JP2001058619A - フィルム部材の押し付け装置 - Google Patents

フィルム部材の押し付け装置

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JP2001058619A
JP2001058619A JP11235141A JP23514199A JP2001058619A JP 2001058619 A JP2001058619 A JP 2001058619A JP 11235141 A JP11235141 A JP 11235141A JP 23514199 A JP23514199 A JP 23514199A JP 2001058619 A JP2001058619 A JP 2001058619A
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Tadahiko Kanetani
忠彦 金谷
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Navitas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押し付け面が周囲の面より一段下がった面で
あってもその面の隅までフィルム部材を押し付けること
ができて、なおかつ、小さな圧力でしかも押し付け面に
対して均等な圧力でフィルム部材を押し付けることがで
きると共に、装置本体が大型化することのないフィルム
部材の押し付け装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 フィルム転写装置1において、押し付け
面91aが円弧面とされた扇形状の押し付け部材91
と、該押し付け部材91をワークXに押し付ける押し付
け位置とその上方の待機位置との間で昇降させる第1カ
ム機構20と、押し付け部材91を押し付け位置で水平
方向に駆動することにより該押し付け部材91をワーク
X上で転動させる第2カム機構30とを設け、かつ上記
第1,第2カム機構20,30とを作動させる単一のモ
ータ4を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や図柄等が塗
布、または印刷された転写フィルム、或は、一面に接着
剤が塗布されたラミネートフィルム等のフィルム部材を
物品の表面に押し付けて、転写作業やラミネート作業等
の所定の作業を行う押し付け装置に関し、転写技術やラ
ミネート技術等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フィルム部材の押し付け装置と
して、文字や図柄等でなる転写パターンを有する転写フ
ィルムを用いて、被転写物の表面に該転写パターンを転
写するフィルム転写装置が知られている。
【0003】この種の転写装置としては、例えば実開平
3-84154号公報に開示されているように、平板状
の転写盤を転写フィルムを介して被転写物の表面に垂直
に押し付けることにより、該転写フィルムに描かれた転
写パターンを被転写物の表面に転写する転写盤タイプ
と、実開平4-71246号公報に開示されているよう
に、転写ロールを転写フィルムを介して被転写物の表面
に沿って転動させながら押し付けることにより、該転写
フィルムに描かれた転写パターンを被転写物の表面に転
写する転写ロールタイプとに大別される。
【0004】ところで、上記の転写盤タイプの転写装置
の場合、転写盤を転写フィルムを介して被転写物の表面
に垂直に押し付けるので、転写面がその周辺の面より一
段下がった面であっても、転写面の角の隅まで該転写フ
ィルムを被転写物に押し付けて転写することができると
いう利点がある。しかし、転写面全面に圧力を加えて転
写を行うので、転写面積に応じた大きな圧力を必要と
し、そのため上記転写装置が大型化し、また、転写面に
微妙な凹凸があったり、平面度が低い場合に、その全面
に対して均等な圧力で転写フィルムを被転写物に押し付
けることが困難で、転写ムラが発生しやすい等の問題点
がある。
【0005】一方、転写ロールタイプの転写装置の場
合、転写ロールを転写フィルムを介して被転写物の表面
に沿って転動させながら押し付けるので、該転写ロール
と被転写物とは線接触となり、小さな圧力でしかも転写
面に対して均等化された圧力で該転写フィルムを被転写
物に押し付けて転写することができることになるが、転
写面がその周辺の面より一段下がった面であると、転写
面の角の隅まで該転写フィルムを被転写物に押し付けて
転写することができないという問題点がある。
【0006】上記の問題に対しては、例えば、特開平9
−52347号公報に開示されているような転写装置が
知られている。この転写装置によれば、転写面が周囲の
面より一段下がった面であっても転写面の隅まで転写フ
ィルムを押し付けることができて、なおかつ小さな圧力
でしかも転写面に対して均等な圧力で転写フィルムを転
写することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報掲載の転写装置においては、転写フィルムを被転写物
に押し付ける押し付け部材を水平方向と上下方向とに移
動させるために、水平方向に移動させる駆動手段と上下
方向に移動させる駆動手段とがそれぞれ備えられている
ため、上記フィルム転写装置が大型化し、生産コストが
大幅にアップするという新たな問題点が生じていた。
【0008】また、この転写装置の技術をラミネート装
置に適用した場合でも、押し付け部材を水平方向と上下
方向とに移動させるために、水平方向に移動させる駆動
手段と上下方向に移動させる駆動手段とを設けなければ
ならないことから、同様の問題点が生じることになる。
【0009】そこで、本発明は、押し付け面が周囲の面
より一段下がった面であってもその面の隅までフィルム
部材を押し付けることができて、なおかつ、小さな圧力
でしかも押し付け面に対して均等な圧力でフィルム部材
を押し付けることができると共に、装置本体が大型化せ
ず、かつ生産コストの低いフィルム部材の押し付け装置
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の各発明では次のように構成したことを特徴と
する。
【0011】まず、本願の請求項1に記載の発明(以
下、第1発明という)は、フィルム部材を物品の表面に
押し付けて所定の処理を施すフィルム部材の押し付け装
置において、物品が載置される受け台と、該受け台の上
方に配置され、押し付け面が所定幅の円弧面とされてい
る扇形状の押し付け部材と、該押し付け部材を上記受け
台上の物品に押し付ける押し付け位置とその上方の待機
位置との間で昇降させる昇降機構と、押し付け部材を押
し付け位置で水平方向に駆動することにより該押し付け
部材を物品上で転動させる水平方向駆動機構とを設け、
かつ上記昇降機構と水平駆動機構とを作動させる単一の
駆動手段を備えたことを特徴とする。
【0012】次に、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という。)は、上記第1発明におけるフィルム部材
の押し付け装置において、昇降機構と水平駆動機構と
を、駆動軸を共有する2つのカム機構によってそれぞれ
構成することを特徴とする。
【0013】また、請求項3に記載の発明(以下、第3
発明という。)は、上記第1または第2発明におけるフ
ィルム部材の押し付け装置において、押し付け部材とそ
の昇降機構との間にバネ部材を介設し、押し付け部材
を、押し付け位置で該バネ部材を介して物品に押し付け
られるように構成することを特徴とする。
【0014】そして、請求項4に記載の発明(以下、第
4発明という。)は、上記第1から第3発明のいずれか
におけるフィルム部材の押し付け装置において、押し付
け部材に設けられて該部材と一体的に転動するセクタギ
ヤと、押し付け部材を水平移動可能に支持する支持部材
に設けられて上記セクタギヤに噛み合うラックとを含
み、上記押し付け部材の水平移動時における転動動作を
規制するギヤ機構を備えたことを特徴とする。
【0015】さらに、請求項5に記載の発明(以下、第
5発明という。)は、上記第1から第4発明のいずれか
におけるフィルム部材の押し付け装置において、押し付
け部材を、装置本体にバネ部材を介して吊り下げ状に支
持することを特徴とする。
【0016】上記のように構成することにより、本願各
発明によれば次のような作用が得られる。
【0017】まず、上記第1発明によれば、フィルム部
材の押し付け装置に、押し付け部材を受け台上の物品に
押し付ける押し付け位置とその上方の待機位置との間で
昇降させる昇降機構と、押し付け部材を押し付け位置で
水平方向に駆動することにより該押し付け部材を物品上
で転動させる水平方向駆動機構とを設け、これらの昇降
機構と水平駆動機構とを単一の駆動手段で作動させるの
で、押し付け装置が大型化することがなく、なおかつこ
の押し付け装置の生産コストを抑制することができるよ
うになる。
【0018】次に、上記第2発明によれば、昇降機構と
水平駆動機構とを、駆動軸を共有する2つのカム機構に
よってそれぞれ構成したので、これら2つのカム機構の
カムをそれぞれカムプロフィールが異なる別のカムに交
換することによって、押し付け部材の昇降距離と水平方
向の移動距離とを変更することができる。したがって、
フィルム部材が押し付けられる物品の形状に応じて最適
にフィルム部材を物品に押し付けることができるように
なる。
【0019】また、上記第3発明によれば、押し付け部
材とその昇降機構との間にバネ部材を介設し、押し付け
部材を、押し付け位置で該バネ部材を介して物品に押し
付けるように構成したので、上記物品に押し付け部材を
過度に押し付けることがなくなって上記物品を破損する
ことがなくなり、なおかつフィルム部材を上記物品に最
適かつ確実に押し付けることができる。
【0020】そして、上記第4発明によれば、押し付け
部材に設けられて該部材と一体的に転動するセクタギヤ
と、押し付け部材を水平移動可能に支持する支持部材に
設けられて上記セクタギヤに噛み合うラックとを含み、
押し付け部材の水平移動時における転動動作を規制する
ギヤ機構を備えたので、押し付け部材は、水平方向に移
動しながら確実に回動することになる。したがって、押
し付け部材が横すべり等することによってフィルム部材
が破損することがなくなり、なおかつ物品にフィルム部
材を確実に押し付けることができるようになる。
【0021】さらに、上記第5発明によれば、押し付け
部材は、装置本体にバネ部材を介して吊り下げ状に支持
されているので、該押し付けユニットを昇降させる際に
大きな力を必要としない。したがって、駆動手段を小型
化することが可能になると共に、装置全体を小型化する
ことができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
フィルム部材の押し付け装置の一例、具体的にはフィル
ム転写装置について説明する。
【0023】図1に示すように、この転写装置1は、本
体部2を有し、その本体部2の下方には、ワークXが載
置される受け台3が設置されている。この受け台3の上
方には、昇降ユニット40が上下昇降自在に配置される
と共に、該昇降ユニット40には、前後方向、すなわち
図1における左右方向に水平移動する押し付けユニット
80が備えられている。なお、上記受け台3には、駆動
手段(図示せず)が設けられており、該駆動手段を駆動
することによって上記受け台3が上記昇降ユニット40
に対して接近、離反移動するようになっている。
【0024】また、本体部2の後方、すなわち図1にお
ける左側には、上記昇降ユニット40と押し付けユニッ
ト80とを駆動するためのモータ4が配設されていると
共に、該モータ4の下部には減速機5が取り付けられて
いる。この減速機5は、本体部2の後壁2aにブラケッ
ト(図示せず)を介して固定されており、上記モータ4
の駆動力を減速機5に設けられた駆動軸6に伝達するよ
うになっている。さらに、この駆動軸6の前方には、本
体部2の側壁2b,2b’間に回転自在に支持されたカ
ム軸7が設けられており、該カム軸7の一端部に設けら
れた従動スプロケット7aと、上記駆動軸6の一端部に
設けられた駆動スプロケット6aとにチェーン8が巻き
掛けられている。したがって、上記モータ4が駆動する
と、減速機5を介して駆動軸6が所定の方向に回転し、
それに伴って従動軸7がチェーン8を介して回転するこ
とになる。
【0025】さらに、チェーン8の中央上部にはテンシ
ョナ9が設けられている。このテンショナ9は、テンシ
ョナ支持板9aにチェーン押し付け部材9bが回転自在
に支持されて、上記チェーン8が弛まないようにチェー
ン8の中央部を上方から押し付けるようになっている。
このテンショナ9は、具体的には、本体部2の側壁2b
に設けられた孔2b”,2b”とテンショナ支持板9a
に設けられた長穴(図示せず)とを挿通させたボルト1
0,10を締め付けることによって本体部2の側壁2b
に取り付けられている。なお、上記テンショナ支持板9
aの長穴の位置に対する側壁2bの孔2b”,2b”の
相対位置を変化させることにより、テンショナ9の高さ
位置を調節できるようになっている。
【0026】また、図2に示すように、本体部2には、
昇降ユニット40を昇降させる第1カム機構20と、押
し付けユニット80を進退させる第2カム機構30とが
設けられている。
【0027】上記第1カム機構20は、第1カム21と
第1フォロワ22とを有すると共に、該第1カム21が
上記カム軸7に固設されている。そして、第1フォロワ
22の一端部に回転自在に支持された第1ローラ22a
が、上記第1カム21の左側面に設けられた溝部21a
に摺動自在に装着されている。さらに、上記第1フォロ
ワ22の中央部22bには、上記本体部2の側壁2b,
2b’間に回転自在に支持された第1支持軸23が挿通
されており、上記第1フォロワ22が該第1支持軸23
を支点として、図2における上下方向に揺動自在に支持
されている。
【0028】また、上記第2カム機構30は、第2カム
31と第2フォロワ32とを有すると共に、該第2カム
31が上記カム軸7に固設されている。そして、第2フ
ォロワ32の中央部に回転自在に支持された第2ローラ
32aが、上記第2カム31の右側面に設けられた溝部
31aに摺動自在に装着されている。さらに、上記第2
フォロワ32の上端部32bには、上記本体部2の側壁
2b,2b’間に回転自在に支持された第2支持軸33
が挿通されており、上記第2フォロワ32が該第2支持
軸33を支点として、図2における左右方向に揺動自在
に支持されている。一方、上記第2フォロワ32の下端
部32cには、リンク34の一端部34aが回動自在に
取り付けられていると共に、上記リンク34の他端部3
4b(図1参照)が上記押し付けユニット80に取り付
けられている。
【0029】したがって、上記モータ4が駆動すると、
カム軸7を介して上記第1カム21と第2カム31とが
回転し、それに伴って上記第1フォロワ22と第2フォ
ロワ32とがそれぞれ連動して揺動するようになってい
る。
【0030】なお、上記第1カム21と第2カム31と
は連結固定されており、これによって上記第1フォロワ
22と第2フォロワ32とが連動して回転するようにな
っている。
【0031】次に、昇降ユニット40について説明す
る。
【0032】図3〜5に示すように、昇降ユニット40
は、中央部が開口された八角形の昇降プレート41aの
下部に支持プレート41bが固着されたL字形フレーム
部材41を有し、その開口された開口部41a’内に
は、第1ブロック42が配設されると共に、該第1ブロ
ック42の直下方には、第2ブロック43が配設されて
いる。
【0033】また、上記支持プレート41bの上面に
は、第1ロッド44の下端部が固定されており、この第
1ロッド44が上方に突出して設けられている。そし
て、該第1ロッド44の他端部には、ネジ部44aが設
けられており、このネジ部44aが上記第1ブロック4
2に突設された突設部42aに挿通されていると共に、
該ネジ部44aにおける上記突設部42aの上下両側に
配置されたナット45,45を締め付けることによっ
て、第1ブロック42が所定の高さ位置で上記L字形フ
レーム部材41に固定されている。なお、上記ナット4
5,45の締め付け位置を変化させることにより、第1
ブロック42の高さ位置を調節できるようになってい
る。
【0034】さらに、この第1ブロック42の突設部4
2aには第2ロッド46が挿通されていると共に、この
第2ロッド46の両端部にはネジ部46a,46bが設
けられている。そして、該第2ロッド46の下端側のネ
ジ部46aが上記第2ブロック43の一側面から突設さ
れた突設部43aに螺合されていると共に、突設部43
aを貫通した上記ネジ部46aの先端部分に取り付けた
ロックナット47を締め付けることにより第2ブロック
43に固定されている。また、該突設部43aの上方に
は、プレート48が上記第2ロッド46の上端側のネジ
部46bに挿通されており、このプレート48と上記第
1ブロック42の突設部42aとの間にバネ49が介設
されている。そして、上記ネジ部46bの先端部分に取
り付けたナット50が、上記プレート48により該バネ
49を上方から若干押さえ付けた状態となるように締め
付けられている。
【0035】また、上記第2ブロック43の他側面に
は、別の突設部43bが突設されており、この突設部4
3bの側面には、前後方向に延びるレール部材43b’
が取り付けられている。そして、このレール部材43
b’に対してスライド可能なスライド部材51が軸部2
4に支持されていると共に、該軸部24は、上記第1フ
ォロワ22の他端部22cに回転自在に支持されてい
る。したがって、第1フォロワ22の他端部22cが上
下方向に揺動するとき、上記スライド部材51が上記レ
ール部材43b’に対してスライドしながら上記第2ブ
ロック43が昇降するようになっている。
【0036】さらに、上記本体部2には、レールユニッ
ト60が設置されている。このレールユニット60は、
レール支持部材61aの一側面に支持フレーム61b,
61b’が固着されたコ字形フレーム部材61を有し、
該支持フレーム61b,61b’が上記本体部2の側壁
2bに固定されている。なお、後方の支持フレーム61
bには、上記第1フォロワ22が揺動するのを妨げるこ
とがないように開口部61b”が設けられている。
【0037】一方、上記レール支持部材61aの他側面
には、上下方向に延びる一対のレール部材62,62が
前後に取り付けられていると共に、該レール部材62,
62に対して上下にスライド可能な複数のスライド部材
63…63が、上記昇降プレート41aと、上記第1,
第2ブロック42,43とに支持されている。
【0038】さらに、上記支持フレーム61b,61
b’の両側面の上端には、バネ支持プレート64,64
が固着されている。これらプレート64,64には、バ
ネ支持部材65,65の上端部が固設されていると共
に、バネ支持部材65,65の下端部には、バネ66,
66の一端部が取り付けられている。そして、これらバ
ネ66,66の他端部が上記L字形フレーム部材41に
取り付けられたバネ支持軸52,52に係止されてい
る。このことによって上記昇降ユニット40が上記支持
フレーム61b,61b’に上記バネ66,66を介し
て吊り下げ状に支持されることになる。
【0039】一方、上記L字形フレーム41の下方に
は、上記押し付けユニット80を支持する支持部材70
が備えられると共に、該支持部材70の下面には、前後
方向に延びるレール部材71が設けられている。また、
この支持部材70の上面の一端側に設けられた突設部材
72,72と、上記支持プレート41bの下面の一端側
に設けられた突設部材67,67とにロッド73が前後
に挿通されている。そして、上記支持プレート41bの
他端側には、頭部74a,74aが円盤状のピン74,
74が挿通されており、これらピン74,74の下部が
上記支持部材70に固定されている。このことにより、
上記押し付けユニット80は左右に若干量揺動可能に支
持されている。したがって、ワークXの転写面X1が左
右に若干傾斜していても、上記押し付けユニット80
は、転写面X1に平行に転写フィルムを押し付けること
ができるようになっている。
【0040】次に、上記昇降ユニット40に備えられた
押し付けユニット80について説明する。
【0041】図3,6に示すように、押し付けユニット
80は、上部部材81aの下面の左右両側に側部部材8
1b,81b’が固定されたフレーム部材81を有し、
上記上部部材81aの上面には、上記レール部材71に
対して前後方向にスライド可能なスライド部材82が支
持されている。そして、このフレーム部材81の後部上
端側には、上記リンク34の他端部34bが取り付けら
れており、上記モータ4が駆動することによって、押し
付けユニット80が上記第2カム機構30を介して上記
レール部材71に沿って前後にスライドするようになっ
ている。
【0042】また、上記側部部材81b,81b’間に
は、ギヤ軸83が回転可能に支持されており、このギヤ
軸83の一端部に第1ギヤ84が取り付けられている。
また、上記支持部材70の下面には、レール部材71に
対して平行に延びるラック85が設けられており、上記
第1ギヤ84と噛合されている。
【0043】さらに、上記側部部材81b,81b’間
には、上記ギヤ軸83の下方に配置された支持軸86が
回転可能に支持されていると共に、この支持軸86の一
端側には、上端部に歯部87aを有するセクタギヤ87
が固定されている。また、上記ギヤ軸83には、上記第
1ギヤ84より小径の第2ギヤ88が取り付けられ、こ
の第2ギヤ88が上記セクタギヤ87の歯部87aに噛
合されている。
【0044】また、上記側部部材81b,81b’間に
は、上記支持軸86に固定された取付部材89が配置さ
れていると共に、該取付部材89の下部に支持部材90
を介して、押し付け面91aが円弧面とされた押し付け
部材91が固定されている。
【0045】なお、上記押し付け部材91には、押し付
け面91aを加熱する加熱器92,92が備えられてい
る。
【0046】次に、この転写装置1の作用について説明
する。
【0047】まず、図1に示すように、周囲より一段下
がった転写面X1を有するワークX(被転写物)に転写
フィルム(図示せず)を転写する場合、ワークXの転写
面X1の所定位置に転写フィルム(図示せず)がセット
された状態で受け台3上に該ワークXが載置される。
【0048】次に、昇降ユニット40が作業待機位置P
1、すなわち図7に示すように、昇降ユニット40が最
上方に位置していると共に、押し付けユニット80が最
後方に位置している状態で、上記押し付け部材91の円
弧面91aの一方の角(図7において左側に位置する円
弧面90aの始まりの部分)の鉛直下方にワークXの転
写面X1の一方の角(図7において左側に位置する転写
面X1の立ち上がりの部分)が位置するように、ワーク
Xの位置をセットする。そして、上記押し付け部材91
が最下方に下降したときに、上記押し付け部材91の下
方円弧面91aが転写面X1に所定の圧力で押し付けら
れるように受け台3を位置させる。
【0049】その後、モータ4を作動させることによ
り、減速機5を介して駆動軸6が所定の速度で所定方向
に回転し、該駆動軸6に設けられたスプロケット6aが
チェーン8を介してカム軸7に設けられたスプロケット
7aを回転させる。このことにより、カム軸7が回転す
るのに伴って、該カム軸7に連結固定された第1,第2
カム21,31が連動して回転し、それに伴って第1,
第2フォロワ22,32が図8に示すカム線図にしたが
って揺動することにより昇降ユニット40と押し付けユ
ニット80とが移動することになる。
【0050】この場合に、図8のカム線図に示すよう
に、カム軸7の回転に伴って第1カム21のカム半径が
領域Aにしたがって直線的に減少するので、上記昇降ユ
ニット40が図7の実線で示す作業待機位置P1から一
定速度で鉛直に下降して、鎖線で示す作業開始位置P2
に位置することになる。その間において、カム軸7が回
転しても第2カム31のカム半径が図8の領域Bにした
がってフラットに推移するので、この昇降ユニット40
が作業待機位置P1から作業開始位置P2に移動してい
る間、第2フォロワ32が揺動せず、押し付けユニット
80は進退しないようになっている。
【0051】なお、昇降ユニット40が作業開始位置P
2まで下降したとき、すなわち図9に示すように、上記
押し付け部材91の押し付け面91aが、ワークXの転
写面X1に転写フィルムをバネ49の弾性力によって押
し付けるようになっている。
【0052】次に、昇降ユニット40が作業開始位置P
2まで下降した後には、カム軸7の回転に伴って第1カ
ム21のカム半径が図8の領域Cにしたがってフラット
に推移するので、上記第1フォロワ22が揺動せず、し
たがって上記昇降ユニット40が下降を停止し、その状
態で保持される。その間においては、カム軸7の回転に
伴って第2カム31のカム半径が図8の領域Dにしたが
って直線的に減少するので、上記昇降ユニット40が作
業開始位置P2に位置した後、押し付けユニット80が
所定の速度で前進することになる。
【0053】このとき、押し付けユニット80に備えら
れた第1ギヤ84と、上記支持部材70に固設されたラ
ック85とが噛合されているため、この押し付けユニッ
ト80が前進すると、それに伴って上記第1ギヤ84が
回動することになる。そして、この第1ギヤ84の回動
に連動して上記ギヤ軸83が回動し、それに伴って該ギ
ヤ軸83に固設された第2ギヤ88が上記第1ギヤ84
と同一方向に回動する。このことにより、該第2ギヤ8
8に噛合されたセクタギヤ87が回動して、該セクタギ
ヤ部材87の支持軸86が回動すると共に、この支持軸
86に固定された上記押し付け部材91が転動すること
になる。すなわち、押し付け部材91が転動しながらワ
ークXの転写面X1に転写フィルムを線接触的に押し付
けることになる。
【0054】次に、押し付けユニット80が図7の鎖線
で示す作業終了位置P3まで前進移動した後には、カム
軸7の回転に伴って第1カム21のカム半径が図8の領
域Eにしたがって直線的に増加するので、上記昇降ユニ
ット40が作業終了位置P3から所定の速度で鉛直に上
昇することになる。この間において、カム軸7が回転し
ても第2カム31のカム半径が領域Fにしたがってフラ
ットに推移するので、この昇降ユニット40が作業終了
位置P3から鉛直に上昇している間、第2フォロワ32
が揺動せず、押し付けユニット80は進退しないように
なっている。
【0055】そして、昇降ユニット40が、作業終了位
置P3から作業開始位置P1の高さ位置まで鉛直に上昇
した後には、カム軸7の回転に伴って第1カム21のカ
ム半径が図8の領域Gにしたがってフラットに推移する
ので、上記第1フォロワ22が揺動せず、したがって上
記昇降ユニット40が上昇を停止する。また、この間に
おいて第2カム31のカム半径が図8の領域Hにしたが
って直線的に増加するので、上記昇降ユニット40が上
昇を停止した後、押し付けユニット80が所定の速度で
作業開始位置P1まで後退し、1サイクルの転写動作が
完了することになる。
【0056】また、上記転写装置1において、上記押し
付けユニット80と該押し付けユニット80を支持する
支持部材70とを、押し付け面が平板の転写盤と該転写
盤を支持する支持部材とに交換すると共に、第2カム機
構30を構成する部品、すなわち、第2カム31、第2
フォロワ32またはリンク34のいずれかを上記転写装
置1から取り外すことによって、上記転写盤が水平方向
に移動することなく、上記転写装置1をアップダウン式
の転写装置として使用することができるようになる。
【0057】また、押し付け部材91には、該押し付け
部材91の押し付け面91aを加熱する加熱器92,9
2が備えられているので、該加熱器92,92で加熱さ
れた上記押し付け部材91の押し付け面91aによっ
て、転写フィルムを介してワークXの転写面X1に押し
付けることになる。このとき、転写フィルムとして、熱
転写フィルムを用いればワークXの転写面X1に熱転写
することができる。
【0058】ここで、転写盤タイプの転写装置の場合に
おいては、転写盤が転写面全面に接触して熱転写を行う
ので、転写盤から放熱する量が大きいために転写盤の温
度が下がってしまう。したがって、次の熱転写作業が可
能な温度まで転写盤を加熱しなければならず、作業能率
が悪かった。さらに、転写面全面に転写盤の押し付け面
を押し付けるため、転写面と押し付け面との間にエアが
入りやすく、転写不良が起こりやすい。しかしながら、
上記転写装置1の場合においては、上記押し付け部材9
1の押し付け面91aがワークXの転写面と線接触する
ことによって熱転写を行うので、押し付け部材91から
の放熱量が小さく、したがって作業能率が向上すると共
に、熱転写が線接触であるために必然的にエアが入らな
いようになっている。したがって、上記転写装置1は、
カード製品等の全面を熱転写するのに適している。
【0059】なお、本発明の実施の形態に係るフィルム
部材の押し付け装置の一例として、転写装置を用いたが
ラミネート装置においても上記と同様の作用が得られ
る。
【0060】
【発明の効果】以上のように、上記第1発明によれば、
フィルム部材の押し付け装置に、押し付け部材を受け台
上の物品に押し付ける押し付け位置とその上方の待機位
置との間で昇降させる昇降機構と、押し付け部材を押し
付け位置で水平方向に駆動することにより該押し付け部
材を物品上で転動させる水平方向駆動機構とを設け、こ
れらの昇降機構と水平駆動機構とを単一の駆動手段で作
動させるので、押し付け装置が大型化することがなく、
なおかつこの押し付け装置の生産コストを抑制すること
ができるようになる。
【0061】次に、上記第2発明によれば、昇降機構と
水平駆動機構とを、駆動軸を共有する2つのカム機構に
よってそれぞれ構成したので、これら2つのカム機構の
カムをそれぞれカムプロフィールが異なる別のカムに交
換することによって、押し付け部材の昇降距離と水平方
向の移動距離とを変更することができる。したがって、
フィルム部材が押し付けられる物品の形状に応じて最適
にフィルム部材を物品に押し付けることができるように
なる。
【0062】また、上記第3発明によれば、押し付け部
材とその昇降機構との間にバネ部材を介設し、押し付け
部材を、押し付け位置で該バネ部材を介して物品に押し
付けるように構成したので、上記物品に押し付け部材を
過度に押し付けることがなくなって上記物品を破損する
ことがなくなり、なおかつフィルム部材を上記物品に最
適かつ確実に押し付けることができる。
【0063】そして、上記第4発明によれば、押し付け
部材に設けられて該部材と一体的に転動するセクタギヤ
と、押し付け部材を水平移動可能に支持する支持部材に
設けられて上記セクタギヤに噛み合うラックとを含み、
押し付け部材の水平移動時における転動動作を規制する
ギヤ機構を備えたので、押し付け部材は、水平方向に移
動しながら確実に回動することになる。したがって、押
し付け部材が横すべり等することによってフィルム部材
が破損することがなくなり、なおかつ物品にフィルム部
材を確実に押し付けることができるようになる。
【0064】さらに、上記第5発明によれば、押し付け
部材は、装置本体にバネ部材を介して吊り下げ状に支持
されているので、該押し付けユニットを昇降させる際に
大きな力を必要としない。したがって、駆動手段を小型
化することが可能になると共に、装置全体を小型化する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る転写装置の側面図
である。
【図2】 上記転写装置のカム機構の側面図である。
【図3】 上記転写装置の昇降ユニットの正面図であ
る。
【図4】 同じく昇降ユニットの左側面図である。
【図5】 同じく昇降ユニットの右側面図である。
【図6】 押し付けユニットの左側面図である。
【図7】 押し付けユニットの押し付け動作を説明する
図である。
【図8】 第1,第2カムのカム線図の模式図である。
【図9】 押し付けユニットの押し付け状態を説明する
図である。
【符号の説明】
1 フィルム転写装置 2 本体部 3 受け台 4 モータ 7 カム軸 20 第1カム機構 30 第2カム機構 40 昇降ユニット 49 バネ 66 バネ 70 支持部材 80 押し付けユニット 84 第1ギヤ 85 ラック 87 セクタギヤ 88 第2ギヤ 91 押し付け部材 91a 押し付け面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム部材を物品の表面に押し付けて
    所定の処理を施すフィルム部材の押し付け装置であっ
    て、物品が載置される受け台と、該受け台の上方に配置
    され、押し付け面が所定幅の円弧面とされている扇形状
    の押し付け部材と、該押し付け部材を上記受け台上の物
    品に押し付ける押し付け位置とその上方の待機位置との
    間で昇降させる昇降機構と、押し付け部材を押し付け位
    置で水平方向に駆動することにより該押し付け部材を物
    品上で転動させる水平方向駆動機構とが設けられ、かつ
    上記昇降機構と水平駆動機構とを作動させる単一の駆動
    手段が備えられていることを特徴とするフィルム部材の
    押し付け装置。
  2. 【請求項2】 昇降機構と水平駆動機構とは、駆動軸を
    共有する2つのカム機構によってそれぞれ構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のフィルム部材の押
    し付け装置。
  3. 【請求項3】 押し付け部材とその昇降機構との間にバ
    ネ部材が介設され、押し付け部材は、押し付け位置で該
    バネ部材を介して物品に押し付けられるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のフィルム部材の押し付け装置。
  4. 【請求項4】 押し付け部材に設けられて該部材と一体
    的に転動するセクタギヤと、押し付け部材を水平移動可
    能に支持する支持部材に設けられて上記セクタギヤに噛
    み合うラックとを含み、上記押し付け部材の水平移動時
    における転動動作を規制するギヤ機構が備えられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載のフィルム部材の押し付け装置。
  5. 【請求項5】 押し付け部材は、装置本体にバネ部材を
    介して吊り下げ状に支持されていることを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルム部材の
    押し付け装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106626760A (zh) * 2017-01-22 2017-05-10 广州市申发机电有限公司 一种全自动凸轮控制高速烫金机

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