JP2001060916A - 無線通信システムの基地局及び移動端末、並びに無線通信システムの通信方法 - Google Patents

無線通信システムの基地局及び移動端末、並びに無線通信システムの通信方法

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JP2001060916A JP2000208862A JP2000208862A JP2001060916A JP 2001060916 A JP2001060916 A JP 2001060916A JP 2000208862 A JP2000208862 A JP 2000208862A JP 2000208862 A JP2000208862 A JP 2000208862A JP 2001060916 A JP2001060916 A JP 2001060916A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼働中の移動端末装置にのみ送信範囲を制限
することなくダウンリンク情報の送信電力制御を利用可
能にする基地局と、移動端末装置と、無線通信システム
の通信方法を提供することである。 【解決手段】 情報は通信システムの媒体アクセス制御
フレームにおいて送受信され、基地局により送信される
各媒体アクセス制御フレーム内の少なくとも報知制御チ
ャネル及びフレーム制御チャネルの送信電力が、任意の
時間間隔の後に、その時間間隔中に送信される他の媒体
アクセス制御フレームの送信電力レベルに比べて上昇し
た送信電力レベルに上昇する。ある時間に渡って著しく
上昇した電力レベルで少なくとも報知制御チャネル及び
フレーム制御チャネルを送信することにより、基地局に
アクセスしようとする新しい移動端末装置は、有効に用
いられる送信電力が既に接続されている移動端末装置の
送信条件に基づいて低減される場合であってもこの基地
局に接続できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
(wireless radio communication)の1つ又は複数の移
動端末装置(mobil terminal)と通信するための基地局
(base station)、無線通信システムの基地局と通信す
るための移動端末装置、及び無線通信システムの基地局
と1つ又は複数の移動端末装置の間で通信を行うための
通信方法に関する。詳細には、本発明は、近距離の無線
ローカルエリアネットワーク内で基地局から1つ又は複
数の移動局に伝送されるダウンリンク情報の電力制御に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば50〜100mの伝送範囲を有す
る近距離無線通信システム用に提案されている欧州電気
通信標準化協会(European Telecommunications Standa
rds Institute:以下、ETSIと言う)のブラン(B
RAN)ハイパーラン2システム(Hiperlan 2 syste
m)のようなある無線ローカルエリア通信システムで
は、隣接セル及び無線通信システムへの干渉を低減する
ために、ダウンリンク情報の伝送用にダウンリンクの低
速(slow)又は準静的(semistatic)な電力制御が用い
られる。ETSIのブラン標準規格用に構想された19
99年5月12日の論文HL 13.5 ERI 2a
では、そのような低速又は準静的電力制御に対していく
つかの提案書が開示されている。無線ローカルエリア通
信システムでは、提案されているETSI BRAN
ハイパーラン2システムのように、ユーザデータ及び制
御データは、いわゆる媒体アクセス制御(以下、MAC
と言う)フレームにおいて伝送される。MACフレーム
は基本的な伝送フレームであり、例えば報知制御チャネ
ル(以下、BCCHと言う)、フレーム制御チャネル
(以下、FCCHと言う)、ダウンリンクデータ、アッ
プリンクデータ及びランダムアクセスチャネル(以下、
RACHと言う)を含む。上記特定の無線通信システム
は、時分割多重(以下、TDDと言う)システムであ
り、ユーザデータのアップリンク及びダウンリンク伝送
は1MACフレーム内で行うことが可能であることに留
意されたい。しかしながら本発明は、基本伝送フレーム
又はMACフレームが、例えばFDDシステム内のよう
にダウンリンク又はアップリンクのいずれかのみを含む
無線通信システムにも関連する。ダウンリンク伝送は、
アクセスポイント又は中央制御局とも呼ばれる基地局
と、無線通信システムの1つ又は複数の移動端末装置と
の間のユーザデータ及び制御データの伝送である。ここ
で記載する内容における移動端末装置は全て、例えばマ
スタ−スレーブの関係で、基地局に従属するか又は制御
される装置である。用語「移動」は、この種の装置が、
各基地局の伝送範囲内に自由に移動することが可能であ
ることを示すために選ばれている。アップリンク伝送
は、移動端末装置から対応する基地局までのユーザデー
タ又は制御データの伝送である。通信システムは無線通
信システムであり、例えばGHzの周波数帯のような無
線周波数帯で信号が伝送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ETSI BRA
N論文では、無線通信システム内の他のセル又は他の通
信システムとの干渉を避けるために、ダウンリンク伝送
用のいくつかの電力制御の可能性が記載されている。1
つの可能性は、各基地局と通信する移動端末装置とは関
係なくダウンリンク送信機電力を指定することである。
これは、1つのMACフレーム持続時間のダウンリンク
伝送段階の間に送信機電力が数倍にも変更されなければ
ならないため、基地局に関して複雑な設計を必要とす
る。さらに移動端末装置は、受信した送信電力を測定
し、その基地局に対応する情報を通信しなければならな
い。全ての移動端末装置に対して同じダウンリンク送信
電力を用いることが提案されているため、送信電力は、
1つのセル内の全ての移動端末装置が十分に受信可能な
ように選択されなければならない。
【0004】この場合に、1つの実現可能な解決法は、
固定電力でBCCH及びFCCHを送信し、1つのMA
Cフレーム内に送信されるダウンリンクデータの残りの
部分に対してのみ電力制御を行うことである。それによ
り基地局では、1MACフレーム内に送信電力が変更さ
れ、受信している移動端末装置の自動利得制御を非常に
複雑にしなければならないが、それはMACフレーム内
のBCCH/FCCHとユーザデータとの間に、受信し
た送信電力を高速に変更できるようにしなければならな
いためである。それゆえこの提案書に従えば、特にBC
CH/FCCH及びユーザデータの全MACフレームが
異なる送信電力で送信されるために、両方、すなわち基
地局と移動端末装置において回路が非常に複雑になり、
消費電力が増えることになる。
【0005】提案された第2の可能性は、全MACフレ
ームにおいて同じダウンリンク送信電力を使用するこ
と、すなわちBCCH/FCCH及びダウンリンクユー
ザデータに電力制御が適用されることである。それによ
り、基地局との通信を行うセル内の移動端末装置は、受
信したダウンリンク送信電力を測定し、対応する情報を
その基地局に送出しなければならない。受信した情報に
基づいて、基地局は、ダウンリンク電力制御を設定し、
最も受信状態が悪い移動端末装置でも十分な品質でダウ
ンリンク情報を受信できるようにする。しかしながらこ
の可能性は、有効なセルサイズが実際に動作中(通信
中)の移動端末装置にまで低下するという欠点を有す
る。有効なセルサイズが制限されるため、この制限され
たサービスエリア内に存在する場合にのみ、新規の移動
端末装置がその基地局にアクセスすることができる。
【0006】そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、現在稼働中の移動端
末装置にのみ送信範囲を制限することなくダウンリンク
情報の送信電力制御を利用可能にする、基地局と、移動
端末装置と、上記タイプの無線通信システムの通信方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、無線通
信システムの1つ又は複数の移動端末装置と通信を行う
基地局により達成され、その基地局は、通信システムの
媒体アクセス制御フレームにおいて情報を送信するため
の送信手段と、送信手段の送信電力を制御するための電
力制御手段とを備え、任意の時間間隔中に送信される他
の媒体アクセス制御フレーム(すなわちそのダウンリン
クセクション)の送信電力レベルに比べて、送信電力レ
ベルが上昇した時間間隔後に、各媒体アクセス制御フレ
ーム内の少なくとも報知制御チャネルとフレーム制御チ
ャネルの送信電力が上昇するようにしている。
【0008】さらに本発明の目的は、無線通信システム
の基地局と通信を行う移動端末装置により達成され、そ
の移動端末装置は、通信システムの媒体アクセス制御フ
レームにおいて情報を受信するための受信手段と、受信
した情報を処理するための処理手段と、処理手段を受信
した情報の送信電力に調整するための調整手段とを備
え、それにより任意の時間間隔中に送信される他の媒体
アクセス制御フレーム(すなわちそのダウンリンクセク
ション)の送信電力レベルに比べて、送信電力レベルが
上昇した時間間隔後に、各媒体アクセス制御フレーム内
の少なくとも報知制御チャネルとフレーム制御チャネル
の送信電力が上昇するようにしている。
【0009】さらに本発明の目的は、無線通信システム
の基地局と1つ又は複数の移動端末装置との間で通信を
行うための通信方法により達成され、それにより通信シ
ステムの媒体アクセス制御フレームにおいて情報が送受
信され、また任意の時間間隔中に送信される他の媒体ア
クセス制御フレーム(すなわちそのダウンリンクセクシ
ョン)の送信電力レベルに比べて、送信電力レベルが上
昇した時間間隔後に、各媒体アクセス制御フレーム内の
少なくとも報知制御チャネルとフレーム制御チャネルの
送信電力が上昇するようにしている。
【0010】本発明の内容における無線通信システムの
媒体アクセス制御フレームは、無線通信システムの基地
局と移動端末装置との間で交換される制御データ及びユ
ーザデータを含む基本的な送信フレームであることに留
意されたい。それにより本発明による上昇した電力レベ
ルの送信は、ダウンリンク情報の送信のみ、すなわち基
地局から1つ又は複数の移動端末装置への送信にのみ関
係する。例えば媒体アクセス制御フレームは、例えばF
DDシステムのようにダウンリンクデータのみを含むこ
とができるか、又は例えばTDDシステムのようにダウ
ンリンクデータ及びアップリンクデータを含むことがで
きるかのいずれかである。しかしながら本発明はそのダ
ウンリンクデータのみに関係する。
【0011】本発明によれば、あるMACフレーム(全
てのMACフレームとは限らない)の少なくともBCC
H及びFCCHが上昇した電力レベルで送信され、通常
通りに実行された低速又は準静的なダウンリンク送信制
御のため実際に有効なセルサイズでは網羅されない新規
の移動端末装置は、上昇した送信電力レベルで送信され
たBCCH/FCCHを検出することにより、その基地
局にアクセスすることができる。それにより、1つのM
ACフレームのBCCH/FCCHか、1つの全MAC
フレーム(すなわちBCCH、FCCH及びダウンリン
クユーザデータを含むそのダウンリンクセクション)
か、又は2つの連続したMACフレームかのいずれか
を、上昇した送信電力レベルで送信することができる。
上昇した電力による送信間の任意の時間間隔中に送信さ
れる通常のMACフレームは、通常の低速又は準静的な
電力制御下で送信され、その結果これらの時間間隔中に
は有効なセルサイズは実際に稼動中の移動端末装置に制
限される。しかしながら、任意の時間間隔中に通常の送
信電力レベルに比べて著しく上昇した送信電力レベルで
送信することは、任意の時間間隔それぞれより長い時間
の間、各基地局のBCCH/FCCHを受信することに
より、新規の移動端末装置がその基地局にアクセスする
ために接続できるようにする。従って、移動端末装置が
基地局の現在の有効なサービスエリア外にいる場合であ
っても、不可欠なBCCH/FCCH情報を受信するこ
とができ、基地局が低速又は準静的なダウンリンク送信
電力制御を用いる場合であってもその基地局にアクセス
することができる。一方、ダウンリンク送信電力制御は
大部分の時間の間に実行されるため、他のセル又は他の
システムに対する干渉はなおも可能な限り避けることが
できる。さらに基地局及び移動端末装置における処理を
簡単な構成で行うことができる。
【0012】有利な点は、本発明による基地局の上昇し
た送信電力レベルは、絶対送信電力レベル、例えば通信
システムのプリセットされている最大電力レベルである
ことである。それにより、上昇した送信電力レベルは常
に、任意の時間間隔中に送信される通常のMACフレー
ムの現在設定されている送信電力レベルに関係なく同じ
である。
【0013】別法では、上昇した送信電力レベルは、任
意の時間間隔中に送信される通常の媒体アクセス制御フ
レームの電力レベルに対して設定される。この場合に
は、例えばある送信電力レベル量を、通常のMACフレ
ームの現在設定されている電力レベルに加えることがで
きる。
【0014】いずれの場合においても、上昇した電力レ
ベル(絶対又は相対)は、システム要件によれば基地局
において変更することもできる。その場合には、この情
報は、接続されている移動端末装置に伝達されなければ
ならない。
【0015】さらに有利な点は、より低い送信電力で所
定数の媒体アクセス制御フレームが送信された後に、送
信手段が、上昇した送信電力レベルで規則的に各媒体ア
クセス制御フレームのうちの少なくとも報知制御チャネ
ル及びフレーム制御チャネルを送信するように、任意の
時間間隔が、本発明による基地局の電力制御手段により
設定された規則的な時間間隔であることである。MAC
フレームのうちの少なくともBCCH及びFCCHの規
則的な送信は、必要な処理が簡単であるという利点を有
する。詳細には、BCCH及びFCCHが確実に受信で
きることを保証するために、基地局にアクセスしようと
する移動端末装置は、2つの上昇した電力での送信間の
規則的な時間間隔よりわずかに長い所定の時間の間だけ
受信しなければならない。この場合には、移動端末装置
は、上昇した送信電力を用いる送信間の時間間隔の長
さ、すなわち繰返し数だけを知らなければならない。
【0016】有利な点は、基地局の電力制御手段は、現
在の媒体アクセス制御フレーム番号及びプリセットされ
た繰返し数に基づいて規則的な時間間隔を設定すること
である。この場合には、基地局に既に接続されている移
動端末装置は、単純かつ容易な方法で、上昇した電力レ
ベルを用いる送信に同期することができるが、それは、
正確な処理を可能にするために、移動端末装置の受信処
理が受信した送信電力に適応しなければならないため重
要である。それにより基地局の送信手段は、移動端末装
置に繰返し数を送信することもできる。基地局と同じス
ケジューリングアルゴリズムを実装することにより、移
動端末装置はその際、上昇した電力レベルの受信にその
受信処理を適応させることができる。
【0017】移動端末装置に繰返し数を送信する代わり
に、基地局及び移動端末装置内にそれぞれ所定の繰返し
数を格納することもできる。別法では、基地局は、少な
くともBCCH及びFCCHが上昇した送信電力レベル
で送信される各媒体アクセス制御フレームの送信時間並
びにまた電力レベルに関する情報を提供するための手段
を備えており、それにより上昇した送信電力レベルで少
なくともBCCH及びFCCHを送信する前に、基地局
の送信手段が1つ又は複数の移動端末装置にその情報を
送出する。上昇した送信電力レベルで実際に送信する直
前に上昇した送信電力レベルを用いる送信を報知するこ
とにより、上昇した送信電力レベルを受信するのを可能
にするために移動端末装置はスケジューリングアルゴリ
ズムを有する必要はないが、電力の変更を報知する基地
局からの情報を待ち、それに応じて受信処理を適応させ
ることができる。
【0018】規則的な間隔で上昇した電力レベルを用い
る送信に対する別形態では、通常の(より低い)送信電
力で送信されるランダムに設定された数のMACフレー
ムの後に、基地局の送信手段が各MACフレームのうち
の少なくともBCCH及びFCCHを送信するように、
任意の時間間隔は基地局の電力制御手段により設定され
たランダムな時間間隔であってもよい。ランダムな時間
間隔により干渉が生じる危険性をさらに低減することが
できる。
【0019】この場合には、本発明による基地局は、送
信されることになる各MACフレームに対するランダム
数を生成するためのランダム数生成手段を備えることが
好都合であり、それにより電力制御手段が、ランダム数
と、個々の現在媒体アクセス制御フレーム番号と、繰返
し数とに基づいてランダムな時間間隔を設定する。それ
により例えばランダム数生成手段は、疑似ランダム数を
供給する線形帰還シフトレジスタであることができる。
ランダム数、個々の現在媒体アクセス制御フレーム番号
及び繰返し数を使用することにより、簡単で有効なスケ
ジューリングアルゴリズムを実装することができ、また
変化する電力レベルを選択可能にするためにそのアルゴ
リズムは移動端末装置においても用いることができる。
この場合には、本発明の基地局は、繰返し数がシステム
要件に応じて時間毎に変更できるように移動端末装置に
繰返し数を送信することができる。別法では、繰返し数
は固定され、基地局及び移動端末装置の両方に格納する
こともできる。
【0020】移動端末装置にスケジューリングアルゴリ
ズムを実装する必要がないようにするために、基地局
は、少なくともBCCH及びFCCHが上昇した送信電
力レベルで送信される各MACフレームの送信時間並び
にまた電力レベルに関する情報を供給するための手段を
備えることができ、それにより送信手段が、上昇した送
信電力レベルで送信する前にそれぞれ通信システムの1
つ又は複数の移動端末装置にその情報を送信することが
できる。
【0021】上記のように、本発明による移動端末装置
の調整手段は、受信した情報の送信電力に移動端末装置
の処理手段を調整するために機能するが、それは、本発
明による送信電力レベルの著しい変更が、移動端末装置
の受信処理の問題に繋がる場合もあるため重要である。
従って移動端末装置の調整手段は、本発明の基地局によ
る上昇した送信電力レベルを用いる送信のスケジュール
に対応して処理手段を調整できなければならない。
【0022】有利な点は、本発明の移動端末装置の調整
手段が、絶対送信電力レベル、例えば通信システムのプ
リセットされた最大電力レベルである上昇した送信電力
レベルに処理手段を調整するように構成されることであ
る。この場合には、上昇した送信電力レベルでMACフ
レームのうちの少なくともBCCH及びFCCHを送信
するために、基地局が常に同じ送信電力レベルを用い
る。この結果、変化し、上昇する電力レベルにシステム
を合わせるためにさらに処理を行う必要はない。別法で
は、本発明の移動端末装置の調整手段は、任意の時間間
隔中に送信される、すなわち通常の送信電力で送信され
たMACフレームの電力レベルに対して相対的な値だけ
増加した上昇した送信電力レベルに処理手段を調整する
ように構成することもできる。その結果、上昇した送信
電力レベルは、通常の方法で制御された電力である通常
のMACフレームの電力レベルに適合することができ
る。いずれの場合でも、絶対又は相対的に上昇した電力
レベルはプリセットされるか、又は基地局から移動端末
装置に伝達されることができる。その際各情報を受信す
る移動端末装置は、それに応じてその処理に適応する。
【0023】基地局に対して上記したように、任意の時
間間隔が規則的な時間間隔である場合には、本発明の移
動端末装置の調整手段は、通常の(より低い)送信電力
で送信された所定数のMACフレームの後に、各MAC
フレームのうちの少なくともBCCH及びFCCHの上
昇した送信電力レベルにその処理手段を規則的に調整す
る。その結果、移動端末装置が、繰返し数又は通常の送
信電力で送信されるMACフレームの所定数及び上昇し
た電力レベルで送信を行う時点についての情報のみを必
要とするため、移動端末装置において複雑な処理形態を
必要としない。それゆえ移動端末装置は、現在の媒体ア
クセス制御フレーム番号及び繰返し数に基づいて規則的
な時間間隔を設定するための手段を備えることが好都合
である。この2つの情報により、移動端末装置がその受
信処理を送信レベルの変化に合わせ、受信した情報を適
切に確実に処理できるように、スケジューリングアルゴ
リズムが簡単に、かつ有効に実装できるようになる。そ
れにより繰返し数は固定され、移動端末装置及び基地局
に格納されることができるか、又は繰返し数は基地局か
ら移動端末装置に送信され、その結果システム要件に応
じて、繰返し数は時間毎に変更することもできる。
【0024】基地局がランダムな時間間隔で少なくとも
上昇した電力レベルのBCCH及びFCCHを送信する
場合には、本発明の移動端末装置の調整手段は、通常の
(より低い)送信電力でランダムに設定された数のMA
Cフレームを送信した後に、処理手段を、各MACフレ
ームの少なくともBCCH及びFCCHの上昇した送信
電力レベルに調整する。そのため移動端末装置は、ラン
ダム数と、個々の現在の媒体アクセス制御フレーム番号
と、繰返し数とに基づいてランダムな時間間隔を設定す
るための設定手段を備える場合もある。このようにし
て、移動端末装置のスケジューリングアルゴリズムは基
地局のスケジューリングアルゴリズムに簡単かつ有効な
方法で合せることができ、変化する電力レベルに対して
受信処理が確実に正確な調整を行うようにする。それに
より移動端末装置は、スケジュールアルゴリズムのため
にいずれも基地局から受信したランダム数及び現在のM
ACフレーム番号、並びに繰返し数を用いる。繰返し数
は時間毎に変更可能なように基地局から受信するか、又
は固定され、移動端末装置及び基地局に格納されるかの
いずれかである。
【0025】上記いずれの場合でも、すなわち上昇した
送信電力での少なくともBCCH及びFCCHの送信が
規則的な場合、ランダムな場合のいずれでも、上昇した
電力レベルで少なくともBCCH及びFCCHを送信す
る直前に、基地局が対応する報知情報を送信する場合に
は、移動端末装置にスケジューリングアルゴリズムを実
装することを完全に回避することができる。この場合に
は、本発明による移動端末装置は、上昇した送信電力レ
ベルで少なくともBCCH及びFCCHを送信する前
に、少なくともBCCH及びFCCHがそれぞれ上昇し
た送信電力レベルで送信される各MACフレームの送信
時間並びにまた電力レベルに関する情報を検出し、その
情報を調整手段に供給するための検出手段を備えること
が好都合である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は、添付の図面に関連する
好ましい実施形態により、以下のより詳細な記載におい
て説明される。
【0027】図1〜図6では、任意の時間間隔後に繰返
し、1つ又は複数の連続したMACフレーム内の少なく
ともBCCH及びFCCHを送信することに関する種々
の可能性が、送信電力対時間のダイヤグラムに(diagra
m)おいて示される。
【0028】図示される送信電力方式は、各セル内の無
線通信システムに基づいてアクセスポイント又は基地局
から1つ又は複数の移動端末装置に送信される、一連の
MACフレーム、すなわち媒体アクセス制御フレームの
例である。従って本発明は特に、ローカルエリアネット
ワーク、すなわち例えば50m〜100mの近距離で、
例えば約2msの持続時間を有するMACフレームのユ
ーザ情報及び制御情報を送信するシステムにおける無線
送信に関する。
【0029】図1〜図6に示される例では、1つのMA
Cフレームはダウンリンクセクション及びアップリンク
セクションを含み、ダウンリンクセクションはBCC
H、FCCH及びダウンリンクデータを含み、アップリ
ンクセクションはアップリンクデータ及びRACHを含
むことができる。BCCH(報知制御チャネル)及びF
CCH(フレーム制御チャネル)は、セル内の各基地局
を介してそのシステムにアクセスするための手順を行う
新しいユーザ、すなわち移動端末装置に情報を報知す
る。例えばFCCHは、RACH(ランダムアクセスチ
ャネル)への最初のランダムアクセスを何時、如何に行
うかについての情報を提供する。本発明によるMACフ
レームはダウンリンクトラフィックのみを有する場合も
あることに留意されたい。本発明に従って任意の時間間
隔後に上昇した電力レベルで行われる送信は、その時間
間隔中に送信されたダウンリンクデータと比べて、上昇
した電力レベルで行われるダウンリンクデータの送信に
のみ関係する。図1〜図6には、同じ低レベルの送信電
力を有する長い一連の連続したMACフレームが示され
る。通常の低レベルの送信電力で送信されたこれらのM
ACフレームは、移動端末装置から測定された送信電力
に基づいて、例えば低速又は準静的な電力制御により電
力制御される。移動端末装置からの各情報は、通常通り
に送信されたMACフレーム、すなわちそのダウンリン
クセクションの送信電力を制御するために対応する基地
局において用いられ、それにより現在最も伝送条件の悪
い稼働中の移動端末装置に良好な接続を提供することが
できる利用可能な最も低い送信電力が用いられる。
【0030】新しい移動端末装置が基地局にアクセスで
きるようにするために、さらに基地局は、任意の時間間
隔後に上昇した電力レベルで、1つ又は複数の連続した
MACフレーム、すなわちそのダウンリンクセクション
の少なくともBCCH及びFCCHを送信する。任意の
時間間隔は規則的な時間間隔であり、それは移動端末装
置が、上昇した送信電力で1つ又は複数のMACフレー
ムのうちの少なくともBCCH及びFCCHを規則的に
送信することを意味しているか、又は任意の時間間隔を
ランダムに選択することができ、その場合には基地局が
上昇した送信電力で不規則に1つ又は複数のMACフレ
ームのうちの少なくともBCCH及びFCCHを送信す
る。上昇した送信電力のレベルは絶対送信電力レベル
か、又は任意の時間間隔中に送信されるMACフレーム
の通常の電力レベルに対して繰返し設定されることがで
きる。第1の場合には、1つ又は複数のMACフレーム
のうちの少なくともBCCH及びFCCHは、所定の値
を有する著しく上昇した送信電力で送信される。第2の
場合には、上昇した送信電力レベルは、通常通りに低速
で制御された送信電力で送信されるMACフレームの電
力レベルにプリセットされた電力レベルステップを加え
ることによりその都度計算されることになる。いずれの
場合においても、基地局は、システム要件に応じて絶対
又は相対値を変更でき、その変更した値を移動端末装置
に知らせることができる。
【0031】図1は、本発明による伝送方式の第1の例
を示しており、その場合基地局が、上昇した送信電力で
1つのMACフレームのBCCH及びFCCHのみを送
信する。上昇した送信電力でBCCH及びFCCHを送
信した後、同じMACフレームのダウンリンクデータ
が、低速又は準静的な電力制御方式で設定された通常の
電力レベルで送信される。4MACフレームの長さを有
する時間間隔Δt1の後、第5のMACフレームのBC
CH及びFCCHが上昇した送信電力で再び送信され
る。
【0032】図2では、本発明による伝送方式の第2の
例が示される。この第2の例では、基地局が上昇した送
信電力で2つの連続するMACフレームBCCH及びF
CCHを送信する。これら2つのMACフレームのダウ
ンリンクデータは、その時間間隔中に通常の送信電力レ
ベルで送信が行われる他のMACフレームと同様に通常
の送信電力で送信される。3MACフレームの長さを有
する時間間隔Δt2の後、第4及び第5のMACフレー
ムのBCCH及びFCCHが再び上昇した送信電力レベ
ルで送信される。2つの連続したMACフレーム内に上
昇した送信電力で送信することは、新しい移動端末装置
が各セルに、より高い確率で入るとともに、さらに著し
く干渉の危険性を低減するという利点を有している。4
MACフレーム及び3MACフレームの図1及び図2に
おいて一例を与える時間間隔は、実際の応用形態では、
より長く、例えば各セルの送信条件に応じて128〜2
56MACフレーム又はそれ以上になるように選択され
る場合もあることに留意されたい。
【0033】図3は、本発明による送信方式の第3の例
を示しており、その場合1つのMACフレームの全ダウ
ンリンクセクションが上昇した送信電力で送信される。
ここで図1及び図2と比較した利点は、BCCH、FC
CH及び全ダウンリンクトラフィックが上昇した送信電
力で送信されるため、基地局の送信電力が、MACフレ
ームのダウンリンクセクション内で変更されなくてもよ
いという点である。アップリンクセクション、すなわち
同じMACフレーム内の移動端末装置から基地局へ送信
される情報は、必ずしも同じ上昇した送信電力を有する
必要はないが、使用されるアップリンク電力制御方式に
応じて別の方法で電力制御されることもできる。7MA
Cフレームの長さを有する時間間隔Δt3の後に、第8
のMACフレームのダウンリンクセクションが、時間間
隔Δt3中に送信される7MACフレームに比べて上昇
した送信電力で再び送信される。
【0034】図4では、本発明による伝送方式の第4の
例が示されており、その場合には2つの連続するMAC
フレームの全ダウンリンクセクションが上昇した送信電
力で送信される。これらの2つの連続するMACフレー
ムのアップリンクセクションは必ずしも同じく上昇した
送信電力を有する必要はないが、それぞれ用いられるア
ップリンク電力制御方式に応じて設定された送信電力で
送信される。同じことが、図示される全ての他の例及び
本発明により網羅される全ての他の例にも当てはまる。
32MACフレームの長さを有する時間間隔Δt4の後
に、次の2つのMACフレーム、すなわちそのダウンリ
ンクセクションが上昇した送信電力で再び送信される。
時間間隔Δt4中に送信されるそのMACフレームは、
通常の低速又は準静的な電力制御方式により設定される
送信電力で送信される。
【0035】既に上に記載したように、上昇した電力レ
ベルで行う送信間の時間間隔は、規則的に設定される
か、又はランダムに設定されるかのいずれかであことが
できる。図1〜図4に示される例では、時間間隔Δt
1、Δt2、Δt3、Δt4は、その後に上昇した電力
レベルによる送信が行われる時間間隔として規則的に用
いられるようになる。一方、これらの時間間隔の長さ
は、基地局に実装されたスケジューリングアルゴリズム
に従って設定されることもできる。これらのスケジュー
リングアルゴリズムは例えば、各時間間隔を設定するた
めに、又は上昇した電力レベルで送信する時点を選択す
るために疑似ランダム数発生器を用いることもできる。
図5では、そのような方式のための一例が示されてお
り、1つのMACフレームのダウンリンクセクション
が、規則的に又はランダムに設定された時間間隔で上昇
した送信電力で送信される。第1の時間間隔Δt5は1
8MACフレームの長さを有し、第2の時間間隔Δt6
は11MACフレームの長さを有する。これらの規則的
な時間間隔の長さの計算は、疑似ランダム数PRN、現
在のMACフレーム番号FN及びMACフレーム電力上
昇のための基本的な繰返し数のような繰返し数Nに基づ
いて行われる。現在のMACフレーム番号FN及び基本
的な繰返し数Nを用いて、フレーム分割数FDNを計算
しており、その値は、上昇した送信電力を有するMAC
フレームの基本的な割当てを記述する。図5に示される
例において用いられる計算方式は、(FN%N)=FD
Nであり、言い換えると、FN(mod)N=FDNで
ある。図5に示される例では、基本的な繰返し数Nは1
6である。FDNが0に等しく(FN%N=0)なる度
に、現在の疑似ランダム数PRNが読み出され、上昇し
た電力レベルで送信されることになるMACフレーム番
号を得るために現在のMACフレーム番号FNに加えら
れる。疑似ランダム数PRNを発生させるために、例え
ば一連の疑似ランダム数を生成する線形帰還シフトレジ
スタを用いることができる。
【0036】上記の図1〜図5では、既に接続されてい
る移動端末装置により決定された有効なセルサイズの外
側に位置する新しい移動端末装置を接続可能にするため
に、上昇した送信電力レベルで1つ又は複数のMACフ
レームの少なくともBCCH及びFCCHを送信するこ
とを記載してきた。基地局に既に接続されている移動端
末装置は、基地局と最悪の接続状態の移動端末装置との
間の送信条件を基にして用いられる送信電力を決定する
通常の低速又は準静的の電力制御方式に基づいて基地局
との通信を行う。さらに離れているか、又はさらに悪い
アクセス条件で接続する新しい移動端末装置は、BCC
H及びFCCHの送信電力があまりにも低いことに起因
して、その基地局にアクセスできないことになり、従っ
て、上記のように基地局が少なくともBCCH及びFC
CHを上昇した電力レベルで送信するまで、基地局から
の信号を受信し続けなければならない。
【0037】しかしながら基地局に既に接続されている
移動端末装置は、MACフレームの受信した送信電力に
その受信処理を調整しなければならない。通常の条件下
では、低速又は準静的電力制御方式により、移動端末装
置は、受信処理を非常に低速に変化する送信電力に自動
的に調整できるようになる。本発明に従えば、1つ又は
複数のMACフレームの少なくともBCCH及びFCC
Hが、任意の時間間隔後に著しく上昇した送信電力レベ
ルで送信されるため、既に接続されている移動端末装置
は、この著しく上昇した送信電力に対処できなければな
らない。通常の条件下では、突然上昇した電力レベルが
受信され、対応する情報を処理及び使用できない場合に
は、移動端末装置の受信処理は失敗するであろう。
【0038】それゆえ既に接続されている移動端末装置
は、本発明による上昇した電力レベルでの送信が生じる
時点についての情報を持たなければならない。1つの実
現可能な方法では、上昇した電力レベルで送信される時
間間隔の長さ又はその時点を判定するためのスケジュー
リングアルゴリズムが基地局及び移動端末装置において
用いられ、移動端末装置が常に、上昇した電力レベルが
予想されるのが何時かを正確に知らなければならない。
そのために、基地局及び移動端末装置のスケジューリン
グアルゴリズムは、例えば同期したタイマ等により同期
しなければならない。
【0039】図6に関連して説明されるさらに別の実現
可能な方法では、移動端末装置に知らせるために上昇し
た電力レベルでMACフレーム内の少なくともBCCH
及びFCCHを送信する前に、及び上昇した電力レベル
の受信が予想される際に、基地局は、短時間に、例えば
いくつかのMACフレームで移動端末装置にその報知情
報を送信する。この方式を用いる場合、基地局は、上昇
した電力レベルでの送信のスケジューリングの全制御を
有しており、移動端末装置はスケジューリング回路及び
スケジューリング回路のための同期回路を有する必要は
ない。それゆえ、基地局からの上昇した電力レベルの送
信が種々のシステム要件に適合することができ、端末装
置の複雑さ及び処理が著しく低減されるように、より柔
軟なスケジューリングが達成される。
【0040】図6に示される例では、移動端末装置に上
昇した電力レベルで送信する前に、基地局は例えば、B
CCH又はFCCH又はMACフレームの任意の他の不
可欠な通信制御チャネルにおいて報知情報を送信する。
そのため報知情報は、報知情報を含むMACフレームに
対して上昇した電力レベルを有するMACフレームの開
始位置、開始時点並びにまた電力レベルに関する情報を
含む場合がある。例えば、報知情報は、開始位置が次の
MACフレームであるか、又は2MACフレーム遅れで
あるか等を報知することができる。さらに報知情報は、
上昇した電力レベルで送信された連続したMACフレー
ムの数、例えば1MACフレーム、2MACフレーム等
を含むこともできる。また報知情報は、1つ又は複数の
MACフレームのうちのBCCH及びFCCHのみが上
昇した電力レベルで送信されるか、又は各MACフレー
ムの全ダウンリンクセクションが上昇した電力レベルで
送信されるかを示す情報を含むこともできる。また報知
情報は、例えば報知情報を含むMACフレームに関する
絶対電力レベル値又は相対電力レベル値のような、上昇
した電力レベルで送信されるMACフレームの電力レベ
ルに関する情報を含む場合もある。上記のように、上昇
した電力レベルで送信されるMACフレームの電力レベ
ルは、例えば+21dBmの絶対値、又は通常通りに送
信されたMACフレームのために用いられる通常の電力
レベルに対して6dBのような相対値のいずれでもよ
い。
【0041】報知情報は、不可欠な通信制御チャネル、
例えばBCCH、FCCH又は必要な場合にのみ送信さ
れる、例えば低速BCCHのような拡張BCCHのメッ
セージとして含まれることが好都合である。通常これら
の不可欠な通信制御チャネルは最も信頼性のある送信方
式を用いて送信され、それゆえ信頼性の高く安定した情
報交換を確実にし、移動端末装置が上昇した送信電力レ
ベルで対応できるようにすることが重要である。報知情
報のメッセージフォーマットはメッセージ識別子を含
み、報知情報、例えば2ビットに含まれる上昇した電力
で送信されるMACフレームの相対又は絶対開始位置、
例えば2ビットに含まれる上昇した電力で送信される連
続したMACフレームの数、上昇した電力で送信される
MACフレームの相対又は絶対電力レベル、並びにまた
MACフレームのBCCH及びFCCHのみ、又は全ダ
ウンリンクセクションのいずれが電力上昇するかを示
す、例えば1ビットの情報を識別することができる。
【0042】図7は本発明による基地局1の第1の実施
形態のブロック図を示す。基地局1は非常に簡単である
が、規則的な時間間隔で上昇した電力レベルを有する1
つ又は複数のMACフレームのうちの少なくともBCC
H及びFCCHを送信する有効な例である。基地局1は
MACフレーム発生器2と、カウンタ3と、増幅器4
と、アンテナ5とを備える。増幅器4は例えばHFアッ
プコンバータの一部である。カウンタ3は、MACフレ
ーム発生器2で生成され、増幅器4で増幅された全MA
Cフレームをカウントする。カウンタ3がカウンタイベ
ントを、例えば8番目のMACフレーム毎に知らせる度
に、各MACフレームに対して上昇した電力レベルを用
いることを増幅器4に指示する。全ての他のMACフレ
ームは、通常の低速又は準静的な電力制御機構により決
定された通常の(より低い)送信電力に増幅され、送信
される。増幅器4ににおいて用いられる上昇した送信電
力レベルは、絶対電力レベル、例えばプリセットされた
最大電力レベルであるか、又は増幅器4は、プリセット
された電力レベル量を現在用いられている電力レベルに
加えるかのいずれかである。基地局1と通信を行う移動
端末装置はさらに、電力レベルを規則的に上昇するため
に基地局1のカウンタ3に用いられる繰返し数を知って
おり、そのためには受信処理を上昇した電力レベルに調
整できるようにするために基地局1と同期することのみ
が必要である。そうでない場合には、基地局1が、カウ
ンタ3に用いられる繰返し数情報を移動端末装置に送信
し、移動端末装置が上昇した電力レベルで送信するため
にそれぞれ用いられる繰返し数を知り、対応して同期し
た後に受信処理をこの繰返し数に調整できるようにす
る。別の実現可能性は、移動端末装置に上昇した電力レ
ベルで送信する直前に、図6に関連して説明したよう
に、基地局1が報知情報を送信することである。この場
合には、移動端末装置は繰返し数についての情報を必要
としないが、受信した報知情報に基づいて受信処理を調
整することができる。そのような移動端末装置の一例
が、図13に関して図示及び説明される。
【0043】図8は、本発明による基地局10の第2の
実施形態のブロック図を示す。基地局10は、規則的な
時間間隔で上昇した電力レベルで1つ又は複数のMAC
フレームのうちの少なくともBCCH及びFCCHを送
信するように構成される。それにより、上昇した電力レ
ベルで送信が行われる規則的な時間間隔又は規則的な時
点が、各現在のMACフレーム番号FN及び繰返し数N
に基づいて計算される。
【0044】基地局10は、クロック信号を生成するた
めのフレームクロック発生器11と、生成され、送信さ
れるMACフレームのための連続数を生成するためのフ
レームカウンタ12とを備える。さらに基地局10は、
各送信MACフレームのためのBCCH及びFCCHを
生成するためのBCCH/FCCH発生器13と、BC
CH/FCCH発生器13において生成されたBCCH
及びFCCHが供給されるMACフレーム発生器14と
を備える。MACフレーム発生器14は、例えばHFア
ップコンバータの一部である増幅器15に生成されたM
ACフレームを供給しており、無線通信システムの1つ
又は複数の移動端末装置に増幅されたMACフレームを
アンテナ19を介して送信する。
【0045】さらに基地局10は、演算回路16、比較
器17及び電力設定回路18を有する電力制御回路を備
える。演算回路16は、フレームカウンタ12及び繰返
し数Nから現在のMACフレーム番号を供給され、演算
FN%N、言い換えるとFN(mod)Nを実行する。
この演算結果は、比較器17に供給され、この結果を数
0と比較する。演算回路16からの演算結果が0である
場合、すなわち現在のMACフレーム番号が繰返し数N
により割り切れる場合には、比較器17は電力設定回路
18に肯定信号を出力する。そうでない場合には、比較
器17は電力設定回路18に否定信号を出力する。電力
設定回路18は比較器17から肯定信号を受信する度
に、高電力情報を増幅器15に出力し、現在のMACフ
レーム(又はこのフレームの少なくともBCCH及びF
CCH)に対してより高い電力レベルが用いられるべき
であることを示す。そうでない場合には、電力設定回路
18は、低電力情報を増幅器15に出力し、各MACフ
レームに対して、各低速又は準静的電力制御機構により
設定されるような通常の(より低い)電力が用いられる
べきであることを示す。高電力レベルは、絶対電力レベ
ル、例えばシステムのプリセットされた最大電力レベル
であるか、又は例えばプリセットされた電力レベルステ
ップを加えることにより、通常のMACフレームに対し
て現在用いられている電力レベルを基に相対的に設定さ
れた電力レベルのいずれかであることができる。
【0046】基地局10と通信を行う移動端末装置は、
受信処理を、規則的に送信される上昇した電力レベルに
調整できなければならない。それゆえ、移動端末装置は
演算回路16、比較器17及び電力設定回路18を有す
る電力制御回路と同じスケジューリングアルゴリズムを
用いるべきであり、特に上昇した電力レベルが予想され
るはずの時点を判定できるように同じ演算FN%N=0
を用いなければならない。この場合には、2つのスケジ
ューリング機構の同期も必要である。そのような移動端
末装置の一例が図11に関して図示及び説明される。
【0047】一方、基地局はさらに、例えば図6に関し
て説明されるように、上昇した電力レベルで実際に送信
する直前に上昇した電力レベルの送信を報知するため
に、移動端末装置に送信されることになる報知情報を提
供するための報知情報発生器9を備えることができる。
報知情報発生器9はBCCH/FCCH発生器13に接
続され、報知情報が、上昇した電力レベルでMACフレ
ームを送信する直前に送信されるMACフレームのBC
CH及びFCCHに実装できるようにする。上昇した電
力レベルで送信を行うスケジュールを知ることができる
ようにするために、報知情報発生器9は、演算回路1
6、比較器17及び電力設定回路18を有する電力制御
回路にも接続できなければならない。例えば上昇した電
力でMACフレームを送信するための規則的な時間間隔
が10MACフレームの長さを有し、報知情報発生器9
が常に上昇した電力で送信される最後のMACフレーム
の8MACフレーム後に報知情報を生成かつ実装できる
ように、報知情報発生器9が、上昇した電力で送信され
る最後のMACフレームのために報知情報を送信する時
点を計算することができる。
【0048】図9では、本発明による基地局20の第3
の実施形態が示される。基地局20は、規則的に又はラ
ンダムに設定された時間間隔で、1つ又は複数のMAC
フレームのうちの少なくともBCCH及びFCCHを送
信するように構成される。それにより、基地局20は図
5に関して記載されたようなスケジューリング演算を行
うための演算回路27、比較器28、加算回路29、比
較器30及び電力設定回路31を有する電力制御回路を
備える。基地局20は、フレームクロックを生成するた
めのフレームクロック発生器21と、MACフレームの
ための連続数を生成するためのフレームカウンタ23
と、疑似ランダム数を発生させるための疑似ランダム発
生器22とを備える。疑似ランダム発生器22は例え
ば、図10に示されるような線形帰還シフトレジスタで
あることができる。
【0049】さらに基地局20は送信されることになる
MACフレーム用のBCCH及びFCCHを生成するた
めのBCCH/FCCH発生器24を備える。BCCH
/FCCH発生器24において生成されるBCCH及び
FCCHは、MACフレーム発生器25に供給され、M
ACフレーム発生器25は、BCCH/FCCH発生器
24からのBCCH及びFCCHを、増幅器26におい
て増幅され、無線通信システムの1つ又は複数の移動端
末装置にアンテナ32を介して送信されることになるM
ACフレームに組み込む。増幅器26は例えばHFアッ
プコンバータの一部である。基地局20の電力制御回路
は、演算FN%Nを実行するための演算回路27を備え
ている。ただしFNはフレームカウンタ23において生
成されるMACフレーム番号であり、Nは基本繰返し数
である。演算回路27において実行される演算の結果
は、図5に関して説明されたフレーム分割数FDNであ
り、比較器28に供給され、数0と比較される。比較結
果が肯定される場合、すなわち数FDNが0に等しい場
合には、比較器28は加算回路29に肯定信号を出力
し、その後加算回路29が、現在のMACフレーム番号
FNと、疑似ランダム発生器22からの現在の疑似ラン
ダム数とを加算する。加算結果は比較器30に供給さ
れ、比較器30が、加算回路29からの合計出力を現在
のMACフレーム番号と比較する。現在のMACフレー
ム番号FNが加算回路29からの合計出力に等しい場合
には、比較器30が電力設定回路31に肯定信号を出力
し、この場合は、増幅器26がより高い電力を使用する
こと、すなわち送信される現在のMACフレーム(又は
このフレームの少なくともBCCH及びFCCH)に対
する送信電力を上昇することを指示している。そうでな
い場合には、比較器30は、電力設定回路31に否定信
号を出力し、増幅器26が、現在のMCフレームに対し
て通常の(より低い)送信電力を用いることを指示す
る。図5に図示及び説明される計算例は、繰返し数N=
16に基づく。
【0050】繰返し数Nは、プリセットされた固定値で
あることができるか、又はシステム要件に従って変更さ
れてもよい。基地局20と通信を行う移動端末装置は、
受信処理を不規則に上昇した送信電力に調整できるよう
にするために、基地局20の演算回路27、比較器2
8、加算回路29、比較器30及び電力設定回路31を
有する電力制御回路と同じスケジューリングアルゴリズ
ムを実行しなければならない。それにより、繰返し数N
は基地局20及び対応する移動端末装置の両方にプリセ
ットされ、固定されることができるか、又は繰返し数N
が変化する場合には、基地局20は、移動端末装置のス
ケジューリングが変化する繰返し数Nを受け入れること
ができるように、対応する移動端末装置に繰返し数Nを
送信しなければならない。同じことが基地局20におい
て用いられる疑似ランダム数にも当てはまり、同様に移
動端末装置に送信されるようになる。別の実現可能性
は、同じ一連の疑似ランダム数を生成できるように、移
動端末装置にも、基地局20の疑似ランダム発生器22
に相当する疑似ランダム発生器を設けることである。当
然この場合には、移動端末装置と基地局との間で同期が
とられ、基地局20が、疑似ランダム発生器の各開始数
を移動端末装置に知らせなければならない。
【0051】別の実現可能性は、基地局20に報知情報
発生器33を設けることであり、報知情報発生器33
が、BCCH又はFCCH、又は任意の他の不可欠な通
信制御チャネル、例えば、各移動端末装置に上昇した電
力レベルの発生を通知する送信されたMACフレームの
SBCCH(低速BCCH)において報知情報を生成か
つ提供する。この実現可能性は、図6に関してさらに説
明される。さらに報知情報発生器33の基本機能は、基
地局10の報知情報発生器9の機能に対応する。報知情
報は、受信する移動端末装置がそれに応じて受信処理を
調整できるように、上昇した送信電力でMACフレーム
の少なくともBCCH及びFCCHが送信される直前に
基地局20から送信される。それゆえ報知情報発生器3
3は、上昇した電力(又はその電力レベル)でMACフ
レームが送信される時点を知る必要があり、そのため基
地局20の演算回路27、比較器28、加算回路29、
比較器30及び電力設定回路31を有する電力制御回路
に接続されなければならない(しかしながらこの接続は
明瞭にするための図示されていない)。基地局20と通
信し、受信する移動端末装置の一例が、図13に関して
図示及び説明される。
【0052】図5から明らかになるように、疑似ランダ
ム発生器22により生成される最も大きな数、例えばこ
の例では最大数7より大きな基本繰返し数N(この場合
にはN=16)を使用することにより、上昇した電力レ
ベルでの送信間で、ある最小の時間間隔が確保されてい
る。これにより一方では、他のシステムと干渉する危険
性を最小限にすることができ、また一方では基地局にア
クセスしようとする新しい移動端末装置が、上昇した電
力を有する少なくともBCCH及びFCCHが受信され
るまでにあまりにも長い時間待たずに済むようにでき
る。
【0053】図10は、線形帰還シフトレジスタの形を
とる疑似ランダム発生器22の位置例のブロック図を示
す。図示されるシフトレジスタ22の機能は、多項式S
(x)=X3+X+1により表すことができる。図のシ
フトレジスタ22を用いる場合、全23−1=7の疑似
ランダム数を生成することができる。最初にシフトレジ
スタ22のタブX3、X2、X1をロードした後、各ク
ロックサイクル後に新しい数が生成される。最初にロー
ドする値は、1、2、...7(0以外)でなければな
らない。生成された数はX1+2xX2+4xX3であ
り、それゆえ1〜7の間にある。禁止状態「0」を用い
て、例えば、任意の時間間隔内に送信される電力レベル
を著しく上昇することなく、通常の低速又は準静的電力
制御機構を用いるMACフレームの送信に対するフォー
ルバックを通知することができる。
【0054】図示されるシフトレジスタ22は、X3−
X2−X1として表される配列、すなわち001、01
1、111、110、101、010、100、00
1、011、111...で表される数を生成し、その
場合、数はX1+2xX2+4xX3で計算され、シフ
トレジスタ22は一連の数、1、3、7、6、5、2、
4、1、3、7...を出力する。
【0055】上記のように、基地局20の疑似ランダム
発生器として用いられるシフトレジスタ22は、各MA
Cフレームに対する新しい疑似ランダム数PRNを生成
する。その後、各MACフレームに対して、演算FN%
Nが実行される。この演算結果が0である場合には、現
在の疑似ランダム数が読み出され、上昇した電力で送信
されることになるフレームのMACフレーム番号が、F
N+PRNとして計算される。その後、現在のMACフ
レーム番号が計算された数に等しい場合には、現在のM
ACフレームが上記のように上昇した電力で送信され
る。それにより、各MACフレームに対して疑似ランダ
ム発生器22により生成される疑似ランダム数PRN
が、各MACフレームのBCCH及びFCCHにおいて
受信中の移動端末装置に送信され、移動端末装置には対
応するスケジューリングアルゴリズムが実装されてお
り、受信処理が上昇した電力レベルに調整可能なように
する。対応する移動端末装置は図12に関して図示及び
記載される。その利点は、基地局及び対応する移動端末
装置が、互いから独立して電力上昇MACフレームに対
するスケジュールを生成することができ、それにより移
動端末装置が、MACフレームが上昇した電力レベルで
送信されるか、又はそうでない各場合に、MACフレー
ムにおいて受信されたBCCH及びFCCHに基づいて
いつでもそのパターンを生成できることである。
【0056】図7、図8及び図9に示される基地局は、
システム要件に従って上昇した電力レベル値を変更し、
対応する情報を移動端末装置に送信するように構成され
ることに留意されたい。
【0057】図11は、本発明による移動端末装置40
の第1の実施形態を示す。移動端末装置40は、例えば
図7に示される基地局1又は図8に示される基地局10
のように、規則的な時間間隔で上昇した電力で、1つ又
は複数のMACフレームのうちの少なくともBCCH及
びFCCHを送信する基地局と通信するように構成され
る。移動端末装置40は、基地局から無線通信システム
に基づく情報を受信するためのアンテナ41とHFダウ
ンコンバータ42とを備える。さらに移動端末装置40
は、受信した情報を処理するための情報処理回路43を
備え、例えば復調器、インターリーブ解除処理(デイン
ターリーブ処理)部等を備えることもできる。さらに移
動端末装置40は、受信情報の上昇した電力に情報処理
回路43を調整するための電力調整回路46を備える。
これを実現するために、電力調整回路46は、現在のM
ACフレーム番号FNと繰返し数Nとに基づいて規則的
な時間間隔を設定するために設定回路44、45に接続
される。設定回路44、45は、演算FN%Nを実行す
る演算回路44を備える。この演算結果は比較器45に
供給され、比較器45は演算結果を数0と比較する。F
N%Nが0に等しい場合には、比較器45は電力調整回
路46に肯定信号を出力し、情報処理回路43が上昇し
た電力レベルに適応しなければならないことを指示す
る。そうでない場合には、比較器45は電力調整回路4
6に否定信号を出力し、情報処理回路43において調整
を行わなくてもよいことを指示する。この場合には、情
報処理回路43において、通常通りに電力制御されたM
ACフレームのみが待たれ、処理されなければならな
い。
【0058】繰返し数Nは、プリセットされ、演算回路
44に格納されることができるか、又は例えば基地局8
のような各基地局から移動端末装置40により受信され
ることができるかのいずれかである。現在のMACフレ
ーム番号FNは、各基地局から送信される各MACフレ
ームのBCCH及びFCCHにそれぞれ含まれる。受信
したMACフレームの現在のMACフレーム番号は、例
えば移動端末装置40の対応する検出回路により検出さ
れ、演算回路44に供給されることもできる。さらに、
移動端末装置40の設定回路44、45及び電力調整回
路46は、スケジューリング機構が互いに対して適当に
調整できるように、対応する基地局に同期しなければな
らない。
【0059】図12は、本発明による移動端末装置50
の第2の実施形態を示す。移動端末装置50は、規則的
な又は疑似ランダムな時間間隔で上昇した送信電力で各
基地局からの1つ又は複数のMACフレームの少なくと
もBCCH及びFCCHを受信するように構成される。
各基地局は例えば図9に関して図示及び説明される。移
動端末装置50は、各基地局からMACフレームを受信
するためのアンテナ51及びHF復調器52を備える。
さらに移動端末装置50は、受信した情報を処理するた
めの、例えば復調器、デインターリーブ処理等のような
情報処理回路53を備える。情報処理回路53の受信処
理を規則的に上昇した送信電力に調整できるようにする
ために、さらに移動端末装置は情報処理回路53を上昇
した送信電力に調整するための電力調整回路58を備え
る。ランダム、すなわち不規則な時間間隔で送信電力が
上昇するため、さらに移動端末装置はランダムな時間間
隔を設定するための設定回路54〜57を備える。こう
して設定回路54〜57は、例えば基地局22のような
対応する基地局において実行されるスケジューリング動
作に対応してスケジューリング動作を実行する。そのた
め、設定回路54〜57は、各基地局で生成され、送信
された疑似ランダムPRN数及び各MACフレームのB
CCH及びFCCHにおいて送信される現在のMACフ
レーム番号FNを用いる。さらに設定回路54〜57
は、各基地局と同じ基本繰返し数Nを用いており、この
基本繰返し数Nは、固定又はプリセットされ、それゆえ
各移動端末装置50に格納されるか、又は基本繰返し数
Nを可変に設定できるように各基地局で送受信できる。
【0060】移動端末装置50の設定回路は、演算FN
%Nを実行するための演算回路54を備える。演算結果
は比較器55に供給され、比較器55がその演算結果を
数0と比較する。演算回路54からの演算結果が0であ
る場合には、比較器55は加算回路56に肯定信号を出
力し、加算回路56が現在のMACフレーム番号FN
を、現在のMACフレーム番号のための各疑似ランダム
数PRNに加える。加算結果は比較器57に供給され、
比較器57がその加算結果を現在のMACフレーム番号
と比較する。加算回路56からの加算結果が現在のMA
Cフレーム番号に等しい場合には、比較器57は電力調
整回路58に肯定信号を出力し、それに応じて電力調整
回路58が情報処理回路53において実行される受信処
理を、各MACフレームの上昇した電力レベルに調整す
る。そうでない場合には、比較器57は否定信号を出力
し、電力調整回路58が、調整動作を実行しないように
指示する。それゆえ移動端末装置50の設定回路54〜
57は、図5に関して図示及び記載されたのと同じスケ
ジューリング演算を実行し、その結果移動端末装置50
が、その受信処理を不規則な時間間隔で上昇した電力レ
ベルの受信に適応させることができる。
【0061】図13には、本発明による移動端末装置6
0の第3の実施形態が示される。移動端末装置60は、
例えば図6に関して説明されたように、実際に上昇した
電力レベルで送信する前に、報知情報を受信するように
構成される。移動端末装置60は、対応する基地局から
MACフレームを受信するためのアンテナ61及びHF
ダウンコンバータ62を備える。受信したMACフレー
ムは、例えば復調器、デインターリーブを備える情報処
理回路63において処理される。さらに移動端末装置6
0は、上昇した電力を有する1つ又は複数のMACフレ
ームのうちの少なくともBCCH及びFCCHの送信時
間並びにまた電力レベルを示す報知情報を検出するため
の検出回路65を備える。その後この報知情報は電力調
整回路64に供給され、電力調整回路64は検出回路6
5から肯定信号を受信する場合に、それに応じて情報処
理回路63において実行される受信処理を上昇した電力
レベルに調整する。そうでない場合には、電力調整回路
64は、情報処理回路63において実行される処理に対
する調整動作を行わない。こうして移動端末装置60
は、図8に示される基地局10の報知情報発生器9及び
図9に示される基地局20の報知情報発生器33により
提供される報知情報を受信するように構成される。図1
1及び図12に示される実施形態に比べると、移動端末
装置60は非常に少ない処理しか必要とせず、そのため
消費電力も少ない。検出回路65は、上昇した電力レベ
ルで送信を行う前に送信される報知情報を受信するよう
に構成され、上昇した電力レベル送信される電力レベル
及び連続するMACフレーム数、上昇した開始時点のよ
うな対応して含まれる情報を読み出し、それに応じて電
力調整回路64を制御する。
【0062】各基地局が上昇した電力の値を変更するよ
うに構成される場合には、図11、図12及び図13に
示される移動端末装置は、そのような基地局から送信さ
れる対応する情報を検出するための回路を備え、各調整
回路がその検出した情報を用いて、処理回路を調整す
る。
【0063】図7、図8及び図9に関して図示及び記載
された基地局及び図11、図12及び図13に関して図
示及び記載された移動端末装置は、本発明を記載し、理
解するために必要かつ重要な構成要素のみを示している
ことに留意されたい。しかしながら、無線通信システム
においては、基地局及び移動端末装置それぞれのための
全てのさらに必要な、既知の構成要素が与えられなけれ
ばならない。しかしながら本記載では、これらの構成要
素の記載は明瞭にするために省略されている。
【0064】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、稼働中の
移動端末装置にのみ送信範囲を制限することなくダウン
リンク情報の送信電力制御を利用可能にする基地局と、
移動端末装置と、無線通信システムの通信方法を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上昇した電力レベルでMACフレーム内のBC
CH及びFCCHを送信する第1の例を示す図である。
【図2】上昇した電力レベルで2つの連続したMACフ
レーム内のBCCH及びFCCHを送信する第2の例を
示す図である。
【図3】上昇した電力レベルでMACフレーム内の全ダ
ウンリンクセクションを送信する第3の例を示す図であ
る。
【図4】上昇した電力レベルで2つの連続したMACフ
レーム内のダウンリンクセクションを送信する第4の例
を示す図である。
【図5】上昇した電力レベルで1つのMACフレームの
送信間の不規則な時間間隔を計算するための一例を示す
図である。
【図6】上昇した電力レベルで2つの連続したMACフ
レームを送信する前に、MACフレームに対する報知情
報を送信する一例を示す模式図である。
【図7】本発明による基地局の第1の実施形態を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明による基地局の第2の実施形態を示すブ
ロック図である。
【図9】本発明による基地局の第3の実施形態を示すブ
ロック図である。
【図10】図9に示される第3の実施形態において用い
られるランダム数発生器を実施するための一例を示すブ
ロック図である。
【図11】本発明による移動端末装置の第1の実施形態
を示すブロック図である。
【図12】本発明による移動端末装置の第2の実施形態
を示すブロック図である。
【図13】本発明による移動端末装置の第3の実施形態
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 基地局、2 MACフレーム発生器、3 カウン
タ、4 増幅器、5 アンテナ、9 報知情報発生器、
10 基地局、11 フレームクロック発生器、12
フレームカウンタ、13 BCCH/FCCH発生器、
14 MACフレーム発生器、15 増幅器、16 演
算回路、17 比較器、18 電力設定回路、19 ア
ンテナ、20 基地局、21 フレームクロック発生
器、22 疑似ランダム発生器、23 フレームカウン
タ、24 BCCH/FCCH発生器、 25 MAC
フレーム発生器、26 増幅器、27 演算回路、28
比較器、 29 加算回路、30 比較器、31 電
力設定回路、40 移動端末装置、41 アンテナ、4
2 HFダウンコンバータ、43 情報処理回路、44
演算回路、45 比較器、46 電力調整回路、50
移動端末装置、51アンテナ、52 HF復調器、53
情報処理回路、54 演算回路、55 比較器、56
加算回路、57 比較器、58 電力調整回路、60
移動端末装置、61 アンテナ、62 HFダウンコ
ンバータ、63 情報処理回路、64電力調整回路、6
5 検出回路、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボンケ、ラルフ ドイツ連邦共和国、ディー−70736 フェ ルバッハ、シュトゥットゥガルター シュ トラーセ 106、シュトゥットゥガルト テクノロジーセンター、ソニー インター ナショナル(ヨーロッパ) ゲゼルシャフ ト ミット ベシュレンクテル ハフツン グ内 (72)発明者 ドレ、トーマス ドイツ連邦共和国、ディー−70736 フェ ルバッハ、シュトゥットゥガルター シュ トラーセ 106、シュトゥットゥガルト テクノロジーセンター、ソニー インター ナショナル(ヨーロッパ) ゲゼルシャフ ト ミット ベシュレンクテル ハフツン グ内 (72)発明者 コンシャック、ティノ ドイツ連邦共和国、ディー−70736 フェ ルバッハ、シュトゥットゥガルター シュ トラーセ 106、シュトゥットゥガルト テクノロジーセンター、ソニー インター ナショナル(ヨーロッパ) ゲゼルシャフ ト ミット ベシュレンクテル ハフツン グ内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信システムの1つ又は複数の移動
    端末装置と通信を行うための基地局において、 上記通信システムの媒体アクセス制御フレーム内の情報
    を送信するための送信手段と、 各媒体アクセス制御フレーム内の少なくとも報知制御チ
    ャネル及びフレーム制御チャネルの送信電力が、任意の
    時間間隔後に、上記時間間隔中に送信される他の媒体ア
    クセス制御フレームの送信電力レベルに比べて上昇した
    送信電力レベルに上昇するように上記送信手段の送信電
    力を制御するための電力制御手段と、 を備えることを特徴とする無線通信システムの基地局。
  2. 【請求項2】 上記上昇した送信電力レベルが上記通信
    システムの絶対送信電力レベルであることを特徴とする
    請求項1に記載の無線通信システムの基地局。
  3. 【請求項3】 上記上昇した送信電力レベルが、上記任
    意の時間間隔中に送信される媒体アクセス制御フレーム
    の電力レベルに対して相対的に設定されることを特徴と
    する請求項1に記載の無線通信システムの基地局。
  4. 【請求項4】 上記任意の時間間隔が、上記電力制御手
    段により設定される規則的な時間間隔であり、上記送信
    手段が、より低い送信電力で送信される所定数の媒体ア
    クセス制御フレームの後に、上記上昇した送信電力レベ
    ルで規則的に、各媒体アクセス制御フレームのうちの少
    なくとも報知制御チャネル及びフレーム制御チャネルを
    送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の無線通信システムの基地局。
  5. 【請求項5】 上記電力制御手段が、現在の媒体アクセ
    ス制御フレーム及び繰返し数に基づいて上記規則的な時
    間間隔を設定することを特徴とする請求項4に記載の無
    線通信システムの基地局。
  6. 【請求項6】 上記送信手段が、上記通信システムの上
    記1つ又は複数の移動端末装置に上記繰返し数を送信す
    ることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム
    の基地局。
  7. 【請求項7】 各媒体アクセス制御フレームの送信時間
    並びにまた電力レベルに関する情報を提供するための手
    段を備え、上記各媒体アクセス制御フレームの少なくと
    も報知情報チャネル及びフレーム制御チャネルが上記上
    昇した送信電力レベルで送信され、上記送信手段が、上
    記上昇した送信電力レベルで少なくとも上記報知情報チ
    ャネル及びフレーム制御チャネルをそれぞれ送信する前
    に、上記通信システムの上記1つ又は複数の移動端末装
    置に上記情報を送信することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載の無線通信システムの基地局。
  8. 【請求項8】 上記任意の時間間隔が、上記電力制御手
    段により設定されるランダムな時間間隔であり、上記送
    信手段が、より低い送信電力で送信されるランダムに設
    定された数の媒体アクセス制御フレームの後に、各媒体
    アクセス制御フレームのうちの少なくとも報知制御チャ
    ネル及びフレーム制御チャネルを送信することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信シ
    ステムの基地局。
  9. 【請求項9】 送信されることになる各媒体アクセス制
    御フレームのためのランダム数を生成するためのランダ
    ム数生成手段を備え、上記電力制御手段が、上記ランダ
    ム数と、各現在の媒体アクセス制御フレーム番号と、繰
    返し数とに基づいて上記ランダムな時間間隔を設定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信システムの
    基地局。
  10. 【請求項10】 上記送信手段が、上記通信システムの
    上記1つ又は複数の移動端末装置に上記繰返し数を送信
    することを特徴とする請求項9に記載の無線通信システ
    ムの基地局。
  11. 【請求項11】 各媒体アクセス制御フレームの送信時
    間並びにまた電力レベルに関する情報を提供するための
    手段を備え、上記各媒体アクセス制御フレームの少なく
    とも報知情報チャネル及びフレーム制御チャネルが上記
    上昇した送信電力レベルで送信され、上記送信手段が、
    上記上昇した送信電力レベルで少なくとも上記報知情報
    チャネル及びフレーム制御チャネルをそれぞれ送信する
    前に、上記通信システムの上記1つ又は複数の移動端末
    装置に上記情報を送信することを特徴とする請求項8又
    は9に記載の無線通信システムの基地局。
  12. 【請求項12】 無線通信システムの基地局と通信を行
    うための移動端末装置において、 上記通信システムの媒体アクセス制御フレーム内の情報
    を受信するための受信手段と、 受信した情報を処理するための処理手段と、 上記受信した情報の送信電力に上記処理手段を調整する
    ための調整手段と、 を備え、各媒体アクセス制御フレーム内の少なくとも報
    知情報チャネル及びフレーム制御チャネルの送信電力
    が、任意の時間間隔後に、上記任意の時間間隔中に送信
    される他の媒体アクセス制御フレームの送信電力レベル
    に比べて上昇した送信電力レベルに上昇することを特徴
    とする無線通信システムの移動端末装置。
  13. 【請求項13】 上記調整手段が、上記通信システムの
    絶対送信電力レベルである上昇した送信電力レベルに上
    記処理手段を調整するように構成されることを特徴とす
    る請求項12に記載の無線通信システムの移動端末装
    置。
  14. 【請求項14】 上記調整手段が、上記任意の時間間隔
    中に送信される媒体アクセス制御フレームの電力レベル
    に対して相対的な値だけ上昇した送信電力レベルに上記
    処理手段を調整するように構成されることを特徴とする
    請求項12に記載の無線通信システムの移動端末装置。
  15. 【請求項15】 上記任意の時間間隔が規則的な時間間
    隔であり、上記調整手段が、より低い送信電力で送信さ
    れる所定数の媒体アクセス制御フレームの後に、各媒体
    アクセス制御フレームのうちの少なくとも報知制御チャ
    ネル及びフレーム制御チャネルの上昇した送信電力レベ
    ルに上記処理手段を規則的に調整することを特徴とする
    請求項12乃至14のいずれか1項に記載の無線通信シ
    ステムの移動端末装置。
  16. 【請求項16】 現在の媒体アクセス制御フレーム番号
    と繰返し数とに基づいて上記規則的な時間間隔を設定す
    るための手段を備えることを特徴とする請求項15に記
    載の無線通信システムの移動端末装置。
  17. 【請求項17】 上記繰返し数が上記通信システムの基
    地局から受信されることを特徴とする請求項16に記載
    の無線通信システムの移動端末装置。
  18. 【請求項18】 上記任意の時間間隔がランダムな時間
    間隔であり、上記調整手段が、より低い送信電力で送信
    されるランダムに設定された数の媒体アクセス制御フレ
    ームの後に、各媒体アクセス制御フレームのうちの少な
    くとも報知制御チャネル及びフレーム制御チャネルの上
    昇した送信電力レベルに上記処理手段を調整することを
    特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の
    無線通信システムの移動端末装置。
  19. 【請求項19】 上記ランダム数、各現在の媒体アクセ
    ス制御フレーム及び繰返し数に基づいて上記ランダムな
    時間間隔を設定するための設定手段を備えることを特徴
    とする請求項18に記載の無線通信システムの移動端末
    装置。
  20. 【請求項20】 上記繰返し数が上記通信システムの基
    地局から受信されることを特徴とする請求項19に記載
    の無線通信システムの移動端末装置。
  21. 【請求項21】 各媒体アクセス制御フレームの送信時
    間並びにまた電力レベルに関する情報を検出し、上記情
    報を上記調整手段に供給するための検出手段を備え、上
    記媒体アクセス制御フレームのうちの少なくとも報知制
    御チャネル及びフレーム制御チャネルが、上記上昇した
    送信電力レベルでそれぞれ送信する前に、上記上昇した
    送信電力レベルで送信されることを特徴とする請求項1
    2乃至15、又は18のいずれか1項に記載の無線通信
    システムの移動端末装置。
  22. 【請求項22】 無線通信システムの基地局と1つ又は
    複数の移動端末装置との間で通信を行う通信方法におい
    て、 情報が上記通信システムの媒体アクセス制御フレームに
    おいて送受信され、 また各媒体アクセス制御フレーム内の少なくとも報知制
    御チャネル及びフレーム制御チャネルが、任意の時間間
    隔後に、上記時間間隔中に送信される他の媒体アクセス
    制御フレームの送信電力レベルに比べて上昇した送信電
    力レベルに上昇する、 ことを特徴とする無線通信システムの通信方法。
  23. 【請求項23】 上記上昇した送信電力レベルが、上記
    通信システムの絶対送信電力レベルであることを特徴と
    する請求項22に記載の無線通信システムの通信方法。
  24. 【請求項24】 上記上昇した送信電力レベルが、上記
    時間間隔中に送信される媒体アクセス制御フレームの電
    力レベルに対して相対的な値だけ上昇することを特徴と
    する請求項22に記載の無線通信システムの通信方法。
  25. 【請求項25】 上記任意の時間間隔が規則的な時間間
    隔であり、各媒体アクセス制御フレームのうちの少なく
    とも報知制御チャネル及びフレーム制御チャネルが、所
    定数の媒体アクセス制御フレームがより低い送信電力で
    送信された後に、上記上昇した送信電力レベルで規則的
    に送信されることを特徴とする請求項22乃至24のい
    ずれか1項に記載の無線通信システムの通信方法。
  26. 【請求項26】 上記規則的な時間間隔が現在の媒体ア
    クセス制御フレーム番号及び繰返し数に基づいて設定さ
    れることを特徴とする請求項25に記載の無線通信シス
    テムの通信方法。
  27. 【請求項27】 上記任意の時間間隔がランダムな時間
    間隔であり、各媒体アクセス制御フレームのうちの報知
    制御チャネル及びフレーム制御チャネルが、ランダムに
    設定された数の媒体アクセス制御チャネルがより低い送
    信電力で送信された後に送信されることを特徴とする請
    求項22乃至24のいずれか1項に記載の無線通信シス
    テムの通信方法。
  28. 【請求項28】 ランダム数が各媒体アクセス制御フレ
    ームに対して生成され、上記ランダムな時間間隔が上記
    ランダム数、各現在の媒体アクセス制御フレーム番号及
    び繰返し数に基づいて設定されることを特徴とする請求
    項27に記載の無線通信システムの通信方法。
  29. 【請求項29】 少なくとも報知制御チャネル及びフレ
    ーム制御チャネルが上記上昇した送信電力レベルで送信
    される各媒体アクセス制御フレームの送信時間並びにま
    た電力レベルに関する情報が、上記上昇した送信電力レ
    ベルで少なくとも報知制御チャネル及びフレーム制御チ
    ャネルをそれぞれ送信する前に上記通信システムの上記
    1つ又は複数の移動端末装置に送信されることを特徴と
    する請求項21乃至28のいずれか1項に記載の無線通
    信システムの通信方法。
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