JP2001061793A - 硬度センサ機構付きカテーテル及び硬度検出装置 - Google Patents

硬度センサ機構付きカテーテル及び硬度検出装置

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JP2001061793A
JP2001061793A JP24181199A JP24181199A JP2001061793A JP 2001061793 A JP2001061793 A JP 2001061793A JP 24181199 A JP24181199 A JP 24181199A JP 24181199 A JP24181199 A JP 24181199A JP 2001061793 A JP2001061793 A JP 2001061793A
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pressure
hardness
catheter
vibration
piston
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JP24181199A
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Tadashi Hashimoto
匡史 橋本
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】管内や体腔内の病変部の硬さ(硬度)を低侵襲
で定量的に測定することができる硬度センサ機構付きカ
テーテルを提供する。 【解決手段】カテーテルチューブ2に対して病変部等の
被検出体に接触するピストン3をカテーテルチューブ2
の長手方向に往復移動自在に設け、ピストン3の変位に
基づく圧力を伝達するシリコーンゲル13を設ける。シ
リコーンゲル13に対して、所定の振動を付与する振動
体11を設け、シリコーンゲル13に印加される圧力を
検出する圧力センサ5を設ける。カテーテルチューブ2
を管内等に入れて、被検出体である病変部等に対してピ
ストン3を接触させると、ピストン3が接触した病変部
等の被検出体の硬さに応じて、ピストン3の動きが制限
される。ピストン3の変位の制限により、シリコーンゲ
ル13に振動体11から印加された振動に基づく圧力が
増加し、その増加した圧力を圧力センサ5が検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に挿入される
カテーテルチューブの先端にセンサ部を備えた硬度セン
サ機構付きカテーテル及び硬度検出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、体内挿入式の医療器具の一種
としてカテーテルが知られている。カテーテルを構成す
る直径数mm以下のカテーテルチューブは、人体内にある
各種の管(例えば血管、消化管等)や、体腔等の中に挿
入されるようになっている。カテーテルチューブの先端
は体内の所望の部位まで誘導され、その部位において計
測行為(例えば血圧の測定等)や治療行為(例えば血管
の拡張等)を行う。このようにカテーテルを利用して、
血圧等の計測を行うことはなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記管内や
体腔内の病変部の硬さ(硬度)を低侵襲で定量的に測定
することについて医療現場からの要望がなされている
が、これに適したセンサは未だ提案されていない。
【0004】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、管内や体腔内の病変部の硬さ(硬
度)を低侵襲で定量的に測定することができる硬度セン
サ機構付きカテーテル及び硬度検出装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、カテーテルに対して
変位自在に設けられ、カテーテル外の被検出体に接触す
る接触部位を有する受圧部と、前記受圧部に対して接触
するように配置され、受圧部の変位時にそのときの変位
に基づく圧力を伝達する圧力伝達媒体と、前記圧力伝達
媒体に対して、所定の振動を付与する振動付与手段と、
前記圧力伝達媒体に接触するように配置され、前記圧力
伝達媒体に印加される圧力を検出する感圧手段とを備え
た硬度センサ機構付きカテーテルを要旨とするものであ
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、前
記受圧部、圧力伝達媒体、振動付与手段は、カテーテル
の先端部に設けた硬度センサ機構付きカテーテルを要旨
とするものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記振動付与手段は、前記圧力伝達媒体の密
封空間を仕切る仕切壁を兼用しているものである。請求
項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1
項に記載の硬度センサ機構付きカテーテルを使用した硬
度検出装置であって、前記振動付与手段に対して所定の
振動指令値を出力する振動指令値出力手段を備えるとと
もに、前記感圧手段から出力された感圧信号と、前記振
動指令値とに基づいて受圧部が接触した被検出体の硬度
を算出する算出手段を備えた硬度検出装置を要旨とする
ものである。
【0008】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
振動付与手段は、圧力伝達媒体に対して、所定の振動を
付与しておく。被検出体に受圧部が非接触の状態では、
振動付与手段よる振動により、受圧部がその変位自在の
範囲内で移動する。そして、カテーテルを管内等に入れ
て、被検出体である病変部等に対して受圧部を接触させ
ると、受圧部が接触した病変部等の被検出体の硬さに応
じて、受圧部の動きは制限される。受圧部の変位の制限
によって、圧力伝達媒体に振動付与手段から印加された
振動に基づく圧力が増加し、その増加した圧力を感圧手
段が検出する。この増加した圧力は被検出体の硬度に比
例する。
【0009】請求項2の発明の発明によれば、請求項1
の作用に加えて、受圧部、圧力伝達媒体、振動付与手段
を、カテーテルの先端部に設けていることにより、カテ
ーテルを体の管内等に挿入する際、同先端部にて、病変
部等の被検出体の硬度を定量的に測定する。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の作用に加えて、振動付与手段が圧力伝達媒体の
密封空間を仕切る仕切壁を兼用していると、他の部材に
よって、仕切る必要がなくなり、その分、部材点数が少
なくなり、低コストになる。
【0011】請求項4の発明によれば、振動指令値出力
手段は、硬度センサ機構付きカテーテルの振動付与手段
に対して所定の振動指令値を出力する。又、算出手段
は、硬度センサ機構付きカテーテルの感圧手段から出力
された感圧信号と、振動指令値とに基づいて受圧部が接
触した被検出体の硬度を算出する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を血管用カテーテル
を備えた硬度検出装置KSに具体化した一実施の形態を
図1〜図4に基づき詳細に説明する。
【0013】この血管用カテーテル1は、血管に挿入さ
れるカテーテルチューブ(本実施形態ではポリ塩化ビニ
ル製,直径1.6mm)2と、それを体外にて操作する
ためにチューブ2の基端部に設けられる操作手段とを備
える。操作手段は、例えばチューブ2内に挿入された複
数本のワイヤと、それらを操作するワイヤ操作部とによ
って構成されている。
【0014】カテーテルチューブ2の先端側開口部に
は、受圧部としてのピストン3がカテーテルチューブ2
の長手方向に沿って往復移動可能に嵌合され、図示しな
い抜け止め機構により、抜け止めされている。また、ピ
ストン3とカテーテルチューブ2との接合部位は弾性封
止材4によって封止されている。前記ピストン3の先端
面は被検出体と接触する接触部位となる。
【0015】カテーテルチューブ2の先端内壁面には感
圧手段としての半導体式圧力センサチップからなる圧力
センサ5が載置された台座6が固定されている。前記台
座6の上面と圧力センサ5の下面との間には、図1に示
すように背圧室7が形成されてもよい。また、かかる背
圧室7は、台座6に形成される図示しない背圧孔を介し
て相対圧領域(後記する空間12とは隔絶されたカテー
テルチューブ2の基端側空間に連通する領域)に連通さ
れていてもよい。
【0016】図1に示すように、圧力センサ5は中央に
肉薄部分を有しており、その肉薄部分の上面には歪みゲ
ージ8が形成されている。圧力センサ5の上面に形成さ
れた図示しないボンディングパッドと、図示しないフラ
ットケーブルの中継タブ9とは、ボンディングワイヤ1
0を介して電気的に接続されている。前記フラットケー
ブルは、カテーテルチューブ2内を通り抜けてチューブ
2の基端部まで到っている。
【0017】図1に示すように前記台座6とカテーテル
チューブ2の内壁面間には、圧力隔壁を兼用する振動付
与手段としての振動体11が設けられ、同振動体11に
よりピストン3と、カテーテルチューブ2の先端内壁
面、台座6とにて囲まれる媒体収容空間12が密閉され
ている。又、同媒体収容空間12内には圧力伝達媒体と
してのシリコーンゲル13が充填されている。なお、前
記振動体11はシリコーンゲル13のチューブ2基端側
への流動を阻止する役割を果たしている。前記振動体1
1は、本実施形態では、PZT(ジルコン・チタン酸
鉛:チタン酸鉛,ジルコン酸鉛の固溶体からなるセラミ
ックス)から形成されている。同振動体11の空間12
側とカテーテルチューブ2の基端側側面には、それぞれ
薄膜電極11aが固定されている。同薄膜電極11a
は、前記中継タブ9の配線に接続されており、同薄膜電
極11aに対して所定周波数の交番電圧(駆動信号)を
印加することにより、振動体11はカテーテルチューブ
2の長手方向に所定周波数にて振動する。
【0018】カテーテルチューブ2に組付られた、各部
材のうち外部に露出しているものは、生体適合性材料に
よって形成されていることが望ましい。よって、本実施
形態では、ピストン3をPTFE(ポリテトラフロロエ
チレン)製にし、さらに弾性封止材4をシリコーンゴム
製にしている。
【0019】次に、本実施形態の硬度検出装置の電気的
構成を図3を参照して説明する。同図に示すように、振
動体(本実施形態でアクチュエータを構成している。)
11は、制御手段、振動指令値出力手段及び算出手段と
してのCPU(中央演算処理装置)20に接続されてい
る。同CPU20は、硬度算出プログラム及び振動体1
1を駆動するための制御プログラム等を格納した図示し
ないメモリを備えている。CPU20は、前記制御プロ
グラムに従い振動体11の振動指令値を算出して振動体
11に出力し振動体11を振動する。又、圧力センサ5
は前記CPU20に感圧信号を入力する。CPU20は
同感圧信号と、振動体11を駆動する前記駆動信号(振
動指令値)とをパラメータとし、ピストン3が触れた被
検出体の硬度を前記硬度算出プログラムに従って算出す
る。そして、CPU20は、その算出結果である硬度を
ディスプレイ21に出力し、同ディスプレイ21はその
硬度を表示する。
【0020】次に、上記の血管用カテーテル1を備えた
硬度検出装置KSの作用について説明する。まず、ピス
トン3に被検出体が被検出体に接触していない状態で、
硬度検出装置KSのCPU20は、制御プログラムに従
い振動体11の振動指令値を算出して振動体11に出力
し、振動体11を所定の周波数で振動させる。図4は、
アクチュエータである振動体11が振動したときの変位
を示している。
【0021】このように振動体11を所定周波数で振動
させた状態で、カテーテルチューブ2を、例えば、血管
内に挿入し、血管の内部の病変部(血栓や腫瘍など)に
対して、ピストン3の先端部を同部位に押し付ける。
【0022】すると、ピストン3に作用する圧力も、そ
れに伴って増加する。このとき、媒体収容空間12内に
充填されているシリコーンゲル13の圧力が増加し、そ
の結果として圧力センサ5の肉薄部分に加わる圧力も増
加する。
【0023】図5は、前記のように被検出体である病変
部に対してピストン3を所定の押圧力で押圧した場合で
あって、アクチュエータである振動体11が振動してい
るとき、その振動によってシリコーンゲル13に印加さ
れた圧力変化を圧力センサ5の検出信号(電圧)で示し
ている。この検出信号(電圧)は、0(V)からbだけ
オフセットしたところで、振幅aを有した波形として得
られる。ここで、bはカテーテルチューブ2を介してピ
ストン3を被検出体に対して押圧している力(押圧力)
に比例する部分であり、押圧力が増加するとオフセット
量bも比例して増加し、押圧力が減少すると、オフセッ
ト量bもそれに比例して減少する。
【0024】又、振幅aは被検出体の硬度に応じて変わ
る部分であり、被検出体の硬度が硬いほど、振幅aは増
加し、被検出体の硬度が柔らかいほど、振幅aは減少す
る。これは、図2(a)に示すように、被検出体30の
硬度が硬いほど、ピストン3の変位ができる範囲が制限
され、その分、振動体11に起因した振動によって、シ
リコーンゲル13に伝達される圧力が増加するためであ
る。又、図2(b)に示すように、被検出体30の硬度
が柔らかいほど、ピストン3の変位できる範囲が広が
り、その分、振動体11に起因した振動によって、シリ
コーンゲル13に伝達される圧力が減少するためであ
る。
【0025】前記CPU20のメモリ(図示しない)に
格納された硬度算出プログラムには、上記振幅aと、オ
フセット量bをパラメータとした硬度Hを算出するため
の演算式が格納されており、演算式は下記の式で表され
る。
【0026】H=f(a.g(b))でなお、g(b)
はオフセット量bを変数とした場合の、押圧力換算式で
ある。上記各式は、予め実験等によって得られている。
【0027】なお、前記式の代わりに、振幅a,オフセ
ット量b、硬度Hからなる三次元マップを実験等により
予め作成して、これをメモリに格納していて、硬度Hの
算出時に、これを使用してもよい。
【0028】CPU20は、上記のように圧力センサ5
からの検出信号を入力すると、その出力波形に基づい
て、振幅a及びオフセット量bを求め、さらに、上記押
圧力換算式、及び演算式を求めて、硬度Hを算出する。
あるいは、振幅a及びオフセット量bを求めた後、上記
三次元マップを参照して、硬度Hを算出する。
【0029】この後、CPU20は、求められた硬度H
に対応した表示信号をディスプレイ21に出力し、ディ
スプレイ21はこの表示信号に基づいて硬度Hを表示す
る。さて、本実施形態において特徴的な作用効果を以下
に列挙する。
【0030】(イ) カテーテルチューブ2に対して病
変部等の被検出体に接触するピストン3をカテーテルチ
ューブ2の長手方向に往復移動自在に設け、同ピストン
3の変位に基づく圧力を伝達するシリコーンゲル13
(圧力伝達媒体)を設けた。そして、シリコーンゲル1
3に対して、所定の振動を付与する振動体11(振動付
与手段)を設け、シリコーンゲル13に印加される圧力
を検出する圧力センサ5(感圧手段)を設けた。
【0031】この結果、病変部等の被検出体にピストン
3が非接触の状態では、振動体11による振動により、
ピストン3が往復移動自在の範囲内で移動する。そし
て、カテーテルチューブ2を管内等に入れて、被検出体
である病変部等に対してピストン3を接触させると、ピ
ストン3が接触した病変部等の被検出体の硬さに応じ
て、ピストン3の動きが制限される。ピストン3の変位
の制限によって、シリコーンゲル13に振動体11から
印加された振動に基づく圧力が増加し、その増加した圧
力を圧力センサ5が検出することになる。
【0032】従って、この圧力センサ5から出力された
信号に基づいて、被検出体の硬度を検知することができ
る。又、カテーテルチューブ2という細い管内に硬度検
出のためのセンサ部が構成されているため、血管内にと
どまらず、他の管内や、体腔内においても、病変部等の
硬さを測定したい部位に対して容易に接近して、測定す
ることができる。
【0033】(ロ) 本実施形態によれば、ピストン
3、シリコーンゲル13、振動体11を、カテーテルチ
ューブ2の先端部に設けた。この結果、カテーテルチュ
ーブ2を体の管内等に挿入する際、同先端部にて、病変
部等の被検出体の硬度を定量的に測定することができ
る。
【0034】(ハ) 本実施形態によれば、シリコーン
ゲル13が流動性を有し、カテーテルチューブ2内の媒
体収容空間12(室内空間、密封空間)内に密封配置さ
れていると、ピストン3で被検出体から受圧した圧力及
び振動体11から付与された振動による圧力は、流動性
のシリコーンゲル13を介して、圧力センサ5に容易に
伝達することができる。
【0035】(ニ) 本実施形態によれば、振動体11
がシリコーンゲル13の媒体収容空間12を仕切る仕切
壁を兼用していると、他の部材によって、仕切る必要が
なくなり、その分、部材点数が少なくなり、低コストに
することができる。
【0036】(ホ) 本実施形態の硬度検出装置KSに
よれば、CPU20(振動指令値出力手段)は、カテー
テルチューブ2内の振動体11に対して所定の振動指令
値を出力するようにした。そして、CPU20(算出手
段)は、カテーテルチューブ2内の圧力センサ5から出
力された感圧信号と、前記振動指令値とに基づいてピス
トン3が接触した被検出体の硬度を算出するようにし
た。
【0037】この結果、カテーテルチューブ2を被検出
体である病変部に対して押圧接触するだけで、簡単に被
検出体の硬度を測定することができる。なお、本発明の
実施形態は上記の実施形態に限定されることはなく、例
えば次のように変更することが可能である。
【0038】(1) 図6に示すように、前記実施形態
の構成中、弾性封止材4の代わりに、ピストン3の基端
部に略筒状をなす可撓性を有する蛇腹部31を設け、同
蛇腹部31の先端をカテーテルチューブ2の先端内部に
対して密嵌固定してもよい。そして、蛇腹部31、ピス
トン3及びカテーテルチューブ2、振動体11等で囲ま
れる媒体収容空間12内にシリコーンゲル13を充填す
るものとする。こうすることによっても上記実施形態と
同様にピストン3をカテーテルチューブ2の長手方向に
往復変位自在にすることができる。
【0039】(2) 圧力伝達媒体としてのシリコーン
ゲル13に代えて、シリコーン以外のゲル状物質を選択
してもよく、さらにはシリコーンオイル等のような流動
性のある物質を使用してもよい。なお、いわゆる媒体に
「おどり」現象が起こりにくいということを鑑みると、
シリコーンゲル13のような流動性のあるゲル状物質を
選択することがより好ましい。
【0040】(3) 振動体11として、PZTの代わ
りに、隔壁体を兼用するとともに、内部にガス室を有す
るダイアフラムを使用してもよい。ガス室に対してガス
の充填、排出を繰り替え返すことによってダイアフラム
に所定の振動を付与し、この振動によって、媒体収容空
間12に対して圧力を付与することができる。
【0041】なお、ダイアフラムは、必ずしも、圧力隔
壁を兼用する必要はない。圧力隔壁は別途設ける一方
で、ダイアフラムを媒体収容空間内に収容した状態とし
ても、媒体収容空間内の圧力伝達媒体に対して振動に伴
う圧力を付与することができる。
【0042】この場合、ダイアフラムの膨張収縮を行う
ためのガス圧の増減のための手段(この手段は、図3の
アクチュエータに相当する、例えば、ポンプ等)を駆動
する駆動電流値が振動指令値となる。すなわち、駆動電
流値によって、ポンプが駆動されて、その駆動量によっ
てダイアフラムの振動量が決定されるため、この駆動電
流値と、ポンプの駆動量の関係(特性)を予め試験等に
よって、得ておけば、上記実施形態と同様に被検出体の
硬度を測定することができる。
【0043】(4) 又、振動体11として、PZTの
代わりに、双方向性形状記憶合金からなる圧力隔壁とし
ても良い。この場合、双方向性形状記憶合金は、温度が
高くなると、一方側の側面が、例えば中央部が突状に湾
曲変形するように、かつ、温度が低くなると、その一方
側側面の中央部が凹状に湾曲変形するようにしておく。
そして、双方向性形状記憶合金からなる圧力隔壁に対し
て近接配置したヒータ(加熱手段)を設け、同ヒータを
オンオフすることによって、上記2つの変形状態が可能
に温度を交互に変化させ、圧力伝達媒体に対して振動を
付与する。この場合、ヒータは図3のアクチュエータに
相当する。
【0044】そして、ヒータをオンオフするための駆動
電流値が振動指令値となる。すなわち、駆動電流値によ
って、ヒータが加熱され、その加熱によって双方向性形
状記憶合金の振動量が決定されるため、この駆動電流値
と、双方向性形状記憶合金の振動量の関係(特性)を予
め試験等によって、得ておけば、上記実施形態と同様に
被検出体の硬度を測定することができる。
【0045】(5) 前記実施形態では、血管用カテー
テル1としたが、他のカテーテルに具体化してもよい。
ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほか
に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を
その効果とともに以下に列挙する。
【0046】(1) 請求項1乃至請求項3のいずれか
1項において、振動付与手段は、PZTから構成されて
いることを特徴とする硬度センサ機構付きカテーテル。 (2) 上記(1)の技術的思想の硬度センサ機構付き
カテーテルを使用する硬度検出装置であって、請求項4
に記載の硬度検出装置。、 上記(1)、(2)の技術的思想によれば、PZTはそ
の側面に対して交番電圧を印加するだけで、容易に振動
するため、簡単な構成によって、硬度センサ機構付きカ
テーテル又は、硬度検出装置が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4に記載の発明によれば、内や体腔内の病変部の硬さ
(硬度)を低侵襲で定量的に測定することができる効果
を奏する。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、カテーテ
ルを体の管内等に挿入する際、同先端部にて、病変部等
の被検出体の硬度を定量的に測定することができる。請
求項3に記載の発明によれば、振動付与手段が圧力伝達
媒体の密封空間を仕切る仕切壁を兼用していると、他の
部材によって、仕切る必要がなくなり、その分、部材点
数が少なくなり、低コストにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した血管用カテーテルを示す断
面図。
【図2】(a)は硬度が大きい被検出体にカテーテルチ
ューブが当接した状態を示す説明図、(b)は硬度が小
さい被検出体にカテーテルチューブが当接した状態を示
す説明図。
【図3】硬度検出装置の電気的構成を示す電気ブロック
図。
【図4】振動体の変位を示す波形図。
【図5】圧力センサの出力信号の波形図。
【図6】他の実施形態のカテーテルの先端部分を示す断
面図。
【符号の説明】 1…センサ機構付きカテーテル、2…カテーテルチュー
ブ、5…圧力センサ(感圧手段)、11…振動体(振動
付与手段)、13…シリコーンゲル(圧力伝達媒体)、
20…CPU(振動指令値出力手段、算出手段)、KS
…硬度検出装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルに対して変位自在に設けら
    れ、カテーテル外の被検出体に接触する接触部位を有す
    る受圧部と、 前記受圧部に対して接触するように配置され、受圧部の
    変位時にそのときの変位に基づく圧力を伝達する圧力伝
    達媒体と、 前記圧力伝達媒体に対して、所定の振動を付与する振動
    付与手段と、 前記圧力伝達媒体に接触するように配置され、前記圧力
    伝達媒体に印加される圧力を検出する感圧手段とを備え
    た硬度センサ機構付きカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記受圧部、圧力伝達媒体、振動付与手
    段は、カテーテルの先端部に設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の硬度センサ機構付きカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記振動付与手段は、前記圧力伝達媒体
    の密封空間を仕切る仕切壁を兼用している請求項1又は
    請求項2に記載の硬度センサ機構付きカテーテル。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のうちいずれか1
    項に記載の硬度センサ機構付きカテーテルを使用した硬
    度検出装置であって、 前記振動付与手段に対して所定の振動指令値を出力する
    振動指令値出力手段を備えるとともに、前記感圧手段か
    ら出力された感圧信号と、前記振動指令値とに基づいて
    受圧部が接触した被検出体の硬度を算出する算出手段を
    備えた硬度検出装置。
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