JP2001069089A - ディジタル信号記録装置および記録方法、並びに記録媒体 - Google Patents

ディジタル信号記録装置および記録方法、並びに記録媒体

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JP2001069089A
JP2001069089A JP24543899A JP24543899A JP2001069089A JP 2001069089 A JP2001069089 A JP 2001069089A JP 24543899 A JP24543899 A JP 24543899A JP 24543899 A JP24543899 A JP 24543899A JP 2001069089 A JP2001069089 A JP 2001069089A
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Toshihiro Koyata
智弘 小谷田
Akira Oba
昭 大場
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正規化情報の変更による編集処理の前後等
の、複数種類のデータを記録する。 【解決手段】 符号化データが入力端子707を介して
演算器710に供給される。演算器710はさらに、正
規化情報変更回路709から数値データを供給され、こ
の数値データを符号化データ中のスケールファクタ情報
に加算することにより、例えば2dB毎のレベル調整等
の編集処理がなされる。演算器710の出力が適応ビッ
ト割当復号化回路706、逆直交変換回路703、70
4、705、帯域合成フィルタ701、702によって
順次処理され、再生データとして端子700から音声を
出力する構成に出力され、再生音声が出力される。ユー
ザは再生音声を試聴した上で所望の編集結果を選択する
ことができ、選択されたデータが端子711を介して記
録を行うための構成に供給されることによって、所望の
編集結果が編集前のデータとは別個に記録媒体に記録さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオデー
タ等に係るディジタル信号を記録するディジタル信号記
録装置および記録方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号の高能率符号化に係る従
来技術として、例えば、時間領域のオーディオ信号を単
位時間毎にブロック化し、ブロック毎の時間軸上の信号
を周波数軸上の信号に変換(直交変換)して複数の周波
数帯域に分割し、各帯域毎に符号化するブロック化周波
数帯域分割方式の一つである変換符号化方法が知られて
いる。また、時間領域のオーディオ信号を単位時間毎に
ブロック化せずに、複数の周波数帯域に分割して符号化
する非ブロック化周波数帯域分割方法の一つである帯域
分割符号化(サブ・バンド・コーディング(SBC:Su
b Band Coding ))方法が知られている。
【0003】さらに、上述の帯域分割符号化と変換符号
化とを組み合わせてなる高能率符号化方法も知られてい
る。この方法では、例えば、帯域分割符号化方式によっ
て分割した各帯域毎の信号を、変換符号化方式によって
周波数領域の信号に直交変換し、直交変換された各帯域
毎に符号化が施される。
【0004】ここで、上述した帯域分割符号化方式に使
用される帯域分割用フィルタとしては、例えばQMF(Q
uadrature Mirror filter)等のフィルタがある。QMF
については、例えば、 R.E.Crochiere Digital coding
of speech in subbands Bell Syst.Tech. J. Vol.55,
No.8(1976)に述べられている。また、ICASSP 83, BOST
ON Polyphase Quadrature filters-A new subband codi
ng technique JosephH. Rothweiler には、ポリフェー
ズ クワドラチャ フィルタ(Polyphase Quadrature fi
lter) などの等バンド幅のフィルタ分割手法および装置
が述べられている。
【0005】また、直交変換としては、例えば、入力オ
ーディオ信号を所定単位時間(フレーム)でブロック化
し、該ブロック毎に高速フーリエ変換(FFT)やコサ
イン変換(DCT)、モディファイドDCT変換(MD
CT)等を行うことで時間軸を周波数軸に変換するよう
な方法が知られている。MDCTについては、例えば、
ICASSP 1987 Subband/Transform Coding Using Filter
Bank Designs Based on Time Domain Aliasing Cancell
ation J.P.Princen A.B.Bradley Univ. of Surrey Roy
al Melbourne Inst.of Tech. に述べられている。
【0006】一方、周波数帯域分割された各周波数成分
を量子化する際に、人間の聴覚特性を考慮した周波数分
割幅を用いる符号化方法が知られている。すなわち、臨
界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれる、帯域幅が高
域程広くなるような帯域幅が広く用いられている。この
ような臨界帯域を用いてオーディオ信号を複数バンド
(例えば25バンド)の帯域に分割することがある。こ
のような帯域分割方法によれば、各帯域毎のデータを符
号化する際に、各帯域毎に所定のビット配分、或いは各
帯域毎に適応的なビット配分による符号化が行われる。
例えば、MDCT処理によって生成されるMDCT係数
データを上述したようなビット配分によって符号化する
場合には、各ブロック毎に対応して生成される各帯域毎
のMDCT係数データに対して適応的なビット数が配分
され、そのようなビット数配分の下で符号化が行われ
る。
【0007】このようなビット配分方法およびそれを実
現する装置についての公知文献として、例えば以下のよ
うなものが挙げられる。まず、例えばIEEE Transaction
s ofAccoustics,Speech,and Signal Processing,vol.AS
SP-25,No.4,August(1977)には、各帯域毎の信号の大き
さに基づいてビット配分を行う方法が記載されている。
また、例えばICASSP 1980 Thecritical band coder--di
gital encoding of the perceptual requirements of
the auditory system M.A. Kransner MIT には、聴覚マ
スキングを利用することによって各帯域毎に必要な信号
対雑音比を得て固定的なビット配分を行う方法が記載さ
れている。
【0008】また、各帯域毎の符号化に際しては、各帯
域毎に正規化を行って量子化を行うことにより、より効
率的な符号化を実現するいわゆるブロックフローティン
グ処理が行われている。例えば、MDCT処理によって
生成されるMDCT係数データを符号化する際には、各
帯域毎に上述のMDCT係数の絶対値の最大値等に対応
した正規化を行った上で量子化を行うことにより、より
効率的な符号化が行われる。正規化処理は例えば以下の
ように行われる。すなわち、予め番号付けされた複数種
類の値を用意し、それら複数種類の値の内で各ブロック
についての正規化に係るものを所定の演算処理によって
決定し、決定した値に付されている番号を正規化情報と
して使用する。複数種類の値に対応する番号付けは、例
えば、番号の1の増減に、オーディオレベルの2dBの
増減が対応する等の一定の関係の下で行われる。
【0009】上述したような方法で高能率符号化された
符号化データは、次のようにして復号化される。まず、
各帯域毎のビット配分情報、正規化情報等を参照して、
符号化データに基づいてMDCT係数データを生成する
処理がなされる。このMDCT係数データに基づいてい
わゆる逆直交変換が行われることにより、時間領域のデ
ータが生成される。高能率符号化の過程で帯域分割用フ
ィルタによる帯域分割が行なわれていた場合は、帯域合
成フィルタを用いて時間領域のデータを合成する処理が
さらになされる。
【0010】加算、減算等の処理によって正規化情報を
変更することにより、符号化データを復号化してなる時
間領域の信号に関して、振幅の大きさすなわち再生レベ
ルの調整、フィルタ機能等を実現するデータの編集方法
が知られている。この方法によれば、加算、減算等の演
算処理によって再生レベルの調整等の操作を行うことが
できるので、装置の構成が容易に実現できると共に、不
要な復号化、符号化等を行う必要がないため、信号品質
の劣化を伴わずに再生レベルの調整等の編集処理を行う
ことが可能となる。また、この方法では、復号化によっ
て生成される信号の時間間隔相当分を変化させることな
く符号化データを変更することが可能なので、復号化に
よって生成される信号の一部分のみを、他の部分に影響
を与えることなく変更することが可能となる。
【0011】なお、正規化情報を変更する方法以外の方
法でも、例えば復号化後に生成される信号と元の信号と
の時間関係、すなわち位相関係の遅延量を把握すること
により、復号化によって生成される信号の時間間隔相当
分が同一となるような符号化データを作成することが可
能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな符号化データを復号化する復号化装置に、符号化デ
ータの正規化情報の変更等に係る編集機能が備えられて
いない場合、例えば光磁気ディスク等の記録媒体に記録
されている高能率符号化信号をそのまま復号化する処理
のみが実行可能である。すなわち、この場合には、復号
側での処理対象には選択、変更等の余地が無かった。
【0013】また、一般に、符号化データを編集し、編
集結果を記録媒体に書き込んだ場合には、編集結果とし
て所望の効果が得られていないとその後に判断される場
合等にも、編集前の状態(例えばオリジナルの音源から
光磁気ディスクに最初に記録した際の状態)に完全に戻
すことはできない。
【0014】これらの問題に対処し、ユーザ等の利便を
図る方法の一つとして、編集処理によって生成される1
種類または複数種類の符号化データ、および編集処理を
施される前の符号化データ等の複数種類の符号化データ
を記録媒体上に記録することが考えられる。
【0015】従って、この発明の目的は、記録媒体上に
複数種類の符号化データを記録することを可能とするデ
ィジタル信号記録装置および記録方法、並びに、そのよ
うなデータが記録されてなる記録媒体を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
ディジタル信号を符号化することによって符号化データ
を生成し、符号化データを所定の記録媒体に記録する記
録装置において、入力ディジタル信号を複数の周波数帯
域成分に分割する帯域分割手段と、帯域分割手段の出力
に基づいて、時間および周波数に関連して特定される複
数個の2次元ブロック内の信号成分を生成する手段と、
生成される信号成分に基づいて各ブロック内の信号成分
を正規化処理して正規化情報を生成する手段と、2次元
ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係数を計算す
る量子化係数計算手段と、量子化係数計算手段の出力に
基づいてビット配分量を決定する手段と、正規化情報と
ビット配分量とに応じて、2次元ブロック内の信号成分
を量子化してなる量子化データと、2次元ブロック毎の
情報圧縮パラメータとに基づいて所定フォーマットの符
号化データを生成する符号化データ生成手段と、符号化
データ中の所望のデータ部分について正規化情報を変更
する正規化情報変更手段とを含む符号化手段を備え、入
力ディジタル信号に基づいて生成される第1の符号化デ
ータと、符号化データに正規化情報変更手段による処理
が施されてなる1種類または複数種類の第2の符号化デ
ータとを、記録媒体に別個に記録することを特徴とする
ディジタル信号記録装置である。
【0017】請求項8の発明は、入力ディジタル信号を
符号化することによって符号化データを生成し、符号化
データを所定の記録媒体に記録する記録方法において、
入力ディジタル信号を複数の周波数帯域成分に分割する
帯域分割ステップと、帯域分割ステップの結果に基づい
て、時間および周波数に関連して特定される複数個の2
次元ブロック内の信号成分を生成するステップと、生成
される信号成分に基づいて各ブロック内の信号成分を正
規化処理して正規化情報を生成するステップと、2次元
ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係数を計算す
る量子化係数計算ステップと、量子化係数計算手段の出
力に基づいてビット配分量を決定するステップと、正規
化情報とビット配分量とに応じて、2次元ブロック内の
信号成分を量子化してなる量子化データと、2次元ブロ
ック毎の情報圧縮パラメータとに基づいて所定フォーマ
ットの符号化データを生成する符号化データ生成ステッ
プと、符号化データ中の所望のデータ部分について正規
化情報を変更する正規化情報変更ステップとを含む符号
化ステップを備え、入力ディジタル信号に基づいて生成
される第1の符号化データと、符号化データに正規化情
報変更手段による処理が施されてなる1種類または複数
種類の第2の符号化データとを、記録媒体に別個に記録
することを特徴とするディジタル信号記録方法である。
【0018】請求項9の発明は、入力ディジタル信号を
複数の周波数帯域に分割し、時間位置および周波数帯域
に関連して特定される複数個のブロック内の信号成分を
生成し、生成される信号成分に基づいて各ブロック内の
信号成分を正規化処理する過程を含む符号化方法によっ
て形成された、正規化された信号成分と当該正規化処理
に係る正規化情報とを含む所定フォーマットの符号化デ
ータが記録されてなる記録媒体において、入力ディジタ
ル信号に基づいて生成される第1の符号化データと、符
号化データに正規化情報変更手段による処理が施されて
なる1種類または複数種類の第2の符号化データとが別
個に記録されてなることを特徴とする記録媒体である。
【0019】以上のような発明によれば、記録媒体上に
例えば正規化情報を変更することによる編集処理が施さ
れる前後の符号化データ等、複数種類の符号化データを
別個に記録することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について、
図1を参照して説明する。この発明の一実施形態は、帯
域分割符号化(SBC)、適応変換符号化(ATC)及
び適応ビット割当ての各処理を施すことにより、オーデ
ィオPCM信号等の入力ディジタル信号を高能率符号化
する符号化処理系を含むディジタル信号記録装置に対し
てこの発明を適用したものである。ここで、処理対象と
される入力ディジタル信号としては、例えば人の話声、
歌声、楽器の音等の各種のオーディオ信号をディジタル
化してなるディジタルオーディオデータ信号、ディジタ
ルビデオ信号等が可能である。
【0021】例えばサンプリング周波数が44.1kH
zの場合、入力端子100を介して0〜22kHzのオ
ーディオPCM信号が帯域分割フィルタ101に供給さ
れる。帯域分割フィルタ101は、供給される信号を0
〜11kHz帯域と11kHz〜22kHz帯域とに分
割する。11〜22kHz帯域の信号はMDCT(Modif
ied Discrete Cosine Transform)回路103およびブロ
ック決定回路109、110、111に供給される。
【0022】また、0kHz〜11kHz帯域の信号は
帯域分割フィルタ102に供給される。帯域分割フィル
タ102は、供給される信号を5. 5kHz〜11kH
z帯域と0〜5. 5kHz帯域とに分割する。5.5〜
11kHz帯域の信号はMDCT回路104およびブロ
ック決定回路109、110、111に供給される。ま
た、0〜5. 5kHz帯域の信号は、MDCT回路10
5およびブロック決定回路109、110、111に供
給される。帯域分割フィルタ101、102は、例えば
QMFフィルタ等を用いて構成することができる。ブロ
ック決定回路109は、供給される信号に基づいてブロ
ックサイズを決定し、決定したブロックサイズを示す情
報をMDCT回路103および出力端子113に供給す
る。
【0023】ブロック決定回路110は、供給される信
号に基づいてブロックサイズを決定し、決定したブロッ
クサイズを示す情報をMDCT回路104および出力端
子115に供給する。ブロック決定回路111は、供給
される信号に基づいてブロックサイズを決定し、決定し
たブロックサイズを示す情報をMDCT回路105お。
よび出力端子117に供給する。ブロック決定回路10
9、110、111の動作により、直交変換に先立っ
て、入力データに応じて適応的にブロックサイズ(ブロ
ック長)が変化させられる。
【0024】MDCT回路103,104,105に供
給される、各帯域毎のデータの例を図2に示す。ブロッ
ク決定回路109,110,111の動作により、帯域
分割フィルタ101、102から出力される計3個のデ
ータについて、各帯域毎について独立に直交変換ブロッ
クサイズを設定することができると共に、信号の時間特
性、周波数分布等により時間分解能を切り換えることが
可能とされている。すなわち、信号が時間的に準定常的
である場合には、図2Aに示すような、直交変換ブロッ
クサイズを例えば11.6msと大きくするLong
Modeが用いられる。
【0025】一方、信号が非定常的である場合には、直
交変換ブロックサイズをLongMode時に比べて2
分割または4分割とするモードが用いられる。より具体
的には、全てを4分割して例えば2.9msとするSh
ort Mode(図2B参照)、或いは、一部を2分
割して例えば5.8msとし、他の一部を4分割して例
えば2.9msとするMiddle Mode−a(図
2C参照)または、Middle Mode−b(図2
D参照)が用いられる。このように時間分解能を様々に
設定することにより、実際の複雑な入力信号に適応でき
るようになされる。
【0026】回路規模等に係る制約に考慮しながら、直
交変換ブロックサイズの分割をさらに複雑なものとする
ことにより、実際の入力信号をより適切に処理できるこ
とは明白である。上述したようなブロックサイズは、ブ
ロック決定回路109,110,111によっての決定
され、決定されたブロックサイズの情報はMDCT回路
103,104,105およびビット割り当て算出回路
118に供給されると共に、出力端子113、115、
117を介して出力される。
【0027】図1に戻り、MDCT回路103は、ブロ
ック決定回路109によって決定されたブロックサイズ
に応じてMDCT処理を行う。かかる処理によって生成
される高域のMDCT係数データまたは周波数軸上のス
ペクトルデータは、臨界帯域毎にまとめられて適応ビッ
ト割り当て符号化回路106およびビット割り当て算出
回路118に供給される。MDCT回路104は、ブロ
ック決定回路110によって決定されたブロックサイズ
に応じてMDCT処理を行う。かかる処理によって生成
される中域のMDCT係数データまたは周波数軸上のス
ペクトルデータは、ブロックフローティングの有効性を
考慮して臨界帯域幅を細分化する処理を施された後に適
応ビット割り当て符号化回路107およびビット割り当
て算出回路118に供給される。
【0028】MDCT回路105は、ブロック決定回路
111によって決定されたブロックサイズに応じてMD
CT処理を行う。かかる処理の結果としての低域のMD
CT係数データまたは周波数軸上のスペクトルデータ
は、臨界帯域(クリティカルバンド)毎にまとめる処理
を施された後に適応ビット割り当て符号化回路108お
よびビット割り当て算出回路118に供給される。ここ
で、臨界帯域とは、人間の聴覚特性を考慮して分割され
た周波数帯域であり、ある純音の周波数近傍の同じ強さ
の狭帯域バンドノイズによって当該純音がマスクされる
時に、当該狭帯域バンドノイズの帯域のことである。臨
界帯域は、高域ほど帯域幅が広くなるという性質があ
る。0〜22kHzの全周波数帯域は、例えば25のク
リティカルバンドに分割されている。
【0029】ビット割当算出回路118は、供給される
MDCT係数データまたは周波数軸上のスペクトルデー
タ、およびブロックサイズ情報に基づいて、後述するよ
うなマスキング効果等を考慮して上述の臨界帯域および
ブロックフローティングを考慮した各分割帯域毎のマス
キング量、エネルギーおよび或いはピーク値等を計算
し、計算結果に基づいて各帯域毎にブロックフロ−ティ
ングの状態を示すスケ−ルファクタ、および割当てビッ
ト数を計算する。計算された割当てビット数は、適応ビ
ット割当符号化回路106、107、108に供給され
る。以下の説明において、ビット割り当ての単位とされ
る各分割帯域を単位ブロックと表記する。
【0030】適応ビット割当符号化回路106は、ブロ
ック決定回路109から供給されるブロックサイズ情
報、ビット割り当て算出回路118から供給される割当
ビット数および正規化情報としてのスケールファクタ情
報に応じて、MDCT回路103から供給されるスペク
トルデータまたはMDCT係数データを再量子化(正規
化して量子化)する処理を行う。かかる処理の結果とし
て、符号化フォーマットに則した符号化データが生成さ
れる。この符号化データは演算器120に供給される。
適応ビット割当符号化回路107は、ブロック決定回路
110から供給されるブロックサイズ情報、ビット割り
当て算出回路118から供給される割当ビット数および
スケールファクタ情報に応じて、MDCT回路104か
ら供給されるスペクトルデータまたはMDCT係数デー
タを再量子化する処理を行う。かかる処理の結果とし
て、符号化フォーマットに則した符号化データが生成さ
れる。この符号化データが演算器121に供給される。
【0031】適応ビット割当符号化回路108は、ブロ
ック決定回路110から供給されるブロックサイズ情
報、ビット割り当て算出回路118から供給される割当
ビット数およびスケールファクタ情報に応じて、MDC
T回路105から供給されるスペクトルデータまたはM
DCT係数データを再量子化する。かかる処理の結果と
して、符号化フォーマットに則した符号化データが生成
される。この符号化データが演算器122に供給され
る。
【0032】符号化データのフォーマットの一例を図3
に示す。ここで、左側に示した数値0,1,2,‥‥,
211はバイト数を表しており、この一例では212バ
イトを1フレームの単位としている。先頭の0バイト目
の位置には、図1中のブロック決定回路109、11
0、111において決定された、各帯域のブロックサイ
ズ情報を記録する。次の1バイト目の位置には、記録す
る単位ブロックの個数の情報を記録する。例えば高域側
になる程、ビット割当算出回路118によってビット割
当が0とされて記録が不必要となる場合が多いため、こ
のような状況に対応するように単位ブロックの個数を設
定することにより、聴感上の影響が大きい中低域に多く
のビットを配分するようになされている。それと共に、
かかる1バイト目の位置にはビット割当情報の2重書き
を行なっている単位ブロックの個数、及びスケールファ
クタ情報の2重書きを行なっている単位ブロックの個数
が記録される。
【0033】2重書きとは、エラー訂正用に、あるバイ
ト位置に記録されたデータと同一のデータを他の場所に
記録する方法である。2重書きされるデータの量を多く
する程、エラーに対する強度が向上するが、2重書きさ
れるデータの量を少なくする程、スペクトラムデータに
使用できるデータ容量が多くなる。この符号化フォーマ
ットの一例では、ビット割当情報、スケールファクタ情
報のそれぞれについて独立に2重書きを行なう単位ブロ
ックの個数を設定することにより、エラーに対する強度
と、スペクトラムデータを記録するために使用されるビ
ット数とを適切なものとするようにしている。なお、そ
れぞれの情報について、規定されたビット内でのコード
と単位ブロックとの個数の対応は、あらかじめフォーマ
ットとして定めている。
【0034】1バイト目の位置の8ビットにおける記録
内容の一例を図4に示す。ここでは、最初の3ビットを
実際に記録される単位ブロックの個数の情報とし、後続
の2ビットをビット割当情報の2重書きを行なっている
単位ブロックの個数の情報とし、最後の3ビットをスケ
ールファクタ情報の2重書きを行なっている単位ブロッ
クの個数の情報とする。
【0035】図3の2バイト目からの位置には、単位ブ
ロックのビット割当情報が記録される。ビット割当情報
の記録のために、単位ブロック1個当たり例えば4ビッ
トが使用される。これにより、0番目の単位ブロックか
ら順番に記録される単位ブロックの個数分のビット割当
情報が記録されることになる。ビット割当情報のデータ
の後に、各単位ブロックのスケールファクタ情報が記録
される。スケールファクタ情報の記録のために、単位ブ
ロック1個当たり例えば6ビットが使用される。これに
より、0番目の単位ブロックから順番に記録される単位
ブロックの個数分のスケールファクタ情報が記録され
る。
【0036】スケールファクタ情報の後に、単位ブロッ
ク内のスペクトラムデータが記録される。スペクトラム
データは、0番目の単位ブロックより順番に、実際に記
録させる単位ブロックの個数分記録される。各単位ブロ
ック毎に何本のスペクトラムデータが存在するかは、あ
らかじめフォーマットで定められているので、上述した
ビット割当情報によりデータの対応をとることが可能と
なる。なお、ビット割当が0の単位ブロックについては
記録を行なわない。
【0037】このスペクトラム情報の後に、上述したス
ケールファクタ情報の2重書き、およびビット割当情報
の2重書きを行なう。この2重書きの記録方法は、個数
の対応を図4に示した2重書きの情報に対応させるだけ
で、その他の点については上述のスケールファクタ情
報、およびビット割当情報の記録と同様である。最後の
バイトすなわち211バイト目、およびその1バイト前
の位置すなわち210バイト目には、それぞれ、0バイ
ト目と1バイト目の情報が2重書きされる。これら2バ
イト分の2重書きはフォーマットとして定められてお
り、スケールファクタ情報の2重書きやビット割当情報
の2重書きのような、2重書き記録の可変の設定はでき
ない。
【0038】なお、入力端子100を介して供給される
PCMサンプルについては、1フレーム内に1024サ
ンプルが含まれるが、前半の512サンプルは先行する
隣接フレームでも使用される。また、後半の512サン
プルは後続する隣接フレームでも使用される。このよう
なフレームの取り扱いは、MDCT処理でのオーバーラ
ップに鑑みたものである。
【0039】図1に戻り、正規化情報変更回路119
は、低域、中域、高域に対応してスケールファクタ情報
の変更に係る値を生成し、低域、中域、高域に対応する
値をそれぞれ、演算器120、121、122に供給す
る。演算器120は、適応ビット割当符号化回路106
から供給される符号化データ中のスケールファクタ情報
に、正規化情報変更回路119から供給される値を加算
する。但し、正規化情報変更回路119から出力される
値が負の場合は、演算器120は減算器として作用する
ものとする。また、演算器121は、適応ビット割当符
号化回路107から供給される符号化データ中のスケー
ルファクタ情報に、正規化情報変更回路119から供給
される値を加算する。但し、正規化情報変更回路119
から出力される値が負の場合は、演算器121は減算器
として作用するものとする。
【0040】また、演算器122は、適応ビット割当符
号化回路108から供給される符号化データ中のスケー
ルファクタ情報に、正規化情報変更回路119から供給
される値を加算する。但し、正規化情報変更回路119
から出力される値が負の場合は、演算器122は減算器
として作用するものとする。ここで、正規化情報変更回
路119は、例えば操作パネル等を介してユーザ等によ
ってなされる操作に従って動作する。この場合、ユーザ
等が所望する、レベル調整、フィルタ処理等の機能(こ
れらについては後述する)が実現される。演算器12
0、121、122の出力は、それぞれ出力端子11
2、114、116を介して例えば光磁気ディスク等の
記録媒体に記録を行うための一般的な記録系(図示せ
ず)に供給される。
【0041】記録系では、トラックのアドレスを適切に
制御する等の方法で編集処理の結果として生成される1
種類または複数種類の符号化データを、編集処理前のデ
ータとは別個に記録する処理がなされる(かかる処理に
ついては後述する)。これにより、編集処理の結果とし
て生成される1種類または複数種類の符号化データ、お
よび/または編集処理前のデータを記録してなる記録媒
体を作成することができる。なお、記録媒体としては、
光磁気ディスク以外にも、磁気ディスク等のディスク状
記録媒体、磁気テープ、光テープ等のテープ状記録媒
体、或いはICメモリ、メモリスティック、メモリカー
ド等を用いることができる。
【0042】各処理についてより詳細に説明する。ま
ず、ビット割当て処理についてより詳細に説明する。ビ
ット割り当て算出回路118の構成の一例を図5に示
す。入力端子301を介して、MDCT回路103、1
04、105からの周波数軸上のスペクトルデータ又は
MDCT係数、およびブロック決定回路109、11
0、111からのブロックサイズ情報がエネルギー算出
回路302に供給される。エネルギー算出回路302
は、例えば当該単位ブロック内での各振幅値の総和を計
算する等の方法で単位ブロック毎のエネルギーを計算す
る。
【0043】エネルギー算出回路302の出力の一例を
図6に示す。図6では、各バンド毎の総和値のスペクト
ルSBを、先端に丸を付した縦方向の線分によって示
す。ここで、横軸が周波数、縦軸が信号強度をそれぞれ
示す。なお、図示が煩雑となるのを避けるため、図6中
ではB12のスペクトルのみに符号「SB」を付し、ま
た、単位ブロックによる分割数を12ブロック(B1〜
B12)とした。なお、エネルギー算出回路302の代
わりに振幅値のピーク値、平均値等を計算する構成を設
け、振幅値のピーク値、平均値等の計算値に基づいてビ
ット割当て処理を行うようしても良い。
【0044】また、エネルギー算出回路302は、スケ
ールファクタ値を決定する処理を行う。具体的には、例
えばあらかじめスケールファクタ値の候補として幾つか
の正の値を用意し、それらの内、単位ブロック内のスペ
クトルデータ又はMDCT係数の絶対値の最大値以上の
値をとるものの中で最小のものを当該単位ブロックのス
ケールファクタ値として採用する。スケールファクタ値
の候補は、実際の値と対応した形で、例えば数ビットを
用いて番号付けを行ない、その番号をROM等(図示せ
ず)に記憶させておけば良い。この際に、スケールファ
クタ値の候補は、番号順に例えば2dBの間隔での値を
持つように規定しておく。ある単位ブロックについて上
述したようにして採用されたスケールファクタ値に付さ
れている番号が当該単位ブロックについてのスケールフ
ァクタ情報とされる。
【0045】エネルギー算出回路302の出力すなわち
スペクトルSBの各値は、畳込みフイルタ回路303に
送られる。畳込みフイルタ回路303は、スペクトルS
Bのマスキングにおける影響を考慮するために、スペク
トルSBに所定の重み付け関数を掛けて加算するような
畳込み(コンボリユーション)処理を施す。畳込み処理
について図6を参照して詳細に説明する。上述したよう
に、図6には、ブロック毎の(すなわち帯域毎の)スペ
クトルSBの一例が図示されている。そして、畳込みフ
イルタ回路303によってなされる畳込み処理により、
点線で示す部分の総和が計算される。畳込みフイルタ回
路303は、例えば、入力データを順次遅延させる複数
の遅延素子と、これら遅延素子からの出力にフイルタ係
数(重み付け関数)を乗算する複数の乗算器と、各乗算
器出力の総和をとる総和加算器とから構成することがで
きる。
【0046】図5に戻り、畳込みフイルタ回路303の
出力は演算器304に供給される。演算器304には、
さらに、許容関数(マスキングレベルを表現する関数)
が(n−ai)関数発生回路305から供給される。演
算器304は、許容関数に従って、畳込みフイルタ回路
303によって畳み込まれた領域における、許容可能な
ノイズレベルに対応するレベルαを計算する。ここで、
許容可能なノイズレベル(許容ノイズレベル)に対応す
るレベルαとは、後述するように、逆コンボリユーショ
ン処理を行うことによって、クリテイカルバンドの各バ
ンド毎の許容ノイズレベルとなるようなレベルである。
レベルαの算出値は、許容関数を増減させることによっ
て制御される。
【0047】すなわち、許容ノイズレベルに対応するレ
ベルαは、クリテイカルバンドのバンドの低域から順に
与えられる番号をiとすると、次の式(1)で求めるこ
とができる。
【0048】α=S−(n−ai) (1) 式(1)において、n,aは定数でa>0、Sは畳込み
処理されたスペクトルの強度であり、式(1)中(n−
ai)が許容関数となる。一例としてn=38,a=1
とすることができる。
【0049】演算器304によって計算されるレベルα
が割算器306に伝送される。割算器306は、レベル
αを逆コンボリユーションする処理を行い、その結果と
してレベルαからマスキングスペクトルを生成する。こ
のマスキングスペクトルが許容ノイズスペクトルとな
る。なお、逆コンボリユーション処理を行う場合、一般
的には複雑な演算が行われる必要があるが、この発明の
一実施形態では、簡略化した割算器306を用いて逆コ
ンボリユーションを行っている。マスキングスペクトル
は、合成回路307に供給される。合成回路307に
は、さらに、後述するような最小可聴カーブRCを示す
データが最小可聴カーブ発生回路312から供給され
る。
【0050】合成回路307は、割算器306の出力で
あるマスキングスペクトルと最小可聴カーブRCのデー
タとを合成することにより、マスキングスペクトルを生
成する。生成されるマスキングスペクトルが減算器30
8に供給される。減算器308には、さらに、エネルギ
ー検出回路302の出力、すなわち帯域毎のスペクトル
SBが遅延回路309によってタイミングを調整された
上で供給される。減算器308は、マスキングスペクト
ルとスペクトルSBとに基づく減算処理を行う。
【0051】かかる処理の結果として、ブロック毎のス
ペクトルSBの、マスキングスペクトルのレベル以下の
部分がマスキングされる。マスキングの一例を図7に示
す。スペクトルSBにおける、マスキングスペクトルの
レベル(MSと表記する)以下の部分がマスキングされ
ていることがわかる。なお、図示が煩雑となるのを避け
るため、図7中ではB12においてのみ、スペクトルに
符号「SB」を付すと共にマスキングスペクトルのレベ
ルに符号「MS」を付した。
【0052】雑音絶対レベルが最小可聴カーブRC以下
ならばその雑音は人間には聞こえない。最小可聴カーブ
は、コーデイングが同じであっても例えば再生時の再生
ボリユームの違いによって異なる。但し、実際のデジタ
ルシステムでは、例えば16ビットダイナミックレンジ
への音楽データの入り方にはさほど違いがないので、例
えば4kHz付近の最も耳に聞こえやすい周波数帯域の
量子化雑音が聞こえないとすれば、他の周波数帯域では
この最小可聴カーブのレベル以下の量子化雑音は聞こえ
ないと考えられる。
【0053】従って、例えばシステムの持つワードレン
グスの4kHz付近の雑音が聞こえないような使い方を
する場合、最小可聴カーブRCとマスキングスペクトル
MSとを合成することによって許容ノイズレベルを得る
ようにすれば、この場合の許容ノイズレベルは図8中の
斜線で示す部分となる。なお、ここでは、最小可聴カー
ブの4kHzのレベルを例えば20ビット相当の最低レ
ベルに合わせている。図8では、各ブロック内の水平方
向の実線としてSB、各ブロック内の水平方向の点線と
してMSをそれぞれ示した。但し、図示が煩雑となるの
を避けるため、図8ではB12のスペクトルのみについ
て符号「SB」、「MS」を付した。また、図8では、
信号スペクトルSSを一点鎖線で示した。
【0054】図5に戻り、減算器308の出力は許容雑
音補正回路310に供給される。許容雑音補正回路31
0は、例えば等ラウドネスカーブのデータ等に基づい
て、減算器308の出力における許容雑音レベルを補正
する。すなわち、許容雑音補正回路310は、上述した
マスキング、聴覚特性等の様々なパラメータに基いて、
各単位ブロックに対する割り当てビットを算出する。許
容雑音補正回路310の出力は、出力端子311を介し
て、ビット割り当て算出回路118の最終的な出力デー
タとして出力される。ここで、等ラウドネスカーブと
は、人間の聴覚特性に関する特性曲線であり、例えば1
kHzの純音と同じ大きさに聞こえる各周波数での音の
音圧を求めて曲線で結んだもので、ラウドネスの等感度
曲線とも呼ばれる。
【0055】また、この等ラウドネスカーブは、図8に
示した最小可聴カーブRCと同じ曲線を描く。この等ラ
ウドネスカーブにおいては、例えば4kHz付近では1
kHzのところより音圧が8〜10dB下がっても1k
Hzと同じ大きさに聞こえ、逆に、50Hz付近では1
kHzでの音圧よりも約15dB高くないと同じ大きさ
に聞こえない。このため、最小可聴カーブRCのレベル
を越える雑音(許容ノイズレベル)が等ラウドネスカー
ブに沿った周波数特性を持つようにすれば、その雑音が
人間に聞こえないようにすることができる。等ラウドネ
スカーブを考慮して許容ノイズレベルを補正すること
は、人間の聴覚特性に適合していることがわかる。
【0056】ここで、スケールファクタ情報についてよ
り詳細に説明する。スケールファクタ値の候補として、
例えばビット割当て算出回路118内のメモリ等に予め
複数個の(例えば63個の)正の値が用意されている。
それらの値の内、ある単位ブロック内のスペクトルデー
タ又はMDCT係数の絶対値の最大値以上の値をとるも
のの内で最小のものが当該単位ブロックのスケールファ
クタ値として採用される。採用されたスケールファクタ
値に対応する番号が当該単位ブロックのスケールファク
タ情報とされ、符号化データ中に記録される。ここで、
スケールファクタ値の候補として予め用意されている複
数個の正の値に対しては、例えば6ビットを用いて番号
付けが予め行われており、複数個の正の値は、番号順に
例えば2dBの間隔で並ぶものとする。
【0057】加算、減算等の演算によってスケールファ
クタ情報を操作することにより、再生されるオーディオ
データについて例えば2dB毎のレベル調整を行うこと
ができる。例えば、正規化情報変更回路119から全て
同じ数値を出力し、その数値を全単位ブロックのスケー
ルファクタ情報に加算または減算する処理により、全単
位ブロックに対して2dBづつのレベル調整を行うこと
が可能とされる。正し、加減算の結果として生成される
スケールファクタ情報は、フォーマットで定められた範
囲に収まるように制限される。
【0058】また、例えば、正規化情報変更回路119
から単位ブロック毎に独立な数値を出力し、それらの数
値を各単位ブロックのスケールファクタ情報に加算また
は減算する処理により、単位ブロック毎のレベル調整を
行うことができ、その結果としてフィルタ機能を実現す
ることができる。より具体的には、正規化情報変更回路
119が単位ブロックの番号と、当該単位ブロックのス
ケールファクタ情報とに加算または減算すべき値との組
を出力させる等の方法で、単位ブロックと、当該単位ブ
ロックのスケールファクタ情報に加算または減算すべき
値とが対応付けられるようにする。
【0059】上述したようなスケールファクタ情報の変
更を行うことにより、後述するこの発明の他の実施形態
における機能(図10〜図14参照)と同様な機能が実
現される。なお、この発明の一実施形態は、QMFフィ
ルタによる帯域分割とMDCTによる直交変換を用いた
符号化方式とを用いて上述したような機能を実現するも
のであるが、帯域分割方法および符号化方式は、QMF
およびMDCTに限定されるものではない。すなわち、
正規化情報とビット割り当て情報による量子化を行う方
式であれば、例えばフィルタバンク等を利用するサブバ
ンドコーディングを行う場合等においても、この発明の
一実施形態と同様な機能を実現することができる。
【0060】次に、この発明の他の実施形態について図
9を参照して説明する。例えば光磁気ディスク等の記録
媒体から再生された符号化データが入力端子707に供
給される。また、符号化処理において使用されたブロッ
クサイズ情報、すなわち図1中の出力端子113、11
5、117の出力信号と等価のデータが入力端子708
に供給される。また、正規化情報変更回路709は、例
えば操作パネル等を介して行われるユーザ等による指令
に従って、編集処理に係るパラメータ、すなわち各単位
ブロックのスケールファクタ情報に加算または減算すべ
き値を生成する。
【0061】符号化データは、入力端子707から演算
器710に供給される。演算器710は、さらに、正規
化情報変更回路709から数値データを供給される。演
算器710は、供給される符号化データ中のスケールフ
ァクタ情報に対して、正規化情報変更回路119から供
給される数値データを加算する。但し、正規化情報変更
回路119から出力される数値が負の数の場合は、演算
器710は減算器として作用するものとする。演算器7
10の出力は、適応ビット割当復号化回路706、およ
び出力端子711に供給される。
【0062】適応ビット割当復号化回路706は、適応
ビット割当情報を参照してビット割当てを解除する処理
を行う。適応ビット割当て復号化回路706の出力は、
逆直交変換回路703、704、705に供給される。
逆直交変換回路703、704、705は、周波数軸上
の信号を時間軸上の信号に変換する処理を行う。逆直交
変換回路703の出力は、帯域合成フィルタ701に供
給される。また、逆直交変換回路704、705の出力
は、帯域合成フィルタ702に供給される。逆直交変換
回路703,704,705としては、逆モディファイ
ドDCT変換回路(IMDCT)等を用いることができ
る。
【0063】合成フィルタ702は、供給される信号を
合成し、合成結果を帯域合成フィルタ701に供給す
る。帯域合成フィルタ701は、供給される信号を合成
し、合成結果を出力端子700に供給する。このように
して、逆直交変換回路703、704、705の出力で
ある各部分帯域の時間軸上信号が全帯域信号に復号化さ
れる。帯域合成フィルタ701、702としては、例え
ばIQMF(Inverse Quadrature Mirror filter)等を使
用することができる。復号化された全帯域信号は、出力
端子700を介して、D/A変換器、スピーカ等を含
む、再生音声を出力するための一般的な構成(図示せ
ず)に供給される。
【0064】演算器710による加算または減算によっ
てスケールファクタ情報を操作することにより、再生デ
ータについて例えば2dB毎のレベル調整を行うことが
できる。例えば、正規化情報変更回路709から全て同
じ数値を出力し、その数値を全単位ブロックのスケール
ファクタ情報に一律に加算または減算する処理により、
全単位ブロックに対して2dBを単位とするレベル調整
を行うことが可能とされる。かかる処理においては、加
減算の結果として生成されるスケールファクタ情報がフ
ォーマットで定められたスケールファクタ値の範囲内に
収まるような制限がなされる。
【0065】また、例えば、正規化情報変更回路709
から単位ブロック毎に独立な数値を出力し、それらの数
値を各単位ブロックのスケールファクタ情報に加算また
は減算する処理によって単位ブロック毎のレベル調整を
行うことができ、その結果としてフィルタ機能を実現す
ることができる。より具体的には、正規化情報変更回路
709が単位ブロックの番号と、当該単位ブロックのス
ケールファクタ情報に加算または減算すべき値との組を
出力させる等の方法で、単位ブロックと当該単位ブロッ
クのスケールファクタ情報に加算または減算すべき値と
が対応付けられるようにする。
【0066】スケールファクタ情報を変更することによ
る編集処理について詳細に説明する。適応ビット割当符
号化回路706から出力される符号化データに反映され
る正規化処理(ブロックフローティング処理)の一例を
図10に示す。図10では、0〜9までの番号が付され
た10個の正規化レベルが予め用意されているものとし
た。各単位ブロック中で最大のスペクトルデータ又はM
DCT係数を上回るものの内で最小の正規化レベルに対
応する番号を、当該単位ブロックのスケールファクタ情
報とする。従って、図10では、ブロック番号0に対応
するスケールファクタ情報は5となり、ブロック番号1
に対応するスケールファクタ情報は7となる。他のブロ
ックについても同様にスケールファクタ情報が対応させ
られる。図3を参照して上述したように、スケールファ
クタ情報は符号化データに書き込まれる。一般には、こ
れらの正規化情報に基づいて復号化がなされる。
【0067】図10に示したようなスケールファクタ情
報の操作の一例を図11に示す。正規化情報調整回路1
19が全単位ブロックについて−1なる値を出力し、こ
の値−1が演算器120,121,122によって図1
0に示したようなスケールファクタ情報に加算される
と,図11に示すような、スケールファクタ情報が元の
値より1小さい値とされる。このような処理により、各
単位ブロック内のスペクトルデータまたはMDCT係数
例えば2dB低い値として復号されることになり、信号
レベルを例えば2dB低化させるレベル調整がなされ
る。
【0068】また、符号化データ中のスケールファクタ
情報を正規化情報変更回路709によって操作する処理
の他の一例を図12に示す。正規化情報変更回路119
が図10中のブロック番号3のブロックに対しては−6
なる値、ブロック番号4のブロックに対しては−4なる
値、をそれぞれ出力して、それらの値をブロック番号
3、ブロック番号4のブロックのスケールファクタ情報
にそれぞれ加算することにより、ブロック番号3および
4のブロックのスケールファクタ値が0とされる。この
ような処理により、フィルタリング処理が行われる。図
12に示した例は、負の数の加算(減算)によってスケ
ールファクタ値を例えば0とするものであるが、例えば
所望のブロックのスケールファクタ値を強制的に0とす
るようにしても良い。
【0069】なお、図10〜図12を参照した上述の説
明においては、単位ブロックの個数を0〜4の5個、正
規化候補番号の個数を0〜9の10個としているが、現
実の記録媒体、例えば光磁気ディスクの1種であるMD
(ミニディスク)に用いられているフォーマットでは、
単位ブロックの個数が0〜51の52個、正規化候補番
号の個数が0〜63の64個とされている。このような
範囲内で、単位ブロック、スケールファクタ情報の変更
等に係るパラメータを細かに指定することにより、より
精緻なレベル調整、フィルタ処理等を行うことが可能と
なる。
【0070】図10〜図12を参照して上述したような
処理に加えて、この発明の一実施形態およびこの発明の
他の実施形態では、時間軸方向でスケールファクタを変
更することにより、フェード、ワウ等の機能が実現され
る。時間軸方向でなされるスケールファクタの変更の一
例について説明する。まず、スケールファクタ情報に変
更処理を施さない場合、図13に示すように、時間軸方
向でフレーム0〜フレーム4の順に符号化データとして
出力されるものとする。ここでは、各フレームは5個の
ブロックからなるものとして図示した。
【0071】図14に示すように、変更値算出回路11
9が最初のフレーム(フレーム0)に対するスケールフ
ァクタ情報の変更値として−8を算出し、これによって
最初のフレームに対応して−16dBのレベル調整が行
われる。以下、後続のフレーム1、2、3、4に対して
変更値をそれぞれ−6、−4、−2、0、とすることに
より、レベルを徐々に元の符号化データのレベルと同様
にしていくことにより、フェードイン機能を実現するこ
とができる。なお、説明を簡明なものとするために、図
13、図14では、フレーム0〜フレーム4のスペクト
ルデータまたはMDCT係数は同一であるとしたが、こ
のような場合以外にも適用できることは明らかである。
【0072】また、上述の説明では、簡明を期するため
に非常に簡単なフェードイン機能の一例を示したが、フ
ェードアウト機能も含め、より細かな設定を行うことが
できる。例えば1フレームは約11.6msecに相当
するので、フェードインまたはフェードアウトの所望の
レベル遷移時間が何フレーム分に相当するかは除算によ
って算出でき、算出値を用いて所望のレベル遷移時間を
実現することができる。また、上述のフェードインの一
例ではレベル遷移の形状が直線形状とされているが、レ
ベル遷移の形状として例えばサインカーブやログカーブ
等を用いる等、より多彩な機能を実現することが可能で
あることは明白である。また、特に幾つかの機能を限定
的に使用する場合は、使用される機能に対応する変更値
のデータパターン等を、例えば装置内のROM等に記憶
する構成を用いても良い。
【0073】上述した時間軸方向でのスケールファクタ
の変更の一例は、再生レベルをフレーム単位で変更する
ものである。これに対して、フィルタリングの条件、周
波数等をフレーム単位で変更することにより、フェイズ
シフター、ワウといったエフェクト機能を実現すること
も可能である。このような場合について説明する。ま
ず、スケールファクタ情報を操作しない場合、図15に
示すように、時間軸方向にフレーム0、フレーム1、フ
レーム2の順で符号化データが処理されるものとする。
【0074】ここで、変更値算出回路713により、特
定の間隔で所々の単位ブロックのスケールファクタ情報
が非常に小さいレベルを示すように変更し、変更に係る
単位ブロックを各フレーム毎に変化させるようにした場
合を図16に示す。これは周波数軸上でノッチフィルタ
或いはコムフィルタを形成し、カットする周波数を時間
パラメータで変化させたことに相当する。このようにし
て、フェイズシフト機能が実現される。また、各フレー
ム内の所々の単位ブロックのレベルを0とするようにス
ケールファクタ情報を変更することにより、ワウを実現
することができる(図17参照)。
【0075】上述したフェーダー機能の場合と同様に、
変更値算出回路713によってカットレベル、カットす
る周波数等を細かに設定することにより、フェイズシフ
ター、ワウ等を実現する機能を精緻化することができ
る。
【0076】上述したこの発明の他の実施形態に、例え
ば光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒
体、磁気テープ、光テープ等のテープ状記録媒体、或い
はICメモリ、メモリスティック、メモリカード等の記
録媒体に記録を行うための記録系を付加することによ
り、編集結果に沿って記録媒体を書き換えることが可能
とされる。また、図9中の出力端子711を介して編集
結果を出力し、出力した編集結果を記録媒体に書き加え
るようにすれば、簡単な構成によって記録媒体上のスケ
ールファクタ情報等の変更に対応する書き換えを行うこ
とができる。これらの構成により、再生結果を参照しな
がら(すなわち、試聴しながら)ユーザ等が編集処理を
行い、編集結果に沿って記録媒体を書き換えることがで
きる。このような操作により、正規化情報の変更等に係
る編集処理結果を保持できると共に、編集処理結果が記
録されてなる記録媒体を作成することができる。
【0077】この発明によって実現される編集操作につ
いて、フェードイン操作を例としてより具体的に説明す
る。ここでは、MD等の記録媒体に対する記録、再生機
能を含む、種々の音源(CD(コンパクトディスク)や
磁気テープ等の記録媒体、ラジオ放送等によって供給さ
れる音声データ等)を扱うことができるオーディオコン
ポーネントシステムに、ユーザ等による操作を行うため
のパーソナルコンピュータを接続した構成を前提として
説明する。
【0078】図18に、第1の操作画面を示す。かかる
画面はパーソナルコンピュータのモニタに表示され、マ
ウス等によってクリックすることで操作可能な幾つかの
表示部を有する。アイコン901はフェードイン操作を
行う際にクリックすべきアイコンであり、アイコン90
2はフェードアウト操作を行う際にクリックすべきアイ
コンである。また、アイコン903はレベル調整を行う
際にクリックすべきアイコンである。なお、その他のア
イコンは、例えばシャッフル再生、リピート再生等の操
作に対応している。また、編集対象のトラックの選択
は、例えば表示枠904内にMD内のトラックを一覧表
の形で表示し、その中からマウス操作によって所望のト
ラックを指定する等の操作によって行われる。すなわ
ち、第1の操作画面上で、編集操作、編集対象トラック
等を選択することができる。
【0079】図19に、第2の操作画面を示す。かかる
画面はパーソナルコンピュータのモニタに表示され、マ
ウス等によってクリックすることで数値入力等の操作が
可能な幾つかの表示枠を有する。表示枠1001は時間
設定に係る表示枠である。すなわち、1001aにフェ
ードイン時間が表示され、1001a内の上向き/下向
きの三角形をクリックすることにより、フェードイン時
間を増大/減少させることができる。なお、フェードイ
ン時間は、例えば1秒から15秒の間で0.1秒刻みで
設定できる。表示枠1002は形状設定に係る表示枠で
ある。すなわち、1002bの三角形をクリックするこ
とによって幾つかのフェードイン形状が表示され、それ
らの内から、所望の形状をドローアンドドロップの操作
によって指定する等の操作によってフェードイン形状を
選択できるようになされている。ここで、フェードイン
形状としては、直線状(時間当たりのレベル変化量一
定)のものの他に、正弦波状のもの等を用いることがで
きる。
【0080】また、表示枠1003は、フェードイン処
理を行うトラックの直前のトラックに対する処理を選択
するための表示である。ここでは、そのようなトラック
を消す/残す/残して分割するという3種類の操作の内
から選択できるようになされている。また、表示100
4はフェードイン形状を示している。ここでは、直線形
状とされているが、表示枠1002等を介して入力する
ことにより、他の形状を選択することも可能とされてい
る。また、表示1004において、マウスによるドラッ
グ操作によって立ち上がり位置やフェード終了位置の変
更を行うことが可能とされている。これによってフェー
ド長が変更される場合には、表示枠1001a内に表示
されている数値も連動して変更される。また、表示10
05は、トラック中での時間位置を大まかに表してお
り、矢印1006の位置をマウスによるドラッグ操作に
よって変更することにより、フェードインに係る部分の
トラック中での時間位置を変化させることができる。
【0081】各表示枠に対する設定が行われると、その
設定に対応する試行的な再生(リハーサル再生)が行わ
れる。リハーサル再生は、ユーザが設定条件を変更す
る、或いは表示枠1008をクリックするまで、所定の
上限回数まで繰り返し行われる。この際の上限回数も別
途設定することができる。設定条件が変更された場合に
は、新しい条件に沿ったリハーサル再生が引き続いて行
われる。また、表示枠1008をクリックすることによ
り、第2の操作画面における設定が確定し、その設定を
前提とした、例えば記録媒体上のスケールファクタを書
き換える等の処理が開始される。また、表示枠1007
をクリックすることにより、第2の操作画面が終了し、
例えば図18に示した第1の操作画面に移行する。
【0082】上述の説明は、オーディオコンポーネント
システムに、ユーザ等による操作を行うためのパーソナ
ルコンピュータを接続した構成を前提としたものであ
る。これに対して、オーディオコンポーネントシステム
等の操作パネル、または赤外線等を用いた遠隔操作部等
を介してユーザ等による操作を行うようにしても良い。
この場合、入力操作は、入力ボタンやポインティングデ
バイスを用いて行うようにすれば良い。また、特に数値
入力等をジョグダイアル等を介して行うようにすれば、
操作性を向上させることができる。
【0083】上述したような編集処理は、フレーム単位
で行うことが可能である。このような処理について図2
0を参照して説明する。図20Aには、時間方向に連続
するフレームの例として、(N−2)番目,(N−1)
番目,N番目,(N+1)番目,(N+2)番目,(N
+3)番目のフレームを図示した。ここで、N番目のフ
レームについてスケールファクタ情報の変更を行うこと
により、変更後のフレームNaを得る場合を考える。図
20Bに示すように、フレームNaは、変更前のN番目
のフレームと同じ、(N−1)番目のフレームと(N+
1)番目のフレームとの間に位置すべきフレームであ
る。
【0084】編集処理の結果として得られるフレームN
aがフレームNが記憶されていた位置に上書きされるよ
うに記憶媒体を書き換えるようにした場合には、フレー
ムNaに対応する再生音声が所望のものでなかったとそ
の後に判断される場合等に、編集前の状態(例えばオリ
ジナルの音源から光磁気ディスクに最初に記録した際の
状態)に完全に戻すことはできない。そこで、この発明
では、編集処理の結果として得られるフレームNaを編
集前の対応するフレームN、とは別個に記録するように
している。この際のアドレス管理について、図21を参
照してより詳細に説明する。記録媒体上で、図21Aに
示すように、(N−2)番目のフレームと(N−1)番
目のフレームとが例えばアドレス0x0000を起点と
して記録され、また、(N+1)番目、(N+2)番目
および(N+3)番目のフレームとが例えばアドレス0
x0350を起点として記録されている場合を考える。
さらに、N番目のフレームが例えばアドレス0x01A
8を起点として記録され、さらに、フレームNaが例え
ばアドレス0x027cを起点として記録されているも
のとする。
【0085】この場合に、アドレス0x0000→アド
レス0x01A8→アドレス0x0350の順に復号化
する処理を行えば、N番目のフレームが予め記録されて
いたままの形で復号される(図21B参照)。また、ア
ドレス0x0000→アドレス0x027c→アドレス
0x0350の順に復号化する処理を行えば、N番目の
フレームとしてフレームNaが復号されることになる
(図21C参照)。なお、図21の一例では、アドレス
指定を16ビットにて行い、また、1フレームの大きさ
を212バイトとしているが、アドレス指定のためのビ
ット長や1フレームの大きさが他の値であっても、この
発明を適用することは可能である。
【0086】上述したような処理におけるアドレス管理
は、記録媒体の記録フォーマットに応じて行われる。例
えば記録媒体として光磁気ディスクを用いる場合には、
書き換え可能なTOC部(UTOC等)を、例えば図2
1A等の状況に応じて書き換えるようにし、そのように
書き換えたTOC部のデータに基づいてアドレス管理が
行われる。このような処理の一例について図22を参照
して説明する。図22Aに示す処理手順に従って順次形
成される楽曲情報を、図22B,図22C,図22Dに
模式的に示す。ステップS201として、予め記録され
ていた楽曲情報(図22BにおけるSource)を図
22Cに示すような3個の楽曲情報(トラック1、トラ
ック2、トラック3)に分割する。このような分割は、
記録媒体としてMDを使用する場合には一般的に行われ
ており、分割に係るアドレス情報をUTOC部で管理す
ることによって実現される。
【0087】さらに、分割された3個の楽曲情報につい
てユーザが識別できるように名前をつける。この名前
は、例えばユーザ等の入力によって設定することができ
る(ステップS202)。この名前は、ユーザ等が識別
できるものであれば種々の形態のものを用いることがで
きる。名前に係る情報はUTOCにて管理される。この
一例では、トラック1、トラック2、トラック3を、P
1−Source、P2−Source、P3−Sou
rceとそれぞれ名付けている(図22C参照)。
【0088】そして、例えばP1−Source、P3
−Sourceについてスケールファクタ情報等を変更
することによる編集操作を行い、編集操作の結果として
得られる楽曲情報を新たなトラックとして記録する(ス
テップS203)。すなわち、図22Cに示すように、
P1−SourceおよびP3−Sourceがそれぞ
れ編集されてなる楽曲情報がそれぞれ、トラック4およ
びトラック5として記録される。編集結果としてのトラ
ック4およびトラック5の楽曲情報についても、例えば
ユーザ等の入力によって名前が設定される(ステップS
204)。
【0089】この一例では、トラック4およびトラック
5を、例えば、それぞれP1−EditおよびP3−E
ditと名付けている。このようにして、編集前の楽曲
情報(P1−Source、P3−Source)と、
編集によって得られる楽曲情報(P1−Edit、P3
−Edit)とが同一の記録媒体上に別個に記録された
状況とすることができる。かかる状況においては、編集
によって得られる楽曲情報が所望のものでなかった場合
に、その楽曲情報に対応する編集前の楽曲情報に完全に
戻すことができる。
【0090】上述した一例について、再生時の処理につ
いて説明する。一般に、MDではUTOC等において再
生されるべきトラックのアドレスが管理される。図23
では、アドレスが変更され得るトラックについて再生さ
れるアドレス位置にあるものに斜線を付して示した。図
23Aに示すようにP1−Source、P2−Sou
rce、P3−Sourceをそれぞれ、トラック1、
2、3に対応させ、P1−Edit、P3−Editを
それぞれ、トラック4、5に対応させる場合(すなわ
ち、図22Dと同一のアドレス管理を行う場合)には、
P1−Source、P2−Source、P3−So
urceから構成される曲が再生される。この場合、ト
ラック4、5に対応させられているP1−Editおよ
びP3−Editは再生されない。
【0091】一方、図23Bに示すようにP1−Edi
t、P2−Source、P3−Editをそれぞれ、
トラック1、2、3に対応させ、P1−Sourceお
よびP3−Sourceをそれぞれ、トラック4、5に
対応させる場合には、P1−Edit、P2−Sour
ce、P3−Editから構成される曲が再生される。
この場合、トラック4、5に対応させられているP1−
SourceおよびP3−Sourceは再生されな
い。図23Aの場合と図23Bの場合とで再生される音
声を聴き比べることにより、ユーザ等が編集結果を確認
することができる。
【0092】次に、編集前および編集後のトラックの並
べ替え、試聴、所望の編集結果の確定等の一連の操作手
順について説明する。図24に、そのような操作手順の
一例を示す。ステップS301では楽曲を構成する部分
の数nの入力を受け付ける。図22を参照して上述した
一例では、最初に楽曲を3分割しているので入力枠20
01に「3」が入力される。例えばパーソナルコンピュ
ータを介して操作を行う場合の入力画面の一例を図25
Aに示す。ステップS302では、n個の構成部分に対
応する、例えば編集前後のトラック番号等の曲情報の入
力を受け付ける。
【0093】図22の一例では、1番目の曲情報とし
て、編集前の楽曲部分であるトラック1と、編集後の楽
曲部分であるトラック4とが入力枠2002に入力さ
れ、2番目の曲情報として、編集前の楽曲部分であるト
ラック2が入力枠2003に入力され、さらに、3番目
の曲情報として、編集前の楽曲部分であるトラック3
と、編集後の楽曲部分であるトラック5とが入力枠20
04に入力される。入力画面の一例を図25Bに示す。
このような入力は、ユーザが行うようにしても良いし、
例えばトラック毎につける名前から、曲の構成部分とト
ラック番号等の曲情報との対応付けを自動的に行うよう
にしても良い。但し、この場合には、トラック毎につけ
る名前が対応関係に係る系統的なものとされる必要があ
る。
【0094】ステップS303では、再生可能なパター
ンを表示する。すなわち、図22のについては、a,
b,c,dの4種類の再生パターンが可能である旨が表
示枠2005に表示される。ステップS304として、
ユーザ等による、試聴したい再生パターンの選択を受け
付ける。この際には、ステップS3で表示された再生パ
ターンの内の何れかを特定する入力(例えばa,b,
c,dの何れか等)を行えば良く、各パターンに含まれ
るトラックを個々に問題とする必要は無い。その後、選
択された再生パターンに従って再生音声が出力され、ユ
ーザ等は、再生音声を試聴した上で、当該再生パターン
を採用するか否かを決定することができる。ステップS
305では、当該再生パターンを採用するか否かについ
ての入力を受け付ける。当該再生パターンを採用する旨
の入力がなされる場合にはステップS306に移行し、
それ以外の場合にはステップS304に移行して、他の
再生パターンの選択を受け付ける。
【0095】ステップS306では、ステップS305
にて採用することが確定された再生パターンを1個のト
ラックにするか否かについての入力を受け付ける。ステ
ップS306にて、再生パターンを1個のトラックにす
る旨の入力がなされる場合にはステップS307に移行
し、それ以外の場合にはステップS308に移行する。
ステップS307では結合処理を行い、ステップS30
8では並べ変え処理を行う。ステップS307、或いは
ステップS308が完了するとステップS309に移行
する。
【0096】ステップS309では、ステップS305
にて採用が確定された再生パターンに寄与しないトラッ
クを消去するか否かについての入力を受け付ける。ステ
ップS309にて、採用が確定された再生パターンに寄
与しないトラックを消去する旨の入力がなされる場合に
はステップS310に移行し、それ以外の場合には処理
を終了する。ステップS310では、採用が確定された
再生パターンに寄与しないトラックを消去する処理を行
う。
【0097】図21等を参照して上述した一例は、編集
処理によって生成されるフレームNaを、編集がなされ
ていないフレームNと別個に同一の記録媒体上に記録す
るようにしたものである。これに対して、例えばフレー
ムNについて複数種類の編集処理を行ってフレームN
a,Na’,Na’’,・・・を生成して、それらのフ
レームの各々を、フレームNと別個に同一の記録媒体上
に記録するようにしても良い。この場合には、フレーム
Na,Na’,Na’’の内で、曲全体についての再生
出力の中でユーザ等が最良であると判断したものを記録
媒体に記録する等の操作が可能となる。
【0098】なお、上述したこの発明の一実施形態にお
いても、符号化時にPCMに係る512サンプルが同一
な時間相当となる複数のフレームを作成し、それらのフ
レームを各々別個に記録するようなアドレス管理を行う
ことによっても、図21Aに示したようなデータを記録
媒体上に記録することが可能である。
【0099】上述したこの発明の一実施形態、この発明
の他の実施形態は、MDCTと、人間の聴覚特性を考慮
した帯域分割と、各帯域毎のビット配分とを組合わせ、
さらに各帯域毎の正規化および量子化を行うことによる
高能率符号化方式における符号化データを前提として、
この発明を適用したものである。これに対して、例えば
MPEGオーディオ規定に従う符号化データフォーマッ
ト等の他の符号化方式を前提としてこの発明を適用する
ことも可能である。MPEGオーディオ規定に従う符号
化データフォーマットを図26に示す。
【0100】ヘッダは32ビット(固定長)とされ、ヘ
ッダ内には、同期用のワード、ID,レイヤ層、プロテ
クンビット、ビットレートインデックス、サンプリング
周波数、バディングビット、プライベートビット、モー
ド、コピーライトの有無、オリジナル/コピーの別、エ
ンファシス等の情報が記録される。ヘッダに続いてエラ
ーチェック用のデータ(オプション)が記録される。エ
ラーチェック用のデータに続いてオーディオデータが記
録される。このオーディオデータがサンプルデータと共
に、リングアロケーション情報、スケールファクタ情報
を含んでいるので、かかるデータフォーマットに対して
この発明を適用することが可能である。
【0101】なお、正規化情報としては、符号化の方式
等によってスケールファクタ情報以外のものが用いられ
ることがある。そのような場合にも、この発明を適用す
ることは可能である。
【0102】また、この発明は、上述したこの発明の一
実施形態、この発明の他の実施形態等に限定されるもの
ではなく、種々の変形、変更が可能である。
【0103】
【発明の効果】この発明によれば、例えばオーディオデ
ータに係る符号化データについて、スケールファクタ情
報の変更等に係る編集処理によって生成される1種類ま
たは複数種類の符号化データ、および、編集処理を施さ
れる前の符号化データ等の複数種類のデータが記録媒体
上に記録される。
【0104】このため、再生側で、例えば光磁気ディス
ク等の記録媒体に記録されている符号化データに基づい
て、複数種類の再生出力を得ることができる。
【0105】このような複数種類の再生出力を試聴し、
試聴結果に基づいて符号化データを取捨選択する等の処
理を行うことができる。例えば、ユーザ等が所望の符号
化データとして指定したデータを再生し易いように並べ
替え、結合等のアドレス管理を行うと共に、所望の符号
化データ以外のデータは消去する等の処理を行うことが
可能となる。
【0106】特に、編集処理を行った後も編集処理を施
される前の符号化データを記録媒体上に記録しておくこ
とができるので、編集処理の結果として所望の再生出力
を実現するデータが得られないと判断された場合等に、
編集処理を施される前の符号化データを復元することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図2】各帯域毎の直交変換ブロックサイズについて説
明するための略線図である。
【図3】この発明を適用することが可能な符号化データ
フォーマットの一例を示す略線図である。
【図4】図7中の1バイト目のデータの詳細を示した略
線図である。
【図5】ビット割当算出回路の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図6】臨界帯域、ブロックフローティング等を考慮し
て分割された帯域のスペクトルの一例を示す略線図であ
る。
【図7】マスキングスペクトルの一例を示す略線図であ
る。
【図8】最小可聴カーブ、マスキングスペクトルの合成
について説明するための略線図である。
【図9】この発明の他の実施形態の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図10】正規化情報の生成について説明するための略
線図である。
【図11】正規化情報の変更によるレベル操作について
説明するための略線図である。
【図12】正規化情報の変更によるフィルタ操作につい
て説明するための略線図である。
【図13】時間軸方向の処理単位であるフレームと、ブ
ロックとの関係の一例を示す略線図である。
【図14】図13に示したフレームに対して、正規化情
報の変更を行うことによってフェードイン機能を実現す
る場合について説明するための略線図である。
【図15】時間軸方向の処理単位であるフレームと、ブ
ロックとの関係の他の例を示す略線図である。
【図16】図15に示したフレームに対して、正規化情
報の変更を行うことによってフェイズシフト機能を実現
する場合について説明するための略線図である。
【図17】図15に示したフレームに対して、正規化情
報の変更を行うことによってワウ機能を実現する場合に
ついて説明するための略線図である。
【図18】この発明による編集処理における入力画面の
一例を示す略線図である。
【図19】この発明による編集処理における入力画面の
他の例を示す略線図である。
【図20】フレーム単位での編集処理について説明する
ための略線図である。
【図21】図20に示す編集処理にかかるアドレス管理
について説明するための略線図である。
【図22】アドレス管理に係る処理手順について説明す
るための略線図である。
【図23】アドレス管理と再生音声の関係について説明
するための略線図である。
【図24】編集に関連した一連の操作手順について説明
するためのフローチャートである。
【図25】図24における操作手順に関連した画面表示
の一例を示す略線図である。
【図26】この発明を適用することが可能な符号化デー
タフォーマットの他の例を示す略線図である。
【符号の説明】
101、102・・・帯域分割フィルタ、103、10
4、105・・・直交変換回路、119・・・正規化情
報変更回路、120、121、122・・・演算器(減
算器)、706・・・適応ビット割当復号化回路、70
9・・・正規化情報変更回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 7/30 G10L 9/18 M Fターム(参考) 5D044 AB05 BC06 CC04 GK07 GL01 GL02 GL10 5D045 DA20 5J064 BA13 BA16 BB12 BC02 BC08 BC12 BC17 BC18 BD03 5K041 AA00 BB00 CC01 DD02 EE36 EE40 EE53 FF36 HH01 HH09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル信号を符号化することに
    よって符号化データを生成し、符号化データを所定の記
    録媒体に記録する記録装置において、 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域成分に分割する
    帯域分割手段と、 上記帯域分割手段の出力に基づいて、時間および周波数
    に関連して特定される複数個の2次元ブロック内の信号
    成分を生成する手段と、 生成される信号成分に基づいて各ブロック内の信号成分
    を正規化処理して正規化情報を生成する手段と、 上記2次元ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係
    数を計算する量子化係数計算手段と、 上記量子化係数計算手段の出力に基づいてビット配分量
    を決定する手段と、 上記正規化情報と上記ビット配分量とに応じて、上記2
    次元ブロック内の信号成分を量子化してなる量子化デー
    タと、上記2次元ブロック毎の情報圧縮パラメータとに
    基づいて所定フォーマットの符号化データを生成する符
    号化データ生成手段と、 上記符号化データ中の所望のデータ部分について上記正
    規化情報を変更する正規化情報変更手段とを含む符号化
    手段を備え、 入力ディジタル信号に基づいて生成される第1の符号化
    データと、上記符号化データに上記正規化情報変更手段
    による処理が施されてなる1種類または複数種類の第2
    の符号化データとを、記録媒体に別個に記録することを
    特徴とするディジタル信号記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記記録媒体に記録されている符号化データに基づいて
    再生出力を行う再生手段をさらに有し、 上記第1の符号化データと上記第2の符号化データとの
    内の何れか1個を選択し、選択した符号化データに基づ
    く再生出力を行うことを特徴とするディジタル信号記録
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記再生出力を行うのと同時に、または上記再生出力を
    行った後に、上記再生出力に係る上記符号化データにつ
    いて行うべき処理を示すユーザの入力を受け付けること
    を特徴とするディジタル信号記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記再生出力に係る上記符号化データについて行うべき
    処理は、 上記符号化データが容易に再生されるように上記記録媒
    体の記録内容を書き換える処理であることを特徴とする
    ディジタル信号記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記再生出力に係る上記符号化データについて行うべき
    処理は、 上記符号化データが容易に再生されるように、上記記録
    媒体上のアドレス管理情報を書き換える処理であること
    を特徴とするディジタル信号記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 上記再生出力に係る上記符号化データについて行うべき
    処理は、 上記符号化データを含む上記記録媒体上の符号化データ
    のアドレスを変更する処理であることを特徴とするディ
    ジタル信号記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 上記再生出力に係る上記符号化データについて行うべき
    処理は、 上記符号化データを上記記録媒体上で消去する処理であ
    ることを特徴とするディジタル信号記録装置。
  8. 【請求項8】 入力ディジタル信号を符号化することに
    よって符号化データを生成し、符号化データを所定の記
    録媒体に記録する記録方法において、 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域成分に分割する
    帯域分割ステップと、 上記帯域分割ステップの結果に基づいて、時間および周
    波数に関連して特定される複数個の2次元ブロック内の
    信号成分を生成するステップと、 生成される信号成分に基づいて各ブロック内の信号成分
    を正規化処理して正規化情報を生成するステップと、 上記2次元ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係
    数を計算する量子化係数計算ステップと、 上記量子化係数計算手段の出力に基づいてビット配分量
    を決定するステップと、 上記正規化情報と上記ビット配分量とに応じて、上記2
    次元ブロック内の信号成分を量子化してなる量子化デー
    タと、上記2次元ブロック毎の情報圧縮パラメータとに
    基づいて所定フォーマットの符号化データを生成する符
    号化データ生成ステップと、 上記符号化データ中の所望のデータ部分について上記正
    規化情報を変更する正規化情報変更ステップとを含む符
    号化ステップを備え、 入力ディジタル信号に基づいて生成される第1の符号化
    データと、上記符号化データに上記正規化情報変更手段
    による処理が施されてなる1種類または複数種類の第2
    の符号化データとを、上記記録媒体に別個に記録するこ
    とを特徴とするディジタル信号記録方法。
  9. 【請求項9】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    に分割し、時間位置および周波数帯域に関連して特定さ
    れる複数個のブロック内の信号成分を生成し、生成され
    る信号成分に基づいて各ブロック内の信号成分を正規化
    処理する過程を含む符号化方法によって形成された、正
    規化された信号成分と当該正規化処理に係る正規化情報
    とを含む所定フォーマットの符号化データが記録されて
    なる記録媒体において、 入力ディジタル信号に基づいて生成される第1の符号化
    データと、上記符号化データに上記正規化情報変更手段
    による処理が施されてなる1種類または複数種類の第2
    の符号化データとが別個に記録されてなることを特徴と
    する記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記記録媒体は、 ディスク状記録媒体であることを特徴とする記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 上記記録媒体は、 テープ状記録媒体であることを特徴とする記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項9において、 上記記録媒体は、 メモリカードであることを特徴とする記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003337596A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Teac Corp オ−ディオデータ処理方法及び装置
JP2006148184A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Hitachi Ltd 情報記録再生装置
US9167198B2 (en) 2004-06-24 2015-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method

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