JP2001062193A - 衣類乾燥機 - Google Patents
衣類乾燥機Info
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- JP2001062193A JP2001062193A JP23652899A JP23652899A JP2001062193A JP 2001062193 A JP2001062193 A JP 2001062193A JP 23652899 A JP23652899 A JP 23652899A JP 23652899 A JP23652899 A JP 23652899A JP 2001062193 A JP2001062193 A JP 2001062193A
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Abstract
て、乾燥運転の終了時間を決定するための温度センサに
異常が生じたときの使い勝手を向上させる。 【解決手段】マイコン30に備えられた乾燥制御手段3
5は、給湯器20から供給される湯の熱量により加熱さ
れた空気を、吸排気ファン7によって回転ドラム3内に
吸入して回転ドラム3内の衣類を乾燥させる乾燥運転を
実行する。乾燥制御手段35は、衣類温サーミスタ13
と室温サーミスタ14の検出温度に応じて乾燥延長時間
を決定する自動乾燥運転の実行中に、サーミスタ異常検
知手段36により衣類温サーミスタ13又は室温サーミ
スタ14の異常を検知したときに、異常が生じたサーミ
スタの検出温度が所定の標準温度であると仮定して、乾
燥延長時間を決定する。
Description
される湯を熱源とする衣類乾燥機に関し、特に乾燥運転
の終了時間の決定に使用する温度センサに異常が生じた
ときの処理に関する。
る衣類を収容し、該回転ドラムを回転させながら該回転
ドラム内に加熱した空気を供給して衣類を乾燥させる乾
燥運転を実行する衣類乾燥機であって、回転ドラム内の
衣類の温度を検出する衣類温度センサや回転ドラムから
の排気温度を検出する排気温度センサを有し、乾燥運転
の実行開始後にこれらの温度センサの検出温度に基づい
て乾燥運転の終了時間を決定する、いわゆる自動乾燥運
転を行うものが知られている。
熱する熱源として例えばガスバーナを用いた衣類乾燥機
にあっては、ガスバーナの不良、吸気口の閉塞、排気管
の閉塞等により、回転ドラム内に供給される空気が異常
に高温となる場合があり、この場合には、回転ドラムや
回転ドラムと連通した排気管が過熱状態となって劣化す
るおそれがある。また、回転ドラム内の衣類が高温で加
熱されて変色するおそれがある。
燥機にあっては、自動乾燥運転の実行中に、衣類温度セ
ンサの検出温度や排気温度センサの検出温度が所定の上
限温度を超えたときは、乾燥運転の実行を強制的に中止
してガスバーナの燃焼を停止し、回転ドラムや排気管を
保護するようにしていた。
や排気温度センサの検出温度に応じて、自動乾燥運転の
終了時間の決定や回転ドラムや排気管の過熱の防止を行
うためには、これらの温度センサが正常に作動している
ことが前提となる。そのため、従来の衣類乾燥機におい
ては、これらの温度センサの異常を検知する異常検知手
段を設け、自動乾燥運転の実行開始後に該異常検知手段
によりこれらの温度センサの異常が検知されたときは、
自動乾燥運転の実行を強制的に中止して、使用者に異常
を報知するようにしていた。
強制的に中止された場合には、自動乾燥運転の実行が開
始されたにも拘らず衣類の乾燥が完了する前に中止さ
れ、衣類は半乾きの状態で放置されることとなるため、
使用者にとっては極めて使い勝手が悪いものとなるとい
う不都合があった。
解消し、自動乾燥運転の終了時間の決定に使用する温度
センサに異常が生じたときの使い勝手を向上させた衣類
乾燥機を提供することを目的とする。
するためになされたものであり、本発明の第1の態様
は、衣類を収容する回転ドラムと、給湯器から供給され
る湯の熱量により空気を加熱する熱交換器と、該熱交換
器により加熱された空気を前記回転ドラム内に吸気する
と共に前記衣類から放出される湿潤空気を前記回転ドラ
ムから排気する吸排気手段と、該吸排気手段を作動させ
て前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運転を実行
する乾燥制御手段と、前記回転ドラム内の衣類の温度を
検出する衣類温度センサとを有し、前記乾燥制御手段
は、該衣類温度センサの検出温度に応じて前記乾燥運転
の終了時間を決定する自動乾燥運転を実行する衣類乾燥
機の改良に関する。
供給される湯を熱源とするいわゆる温水式の前記熱交換
器で加熱された空気が前記吸排気手段によって前記回転
ドラム内に吸気されるため、前記回転ドラム内に吸気さ
れる空気の温度が前記熱交換器に供給される湯の温度
(例えば70℃)を超えることはない。したがって、例
えばガスバーナを熱源とし、該ガスバーナにより加熱さ
れた空気を回転ドラムに吸気する衣類乾燥機のように、
ガスバーナの不良、吸気口の閉塞、排気管の閉塞等によ
り回転ドラム内に吸気される空気の温度が異常に上昇し
て、回転ドラムを劣化させることはない。そのため、前
記乾燥運転の実行中に前記衣類温度センサの検出温度を
監視して、前記回転ドラムの劣化が生じることを防止す
る必要がない。
異常を検知する衣類温度センサ異常検知手段を備え、前
記自動乾燥運転の実行中に該衣類温度センサ異常検知手
段により前記衣類温度センサの異常が検知されたとき
は、前記乾燥制御手段は、前記衣類温度センサの検出温
度が所定の標準衣類温度であると仮定して前記乾燥運転
の終了時間を決定することを特徴とする。
の実行中に、前記衣類温度センサ異常検知手段によって
前記衣類温度センサの異常が検知されると、前記乾燥制
御手段は、前記衣類温度センサの検出温度が前記標準衣
類温度であると仮定して前記乾燥運転の終了時間を決定
する。そのため、前記自動乾燥運転は中止されず、前記
標準衣類温度に応じて決定した終了時間が経過するまで
前記自動乾燥運転が続行される。
た衣類の条件(量、材質等)が前記標準衣類温度に応じ
た条件よりも良い場合(衣類の量が少ない、或いは乾燥
し易い材質である場合)は、該衣類の乾燥が完了した後
に前記自動乾燥運転が終了し、また、前記回転ドラム内
に収容された衣類の条件が前記標準衣類温度に応じた条
件よりも悪い場合(衣類の量が多い、或いは乾燥し難い
材質である場合)であっても、衣類の乾燥がある程度進
んだ状態で前記自動乾燥運転が終了する。そのため、前
記衣類温度センサの異常が生じたときに直ちに前記自動
乾燥運転を中止する場合よりも、使用者の使い勝手を向
上させることができる。
する回転ドラムと、給湯器から供給される湯の熱量によ
り空気を加熱する熱交換器と、該熱交換器により加熱さ
れた空気を前記回転ドラム内に吸気すると共に前記衣類
から放出される湿潤空気を前記回転ドラムから排気する
吸排気手段と、該吸排気手段を作動させて前記回転ドラ
ム内の衣類を乾燥させる乾燥運転を実行する乾燥制御手
段と、前記回転ドラムからの排気温度を検出する排気温
度センサとを有し、前記乾燥制御手段は、該排気温度セ
ンサの検出温度に応じて前記乾燥運転の終了時間を決定
する自動乾燥運転を実行する衣類乾燥機の改良に関す
る。
態様と同様、前記回転ドラム内に吸気される空気の温度
が前記熱交換器に供給される湯の温度(例えば70℃)
を超えることはない。したがって、前記回転ドラムに供
給される空気の温度が異常に上昇して、前記回転ドラム
と連通した排気管等を劣化させることはない。そのた
め、前記乾燥運転の実行中に前記排気温度センサの検出
温度を監視して、前記回転ドラムと連通した排気管等の
劣化が生じることを防止する必要がない。
異常を検知する排気温度センサ異常検知手段を備え、前
記自動乾燥運転の実行中に該排気温度センサ異常検知手
段により前記排気温度センサの異常が検知されたとき
は、前記乾燥制御手段は、前記排気温度センサの検出温
度が所定の標準排気温度であると仮定して前記乾燥運転
の終了時間を決定することを特徴とする。
の実行中に、前記排気温度センサ異常検知手段によって
前記排気温度センサの異常が検知されると、前記乾燥制
御手段は、前記排気温度センサの検出温度が前記標準排
気温度であると仮定して前記乾燥運転の終了時間を決定
する。そのため、前記自動乾燥運転は中止されず、前記
標準排気温度に応じて決定した終了時間が経過するまで
前記自動乾燥運転が続行される。
排気温度センサの異常が生じたときに直ちに前記自動乾
燥運転を中止する場合よりも、使用者の使い勝手を向上
させることができる。
出する衣類温度センサと、該衣類温度センサの異常を検
知する衣類温度センサ異常検知手段とを備え、前記乾燥
制御手段は、前記衣類温度センサの検出温度と前記排気
温度センサの検出温度とに応じて前記乾燥運転の終了時
間を決定し、また、前記衣類温度センサ異常検知手段に
より前記衣類温度センサの異常が検知されたときは、前
記衣類温度センサの検出温度が所定の標準衣類温度であ
ると仮定して前記乾燥運転の終了時間を決定することを
特徴とする。
サの検出温度と前記排気温度センサの検出温度とに応じ
て、より精度良く前記乾燥運転の終了時間を決定する場
合に、前記乾燥制御手段は、前記衣類温度センサ異常検
知手段により前記衣類温度センサの異常が検知されたと
きに、前記衣類温度センサの検出温度が前記標準衣類温
度であると仮定して前記乾燥運転の終了時間を決定す
る。そのため、前記衣類温度センサの異常が検知されて
も前記自動乾燥運転は中止されず、使用者の使い勝手を
向上させることができる。
で前記衣類温度センサを備えた場合において、前記自動
乾燥運転の実行中に前記衣類温度センサの異常が検知さ
れ、上述したように前記標準衣類温度に応じて前記自動
乾燥運転の終了時間を決定して前記自動乾燥運転を続行
するときに、前記衣類温度センサの異常報知を行うと、
前記自動乾燥運転が実行されているにも拘らず異常報知
が行われるため、使用者に違和感を与えるおそれがあ
る。
温度センサ異常検知手段により前記衣類温度センサの異
常が検知されたときに、該自動乾燥運転の終了後に前記
衣類温度センサの異常報知を行う衣類温度センサ異常報
知手段を備えたことを特徴とする。
報知手段は、前記自動乾燥運転の実行中に前記衣類温度
センサの異常が検知されたときに、該自動乾燥運転の終
了後に前記衣類温度センサの異常報知を行う。そのた
め、上述したように使用者に違和感を与えることがな
い。
乾燥運転の実行中に前記排気温度センサの異常が検知さ
れ、上述したように前記標準排気温度に応じて前記自動
乾燥運転の終了時間を決定して前記自動乾燥運転を続行
するときに、前記排気温度センサの異常報知を行うと、
前記自動乾燥運転が実行されているにも拘らず異常報知
が行われるため、使用者に違和感を与えるおそれがあ
る。
排気温度センサ異常検知手段により前記排気温度センサ
の異常が検知されたときに、該自動乾燥運転の終了後に
前記排気温度センサの異常報知を行う排気温度センサ異
常検知手段を備えたことを特徴とする。
サ異常報知手段は、前記自動乾燥運転の実行中に前記排
気温度センサの異常が検知されたときに、該自動乾燥運
転の終了後に前記排気温度センサの異常報知を行う。そ
のため、上述したように使用者に違和感を与えることが
ない。
において、前記衣類乾燥機が設置された室内の温度を検
出する室温センサと、該室温センサの検出温度に応じて
前記自動乾燥運転の終了時間を補正する終了時間補正手
段と、前記室温センサの異常を検知する室温センサ異常
検知手段とを備え、該室温センサ異常検知手段により前
記室温センサの異常が検知されたときは、前記終了時間
補正手段は、前記室温センサの検出温度が所定の標準室
温であると仮定して前記自動乾燥運転の終了時間を補正
することを特徴とする。
度も高くなるため、前記回転ドラム内に収容された衣類
が乾燥し難くなる。そこで、前記終了時間補正手段によ
り前記室温センサにより検出された室温に応じて前記自
動運転の終了時間を補正することで、該終了時間をより
精度良く決定することができる。そして、本発明におい
ては、前記室温センサ異常検知手段により前記室温セン
サの異常が検知されたときに、前記終了時間補正手段
は、前記室温センサの検出温度が前記標準室温であると
仮定して前記自動乾燥運転の終了時間を補正する。その
ため、前記室温センサの異常が生じても前記自動乾燥運
転の実行が禁止あるいは中止されることがなく、使用者
の使い勝手を向上させることができる。
する回転ドラムと、給湯器から供給される湯の熱量によ
り空気を加熱する熱交換器と、該熱交換器により加熱さ
れた空気を前記回転ドラム内に吸気すると共に前記衣類
から放出される湿潤空気を前記回転ドラムから排気する
吸排気手段と、該吸排気手段を作動させて前記回転ドラ
ム内の衣類を乾燥させる乾燥運転を実行する乾燥制御手
段と、前記回転ドラム内の衣類の温度を検出する衣類温
度センサとを有し、前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転
を所定時間実行するタイマ乾燥運転と、前記衣類温度セ
ンサの検出温度に応じて前記乾燥運転の終了時間を決定
する自動乾燥運転とを選択的に実行し、前記タイマ乾燥
運転と前記自動乾燥運転のいずれを実行するかを選択し
て前記乾燥制御手段に指示する乾燥運転選択指示手段を
有する衣類乾燥機の改良に関する。
る空気の加熱源としてガスバーナを用いた場合は、該ガ
スバーナの故障等が生じたときに、回転ドラムに吸気さ
れる空気の温度が異常に上昇する場合がある。そのた
め、ガスバーナを用いた衣類乾燥機にあっては、前記タ
イマ乾燥運転であるか前記自動乾燥運転であるかに拘ら
ず、前記乾燥運転を実行するときは、前記衣類温度セン
サの検出温度を監視して、前記衣類温度センサの検出温
度が所定の上限衣類温度を超えたときにガスバーナの燃
焼を停止して前記乾燥運転の実行を強制的に中止し、前
記回転ドラムを保護する必要がある。そして、前記衣類
温度センサに異常が生じたときは、過熱に対して回転ド
ラムを保護することができなくなるため、前記乾燥運転
(タイマ乾燥運転及び自動乾燥運転)の実行を禁止しな
ければならない。
熱した空気を前記回転ドラムに吸気する衣類乾燥機にお
いては、上述したように前記回転ドラム内に吸気される
空気の温度が異常に上昇することがなく、回転ドラムの
過熱を防止するための処理を行う必要がない。そして、
前記衣類温度センサの異常が生じると、前記衣類温度セ
ンサの検出温度に基づいて前記自動乾燥運転の終了時間
を決定できなくなるため、前記乾燥制御手段は前記自動
乾燥運転を実行することができないが、前記タイマ乾燥
運転を実行するときは前記衣類温度センサを使用する必
要はない。即ち、前記衣類温度センサに異常が生じても
前記タイマ乾燥運転の実行に支障はない。
異常を検知する衣類温度センサ異常検知手段を備え、該
衣類温度センサ異常検知手段により前記衣類温度センサ
の異常が検知されたときは、前記乾燥運転選択指示手段
は、前記自動乾燥運転の選択を禁止して前記タイマ乾燥
運転の選択のみを許可することを特徴とする。
サ異常検知手段により前記衣類温度センサの異常が検知
されたときに、前記乾燥運転選択指示手段は前記タイマ
乾燥運転の選択を許可する。そのため、前記衣類温度セ
ンサの異常が生じても前記乾燥機が全く使用できなくな
ることがなく、使用者は前記タイマ乾燥運転を実行する
ことができ。これにより、前記衣類温度センサの修理を
待つ間も使用者は前記衣類乾燥機を使用することがで
き、使用者の使い勝手を向上させることができる。
する回転ドラムと、給湯器から供給される湯の熱量によ
り空気を加熱する熱交換器と、該熱交換器により加熱さ
れた空気を前記回転ドラム内に吸気すると共に前記衣類
から放出される湿潤空気を前記回転ドラムから排気する
吸排気手段と、該吸排気手段を作動させて前記回転ドラ
ム内の衣類を乾燥させる乾燥運転を実行する乾燥制御手
段と、前記回転ドラムからの排気温度を検出する排気温
度センサとを有し、前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転
を所定時間実行するタイマ乾燥運転と、前記排気温度セ
ンサの検出温度に応じて前記乾燥運転の終了時間を決定
する自動乾燥運転とを選択的に実行し、前記タイマ乾燥
運転と前記自動乾燥運転のいずれを実行するかを選択し
て前記乾燥制御手段に指示する乾燥運転選択指示手段を
有する衣類乾燥機の改良に関する。
る空気の加熱源としてガスバーナを用いた場合は、該ガ
スバーナの故障等が生じたときに、回転ドラムに吸気さ
れる空気の温度が異常に上昇する場合がある。そのた
め、ガスバーナを用いた衣類乾燥機にあっては、前記タ
イマ乾燥運転であるか前記自動乾燥運転であるかに拘ら
ず、前記乾燥運転を実行するときは、前記排気温度セン
サの検出温度を監視して、前記排気温度センサの検出温
度が所定の上限排気温度を超えたときにガスバーナの燃
焼を停止して前記乾燥運転の実行を強制的に中止し、前
記回転ドラムと連通した排気管を保護する必要がある。
そして、前記排気温度センサに異常が生じたときは、過
熱に対して排気管を保護することができなくなるため、
前記乾燥運転(タイマ乾燥運転及び自動乾燥運転)の実
行を禁止しなければならない。
熱した空気を前記回転ドラムに吸気する衣類乾燥機にお
いては、上述したように前記回転ドラム内に吸気される
空気の温度が異常に上昇することがなく、回転ドラムと
連通した排気管の過熱を防止するための処理を行う必要
がない。そして、前記排気温度センサの異常が生じる
と、前記排気温度センサの検出温度に基づいて前記自動
乾燥運転の終了時間を決定できなくなるため、前記乾燥
制御手段は前記自動乾燥運転を実行することができない
が、前記タイマ乾燥運転を実行するときは前記排気温度
センサを使用する必要はない。即ち、前記排気温度セン
サに異常が生じても前記タイマ乾燥運転の実行に支障は
ない。
異常を検知する排気温度センサ異常検知手段を備え、該
排気温度センサ異常検知手段により前記排気温度センサ
の異常が検知されたときは、前記乾燥運転選択指示手段
は、前記自動乾燥運転の選択を禁止して前記タイマ乾燥
運転の選択のみを許可することを特徴とする。
サ異常検知手段により前記排気温度センサの異常が検知
されたときに、前記乾燥運転選択指示手段は前記タイマ
乾燥運転の選択を許可する。そのため、前記排気温度セ
ンサの異常が生じても前記衣類乾燥機が全く使用できな
くなることがなく、使用者は前記タイマ乾燥運転を実行
することができる。これにより、前記排気温度センサの
修理を待つ間も使用者は前記衣類乾燥機を使用すること
ができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
て、図1〜図7を参照して説明する。図1は本発明の衣
類乾燥機の全体構成図、図2は図1に示した衣類乾燥機
の制御ブロック図、図3はサーミスタのインターフェー
スと異常検知の説明図、図4〜図6は自動乾燥運転の実
行フローチャート、図7は乾燥延長時間を決定するため
のデータテーブルである。
機1は、マイクロコンピュータ等から構成されるコント
ローラ2によって全体の作動が制御され、被乾燥物であ
る衣類Sが収納される回転ドラム3と、回転ドラム3に
供給する空気を加熱する温水式の熱交換器4と、熱交換
器4で加熱された空気を吸気口5から回転ドラム3内に
吸気すると共に、回転ドラム3内の衣類Sから放出され
る湿潤空気を排気口6から排気する吸排気ファン7(本
発明の吸排気手段に相当する)と、吸排気ファン7と回
転ドラム3とを回転作動させるモータ8と、回転ドラム
3のドア9の開閉状態を検知するドアスイッチ10と、
回転ドラム3内の衣類Sの温度を検出する衣類温サーミ
スタ11(本発明の衣類温度センサに相当する)と、電
極a,b間に接触した衣類Sの湿り具合に応じてON/
OFFする電極センサ12と、排気口6から排出される
湿潤空気の温度を検出する排気温サーミスタ13(本発
明の排気温度センサに相当する)と、衣類乾燥機1が設
置された室内の温度を検出する室温サーミスタ14(本
発明の室温センサに相当する)と、使用者により操作さ
れるスイッチ等を備えた操作パネル15とを備える。
裏を通ってベランダ等の壁面17に設けられた換気口1
8に連通した排気管19を介して屋外に排出される。ま
た、コントローラ2は給湯器20と通信可能に接続さ
れ、給湯往管22を開閉する熱動弁21を開弁して、給
湯器20に給湯開始の指示信号を送信することで、給湯
器20から給湯往管22を介して熱交換器4への湯の供
給が開始される。そして、熱交換器4に供給された湯は
給湯戻管23を介して給湯器20に戻る。
から熱交換器4に湯が供給された状態で吸排気ファン7
を作動させることにより、熱交換器4で加熱された空気
を吸気口5から回転ドラム3内に吸気して衣類Sを加熱
すると共に、衣類Sから放出される湿潤空気を排気口6
から排気する乾燥運転を実行する。また、排気口6に装
着されたフィルタ24は、衣類Sから発生する糸屑や埃
が排気管19に排出されることを防止するためのもので
ある。
は、マイクロコンピュータ30(以下、マイコン30と
いう)と、センサ類(ドアスイッチ10,衣類温サーミ
スタ11,電極センサ12,排気温サーミスタ13,室
温サーミスタ14)に作動用電力を供給すると共にセン
サ類から出力される各種の検出信号をマイコン30に中
継するセンサインターフェース回路31と、マイコン3
0と操作パネル15との間で制御信号の送受信を行うた
めの操作パネルインターフェース回路32とを備えてい
る。
回路31を介して、ドアスイッチ10から出力されるド
ア9の開閉検出信号と、衣類温サーミスタ11,排気温
サーミスタ13,及び室温サーミスタ14から出力され
る温度検出信号と、電極センサ12から出力される乾燥
度合検出信号とを入力する。そして、これらの検出信号
により、図1を参照して、マイコン30は、ドア9の開
閉状態、回転ドラム3内の衣類Sの温度、排気口6から
排出される湿潤空気の温度、室温、及び衣類Sの乾燥度
合を認識する。また、マイコン30は、乾燥運転の実行
を制御する乾燥制御手段35(本発明の終了時間補正手
段の機能を含む)と、サーミスタ(衣類温サーミスタ1
1、排気温サーミスタ13、及び室温サーミスタ14)
の異常を検知するサーミスタ異常検知手段36(本発明
の衣類温度センサ異常検知手段と排気温度センサ異常検
知手段と室温センサ異常検知手段の機能を含む)とを有
する。
抗値(電極a,b間に接触する衣類の乾燥度合が大きい
ほど大きくなる)が所定レベル(数MΩ程度)以上とな
ったときに、検出出力がONとなるものである。マイコ
ン30は、所定時間毎に電極センサ12の検出出力を入
力し、一定時間あたりの入力回数に対する、電極センサ
12の検出出力がONであった回数の割合(以下、電極
センサ12のON頻度という)が95%以上となったと
きに、衣類が乾燥したと判断する。
出力される制御信号により、モータドライバー40を介
したモータ8の回転作動/回転停止と、熱動弁21の開
弁/閉弁とが制御される。そして、上述したように、コ
ントローラ2と給湯器20は通信可能に接続され、コン
トローラ2から給湯器20に送信される制御信号によ
り、給湯器20から熱交換器4への給湯開始と給湯停止
の指示がなされる。
類乾燥機1への電源供給の開始と停止を指示する電源ス
イッチ51、使用者が設定した時間が経過するまで乾燥
運転を実行するタイマ乾燥運転と、排気温サーミスタ1
3の検出温度等に応じて乾燥運転の終了時間を決定する
自動乾燥運転とのうちのいずれを実行するかを選択指示
するコース切替スイッチ52(本発明の乾燥運転選択指
示手段に相当する)、タイマ乾燥運転が選択されたとき
に点灯するタイマ乾燥運転ランプ53、自動乾燥運転が
選択されたときに点灯する自動乾燥運転ランプ54、乾
燥運転の実行中に乾燥運転終了までの時間を表示する7
セグ表示ユニット55、タイマ乾燥運転の実行時間を設
定するタイマ設定スイッチ56、乾燥運転の実行開始と
一時停止を指示するスタート/ストップスイッチ57、
及び乾燥運転の実行中に点灯する運転ランプ58が備え
られている。
1のインターフェース回路を示したものである。サーミ
スタは温度に応じてその抵抗が変化する性質を持つた
め、衣類温サーミスタ11と直列に接続した抵抗Rtを
介して一定の電圧(図では5V)を印加すると、温度に
応じた衣類温サーミスタ11の抵抗値の変化により抵抗
Rtに流れる電流Itの大きさが変化する。そして、It
の大きさの変化により抵抗Rtでの電圧降下(It・R
t)が変動して、マイコン30のA/D入力ポートに入
力される電圧VIN(=5V−It・Rt)が変化する。な
お、A/D入力ポートの入力抵抗はRtよりも極めて高
いため、A/D入力ポートに流れ込む電流は無視でき
る。
ートに入力される電圧VINのレベルから、回転ドラム3
内の衣類Sの温度を検知することができる。また、排気
温サーミスタ13及び室温サーミスタ14も、同様のイ
ンターフェース回路を介してマイコン30と接続され
る。
タ異常検知手段36は、A/D入力ポートに入力される
電圧VINの大きさから、衣類温サーミスタ11、排気温
サーミスタ13、及び室温サーミスタ14の異常(断線
不良、短絡不良等)を検知する。図3(a)を参照し
て、衣類温サーミスタ11に断線が生じるとC点の電位
は5V付近まで上昇し、衣類温サーミスタ11に短絡が
生じるとC点の電位は0V付近まで下降する。
図3(b)に示した判定基準データテーブルに従って、
A/D入力ポートに入力される電圧VINが0.5V未満
となったとき(VIN<0.5V、短絡不良)、及びVIN
が4.5Vを超えたとき(4.5V<VIN、断線不良)
に、対応するサーミスタ(衣類温サーミスタ11、排気
温サーミスタ13、室温サーミスタ14)が異常状態に
あると判断する。
り、衣類温サーミスタ11、排気温サーミスタ13、及
び室温サーミスタ14のいずれかが不良状態にあること
が検知されたときは、これらのサーミスタの検出温度に
基づいて自動乾燥運転の終了時間を決定することができ
ない。そこで、マイコン30は操作パネル15に対し
て、自動乾燥運転の選択を禁止する指示を与え、これに
より、使用者がコース選択スイッチ52を操作してもタ
イマ乾燥運転しか選択できない状態とする。
後にサーミスタの異常を報知することで、使用者にタイ
マ乾燥運転しか選択できないことを認識させることがで
き、速やかに修理依頼等の適切な処理を行うよう促すこ
とができる。
空気の温度は、給湯器20から供給される湯の温度(例
えば70℃)を超えることはない。そのため、ガスバー
ナを熱源とする熱交換器によって回転ドラムに供給する
空気を加熱する衣類乾燥機のように、ガスバーナの不
良、吸気口の閉塞、排気管の閉塞等により回転ドラムに
吸気される空気の温度が異常に上昇することがない。ま
た、回転ドラム内に収容された衣類が高温で加熱されて
変色するおそれもない。
ーミスタ11及び排気温サーミスタ13の検出温度を監
視して、回転ドラム3や排気管19の過熱を防止する必
要はなく、衣類温サーミスタ11や排気温サーミスタ1
3が異常状態となった場合であっても、タイマ乾燥運転
を問題なく実行することができる。
6に示したフローチャートに従って、自動乾燥運転の実
行手順について説明する。使用者が被乾燥物である衣類
Sを回転ドラム3内に入れてドア9を閉め、操作パネル
15に備えられた電源スイッチ51をON操作すると、
衣類乾燥機1に電源が供給されてコントローラ2が作動
を開始する。
を操作して自動乾燥運転を選択し(このとき自動運転ラ
ンプ54が点灯する)、スタート/ストップスイッチ5
7を操作すると、マイコン30に備えられた乾燥制御手
段35が自動乾燥運転の実行を開始する。乾燥制御手段
35は、先ず、STEP1で熱動弁21を開弁し、ST
EP2で給湯器20に給湯開始を指示する信号を送信す
る。これにより、給湯器20から給湯往管22を介して
熱交換器4にほぼ一定の温度(例えば70℃)の湯が供
給される。また、次のSTEP3で、乾燥制御手段40
はモータドライバー30を介してモータ8を作動させ
る。
ム3と吸排気ファン7が回転作動を開始し、熱交換器4
で加熱された空気が吸排気ファン7により吸引され、温
風となって吸気口5から回転ドラム3内に導入される。
そして、この温風により回転ドラム3内の衣類Sが加熱
され、衣類Sから放出される湿潤空気が排気口6から排
出されて衣類Sが次第に乾燥する。
5分タイマをスタートさせ、STEP5でサーミスタ異
常検知手段36により衣類温サーミスタ11と室温サー
ミスタ14の異常が共に検知されることなく、STEP
6で5分タイマがタイムアップしたときはSTEP7に
進む。
は、STEP6で5分タイマがタイムアップした時点に
おける、室温サーミスタ14の検出温度(以下、室温T
Rという)及び衣類温サーミスタ11の検出温度(以
下、衣類温TCという)に応じて、以下の式(1)によ
り自動乾燥運転終了までに要する残時間の目安である乾
燥残時間Rtを算出する。
は実験により決定した係数である。式(1)によれば、
衣類温TCが高い程、算出される乾燥残時間Rtが短く
なる。
されてから5分後の衣類温TCは、該5分間の間に衣類
Sに与えられる熱量はほぼ一定であるため、室温によっ
て変動する。そして、一般的に、乾燥運転を実行する時
の室温が高いほど室内の絶対湿度が高くなって衣類Sが
乾燥し難くなるため、乾燥に要する時間が長くなる。そ
こで、乾燥制御手段40は、室温TRに応じて、以下の
式(2)により上記式(1)で算出した乾燥残時間Rt
を補正する。これにより、乾燥制御手段40は、より精
度良く乾燥残時間を算出することができる。
は実験により決定した係数である。式(2)によれば、
室温TRが基準室温TBよりも高くなるほど乾燥残時間R
tが長い時間に補正され、また、室温TRが基準室温TB
よりも低くなるほど乾燥残時間Rtが短い時間に補正さ
れる。
残時間タイマに補正した乾燥残時間Rt’をセットし、
STEP9で残時間タイマをスタートさせる。そして、
続くSTEP10で残時間タイマの経過時間(自動乾燥
運転終了までに要する時間の目安)のデータを操作パネ
ル15に送信しながら(操作パネル15は該データに応
じて自動乾燥運転終了までの残時間の目安を7セグ表示
ユニット55に表示する。)、STEP11で、乾燥制
御手段40は、電極センサ12のON頻度が、衣類Sの
乾燥が完了したと判断できるレベル(乾燥完了レベル)
である95%以上となるのを待つ。
手段36により、衣類温サーミスタ11又は室温サーミ
スタ14の異常が検知されたときは、乾燥制御手段40
は、自動乾燥運転終了まで残時間の目安の表示を行わず
にSTEP5からSTEP30に分岐して、電極センサ
12のON頻度が95%以上となるのを待つ。
サ12のON頻度が95%に達したときは、衣類Sの乾
燥が完了したと判断することができる。しかし、電極セ
ンサ12は比較的検出誤差が大きいため、電極センサ1
2のON頻度が95%に達しても実際には衣類の乾燥が
不十分である場合がある。そこで、乾燥制御手段40
は、STEP11又はSTEP30で、電極センサ12
のON頻度が95%に達した後も、所定の乾燥延長時間
の間、自動乾燥運転を続行する。
に収容された衣類Sの量が多いほど、吸気口5から供給
された温風の有する熱が衣類Sに吸収される割合が多く
なる。そのため、衣類Sの量が多い程衣類Sが乾燥し難
くなって、自動乾燥運転を開始してから電極センサ12
のON頻度が95%以上となるまでの所要時間tmが長
くなる。したがって、該所要時間tmから回転ドラム3
内に収容された衣類Sの量を把握することができる。
の素材が、例えば綿のように吸湿性が良く乾き難いもの
であるときは、吸気口5から回転ドラム3内に供給され
た温風の有する熱が衣類Sに吸収される割合が多くな
る。そのため、回転ドラム3内の温度の上昇率が小さく
なる。逆に、衣類Sの素材が例えば化繊のように吸湿性
が悪く乾き易いものであるときには、回転ドラム3内の
温度の上昇率が大きくなる。そして、排気温サーミスタ
13の検出温度は、回転ドラム3内の温度に応じて変化
する。そのため、排気温サーミスタ13の検出温度TD
から衣類Sの素材の乾燥し難さを把握することができ
る。
温度が高いほど、一般的に室内の絶対湿度が高くなると
想定できる。そして、室内の絶対湿度が高いほど回転ド
ラム3内の衣類Sが乾燥し難くなる。そこで、乾燥制御
手段40は、電極センサ12のON頻度が95%以上と
なるまでの所要時間tmと、電極センサ12のON頻度
が95%以上となった時の排気温TD及び室温TRとに応
じて、乾燥延長時間Etを決定する。
P12から分岐したSTEP40〜STEP42とST
EP50は、乾燥延長時間Etを決定するための処理で
ある。
ーミスタ異常検知手段36により排気温サーミスタ13
の異常の有無を検知し、排気温サーミスタ13の異常が
検知されなかったときは、STEP13に進んでサーミ
スタ異常検知手段36により室温サーミスタ14の異常
の有無を検知する。
4の異常が検知されなかったとき、即ち排気温サーミス
タ13と室温サーミスタ14が共に正常に作動している
ときは、STEP14に進んで、乾燥制御手段35は、
電極センサのON頻度が95%以上となった時(STE
P11)の排気温TDと室温TRを、それぞれ乾燥延長時
間Etを決定するための演算用変数TDXとTRXにセット
する。
手段36により室温サーミスタ14の異常が検知された
とき、即ち室温サーミスタ14に異常が生じ、かつ、排
気温サーミスタ13が正常に作動しているときは、ST
EP50に分岐して、乾燥制御手段35は、電極センサ
のON頻度が95%以上となった時の排気温TDを演算
用変数TDXにセットし、予め定められた室温の標準値で
ある25℃(本発明の標準室温に相当する)を演算用変
数TRXにセットする。
手段36により排気温サーミスタ13の異常が検知され
たときは、STEP40に分岐して、乾燥制御手段40
はサーミスタ異常検知手段36により室温サーミスタ1
4の異常の有無を検知する。
4の異常が検知されなかったとき、即ち、室温サーミス
タ14が正常に作動し、かつ、排気温サーミスタ13に
異常が生じているときは、STEP41に進んで、乾燥
制御手段35は、電極センサ12のON頻度が95%以
上となった時の室温TRを演算用変数TRXにセットし、
予め定められた排気温の標準値である50℃(本発明の
標準排気温度に相当する)を演算用変数TDXにセットす
る。
の異常が検知されたとき、即ち、室温サーミスタ14と
排気温サーミスタ13の双方に異常が生じているとき
は、STEP42に分岐して、乾燥制御手段35は、室
温の標準値25℃と排気温度の標準値50℃を、それぞ
れ演算用変数TRXとTDXにセットする。
サーミスタ13及び室温サーミスタ14の異常が生じた
ときは、演算用変数TDXとTRXにそれぞれ標準値として
予め設定した50℃と25℃をセットして、次のSTE
P15以降の処理を続行する。そのため、排気温サーミ
スタ13及び室温サーミスタ14に異常が生じても、自
動乾燥運転は中止されずに続行され、これにより使用者
の使い勝手を向上させている。
5で、自動乾燥運転を開始してから電極センサ12のO
N頻度が95%以上となるまでの所要時間tmと、ST
EP14,STEP50,STEP41,及びSTEP
42のいずれかでセットされた演算用変数TDXとTRXと
に基づいて、図7(a)及び図7(b)に示したデータ
テーブルにより乾燥延長時間Etを決定する。例えば、
所要時間tmが30分(30≦tm≦45の範囲)で、排
気温の演算用変数TDXが42℃(40≦TDX≦46の範
囲)、室温の演算用変数TRXが30℃未満にセットされ
たときは、乾燥制御手段40は、図7(a)のデータテ
ーブルから乾燥延長時間Etを15分に決定する。
にセットされたときは、乾燥制御手段35は、図7
(b)に示したデータテーブルにより乾燥残時間Rtを
決定する。図5(b)に示したデータテーブルは、図5
(a)に示したデータテーブルの乾燥延長時間Etを5
分長くしたものである。これにより、例えば所要時間t
mが30分、排気温の演算用変数TDXが42℃にセット
されたときは、乾燥制御手段40は、図7(b)のデー
タテーブルから乾燥残時間Etを20分に決定する。即
ち、室温TRが高く、室内の絶対湿度が高いために衣類
が乾燥し難いと想定できる場合は、延長時間Etが長い
時間に補正される。
サーミスタ14が正常に作動していれば、乾燥制御手段
35は、回転ドラム3内に収容された衣類Sの量に応じ
て変化する所要時間tmと、衣類Sの素材の種類に応じ
て変化する排気温TDと、室内の絶対湿度に応じて変化
する室温TRとに応じて乾燥延長時間Etを適切な時間
に設定することができる。
サーミスタ14に異常が生じた場合であっても、排気温
度の標準値(50℃)と室温の標準値(25℃)が演算
用変数TDX及びTRXに設定されて、乾燥延長時間Etが
決定される。そのため、実際に必要な乾燥延長時間に対
して、ある程度の過不足が生じるものの、自動乾燥運転
が中止されずに継続される。
した乾燥延長時間EtをSTEP16で残時間タイマに
セットし、STEP17で残時間タイマを再スタートさ
せる。そして、続くSTEP18で、STEP10と同
様に自動運転終了までの残時間を表示しながら、STE
P19で残時間タイマがタイムアップするのを待つ。
プすると、乾燥制御手段35は、STEP20に進んで
熱動弁21を閉弁し、STEP21で給湯器20に対し
て給湯停止を指示する信号を送信し、STEP22でモ
ータドライバー40を介してモータ8の作動を停止し、
STEP23でブザー(図示しない)の鳴動と運転ラン
プ58の消灯により使用者に乾燥運転の終了を報知し
て、自動乾燥運転を終了する。このように、自動乾燥運
転の終了時間は残時間タイマにセットされた乾燥延長時
間Etによって定まるため、乾燥延長時間Etの決定要
素である排気温T Dと室温TRに応じて自動乾燥運転の終
了時間が決定される。
段35は、サーミスタ異常検知手段36により、衣類温
サーミスタ11と排気温サーミスタ13と室温サーミス
タ14の異常の有無を検知し、いずれかのサーミスタに
異常が生じていたときには、異常が生じたサーミスタに
応じたエラーコードを7セグ表示ユニット55に表示し
て、どのサーミスタに異常が生じたかを使用者に報知す
る。
の異常が生じたときに、自動乾燥運転の終了後に異常の
報知を行うことで、自動乾燥運転の実行中に異常の報知
がなされて、使用者に違和感を与えることを防止するこ
とができる。また、修理を行う際に故障しているサーミ
スタを容易に特定できるので、修理に要する時間を短縮
することができる。
STEP5で衣類温サーミスタ11又は室温サーミスタ
14の異常が検知されたときに、STEP30に分岐し
て自動乾燥運転終了までの残時間を表示しないようにし
たが、異常が生じたサーミスタの検出温度を予め設定し
た標準的な温度(例えば衣類温サーミスタ11では40
℃(本発明の標準衣類温度に相当する)、室温サーミス
タ14では25℃(本発明の標準室温に相当する))で
あると仮定してSTEP7に分岐し、該標準的な温度に
応じて乾燥残時間Rtを算出し、該乾燥残時間Rtを残
時間タイマにセットすることで自動乾燥運転終了までの
残時間の目安を表示するようにしてもよい。
によって乾燥残時間Rtを算出したが、自動乾燥運転が
開始されて衣類Sの温度が上昇している間(衣類Sの乾
燥度合いが低い間)は、衣類Sの温度の上昇に応じて、
排気温サーミスタ13により検出される回転ドラム3か
らの排気温度も上昇する。そのため、室温TRと排気温
TDにより乾燥残時間Rtを算出するようにしてもよ
い。そして、この場合、排気温サーミスタ13に異常が
生じたときは、排気温サーミスタ13の検出温度が予め
設定した標準的な温度(例えば30℃、本発明の標準衣
類温度に相当する)であると仮定して乾燥残時間Rtを
算出してもよい。
5で衣類温サーミスタ11の異常が検知されず、STE
P12で排気温サーミスタ13の異常が検知されたとき
は、STEP7で実際の衣類温サーミスタ11の検出温
度に基づいて算出した乾燥残時間Rtが経過するまで自
動乾燥運転を実行するようにしてもよい。この場合に
は、乾燥残時間Rtに応じて自動乾燥運転の終了時間が
決定される。
により回転ドラム3内の衣類の乾燥度合を検出したが、
湿度センサを使用して衣類の乾燥度合を検出してもよ
い。
7(b)に示したように、室温TRが30℃以上である
か否かの2段階で、決定する乾燥延長時間Etを変更す
るようにしたが、より細かい段階で乾燥延長時間Etを
変更するようにしてもよい。また、データテーブルでは
なく、所要時間tmと排気温TDと室温TRとを入力パラ
メータとして乾燥延長時間Etを出力する関数(実験、
シミュレーション等により決定する)を用いて乾燥延長
時間Etを決定してもよい。
明図。
ル。
4…熱交換器、5…吸気口、6…排気口、7…吸排気フ
ァン、8…モータ、9…ドア、10…ドアスイッチ、1
1…衣類温サーミスタ、12…電極センサ、13…排気
温サーミスタ、14…室温サーミスタ、15…操作パネ
ル、17…壁、18…換気口、19…排気管、20…給
湯器、21…熱動弁、22…給湯往管、23…給湯戻
管、24…フィルタ、30…マイコン、35…乾燥制御
手段、36…サーミスタ異常検知手段、40…モータド
ライバー
Claims (8)
- 【請求項1】衣類を収容する回転ドラムと、給湯器から
供給される湯の熱量により空気を加熱する熱交換器と、
該熱交換器により加熱された空気を前記回転ドラム内に
吸気すると共に前記衣類から放出される湿潤空気を前記
回転ドラムから排気する吸排気手段と、該吸排気手段を
作動させて前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運
転を実行する乾燥制御手段と、前記回転ドラム内の衣類
の温度を検出する衣類温度センサとを有し、前記乾燥制
御手段は、該衣類温度センサの検出温度に応じて前記乾
燥運転の終了時間を決定する自動乾燥運転を実行する衣
類乾燥機において、 前記衣類温度センサの異常を検知する衣類温度センサ異
常検知手段を備え、前記自動乾燥運転の実行中に該衣類
温度センサ異常検知手段により前記衣類温度センサの異
常が検知されたときは、前記乾燥制御手段は、前記衣類
温度センサの検出温度が所定の標準衣類温度であると仮
定して前記乾燥運転の終了時間を決定することを特徴と
する衣類乾燥機。 - 【請求項2】衣類を収容する回転ドラムと、給湯器から
供給される湯の熱量により空気を加熱する熱交換器と、
該熱交換器により加熱された空気を前記回転ドラム内に
吸気すると共に前記衣類から放出される湿潤空気を前記
回転ドラムから排気する吸排気手段と、該吸排気手段を
作動させて前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運
転を実行する乾燥制御手段と、前記回転ドラムからの排
気温度を検出する排気温度センサとを有し、前記乾燥制
御手段は、該排気温度センサの検出温度に応じて前記乾
燥運転の終了時間を決定する自動乾燥運転を実行する衣
類乾燥機において、 前記排気温度センサの異常を検知する排気温度センサ異
常検知手段を備え、前記自動乾燥運転の実行中に該排気
温度センサ異常検知手段により前記排気温度センサの異
常が検知されたときは、前記乾燥制御手段は、前記排気
温度センサの検出温度が所定の標準排気温度であると仮
定して前記乾燥運転の終了時間を決定することを特徴と
する衣類乾燥機。 - 【請求項3】前記回転ドラム内の衣類の温度を検出する
衣類温度センサと、該衣類温度センサの異常を検知する
衣類温度センサ異常検知手段とを備え、 前記乾燥制御手段は、前記衣類温度センサの検出温度と
前記排気温度センサの検出温度とに応じて前記乾燥運転
の終了時間を決定し、また、前記衣類温度センサ異常検
知手段により前記衣類温度センサの異常が検知されたと
きは、前記衣類温度センサの検出温度が所定の標準衣類
温度であると仮定して前記乾燥運転の終了時間を決定す
ることを特徴とする請求項2記載の衣類乾燥機。 - 【請求項4】前記自動乾燥運転の実行中に前記衣類温度
センサ異常検知手段により前記衣類温度センサの異常が
検知されたときに、該自動乾燥運転の終了後に前記衣類
温度センサの異常報知を行う衣類温度センサ異常報知手
段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載
の衣類乾燥機。 - 【請求項5】前記自動乾燥運転の実行中に前記排気温度
センサ異常検知手段により前記排気温度センサの異常が
検知されたときに、該自動乾燥運転の終了後に前記排気
温度センサの異常報知を行う排気温度センサ異常報知手
段を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載
の衣類乾燥機。 - 【請求項6】前記衣類乾燥機が設置された室内の温度を
検出する室温センサと、該室温センサの検出温度に応じ
て前記自動運転の終了時間を補正する終了時間補正手段
と、前記室温センサの異常を検知する室温センサ異常検
知手段とを備え、 該室温センサ異常検知手段により前記室温センサの異常
が検知されたときは、前記終了時間補正手段は、前記室
温センサの検出温度が所定の標準室温であると仮定して
前記自動乾燥運転の終了時間を補正することを特徴とす
る請求項1から請求項5のうちいずれか1項記載の衣類
乾燥機。 - 【請求項7】衣類を収容する回転ドラムと、給湯器から
供給される湯の熱量により空気を加熱する熱交換器と、
該熱交換器により加熱された空気を前記回転ドラム内に
吸気すると共に前記衣類から放出される湿潤空気を前記
回転ドラムから排気する吸排気手段と、該吸排気手段を
作動させて前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運
転を実行する乾燥制御手段と、前記回転ドラム内の衣類
の温度を検出する衣類温度センサとを有し、 前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転を所定時間実行する
タイマ乾燥運転と、前記衣類温度センサの検出温度に応
じて前記乾燥運転の終了時間を決定する自動乾燥運転と
を選択的に実行し、前記タイマ乾燥運転と前記自動乾燥
運転のいずれを実行するかを選択して前記乾燥制御手段
に指示する乾燥運転選択指示手段を有する衣類乾燥機に
おいて、 前記衣類温度センサの異常を検知する衣類温度センサ異
常検知手段を備え、該衣類温度センサ異常検知手段によ
り前記衣類温度センサの異常が検知されたときは、前記
乾燥運転選択指示手段は、前記自動乾燥運転の選択を禁
止して前記タイマ乾燥運転の選択のみを許可することを
特徴とする衣類乾燥機。 - 【請求項8】衣類を収容する回転ドラムと、給湯器から
供給される湯の熱量により空気を加熱する熱交換器と、
該熱交換器により加熱された空気を前記回転ドラム内に
吸気すると共に前記衣類から放出される湿潤空気を前記
回転ドラムから排気する吸排気手段と、該吸排気手段を
作動させて前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運
転を実行する乾燥制御手段と、前記回転ドラムからの排
気温度を検出する排気温度センサとを有し、 前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転を所定時間実行する
タイマ乾燥運転と、前記排気温度センサの検出温度に応
じて前記乾燥運転の終了時間を決定する自動乾燥運転と
を選択的に実行し、前記タイマ乾燥運転と前記自動乾燥
運転のいずれを実行するかを選択して前記乾燥制御手段
に指示する乾燥運転選択指示手段を有する衣類乾燥機に
おいて、 前記排気温度センサの異常を検知する排気温度センサ異
常検知手段を備え、該排気温度センサ異常検知手段によ
り前記排気温度センサの異常が検知されたときは、前記
乾燥運転選択指示手段は、前記自動乾燥運転の選択を禁
止して前記タイマ乾燥運転の選択のみを許可することを
特徴とする衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23652899A JP2001062193A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 衣類乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23652899A JP2001062193A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 衣類乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001062193A true JP2001062193A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17002032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23652899A Pending JP2001062193A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 衣類乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001062193A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101276041B1 (ko) | 2006-09-29 | 2013-06-20 | 엘지전자 주식회사 | 건조장치 및 그 제어방법 |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP23652899A patent/JP2001062193A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101276041B1 (ko) | 2006-09-29 | 2013-06-20 | 엘지전자 주식회사 | 건조장치 및 그 제어방법 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070417 |