JP2001069449A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001069449A JP23798399A JP23798399A JP2001069449A JP 2001069449 A JP2001069449 A JP 2001069449A JP 23798399 A JP23798399 A JP 23798399A JP 23798399 A JP23798399 A JP 23798399A JP 2001069449 A JP2001069449 A JP 2001069449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別のVRAM無しで画像の一部を拡大表示で
きるようにする。 【解決手段】 撮像素子10による撮影画像は、A/D
変換器12及び撮影信号処理回路14によりYUV形式
でメモリインターフェース18に印加され、DRAM1
6のVRAM領域に書き込まれる。再生DMA制御回路
20は画像表示のための読み出しアドレスをメモリイン
ターフェース18に出力する。再生DMA制御回路20
は、複数のVRAM領域内の複数の領域を独立に設定で
き、それぞれのアドレスを出力できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、より具体的には、映像表示に使用する画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のカメラ一体型記録再生
装置の概略構成ブロック図を示す。撮像素子110は、
被写体の光学像を電気信号に変換し、その出力はA/D
変換器112によりディジタル信号に変換されて撮影信
号処理回路114に印加される。撮影信号処理回路11
4は、A/D変換器112からの画像データに色キャリ
ア除去、アパーチャ補及びガンマ処理等を施して輝度成
分信号を生成し、同時に、色補間、マトリクス変換、ガ
ンマ処理及びゲイン調整等を施して色差成分信号を生成
し、YUV等の形式の映像データをVRAM116に出
力する。Yは輝度信号、Uは色差信号B−Y、Vは色差
信号(R−Y)をそれぞれ示す。
【0003】VRAM116は、例えば、ダイナミック
RAM(DRAM)に書き込み用と読み出し用のポート
を設けて水平ライン毎のアドレッシングを容易にしたビ
デオ表示専用のメモリ素子からなる。撮影信号処理回路
114から出力されるYUV信号は、例えば、下記に示
すような順序で、 (上位データ)Y,Y,Y,Y,Y,Y
・・・ (下位データ)U,V,U,V,U,V
・・・ 画面片上から順にVRAM116に格納される。
【0004】メモリ制御回路118は、画素拡大回路1
20により、VRAM116に記憶される画像データの
一部を拡大してVRAM116に書き戻すことができ
る。メモリ制御回路118は、VRAM116の記憶デ
ータを順に読み出しTV系信号処理回路122に供給す
る。TV系信号処理回路122は、メモリ制御回路11
8からの画像データからコンポジット信号を生成してD
/A変換器124に出力し、D/A変換器124は、T
V系信号処理回路122のディジタルコンポジット信号
をアナログ信号に変換する。LPF126はD/A変換
器124の出力信号をビデオ信号の帯域に制限して、D
/A変換結果に含まれる高周波ノイズを除去する。
【0005】LPF126の出力は、ビデオアンプ12
8により増幅されてTVモニタ130に印加される。L
PF126の出力はまた、液晶表示制御回路132に印
加される。液晶表示制御回路132は、LPF126の
出力からRGB信号を生成し、液晶表示パネル134を
駆動して、液晶表示パネル34の画面上に画像を表示さ
せる。液晶表示制御回路132には、NTSC用の場合
で3.58MHzのサブキャリア用の水晶振動子が付属
し、PAL用の場合では4.43MHzのサブキャリア
用の水晶振動子が付属する。
【0006】現在、ディジタルカメラ及びカムコーダに
組み込まれる液晶表示パネルの多くは、フィールド画表
示分のドット数(水平550×垂直220程度)しか具
備しないので、インターレースのフレーム信号をそのま
ま印加すると、奇フィールドと偶フィールドが同一ライ
ン上に表示され、画像がちらついてしまう。つまり、液
晶表示パネルでは、一般的なTVモニタのようにインタ
ーライン方式でフレーム画を表示することができない。
従って、液晶表示パネル上に画像を表示する場合、一般
的には、フレーム画でなく、同一フィールドを2度印加
することで、ちらつきの無い見やすい画像にしている。
【0007】フレーム画からフィールド画に切り替える
場合には、次のようにしていた。すなわち、VRAM1
16をフレームメモリで構成した場合、偶フィールドの
各ラインに1フィールド前の奇フィールドの各ラインと
同じデータを書き込む必要がある。そのために、フレー
ム画からフィールド画への切り替えには、1フィールド
画を書き込むための時間が余分に必要になる。VRAM
116を2個のフィールドメモリで構成した場合は、一
方のフィールドのメモリ読み出しだけを毎フィールド行
うことになり、フレーム画からフィールド画への切り替
えを瞬時に行える。しかし、複数個のメモリ構成になる
ので、実装上の回路面積が大きくなる。
【0008】表示画の一部を拡大表示する場合には、V
RAM116の一部の画像データを画素拡大回路120
で拡大して、再びVRAM116に書き戻す必要があ
る。更に、表示画の一部を他の画像と入れ替える場合に
は、別に第2のVRAMを用意して、第2のVRAMの
一部の画像データを第1のVRAMに書き込む必要があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、表示画像
の一部を画像で代替する場合、代替途中の見苦しい画像
を表示しないためには表示切り替え用の余計なVRAM
が必要になり、DRAM容量が増大してしまうという問
題があった。
【0010】また、表示画像を部分的に拡大する場合に
は、処理途中の見苦しい画像を表示しないようにするた
めに表示切り替え用の別のVRAMが必要になるだけで
なく、画素拡大用回路で拡大しながら再びVRAMに書
き戻す手順をとるので、拡大表示への切り替えに時間が
かかるという問題があった。
【0011】本発明は、このような問題点を解決する画
像処理装置を提示することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像処理装
置は、画像データを一時的に記憶する第1の記憶装置
と、当該第1の記憶装置に画像データを書き込み及び読
み出すインターフェース回路と、当該インターフェース
回路により当該第1の記憶装置から読み出された画像デ
ータを一時記憶する第2の記憶装置と、当該第1の記憶
装置の読み出しアドレスを当該データ読み出し回路に指
示するアドレス発生回路であって、当該第1の記憶装置
のビデオメモリ領域の指定部分を当該第1の記憶装置内
の別の領域の記憶データで置換するためのアドレスを発
生自在なアドレス発生回路とを具備する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。10は光学像を電気信号に変換する撮像
素子、12は撮像素子10のアナログ出力をディジタル
信号に変換するA/D変換器、14は、A/D変換器1
2の出力から、色キャリア除去、アパーチャ補正及びガ
ンマ処理等により輝度データYを生成すると同時に、色
補間、マトリクス変換、ガンマ処理及びゲイン調整等に
より色差データR−Y,B−Yを生成し、YUV形式の
ビデオデータを出力する撮影信号処理回路である。
【0015】16は撮影画像データを一時記憶するDR
AM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)、
18はDRAM16にデータを書き込む及び読み出すメ
モリ・インターフェースである。DRAM16上には、
撮影画像(及び再生画像)をTVモニタ又は液晶表示パ
ネルなどの画像表示装置で表示するためにその画像デー
タを一時記憶するメモリ空間(VRAM)が割り当てら
れている。
【0016】図2は、VRAMにおける画像データの格
納形式例を示す。図2(1)はY:U:V=4:4:4
の場合、同(2)はY:U:V=4:2:2の場合、同
(3)はY:U:V=4:1:1の場合、同(4)は
Y:U:V=4:1:1で、再生の場合をそれぞれ示
す。図2(2)のデータ量は、図2(1)の2/3であ
り、図32(3)のデータ量は図2(2)の3/4であ
る。必要十分なデータ量が確保出来るように用途に応じ
てデータ形式を選択することで、メモリ容量及びデータ
転送効率の最適化を図ることが出来る。これは、システ
ム構成上、大変に有効である。本実施例では、DRAM
16のVRAMには、Y:U:V=4:1:1形式で画
像データを格納する。
【0017】更にVRAMの構成条件として、VRAM
サイズをNTSC方式では水平752画素×垂直494
ライン分とし、PAL方式では水平736画素×垂直5
80ライン分とする。1フィールド分は、このライン数
の半分に相当する容量になり、NTSC方式では247
ライン分、PAL方式では290ライン分になる。
【0018】従って、本実施例では、撮影信号処理回路
14は、A/D変換器12からの撮影画像データを処理
してY:U:V=4:2:2形式でメモリ・インターフ
ェース18に出力し、メモリ・インターフェース18
は、撮影信号処理回路14からのY:U:V=4:2:
2形式の画像データをY:U:V=4:1:1形式に変
換してDRAM16の自然画用VRAM領域に書き込
む。
【0019】20は、DRAM16の自然画用VRAM
から画像データをダイレクト・メモリ・アクセス(DM
A)方式で読み出す再生DMA制御回路である。22
は、TVモニタ及び液晶表示パネルなどの画像表示装置
の画面上に自然画にスーパーインポーズして表示する文
字及びキャラクタ等のビットマップ(BMP)データを
DRAM16からDMA方式で読み出すビットマップD
MA制御回路である。
【0020】再生DMA制御回路20は、TVモニタへ
自然画のみを表示する場合に、VRAMデータを読み出
すためのアドレスをメモリ・インターフェース18に出
力し、メモリ・インターフェース18はこれに応じて、
DRAM16から該当するアドレスの自然画データを読
み出し、VALIDフラグといっしょにFIFO24に
供給する。図3は、再生DMA制御回路20によるメモ
リ読み出しの模式図を示す。図3において、実線は奇フ
ィールド、破線は偶フィールドのラインをそれぞれ示
す。1,2,・・・,Nは、1フレーム内のライン番号
を示す。通常、TVモニタはインターレース表示をして
いるので、これに合わせ、VRAMからの読み出しライ
ンは1,3,5,・・・,N−1,2、,4,・・・,
Nという順番になる。1フレームのライン数Nは、NT
SCの場合に494本、PAL方式の場合に590本で
ある。再生DMA制御回路20の設定により、データ読
み出しをフレーム/フィールド表示及びNTSC方式/
PAL方式に応じて変更できる。フィールド表示の時に
は、偶数ラインに対して、1ライン前の奇数ラインデー
タを読み出すことになる。
【0021】再生DMA制御回路20と同様に、ビット
マップDMA制御回路22もまた、その設定により、デ
ータ読み出しをフレーム/フィールド表示及びNTSC
方式/PAL方式に応じて変更できる。
【0022】24は、メモリ・インターフェース18か
らのデータを1/4ライン分、一時的に記憶するFIF
O(ファーストイン・ファーストアウト)メモリであ
る。26は1ラインの1/4の記憶容量を具備するSR
AMである。FIFOメモリ24は、書き込みと読み出
しで独立のポートを具備し、書き込み周期に対して非同
期にデータを読み出すことが出来る。例えば、FIFO
メモリ24のの書き込み周期を、DRAM16のアクセ
スクロック周期、言い換えるとシステムクロックと同じ
50MHzにする一方で、読み出しを、TV信号処理に
適したサブキャリアの4倍クロック(4fsc=約14
MHz)にする。これにより、TV信号処理のクロック
周波数に依存せずに、システムクロック(DRAMクロ
ック)を決定でき、システムのパフォーマンスを比較的
自由に向上させることができる。FIFOメモリ24の
出力は、図2(4)に示すY:U:V=4:1:1形式
である。
【0023】28は、Y:U:V=4:1:1形式を
Y:U:V=4:2:2形式に変換する変換回路であ
る。ビデオ出力の帯域としては、Y:U:V=4:1:
1の情報量で十分である。しかし、文字及びキャラクタ
等のビットマップ画像は帯域が広く、これとスーパーイ
ンポーズするには、自然画データをY:U:V=4:
2:2にしたほうが画質上、好ましい空である。
【0024】30は、文字等のビットマップ画像データ
をパレットデータに変換するパレット変換回路である。
ビットマップ画像データでそのままパレットの表示色を
表現する場合、パレットの表示色の階調を多くすると1
画素当たりのビット数が増え過ぎて、メモリ容量及びデ
ータ転送効率を悪くしています。逆に1画素当たりのビ
ット数を減らすと、パレットの表示色の階調が失われて
しまう。そこで、ビットマップ画像データのビット幅を
パレットの同時発色数に相当する値に設定し、パレット
色の階調をある程度確保する方法を採用する。例えば、
1画素当たりのビットマップ・データを4ビットとし、
同時発色数を16にし、表示色の階調を16ビットで2
56階調にする。具体的には、16ビット幅のパレット
レジスタを16個用意し、ビットマップデータの示す値
によりこの16個のパレットレジスタから1つを選択す
る。つまり、1画面上の同時発色数はビットマップデー
タのビット幅によって決まり、パレット色の階調はパレ
ットレジスタのビット幅によって決まる。従って、パレ
ット色の階調を維持したまま、同時発色数を制限するだ
けで、ビットマップ領域のデータ容量を小さくすること
ができる。
【0025】32は、変換回路28から出力される自然
画像データに、パレット変換回路30から出力されるビ
ットマップ画像データをスーパーインポーズする合成回
路である。例えば、パレット色の階調の1つとして透明
色を用意し、その透明色部分に自然画像データをはめ込
む。これにより、ビットマップ画像と自然画像を画素毎
に切り替えることが可能になる。更には、合成回路12
の出力段にスーパーインポーズするか否かを選択自在な
セレクタを設けることで、自然画像だけの出力と、ビッ
トマップ画像を自然画像にスーパーインポーズした画像
の出力を選択できるようになる。
【0026】34は、合成回路32の出力にクロマエン
コード処理、帯域補正及びコンポジット化等の表示用の
処理を施す再生信号処理回路である。36は再生信号処
理回路34の出力データをアナログ信号に変換するD/
A変換器である。38は、FIFOメモリ24、SRA
M26、変換回路28,30、合成回路32、再生信号
処理回路及びD/A変換器36のそれぞれにタイミング
信号を供給する同期信号発生器(SSG)である。
【0027】本実施例の動作を説明する。撮像素子10
の出力信号はA/D変換器12によりディジタル信号に
変換されて撮影信号処理回路14に入力する。撮影信号
処理回路14は入力画像データに、色キャリア除去、ア
パーチャ補正及びガンマ変換等の処理を施して輝度デー
タYを生成し、色補間、マトリクス変換及びガンマ変換
等の処理を施して色差データ色差データU(=B−
Y),V(=R−Y)を生成する。撮影信号処理回路1
4の出力データは、図2(2)に示す形式で、画面左上
から順に (上位データ)Y・・
・ (下位データ)U・・
・ とメモリ・インターフェース18に入力する。
【0028】メモリ・インターフェース18は、撮影信
号処理回路14からのデータを図2(3)に示す形式に
変換し、 (上位データ)Y・・・ (下位データ)U・・・ としてDRAM16の自然画VRAM領域に書き込む。
【0029】TVモニタへ自然画のみを表示する場合に
おける再生DMA制御回路20とメモリ・インターフェ
ース18とのデータのハンドシェイクを説明する。同期
信号発生器38が発生する同期タイミング信号は、垂直
ブランキング中では、垂直同期(Vsync)時にFI
FOメモリ24が空になりメモリ・インターフェース1
8への要求信号PB_REQ_L,PB_REQ_Hの
両方をアクティブにする。この要求により、メモリ・イ
ンターフェース18は、再生DMA制御回路20で指示
されたアドレス(自然画VRAM領域内)の画像データ
を読み出し、VALIDフラグと共にFIFOメモリ2
4に供給する。メモリ・インターフェース18は同時
に、再生DMA制御回路20へのACK信号をアドレス
を認識した合図としてアクティブにする。再生DMA制
御回路20は、ACK信号がアクティブになったことを
検知すると、次に読み出すべきデータのアドレスを計算
し、メモリ・インターフェース18に出力する。
【0030】この垂直ブランキング中には、FIFOメ
モリ24からデータが読み出されないので、次第にFI
FOメモリ24にデータが充満し、要求信号PB_RE
Q_L,PB_REQ_Hはインアクティブ状態にな
る。FIFOメモリ24が空になると要求信号又はフラ
グPB_REQ_L,PB_REQ_Hは共にアクティ
ブになる。FIFOメモリ24に1〜2割ほどデータが
溜まると、信号PB_REQ_Hがインアクティブにな
るが、信号PB_REQ_Lはアクティブのままであ
る。FIFOメモリ24に8割以上データが溜まると、
信号PB_REQ_L,PB_REQ_Hは共にインア
クティブになる。
【0031】垂直ブランキングを抜けて映像期間に入る
と、FIFOメモリ24からデータが読み出されてい
く。FIFOメモリ24のデータ量がFIOFOメモリ
24のメモリ容量の8割を下回ると、前述したように信
号PB_REQ_Lがアクティブになる。これに応じ
て、メモリ・インターフェース18が、VRAMデータ
を読み出してFIFOメモリ24へ転送する場合、信号
PB_REQ_Hはインアクティブのままでも、次第に
FIFOメモリ24にデータが満たされて、信号PB_
REQ_Lがインアクティブになる。
【0032】仮に、信号PB_REQ_Lがアクティブ
になっても、メモリ・インターフェース18がすぐに応
答できない場合には、FIFOメモリ24のデータ残量
が少なくなっていき、2割を下回った時点で、信号PB
_REQ_Hがアクティブになる。メモリ・インターフ
ェース18内では、信号PB_REQ_Hはプライオリ
ティの高い要求として処理され、メモリ・インターフェ
ース18は、即時にVRAMデータを読み出してFIF
Oメモリ24へ転送する。FIFOメモリ24にデータ
が溜まり、データ量が2割以上になると、信号PB_R
EQ_Hはインアクティブになる。更にFIFOメモリ
24へのデータ書き込みが続き、データ量が8割を超え
た時点で、信号PB_REQ_Lもインアクティブにな
る。信号PB_REQ_Hがインアクティブになった時
点でFIFOメモリ24へのデータ書き込みが途絶えて
しまうと、やがてデータ量が2割を下回った時点で、再
び信号PB_REQ_Hがアクティブになる。信号PB
_REQ_HがアクティブになってもVRAMデータが
メモリ・インターフェース18から供給されない最悪の
場合には、やがてFIFOメモリ24が空になる。FI
FOメモリ24から読み出すデータが無くなると、TV
モニタ上の表示も異常になる。従って、信号PB_RE
Q_Hのプライオリティを十分に高く設定し、このよう
なことが絶対に起きないようにしておく必要がある。
【0033】本実施例では、DMA制御回路20は、ク
ロックエッジのタイミングでACK信号を検出する。つ
まり、データの送受を連続的(バースト的)に行う場合
は、前述のフラグ信号はアクティブになり続けて(アク
ティブハイの場合には、’H’のまま)、DRAM制御
回路20は、クロックエッジのタイミングで連続的にA
CK信号を取り込む。従って、ACK信号がアクティブ
状態のときには、DMA制御回路20は、1クロック毎
にアドレス計算を実行して、アドレスをメモリ・インタ
ーフェース4へ出力する。ACK信号と同様に、VAL
ID信号、PB_RWG_L信号及びPB_REQ_H
信号等のフラグ信号も、連続的にアクティブになるの
で、クロックエッジのタイミングで連続的にデータが取
り込まれる場合がありうる。当然ながら、単発時には1
クロック幅のフラグ信号になる。
【0034】映像期間中には、図2(4)に示すY:
U:V=4:1:1形式でFIFOメモリ24からデー
タが読み出され、変換回路28に供給される。変換回路
28は、前述したように、図2(4)に示すY:U:V
=4:1:1形式の画像データを図2(2)に示すY:
U:V=4:2:2形式に変換し、合成回路32に出力
する。
【0035】自然画のみを表示する場合、合成回路32
は、単に、変換回路28の出力画像データをそのまま再
生信号処理回路34に供給する。再生信号処理回路34
は、合成回路32の出力にクロマエンコード処理、帯域
補正及びコンポジット化等の信号処理を施してTV表示
用映像データを生成し、D/A変換器36に出力する。
D/A変換器36は再生信号処理回路34からの映像デ
ータをアナログ信号に変換して、図示しない画像表示装
置に供給する。
【0036】D/A変換器36以降の構成は、従来のカ
メラ一体型記録再生装置の構成と同じになるので、ここ
では、説明を省略する。
【0037】自然画像とビットマップ画像をスーパーイ
ンポーズして表示する場合の動作を説明する。
【0038】自然画像データのDRAM16からの読み
出しから変換回路28での変換までの処理は、上述の通
りである。
【0039】ビットマップ画像のDRAM16からの読
み出しも、基本的に自然画像と同じである。即ち、垂直
同期(Vsync)時にビットマップ用FIFOメモリ
24は、空になり、メモリ・インターフェース18への
要求信号BMP_REQ_L,BMP_REQ_Hの両
方をアクティブにする。メモリ・インターフェース18
は、ビットマップDMA制御回路22が示すDRAM1
6上のビットマップ・アドレスからデータを読み出し、
ビットマップデータ用のVALIDフラグと共にFIF
Oメモリ24へ供給する。メモリ・インターフェース1
8は同時に、ビットマップDMA制御回路22へのBM
P_ACK信号を、アドレスを認識した合図としてアク
ティブにする。ビットマップDMA制御回路22は、B
MP_ACK信号がアクティブになったことを検知し
て、次に読み出すべきデータのアドレスを計算し、メモ
リ・インターフェース18に出力する。
【0040】要求信号又はフラグBMP_REQ_L,
BMP_REQ_Hの変化は、信号PB_REQ_L,
PB_REQ_Hと同じである。すなわち、FIFOメ
モリ24が空になると、信号BMP_REQ_L,BM
P_REQ_Hの両方がアクティブになる。FIFOメ
モリ24に1〜2割ほどデータが溜まると、信号BMP
_REQ_Hのみがインアクティブになり、信号BMP
_REQ_Lはアクティブのままである。FIFOメモ
リ24に8割以上データが溜まると、信号BMP_RE
Q_L,BMP_REQ_Hの両方がインアクティブに
なる。
【0041】自然画像とビットマップ画像は、一般的
に、TV及び液晶表示パネルなどの画像表示装置の画面
上での表示領域又はサイズが異なり、本実施例では、ビ
ットマップ画像の表示領域は水平640×垂直480で
あり、自然画像の表示領域より一回り小さい。そのた
め、ビットマップデータの読み出しタイミングも、自然
画像データの読み出しタイミングの内側に位置し、転送
に必要なFIFO容量も自然画より少ない。
【0042】しかし、基本的な回路動作としては自然画
像データのそれと同じでよい。すなわち、ビットマップ
データの読み出しタイミングになると、FIFOメモリ
24からビットマップデータが読み出されていき、FI
FOメモリ24の残ビットマップデータ量がビットマッ
プ用FIFOメモリ24の容量の8割を下回ると、信号
BMP_REQ_Lがアクティブになる。この変化に対
し、メモリ・インターフェース18がすぐに応答してビ
ットマップデータをDRAM16から読み出してFIF
Oメモリ24へ送る場合、信号BMP_REQ_Hはイ
ンアクティブのままでも、次第にFIFOメモリ24に
データが満たされて、信号BMP_REQ_Lがインア
クティブになっていく。
【0043】仮に、信号BMP_REQ_Lがアクティ
ブになったことにメモリ・インターフェース18がすぐ
に応答できない場合、FIFOメモリ24のデータ残量
が少なくなっていき、2割を下回った時点で信号BMP
_REQ_Hがアクティブになる。メモリ・インターフ
ェース18内では、信号BMP_REQ_Hはプライオ
リティの高い要求として処理され、即時に、ビットマッ
プデータをDRAM16から読み出してFIFOメモリ
24へ送る。そして、次第にFIFOメモリ24にデー
タが溜まり、データ量が2割以上になると、信号BMP
_REQ_Hはインアクティブになる。、更にFIFO
メモリ24へのデータ書き込みが続き、データ量が8割
を超えた時点で、信号BMP_REQ_Lもインアクテ
ィブになる。信号BMP_REQ_Hがインアクティブ
になった時点で、FIFOメモリ24へのデータ書き込
みが途絶えると、やがてデータ量2割を下回った時点
で、再び、信号BMP_REQ_Hがアクティブにな
る。
【0044】上述の4つのデータリクエスト信号では、
最も優先度の高いのがPB_REQ_H信号であり、以
下、BMP_REQ_H信号、PB_REQ_L信号及
びBMP_REQ_L信号と続く。従って、4つのデー
タリクエストが同時に発生した場合、メモリインターフ
ェース18は、この優先順位に従ってデータを転送す
る。
【0045】FIFOメモリ24から読み出されたビッ
トマップデータは、パレット変換回路30に送られ、こ
こでパレットデータに変換される。パレット変換回路3
0のパレットデータ出力は合成回路32に送られる。合
成回路32は、変換回路28からの自然画像データに変
換回路30からのビットマップ画像データをスーパーイ
ンポーズする。合成回路32の出力は、再生信号処理回
路34に送られる。再生信号処理回路34は、合成回路
32の出力に、クロマエンコード処理、帯域補正及びコ
ンポジット化等の信号処理を施してTV表示用映像デー
タを生成し、D/A変換器36に出力する。D/A変換
器36は再生信号処理回路34からの映像データをアナ
ログ信号に変換して、図示しない画像表示装置に供給す
る。
【0046】再生DMA制御回路20とビットマップD
MA制御回路22のアドレス発生動作を説明する。図3
は、フレーム構成のVRAMからのデータ読み出しの様
子を示す。この場合、前述したように、奇フィールドに
対して、奇数番目のライン#1,#3,#5,・・・,
#(N−1)が順に読み出され、偶フィールドに対して
偶数番目のライン#2,#4,・・・,#Nが順に読み
出される。○印は、再生DMA制御回路20が発生する
奇フィールドのスタートアドレスを示し、□印は、再生
DMA制御回路20が発生する偶フィールドのスタート
アドレスを示す。
【0047】メモリ・インターフェース18がDRAM
16から16ビットバス幅でインターフェースされてい
るのであれば、再生DMA制御回路20が次に発生する
アドレスは、上述のスタートアドレスに16ビット(2
バイト)加算したアドレスになる。つまり、再生DMA
制御回路20は、メモリ・インターフェース18からの
ACK信号がアクティブになると、現アドレスに16ビ
ット(2バイト)加算しながらアドレス発生していく。
【0048】メモリ・インターフェース18がDRAM
16と32ビットバス幅でインターフェースしていると
きには、上述のスタートアドレスに32ビット(4バイ
ト)加算したアドレスが、次に発生するアドレスにな
る。
【0049】アドレスが2バイトづつ加算されながらラ
インの終りまでくると、次は、第3ラインの一番左の位
置の画素データのアドレスになる。この場合の加算量
は、2バイト+1ライン分(1128バイト)=113
0バイトになる。この1130バイトは、奇フィールド
がライン#1,#3,・・・,#(N−1)と1ライン
置きにデータを読み出すことによるオフセット量(OF
FA)である。
【0050】奇フィールドのデータ(NTSC方式で、
1128バイト×247ライン分)が全て読み出される
と、再生DMA制御回路20は、図3に口印で示す偶フ
ィールドのスタートアドレスを発生する。その後、奇フ
ィールドのときと同様に、2バイトずつ加算したアドレ
スを発生し、ラインの終りではオフセット量の1130
バイトを加算したアドレスを発生する。そして、偶フィ
ールドのデータ(NTSC方式で、1128バイト×2
47ライン分)が全て読み出されると、再び、奇フィー
ルドのスタートアドレスに戻り、以降、繰り返してVR
AMのデータ読み出しが行われていく。
【0051】再生DMA制御回路20は、NTSC規格
とPAL規格のモード切り替えレジスタと、奇フィール
ドのスタートアドレスST_ADD_1を記憶するレジ
スタと、偶フィールドのスタートアドレスST_ADD
_2を記憶するレジスタと、ライン終了から次のライン
の先頭アドレスまでのオフセットOFFAを記憶するレ
ジスタと、DRAM16のバス幅に応じた連続データの
加算量を記憶するレジスタとを具備する。
【0052】図4は、2つのフィールドメモリで構成し
たVRAMからのデータ読み出しの模式図を示す。図4
(a)は、2つのフィールドメモリが隣接する場合、同
(b)は2つのフィールドメモリが離れている場合をそ
れぞれ示す。図4(a)の場合、DRAM16上で、奇
フィールドの最後の画素データに続いて、偶フィールド
の初めの画素データが位置する。
【0053】図4に示すメモリ構成の場合、奇フィール
ド及び偶フィールド内でライン・データが連続している
ので、オフセット量が2バイト(DRAM16が32ビ
ットバスは場のときには4バイト)になること、及び、
偶フィールドのスタートアドレスが異なる点が、図3に
示すメモリ構成の場合との相違点である。従って、この
2点の設定変更を再生DMA制御回路20に設定するこ
とにより、図3に示すVRAM構成から図4に示すVR
AM構成に容易に切り替えられる。図4に示す構成の場
合、TVモニタ又は液晶表示パネルにフィールド表示す
るには、1つのフィールドメモリ分のデータで済むの
で、メモリ容量もフレーム構成の場合の半分で済むこと
になる。
【0054】図4に示すVRAM構成を使用するのは、
例えば、電子ビューファインダ(EVF)表示である。
EVF表示では例えば、水平1600画素×垂直120
0ラインの撮像素子から垂直画素同士を加算したフィー
ルド(水平1600画素×垂直600ライン)を読み出
し、縦横サイズを水平752画素×垂直247ラインに
リサイズしてVRAMに書き込み、フィールド画を液晶
表示パネルに表示する。
【0055】この時、液晶表示パネルには、毎秒60フ
ィールドを表示するが、撮像素子からは毎秒25乃至3
0フレームを読み出す。すなわち、VRAMの書き込み
レートと読み出しレートが異なっている。単一のフィー
ルドVRAMでは、図5に例示するように、走っている
人の胴が切られているような大変見ずらい画像が表示さ
れる。図5では、破線を境に1フィールド(30m秒)
分の時間差の画像が上下に表示される。すなわち、破線
より下には前のフィールド画が表示され、破線より上に
現在のフィールド画が表示される。
【0056】本実施例では、VRAMを2つのフィール
ドメモリからなる構成とすることで、この不具合を生じ
ないようにする。書き込み途中のフィールドメモリから
はデータを表示用に読み出さずに、データ書き込みが完
了した時点で表示用とする。そして、EVF動作から撮
影動作に切り替えて、撮像素子からの画像をフレーム画
としてVRAMにフリーズする場合、2枚のフィールド
メモリの片方に奇フィールドを格納し、他方に偶フィー
ルドを書き込み、奇フィールドのスタートアドレスにS
T_ADD_1を割り当て、偶フィールドのスタートア
ドレスにST_ADD_2を割り当てることにより、容
易にフレーム画表示に切り替えることができる。
【0057】本来、図3に示すVRAM構成も、図4に
示すVRAM構成も1フレーム分のメモリ容量を必要と
するが、図4に示すVRAM構成は、EVF動作などに
おいて図3に示すVRAM構成より便利である。本実施
例では、再生DMA制御回路20のレジスタ設定を変更
することで、容易にどちらのVRAM構成にも対応でき
る。
【0058】次に、表示画像の画素数よりも格段に多い
画素数の撮像素子を使用し、その撮像素子の画素データ
を間引かずにVRAMに格納し、その一部を表示用に読
み出す場合の動作を説明する。
【0059】図6は、水平1600画素×垂直1200
ラインのVRAMを構成し、その中の水平752画素×
垂直494ラインの部分を表示用とする場合の模式図を
示す。この場合、ラインの最後のデータと次のラインの
最初のデータのアドレスは1600画素−752画素
分、離れている。従って、図5に符号40で示す範囲内
の画像を表示画とするためには、先に説明したオフセッ
ト量を、(巨大VRAMの1ライン)−(表示VRAM
の1ライン)に設定する。これにより、巨大VRAMの
一部の領域を表示できるようになる。
【0060】図6においては、領域40,42は、画像
表示する水平752画素×垂直494ラインの部分を示
し、例えば、表示画像を領域40から領域42に移行す
る。これは単なるアドレス操作のみであり、簡単に行え
る。領域40の画像は、山頂にいる人物を示し、領域4
2の画像は、山頂からハングライダーで飛び降りている
人物を示す。
【0061】このように本実施例では、奇フィールド又
は偶フィールドのスタートアドレスを変更するだけで、
巨大VRAM中の任意の一部の画像を表示できる。一般
的には、高画質な再生ズーム機能といえる。
【0062】次に、図7を参照して、本実施例の置換機
能を説明する。図7は、9面マルチ画表示の状態でその
内の一枚を書き換える様子を示す模式図でああって、マ
ルチ画表示内の画像を更新する場合で、右上の画像を人
物画から風景画に書き換えているところを示す。
【0063】この置換機能は、再生DMA制御回路20
内のアドレス発生回路に組み込まれる。このアドレス発
生回路は、水平方向に1ライン分のカウンタと、垂直方
向に表示ライン数分のカウンタを持ち、これらのカウン
タを進めながら、前述したようにVRAMのアドレスを
順次、発生する。すなわち、アドレス発生回路は、水平
・垂直の各カウンタが図7に示す(DIS_XST,D
IS_YST)から(DIS_XEND,DIS_YE
ND)で示された数値範囲内にある場合に、図7の右側
の小さい枠領域の画像に対応するアドレスを発生する。
図7の右側の小さい枠領域の画像は、アドレスST_S
OR_ADD1又はST_SOR_ADD2を先頭に、
アドレスST_SOR_ADD1又はST_SOR_A
DD2から所定バイト(16ビットバス幅のとき2バイ
ト、32ビットバス幅のとき4バイト)ずつ加算して隣
接画素のアドレスを発せさせることで、表示用に読み出
され得る。図7の右側の小さい枠の画像の水平方向右端
までデータを読み出したら、VRAM上のメモリ領域に
戻る。即ち、図7の右側の小さい枠のSOR_HSPA
N分のデータを読み出したなら、VRAM上のメモリ領
域に戻ることになる。
【0064】VRAM上では、DIS_XSTにSOR
_HSPAN分の値を加算したアドレスから順次、アド
レスを発生させ、水平方向のカウンタが再びDIS_X
ST値乃至DIS_XEND値の領域内に入ったら、図
7の右側の小さい枠領域の画像の第2ライン目のアドレ
スに切り替える。以降、水平・垂直のカウンタが(DI
S_XST,DIS_YST)から(DIS_XEN
D,DIS_YEND)で示された領域内に入る度に、
図7の右側の小さい枠領域の画像のアドレスが発生さ
れ、9面マルチ画表示の右上の画像が、図7の右側の小
さい枠領域の画像で置換される。
【0065】実際の利用に即して、この置換機能を説明
する。先ず、撮影した画像のインデックス等を表示する
のに、図7で示すようなマルチ画表示が行われる。この
時、VRAM上に9枚の画像がマルチ画として書き込ま
れ、9面マルチ画として一括して画像表示される。9面
マルチ画の右上の画像を更新する場合、例えば、図7上
の右の別枠に示す人物画のように、9面マルチ画の右上
の画像をVRAMとは別のメモリ領域にコピーする。そ
してVRAM上の右上の画像を家の建ち並んだ風景画に
書き換えるのであるが、このデータ書き換え中は、先に
別のメモリ領域にコピーした人物画を上述の置換機能を
用いて表示する。書き換えが終了した段階でこの部分置
換を止めれば、表示画像は、更新された家の風景画を含
む9面マルチ画に瞬時に切り替わる。すなわち、メモリ
データを書き換える際の見苦しい画像をユーザに表示し
ないようにできる。
【0066】従来は、マルチ画の書き換え途中の画像が
表示されて、見苦しいものになっていた。または、これ
を避けるために、VRAMを別に設け、画像の書き換え
が終ってからVRAMを切り替える等の処理を行ってい
た。しかし、この方法はVRAM容量が大幅に増加指定
しまう。本実施例では、再生DMA制御回路20内に部
分置換機能を設け、書き換えている部分に対しては、他
のメモリ空間の画像を表示させることで、データ書き換
え途中の見苦しい画像を表示しないようにしている。
【0067】図8を参照して、本実施例の部分拡大機能
を説明する。図8は、結婚式等の集合写真で、新郎新婦
の部分を拡大表示した様子を示す。このような部分拡大
機能は、被写体全体の画枠は決まっているが、被写体の
一部を拡大して確認したい場合に用いられる。この部分
拡大機能も、前述の置換機能と同様に、再生DMA制御
回路20のアドレス発生回路に盛り込まれる。この時の
アドレス発生は前述の置換機能の場合とほぼ同じであ
る。異なる点として、表示エリアには、原画エリアの画
像を拡大して表示していることである。換言すると、置
換は、拡大率が等倍の部分拡大に相当する。例えば、図
8では、水平垂直共に拡大率が2倍の部分拡大の場合を
示しており、図8の(DIS_XST,DIS_YS
T)から(DIS_XEND,DIS_YEND)で示
される拡大表示領域が、SOR_STアドレスから始ま
り、SOR_OFFSETとSOR_HSPANで規定
される原画エリアの4倍になる。
【0068】ここで垂直方向の拡大方法を説明する。回
路としては、設定によって0から15までのライン繰り
返しフラグを立てることのできる4ビットのバイナリカ
ウンタを設け、このライン繰り返しフラグが立っている
場合に、原画エリアのラインのアドレスを繰り返し発生
させる。このように同一ラインデータを繰り返し表示す
ることにより、垂直方向に等倍乃至16倍の拡大表示を
行なえる。図8に例示した垂直方向の2倍拡大では、こ
の4ビット・バイナリカウンタに1ライン置きにライン
繰り返しフラグが立つように1を設定すればよい。
【0069】水平方向の拡大は次のようにする。すなわ
ち、FIFOメモリ24からデータを読み出すときに、
画素繰り返しフラグが立っている場合に原画エリアの画
素を繰り返し表示すればよい。画素繰り返しフラグ発生
回路は、垂直の場合と多少異なり、整数倍率の2倍乃至
16倍を切り替えられる4ビット・カウンタの他に、小
数点倍率(1.1倍、1.2倍・・・など)を行うため
の4ビット・カウンタを設ける。従って、8ビットのレ
ジスタ設定で等倍から16.9倍までを0.1倍単位で
切り替えることができる。整数倍率は、(垂直方向と同
様に)画素の繰り返しで拡大表示していき、例えば、1
回繰り返しで2倍になり、2回繰り返しで3倍になる。
【0070】小数点倍率について、図9及び図10を参
照して説明する。図9は、1.x倍のときの小数点拡大
時の繰り返しフラグ例を示し、図10は、9.x倍のと
きの小数点拡大時の繰り返しフラグ例を示す。図9に示
す例では、0から9までの10画素中に繰り返しフラグ
を何回立てるかにより、小数点拡大倍率が決まる。例え
ば、図9に示すように、1.1倍時には10画素中に1
回フラグをたて、1.2倍時には10画素中に2回、
1.3倍時には10画素中に3回、1.4倍時には10
画素中に4回、1.5倍時には10画素中に5回、1.
6倍時には10画素中に6回、・・・、1.9倍時には
は10画素中に9回フラグを立てることになる。そし
て、フラグが立った画素が繰り返し表示される画素であ
り、拡大表示エリア全体でみるとあたかも小数点拡大さ
れたように表示される。
【0071】図10に示す9.x倍の例では、9.0倍
時に10画素とも9回ずつフラグを立てているが、9.
1倍時には10画素中の1画素に対し10回フラグをた
て、残りの9画素に対して9回フラグを立てる。9.2
倍時には、10画素中の2画素に対して10回フラグを
立て、残りの8画素に対して9回をフラグを立てる。
9.9倍時には、10画素中の9画素に対して10回フ
ラグを立て、残りの1画素に対して9回フラグを立て
る。つまり、繰り返す回数をとびとびに変更することに
より、10画素単位でみたときに小数点の倍率で表示さ
れるようにしている。
【0072】図8に示す水平方向2倍拡大では、整数倍
で1画素置きに繰り返しフラグが立つようにレジスタ設
定する。これにより、垂直・水平の倍率が各2倍で、面
積4倍の表示になる。
【0073】原画エリアの画素が縦長の長方形の画素の
場合、整数の高倍率表示を行なうと長方形の不自然な拡
大表示になる。水平方向の小数点拡大は、これを回避す
るのに利用できる。
【0074】図12は、ビットマップDMA制御回路2
2の内部構成を示す。50は水平方向のカウンタであ
り、XA_VALレジスタで設定される値を初期値とし
てダウンカウントする。水平方向カウンタ50は、入力
のACKフラグに従いクロックCLKの立ち上がりに同
期してダウンカウントする。リセット時及び次のライン
の先頭(EN_0FF1=’1’)になると、初期値X
A_VALがセットされる。カウンタ50の減少値AD
DR_DELTAは、メモリ・インターフェース18か
らのデータ転送量によって異なり、例えば、DRAM1
6と32ビットバスで接続する場合には一回の転送が4
バイトなので、4になる。
【0075】52はEN_OFF1フラグ信号発生器で
あり、水平ライン方向カウンタ50の出力HTFRCを
デコードして’0’になったとき、EN_OFF1フラ
グ信号を’1’にすることで、ラインの最終画素を示
す。
【0076】54は垂直方向カウンタであり、YA_V
ALレジスタで設定される値を初期値としてダウンカウ
ントする。カウンタ54は、入力のACKフラグとEN
_OFF1フラグに従い、クロックCLKの立ち上がり
に同期してダウンカウントする。リセット時及び次のフ
ィールドの先頭(EN_OFF12=’1’)になる
と、初期値YA_VALがセットされる。
【0077】56はEN_OFF2フラグ信号発生器で
あり、垂直方向カウンタ54の出力VTFRCをデコー
ドして’0’になったとき、EN_OFF2フラグ信号
を’1’にすることで、フィールドの最終ラインを示
す。
【0078】58はアンド回路であり、EN_OFF1
フラグ信号とEN_OFF2フラグ信号をアンドし、E
N_OFF12フラグ信号を発生する。EN_OFF1
2フラグ信号は、フィールドの最終画素を示す。
【0079】60はDRAM16上に構成されるビット
マップ画像の読み出しアドレスを発生する読み出しアド
レス発生回路である。読み出しアドレスアドレス回路6
0のEV_OD入力は同期信号発生38からの信号であ
り、奇フィールドか偶フィールドかを示す。DMA制御
回路22がリセットされてRESET信号に’1’を入
力したときに、読み出しアドレス発生回路60は、奇フ
ィールドならば初期アドレスST_ADD_1から、偶
フィールドならば初期アドレスST_ADD_2からそ
れぞれ読み出しアドレスを発生する。そして、回路60
は、ACK入力に従いADDR_CNTをADDR_D
ELTA分ずつ増やして行く。ADDR_DELTAの
値は、先に述べたように、メモリインターフェース18
からのデータ転送量によって異なり、例えば、DRAM
16と32ビットバスで接続する場合には一回の転送が
4バイトなので、4になる。回路60の出力ADDR_
CNTは、バイト単位でのアドレスになる。そして、E
N_OFF1=’1’のとき水平方向の最後のアドレス
を指定した後は、回路60は、OFFAレジスタ分加算
して、次のラインの先頭アドレスに進む。
【0080】図12に示す各回路の動作をVHDLで記
述すると次のようになる。水平方向カウンタ50に対し
ては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN HTFRC<=XA_VAL; ELSIF(ACK=’1’)THEN IF(EN_OFF1=’1’)THEN HTFRC<=XA_VAL; ELSE HTFRC<=HTFRC−(ADDR_DELTA); END IF; ELSE HTFRC<=HTFRC; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0081】EN_OFF1フラグ信号発生器52に対
しては、EN_OFF1<=’1’ WHEN(HTF
RC=0) ELSE’0’;である。
【0082】垂直方向カウンタ54に対しては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN VTFRC<=YA_VAL; ELSIF(ACK=’1’)THEN IF(EN_OFF12=’1’)THEN VTFRC<=YA_VAL; ELSIF(EN_OFF1=’1’)THEN VTFRC<=VTFRC−’1’; ELSE VTFRC<=VTFRC; END IF; ELSE VTFRC<=VTFRC; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0083】EN_OFF2フラグ信号発生器56に対
しては、EN_0FF2<=’1’WHEN(VTFR
C=0)ELSE’0’;である。
【0084】アンド回路58に対しては、EN_OFF
12<=EN_OFF1 AND EN_OFF2;で
ある。
【0085】読み出しアドレス発生回路60に対して
は、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN IF(EV_OD=’1’)THEN ADDR_CNT<=ST_ADD_2; ELSE ADDR_CNT<=ST_ADD_1; END IF; ELSIF(ACK=’1’)THEN IF(EN_OFF12=’1’)THEN IF(EV_OD=’0’)THEN ADDR_CNT<=ST_ADD_2; ELSE ADDR_CNT<=ST_ADD_1; END IF; ELSIF(EN_OFF1=’1’)THEN ADDR_CNT<=ADDR_CNT+OFFA; ELSE ADDR_CNT<=ADDR_CNT+(ADDR_DELTA) ; END IF; ELSE ADDR_CNT<=ADDR_CNT; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0086】図13は、再生DMA制御回路20の概略
構成ブロック図を示す。ビットマップDMA制御回路2
2に対して、前述の部分置換及び部分拡大を行なうため
の回路が付加されている。
【0087】62は水平方向カウンタであり、XA_V
ALレジスタで設定される値を初期値としてダウンカウ
ントする。水平方向カウンタ62は、入力のACKフラ
グに従いクロックCLKの立ち上がりに同期してダウン
カウントして行く。リセット時及び次のラインの先頭
(EN_OFF1=’1’)になると、初期値XA_V
ALがセットされる。カウンタ62の減少値ADDR_
DELTAは、メモリインターフェース18からのデー
タ転送量によって異なり、例えば、DRAM16と32
ビットバスで接続する場合には一個の転送が4バイトな
ので、4になる。
【0088】64は、図8に示されるDIS_XSTの
位置を示すEN_DIS_XSTフラグ信号を発生する
デコーダである。デコーダ64は、水平方向カウンタ6
2の出力とレジスタDIS_XSTの値を比較して一致
したときに、EN_DIS_XSTフラグ信号を’1’
にする。
【0089】66は、図8に示されるDIS_XEND
の位置を示すEN_DIS_XENDフラグ信号を発生
するデコーダである。デコーダ66は、レジスタDIS
_XSTからレジスタSOR_HSPANを減算した値
と水平方向カウンタ62の出力を比較して一致したとき
に、EN_DIS_XENDフラグ信号を’1’にす
る。
【0090】68は、ラインの最終画素を示すEN_O
FF1フラグ信号を発生するデコーダである。デコーダ
68は、レジスタDIS_H_SPANとレジスタSO
R_HSPANの差分値と水平方向カウンタ62の出力
HTFRCとを比較して一致したときに、EN_○FF
1フラグ信号を’1’にする。水平方向に部分拡大をし
ない場合には、この差分値は’0’になる。例えば2倍
に拡大する場合は、レジスタDIS_H_SPANに対
しレジスタSOR_HSPANの値が半分になる。
【0091】70は垂直方向カウンタであり、YA_V
ALレジスタで設定される値を初期値としてダウンカウ
ントする。垂直方向カウンタ70は、入力のACKフラ
グとEN_OFF1フラグに従い、クロックCLKの立
ち上がりに同期してダウンカウントする。リセット時及
び次のフィールドの先頭(EN_OFF12=’1’)
になると、初期値YA_VALがセットされる。
【0092】72はEN_OFF2フラグ信号発生用デ
コーダであり、垂直方向カウンタ54の出力VTFRC
をデコードして’0’になったとき、EN_OFF2フ
ラグ信号を’1’にすることで、フィールドの最終ライ
ンを示す。
【0093】74は、図8に示されるDIS_YSTの
位置を示すEN_DIS_YSTフラグ信号を発生する
デコーダである。デコーダ74は、水平方向カウンタ6
2の出力とレジスタDIS_YSTの値を比較して一致
したときに、EN_DIS_YSTフラグ信号を’1’
にする。
【0094】76は、図8に示されるDIS_YEND
の位置を示すEN_DIS_YENDフラグ信号を発生
するデコーダである。デコーダ76は、レジスタDIS
_YSTからレジスタSOR_HSPANを減算した値
と水平方向のカウンタ62の出力を比較して一致したと
きに、EN_DIS_YENDフラグ信号を’1’にす
る。
【0095】78はEN_OFF1フラグ信号とEN_
OFF2フラグ信号をアンドするアンド回路である。ア
ンド回路78の出力EN_OFF12フラグ信号は、フ
ィールドの最終画素を示す。
【0096】80は、DRAM16上に形成されるVR
AMの読み出しアドレスを発生する読み出しアドレス発
生回路である。アドレス発生回路80のEV_OD入力
は、同期信号発生38からの信号であり、奇フィールド
か偶フィールドかを示す。DMA制御回路20がリセッ
トされてRESET信号に’1’を入力したときに、ア
ドレス発生回路80は、奇フィールドならば初期アドレ
スST_ADD_1から、偶フィールドならば初期アド
レスST_ADD_2からアドレスADDR_CNTを
発生する。そして、回路80は、ACK入力に従いAD
DR_CNTをADDR_DELTA分ずつ増やして行
く。ADDR_DELTAの値は、先に述べたようにメ
モリインターフェース18からのデータ転送量によって
異なり、例えば、DRAM16と32ビットバスで接続
する場合は1回の転送が4バイトなので、4になる。ア
ドレス発生回路80の出力ADDR_CNTは、バイト
単位でのアドレスになる。
【0097】そして、EN_OFF1=’1’のとき水
平方向の最後のアドレスを指定した後は、回路80は、
OFFAレジスタ分加算して次のラインの先頭アドレス
に進む。例えば、図3に示すような連続したフレーム画
のVRAM構成の場合、1ライン分のアドレス量が加算
される。また、図4に示すようなVRAM構成の場合、
OFFAの値はADDR_DELTAと同じ値になる。
【0098】更に、EN_OFF12=’1’のときの
フィールド画の最終アドレスを指定した後は、アドレス
発生回路80は、EV_ODフラグ信号をみて、奇フィ
ールドならばST_ADD_1レジスタ値を設定し、偶
フィールドならばST_ADD_2レジスタの値を設定
する。従って、前述したように、液晶表示パネル又はT
Vモニタにフィールド画を表示したい場合には、ST_
ADD_1の値とST_ADD_2の値を同じにすれば
良い。ST_ADD_1ジスタとST_ADD_2レジ
スタの設定値を切り替えるだけで、フィールド画とフレ
ーム画を瞬時に切り替えることが可能になる。
【0099】82は、部分置換及び部分拡大の垂直方向
のエリアを示すETS_ARIAフラグを発生する回路
である。ETS_ARIAフラグは、図8に示すよう
に、DIS_YSTの位置からDIS_YENDの位置
までの垂直エリアを示す。
【0100】84はEN_OFF1とACKをアンドす
るアンド回路であり、その出力は、ラインの終了ドレス
のタイミングを示す。
【0101】86は部分拡大時の垂直方向のライン繰り
返しフラグETS_Y_REPを発生する回路である。
回路86は、入力のETS_ARIA=’1’の期間の
み、動作する。EN_OFF1とACKのアンド信号の
タイミングで判断する。例えば、垂直2倍拡大時には、
レジスタINT_REP=’1’に設定することによ
り、1ラインおきにETSY_REPが’1’になる。
3倍時には、レジスタINT_REP=’2’に設定す
ることにより、2ライン間’1’で、1ライン’0’の
3ラインを繰り返すことになる。
【0102】88は、部分置換及び部分拡大時の原画像
のアドレスを発生するアドレス発生回路である。回路8
8は、入力のETS_ARIA=’1’の期間のみ動作
し、ラインの終了ドレスのタイミングでETS_Y_R
EPフラグが’1’になっているかどうかを判断して、
アドレスを発生する。VRAMの読み出しアドレス発生
回路80とは別に、回路88は、2つのスタートアドレ
スレジスタST_SOR_ADD1,ST_SOR_A
DD2とライン間のオフセットレジスタSOR_OFF
SETを具備し、原画アドレスETS_SOR_ADR
を発生する。ここで発生したアドレスが、図7の部分置
換及び図8の部分拡大の原画アドレスを示す。
【0103】90は、ETS_AREAフラグとEN_
DIS_XSTフラグをアンドするアンド回路であり、
部分置換及び部分拡大の水平方向の開始タイミングを発
生する。
【0104】92はセレクタ、94はフリップフロップ
(FF)である。回路90,92,94により、フリッ
プフロップ94が、アンド回路90の力タイミングでA
DDR_CNT値をラッチすることにより、部分置換及
び部分拡大する直前のアドレスを保持する。
【0105】96は、フリップフロップ94で保持する
アドレスとレジスタDIS_H_SPANを加算する加
算器であり、部分置換及び部分拡大を終了した位置のア
ドレスDISP_END_ADRを算出して、アドレス
発生回路80に供給する。読み出しアドレス発生回路8
0にETS_ARIA、ETS_SOR_ADR及びD
ISP_END_ADRを入力することで、部分置換及
び部分拡大を実現する。
【0106】ちなみに、水平拡大は、再生DMA制御回
路では行なわずに、FIF024の内部で実現する。
【0107】図13に示す各回路の動作をVHDLで記
述すると次のようになる。水平方向のカウンタ62に対
しては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN HTFRC<=XA_VAL; ELSIF(ACK=’1’)THEN IF(EN_OFF1=’1’)THEN HTFRC<=XA_VAL; ELSE HTFRC<=HTFRC−ADDR_DELTA; END IF; ELSE HTFRC<=HTFRC; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0108】EN_DIS_XSTフラグ信号発生用デ
コーダ64に対しては、EN_DIS_XST<=”
1”WHEN(HTFRC=DIS_XST_REG)
ELSE’0’;である。
【0109】EN_DIS_XENDフラグ信号発生用
デコーダ66に対しては、ETS_XEND_CNT<
=DIS_XST_REG−SOR_HSPAN;EN
_DIS_XEND<=’1’WHEN(HTFRC=
ETS_XEND_CNT)ELSE’0’;である。
【0110】EN_OFF1フラグ信号発生用デコーダ
68に対しては、XA_SUB<=DIS_H_SPA
N−SOR_HSPAN;EN_OFF1<=’1’W
HEN(HTFRC=XA_SUB)ELSE’0’;
である。
【0111】垂直方向カウンタ70に対しては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN VTFRC<=YA_VAL; ELSIF(ACK=’1’)THEN IF(EN_OFF12=’1’)THEN VTFRC<=YA_VAL; ELSIF(EN_OFF1=’1’)THEN VTFRC<=VTFRC−’1’; ELSE VTFRC<=VTFRC; END IF; ELSE VTFRC<=VTFRC; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0112】EN_OFF2フラグ信号発生用デコーダ
72に対しては、EN_0FF2<=’1’WHEN
(VTFRC=’0’)ELSE’0’;である。
【0113】EN_DIS_YSTフラグ信号発生用デ
コーダ74に対しては、EN_DIS_YST<=’
1’WHEN(VTFRC=DIS_YST_REG)
ELSE’0’;である。
【0114】EN_DIS_YENDフラグ信号発生用
デコーダ76に対しては、EN_DIS_YEND<
=’1’WHEN(VTFRC=DIS_YEND_R
EG)ELSE’0’;である。
【0115】アンド回路78に対しては、EN_OFF
12<=EN_OFF1 AND EN_OFF2;で
ある。
【0116】読み出しアドレス発生回路80に対して
は、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN IF(EV_OD=’1’)THEN ADDR_CNT<=ST_ADD_2; ELSE ADDR_CNT<=ST_ADD_1; END IF; ELSIF(ACK=’1’)THEN IF(EN_OFF12=’1’)THEN IF(EV_OD=’0’)THEN ADDR_CNT<=ST_ADD_2; ELSE ADDR_CNT<=ST_ADD_1; END IF; ELSIF(EN_OFF1=’1’)THEN ADDR_CNT<=ADDR_CNT+OFFA; ELSIF(ETS_ARIA=’1’)THEN IF(EN_DIS_XEND=’1’)THEN ADDR_CNT<=DISP_END_ADR; ELSIF(EN_DIS_XST=’1’)THEN ADDR_CNT<=ETS_SOR_ADR; ELSE ADDR_CNT<=ADDR_CNT+ADDR_DELTA; END IF; ELSE ADDR_CNT<=ADDR_CNT+ADDR_DELTA; END IF; ELSE ADDR_CNT<=ADDR_CNT; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0117】ETS_ARIAフラグ発生回路82に対
しては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(RESET=’1’)THEN ETS_ARIA<=’0’; ELSIF((EN_DIS_YEND=’1’)OR(EN_OFF2 =’1’))THEN ETS_ARIA<=’0’; ELSIF(EN_DIS_YST=’1’)THEN ETS_ARIA<=’1’; ELSE ETS_ARIA<=ETS_ARIA; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0118】アンド回路84に対しては、LN_E_A
CK<=(EN_OFF1 AND ACK);であ
る。
【0119】ETS_Y_REP発生回路86に対して
は、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(ETS_ARIA=’0’)THEN REP_CNT<=INT_REG; ELSIF(LN_E_ACK=’1’)THEN IF(REP_CNT=”0000”)THEN REP_CNT<=INT_REG; ELSE REP_CNT<=REP_CNT−’1’; END IF; ELSE ・・・HOLD REP_CNT<=REP_CNT; END IF; END IF; END PROCESS; ETS_Y_REP<=’0’WHEN((REP_CNT=0)OR(ET S_ARIA=’0’))ELSE’1’; である。
【0120】アドレス発生回路88に対しては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF(ETS_ARIA=’0’)THEN IF(EV_OD=’1’)THEN ETS_SOR_ADR<=ST_SOR_ADD2; ELSE ETS_SOR_ADR<=ST_SOR_ADD1; END IF; ELSIF((LN_E_ACK=’1’)AND(ETS_ARIA= ’1’))THEN IF(ETS_Y_REP=’1’)THEN ETS_SOR_ADR<=ETS_SOR_ADR; ELSE ETS_SOR_ADR<=ETS_SOR_ADR+SOR_L_ OFF; END IF; ELSE ETS_SOR_ADR<=ETS_SOR_ADR; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0121】回路90,92,94からなるアドレス保
持回路に対しては、 PROCESS(CLK)BEGIN IF(CLK’EVENT AND CLK=’1’)THEN IF((ETS_ARIA=’1’)AND(EN_DIS_XST=’ 1’))THEN TEMP_XST_ADR<=ADDR_CNT; ELSE TEMP_XST_ADR<=TEMP_XST_ADR; END IF; END IF; END PROCESS; である。
【0122】加算器96に対しては、DISP_END
_ADR<=TEMP_XST_ADR+DIS_H_
SPAN+ADDR_DELTA;である。
【0123】図14は、FIFO24の概略構成ブロッ
ク図を示す。SRAM26をアドレスで分ける事によ
り、1つのSRAMで自然画とビットマップ画像の両用
にしても良い。ここでは分かりやすくするために、自然
画用とビットマップ用に別々にSRAMを使用する場合
を説明する。従って、SRAM26aは、自然画FIF
O用の2ポートSRAMであり、SRAM26bはビッ
トマップFIFO用の2ポートSRAMを示す。SRA
M26a,26bのDはデータ入力を、AWはライト側
アドレスを、ARはリード側アドレスを、WR_CLK
はライト側クロックを、RD_CLKはリード側クロッ
クを、Qはデータ出力をそれぞれ示す。
【0124】140は自然画入力データのラッチ回路で
あり、PB_VALID入力がアクティブのとき、WR
_CLKの立ち上がりエッジでDATA入力をラッチす
る。
【0125】142は、自然画用SRAM26aのライ
トアドレスを発生する回路であり、PB_VALID入
力がアクティブになる度にWR_CLKの立ち上がりエ
ッジに同期してライトアドレスPB_AWをインクリメ
ントする。また、ライトアドレス発生回路142には、
同期信号発生器38からの垂直同期信号VDがリセット
として入力され、フィールド画データの転送毎にアドレ
スがリセットされる。即ち、垂直同期信号VDによりP
B_AWが初期化されてから、前述のVRAMのスター
トアドレスのデータが転送され、SRAM26aの初期
アドレスに書き込まれる。ライトアドレス発生回路14
2の内部で注意する点としては、同期信号発生器38か
らの垂直同期信号VDはRD_CLKのタイミングで発
生しているので、WR_CLKとは非同期になる。その
ため、回路142は、非同期信号の受け渡しを行なって
WR_CLKに同期した垂直同期信号VDにタイミング
切り替えをしている。
【0126】144は自然画用SRAM26aのリード
アドレスを発生する回路であり、TV信号の映像期間中
に’1’になるNBLK信号が’1’のとき、RD_C
LKの立ち上がりエッジに同期してリードアドレスPB
_ARをインクリメントする。また、ライトアドレス発
生回路142と同様に、回路144には、同期信号発生
器38からの垂直同期信号VDがリセットとして入力さ
れ、フィールド画データの転送開始前にアドレスが初期
化される。これにより、ライトアドレスPB_AWとの
関係を一致させている。
【0127】146はSRAM26aからの輝度出力を
選択してデータを保持する輝度信号ラッチ回路である。
SRAM26aからのデータ出力は図2(3)に示すよ
うなY:U:V=4:1:1の構成になっており、3c
kで4画素分のデータ出力になる。このSRAM26a
の出力を図2(4)に示すようなデータ列にするため
に、4ck目はSRAM26aの読み出しを停止させ
て、輝度信号ラッチ回路146内に保持した輝度データ
Y3を出力する。
【0128】148はSRAM26aからの色差出力U
Vを選択してデータを保持する色差信号ラッチ回路であ
る。SRAM26aからのデータ出力は図2の(3)に
示すようなデータ列になっており、2ckで4画素分の
データ出力になる。このSRAM26aの出力を図2
(4)に示すようなデータ列にするために、1ck目と
2ck目のUVデータを保持して、1乃至2ck目はU
を、3乃至4ck目はVを出力するようになっている。
【0129】図13に示すDMA制御回路20で説明し
た水平方向拡大回路は、輝度信号ラッチ回路146と色
差信号ラッチ回路148が水平方向拡大回路を構成す
る。これらの回路は、拡大開始と終了の画素位置を指定
するレジスタと拡大倍率を指定するレジスタを持ち、拡
大画素のタイミングに1画素前のデータを保持すること
(前置補間)で水平方向の拡大を実現する。
【0130】150は自然画用データリクエスト信号発
生回路であり、前述した通りにFIF024のデータ残
量を算出し、その残量に従ってリクエスト信号を発生す
る。残量を算出するために、ライトアドレス値BMP_
AWからリードアドレス値BMP_ARを減算して得ら
れる差値をデータ残量とする。注意する点として、WR
_CLKの立ち上がりエッジに同期して演算を行なって
いる。リードアドレスBMP_ARはRD_CLKのタ
イミングで発生しているので、WR_CLKとは非同期
になる。そのため、非同期信号の受け渡しを行なってW
R_CLKに同期したBMP_ARにタイミングに切り
替えている。
【0131】152はビットマップ入力データのラッチ
回路であり、入力のBMP_VALID信号がアクティ
ブのとき、WR_CLKの立ち上がりエッジでDATA
入力をラッチする。
【0132】154はビットマップ用SRAM26bの
ライトアドレスを発生する回路であり、BMP_VAL
ID入力がアクティブになる度に、WR_CLKの立ち
上がりエッジに同期してBMP_AWをインクリメント
する。回路154には、同期信号発生器38からの垂直
同期信号VDがリセットとして入力され、フィールド画
データの転送毎にアドレスがリセットされる。即ち、垂
直同期信号VDでBMP_AWが初期化されてから、前
述のVRAMのスタートアドレスのデータが転送され、
SRAM26aの初期アドレスに書き込まれる。
【0133】ライトアドレス発生回路154の内部で注
意する点としては、同期信号発生器38からの垂直同期
信号VDはRD_CLKのタイミングで発生しているの
で、WR_CLKとは非同期になる。そのため、非同期
信号の受け渡しを行なってWR_CLKに同期した垂直
同期信号VDにタイミング切り替えをしている。
【0134】156はビットマップ用SRAM26bの
リードアドレスを発生する回路であり、TV信号の映像
期間中に’1’になるNBLK信号が’1’のとき、R
D_CLKの立ち上がりエッジに同期してBMP_AR
をインクリメントする。ライトアドレス発生回路142
と同様に、同期信号発生器38からの垂直同期信号VD
がリセットとして入力し、フィールド画データの転送開
始前にアドレスが初期化されて、BMP_AWとの関係
を一致させている。
【0135】158はBMPデータラッチ回路である。
SRAM26bのBMPデータ出力は1画素が4ビット
データの構成になっているので、下記のように1ckの
16ビット中に4画素分のデータが転送される。即ち、 BMPのSRAM出力 1ck目 5ck目 9ck目 (上位8ビット) B2:B3 B6:B7 B10:B11 (下位8ビット) B0:B1 B4:B5 B8:B9 そのため、SRAM26bからのBMPデータを1ck
目に保持して置き、次の2乃至4ck目まではSRAM
26bからの読み出しを停止して、前に保持したデータ
を出力する。
【0136】160はビットマップ用データリクエスト
信号発生回路であり、前述した通りに、FIF024の
データ残量を算出して、その残量に従ってリクエスト信
号を発生する。ここでは、残量を算出するために、ライ
トアドレス値BMP_AWからリードアドレス値BMP
_ARを減算して得られる差値をデータ残量としてい
る。WR_CLKの立ち上がりエッジに同期して演算を
行なっていることに注意すべきである。リードアドレス
BMP_ARはRD_CLKのタイミングで発生してい
るので、WR_CLKとは非同期になる。そのため、非
同期信号の受け渡しを行なってWR_CLKに同期した
BMP_ARにタイミング切り替えをしている。
【0137】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、簡単な処理で表示画像の一部を代
替できる。これにより、表示VRAMの一部を書き換え
る場合などにおいて、余計な書き換え用のVRAMエリ
アを持たずに書き換え途中の見苦しい表示を見せずに済
み、VRAMを削減でき、従ってコストを低減できる。
【0138】また、余計な拡大用VRAMを持たずに拡
大表示への切り替えを瞬時で高品位に行なえるようにな
り、これにより、DRAMを削減でき、拡大画像表示切
り替えが高品位に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 画像データ形式の一覧である。
【図3】 フレーム構成のVRAMからのデータ読み出
しの模式図である。
【図4】 フィールド構成のVRAMからのデータ読み
出しの模式図である。
【図5】 単一VRAM構成で書き込みと読み出しのレ
ートが異なる場合の不具合の表示例である。
【図6】 水平1600画素×垂直1200ラインの巨
大VRAMを構成した場合のイメージ例を示す図であ
る。
【図7】 9面マルチ画表示で部分置換機能を用いて右
上画の書き換えを行なっているイメージ例を示す図であ
る。
【図8】 部分拡大表示時のイメージ例を示す図であ
る。
【図9】 1.x倍のときの小数点拡大時の繰り返しフ
ラグ例である。
【図10】 9.x倍のときの小数点拡大時の繰り返し
フラグ例である。
【図11】 従来例の概略構成ブロック図である。
【図12】 DMA制御回路22の概略構成ブロック図
である。
【図13】 DMA制御回路20の概略構成ブロック図
である。
【図14】 FIFO24及びSRAM26の概略構成
ブロック図である。
【符号の説明】
10:撮像素子 12:A/D変換器 14:撮影信号処理回路 16:DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・
メモリ) 18:メモリ・インターフェース 20:再生DMA制御回路 22:ビットマップDMA制御回路 24:FIFO(ファーストイン・ファーストアウト)
メモリ 26:SRAM 26a:自然画用SRAM 26b:ビットマップ用SRAM 28:411/422変換回路 30:パレット変換回路 32:合成回路 34:再生信号処理回路 36:D/A変換器 38:同期信号発生器(SSG) 50:水平方向カウンタ 52:EN_OFF1フラグ信号発生器 54:垂直方向カウンタ 56:EN_OFF2フラグ信号発生器 58:アンド回路 60: 読み出しアドレス発生回路 62:水平方向カウンタ 64:デコーダ 66:デコーダ 68:デコーダ 70:垂直方向カウンタ 72:デコーダ 74:デコーダ 76:デコーダ 78:アンド回路 80:読み出しアドレス発生回路 82:ETS_ARIAフラグ発生回路 84:アンド回路 86:ETS_Y_REP発生回路 88:アドレス発生回路 90:アンド回路 92:セレクタ 94:フリップフロップ(FF) 96:加算器 110:撮像素子 112:A/D変換器 114:撮影信号処理回路 116:VRAM 118:メモリ制御回路 120:画素拡大回路 122:TV系信号処理回路 124:D/A変換器 126:LPF 128:ビデオアンプ 130:TVモニタ 132:液晶表示制御回路 134:液晶表示パネル 140:ラッチ回路 142:ライトアドレス発生回路 144:リードアドレス発生回路 146:輝度信号ラッチ回路 148:色差信号ラッチ回路 150: 自然画用データリクエスト信号発生回路 152:ラッチ回路 154:ライトアドレス発生回路 156:リードアドレス発生回路 158:BMPデータラッチ回路 160: ビットマップ用データリクエスト信号発生回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C052 AA17 AB04 CC11 DD04 EE03 GA01 GA03 GA07 GB02 GB04 GC03 GC10 GD01 GD02 GD03 GE01 GE04 GE05 GF02 GF03 GF04 5C053 FA27 GB21 JA27 JA28 KA02 KA03 KA18 KA19 KA24 LA01 LA06 5C066 AA01 AA03 BA02 BA03 DA08 DB02 DC06 DD01 DD02 DD07 DD08 ED04 ED09 EE01 GA01 GA02 GA05 GA13 GA14 GA20 GA22 GA31 HA02 KB05 KE09 KE12 KE13 KE19 KE20 KF01 KF05 KM05 KM12 KM13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを一時的に記憶する第1の記
    憶装置と、 当該第1の記憶装置に画像データを書き込み及び読み出
    すインターフェース回路と、 当該インターフェース回路により当該第1の記憶装置か
    ら読み出された画像データを一時記憶する第2の記憶装
    置と、 当該第1の記憶装置の読み出しアドレスを当該データ読
    み出し回路に指示するアドレス発生回路であって、当該
    第1の記憶装置のビデオメモリ領域の指定部分を当該第
    1の記憶装置内の別の領域の記憶データで置換するため
    のアドレスを発生自在なアドレス発生回路とを具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 置き換えるためのアドレス領域におい
    て、置き換えるデータを整数倍で拡大表示する請求項1
    に項記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 置き換えるためのアドレス領域におい
    て、置き換えるデータを小数点を含んだ倍率で拡大表示
    が行なえる請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 置き換えるためのアドレス領域におい
    て、置き換えるデータの垂直方向は整数倍で、水平方向
    は小数点を含んだ倍率で拡大表示が行なえる請求項1に
    記載の画像処理装置。
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