JP2001069437A - 画像検索方法、画像再生装置、検索情報記録方法および検索情報記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録されたスポーツ画像中の特定の場面を検索
するのに必要な時間を短縮できるようにする。 【解決手段】特徴的画像を抽出するための参照画像が保
存され、記録装置より読み出した検索画像と参照画像と
を照合する。照合した結果、参照画像に類似する上記検
索画像が検索されたとき、検索一致と見なす。検索一致
したとき、検索画像に関連した映像フレームから記録装
置より記録画像を読み出して再生する。このように、画
像を再生したり、編集するとき参照画像との照合を行
い、同一若しくは類似する画像と判断されたとき、その
映像フレーム若しくはこれよりも数秒手前の映像フレー
ムから再生を開始する。こうすれば、ハイライトシーン
をオペレータが目視によって検索するのではないので、
ハイライトシーンの検索時間の短縮化と確実性を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、画像検索方法、
画像再生装置、検索情報記録方法および検索情報記録装
置に関する。詳しくは、記録されている情報の中から特
定にシーンが記録されている映像フレームを、予め用意
された参照画像と照合することによって、検索の自動化
および迅速化を達成したものである。また、画像を記録
するとき記録すべきシーンを、予め用意された参照画像
と照合することによって、類似する記録シーンが存在し
たとき、関連したインデックス情報を同時に記録するこ
とで、このインデックス情報を再生時の検索情報として
利用できるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】サッカーや野球のスポーツ番組などを録
画した後で、そのスポーツ番組を再生する場合、最初か
らその映像を再生する場合は兎も角として、時間に余裕
がないようなときには記録した画像（映像フレーム）の
中でハイライトとなるシーンのみを抽出して再生したい
ことがある。

【０００３】記録された画像の中から特定のシーンを検
索する最も手軽で、最適な方法は早送り再生である。早
送り再生してその再生画面からハイライトとなるような
シーンを見つけ出す。

【０００４】業務用のビデオ記録装置で記録した画像情
報を再生する場合には、画像情報と共に時間情報（タイ
ムコードという）が記録されていることが多いので、ハ
イライトシーンを検索するときには、このタイムコード
を利用して検索することができる。

【０００５】また、画像を記録する場合、例えば上述し
たようなスポーツ番組を記録する場合、ハイライトシー
ンの検索を迅速かつ容易に行うため、ハイライトシーン
のところにインデックス情報を同時に記録することが考
えられる。再生時このインデックス情報を利用して高速
検索ができるからである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の画像検索方法にあって、画像にインデックス
情報が記録されていないものでは、早送り再生しながら
ハイライトシーンを検索する場合、巻き戻しや早送り再
生を何度か繰り返して初めて目的のハイライトシーンを
見つけ出すことができる。

【０００７】しかし、ハイライトシーンを検索するため
にはユーザも実際にその再生画像を見ながらハイライト
シーンの有無を判断する必要がある。したがってこの方
法による検索は時間がかかることである。

【０００８】また、画像を記録するときハイライトシー
ンに関連してインデックス情報を同時に記録し、このイ
ンデックス情報を画像検索情報として利用する検索情報
記録方法では、検索情報付加時に実際に記録すべき画像
を見て判断する必要がある。したがってこの方法では、
画像記録時間が長いときには検索情報付加作業も長時間
に亘ることになるので、あまり得策な手段とは言い難
い。そのため、記録した画像からパッケージビデオやテ
レビ番組を作成する場合には、全て人手に頼るため、時
間と労力を費やすことになる。

【０００９】また画像ライブラリのように膨大な量の画
像を記録しておく場合、記録してある画像の中から再生
したい画像を見つけ出す手段は実際に画像を再生し、目
視で探さざるを得ないのが現状である。

【００１０】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、スポーツ番組のようにハイラ
イトシーンが、特定の画像パターンとなることに注目
し、この特定の画像パターンのいくつかを参照画像とし
て予め用意し、この参照画像と再生画像（検索画像）と
を照合すると共に、その照合処理を自動化することで、
ハイライトシーンの検索を自動化および迅速化を達成し
たものである。

【００１１】またスポーツ番組のような画像を記録する
場合、上述したような参照画像との照合を行いながら画
像の記録を行うと共に、類似する画像が存在したとき、
その画像フレームに関連してインデックス情報を検索情
報として記録することで、事後の画像検索の高速化と作
業の効率化を図れるようにしたものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項１に記載したこの発明に係る画像検索方法で
は、特徴的画像を抽出するための参照画像が保存され、
記録装置より読み出した検索画像と上記参照画像とを照
合するステップと、照合した結果、上記参照画像に類似
する上記検索画像が検索されたとき、検索一致と見なす
ステップと、検索一致したとき、上記検索画像に関連し
た映像フレームから上記記録装置より記録画像を読み出
して再生するステップとからなることを特徴とする。

【００１３】請求項４に記載したこの発明に係る画像再
生装置では、画像を記録した記録装置と、この記録装置
にアクセスして上記画像を読み出す端末装置と、この端
末装置に接続され、その記録画像を再生する表示手段と
で構成され、上記記録装置には上記画像と共に、上記画
像の中の特徴的画像を抽出するための参照画像が記録さ
れ、上記端末装置には、上記記録装置から読み出した画
像と上記参照画像との照合を行い、上記参照画像に類似
する画像が検索されたときには、上記検索画像に関連し
た映像フレームから上記画像を読み出す画像検索手段が
設けられたことを特徴とする。

【００１４】また、請求項７に記載したこの発明に係る
画像検索方法では、特徴的画像を抽出するためのインデ
ックス情報が、画像信号と共に記録されているとき、当
該インデックス情報を検索するステップと、このインデ
ックス情報が検索されたとき、検索された上記画像信号
に関連した映像フレームから上記記録装置より上記画像
信号を再生するステップからなることとを特徴とする。

【００１５】請求項９に記載したこの発明に係る検索情
報記録方法では、特徴的画像を抽出するための参照画像
が用意され、この参照画像と記録すべき画像との照合を
行うステップと、照合した結果、類似する記録画像が検
索されたときには当該記録画像を抽出するインデックス
情報を生成するステップと、このインデックス情報を上
記記録画像と共に上記記録装置に記録するステップとか
らなることを特徴とする。

【００１６】また請求項１１に記載したこの発明に係る
検索情報記録装置では、画像の記録手段と、参照画像と
記録画像とを照合する照合手段と、この照合手段で照合
した結果、類似する記録画像が検索されたときインデッ
クス情報を生成するインデックス情報生成手段とを有す
る情報検索装置とで構成され、上記生成されたインデッ
クス情報は上記記録画像と共に上記記録手段で記録され
るようになされたことを特徴とする。

【００１７】例えば、サッカーやバスケットボール等の
スポーツ画像の再生や編集を行う場合、ゴールによる得
点が入ったときのシーンなどは、そのスポーツ画像のハ
イライトシーンと言える。このときのハイライトシーン
の画像パターンはそのスポーツ番組によって幾つかのパ
ターンに類型できる。そのそれぞれのパターンを画像処
理により参照画像として予め用意しておく。

【００１８】画像を再生したり、編集するときこの参照
画像との照合を行い、同一若しくは類似する画像と判断
されたとき、その映像フレーム若しくはこれよりも数秒
手前の映像フレームから再生を開始する。こうすれば、
ハイライトシーンをオペレータが検索するのではないの
で、ハイライトシーンの検索時間の短縮化と確実性を実
現できる。

【００１９】また、画像を記録するときにもこの参照画
像を用いて照合作業を行い、同一若しくは類似する画像
と判断されたときにはその画像がハイライトシーンであ
るものとして、その映像フレームに関連したインデック
ス情報を検索情報として同時に記録する。

【００２０】再生時や編集時には、このインデックス情
報が検出されたとき、その映像フレーム若しくはこれよ
りも数秒手前の映像フレームから再生を開始する。こう
すれば、上述したと同じくハイライトシーンの検索時間
の短縮化と確実性を実現できる。

【００２１】

【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る画像検索
方法、画像再生装置、検索情報記録方法および検索情報
記録装置を、スポーツ番組を録画したり、編集したりす
る場合に適用したときの一実施形態について図面を参照
して詳細に説明する。

【００２２】図１はこの発明を適用した画像の記録再生
および編集が可能な編集装置１０の一実施形態を示す要
部の系統図である。この編集装置１０は多数の画像（画
像データ）の記録装置１２，端末装置としての入力ワー
クステーション１４、入力ワークステーション１４に接
続された画像入力装置１６，画像再生用端末装置として
機能する再生ワークステーション２０、この再生ワーク
ステーション２０に接続された画像モニタ２２および編
集用に使用される画像および画像検索時に使用する参照
画像を保存するためのデータベースサーバ（ＤＢサー
バ）２４とで構成される。

【００２３】記録装置１２は画像サーバとして機能し、
この実施形態では多数の画像（画像データ）が保存され
ている。画像サーバ２２はある程度の書き込み、読み出
し速度および記録容量が必要であるため、この例ではＲ
ＡＩＤ（Redundant Arrays Inexpesive Discs）構成の
ディスクアレイ装置が使用されて構成される。

【００２４】画像サーバ１２への画像記録は、バス２６
を介して接続された入力ワークステーション１４を利用
して行う。したがって実際にはこの入力ワークステーシ
ョン１４には画像素材となるディスク，テープなどの再
生手段３０やビデオカメラ３２などの画像入力装置１６
が接続されている。入力ワークステーション１４として
はパーソナルコンピュータなどを使用することができ
る。

【００２５】画像サーバ１２からの画像再生は、バス２
６に接続された再生ワークステーション２０を利用して
行う。再生ワークステーション２０もパーソナルコンピ
ュータなどが使用される。画像モニタ２２に映し出され
た再生画像を見ながら、編集などが行われる。バス２６
に接続されたデータベースサーバ２４はある程度の書き
込み、読み出し速度および記録容量が必要であるため、
この例ではＲＡＩＤ構成のディスクアレイ装置が使用さ
れている。

【００２６】データベースサーバ２４には、画像検索時
の参照画像や、画像データを画像サーバ１２に記録する
ときに、生成されたインデックス情報などが記録され
る。記録される画像データは、入力ワークステーション
１４で例えばＭＰＥＧ２(Moving Picture Experts Grou
p-2)などによって圧縮符号化データ（ディジタルデー
タ）となされた上で、画像サーバ１２に記録される。

【００２７】以上のように編集装置１０を構成する場合
には、画像の再生装置としても機能すれば、インデック
ス情報を画像データと共に記録する検索情報記録装置と
しても機能することになる。すなわち、この編集装置１
０を画像再生装置として使用するときには、画像サーバ
１２が画像を記録した記録装置となり、この記録装置に
アクセスして画像を読み出す端末装置が再生ワークステ
ーション２０であり、この端末装置に接続され、その記
録画像を再生する表示手段が画像モニタ２２となる。

【００２８】そして、画像の中の特徴的画像を抽出する
ための参照画像は画像サーバ１２に記録される。データ
ベースサーバ２４に記録することもでき、実施形態は後
者の例である。データベースサーバ２４に記録するとき
には、インデックス情報の管理が容易になる。

【００２９】再生ワークステーション２０では、読み出
した画像と参照画像との照合を行い、参照画像に類似す
る画像が検索されたときには、検索画像に関連した映像
フレームから画像を読み出す画像検索処理が行われるこ
とになる。

【００３０】またこの編集装置１０を検索情報記録装置
として使用するときには、画像の記録手段が画像サーバ
１２であり、入力ワークステーション１４が、参照画像
と記録画像とを照合する照合手段と、この照合手段で照
合した結果、類似する記録画像が検索されたときインデ
ックス情報を生成するインデックス情報生成手段とを有
する情報検索装置として機能する。生成されたインデッ
クス情報は画像サーバ１２に記録される。インデックス
情報はデータベースサーバ２４に記録することもでき、
実施形態は後者の例である。データベースサーバ２４に
記録するときには、インデックス情報の管理が容易にな
る。

【００３１】さて、この発明では記録されている画像若
しくは記録しようとする画像におけるハイライトシーン
などの検索を容易に行えるようにするため以下のような
手段を講ずる。

【００３２】まず、画像検索のために参照画像を用意す
る。サッカーやバスケットボールのようなスポーツ番組
の場合、得点シーン（場面）などは通常検索対象になり
得るシーン（ハイライトシーン）と考えられる。例えば
サッカーでは選手がボールをゴールにシュートするよう
なシーンや、ペナルティーキック（ＰＫ）、フリーキッ
ク（ＦＫ）のシーンなどは何れもサッカーゲームのハイ
ライトシーンと言える。ゴールのシーンでもゴールが大
映しされ、ゴールポストやクロスバーがアップして映し
出されているシーンがあったり、ゴール全体が映し出さ
れている場合もある。ＰＫシーンやＦＫシーンの場合で
も、選手とボールが映し出されているシーン、地面にお
かれたボールが映し出されているシーンなどもこのハイ
ライトシーンに属するものと考えられる。これらのハイ
ライトシーンのそれぞれは何れも特徴的な画像パターン
となる。

【００３３】そこで、サッカーの場合には、これら幾つ
かのハイライトシーンをモデル画像（モデル映像フレー
ム）としてピックアップし、それらの画像データを画像
処理して、ゴール、ボール、選手など注目すべき部分の
画像情報（座標位置、サイズなど）などと共に、選手や
ボールなどの位置関係をデータ化した参照画像（デー
タ）を生成し、それぞれのハイライトシーンごとにデー
タベースサーバ２４に保存しておく。

【００３４】再生すべき画像に、ハイライトシーンを検
索すべきインデックス情報などが付加されていないとき
には、１フレームごとに画像サーバ１２から画像を読み
出し、読み出した画像（検索画像）と参照画像とを照合
することによって、同一若しくは類似する画像の存在を
確認する。そして、ある程度例えば７０％以上類似する
画像が存在していると判断されたとき画像検索が一致し
たと見なす。検索が一致するまでこの照合作業を継続す
る。そして検索一致となったときには、一致した映像フ
レーム若しくはこれよりも数秒手前の映像フレームから
再生（連続的な画像読み出し）を開始する。これによっ
て自動的に、しかも迅速にハイライトシーンの検索が終
了し、その画像を画像モニタ２２で再現できる。

【００３５】再生すべき画像に、ハイライトシーンを検
索すべきインデックス情報などが付加されているときに
は、画像サーバ１２から画像を読み出すとき、データベ
ースサーバ２４に記録されているこの画像に関連したイ
ンデックス情報も同時に読み出される。そして、インデ
ックス情報が検出された映像フレーム若しくはこれより
数秒前の映像フレームからその画像に関して再生処理を
継続する。これによって上述した例と同じく自動的に、
しかも迅速にハイライトシーンの検索が終了し、そのハ
イライトシーンに関する画像を画像モニタ２２で再現で
きる。

【００３６】このインデックス情報は、画像を記録する
ときに上述した参照画像を利用して生成され、生成され
たインデックス情報がデータベースサーバ２４に保存さ
れる。すなわち入力ワークステーション１４に取り込ま
れた画像は、データベースサーバ２４から読み出された
入力画像に関連した参照画像と、例えばフレーム単位で
照合される。記録しようとしているシーン特にハイライ
トシーンの時間情報と識別符号（ＩＤ）をインデックス
情報として生成し、このインデックス情報をバス２６を
介してデータベースサーバ２４の、当該画像（番組）に
関連したエリアに保存される。

【００３７】インデックス情報としては、スポーツ番組
に特有なシーンデータをインデックス情報として利用す
ることもできる。例えばハイライトシーンの種類（サッ
カーならば、ゴール寸前、ゴール直後、キックの前後な
ど）に応じた識別符号を、時間情報と共に記録すること
である。こうすれば、当該画像（番組）を再生すると
き、インデックス情報のうち識別符号を指定することに
よって、特定のハイライトシーンのみを抽出して再生す
ることができる。

【００３８】続いてこの発明に係る画像検索方法の一実
施形態を図２のフローチャートを参照しながら説明す
る。図２は、再生すべき画像に、ハイライトシーンを検
索すべきインデックス情報などが付加されていない場合
の画像検索例である。

【００３９】画像検索処理をスタートさせると、データ
ベースサーバ２４から再生する画像（番組）に対応した
参照画像データを読み出し、これを再生ワークステーシ
ョン２２のワーキングメモリ（ＲＡＭなど）に保存する
と共に、画像サーバ１２から対応する番組の画像データ
（１映像フレーム分）を取得する（ステップ４０）。参
照画像データは複数のハイライトシーンに関連した複数
の参照画像であるが、単一の参照画像を使用することも
できる。

【００４０】取得した１映像フレーム分の画像データ
（検索画像）は参照画像データと照合される（ステップ
４１）。そのため、検索画像の特徴的な部分画像の位置
関係（座標）や画像の大きさなどを抽出してディジタル
化し、このディジタルデータ同士で照合を行うことにな
る。

【００４１】検索画像の特徴的な画像の位置関係が、参
照画像の位置関係と一致するか、若しくは類似する比率
が基準値（例えば７０％）より大きいかどうかが判別さ
れる（ステップ４２）。全く同一（完全一致）の確率は
非常に低いが、７０％程度一致する確率は非常に高くな
るので、検索画像に対する検索一致確率は以外と高くな
る。

【００４２】参照画像と一致し、若しくは相当部分類似
する場合には、その検索映像フレームから頭出しを行
い、再生ワークステーション２０を利用して、圧縮符号
化された画像データの復元処理が行われ、復元された画
像信号が画像モニタ２２で再現される（ステップ４
３）。一致した映像フレームから再生するのではなく、
それよりも数秒手前のフレームから画像を再生するよう
にしてもよい。

【００４３】これらの位置関係が検索するシーン（映像
フレーム）で起こりうる位置関係と一致しない場合には
（ステップ４２）、この検索フレームが再生対象画像中
の最終フレームかどうかを判断する（ステップ４４）。
最終フレームである場合は検索処理を終了し、その旨を
オペレータに知らせる。知らせる手段は、画像モニタ２
２を利用したり、警告灯を点滅させたり、いろいろな手
段を採りうる。

【００４４】検索している映像フレームが最終フレーム
でない場合には検索すべき映像フレームを更新して次の
映像フレームに処理を移し（ステップ４５）、再び同じ
ような画像照合処理が行われる（ステップ４０）。この
ように実際に画像を再生することなく、検索対象の画像
を検索し、頭出し再生することができる。これにより検
索作業の完全自動化と、必要な検索時間の短縮が可能に
なる。

【００４５】次にこの発明に係る検索情報記録方法の一
実施形態を図３のフローチャートを参照しながら説明す
る。この場合には画像入力装置１６、入力ワークステー
ション１４および画像サーバ１２のそれぞれが使用され
る。まず、記録する画像を画像素材（画像入力装置１６
側）から１映像フレーム分取得し、圧縮符号化によって
ディジタルデータ化する（ステップ５０）。これと同時
に、記録すべき番組と同一対象画像に関する参照画像デ
ータをデータベースサーバ２４から取得して、これを入
力ワークステーション１２のワーキングメモリ（ＲＡＭ
など）に一時的に保存する（ステップ５０）。

【００４６】次に、取得した１フレーム分の画像データ
（検索画像）と参照画像とをソフトウェア解析してその
照合を行う。具体的には、その番組がサッカーであると
きはボールの位置と選手の位置の画面中の位置関係など
から、画像の同一若しくは類似関係を判断する（ステッ
プ５１）。

【００４７】画像の類似関係とは上述したようにある基
準値（例えば７０％）以上類似する点があれば、検索画
像は参照画像に類似すると見なし、検索一致のときに
は、その検索画像に関するインデックス情報（その映像
フレームの時間情報など）を検索情報としてデータベー
スサーバ２４に記録する（ステップ５２，５３）。そし
て、取得した１フレーム分の入力画像データを記録画像
データとして、画像サーバ１２に記録する（ステップ５
４）。検索不一致の場合には、直ちに当該検索画像フレ
ームを画像サーバ１２に記録する（ステップ５２，５
４）。

【００４８】次に、記録したこの入力画像が記録対象画
像中の最終フレームかどうかを判断し（ステップ５
５）、最終フレームである場合はインデックス情報の記
録処理を伴った画像記録処理を終了する。最終フレーム
でない場合は検索すべき画像を更新するため、画像の取
り込みが行われると共に、上述したと同様な検索処理が
実行される（ステップ５６、５０）。

【００４９】このように実際に画像を目視にて確認する
ことなく、記録対象の画像にインデックス情報を付加し
て自動的に記録することができる。このインデックス情
報が存在する場合には、その画像を再生するとき再生時
の画像検索としてこのインデックス情報を利用すること
ができ、結果として検索作業の大幅な短縮を図ることが
できる。上述した実施形態では、番組としてサッカーを
例示したが、その他のスポーツを記録する場合にも適用
できるのは容易に理解できる。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明では画像を
検索するに当たって、再生画像を目視にて確認すること
なく、予め用意された参照画像との照合を行い、同一若
しくは類似する画像と判断されたとき、その映像フレー
ム若しくはこれよりも数秒手前の映像フレームから再生
を開始するようにしたものである。こうすれば、ハイラ
イトシーンをオペレータが検索するのではないので、ハ
イライトシーンの検索時間の短縮化と確実性を実現でき
る。

【００５１】また、この発明では画像を記録するときに
もこの参照画像を用いて照合作業を行い、同一若しくは
類似する画像と判断されたときにはその画像がハイライ
トシーンであるものとして、目視確認に依存することな
くその映像フレームに関連したインデックス情報を検索
情報として同時に記録するようにしたものである。

【００５２】これによれば再生時や編集時には、このイ
ンデックス情報が検出されたとき、その映像フレーム若
しくはこれよりも数秒手前の映像フレームから再生を開
始することができるので、上述したと同じくハイライト
シーンの検索時間の短縮化と確実性を実現できる。した
がってこの発明はビデオ画像の再生時や画像編集時のみ
ならず、画像ライブラリ等で画像データを利用する場合
に適用して極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る再生装置および検索情報記録装
置を編集装置に適用した場合の一実施形態を示す要部の
系統図である。

【図２】この発明に係る画像検索方法の一実施形態を示
すフローチャートである。

【図３】この発明に係る検索情報記録方法の一実施形態
を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 編集装置 １２ 画像サーバ １４ 入力ワークステーション １６ 画像入力装置 ２０ 再生ワークステーション ２４ データベースサーバ ２６ バス ２２ 画像モニタ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特徴的画像を抽出するための参照画像が
   保存され、記録装置より読み出した検索画像と上記参照
   画像とを照合するステップと、 照合した結果、上記参照画像に類似する上記検索画像が
   検索されたとき、検索一致と見なすステップと、 検索一致したとき、上記検索画像に関連した映像フレー
   ムから上記記録装置より記録画像を読み出して再生する
   ステップとからなることを特徴とする画像検索方法。
2. 【請求項２】 上記参照画像が複数用意され、そのうち
   の１つでも上記検索画像に類似するとき、検索一致とす
   ることを特徴とする請求項１記載の画像検索方法。
3. 【請求項３】 上記画像の再生は、検索が一致した画像
   を含む映像フレームか若しくはそれよりも数秒手前の映
   像フレームから行うようにしたことを特徴とする請求項
   １記載の画像検索方法。
4. 【請求項４】 画像を記録した記録装置と、 この記録装置にアクセスして上記画像を読み出す端末装
   置と、 この端末装置に接続され、その記録画像を再生する表示
   手段とで構成され、 上記記録装置には上記画像と共に、上記画像の中の特徴
   的画像を抽出するための参照画像が記録され、 上記端末装置には、上記記録装置から読み出した画像と
   上記参照画像との照合を行い、上記参照画像に類似する
   画像が検索されたときには、上記検索画像に関連した映
   像フレームから上記画像を読み出す画像検索手段が設け
   られたことを特徴とする画像再生装置。
5. 【請求項５】 上記参照画像が複数用意され、そのうち
   の１つでも上記検索画像に類似するとき、当該検索画像
   に関連した映像フレームからその再生画像を上記表示手
   段に供給するようにしたことを特徴とする請求項４記載
   の画像再生装置。
6. 【請求項６】 上記画像の再生は、検索が一致した画像
   を含む映像フレームか若しくはそれよりも数秒手前の映
   像フレームから行うようにしたことを特徴とする請求項
   ４記載の画像再生装置。
7. 【請求項７】 特徴的画像を抽出するためのインデック
   ス情報が、画像信号と共に記録されているとき、当該イ
   ンデックス情報を検索するステップと、 このインデックス情報が検索されたとき、検索された上
   記画像信号に関連した映像フレームから上記記録装置よ
   り上記画像信号を再生するステップからなることとを特
   徴とする画像検索方法。
8. 【請求項８】 上記記録装置に記録すべきインデックス
   情報は、複数の特徴的画像を含む単一若しくは複数のイ
   ンデックス情報であることを特徴とする請求項７記載の
   画像検索方法。
9. 【請求項９】 特徴的画像を抽出するための参照画像が
   用意され、この参照画像と記録すべき画像との照合を行
   うステップと、 照合した結果、類似する記録画像が検索されたときには
   当該記録画像を抽出するインデックス情報を生成するス
   テップと、 このインデックス情報を上記記録画像と共に上記記録装
   置に記録するステップとからなることを特徴とする検索
   情報記録方法。
10. 【請求項１０】 上記参照画像は複数用意され、その何
    れかに上記記録画像が類似するときには、上記インデッ
    クス情報を生成するようにしたことを特徴とする請求項
    ９記載の検索情報記録方法。
11. 【請求項１１】 画像の記録手段と、 参照画像と記録画像とを照合する照合手段と、この照合
    手段で照合した結果、類似する記録画像が検索されたと
    きインデックス情報を生成するインデックス情報生成手
    段とを有する情報検索装置とで構成され、 上記生成されたインデックス情報は上記記録画像と共に
    上記記録手段で記録されるようになされたことを特徴と
    する検索情報記録装置。
12. 【請求項１２】 上記情報検索装置は、パーソナルコン
    ピュータが使用されたことを特徴とする請求項１１記載
    の検索情報記録装置。