JP2001065579A - 案内装置及びそのシール部材取付構造 - Google Patents

案内装置及びそのシール部材取付構造

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JP2001065579A
JP2001065579A JP24595099A JP24595099A JP2001065579A JP 2001065579 A JP2001065579 A JP 2001065579A JP 24595099 A JP24595099 A JP 24595099A JP 24595099 A JP24595099 A JP 24595099A JP 2001065579 A JP2001065579 A JP 2001065579A
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mounting
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Wataru Yamakura
亙 山倉
Katsuko Kodama
華都子 児玉
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    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/08Arrangements for covering or protecting the ways
    • F16C29/084Arrangements for covering or protecting the ways fixed to the carriage or bearing body movable along the guide rail or track
    • F16C29/086Seals being essentially U-shaped, e.g. for a U-shaped carriage
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C29/04Ball or roller bearings
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    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
    • F16C29/0642Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls with four rows of balls

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が減少し、軌道レールに対するシー
ル部材の取付精度が高く、シール抵抗(接触抵抗)が安
定してシール性能が向上し、しかも、組立作業が容易に
なるほか、シール部材の寿命、ひいては案内装置そのも
のの寿命にも優れた案内装置を提供する。 【解決手段】 軌道レール、移動部材、及び一対のシー
ル部材を有する案内装置において、上記各シール部材
が、各シール部材を移動部材に取り付ける際に取付ボル
トが貫通すると共にその頭部を収容する座ぐり穴を有
し、上記軌道レールとの間に所定の隙間を維持して移動
部材に取り付けられる硬質合成樹脂製の本体部と、この
本体部をインサートとしてインサート成形され、上記軌
道レールと本体部との間に形成される隙間を密閉する合
成ゴム製又は合成樹脂エラストマー製のリップ部とで形
成されている案内装置であり、また、そのシール部材取
付構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NCマシン等の
工作機械や工業用ロボット等の直線スライド部で用いら
れる直線案内装置や、部品搬送システム等において基準
位置から目的位置まで曲線的に案内するために用いられ
る曲線案内装置等の案内装置に係り、特に軌道レール
と、この軌道レールに沿って移動可能な移動部材と、こ
れら軌道レールと移動部材との間の隙間を密閉する一対
のシール部材とを有する案内装置、及びこの案内装置の
シール部材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の案内装置としては、例えば図5
に示すように、工作機械のベッドに固定される軌道レー
ル1と、この軌道レール1にボール(転動体)2を介し
て取り付けられ、軌道レール1に沿ってその長手方向に
移動可能なスライダ(移動部材)3と、このスライダ3
の移動方向前後両端に取り付けられ、スライダ3が移動
する際に上記軌道レール1に摺接してこれら軌道レール
1とスライダ3との間の隙間を密閉する一対のシール部
材4とで構成されており、また、上記スライダ3が、ボ
ール2が荷重を負荷しながら転走する負荷転走溝5aとボ
ール2が無負荷状態で循環する無負荷循環路5bとを有す
るスライダ本体部5と、このスライダ本体部5の移動方
向前後両端に取り付けられ、負荷転走溝5aと無負荷循環
路5bとの間を接続してボール2の無限軌道を構成する方
向転換路6aを有する硬質合成樹脂製の一対のエンドプレ
ート6とで形成されている構造を有する直線摺動用ボー
ルベアリングが知られている。
【0003】そして、このような直線摺動用ボールベア
リングにおけるシール部材4は、図6及び図7に示すよ
うに、剛性を有する鋼板製の補強板4aの表面略全面に、
ウレタンゴムやニトリルゴム等の合成ゴムで形成され、
軌道レール1とスライダ3との間の隙間を密閉するリッ
プ部4cを有する弾性層4bを焼付け等の方法で接着して形
成されており、このシール部材4のスライダ3への取付
は、シール部材4の取付貫通孔4d内に座ぐり座金7を嵌
合し、この座ぐり座金7をスライダ3のエンドプレート
6に形成されてこのエンドプレート6をスライダ本体部
5に取り付ける際に取付ボルト8が貫通する取付貫通孔
6bの外側開口縁部に形成された取付嵌合穴6c内に嵌め込
み、取付ボルト8を座ぐり座金7側から取付貫通孔6a内
に差し込み、スライダ本体部5に形成したねじ孔5cに螺
着させて取り付けるようになっている。
【0004】しかしながら、この従来の直線摺動用ボー
ルベアリングにおけるシール部材4の取付構造において
は、シール部材4が座ぐり座金7を介してエンドプレー
ト6側に取り付けられることになり、たとえスライダ本
体部5とエンドプレート6との間に位置決め凹部5dと位
置決め凸部6dを設けてこれらスライダ本体部5とエンド
プレート6との間の位置決め精度を高くしても、座ぐり
座金7とシール部材4の取付貫通孔4dとの間の取付誤差
と座ぐり座金7とエンドプレート6の取付嵌合穴6cとの
間の取付誤差とが重畳し、結果としてシール部材4のス
ライダ3に対する取付精度が低下し、リップ部4cと軌道
レール1との間のシール抵抗(接触抵抗)にバラツキが
生じ易く、シール性能の低下の原因にもなるという問題
がある。加えて、座ぐり座金7は、直線案内装置が小型
になればなるほど小さい部品になり、組立工程での取扱
が面倒になるほか、自動組立の障害にもなる。
【0005】また、この従来のシール部材4は、上述し
たように、鋼板製の補強板4aの表面に、リップ部4cを有
する合成ゴム製の弾性層4bを焼付け等の方法で接着して
形成されているが、鋼板製の補強板4aと合成ゴム製の弾
性層4bとではその熱膨張係数に大きな差異があり、温度
変化によりこれら補強板4aと弾性層4bとの接着面に比較
的大きな応力が作用するほか、軌道レール1とスライダ
3との間の隙間、特にボール2の無限軌道内に供給され
る潤滑油やグリース等の潤滑剤に晒されたり、場合によ
っては工作機械等の過酷な条件下での使用のために用い
られるクーラントに晒される場合があり、上記補強板4a
と弾性層4bとの間の接着面が剥がれ易く、比較的その寿
命が短いという問題もある。
【0006】このような直線摺動用ボールベアリングに
おけるシール部材4の問題は、結果として軌道レール1
とスライダ3との間の隙間内から外部への旬滑剤の漏洩
と外部からこの軌道レール1とスライダ3との間の隙間
内への塵埃の進入を許すことになり、円滑なスライダ3
の摺動運動を損なうばかりでなく、直線案内装置そのも
のの寿命低下の原因にもなる。
【0007】そして、以上のような問題は、例えば図8
に示すように、複数の、例えば2枚のシール部材4を用
い、エンドプレート6の取付嵌合穴6c内にリング9を嵌
合し、また、2枚のシール部材4の間に座金とスペーサ
11とを介装し、座ぐり座金7と取付ボルト8とによりダ
ブルシールを行うような場合に、より一層顕著に発現す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、このような問題を解決するために、案内装置におけ
るシール部材とその取付構造について鋭意検討した結
果、取付ボルトが貫通する座ぐり穴を有する硬質合成樹
脂製の本体部と、この本体部をインサートとしてインサ
ート成形された合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー製
のリップ部とでシール部材を形成することにより、上述
した従来の問題点を可及的に解消することができること
を見出し、本発明を完成した。
【0009】従って、本発明の目的は、部品点数が減少
し、軌道レールに対するシール部材の取付精度が高く、
シール抵抗(接触抵抗)が安定してシール性能が向上
し、しかも、組立作業が容易になるほか、シール部材の
寿命、ひいては案内装置そのものの寿命にも優れた案内
装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、軌道レールに
対するシール部材の取付精度が高く、シール抵抗(接触
抵抗)が安定してシール性能が向上し、しかも、組立作
業が容易になるほか、シール部材の寿命、ひいては案内
装置そのものの寿命にも優れた案内装置を達成できるシ
ール部材の取付構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、軌
道レールと、この軌道レールに沿ってその長手方向に移
動可能な移動部材と、上記移動部材の移動方向前後両端
に取り付けられ、先端のリップ部が上記軌道レールに摺
接してこれら軌道レールと移動部材との間の隙間を密閉
する一対のシール部材とを有する案内装置において、上
記各シール部材が、各シール部材を移動部材に取り付け
る際に取付ボルトが貫通すると共にその頭部を収容する
座ぐり穴を有し、上記軌道レールとの間に所定の隙間を
維持して移動部材に取り付けられる硬質合成樹脂製の本
体部と、この本体部をインサートとしてインサート成形
され、上記軌道レールと本体部との間に形成される隙間
を密閉する合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー製のリ
ップ部とで形成されている、案内装置である。
【0012】また、本発明は、軌道レールと、この軌道
レールに沿ってその長手方向に移動可能な移動部材と、
上記移動部材の移動方向前後両端に取り付けられ、先端
のリップ部が上記軌道レールに摺接してこれら軌道レー
ルと移動部材との間の隙間を密封するシール部材とを有
する案内装置における上記シール部材の取付構造であ
り、上記各シール部材は、各シール部材を移動部材に取
り付ける際に取付ボルトが貫通すると共にその頭部を収
容する座ぐり穴を有し、上記軌道レールとの間に所定の
隙間を維持して移動部材に取り付けられる硬質合成樹脂
製の本体部と、この本体部をインサートとしてインサー
ト成形され、上記軌道レールと本体部との間に形成され
る隙間を密閉する合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー
製のリップ部とで形成されていると共に、上記座ぐり穴
の一部を形成する穴形成部が上記本体部の裏面側にその
一般面を越えて突出しており、また、上記移動部材の移
動方向前後両端には、上記各シール部材を取り付けるた
めの取付孔の外側開口縁部に各シール部材の穴形成部が
嵌合する取付嵌合穴が設けられており、移動部材側の各
取付嵌合穴内に各シール部材側の穴形成部を嵌合するこ
とにより各シール部材が位置決めされている、案内装置
のシール部材取付構造である。
【0013】本発明において、上記軌道レールと、移動
部材と、一対のシール部材とで構成される案内装置とし
ては、軌道レールと移動部材との間にボール、ローラ等
の転動体を配置した転がり軸受け方式のものであって
も、また、軌道レールと移動部材との間に潤滑油等の潤
滑剤を介在させて移動可能とする滑り軸受け方式であっ
てもよく、具体的には、直線摺動用又は曲線摺動用のボ
ールベアリング又はローラベアリング、ボールスプライ
ン、リニアブッシュ、ボールねじ等を挙げることができ
る。
【0014】上記シール部材の本体部は、比較的剛性及
び耐熱性に優れた硬質合成樹脂、例えばポリオレフィ
ン、ABS、ナイロン66等のポリアミド、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(PO
M)、変性ポリフェニレンオキサイド(変性PPO)、
ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)等の熱可塑性樹脂に、必要に
より強度や耐摩耗性を向上させるために例えばガラス繊
維、ロックウール繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム・
ウイスカー等のフィラーを所定の割合で配合した熱可塑
性樹脂組成物を用い、射出成形等により成形される。
【0015】そして、この硬質合成樹脂製の本体部に
は、その成形時にシール部材を移動部材に取り付ける際
に取付ボルトが貫通すると共にその頭部を収容する座ぐ
り穴が形成され、また、移動部材に取り付けられた際に
軌道レールとの間に所定の隙間が形成されるようになっ
ている。この隙間の大きさについては、特に制限はない
が、あまり大きすぎると、形成されるシール部材の剛性
や強度が不足したり、座ぐり穴の形成が困難になり、ま
た、あまり小さすぎると、この本体部をインサートとし
てインサート成形されるリップ部が小さくなりすぎ、所
望のシール性能を発揮し得なくなる場合があるので、シ
ール部材の大きさにもよるが、通常1〜2mm、好まし
くは1.2〜1.4mm程度である。
【0016】本発明のシール部材は、上記本体部をイン
サートとするインサート成形により軌道レールと本体部
との間の隙間を密閉する合成ゴム製又は合成樹脂エラス
トマー製のリップ部が成形される。この目的で用いられ
る合成ゴム又は合成樹脂エラストマーとしては、例えば
ウレタンゴム、ニトリルゴム、弗素ゴム等の合成ゴム
や、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、
スチレン系、オレフィン系等の合成樹脂エラストマーを
挙げることができる。
【0017】このシール部材の形成に際しては、硬質合
成樹脂製の本体部を成形する際にこの本体部におけるリ
ップ部との接合部に、例えば粗面部を形成したり、凹凸
部や多数の貫通小孔等を形成してもよく、これによって
この本体部をインサートとするインサート成形により成
形されるリップ部との接触面積が大きくなり、硬質合成
樹脂製の本体部と合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー
製のリップ部との間の結合強度がより一層向上する。
【0018】また、本発明において、シール部材の硬質
合成樹脂製本本体に形成される座ぐり穴は、好ましくは
この座ぐり穴の一部を形成する穴形成部が本体部の裏面
側にその一般面を越えて突出しており、また、移動部材
の移動方向前後両端には、シール部材を取り付けるため
の取付孔の外側開口縁部に、シール部材の穴形成部が嵌
合する取付嵌合穴を形成し、シール部材を移動部材の移
動方向前後両端に取り付ける際に、穴形成部を取付嵌合
穴内に嵌め込み、これによって移動部材とシール部材と
の間の位置決めを行うようにするのがよい。
【0019】特に、移動部材が、ボール等の転動体を介
して軌道レールに取り付けられ、転動体が荷重を負荷し
ながら転走する負荷転走溝と転動体が無負荷状態で循環
する無負荷循環路とを有するスライダ本体部と、このス
ライダ本体部の移動方向前後両端に取り付けられ、負荷
転走溝と無負荷循環路との間を接続して転動体の無限軌
道を構成する方向転換路を有する硬質合成樹脂製の一対
のエンドプレートとで構成されている場合には、上記各
エンドプレートにはその成形時に取付嵌合穴を形成し、
軌道レールとスライダ本体部との間の高い取付精度を、
エンドプレートを介して軌道レールとシール部材との間
の取付精度に反映するように構成するのが好ましい。
【0020】本発明によれば、硬質合成樹脂製の本体部
に合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー製のリップ部が
上記本体部をインサートとしてインサート成形されてい
るので、これら本体部とリップ部との結合強度が極めて
高く、潤滑剤やクーラント等に晒されてもこれら本体部
とリップ部との間が剥がれるようなことがなく、その耐
久性が顕著に向上するほか、上記本体部にはその成形時
に座ぐり穴が一体に形成されているので、座ぐり座金等
を用いる必要がなく、部品点数が減少してそれだけ軌道
レールに対するシール部材の取付精度が向上し、シール
抵抗(接触抵抗)が安定してシール性能が向上するほ
か、組立作業も容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施例に基
づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明す
る。
【0022】図1に本発明の実施例に係る直線摺動用ボ
ールベアリングが示されている。この直線摺動用ボール
ベアリングは、工作機械のベッドに固定される軌道レー
ル1と、この軌道レール1にボール(転動体)2を介し
て取り付けられ、軌道レール1に沿ってその長手方向に
移動可能なスライダ(移動部材)3と、このスライダ3
の移動方向前後両端に取り付けられ、スライダ3が移動
する際に上記軌道レール1に摺接してこれら軌道レール
1とスライダ3との間の隙間を密閉する一対のシール部
材4とで構成されており、また、上記スライダ3が、ボ
ール2が荷重を負荷しながら転走する負荷転走溝5aとボ
ール2が無負荷状態で循環する無負荷循環路5bとを有す
るスライダ本体部5と、このスライダ本体部5の移動方
向前後両端に取り付けられ、負荷転走溝5aと無負荷循環
路5bとの間を接続してボール2の無限軌道を構成する方
向転換路6aを有する硬質合成樹脂製の一対のエンドプレ
ート6とで形成されている。
【0023】この実施例において、上記シール部材4
は、図2及び図3に示すように、ガラス繊維含有のポリ
フェニレンスルフィド(PPS)からなる硬質熱可塑性
樹脂組成物を射出成形して得られた本体部12と、この本
体部12をインサートとしてインサート成形され、上記軌
道レール1と本体部12との間に形成される隙間を密閉す
る弗素ゴム製のリップ部13とで構成されている。
【0024】そして、上記本体部12には、シール部材4
をスライダ3に取り付ける際に取付ボルト8が貫通する
と共にその頭部を収容する座ぐり穴14が形成されてお
り、この座ぐり穴14の一部を形成する穴形成部15が上記
本体部12の裏面側にその一般面12a を越えて突出してい
る。
【0025】また、この本体部12は、シール部材4をス
ライダ3に取り付けた際に上記軌道レール1との間に約
1.2mm程度の隙間が維持されるように形成されてお
り、更に、この軌道レール1に対向する部分、すなわち
上記リップ部13との接合部には、多数の凹部16が形成さ
れており、この本体部12をインサートとしてリップ部13
をインサート成形した際に、リップ部13を形成する弗素
ゴムの一部が上記凹部16内に入り込み、硬質合成樹脂製
の本体部12と合成ゴム製のリップ部13との間の結合強度
がより一層向上するようになっている。
【0026】更に、この実施例においては、図3に詳細
に示されているように、スライダ3のスライダ本体部5
に取り付けられる各エンドプレート6が硬質合成樹脂、
好ましくはシール部材4の本体部12と同じ硬質合成樹脂
で成形されており、また、このエンドプレート6には、
その成形時に、シール部材4と共にこのエンドプレート
6をスライダ本体部5に取り付けるための取付孔6bと、
この取付孔6bの外側開口縁部にシール部材12の穴形成部
15が嵌合する取付嵌合穴6cが形成されており、更に、ス
ライダ本体部5側の位置決め凹部5d内に嵌合してこのス
ライダ本体部5に対するエンドプレート6の位置決めを
するための位置決め凸部6dが形成されている。
【0027】従って、この実施例のシール部材4の取付
構造によれば、スライダ3のスライダ本体部5側の位置
決め凹部5d内にエンドプレート6側の位置決め凸部6dが
嵌合してスライダ本体部5に対してエンドプレート6が
精度良く位置決めされ、また、このエンドプレート6側
の取付嵌合穴6c内にシール部材4側の穴形成部15が嵌合
してエンドプレート6に対してシール部材4が精度良く
位置決めされることになり、結果としてシール部材4は
エンドプレート6を介してスライダ3のスライダ本体部
5に対して精度良く位置決めされ、ひいては軌道レール
1に対して高精度に位置決めされることになる。
【0028】また、硬質合成樹脂製の本体部12とこの本
体部12をインサートとしてインサート成形される合成ゴ
ム製又は合成樹脂エラストマー製のリップ部13とからな
るシール部材4はこれを極めて精度良く製造することが
できるので、図3及び図4に示すように、本体部12に形
成する座ぐり穴14の外側開口縁部に穴形成部15が嵌合す
る位置決め嵌合部14a を形成しておくことにより、例え
ば図4に示すように、複数の、例えば2枚のシール部材
4を用いて容易にダブルシールを行うことができ、ま
た、この際にも各シール部材4の間の位置決めは高精度
に維持することができ、各シール部材4は軌道レール1
に対して容易にかつ高精度に位置決めされる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、案内装置及びそのシー
ル部材取付構造において、部品点数が減少し、軌道レー
ルに対するシール部材の取付精度が高く、シール抵抗
(接触抵抗)が安定してシール性能が向上し、しかも、
組立作業が容易になるほか、シール部材の寿命、ひいて
は案内装置そのものの寿命にも優れた構造を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例に係る直線摺動用ボ
ールベアリングを示す部分切欠斜視説明図である。
【図2】 図2は、図1のシール部材を示す正面説明図
である。
【図3】 図3は、図2の III−III 線に沿って示す断
面説明図である。
【図4】 図4は、実施例のシール部材を用いてダブル
シールを行う場合を示す図3と同様の断面説明図であ
る。
【図5】 図5は、従来の直線摺動用ボールベアリング
を示す部分切欠斜視説明図である。
【図6】 図6は、図5のシール部材を示す正面説明図
である。
【図7】 図7は、図6の VII−VII 線に沿って示す断
面説明図である。
【図8】 図8は、従来のシール部材を用いてダブルシ
ールを行う場合を示す図7と同様の断面説明図である。
【符号の説明】
1…軌道レール、2…ボール(転動体)、3…スライダ
(移動部材)、4…シール部材、5…スライダ本体部、
5a…負荷転走溝、5b…無負荷循環路、5d…位置決め凹
部、6…エンドプレート、6a…方向転換路、6b…取付
孔、6c…取付嵌合穴、6d…位置決め凸部、8…取付ボル
ト、12…本体部、12a …一般面、13…リップ部、14…座
ぐり穴、14a …位置決め嵌合部、15…穴形成部、16…凹
部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道レールと、この軌道レールに沿って
    その長手方向に移動可能な移動部材と、上記移動部材の
    移動方向前後両端に取り付けられ、先端のリップ部が上
    記軌道レールに摺接してこれら軌道レールと移動部材と
    の間の隙間を密閉する一対のシール部材とを有する案内
    装置において、 上記各シール部材が、各シール部材を移動部材に取り付
    ける際に取付ボルトが貫通すると共にその頭部を収容す
    る座ぐり穴を有し、上記軌道レールとの間に所定の隙間
    を維持して移動部材に取り付けられる硬質合成樹脂製の
    本体部と、この本体部をインサートとしてインサート成
    形され、上記軌道レールと本体部との間に形成される隙
    間を密閉する合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー製の
    リップ部とで形成されていることを特徴とする案内装
    置。
  2. 【請求項2】 取付ボルトが貫通すると共にその頭部を
    収容する座ぐり穴はこの座ぐり穴の一部を形成する穴形
    成部が本体部の裏面側にその一般面を越えて突出してお
    り、この穴形成部が移動部材の移動方向前後両端面に形
    成された取付嵌合穴内にはめ込まれている請求項1に記
    載の案内装置。
  3. 【請求項3】 軌道レールと、この軌道レールに沿って
    その長手方向に移動可能な移動部材と、上記移動部材の
    移動方向前後両端に取り付けられ、先端のリップ部が上
    記軌道レールに摺接してこれら軌道レールと移動部材と
    の間の隙間を密封するシール部材とを有する案内装置に
    おける上記シール部材の取付構造であり、 上記各シール部材は、各シール部材を移動部材に取り付
    ける際に取付ボルトが貫通すると共にその頭部を収容す
    る座ぐり穴を有し、上記軌道レールとの間に所定の隙間
    を維持して移動部材に取り付けられる硬質合成樹脂製の
    本体部と、この本体部をインサートとしてインサート成
    形され、上記軌道レールと本体部との間に形成される隙
    間を密閉する合成ゴム製又は合成樹脂エラストマー製の
    リップ部とで形成されていると共に、上記座ぐり穴の一
    部を形成する穴形成部が上記本体部の裏面側にその一般
    面を越えて突出しており、また、上記移動部材の移動方
    向前後両端には、上記各シール部材を取り付けるための
    取付孔の外側開口縁部に各シール部材の穴形成部が嵌合
    する取付嵌合穴が設けられており、移動部材側の各取付
    嵌合穴内に各シール部材側の穴形成部を嵌合することに
    より各シール部材が位置決めされていることを特徴とす
    る案内装置のシール部材取付構造。
  4. 【請求項4】 移動部材は、転動体を介して軌道レール
    に取り付けられ、転動体が荷重を負荷しながら転走する
    負荷転走溝と転動体が無負荷状態で循環する無負荷循環
    路とを有するスライダ本体部と、このスライダ本体部の
    移動方向前後両端に取り付けられ、負荷転走溝と無負荷
    循環路との間を接続して転動体の無限軌道を構成する方
    向転換路を有する硬質合成樹脂製の一対のエンドプレー
    トとで構成されており、また、上記各エンドプレートに
    はその成形時に形成された取付嵌合穴が設けられている
    請求項3に記載の案内装置のシール部材取付構造。
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