JP2001067896A - 半導体記憶装置の検査方法および半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置の検査方法および半導体記憶装置

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JP2001067896A
JP2001067896A JP24111599A JP24111599A JP2001067896A JP 2001067896 A JP2001067896 A JP 2001067896A JP 24111599 A JP24111599 A JP 24111599A JP 24111599 A JP24111599 A JP 24111599A JP 2001067896 A JP2001067896 A JP 2001067896A
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Shigeo Chatani
茂雄 茶谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の高温保存後のインプリントデータの検
査では、強誘電体特性の時間による変化具合が判定でき
ず、検査精度の向上に問題があった。 【解決手段】 複数の強誘電体メモリセルを有する半導
体記憶装置の検査方法であって、データ保持試験用の高
温保存(S8)前後で、データ保持試験に使用するデー
タの反対データでの動作下限電圧値(S4およびS1
2)を測定しこれを比較(S14)することによって、
短時間で高精度のインプリント試験を実施できる。ま
た、半導体記憶装置が前記の動作下限電圧を記憶する手
段を有することを特徴とし、これを検査時に容易に読み
出すことで検査精度の向上が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
検査方法に関し、特に強誘電体のインプリント特性を評
価する方法およびこの評価方法を利用した半導体記憶装
置の検査方法またこの検査方法を実現できる半導体記憶
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用機器の普及や省エネルギ
ー、廃棄物削減要望に伴い、電源を切ってもデータの保
持ができる不揮発性メモリの需要が高まっている。その
中でも特に、従来からの不揮発性メモリの代表であるE
EPROMやフラッシュメモリに比べ低電力で高速に書
き込みができ、かつ高書き換え回数の強誘電体メモリが
注目を集めている。
【0003】まず、強誘電体メモリの動作について簡単
に説明する。
【0004】図5は、強誘電体メモリの1個のメモリセ
ルと1個のセンスアンプを表わしている。通常、センス
アンプは複数個のメモリセルに対して1個ずつ配置され
るが、この例では説明を簡素化するため、1個のメモリ
セルと1個のセンスアンプを用いている。
【0005】図5において、PLはセルプレート線、B
Lと/BLは一対のデータ線、WLはワード線、SAは
センスアンプである。C1とC2は強誘電体キャパシ
タ、M1とM2はMISトランジスタでMISトランジ
スタM1のソース電極は強誘電体キャパシタC1の一端
子に、ドレイン電極はデータ線BLに、ゲート電極はワ
ード線WLにそれぞれ接続され、強誘電体キャパシタC
1の他端子はセルプレート線PLに接続されている。M
ISトランジスタM2のソース電極は強誘電体キャパシ
タC2の一端子に、ドレイン電極は他方のデータ線/B
Lに、ゲート電極はワード線WLにそれぞれ接続され、
強誘電体キャパシタC2の他端子はセルプレート線PL
に接続されている。また、データ線BLと/BLはセン
スアンプSAにも接続されている。
【0006】このタイプのメモリセルは、メモリセル1
個につき2個のトランジスタと2個の強誘電体キャパシ
タで構成されているため2T2C型メモリセルと呼ばれ
ている。強誘電体メモリのメモリセルにはこの2T2C
型の他に1個のトランジスタと1個の強誘電体キャパシ
タで構成される1T1C型メモリセルと呼ばれるものも
ある。1T1C型メモリセルは読み出しには同じ構成の
ダミーセルを用いて動作を行うが、その動作原理はどち
らのタイプも同じであるのでここでは2T2C型のメモ
リセルで説明する。
【0007】図6は、強誘電体のヒステリシスカーブ
で、印加電圧または電界と分極または電荷の関係を表わ
した図である。
【0008】図7は、データの書き込みと読み出し時の
メモリセルへの印加波形である。
【0009】さて、強誘電体メモリにデータを書き込む
場合の動作を図5から図7を用いて説明する。
【0010】ここではデータ“0”の書き込みを行う場
合を説明する。
【0011】まず、データ線BLを“L”レベル、/B
Lを“H”レベルとしワード線WLおよびセルプレート
線PLを“H”レベルとする。するとMISトランジス
タM1とM2はオン状態となり、セルプレート線の電位
を基準とした場合に、強誘電体キャパシタC1の状態は
両端子間の電界によって図6中のヒステリシスカーブの
C点となる。一方強誘電体キャパシタC2は両端子間の
電界がほぼゼロの状態であるため、前回の分極状態であ
るB点またはD点にある。
【0012】次に、セルプレート線PLを“L”レベル
にすると、強誘電体キャパシタC1の状態は電界がゼロ
になるためヒステリシスループ上をC点からD’点に推
移する。一方強誘電体キャパシタC2は両端子間に電界
がかかりヒステリシスカーブ上をB点またはD点からA
点に推移する。
【0013】次に、データ線対BLと/BLの双方を
“L”レベルにすると、強誘電体キャパシタC1の状態
は変化なくヒステリシスループのD’点にあり、一方強
誘電体キャパシタC2は両端子間の電界がゼロになるた
めヒステリシスカーブ上をA点からB’点に推移する。
【0014】以上の経緯で強誘電体キャパシタC1は
“L”状態に、同C2は“H”状態となってデータ
“0”の書き込みが終了する。
【0015】データ“1”の書き込みはデータ線対BL
と/BLの電位を逆にするだけでよいためここでの説明
は省略する。
【0016】次に、データ“0”の読み出しを行う場合
を説明する。
【0017】データを保持している強誘電体キャパシタ
の分極状態は書き込みの動作で説明した通りであり、デ
ータ線対BL、/BLは双方とも“L”レベルにプリチ
ャージされたフローティング状態である。まず、ワード
線WLおよびセルプレート線PLを“H”レベルとす
る。するとMISトランジスタM1とM2はオン状態と
なり、書き込み動作の場合と同じくセルプレート線の電
位を基準とした場合に、強誘電体キャパシタC1の状態
は両端子間の電界によって図6中のヒステリシスカーブ
上をD点からC点の方向に推移する。このとき、D点と
C点の分極量の差だけの電荷ΔQ2が強誘電体キャパシ
タから流出する。この電荷をデータ線BLと分配するた
め、データ線BLにはH点から引いた負荷線L2とヒス
テリシスとの交点G点に相当する電位VL1が現われ
る。ここで負荷線L2の傾きはデータ線BLの容量値に
よって決まる。
【0018】一方、強誘電体キャパシタC2の状態は両
端子間の電界によって図6中のヒステリシス上をB点か
らC点の方向に推移する。このとき、B点とC点の分極
量の差だけの電荷ΔQ1が強誘電体キャパシタから流出
する。この電荷をデータ線/BLと分配するため、デー
タ線/BLにはF点から引いた負荷線L1とヒステリシ
スとの交点E点に相当する電位VH1が現われる。ここ
で負荷線L1の傾きはデータ線/BLの容量値によって
決まる。
【0019】さらにセンスアンプ活性化信号SAEを
“H”レベルとし、センスアンプSAを動作状態として
データ線対の電位差ΔV1を増幅することによって強誘
電体メモリに格納されたデータの読み出しは完了する。
【0020】ところが、強誘電体メモリは読み出したデ
ータの再格納をする必要がある。これには前記の書き込
み動作と同じ動作を行えばよい。すなわちセンスアンプ
SAでデータ線対の電位差を十分増幅すると、強誘電体
キャパシタC1はC点にあり、強誘電体キャパシタC2
はK点にある。
【0021】ここでセルプレート線PLを“L”レベル
にすると、強誘電体キャパシタC1の状態は電界がゼロ
になるためヒステリシスカーブ上をC点からD’点に推
移する。
【0022】一方強誘電体キャパシタC2は両端子間に
電界がかかりヒステリシスカーブ上をK点からA点に推
移する。
【0023】次に、センスアンプ活性化信号SAEを
“L”レベルとしてセンスアンプの動作を停止し、デー
タ線対BLと/BLの双方を“L”レベルにすると、強
誘電体キャパシタC1の状態は変化なくヒステリシスカ
ーブのD’点にあるが、一方強誘電体キャパシタC2は
両端子間の電界がゼロになるためヒステリシスカーブ上
をA点からB’点に推移する。
【0024】以上の経緯で強誘電体キャパシタC1は
“L”状態に、同C2は“H”状態となってデータ
“0”の再格納が終了する。
【0025】データ“1”の読み出しと再格納はデータ
線対BLと/BLの電位を逆にするだけでよいためここ
での説明は省略する。
【0026】さて、従来からの不揮発性メモリに比べ低
電力で高速に書き込みができ、かつ高書き換え回数とい
う優れた特徴を持つ強誘電体メモリであるが、インプリ
ントと呼ばれる他の不揮発性メモリにはない性質も持っ
ている。
【0027】このインプリントは、データの保持を疎外
する性質で、現在のデータの保持性能が過去に保存され
ていたデータの温度や時間、書き込み電圧の影響を受け
るというものである。すなわち、前回のデータも今回の
データと同じであったならば今回のデータは保持されや
すいし、前回のデータが今回のデータと逆であったなら
ば今回のデータは保持されにくくなるという現象であ
る。
【0028】図8はインプリントが起きた場合のヒステ
リシスカーブの変化を示したものである。前記の強誘電
体キャパシタが“H”状態すなわちB点の状態が続くと
ヒステリシスカーブはHC1の状態に変化していく。ま
た逆に強誘電体キャパシタが“L”状態すなわちD点の
状態が続くとヒステリシスカーブはHC2の状態に変化
していく。
【0029】ここで、ヒステリシスカーブがシフトした
状態で現在とは逆のデータを書き込んだ場合を考える。
強誘電体キャパシタC1が“L”の状態で保存されたあ
とに“H”が書き込まれたとすると分極の状態は、ヒス
テリシスカーブ上をD1→A1→B2と推移する。一方
強誘電体キャパシタC2は“H”の状態で保存されたあ
とに“L”が書き込まれるから分極の状態は、ヒステリ
シスカーブ上をB1→C1→D2と推移する。
【0030】この状態から、記憶したデータ“1”の読
み出しを行ったとすると、先の場合と同じようにデータ
線の負荷線とヒステリシスカーブとの交点を求めると、
データ線BLがE2点に相当する電位VH2、データ線
/BLがG1点に相当する電位VL2となって、電位差
ΔV2はインプリントの起こる前に比べ小さくなる。
【0031】さらにインプリントが進んで、ヒステリシ
スカーブが移動し電位差ΔV2がセンスアンプの感度以
下になった時、データは読み出せない。
【0032】次に、従来の強誘電体キャパシタを有する
半導体記憶装置の検査方法を説明する。図9は、代表的
な強誘電体キャパシタを有する半導体記憶装置の検査フ
ローを示している。ステップS102によって通常の入
出力電流試験、電源電流試験およびファンクションテス
トを実施した後、ステップS104でデータ保持試験の
ためのデータ書き込みが行われる。ステップS106で
高温の保存をされた後、ステップS108で読み取りを
実施する。さらに、その後、ステップS110でS10
4とS108とは反対データの書き込みと読み出しを行
う。書き込みと読み出しの間隔は強誘電体キャパシタの
両端子にかかる電圧をゼロにする時間である。
【0033】この手順によって、データの保持とインプ
リントによる反対データの書き込み読み出し試験を行い
良品と不良品の判定を行っている。
【0034】また、従来の半導体記憶装置は、自己の動
作下限電圧を格納するための手段は搭載していない。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の半導体記憶装置の検査方法の場合は、次に
示す課題がある。
【0036】従来の検査方法で述べた高温保存後のみの
インプリントデータの試験では、ヒステリシスカーブの
時間による変化具合が判定できない。このため、インプ
リント検査の確度の低さが課題であった。
【0037】また、データの保持は書き込み電圧が低い
ほど、つまり残留分極量が少ないほど厳しい試験となる
が、インプリントの試験はこれとは逆にインプリントさ
せるデータを高い電圧で書き込むほど、つまり残留分極
量が多いほど、より厳しい試験となる。このことは、イ
ンプリントの試験において加速試験の実現が重要である
ことを示しているが、これまでの技術では加速係数の算
出が難しく、高精度の検査条件の設定ができなかった。
【0038】また、従来の半導体記憶装置は、動作下限
の電圧を一個あるいは複数個格納し製品の検査に使用で
きる手段は持っておらず、製品の検査を行う検査システ
ムで製品の番号に対応させて記憶する必要があった。こ
の場合は、検査途中の検査装置のトラブルなどによるデ
バイスの消失や順序混入によってデバイスとデータとの
対応がとれなくなり検査の継続を不可能にする危険があ
った。
【0039】この発明は上記の問題に鑑みてなされたも
のである。本発明は、データ保持とインプリントの双方
を十分厳しくかつ精度よく検査でき、製品の品質を向上
させることができる半導体記憶装置の検査方法と、イン
プリントの進行度合の指標となる動作下限電圧値のデー
タを半導体記憶装置自身に格納でき、そのデータを検査
中に書き込みまたは読み出すことによって、高い品質が
実現できる半導体記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体記憶装置の検査方法は、メモリセル
に強誘電体キャパシタを有する半導体記憶装置におい
て、前記メモリセルに“1”または“0”のいずれかで
ある第1のデータの書き込みまたは読み出しができる第
1の最小電源電圧値を測定した後、前記メモリセルに前
記第1のデータとは反対の第2のデータをインプリント
可能な電圧で書き込む第1の工程と、前記半導体記憶装
置を所望の時間内にインプリントが発生する温度で保存
した後、前記第1のデータの書き込みまたは読み出しが
行える第2の最小電源電圧値を測定する第2の工程と、
前記書き込みができる第1および第2の最小電源電圧値
の差、または前記読み出しができる第1および第2の最
小電源電圧値の差をそれぞれ測定することにより、前記
半導体記憶装置のインプリント特性を評価する第3の工
程とを有することを特徴とする。
【0041】本発明の半導体記憶装置は、上記第1の半
導体記憶装置の検査方法を適用する半導体記憶装置であ
って、メモリセルに“1”または“0”のいずれかであ
る第1のデータの書き込みと読み出しが行える第1およ
び第2の最小電源電圧値を格納することができる、予備
行デコーダと予備メモリセルアレイを有することを特徴
とする。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の第1および他の半導体記
憶装置の検査方法は、強誘電体メモリのインプリント性
能を高精度でかつ容易に検査できるというものである。
【0043】また、本発明の半導体記憶装置は、強誘電
体メモリのインプリント性能の検査が高精度でかつ容易
に実現できるというものである。
【0044】以下、この発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0045】(実施の形態1)図1は本発明の第一の実
施の形態にかかる半導体記憶装置の検査方法のフローチ
ャートである。
【0046】ステップS2によって通常の入出力テス
ト、電源電流テストおよびファンクションテストを実施
した後、ステップS4で第1データでの動作下限電圧値
(Vmin1)の測定を行う。ステップS6で保持試験
のためのデータ書き込みが行われる。このとき書き込ま
れるデータは第2のデータであり、これはステップS4
で使用した第1データの逆データである。次にステップ
S8で高温での保存をされた後、ステップS10で第2
データの読み出しを行う。さらにその後ステップS12
で再び第1データでの動作下限電圧値(Vmin2)の
測定を行う。
【0047】そしてこのとき測定された2つの動作下限
電圧値の変化の度合(Vmin2−Vmin1)からイ
ンプリントの起き具合が判断でき、10年の使用期間を
予想した際に不良となるであろうデバイスと他の試験項
目で不良判定されたデバイスを不良として取り除くので
ある。
【0048】次に、インプリント試験の検査規格の決め
方の一例を説明する。
【0049】我々の知得した事実ではインプリント量
は、保存温度と書き込み電圧すなわち残留分極量に依存
して大きくなる。図2は動作下限電圧と保存時間の関係
を示したグラフおよび図3は書き込み電圧と保存時間の
関係を示したグラフである。これら2つのグラフを用い
ればインプリント特性の温度における加速係数と書き込
み電圧における加速係数が算出できる。
【0050】ところで、データ保持試験は通常、低電圧
で書き込みを行う。これは低電圧書き込み時すなわち少
残留分極量の時の方が厳しい試験となるからである。こ
の低電圧書き込みの状態でもより厳しいインプリントの
検査を実施するための検査規格値は先の電圧加速係数と
温度加速係数から算出し設定する。また、初期の動作下
限電圧値または保存後の動作下限電圧値を検査の判定に
組み入れることも可能である。
【0051】(実施の形態2)図4は本発明の第二の実
施の形態である半導体記憶装置の概略構成図である。
【0052】図4において、1はメモリセルアレイ、2
は予備メモリセルアレイ、3は行デコーダ、4は予備行
デコーダ、5はモード切り替え回路、6はセンスアンプ
と列デコーダ、7は電源電圧格納用A/D変換器、8は
入出力回路、9はワード線、10はデータ線である。メ
モリセルの動作原理は図5から図7の説明と同じである
のでここでは、省略する。
【0053】さて、デバイスの検査中に動作下限電源電
圧をメモリセルに格納する時の動作について説明する。
【0054】まず、半導体記憶装置の外部から信号を入
力して電源電圧格納モードにする。専用の入力端子を設
けるのも、既存の入力端子からの入力信号の組み合わせ
でこのモードに入れても構わない。この時、予備行デコ
ーダが動作して、通常のメモリアレイとは異なる電源電
圧値格納用のメモリアレイ中のワード線を選択状態とす
る。そして、電源電圧値をA/D変換した後のデータが
列デコーダを経て所定のメモリセルに書き込まれる。
【0055】ところで電源電圧値格納用のメモリアレイ
中の選択されるワード線は一本とは限らない。これは、
高温保存後に使用するデータであるためそれ自身が高温
中で消去されないことが必須となるためであり、複数の
メモリセルに同じデータを書き込んだりパリティビット
を設けて誤りが起きにくくする対策も必要である。
【0056】書き込んだ電圧値データを読み出す時も同
様である。すなわち、電源電圧格納モードに入れ、予備
行デコーダを作動させる。今回は通常メモリセルからデ
ータを読み出す場合と同じく、センスアンプを活性化し
て入出力回路を通し、信号パッドから取り出すのであ
る。
【0057】また、この説明は、検査システム等を用い
て下限となる電圧の測定を行う場合についてであるが、
自己テスト回路を組み込まれた半導体記憶装置について
も同様に動作下限電圧値の格納は可能である。
【0058】この明細書では回路動作の説明をすべてN
チャネルトランジスタを用いて行ったが、Pチャネルト
ランジスタを用いても実現できることは言うまでもな
い。
【0059】
【発明の効果】本発明の第1およびその他に記載の半導
体記憶装置の検査方法は、一度の高温保存だけで強誘電
体メモリのインプリント性能を高精度でかつ容易に検査
できることから、検査コストの増加をほとんどせずに半
導体記憶装置の品質の向上が図れる効果がある。
【0060】また、第1およびその他に記載の半導体記
憶装置は、強誘電体メモリのインプリント性能の検査に
おいて検査システムで製品と動作下限電圧データの対応
をする必要がなくなることから、良品への不良品混入な
どの検査トラブルの防止となり、検査システムの簡素化
が図れる効果がある。
【0061】また、インプリントに関する検査の充実
は、強誘電体メモリに対する信頼性をさらに向上させ、
各種用途への使用が増加するなど産業上、その効果はき
わめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態である半導体記憶装
置の検査方法のフローチャート
【図2】異なる温度についての強誘電体メモリにおける
動作下限電圧の保存時間依存性を示す図
【図3】異なる温度についての強誘電体メモリにおける
書き込み電圧の保存時間依存性を示す図
【図4】本発明の第二の実施の形態である半導体記憶装
置の概略構成図
【図5】2T2C型強誘電体メモリのメモリセルとセン
スアンプの等価回路図
【図6】強誘電体メモリの動作を表わす強誘電体キャパ
シタのインプリント前のヒステリシスカーブの図
【図7】2T2C型強誘電体メモリの動作を説明する主
要信号波形の図
【図8】強誘電体メモリの動作を表わす強誘電体キャパ
シタのインプリント後のヒステリシスカーブの図
【図9】従来例である半導体記憶装置の検査方法のフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 2 予備メモリセルアレイ 3 行デコーダ 4 予備行デコーダ 5 モード切り替え回路 6 センスアンプ・列デコーダ 7 電源電圧格納用A/D変換器 8 入出力回路 9 ワード線 10 データ線 WL ワード線 BL、/BL データ線 PL セルプレート線 SA センスアンプ SAE センスアンプ活性化信号 M1、M2 MISトランジスタ C1、C2 強誘電体キャパシタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルに強誘電体キャパシタを有す
    る半導体記憶装置において、前記メモリセルに“1”ま
    たは“0”のいずれかである第1のデータの書き込みま
    たは読み出しができる第1の最小電源電圧値を測定した
    後、前記メモリセルに前記第1のデータとは反対の第2
    のデータをインプリント可能な電圧で書き込む第1の工
    程と、前記半導体記憶装置を所望の時間内にインプリン
    トが発生する温度で保存した後、前記第1のデータの書
    き込みまたは読み出しが行える第2の最小電源電圧値を
    測定する第2の工程と、前記書き込みができる第1およ
    び第2の最小電源電圧値の差、または前記読み出しがで
    きる第1および第2の最小電源電圧値の差をそれぞれ測
    定することにより、前記半導体記憶装置のインプリント
    特性を評価する第3の工程とを有することを特徴とする
    半導体記憶装置の検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査方法を適用する半
    導体記憶装置であって、メモリセルに“1”または
    “0”のいずれかである第1のデータの書き込みと読み
    出しが行える第1および第2の最小電源電圧値を格納す
    ることができる、予備行デコーダと予備メモリセルアレ
    イを有することを特徴とする半導体記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7982466B2 (en) 2004-06-08 2011-07-19 Fujitsu Semiconductor Limited Inspection method for semiconductor memory
CN112700817A (zh) * 2021-01-18 2021-04-23 皇虎测试科技(深圳)有限公司 一种内存设备质量评估方法、装置及计算机可读存储介质

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