JP2001055700A - 湿式モールド製法およびその製品 - Google Patents

湿式モールド製法およびその製品

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JP2001055700A
JP2001055700A JP11224839A JP22483999A JP2001055700A JP 2001055700 A JP2001055700 A JP 2001055700A JP 11224839 A JP11224839 A JP 11224839A JP 22483999 A JP22483999 A JP 22483999A JP 2001055700 A JP2001055700 A JP 2001055700A
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molded product
stock solution
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JP11224839A
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Hiroshi Nokura
博 野倉
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NAGOYA MOURUDO KK
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
NAGOYA MOURUDO KK
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用済の布団綿を再利用し、製品に衝撃吸収性
を付与する。 【解決手段】使用済の布団綿12を粉砕して古紙16と
を、水18に離解させて混合し、水分調整してえられた
モールド原液24に、成形型28を浸漬し、モールド原
液24を吸引することにより、成形型28表面に積層吸
着させた後、成形型28表面に積層吸着させたモールド
中間体30を、成形型28に対応した取出型32により
吸引して取外した後、このモールド中間体30を乾燥さ
せ、モールド製品を製造することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却処分されてい
る使用済布団綿を、有効利用(リサイクル)することが
できる湿式モールド製法およびその製品に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、卵容器等に使用されている湿式モ
ールド製品、特にパルプを主原料とするパルプモールド
製品は、原料として新聞紙、段ボール等の使用済の古紙
およびコピー、FAX(ファクス)に使用する普通紙の
使用済の古紙を使用し、この古紙を水に溶解し、成形型
にて成形、乾燥して製品としていた。
【0003】また、使用済の布団綿は再利用する方法が
あまりなく、やむなく焼却処分していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は前記の通り、パ
ルプモールド製品の主原料は、新聞紙、段ボール、普通
紙等の使用済の古紙であったため、製品に衝撃吸収性
(弾力性)がなく、製品肉厚を厚く成形することが不可
能であり、大重量物を梱包して運搬に供することができ
ないことが問題となっていた。
【0005】また、屋外設置用の製品、例えば植木鉢に
おいては、古紙を主原料とするため、灌水、雨等の水分
により黴が発生し易く、外観が著しく劣化するばかり
か、製品寿命が短いことが問題となっていた。
【0006】また、環境問題が取り立たされる近年にお
いて、使用済布団綿の再利用(リサイクル)方法が強く
要望されている。
【0007】本発明は、このような要望に対処し、使用
済の布団綿を再利用し、製品に衝撃吸収性を付与するこ
とができる湿式モールド製法およびその製品を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済の布団
綿を粉砕して古紙とを、水に離解させて混合し、水分調
整して得られたモールド原液に、表面に金網を装着させ
た成形型を浸漬し、モールド原液を吸引することによ
り、成形型表面にモールド原液を積層吸着させた後、こ
の成形型をモールド原液中から引上げ、この成形型表面
に積層吸着させたモールド中間体を、成形型に対応した
取出型により吸引して取外した後、このモールド中間体
を乾燥させ、モールド製品を製造することを特徴とする
物、または必要に応じて使用済の布団綿を粉砕して古紙
とを、水に離解、混合する際に、防黴剤を混入させるこ
とにより、製造されたモールド製品に防黴効果を付与す
ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る湿式モールド製法
を、図1および図2に基づいて、以下に詳述する。
【0010】まず、使用済の布団綿12を粉砕機14に
より適宜大きさに粉砕する。
【0011】次に、粉砕した布団綿12と古紙16と
を、水18が充填された溶解炉20内で離解させながら
混合する。
【0012】この際、粉砕した布団綿12と古紙16と
の混合比率は、布団綿:古紙=3:7〜7:3の範囲内
であればよく、また布団綿12と古紙16との混合物と
水18との割合は、布団綿+古紙:水=約5%:約95
%とすることが望ましい。
【0013】また、粉砕した布団綿12と古紙16とを
混合する際、水18が充填された溶解炉20内に先に古
紙16を入れ、次いで粉砕した布団綿12を入れる方
が、布団綿12の混合効率が良い。
【0014】また、成形する製品に防黴効果を付与する
ため、この段階で防黴剤22として防黴効果を奏する生
分解性樹脂を混入する。
【0015】次に、離解して生成された布団綿12と古
紙16と水18とからなるモールド原液24を、水分調
整して成形槽26内に充填させる。
【0016】この際、モールド原液24中の粉砕した布
団綿12と古紙16との混合物と水18との割合を、布
団綿+古紙:水=約1〜2%:約99〜98%に調整す
ることが望ましい。
【0017】次に、この成形槽26内に、表面に金網を
装着させた成形型28を浸漬し、モールド原液24を吸
引することにより、成形型28表面にモールド原液24
を積層吸着させる。
【0018】次に、この成形型28をモールド原液24
中から引上げ、この成形型28表面にモールド中間体3
0を積層吸着させる。
【0019】次に、このモールド中間体30を、成形型
28に対応した取出型32により吸引して取外す。
【0020】本例において、成形型28は垂直方向に1
80度回転させることにより、成形槽26へ浸漬、引上
げを行う構造のものであり、成形型28を成形槽26に
浸漬させる前に、成形型28を洗浄する機構(図示略)
を付設させることが望ましい。
【0021】このモールド中間体30を乾燥機34内で
乾燥させる。
【0022】本例において、乾燥機34は内部に製品を
搬送するコンベア36が配設され、入口側から出口側に
向けて約200度〜約150度へ徐々に低温となるよう
に乾燥温度を設定してある。
【0023】また、乾燥機34によるモールド中間体3
0の乾燥時間は、製品の大きさに応じて約15分から約
30分程度である。
【0024】前記工程により、モールド製品を製造す
る。
【0025】このようにして製造されたモールド製品
は、従来焼却処分していた使用済布団綿を再利用(リサ
イクル)することができ、布団綿の繊維により製品に衝
撃吸収性を付与することができると共に、製品肉厚を厚
くし、大重量物を梱包して運搬することが可能となる。
【0026】また、防黴剤22として防黴効果を奏する
生分解性樹脂を混入させることにより、防黴効果を付与
することができると共に、使用中製品が劣化崩壊しても
有害物質となることがなく、屋外設置用の製品、特に植
木鉢、プランターとして使用しても、黴による外観劣化
がなく、製品寿命が長く、最適である。
【0027】なお、図中38は水分調整機構、40は取
出型32の移送機構、42は粉砕機14からの搬出物
(布団綿12)を凝固収納させる集合器を示す。
【0028】また、モールド製品が量産品である場合に
は、モールド製品を一度に複数成形させるため、成形型
28および取出型32を大型化し、モールド中間体30
を乾燥させてモールド製品とした後、裁断機(図示略)
を介してモールド製品を裁断する工程が付加されること
は自明である。
【0029】また、防黴剤22として防黴効果を奏する
生分解性樹脂を採用してあるが、通常使用される防黴剤
を使用することは自明である。
【0030】また、本発明の方法に使用する装置は本例
に限定されることはない。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る湿式モールド製法およびそ
の製品によれば、従来焼却処分していた使用済布団綿を
有効に再利用(リサイクル)することができ、また製品
に衝撃吸収性を付与することができると共に、製品肉厚
を厚くし、大重量物を梱包して運搬することが可能とな
る。
【0032】また、防黴剤を混入させることにより、防
黴効果を付与することができると共に、使用中製品が劣
化崩壊しても有害物質となることがなく、屋外設置用の
製品、特に植木鉢、プランターとして使用しても、黴に
よる外観劣化がなく、製品寿命が長く、最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る湿式モールド製法の工程を示す略
線正面図。
【図2】同、工程図。
【符号の説明】
12 布団綿 16 古紙 18 水 22 防黴剤 24 モールド原液 28 成形型 30 モールド中間体 32 取出型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済の布団綿(12)を粉砕して古紙(16)
    とを、水(18)に離解させて混合し、水分調整して得られ
    たモールド原液(24)に、表面に金網を装着させた成形型
    (28)を浸漬し、モールド原液(24)を吸引することによ
    り、成形型(28)表面にモールド原液(24)を積層吸着させ
    た後、この成形型(28)をモールド原液(24)中から引上
    げ、この成形型(28)表面に積層吸着させたモールド中間
    体(30)を、成形型(28)に対応した取出型(32)により吸引
    して取外した後、このモールド中間体(30)を乾燥させ、
    モールド製品を製造することを特徴とする湿式モールド
    製法。
  2. 【請求項2】 使用済の布団綿(12)を粉砕して古紙(16)
    とを、水に離解、混合する際に、防黴剤(22)を混入させ
    ることにより、製造されたモールド製品に防黴効果を付
    与することを特徴とする請求項1記載の湿式モールド製
    法。
  3. 【請求項3】 使用済の布団綿(12)を粉砕して古紙(16)
    とを、水(18)に離解させて混合し、水分調整して得られ
    たモールド原液(24)に、表面に金網を装着させた成形型
    (28)を浸漬させて表面にモールド原液(24)を積層吸着さ
    せ、この成形型(28)をモールド原液(24)中から引上げ、
    この成形型(28)表面に積層吸着させたモールド中間体(3
    0)を、成形型(28)に対応した取出型(32)により吸引して
    取外し、このモールド中間体(30)を乾燥させてなる湿式
    モールド製品。
  4. 【請求項4】 使用済の布団綿(12)を粉砕して古紙(16)
    とを、水(18)に離解、混合する際に、防黴剤(22)を混入
    させることにより、防黴効果を付与することを特徴とす
    る請求項3記載の湿式モールド製品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219880A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Daruma Seishisho:Kk 壁紙及び壁紙の製造方法
CN113932874A (zh) * 2021-09-10 2022-01-14 宁波市埃美仪表制造有限公司 塑料水表表壳及生产工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219880A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Daruma Seishisho:Kk 壁紙及び壁紙の製造方法
CN113932874A (zh) * 2021-09-10 2022-01-14 宁波市埃美仪表制造有限公司 塑料水表表壳及生产工艺
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