。実施形態例1の着磁装置1と
同様に,円柱形状の超電導バルク体を断熱真空容器の内
部に設置し,冷凍機のコールドヘッドに接触させて固定
する。真空ポンプで断熱真空容器を減圧して断熱状態と
なし,冷凍機を作動させて超電導バルク体を超電導状態
とする。その上で,断熱真空容器の外部から外部磁場を
加えて着磁した。
【0099】外部磁場は2種類用いた。1つは最大10
テスラの磁場を発生可能な超電導マグネットの静磁場を
利用した。他の方法は,断熱真空容器の外側に実施形態
例1と同様の着磁コイルを設置し,コンデンサからの放
電電流を着磁コイルに導いて発生させたパルス磁場を利
用した。また,Y系超電導バルク体とSm系超電導バル
ク体についてそれぞれ測定した。Y系超電導バルク体は
直径35mm×高さ15mmの円柱形である。Sm系超
電導バルク体は直径32mm×高さ15mmの円柱形で
ある。
【0100】静磁場着磁したY系超電導バルク体の捕捉
磁場を測定した。着磁時の温度を77Kとしたところ,
最大0.6テスラであった。さらに温度を下げて着磁し
た際の捕捉磁場は,Jcの増加を反映して飛躍的に向上
した。30Kまで冷却した時の捕捉磁場は静磁場着磁で
4.4テスラであった。一方,同様の測定をパルス磁場
による着磁で実行したところ,30Kで2.1テスラ,
15Kでは2.5テスラを越えた。なお,Jcは超電導
バルク体における臨界電流密度で,低温になると増大す
る。
【0101】一方,Sm系超電導バルク体に対する静磁
場着磁では,77Kで最大2.1テスラ,25Kでは9
テスラを超えた。Sm系超電導バルク体に対するパルス
着磁では,35Kで3.8テスラの捕捉磁場が達成でき
た。このように冷凍機としてより低温冷却可能な装置を
使用することで,飛躍的に強い磁場空間を形成すること
ができるため,本発明では強力な磁場による着磁を容易
に実現できる。
【0102】また,これらのデータは超電導バルク体の
単極で発生する磁場空間の性能を述べたものである。実
施形態例3にかかる着磁装置1のように,超電導バルク
体を2個対向して配置した場合,両超電導バルク体間の
磁場空間の磁場の大きさは,各々の超電導バルク体から
発生する磁場の和になるため,より強力な磁場空間を形
成することができる。上記と同形状のSm系超電導バル
ク体を対向配置した場合,温度が34Kであっても,磁
場の大きさは,真空断熱容器の外部表面で最大2.5テ
スラに達した。これは希土類永久磁石を着磁するために
充分な磁場である。
【0103】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,永久磁
石を組み込んだ回転子を製造するに当たり,永久磁石用
の被着磁体を強力な磁場で着磁することができ,信頼性
や安全性に優れ,生産性が高く,低コストな,回転子の
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,回転子の製造の際の被
着磁体の着磁に用いる超電導着磁装置の構成を示す説明
図。
【図2】実施形態例1における,回転子の(a)横断面
図,(b)縦断面図。
【図3】実施形態例1における,他の回転子の(a)横
断面図,(b)縦断面図。
【図4】実施形態例2における,2つの超電導バルク体
を対面するように配置した超電導着磁装置の構成を示す
説明図。
【図5】実施形態例3における,断熱真空容器が分離さ
れた着磁装置の構成を示す説明図。
【図6】実施形態例4における,4つの超電導バルク体
を対面するように配置した着磁の状態についての説明
図。
【図7】実施形態例5における,被着磁体を着磁した
後,回転子に組み込む方法を示す説明図。
【図8】実施形態例5における,被着磁体の搬送の方向
と磁極面が被着磁体に対して形成する軌跡を示す説明
図。
【図9】実施形態例6における,超電導バルク体を2つ
並列に並べた状態で被着磁体を着磁した際の磁極面が被
着磁体に対して形成する軌跡を示す説明図。
【符号の説明】
1...超電導着磁装置, 11...真空断熱容器, 12...超電導バルク体, 18...磁場空間, 2...回転子, 20...永久磁石, 200...被着磁体,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/12 ZAA H01F 7/22 ZAAG 29/00 ZAA ZAAA (72)発明者 柳 陽介 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 (72)発明者 吉川 雅章 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 (72)発明者 藪野 良平 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 (72)発明者 水谷 宇一郎 名古屋市千種区不老町 名古屋大学内 (72)発明者 生田 博志 名古屋市千種区不老町 名古屋大学内 Fターム(参考) 5H019 AA00 AA10 GG00 5H621 HH01 JK01 5H622 DD01 DD02 DD04 PP03 QB01 QB08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を有するモータ用または発電機
    用の回転子を製造するに当たり,真空断熱容器に収納し
    た超電導バルク体を超電導状態となるよう冷却し,上記
    冷却の途中または上記冷却終了後に上記超電導バルク体
    を着磁して擬似永久磁石となし,また,着磁により永久
    磁石となる被着磁体を回転子に組み込み,上記擬似永久
    磁石が形成する磁場空間内において上記回転子の上記被
    着磁体を着磁することを特徴とする回転子の製造方法。
  2. 【請求項2】 永久磁石を有するモータ用または発電機
    用の回転子を製造するに当たり,真空断熱容器に収納し
    た超電導バルク体を超電導状態となるよう冷却し,上記
    冷却の途中または上記冷却終了後に上記超電導バルク体
    を着磁して擬似永久磁石となし,また,着磁により永久
    磁石となる被着磁体を準備し,上記擬似永久磁石が形成
    する磁場空間内において上記被着磁体を着磁した後,こ
    れを上記回転子に組み込むことを特徴とする回転子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記被着磁
    体は永久磁石材料よりなる,または永久磁石材料と樹脂
    材料とよりなる樹脂複合磁石材料よりなることを特徴と
    する回転子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記超電導バルク体は,RE(ここにREはY,La,
    Nd,Sm,Eu,Gd,Er,Ybより選ばれる1種
    以上の元素を指す。),Ba,Cuよりなる酸化物また
    は複合酸化物であるか,または上記酸化物または複合酸
    化物とAg,Pt,またはCeのいずれか1種以上を含
    む化合物よりなる添加物とを含有することを特徴とする
    ことを特徴とする回転子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記被着磁体を上記磁場空間内を搬送しつつ着磁するこ
    とを特徴とする回転子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記被着磁体を上記擬似永久磁石が走査することにより
    上記被着磁体を着磁することを特徴とする回転子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    二つの擬似永久磁石を互いの磁極面が対面するように配
    置して,両擬似永久磁石の磁極面間に形成された磁場空
    間において上記被着磁体を着磁することを特徴とする回
    転子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記擬似永久磁石を複数個準備し,該擬似永久磁石の同
    種または異種の複数の磁極面により形成された磁場空間
    において上記被着磁体を着磁することを特徴とする回転
    子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項において,
    上記被着磁体は上記回転子表面に露出するよう組み込ま
    れている,または回転子の内部に組み込まれていること
    を特徴とする回転子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1及び3〜9のいずれか一項に
    おいて,上記回転子を上記磁場空間に対して特定方向
    (A)に走査させつつ着磁してなり,上記特定方向
    (A)は上記回転子の回転軸方向,回転軸と垂直方向,
    または回転方向であることを特徴とする回転子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項2〜9のいずれか一項におい
    て,上記被着磁体を上記磁場空間に対して特定方向
    (B)に走査させつつ着磁してなり,上記特定方向
    (B)は上記被着磁体よりなる上記回転子の回転軸方向
    であることを特徴とする回転子の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項2〜9のいずれか一項におい
    て,上記擬似永久磁石を特定方向(C)に並列に配置し
    て磁場空間を形成すると共に上記被着磁体を上記磁場空
    間に対して上記特定方向(C)に移動させつつ着磁して
    なり,上記特定方向(C)は上記被着磁体を着磁して永
    久磁石となした後に,上記回転子に組み込む際の上記永
    久磁石の移動方向であることを特徴とする回転子の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一項におい
    て,上記回転子は直流ブラシレスモータの回転子である
    ことを特徴とする回転子の製造方法。
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