JP2001067937A - 透明導電膜形成基板 - Google Patents
透明導電膜形成基板Info
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- JP2001067937A JP2001067937A JP23719999A JP23719999A JP2001067937A JP 2001067937 A JP2001067937 A JP 2001067937A JP 23719999 A JP23719999 A JP 23719999A JP 23719999 A JP23719999 A JP 23719999A JP 2001067937 A JP2001067937 A JP 2001067937A
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Abstract
成される材料膜の厚さを均一化することのできる透明導
電膜形成基板を提供する。 【解決手段】 透明基板1の上に所定のパターンの誘電
体の膜2を形成し、この誘電体の膜2を埋没させ、かつ
誘電体の膜2の上に薄膜4が形成されるようにして透明
導電膜3をフラット状に形成する。
Description
板に関し、特に、形成した透明導電膜に凹凸のない透明
導電膜形成基板に関する。
ネッセンス)等のディスプレイにおいては、光を透過さ
せることのできる電気配線(電極)が必要であり、通
常、これには、ITO(インジウム・スズ酸化物)ある
いはSnO2 等が使用される。特に、ITOは、抵抗が
低いことと配線加工が容易なことから、この用途に多く
用いられている。
は、フォトリソプロセスによって形成されるのが普通で
ある。ガラス基板の全面にITOの膜を0.05〜0.
5μmの厚さに設け、これにフォトレジストを塗布して
露光と現像を行った後、エッチング処理を施すことによ
って不要部分を除去し、所定のパターンの縞(ストライ
プ)状の配線形状とされる。
上に数10nm厚さの有機材料の伝導膜が複数層形成さ
れ、さらに、その上に、上記した配線の形成方向とは直
角方向の縞(ストライプ)状のITOによる透明導電膜
の配線が形成される。この構成において上下の配線の間
に形成される有機材料の膜の厚さは、できるだけ均一で
あることが必要であり、凹凸等の発生は極力避けること
が重要となる。
電膜形成基板によると、透明導電膜の配線の中におい
て、透明導電膜を有する部分と有しない部分に凹凸の段
差が生ずることは避けられず、従って、この上に形成さ
れる膜の厚さの均一化には限界がある。
なることによる劣化を原因とした非発光部が生ずる恐れ
があるばかりでなく、この部分でのリーク電流が大きく
なり、結果として発光効率の低下を招くことがある。特
に、有機ELにおいては、低い抵抗を確保するために透
明導電膜を厚く形成しなければならず、透明導電膜の凹
凸とそれによる影響は大きなものとなる。
面が平坦であり、その上に形成される材料膜の厚さを均
一化することのできる透明導電膜形成基板を提供するこ
とにある。
達成するため、透明基板の上に透明導電膜を形成した透
明導電膜形成基板において、前記透明基板の上にストラ
イプ等の所定のパターンで形成された誘電体の膜と、前
記誘電体の膜を内部に埋没させ、前記誘電体の膜の上に
薄膜を形成するように前記透明基板の上にフラット状に
形成された透明導電膜を有することを特徴とする透明導
電膜形成基板を提供するものである。
あるいはPLZT〔(Pb,La)(Zr,Ti)
O3 〕等より構成され、この誘電体の膜は、基板の上に
縞状など所定のパターンに形成される。本発明において
は、この誘電体の膜を覆うように透明導電膜が形成され
る結果、透明導電膜には、誘電体の膜の形成パターンに
応じた形状、言い換えれば、誘電体の膜によって区画さ
れ、設定される所定の形状の配線パターンが与えられる
ことになる。
誘電体の膜の上にフラット状に形成された部分が薄膜で
あり、従って、この部分の電気抵抗は大きくなる一方、
上記した誘電体の膜によって与えられる配線パターンの
部分は充分な厚さの故に抵抗値が小さくなり、この結
果、薄膜の部分が関与しない所定の形状の配線が形成さ
れることになる。
させて形成されるため、その表面はフラット状で平坦な
ものとなり、従って、この上に形成される有機EL等の
材料の膜は均一な厚さに形成され、透明導電膜の凹凸を
原因とした前述のような不具合の発生は防止されること
になる。
いITOの使用が好適であり、その誘電体の膜上への薄
膜の形成厚さは、0.05μm以下に設定することが好
ましい。薄膜を0.05μmを超えて形成することは、
この部分に導電性が生ずるようになるので避けるべきで
ある。
象としては、主に有機ELあるいは液晶等のディスプレ
イ類が挙げられるが、自動車の窓の結露防止のための導
電膜などディスプレイ以外の用途にも適用することがで
きる。透明導電膜を有し、形成する透明導電膜の表面に
平坦性が要求される用途であれば適用可能である。
成基板の実施の形態を説明する。図1において、1は3
0cm×40cmの大きさを有する無アルカリガラスの
透明基板、2は基板1の上に形成されたMgOの誘電体
の膜を示し、幅Aが50μm、間隔Bが100μmの1
50μmピッチの縞状に形成されている。
ォトレジストを塗布して、これに所定のフォトリソプロ
セスを施すことによって所定のパターンを形成し、その
後、これにMgOの熱分解法原料を0.5μmの厚さに
塗布し、150℃で1時間の乾燥を行った後、残存レジ
ストを除去し、300℃で1時間の仮焼結と500℃で
1時間の本焼結を施すことによって形成した。
材料を塗布し、加熱焼結することによって形成されてい
る。この透明導電膜3は、0.55μmの厚さに設けら
れており、従って、誘電体の膜2の上には、厚さtが
0.05μmの薄膜4が形成されている。そして、この
ように誘電体の膜2を内部に埋没する結果、透明導電膜
3は平坦な表面状態を呈している。
て区画された部分(配線部)5の抵抗を測定したとこ
ろ、ITOの配線として充分な5×10-4Ω・cmの値
を示した。これに対して薄膜4の部分は、抵抗率が極端
に高いために実質的な電気伝導度を示さず、この結果、
透明導電膜3は、誘電体の膜2によって所定のパターン
に形成された配線部5に基づく配線構成を有しているこ
とが確認された。
導電膜3の上に有機EL用のp型伝導膜とn型伝導膜を
形成してこれに電極を設けた有機ELと、[0003]
と[0004]に基づく従来の有機ELを準備し、これ
らに電流を流してその信頼性を対比したところ、従来の
有機ELの電極の端部には非発光部が現れたのに対し、
本実施形態による有機ELは全く安定であり、長期に亙
って非発光部の発生が認められなかった。
導電膜形成基板によれば、透明基板の上にストライプ等
の所定のパターンの誘電体の膜を形成し、この誘電体の
膜を埋没させ、かつ誘電体の膜の上に薄膜が形成される
ようにして透明導電膜をフラット状に形成しているた
め、透明導電膜には、誘電体の膜のパターンに応じた所
定の配線部が形成されるとともに表面が平坦なものとな
り、従って、従来のように透明導電膜の凹凸を原因とし
た不具合が生じない良好な透明導電膜形成基板を提供す
ることができる。
を示す説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】透明基板の上に透明導電膜を形成した透明
導電膜形成基板において、前記透明基板の上にストライ
プ等の所定のパターンで形成された誘電体の膜と、 前記誘電体の膜を内部に埋没させ、前記誘電体の膜の上
に薄膜を形成するように前記透明基板の上にフラット状
に形成された透明導電膜を有することを特徴とする透明
導電膜形成基板。 - 【請求項2】前記透明導電膜は、インジウム・スズ酸化
物より構成されることを特徴とする請求項1項記載の透
明導電膜形成基板。 - 【請求項3】パターン形成された前記誘電体の膜の上に
形成された前記薄膜は、0.05μm以下の厚さを有す
ることを特徴とする請求項1項記載の透明導電膜形成基
板。 - 【請求項4】前記誘電体の膜は、MgO、ZnO、およ
びPLZTより選択された1つの材料で構成されること
を特徴とする請求項1項記載の透明導電膜形成基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23719999A JP2001067937A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 透明導電膜形成基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23719999A JP2001067937A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 透明導電膜形成基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001067937A true JP2001067937A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17011853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23719999A Pending JP2001067937A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 透明導電膜形成基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001067937A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011232682A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Sony Corp | 配線構造体、およびその製造方法 |
JP2012163789A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Sony Corp | 導電性素子およびその製造方法、配線素子、情報入力装置、表示装置、ならびに電子機器 |
KR101209047B1 (ko) * | 2005-07-04 | 2012-12-06 | 삼성디스플레이 주식회사 | 유기 발광 표시 장치의 제조 방법 |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP23719999A patent/JP2001067937A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101209047B1 (ko) * | 2005-07-04 | 2012-12-06 | 삼성디스플레이 주식회사 | 유기 발광 표시 장치의 제조 방법 |
JP2011232682A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Sony Corp | 配線構造体、およびその製造方法 |
JP2012163789A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Sony Corp | 導電性素子およびその製造方法、配線素子、情報入力装置、表示装置、ならびに電子機器 |
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