JP2001059463A - 高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ - Google Patents

高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ

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JP2001059463A
JP2001059463A JP11292109A JP29210999A JP2001059463A JP 2001059463 A JP2001059463 A JP 2001059463A JP 11292109 A JP11292109 A JP 11292109A JP 29210999 A JP29210999 A JP 29210999A JP 2001059463 A JP2001059463 A JP 2001059463A
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pressure
oil
passage
poppet valve
fuel injection
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Toshitaka Minami
利貴 南
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高圧インジェクタの油圧オイルの通路部分を空
気が溜まり難い構造にして、高速回転、高油温、高油圧
時においても安定した燃料噴射が可能な高圧燃料噴射装
置の高圧インジェクタを提供する。 【解決手段】高圧燃料噴射装置に使用するコモンレール
式高圧燃料噴射装置用の高圧インジェクタにおいて、増
圧ピストン34に至る高圧油通路32と、ポペットバルブ23
が閉弁している時に作動オイルOが排出されるドレン通
路37との間の中空部33に面して設けられた円弧状凹部33
aに対して、この円弧状凹部33aの上部部分を閉塞し、
高圧油通路32から戻る作動オイルOを円弧状凹部33aの
下部側を経由して中空部33に円滑に流入するように案内
し、作動オイルO中に発生する気泡が高圧インジェクタ
10内に溜まるのを防止する閉塞部材2を配設して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用内燃機関等
の高圧燃料噴射装置に使用する高圧インジェクタに関す
るものである。より詳細には、高圧オイルにより増圧ピ
ストンを駆動して燃料を増圧することにより燃料噴射を
行う高圧インジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関の燃料噴射装置の一つ
に、図10に示すような電子制御システム50・油圧シス
テム60・燃料システム70の各システムで構成される電子
制御油圧駆動式高圧燃料噴射装置がある。
【0003】この高圧燃料噴射装置の電子制御システム
50は、エンジン回転数センサNe、アクセル開度Ac
c、エンジン冷却液温Tc等の各種の検出信号をコント
ローラ(ECM:エレクトリック・コントロール・モジ
ュール)51で受けて、最適な燃料噴射量と噴射時期を演
算し、油圧システム60や燃料システム70を制御して、燃
料が最適な噴射量と噴射時期で噴射されるように制御し
ている。
【0004】また、油圧システム60は、燃料システム70
の高圧インジェクタ(燃料噴射ノズル)10,10Aを作動
させる作動オイルOを供給するシステムであり、オイル
パン64の作動オイルOをエンジンオイルポンプ65で吸い
上げてオイルフィルター66を通過させてから高圧オイル
ポンプ61によりオイルレール油圧制御バルブ63でオイル
圧を調整しながらオイルレール(高圧オイルマニホール
ド)62に高圧の作動オイルを蓄積する。
【0005】また、燃料システム70は、燃料タンク72の
燃料Fを燃料ポンプ74によって吸い上げて高圧インジェ
クタ10,10Aに供給し噴射させると共に、燃焼室に噴射
されなかった燃料Fを燃料タンク72に戻す役割をしてい
る。
【0006】この電子制御油圧駆動式高圧燃料噴射装置
で使用される従来技術の高圧インジェクタ10Aは、図1
1に示すように、上部から順にソレノイド部20と油圧通
路部30Aと燃料通路部40とから構成されている。
【0007】そして、燃料噴射の指令をコントローラ51
から受けると、ソレノイド部20はソレノイド21を駆動し
て、ポペットバルブ23を開弁して高圧オイルOの通路で
ある入口側油圧通路31と高圧油通路32との間を連通さ
せ、この高圧オイルOにより、増圧ピストン34とプラン
ジャ35と増圧室44で構成される燃料ポンプを作動させ
て、増圧室44の燃料Fを加圧し、この加圧によりニード
ル弁47を持ち上げてノズル孔15aから燃料Fを燃焼室の
噴射する。
【0008】また、燃料噴射停止の指令を受けて、ソレ
ノイド21への電流が切れるとポペットスプリング24の付
勢力によりポペットバルブ23が下がり閉弁して、増圧ピ
ストン34への高圧油通路32と入口側油圧通路51とが遮断
されるので、増圧ピストン34がリータンスプリング36の
付勢力で戻り、燃料Fの圧力が減少し、ノズルスプリン
グ46の付勢力によりニードル弁47がノズル孔15aを閉止
するので、燃料Fの噴射が停止する。
【0009】そして、このポペットバルブ23の下降と共
に、図13に示すように、ポペットバルブ23の上部切欠
き部23aとポペットスリーブ25の開口部とが通じ、中空
部33内の油圧が大気に開放される。
【0010】この時に増圧ピストン34を押圧していた高
圧(例えば20MPa)の作動オイルOが大気圧(OM
Pa)に減圧されるため、この作動オイルOの中から気
泡が発生する。この減圧に伴う気泡は高回転、高油温、
高油圧の時に特に発生し易い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高圧インジェクタ10Aにおいては、図12〜図14に示
すように、中空部33の外周部に、かつ、高圧油通路32の
上部には、この高圧油通路32より大径に形成された円弧
状凹部33aが形成される。この円弧状凹部33aは、高圧
油通路32を形成する加工のために必要不可欠な逃げ加工
空間である。
【0012】また、この高圧油通路32は、増圧ピストン
34を押圧するために、迅速に高圧オイルOを供給する必
要があるために、ある程度の通路断面積が必要で比較的
大きな径となり、個数も複数カ所(図示した例では4か
所)設けられる。そのため、この中空部33の外周部に開
口して形成される円弧状凹部33aも比較的大きな空間を
形成することになる。
【0013】そして、この空間33aの上部には、キャッ
プボディ12が被せられ、また、内周側にはポペットスリ
ーブ25やシール材26が配置されるので、高圧油通路32の
上部の円弧状凹部33aには、天井部と上部側面が塞がれ
たポケット状の空間部分(隙間部分)4が形成されてし
まうことになる。この空間部分4は上側が閉塞されてい
るため作動オイルOの減圧で発生する気泡の溜まり場と
なってしまう。
【0014】この空間部分4に気泡が溜まると、気泡の
圧縮性により増圧ピストン34を押圧する作動オイルOの
圧力が緩和されてしまうので、所定の圧力で押圧できな
くなり、適正な燃料噴射を行えず、作動不良となるとい
う問題がある。
【0015】また、気泡が高圧インジェクタ10Aの内部
に溜まり、繰り返し加圧と減圧を受けると騒音の原因に
もなる。
【0016】しかも、作動オイルOは、図13に示すよ
うに、ソレノイド21への通電が終了した時のみ中空部33
からドレン通路37に排出されるが、それ以外の時及びそ
れ以外の経路から漏れ出ることを防止する必要があり、
更に、高圧インジェクタ10A自体はコンパクトで、高圧
に耐え、製造及び組み立て容易な構造が要求されてい
る。そのため、この高圧油通路32の上部に円弧状凹部33
aを設ける構造の変更も難しいという問題がある。
【0017】更に、マイナス25℃等の極低温でのエン
ジン始動に際しては、作動オイルOの粘性が高くアメ状
になるため、円弧状凹部33aから中空部33へ流れる作動
オイルOの流れが悪化し、燃料噴射が安定して行うのが
難しいという問題もある。
【0018】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的は、高圧インジェクタの油圧オ
イルの通路部分を空気が溜まり難い構造にして、高速回
転、高油温、高油圧時においても安定した燃料噴射が可
能な高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタを提供するこ
とにある。
【0019】また、本発明の更なる目的は、高圧インジ
ェクタの油圧オイルの通路部分を粘性が高い油圧オイル
でも円滑に通過し易い構造にして、極低温時におけるエ
ンジンの始動の際しても、安定した燃料噴射が可能な高
圧燃料噴射装置の高圧インジェクタを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するための高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタは、次
のように構成される。 1)高圧燃料噴射装置に使用し、ポペットバルブを開閉
制御するソレノイドを有するソレノイド部と、燃料を増
圧室を経由してニードル弁に供給する燃料通路部と、ポ
ペットバルブの開閉によって前記増圧室の燃料を加減圧
する増圧ピストンがある押圧室に至る高圧油通路を有す
る油圧通路部とからなり、前記油圧通路部は、ポペット
バルブとポペットスプリングを収容し、かつ、ポペット
バルブの閉弁時にポペットスリーブの開口部を経由して
ドレン通路に通じる中空部と、ポペットバルブの延長線
上に配置された前記増圧ピストンと前記押圧室と前記中
空部に連通する高圧油通路と、燃料噴射後の作動油を前
記高圧油通路を介して前記中空部に通じる通路とを有し
て形成されると共に、前記中空部の外周部、かつ、前記
高圧油通路の上部に円弧状凹部を有する高圧燃料噴射装
置の高圧インジェクタであって、前記高圧油通路に連通
する前記円弧状凹部の上部に、前記中空部の外周面に面
一になるように閉塞し、かつ、前記高圧油通路から戻る
作動オイルを下側から中空部に円滑に流入するように案
内する閉塞部材を配設して構成される。 2)そして、この高圧燃料噴射装置が、電子制御油圧駆
動式燃料噴射装置である場合により一層の効果を発揮で
きる。 3)更に、前記閉塞部材を、前記円弧状凹部に嵌合し、
前記中空部の周壁と連続する面を有する柱状体で形成す
ると共に、この柱状体の下部を切り欠いて前記高圧油通
路に略連続する傾斜面を設けて形成することにより、よ
り一層、作動オイルの流れが円滑になるので、気泡はこ
のオイル流れと共にインジェクタの外部に排出され易く
なる。
【0021】つまり、高圧噴射装置の高圧インジェクタ
において、増圧ピストンに高圧オイルを供給する高圧油
通路の上部の円弧状凹部である隙間部分に閉塞部材を挿
入して、気泡が溜まり易い部分を無くして、気泡がオイ
ルと共に円滑にドレン通路より外部に排出できるように
して、気泡が高圧インジェクタ内に溜まることを防止す
る構造に形成したものである。
【0022】以上の構成によれば、燃料を増圧するため
に使用される作動オイルが減圧された時に発生する気泡
は、円滑に高圧インジェクタの外部に排出されるので、
気泡が発生し易い、高速回転、高油温、高油圧時におい
ても、気泡によるトラブルを回避しながら安定した燃料
噴射を行うことができる。
【0023】特に、気泡の滞留により不安定になり易い
高油温時のアイドル運転 時や小噴射量時の燃料噴射に
おいても安定した燃料噴射が得られる。 4)更に、上記の高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ
において、前記ポペットバルブの開弁時に前記閉塞部材
の下部の前記傾斜面に対向する部位で、かつ、前記ポペ
ットバルブのシール部より上方の部位に、前記ポペット
バルブの開弁時に流入する作動オイルの流れを前記傾斜
面側に向ける段部を形成して構成する。 5)あるいは、上記の高圧燃料噴射装置の高圧インジェ
クタにおいて、前記ポペットバルブの開弁時に前記閉塞
部材の下部の前記傾斜面に対向する部位で、かつ、前記
ポペットバルブのシール部より上方の部位に、前記ポペ
ットバルブの開弁時に流入する作動オイルの流れを前記
傾斜面側に向ける切欠き凹部を形成して構成する。 6)また、上記の高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ
において、前記閉塞部材の前記傾斜面の、前記ポペット
バルブの開弁時に前記段部又は前記切欠き凹部に対向す
る部位に、流れ受け凹部を形成する。
【0024】つまり、ポペットバルブのシート面に段部
又は切欠き凹部を、そして、更には、傾斜面側に流れ受
け凹部を設けることにより、低温時で作動オイルの粘性
が高く、油の流れが円滑になり難い状況でも、作動オイ
ルが押圧室側へ円滑に流れるような形状に形成して、極
低温時におけるエンジン始動の際の燃料噴射の安定性の
向上を図る。
【0025】この効果は、特に、油がアメの様な状態に
なるマイナス25℃程度の極低温時に大きな効果を奏す
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態の高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタについ
て説明する。 〔電子制御油圧駆動式高圧燃料噴射装置〕最初に、本発
明の実施の形態の高圧インジェクタを使用する高圧燃料
噴射装置について説明する。
【0027】本発明の実施の形態で使用する高圧インジ
ェクタは、図10に示すような電子制御システム50・油
圧システム60・燃料システム70の各システムで構成され
る電子制御油圧駆動式高圧燃料噴射装置で使用される。
【0028】この高圧燃料噴射装置の電子制御システム
50は、エンジン回転数センサ52やアクセルポジションセ
ンサ53やエンジン冷却液温センサ54等からのエンジン回
転数センサNe、アクセル開度Acc、エンジン冷却液
温Tc等の各種の信号をコントローラ(ECM:エレク
トリック・コントロール・モジュール)51で受けて、こ
れらの入力信号から最適な燃料噴射量と噴射時期を演算
し、油圧システム60や燃料システム70を制御して、エン
ジンの全運転領域で燃料が最適な噴射量と噴射時期で噴
射されるように制御している。
【0029】また、油圧システム60は、高圧オイルポン
プ61、オイルレール(高圧オイルマニホールド)62、オ
イルレール油圧制御バルブ63等で構成され、燃料システ
ム70の高圧インジェクタ(燃料噴射ノズル)10を作動さ
せる作動オイルOを供給するシステムであり、オイルパ
ン64の作動オイルOをエンジンオイルポンプ65で吸い上
げてオイルフィルター66を通過させたから高圧オイルポ
ンプ61によりオイルレール62に高圧の作動オイルOを蓄
積する。この時にコントローラ51の指令信号によりオイ
ルレール油圧制御バルブ63を制御してオイル圧を調整す
る。
【0030】また、燃料噴射システム70は、燃料タンク
72の燃料Fを燃料ポンプ74によって燃料フィルター73を
通過させて吸い上げて高圧インジェクタ10に供給する。
高圧インジェクタ10で燃焼室に噴射されなかった燃料F
は、オリフィス75を経て燃料タンク72に戻る。 〔高圧インジェクタの構成〕そして、本発明の実施の形
態である高圧インジェクタ10は、図1に示すように、上
部から順にソレノイド部20と油圧通路部30と燃料通路部
40とから構成されている。
【0031】このソレノイド部20は、キャップボディ12
と高圧インジェクタ本体11の上部に配置され、エンジン
コントローラ(ECM:エレクトリックコントロールモ
ジュール)51によって操作されるソレノイド21と、この
ソレノイド21の通電時に吸い付けられるアーマチャ22
と、このアーマチャ22に連結し、油圧通路部30の油圧通
路31,32の間を開閉するポペットバルブ23と、このポペ
ットバルブ23を閉弁方向に付勢するポペットスプリング
24を有して構成される。
【0032】次に、油圧通路部30は、高圧インジェクタ
本体11の内部に、入口側油圧通路31と、高圧油通路32
と、中空部33と、円弧状凹部33aの通路とドレン通路37
を有して構成され、この入口側油圧通路31は、高圧オイ
ルポンプ61で昇圧された作動オイルOを蓄えたオイルレ
ール62に連通し、高圧油通路32は、ポペットバルブ23を
経てポペットバルブ23の延長線上に配置された増圧ピス
トン34の押圧室38に至るように構成される。
【0033】また、中空部33は、ポペットバルブ23とポ
ペットスプリング24を収容し、かつ、ポペットバルブ23
の閉弁時にポペットスリーブ39の開口部を経由してドレ
ン通路37に通じ、円弧状凹部33aの通路は、燃料噴射後
の作動油Oを高圧油通路30を介して前記中空部33に通
じ、更に、ドレン通路37は作動油をオイルパン64に排出
するように構成される。
【0034】そして、ソレノイド21のON・OFFに従
ってポペットバルブ23を作動させて入口側油圧通路31と
高圧油通路32の間を連通したり閉じたりし、連通時に
は、高圧オイルOを押圧室38に流入させて増圧ピストン
34を押圧し、リターンスプリング36の付勢力に抗してこ
の増圧ピストン34に連動するプランジャ35を駆動して、
燃料通路部40の増圧室44内の燃料Fを増圧する。
【0035】燃料通路部40は、ケース13の内部に形成さ
れており、燃料ポンプ74から供給される燃料Fを燃料入
口部41からノズルチップ15のノズル孔15aに導くため
の、燃料通路42、逆止弁43、増圧室44、燃料圧通路45を
有して形成されている。また、ノズル本体14にはノズル
孔48aを開閉するニードル弁(針弁)47がノズルスプリ
ング46にノズル孔15aの閉孔方向に付勢されて配置され
ている。
【0036】そして、燃料圧通路45を通過する燃料Fに
対して、増圧ピストン34及びプランジャ35の移動によっ
て増圧室44で燃料Fを増圧し、この増圧された高圧の燃
料Fにより、ニードル弁47をノズルスプリング46に抗し
て移動させ、高圧の燃料Fをノズル孔15aから噴射する
ように構成されている。 〔中空部と閉塞部材〕以上のような高圧インジェクタ10
において、本発明では、ドレン通路37に連通する中空部
33に対して、特別の工夫をしている。
【0037】即ち、この中空部33は、図1及び図2に示
すように、この中空部33の外周部、かつ、高圧油通路30
の上部に4個の円弧状凹部33aを有して形成されるが、
この円弧状凹部33aは、高圧油通路32を形成するための
加工上の都合上から、高圧油通路32の上部に、この高圧
油通路32より大径に形成される。
【0038】なお、この高圧油通路32及び円弧状凹部33
aの個数は4個に限定されず、必要に応じて一個でも、
その他の個数でもよい。
【0039】この円弧状凹部33aの上部には、キャップ
ボディ12が被せられ、また、内周部にはポペットスリー
ブ25と、このポペットスリーブ25とドレン通路37を有す
るキャップボデイ12の間をシールするシール材26が配置
されるので、高圧油通路32の上部の円弧状凹部33aに、
天井部と上部側面が塞がれたポケット状の空間部分(隙
間部分)が形成される。
【0040】この高油圧通路32に連通する円弧状凹部33
aの上部の閉鎖空間部分を埋めるために、キャップボデ
ィ12を被せる前に、中空部33の外周面に面一になるよう
な閉塞部材2を上から挿入して配設し、空間部分を閉塞
する。
【0041】この閉塞部材2は、図3に示すように、円
2bを別の円弧2dで切り欠いた弧状の断面2aを有す
る柱状体2で形成すると共に、この柱状体2の下部を切
り欠いて傾斜面2cを設けた形状、即ち、月型円の柱状
体の下部分を斜めにカットした形状に形成される。この
傾斜面2cは、平面でも曲面でもよいが、高圧油通路32
に面する部分に配置され、高圧油通路32から戻る作動オ
イルOを下側から中空部33に円滑に流入するように案内
できる形状で形成する。
【0042】つまり、この閉塞部材2の配設により、高
圧油通路32に接続した円弧状凹部33aの上部の部分を閉
塞し、高圧油通路32から戻る作動オイルOを閉塞部材2
の傾斜面2cがある円弧状凹部33aの下部側を経由して
中空部33に円滑に流入するように案内し、作動オイルO
中に発生する気泡がこの高圧インジェクタ10内に溜まる
のを防止する。 〔ポペットバルブの段部又は切欠き凹部〕更に、図4及
び図5に示すように、この閉塞部材2の下部の傾斜面2
cに対向する、ポペットバルブ23のシール部23aより上
方の部位に、段部23c又は切欠き凹部23c’を形成す
る。この段部23cはシール部23aに沿って全周に設けら
れるが、切欠き凹部23c’は傾斜面2cに対向する部位
のみに設けられる。
【0043】この段部23c又は切欠き凹部23c’は、図
5(a)のポペットバルブ23が閉弁した状態では、シー
ル部23aが弁座23bと当接して作動オイルOを遮断する
ポペットバルブ23本来に機能を維持する必要があるの
で、このシール部23aより上方の部位に設ける。また、
図5(b)のポペットバルブ23が開弁した状態では、閉
塞部材2の傾斜面2cに対向する位置に配置されるよう
に段部23c又は切欠き凹部23c’を形成する。
【0044】この段部23cと切欠き凹部23c’の役割に
ついて説明すると、ポペットバルブ23の開弁時に、段部
23cや切欠き凹部23c’の無い図6に示す状態では、入
口側油圧通路31から流入する高圧オイルOの流入方向R
1が上向きのまま傾斜面2cに導かれるので、高圧油通
路32への流れR2よりも、中空部33への流れR3が強く
なり、低温時で作動オイルOの粘性が高い状態では、高
圧オイルOを押圧室38に円滑に流入させるのが難しくな
る。一方、図5(b)に示すように、段部23cや切欠き
凹部23c’がある場合には、入口側油圧通路31から流入
する高圧オイルOの流入方向R1をこの段部23c又は切
欠き凹部23c’の部分で上向き方向から水平方向に変換
して、傾斜面2cに導くことにより、高圧油通路32への
流れR2を強くして、高圧オイルOを押圧室38に円滑に
流入させることができる。
【0045】また、図7に示すように、柱状体2の下部
の傾斜面2cの上部の、ポペットバルブ23の開弁時に段
部23c又は切欠き凹部23c’に対向する部位に、流れ受
け凹部2dを形成し、この効果を増進する。この流れ受
け凹部2dは傾斜面2cの一部に形成しても、また、傾
斜面2c全体に形成してもよい。この断面形状は図7に
示す如く、傾斜面2c上部に水平面2e乃至水平に近い
傾斜面を有するような角部を有してもよいが、角部の代
わりに円弧等の曲線に形成するとより下向きの長らが発
生し易くなり効果的である。 〔作動〕次に、以上のような構成の高圧インジェクタ10
の作動について説明する。 〔噴射開始〕先ず、エンジン回転数Ne、アクセル開度
Acc及びエンジン冷却液温Tc等の入力信号によりエ
ンジンの運転状況を検出しているコントローラ(EC
M)51から、その運転状態に最適な信号が高圧インジェ
クタ10のソレノイド21に送られる。
【0046】このソレノイド21が通電されると、図8に
示すように、アーマチャ22が引き上げられ、このアーマ
チュア22に連結しているポペットベルブ23がポペットス
プリング24に抗して開弁し、高圧の作動オイルOが油圧
通路部30の入口側油圧通路31から高圧油通路32に流入す
る。
【0047】この高圧オイルOの流入により、増圧ピス
トン34が押し下げられ、この増圧ピストン34によって押
下げられたプランジャ35によって増圧室44の燃料Fが増
圧される。このとき、増圧される燃料Fの圧力は、高圧
オイルOの圧力に対して、増圧ピストン34の上部面積と
プランジャ35の下部面積との面積比分で増圧される。こ
の面積比は通常は約7倍で形成され、燃料Fは高圧オイ
ルO(約4〜20MPa)の約7倍に増圧される。
【0048】そして、この増圧された燃料F(約28〜
140MPa)によって、高圧インジェクタ10の先端のニ
ードル弁47が持ち上がりノズル穴15aから燃料Fを噴射
する。 〔噴射停止〕そして、コントローラ51からの通電が終了
すると、図9に示すように、ポペットスプリング24の付
勢力によりポペットバルブ23が閉じ、高圧オイルOが遮
断され、燃料Fは増圧ピストン34とプランジャ35はリタ
ーンスプリング36の付勢力により戻り、圧力が低下する
ので、ノズル孔15aはノズルスプリング46の付勢力によ
り戻ったニードル弁47により塞がれて、燃料Fの噴射が
停止する。
【0049】また、高圧オイルOが遮断されると同時に
中空部33とドレン穴37とが連通して、燃料Fの増圧に使
用された作動オイルOがドレン通路37より外部へ排出さ
れ、この排出に伴い、中空部33の圧力が急激に大気圧に
まで減圧されるので、作動オイルOから気泡が発生す
る。
【0050】しかしながら、中空部33の円弧状凹部33a
に閉塞部材2が配設されていて、この気泡の溜まり易い
部分が塞がれているので、この減圧により発生した気泡
は、中空部33内に溜まること無くドレン通路37より排出
される。 〔効果〕以上の構成の高圧燃料噴射装置の高圧インジェ
クタ10によれば、油圧通路部30の特に気泡が溜まり易い
部分である円弧状凹部33aの上部を閉塞部材2により塞
いで、気泡が溜まり易い部分を無くした構造に形成した
ので、増圧ピストン34を押圧した後の作動オイルOの減
圧時に発生する気泡をドレン通路37から作動オイルと共
に円滑に排出できる。
【0051】従って、減圧時に気泡が発生し易い高速運
転時や高油温の時であっても、気泡に邪魔されること無
く、安定した燃料噴射を行うことができる。
【0052】更に、閉塞部材2の下部の傾斜面2cに対
向する、ポペットバルブ23のシール部23aより上方の部
位に段部23c又は切欠き凹部23c’を形成し、あるい
は、更に、閉塞部材2の傾斜面2cに流れ受け凹部2d
を形成したので、ポペットバルブ23の開弁時に、入口側
油圧通路31から流入する高圧オイルOの流入方向R1を
この段部23c又は切欠き凹部23c’や流れ受け凹部2d
の部分で上向き方向から水平方向に変換して、傾斜面2
cに導くことにより、高圧油通路32への流れR2を強く
して、高圧オイルOを押圧室38に円滑に流入させること
ができる。
【0053】そのため、低温時で作動オイルOの粘性が
高く、流れが円滑になり難い状況でも、作動オイルOを
押圧室38側へ円滑に流すことができるので、例えば、マ
イナス25℃程度等の極低温におけるエンジン始動の際
でも、燃料噴射を安定して行うことができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高圧
燃料噴射装置の高圧インジェクタによれば、油圧通路の
気泡が溜まり易い部分に閉塞部材を配設し、気泡が溜ま
り易い部分が無い構造にしたので、増圧ピストンを押圧
した後の作動オイルの減圧時に発生する気泡をドレン通
路から円滑に排出できる。
【0055】従って、減圧時に気泡が発生し易い高速運
転時や高油温の時であっても、気泡に邪魔されること無
く、安定した燃料噴射を行うことができる。
【0056】また、気泡の滞留により不安定になり易い
高油温時のアイドル運転時や小噴射量時の燃料噴射にお
いても安定した燃料噴射が得られる。
【0057】更に、閉塞部材の下部の傾斜面に対向す
る、ポペットバルブのシール部より上方の部位に段部又
は切欠き凹部を形成したので、低温で作動オイルの粘性
が高い状況でも、作動オイルを押圧室側へ円滑に流すこ
とができ、極低温におけるエンジン始動の際でも、燃料
噴射を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る閉塞部材の配設状況を示す高圧イ
ンジェクタの上部の閉弁時の側断面図である。
【図2】本発明に係る閉塞部材の配設状況を示す高圧イ
ンジェクタ本体の上部部分の図であり、(a)は図1の
X−X線断面図で、(b)は側断面図である。
【図3】本発明に係る本発明に係る閉塞部材の形状の上
面と側面を示す図である。
【図4】本発明に係る本発明に係るポペットバルブの切
り欠き部を示す高圧インジェクタの上部部分の側断面図
である。
【図5】本発明に係る本発明に係るポペットバルブの段
部又は切欠き凹部を示す部分拡大側断面図であり、
(a)は閉弁時を、(b)は開弁時を示す。
【図6】本発明に係る本発明に係る段部や切欠き凹部を
備えないポペットバルブの開弁時のシール部を示す部分
拡大側断面図である。
【図7】本発明に係る本発明に係る閉塞部材の傾斜面に
設けた流れ受け凹部を示す部分拡大側断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の燃料噴射時の高圧インジ
ェクタの側断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の燃料噴射停止時の高圧イ
ンジェクタの側断面図である。
【図10】本発明に係る燃料噴射装置の各システムを示
す構成図である。
【図11】従来技術の高圧インジェクタの側断面図であ
る。
【図12】従来技術の中空部を示す高圧インジェクタの
上部の閉弁時の側断面図である。
【図13】従来技術の中空部を示す高圧インジェクタの
上部の部分拡大側断面図である。
【図14】従来技術の高圧インジェクタ本体の上部部分
の図であり、(a)は上面図で、(b)は側断面図であ
る。
【符号の説明】
2 閉塞部材 2c 傾斜面 2d 流れ受け凹部 15a ノズル孔 20 ソレノイド部 21 ソレノイド 23 ポペットバルブ 23a シール部 23c 段部 23c’切欠き凹部 30 油圧通路部 31 入口側油圧通路 32 高圧油通路 33 中空部 33a 円弧状凹部 34 増圧ピストン 37 ドレン通路 38 押圧室 40 燃料通路部 41 燃料入口部 42,45 燃料通路 44 増圧室 47 ニードル弁 62 オイルレール(コモンレール) F 燃料 O 作動オイル
フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC08 AC09 AD12 BA37 CA01T CA04T CA09 CA31 CA32U CC06T CC14 CC26 CD04 CD10 CD26 CD29 CD30 CE12 CE13 CE22 CE34 DB00 DB01 DB07 DB08 DB13 DC04 DC09 DC14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧燃料噴射装置に使用し、ポペットバ
    ルブを開閉制御するソレノイドを有するソレノイド部
    と、燃料を増圧室を経由してニードル弁に供給する燃料
    通路部と、ポペットバルブの開閉によって前記増圧室の
    燃料を加減圧する増圧ピストンがある押圧室に至る高圧
    油通路を有する油圧通路部とからなり、 前記油圧通路部は、ポペットバルブとポペットスプリン
    グを収容し、かつ、ポペットバルブの閉弁時にポペット
    スリーブの開口部を経由してドレン通路に通じる中空部
    と、ポペットバルブの延長線上に配置された前記増圧ピ
    ストンと前記押圧室と前記中空部に連通する高圧油通路
    と、燃料噴射後の作動油を前記高圧油通路を介して前記
    中空部に通じる通路とを有して形成されると共に、 前記中空部の外周部、かつ、前記高圧油通路の上部に一
    個以上の円弧状凹部を有する高圧燃料噴射装置の高圧イ
    ンジェクタであって、 前記高圧油通路に連通する前記円弧状凹部の上部に、前
    記中空部の外周面に面一になるように閉塞し、かつ、前
    記高圧油通路から戻る作動オイルを下側から中空部に円
    滑に流入するように案内する閉塞部材を配設したことを
    特徴とする高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記高圧燃料噴射装置は、電子制御油圧
    駆動式燃料噴射装置である請求項1に記載の高圧燃料噴
    射装置の高圧インジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記閉塞部材を、前記円弧状凹部に嵌合
    し、前記中空部の周壁と連続する面を有する柱状体で形
    成すると共に、この柱状体の下部を切り欠いて前記高圧
    油通路に略連続する傾斜面を設けた請求項1又は2に記
    載の高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記ポペットバルブの開弁時に前記閉塞
    部材の下部の前記傾斜面に対向する部位で、かつ、前記
    ポペットバルブのシール部より上方の部位に、前記ポペ
    ットバルブの開弁時に流入する作動オイルの流れを前記
    傾斜面側に向ける段部を形成した請求項3記載の高圧燃
    料噴射装置の高圧インジェクタ。
  5. 【請求項5】 前記ポペットバルブの開弁時に前記閉塞
    部材の下部の前記傾斜面に対向する部位で、かつ、前記
    ポペットバルブのシール部より上方の部位に、前記ポペ
    ットバルブの開弁時に流入する作動オイルの流れを前記
    傾斜面側に向ける切欠き凹部を形成した請求項3記載の
    高圧燃料噴射装置の高圧インジェクタ。
  6. 【請求項6】 前記閉塞部材の前記傾斜面の、前記ポペ
    ットバルブの開弁時に前記段部又は前記切欠き部凹部に
    対向する部位に、流れ受け凹部を形成した請求項3〜5
    のいずれかに記載の高圧燃料噴射装置の高圧インジェク
    タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017096216A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 高圧燃料供給ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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