JP2001067565A - 光電式煙感知器 - Google Patents

光電式煙感知器

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JP2001067565A
JP2001067565A JP23976999A JP23976999A JP2001067565A JP 2001067565 A JP2001067565 A JP 2001067565A JP 23976999 A JP23976999 A JP 23976999A JP 23976999 A JP23976999 A JP 23976999A JP 2001067565 A JP2001067565 A JP 2001067565A
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light
transistor
light emitting
smoke
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JP23976999A
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Masanori Hayashi
雅則 林
Shinji Sakamoto
慎司 坂本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • G08B17/103Actuation by presence of smoke or gases, e.g. automatic alarm devices for analysing flowing fluid materials by the use of optical means using a light emitting and receiving device
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐ノイズ性を劣化させることなく、光電式煙感
知器を安価に構成する。 【解決手段】発光手段の発光素子6の駆動を制御する間
欠駆動回路16及び発光素子6から照射された光の煙等
による散乱光を受光して電気信号に変換する受光素子8
と、受光素子8の出力を処理するためのアナログ回路
(増幅器9、比較器10)と、アナログ回路の出力に基
づいてスイッチング回路2を制御するデジタル回路(カ
ウント回路12)とを、汎用CMOSプロセスでワンチ
ップ上に形成し、感知器の他の回路(ダイオードブリッ
ジ1、スイッチング回路2、定電圧回路3)を前記チッ
プとは別チップ上に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙による散乱光を
検出することにより煙を感知する光電式煙感知器に関す
るものであり、防災システムに利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の光電式煙感知器(特開平2
−112096号)の回路図を示す。以下、その回路構
成について説明する。感知器回線L1,L2にはダイオ
ードブリッジ1を介してスイッチング回路2が接続され
ている。このスイッチング回路2はPNPトランジスタ
Tr1 とNPNトランジスタTr2 を含み、これらが自
己保持回路を構成するように接続されている。PNPト
ランジスタTr1 のエミッタは、ダイオードブリッジ1
の正出力端子に接続され、NPNトランジスタTr2
エミッタはダイオードブリッジ1の負出力端子に接続さ
れている。PNPトランジスタTr1 のベースはNPN
トランジスタTr2 のコレクタに接続されて、PNPト
ランジスタTr1 のコレクタはNPNトランジスタTr
2 のベースに接続されている。各トランジスタTr1
Tr2 のベース・エミッタ間には抵抗R1 ,R2 が並列
接続されている。NPNトランジスタTr2 のベースは
トリガ端子となり、ダイオードD0 を介してカウント回
路12の出力に接続されている。
【0003】カウント回路12の出力信号OUTが“H
igh”レベルになると、ダイオードD0 を介してNP
NトランジスタTr2 にベース電流が流れ、NPNトラ
ンジスタTr2 のコレクタ電流によりPNPトランジス
タTr1 にベース電流が流れ、以後、PNPトランジス
タTr1 のコレクタ電流によりNPNトランジスタTr
2 のベース電流が供給されて、スイッチング回路は自己
保持状態(ラッチアップ状態)となり、ダイオードブリ
ッジ1の直流出力端子間を短絡するので、感知器回線L
1,L2間は短絡される。これによって、感知器回線L
1,L2に流れる回線電流は増大し、感知器回線L1,
L2の他端に接続された受信機は、煙感知信号を検出す
る。その後、受信機側でリセットスイッチを操作して、
感知器回線L1,L2に流れる回線電流を遮断するま
で、スイッチング回路2は自己保持状態を維持する。
【0004】3は定電圧回路であり、ダイオードブリッ
ジ1の直流出力端子に得られる直流電圧を所定の定電圧
に変換して内部回路に供給する。この定電圧回路3は3
個のNPNトランジスタTr3 ,Tr4 ,Tr5 を含
む。トランジスタTr3 のコレクタは、ダイオードブリ
ッジ1の正出力端子に接続されている。トランジスタT
3 のベースは、ツェナダイオードZD1 とダイオード
1 の直列回路よりなる第1の定電圧素子と、ツェナダ
イオードZD2 とダイオードD2 の直列回路よりなる第
2の定電圧素子を介して、ダイオードブリッジ1の負出
力端子に接続されている。ダイオードD1 ,D2 はツェ
ナダイオードZD1 ,ZD2 のツェナ電圧の温度係数を
補償するために設けられている。第1及び第2の定電圧
素子には、トランジスタTr3 のコレクタ・ベース間に
接続されたバイアス抵抗R3 を介してダイオードブリッ
ジ1の正出力端子から電流が流れる。これによって、第
1の定電圧素子の両端には、ツェナダイオードZD1
ツェナ電圧VZD1 とダイオードD1 の順方向降下電圧V
F を加え合わせた定電圧(VZD1 +VF )が発生する。
また、第2の定電圧素子の両端には、ツェナダイオード
ZD2 のツェナ電圧V ZD2 とダイオードD2 の順方向降
下電圧VF を加え合わせた定電圧(VZD2 +V F )が発
生する。したがって、トランジスタTr3 のベースに
は、第1及び第2の定電圧素子の両端電圧を加え合わせ
た電圧(VZD1 +VZD2 +2×VF )が発生する。トラ
ンジスタTr3 のベース・エミッタ間電圧をVBE3 とす
ると、トランジスタTr3 のエミッタ電圧は、(VZD1
+VZD2 +2×VF −VBE3 )で一定となる。この電圧
は、低抵抗R4 を介して電源用コンデンサC1 に充電さ
れ、電源ラインVCC,VSS1 間の電源電圧となる。ま
た、トランジスタTr5 のベース・エミッタ間電圧をV
BE5 とすると、トランジスタTr5 のエミッタ電圧は、
(VZD2 +VF −VBE5 )で一定となる。この電圧は、
電源用コンデンサC2 に充電され、電源ラインVDD,V
SS2 間の電源電圧となる。
【0005】トランジスタTr4 は過電流を防止するた
めに設けられており、トランジスタTr3 のエミッタ電
流が適正なレベルであれば低抵抗R4 の両端に生じる電
圧が小さいので、トランジスタTr4 は動作しないが、
トランジスタTr3 のエミッタ電流が異常に増大する
と、低抵抗R4 の両端に生じる電圧によりトランジスタ
Tr4 にベース電流が流れ、そのコレクタ・エミッタ間
を介してトランジスタTr3 のベース電流を分流し、ト
ランジスタTr3 のエミッタ電流を制限する。
【0006】次に、4は発振回路であり、基準クロック
信号を発生している。5はタイミング制御回路であり、
発振回路4からの基準クロック信号を分周して、発光素
子6の発光タイミングを制御するための発光制御信号を
発生する。6はLED(発光ダイオード)よりなる発光
素子である。7はドライブ回路であり、タイミング制御
回路5から出力される発光制御信号に従って発光素子6
を間欠的に駆動する。
【0007】以下、ドライブ回路7の構成について説明
する。ドライブ回路7は2個のNPNトランジスタTr
6 ,Tr7 と、3個のNMOSトランジスタTr8 ,T
9,Tr10と、1個のPMOSトランジスタTr11
含み、タイミング制御回路5からの発光制御信号LED
ONが“High”レベルのときには、発光素子6に駆
動電流I6 を通電するが、発光制御信号LEDONが
“Low”レベルのときには、発光素子6に電流を通電
しないのみならず、ドライブ回路7自体が全く電流を消
費しない高インピーダンス状態となる。
【0008】タイミング制御回路5からの発光制御信号
LEDONは、NMOSトランジスタTr8 のゲートに
印加されている。NMOSトランジスタTr8 のソース
は電源ラインVSS1 に接続され、ドレインはバイアス用
の抵抗R5 を介して電源ラインVCCに接続されている。
抵抗R5 とNMOSトランジスタTr8 のドレインの接
続点は、NMOSトランジスタTr9 ,Tr10及びPM
OSトランジスタTr 11のゲートに接続されている。N
MOSトランジスタTr9 ,Tr10のソースは電源ライ
ンVSS1 に接続され、PMOSトランジスタTr11のソ
ースは電源ラインVCCに接続されている。NMOSトラ
ンジスタTr9 のドレインとPMOSトランジスタTr
11のドレインは、NPNトランジスタTr6 のベースに
共通接続されている。NPNトランジスタTr6 のコレ
クタは電源ラインVCCに接続され、エミッタは抵抗R6
を介してツェナダイオードZD3 のカソードに接続さ
れ、ツェナダイオードZD3 のアノードは電源ラインV
SS1 に接続されている。ツェナダイオードZD3 のカソ
ードには、NMOSトランジスタTr10のドレインが接
続されると共に、(n−1)個のダイオード直列アレイ
を介して、NPNトランジスタTr7 のベースが接続さ
れている。NPNトランジスタTr7 のエミッタは、抵
抗R7 を介して電源ラインVSS1 に接続されている。ま
た、NPNトランジスタTr7 のコレクタは、発光素子
6のカソードに接続され、発光素子6のアノードは電源
ラインVCCに接続されている。
【0009】以下、ドライブ回路7の動作について説明
する。タイミング制御回路5からの制御信号LEDON
が“High”レベルになると、NMOSトランジスタ
Tr 8 がオン状態となり、NMOSトランジスタT
9 ,Tr10及びPMOSトランジスタTr11のゲート
電位が低下するので、NMOSトランジスタTr9 ,T
10はオフ状態、PMOSトランジスタTr11はオン状
態となる。故に、NPNトランジスタTr6 のベース電
位は上昇し、NPNトランジスタTr6 のコレクタ・エ
ミッタ間を介して抵抗R6 とツェナダイオードZD3
直列回路に電流が流れる。これにより、ツェナダイオー
ドZD3 のカソードには、そのツェナ電圧Vzd3に等
しい電圧が発生する。この電圧から、(n−1)個分の
ダイオード直列アレイの順方向電圧降下(n−1)×V
F を差し引いた電圧が、NPNトランジスタTr7 のベ
ースに印加されて、NPNトランジスタTr7 がオン状
態となり、発光素子6に駆動電流I6 が流れる。
【0010】次に、タイミング制御回路5からの発光制
御信号LEDONが“Low”レベルになると、NMO
SトランジスタTr8 がオフ状態となり、バイアス用の
抵抗R5 によりNMOSトランジスタTr9 ,Tr10
びPMOSトランジスタTr 11のゲート電位が上昇する
ので、NMOSトランジスタTr9 ,Tr10はオン状
態、PMOSトランジスタTr11はオフ状態となる。故
に、NPNトランジスタTr6 のベース電位は降下し、
NPNトランジスタTr6 のコレクタ・エミッタ間を介
して電流は流れない。また、ツェナダイオードZD3
両端はNMOSトランジスタTr10により短絡されるの
で、ツェナダイオードZD3 のカソード電位は低下し、
NPNトランジスタTr7 はオフ状態となり、発光素子
6の駆動電流I6 は停止する。
【0011】次に、8は受光素子であり、発光素子6か
らのパルス光が煙の粒子に当たって散乱することにより
生じた微弱なパルス光を受光する。14はアナログ信号
処理回路であり、受光素子8からの微弱な電気信号を増
幅する増幅器と、前記増幅器からの出力信号を基準信号
と比較することにより、煙の有無を判定し、煙流入と判
定したときに出力信号を発生させる比較器と、前記比較
器に煙の有無を判定するための基準信号を供給する基準
電圧源とからなる。12はカウント回路であり、前記比
較器からの出力信号が、少なくとも2回以上得られたと
きにスイッチング回路2にトリガ信号を供給する。
【0012】次に、パワーオンリセット回路13は、電
源用コンデンサC1 の電圧上昇を検出し、発振回路4と
タイミング制御回路5及びカウント回路12にパワーオ
ンリセット信号RESETを供給する。発振回路4は基
準クロック信号OSCをタイミング制御回路5に供給す
る。タイミング制御回路5は基準クロック信号OSCを
分周して、ドライブ回路7に発光制御信号LEDONを
供給すると共に、アナログ信号処理回路14にタイミン
グ制御信号PHI1及びPHI2を供給し、カウント回
路12にリセット信号RSTを供給する。アナログ信号
処理回路14からはカウント回路12に比較出力信号C
OMPが供給される。発振回路4とタイミング制御回路
5、アナログ信号処理回路14及びカウント回路12は
低電圧で動作し、消費電流も少ないので、コンデンサC
2 から給電されている。一方、発光素子6のドライブ回
路7は瞬間的に大電流を消費するので、コンデンサC1
から給電されている。このように、ドライブ回路7の電
源ラインVCCを、他の回路の電源ラインVDDから分離す
ることにより、発光素子6の発光時に他の回路の電源電
圧が瞬時低下する恐れがなくなり、他の回路の誤動作を
防止できるものである。
【0013】この従来例においては、感知器回線L1,
L2間を短絡可能なスイッチング回路2と、感知器回線
L1,L2間から電源電圧を取り出す電源回路(ダイオ
ードブリッジ1と定電圧回路3)と、発光素子6に間欠
的に駆動電流を通電するドライブ回路7と、微弱光を検
出するための受光素子8と、受光素子8の出力を処理す
るためのアナログ信号処理回路14と、アナログ信号処
理回路14の出力に基づいてスイッチング回路2を制御
するデジタル回路(カウント回路12)とを、誘電体分
離基板上に集積している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、誘
電体分離という特殊な製造プロセスが必要とされるた
め、ICコストが高くなり、煙感知器全体としてもコス
トアップするという問題点がある。また、上述の従来回
路においては、煙感知器の感度の温度変動を無くすた
め、LEDの発光電流に大きな温度特性を持たせる回路
が必要となってくる。さらに、IC化された上述の回路
では、回路定数は固定になるため、煙感知器感度の温度
特性のばらつきはICに内蔵するフォトダイオードの感
度の温度特性のばらつきに依存する。
【0015】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、耐ノイズ性を劣化
させることなしに、上記構成の煙感知器を安価に構成す
ることにある。また、LEDの発光電流に大きな温度特
性を持たせることなく、煙感知器の感度の温度変動を無
くすことにある。さらに、フォトダイオードの感度の温
度特性のばらつきを小さくすることで、煙感知器の感度
の温度変動を小さくすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、前記目的を達成するために、図1に示すように、発
光手段の発光素子6の駆動を制御する間欠駆動回路16
及び発光素子6から照射された光の煙等による散乱光を
受光して電気信号に変換する受光素子8と、受光素子8
の出力を処理するためのアナログ回路(増幅器9、比較
器10)と、アナログ回路の出力に基づいてスイッチン
グ回路2を制御するデジタル回路(カウント回路12)
とを、汎用CMOSプロセスでワンチップ上に形成し、
感知器の他の回路(ダイオードブリッジ1、スイッチン
グ回路2、定電圧回路3)を前記チップと別チップ上に
構成したことを特徴とする。図1は後述する実施例の回
路(図3)をブロック化して示したものであり、図2は
図1の回路に対応した断面構造を概念的に示したもので
ある。
【0017】このように、請求項1の発明によれば、煙
感知器に特有の回路部分を標準CMOSプロセスで構成
しているため、安価に形成可能であり、他の回路部分は
ディスクリート部品等による構成にすることで、感知器
としても低コストな構成が可能となる。また、フォトダ
イオード8とその信号処理回路9,10を一体化してい
るため、外乱ノイズ及び輻射ノイズ等による誤動作も従
来通り抑えることができる。
【0018】次に、請求項2の発明では、請求項1の受
光手段であるフォトダイオードの受光感度の温度特性が
LEDの発光効率の温度特性を打ち消すように、フォト
ダイオードのアノード領域を形成する半導体基盤の不純
物濃度を設定したことを特徴とする。これにより、LE
Dの発光特性の温度変動を打ち消すようにフォトダイオ
ードの感度が変化するため、LEDの発光電流を温度に
より変化させる等の手段を用いること無しに、煙感知器
感度の温度変動を無くすことができる。
【0019】次に、請求項3の発明では、請求項1の受
光手段であるフォトダイオードの受光感度の温度特性の
変動が小さくなるように、フォトダイオードのアノード
領域を形成する半導体基盤の不純物濃度を一定値以下に
したことを特徴とする。すなわち、LED光により基盤
部で発生した電子・正孔対の電子が空乏層に達するまで
に消滅することがないように半導体基盤の不純物濃度を
十分低く設定したため、半導体基盤の不純物濃度のばら
つきに依存せず、フォトダイオードの感度の温度特性を
安定に出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係る煙
感知器の全体構成図である。図中、L1,L2は感知器
回線であり、受信機に接続されている。受信機は感知器
回線L1,L2間に直流電源電圧を供給しており、感知
器回線L1,L2間が短絡されると、回線電流の増大を
検出して火災報知信号を発報する。1はダイオードブリ
ッジであり、その交流入力端子は感知器回線L1,L2
に接続されており、直流出力端子は感知器の内部回路に
接続されている。このダイオードブリッジ1は無くても
良いが、施工時に作業員が感知器回線L1,L2を逆極
性に配線しても正常に動作可能とするために設けられて
いる。2はスイッチング回路であり、サイリスタ素子や
トランジスタによる自己保持回路よりなり、カウント回
路12からのトリガ信号によりターンオンされて、感知
器回線L1,L2間を短絡させ、受信機に煙感知信号を
送出するものである。3は定電圧回路であり、ダイオー
ドブリッジ1の直流出力端子に得られる直流電圧を所定
の定電圧に変換して内部回路に供給する。6はLED
(発光ダイオード)よりなる発光素子である。16は間
欠駆動回路であり、発光制御信号に従って発光素子6を
間欠的に駆動する。8は受光素子であり、発光素子6か
らのパルス光が煙の粒子に当たって散乱することにより
生じた微弱なパルス光を受光する。9は増幅器であり、
受光素子8からの微弱な電気信号を増幅する。10は比
較器であり、増幅器9からの出力信号と基準信号とを比
較することにより、煙の有無を判定し、煙流入と判定し
たときに出力信号を発生させる。12はカウント回路で
あり、比較器10からの出力信号が、少なくとも2回以
上得られたときにスイッチング回路2にトリガ信号を供
給する。
【0021】上述の図1は、図3に示す実施例の回路構
成をブロック化して示したものであり、図2は図1の回
路に対応した断面構造を概念的に示したものである。図
2において、Aはアノード、Kはカソード、Gはゲー
ト、Sはソース、Dはドレイン、Bはバルク、Poly
−Siは多結晶シリコン層である。コンデンサの一方の
電極並びにCMOS回路のPMOSFETあるいはNM
OSFETのゲート電極は、絶縁膜上に設けられた多結
晶シリコン層により形成される。また、コンデンサの他
方の電極並びに抵抗は、Pwell領域上に形成された
n型の低濃度拡散領域により形成される。CMOS回路
のPMOSFETあるいはNMOSFETの構造は周知
のものであり、第1の導電型の半導体表面に第2の導電
型のソース及びドレイン領域を適宜間隔を隔てて形成
し、これらのソース及びドレイン領域を跨ぐように絶縁
膜を介してゲート電極を形成したものである。
【0022】図3は本発明の煙感知器の具体的な回路構
成である。ドライブ回路7の部分以外は図7に示した従
来例(特開平2−112096号)と同様の回路で構成
される。図中、破線で囲まれた部分は、汎用CMOSプ
ロセスでワンチップ上に形成されている。また、図中の
符号1、2、3を付した部分の回路は、図中の他回路と
は同一基盤上には形成しない。以下、ドライブ回路7の
詳細を図4を用いて説明する。
【0023】タイミング制御回路5からの制御信号PH
I1がHighレべルとなると、オぺアンプA1、ダイ
オードD1 、D2及び抵抗Ra1、Ra2、Ra3で構
成されたバンドギャップリファレンス回路がONし、オ
ぺアンプA1の出力には定電圧V1が発生する。この状
態からタイミング制御回路5の発光制御信号LEDON
がHighレべルになると、オぺアンプA2が動作し、
オぺアンプA2の+入力端子、−入力端子が同電圧V1
になるように制御される。この状態では、トランジスタ
Tr7 のエミッタ端子電圧がV1となるため、LED6
には、V1/R 7 の駆動電流I6 が流れることになる。
一方、LEDON信号がLowレべルになると、オぺア
ンプA2の出力はVssとなるため、トランジスタTr
7 はオフし、電流I6 は停止する。
【0024】ここで、定電圧V1の生成にバンドギャッ
プリファレンス回路が用いられるのは、従来の回路と同
様な温度特性を発光電流に持たせ、受光出力が周囲温度
により変動しないようにするためである。具体的には、
前記回路で V1=Vd2+Ra1/Ra2×Vt×ln(Ra2A
e1/Ra3Ae2) Vd2はダイオードD2の順方向電圧、Ae1はダイオ
ードD1のアノード面積、Ae2はダイオードD2のア
ノード面積、Vt=kT/qとなり、Vt=0.085
mV/℃の温度特性を持つ。
【0025】従って、上式より、Ra1、Ra2、Ra
3、Ae1、Ae2を適当な値に設定することで、V1
に温度特性を持たせることが可能となる。また、この回
路では、CMOS構成のオペアンプA1、抵抗Ra1,
Ra2,Ra3及びカソード接地のダイオードD1,D
2で構成されるため、図2の断面構造を持つCMOSプ
ロセスでIC化可能な構成となっている。
【0026】図5は本実施例に用いるフォトダイオード
8の構成であり、CMOS構造であるため、断面内p型
の領域は全てGNDレベルに接地されることになる。ま
た、CMOS素子等の回路構成部は、基盤より不純物濃
度の濃い領域Nwell、Pwell上に構成されるた
め、基盤の不純物濃度によりその特性が変化することは
ない。
【0027】本発明の煙感知器においては、LED6に
より照射された光は煙により散乱され、フォトダイオー
ド8のカソードエリア(Nwell上)に集光されるこ
とになる。この光により、フォトダイオードはアノード
エリア(p−基盤)、カソードエリア(Nwell)で
電子・正孔対を発生する。この発生した電子・正孔の
内、カソードエリアでは正孔、アノードエリアでは電子
がそれぞれ拡散し、このうちカソード・アノード接合付
近にできる空乏層に到達したものが、光電流としてフォ
トダイオードから取り出されることになる。
【0028】上記発生する電子・正孔対は次の式で表さ
れる。 G(λ、x)=α(λ)F(λ)exp(−α(λ)
x) ここで、xは受光面から基盤方向への距離、α(λ)は
光の波長λに対する光の吸収係数、F(λ)は波長λに
おけるフォトダイオードに入射するフォトン数である。
α(λ)には温度特性があり、高温になるほど大きくな
る。また、Nwellの深さが十分に薄いとすると、G
(λ、x)は図6に示すようになる。このように発生す
る電子・正孔対のうちの電子が図6に示すx=0に到達
し、光電流になるのであるが、この発生した電子は一定
距離(拡散長Ln)移動した後、消滅する。また、前記
拡散長Lnは基盤の不純物濃度に依存し、この濃度が低
い程大きくなる。そこで、拡散長Lnを図中Lna1以
下の所定の値になるように基盤の不純物濃度を設定する
と、低温になるほど消滅する電子が多くなり、正の温度
特性を持たせることができる。一方、LEDの発光特性
は負の温度特性を持つことから、基盤の不純物濃度を適
切に設定することで温度特性を打ち消すことができる。
【0029】また、前記拡散長Lnを所定値Lna1よ
り十分長くなるように設定すると、基盤の不純物濃度の
ばらつきにより、拡散長Lnが変化したときでも安定し
た光電流がフォトダイオードから得られるようになる。
すなわち、基盤の不純物濃度にばらつきがあっても、フ
ォトダイオードの感度の温度特性のばらつきは少なくで
きるから、煙感知器の感度の温度変動のばらつきを小さ
くすることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、発光手段の発
光素子の駆動を制御する間欠駆動回路及び発光素子から
照射された光の煙等による散乱光を受光して電気信号に
変換する受光素子と、受光素子の出力を処理するための
アナログ回路と、アナログ回路の出力に基づいてスイッ
チング回路を制御するデジタル回路とを、汎用CMOS
プロセスでワンチップ上に形成し、感知器の他の回路を
前記チップとは別チップ上に構成するため、耐ノイズ性
を劣化させることなしに、上記構成の煙感知器を安価に
製造することができる。
【0031】請求項2の発明によれば、フォトダイオー
ドにより、LEDの発光効率の温度特性を打ち消せるた
め、LEDの発光電流に大きな温度特性を持たせること
なく、煙感知器の感度の温度変動を無くすことができ
る。
【0032】請求項3の発明によれば、IC基盤の不純
物濃度のばらつきがフォトダイオードの感度の温度特性
のばらつきに影響しない構成であるため、煙感知器の感
度の温度変動のばらつきを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の一実施例のIC回路部の断面構造を示
す断面図である。
【図3】本発明の一実施例のブロック回路図である。
【図4】本発明の一実施例に用いる発光制御回路の回路
図である。
【図5】本発明の一実施例に用いる受光部の断面構造を
示す断面図である。
【図6】本発明の受光部の特性を示す特性図である。
【図7】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 ダイオードブリッジ 2 スイッチング回路 3 定電圧回路 6 発光素子 8 受光素子 9 増幅器 10 比較器 12 カウント回路 16 間欠駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AB14 AB23 AB28 BA09 BC02 BC03 BC14 BC17 BC22 CA12 CA21 DA01 DA06 DA15 5C085 AA03 BA33 CA07 CA30 DA08 FA06 FA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感知器筐体内で光を照射する発光手段
    と、煙による散乱光を受光して電気信号に変換する受光
    手段とを備え、前記電気信号に基づいて煙の有無を判定
    し出力する光電式煙感知器において、前記発光手段の発
    光体の駆動を制御する回路及び受光手段を汎用CMOS
    プロセスでワンチップ上に形成したことを特徴とする光
    電式煙感知器。
  2. 【請求項2】 前記受光手段に用いられるフォトダイ
    オードの温度特性が、発光手段の温度特性を打ち消すよ
    うに設定されることを特徴とする請求項1記載の光電式
    煙感知器。
  3. 【請求項3】 前記受光手段に用いられるフォトダイ
    オードの温度特性のばらつきが小さくなるようにフォト
    ダイオードのアノード領域を形成する半導体基盤の不純
    物濃度を設定したことを特徴とする請求項1記載の光電
    式煙感知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033624A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 General Electric Co <Ge> フォトダイオード熱利得係数を減少させる装置、及び該装置を製造する方法

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