JP2001062162A - 切断器 - Google Patents

切断器

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JP2001062162A
JP2001062162A JP23774699A JP23774699A JP2001062162A JP 2001062162 A JP2001062162 A JP 2001062162A JP 23774699 A JP23774699 A JP 23774699A JP 23774699 A JP23774699 A JP 23774699A JP 2001062162 A JP2001062162 A JP 2001062162A
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JP
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cut
cutting
restraining
blade
cutting device
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JP23774699A
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Hiroshi Kuramochi
浩 倉持
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Original Assignee
KUBO SHIYOUTARO
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    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B27/00Hand cutting tools not provided for in the preceding groups, e.g. finger rings for cutting string, devices for cutting by means of wires

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  • Forests & Forestry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Knives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通の紙のみならず、厚紙、布、硬・軟質プ
ラスチック等の種々のシート状の被切断物や紐状の被切
断物を、特に技術を要することなく、極めて簡単かつ迅
速に、綺麗に切断することができる切断器を提供する。 【解決手段】 切断器本体2に被切断物案内凹部5、刃
6および被切断物拘束手段8,9を設ける。被切断物1
1を手で持ち、被切断物11を被切断物案内凹部5内に
侵入させ、切断器1に対し相対的に移動させて行くと、
被切断物拘束手段8,9により刃先6a付近において厚
さ方向に関し弾性的に拘束された状態で、被切断物11
が刃先6aに接触し、切断されて行く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボール紙等の厚紙
を含む紙、布、軟質プラスチック、ある程度薄い硬質プ
ラスチック等のシート状の被切断物や紐状の被切断物を
切断するに好適な切断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、軟質プラスチック等のシ
ート状の被切断物を切断する切断手工具としては、鋏、
カッターナイフ、開封器等が一般的であった。
【0003】また、従来より、切断器本体に、該切断器
本体の外周から内方に入り込む被切断物案内凹部を設け
るとともに、この被切断物案内凹部のうちの狭隘とされ
た部分に刃先が位置するように刃を取り付けた切断器が
存在した。この種の切断器は、被切断物を被切断物案内
凹部内に侵入させて行くと、被切断物の端部が刃の刃先
に接触し、被切断物が切断されて行くようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記鋏、カッターナイ
フ、開封器等の一般的な切断手工具は、被切断物を綺麗
に切断するには、技術を要するという問題があった。ま
た、刃が露出しており、幼児等が使用したり、触れたり
すると危険であるし、大人でも思わぬ怪我をする危険性
があるという問題があった。また、それぞれ切断対象と
することができる被切断物が限定され、厚紙や、布や、
硬質プラスチックや、軟質プラスチックは切断が不可能
であったり、困難であったりするという問題もあった。
また、鋏の場合は、刃の開閉操作を何度も行って切断し
なければならないので、被切断物を切断するのに手間が
掛かるという問題もあった。
【0005】他方、前記従来の切断器は、実質的に刃が
露出しないようにすることができるので、安全である
が、被切断物が紙である場合も、紙の端部が刃の刃先に
当たったとき、紙の端部が刃先から逃げるように紙の端
部付近が反ったり、折れてしまい、紙の端部付近が刃の
刃先に沿った状態となって被切断物案内凹部内に詰まっ
てしまい、うまく切断できないことがしばしばあるとい
う問題があった。また、布や硬質・軟質プラスチック等
の、紙以外の材料は、切断が不可能であるかまたは困難
であるという問題もあった。
【0006】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の1つの目的は、普通の紙のみ
ならず、厚紙、布、硬質・軟質プラスチック等のシート
状被切断物、あるいは紐状の被切断物等の、種々の被切
断物を、特に技術を要することなく、極めて簡単かつ迅
速に、綺麗に切断することができる切断器を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の他の目的は、実質的に刃が露出し
ないようにすることができ、非常に安全な切断器を提供
することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による切断器は、
切断器本体と、この切断器本体に設けられており、該切
断器本体の外周から内方に入り込む被切断物案内凹部
と、この被切断物案内凹部に刃先が位置するように前記
切断器本体に取り付けられた刃と、前記切断器本体に設
けられており、前記刃先に向かって前記被切断物案内凹
部内に侵入させられて来た被切断物を、該被切断物の進
行は妨げることなく、少なくとも前記刃先より前の領域
を含む前記刃先付近において厚さ方向に関し弾性的に拘
束する被切断物拘束手段とを有してなるものである。
【0010】本発明の切断器においては、被切断物を被
切断物案内凹部内に侵入させ、切断器に対し被切断物
を、被切断物案内凹部の入口側から刃へ向かう向きに相
対的に移動させて行くことにより、基本的には一動作で
被切断物を迅速に切断することができる。
【0011】さらに詳しく説明すると、前記のように被
切断物を被切断物案内凹部内に侵入させ、切断器本体に
対し相対移動させて行くと、被切断物拘束手段により、
刃先付近において、被切断物が厚さ方向に関し弾性的に
拘束され、この状態で被切断物が刃先に接触し、切断さ
れて行く。
【0012】ここで、一般に刃物によってシート状や紐
状の被切断物を切断する場合においては、ひとたび刃が
被切断物の端部に切り込まれてしまえば、被切断物の残
りの部分の切断は容易に行われる。したがって、被切断
物を良好に切断するために最も重要なのは、被切断物の
端部が刃に最初に接触する時点の状態である。前記従来
の切断器の場合のように、被切断物の端部が刃の刃先に
接触したとき、被切断物の端部が刃先から逃げてしまう
と、被切断物の端部への切り込みに失敗してしまい、当
然、被切断物の残りの部分も切断することができない。
【0013】しかるに本発明の切断器においては、被切
断物が刃先付近において被切断物拘束手段により厚さ方
向に関し拘束された状態で、該被切断物の端部が刃の刃
先に接触するので、被切断物の端部が刃先から逃げるよ
うに被切断物の端部付近が反ったり、折れてしまうのを
防止できるので、被切断物の端部に刃を確実に切り込ま
せることができる。被切断物の残りの部分の切断は前述
のように元々容易である上、やはり刃先付近において被
切断物拘束手段により板厚方向に関し拘束された状態で
行われるので、残りの部分も確実に切断されて行く。
【0014】このようにして本発明の切断器は、普通の
紙のみならず、ボール紙等の厚紙、布、軟質プラスチッ
ク、あるいはポリカーボネート薄板等のある程度薄い硬
質プラスチック等のシート状の被切断物や紐状の被切断
物等の多様な種類の被切断物を、特に技術を要すること
なく、極めて簡単かつ迅速に、非常に綺麗に切断するこ
とができる。
【0015】また、実質的に刃が露出しないようにする
ことができるので、非常に安全である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0017】
【実施例】図1〜10は、本発明の一実施例を示してい
る。この実施例において、切断器1の切断器本体2は、
図1〜3によく示されるように、ケース3,4を接合し
てなり、把持部2aと嘴状部2bとを有し、全体に偏平
とされている。前記ケース3,4は、金属、プラスチッ
ク、セラミック、木材等の十分な剛性を有する材料によ
り構成されている。前記切断器本体2の嘴状部2bに
は、該嘴状部2bの先端外周から把持部2a側に向かっ
て該嘴状部2bの内方に入り込む被切断物案内凹部5が
設けられている。この被切断物案内凹部5は、その入口
5a側においては幅が広いが、奥側の部分5bにおいて
は幅が狭く、かつ直線状となる形状とされている。
【0018】図4によく示されるように、前記嘴状部2
bにおいて、ケース3,4間には刃6、刃移動ねじ7、
並びに第一および第二の被切断物拘束材8,9が収容さ
れている。前記刃6は、図4に示されるように、ケース
3,4の内面側に設けられた刃収容凹部10内に、その
刃先6aを被切断物案内凹部5の入口5a側に向けて、
刃先6aと平行方向に移動可能に収容されている。前記
刃先6aは、被切断物案内凹部5の奥側の部分5bに交
差しており、これにより該刃先6aの一部は被切断物案
内凹部5の奥側の部分5bに位置している。前記刃6
は、切れ味および耐久性を良好とするために、モリブデ
ン鋼等の硬質素材からなるものが好ましく、かつ摩擦抵
抗を減らすためにフッ素樹脂等の低摩擦物質を表面にコ
ーティングされることが好ましい。また、一般的な紙や
硬質・軟質プラスチックを被切断物11とする場合は、
刃6の厚さは0.1〜0.3mm程度が好ましい(なお、
図では、刃6の厚みを示すために、刃6の厚さを実際の
比率より厚く描いている)。前記刃6の刃先6aは、被
切断物案内凹部5の奥側の部分5bの方向(後で明らか
になるように、この方向が被切断物11の進行方向とな
る)に対しおおよそ45度程度傾斜させると、被切断物
11に対して最も良好な切れ味を示す。前記刃移動ねじ
7は、切断器本体2に対して該ねじ7の軸回りに回転可
能、かつ軸方向には移動不可能とされている。図1に示
されるように、前記刃移動ねじ7の頭部7aの周面の一
部は切断器本体2外に露出されている。前記刃移動ねじ
7のねじ部7bは、刃6の刃先6aと反対側の側端に設
けられた鋸歯状部6bに螺合されており、刃移動ねじ7
を回転すると、図4の矢印Aのように刃6が刃先6aと
平行方向に移動するようになっている。
【0019】前記第一および第二の被切断物拘束材8,
9は、本実施例において被切断物拘束手段を構成する部
材であり、それぞれ厚さ0.1mm〜0.3mm程度の金属
板ばねからなっていて、ケース3,4の内面側に設けら
れた拘束材収容凹部12,18内に収容されており、こ
れらの被切断物拘束材8,9の両側端はケース3,4の
拘束材収容凹部12,18の底部に摺接されている。こ
れらの第一および第二の被切断物拘束材8,9は、被切
断物11に対する摩擦抵抗を減らすために、表面にフッ
素樹脂等の低摩擦物質をコーティングされることが好ま
しい。
【0020】図6によく示されるように、前記第一の被
切断物拘束材8の両端部はフック状に湾曲されることに
よりフック状部8a,8bとされている。前記第一の被
切断物拘束材8の中間部は、細長いU字状をなすように
湾曲されることによりU字状部8cとされている。前記
第一の被切断物拘束材8の両端のフック状部8a,8b
は、ケース3に一体的に設けられたボス部13,14の
外周に引っ掛けられている。前記第二の被切断物拘束材
9の一端部はフック状に湾曲されることによりフック状
部9aとされており、このフック状部9aはケース3に
一体的に設けられたボス部15の外周に引っ掛けられて
いる。前記第二の被切断物拘束材9の他端部9bは直線
状とされていて、ケース3,4に設けられた差し込み溝
部16に差し込まれている。前記第二の被切断物拘束材
9の中間部には、細長いU字状をなすように湾曲された
U字状部9cと、ほとんどループ状をなすように湾曲さ
れたループ状部9dとが形成されている。
【0021】前記第一および第二の被切断物拘束材8,
9のU字状部8c,9cは、被切断物案内凹部5の奥側
の部分5bにおいて、互いにその側面を対向されてい
る。被切断物11がU字状部8c,9c間に挿入されて
いない自由状態においては、U字状部8c,9cの側面
が互いに圧力ほぼ零の状態で接触するようにすることが
好ましい。前記互いに対向されたU字状部8c,9cの
側面は、被切断物案内凹部5の奥側の部分5bと平行方
向とされている。また、U字状部8c,9cの先端部
は、刃6の刃先6aに沿うようにして前後にずらされて
いる。第一の被切断物拘束材8のフック状部8aとU字
状部8cとの間の部分および第二の被切断物拘束材9の
フック状部9aとU字状部9cとの間の部分は、被切断
物案内凹部5の入口5a側を開放部とするV字状をなし
ている。前記第一および第二の被切断物拘束材8,9
は、前述のようにフック状部8a,8b,9aをボス部
13,14,15に引っ掛けられることにより、被切断
物拘束材8,9の弾性変形によって、後で詳しく説明す
るように、切断器本体2に対して被切断物案内凹部5の
奥側の部分5bと平行方向(後述する被切断物11の進
行方向)に僅かに移動可能に取り付けられている(その
可動範囲は、例えば、0.5mm程度で十分である)。前
記被切断物拘束材8,9のU字状部8c,9cにはそれ
ぞれスリット17が設けられており、このスリット17
内に刃6の刃先6aおよびその付近が侵入している。こ
れにより、U字状部8c,9cは刃6の両側かつ刃先6
aの前後に存在している。前記刃6の厚さが0.1〜
0.3mmとされる場合、前記スリット17の幅は0.1
2〜0.32mm程度とすることが好ましい。
【0022】前記切断器本体2の両外面には、被切断物
案内凹部5の奥側の部分5bの延長線上に、直線状の溝
19が設けられている。これらの溝19の深さは、図5
および8に示されるように、それぞれ被切断物案内凹部
5の入口5a側の端部において刃6の両面と同一高さに
なるように最も深くされているとともに、その反対側の
端部側に行くほど浅くなるようにされている。これによ
り、図5および8の断面において、溝19の底部はくさ
び状をなしている。
【0023】次に、本実施例の使用方法および作動を説
明する。この切断器1は、例えば一方の手で把持部2
a、他方の手で紙、布、硬質・軟質プラスチック等のシ
ート状の被切断物11を持ち、図9および10に示され
るように、被切断物11を被切断物案内凹部5内に侵入
させ、被切断物案内凹部5の入口5a側から刃6に向か
う向き(被切断物案内凹部5の奥側の部分5bおよび溝
19と平行方向で、図10の矢印Cで示される向き)に
切断器1に対し相対的に移動させて行くのみで、基本的
には一動作で被切断物11を迅速に切断することができ
る。
【0024】図10を用いてさらに詳しく説明すると、
前記のように被切断物11を被切断物案内凹部5内に侵
入させ、切断器本体1に対し相対移動させて行くと、被
切断物11が被切断物拘束材8,9のU字状部8c,9
cの側面間に侵入して行く。これにより、被切断物11
の厚みに相当する分だけ被切断物拘束材8,9が被切断
物11の厚さ方向に弾性変形し、被切断物11はU字状
部8c,9c間に挟まれ、刃6の両側かつ刃先6aの直
前において、被切断物拘束材8,9の弾性により厚さ方
向に関し弾性的に拘束された状態となる。なお、被切断
物11がU字状部8c,9cの側面間に侵入するとき、
本実施例では、図10の矢印Bで示すように、第二の被
切断物拘束材9のループ状部9dがその径を縮小するよ
うに弾性変形するので、第二の被切断物拘束材9の弾性
変形が非常に柔軟に行われる。
【0025】また、本実施例では、被切断物11が第一
および第二の被切断物拘束材8,9のU字状部8c,9
cの側面間に侵入したとき、第一および第二の被切断物
拘束材8,9は被切断物11により被切断物11の進行
方向(矢印C方向)の力を受けるため、ボス部13,1
4,15に引っ掛けられている被切断物拘束材8,9の
フック状部8a,8b,9aが広がるように弾性変形す
ることにより、第一および第二の被切断物拘束材8,9
が全体的に僅かに被切断物11の進行方向に移動する。
【0026】さらに被切断物11が切断器本体1に対し
相対移動して行くと、刃6の両側かつ刃先6a付近にお
いて、被切断物11の端部付近が第一および第二の被切
断物拘束材8,9により厚さ方向に関し弾性的に拘束さ
れた状態で、被切断物11の端部が刃先6aに接触し、
該端部に刃先6aが切り込まれる。
【0027】既に述べたように、一般に刃物によってシ
ート状や紐状の被切断物11を切断する場合において
は、ひとたび刃6が被切断物11の端部に切り込まれて
しまえば、被切断物11の残りの部分の切断は容易に行
われる。したがって、被切断物11を良好に切断するた
めに最も重要なのは、被切断物11の端部が刃6に最初
に接触する時点の状態である。前記従来の切断器の場合
のように、被切断物の端部が刃先に接触したとき、被切
断物の端部が刃先から逃げてしまうと、被切断物の端部
への切り込みに失敗してしまい、当然、被切断物の残り
の部分も切断することができない。
【0028】しかるに、この切断器1においては、被切
断物11の端部付近が被切断物拘束材8,9により厚さ
方向に関し拘束された状態で、該被切断物11の端部が
刃6の刃先6aに接触するので、被切断物11の端部が
刃先6aから逃げるように被切断物11の端部付近が反
ったり、折れてしまうのを防止できるため、被切断物1
1の端部に刃6を確実に切り込ませることができる。被
切断物11の残りの部分の切断は前述のように元々容易
である上、やはり被切断物拘束材8,9により、刃6の
両側かつ刃先6a付近において、板厚方向に関し拘束さ
れた状態で行われるので、残りの部分も確実に切断され
て行く。
【0029】被切断物11の切断が終了し、被切断物1
1が第一および第二の被切断物拘束材8,9間から抜け
出すと、第一および第二の被切断物拘束材8,9はそれ
らの弾性により元の形状に復帰し、かつそれにより元の
位置に戻る。
【0030】なお、以上の説明は被切断物11がシート
状であるものとして行ったが、この切断器器1は同様に
して紐状の被切断物も非常に綺麗に切断することができ
る。
【0031】このようにして、この切断器1は、普通の
紙のみならず、厚紙、布、軟質プラスチック、あるいは
ポリカーボネート薄板等のある程度薄い硬質プラスチッ
ク等のシート状被切断物11あるいは紐状の被切断物等
の多様な種類の被切断物を、特に技術を要することな
く、極めて簡単かつ迅速に、非常に綺麗に切断すること
ができる。
【0032】また、実質的に刃6が露出しないようにす
ることができ、非常に安全である。
【0033】また、本実施例では、溝19が設けられて
いるので、被切断物11のうちの切断されて二つに分断
された部分はそれぞれ溝19の底部に案内されて進行し
て行くので、二つに分断された部分が切断器1本体に引
っ掛かって被切断物11の切断に支障を与えることもな
い。
【0034】また、本実施例では、刃6が切れ味が悪く
なってきたときは、刃移動ねじ7を所定方向に回転し、
刃6を刃先6aと平行方向に移動することにより、新し
い刃先6aの部分を被切断物案内凹部5に位置させ、刃
6の切れ味を回復することができる。
【0035】なお、本発明においては、被切断物拘束材
8,9の形状は、前記実施例におけるような形状に限ら
れることはない。
【0036】また、前記実施例においては、切断器本体
2に対し第一および第二の被切断物拘束材8,9が、一
定範囲内において全体的に被切断物11の進行方向に移
動可能なように支持されているが、本発明においては、
切断器本体2に対し被切断物拘束材8,9を移動可能と
しなくてもよい。ただし、本実施例のように切断器本体
2に対し第一および第二の被切断物拘束材8,9が一定
範囲内において被切断物11の進行方向に移動可能なよ
うにすると、第一および第二の被切断物拘束材8,9が
被切断物11を抱いたまま刃先6a側に移動して行く過
程で被切断物11の端部が刃6に接触するようにできる
ので、より確実に被切断物11が拘束された状態で被切
断物11の端部に刃6が切り込まれるようにすることが
できるため、より一層良好に被切断物11を切断でき
る。
【0037】また、前記実施例においては、2つの被切
断物拘束材8,9により被切断物拘束手段を構成してい
るが、本発明においては、弾性変形しない非弾性拘束部
(この非弾性拘束部は、例えば、切断器本体2や切断器
本体2に支持された弾性を有しない他の部材により構成
することができる)と、この非弾性拘束部に対向された
被切断物拘束材とにより被切断物拘束手段を構成しても
よい。すなわち、被切断物拘束材を片側にのみ設け、刃
先6aに向かって被切断物案内凹部5内に侵入させられ
て来た被切断物11が前記非弾性拘束部と被切断物拘束
材との間に侵入し、前記被切断物拘束材のみを前記非弾
性拘束部から離間させるように弾性変形させることによ
り、前記非弾性拘束部と被切断物拘束材との間で被切断
物11が弾性的に挟まれ、厚さ方向に関し拘束されるよ
うにしてもよい。
【0038】また、前記実施例では、被切断物拘束材
8,9は板ばねにより構成しているが、本発明において
は、被切断物拘束材を線状のばね等の板ばね以外のばね
により構成してもよい。また、被切断物拘束材をばねで
はなく、ゴムまたは熱可塑性エラストマー等のゴム弾性
を有する材料により構成してもよい。また、被切断物拘
束材を、前記実施例のように弾性を有する部材のみから
構成するのではなく、弾性を有する部材とそうでない部
材とを組み合わせて構成してもよい。また、被切断物拘
束材を構成する材料としては、金属およびゴム弾性を有
する材料の他に、プラスチック、セラミック等の種々の
材料を使用可能であるが、いずれの材料を用いる場合
も、少なくとも、被切断物に接触する部分は、摩擦抵抗
を小さくするためにフッ素樹脂等の低摩擦物質をコーテ
ィングすることが好ましい。
【0039】また、前記実施例においては、直線状の刃
6を用いているが、本発明においては、丸刃等の直線状
以外の刃を用いることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、(イ)普通の紙
のみならず、厚紙、布、硬質・軟質プラスチック等のシ
ート状被切断物、あるいは紐状の被切断物等の、種々の
被切断物を、特に技術を要することなく、極めて簡単か
つ迅速に、非常に綺麗に切断することができる、(ロ)
実質的に刃が露出しないようにすることができ、非常に
安全である、等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による切断器の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】前記実施例を示す左側面図である。
【図3】前記実施例を示す平面図である。
【図4】図2のIV−IV線における断面図である。
【図5】図4のV−V線における断面図である。
【図6】図4の要部を示す拡大断面図である。
【図7】図5の第二の被切断物拘束材付近を示す拡大断
面図である。
【図8】図5の溝の端部付近を示す拡大断面図である。
【図9】前記実施例における被切断物の切断方法を示す
平面図である。
【図10】図6に対応する拡大断面図であって、前記実
施例において被切断物が被切断物案内凹部に侵入して来
た状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 切断器 2 切断器本体 5 被切断物案内凹部 6 刃 6a 刃先 8 第一の被切断物拘束材 9 第二の被切断物拘束材 11 被切断物 17 スリット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月29日(2000.8.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断器本体と、この切断器本体に設けら
    れており、該切断器本体の外周から内方に入り込む被切
    断物案内凹部と、この被切断物案内凹部に刃先が位置す
    るように前記切断器本体に取り付けられた刃と、前記切
    断器本体に設けられており、前記刃先に向かって前記被
    切断物案内凹部内に侵入させられて来た被切断物を、該
    被切断物の進行は妨げることなく、少なくとも前記刃先
    より前の領域を含む前記刃先付近において厚さ方向に関
    し弾性的に拘束する被切断物拘束手段とを有してなる切
    断器。
  2. 【請求項2】 前記被切断物はシート状または紐状であ
    る請求項1記載の切断器。
  3. 【請求項3】 前記被切断物拘束手段は、互いに対向さ
    れた第一の被切断物拘束材および第二の被切断物拘束材
    を有してなり、前記刃先に向かって前記被切断物案内凹
    部内に侵入させられて来た前記被切断物は前記第一の被
    切断物拘束材と前記第二の被切断物拘束材との間に侵入
    し、これらの被切断物拘束材を互いに離間させるように
    弾性変形させることによりこれらの被切断物拘束材に両
    側から弾性的に挟まれる請求項1または2記載の切断
    器。
  4. 【請求項4】 前記被切断物拘束手段は、弾性変形しな
    い非弾性拘束部と、この非弾性拘束部に対向された被切
    断物拘束材とを有してなり、前記刃先に向かって前記被
    切断物案内凹部内に侵入させられて来た前記被切断物は
    前記非弾性拘束部と前記被切断物拘束材との間に侵入
    し、前記被切断物拘束材を前記非弾性拘束部から離間さ
    せるように弾性変形させることにより前記非弾性拘束部
    と前記被切断物との間に弾性的に挟まれる請求項1また
    は2記載の切断器。
  5. 【請求項5】 前記被切断物拘束材はばねを有してなる
    請求項3または4記載の切断器。
  6. 【請求項6】 前記ばねは板ばねである請求項5記載の
    切断器。
  7. 【請求項7】 前記被切断物拘束材はゴム弾性を有する
    材料を有してなる請求項3または4記載の切断器。
  8. 【請求項8】 前記被切断物拘束材は、前記切断器本体
    に対し前記被切断物の進行方向に一定範囲内において移
    動可能に前記切断器本体に支持されている請求項3,
    4,5,6または7記載の切断器。
  9. 【請求項9】 前記被切断物拘束材にはスリットが設け
    られており、このスリット内に前記刃の刃先が侵入して
    いる請求項3,4,5,6,7または8記載の切断器。
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