JP2001053722A - 波長多重合分波伝送システム及び波長多重伝送装置 - Google Patents
波長多重合分波伝送システム及び波長多重伝送装置Info
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Abstract
ることができる波長多重合分波伝送システム及び装置を
提供する。 【解決手段】 伝送装置が入力光信号の波長によって出
力ポートが決まる第一光合分波器を具え、データ信号と
アドレス信号とは合波されており、両信号の波長が第一
光合分波器の自由スペクトルレンジの整数倍だけ離れて
いる。伝送装置は、第一光合分波器の出力ポートに、第
一光合分波器の整数倍の自由スペクトルレンジを有する
第二光合分波器を具え、外部に送信する場合、第二光合
分波器がデータ信号とアドレス信号とを分波し、外部送
信モジュールがアドレス信号に基づいて送信先に送信す
る。更に、光信号のデータ信号とアドレス信号とを分波
し且つ複数のデータ信号と複数のアドレス信号とをそれ
ぞれ別個に合波し、データ信号のみを光増幅して転送す
る第三光合分波器を具えることができる。
Description
て光通信を行う波長多重合分波伝送システム及びこれに
用いられる波長多重伝送装置に関するものである。
DMシステム)が大規模化するに従って波長の有効利用
が重要な問題となってきている。例えば、全ユーザーに
1波長ずつ割振り、その波長をアドレスとしてルーティ
ングするのは容易な方法であるが、波長資源が有限であ
るために現実的ではない。そのため、通常は波長による
アドレス以外にディジタル信号によるアドレスを持ち、
ユーザー数が少ない場合には波長アドレスのみで、ユー
ザー数が多い場合にはディジタル信号によるアドレスを
読取って光信号の送信先を決定する。
ため、8波の波長多重と8入力8出力のアレイ導波路格
子を光合分波器として用いる場合を考える。波長として
例えばλ1 =1551nm、λ2 =1552nm、λ3 =1553nm、λ
4 =1554nm、λ5 =1555nm、λ6 =1556nm、λ7 =1557
nm、λ8 =1558nmの8波長を用い、アレイ導波路格子の
波長間隔を1nmとする。図8は波長多重合分波伝送シス
テムの基本単位、即ち波長多重伝送装置の一つであり、
実際のシステムではこの波長多重伝送装置が複数個存在
する。
アレイ導波路格子で、入力ポートを1〜8、出力ポート
を11〜18とし、波長多重伝送装置内のユーザー数を6と
する。ここで、802 〜807 は各ユーザーの送信ポート、
808 〜813 は各ユーザーの送信ポート802 〜807 とアレ
イ導波路格子の入力ポート2〜7とを接続する光ファイ
バ、814 〜819 は各ユーザーの受信ポート、820 〜825
は各ユーザーの受信ポート814 〜819 とアレイ導波路格
子の出力ポート12〜17とを接続する光ファイバ、826 、
827 は波長多重伝送装置が外部に送信する時の外部送信
用モジュール、828 、829 はアレイ導波路格子の出力ポ
ート11、18と外部送信用モジュール826、827 の入力ポ
ートとを接続する光ファイバ、830 、831 は波長多重伝
送装置の外部から受信するための外部受信モジュールで
ある。実際には、各ユーザーの送信ポート802 〜807 と
受信ポート814 〜819 とは近接した位置にあり、例え
ば、802 と814 とを対にして一ユーザーが使用する。
通信は信号の波長をアドレスとして行き先を決める。図
8(b) はアレイ導波路格子の入出力特性を示す。例え
ば、入力ポート2に接続された送信ポート802 から出力
ポート15に接続された受信ポート817 に送信するために
は、λ4 の波長で光信号を送信すればよいことがわか
る。また、別の波長多重伝送装置に信号を送出する場合
には、先ず外部送信用モジュール826 又は827 に光信号
を送るが、例えば、入力ポート4に接続された送信ポー
ト804 が出力ポート18に接続された外部送信用モジュー
ル827 に送信するためにはλ5 の波長を用いればよいこ
とがわかる。
ト信号901 であり、例えば、53バイトのATM信号を
仮定すると、ヘッダーとして、送信先の波長多重伝送装
置のアドレスを記述する波長多重伝送装置選択アドレス
902 及び送信先の波長多重伝送装置で用いる波長を記述
する波長選択アドレス903 のアドレス信号を持つ。904
はデータ信号である。ビットレートとしては、例えば1
0Gbits/sec とする。
図である。図中、1001は入力光信号、1002は受光器、10
03は同期検出装置、1004はヘッダー信号とデータ信号と
を分離する信号情報分離手段、1005は電気バッファ、10
06は制御装置、1007は可変波長光源、1008は変調器、10
09は一入力多出力の光スイッチである。
に変換され、同期検出装置1003においてビット同期及び
フレーム同期がとられ、そのタイミングにより、信号情
報分離手段1004でデータ信号とヘッダー信号とに分離さ
れる。データ信号は、電気バッファ1005に移され、ここ
で一時保存される。一方、ヘッダー信号は更に波長多重
伝送装置選択アドレスと波長選択アドレスとに分離さ
れ、制御装置1006に送られる。制御装置1006は、波長選
択アドレスにより送出する波長を決定し、可変波長光源
1007を制御することによって所望の信号波長を得る。
は、次に変調器1008によって変調される。このときの変
調信号は電気バッファ1005に一時保存されていたデータ
信号である。また、電気バッファ1005に新たなヘッダー
情報を入力しておくことにより光信号に新たなヘッダー
信号を付与することもできる。変調された光信号は光ス
イッチ1009に入力される。光スイッチ1009は一入力多出
力の光スイッチであり、制御装置1006からの制御信号に
よって光信号の送り先の波長多重伝送装置を決定する。
即ち、制御装置1006は、波長多重伝送装置選択アドレス
に基づいて制御を行い、光スイッチ1009の出力ポート10
10〜1013のいずれかを選択する。
された光信号は他の波長多重伝送装置の受信モジュー
ル、例えば、図8における外部受信モジュール830 又は
831 へ送られる。外部受信モジュールは、図11に示すよ
うに、多入力一出力のスターカプラーであり、外部から
送られてきた光信号を各ユーザーに転送することができ
る。
0Gbits/sec の高速信号に対してヘッダー信号とデータ
信号とを分離することが難しいという問題点がある。更
に、ヘッダー信号がデータ信号と同様に高速の10Gbit
s/sec のレートであるという問題点がある。
点に鑑み、ヘッダー信号とデータ信号との分離を容易に
行うことができ、ヘッダー信号をデータ信号に比べて低
速にすることができる波長多重合分波伝送システム及び
これに用いられる波長多重伝送装置を提供することを目
的とする。
伝送システムは、上記の目的を達成するため、複数の波
長多重伝送装置を含み、該波長多重伝送装置は複数の入
力ポートを持ち該入力ポートに入力される光信号の波長
によって該光信号の出力ポートが決まる第一光合分波器
を具え、該波長多重伝送装置によって複数のノードを収
容する波長多重合分波伝送システムにおいて、該光信号
はデータ信号とは別にアドレス信号を持ち、該データ信
号と該アドレス信号とは合波されており、該データ信号
の波長と該アドレス信号の波長とが該第一光合分波器の
自由スペクトルレンジの整数倍だけ離れていることを特
徴とする。
ザーの送信ポート及び外部受信モジュールを収容する複
数の入力ポート並びにユーザーの受信ポート及び外部送
信モジュールを収容する複数の出力ポートを有し、入力
ポートに入力される光信号の波長によって該光信号が出
力される出力ポートを決める第一光合分波器を具え、更
に、前記第一光合分波器に、光信号を波長多重伝送装置
外に送信する際に各送信ポート共通で用いられる外部送
信用専用送信ノードを具え、前記第一光合分波器の出力
ポートと前記外部送信モジュールとの間に、前記第一光
合分波器の整数倍の自由スペクトルレンジを有する第二
光合分波器を具え、光信号を波長多重伝送装置外に送信
する場合、該第二光合分波器が、該外部送信用専用送信
ノードから送信されるデータ信号とアドレス信号とを分
波し、それぞれを前記外部送信モジュールに転送し、外
部送信モジュールが、該アドレス信号のアドレス情報に
基づいて送信先に送信する構成を有することを特徴とす
る。
第一光合分波器の出力ポートと前記第二光合分波器との
間に、前記第二光合分波器と同一の自由スペクトルレン
ジを有する第三光合分波器を具え、光信号を波長多重伝
送装置外に送信する場合、該第三光合分波器が、複数の
該光信号のデータ信号とアドレス信号とを分波し、且つ
複数のデータ信号と複数のアドレス信号とをそれぞれ別
個に合波し、該データ信号のみを光増幅器を介し、両者
を前記第二光合分波器に転送する構成を有することが望
ましい。
を説明する。
あり、この図自体は基本的に図8と等しい。図1(a) は
波長多重伝送装置の構成を説明する図であり、図中、10
1 は8入力8出力の光合分波器であり、実施例ではアレ
イ導波路格子を用いる。1〜8は入力ポート、11〜18は
出力ポートであり、波長多重伝送装置内のユーザー数を
6とする。ここで、102 〜107 は各ユーザーの送信ポー
ト、108 〜113 は各ユーザーの送信ポート102 〜107 と
アレイ導波路格子101 の入力ポート2〜7とを接続する
光ファイバ、114 〜119 は各ユーザーの受信ポート、12
0 〜125 は各ユーザーの受信ポート114 〜119 とアレイ
導波路格子101 の出力ポート12〜17とを接続する光ファ
イバ、126 、127 は波長多重伝送装置の外部に送信する
ときの外部送信用モジュール、128 、129 はアレイ導波
路格子101 の出力ポート11、18と外部送信用モジュール
126 、127 の入力ポートとを接続する光ファイバ、130
、131 は波長多重伝送装置の外部から受信するための
外部受信モジュールである。また、図1(b) はアレイ導
波路格子の入出力特性を示す。
る。例えば、λ1(1551nm) とλ9(1559nm) とが同様の特
性を持つように作製する。このとき、λ9 −λ1 =8nm
がこのアレイ格子の自由スペクトルレンジFSRであ
る。図1において、アレイ導波路格子101 の自由スペク
トルレンジを8nmとする。即ち、λ1 =1551nmとλ9 =
1559nm、λ2 =1552nmとλ10=1560nm、λ3 =1553nmと
λ11=1561nm、λ4 =1554nmとλ12=1562nm、λ5 =15
55nmとλ13=1563nm、λ6 =1556nmとλ14=1564nm、λ
7 =1557nmとλ15=1565nm、λ8 =1558nmとλ16=1566
nmが、それぞれ全く同等の入出力特性を持つ。
パケットを波長多重伝送装置選択アドレス22及び波長選
択アドレス23を含むヘッダー信号21とデータ信号24とに
分け、2波長を用いて、例えばλ9 でヘッダー信号21
を、λ1 でデータ信号24をそれぞれ送る。このようにし
ても、上記のアレイ導波路格子の周期性により、同一の
出力ポートに送られる。
ジュール126 及び127 を説明する図であり、301 は入力
信号、302 はWDMカプラー、303 、304 は受光器、30
5 、306 は同期検出装置、307 は電気バッファ、308 は
制御装置、309 、316 は可変波長光源、310 、317 は変
調器、311 は一入力多出力光スイッチ、312 〜315 は一
入力多出力光スイッチ311 の出力ポートである。
21とは異なる波長を用いているので、WDMカプラー30
2 によって分離することができる。分離されたデータ信
号は、受光器303 によって受光され、同期検出装置305
によって同期がとられた後、電気バッファ307 に一時保
存される。一方、ヘッダー信号は、受光器304 によって
受光され、同期検出装置306 によって同期がとられた
後、制御装置308 に送られる。制御装置308 は、ヘッダ
ー信号中の波長選択アドレス23に基づいて光パケットを
送信する波長を決定し、可変波長光源309 を制御して所
望の信号波長を得る。可変波長光源309 から出力された
連続光は、次に変調器310 によって変調される。このと
きの変調信号は、電気バッファ307 に一時保存されてい
たデータ信号である。
波長光源309 と1自由スペクトルレンジだけ波長がずれ
ている波長であり、その連続光を可変波長光源316 から
出力し、変調器317 により、送信先の波長多重伝送装置
の内部のアドレスに用いられる波長選択アドレス信号23
で変調してヘッダー信号とする。
7 からのヘッダー信号は、合波されて一入力多出力光ス
イッチ311 に入力される。光スイッチ311 は、制御装置
308からの制御信号によって光信号の送信先波長多重伝
送装置を決め、その波長多重伝送装置に対応する出力ポ
ート312 〜315 のいずれかに出力する。
された光信号は、他の波長多重伝送装置の受信モジュー
ルへ送られる。例えば、図1における受信モジュール13
0 又は131 に送られる。受信モジュールは、多入力一出
力のスターカプラーであり、外部から送られてきた光信
号を各ユーザーに転送する。
WDMカプラー302 によってヘッダー信号とデータ信号
とを分離できることにある。しかし、実際にはWDMカ
プラー302 には種々の波長(データ信号λ1 〜λ8 及び
ヘッダー信号λ9 〜λ16)が入ってくるため、これら全
てに対してヘッダー信号とデータ信号とを分離すること
は必ずしも容易ではない。更に、複数の外部送信用モジ
ュールがある場合、それぞれにWDMカプラー302 が必
要であるという問題もある。次の第二実施例はそのよう
な問題を解決するものである。
あり、本発明の波長多重伝送装置の構成例を示す図であ
る。この実施例においては、ユーザー数を5とする。図
中、401 は8入力8出力のアレイ導波路格子で、入力ポ
ートを1〜8、出力ポートを11〜18とし、402 〜406 は
各ユーザーの送信ポート、408 〜412 は各ユーザーの送
信ポート402 〜406 とアレイ導波路格子401 の入力ポー
ト2〜6とを接続する光ファイバ、414 〜418 は各ユー
ザーの受信ポート、420 〜424 は各ユーザーの受信ポー
ト414 〜418 とアレイ導波路格子401 の出力ポート12〜
16とを接続する光ファイバ、426 、427 は波長多重伝送
装置の外部に送信するときの外部送信用モジュール、42
8 、429 はアレイ導波路格子401 の出力ポート11、18と
外部送信用モジュール426 、427 の入力ポートとを接続
する光ファイバ、430 、431 は波長多重伝送装置の外部
から受信するための外部受信モジュール、433 、434 は
光増幅器、435 は他の光合波器、ここではアレイ導波路
格子である。
ノード407 及び外部送信用専用受信ノード419 を具え、
これら両者を光学的又は電気的な接続手段432 で接続す
ること、光増幅器433 及び434 を具えること、第二のア
レイ導波路格子として、2入力4出力でアレイ導波路格
子401 の倍の自由スペクトルレンジ16nmを持つ第二ア
レイ導波路格子435 を具えること、及び、第二アレイ導
波路格子435 の出力ポートと外部送信用モジュール426
、427 の入力ポートとを光ファイバ436 〜439で接続す
る点ことである。
内部では送信する波長のみを利用して送り先を決定す
る。第一実施例と異なるのは波長多重伝送装置の外部へ
送信する場合である。ユーザーの送信ポート402 〜406
のユーザーがこの波長多重伝送装置の外部に送信する場
合には、外部送信用専用受信ノード419 に、ヘッダー信
号及びデータ信号を送る。受信ノード419 は、接続手段
432 を通して外部送信用専用送信ノード407 にヘッダー
信号及びデータ信号を転送する。即ち、波長多重伝送装
置の外部に信号を送るユーザーは必ず専用送信ノード40
7 を経由する。
は外部送信用モジュール426 又は427 のいずれかを選択
する。例えば、外部送信用モジュール426 を選択した場
合はデータ信号をλ2 で、ヘッダー信号をλ10で送信
し、外部送信用モジュール427を選択した場合はデータ
信号をλ1 で、ヘッダー信号をλ9 で、それぞれ送信す
る。これを第二アレイ導波路格子435 に入力すると、そ
の自由スペクトルレンジは16nmあるので、データ信号
λ1 、データ信号λ2 、ヘッダー信号λ9 及びヘッダー
信号λ10の四つの波長全てを分岐することができる。な
お、第二アレイ導波路格子435 による光強度の損失を補
償するために光増幅器433 及び434 を設ける。
ジュール426 及び427 を説明する図であり、501 はデー
タ信号が乗っている光信号、502 はヘッダー信号が乗っ
ている光信号、503 、504 は受光器、505 、506 は同期
検出装置、507 は電気バッファ、508 は制御装置、509
、516 は可変波長光源、510 、517 は変調器、511 は
一入力多出力光スイッチ、512 〜515 は一入力多出力光
スイッチ511 の出力ポートである。
アレイ導波路格子435 によって分離されているので、デ
ータ信号は受光器503 によって受光され、同期検出装置
505によって同期がとられた後、電気バッファ507 に一
時保存される。一方、ヘッダー信号は、受光器504 によ
って受光され、同期検出装置506 によって同期がとられ
た後、制御装置508 に送られる。制御装置508 は、波長
選択アドレスに基づいて光パケットを送る波長を決定
し、可変波長光源509 を制御して所望の信号波長を得
る。可変波長光源509 から出力された連続光は、次に変
調器510 によって変調される。このときの変調信号は、
電気バッファ507 に一時保存されていたデータ信号であ
る。
波長光源509 と1自由スペクトルレンジだけ波長がずれ
ている波長であり、その連続光を可変波長光源516 から
出力し、変調器517 により、送信先の波長多重伝送装置
の内部のアドレスに用いられる波長選択アドレス信号23
で変調してヘッダー信号とする。
7 からのヘッダー信号は、合波されて一入力多出力光ス
イッチ511 に入力される。光スイッチ511 は、制御装置
508からの制御信号によって光信号の送信先波長多重伝
送装置を決め、その波長多重伝送装置に対応する出力ポ
ート512 〜515 のいずれかに出力する。
された光信号は、他の波長多重伝送装置の受信モジュー
ルへ送られる。例えば、図4における受信モジュール43
0 又は431 に送られる。受信モジュールは、多入力一出
力のスターカプラーであり、外部から送られてきた光信
号を各ユーザーに転送する。
第二アレイ導波路格子435 によってヘッダー信号とデー
タ信号とを分離できることにある。また、外部送信用モ
ジュールの数が増加しても第二アレイ導波路格子435 は
1個でよい。しかしながら、反面、外部送信用モジュー
ルの数と同数の光増幅器433 及び434 が必要であるとい
う問題がある。将来のシステム規模の増大により、例え
ばアレイ導波路格子401 が64入力64出力となり、外
部送信用モジュールが8〜16個になるような構成が考
えられる。このような場合、高価な光増幅器を8〜16
個使用すると、システム全体のコストが上昇するという
問題がある。次の第三実施例はそのような問題を解決す
るものである。
あり、図4の第二実施例の構成を改良したものである。
図6に示す第三実施例においては、ユーザー数は5であ
る。図中、601 は8入力8出力のアレイ導波路格子で、
入力ポートを1〜8、出力ポートを11〜18とし、602 〜
606 は各ユーザーの送信ポート、607 は外部送信用専用
送信ノード、608 〜612 は各ユーザーの送信ポート602
〜606 とアレイ導波路格子601 の入力ポート2〜6とを
接続する光ファイバ、614 〜618 は各ユーザーの受信ポ
ート、619 は外部送信用専用受信ノード、620 〜624 は
各ユーザーの受信ポート614 〜618 とアレイ導波路格子
601 の出力ポート12〜16とを接続する光ファイバ、626
、627 は波長多重伝送装置の外部に送信するときの外
部送信用モジュール、628 、629 はアレイ導波路格子60
1 の出力ポート11、18と外部送信用モジュール626 、62
7 の入力ポートとを接続する光ファイバ、630 、631 は
波長多重伝送装置の外部から受信するための外部受信モ
ジュール、632 は外部送信用専用送信ノード607 と外部
送信用専用受信ノード619 とを光学的又は電気的に接続
する接続手段である。
入力4出力でアレイ導波路格子601の倍の自由スペクト
ルレンジ16nmを持つ第二アレイ導波路格子635 を具
え、第二アレイ導波路格子635 の出力ポートと外部送信
用モジュール626 、627 の入力ポートとを、光ファイバ
636 〜639 で接続している。
格子601 と第二アレイ導波路格子635 との間に2入力2
出力で自由スペクトルレンジ16nmを持つ第三アレイ導
波路格子640 を具え、第二アレイ導波路格子635 と第三
アレイ導波路格子640 とを、光ファイバ641 、643 で接
続する点、及び光増幅器642 を一個のみ具える点であ
る。一方、波長多重伝送装置の内部では送信する波長の
みを利用して送り先を決定する点、及び、波長多重伝送
装置の外部に信号を送るユーザーは必ず専用送信ノード
607 を経由する点は、第二実施例と同様である。
は外部送信用モジュール626 又は627 のいずれかを選択
する。例えば、外部送信用モジュール626 を選択した場
合はデータ信号をλ2 で、ヘッダー信号をλ10で送信
し、外部送信用モジュール627を選択した場合はデータ
信号をλ1 で、ヘッダー信号をλ9 で、それぞれ送信す
る。これを第三アレイ導波路格子640 においてλ1 のデ
ータ信号とλ2 のデータ信号とを合波して光ファイバ64
1 に出力し、λ9 のヘッダー信号とλ10のヘッダー信号
とを合波して光ファイバ643 に出力する。これを更に第
二アレイ導波路格子635 において、データ信号λ1 、デ
ータ信号λ2 、ヘッダー信号λ9 及びヘッダー信号λ10
の四つの波長全てを分岐する。
635 による光強度の損失を補償するために、データ信号
のみを合波して光増幅器642 で増幅する点である。一
方、ヘッダー信号は増幅しない。これは、データ信号は
送信するビット数が多く、高速のビットレートで送信し
なければならないのに対し、ヘッダー信号は低ビットレ
ートでの送信が可能であることによる。例えば図2にお
いて、データ信号を51バイト送る間にヘッダー信号を
2バイト送信すればよい。そのため、ヘッダー信号はデ
ータ信号の1/25のビットレートで送ることができる。こ
れは、1ビット当たり送信される光子数が25倍になる
ことに等しく、それだけ光強度の損失に対して強くな
る。そのため、ヘッダー信号は光増幅器を通さなくても
よい。また、外部送信用モジュール626 、627 は、図5
の構成と同一の構成とすることができる。
された光信号は、他の波長多重伝送装置の受信モジュー
ルへ送られる。例えば、図6における受信モジュール63
0 又は631 に送られる。受信モジュールは、多入力一出
力のスターカプラーであり、外部から送られてきた光信
号を各ユーザーに転送する。
第三アレイ導波路格子640 によってヘッダー信号とデー
タ信号とをそれぞれ別に合波し、合波されたデータ信号
のみを光増幅器642 で増幅する点にある。この特徴によ
り、外部送信用モジュールの数が増加しても光増幅器1
個具えれば足りる。
レイ導波路格子を用いて説明したが、アレイ導波路格子
の代わりに自由スペクトルレンジを持つ波長分波器及び
合波器として、非対称マッハツェンダー型フィルタをカ
スケード接続することによっても同様の特性を得ること
ができる。非対称マッハツェンダー型フィルタは、図7
(a) に示すように、入力導波路701 、光カプラー702 、
長さが異なる2本の分岐導波路703 、光カプラー704 、
2本の出力用導波路705 からなる。ここで2本の分岐導
波路703 の長さの差を所望の値にすることにより、入力
導波路701 から入力される波長多重光を所望の波長間隔
で2本の出力用導波路705 に割振ることができる。
間隔が異なる非対称マッハツェンダー型フィルタをカス
ケード接続し、第1段で1nm間隔に、第2段で2nm間隔
に、第3段で4nm間隔に、それぞれ波長を分波する構成
をとると、1nm間隔の8波長を低損失で分波及び合波す
ることができる。この構成は本質的に波長分波器及び波
長合波器用のアレイ導波路格子と同等の特性を持つ(Chi
-hung Huang et al.,"Ultra-low loss, temperature-in
sensitive 16-channel 100-GHz dense wavelength divi
sion multiplexers based on cascaded all-fiber unba
lanced Mach-Zehnder structure", OFC/IOOC 99, TuH2-
2, San Diego, California参照) ため、図1、図4、図
6におけるアレイ導波路格子の代わりに用いることがで
きる。
例えば10Gbits/sec の高速信号に対して、ヘッダー信
号とデータ信号とを容易に分離することができ、効率的
な光通信を実現することができる。
示す図である。
ュールの動作を説明する図である。
ュールの構成を示す図である。
光合分波器の構成を説明する図である。
トを示す図である。
を示す図である。
る。
ファイバ 114〜119 受信ポート 126、127 外部送信用モジュール 130、131 外部受信モジュール 301 入力信号 302 WDMカプラー 303、304 受光器 305、306 同期検出装置 307 電気バッファ 308 制御装置 309、316 可変波長光源 310、317 変調器 311 光スイッチ 312〜315 出力ポート 401 光合分波器(アレイ導波路格子) 402〜106 送信ポート 407 専用送信ノード 408〜413、420〜425、428、429 光
ファイバ 414〜418 受信ポート 419 専用受信ノード 426、427 外部送信用モジュール 430、431 外部受信モジュール 432 接続手段 501 データ信号が乗っている光信号 502 ヘッダー信号が乗っている光信号 503、504 受光器 505、506 同期検出装置 507 電気バッファ 508 制御装置 509、516 可変波長光源 510、517 変調器 511 光スイッチ 512〜515 出力ポート 601 光合分波器(アレイ導波路格子) 602〜606 送信ポート 607 専用送信ノード 608〜613、620〜625、628、629、6
36〜639、641、643 光ファイバ 614〜618 受信ポート 619 専用受信ノード 626、627 外部送信用モジュール 630、631 外部受信モジュール 632 接続手段 701 入力導波路 702 光カプラー 703 分岐導波路 704 光カプラー 705 出力用導波路 801 光合分波器(アレイ導波路格子) 802〜807 送信ポート 808〜813、820〜825、828、829 光
ファイバ 814〜819 受信ポート 826、827 外部送信用モジュール 830、831 外部受信モジュール 901 パケット信号 902 波長多重伝送装置選択アドレス 903 波長選択アドレス 904 データ信号 1001 入力光信号 1002 受光器 1003 同期検出装置 1004 信号情報分離手段 1005 電気バッファ 1006 制御装置 1007 可変波長光源 1008 変調器 1009 光スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の波長多重伝送装置を含み、該波長
多重伝送装置は複数の入力ポートを持ち該入力ポートに
入力される光信号の波長によって該光信号の出力ポート
が決まる第一光合分波器を具え、該波長多重伝送装置に
よって複数のノードを収容する波長多重合分波伝送シス
テムにおいて、 該光信号はデータ信号とは別にアドレス信号を持ち、該
データ信号と該アドレス信号とは合波されており、該デ
ータ信号の波長と該アドレス信号の波長とが該第一光合
分波器の自由スペクトルレンジの整数倍だけ離れている
ことを特徴とする波長多重合分波伝送システム。 - 【請求項2】 ユーザーの送信ポート及び外部受信モジ
ュールを収容する複数の入力ポート並びにユーザーの受
信ポート及び外部送信モジュールを収容する複数の出力
ポートを有し、入力ポートに入力される光信号の波長に
よって該光信号が出力される出力ポートを決める第一光
合分波器を具え、 更に、前記第一光合分波器に、光信号を波長多重伝送装
置外に送信する際に各送信ポート共通で用いられる外部
送信用専用送信ノードを具え、 前記第一光合分波器の出力ポートと前記外部送信モジュ
ールとの間に、前記第一光合分波器の整数倍の自由スペ
クトルレンジを有する第二光合分波器を具え、 光信号を波長多重伝送装置外に送信する場合、該第二光
合分波器が、該外部送信用専用送信ノードから送信され
るデータ信号とアドレス信号とを分波し、それぞれを前
記外部送信モジュールに転送し、外部送信モジュール
が、該アドレス信号のアドレス情報に基づいて送信先に
送信する構成を有することを特徴とする波長多重伝送装
置。 - 【請求項3】 更に、前記第一光合分波器の出力ポート
と前記第二光合分波器との間に、前記第二光合分波器と
同一の自由スペクトルレンジを有する第三光合分波器を
具え、 光信号を波長多重伝送装置外に送信する場合、該第三光
合分波器が、複数の該光信号のデータ信号とアドレス信
号とを分波し、且つ複数のデータ信号と複数のアドレス
信号とをそれぞれ別個に合波し、該データ信号のみを光
増幅器を介し、両者を前記第二光合分波器に転送する構
成を有することを特徴とする請求項2に記載の波長多重
伝送装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007097111A1 (ja) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Nec Corporation | 車載光通信システムおよび車載光送信機 |
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-
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