JP2001065842A - 複合ガス処理システム - Google Patents

複合ガス処理システム

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JP2001065842A
JP2001065842A JP2000010470A JP2000010470A JP2001065842A JP 2001065842 A JP2001065842 A JP 2001065842A JP 2000010470 A JP2000010470 A JP 2000010470A JP 2000010470 A JP2000010470 A JP 2000010470A JP 2001065842 A JP2001065842 A JP 2001065842A
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化学工程で発生する低音燃焼性ガス排出物及び
高温燃焼性ガス排出物を低廉な費用で効率よく浄化し大
気中に放出する複合ガス処理システムを提供すること。 【解決手段】上部室及び下部室を有する自立型ハウジン
グと、ハウジングの上部室に設けられ、低温燃焼性ガス
排出物を導入し第1温度で熱分解してから外部に排出す
る低温燃焼器と、ハウジングの上部室に低温燃焼器と並
設され、高温燃焼性ガス排出物を導入し前記第1温度よ
り高い第2温度で熱分解した後、外部に排出する高温燃
焼器と、ハウジングの下部室に配設され、燃料ガスを生
成し前記高温燃焼器に供給する燃料ガス発生器とから構
成されている。また、低温燃焼器の出口端に配置され、
低温燃焼器から排出される熱分解ガス中の微粒子を集め
て除去する集塵器と、高温燃焼器の出口端に配置され、
高温燃焼器から排出される熱分解ガスを水分と接触させ
て冷却及び浄化する湿式スクラバーとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化学工場などから発
生するガス状の排出物(gaseous effluent)を大気中に
放出する前に浄化する複合ガス処理システムに関し、特
に、半導体製造工程で発生する有毒性のガス排出物を電
気分解により得た原料で燃焼させ、微粒子を除去した
後、外部に排出するように構成した複合ガス処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】拡散(diffusion)、化学蒸着(chemica
l vapor deposition)、エッチング(etching)などの
半導体製造工程では多量のガス排出物が生成される。こ
のようなガス排出物は有毒性、爆発性及び腐蝕性に強い
ため、大気中に放出する前に適切な浄化処理を行わなけ
ればならない。
【0003】一般にガス排出物は、SiH4、Cl2、N
3、AsH3、PH3、B26、GeH4などの成分から
成り、シリカ粒子などのような微粒子を含んでいる。し
たがって、ガス排出物による環境汚染を防止するために
は、ガス排出物の有害成分濃度を許容水準まで低下させ
る必要がある。
【0004】従来は、ガス排出物を浄化して有害成分の
濃度を低下させる目的で、湿式スクラバー、燃焼式スク
ラバー、湿式燃焼式兼用スクラバー、吸着式スクラバー
及び触媒式スクラバーが広く用いられてきた。
【0005】湿式スクラバーは、1991年4月30日
付米国特許第5,011,520号に開示されているよ
うに、微粒子を含有するガス状の排出物に浄化水(scru
bbing liquid)を噴射して有害成分を分離、除去する装
置である。この湿式スクラバーは、処理容量が大きく、
運転費用が安く、ハロゲンガスを処理できるという利点
があるが、処理効率が低く、長時間の運転時、ガス導入
口が塞がるおそれがある。
【0006】燃焼式スクラバーは、ガス排出物をヒータ
ーで燃焼し分解(decomposition)及び酸化(oxidatio
n)する装置で、燃焼性ガス排出物を効率よく処理でき
るが、副産物の取扱いが難しく、ハロゲンガスを燃焼さ
せることができないという欠点がある。
【0007】一方、混合式スクラバーは、ハロゲンガス
を含むほとんどの混合ガスを比較的低廉な運転費用で効
率よく処理することができる。
【0008】しかし、従来の混合式スクラバーはつぎの
ような問題点がある。まず、燃焼させようとするガス排
出物の種類によって、互いに違う温度で作動する複数の
燃焼器を夫々製作及び設置しなければならない。従っ
て、製作費用が高く、広い設置空間が必要となる。ま
た、従来の混合式スクラバーに採用しているヒーター
は、使用時間の経過につれて“ヒートフェード(heat f
ade)”現象が発生し性能が低下しやすいだけでなく、
燃焼温度の上昇に限界があるため、高温燃焼性ガス排出
物を完全燃焼させることが難しい。これに対する対策と
して、外部の燃料をヒーター内に導入して燃焼させるこ
とで燃焼温度を高めることも考えられるが、この場合
は、燃料を供給するための配管が複雑なものになり、燃
料の漏出等による爆発事故の危険性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点に鑑み、低温燃焼性ガス排出物及び高温燃
焼性ガス排出物を夫々個別的に導入し、異なる温度で燃
焼することができるコンパクトな構造の複合ガス処理シ
ステムを提供することを目的とする。
【0010】本発明の他の目的は、装置内で生成された
燃料を用い高温燃焼性ガス排出物を燃焼させることによ
り燃料供給ラインを単純化し、燃料漏出による爆発事故
の危険性を減少させた複合ガス処理システムを提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合ガス処
理システムは、化学工程で発生する低温燃焼性ガス排出
物及び高温燃焼性ガス排出物を浄化して大気中に放出す
るシステムにおいて、上部室及び下部室を有する自立型
ハウジングと、前記ハウジングの上部室に設けられ、低
温燃焼性ガス排出物を導入し第1温度で熱分解してから
外部に排出する低温燃焼器と、前記ハウジングの上部室
に前記低温燃焼器と並設され、高温燃焼性ガス排出物を
導入し前記第1温度より高い第2温度で熱分解した後、
外部に排出する高温燃焼器と、前記ハウジングの下部室
に配設され、燃料ガスを生成して前記高温燃焼器に供給
する燃料ガス発生ユニットとを含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】まず、図1に示すように、本実施の形態の
複合ガス処理システムは、上部室12と下部室14を有
する自立型(stand-alone)のハウジング10を備えて
いる。このハウジング10の底面にはキャスタ16が取
り付けられており、これにより、本実施の形態のガス処
理システムを容易に移動することができる。ハウジング
10の上部室12には、化学工程、例えば、半導体製造
工程で発生する低温燃焼性ガス排出物を導入し燃焼する
ための低温燃焼器18が垂直に立設される。低温燃焼性
ガス排出物の例としては、SiH4、SiH2Cl2、N
6、WF6、PH3、B26が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0014】図2に示すように、低温燃焼器18は、冷
媒通路が形成された略円筒形のケーシング20を備えて
いる。このケーシング20は、中央燃焼室20a、上側
入口端20b及び下側出口端20cを有する。ケーシン
グ20の内部には、電気エネルギーを熱エネルギーに変
換する円筒形のヒーターエレメント22がケーシング2
0の長手方向に同軸状に設置されている。このヒーター
エレメント22の外周には断熱材24が設けられてお
り、熱が外部に発散することを抑制する。他方、その内
周には耐熱性及び耐蝕性に優れたライナー26が設けら
れている。ライナー26は、例えば、セラミック又はニ
ッケル合金から製造する。そして、ヒーターエレメント
22から熱エネルギーを吸収して白熱状態(glow stat
e)となることにより、ケーシング20の中央燃焼室2
0aを通過する低温燃焼性ガス排出物を熱分解するか、
酸化させる。ヒーターエレメント22は、中央燃焼室2
0aの温度を約750℃に維持するように制御されてい
る。
【0015】前述した低温燃焼器18のケーシング20
の出口端20cには集塵器28が設けられている。この
集塵器28は、低温燃焼器18から排出される熱分解ガ
ス中の微粒子を集めて除去する役割を有し、連結管32
を介して低温燃焼器18の中央燃焼室20aに連結され
たホッパー30を備えている。連結管32には送風機3
4がエアチューブ36を介して連結されている。この送
風機34は、前記ホッパー30内に空気を吹き入れサイ
クロン気流を発生し、熱分解ガスに混入されている微粒
子を下方に落下させる。ホッパー30の下端には落下す
る微粒子を集める収集タンク38が装着され、この収集
タンク38に収集された微粒子は移送機構40により臨
時保管室42に移送される。臨時保管室42内の微粒子
は外部に搬出し除去する。
【0016】ホッパー30の上端には低温側排気管44
が設けられている。低温側排気管44の下端44aは、
ホッパー30内に長く延出している。このため、連結管
32を通じてホッパー30に入る熱分解ガス中の微粒子
が低温側排気管44に直接流入することを防止できる。
低温側排気管44内には、熱分解ガスを外部に放出する
前に濾過するフィルタ46が設けられている。
【0017】図1に示すように、前記ハウジング10の
上部室12には、高温燃焼器48が低温燃焼器18と並
設されている。高温燃焼器48は、半導体製造工程など
で発生する高温燃焼性ガス排出物を導入し燃焼させるの
に適している。高温燃焼性ガス排出物の例としては、N
3、CF4、C26、SF6、CHF3、C48が挙げら
れるが、これらに限定されない。
【0018】図3に明瞭に示すように、高温燃焼器48
は、冷媒流動通路が形成された略円筒形のケーシング5
0を備えている。このケーシング50は、中央燃焼室5
0a、上側入口端50b及び下側出口端50cを有す
る。ケーシング50の内部には、電気エネルギーを熱エ
ネルギーに変換する円筒形のヒーターエレメント52が
ケーシング50の長手方向に同軸状に設置されている。
このヒーターエレメント52の外周には断熱材54が設
けられており、熱が外部に発散することを抑制する。他
方、その内周には耐熱性及び耐蝕性に優れたライナー5
6が設けられている。ライナー56は、例えば、セラミ
ック又はニッケル合金から製造し、ヒーターエレメント
52から熱エネルギーを吸収して白熱状態となり中央燃
焼室50aの温度を約750℃まで上昇させる。
【0019】高温燃焼器48の上端には、中央燃焼室5
0a内の下方に向かって燃料を噴射する燃料噴射ノズル
58が設けられている。図1及び図5に示すように、こ
の燃料噴射ノズル58は、ハウジング10の下部室14
に設置された燃料ガス発生ユニット60から燃料供給管
62を通じて酸素及び水素ガスの供給を受ける。燃料噴
射ノズル58から噴射された水素ガスは、約580℃で
自然発火して燃焼し、この水素ガスの燃焼により、高温
燃焼器48の中央燃焼室50aの内部温度が約1200
℃まで上昇して、高温燃焼性ガス排出物を効率的に熱分
解又は酸化する。図1に示す実施の形態においては、燃
料噴射ノズル58に連結された空気圧縮機64からの圧
縮空気も該ノズル58により中央燃焼室50a内に供給
される。
【0020】前述した高温燃焼器48のケーシング50
の下側出口端50cには、熱分解ガスを冷却及び中和さ
せるとともに、そのなかに含まれた水溶性物質と微粒子
を除去するための湿式スクラバー66が配設されてい
る。図3に示すように、湿式スクラバー66は、熱分解
ガスと水が接触するスクラビング容器68と、このスク
ラビング容器68からオーバーフローチューブ72を通
じ流出する水を貯蔵する貯水槽70と、この貯水槽70
の水を吸い上げてスクラビング容器68内に噴射する水
再循環管74とを備えている。水再循環管74は、スク
ラビング容器68内に突出する水噴射ノズル76を有す
る。この水噴射ノズル76は、ベンチュリ効果により貯
水槽70内の水をスクラビング容器68内に噴射するた
めに、高温燃焼器48の出口端50cの直下方に設けら
れている。スクラビング容器68は、給水管78を通じ
て外部の水の供給を受ける。貯水槽70の水は、排水管
80を通じて外部に排出される。スクラビング容器68
と貯水槽70は耐蝕性に優れたステンレス鋼で製作し、
その内壁面にテフロン層を形成させることが好ましい。
【0021】スクラビング容器68には、水を中和させ
て水素イオン濃度(pH)を適宜維持するための中和剤
供給装置82が連結されている。この中和剤供給装置8
2は、例えば、水酸化カリウムを貯蔵しており、貯水槽
70に設置された水素イオン濃度センサー84の出力信
号に応じスクラビング容器68内に適量の水酸化カリウ
ムを供給する。スクラビング容器68と貯水槽70の底
面には気泡発生器86がそれぞれ設けられている。この
気泡発生器86は、空気圧縮機88から圧縮空気を受け
て多量の気泡を発生させることにより、微粒子の沈殿を
防止するとともに熱分解ガスのスクラビング効率を向上
させることになる。
【0022】スクラビング容器68の上部には、浄化さ
れたガスを外部に排出するための高温側排気管90が高
温燃焼器48と並設されている。この高温側排気管90
には、排気ガス中の水分及び微粒子を濾過するフィルタ
92が設けられる。図1に示すように、高温側排気管9
0は、前述した低温側排気管4に連結されているため、
両者の排気管44、90を通じて流出された排気ガス
は、1本の共通排気ダクト94を通じて外部に排出され
る。
【0023】図1、図4及び図5に示すように、燃料噴
射ノズル58に燃料ガスを供給する燃料ガス発生ユニッ
ト60は、水を電気分解し酸素と水素ガスとを発生する
電気分解装置96を備えている。この電気分解装置96
は貯水タンク98から水の供給を受ける。この貯水タン
ク98は、ウォータポンプ100を介してフィードバッ
クタンク102に連結されている。したがって、給水源
104からフィードバックタンク102内に導入された
水は、ウォータポンプ100により貯水タンク98に圧
送された後、再び電気分解装置96に供給される。ま
た、ウォータポンプ100は、フィードバックタンク1
02の水を逆火防止タンク106にも供給し、逆火防止
タンク106から溢れた水は、フィードバックタンク1
02に復帰する。水が満たされている逆火防止タンク1
06は、電気分解装置96から発生した酸素及び水素ガ
スが下側導入口106aに導入され、水を介して上側排
出口106bへ排出されるようにすることにより、燃料
噴射ノズル58の火炎が燃料供給管62を通じて電気分
解装置96に伝播することを阻止し、爆発事故を防止す
る。
【0024】図4に示すように、電気分解装置96はボ
ルト110で一体に積層された複数枚のプレート電極1
08を備え、各々のプレート電極108は電源(図示せ
ず)に電気的に接続されている。このようなプレート電
極108には水導入孔108aとガス排出孔108bが
形成されている。水導入孔108aは、図1及び図5に
示すように、貯水タンク98に連通し、ガス排出孔10
8bは逆火防止タンク106に連通している。プレート
電極108の間には、相当な厚さを有する絶縁ガスケッ
ト112及び密封リング114が挟支されているので、
電気分解に必要な水を導入するための空間がプレート電
極108の間に形成される。電流の印加により、電気分
解装置96のプレート電極108は、それらの間にある
水を電気分解し酸素と水素ガスを発生させる。発生した
酸素と水素ガスはプレート電極108のガス排出孔10
8bを通じ排出され、逆火防止タンク106を通じ高温
燃焼器48の燃料燃焼器48の燃料噴射ノズル58に供
給される。図1に示す実施の形態によると、燃料ガス発
生ユニット60が二つの電気分解装置96を有している
が、電気分解装置96の数は、高温燃焼器48で必要と
する燃料ガス量によって増減させる。
【0025】つぎに、本発明による複合ガス処理システ
ムの作用を説明する。まず、半導体製造工程などで発生
した低温燃焼性ガス排出物を低温燃焼器18の中央燃焼
室20aに導入する。次いでヒーターエレメント22で
発生した約750℃の熱により分解する。熱分解ガス
は、連結管32を経て集塵器28のホッパー30に送ら
れる。送風機34は、ホッパー30内に空気を吹き入れ
てサイクロン気流を発生させ、熱分解ガスに混合してい
る微粒子は下方に落下して収集タンク38に集められ
る。収集タンク38に集められた微粒子は、移送機構4
0により臨時保管室42に移送された後、外部に搬出さ
れて廃棄処理される。
【0026】集塵器28のホッパー30を通る熱分解ガ
スは、送風機34からの空気と混合されることにより自
然発火する。即ち、低温燃焼器18から出た熱分解ガス
は加熱状態にあり、これが空気と混合されると、酸化反
応により自然発火するのである。したがって、熱分解ガ
スはホッパー30内で燃焼され、再度熱分解されるた
め、処理効率が著しく向上される。ホッパー30から出
た熱分解ガスは低温側排気管44のフィルタ46を通過
してから外部に放出される。
【0027】一方、高温燃焼性ガス排出物は、高温燃焼
器48の中央燃焼室50aに導入される。高温燃焼器4
8のヒーターエレメント52は、中央燃焼室50aの温
度を約750℃まで上昇させる。燃料噴射ノズル58か
ら噴射された水素ガスは約580℃で自然発火して燃焼
する。そして、高温燃焼器48の中央燃焼室50aの温
度は約1200℃まで上昇し、高温燃焼性ガス排出物が
効率的に熱分解される。燃料ガス、即ち、酸素及び水素
ガスは、ガス発生ユニット60の電気分解装置96で生
成され、逆火防止タンク106を経て燃料噴射ノズル5
8へ供給される。
【0028】高温燃焼器48の中央燃焼室50aで熱分
解されたガスは、湿式スクラバー66のスクラビング容
器68内に導入される。水循環管74の水噴射ノズル7
6は、ベンチュリ効果によりスクラビング容器68内に
水を噴射する。噴射された水は、熱分解ガスと混合され
て該熱分解ガスを冷却させると共に、熱分解ガス中に存
在する水溶性物質及び微粒子を熱分解ガスから分離す
る。スクラビング容器68から溢れた水は、貯水槽70
に復帰された後、水再循環管74を通じて再びスクラビ
ング容器68に供給される。この際、水素イオン濃度セ
ンサー84は、水の水素イオン濃度を検出し、水素イオ
ン濃度が所定の基準値を超える場合には、中和剤供給装
置82が作動して水酸化カリウムなどのような中和剤を
スクラビング容器68内に投入することにより、水を中
和させる。また、空気圧縮機88は、スクラビング容器
68及び貯水槽70にそれぞれ配設された気泡発生器8
6へ圧縮空気を供給し気泡を発生させる。この気泡の発
生により、微粒子の沈殿が防止され、スクラビング効率
を向上させることができる。湿式スクラバー66のスク
ラビング容器68を通過した浄化ガスは、高温側排気管
90のフィルタ92を介して外部に放出される。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る複合ガス処理システムによると、低温燃焼性ガス排出
物及び高温燃焼性ガス排出物を1装置内で同時に燃焼さ
せることができる。さらに、装置内で生成された燃料を
用いて高温燃焼性ガス排出物を燃焼させることにより、
燃料供給ラインを単純化し、燃料漏出による爆発事故を
未然に防止することができるという優秀な効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の複合ガス処理システ
ムを示す全体説明図である。
【図2】図1に示す複合ガス処理システムを構成する低
温燃焼器、集塵器及び低温側排気管を詳細に示す部分断
面図である。
【図3】図1に示す複合ガス処理システムを構成する高
温燃焼器、湿式スクラバー及び高温側排気管を詳細に部
分断面図である。
【図4】複数のプレート電極からなる電気分解装置の分
解斜視図である。
【図5】燃料ガス発生ユニット及び高温燃焼器を示す概
略ブロック図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 12 上部室 14 下部室 16 キャスタ 18 低温燃焼器 20 円筒形ケーシング 22 ヒーターエレメント 24 断熱材 26 ライナー 28 集塵器 30 ホッパー 32 連結管 34 送風機 36 エアチューブ 38 収集タンク 40 移送機構 42 臨時保管室 44 低温側排気管 46 フィルタ 48 高温燃焼器 50 円筒形ケーシング 52 ヒーターエレメント 54 断熱材 56 ライナー 58 燃料噴射ノズル 60 燃料ガス発生ユニット 62 燃料供給管 64 空気圧縮機 66 湿式スクラバー 68 スクラビング容器 70 貯水槽 80 排水管 82 中和剤供給装置 84 水素イオン濃度センサー 86 気泡発生器 88 空気圧縮機 90 高温側排気管 92 フィルタ 94 共通排気ダクト 96 電気分解装置 98 貯水タンク 100 ウォータポンプ 102 フィードバックタンク 106 逆火防止タンク 108 電極 112 絶縁ガスケット 114 密封リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボン ギュ セオ 大韓民国 チューンボック、チェオンウォ ン−グン、オチャン−ミュン ガジュワリ 347 Fターム(参考) 3K078 AA05 BA20 BA25 BA26 CA02 CA25 4K021 AA01 BA02 DA04 DC01 DC03 DC05 DC11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学工程で発生する低温燃焼性ガス排出
    物及び高温燃焼性ガス排出物を浄化し大気中に放出する
    システムにおいて、 上部室及び下部室を有する自立型ハウジングと、 前記ハウジングの上部室に設けられ、低温燃焼性ガス排
    出物を導入し第1温度で熱分解してから外部に排出する
    低温燃焼器と、 前記ハウジングの上部室に前記低温燃焼器と並設され、
    高温燃焼性ガス排出物を導入し前記第1温度より高い第
    2温度で熱分解した後、外部に排出する高温燃焼器と、 前記ハウジングの下部室に配設され、燃料ガスを生成し
    て前記高温燃焼器に供給する燃料ガス発生器とを含むこ
    とを特徴とする複合ガス処理システム。
  2. 【請求項2】 前記低温燃焼器の出口端に配置され、該
    低温燃焼器から排出される熱分解ガス中の微粒子を集め
    て除去する集塵器を更に含むことを特徴とする請求項1
    記載の複合ガス処理システム。
  3. 【請求項3】 前記高温燃焼器の出口端に配置され、該
    高温燃焼器から排出される熱分解ガスを水分と接触させ
    て浄化する湿式スクラバーを更に含むことを特徴とする
    請求項1記載の複合ガス処理システム。
  4. 【請求項4】 前記高温燃焼器が、中央燃焼室、入口端
    及び出口端を有する円筒形のケーシングと、該円筒形の
    ケーシングの長手方向に同軸状に配設された円筒形のヒ
    ーターエレメントと、前記ケーシングの中央燃焼室内に
    燃料ガスを噴出するために該ケーシング入口端に設けら
    れ、前記燃料ガス発生器に連結されている燃料噴射ノズ
    ルとからなることを特徴とする請求項1記載の複合ガス
    処理システム。
  5. 【請求項5】 前記燃料ガス発生器が水を酸素ガスと水
    素ガスに分解する電気分解装置を含み、この電気分解装
    置は水が満たされた逆火防止タンクを通じて前記高温燃
    焼器の燃料噴射ノズルに酸素ガスと水素ガスを供給する
    ことを特徴とする請求項4記載の複合ガス処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記逆火防止タンクが、前記電気分解装
    置に連結されて燃料ガスを導入する下側導入口と前記高
    温燃焼器の燃料噴射ノズルに連結された上側排出口とを
    有することを特徴とする請求項5記載の複合ガス処理シ
    ステム。
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