JP2001057464A - 半導体超格子を有する半導体装置 - Google Patents

半導体超格子を有する半導体装置

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JP2001057464A JP21219599A JP21219599A JP2001057464A JP 2001057464 A JP2001057464 A JP 2001057464A JP 21219599 A JP21219599 A JP 21219599A JP 21219599 A JP21219599 A JP 21219599A JP 2001057464 A JP2001057464 A JP 2001057464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AlBGa(1-B)Nでなる障壁層とAlWGa
(1-W)Nでなる井戸層とを有する半導体超格子を有する
半導体装置において、その半導体超格子を、高いキャリ
ア濃度を有し、従って低い抵抗しか有しない構成とす
る。 【解決手段】 半導体超格子の障壁層が、それを構成し
ているAlBGa(1-B)NのBについて、0.9≧B≧
0.2で表される範囲内の値を有し、厚さDBについ
て、400Å≧DB≧40Åで表される範囲内の上記B
の値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有し、半導
体超格子の井戸層が、それを構成しているAlWGa
(1-W)NのWについて、B−0.2≧W≧0で表される
範囲内の値を有し、厚さDWについて、DB>DW、6
00Å−DB≧DWで表される範囲内の上記Wの値が大
きくなるのに応じて小さくなる値を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障壁層と井戸層と
が交互順次に積層されている構成を有する半導体超格子
を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図13を伴って次に述べる半導体
レ―ザが半導体超格子を有する半導体装置として提案さ
れている。
【0003】すなわち、サファイヤでなる単結晶の半導
体基板1上に、単結晶のAlGaN系でなるバッファ層
2を介して、単結晶のGaNでなり且つn型を有する半
導体層3と、n型を有する半導体超格子4Gでなる光閉
じ込め層4と、単結晶のIny Ga(1-y) N(ただし、
yは1以下の数)でなる発光層15と、p型を有する半
導体超格子6Gでなる光閉じ込め層6とが、それらの順
に積層されている積層体17が形成されている。
【0004】この場合、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gが、単結晶のAlB4Ga(1-B4)N(た
だし、B4は、一般に1以下の数)でなり且つn型を与
える不純物を意図的にドープしているとともにDB4の
厚さを有する半導体層41でなる障壁層4Bと、単結晶
のAlW4Ga(1-W4)N(ただし、W4は、一般に1以下
の数)でなり且つn型を与える不純物を意図的にドープ
しているとともにDW4の厚さを有する半導体層42で
なる井戸層4Wとが交互順次に積層されている構成を有
し、その障壁層4Bを構成ている半導体層41及び井戸
層4Wを構成している半導体層42が、それらをそれぞ
れ構成しているAlB4Ga(1-B4)N及びAlW4Ga
(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及びW4について、
0.15≧B4>W4≧0で表される範囲内の値を有
し、また、それらの厚さDB4及びDW4について、2
5Å≧(DB4、DW4)>0Åで表される範囲内の値
を有しているのを普通とし、また、光閉じ込め層6を構
成している半導体超格子6Gが、単結晶のAlB6Ga
(1-B6)N(ただし、B6は、一般に1以下の数)でなり
且つp型を与える不純物を意図的にドープしているとと
もにDB6の厚さを有する半導体層61でなる障壁層6
Bと、単結晶のAlW6Ga(1-W6)N(ただし、W6は、
一般に1以下の数)でなり且つp型を与える不純物を意
図的にドープしているとともにDW6の厚さを有する半
導体層62でなる井戸層6Wとが交互順次に積層されて
いる構成を有し、その障壁層6Bを構成している半導体
層61及び井戸層6Wを構成している半導体層62が、
それらをそれぞれ構成しているAlB6Ga(1-B6)N及び
AlW6Ga(1-W6)NにおけるそれぞれのB6及びW6に
ついて、0.15≧B6>W6≧0で表される範囲内の
値を有し、且つそれらの厚さDB6及びDW6につい
て、25Å≧(DB6、DW6)>0Åで表される範囲
内の値を有しているのを普通とする。
【0005】また、発光層15を構成しているIny
1-y Nにおけるyについて、発光層15が光閉じ込め
層4を構成している半導体超格子4Gにおける井戸層4
Wを構成している半導体層42及び光閉じ込め層6を構
成している半導体超格子6Gにおける井戸層6Wを構成
している半導体層62よりも狭いエネルギバンドギャッ
プを有するように選定されている値を有する。
【0006】さらに、積層体17に、その光閉じ込め層
6側から、半導体層3内に達する深さに、半導体層3を
外部に臨ませる溝乃至切欠8が形成され、そして、半導
体層3に、溝乃至切欠8に臨む領域において、バッファ
層2側とは反対側から、電極9が付され、また、積層体
17の光閉じ込め層6に、発光層15側とは反対側の面
上において、電極10が付されている。
【0007】以上が、従来提案されている、半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザである。
【0008】このような半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザによれば、発光層15が、電極
9が付されている半導体層3に連接しているn型を有す
る光閉じ込め層4と電極10が付されているp型を有す
る光閉じ込め層6との間に、それらと連接して配され、
且つ光閉じ込め層4を構成している半導体超格子4Gに
おける井戸層4Wを構成している半導体層42及び光閉
じ込め層6を構成している半導体超格子6Gにおける井
戸層6Wを構成している半導体層62に比し狭いエネル
ギバンドギャップを有するので、電極9及び10間に、
動作用バイアス電源を、その正極を電極10側にして接
続すれば、発光層15においてキャリアの再結合による
発光が得られ、その光が、発光層15を光閉じ込め層4
及び6によって閉じ込められてその両端面(図において
は、紙面と平行な面)間に繰り返し伝播して増幅され、
その光が、発光層15の一方の端面から、レーザ光とし
て、外部に出射する、という半導体レ―ザとしての機能
が得られる。
【0009】また、半導体層3、光閉じ込め層4を構成
している半導体超格子4Gにおける障壁層4Bを構成し
ている半導体層41及び井戸層4Wを構成している半導
体層42、発光層15、光閉じ込め層6を構成している
半導体超格子6Gにおける障壁層6Bを構成している半
導体層61及び井戸層6Wを構成している半導体層62
が、ともにN(窒素)を含むAlGaN系で構成されて
いるので、N(窒素)に代え例えばAs(砒素)を含む
AlGaAs系で構成されている場合に比し、エネルギ
バンドギャップが広いことによるレーザ光短波長化、耐
熱性、耐宇宙線性、耐振動性などの点で優れている。
【0010】さらに、光閉じ込め層4が半導体超格子4
Gでなるので、光閉じ込め層4と半導体層3及び発光層
15との間の格子不整合状態が、光閉じ込め層4が障壁
層4Bを構成している半導体層41と同じAlB4Ga
(1-B4)Nでなる単層でなるとした場合に比し、緩和され
ているおり、また、光閉じ込め層6も半導体超格子6G
でなるので、光閉じ込め層6と発光層15との間の格子
不整合状態が、光閉じ込め層6が障壁層6Bを構成して
いる半導体層61と同じAlB6Ga(1-B6)Nでなる単層
でなるとした場合に比し、緩和されているので、上述し
た半導体レ―ザとしての機能を、光閉じ込め層4及び6
がそれぞれ障壁層4Bを構成している半導体層41及び
障壁層6Bを構成している半導体層61と同じAlB4
(1-B4)N及びAlB6Ga(1-B6)Nでそれぞれなる単層
でなるとした場合に比し、良好に得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図13に示す従来の半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの
場合、光閉じ込め層4を構成している半導体超格子4G
において、その障壁層4Bを構成している半導体層41
及び井戸層4Wを構成している半導体層42が、それら
をそれぞれ構成しているAlB4Ga(1-B4)N及びAlW4
Ga(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及びW4につい
て、0.15≧B4>W4≧0で表される範囲内の値を
有し、また、光閉じ込め層6を構成している半導体超格
子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成している半導体
層61及び井戸層6Wを構成している半導体層62が、
それらをそれぞれ構成しているAlB6Ga(1-B6)N及び
AlW6Ga(1-W6)NにおけるそれぞれのB6及びW6に
ついて、0.15≧B6>W6≧0で表される範囲内の
値を有する。
【0012】なお、そのように、光閉じ込め層4を構成
している半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを
構成している半導体層41及び井戸層4Wを構成してい
る半導体層42がそれらをそれぞれ構成しているAlB4
Ga(1-B4)N及びAlW4Ga(1 -W4)Nにおけるそれぞれ
のB4及びW4について上述した範囲内の値を有するの
は、光閉じ込め層4を構成している半導体超格子4Gに
おいて、その障壁層4Bを構成している半導体層41
が、それを構成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるW
4について0.15以下という小さな値しか有してい
ず、また、当然ながら、井戸層4Wを構成している半導
体層42が、それを構成しているAlW4Ga(1-W 4)Nに
おけるB4についても、0.15以下という小さな値し
か有さず、また、光閉じ込め層6を構成している半導体
超格子6Gにおいても、その障壁層6Bを構成している
半導体層61が、それを構成しているAlB6Ga(1-B6)
NにおけるW6について、0.15以下という小さな値
しか有していず、また、当然ながら、井戸層6Wを構成
している半導体層62が、それを構成しているAlW6
(1-W 6)NにおけるW6についても、0.15よりも小
さな値しか有していないことから、光閉じ込め層4を構
成している半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4B
を構成している半導体層41及び井戸層4Wを構成して
いる半導体層42に結晶性の劣化が認められず、また、
光閉じ込め層6を構成している半導体超格子6Gにおい
ても、その障壁層6Bを構成している半導体層61及び
井戸層6Wを構成している半導体層62に結晶性の劣化
が認められず、よって、上述した半導体レ―ザとしての
機能が良好に得られなくなることがないと考えられてい
たことによるものと思われる。
【0013】しかしながら、図13に示す従来の半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場
合、上述したように、光閉じ込め層4を構成している半
導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bの半導体層4
1を構成しているAlB4Ga(1 -B4)NにおけるB4及び
井戸層4Wの半導体層42を構成しているAlW4Ga(1
-W4)NにおけるW4が0.15≧B4>W4≧0で表さ
れる範囲内の値を有するので、光閉じ込め層4を構成し
ている半導体超格子4Gの障壁層4Bにおける半導体層
41を構成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるW4と
井戸層4Wにおける半導体層42を構成しているAlW4
Ga(1-W4)NにおけるW4との間の値の差が、0.15
以下という小さな値しか有していない。このため、障壁
層4Bと井戸層4Wとの間の界面に、格子歪によって生
成されるピエゾ電荷による電界が存在しているというピ
エゾ電界効果が、半導体超格子4Gの障壁層4Bを構成
している半導体層41の厚さDB4及び井戸層4Wを構
成している半導体層42の厚さDW4が25Å以下であ
るという小さな値しか有しないことと相俟って、実質的
に発生している状態までに到っていない。
【0014】このようなことから、半導体超格子4Gに
おいて、エネルギーポテンシャルの溝が、浅くしか形成
されていず、このため、半導体超格子4Gにおける障壁
層4Bから半導体超格子4Gにおけるエネルギーポテン
シャルの溝に向かうエレクトロンが、少ない量しか吐き
出されないとともに、井戸層4Wから半導体超格子4G
におけるエネルギーポテンシャルの溝に向かうエレクト
ロンが、ほとんど吐き出されない。
【0015】よって、半導体超格子4G、従って光閉じ
込め層4が、低いキャリア(エレクトロン)濃度しか有
さず、このため、厚さ方向にみて高い抵抗を有する。
【0016】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいても、光閉じ込め層4を構成してい
る半導体超格子4Gについて述べた理由に準じた理由
で、半導体超格子6Gにおけるエネルギーポテンシャル
の溝に向かう障壁層6B及び井戸層6Wからのホールの
吐き出し量が小さく、よって半導体超格子6G、従って
光閉じ込め層6が、低いキャリア(ホール)濃度しか有
さず、このため、厚さ方向にみて高い抵抗を有する。
【0017】このため、図13に示す従来の半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合、電
極9及び10間に上述した半導体レ―ザとしての機能を
得るために接続する動作用バイアス電源に高い電圧を必
要とし、また上述した半導体レ―ザとしての機能を得て
いるときに、高い発熱を伴う、という欠点を有してい
た。
【0018】また、図13に示す従来の半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合、上述し
たように、光閉じ込め層4を構成している半導体超格子
4Gにおいて、その障壁層4Bを構成している半導体層
41のAl4BGa(1-4B)NにおけるB4が0.15以下
であるので、その障壁層4Bが低い障壁高さしか有さ
ず、このため、光閉じ込め層4が、発光層15に伝播す
る光に対する低い光閉じ込め効果しか有しない。
【0019】さらに、光閉じ込め層6を構成している半
導体超格子6Gにおいても、その障壁層6Bを構成して
いる半導体層61のAlB6Ga(1-B6)NにおけるB6が
0.15以下という小さな値であるので、その障壁層6
Bが低い障壁高さしか有さず、このため、光閉じ込め層
6が、発光層15に伝播する光に対する低い光閉じ込め
効果しか有さない。
【0020】以上のことから、図13に示す従来の半導
体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場
合、上述した半導体レ―ザとしての機能を効果的に得る
ことができない、という欠点を有していた。
【0021】よって、本発明は、半導体超格子を有する
半導体装置としての半導体レ―ザでみて上述した欠点を
伴うことのない、新規な半導体超格子を有する半導体装
置を提案せんとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願第1番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置は、障壁層と井戸層
とが交互順次に積層されている構成を有する半導体超格
子を有する半導体装置において、(1)上記半導体超格
子の障壁層が、AlBGa(1-B)N(ただし、Bは、一般
に1以下の数)でなり且つ導電型を与える不純物を意図
的にドープしているとともにDBの厚さを有する第1の
半導体層でなり、(2)上記半導体超格子の井戸層が、
AlWGa(1-W)N(ただし、Wは、一般に1以下の数)
でなり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物
と同じ導電型を与える不純物をドープしているとともに
DWの厚さを有する第2の半導体層でなり、(3)上記
半導体超格子の障壁層を構成している第1の半導体層
が、それを構成しているAlBGa(1-B)NにおけるBに
ついて、0.9≧B≧0.2で表される範囲内の値を有
し、厚さDBについて、400Å≧DB≧25Åで表さ
れる範囲内の上記Bの値が大きくなるのに応じて小さく
なる値を有し、(4)上記半導体超格子の井戸層を構成
している第2の半導体層が、それを構成しているAlW
Ga(1-W)NにおけるWについて、B−0.2≧W≧0
で表される範囲内の値を有し、厚さDWについて、DB
>DW、600Å−DB≧DWで表される範囲内の上記
Wの値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有してい
る。
【0023】本願第2番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置は、障壁層と井戸層とが交互順次に積
層されている構成を有する半導体超格子を有する半導体
装置において、(1)上記半導体超格子の障壁層が、I
BGa(1-B)N(ただし、Bは、一般に1以下の数)で
なり且つ導電型を与える不純物を意図的にドープしてい
るとともにDBの厚さを有する第1の半導体層でなり、
(2)上記半導体超格子の井戸層が、InWGa(1-W)
(ただし、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第
1の半導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与
える不純物をドープしているとともにDWの厚さを有す
る第2の半導体層でなり、(3)上記半導体超格子の井
戸層を構成している第2の半導体層が、それを構成して
いるInWGa(1-W)NにおけるWについて、0.9≧W
≧0.2で表される範囲内の値を有し、厚さDWについ
て、150Å≧DW≧25Åで表される範囲内の上記W
の値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有し、
(4)上記半導体超格子の障壁層を構成している第1の
半導体層が、それを構成しているInBGa(1-B)Nにお
けるBについて、W−0.2≧B≧0で表される範囲内
の値を有し、厚さDBについて、DB>DW、200Å
−DB≧DWで表される範囲内の上記Bの値が大きくな
るのに応じて小さくなる値を有している。
【0024】本願第3番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置は、障壁層と井戸層とが交互順次に積
層されている構成を有する半導体超格子を有する半導体
装置において、(1)上記半導体超格子の障壁層が、A
BGa(1-B)N(ただし、Bは、一般に1以下の数)で
なり且つ導電型を与える不純物を意図的にドープしてい
るとともにDBの厚さを有する第1の半導体層でなり、
(2)上記半導体超格子の井戸層が、InWGa(1-W)
(ただし、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第
1の半導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与
える不純物をドープしているとともにDWの厚さを有す
る第2の半導体層でなり、(3)上記半導体超格子の障
壁層を構成している第1の半導体層が、それを構成して
いるAlBGa(1-B)NにおけるBについて、0.9≧B
≧0.2で表される範囲内の値を有し、厚さDBについ
て、400Å≧DB≧25Åで表される範囲内の上記B
の値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有し、
(4)上記半導体超格子の井戸層を構成している第2の
半導体層が、それを構成しているInWGa(1-W)Nにお
けるWについて、1>W≧0で表される範囲内の値を有
し、厚さDWについて、DB>DW、600Å−DB≧
DWで表される範囲内の上記Wの値が大きくなるのに応
じて小さくなる値を有している。
【0025】本願第4番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置は、障壁層と井戸層とが交互順次に積
層されている構成を有する半導体超格子を有する半導体
装置において、(1)上記半導体超格子の障壁層が、A
BGa(1-B)N(ただし、Bは、一般に1以下の数)で
なり且つ導電型を与える不純物を意図的にドープしてい
る第1の半導体層と、それと同じAlBGa(1-B)Nでな
り且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物と同
じ導電型を与える不純物を含め不純物を意図的にドープ
していない第2の半導体層とが上記第1の半導体層上に
上記第2の半導体層が配されている態様で積層されてい
る構成を有し、(2)上記半導体超格子の井戸層が、A
WGa(1-W)N(ただし、Wは、一般に1以下の数)で
なり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物と
同じ導電型を与える不純物を含め不純物を意図的にドー
プしていない第3の半導体層と、上記第3の半導体層と
同じAlWGa(1-W)Nでなり且つ上記第1の半導体層が
ドープしている不純物と同じ導電型を与える不純物を意
図的にドープしている第4の半導体層とが上記第3の半
導体層上に上記第4の半導体層が配されている態様で積
層されている構成を有し、(3)上記半導体超格子の障
壁層を構成している第1及び第2の半導体層が、それら
を構成しているAlBGa(1-B)NにおけるBについて、
0.9≧B≧0.2で表される範囲内の値を有し、それ
らのそれぞれの厚さの和DBについて、400Å≧DB
≧25Åで表される範囲内の上記Bの値が大きくなるの
に応じて小さくなる値を有し、(4)上記半導体超格子
の井戸層を構成している第3及び第4の半導体層が、そ
れらを構成しているAlWGa(1-W)NにおけるWについ
て、B−0.2≧W≧0で表される範囲内の値を有し、
それらのそれぞれの厚さの和DWについて、DB>D
W、600Å−DB≧DWで表される範囲内の上記Wの
値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有する。
【0026】本願第5番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置は、障壁層と井戸層とが交互順次に積
層されている構成を有する半導体超格子を有する半導体
装置において、(1)上記半導体超格子の障壁層が、I
BGa(1-B)N(ただし、Bは、一般に1以下の数)で
なり且つ導電型を与える不純物を意図的にドープしてい
る第1の半導体層と、それと同じInBGa(1-B)Nでな
り且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物と同
じ導電型を与える不純物を含め不純物を意図的にドープ
していない第2の半導体層とが上記第1の半導体層上に
上記第2の半導体層が配されている態様で積層されてい
る構成を有し、(2)上記半導体超格子の井戸層が、I
WGa(1-W)N(ただし、Wは、一般に1以下の数)で
なり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物と
同じ導電型を与える不純物を含め不純物を意図的にドー
プしていない第3の半導体層と、上記第3の半導体層と
同じInWGa(1-W)Nでなり且つ上記第1の半導体層が
ドープしている不純物と同じ導電型を与える不純物を意
図的にドープしている第4の半導体層とが上記第3の半
導体層上に上記第4の半導体層が配されている態様で積
層されている構成を有し、(3)上記半導体超格子の井
戸層を構成している第3及び第4の半導体層が、それら
を構成しているInWGa(1-W)NにおけるWについて、
0.9≧W≧0.2で表される範囲内の値を有し、それ
らのそれぞれの厚さの和DWについて、150Å≧DW
≧25Åで表される範囲内の上記Wの値が大きくなるの
に応じて小さくなる値を有し、(4)上記半導体超格子
の障壁層を構成している第1及び第2の半導体層が、そ
れらを構成しているInBGa(1-B)NにおけるBについ
て、W−0.2≧B≧0で表される範囲内の値を有し、
それらのそれぞれの厚さの和DBについて、DB>D
W、200Å−DB≧DWで表される範囲内の上記Bの
値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有する。
【0027】本願第6番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置は、障壁層と井戸層とが交互順次に積
層されている構成を有する半導体超格子を有する半導体
装置において、(1)上記半導体超格子の障壁層が、A
BGa(1-B)N(ただし、Bは、一般に1以下の数)で
なり且つ導電型を与える不純物を意図的にドープしてい
る第1の半導体層と、それと同じAlBGa(1-B)Nでな
り且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物と同
じ導電型を与える不純物を含め不純物を意図的にドープ
していない第2の半導体層とが上記第1の半導体層上に
上記第2の半導体層が配されている態様で積層されてい
る構成を有し、(2)上記半導体超格子の井戸層が、I
WGa(1-W)N(ただし、Wは、一般に1以下の数)で
なり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物と
同じ導電型を与える不純物を含め不純物を意図的にドー
プしていない第3の半導体層と、上記第3の半導体層と
同じInWGa(1-W)Nでなり且つ上記第1の半導体層が
ドープしている不純物と同じ導電型を与える不純物を意
図的にドープしている第4の半導体層とが上記第3の半
導体層上に上記第4の半導体層が配されている態様で積
層されている構成を有し、(3)上記半導体超格子の障
壁層を構成している第1及び第2の半導体層が、それら
を構成しているAlBGa(1-B)NにおけるBについて、
0.9≧B≧0.2で表される範囲内の値を有し、それ
らのそれぞれの厚さの和DBについて、400Å≧DB
≧25Åで表される範囲内の上記Bの値が大きくなるの
に応じて小さくなる値を有し、(4)上記半導体超格子
の井戸層を構成している第3及び第4の半導体層が、そ
れらを構成しているInWGa(1-W)NにおけるWについ
て、1>W≧0で表される範囲内の値を有し、それらの
それぞれの厚さの和DWについて、DB>DW、600
Å−DB≧DWで表される範囲内の上記Wの値が大きく
なるのに応じて小さくなる値を有する。
【0028】
【発明の実施の形態1】次に、図1を伴って本願第1番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの実施の形態を述べよう。
【0029】図1において、図13との対応部分には同
一符号を付して示す。図1に示す本願第1番目の発明に
よる半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ
―ザは、図13に示す従来の半導体超格子を有する半導
体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、サファイ
ヤでなる単結晶の半導体基板1上に、単結晶のAlGa
N系でなるバッファ層2を介して、単結晶のGaNでな
り且つn型を有する半導体層3と、n型を有する半導体
超格子4Gでなる光閉じ込め層4と、単結晶のIny
(1-y) N(ただし、yは1以下の数)でなる発光層1
5と、p型を有する半導体超格子6Gでなる光閉じ込め
層6とが、それらの順に積層されている積層体17が形
成されている。
【0030】この場合、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gが、図13に示す従来の半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様
に、単結晶のAlB4Ga(1-B4)N(ただし、B4は、一
般に1以下の数)でなり且つn型を与える不純物を意図
的にドープしているとともにDB4の厚さを有する半導
体層41でなる障壁層4Bと、単結晶のAlW4Ga
(1-W4)N(ただし、W4は、一般に1以下の数)でなり
且つn型を与える不純物を意図的にドープしているとと
もにDW4の厚さを有する半導体層42でなる井戸層4
Wとが交互順次に積層されている構成を有する。
【0031】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gが、図13に示す従来の半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、
AlB6Ga(1-B6)N(ただし、B6は、一般に1以下の
数)でなり且つp型を与える不純物を意図的にドープし
ているとともにDB6の厚さを有する単結晶の半導体層
61でなる障壁層6Bと、AlW6Ga(1-W6)N(ただ
し、W6は、一般に1以下の数)でなり且つp型を与え
る不純物を意図的にドープしているとともにDW6の厚
さを有する単結晶の半導体層62でなる井戸層6Wとが
交互順次に積層されている構成を有する。
【0032】また、積層体17に、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合と同様に、光閉じ込め層6側から、半導体層3内
に達する深さに、半導体層3を外部に臨ませる溝乃至切
欠8が形成され、そして、半導体層3に、溝乃至切欠8
に臨む領域において、バッファ層2側とは反対側から、
電極9が付され、また、積層体17の光閉じ込め層6
に、発光層15側とは反対側の面上において、電極10
が付されている。
【0033】しかしながら、図1に示す本願第1番目の
発明による半導体超格子を有する半導体装置としての半
導体レ―ザは、光閉じ込め層4を構成している半導体超
格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成している半導
体層41が、それを構成しているAlB4Ga(1-B4)Nに
おけるB4について、 0.9≧B4≧0.2 ………(1) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
B4について、 400Å≧DB4≧25Å ………(2) で表される範囲内の値を有し、また、井戸層4Wを構成
している半導体層42が、それを構成しているAlW4
(1-W4)NにおけるW4について、 B4−0.2≧W4≧0 ………(3) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、厚さD
W4について、 DB4>DW4 ………(4) 600Å−DB4≧DW4 ………(5) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層4Bを構成している半導体層41の厚さDB4は、
障壁層4Bの半導体層41を構成しているAlB4Ga
(1-B4)NにおけるB4の値に応じた、横軸に半導体超格
子4Gの障壁層4Bを構成している半導体層41の厚さ
DB4及び井戸層4Wを構成している半導体層42の厚
さDW4と後述する光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gの障壁層6Bを構成している半導体層61
の厚さDB6及び井戸層6Wを構成している半導体層6
2の厚さDW6とをとり、縦軸に半導体超格子4Gの障
壁層4Bの半導体層41を構成しているAlB4Ga
(1-B4)NにおけるB4及び井戸層4Wの半導体層42を
構成しているAlW4Ga(1-W4)NにおけるW4と半導体
超格子6Gの障壁層6Bの半導体層61を構成している
AlB6Ga(1-B6)NにおけるB6及び井戸層6Wの半導
体層62を構成しているAlW6Ga(1-W6)NにおけるW
6とをとって、厚さDB4、DW4、DB6及びDW
6、及びB4、W4、B6及びW6のとり得る値の範囲
を表している図2に示す条件範囲内の値をとるように、
B4の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例えば2
40Åの値を有し、また、井戸層4Wを構成している半
導体層42の厚さDW4も、その半導体層42を構成し
ているAlW4Ga(1-W4)NにおけるW4の値に応じた、
図2に示す条件範囲内の値をとるように、W4の値が大
きくなるのに応じて小さくなる、例えば120Åの値を
有する。
【0034】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成している
半導体層61が、それを構成しているAlB6Ga(1-B6)
NにおけるB6について、 0.9≧B6≧0.2 ………(6) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
B6について、 400Å≧DB6≧25Å ………(7) で表される範囲内の値を有し、また、井戸層6Wを構成
している半導体層62が、それを構成しているAlW6
(1-W6)NにおけるW6について、 B6−0.2≧W6≧0 ………(8) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、厚さD
W6について、 DB6>DW6 ………(9) 600Å−DB6≧DW6 ………(10) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層6Bを構成している半導体層61の厚さDB6は、
障壁層6Bの半導体層61を構成しているAlB6Ga
(1-B6)NにおけるB6の値に応じた、上述した図2に示
す条件範囲内の値をとるように、B6の値が大きくなる
のに応じて小さくなる、例えば240Åの値を有し、ま
た、井戸層6Wを構成している半導体層62の厚さDW
6も、その半導体層62を構成しているAlW6Ga
(1-W6)NにおけるW6の値に応じた、図2に示す条件範
囲内の値をとるように、W6の値が大きくなるのに応じ
て小さくなる、例えば120Åの値を有する。
【0035】さらに、発光層15を構成しているIny
Ga(1-y)Nにおけるyについて、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に準じ、発光層15が光閉じ込め層4の半導体超
格子4Gの井戸層4Wを構成している半導体層42及び
光閉じ込め層6の半導体超格子6Gの井戸層6Wを構成
している半導体層62よりも狭いエネルギバンドギャッ
プを有するように選定されている値を有する。
【0036】以上が、本願第1番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの第1
の実施の形態の構成である。
【0037】このような構成を有する本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザによれば、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その障壁層4B及び井戸層4W
をそれぞれ構成している半導体層41及び42が、それ
らをそれぞれ構成しているAlB4Ga(1-B4)N及びAl
W4Ga(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及びW4、及び
それぞれの厚さDB4及びDW4について、図13に示
す従来の半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの場合とは異なることを除いて、図13に示す
従来の半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様の構成を有するので、図13に示す
従来の半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様の理由で、同様に、電極9及び10
間に、動作用バイアス電源を、その正極を電極10側に
して接続すれば、発光層15においてキャリアの再結合
による発光が得られ、その光が、発光層15を光閉じ込
め層4及び6によって閉じ込められてその両端面(図に
おいては、紙面と平行な面)間に繰り返し伝播して増幅
され、その光が、発光層15の一方の端面から、レーザ
光として、外部に出射する、という半導体レ―ザとして
の機能が得られる。
【0038】また、半導体層3、光閉じ込め層4を構成
している半導体超格子4Gの障壁層4B及び井戸層4W
をそれぞれ構成している半導体層41及び42、発光層
15、光閉じ込め層6を構成している半導体超格子6G
の障壁層6B及び井戸層6Wをそれぞれ構成している半
導体層61及び62が、図13に示す従来の半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同
様に、ともにN(窒素)を含むAlGaN系で構成され
ているので、図13に示す従来の半導体超格子を有する
半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、N
(窒素)に代え、例えばAs(砒素)を含むAlGaA
s系で構成されている場合に比し、レーザ光の短波長
化、耐熱性、耐宇宙線、耐振動性などの点で優れてい
る。
【0039】さらに、光閉じ込め層4が、図13に示す
従来の半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様に、半導体超格子4Gでなるので、
光閉じ込め層4と半導体層3及び発光層15との間の格
子不整合状態が、図13に示す従来の半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、
光閉じ込め層4が障壁層4Bを構成している半導体層4
1と同じAlB4Ga(1 -B 4)Nでなる単層でなるとした場
合に比し、緩和されているおり、また、光閉じ込め層6
も、図13に示す従来の半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザの場合と同様に、半導体超格子
6Gでなるので、光閉じ込め層6と発光層15との間の
格子不整合状態が、図13に示す従来の半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様
に、光閉じ込め層6が障壁層6Bを構成している半導体
層61と同じAlB6Ga(1-B6)Nでなる単層でなるとし
た場合に比し、緩和されているので、上述した半導体レ
―ザとしての機能を、図13に示す従来の半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様
に、光閉じ込め層4及び6がそれぞれ障壁層4Bを構成
している半導体層41及び障壁層6Bを構成している半
導体層61と同じAlB4Ga(1-B4)N及びAlB6Ga
(1-B6)Nでそれぞれなる単層でなるとした場合に比し、
良好に得ることができる。
【0040】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成している
半導体層41が、それを構成しているAlB4Ga(1-B4)
NにおけるB4について、上述した(1)式で表される
範囲内の値を有し、一方、井戸層4Wを構成している半
導体層42が、それを構成しているAlW4Ga(1-W4)
におけるW4について、上述した(3)式で表される範
囲内の値を有するので、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gにおける障壁層4Bの半導体層41を
構成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4と、井戸
層4Wの半導体層42を構成しているAlW4Ga(1-W4)
NにおけるW4との間の値の差が、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に0.15以下という小さな値であるとした、そ
の0.15よりも大きな2.0以上という大きな値を有
している。
【0041】このため、障壁層4Bと井戸層4Wとの間
の界面に格子歪によって生成されるピエゾ電荷による電
界が存在しているというピエゾ電界効果が、顕著に発生
している状態に到っている。
【0042】このようなことから、光閉じ込め層4を構
成している半導体超格子4Gにおいて、エネルギーポテ
ンシャルの溝が、光閉じ込め層4を構成している半導体
超格子4Gにおけるエレクトロンエネルギー及びエレク
トロン分布、及び光閉じ込め層6を構成している半導体
超格子6Gにおけるホールエネルギー及びホール分布を
表している図3に示されているように、深く形成されて
おり、このため、半導体超格子4Gにおける障壁層4B
を構成している半導体層41から、半導体超格子4Gに
おけるエネルギーポテンシャルの溝に向かって、エレク
トロンが、図13に示す従来の半導体超格子を有する半
導体装置としての半導体レ―ザの場合に比し格段的に多
くの量で吐き出されるとともに、半導体超格子4Gにお
けるエネルギーポテンシャルの溝への井戸層4Wを構成
している半導体層42からのエレクトロンの吐き出しも
実質的に存在する。
【0043】よって、半導体超格子4G、従って光閉じ
込め層4が、図3中に示すようなエレクトロン分布を伴
うことによって、図13に示す従来の半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合に比し格段
的に高いキャリア(エレクトロン)濃度を有し、このた
め、厚さ方向にみて、図13に示す従来の半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザに比し格段的
に低い抵抗しか有しない。
【0044】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいても、詳細説明は省略するが、光閉
じ込め層4を構成している半導体超格子4Gについて述
べた理由に準じた理由で、半導体超格子6Gにおけるエ
ネルギーポテンシャルの溝に向かって、障壁層6B及び
井戸層6Wから、ホールが、図13に示す従来の半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合
に比し格段的に多い量で、吐き出され、よって、半導体
超格子6G、従って光閉じ込め層6が、図3中に示すよ
うなホール分布を伴うことによって、図13に示す従来
の半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合に比し格段的に高いキャリア(ホール)濃度を
有し、このため、厚さ方向にみて、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に比し格段的に低い抵抗しか有しない。
【0045】なお、本発明者等は、半導体超格子4Gに
おいて、その障壁層4Bを構成している半導体層41及
び井戸層4Wを構成している半導体層42が、それらを
それぞれ構成しているAlB4Ga(1-B4)N及びAlW4
(1-W4)NのそれぞれにおけるB4及びW4について、
それぞれ上述した(1)式及び(3)式で表される範囲
内の値を有し且つそれぞれの厚さDB4及びDW4につ
いて、(2)式及び(4)及び(5)式で表される範囲
内の図2の条件範囲内の値をとる値を有する、というこ
とでない場合、上述した格段的に高いキャリア(エレク
トロン)濃度が得られないことから、上述した格段的に
低い抵抗が得られないこと、また、半導体超格子6Gに
おいても、その障壁層6Bを構成している半導体層61
及び井戸層6Wを構成している半導体層62が、それら
をそれぞれ構成しているAlB6Ga(1-B6)N及びAlW6
Ga(1-W6)NのそれぞれにおけるB6及びW6につい
て、それぞれ上述した(6)式及び(8)式で表される
範囲内の値を有し且つそれぞれの厚さDB6及びDW6
について、(7)式及び(9)及び(10)式で表され
る範囲内の図2の条件範囲内の値をとる値を有する、と
いうことでない場合、上述した格段的に高いキャリア
(ホール)濃度が得られないことから、上述した格段的
に低い抵抗が得られないことを、種々の実験の結果確認
した。
【0046】以上のことから、図1に示す本願第1番目
の発明による半導体超格子を有する半導体装置としての
半導体レ―ザの場合、電極9及び10間に上述した半導
体レ―ザとしての機能を得るために接続する動作用バイ
アス電源に、図13に示す従来の半導体超格子を有する
半導体装置としての半導体レ―ザの場合で必要としてい
たうな高い電圧を必要とせず、また上述した半導体レ―
ザとしての機能を得ているときに、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に伴うような高い発熱を伴わない。
【0047】また、図1に示す本願第1番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合、上述したように、光閉じ込め層4を構成して
いる半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成
している半導体層41について、それを構成しているA
B4Ga(1-B4)NにおけるB4が、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に0.15以下という小さな値であるとした、そ
の0.15よりも大きな2.0以上という大きな値を有
するので、障壁層4Bが図13に示す従来の半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合に比
し高い障壁高さを有し、このため、光閉じ込め層4が、
発光層15に伝播する光に対する、図13に示す従来の
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に比し高い光閉じ込め効果を有する。
【0048】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいても、その障壁層6Bを構成してい
る半導体層61について、それを構成しているAlB6
(1 -B6)NにおけるB6が、0.15よりも大きな2.
0以上という大きな値を有するので、障壁層6Bが高い
障壁高さを有し、このため、光閉じ込め層6が、発光層
15に伝播する光に対する高い光閉じ込め効果を有す
る。
【0049】このようなことから、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合、上述した半導体レ―ザとして
の機能を、図13に示す従来の半導体超格子を有する半
導体装置としての半導体レ―ザの場合に比し効果的に得
ることができる。
【0050】
【発明の実施の形態2】次に、本願第2番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの実施の形態を述べよう。
【0051】本願第2番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態
は、見掛け上、図1に示す本願第1番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザと
同様の構成を有するので、図示詳細説明は省略するが、
次の事項を除いて、図1に示す本願第1番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザと同様の構成を有する。
【0052】すなわち、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成して
いる半導体層41及び井戸層4Wを構成している半導体
層42が、AlB4Ga(1-B4)N及びAlW4Ga(1-W4)
でそれぞれなる図1に示す本願第1番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの
場合に代え、InB4Ga(1-B4)N及びInW4Ga(1-W4)
Nでそれぞれなり、また、光閉じ込め層6を構成してい
る半導体超格子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成し
ている半導体層61及び井戸層6Wを構成している半導
体層62が、AlB6Ga(1-B6)N及びAlW6Ga(1-W6)
Nでそれぞれなる図1に示す本願第1番目の発明による
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合に代え、InB6Ga(1-B6)N及びInW6Ga
(1-W6)Nでそれぞれなる。
【0053】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その井戸層4Wを構成している
半導体層42が、それを構成しているInW4Ga(1-W4)
NにおけるW4について、 0.9≧W4≧0.2 ………(21) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
W4について、 150Å≧DW4≧25Å ………(22) で表される範囲内の値を有し、また、障壁層4Bを構成
している半導体層41が、それを構成しているInB4
(1-B4)NにおけるB4について、 W4−0.2≧B4≧0 ………(23) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、厚さD
B4について、 DB4>DW4 ………(24) 200Å−DB4≧DW4 ………(25) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層4Bを構成している半導体層41の厚さDB4は、
その半導体層41を構成しているInB4Ga(1-B4)Nに
おけるB4の値に応じた、図1に示す本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの説明に用いた図2の場合と同様に厚さDB
4、DW4、DB6及びDW6、及びB4、W4、B6
及びW6のとり得る値の範囲を表している図4の条件範
囲内の値をとるように、B4の値が大きくなるのに応じ
て小さくなる、例えば80Åの値を有し、また、井戸層
4Wを構成している半導体層42の厚さDW4も、その
半導体層42を構成しているInW4Ga(1-W4)Nにおけ
るW4の値に応じた、図4の条件範囲内の値をとるよう
に、W4の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例え
ば40Åの値を有する。
【0054】さらに、光閉じ込め層6を構成している半
導体超格子6Gにおいて、その井戸層6Wを構成してい
る半導体層62が、それを構成しているInW6Ga
(1-W6)NにおけるW6について、 0.9≧W6≧0.2 ………(26) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
W6について、 150Å≧DW6≧25Å ………(27) で表される範囲内の値を有し、また、障壁層6Bを構成
している半導体層61が、それを構成しているInB6
(1-B6)NにおけるB6について、 W6−0.2≧B6≧0 ………(28) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、厚さD
B6について、 DB6>DW6 ………(29) 200Å−DB6≧DW6 ………(30) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層6Bを構成している半導体層61の厚さDB6は、
その半導体層61を構成しているInB6Ga(1-B6)Nに
おけるB6の値に応じた、上述した図4の条件範囲内の
値をとるように、B6の値が大きくなるのに応じて小さ
くなる、例えば80Åの値を有し、また、井戸層6Wを
構成している半導体層62の厚さDW6も、その半導体
層62を構成しているInW6Ga(1-W6)NにおけるW6
の値に応じた、図4の条件範囲内の値をとるように、W
6の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例えば40
Åの値を有する。
【0055】さらに、発光層15を構成しているIny
Ga(1-y)Nにおけるyについて、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合に準じ、発光層15が光閉じ込
め層4を構成している半導体超格子4Gの井戸層4Wを
構成している半導体層42及び光閉じ込め層6を構成し
ている半導体超格子6Gの井戸層6Wを構成している半
導体層62よりも狭いエネルギバンドギャップを有する
ように選定されている値を有する。
【0056】以上が、本願第2番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施
の形態の構成である。
【0057】このような構成を有する本願第2番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置しての半導体
レ―ザによれば、上述した事項を除いて、図1に示す本
願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザと同様の構成を有し、そして、
半導体超格子4Gにおいて、その井戸層4Wを構成して
いる半導体層42について、それを構成しているAlW4
Ga(1-W4)NにおけるW4が、上述した(21)式及び
(23)式から明らかなように、上述した(1)式及び
(3)式に示されている図1に示す本願第1番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合とは逆に、障壁層4Bの半導体層41を構
成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4よりも大き
な値を有し、且つ井戸層4Wを構成している半導体層4
2の厚さDW4が、上述した(22)式及び(24)式
及び(25)式から明らかなように、上述した(2)式
及び(4)式及び(5)式に示されている図1に示す本
願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザの場合に比し小さな値を有し、
また、半導体超格子6Gにおいても、その井戸層6Wを
構成している半導体層62及び障壁層6Bを構成してい
る半導体層61について、それらをそれぞれ構成してい
るInW6Ga(1-W6)N及びInB6Ga(1-B6)Nにおける
それぞれのW6及びB6、及び井戸層6Wを構成してい
る半導体層62及び障壁層6Bを構成している半導体層
61のそれぞれの厚さDW6及びDB6に関し、詳細説
明は省略するが、半導体超格子4Gの場合と同様であ
る、という点で、図1に示す本願第1番目の発明による
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
との場合との間の相違を有するが、一般に、AlxGa
(1-x)Nの場合、そこにおけるxの値が大きくなるのに
応じて、そのバンドギャップが広くなるのに対し、In
xGa(1-x)Nの場合、そこにおけるxの値が大きくなる
のに応じ、そのバンドギャップが狭くなる、というこ
と、及び一般に、AlxGa(1-x)Nの場合、そこに生じ
る格子歪が、同じ厚さで、InxGa(1-x)Nの場合に比
し大きい、ということから、詳細説明は省略するが、図
1に示す本願第1番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの場合との間で上述
した相違を有していても、図1に示す本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザで述べたのに準じた理由で、図1に示す本願第
1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合と同様の優れた特徴を得るこ
とができることは明らかである。
【0058】
【発明の実施の形態3】次に、本願第3番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの実施の形態を述べよう。
【0059】本願第3番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態
も、[発明の実施の形態2]に示す本願第2番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様に、見掛け上、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザと同様の構成を有するので、図示詳細
説明は省略するが、次の事項を除いて、図1に示す本願
第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザと同様の構成を有する。
【0060】すなわち、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成して
いる半導体層41については、図1に示す本願第1番目
の発明による半導体超格子を有する半導体装置としての
半導体レ―ザの場合と同様にAlB4Ga(1-B4)Nでなる
が、井戸層4Wを構成している半導体層42について
は、AlW4Ga(1-W4)Nでなる図1に示す本願第1番目
の発明による半導体超格子を有する半導体装置としての
半導体レ―ザの場合に代え、[発明の実施の形態2]に
示す本願第2番目の発明による半導体超格子を有する半
導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、InW4
Ga(1-W4)Nでなり、また、光閉じ込め層6を構成して
いる半導体超格子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成
している半導体層61については、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合と同様に、AlB6Ga(1-B6)
でなるが、井戸層6Wを構成している半導体層62につ
いては、[発明の実施の形態2]に示す本願第2番目の
発明による半導体超格子を有する半導体装置としての半
導体レ―ザの場合と同様に、AlW6Ga(1-W6)Nでなる
図1に示す本願第1番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合に代え、I
W6Ga(1-W6)Nでなる。
【0061】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成している
半導体層41については、図1に示す本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの場合と同様に、それを構成しているAlB4
(1-B4)NにおけるB4について、 0.9≧B4≧0.2 ………(31) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
B4について、 400Å≧DB4≧25Å ………(32) で表される範囲内の値を有するが、井戸層4Wを構成し
ている半導体層42については、それを構成しているI
W4Ga(1-W4)NにおけるW4について、 1>W4≧0 ………(33) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
W4について、 DB4>DW4 ………(34) 600Å−DB4≧DW4 ………(35) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層4Bを構成している半導体層41の厚さDB4は、
図1に示す本願第1番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、
障壁層4Bを構成している半導体層41について、それ
を構成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4の値に
応じた、図1に示す本願第1番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの説明に
用いた図2の場合と同様に厚さDB4及びDW4、及び
B4及びW4のとり得る値の範囲を表している図5の条
件範囲内の値をとるように、B4の値が大きくなるのに
応じて小さくなる、例えば240Åの値を有し、また、
井戸層4Wを構成している半導体層42の厚さDW4
は、[発明の実施の形態2]に示す本願第2番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合に準じて、井戸層4Wを構成している半導
体層42について、それを構成しているInW4Ga
(1-W4)NにおけるW4の値に応じた、[発明の実施の形
態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの説明に用いた
図4の場合と同様に厚さDB4及びDW4、及びB4及
びW4のとり得る値の範囲を表している図6の条件範囲
内の値をとるように、W4の値が大きくなるのに応じて
小さくなる、例えば40Åの値を有する。
【0062】さらに、光閉じ込め層6を構成している半
導体超格子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成してい
る半導体層61については、図1に示す本願第1番目の
発明による半導体超格子を有する半導体装置としての半
導体レ―ザの場合と同様に、それを構成しているAlB6
Ga(1-B6)NにおけるB6について、 0.9≧B6≧0.2 ………(36) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
B6について、 400Å≧DB6≧25Å ………(37) で表される範囲内の値を有するが、井戸層6Wを構成し
ている半導体層62については、それを構成しているI
W6Ga(1-W6)NにおけるW6について、 1>W6≧0 ………(38) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、厚さD
W6について、 DB6>DW6 ………(39) 600Å−DB6≧DW6 ………(40) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層6Bを構成している半導体層61の厚さDB6は、
図1に示す本願第1番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、
障壁層6Bを構成している半導体層61について、それ
を構成しているAlB6Ga(1-B6)NにおけるB6の値に
応じた、上述した図5の条件範囲内の値をとるように、
B6の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例えば2
40Åの値を有し、また、井戸層6Wを構成している半
導体層62の厚さDW6は、[発明の実施の形態2]に
示す本願第2番目の発明による半導体超格子を有する半
導体装置としての半導体レ―ザの場合に準じて、井戸層
6Wを構成している半導体層62について、それを構成
しているInW6Ga(1-W6)NにおけるW6の値に応じ
た、上述した図6の条件範囲内の値をとるように、W6
の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例えば40Å
の値を有する。
【0063】また、発光層15を構成しているIny
(1-y)Nにおけるyについて、図1に示す本願第1番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの場合に準じ、発光層15が光閉じ込め
層4を構成している半導体超格子4Gの井戸層4Wを構
成している半導体層42及び光閉じ込め層6を構成して
いる半導体超格子6Gの井戸層6Wを構成している半導
体層62よりも狭いエネルギバンドギャップを有するよ
うに選定されている値を有する。
【0064】以上が、本願第3番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施
の形態の構成である。
【0065】このような構成を有する本願第3番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置しての半導体
レ―ザによれば、上述した事項を除いて、図1に示す本
願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザと同様の構成を有し、そして、
半導体超格子4G及び6Gにおいて、それれらのそれぞ
れの井戸層4W及び6Wをそれぞれ構成している半導体
層42及び62が、[発明の実施の形態2]に示す本願
第2番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合に準じて、InW4Ga
(1-W4)N及びInW6Ga(1-W6)Nでそれぞれ構成され、
ただし、それらにおけるそれぞれのW4及びW6のとり
得る値の上限が[発明の実施の形態2]に示す本願第2
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合に比し高い値を有する、という
点で、図1に示す本願第1番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザとの場合と
の間の相違を有するが、[発明の実施の形態2]に示す
本願第2番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザの場合で述べたように、一般
に、AlxGa(1-x)Nの場合、そこにおけるxの値が大
きくなるのに応じて、そのバンドギャップが広くなるの
に比し、InxGa(1-x)Nの場合、そこにおけるxの値
が大きくなるのに応じ、そのバンドギャップが狭くな
り、そして、そのようなInxGa(1-x)Nで井戸層4W
及び6Wをそれぞれ構成している半導体層42及び62
を構成している、ということ、及び井戸層4W及び6W
をそれぞれ構成している半導体層42及び62がそのよ
うにInxGa(1-x)Nで構成されているのに対し、障壁
層4B及び6Bをそれぞれ構成している半導体層41及
び61が、一般にInxGa(1- x)Nとの間で顕著なヘテ
ロ界面を形成するAlxGa(1-x)Nで構成されている、
ということから、詳細説明は省略するが、図1に示す本
願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザの場合との間で上述した相違を
有していても、図1に示す本願第1番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザで
述べたのに準じた理由で、図1に示す本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの場合と同様の優れた特徴を得ることができる
ことは明らかである。
【0066】
【発明の実施の形態4】次に、図7を伴って本願第4番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの実施の形態を述べよう。
【0067】図7において、図1との対応部分には同一
符号を付して示す。図7に示す本願第4番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザは、図1に示す本願第1番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合に準
じて、サファイヤでなる単結晶の半導体基板1上に、単
結晶のAlGaN系でなるバッファ層2を介して、単結
晶のGaNでなり且つn型を有する半導体層3と、半導
体超格子4Gでなる光閉じ込め層4と、単結晶のIny
Ga(1-y) N(ただし、yは1以下の数)でなる発光層
15と、半導体超格子6Gでなる光閉じ込め層6とが、
それらの順に積層されている積層体17が形成されてい
る。
【0068】この場合、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gが、図1に示す本願第1番目の発明に
よる半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ
―ザの場合と同様に、障壁層4Bと井戸層4Wとが交互
順次に積層されている構成を有し、また、光閉じ込め層
6を構成している半導体超格子6Gが、図1に示す本願
第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合と同様に、障壁層6Bと井
戸層6Wとが交互順次に積層されている構成を有する。
【0069】さらに、積層体17に、図1に示す本願第
1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合と同様に、光閉じ込め層6側
から、半導体層3内に達する深さに、半導体層3を外部
に臨ませる溝乃至切欠8が形成され、そして、半導体層
3に、溝乃至切欠8に臨む領域において、バッファ層2
側とは反対側から、電極9が付され、また、積層体17
の光閉じ込め層6に、発光層15側とは反対側の面上に
おいて、電極10が付されている。
【0070】しかしながら、図7に示す本発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
は、光閉じ込め層4を構成している半導体超格子4Gに
おいて、その障壁層4Bが、AlB4Ga(1-B4)N(ただ
し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つn型を与える
不純物例えばSiを意図的にドープしている半導体層5
1と、その半導体層51と同じAlB4Ga(1-B4)Nでな
り且つ半導体層51がドープしている不純物と同じn型
を与える不純物を含め不純物を意図的にドープしていな
い半導体層52とが半導体層51上に半導体層52が配
されている態様で積層されている構成を有し、また、井
戸層4Wが、AlW4Ga(1-W4)N(ただし、Wは、一般
に1以下の数)でなり且つ障壁層4Bを構成している半
導体層51がドープしている不純物と同じn型を与える
不純物を含め不純物を意図的にドープしていない半導体
層53と、その半導体層53と同じAlW4Ga(1-W4)
でなり且つ障壁層4Bを構成している半導体層51がド
ープしている不純物と同じn型を与える不純物例えばS
iを意図的にドープしている半導体層54とが半導体層
53上に半導体層54が配されている態様で積層されて
いる構成を有する。
【0071】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成している
半導体層51及び52が、それらを構成しているAlB4
Ga(1-B4)NにおけるB4について、図1に示す本願第
1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合で述べた(1)式と同じ、 0.9≧B4≧0.2 ………(41) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DB4について、図1に示す本願
第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合で述べた(2)式と同じ、 400Å≧DB4≧25Å ………(42) で表される範囲内の値を有し、また、井戸層4Wを構成
している半導体層53及び54が、それらを構成してい
るAlW4Ga(1-W4)NにおけるW4について、図1に示
す本願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導
体装置としての半導体レ―ザの場合で述べた(3)式と
同じ、 B4−0.2≧W4≧0 ………(43) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DW4について、図1に示す本願
第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合で述べた(4)及び(5)
式と同じ、 DB4>DW4 ………(44) 600Å−DB4≧DW4 ………(45) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層4Bを構成している半導体層51及び52のそれら
のそれぞれの厚さの和DB4は、障壁層4Bの半導体層
51及び52を構成しているAlB4Ga(1-B4)Nにおけ
るB4の値に応じた、横軸に半導体超格子4Gの障壁層
4Bを構成している半導体層51及び52のそれぞれの
厚さの和DB4及び井戸層4Wを構成している半導体層
53及び54のそれぞれの厚さの和DW4と後述する光
閉じ込め層6を構成している半導体超格子6Gの障壁層
6Bを構成している半導体層71及び72のそれぞれの
厚さの和DB6及び井戸層6Wを構成している半導体層
73及び74のそれぞれの厚さの和DW6とをとり、縦
軸に半導体超格子4Gの障壁層4Bの半導体層51及び
52を構成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4及
び井戸層4Wの半導体層53及び54を構成しているA
W4Ga(1-W4)NにおけるW4と半導体超格子6Gの障
壁層6Bの半導体層71及び72を構成しているAlB6
Ga(1-B6)NにおけるB6及び井戸層6Wの半導体層7
3及び74を構成しているAlW6Ga(1-W6)Nにおける
W6とをとって、厚さの和DB4、DW4、DB6及び
DW6、及びB4、W4、B6及びW6のとり得る値の
範囲を表している、図1に示す本願第1番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合で述べた図2と同様の図8に示す条件範囲内の
値をとるように、B4の値が大きくなるのに応じて小さ
くなる、例えば240Åの値を有し、また、井戸層4W
を構成している半導体層53及び54のそれぞれの厚さ
の和DW4も、それら半導体層53及び54を構成して
いるAlW4Ga(1-W4)NにおけるW4の値に応じた、図
8の条件範囲内の値をとるように、W4の値が大きくな
るのに応じて小さくなる、例えば120Åの値を有す
る。
【0072】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成している
半導体層71及び72が、それらを構成しているAlB6
Ga(1-B6)NにおけるB6について、図1に示す本願第
1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合で述べた(6)式と同じ、 0.9≧B6≧0.2 ………(46) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DB6について、図1に示す本願
第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合で述べた(7)式と同じ、 400Å≧DB6≧25Å ………(47) で表される範囲内の値を有し、また、井戸層6Wを構成
している半導体層73及び74が、それらを構成してい
るAlW6Ga(1-W6)NにおけるW6について、図1に示
す本願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導
体装置としての半導体レ―ザの場合で述べた(8)式と
同じ、 B6−0.2≧W6≧0 ………(48) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DW6について、図1に示す本願
第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合で述べた(9)及び(1
0)式と同じ、 DB6>DW6 ………(49) 600Å−DB6≧DW6 ………(50) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層6Bを構成している半導体層71及び72のそれぞ
れの厚さの和DB6は、障壁層6Bの半導体層71及び
72を構成しているAlB6Ga(1-B6)NにおけるB6の
値に応じた、上述した図8に示す条件範囲内の値をとる
ように、B6の値が大きくなるのに応じて小さくなる、
例えば240Åの値を有し、また、井戸層6Wを構成し
ている半導体層73及び74のそれぞれの厚さの和DW
6も、それら半導体層72及び73を構成しているAl
W6Ga(1-W 6)NにおけるW6の値に応じた、図8に示す
条件範囲内の値をとるように、W6の値が大きくなるの
に応じて小さくなる、例えば120Åの値を有する。
【0073】さらに、発光層15を構成しているIny
Ga(1-y)Nにおけるyについて、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合に準じ、発光層15が光閉じ込
め層4の半導体超格子4Gの井戸層4Wを構成している
半導体層53及び54及び光閉じ込め層6の半導体超格
子6Gの井戸層6Wを構成している半導体層73及び7
4よりも狭いエネルギバンドギャップを有するように選
定されている値を有する。
【0074】以上が、本願第4番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施
の形態の構成である。
【0075】このような構成を有する本願第4番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの実施の形態は、(a)光閉じ込め層4を構成
している半導体超格子4Gについて、その障壁層4B
が、AlB4Ga(1-B4)Nでなる半導体層41の単層でな
るのに代え、同じAlB4Ga(1-B4)Nでなるがn型を与
える不純物を意図的にドープしている半導体層51とn
型を与える不純物を含め不純物を意図的にドープしてい
ない半導体層52とでなり、井戸層4Wが、AlW4Ga
(1-W4)Nでなる半導体層42の単層でなるのに代え、同
じAlW4Ga(1-W 4)Nでなるがn型を与える不純物を含
め不純物を意図的にドープしていない半導体層53とn
型を与える不純物を意図的にドープしている半導体層5
4とでなり、また、(b)光閉じ込め層6を構成してい
る半導体超格子6Gについて、その障壁層6Bが、Al
B6Ga(1-B6)Nでなる半導体層61の単層でなるのに代
え、同じAlB6Ga(1-B6)Nでなるがp型を与える不純
物を意図的にドープしている半導体層71とp型を与え
る不純物を含め不純物を意図的にドープしていない半導
体層72とでなり、井戸層6Wが、AlW6Ga(1-W6)
でなる半導体層62の単層でなるのに代え、同じAlW6
Ga(1-W6)Nでなるがp型を与える不純物を含め不純物
を意図的にドープしていない半導体層73とp型を与え
る不純物を意図的にドープしている半導体層74とでな
る、ということを除いて、図1に示す本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの場合と同様の構成を有し、そして、(c)後
述するところから明らかなように、半導体超格子4Gに
ついてみれば、n型を与える不純物を意図的にドープし
ている半導体層51及び54とn型を与える不純物を含
め不純物を意図的にドープしていない半導体層52及び
53とで構成されているとしても、n型を与える不純物
を含め不純物を意図的にドープしていない半導体層52
及び53にn型を与える不純物を意図的にドープしてい
る半導体層51及び54から吐き出されたエレクトロン
が蓄積していることによって、その半導体超格子4Gが
n型であるとして機能し、また、半導体超格子6Gにつ
いてみれば、p型を与える不純物を意図的にドープして
いる半導体層71及び74とp型を与える不純物を含め
不純物を意図的にドープしていない半導体層72及び7
3とで構成されているとしても、p型を与える不純物を
含め不純物を意図的にドープしていない半導体層72及
び73に、p型を与える不純物を意図的にドープしてい
る半導体層71及び74から吐き出されたホールが蓄積
していることによって、その半導体超格子6Gがp型で
あるとして機能する。
【0076】このため、図1に示す本願第1番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様の理由で、同様に、電極9及び10
間に、動作用バイアス電源を、その正極を電極10側に
して接続すれば、発光層15においてキャリアの再結合
による発光が得られ、その光が、発光層15を光閉じ込
め層4及び6によって閉じ込められてその両端面(図に
おいては、紙面と平行な面)間に繰り返し伝播して増幅
され、その光が、発光層15の一方の端面から、レーザ
光として、外部に出射する、という半導体レ―ザとして
の機能が得られる。
【0077】また、半導体層3、光閉じ込め層4を構成
している半導体超格子4Gの障壁層4Bを構成している
半導体層51及び52及び井戸層4Wを構成している半
導体層53及び54、発光層15、光閉じ込め層6を構
成している半導体超格子6Gの障壁層6Bを構成してい
る半導体層71及び72及び井戸層6Wを構成している
半導体層73及び74が、図1に示す本願第1番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの場合と同様に、ともにN(窒素)を含むAl
GaN系で構成されているので、図1に示す本願第1番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの場合と同様に、N(窒素)に代え、例
えばAs(砒素)を含むAlGaAs系で構成されてい
る場合に比し、レーザ光の短波長化、耐熱性、耐宇宙
線、耐振動性などの点で優れている。
【0078】さらに、光閉じ込め層4が、図1に示す本
願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザの場合と同様に、半導体超格子
4Gでなるので、光閉じ込め層4と半導体層3及び発光
層15との間の格子不整合状態が、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合と同様に、光閉じ込め層4が障
壁層4Bを構成している半導体層51と同じAlB4Ga
(1-B4)Nでなる単層でなるとした場合に比し、緩和され
ており、また、光閉じ込め層6も、図1に示す本願第1
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合と同様に、半導体超格子6Gで
なるので、光閉じ込め層6と発光層15との間の格子不
整合状態が、図1に示す本願第1番目の発明による半導
体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場
合と同様に、光閉じ込め層6が障壁層6Bを構成してい
る半導体層71と同じAlB6Ga(1-B6)Nでなる単層で
なるとした場合に比し、緩和されているので、上述した
半導体レ―ザとしての機能を、図1に示す本願第1番目
の発明による半導体超格子を有する半導体装置としての
半導体レ―ザの場合と同様に、光閉じ込め層4及び6が
それぞれ障壁層4B及び6Bと同じAlB4Ga(1-B4)
及びAlB6Ga(1-B6)Nでそれぞれなる単層でなるとし
た場合に比し、良好に得ることができる。
【0079】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bが、n型を与え
る不純物を意図的にドープしている半導体層51とn型
を与える不純物を含め不純物を意図的にドープしていな
い半導体層52とでなるがそれら半導体層51及び52
が、それらを構成しているAlB4Ga(1-B4)Nにおける
B4について、図1に示す本願第1番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの
場合で述べた(1)式と同じ(41)式で表される範囲
内の値を有し、一方、井戸層4Wが、n型を与える不純
物を含め不純物を意図的にドープしていない半導体層5
3とn型を与える不純物を意図的にドープしている半導
体層54とでなるがそれら半導体層53及び54が、そ
れらを構成しているAlW4Ga(1-W4)NにおけるW4に
ついて、図1に示す本願第1番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で
述べた(3)式と同じ(43)式で表される範囲内の値
を有するので、光閉じ込め層4を構成している半導体超
格子4Gにおける障壁層4Bの半導体層51及び52を
構成しているAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4と、井戸
層4Wの半導体層53及び54を構成しているAlW4
(1-W4)NにおけるW4との間の値の差が、図1に示す
本願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、0.15よ
りも大きな2.0以上という大きな値を有している。
【0080】このため、障壁層4Bと井戸層4Wとの間
の界面に格子歪によって生成されるピエゾ電荷による電
界が存在しているというピエゾ電界効果が、図1に示す
本願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、顕著に発生
している状態に到っている。
【0081】このようなことから、光閉じ込め層4を構
成している半導体超格子4Gにおいて、エネルギーポテ
ンシャルの溝が、図1に示す本願第1番目の発明による
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合で述べた図3と同様の、光閉じ込め層4を構成し
ている半導体超格子4Gにおけるエレクトロンエネルギ
ー及びエレクトロン分布、及び光閉じ込め層6を構成し
ている半導体超格子6Gにおけるホールエネルギー及び
ホール分布を表している図9に示されているように、図
1に示す本願第1番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、深
く形成されており、このため、半導体超格子4Gにおけ
る障壁層4Bを構成している、n型を与える不純物を意
図的にドープしている半導体層51から、半導体超格子
4Gにおけるエネルギーポテンシャルの溝に向かって、
エレクトロンが、図1に示す本願第1番目の発明による
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合と同様に、多くの量で、吐き出されるとともに、
半導体超格子4Gにおける障壁層4Bを構成している、
n型を与える不純物を意図的にドープしている半導体層
54からも、半導体超格子4Gにおけるエネルギーポテ
ンシャルの溝に向かって、エレクトロンが、半導体超格
子4Gにおけるエネルギーポテンシャルの溝への井戸層
4Wを構成している半導体層51からのエレクトロンの
吐き出しと同様に、多くの量で、吐き出され、障壁層4
Bをn型を与える不純物を意図的にドープしている半導
体層51とともに構成しているn型を与える不純物を含
め不純物を意図的にドープしていない半導体層52及び
井戸層4Wをn型を与える不純物を意図的にドープして
いる半導体層54とともに構成しているn型を与える不
純物を含め不純物を意図的にドープしていない半導体層
53に蓄積される。
【0082】よって、半導体超格子4G、従って光閉じ
込め層4が、図9中に示すようなエレクトロン分布を伴
うことによって、図1に示す本願第1番目の発明による
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合以上に高いキャリア(エレクトロン)濃度を有
し、このため、及び障壁層4Bを構成している半導体層
の一部としての半導体層52及び井戸層4Wを構成して
いる半導体層の一部としての半導体層53に、n型を与
える不純物を含め不純物がドープされていないので、厚
さ方向にみて、図1に示す本願第1番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ以
上に低い抵抗しか有しないとともに、光閉じ込め層4の
面に沿う方向にみて、図1に示す本願第1番目の発明に
よる半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ
―ザの場合に比し低い抵抗しか有しない。
【0083】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいても、詳細説明は省略するが、光閉
じ込め層4を構成している半導体超格子4Gについて述
べた理由に準じた理由で、半導体超格子6Gにおけるエ
ネルギーポテンシャルの溝に向かって、障壁層6Bを構
成している、p型を与える不純物を意図的にドープして
いる半導体層71、及び井戸層6Wを構成している、p
型を与える不純物を意図的にドープしている半導体層7
4から、ホールが、半導体超格子4Gにおけるエネルギ
ーポテンシャルの溝に向かって、障壁層4Bを構成して
いる、n型を与える不純物を意図的にドープしている半
導体層51、及び井戸層4Wを構成している、n型を与
える不純物を意図的にドープしている半導体層54か
ら、エレクトロンが、吐き出される場合と同様に、多く
の量で吐き出され、よって、半導体超格子6G、従って
光閉じ込め層6が、図9中に示すようなホール分布を伴
うことによって、図1に示す本願第1番目の発明による
半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ
の場合以上に高いキャリア(ホール)濃度を有し、この
ため、及び障壁層6Bを構成している半導体層の一部と
しての半導体層72及び井戸層6Wを構成している半導
体層の一部としての半導体層73に、p型を与える不純
物を含め不純物がドープされていないので、厚さ方向に
みて、図1に示す本願第1番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザ以上に低い
抵抗しか有しないとともに、光閉じ込め層6の面に沿う
方向にみて、図1に示す本願第1番目の発明による半導
体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場
合に比し低い抵抗しか有しない。
【0084】なお、本発明者等は、半導体超格子4Gに
おいて、その障壁層4Bを構成している半導体層51及
び52及び井戸層4Wを構成している半導体層53及び
54が、それらをそれぞれ構成しているAlB4Ga
(1-B4)N及びAlW4Ga(1-W4)NのそれぞれにおけるB
4及びW4について、それぞれ上述した(41)式及び
(43)式で表される範囲内の値を有し且つそれらのそ
れぞれの厚さの和DB4及びDW4について、(42)
式及び(44)及び(45)式で表される範囲内の図8
に示す条件範囲内の値をとる値を有する、ということで
ない場合、上述した格段的に高いキャリア(エレクトロ
ン)濃度が得られないことから、上述した格段的に低い
抵抗が得られないこと、また、半導体超格子6Gにおい
ても、その障壁層6Bを構成している半導体層61及び
井戸層6Wを構成している半導体層62が、それらをそ
れぞれ構成しているAlB6Ga(1-B6)N及びAlW6Ga
(1-W6)NのそれぞれにおけるB6及びW6について、そ
れぞれ上述した(46)式及び(48)式で表される範
囲内の値を有し且つそれらのそれぞれの厚さの和DB6
及びDW6について、(47)式及び(49)及び(5
0)式で表される範囲内の図8に示す条件範囲内の値を
とる値を有する、ということでない場合、上述した格段
的に高いキャリア(ホール)濃度が得られないことか
ら、上述した格段的に低い抵抗が得られないことを、種
々の実験の結果確認した。
【0085】以上のことから、図7に示す本願第4番目
の発明による半導体超格子を有する半導体装置としての
半導体レ―ザの場合、電極9及び10間に上述した半導
体レ―ザとしての機能を得るために接続する動作用バイ
アス電源に、図1に示す本願第1番目の発明による半導
体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場
合以上に高い電圧を必要とせず、また上述した半導体レ
―ザとしての機能を得ているときに、図1に示す本願第
1番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合以上に高い発熱を伴わない。
【0086】また、図7に示す本願第4番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合、上述したように、光閉じ込め層4を構成して
いる半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成
している半導体層51及び52について、それを構成し
ているAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4が、図1に示す
本願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザの場合と同様に、2.0以上
という大きな値を有するので、障壁層4Bが図1に示す
本願第1番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザの場合と同様に高い障壁高さ
を有し、このため、光閉じ込め層4が、発光層15に伝
播する光に対する、図1に示す本願第1番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合と同様の高い光閉じ込め効果を有する。
【0087】また、光閉じ込め層6を構成している半導
体超格子6Gにおいても、その障壁層6Bを構成してい
る半導体層61について、それを構成しているAlB6
(1 -B6)NにおけるB6が、2.0以上という大きな値
を有するので、障壁層6Bが高い障壁高さを有し、この
ため、光閉じ込め層6が、発光層15に伝播する光に対
する高い光閉じ込め効果を有する。
【0088】このようなことから、図7に示す本願第4
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合、上述した半導体レ―ザとして
の機能を、図1に示す本願第1番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合
以上に効果的に得ることができる。
【0089】
【発明の実施の形態5】次に、本願第5番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの実施の形態を述べよう。
【0090】本願第5番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態
は、見掛け上、図7に示す本願第4番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの
実施の形態と同様の構成を有するので、図示詳細説明は
省略するが、次の事項を除いて、図7に示す本願第4番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの実施の形態と同様の構成を有する。
【0091】すなわち、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成して
いる、n型を与える不純物を意図的にドープしている半
導体層51及びn型を与える不純物を含め不純物を意図
的にドープしていない半導体層52が、AlB4Ga
(1-B4)Nでなる図7に示す本願第4番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの
実施の形態の場合に代え、InB4Ga(1-B4)N(B4
は、一般に、1以下の数)でなり、また、井戸層4Wを
構成している、n型を与える不純物を含め不純物を意図
的にドープしていない半導体層53及びn型を与える不
純物を意図的にドープしている半導体層54が、AlW4
Ga(1-W4)Nでなる図7に示す本願第4番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの第1の実施の形態の場合に代え、InW4Ga(1-W4)
N(ただし、W4は、一般に、1以下の数)でなる。
【0092】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その井戸層4Wを構成している
半導体層53及び54が、それらを構成しているInW4
Ga(1-W4)NにおけるW4について、[発明の実施の形
態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で述べた
(21)式と同じ、 0.9≧W4≧0.2 ………(51) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DW4について、[発明の実施の
形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で述べ
た(22)式と同じ、 150Å≧DW4≧25Å ………(52) で表される範囲内の値を有し、また、障壁層4Bを構成
している半導体層51及び52が、それらを構成してい
るInB4Ga(1-B4)NにおけるB4について、[発明の
実施の形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合
で述べた(23)式と同じ、 W4−0.2≧B4≧0 ………(53) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DB4について、[発明の実施の
形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で述べ
た(24)及び(25)式と同じ、 DB4>DW4 ………(54) 200Å−DB4≧DW4 ………(55) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層4Bを構成している半導体層51及び52のそれぞ
れの厚さの和DB4は、それら半導体層51及び52を
構成しているInB4Ga(1-B4)NにおけるB4の値に応
じた、[発明の実施の形態2]の項に示す本願第2番目
の発明による半導体超格子を有する半導体装置としての
半導体レ―ザの場合で述べた図4の場合と同様の、厚さ
の和DB4、DW4、DB6及びDW6、及びB4、W
4、B6及びW6のとり得る値の範囲を表している図1
0に示す条件範囲内の値をとるように、B4の値が大き
くなるのに応じて小さくなる、例えば80Åの値を有
し、また、井戸層4Wを構成している半導体層53及び
54のそれぞれの厚さの和DW4も、それら半導体層5
3及び54を構成しているInW4Ga(1-W4)Nにおける
W4の値に応じた、図10に示す条件範囲内の値をとる
ように、W4の値が大きくなるのに応じて小さくなる、
例えば40Åの値を有する。
【0093】さらに、光閉じ込め層6を構成している半
導体超格子6Gにおいて、その井戸層6Wを構成してい
る半導体層73及び74が、それらを構成しているIn
W6Ga(1-W6)NにおけるW6について、[発明の実施の
形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で述べ
た(26)式と同じ、 0.9≧W6≧0.2 ………(56) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DW6について、[発明の実施の
形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で述べ
た(27)式と同じ、 150Å≧DW6≧25Å ………(57) で表される範囲内の値を有し、また、障壁層6Bを構成
している半導体層71及び72が、それらを構成してい
るInB6Ga(1-B6)NにおけるB6について、[発明の
実施の形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合
で述べた(28)式と同じ、 W6−0.2≧B6≧0 ………(58) で表される範囲内の例えば0.10の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DB6について、[発明の実施の
形態2]に示す本願第2番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合で述べ
た(29)及び(30)式と同じ、 DB6>DW6 ………(59) 200Å−DB6≧DW6 ………(60) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層6Bを構成している半導体層71及び72のそれぞ
れの厚さの和DB6は、それらの半導体層71及び72
を構成しているInB6Ga(1-B6)NにおけるB6の値に
応じた、上述した図10に示す条件範囲内の値をとるよ
うに、B6の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例
えば80Åの値を有し、また、井戸層6Wを構成してい
る半導体層73及び74のそれぞれの厚さの和DW6
も、それら半導体層73及び74を構成しているInW6
Ga(1-W6)NにおけるW6の値に応じた、図10に示す
条件範囲内の値をとるように、W6の値が大きくなるの
に応じて小さくなる、例えば40Åの値を有する。
【0094】さらに、発光層15を構成しているIny
Ga(1-y)Nにおけるyについて、図7に示す本願第4
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合に準じ、発光層15が光閉じ込
め層4を構成している半導体超格子4Gの井戸層4Wを
構成している半導体層53及び54、及び光閉じ込め層
6を構成している半導体超格子6Gの井戸層6Wを構成
している半導体層73及び74よりも狭いエネルギバン
ドギャップを有するように選定されている値を有する。
【0095】以上が、本願第5番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施
の形態の構成である。
【0096】このような構成を有する本願第5番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置しての半導体
レ―ザによれば、上述した事項を除いて、図7に示す本
願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザと同様の構成を有し、そして、
半導体超格子4Gにおいて、その井戸層4Wを構成して
いる半導体層53及び54を構成しているAlW4Ga
(1-W4)NにおけるW4が、図7に示す本願第4番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置としての半導
体レ―ザの場合とは逆に、障壁層4Bを構成している半
導体層51及び52を構成しているInB4Ga(1-B4)
におけるB4よりも大きな値を有し、また、半導体超格
子6Gにおいても、その井戸層6Wを構成している半導
体層73及び74、及び障壁層6Bを構成している半導
体層71及び72をそれぞれ構成しているInW6Ga
(1-W6)N、及びInB6Ga(1-B6)Nにおけるそれぞれの
W6、及びB6に関し、詳細説明は省略するが、半導体
超格子4Gの場合と同様である、という点で、図7に示
す本願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導
体装置としての半導体レ―ザとの場合との間の相違を有
するが、一般に、AlxGa(1-x)Nの場合、そこにおけ
るxの値が大きくなるのに応じて、そのバンドギャップ
が広くなるのに対し、InxGa(1-x)Nの場合、そこに
おけるxの値が大きくなるのに応じ、そのバンドギャッ
プが狭くなる、ということから、詳細説明は省略する
が、図7に示す本願第4番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合との間
で上述した相違を有していても、図7に示す本願第4番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザで述べたのに準じた理由で、図7に示す
本願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザの場合と同様の優れた特徴を
得ることができることは明らかである。
【0097】
【発明の実施の形態6】次に、本願第6番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの実施の形態を述べよう。
【0098】本願第6番目の発明による半導体超格子を
有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態
も、[発明の実施の形態5]に示す本願第5番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様に、見掛け上、図7に示す本願第4
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザと同様の構成を有するので、図示詳細
説明は省略するが、次の事項を除いて、図7に示す本願
第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザと同様の構成を有する。
【0099】すなわち、光閉じ込め層4を構成している
半導体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成して
いる半導体層51及び52については、図7に示す本願
第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
としての半導体レ―ザの場合と同様にAlB4Ga(1-B4)
Nでなるが、井戸層4Wを構成している半導体層53及
び54については、AlW4Ga(1-W4)Nでなる図7に示
す本願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導
体装置としての半導体レ―ザの場合に代え、[発明の実
施の形態5]に示す本願第5番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と
同様に、InW4Ga(1-W4)Nでなり、また、光閉じ込め
層6を構成している半導体超格子6Gにおいて、その障
壁層6Bを構成している半導体層71及び72について
は、図7に示す本願第4番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様
に、AlB6Ga(1-B6)Nでなるが、井戸層6Wを構成し
ている半導体層73及び74については、[発明の実施
の形態5]に示す本願第5番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同
様に、AlW6Ga(1 -W 6)Nでなる図7に示す本願第4番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの場合に代え、InW6Ga(1-W6)Nでな
る。
【0100】また、光閉じ込め層4を構成している半導
体超格子4Gにおいて、その障壁層4Bを構成している
半導体層51及び52については、図7に示す本願第4
番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置とし
ての半導体レ―ザの場合と同様に、それらを構成してい
るAlB4Ga(1-B4)NにおけるB4について、 0.9≧B4≧0.2 ………(61) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DB4について、 400Å≧DB4≧25Å ………(62) で表される範囲内の値を有するが、井戸層4Wを構成し
ている半導体層53及び54については、[発明の実施
の形態3]に示す本願第3番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同
様に、それらを構成しているInW4Ga(1-W4)Nにおけ
るW4について、 1>W4≧0 ………(63) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DW4について、 DB4>DW4 ………(64) 600Å−DB4≧DW4 ………(65) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層4Bを構成している半導体層51及び52のそれぞ
れの厚さの和DB4は、図7に示す本願第4番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様に、障壁層4Bを構成している半導
体層51及び52について、それを構成しているAlB4
Ga(1-B4)NにおけるB4の値に応じた、図7に示す本
願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザの場合で述べた図8の場合と同
様の、厚さの和DB4及びDW4、及びB4及びW4の
とり得る値の範囲を表している図11に示す条件範囲内
の値をとるように、B4の値が大きくなるのに応じて小
さくなる、例えば240Åの値を有し、また、井戸層4
Wを構成している半導体層53及び54のそれぞれの厚
さの和DW4は、[発明の実施の形態5]に示す本願第
5番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合に準じて、井戸層4Wを構成
している半導体層53及び54について、それらを構成
しているInW4Ga(1-W4)NにおけるW4の値に応じ
た、[発明の実施の形態3]に示す本願第3番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合で述べた図6の場合と同様の、厚さの和D
B4及びDW4、及びB4及びW4のとり得る値の範囲
を表している図12に示す条件範囲内の値をとるよう
に、W4の値が大きくなるのに応じて小さくなる、例え
ば40Åの値を有する。
【0101】さらに、光閉じ込め層6を構成している半
導体超格子6Gにおいて、その障壁層6Bを構成してい
る半導体層71及び72については、図7に示す本願第
4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザの場合と同様に、それを構成してい
るAlB6Ga(1-B6)NにおけるB6について、 0.9≧B6≧0.2 ………(66) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DB6について、 400Å≧DB6≧25Å ………(67) で表される範囲内の値を有するが、井戸層6Wを構成し
ている半導体層73及び74については、[発明の実施
の形態3]に示す本願第3番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同
様に、それらを構成しているInW6Ga(1-W6)Nにおけ
るW6について、 1>W6≧0 ………(68) で表される範囲内の例えば0.31の値を有し、それら
のそれぞれの厚さの和DW6について、 DB6>DW6 ………(69) 600Å−DB6≧DW6 ………(70) で表される範囲内の値を有する。ただし、この場合、障
壁層6Bを構成している半導体層71及び72のそれぞ
れの厚さの和DB6は、図7に示す本願第4番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置としての半導体
レ―ザの場合と同様に、障壁層6Bを構成している半導
体層71及び72について、それらを構成しているAl
B6Ga(1-B6)NにおけるB6の値に応じた、上述した図
11に示す条件範囲内の値をとるように、B6の値が大
きくなるのに応じて小さくなる、例えば240Åの値を
有し、また、井戸層6Wを構成している半導体層73及
び74のそれぞれの厚さの和DW6は、[発明の実施の
形態5]に示す本願第5番目の発明による半導体超格子
を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合に準じ
て、井戸層6Wを構成している半導体層73及び74に
ついて、それらを構成しているInW6Ga(1-W6)Nにお
けるW6の値に応じた、上述した図12に示す条件範囲
内の値をとるように、W6の値が大きくなるのに応じて
小さくなる、例えば40Åの値を有する。
【0102】また、発光層15を構成しているIny
(1-y)Nにおけるyについて、図7に示す本願第4番
目の発明による半導体超格子を有する半導体装置として
の半導体レ―ザの場合に準じ、発光層15が光閉じ込め
層4を構成している半導体超格子4Gの井戸層4Wを構
成している半導体層53及び54及び光閉じ込め層6を
構成している半導体超格子6Gの井戸層6Wを構成して
いる半導体層73及び74よりも狭いエネルギバンドギ
ャップを有するように選定されている値を有する。
【0103】以上が、本願第6番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施
の形態の構成である。
【0104】このような構成を有する本願第6番目の発
明による半導体超格子を有する半導体装置しての半導体
レ―ザによれば、上述した事項を除いて、図7に示す本
願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装
置としての半導体レ―ザと同様の構成を有し、そして、
半導体超格子4G及び6Gにおいて、それれらのそれぞ
れの井戸層4Wを構成している半導体層53及び54及
び井戸層6Wを構成している半導体層73及び74が、
[発明の実施の形態5]に示す本願第5番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合に準じて、InW4Ga(1-W4)N及びInW6Ga
(1-W6)Nでそれぞれ構成され、ただし、それらにおける
それぞれのW4及びW6のとり得る値の上限が[発明の
実施の形態5]に示す本願第5番目の発明による半導体
超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの場合
に比し高い値を有する、という点で、図7に示す本願第
4番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置と
しての半導体レ―ザとの場合との間の相違を有するが、
[発明の実施の形態5]に示す本願第5番目の発明によ
る半導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―
ザの場合で述べたように、一般に、AlxGa(1-x)Nの
場合、そこにおけるxの値が大きくなるのに応じて、そ
のバンドギャップが広くなるのに比し、InxGa(1-x)
Nの場合、そこにおけるxの値が大きくなるのに応じ、
そのバンドギャップが狭くなり、そして、そのようなI
xGa(1-x)Nで井戸層4Wを構成している半導体層5
3及び54及び井戸層6Wを構成している半導体層73
及び74を構成している、ということ、及び井戸層4W
を構成している半導体層53及び54及び井戸層6Wを
構成している半導体層73及び74がそのようにInx
Ga(1-x)Nで構成されているのに対し、障壁層4Bを
構成している半導体層51及び52及び障壁層6Bを構
成している半導体層71及び72が、一般にInxGa
(1-x)Nとの間で顕著なヘテロ界面を形成するAlxGa
(1-x)Nで構成されている、ということから、詳細説明
は省略するが、図7に示す本願第4番目の発明による半
導体超格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの
場合との間で上述した相違を有していても、図7に示す
本願第4番目の発明による半導体超格子を有する半導体
装置としての半導体レ―ザで述べたのに準じた理由で、
図7に示す本願第4番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの場合と同様の優
れた特徴を得ることができることは明らかである。
【0105】なお、上述においては、本願第1、第2、
第3、第4、第5及び第6番目の発明による半導体超格
子を有する半導体装置のそれぞれを、見掛け上の一例構
成を有する半導体レ―ザに適用した場合で説明したが、
本願第1、第2、第3、第4、第5及び第6番目の発明
による半導体超格子を有する半導体装置のそれぞれは、
そのような半導体レ―ザに適用する場合ばかりでなく、
それ以外の見掛け上の構成を有する、1つまたは複数の
半導体超格子を有する半導体レ―ザはもちろん、1つま
たは複数の半導体超格子を有する半導体発光装置、ヘテ
ロバイポ―ラトランジスタなどの種々の半導体装置に適
用し得ることは明らかであろう。
【0106】
【発明の効果】本願第1、第2、第3、第4、第5及び
第6番目の発明による半導体超格子を有する半導体装置
のそれぞれによれば、半導体超格子に、その障壁層と井
戸層との間の界面に格子歪によって生成されるピエゾ電
荷による電荷が存在しているというピエゾ電界効果が発
生している状態に到っていることから、半導体超格子に
おいて、エネルギーポテンシャルの溝が顕著に形成され
ており、このため、そのエネルギーポテンシャルの溝に
向かって、障壁層を構成している半導体層から、キャリ
アが多く吐き出されることによって、半導体超格子が高
いキャリア濃度を有し、従って、半導体超格子が厚さ方
向にみて格段的に低い抵抗しか有さず、よって、半導体
超格子を通じて電流を供給して動作させる場合、その電
流電源に高い電圧を必要とせず、また半導体超格子に高
い発熱を伴わず、さらに、半導体超格子を光閉じ込め層
とする場合、その半導体超格子が高い光閉じ込め効果を
呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態を示す
略線的断面図である。
【図2】図1に示す本願第1番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の
形態の説明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超
格子4Gにおける、障壁層4Bを構成している半導体層
41及び井戸層4Wを構成している半導体層42のそれ
ぞれの厚さDB4及びDW4、及び半導体層41及び4
2をそれぞれ構成しているAlB4Ga(1-B4)N及びAl
W4Ga(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及びW4、及び
光閉じ込め層6としての半導体超格子6Gにおける、障
壁層6Bを構成している半導体層61及び井戸層6Wを
構成している半導体層62のそれぞれの厚さDB6及び
DW6、及び半導体層61及び62をそれぞれ構成して
いるAlB6Ga(1-B6)N及びAlW6Ga(1-W6)Nにおけ
るそれぞれのB6及びW6のとり得る値の範囲としての
条件範囲を示す図である。
【図3】図1に示す本願第1番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の
形態の説明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超
格子4Gにおけるエレクトロンエネルギー及びエレクト
ロン分布、及び光閉じ込め層6としての半導体超格子6
Gにおけるホールエネルギー及びホール分布を示す図で
ある。
【図4】本願第2番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態の説明
に供する、光閉じ込め層4としての半導体超格子4Gに
おける、障壁層4Bを構成している半導体層41及び井
戸層4Wを構成している半導体層42のそれぞれの厚さ
DB4及びDW4、及び半導体層41及び42をそれぞ
れ構成しているInB4Ga(1-B4)N及びInW4Ga
(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及びW4、及び光閉じ
込め層6としての半導体超格子6Gにおける、障壁層6
Bを構成している半導体層61及び井戸層6Wを構成し
ている半導体層62のそれぞれの厚さDB6及びDW
6、及び半導体層61及び62をそれぞれ構成している
InB6Ga(1-B6)N及びInW6Ga(1-W6)Nにおけるそ
れぞれのB6及びW6のとり得る値の範囲としての条件
範囲を示す図である。
【図5】本願第3番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態の説明
に供する、光閉じ込め層4としての半導体超格子4G及
び光閉じ込め層6としての半導体超格子6Gにおける、
それぞれの障壁層4Bを構成している半導体層41及び
障壁層6Bを構成している半導体層61のそれぞれの厚
さDB4及びDB6、及びそれぞれの半導体層41及び
61をそれぞれ構成しているAlB4Ga(1-B4)N及びA
B6Ga(1-B6)NにおけるそれぞれのB4及びB6のと
り得る値の範囲としての条件範囲を示す図である。
【図6】本願第3番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態の説明
に供する、光閉じ込め層4としての半導体超格子4G及
び光閉じ込め層6としての半導体超格子6Gにおける、
それぞれの井戸層4Wを構成している半導体層42及び
井戸層6Wを構成している半導体層62のそれぞれの厚
さDW4及びDW6、及びそれぞれの半導体層42及び
62をそれぞれ構成しているInW4Ga(1-W4)N及びI
W6Ga(1-W6)NにおけるそれぞれのW4及びW6のと
り得る値の範囲としての条件範囲を示す図である。
【図7】本願第4番目の発明による半導体超格子を有す
る半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態を示す
略線的断面図である。
【図8】図7に示す本願第4番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の
形態の説明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超
格子4Gにおける、障壁層4Bを構成している半導体層
51及び52のそれぞれの厚さの和DB4及び井戸層4
Wを構成している半導体層53及び54のそれぞれの厚
さの和DW4、及び半導体層51及び52を構成してい
るAlB4Ga(1-B 4)N及び半導体層53及び54を構成
しているAlW4Ga(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及
びW4、及び光閉じ込め層6としての半導体超格子6G
における、障壁層6Bを構成している半導体層71及び
72のそれぞれの厚さの和DB6及び井戸層6Wを構成
している半導体層73及び74のそれぞれの厚さの和D
W6、及び半導体層71及び72を構成しているAlB6
Ga(1-B6)N及び半導体層73及び74を構成している
AlW6Ga(1-W6)NにおけるそれぞれのB6及びW6の
とり得る値の範囲としての条件範囲を示す図である。
【図9】図7に示す本願第4番目の発明による半導体超
格子を有する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の
形態の説明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超
格子4Gにおけるエレクトロンエネルギー及びエレクト
ロン分布、及び光閉じ込め層6としての半導体超格子6
Gにおけるホールエネルギー及びホール分布を示す図で
ある。
【図10】本願第5番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態の説
明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超格子4G
における、障壁層4Bを構成している半導体層51及び
52のそれぞれの厚さの和DB4及び井戸層4Wを構成
している半導体層53及び54のそれぞれの厚さの和D
W4、及び半導体層51及び52を構成しているInB4
Ga(1-B4)N及び半導体層53及び54を構成している
InW4Ga(1-W4)NにおけるそれぞれのB4及びW4、
及び光閉じ込め層6としての半導体超格子6Gにおけ
る、障壁層6Bを構成している半導体層71及び72の
それぞれの厚さの和DB6及び井戸層6Wを構成してい
る半導体層73及び74のそれぞれの厚さの和DW6、
及び半導体層71及び72を構成しているInB6Ga
(1-B6)N及び半導体層73及び74を構成しているIn
W6Ga(1-W6)NにおけるそれぞれのB6及びW6のとり
得る値の範囲としての条件範囲を示す図である。
【図11】本願第6番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態の説
明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超格子4G
における障壁層4Bを構成している半導体層51及び5
2のそれぞれの厚さの和DB4及び光閉じ込め層6とし
ての半導体超格子6Gにおける障壁層6Bを構成してい
る半導体層71及び72のそれぞれの厚さの和DB6、
及び半導体層51及び52を構成しているAlB4Ga
(1-B4)N及び半導体層71及び72を構成しているAl
B6Ga(1-B6)NにおけるそれぞれのB4及びB6のとり
得る値の範囲としての条件範囲を示す図である。
【図12】本願第6番目の発明による半導体超格子を有
する半導体装置としての半導体レ―ザの実施の形態の説
明に供する、光閉じ込め層4としての半導体超格子4G
における井戸層4Wを構成している半導体層53及び5
4のそれぞれの厚さの和DW4及び光閉じ込め層6とし
ての半導体超格子6Gにおける井戸層6Wを構成してい
る半導体層73及び74のそれぞれの厚さの和DW6、
及び半導体層53及び54を構成しているInW4Ga
(1-W4)N及び半導体層73及び74を構成しているIn
W6Ga(1-W6)NにおけるそれぞれのW4及びW6のとり
得る値の範囲としての条件範囲を示す図である。
【図13】従来の半導体超格子を有する半導体装置を示
す略線的断面図である。
【符号の説明】 1 半導体基板 2 バッファ層 3 半導体層 4 光閉じ込め層 4B 障壁層 4G 半導体超格子 4W 井戸層 6 光閉じ込め層 6B 障壁層 6G 半導体超格子 6W 井戸層 8 溝乃至切欠 9、10 電極 15 発光層 17 積層体 41 障壁層4Bを構成している半導体層 42 井戸層4Wを構成している半導体層 51、52 障壁層4Bを構成している半導体層 53、54 井戸層4Wを構成している半導体層 61 障壁層6Bを構成している半導体層 62 井戸層6Wを構成している半導体層 71、72 障壁層6Bを構成している半導体層 73、74 井戸層6Wを構成している半導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 直樹 東京都千代田区大手町2丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA55 AA77 CA07 CB05 CB07 EA23 EA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】障壁層と井戸層とが交互順次に積層されて
    いる構成を有する半導体超格子を有する半導体装置にお
    いて、 上記半導体超格子の障壁層が、AlBGa(1-B)N(ただ
    し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つ導電型を与え
    る不純物を意図的にドープしているとともにDBの厚さ
    を有する第1の半導体層でなり、 上記半導体超格子の井戸層が、AlWGa(1-W)N(ただ
    し、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第1の半
    導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不
    純物をドープしているとともにDWの厚さを有する第2
    の半導体層でなり、 上記半導体超格子の障壁層を構成している第1の半導体
    層が、それを構成しているAlBGa(1-B)NにおけるB
    について、0.9≧B≧0.2で表される範囲内の値を
    有し、厚さDBについて、400Å≧DB≧25Åで表
    される範囲内の上記Bの値が大きくなるのに応じて小さ
    くなる値を有し、 上記半導体超格子の井戸層を構成している第2の半導体
    層が、それを構成しているAlWGa(1-W)NにおけるW
    について、B−0.2≧W≧0で表される範囲内の値を
    有し、厚さDWについて、DB>DW、600Å−DB
    ≧DWで表される範囲内の上記Wの値が大きくなるのに
    応じて小さくなる値を有することを特徴とする半導体超
    格子を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】障壁層と井戸層とが交互順次に積層されて
    いる構成を有する半導体超格子を有する半導体装置にお
    いて、 上記半導体超格子の障壁層が、InBGa(1-B)N(ただ
    し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つ導電型を与え
    る不純物を意図的にドープしているとともにDBの厚さ
    を有する第1の半導体層でなり、 上記半導体超格子の井戸層が、InWGa(1-W)N(ただ
    し、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第1の半
    導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不
    純物をドープしているとともにDWの厚さを有する第2
    の半導体層でなり、 上記半導体超格子の井戸層を構成している第2の半導体
    層が、それを構成しているInWGa(1-W)NにおけるW
    について、0.9≧W≧0.2で表される範囲内の値を
    有し、厚さDWについて、150Å≧DW≧25Åで表
    される範囲内の上記Wの値が大きくなるのに応じて小さ
    くなる値を有し、 上記半導体超格子の障壁層を構成している第1の半導体
    層が、それを構成しているInBGa(1-B)NにおけるB
    について、W−0.2≧B≧0で表される範囲内の値を
    有し、厚さDBについて、DB>DW、200Å−DB
    ≧DWで表される範囲内の上記Bの値が大きくなるのに
    応じて小さくなる値を有することを特徴とする半導体超
    格子を有する半導体装置。
  3. 【請求項3】障壁層と井戸層とが交互順次に積層されて
    いる構成を有する半導体超格子を有する半導体装置にお
    いて、 上記半導体超格子の障壁層が、AlBGa(1-B)N(ただ
    し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つ導電型を与え
    る不純物を意図的にドープしているとともにDBの厚さ
    を有する第1の半導体層でなり、 上記半導体超格子の井戸層が、InWGa(1-W)N(ただ
    し、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第1の半
    導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不
    純物をドープしているとともにDWの厚さを有する第2
    の半導体層でなり、 上記半導体超格子の障壁層を構成している第1の半導体
    層が、それを構成しているAlBGa(1-B)NにおけるB
    について、0.9≧B≧0.2で表される範囲内の値を
    有し、厚さDBについて、400Å≧DB≧25Åで表
    される範囲内の上記Bの値が大きくなるのに応じて小さ
    くなる値を有し、 上記半導体超格子の井戸層を構成している第2の半導体
    層が、それを構成しているInWGa(1-W)NにおけるW
    について、1>W≧0で表される範囲内の値を有し、厚
    さDWについて、DB>DW、600Å−DB≧DWで
    表される範囲内の上記Wの値が大きくなるのに応じて小
    さくなる値を有することを特徴とする半導体超格子を有
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】障壁層と井戸層とが交互順次に積層されて
    いる構成を有する半導体超格子を有する半導体装置にお
    いて、 上記半導体超格子の障壁層が、AlBGa(1-B)N(ただ
    し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つ導電型を与え
    る不純物を意図的にドープしている第1の半導体層と、
    それと同じAlBGa(1-B)Nでなり且つ上記第1の半導
    体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不純
    物を含め不純物を意図的にドープしていない第2の半導
    体層とが上記第1の半導体層上に上記第2の半導体層が
    配されている態様で積層されている構成を有し、 上記半導体超格子の井戸層が、AlWGa(1-W)N(ただ
    し、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第1の半
    導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不
    純物を含め不純物を意図的にドープしていない第3の半
    導体層と、上記第3の半導体層と同じAlWGa(1-W)
    でなり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物
    と同じ導電型を与える不純物を意図的にドープしている
    第4の半導体層とが上記第3の半導体層上に上記第4の
    半導体層が配されている態様で積層されている構成を有
    し、 上記半導体超格子の障壁層を構成している第1及び第2
    の半導体層が、それらを構成しているAlBGa(1-B)
    におけるBについて、0.9≧B≧0.2で表される範
    囲内の値を有し、それらのそれぞれの厚さの和DBにつ
    いて、400Å≧DB≧25Åで表される範囲内の上記
    Bの値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有し、 上記半導体超格子の井戸層を構成している第3及び第4
    の半導体層が、それらを構成しているAlWGa(1-W)
    におけるWについて、B−0.2≧W≧0で表される範
    囲内の値を有し、それらのそれぞれの厚さの和DWにつ
    いて、DB>DW、600Å−DB≧DWで表される範
    囲内の上記Wの値が大きくなるのに応じて小さくなる値
    を有することを特徴とする半導体超格子を有する半導体
    装置。
  5. 【請求項5】障壁層と井戸層とが交互順次に積層されて
    いる構成を有する半導体超格子を有する半導体装置にお
    いて、 上記半導体超格子の障壁層が、InBGa(1-B)N(ただ
    し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つ導電型を与え
    る不純物を意図的にドープしている第1の半導体層と、
    それと同じInBGa(1-B)Nでなり且つ上記第1の半導
    体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不純
    物を含め不純物を意図的にドープしていない第2の半導
    体層とが上記第1の半導体層上に上記第2の半導体層が
    配されている態様で積層されている構成を有し、 上記半導体超格子の井戸層が、InWGa(1-W)N(ただ
    し、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第1の半
    導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不
    純物を含め不純物を意図的にドープしていない第3の半
    導体層と、上記第3の半導体層と同じInWGa(1-W)
    でなり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物
    と同じ導電型を与える不純物を意図的にドープしている
    第4の半導体層とが上記第3の半導体層上に上記第4の
    半導体層が配されている態様で積層されている構成を有
    し、 上記半導体超格子の井戸層を構成している第3及び第4
    の半導体層が、それらを構成しているInWGa(1-W)
    におけるWについて、0.9≧W≧0.2で表される範
    囲内の値を有し、それらのそれぞれの厚さの和DWにつ
    いて、150Å≧DW≧25Åで表される範囲内の上記
    Wの値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有し、 上記半導体超格子の障壁層を構成している第1及び第2
    の半導体層が、それらを構成しているInBGa(1-B)
    におけるBについて、W−0.2≧B≧0で表される範
    囲内の値を有し、それらのそれぞれの厚さの和DBにつ
    いて、DB>DW、200Å−DB≧DWで表される範
    囲内の上記Bの値が大きくなるのに応じて小さくなる値
    を有することを特徴とする半導体超格子を有する半導体
    装置。
  6. 【請求項6】障壁層と井戸層とが交互順次に積層されて
    いる構成を有する半導体超格子を有する半導体装置にお
    いて、 上記半導体超格子の障壁層が、AlBGa(1-B)N(ただ
    し、Bは、一般に1以下の数)でなり且つ導電型を与え
    る不純物を意図的にドープしている第1の半導体層と、
    それと同じAlBGa(1-B)Nでなり且つ上記第1の半導
    体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不純
    物を含め不純物を意図的にドープしていない第2の半導
    体層とが上記第1の半導体層上に上記第2の半導体層が
    配されている態様で積層されている構成を有し、 上記半導体超格子の井戸層が、InWGa(1-W)N(ただ
    し、Wは、一般に1以下の数)でなり且つ上記第1の半
    導体層がドープしている不純物と同じ導電型を与える不
    純物を含め不純物を意図的にドープしていない第3の半
    導体層と、上記第3の半導体層と同じInWGa(1-W)
    でなり且つ上記第1の半導体層がドープしている不純物
    と同じ導電型を与える不純物を意図的にドープしている
    第4の半導体層とが上記第3の半導体層上に上記第4の
    半導体層が配されている態様で積層されている構成を有
    し、 上記半導体超格子の障壁層を構成している第1及び第2
    の半導体層が、それらを構成しているAlBGa(1-B)
    におけるBについて、0.9≧B≧0.2で表される範
    囲内の値を有し、それらのそれぞれの厚さの和DBにつ
    いて、400Å≧DB≧25Åで表される範囲内の上記
    Bの値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有し、 上記半導体超格子の井戸層を構成している第3及び第4
    の半導体層が、それらを構成しているInWGa(1-W)
    におけるWについて、1>W≧0で表される範囲内の値
    を有し、それらのそれぞれの厚さの和DWについて、D
    B>DW、600Å−DB≧DWで表される範囲内の上
    記Wの値が大きくなるのに応じて小さくなる値を有する
    ことを特徴とする半導体超格子を有する半導体装置。
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