JP2001068772A - 自動利得制御多波長増幅遠隔通信システム - Google Patents

自動利得制御多波長増幅遠隔通信システム

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JP2001068772A
JP2001068772A JP2000195820A JP2000195820A JP2001068772A JP 2001068772 A JP2001068772 A JP 2001068772A JP 2000195820 A JP2000195820 A JP 2000195820A JP 2000195820 A JP2000195820 A JP 2000195820A JP 2001068772 A JP2001068772 A JP 2001068772A
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amplifier
signal
wavelength
amplifying
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JP2000195820A
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Fausto Meli
ファウスト・メリ
Pasquale Fabrizio Di
ファブリツィオ・ディ・パスクアレ
Giovanni Sacchi
ジョヴァンニ・サッキ
Silvia Turolla
シルヴィア・テュローラ
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Pirelli and C SpA
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Pirelli Cavi e Sistemi SpA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅器内のチャネル数が可変でもチャネル全
てにおける利得を一定に保持する光遠隔通信システムを
提供する。 【解決手段】 光遠隔通信システムは、少なくとも2つ
の所定の波長を含む多波長光信号を送信可能な送信局
と、前記送信信号を光ファイバ伝送ラインに送る波長分
割マルチプレクサと、前記伝送信号を受信する受信局と
を備えている。また、このシステムは、前記送信局およ
び前記受信局間に位置し、光信号を増幅する増幅局を備
えている。この増幅局は、少なくとも1つの第1増幅部
と、少なくとも1つの第2増幅部と、利得安定化回路と
を備えている。前記増幅局は、更に、前記2つの増幅部
間に位置する減衰素子も備えている。前記利得安定化回
路は、自発放出再循環回路を備え、前記回路は、前記第
1増幅部および前記第2増幅部に共通である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に波長分割多重
化(wavelength divisionmult
iplexing)、即ち、WDM伝送に好適な光増幅
器を含む遠隔通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長多重化、即ち、WDM伝送では、複
数の伝送信号を互いに独立して、光ファイバからなる同
一ラインに沿って光波長のドメインにおける多重化によ
って送ることが必要である。伝送する信号はディジタル
またはアナログのいずれでもよく、その各々が他の信号
とは異なる特定の波長を有するために、互いに区別され
る。
【0003】このWDM伝送の実現には、所定の振幅の
特定の波長帯を、異なる波長の信号各々に割り当てる必
要がある。特定の波長帯のことを以後チャネルと呼ぶ。
これ以降、信号の中心波長と呼ばれる波長値によって、
これらの信号を識別する。これらの信号は、この中心波
長値を中心とするあるスペクトル振幅を有する。中心波
長値は、特に、信号源であるレーザの特性、およびデー
タ・エレメントを信号と関連付けるために信号に行われ
る変調に依存する。レーザによって放出される信号の平
均高さにおいて測定したスペクトル振幅の典型的な値
は、変調を行なわない場合約10MHzであり、例えば
2.5Gビット/sで外部変調を行なう場合約5GHz
の平均高さにスペクトル振幅がある。
【0004】シリコン・ファイバの第3伝送窓と呼ばれ
るもの、および光増幅器のパスバンド(典型的に152
5ないし1620nm、更に特定すれば約1529ない
し約1602nm)を利用して、多数のチャネル上で信
号を伝送するためには、信号自体の間の波長分割は、ナ
ノメートル単位またはその分数とすると都合がよい。
【0005】この種の伝送では、種々のチャネルがパワ
ー・レベル、信号品質、信号対ノイズ比および二進誤り
率(BER)について事実上等価であると有利である。
増幅器、特に光増幅器がある場合、伝送する全てのチャ
ネルに対して事実上均一の応答を有する必要がある。加
えて、多数のチャネルを伝送するためには、増幅器が動
作可能な帯域を広く取らなければならない。
【0006】光増幅器は、蛍光ドーパント、例えば、希
土類、特にエルビウムの特性を基本とし、これをドーパ
ントとして光ファイバのコアに導入する。その理由は、
エルビウムがポンピング光エネルギの印加によって励起
されると、シリコン系光ファイバにおける光の最小減衰
帯域に対応する波長のフィールドにおいて、大量の放出
を行なうからである。
【0007】この大量の放出に対応する波長を有する光
信号を、励起状態に維持したエルビウム・ドープ・ファ
イバに通過させると、信号は、励起したエルビウム原子
を低いレベルに遷移させ、信号の波長において、誘導光
放出による信号の増幅が行われる。エルビウム原子が励
起状態に入るとすぐに、これらは自発的に減衰も始め、
これによってランダムな放出が発生し、「背景ノイズ」
を形成する。これは、増幅信号の誘導放出に重畳する。
【0008】ポンピング光エネルギの「ドープ」即ちア
クティブ・ファイバへの注入によって発生する光放出
は、ドーパント物質に典型である、ある数の波長におい
て行われ、このために、ファイバの蛍光のスペクトルが
生成される。
【0009】特定の条件、例えば、1つ以上のソースを
オンおよびオフに切り替える場合、そしてその結果可変
数のチャネルが同時にラインおよび増幅器に供給される
場合、増幅器間の光パワー値にばらつきが生じ、増幅器
の利得のばらつきを招き、伝送品質に悪影響が生ずるこ
とになる。
【0010】”Electronics Lette
r”、1991年3月28日、vol.27、no.
7、pp.560〜561において、M.Zirngi
bl et al.は、光フィードバック・ループを備
えた、エルビウム・ドープ・ファイバ型光増幅器につい
て記載しており、増幅自発放出(ASE)の一部を増幅
器の出力において抽出し、選択した波長で濾波し、減衰
させ、最終的に増幅器の入力において再度注入する。こ
れによってレーザ・ループ構成が得られ、伝送波長とは
異なる単一の波長がフィード・バックされる。
【0011】発振(「レーザ発光」)条件を制御するに
は、選択した波長に同調させ、フィードバック・ループ
の減衰を変化させる。この状態では、レーザ・ループに
おける発振波長とは異なるいずれの波長における信号に
対する利得も、全ての光チャネルの入力パワーとは独立
である。
【0012】本出願人は、前述のデバイスが、以下で引
用する刊行物に記載されているデバイスと共に、伝送チ
ャネルに大きな減衰を与えることを確認した。何故な
ら、それらの一部が自発放出と共に抽出され、レーザ・
ループにおいて排除され、大きな利得上の不利を招くか
らである。これは、前述の論文に記載された実験では、
4ないし8dBと示されている。
【0013】米国特許第5,088,095号(M.Z
irngibl)は、利得を安定化した光ファイバ増幅
器について記載しており、その中では、希土類をドープ
しレーザで励起した光ファイバの入力ポートおよび出力
ポート間にフィードバック・ループを接続する。狭帯域
フィルタによって、ポンピングおよび信号波長とは異な
る、増幅器の自発放出の選択波長を、増幅器の出力から
その入力に渡すことが可能となる。
【0014】米国特許第5,128,800号(M.Z
irngibl)は、切り替え可能な利得を有する光フ
ァイバ増幅器について記載する。増幅器の入力ポートお
よび出力ポート間にフィードバック・ループを接続し、
このループは均質に広げた非線形消散媒体(non−l
inear dissipative medium)
からなる。
【0015】干渉および分離フィルタをループにおいて
用いて、デバイスのこの部分において伝送される波長を
選択することができる。米国特許第5,155,780
号(M.Zirngibl)は、出力においてパワー信
号を供給し、これが可変パワーの入力信号に対して事実
上一定となる光制限増幅器について記載する。可変パワ
ー信号は2つの信号に分割され、第1信号は第1「順」
方向で増幅器に供給され、他方の信号は逆方向に、可飽
和アブソーバを通過した後に供給される。
【0016】可飽和アブソーバを離れる信号は、その入
力における信号よりも、変動の幅が広いので、「逆」方
向の信号によって生ずる増幅器の飽和が、入力パワーに
は無関係に、増幅器の出力パワーを一定に維持する。
【0017】V.L.da Silva et al.
(V.L.ダ・シルバその他)名義の米国特許第5,2
39,607号は、利得スペクトルを平坦化した光増幅
器について記載する。この増幅器はループ・レーザと共
に動作するように構成され、ループ内に絶縁体を接続す
ることにより、増幅する信号とは逆方向においてのみ、
ループ内での伝搬を可能とする。
【0018】利得は、ループ内の損失によって決定され
る値にロックされる。IEEE Photonics
Technology Letters,vol.3,
no.5、1991年5月、pp.453〜455に
は、誤差信号をASEの変動によって発生し、エルビウ
ム・ドープ・ファイバ増幅器(EDFA)の出力スペク
トルの所与の波長λrefにおいて監視する、エルビウム
・ドープ・ファイバ増幅器(EDFA)についての記載
がある。この信号を用いて、増幅器の入力において注入
する波長λcompの補償信号の強度を変調し、これを用い
て増幅器における飽和レベルを一定に保持する。
【0019】Ohya(オーヤ)名義の米国特許第5,
598,491号は、内部に光増幅器を備え、増幅器内
にあるエルビウム・ドープ・ファイバにおいて発生する
自発放出の一部を選択する選択器を有し、増幅信号の波
長よりも低い波長を有する光伝送システムについて記載
する。
【0020】この自発放出の一部を増幅器の入力に再度
注入し、入力信号のパワーおよび波長が変動しても、増
幅器の利得を事実上一定に保持する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、従来技術
によるフィードバック・ループを用いた利得安定化増幅
器においては、雑音指数の大幅な増大を伴って安定化が
行われることを確認した。即ち、本出願人は、これらの
増幅器の雑音指数は、フィードバック・ループに沿った
減衰が減少するに連れて、増大することがわかった。
【0022】本出願人は、多段増幅器において、先に示
した従来技術による利得制御を段の1つ、例えば、出力
段に適用しても、効果的な安定化は保証できないことに
気が付いた。何故なら、チャネル間に少しでも不一致が
あると、利得制御を行なわない段において増幅されるか
らである。制御を適用する段は、全てのチャネルを安定
化するために十分なダイナミック・レンジを有してはい
ない。
【0023】一方、各段に適用される利得制御は、増幅
器の挙動に影響を及ぼすデバイスが段間にある場合、個
々の制御対象段の較正に困難を来す可能性がある。更
に、格段のASEは、増幅器全体の雑音指数の更なる増
大を招く可能性もある。
【0024】加えて、これらの増幅器では、循環するA
SEの大部分をラインに伝達する場合がある。このた
め、非線形現象により、利用可能な伝送チャネルの最大
数が制限される虞れがある。特に、有効エリアが少な
く、分散度が低いライン・ファイバにおいて可能性が高
い。
【0025】本発明によれば、各段がポンプ・レーザに
よって供給される少なくとも1本のアクティブなファイ
バを有し、段間に配された少なくとも1つの減衰素子を
有する多段増幅器において、再循環ASEの一部が前述
の減衰素子の前に位置する少なくとも1つの段および前
述の減衰素子の後にある少なくとも1つの段を通過する
単一の回路を用いることにより、増幅器の利得を全体と
して安定化できることがわかった。再循環ASEは、あ
る段と次の段との間に位置する減衰素子を通過せず、前
述のASEが伝送信号に影響を与えないようにするこ
と、および/または前述の減衰素子が前述のASEの特
性を変化させないという利点がある。
【0026】したがって、増幅器内に可変数のチャネル
がある場合でも、チャネル全てにおける利得は事実上一
定に保持される。その理由は、ループ内を循環するAS
Eのレベルが、存在するチャネル数に対して事実上自動
的に規制され、いずれかのチャネルがない場合に得られ
る過剰なポンプ・パワーをASEが吸収し、存在するチ
ャネルにおいて得られるポンプ・レベルを事実上全ての
条件において一定とするからである。
【0027】加えて、制御は完全に局在化する。言い換
えると、ASEの経路の減衰を規制することによって、
制御が行われる。加えて、ASEは、完全に増幅器内に
止まる。前述のASEのかなりの残余が伝送ラインに伝
送されることはない。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
光遠隔通信システムに関し、−少なくとも2つの所定の
波長を含む多波長光信号を送信可能な少なくとも1つの
送信局と、−光ファイバ伝送ラインと、−少なくとも1
つの受信局であって、前記光ファイバ・ラインが前記送
信および受信局と接続する、受信局と、前記送信局およ
び前記受信局の間に位置し、少なくとも1つの第1増幅
部と、少なくとも1つの第2増幅部と、利得安定化回路
とを備え、前記光信号を増幅する増幅局であって、前記
2つの増幅部間に位置する減衰素子も更に備える、増幅
局と、を備え、前記利得安定化回路が、自発放出再循環
回路を備え、前記回路が前記第1増幅部および前記第2
増幅部に共通であることを特徴とする。
【0029】具体的には、前記自発放出再循環回路は、
前記減衰素子を通過しない経路を備えている。好ましく
は、前記自発放出再循環回路は、自発放出波長を選択す
るデバイスを備えている。
【0030】具体的には、前記波長を選択するデバイス
は、前記第2増幅部の後に配置された波長選択フィルタ
である。具体的には、前記選択デバイスは、少なくとも
1対のフィルタを備え、その1つが第1増幅部の前に配
置され、1つが第2増幅部の後に配置されている。
【0031】好ましくは、前記自発放出再循環回路は、
第1経路を備え、その中において前記自発放出を前記第
1増幅部および前記減衰素子間で抽出し、前記第2増幅
部に供給する。
【0032】具体的には、前記自発放出再循環回路は、
前記増幅部において2つの伝達方向を有し、1つは前記
送信信号の伝達方向と同一、1つはそれと逆であり、前
記伝達方向は前記第1経路において同一である。
【0033】加えて、前記自発放出再循環回路は、更
に、第2経路を備え、その中において、前記逆方向の前
記自発放出を、前記第2増幅部および前記減衰素子間で
抽出し、前記第1増幅部に供給する。
【0034】具体的には、前記第1経路は、−3つのポ
ートを有する光サーキュレータであって、その第1ポー
トが前記第1増幅部の後に接続され、その第2ポート
が、前記減衰素子の前に位置する選択格子に接続され
た、光サーキュレータと、−前記減衰素子および前記光
サーキュレータの第3ポートからの信号を結合する第1
光カプラと、を備えている。
【0035】好ましくは、前記第2経路は、−光サーキ
ュレータであって、その第1ポートが可変アッテネータ
に接続され、その第2ポートが、前記第1増幅部の前に
位置する前記フィルタに接続され、その第3ポートが前
記第1増幅部に接続された、光サーキュレータと、−前
記第2増幅部の前に位置し、前記第2増幅部の入力から
の信号の一部を、部分的に前記可変アッテネータに送
る、光スプリッタと、を備えている。
【0036】あるいは、前記第2経路は、−前記第2増
幅部の前に位置し、前記第2増幅部の入力からの信号の
一部を、部分的に可変アッテネータに送る、光スプリッ
タと、−前記可変アッテネータからの信号を前記フィル
タに送る、第2光カプラと、を備えている。
【0037】好ましくは、前記光カプラは、前記減衰素
子からの信号の光パワーの少なくとも60%を結合す
る。好ましくは、前記光スプリッタは、前記光パワーの
少なくとも5%を前記可変アッテネータに送る。
【0038】好ましくは、前記カプラは、前記可変アッ
テネータからの光パワーの少なくとも5%を前記フィル
タに結合する。好ましくは、前記自発放出波長を選択す
る前記デバイスは、前記チャネルの波長のスペクトルに
近い自発放出波長を選択する。
【0039】本発明の別の態様は、多波長信号光増幅器
に関し、少なくとも1つの第1増幅部と、少なくとも1
つの第2増幅部と、利得安定化回路とを備え、前記増幅
局が前記2つの増幅部間に位置する減衰素子を追加的に
備え、前記利得安定化回路が、自発放出再循環回路を備
え、当該回路が前記第1増幅部および前記第2増幅部に
共通であることを特徴とする。
【0040】本発明の更に別の態様は、光遠隔通信方法
に関し、 −互いに異なる所定の波長において少なくとも2つの光
伝送信号を発生するステップと、 −前記光信号を単一伝送ラインに多重化し、前記光伝送
信号から成る多波長光信号を形成するステップと、 −前記多波長光信号を、前記伝送ラインを通じて伝送す
るステップと、 −前記伝送ラインに沿って前記光信号を増幅するステッ
プと、 −前記光信号を、少なくとも1つの受信機を備えた受信
局に送るステップとを有し、前記光信号を増幅する前記
ステップが、 −第1増幅局において前記信号を増幅するステップと、
前記増幅光信号を減衰素子において処理するステップ
と、 −前記処理した光信号を第2増幅部において増幅するス
テップと、 −前記増幅光信号から、前記第1および第2増幅部の自
発放出の一部を抽出するステップと、前記自発放出の一
部を前記第1および第2増幅部に再循環し、この一部が
前記減衰素子を追加しないようにするステップと、から
成ることを特徴とする。
【0041】具体的には、前記再循環ステップは、更
に、前記自発放出の一部を減衰させるステップを含む。
本発明の更に別の態様は、光増幅器の利得を安定化させ
る方法に関し、 −前記増幅器の第1増幅部において光信号を増幅するス
テップと、 −前記増幅光信号を減衰素子において処理するステップ
と、 −前記処理光信号を前記増幅器の第2増幅部において増
幅するステップとを有し、更に、 −前記増幅光信号から、前記増幅器自体の自発放出の一
部を抽出するステップと、 −前記自発放出の一部を前記第1および第2増幅部にお
いて再循環し、それが前記減衰素子を通過しないように
するステップと、を備えることを特徴とする。
【0042】具体的には、再循環ステップは、更に、前
記自発放出の一部を減衰させるステップを含む。更なる
詳細は、添付図面を参照する以下の説明から得ることが
できよう。
【0043】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、光伝送システ
ムは、第1端末サイト100、第2端末サイト200、
2箇所の端末サイトを接続する光ファイバ・ライン30
0a,300b、および前記光ファイバ・ラインに沿っ
て介挿された少なくとも1つのライン・サイト400を
含む。
【0044】簡略化のために、ここに記載する伝送シス
テムは単一方向とする。言い換えると、光信号は一方の
端末サイトから他方の端末サイトに伝達する。しかし、
以下の説明は、光信号が双方向に伝達する双方向システ
ムにも有効である。
【0045】この例では、本システムは、最大128チ
ャネルの伝送に適しているが、チャネルの最大数は、シ
ステムが想定する構成によっては異なる場合もあり得
る。第1端末サイト100は、複数の入力チャネル16
0の多重化部110(MUX)、およびパワー増幅部1
20(TPA)を備えることが好ましい。
【0046】第2端末サイトは、前置増幅部140(R
PA)、および複数の出力チャネル170の多重分離部
(DMUX)を備えることが好ましい。各入力チャネル
160は、多重化チャネル110によって受信される。
以下の図2に詳細に記載するが、多重化部110は、チ
ャネルを、好ましくは、3つのサブバンドにグループ化
する。以降これらのサブバンドをBB(青色帯域)、R
B1(赤色帯域1)、およびRB2(赤色帯域2)とし
て示すことにする。同様に、光伝送システムは、前述の
3つよりも大きい数または小さい数のサブバンドへの分
割も可能である。3つのサブバンドは、パワー増幅部1
20に、次いでライン300に送られる。
【0047】パワー増幅部120は、好ましくは、多重
化部によって互いに分離された3つのサブバンドを受信
し、これらを別個に増幅し、次いでこれらを結合して広
帯域WDM信号(SWB)を生成し、これを伝送ライン
300に送り出す。ライン・サイト400は、広帯域信
号WDMを受信し、これを再度3つのサブバンドBB,
RB1,RB2に分割し、3つのサブバンドの信号を別
個に増幅し、必要に応じてこれら2つのサブバンドにい
くつかのチャネルを追加するか、あるいはいくつかのチ
ャネルを除去し、広帯域WDM信号を再生する。
【0048】更に多くのライン・サイト400を、ライ
ン300に沿って分散してもよい。各ライン・サイト4
00は、当該地点までのライン区間に応じた適当な位置
に、WDM光信号を増幅するため、より一般的には、そ
の特性を変更するために必要であればいつでも配置する
ことができる。
【0049】第2端末サイト200は、広帯域信号を受
信し、前置増幅部140によってこれを増幅する。前記
増幅部140は、好ましくは、WDM信号を再度3つの
サブバンドBB,RB1,RB2に分割する。多重分離
部150は3つのサブバンドを受け取り、これらを単一
波長信号170に分割する。
【0050】ライン・サイト400においていくつかの
チャネルが追加されたりまたは除去される可能性もある
という事実のために、入力チャネル160の数は出力チ
ャネル170の数とは異なる場合もある。
【0051】図3は、以下に説明する例の3つのサブバ
ンドを示す、増幅器のスペクトル放出のグラフを示す。
即ち、第1サブバンドBBは、好ましくは、1529n
mないし1535nmの範囲の波長を有する信号を含
み、第2サブバンドRB1は、好ましくは、1541n
mないし1561nmの範囲の波長を有する信号を含
み、第3サブバンドは、好ましくは、1575nmない
し1602nmの範囲の波長を有する信号を含む。
【0052】第1サブバンドには好ましくは16チャネ
ルを割り当て、第2サブバンドには好ましくは48チャ
ネルを割り当て、第3サブバンドには好ましくは64チ
ャネルを割り当てる。
【0053】合計で128チャネルを有するシステムに
おいて隣接するチャネルは、50GHzの周波数間隔を
有するという利点がある。図3のグラフに見られるよう
に、曲線が事実上平坦なサブバンドRB1,RB2とは
対照的に、サブバンドBBにおけるスペクトルは、中央
にピークを有する。その結果、このサブバンドでは、増
幅器は等化デバイスを有し、この領域におけるスペクト
ル放出曲線を平坦にすると有利である。
【0054】図2は、第1端末サイト100の入力部を
更に詳細に示す。このサイトは、多重化部110および
増幅部120に加えて、ライン端末部410(OLT
E)、および波長変換部420(WCM)を備えてい
る。
【0055】ライン端末部410は、例えば、SONE
T,ATM,IPまたはSDH規格の1つに準拠する端
末装置に対応し、ラインに沿って伝送されるチャネルに
対応する数の送信機/受信機を含む。ここに記載する例
では、OLTEは、128個の送信機/受信機を有す
る。OLTEは、複数のチャネルを伝送し、各々がそれ
自体の波長を有する。
【0056】波長変換部WCM420の一部をなす波長
変換器WCM1〜WCM128によって、これらの波長
を変更し、これらを遠隔通信システムに適合させること
ができる。変換器WCM1〜WCM128は、汎用波長
で信号を受信し、例えば、本出願人の名義の米国特許第
5267073号に記載されているものにしたがって、
所定の波長の信号にこれを変換することができる。
【0057】各WCM波長変換器は、好ましくは、光信
号を電気信号に変換するフォトダイオード、レーザ源、
およびレーザ源が発生する所定の波長の光信号を、フォ
トダイオードで変換した電気信号によって変調する、例
えば、マッハ・ゼンダー型の光電変調器を備える。
【0058】あるいは、この変換器は、フォトダイオー
ドと、フォトダイオードの電気信号によって直接変調さ
れるレーザ・ダイオードとを備え、光信号を所定の波長
に変換するようにしてもよい。
【0059】増幅器、リタイマ(re−timer)お
よび/または信号二乗器のようなデバイスを、フォトダ
イオードおよび変調器の間、および/またはフォトダイ
オードおよび直接変調レーザの間に挿入することも可能
である。加えて、FEC(順方向誤差補正)伝送モジュ
ールの接続を備え、このモジュールが信号の時間フレー
ムに、ラインに沿って発生した誤差を受信機が補正可能
とする情報を追加し、結果的にBERを改善する。
【0060】別の代替案では、この変換器は、光信号を
受信し、これを対応する電気信号に変換する受信機(例
えば、前述の規格の1つに準拠する)を、レーザ源およ
びレーザ源が発生する所定の波長の光信号を、受信機か
らの電気信号を用いて変調する光電変調器と共に備え
る。
【0061】この種の波長変換器は、本出願人によっ
て、WCM,RXT,LEMという品名で販売されてい
る。あらゆる場合において、第1端末サイト100内に
ある波長変換器または光信号発生器は、システム内に連
続的に位置する増幅器の動作波長内にある対応するチャ
ネル内の波長を有する、対応の動作光信号(corre
spondingoperating optical
signal)を発生する。
【0062】多重化部110は、好ましくは、3つのマ
ルチプレクサ430,440,450を備える。128
チャネルを有するシステムでは、第1マルチプレクサ4
30は、好ましくは、最初の16個の変換器WCM1〜
16からの信号を結合して第1サブバンドBBを形成
し、第2マルチプレクサ440は、変換器WCM17〜
64からの信号を結合して第2サブバンドRB1を形成
し、第3マルチプレクサ450は、変換器WCM65〜
128からの信号を結合し、第3サブバンドRB2を形
成する。
【0063】マルチプレクサ430,440,450
は、受動光デバイスであり、これらによって、対応する
光ファイバに沿って伝送される光信号が単一のファイバ
において重畳される。この種のデバイスは、例えば、融
解ファイバまたは平面光カプラ、マッハ・ゼンダー・デ
バイス、AWG、偏光フィルタ、干渉フィルタ、微小光
フィルタ等で構成する。
【0064】一例として、適切なコンバイナは、本出願
人が販売する8WMまたは24WMコンバイナである。
増幅局120は、サブバンドの信号を増幅し、そのレベ
ルを、新たな増幅手段の前に介入する光ファイバの後続
区間を通過させるのに十分な値まで高め、終端において
十分なパワー・レベルを維持して、要求伝送品質を保証
する。前記パワー増幅器の後、バンドパス結合フィルタ
によって、帯域の信号を互いに結合し、これらを光ライ
ンの第1区間300に注入する。光ラインは、通常、適
切な光ケーブル内に挿入された単一モード光ファイバか
ら成り、数十(または数百)キロメートル、例えば、約
100キロメートルの長さを有する。
【0065】前述の形式の接続に用いる光ファイバは、
分散シフト型の光ファイバとするとよい。しかしなが
ら、隣接チャネル間の相互変調の非線形効果を排除また
は低減するのが望ましい場合には、ステップ・インデッ
クス・プロファイルを有する形式の光ファイバが好まし
い。これは、分散シフト・ファイバでは、特にチャネル
間の距離が非常に短い場合には特に重要である。
【0066】ステップ・インデックス・ファイバは、1
550nmの領域における波長で約17ps/mmの分
散を有する。例えば、ITU−T勧告G.655に記載
されている、NZDとして知られているファイバを用い
れば、これよりも低い分散でありながら、前記相互変調
現象を無視できるものにするのに十分な値、例えば、
1.5ないし6ps/kmを得ることができる。
【0067】光ラインの前記第1区間300aの終端
に、第1ライン・サイト400がある。これは、ファイ
バに沿った伝送中に減衰した多波長信号(またはWDM
信号)を受信し、これらを十分なレベルに増幅し、光フ
ァイバの第2区間300bに供給可能とすることができ
る。その特性は、直前の区間と同様である。
【0068】連続するライン増幅器および対応する光フ
ァイバの区間は、通常対応する区間に挿入され、第2端
末局に達するまで全要求伝送距離をカバーする。多重分
離部150では、前述の多重化部110において用いた
素子と同じ種類のものを用いることができる。これらは
逆に取り付け、出力ファイバ上に位置する対応するバン
ドパス・フィルタと結合する。
【0069】ここに示す形式のバンドパス・フィルタ
は、例えば、Micron−Optics(マイクロン
−オプティクス社)が販売している。あるいは、この目
的に適した多重分離部150は、例えば、本出願人が販
売する24WDまたは8WDとして知られているAWG
(アレイ導波路格子)で構成する。
【0070】これまで説明してきた構成は、約500k
mの距離にわたり、例えば、チャネル当たり10Gビッ
ト/s以上の高速伝送に用いると、特に良い結果を得る
ことができる。
【0071】前述のシステムでは、ライン増幅器は、多
段構成で作成すると都合が良いが、全出力光パワーが約
22dBmの動作のために設計されている。加えて、パ
ワー増幅器120は、ライン増幅器と同じ構成とすると
有利である。
【0072】前述の伝送システムの構成は、特に波長多
重化を用いた複数のチャネルにおける伝送において、そ
の一部をなすライン増幅器の特性を特に選択した波長を
送信する容量に関して特に選択した場合に、他のものに
対して悪影響を与えることなく、望ましい性能を発揮す
るのに特に適していることがわかっている。
【0073】即ち、1529ないし1602nmまたは
1529〜1535nmまたは1542〜1561nm
または1575〜1602の範囲の波長帯において、カ
スケード状動作に適した増幅器がある場合に、カスケー
ド状に動作する際に種々の波長に応答してほぼ均一な
(即ち、「平坦な」)応答を有するように設計されたラ
イン増幅器を利用することによって、チャネル全てに対
して均一な挙動を確保することができる。
【0074】増幅器の構成は、それが増幅しなければな
らない波長帯に応じて異なるものとなる。先に定義した
ような波長帯は、前述の異なる種類の増幅器で増幅す
る。本発明による増幅器は、帯域BB,RB1において
信号を増幅可能であり、図4のような構成を有すること
ができる。
【0075】増幅器130は、ラインからの信号を一緒
に増幅する第1増幅部、および先に帯域BB,RB1と
して規定した2つのバンドの信号を別個に増幅する後続
増幅部を有する。
【0076】この第1増幅部は、エルビウムをドープし
たアクティブ・ファイバ12を有する第1増幅段10
と、ポンピング・レーザ14が接続されている、対応の
ダイクロイック・カプラ13とを備えている。
【0077】図示の例では(必ずしも必要ではない
が)、ポンピング・レーザ14は、ファイバ12内の信
号と平行な方向にポンピング・エネルギを供給するよう
に接続されている。
【0078】前記第1段10の後、光信号は、好ましく
は微小光技術で作成される帯域分割干渉フィルタ21に
よって、最後に定義した帯域BB(「青色帯域」)およ
びRB1(「赤色帯域1」)に分割される。
【0079】帯域BBのチャネルは、対応するダイクロ
イック・カプラ23を有するアクティブ・フィルタ22
を備えた、第2増幅段20に送られる。カプラ23に
は、ポンピング・レーザ24が接続されている。光アイ
ソレータ25が、前記ダイクロイック・カプラの出力に
配置されている。
【0080】帯域RB1のチャネルは、対応するダイク
ロイック・カプラ33を有するアクティブ・ファイバ3
2を備えた第3増幅段30に送られる。カプラ33に
は、ポンピング・レーザ14が接続されている。
【0081】あるいは、前記第1段10および前記第3
段30は、2本のアクティブ・ファイバによって共有さ
れる単一のポンピング・レーザから供給を受けてもよ
い。次に、帯域RB1の前記チャネルは、対応するダイ
クロイック・カプラ43を有するアクティブ・ファイバ
42を備えた第4増幅段40によって更に増幅される。
カプラ43には、ポンピング・レーザ44が接続されて
いる。光アイソレータ45が、前記第4段の出力に配置
されている。
【0082】ポンピング・レーザ14,24,34,4
4は、例えば、以下の特性を有する量子井戸型のレーザ
とすればよい。 放出波長λp =980nm、 最大出力光パワーPu =110mW ここに示す形式のレーザは、例えば、本出願人が生産し
ている。
【0083】あるいは、最終段は、異なる波長の複数の
ポンピング・レーザによって供給を受けてもよい。その
信号をWDMカプラによって共に結合され、より大きな
ポンピング・パワーが得られるようにすることも可能で
ある。
【0084】2つのポンピング・レーザがあり、一方が
976nmの放出波長を有し、他方が985nmの放出
波長を有することが好ましい。ダイクロイック・カプラ
13,23,33,43は、例えば、単一モード・ファ
イバで形成され、980nmおよび1525ないし16
05nmの波長帯であり、アクティブ・ファイバにおい
てポンピング・レーザからの信号および増幅段の入力か
らの信号を結合するような融解ファイバ・カプラとする
ことができる。
【0085】ここに示す形式のダイクロイック・カプラ
は、公知であり、例えば、E−Tek Dynamic
s Inc.(イー・テック・ダイナミックス社)が生
産し、市販している。
【0086】多波長システムの増幅器に用いるために、
本出願人は、異なる形式のエルビウム・ドープ・アクテ
ィブ・ファイバを生産している。その詳細は、本出願人
名義の欧州特許出願第EP677902号に記載されて
いる。
【0087】一般に、ドーパントは、伝送帯域幅におい
て光信号を増幅可能な希土類とすればよい。検討対象フ
ァイバの中で、好適なファイバの組成および光学特性を
以下の表1に纏める。
【0088】
【表1】 ここで、%wは、コア内の酸化物の重量百分率含有量
(平均) %molは、コア内の酸化物のモル百分率含有量(平
均) NAは、開口数(n1 2−n2 21/2 λcはカットオフ波長(LP11カットオフ) である。
【0089】これらの組成に対する分析を、走査電子顕
微鏡(SEM Hitachi)と組み合わせたマイク
ロ・プローブによって、プリフォーム(prefor
m)(ファイバを引き出す前)上で行なった。
【0090】また、直径に沿って互いに200μmだけ
離れた離散点において、1300倍で分析を行なった。
前記ファイバは、気相における化学蒸着方法によって、
クオーツ・ガラス管内部で行い、合成段階中に、ファイ
バのコアのSiO2マトリックスにおいてドーパントと
してゲルマニウムを組み込み、一方、エルビウム、アル
ミニウムおよびランタンを、「溶液内ドーピング」(d
oping in solution)として知られる
方法において、ファイバのコアに組み込んだ。この方法
では、プリフォームの固化以前の粒子状態にある間に、
ドーパントの塩化物の水溶液を材料と接触させてファイ
バのコアを合成した。
【0091】溶液内ドーピング法の更なる詳細は、例え
ば、米国特許第5,282,079号に見ることができ
る。ライン増幅器は、前記第3増幅段30と前記第4増
幅段40との間に、減衰素子50’を有する。更に別の
減衰素子50が、前記第2増幅段20の前に位置する。
これら減衰素子50,50’は、ライン増幅器内で異な
る機能を実行するデバイスである。
【0092】例えば、前記減衰素子は、中間増幅局を次
の局に接続するラインのファイバ内に発生する色分散現
象を補償する分散補償器、チャネルをラインに追加する
かチャネルをラインから除去するデバイス(「追加/抜
取」サイト)、等化フィルタまたはより一般的にフィル
タ、固定または可変アッテネータ、チャネル間でデータ
を切り替えるデバイス(「相互接続」サイト)、あるい
は光アイソレータを構成することができる。一般に、増
幅器の中間段間を通過する光信号に影響を与えるような
動作を行なうデバイスから成る。
【0093】この素子の減衰は、一般に、0.5dBな
いし1dBの範囲のいずれかの値を取ると考えられる。
減衰値は、チャネルが異なれば、異なるものとなる。例
えば、光アイソレータは、0.5dBないし1dBの範
囲の減衰を発生し、分散補償器は10dBないし12d
Bの範囲の減衰を発生する。
【0094】前述のシステムでは、種々のソースから伝
送される信号は、一般に、増幅器の特定の特性によっ
て、事実上均一に増幅される。また、前述の減衰素子
は、光パワーの値の変動を発生する場合もあり、それら
を通過する光信号に影響を及ぼす。
【0095】例えば、サイトの入力におけるチャネル数
がサイトの出力におけるチャネル数と異なる場合、チャ
ネル追加または除去動作の結果として、チャネルの全パ
ワーの変動は、例えば、追加/抜取サイトによって生ず
る場合がある。
【0096】本発明の一態様によれば、前述のように、
利得安定化回路を増幅器(またはその同等な代替物)と
関連付ける。この回路は、前述のように、特にレーザ1
4,24,34,44によってそれぞれ励起されるアク
ティブ・ファイバ12,2,32,42において、増幅
器が発生する増幅自発放出(以降ASEと呼ぶ)を利用
する。ASEは、存在するチャネルのスペクトルに重畳
される。記載中の例に用いられるファイバに対するこの
自発放出のスペクトルを図13に示す。
【0097】この回路は、前記第1増幅段10の前に、
第1選択反射フィルタ16、その後段に第2選択反射フ
ィルタ17、前記第2増幅段20の後に第3選択反射フ
ィルタ26、そして前記第4増幅段40の後に第4選択
反射フィルタ46を備えている。
【0098】一般に、本発明の目的上、「波長λにおい
て選択反射を有するフィルタ」という用語は、波長λを
中心とする所定の波長帯内にある波長を有する放射線の
大部分を反射し、この所定帯域以外の波長を有する放射
線の大部分を透過することができる光素子を意味するも
のとする。
【0099】ここに記載する形式の選択反射フィルタ
は、例えば、ElectronicsLetters、
vol.30,no.14,07/07/94,pp.
1172〜1174に発表された、P.C. Hill
et al.(P.C.ヒルその他)による論文から
公知の、例えば、ブラッグ・フィルタ格子とすればよ
い。ここに示す形式のフィルタは、例えば、GRAF−
という名称でPhotonetic S.A.(フォト
ネチックS.A.)(フランス)によって、およびJD
SまたはSumitomo(スミトモ)によって販売さ
れている。
【0100】簡略化のために、選択反射フィルタのこと
を、以降選択フィルタと呼ぶことにする。即ち、記載中
の例では、これらの格子は波長λにおいて光パワーの9
9%を反射することが好ましい。
【0101】また、利得安定化回路は、各帯域毎に、A
SEに対して追加の双方向経路を備え、ASEが帯域R
B1の減衰素子50’および帯域BBの減衰素子50を
通過せずに段間を通過可能とする。この経路は、双方の
帯域で同様であり、第1方向に、それぞれ、三ポート光
サーキュレータ52または52’、選択フィルタ53ま
たは53’、光カプラ54または54’、および光アイ
ソレータ55または55’を備えている。
【0102】前記三ポート光サーキュレータは、第1ポ
ート521または521’、第2ポート522または5
22’および第3ポート523または523’を有する
素子である。前記第1ポートに入射する光信号は、前記
第2ポートのみから外部に送信され、前記第2ポートに
入射する光信号は、前記第3ポートのみから外部に送信
される。加えて、前記第3ポートに入射する信号は、前
記第1ポートまたは前記第2ポートのいずれからも外部
に送信されない。
【0103】この目的に適したサーキュレータは、例え
ば、Photonics Technologies
(フォトニクス・テクノロジ社)が製造するHALO−
1550___Q3である。
【0104】BBまたはRB1の信号は、前記第1ポー
ト521または521’に注入され、サーキュレータ5
22または522’の前記第2ポートは選択フィルタ5
3または53’に接続され、その後に減衰素子50また
は50’が続く。
【0105】前記フィルタ53,53’は、動作波長に
おいて光パワーの99%を反射するブラッグ・ファイバ
格子とすることが好ましい。光アイソレータ55または
55’は、減衰素子の出力にある。
【0106】サーキュレータの前記第3ポート523ま
たは523’、および光アイソレータ55または55’
の出力は、光カプラ54または54’に接続されてい
る。光カプラ54または54’は、これら2つの素子か
らの信号を結合する。好ましくは、カプラ54および5
4’の結合比は、90/10である。即ち、アイソレー
タ55または55’からの信号の90%およびサーキュ
レータの第3ポートからの信号の10%が、カプラ54
または54’の単一出力において結合される。
【0107】光アイソレータは、伝送信号の偏光には独
立した形式の光アイソレータであることが好ましく、3
5dBより高い分離および−50dB未満の反射率を有
することが好ましい。
【0108】適当なアイソレータは、例えば、前述のE
−Tek Dynamicsが製造するPIFI 15
50である。ASE1234,1234’の戻り経路
は、各カプラ54または54’の後に位置するスプリッ
タ56または56’、減衰レベルが変化する形式である
ことが好ましいアッテネータ57または57’を備えて
いる。
【0109】このスプリッタ56または56’は、所定
の分割率にしたがって、第1出力ポート562または5
62’および第2出力ポート563または563’間
で、入力ポート561または562に注入される信号を
分割する。
【0110】好ましくは、前記スプリッタ56’は、前
記第4増幅段40から受信した光パワーの10パーセン
トが前記アッテネータ57’に送られるような分割率を
有する。
【0111】好ましくは、前記スプリッタ56は、前記
第2増幅段20からの光パワーの10%が前記アッテネ
ータ57に送られるような分割率を有する。アッテネー
タは、例えば、単一モード低反射アッテネータ、例え
ば、JDScompanyが製造するVA5またはMV
47という型番である。
【0112】前述の形式の光アイソレータ58または5
8’は、ASE1234,1234’のこの戻り路に沿
って配置すると有利である。ASEの戻り方向では、前
述の帯域RB1および帯域BBの経路は、互いに直列に
接続された1対の融解ファイバ・カプラ59,59’に
よって、ラインに再度導入される。
【0113】これらのカプラは、前記経路からの信号の
10%を受信するような結合率を有することが好まし
い。増幅器は、全体として、次のように動作する。
【0114】増幅器の入力における多波長信号は、第1
段10において増幅され、フィルタ21に供給される。
フィルタ21はWDM信号を前述の2つの帯域に分割
し、これらを2本の異なる分岐路に沿って送る。帯域B
Bの信号は、更に前記第2増幅段20によって増幅さ
れ、帯域RB1の信号は前記第3増幅段30によって、
そして更に前記第4増幅段40によって増幅される。
【0115】レーザによって励起されたアクティブ・フ
ァイバは、図13に示す自発放出スペクトルを有し、こ
れが、存在するチャネルのスペクトルに重畳される。以
下に規定する適当な条件では、アクティブ・ファイバ、
ASEの双方向追加経路、および前述の選択フィルタ
は、各帯域毎に、レーザ・ループ・システムを形成する
ことができ、ASEスペクトル以内で伝送チャネルとは
異なる波長で発振する。
【0116】1対のフィルタ16,26および17,4
6を用いて、所定の波長で増幅器の自発放出を反射す
る。即ち、1対の格子16,26が帯域BBの再循環A
SEの波長を決定し、1対の格子17,46が帯域RB
1の再循環ASEの波長を決定する。ここに記載する例
では、波長は、帯域BBでは1536nm、帯域RB1
では1541nmである。この特定的な場合、したがっ
て、ASEの波長は、帯域RB1ではチャネルの波長よ
りも低く、帯域BBではチャネルの波長よりも高い。
【0117】一般に、ASEの波長は、増幅器の利得帯
域以内において、チャネルの帯域近くで、または必要で
あれば、チャネルの帯域以内でも選択することができ
る。利得安定化回路は、次のように動作する。
【0118】全伝送チャネルが増幅器の入力にある場
合、増幅段のアクティブ・ファイバに供給されるポンプ
・パワーを、信号の増幅に用い、対応するASEレベル
を比較的低く維持する。増幅段の特性、特にアクティブ
・ファイバにおけるエルビウム・ドーピング、アクティ
ブ・ファイバの長さ、および供給されるポンプ・パワー
は、この条件(全ての伝送チャネルが増幅器の入力にあ
り、チャネル毎に所定のパワー値を有する)においてラ
インの典型的な設計値で動作するように決定される。
【0119】即ち、約6ないし8dBmの全出力パワー
を有する第1段には5m、第2段には5m、第3段には
3.2m、そして第4段には7mの長さを有するアクテ
ィブ・ファイバをこの例では用いた。
【0120】例えば、伝送システムの再構成または故障
のために1つ以上のチャネルをオフに切り替えると、ア
クティブ・ファイバ内の全信号パワー・レベルは低下す
る。このために、ポンプ・パワーの消費が低下し(存在
しないチャネルの増幅によってもはや吸収されない)、
その結果得られる供給ポンプ・パワーが増大し、アクテ
ィブ・フィルタにおけるASEの放出が増大する。この
過剰なパワーは、帯域BBの自発放出のための1対の格
子16,26、および帯域RB1の自発放出のための1
7,46によってアクティブ・ファイバに再導入され
る。これらは、格子の反射波長を有するASEの大部分
を反射する。このASEは、したがって、存在する信号
上に重畳され、そのアクティブ・ファイバにおける増幅
は、存在する伝送チャネルの増幅に使用可能なポンプ・
パワーを除去するため、これらのチャネルの利得が制限
される。
【0121】なかったチャネルが再度導入されると、ア
クティブ・ファイバにおけるそれらの増幅によって、使
用可能なポンプ・パワーが消費され、これに対応して、
再循環ASEのレベルが低下する。
【0122】したがって、アッテネータ57,57’の
減衰値を適切に選択してあれば、チャネル全てにおける
利得は、増幅器内のチャネル数が変動しても、事実上一
定に維持される。
【0123】BBまたはRB1のいずれの帯域内におい
ても、減衰素子50または50’を迂回し、段間におい
てASEの同じ部分の再循環を可能とする。したがっ
て、ASEに対するこの素子の影響はゼロとなり、一方
再循環ASEは、帯域BBに対しては第1段10および
第2段20、帯域RB1に対しては第3段30および第
4段40を通過することができる。
【0124】前述の追加経路の第1方向では、ASE
は、開いたサーキュレータ対52または52’およびフ
ィルタ53または53’によって、減衰素子50または
51を迂回する。フィルタ53または53’は、フィル
タ対16,26または17,46と同じ波長をそれぞれ
反射する。
【0125】したがって、ASEは、減衰素子50また
は50’を迂回し、カプラ54または54’を経由して
次の段の入力に再度入射する。第2方向では、ASE
は、逆方向に同じ経路を辿ることはできない。何故な
ら、サーキュレータ52または52’の存在がこれを妨
げるからである。
【0126】代替形態では、サーキュレータ52または
52’は、3つのポートを有する閉じたサーキュレータ
とすることができる。言い換えると、ポート523また
は523’からの光信号の第1ポート521または52
1’への通過を追加的に可能とし、ASEの同一経路X
またはX’を双方向に使用可能とするサーキュレータで
ある。この場合、利得規制のためのアッテネータ57ま
たは57’は、この経路内に配置させなければならず、
一方経路1234,1234’は省略される。
【0127】スプリッタ56または56’は、ASEの
一部を異なる経路に送出する。この経路も、減衰素子を
迂回し、カプラ59,59’によって、2つの帯域に共
通なASEを第1段の出力に戻す。
【0128】前述の経路では、可変アッテネータ57ま
たは57’を増幅器の利得を決定する値に適当に較正す
る。したがって、循環するASEのレベルは、前述の経
路を備えたループの結果、事実上自動的に規制され、こ
のASEは、存在するチャネル数に相関付けられた量で
循環する。ASEは、チャネルのいずれかがない場合に
得られる過剰なポンプ・パワーを吸収し、存在するチャ
ネルに、事実上あらゆる状態でも得られる一定なポンプ
・レベルを残す。
【0129】図5ないし図12のグラフは、図4の構成
による増幅器がいかにチャネル数変動には不感応であ
り、したがって一定の利得を有するかを示すシミュレー
ションである。
【0130】図5および図6は、図4のアイソレータ2
5,45の出力におけるパワー・スペクトルを示し、開
ループ状態、言い換えると、光経路1234,123
4’が不連続の状態における、2つの帯域RBおよびB
Bに対応する。
【0131】図7および図8は、2つの帯域RBおよび
BBに全チャネルがある閉ループ状態における、これら
の帯域のパワー・スペクトルのグラフを示す。BBのア
ッテネータ57を40dBの減衰レベルに設定し、RB
のそれを35dBの減衰レベルに設定する。
【0132】本出願人は、種々のチャネルの増幅レベル
は、開ループ状態の利得に対しては、あまり変動を受け
ない(約1ないし1.5dB)ことに気が付いた。図9
および図10は、図7および図8におけると同じ減衰で
あるが、帯域BBにチャネルが1つ存在し(λ=約15
30nm)、帯域RB1にチャネルが1つ存在する(λ
=約1559nm)場合において、閉ループ状態におけ
る2つの帯域RBおよびBBのパワー・スペクトルのグ
ラフを示す。
【0133】これらのチャネルの増幅レベルは、図7お
よび図8のグラフに対して、さほどの変動を生じない
(約1dB)。また、本出願人は、これらのグラフで
は、増幅器の出力におけるピークASEは、双方の帯域
のチャネルにおけるよりも著しく低いことに気が付いた
(帯域BBではASEは1536nmであり、帯域RB
1ではASEは1541nmである)。
【0134】図11は、アッテネータを前述のように設
定し、帯域RB1に48チャネルを伝送し、帯域BBで
は伝送しない場合について、閉ループ状態にある増幅器
の2つの帯域RB1およびBBを1つのグラフに纏めた
ものである。
【0135】図12は、アッテネータを前述のように設
定し、帯域RB1ではチャネルを伝送せず、帯域BBで
は16チャネルを伝送する場合について、閉ループ状態
にある増幅器の2つの帯域RB1およびBBを1つのグ
ラフに纏めたものである。
【0136】双方の帯域に対するASEのピークは、図
11および図12双方において見ることができる。この
場合も、種々のチャネルの増幅レベルは事実上一定であ
ることに気が付くであろう。
【0137】本発明の更に別の実施形態を、先に定義し
た帯域RB2において信号を増幅する必要がある光遠隔
通信システムに適用する。あるいは、この構成はサブバ
ンドへの分割を行なわないが、帯域RB2に対応する赤
外線帯域と呼ばれる波長帯域において増幅器が動作する
システムにも適用可能である。
【0138】この種の実施形態を図14に示し、第1増
幅ユニット60および第2増幅ユニット70を有する多
段増幅器1000を示す。各増幅ユニットは、少なくと
も1本のアクティブ・ファイバと、このアクティブ・フ
ァイバにダイクロイック・カプラによって接続された少
なくとも1つのポンピング・レーザを備えている。
【0139】この増幅帯域におけるアクティブ・ファイ
バは、帯域BBおよびRB1におけるよりも長い。何故
なら帯域RB2におけるアクティブ・ファイバの長さに
対する利得係数は、帯域RB1およびBBにおけるより
も遥かに低いからである。
【0140】第1増幅ユニット60は、例えば、直列に
2つの段(2本のアクティブ・ファイバ)を有し、単一
のレーザによって励起される。このレーザは、第1段に
は増幅する信号と同じ伝搬方向に供給し、第2段には逆
方向に供給する。2つの段間に光アイソレータを配し、
信号を増幅するアクティブ・ファイバに対する逆反射の
現象を防止しすると有効である。
【0141】第2増幅ユニット70は、例えば、アクテ
ィブ・ファイバと、ダイクロイック・カプラによってこ
れに結合されたポンピング・レーザとを備えた増幅段を
有することができる。
【0142】前述のポンピング・レーザは、例えば、以
下の特性を有する量子井戸型レーザとするとよい。 放出波長 λp=1480nm、 最大出力光パワー Pu=140mW ここに示す形式のレーザは、例えば、Sumitomo
が生産している。
【0143】この目的に適したアクティブ・ファイバ
は、OLA1−230と呼ばれるエルビウム・ドープ・
アルミノシリケート・ファイバであり(開口数:0.2
3、カットオフ波長920nm、対象伝送帯域における
ピーク吸収度:8.4dB/m)、本出願人によって生
産されている。
【0144】前述の実施形態におけると同様、同じ参照
番号50で識別する減衰素子が2つの増幅ユニット間に
ある。この減衰素子は、図4に示した実施形態において
記載した素子と同一形式であり、同じ減衰特性を有す
る。即ち、この記載の残り部分では、前述の実施形態に
おいて用いたものと同じ形式で同じ機能を有する素子
は、以前に用いたのと同じ参照番号を用いて識別するこ
とにする。
【0145】本発明の一態様によれば、利得安定化回路
を前述のような増幅器(またはそれと同等の代替物)と
連動させる。この回路は、特にレーザによって励起され
るアクティブ・ファイバにおいて、前述のように増幅器
が発生する自発放出を利用する。ASEは、存在するチ
ャネルのスペクトルに重畳される。この自発放出のスペ
クトルを図22に示す。
【0146】この回路は、前記第1増幅ユニット60の
前に第1選択反射フィルタ66、および前記第2増幅ユ
ニット70の後に第2選択反射フィルタ76を備えてい
る。また、利得安定化回路は、ASEのために追加の双
方向経路82も備えており、前記自発放出が減衰素子5
0を通過しないことを可能とする。この経路は、三ポー
ト光サーキュレータ52、選択フィルタ53および光カ
プラ54を備えている。
【0147】増幅する信号を、サーキュレータ52の第
1ポート521に注入する。サーキュレータの第2ポー
ト522は、選択フィルタ53に接続され、その後に前
記減衰素子50がある。
【0148】前記フィルタ53は、ブラッグ・ファイバ
格子であり、動作波長における光パワーの99%を反射
することが好ましい。サーキュレータ523の第3ポー
トおよび減衰素子50の出力は、光カプラ54に接続さ
れている。光カプラ54は、2つの素子からの信号を、
第2増幅ユニット70に向けて結合する。好ましくは、
このカプラ54の結合率は、減衰素子50からの信号に
対しては70%、サーキュレータの第3ポートからの信
号に対しては30%である。
【0149】更に別の光アイソレータ58を、前記減衰
素子50の後に配置すると有効である。光アイソレータ
は、伝送信号の偏光には独立な形式の光アイソレータで
あることが好ましく、35dBを越える分離、および−
50dB未満の反射率を有することが好ましい。
【0150】適当なアイソレータは、例えば、前述のE
−Tek Dynamicsが製造するPIFI155
0という型番である。また、ASEの経路は、アイソレ
ータ58およびカプラ54の間に配されたスプリッタ5
6も備えている。
【0151】このスプリッタ56は、入力ポート561
において注入された信号を、第1出力ポート562およ
び第2出力ポート563間で、所定の分割率に応じて分
割する。
【0152】前記入力ポート561は、カプラ54の入
力に結合され、前記第1出力ポート562は、経路81
に接続されている。この経路81に沿って、可変減衰レ
ベルを有する形式であることが好ましい、アッテネータ
57が接続されている。更に、前記第3ポート563
は、光アイソレータ58の出力に接続されている。
【0153】アッテネータは、例えば、JDS com
panyが製造する型番VA5またはMV47のよう
な、反射が少ない単一モードアッテネータであることが
好ましい。
【0154】好ましくは、前記スプリッタ56は、ポー
ト561から受信した光パワーの20%が前記アッテネ
ータ57に送られるような分割率を有する。経路81か
らの信号はアッテネータ57を介して、光サーキュレー
タ65によって第1ユニット60の入力に再度注入され
る。このサーキュレータは、サーキュレータ52と同じ
形式であり、アッテネータ57に接続された第1ポート
651、フィルタ66に接続された第2ポート652、
および第1増幅ユニット60の入力に接続された第3ポ
ート653を有する。
【0155】更に別の光アイソレータ77を、フィルタ
76の後に配置すると有効である。増幅器は、全体とし
て、次のように動作する。増幅器の入力における多波長
信号は、第1ユニット60において増幅され、次いで前
記第2増幅ユニット70によって増幅される。
【0156】レーザによって励起されるアクティブ・フ
ァイバは、図22に示す自発放出スペクトルを有し、こ
れが、存在するチャネルのスペクトルに重畳される。以
下に規定するような適当な条件では、アクティブ・ファ
イバ、再循環ASEのための追加経路、および前述の格
子は、ASEスペクトル内にあり、伝送チャネルの波長
とは異なる波長で発振するレーザ・ループ・システムを
形成することができる。
【0157】1対のフィルタ66,76は、好ましく
は、ブラッグ・ファイバ格子であり、所定の波長におい
て増幅器の自発放出を反射するために用いられる。即
ち、1対のフィルタ66,76は、ASEの波長を決定
する。ここに記載する例では、この波長は1561nm
である。
【0158】したがって、この特定的な場合では、AS
Eの波長はチャネルの波長よりも短い。自発放出の波長
選択は、増幅器のダイナミック・レンジに影響を及ぼ
す。何故なら、これは、伝送信号を増幅するためではな
く、自発放出を増幅するために用いられるポンピング・
レーザが供給する光パワーの量を決定するからである。
【0159】利得安定化回路は次のように動作する。増
幅器の入力に伝送チャネル全てがある場合、増幅段のア
クティブ・ファイバに供給されるポンプ・パワーを信号
の増幅に用い、対応するASEレベルを比較的低く維持
する。増幅段の特性、そして特にアクティブ・ファイバ
におけるドーピング、アクティブ・ファイバの長さ、お
よび供給されるポンプ・パワーは、この状態におけるラ
インの典型的な設計値で動作するように、予め決定され
ている(増幅器の入力に、伝送チャネル全てがある場
合)。
【0160】即ち、第1ユニット60に対して110m
の長さ、第2ユニット70に対して60mの長さを有す
るアクティブ・ファイバが、この例では用いられた。1
つ以上のチャネルをオフに切り替えると、アクティブ・
ファイバにおける全信号パワー・レベルは低下する。こ
のために、ポンプ・パワーの消費が減少し(もはや存在
しないチャネルの増幅によって吸収されない)、その結
果供給されるポンプ・パワーがより多く用いることがで
きるようになり、アクティブ・ファイバにおけるASE
の放出が増大する。この過剰なパワーは、1対の格子6
6,76によって再度アクティブ・ファイバに導入され
る。格子66,76は、格子の反射波長を有するASE
の一部を反射する。したがって、このASEは、存在す
る信号に重畳され、そのアクティブ・ファイバにおける
増幅のために、存在する伝送チャネルの増幅に使用可能
なポンプ・パワーを除去するので、これらのチャネルの
利得は制限される。
【0161】なかったチャネルが再度導入されると、ア
クティブ・ファイバ内におけるその増幅のために、使用
可能なポンプ・パワーが消費され、これに対応して再循
環するASEのレベルが低下する。
【0162】したがって、チャネル全てにおける利得
は、増幅器内に存在するチャネル数が可変であっても、
事実上一定に維持される。ASEを段間で再循環可能と
するために、減衰素子50を迂回する。したがって、こ
の素子のASEに対する影響はゼロであり、第1ユニッ
ト60において再循環するASEは、第2ユニット70
において再循環するASEと直接相関付けられる。
【0163】追加の経路では、ASEは、経路82、サ
ーキュレータ52およびフィルタ53によって、減衰素
子50を迂回する。フィルタ53は、1対のフィルタ6
6,76と同じ波長を反射する。
【0164】したがって、ASEは減衰素子50を迂回
し、カプラ54によって次の段の入力に再度入射する。
逆方向では、スプリッタ56がASEを経路81に分流
させる。経路81も減衰素子を迂回し、サーキュレータ
65によってASEを第1ユニット60の入力に戻す。
【0165】前記経路81では、可変アッテネータ57
は、増幅器の利得特性を決定する値に、適当に較正され
る。循環するASEのレベルは、したがって、前述の経
路を備えたループにおいて、存在するチャネルの数に応
じて事実上自動的に規制されることになる。ASEは、
チャネルのいずれかがない場合に使用可能となる、過剰
なポンプ・パワーを吸収し、存在するチャネルに、事実
上あらゆる状態でも得られる一定なポンプ・レベルを残
す。
【0166】この種の増幅器は、実験用増幅器を組み付
けた検査用ベンチ上で検査済みである。図15は、図1
4と同様である、この増幅器1000の構成を示す。
【0167】入力信号は64チャネルから成り、各々そ
れ自体の放出波長を有し、同じ数の前述の形式のインタ
ーフェース・ユニットi1〜i64によって発生する。光
信号用マルチプレクサ83が、これら64個の単一波長
信号を単一の多波長信号に結合し、第1増幅ユニット6
0に送る。
【0168】第2増幅ユニットの出力は、光スペクトル
・アナライザ80によって読み取られる。マルチプレク
サ83は、適当な方法で互いに結合された平面光スプリ
ッタから成り、64個の単一波長信号を多波長信号に多
重化するユニットである。即ち、前記マルチプレクサ
は、1x32スプリッタ、1x16スプリッタ、および
2つの1x8スプリッタを備え、これらは全て平面光学
部品で作られている。
【0169】使用した光スペクトル・アナライザは、A
nritsu(JP)が製造するMS9710A型であ
る。即ち、図16は、64チャネルが存在し、素子によ
って許される最小減衰(約2dB)に設定したアッテネ
ータ57を備えた増幅器の出力における光スペクトルを
示す。続く図17ないし図19は、1575nm付近に
4つの伝送チャネルが存在する場合(図17)、159
0nm付近に4つの伝送チャネルが存在する場合(図1
8)、および1600nm付近に4つの伝送チャネルが
存在する場合(図19)について、前述の条件における
増幅器の出力での光スペクトルを示す。図の比較によ
り、前記チャネルの利得は事実上一定であることが明確
に示される(前述の条件全てにおいて、1dBの差があ
る)。
【0170】図20は、ループ減衰Aの異なる値に対す
る入力パワーの関数として、したがってアッテネータの
減衰値の関数として、1601nmにおけるチャネルに
対する、図14の増幅器の利得を表わすグラフを示す。
このグラフでは、自発放出の抽出波長は、1561nm
である。
【0171】本出願人は、ループ内における減衰、した
がってアッテネータによって導入される減衰のレベルを
変動させると、異なる入力パワー(チャネル数およびそ
れらのパワー)で、利得の安定化(種々の曲線の平坦領
域)が得られることを確認した。ループにおける減衰が
減少すると、再循環するASEの増大のために、増幅器
の利得が低い程、安定性が向上する。
【0172】図21は、dB単位のループ減衰Aのある
値、および再循環自発放出の波長、言い換えると、「レ
ーザ発光」波長の2つの値に対する入力パワーの関数と
して、1601nmにおけるチャネルに対する図14の
増幅器の利得を示すグラフである。
【0173】本出願人は、格子66,76,33の選択
によって、再循環自発放出の波長を選択することによ
り、利得の安定性を向上可能であることに気が付いた。
これは、このグラフにおいて、1560nmではなく1
565nmで自発放出を抽出する場合に最良の安定性が
得られるからである。したがって、自発放出はチャネル
の波長に一層近づいた場合、増幅レベルが低い程、より
良い利得制御(レーザの平坦領域)が得られる。即ち、
増幅器のダイナミック・レンジは、利得が低い程拡大す
る。
【0174】本出願人は、本発明による増幅器利得の安
定化の度合いに影響を及ぼす更に別のパラメータは、カ
プラ54,56の選択であることに気が付いた。何故な
ら、カプラのポート間の光パワー分離率も、再循環AS
Eの量を決定し、したがって、前述のように増幅器のダ
イナミック・レンジを決定するからである。
【0175】加えて、ASEの再循環経路における減衰
素子をバイパスすることによって、この素子がASEの
再循環に発生させる問題を回避し、減衰素子の経年変化
および種々の動作状態による減衰の変動による、ASE
の経路におけるレーザ発光状態の変動や、その結果とし
ての増幅器の利得変動が発生するのを防止する。
【0176】より一般的には、増幅器の利得を、減衰素
子の選択およびその減衰とは無関係とする。加えて、ピ
ークASEがないことにより、ASEと減衰素子におけ
る信号間のビートを防止する。
【0177】減衰素子の迂回により、増幅器の段数には
独立して、単一の利得安定化回路を有することが可能と
なり、したがって単一の減衰器に作用する安定度の調整
が一層容易となる。
【0178】また、本出願人は、実施形態の全てにおけ
る増幅器の構成によれば、減衰素子後の増幅段または複
数の増幅段は、アクティブ・ファイバにおいて双方向で
ASEを受信することに気が付いた。
【0179】減衰素子が、光チャネルをラインに挿入し
かつラインから光チャネルを抽出する素子である場合
(追加/抜取)、追加するチャネル数および抽出するチ
ャネル数間の差がチャネル総数の30%を大幅に超過し
なければ、利得制御は有効であり続ける。但し、追加し
たチャネルが、抽出されていないチャネルと同じパワー
・レベルを有することが条件となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多波長遠隔通信システムの図である。
【図2】多波長遠隔通信システムの送信局の図である。
【図3】1525nmないし1620nmの波長帯にお
ける光増幅局のスペクトル放出のグラフである。
【図4】本発明の一実施形態による二重帯域光増幅器の
図である。
【図5】開ループ状態で、帯域BBにおいて16チャネ
ルを伝送する場合の、図4の増幅器のスペクトル放出の
グラフである。
【図6】開ループ状態で、帯域RB1において48チャ
ネルを伝送する場合の、図4の増幅器のスペクトル放出
のグラフである。
【図7】閉ループ状態で、帯域BBにおいて16チャネ
ルを伝送する場合の、図4の増幅器のスペクトル放出の
グラフである。
【図8】閉ループ状態で、帯域RB1において48チャ
ネルを伝送する場合の、図4の増幅器4のスペクトル放
出のグラフである。
【図9】閉ループ状態で、帯域RB1において1チャネ
ルを伝送する場合の、図4の増幅器の出力におけるスペ
クトル放出のグラフである。
【図10】閉ループ状態で、帯域BBにおいて1チャネ
ルを伝送する場合の、図4の増幅器の出力におけるスペ
クトル放出のグラフである。
【図11】閉ループ状態で、帯域RB1において48チ
ャネルを伝送し、帯域BBにおいてチャネルを伝送しな
い場合の、図4の増幅器の出力におけるスペクトル放出
のグラフである。
【図12】閉ループ状態で、帯域RB1においてチャネ
ルを伝送せず、帯域BBにおいて16チャネルを伝送す
る場合の、図4の増幅器の出力におけるスペクトル放出
のグラフである。
【図13】1520nmないし1570nmの波長帯に
おける、光増幅器内の自発放出のグラフである。
【図14】本発明の更に別の実施形態による光増幅器の
図である。
【図15】図14の増幅器のための実験構成である。
【図16】閉ループ状態で、64チャネルを伝送する場
合の、図14の増幅器の出力におけるスペクトル放出の
グラフである。
【図17】閉ループ状態で、4チャネルを伝送する場合
の、図14の増幅器の出力におけるスペクトル放出のグ
ラフである。
【図18】閉ループ状態で、別の組の4チャネルを伝送
する場合の、図14の増幅器の出力におけるスペクトル
放出のグラフである。
【図19】閉ループ状態で、別の組の4チャネルを伝送
する場合の、図14の増幅器の出力におけるスペクトル
放出のグラフである。
【図20】ループ減衰値Aおよび入力パワーの関数とし
て、1チャネルに対する図14の増幅器の利得を示すグ
ラフである。
【図21】ループ減衰値A、入力パワー、および再循環
自発放出の波長の関数として、1チャネルに対する図1
4の増幅器の利得を示すグラフである。
【図22】1570nmないし1629nmの波長帯に
おける光増幅器内の自発放出のグラフである。
【符号の説明】
10 第1増幅段 12 アクティブ・ファイバ 13 ダイクロイック・カプラ 14 ポンピング・レーザ 16 第1選択反射フィルタ 17 第2選択反射フィルタ 21 帯域分割干渉フィルタ 23 ダイクロイック・カプラ 24 ポンピング・レーザ 25 光アイソレータ 26 第3選択反射フィルタ 30 第3増幅段 32 アクティブ・ファイバ 33 ダイクロイック・カプラ 34 ポンピング・レーザ 40 第4増幅段 42 アクティブ・ファイバ 43 ダイクロイック・カプラ 44 ポンピング・レーザ 45 光アイソレータ 46 第4選択反射フィルタ 50,50‘ 減衰素子 52,52’ 三ポート光サーキュレータ 53,53‘ 選択フィルタ 54,54‘ 光カプラ 55,55‘ 光アイソレータ 56,56’57,57’ アッテネータ 58,58’ 光アイソレータ 59,59’融解ファイバ・カプラ 60 第1増幅ユニット 66 第1選択反射フィルタ 70 第2増幅ユニット 76 第2選択反射フィルタ 77 光アイソレータ 80 光スペクトル・アナライザ 81 経路 82 双方向経路 83 光信号用マルチプレクサ 100 第1端末サイト 110 多重化部(MUX)、 120 パワー増幅部(TPA) 140 前置増幅部(RPA) 150 多重分離部(DMUX) 160 入力チャネル 170 出力チャネル 200 第2端末サイト 300a,300b 光ファイバ・ライン 400 ライン・サイト 410 ライン端末部(OLTE)、 420 波長変換部(WCM) 430,440,450 マルチプレクサ 1000 多段増幅器 1234,1234’ ASE
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/14 H04B 9/00 E 10/06 10/04 H04J 14/00 14/02 (71)出願人 591011856 Pirelli Cavi e Sist emi S.p.A (72)発明者 ファブリツィオ・ディ・パスクアレ イタリア国 20129 ミラノ,ヴィア・ ビ・エウスタキ 20 (72)発明者 ジョヴァンニ・サッキ イタリア国 20126 ミラノ,ヴィアー レ・サルカ 87 (72)発明者 シルヴィア・テュローラ イタリア国ミラノ,20052 モンツァ,ヴ ィア・ビアンカマーノ 14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −少なくとも2つの所定の波長を含む多
    波長光信号を送信可能な少なくとも1つの送信局と、 −光ファイバ伝送ラインと、 −少なくとも1つの受信局であって、前記光ファイバ・
    ラインが前記送信および受信局と接続する、該受信局
    と、 前記送信局および前記受信局の間に位置し、少なくとも
    1つの第1増幅部と、少なくとも1つの第2増幅部と、
    利得安定化回路とを備える前記光信号を増幅する増幅局
    であって、前記2つの増幅部間に位置する減衰素子も更
    に備える、該増幅局と、を備える光遠隔通信システムに
    おいて、 前記利得安定化回路が、自発放出再循環回路を備え、前
    記回路が前記第1増幅部および前記第2増幅部に共通で
    あることを特徴とする光遠隔通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、前記
    自発放出再循環回路は、自発放出波長を選択するデバイ
    スを備えることを特徴とするシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシステムにおいて、前記
    波長を選択するデバイスは、前記第2部の後に配置され
    た波長選択フィルタであることを特徴とするシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシステムにおいて、前記
    選択デバイスは、少なくとも1対のフィルタ(66,7
    6;16,26;17,46)を備え、その1つが前記
    第1増幅部(10;60)の前に配置され、1つが前記
    第2増幅部(20,40;70)の後に配置されている
    ことを特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシステムにおいて、前記
    自発放出再循環回路は、 −第1経路(82)を備え、その中において前記自発放
    出を前記第1増幅部および前記減衰素子間で抽出し、前
    記第2増幅部に供給する、ことを特徴とするシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のシステムにおいて、前記
    自発放出再循環回路は、前記増幅部において2つの伝達
    方向を有し、1つは前記送信信号の伝達方向と同一であ
    り、1つは前記送信信号の伝達方向とは逆であり、前記
    自発放出再循環回路は、更に、 −第2経路を備え、その中において、前記逆方向の前記
    自発放出を、前記第2増幅部および前記減衰素子間で抽
    出し、前記第1増幅部に供給する、ことを特徴とするシ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のシステムにおいて、前記
    第1経路は、 −3つのポートを有する光サーキュレータ(52,5
    2’)であって、その第1ポート(521,521’)
    が前記第1増幅部の後に接続され、その第2ポート(5
    22,522’)が、前記減衰素子(50,50’)の
    前に位置する選択格子(53,53’)に接続された、
    光サーキュレータと、 −前記減衰素子および前記光サーキュレータの第3ポー
    ト(523,523’)からの信号を結合する第1光カ
    プラ(54,54’)と、を備えることを特徴とするシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のシステムにおいて、前記
    第2経路は、 −光サーキュレータ(65)であって、その第1ポート
    (651)が可変アッテネータ(57)に接続され、そ
    の第2ポート(652)が、前記第1増幅部の前に位置
    する前記フィルタ(66)に接続され、その第3ポート
    (653)が前記第1増幅部に接続された、光サーキュ
    レータと、 −前記第2増幅部の前に位置し、前記第2増幅部の入力
    からの信号の一部を、部分的に前記可変アッテネータ
    (57)に送る、光スプリッタ(56)と、を備えるこ
    とを特徴とするシステム。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のシステムであって、前記
    第2経路は、 −前記第2増幅部の前に位置し、前記第2増幅部の入力
    からの信号の一部を、部分的に可変アッテネータ(5
    7,57’)に送る、光スプリッタ(56,56’)
    と、 −前記可変アッテネータ(57,57’)からの信号を
    前記フィルタ(16,17)に送る、第2光カプラ(5
    9,59’)と、 を備えることを特徴とするシステム。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のシステムにおいて、前
    記光カプラ(54,54’)は、前記減衰素子からの信
    号の光パワーの少なくとも60%を結合することを特徴
    とするシステム。
  11. 【請求項11】 請求項8または9記載のシステムにお
    いて、前記光スプリッタ(56,56’)は、前記光パ
    ワーの少なくとも5%を前記可変アッテネータ(57,
    57’)に送ることを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のシステムにおいて、前
    記カプラ(59,59’)は、前記可変アッテネータ
    (57,57’)からの光パワーの少なくとも5%を前
    記フィルタ(16,17)に結合することを特徴とする
    システム。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のシステムにおいて、前
    記自発放出再循環回路は、前記減衰素子を通過しない経
    路を備えることを特徴とするシステム。
  14. 【請求項14】 前出の請求項のいずれか1項記載のシ
    ステムにおいて、前記自発放出波長を選択する前記デバ
    イスは、前記チャネルの波長のスペクトルに近い自発放
    出波長を選択することを特徴とするシステム。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの第1増幅部と、少な
    くとも1つの第2増幅部と、利得安定化回路とを備え、
    前記増幅局が前記2つの増幅部間に位置する減衰素子を
    追加的に備える、多波長信号光増幅器であって、 前記利得安定化回路が、自発放出再循環回路を備え、該
    回路が前記第1増幅部および前記第2増幅部に共通であ
    ることを特徴とする多波長光増幅器。
  16. 【請求項16】 −互いに異なる所定の波長において少
    なくとも2つの光伝送信号を発生するステップと、 −前記光信号を単一伝送ラインに多重化し、前記光伝送
    信号から成る多波長光信号を形成するステップと、 −前記多波長光信号を、前記伝送ラインを通じて伝送す
    るステップと、 −前記伝送ラインに沿って前記光信号を増幅するステッ
    プと、 −前記光信号を、少なくとも1つの受信機を備えた受信
    局に送るステップとを有する光遠隔通信方法であって、 前記光信号を増幅する前記ステップが、 −第1増幅局において前記信号を増幅するステップと、 前記増幅光信号を減衰素子において処理するステップ
    と、 −前記処理した光信号を第2増幅部において増幅するス
    テップと、 −前記増幅光信号から、前記第1および第2増幅部の自
    発放出の一部を抽出するステップと、 前記自発放出の一部を前記第1および第2増幅部に再循
    環し、この一部が前記減衰素子を通過しないようにする
    ステップと、から成ることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の方法において、前記
    再循環ステップは、更に、前記自発放出の一部を減衰さ
    せるステップを含むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 光増幅器の利得を安定化させる方法で
    あって、 −前記増幅器の第1増幅部において光信号を増幅するス
    テップと、 −前記増幅光信号を減衰素子において処理するステップ
    と、 −前記処理光信号を前記増幅器の第2増幅部において増
    幅するステップとを有し、前記方法が、更に、 −前記増幅光信号から、前記増幅器自体の自発放出の一
    部を抽出するステップと、 −前記自発放出の一部を前記第1および第2増幅部にお
    いて再循環し、それが前記減衰素子を通過しないように
    するステップと、を備えることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法において、前記
    再循環ステップが、更に、前記自発放出の一部を減衰さ
    せるステップを含むことを特徴とする方法。
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