JP2001065805A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2001065805A
JP2001065805A JP24158799A JP24158799A JP2001065805A JP 2001065805 A JP2001065805 A JP 2001065805A JP 24158799 A JP24158799 A JP 24158799A JP 24158799 A JP24158799 A JP 24158799A JP 2001065805 A JP2001065805 A JP 2001065805A
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porous body
combustion
housing
air
combustion chamber
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JP24158799A
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Shuji Kameyama
修司 亀山
Kosaku Shirode
浩作 城出
Ryoji Kotsuna
良治 忽那
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Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質体を利用した燃焼装置において燃焼熱
の利用効率を高めてエネルギー資源の有効利用に資し、
また、NOx発生量を低減する。 【解決手段】 周壁を有してその内部に燃焼室3を有す
るハウジング11と、該ハウジング11内で当該燃焼室
3と連通する通風雰囲気中に配置された多孔質体5とを
有し、燃焼室3内に燃料ガスと空気が、理論混合比より
も燃料ガスの比率が高くなるように導入されて燃料ガス
の一部が燃焼し、燃焼室3から排出された未燃成分を含
有する燃焼ガスは多孔質体5へ導かれ、ハウジング11
の壁に設けられた開口17,18から多孔質体5の内部
又は近傍へ空気が供給されることによって多孔質体5の
内部又は近傍で当該未燃成分が燃焼することを特徴とす
る燃焼装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置に係り、
詳しくは、給湯器等の加熱に用いられる燃焼装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス燃料等の燃料を用いて湯を沸
かす等の加熱を行う燃焼装置では、炎によって熱交換器
等の被加熱体を直接加熱するのが普通であった。このよ
うな燃焼装置においては、炎から被加熱体への輻射伝熱
と、高温の燃焼ガスが被加熱体と接触することによる対
流伝熱により、被加熱体が加熱される。しかし、実際に
は、燃焼ガスが有する熱エネルギーのうちごく一部しか
被加熱体に伝えられないので、残りの熱エネルギーは燃
焼ガスとともに無駄に大気中に放出され、そのため、燃
焼により発生した熱のうち実際に被加熱体の加熱に利用
される熱は僅かであり、熱エネルギーの利用効率が低か
った。
【0003】ガス燃料を用いて湯を沸かす等の加熱を行
う燃焼装置において熱の利用効率を高めるため、多孔質
体を利用した燃焼装置を用いることが提案されている。
このような燃焼装置として、図7のような構成のものが
考えられていた。この燃焼装置は軸対称な構造を有し、
円板状の多孔質体105が円筒状のケース111によっ
て保持されてガス流路内に設けられている。燃料ガス及
び燃焼ガスの流れる方向はほぼ鉛直上向きである。燃料
ガス及び空気は多孔質体105の上流側(可燃ガス供給
側)の空間に流入してそこで燃焼する。燃焼によって生
じた燃焼ガスは多孔質体105を通過し、その上面から
放出される。被加熱体である熱交換器140は多孔質体
105の上方に設けられる。
【0004】このような装置によって燃焼を行えば、多
孔質体が燃焼ガスにより加熱されて高温となって赤外線
を輻射し、その赤外線が被加熱体の加熱に用いられる。
つまり、燃焼熱の一部が一旦多孔質体に蓄えられた後、
加熱に用いられるので、燃焼ガスとともに無駄に大気中
に放出される熱量が減少し、燃焼熱の利用効率が高めら
れることが期待される。なお、被加熱体が燃焼ガスとの
接触によっても加熱される点は従来と同様であり、燃焼
ガスが有する熱エネルギーの一部も加熱に用いられるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような燃
焼装置は、下記のような問題点を有するため、実用に至
っていなかった。すなわち、このような燃焼装置を使用
すると、多孔質体の下流側の面から下流側へ向けて熱輻
射が生じるばかりでなく、多孔質体の上流側の面から上
流側へ向けても熱輻射が生じるが、この熱輻射は上流側
のハウジングや機器を不必要に温度上昇させるのみでほ
とんど利用されず、熱損失が生じていた。さらに、上流
側への熱輻射により未燃ガスの温度が徐々に上昇し、火
炎が定位置よりも上流側へ移動(逆火)してしまいやす
いという問題点もあった。また、未燃ガスが予熱される
ことになるため、火炎の温度が上昇しすぎてNOx(窒
素酸化物)が発生しやすくなっていた。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑み、多孔質体
を利用した燃焼装置において燃焼熱の利用効率を高めて
エネルギー資源の有効利用に資し、また、NOx発生量
を低減することを、解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の燃焼装置は、周壁を有してその内部に
燃焼室を有するハウジングと、該ハウジング内で当該燃
焼室と連通する通風雰囲気中に配置された多孔質体とを
有し、燃焼室内に燃料と空気が導入されて燃料が燃焼
し、燃焼室から排出された燃焼ガスは多孔質体へ導か
れ、ハウジングの壁に設けられた開口から多孔質体の内
部又は近傍へ空気が供給されることによって多孔質体の
内部又は近傍で燃焼が行われることを特徴とする燃焼装
置である。
【0008】本発明においては、燃焼ガスと共に多孔質
体に導かれた未燃焼状態の燃料や、燃焼ガスに混在する
CO等の未燃成分が、多孔体の内部等で燃焼する。また
場合によっては、ハウジングの壁に設けられた開口から
空気と共に燃料が供給され、当該燃料が多孔体の内部等
で燃焼する。この燃焼装置においては、燃焼が二段に分
けて行われるため、燃料が全て燃焼室内で燃焼する場合
と比べて多孔質体の上流側のハウジングや機器の温度上
昇が小さく、熱損失が低減され、逆火が生じがたい。ま
た、燃焼室内の火炎温度が低下するのでNOxの発生も
低減される。
【0009】上記課題を解決するための請求項2記載の
燃焼装置は、周壁を有してその内部に燃焼室を有するハ
ウジングと、該ハウジング内で当該燃焼室と連通する通
風雰囲気中に配置された多孔質体とを有し、燃焼室内に
燃料と空気が、理論混合比よりも燃料の比率が高くなる
ように導入されて燃料の一部が燃焼し、燃焼室から排出
された未燃成分を含有する燃焼ガスは多孔質体へ導か
れ、ハウジングの壁に設けられた開口から多孔質体の内
部又は近傍へ空気が供給されることによって多孔質体の
内部又は近傍で当該未燃成分が燃焼することを特徴とす
る燃焼装置である。
【0010】なお、本明細書において、「未燃成分」に
は、未燃焼の燃料(メタン等)のほか、燃料の不完全燃
焼により生じたCO、スス等の可燃性物質も含む。
【0011】この燃焼装置においても、燃焼が二段に分
けて行われるため、燃料が全て燃焼室内で燃焼する場合
と比べて多孔質体の上流側のハウジングや機器の温度上
昇が小さく、熱損失が低減され、逆火が生じがたい。ま
た、燃焼室内の火炎温度が低下するのでNOxの発生も
低減される。
【0012】上記課題を解決するための請求項3記載の
燃焼装置は、多孔質体の可燃ガス供給側(上流側)にお
いてハウジングの壁に開口が設けられ、該開口からハウ
ジング内に供給される空気により未燃成分が燃焼するこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼装置である。
【0013】このような燃焼装置において多孔質体より
下流側に火炎が立ち昇ると使用者に不安を与えるおそれ
があったが、請求項3記載の燃焼装置において、未燃成
分は主として多孔質体より上流側で燃焼するため、多孔
質体より下流側に火炎が目立たず、使用者に不安を与え
るおそれがない。
【0014】上記課題を解決するための請求項4記載の
燃焼装置は、多孔質体の燃焼ガス排出側(下流側)にお
いてハウジングの壁に開口が設けられ、該開口からハウ
ジング内に供給される空気により未燃成分が燃焼するこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の燃焼装置
である。
【0015】この燃焼装置において、未燃成分は多孔質
体よりも下流側で燃焼するため、多孔質体の上流側の面
の温度上昇は小さく、上流側への熱輻射は低減されるの
で、下流側にある被加熱体を効率良く加熱できる。
【0016】上記課題を解決するための請求項5記載の
燃焼装置は、多孔質体の側面においてハウジングの壁に
開口が設けられ、該開口から多孔質体の内部へ供給され
る空気により未燃成分が燃焼することを特徴とする請求
項1〜4の何れかに記載の燃焼装置である。
【0017】この燃焼装置において、未燃成分は主とし
て多孔質体の内部で燃焼するため、燃焼熱が直ちに多孔
質体に伝えられ、下流側に火炎を目立たせることなく効
率の良い加熱ができる。
【0018】上記課題を解決するための請求項6記載の
燃焼装置は、ハウジングの壁に設けられた前記開口から
供給される空気には燃料が混合されていることを特徴と
する請求項1〜5の何れかに記載の燃焼装置である。
【0019】この燃焼装置において、燃焼室内に導入さ
れた燃料が一旦完全に燃焼しても、多孔質体の内部又は
近傍で再び燃焼を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施形態である燃
焼装置1を図1、図2に示す。この燃焼装置1は、ほぼ
軸対称な構造を有しており、燃料ガス及び燃焼ガスの流
れる方向はほぼ鉛直上向きである。この燃焼装置1は、
送風機30が取り付けられたバーナケース9内に燃焼ケ
ース(ハウジング)11が設けられた構造であり、両ケ
ース間には二次空気通路10が形成されている。燃焼ケ
ース11は、開口13,14をそれぞれ有する仕切板1
5,20によって下方(上流)から順に混合室2、第一
燃焼室3、第二燃焼室4に区分されている。
【0021】送風機30の送風口はバーナケース9に接
続され、バーナケース9内の空間は燃焼室ケース11の
開口12により同ケース11内の混合室2と連通してい
る。燃料供給源(図示せず)からの燃料ガスの配管が混
合室2に接続されている。混合室2の下流(上方)に設
けられた第一燃焼室3内には点火装置(図示せず)が設
けられている。
【0022】第一燃焼室3の下流(上方)には第二燃焼
室4が設けられている。第一燃焼室3と第二燃焼室4と
の間には中央に開口14を有する仕切板20が設けられ
ている。この仕切板20は、厚さが3mm〜10mm程
度の円板形状であり、輻射遮蔽板の役割を果たす。第二
燃焼室4内には円板状の多孔質体5が燃焼室ケース11
によって保持されて設けられている。多孔質体5の下面
中央部にはガスが通過できない閉塞部16が設けられて
いる。第二燃焼室4には、多孔質体5の下面のすぐ下と
上面のすぐ上に該当する高さに二次空気通路10に連通
する空気供給孔17,18がそれぞれ設けられている。
被加熱体である熱交換器40は多孔質体5の上方に設け
られる。
【0023】多孔質体5は、具体的にはセラミック製の
ポーラス体である。すなわち多孔質であって通気性を保
つ。多孔質体5の材質は、チタン酸アルミニウム、ムラ
イト、コージライト(コージェライト)或いはこれらの
混合材料が使用可能であるが、耐熱性が優れるという点
で、チタン酸アルミニウムが最も適切である。多孔質体
5の厚さは3mm〜20mm程度、より好ましくは3m
m〜10mm程度である。また多孔質体5の気孔率は、
75%〜85%である。
【0024】多孔質体の上流側(可燃ガス供給側)の中
心には、円形の閉塞部16が設けられており、当該部分
は通気性が無い。閉塞部16には、円形の金属板や、円形
の耐熱性セラミック、あるいはアルミナやシリカ等の耐
熱性の無機粉末を適当なバインダーで固めて成形した成
形物が活用できる。閉塞部16の取付け方法は、鋲や耐
熱性の高い接着剤による方法の他、多孔質体5の一部と
閉塞部16を嵌合させる方法が可能である。
【0025】輻射遮蔽板20の素材は、耐熱性に優れた
ものであることが必要である。この点から、輻射遮蔽板
20の素材は、アルミナやシリカを高温で溶融し、高速
気体流で繊維化した非結晶質のセラミックファイバー
や、ゾルゲル法の技術により製造された多結晶ムライト
質のセラミックファイバー等が適当である。
【0026】輻射遮蔽板20に要求される性質として
は、前記した耐熱性の他、熱線の反射効果又は断熱作用
を持つことが望ましい。熱線の反射効果は、例えば赤外
線の反射率が0.5以上であることが望ましく、より好
ましくは0.8以上であることが推奨される。また断熱
作用としては、熱伝導率が0.6W/m℃以下、より好
ましくは0.2W/m℃以下であることが推奨される。
輻射遮蔽板20は、前記した様に熱線の反射効果が優れ
ることが望ましいため、表面に白色系の耐熱塗料を塗布
したり、表面を鏡面仕上げすることが望ましい。また表
面が汚れて熱反射作用が劣化することを防ぐために、表
面にガラス層を設けることが推奨される。これらの点を
満足する輻射遮蔽板20の構成例として、剛性を有する
耐熱層に耐熱白色塗料等の反射層を積層し、さらにその
上に酸化・汚れ防止層としてガラス層を設けた構成が挙
げられる。
【0027】この燃焼装置において、送風機30からの
空気はバーナケース9に流入し、その一部は開口12を
通過して燃焼室ケース11内の混合室2に、他は両ケー
ス間の二次空気通路10に流入する。混合室2には燃料
ガスも流入する。混合室2で燃料ガスと空気が混合され
て可燃性混合気が調製される。このとき、可燃性混合気
は理論混合比よりやや燃料過剰(空気不足)にしてお
く。
【0028】可燃性混合気は複数の開口13より第一燃
焼室3に送り込まれ、ここで点火されて燃焼する。この
燃焼により高温の燃焼ガスが生成するが、この燃焼ガス
は、なお未燃焼の燃料ガス、CO、スス等の未燃成分を
含有する。
【0029】この燃焼ガスは仕切板(輻射遮蔽板)20
の開口14を通過して第二燃焼室4へ流入し、第二燃焼
室4内の多孔質体5へ下面から供給される。燃焼室ケー
ス11に設けられた空気供給孔17から求心方向に供給
される空気により、燃焼ガス中の未燃成分は多孔質体5
のすぐ下方(上流)または多孔質体5内で燃焼する。燃
焼ガスは多孔質体5の上面から放出される。燃焼ガス中
になお残存する未燃成分は、燃焼室ケース11に設けら
れた空気供給孔18から求心方向に供給される空気によ
り、多孔質体5のすぐ上方(下流)で燃焼する。
【0030】ここで、多孔質体5の下面中央部にはガス
が通過できない閉塞部16が設けられているので、開口
14を通過した燃焼ガスは多孔質体5の下面中央部(閉
塞部16)に衝突した後に方向を転じて多孔質体5内に
その下面周辺部から流入し、多孔質体5内で主として周
辺部を流れる。そのため、燃焼ガスは、多孔質体5の外
側にある空気供給孔17,18から求心的に流入する空
気と良く接触するので、不完全燃焼を生じがたく、CO
やススの発生も抑制される。
【0031】多孔質体5は高温のガスとの接触によって
赤熱し、その上面から上方(燃焼ガス排出側)に向けて
熱輻射線を発する。多孔質体5の上方に設けられた被加
熱体(熱交換器等)は多孔質体からの熱輻射により加熱
されるほか、高温の燃焼ガスとの接触によっても加熱さ
れる。
【0032】なお、熱輻射線は多孔質体5の下面から下
方(上流側)へも向かうが、多孔質体5と第一燃焼室3
との間に仕切板(輻射遮蔽板)20を設けたことによ
り、多孔質体5の下面から上流側へ向かう熱輻射線はほ
とんど遮断されるので、上流側への熱輻射を効率的に低
減することができる。なお、仮に燃料の全量を第一燃焼
室3内で燃焼させるのであれば輻射遮蔽板20は極めて
高温となるので輻射遮蔽板20自体からの上流部への輻
射による伝熱が無視できなくなってくるが、本実施形態
では輻射遮蔽板20より下流の第二燃焼室4内でも燃焼
を起こさせるので、輻射遮蔽板より上流で発生する熱量
が相対的に小さく、対流により輻射遮蔽板に伝えられる
熱量が小さくなって輻射遮蔽板の温度が相対的に低温に
なり、上記輻射による伝熱は相対的に小さくなる。
【0033】なお、空気供給孔17,18の径及び個数
は、燃焼反応が生じていないときに空気供給孔17から
流入する空気が空気供給孔18から流入する空気より幾
分多くなるように定めておく。すると、燃焼開始時には
空気供給孔17から流入する空気が比較的多いので、燃
焼ガス中の未燃成分は、主として多孔質体5の下方や内
部で燃焼する。燃焼が始まると多孔質体5は比較的短時
間で温度上昇する。一旦多孔質体5の温度が上昇すれ
ば、空気供給孔17の通過抵抗が大きくなるので、空気
供給孔17から第二燃焼室に供給される空気量は減り、
代わって空気供給孔18から供給される空気量が増え
る。そのため、燃焼ガス中の未燃成分は、主として多孔
質体5の上方で燃焼することになり、多孔質体5の上面
は比較的高温となり、下面は比較的低温となる。このこ
とは、多孔質体5の下面からの熱輻射を低減することに
役立つ。
【0034】本発明の第二の実施形態として、多孔質体
の付近の開口から第二燃焼室内に燃料ガスと空気の希薄
な(燃料ガスの比率の低い)混合気を供給する燃焼装置
1’を図3に示す。この場合、送風機30’からの空気
と燃料ガス供給源31からの燃料ガスは、混合室2内で
混合されるほか、第二混合室32内でも混合される。こ
の第二混合室32内で調製された混合気がガス供給孔1
7’,18’から第二燃焼室内に導入される。
【0035】この実施形態において、第一燃焼室におい
て希薄燃焼を行わせ、多孔質体より上流で燃焼反応を一
旦ほぼ完結させておいてもよい。このとき、第二混合室
32内で調製された混合気は常温における可燃範囲外ま
たは燃焼下限界ぎりぎりの希薄な混合気であっても構わ
ない。多孔質体は高温化しており、可燃範囲は温度の上
昇とともに広くなるので、常温における可燃範囲外の希
薄な混合気であっても高温における可燃範囲内であれば
燃焼する。
【0036】また、第一燃焼室において燃料過剰の条件
で燃焼を行わせた場合も、第二混合室32内で調製した
混合気中の可燃成分は、燃焼ガスに残存している未燃成
分とともに燃焼するので、可燃範囲外の希薄な混合気で
あっても構わない。
【0037】このように第二燃焼室に燃料ガス含有混合
気を導入すると、多孔質体の上面の温度が上昇するた
め、加熱における熱効率が向上する。
【0038】本発明には、他にも種々の変形実施形態が
可能である。例えば、空気(ガス)供給孔に至る流路に
流量調整手段を設けて空気(ガス)流量を積極的に調整
すれば、空気(ガス)供給孔から流入する空気(ガス)
流量の比率を適正値に設定しやすい。
【0039】空気(ガス)供給孔は、図4又は図5の如
く多孔質体の上方または下方の一方だけに設けてもよ
い。このとき、図4の如く、空気(ガス)供給孔をハウ
ジング壁に対して斜めに設けて当該供給孔から供給され
る空気(ガス)流が多孔質体に衝突するようにした方
が、空気(ガス)が多孔質体内に入り込んで多孔質体内
で燃焼を起こしやすいので好ましい。その傾斜角θは2
0°〜70°が好ましく、40°〜60°が最適であ
る。また、図6の如く、空気(ガス)供給孔19を多孔
質体5の側面に設けてもよい。さらに、多孔質体5の側
面に設けた空気(ガス)供給孔を、多孔質体の上方、下
方、又はその両方に設けた空気(ガス)供給孔と併用し
てもよい。
【0040】輻射遮蔽板は、中央部に一つの開口を有す
るものに限られず、周辺部に複数の開口を有するものと
したり、全面に多数の小開口を有するものとしてもよ
い。なお、構成の簡略化のため、輻射遮蔽板を省略して
もよい。
【0041】上記の実施形態では、閉塞部として、通気
性の無いものを使用したが、閉塞部は必ずしも通気性が
全く無い部位である必要はなく、他の部位よりも通気性
が弱いものであれば足りる。また、構成の簡略化のた
め、閉塞部を省略してもよい。
【0042】上記の実施形態では、送風機、混合室も燃
焼装置と一体としたが、これらを燃焼装置と別体として
もよい。また、混合室を設けず、第一燃焼室に燃料と空
気を直接供給してもよい。
【0043】以上、燃料としてガスを用いるものとして
説明を行ったが、灯油等の液体燃料を用い、噴霧により
空気と混合してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明により、多孔質体を利用した燃焼
装置において燃焼熱の利用効率を高めてエネルギー資源
の有効利用に資し、また、NOx発生量を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である燃焼装置の概略
を示す立断面図である。
【図2】上記燃焼装置の部分立断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態である燃焼装置の概略
を示す立断面図である。
【図4】本発明の変形実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図5】本発明の他の変形実施形態を示す部分断面図で
ある。
【図6】本発明のさらに他の変形実施形態を示す部分断
面図である。
【図7】従来提案されていた燃焼装置を示す立断面図で
ある。
【符号の説明】
1 燃焼装置 2 混合室 3 第一燃焼室 4 第二燃焼室 5 多孔質体 9 バーナケース 10 二次空気通路 11 燃焼ケース 12,13,14 開口 15 仕切板 16 閉塞部 17,18 空気供給孔 17’,18’ ガス供給孔 20 仕切板(輻射遮蔽板) 30,30’ 送風機 31 ガス供給源 32 第二混合室 40 熱交換器(被加熱体)
フロントページの続き (72)発明者 忽那 良治 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3K017 AA06 AB08 AC01 AD09 AD11 AD12 AF02 AF03 3K065 TA01 TB08 TB10 TB16 TC02 TD05 TF01 TG01 TH02 TP09 3K091 AA01 BB03 BB26 CC06 CC22 DD01 FB03 FB22 FB32 FB42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁を有してその内部に燃焼室を有する
    ハウジングと、該ハウジング内で当該燃焼室と連通する
    通風雰囲気中に配置された多孔質体とを有し、燃焼室内
    に燃料と空気が導入されて燃料が燃焼し、燃焼室から排
    出された燃焼ガスは多孔質体へ導かれ、ハウジングの壁
    に設けられた開口から多孔質体の内部又は近傍へ空気が
    供給されることによって多孔質体の内部又は近傍で燃焼
    が行われることを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 周壁を有してその内部に燃焼室を有する
    ハウジングと、該ハウジング内で当該燃焼室と連通する
    通風雰囲気中に配置された多孔質体とを有し、燃焼室内
    に燃料と空気が、理論混合比よりも燃料の比率が高くな
    るように導入されて燃料の一部が燃焼し、燃焼室から排
    出された未燃成分を含有する燃焼ガスは多孔質体へ導か
    れ、ハウジングの壁に設けられた開口から多孔質体の内
    部又は近傍へ空気が供給されることによって多孔質体の
    内部又は近傍で当該未燃成分が燃焼することを特徴とす
    る燃焼装置。
  3. 【請求項3】 多孔質体の可燃ガス供給側においてハウ
    ジングの壁に開口が設けられ、該開口からハウジング内
    に供給される空気により未燃成分が燃焼することを特徴
    とする請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 多孔質体の燃焼ガス排出側においてハウ
    ジングの壁に開口が設けられ、該開口からハウジング内
    に供給される空気により未燃成分が燃焼することを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 多孔質体の側面においてハウジングの壁
    に開口が設けられ、該開口から多孔質体の内部へ供給さ
    れる空気により未燃成分が燃焼することを特徴とする請
    求項1〜4の何れかに記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 ハウジングの壁に設けられた前記開口か
    ら供給される空気には燃料が混合されていることを特徴
    とする請求項1〜5の何れかに記載の燃焼装置。
JP24158799A 1999-08-27 1999-08-27 燃焼装置 Pending JP2001065805A (ja)

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