JP2001066189A - 異常発熱検知素子およびこれを用いた異常発熱検知装置 - Google Patents

異常発熱検知素子およびこれを用いた異常発熱検知装置

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JP2001066189A
JP2001066189A JP24062099A JP24062099A JP2001066189A JP 2001066189 A JP2001066189 A JP 2001066189A JP 24062099 A JP24062099 A JP 24062099A JP 24062099 A JP24062099 A JP 24062099A JP 2001066189 A JP2001066189 A JP 2001066189A
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JP
Japan
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abnormal heat
heat generation
temperature
film
phase transition
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JP24062099A
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English (en)
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Takayuki Imai
隆之 今井
Yukihiko Kurosawa
幸彦 黒沢
Junji Fukuda
淳治 福田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気ケーブル等の異常発熱を過去の履歴を含
めて確実かつ容易に検知できるようにする。 【解決手段】 熱収縮ポリマーフィルム11が金属薄板
12上に積層された積層板13からなる異常発熱検知素
子10および積層板13の金属薄板12側に取り付け台
座を設けた異常発熱検知装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気ケーブル、高圧
送電線およびこれらの接続部分等の異常発熱を検知する
異常発熱検知素子およびこれを用いた異常発熱検知装置
に関し、特に異常発熱を過去の履歴を含めて確実かつ容
易に検知できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】電気ケーブルや高圧送電線を流れる電流
はこれらにかかる負荷の大きさによって大きく変動す
る。そのため、流れる電流値が一時的に過剰となって電
気ケーブルや高圧送電線の温度が上昇し、異常発熱する
可能性がある。そこで、従来、電気ケーブルや高圧送電
線およびこれらの接続部分等に熱電対等の接触式の温度
センサを設置したり、または、赤外線放射温度計等を使
用して電気ケーブル、高圧送電線およびこれらの接続部
分等の温度を測定したりして、異常発熱の検知を行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気ケ
ーブルや高圧送電線を流れる電流は大きく変動するの
で、流れる電流値が一時的に過剰となって異常発熱する
可能性があるが、異常発熱はあくまで一時的な現象であ
り、通常時は異常発熱は認められない。そのため、熱電
対等の接触式の温度センサを設置する方法や、定期的に
赤外線放射温度計で測定する方法では、測定時の異常発
熱の有無は検知できるものの、過去に異常発熱があった
ことは検知できないという問題があった。また、これら
の測定には人が実際に温度計をあてて温度を測定するな
ど非常に手間がかかった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、電気ケーブル、高圧送電線およびこれらの接続部分
等の異常発熱を過去の履歴を含めて、低コストで確実か
つ容易に検知できる異常発熱検知素子およびこれを用い
た異常発熱検知装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は熱収縮ポリ
マーフィルムが金属薄板上に積層された積層板からなる
異常発熱検知素子およびこれを用いた異常発熱検知装置
によって解決できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の異常発熱検知素子10の一形態を示す断
面図であり、熱収縮ポリマーフィルム11が金属薄板1
2上に積層された積層板13からなっている。熱収縮ポ
リマーフィルム11に使用される熱収縮ポリマーは、あ
る固有の温度で相転移がおこるポリマーであって、例え
ばポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン
等の熱可塑性樹脂が使用される。ここで相転移を示す温
度、すなわち相転移温度は通常、ガラス転移温度であ
る。熱収縮ポリマーは、その相転移温度よりも高温にお
いて、圧延または延伸されフィルム11状に成形され使
用される。熱収縮ポリマーはその相転移温度よりも高温
において圧延または延伸されると伸長方向に分子が配向
するが、その後相転移温度より低い温度まで冷却され、
再び相転移温度よりも高温に昇温されると分子の内部応
力が緩和され、成形前の形状に収縮して戻る特徴を有す
る。熱収縮ポリマーは0.5〜5mm程度のフィルムに
成形され使用されると、異常発熱検知素子10をより小
型軽量化できるので好ましい。
【0007】熱収縮ポリマーフィルム11が積層される
金属薄板12は、熱収縮ポリマーフィルム11の収縮に
よる変形をより観察しやすくするためのものであって、
熱収縮ポリマーフィルム11を安定に支持でき、かつ、
熱収縮ポリマーフィルム11が異常発熱により収縮した
場合には、図2に示すようにフィルム11とともに湾曲
するものが使用される。このような金属薄板12として
は、例えば、アルミニウム、ステンレス、鉛、銅等の金
属薄板12が好ましく、通常0.05〜0.3mmの厚
さのものが使用される。金属薄板12の厚さが0.05
mm未満では、通常時に熱収縮ポリマーフィルム11を
安定に支持できない場合があり、0.3mmを超える
と、異常発熱を検知して熱収縮ポリマーフィルム11が
収縮し変形した場合に湾曲しない場合がある。本発明の
異常発熱検知素子10として使用される積層板13は、
熱収縮ポリマーフィルム11が金属薄板12上に積層さ
れたものである。このように熱収縮ポリマーフィルム1
1が積層板12上に積層されることによって、異常発熱
により熱収縮ポリマーフィルム11が収縮した場合、金
属薄板13も反って変形するので、目視によってより明
確に異常発熱の有無を確認することができる。
【0008】このような異常発熱検知素子10の製造方
法としては、まず、異常発熱として検知したい温度に相
転移温度を有する熱収縮ポリマーを選択し、この熱収縮
ポリマーを相転移温度よりも高温に昇温した後フィルム
状に圧延または延伸し成形する。次いでフィルム11を
その形状を保持した状態で相転移温度よりも低い温度ま
で冷却する。このような方法でフィルム11状に製膜す
ることによって、この熱収縮ポリマーフィルム11が再
び相転移温度より高い温度になると、圧延または延伸さ
れる前の状態に戻るという形状記憶効果を付与すること
ができる。こうして得られたフィルム11を、ゴム系、
エポキシ系、酢酸ビニル系等の接着剤で接着する方法
や、熱融着する方法等で金属薄板12上に積層して積層
板13を得る。得られた積層板13は異常発熱検知素子
10として、電気ケーブル、高圧送電線およびこれらの
接続部分等の被検知部位に接触するように設置して使用
される。
【0009】このような異常発熱検知素子10に使用さ
れる熱収縮ポリマーフィルム11は、延伸または圧延に
よって分子が配向した状態にあるが、熱収縮ポリマーの
相転移温度以上に昇温されると内部応力が緩和され、圧
延、延伸前の分子状態に戻ろうとして収縮する。被検知
部位が異常発熱してフィルム11がその相転移温度以上
の温度になると、図2に示すように、異常発熱素子10
の熱収縮ポリマーフィルム11が収縮、変形するので、
異常発熱を検知することができる。また、被検知部位に
異常発熱が起こり異常発熱検知素子10が変形した後に
温度が低下し、通常の温度まで戻った場合にも、熱収縮
ポリマーフィルム11の形状は収縮した状態のままで維
持されるので、過去の履歴を含めて異常発熱の有無を確
実かつ容易に検知できる。
【0010】本発明の異常発熱検知素子10には、電気
ケーブル、高圧送電線およびこれらの接続部分等の被検
知部位に設置しやすいように金属薄板12側に取り付け
台座14等をさらに設け、図3に示す異常発熱検知装置
20とすることができる。取り付け台座14としては、
例えば、金属薄膜板13を安定に設置できるような大き
さおよび厚さを有する板等が使用される。取り付け台座
14に使用される材料には特に制限はないが、被検知部
位の発熱が異常発熱検知素子10に伝導しやすいように
熱伝導度が大きな材料を用いることが好ましく、例えば
アルミニウム、ステンレス等が挙げられる。取り付け台
座14はボルト15等の治具で積層板13に固定され、
得られた異常発熱検知装置20は被検知部位に接触する
ように設置され使用される。
【0011】このような異常発熱検知素子10は、熱収
縮ポリマーフィルム11が金属薄板12上に積層された
積層板13からなるので、一時的に異常発熱が起こった
場合等の過去の履歴を含めて、異常発熱の有無を目視で
確実かつ容易に検知できる。また、簡単な構造であり、
電源等のエネルギーを供給する必要がないので、低コス
トな異常発熱検知素子10を提供できる。さらに、異常
発熱検知素子10の金属薄板12側に取り付け台座14
を設けることによって、電気ケーブル、高圧送電線およ
びこれらの接続部分等の被検知部位に設置しやすい異常
発熱検知装置20とすることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明の異常発熱検
知素子は、熱収縮ポリマーフィルムが金属薄板上に積層
された積層板からなるので、一時的な異常加熱が起こっ
た場合等の過去の履歴を含めて、異常発熱の有無を目視
で確実かつ容易に検知できる。また、簡単な構造であ
り、電源等のエネルギーを供給する必要がないので、低
コストな異常発熱検知素子を提供できる。さらに、異常
発熱検知素子の金属薄板側に取り付け台座を設けること
によって、電気ケーブル、高圧送電線およびこれらの接
続部分等の被検知部位に設置しやすい異常発熱検知装置
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の異常発熱検知素子の一形態を示す断
面図である。
【図2】 図1の異常発熱検知素子が異常発熱を検知し
た際の一形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の異常発熱検知装置の一形態を示す断
面図である。
【符号の説明】
10…異常発熱検知素子、11…熱収縮ポリマーフィル
ム、12…金属薄板、13…積層板、14…取り付け台
座、20…異常発熱検知装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 淳治 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 2F056 FM01 FM02 FM04 FM06 FM10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮ポリマーフィルムが金属薄板に積
    層された積層板からなることを特徴とする異常発熱検知
    素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の異常発熱検知素子の金
    属薄板側に取り付け台座が設けられていることを特徴と
    する異常発熱検知装置。
JP24062099A 1999-08-26 1999-08-26 異常発熱検知素子およびこれを用いた異常発熱検知装置 Withdrawn JP2001066189A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2133054A1 (en) 2000-12-28 2009-12-16 Kao Corporation Disposable diaper
JP2011113030A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Toppan Forms Co Ltd 温度管理ラベル
KR102011621B1 (ko) * 2019-02-20 2019-08-16 장영규 상태변화스티커

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2133054A1 (en) 2000-12-28 2009-12-16 Kao Corporation Disposable diaper
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JP2011113030A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Toppan Forms Co Ltd 温度管理ラベル
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Effective date: 20061107