JP2001053715A - 通信方法、送信装置及び受信装置 - Google Patents

通信方法、送信装置及び受信装置

Info

Publication number
JP2001053715A
JP2001053715A JP11227818A JP22781899A JP2001053715A JP 2001053715 A JP2001053715 A JP 2001053715A JP 11227818 A JP11227818 A JP 11227818A JP 22781899 A JP22781899 A JP 22781899A JP 2001053715 A JP2001053715 A JP 2001053715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
symbol
signal
data
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11227818A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Iwami
英輝 石見
Kazuyuki Sakota
和之 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11227818A priority Critical patent/JP2001053715A/ja
Publication of JP2001053715A publication Critical patent/JP2001053715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア信号として複数のチャンネル
の信号を多重化して伝送する場合に、多重化数などの制
約を少なくすると共に、その多重化信号の分離などの処
理が容易に行えるようにする。 【解決手段】 シンボルが第1の周波数間隔で配置さ
れ、それぞれのシンボルの送信電力が第1の電力とされ
る第1のチャンネル群と、シンボルが第1の周波数間隔
のn倍(nは2以上の整数)の第2の周波数間隔で配置
され、それぞれのシンボルの送信電力が前記第1の電力
のほぼ1/nの第2の電力とされる第2のチャンネル群
とを、マルチキャリア信号として多重化して伝送するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャリア信
号を伝送する場合に適用して好適な通信方法と、この通
信方法を適用した送信装置及び受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、広い周波数帯域を複数のユーザで
シェアして通信を行う通信方式として、DS−CDMA
方式を用いた通信方式が存在する。DS−CDMA方式
では、送信信号系列を符号により拡散(乗算)し、広帯
域信号を生成してこれを送信する。また、受信側では、
送信側と同一の拡散符号を受信信号に乗算することによ
り、逆拡散と呼ばれる効果を得て、受信信号の中から所
望の信号成分だけを抽出するというものである。
【0003】一方、複数のサブキャリアを1伝送帯域内
に配置して通信を行うマルチキャリア通信についても実
用化されている。このマルチキャリア信号を使用した通
信は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Mult
iplex :直交周波数分割多重)方式と称される。
【0004】図7は、OFDM方式の無線送信装置の構
成例を示す図である。この図7の例は、複数のチャンネ
ルのデータを多重化して送信する装置としてあり、入力
端子11に得られる1つのチャンネルの情報ビットスト
リームを、コーディング部12に供給し、所定の符号化
処理を行った後、シンボルマッピング部13に供給し
て、所定のレートの送信シンボルとする。この送信シン
ボルを、混合部14に供給する。混合部14には、他の
チャンネルの送信シンボルも同様に供給される。
【0005】混合部14で混合された送信シンボルは、
周波数インターリーブ部15に供給して、データの配列
を変えるインターリーブ処理を行い、そのインターリー
ブされた送信シンボルを逆高速フーリエ変換回路(IF
FT回路)16に供給し、所定の周波数間隔でサブキャ
リアが配列されたマルチキャリア信号とする。そして、
IFFT回路16が出力する信号を送信処理部17に供
給し、所定の帯域(伝送チャンネル)の無線信号として
アンテナ18から無線送信させる。
【0006】図7に示す構成において、それぞれのシン
ボルマッピング部13から混合部14に供給される1つ
のチャンネルのビットストリームの伝送レートは、例え
ば64ksps(Symbol Per Second )であるとし、混
合部14で18チャンネルを多重化するとすると、64
×18=1152kspsとなり、この1152ksp
sのレートのシンボルストリームが逆フーリエ変換処理
によりマルチキャリア信号とされて、1つの伝送帯域で
送信される。
【0007】このように複数のチャンネルの信号が多重
化されて無線送信される信号から、任意のチャンネルの
信号を受信する受信装置の構成例を、図8に示す。アン
テナ21を介して受信した信号を、受信処理部22で受
信処理して、所定の帯域の信号をベースバンド信号と
し、そのベースバンド信号を高速フーリエ変換回路(F
FT回路)23に供給する。FFT回路23では、1つ
の伝送帯域の信号に多重化された全ての信号をフーリエ
変換し、そのフーリエ変換されて得た受信シンボルを、
シンボル選択部24に供給する。例えば、上述したよう
に1チャンネルが64kspsのレートで18チャンネ
ル多重化された信号を受信した場合には、1152ks
psの伝送レートに対応したフーリエ変換処理が必要に
なる。
【0008】シンボル選択部24では、供給される全て
のチャンネルの受信シンボルの中から、任意のチャンネ
ルの受信シンボルを選択し、その選択した受信シンボル
をビット抽出部25に供給し、符号化ビットストリーム
を抽出する。得られた符号化ビットストリームは、デコ
ーダ26に供給し、送信時に施された符号化方式に適合
した復調処理を行い、復調(復号)された情報ビットス
トリームを出力端子27に得る。
【0009】このように従来のOFDM方式の伝送シス
テムでは、サブキャリア毎に異なるチャンネルのシンボ
ルが割当てられて多重化されて伝送されるが、受信装置
では、送信された1伝送帯域に含まれる全チャンネル分
の多重化信号を受信し、その全チャンネルの受信信号を
フーリエ変換処理してシンボルを抽出した後に、必要な
チャンネルのシンボルの選定を行っている。従って、受
信装置でのフーリエ変換のための処理が、多重化された
全チャンネル分必要であり、多重化されてない信号を受
信する場合に比べて、非常に大規模な回路や演算処理が
必要となり、処理時間も長くかかる問題があった。ま
た、このような従来の多重化処理では、基本的に多重化
される各チャンネルの伝送レートは等しくする必要があ
った。
【0010】この問題点を解決するために、本出願人は
先に、受信側でのフーリエ変換処理が最低限の処理で行
える通信システムを提案した(特願平10−24730
7号など)。以下、その構成と処理について説明する。
図9は送信装置の構成例である。ここでは、入力端子3
1にチャンネル1の情報ビットストリームが得られ、入
力端子32にチャンネル2の情報ビットストリームが得
られ、入力端子33にチャンネル3の情報ビットストリ
ームが得られる。この場合の伝送レートは、チャンネル
1とチャンネル2の情報ビットストリームが例えば32
kspsで、チャンネル3の情報ビットストリームが例
えば64kspsであるとする。
【0011】入力端子31に得られるチャンネル1の情
報ビットストリームは、データ配置部34に供給して、
QPSK変調などで符号化ビットストリームとすると共
にデータ配列を変えるインターリーブ処理を行う。入力
端子32,33に得られるチャンネル2の情報ビットス
トリームについても、データ再配置部35,36に供給
して、同様に符号化ビットストリームとすると共にイン
ターリーブ処理を行う。但し、データ再配置部36で
は、64kspsの伝送レートのデータを、32ksp
sの伝送レートの2系統のストリームに分割する。
【0012】チャンネル1のデータ再配置部34の出力
ストリームは、シンボルマッピング部37に供給し、シ
ンボルストリームを生成させて、その生成されたシンボ
ルストリームを混合部41に供給する。チャンネル2の
データ再配置部35の出力ストリームは、シンボルマッ
ピング部38に供給し、シンボルストリームを生成させ
て、その生成されたシンボルストリームを混合部41に
供給する。チャンネル3の一方の系統の出力ストリーム
は、シンボルマッピング部39に供給し、シンボルスト
リームを生成させて、その生成されたシンボルストリー
ムを混合部41に供給する。チャンネル3の他方の系統
の出力ストリームは、シンボルマッピング部40に供給
し、シンボルストリームを生成させて、その生成された
シンボルストリームを混合部41に供給する。
【0013】混合部41では、供給される4系統のシン
ボルストリーム、即ちチャンネル1とチャンネル2と2
つのチャンネル3のシンボルストリームを、1つのシン
ボルストリームに混合する処理を行い、その混合された
シンボルストリームを、マルチキャリア処理部42に供
給し、逆フーリエ変換処理や窓がけ処理などを行って一
定の周波数間隔でサブキャリアが配置されたマルチキャ
リア信号とし、このマルチキャリア信号を送信処理部4
3に供給して、接続されたアンテナ44から所定の伝送
帯域で無線送信させる。
【0014】混合部41での処理状態を図10に示す。
混合部41の入力部としては、チャンネル1のシンボル
が得られる端子41aと、チャンネル3の一方のシンボ
ルが得られる端子41bと、チャンネル2のシンボルが
得られる端子41cと、チャンネル3の他方のシンボル
が得られる端子41dとが用意してある。各端子41
a,41b,41c,41cに得られるシンボルは、1
つ毎に順に配列されるように混合部41内で繰り返し選
択処理が行われて、混合部41の出力端子41eには、
図10の右側にシンボル配列を示すように、チャンネル
1,チャンネル3の一方の系統,チャンネル2,チャン
ネル3の他方の系統,チャンネル1,‥‥と各チャンネ
ルのシンボルが順に並んだシンボルストリームが得られ
る。この場合、チャンネル3のシンボルは、他のチャン
ネルのシンボルの2倍配置されることになり、伝送レー
トの違いが吸収されている。
【0015】なお、図9,図10に示す例で送信される
信号は、チャンネル1とチャンネル2の伝送レートを3
2kspsとし、チャンネル3の伝送レートを64ks
psとしたとき、伝送路におけるサブキャリアの間隔は
4kHz(即ち1シンボルの変調時間が250μ秒=1
/4kHz)であるとする。
【0016】この図9,図10に示すように送信処理を
行うことで、チャンネル1,2とチャンネル3の伝送レ
ートが異なる場合であっても、多重化して1つの伝送帯
域のマルチキャリア信号として伝送することができる。
【0017】次に、このようにして複数のチャンネルが
多重化された送信されるマルチキャリア信号を受信する
先に提案した構成を、図11に示す。アンテナ51を介
して受信した信号を、受信処理部52で受信処理して、
所定の帯域の信号をベースバンド信号とし、そのベース
バンド信号をチャンネル選択部53に供給する。チャン
ネル選択部53では、必要とするチャンネルのシンボル
だけを選択する処理を行う。
【0018】図12は、このチャンネル選択部53の構
成例と、各部のシンボル配列例を示す図である。ここで
は、チャンネル1〜4の4チャンネルのシンボルが、1
つの伝送帯域に多重化されたベースバンド信号から、各
チャンネルを選択する構成を示したものであり、各チャ
ンネルの伝送レートは同じであるとする(図9の例とは
多重状態が異なる)。伝送レートとしては、伝送路にお
けるサブキャリアの間隔は4kHz(即ち1シンボルの
変調時間は250μ秒=1/4kHz)で、4つのチャ
ンネルのそれぞれの伝送レートは32kspsであると
する。
【0019】このとき、入力端子61に得られる多重化
シンボルは、遅延回路62に供給して、1/2変調時間
(ここでは125μ秒)遅延させ、遅延回路62で遅延
させた信号と遅延させてない信号とを加算器63に供給
して、加算信号を得る。この加算器63で加算処理を行
うことで、チャンネル1のシンボルとチャンネル3のシ
ンボルだけが抽出されることになる。また、遅延回路6
2で遅延させた信号と遅延させてない信号とを減算器7
1に供給して、両信号の差信号を得る。この減算器71
で差信号を得ることで、チャンネル2のシンボルとチャ
ンネル4のシンボルだけが抽出されることになる。
【0020】この特定のチャンネルのシンボルが抽出で
きる点について説明すると、ここでのベースバンドのシ
ンボルストリームは、周波数軸上に4kHzおきにサブ
キャリアが並んでいる出力の時間軸上での表現になって
いる。周波数軸上には、各チャンネルの信号が周期的に
存在している。従って入力端子61に得られる信号は、
4kHzおきにサブキャリアの並んだ信号であり、これ
を遅延回路62で遅延させた信号と、遅延させてない信
号とを得ることで、4kHzおきにサブキャリアの並ん
だ信号が250μ秒入力したとき、前半の125μ秒と
後半の125μ秒に分け、互いに加算したもの(加算器
63の出力)と、互いに減算したもの(減算器71の出
力)とを作成する。この遅延信号との加算又は減算を行
うことで、それぞれの演算結果のシンボルは半分に減少
する。この演算結果のシンボルの周波数軸上の様子は、
図12の中で加算器63,減算器71の出力として示し
たように、加算器63の出力には8kHzおきに奇数本
目のサブキャリアのみが現れ、減算器71の出力には8
kHzおきに偶数本目のサブキャリアのみが現れるよう
になる。
【0021】そして、加算器63の加算出力は、次段の
遅延回路64に供給して、1/4変調時間(ここでは6
2.5μsec)遅延させ、遅延回路64で遅延させた
信号と遅延させてない信号とを加算器65に供給して、
加算信号を端子66に得る。この端子66に得られるシ
ンボルが、チャンネル1のシンボルになる。また、遅延
回路64で遅延させた信号と遅延させてない信号とを減
算器67に供給して、差信号を得る。この差信号を係数
乗算器68を介して端子70に供給する。この端子70
に得られるシンボルが、チャンネル3のシンボルにな
る。
【0022】同様に、減算器71の減算出力は、係数乗
算器72を介して次段の遅延回路74に供給して、1/
4変調時間(62.5μsec)遅延させ、遅延回路7
4で遅延させた信号と遅延させてない信号とを加算器7
5に供給して、加算信号を端子76に得る。この端子7
6に得られるシンボルが、チャンネル2のシンボルにな
る。また、遅延回路74で遅延させた信号と遅延させて
ない信号とを減算器77に供給して、差信号を得る。こ
の差信号を係数乗算器78を介して端子70に供給す
る。この端子70に得られるシンボルが、チャンネル4
のシンボルになる。
【0023】チャンネル1,3のシンボルが多重化され
た状態から、各チャンネルのシンボルを分離した出力が
端子66,70に得られること、及びチャンネル2,4
のシンボルが多重化された状態から、各チャンネルのシ
ンボルを分離した出力が端子76,80に得られること
は、4チャンネルが多重化された信号から、チャンネル
1,3のシンボル列と、チャンネル2,4のシンボル列
に分離する処理と同じである。
【0024】即ち、加算器63が出力するシンボルスト
リームは、周波数軸上に8kHzおきにサブキャリアが
並んでいる出力の時間軸上での表現になっている。この
8kHzおきにサブキャリアの並んだ信号を、遅延回路
64で遅延させた信号と、遅延させてない信号とを得る
ことで、8kHzおきにサブキャリアの並んだ信号が1
25μ秒入力したとき、前半の62.5μ秒と後半の6
2.5μ秒に分け、互いに加算したもの(加算器65の
出力)と、互いに減算したもの(減算器67の出力)と
を作成する。この遅延信号との加算又は減算を行うこと
で、それぞれの演算結果のシンボルは半分に減少する。
また、この演算結果のシンボルの周波数軸上の様子は、
図12の中で端子66,70の出力として示したよう
に、16kHzおきにサブキャリアが現れ、チャンネル
1のサブキャリアとチャンネル3のサブキャリアに分離
される。
【0025】同様に、減算器71が出力するシンボルス
トリームも、周波数軸上に8kHzおきにサブキャリア
が並んでいる出力の時間軸上での表現になっている。こ
の8kHzおきにサブキャリアの並んだ信号を、遅延回
路74で遅延させた信号と、遅延させてない信号とを得
ることで、8kHzおきにサブキャリアの並んだ信号が
125μ秒入力したとき、前半の62.5μ秒と後半の
62.5μ秒に分け、互いに加算したもの(加算器75
の出力)と、互いに減算したもの(減算器77の出力)
とを作成する。この遅延信号との加算又は減算を行うこ
とで、それぞれの演算結果のシンボルは半分に減少す
る。また、この演算結果のシンボルの周波数軸上の様子
は、図12の中で端子76,80の出力として示したよ
うに、16kHzおきにサブキャリアが現れ、チャンネ
ル2のサブキャリアとチャンネル4のサブキャリアに分
離される。
【0026】なお、各係数乗算器68,72,78は、
各チャンネルのシンボルの周波数軸上の位置を一致させ
るために、それぞれ係数発生器69,73,79が出力
する係数値を乗算するためのものである。即ち、減算器
71が出力するサブキャリアに、係数乗算器72で係数
発生器73で生成された係数exp(−j2π(i/M *1)) を乗
算させて、加算器63が出力するサブキャリアと、乗算
器68が出力するサブキャリアの周波数軸上の位置を一
致させてある。また、加算器67が出力するサブキャリ
アに、係数乗算器68で係数発生器69で生成された係
数exp(−j2π(i/M *2)) を乗算させて、端子66に得ら
れるサブキャリアと、端子70に得られるサブキャリア
の周波数軸上の位置を一致させてある。さらに、減算器
77が出力するサブキャリアに、係数乗算器78で係数
発生器79で生成された係数exp(−j2π(i/M *2)) を乗
算させて、端子76に得られるサブキャリアと、端子8
0に得られるサブキャリアの周波数軸上の位置を一致さ
せてある。各チャンネルのサブキャリアの位置を一致さ
せる必要がない場合には、このような係数乗算処理は不
要である。
【0027】図11の説明に戻ると、以上説明した構成
とされるチャンネル選択部53で選択されたいずれかの
チャンネルのシンボルを、マルチキャリア処理部54に
供給して、高速フーリエ変換などのマルチキャリア信号
に必要な復調処理を行い、受信ビットストリームを得
る。その受信ビットストリームを、ビット抽出部55に
供給し、符号化ビットストリームを抽出する。得られた
符号化ビットストリームは、デコーダ56に供給し、送
信時に施された符号化方式に適合した復調処理を行い、
復調(復号)された情報ビットストリームを出力端子5
7に得る。
【0028】以上説明した構成にて、受信処理が行われ
ることで、フーリエ変換回路でのフーリエ変換処理を行
う前に、受信シンボルの選択が行われ、フーリエ変換回
路での変換処理として、1チャンネル分の変換処理を行
うだけで良く、従来の多重化信号を変換するものに比べ
て処理構成を簡単にできると共に、演算処理量を削減す
ることができ、処理時間も短縮できる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に提
案した受信処理では、多重化するチャンネル数が2のN
乗(Nは正の整数)である必要があり、その他のチャン
ネル数では多重化されたチャンネルのシンボルを分離す
ることができない。即ち、図9に示した送信構成では、
3つのチャンネルを多重化しているが、チャンネル3に
ついては2系統に分割して、2の2乗のチャンネル数で
ある4つのチャンネルが物理的に存在しているように構
成して多重化してあり、2のN乗のチャンネル数で多重
化された構成が実現されているとは言えない。図9に示
す例では、チャンネル3については、チャンネル1,2
の2倍のシンボル数である必要があり、例えば伝送する
情報量が、チャンネル3はチャンネル1,2の2倍であ
れば問題がないが、各チャンネルの情報量が等しい場
合、無駄な信号が伝送されてしまう問題がある。また、
図9に示すように、チャンネル3のシンボルを2系統に
分割して、それぞれの系統を個別に多重化した場合に
は、図12に示す受信装置内のチャンネル選択部で、そ
れぞれの系統のシンボルが個別に得られるが、その1つ
のチャンネルの2つの系統のシンボルを合成する処理が
必要になってしまう。このように、従来のマルチキャリ
ア信号の多重化処理では、信号処理についての種々の制
約があり、通信ネットワークを構成する上で制約が多々
あった。
【0030】本発明の目的は、マルチキャリア信号とし
て複数のチャンネルの信号を多重化して伝送する場合
に、多重化数などの制約を少なくすると共に、その多重
化信号の分離などの処理が容易に行えるようにすること
にある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の通信方法は、シ
ンボルが第1の周波数間隔で配置され、それぞれのシン
ボルの送信電力が第1の電力とされる第1のチャンネル
群と、シンボルが前記第1の周波数間隔のn倍(nは2
以上の整数)の第2の周波数間隔で配置され、それぞれ
のシンボルの送信電力が前記第1の電力のほぼ1/nの
第2の電力とされる第2のチャンネル群とを、マルチキ
ャリア信号として多重化するようにしたものである。
【0032】本発明の通信方法によると、マルチキャリ
ア信号として多重化された各チャンネルのシンボル数が
等しくはならないが、各チャンネルの送信電力はほぼ等
しくなる。
【0033】本発明の送信装置は、シンボルが第1の周
波数間隔で配置される第1のチャンネル群と、前記第1
の周波数間隔のn倍(nは2以上の整数)の第2の周波
数間隔で配置される第2のチャンネル群とを、予め決め
られた順序で多重化すると共に、その多重化された前記
第2のチャンネル群のシンボルの送信電力が、前記第1
のチャンネル群のシンボルの送信電力のほぼ1/nとさ
れる多重化手段を備えて、その多重化手段の出力をマル
チキャリア信号に変換して送信するようにしたものであ
る。
【0034】本発明の送信装置によると、送信されるマ
ルチキャリア信号に多重化された各チャンネルのシンボ
ル数が一定ではなくなるが、多重化された各チャンネル
の送信電力は等しくなる。
【0035】本発明の受信装置は、受信したマルチキャ
リア信号を遅延させた信号と遅延させてない信号との加
算又は減算により、1つの伝送帯域にシンボル単位で多
重化された受信データから所望のチャンネルの受信デー
タを分離する分離手段と、この分離手段の分離出力と予
め蓄積されたヘッダとの相関を検出する相関検出手段
と、前記分離手段の分離出力をフーリエ変換すると共
に、そのフーリエ変換タイミングが前記相関検出手段の
相関検出出力により制御されるフーリエ変換手段とを備
えたものである。
【0036】本発明の受信装置によると、複数チャンネ
ルが多重化されたマルチキャリア信号を受信したとき、
各チャンネルのシンボル毎に相関検出が行われて、その
検出された相関値に基づいて、そのチャンネルのフーリ
エ変換タイミングが制御される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を、図1及び図2を参照して説明する。
【0038】本実施の形態においては、複数のチャンネ
ルのデータを1つの伝送帯域のマルチキャリア信号とし
て多重化して無線伝送を行うものである。送信装置の基
本的な構成としては、先に提案した例として図9に示し
た構成と同じであり、図9に示した例と同様に、チャン
ネル1,2,3の3つのチャンネルのデータを多重化し
て、1つのマルチキャリア信号として送信する送信装置
としてある。ここで各チャンネル1〜3の情報ビットス
トリーム(即ちシンボルマッピング部で符号化する前の
データ)の情報量は、等しいものとしてある。
【0039】本実施の形態においては、図9に示す送信
装置の混合部14の代わりに、図1に示す構成の混合部
100を使用する。また、各チャンネル用のシンボルマ
ッピング部は、各チャンネルに1つずつ用意し、図9の
チャンネル3の場合のように2つのシンボルマッピング
部は用意しない。
【0040】各チャンネルのシンボルマッピング部で
は、畳み込み符号化処理を行うものとし、チャンネル3
のシンボル数は、チャンネル1,2の2倍のシンボル数
を生成させる。但し、畳み込み符号化率を、チャンネル
3ではチャンネル1,2の2倍の符号化率とし、チャン
ネル1,2,3の伝送レートを等しくする。各チャンネ
ルの伝送レートとしては、例えば32kspsとする。
【0041】ここで、チャンネル3のサブキャリアの大
きさで決まる送信電力を、他の2つのチャンネルのサブ
キャリアの送信電力のほぼ1/2に設定する。このよう
に設定することで、チャンネル3に関してはサブキャリ
ア数が他のチャンネルの2倍であるが、送信電力が1/
2であるため、チャンネル毎の平均送信電力をほぼ等し
くすることができる。
【0042】図1は、この3つのチャンネルのシンボル
を混合する混合部100の動作概念を示したものであ
る。混合部100は、図1に示すように、入力シンボル
を切換えるスイッチとして機能する回路であり、端子1
01にチャンネル1のシンボルが得られ、端子102に
チャンネル2のシンボルが得られ、端子103にチャン
ネル3のシンボルが得られ、出力端子104に混合され
たシンボル列を得る。入力シンボルを混合させる順序と
しては、チャンネル1,チャンネル3,チャンネル2,
チャンネル3,チャンネル1‥‥と繰り返されるように
してあり、チャンネル1のシンボルとチャンネル2のシ
ンボルの間にチャンネル3のシンボルが必ず配置される
ようにしてある。
【0043】混合部100に入力する各チャンネルのシ
ンボルの配列としては、図1の左側に示すように、チャ
ンネル1,2のシンボルについては、一定の間隔で得ら
れるシンボルであり、チャンネル3のシンボルについて
は、このチャンネル1,2の1/2の間隔で2倍の数が
得られるようにしてあり、シンボルの大きさ(電力)に
ついては、チャンネル3がチャンネル1,2の約1/2
としてある。従って、混合部100の出力としては、図
1の右側に示すように、1シンボル毎に電力レベルが増
減を繰り返すようになる。ここでは、サブキャリア間隔
fscとしては、例えば4kHzとする。
【0044】このようにして混合部100で混合された
シンボル列を、図9に示すマルチキャリア処理部42に
供給して、逆フーリエ変換処理や窓がけ処理などのマル
チキャリア信号とする処理を行い、そのマルチキャリア
信号を送信処理部43で所定の伝送帯域で無線送信させ
る。
【0045】次に、このようにして送信されるマルチキ
ャリア信号を受信する構成について説明する。受信装置
の基本的な構成としては、先に提案した例として図11
に示した構成と同じであり、図11に示した例と同様
に、受信処理部52で1つの伝送帯域を受信してベース
バンド信号とした後、チャンネル選択部に供給して、受
信するチャンネルのシンボルを選択し、その選択したシ
ンボルをマルチキャリア処理部54に供給して、フーリ
エ変換するものである。
【0046】ここで本実施の形態の場合には、チャンネ
ル選択部として、図12に示した構成のチャンネル選択
部の代わりに、図2に示すチャンネル選択部を使用す
る。以下、図2に示す本実施の形態のチャンネル選択部
の構成について説明する。
【0047】入力端子111には、受信処理部52で受
信したベースバンド信号が供給される。この入力端子1
11に得られる多重化シンボルは、遅延回路112に供
給して、1/2変調時間(ここでは125μ秒)遅延さ
せ、遅延回路112で遅延させた信号と遅延させてない
信号とを加算器113に供給して、加算信号を得る。こ
の加算器113で加算処理を行うことで、チャンネル1
のシンボルとチャンネル2のシンボルだけが抽出される
ことになる。また、遅延回路112で遅延させた信号と
遅延させてない信号とを減算器121に供給して、両信
号の差信号を得る。この減算器121で差信号を得るこ
とで、チャンネル3のシンボルだけが抽出されることに
なる。
【0048】この特定のチャンネルのシンボルが抽出で
きる原理は、図12に示した構成で説明した原理と基本
的には同じである。即ち、ここでは入力端子111に得
られる信号は、4kHzおきにサブキャリアの並んだ信
号であり、これを遅延回路112で遅延させた信号と、
遅延させてない信号とを得ることで、4kHzおきにサ
ブキャリアの並んだ信号が250μ秒入力したとき、前
半の125μ秒と後半の125μ秒に分け、互いに加算
したもの(加算器113の出力)と、互いに減算したも
の(減算器121の出力)とを作成する。この遅延信号
との加算又は減算を行うことで、それぞれの演算結果の
シンボルは半分に減少する。この演算結果のシンボルの
周波数軸上の様子は、図12の中で加算器113,減算
器121の出力として示したように、加算器113の出
力には8kHzおきに奇数本目のサブキャリア(即ちチ
ャンネル1,2のサブキャリア)のみが現れ、減算器1
21の出力には8kHzおきに偶数本目のサブキャリア
(即ちチャンネル3のサブキャリア)のみが現れるよう
になる。この場合、チャンネル3の各サブキャリアは、
チャンネル1,2の各サブキャリアの約1/2の電力
(大きさ)である。
【0049】そして、加算器113の加算出力は、次段
の遅延回路114に供給して、1/4変調時間(ここで
は62.5μsec)遅延させ、遅延回路114で遅延
させた信号と遅延させてない信号とを加算器115に供
給して、加算信号を端子116に得る。この端子116
に得られるシンボルが、16kHz間隔のチャンネル1
のシンボルになる。また、遅延回路114で遅延させた
信号と遅延させてない信号とを減算器117に供給し
て、差信号を得る。この差信号を係数乗算器118を介
して端子120に供給する。この端子120に得られる
シンボルが、16kHz間隔のチャンネル2のシンボル
になる。
【0050】また、減算器121の減算出力は、係数乗
算器122を介して次段の遅延回路124に供給して、
1/4変調時間(62.5μsec)遅延させた後、端
子125に供給する。この端子125に得られるシンボ
ルが、8kHz間隔のチャンネル3のシンボルになる。
【0051】なお、各係数乗算器118,122は、各
チャンネルのシンボルのタイミングを一致させるため
に、それぞれ係数発生器119,123が出力する係数
値を乗算するためのものである。即ち、減算器117が
出力するシンボルに、係数乗算器118で係数発生器1
19で生成された係数exp(−j2π(i/M *2)) を乗算させ
て周波数軸上でシフトさせて、端子116に得られるサ
ブキャリアと、端子120に得られるシンボルの周波数
位置を一致させてある。さらに、減算器121が出力す
るシンボルに、係数乗算器122で係数発生器123で
生成された係数exp(−j2π(i/M *1)) を乗算させること
で、他のチャンネルのシンボルと、端子125に得られ
るチャンネル3のシンボルの周波数軸上の位置を一致さ
せてある。但し、各チャンネルのシンボル位置を一致さ
せる必要がない場合には、このような係数乗算処理は不
要である。また、端子125に得られるチャンネル3の
シンボルについては、遅延回路124で1/4変調時間
遅延させてあるが、この遅延回路124での遅延処理
は、チャンネル1,2とチャンネル3の時間軸上のデー
タタイミングを一致させるためのものである。このタイ
ミングの一致処理が不要な場合には、遅延回路124に
ついても不要である。
【0052】このようにして得られた各チャンネルのサ
ブキャリアの内の、必要とするチャンネルのサブキャリ
ア、即ち端子116,120,125のいずれかに得ら
れるサブキャリアを、図11に示すマルチキャリア処理
部54に供給し、フーリエ変換処理を行い、そのフーリ
エ変換された受信シンボルを、ビット抽出部55に供給
した後、デコーダ56で復調(復号)処理を行う。
【0053】ここで、デコーダ56での復調(復号)処
理については、チャンネル毎に処理を変える。即ち、チ
ャンネル3として伝送されたシンボル数は、チャンネル
1,2として伝送されたシンボル数の2倍であるが、送
信時の符号化率をチャンネル3の場合には他のチャンネ
ルの1/2として、伝送される情報量は等しくしてあ
る。従って、デコーダ56では、そのチャンネルのデー
タに施された符号化率の符号化方式に適合した復号化処
理を行うように設定する。
【0054】このように処理することで、3つのチャン
ネルのデータが多重化されて伝送されたマルチキャリア
信号から、任意のチャンネルのデータが変調されたサブ
キャリアだけを抽出して、そのサブキャリアをフーリエ
変換処理などを行うことができる。特に、チャンネル3
については、各シンボルの送信電力を1/2として、平
均送信電力が各チャンネルで等しくなるようにしてある
ので、チャンネル3のシンボルを抽出する場合にも、他
のチャンネルのシンボルを抽出する場合と同様に、十分
な周波数ダイバーシティ効果が得られ、良好に受信処理
を行うことができる。従って、本実施の形態の場合に
は、多重化されたチャンネル数が2のN乗ではないが、
良好に伝送を行うことができる。
【0055】なお、上述した実施の形態においては、送
信時の処理として、図1に示した混合部の入力前に、チ
ャンネル3のサブキャリア(シンボル)の送信電力が、
チャンネル1,2の送信電力の1/2となるようにした
が、マルチキャリア処理部で逆フーリエ変換前に、チャ
ンネル3のシンボルの電力が他のチャンネルの約1/2
となるようにしても良い。通常、混合部の出力データが
供給される逆フーリエ変換部は、供給されるデータを一
度メモリに蓄積させるため、そのメモリ上でチャンネル
3のデータのみを1/2にするように処理すれば良い。
【0056】また、受信装置内のチャンネル選択部の構
成は、図2に示した構成に限定されるものではない。受
信するサブキャリアの配置によって、1つ目の加算後に
再度チャンネルを分離するのではなく、1つ目の減算後
にチャンネルを分離させる処理を行っても良い。更に、
上述した実施の形態では、3つのチャンネルを多重して
伝送し、受信側でその3つのチャンネルを分離するよう
にしたが、それ以外の2のN乗でないチャンネル数を多
重化する場合にも適用できる。多重化するチャンネル数
が増えれば増える程、各チャンネルの周波数ダイバーシ
ティ効果がより高くなる。サブキャリアの周波数間隔や
変調時間などの値についても、上述した値に限定される
ものではない。さらに変調方式についても、上述した畳
み込み符号化処理などに限定されるものではない。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態を、図3
〜図6を参照して説明する。
【0058】本実施の形態においても、複数のチャンネ
ルのデータを1つの伝送帯域のマルチキャリア信号とし
て多重化して無線伝送を行うものである。多重化したマ
ルチキャリア信号の基本的な構成としては、上述した第
1の実施の形態で、図1を用いて説明した構成と同じと
してある。即ち、ここではチャンネル1,2,3の3つ
のチャンネルのデータを多重化して、1つのマルチキャ
リア信号として送信する送信装置としてあり、チャンネ
ル3のサブキャリア数はチャンネル1,2のサブキャリ
ア数の2倍としてあると共に、チャンネル3のサブキャ
リアの送信電力は、チャンネル1,2の送信電力の約1
/2としてある。
【0059】そして本実施の形態においては、各チャン
ネルの情報を、それぞれ異なる信号処理部で生成させた
後、1つの送信装置で多重化されたマルチキャリア信号
として送信し、その送信信号を受信する側でも、1つの
受信装置で多重化されたマルチキャリア信号を受信し
て、各チャンネルの信号を分離した後、その分離された
各チャンネルの信号を、それぞれ異なる信号処理部で処
理するようにしたものである。即ち、図3に示すよう
に、1つの送信装置200に、第1,第2,第3のポイ
ントの信号処理部210,220,230を接続し、そ
れぞれの信号処理部210,220,230で生成され
た情報ビットストリームを、送信装置200で多重化さ
れたマルチキャリア信号として1つの伝送帯域で無線送
信する。そして、送信装置200から送信された信号
を、受信装置300で受信し、その受信したマルチキャ
リア信号を分離処理して、分離して復調された各チャン
ネルの情報ビットストリームを、第4,第5,第6のポ
イントの信号処理部310,320,330に供給す
る。
【0060】図4は、送信側の構成を示したブロック図
である。第1のポイントの信号処理部210では、端子
211に得られるオーディオデータと、端子212に得
られるビデオデータとを、変調部213に供給して、M
PEG(Moving Picture Expers Group )方式やH.2
21/223方式などの伝送に適した符号化方式で符号
化された情報ビットストリームとし、この情報ビットス
トリームを送信装置200に供給する。第2,第3のポ
イントの信号処理部220,230でも、同様に端子2
21,231に得られるオーディオデータと、端子22
2,232に得られるビデオデータとを、変調部22
3,233に供給して、MPEG方式などの符号化処理
を行い、その符号化された情報ビットストリームを送信
装置200に供給する。各チャンネル毎に符号化方式は
異なっても良いが、ここでは各チャンネルの伝送レート
は等しくしてある。また、各チャンネルの情報ビットス
トリームには、リードソロモン符号やターボ符号などの
ECC(Error Correcting Code )が付加される場合も
ある。
【0061】送信装置200では、各チャンネル毎に個
別に、データ再配置部201a,201b,201cが
用意してあり、各ポイントから供給される情報ビットス
トリームに、畳み込み符号化などの伝送用の符号化処理
と、データ配列を変えるインターリーブ処理を施すよう
にしてある。各データ再配置部201a,201b,2
01cの出力は、シンボルマッピング部202a,20
2b,202cに供給し、各チャンネルのデータに一定
間隔で識別用のデータ(以下このデータをヘッダと称す
る)を付加する処理を行った後、そのヘッダが付加され
たデータにQPSK変調を行う。QPSK変調の代わり
に、BPSK,8PSK,QAM等の他の変調処理を行
っても良い。付加するヘッダとしては、各チャンネル毎
に個別に設定したデータとしてある。なお、シンボルマ
ッピング部202a,202b,202cでの処理とし
て、チャンネル3用のシンボルマッピング部202cで
は、シンボル数を他のチャンネルの2倍に設定すると共
に、符号化率を他のチャンネルの1/2とする。
【0062】各チャンネル用のシンボルマッピング部2
02a,202b,202cの出力は、混合部203に
供給し、3つのチャンネルのシンボル列を混合して固定
パケット多重処理し、多重化ストリームを得る。ここで
の処理としては、例えば第1の実施の形態で説明した混
合部100での処理と同様の処理を行う。なお、固定パ
ケット多重処理は、例えばMPEG1方式のマルチプル
トランスポートストリーム(Multiple Transport Strea
m )等の多重化方式に相当する。
【0063】この多重化ストリームは、マルチキャリア
処理部204に供給し、ランダムフェーズシフト(Rand
am Phase Shift:RPS)などのスクランブル処理を施
した後、逆高速フーリエ変換処理(IFFT処理)を行
い、スクランブルされたストリームを周波数軸上に並べ
てマルチキャリア信号とする処理を行う。また、ガード
タイムの付加ならびに窓がけ処理についても、マルチキ
ャリア処理部204で行われる。マルチキャリア処理部
204の出力は、送信処理部205に供給し、所定の送
信周波数帯域に周波数変換した後、接続されたアンテナ
206からその周波数で無線送信する。
【0064】次に、受信装置300の構成を、図5を参
照して説明する。無線伝送された信号は、アンテナ30
1が接続された受信処理部302で受信処理して、伝送
帯域の信号をベースバンド信号とし、そのベースバンド
信号をチャンネル選択部303に供給する。チャンネル
選択部303では、1伝送帯域に多重化された各チャン
ネルのシンボルを分離する処理を行う。
【0065】図6は、このチャンネル選択部303の構
成例を示す図である。ここでは、伝送路におけるサブキ
ャリアの間隔は4kHz(1シンボルの変調時間は25
0μ秒=1/4kHz)であるとする。入力端子401
には、受信処理部302で受信したベースバンド信号が
供給される。この入力端子401に得られる多重化シン
ボルは、遅延回路402に供給して、1/2変調時間
(ここでは125μ秒)遅延させ、遅延回路402で遅
延させた信号と遅延させてない信号とを加算器403に
供給して、加算信号を得る。この加算器403で加算処
理を行うことで、チャンネル1のシンボルとチャンネル
2のシンボルだけが抽出されることになる。また、遅延
回路402で遅延させた信号と遅延させてない信号とを
減算器420に供給して、両信号の差信号を得る。この
減算器421で差信号を得ることで、チャンネル3のシ
ンボルだけが抽出されることになる。
【0066】そして、加算器403の加算出力は、次段
の遅延回路404に供給して、1/4変調時間(ここで
は62.5μsec)遅延させ、遅延回路404で遅延
させた信号と遅延させてない信号とを加算器405に供
給して、加算信号を得る。この加算信号としてのシンボ
ルが、16kHz間隔のチャンネル1のシンボルにな
る。また、遅延回路404で遅延させた信号と遅延させ
てない信号とを減算器412に供給して、差信号を得
る。この差信号としてのシンボルが、16kHz間隔の
チャンネル2のシンボルになる。
【0067】ここまでの処理で各チャンネルのシンボル
が抽出できる原理は、既に第1の実施の形態で図2を参
照して説明した処理と同じであり、ここではその説明は
省略する。
【0068】そして本実施の形態においては、各チャン
ネル毎に分離されたシンボルに含まれるヘッダを検出す
る処理を行う。即ち、各チャンネルのシンボルには、各
チャンネル毎に個別のヘッダを送信側で付与してあり、
予め用意されたヘッダと同じデータと受信シンボルとの
相関検出から、ヘッダが配置されたタイミングを検出す
るようにしてある。
【0069】相関検出を行う構成について説明すると、
例えば加算器405が出力するチャンネル1のシンボル
は、ヘッダのデータ長に対応した所定の段数のシフトレ
ジスタ406に供給する。また、チャンネル1のヘッダ
と同じデータが予め蓄積されたバッファメモリ407を
用意し、シフトレジスタ406にセットされたデータ
と、バッファメモリ407の記憶データとを、1シンボ
ルずつ個別に乗算器408a,408b,…408nで
乗算して1シンボルずつの相関を検出し、その相関検出
値を累積加算器409で累積加算して、ヘッダ全体での
相関検出値とする。この累積加算器409で累積加算さ
れた相関検出値を、チャンネル1の同期データとして端
子410に供給する。そして、シフトレジスタ406に
順に供給されるデータは、順に端子411から出力さ
せ、後段の処理回路に供給する。
【0070】減算器412が出力するチャンネル2のシ
ンボルは、ヘッダのデータ長に対応した所定の段数のシ
フトレジスタ413に供給する。また、チャンネル2の
ヘッダと同じデータが予め蓄積されたバッファメモリ4
14を用意し、シフトレジスタ413にセットされたデ
ータと、バッファメモリ414の記憶データとを、1シ
ンボルずつ個別に乗算器415a,415b,…415
nで乗算して1シンボルずつの相関を検出し、その相関
検出値を累積加算器416で累積加算して、ヘッダ全体
での相関検出値とする。この累積加算器416で累積加
算された相関検出値を、チャンネル2の同期データとし
て端子417に供給する。そして、シフトレジスタ41
3に順に供給されるデータは、順に係数乗算器418を
介して端子420から出力させ、後段の処理回路に供給
する。
【0071】減算器420が出力するチャンネル3のシ
ンボルは、ヘッダのデータ長に対応した所定の段数のシ
フトレジスタ422に供給する。また、チャンネル3の
ヘッダと同じデータが予め蓄積されたバッファメモリ4
23を用意し、シフトレジスタ422にセットされたデ
ータと、バッファメモリ423の記憶データとを、1シ
ンボルずつ個別に乗算器424a,424b,…424
nで乗算して1シンボルずつの相関を検出し、その相関
検出値を累積加算器425で累積加算して、ヘッダ全体
での相関検出値とする。この累積加算器425で累積加
算された相関検出値を、チャンネル3の同期データとし
て端子426に供給する。そして、シフトレジスタ42
1に順に供給されるデータは、順に係数乗算器427を
介して端子429から出力させ、後段の処理回路に供給
する。
【0072】各係数乗算器418,427は、各チャン
ネルのシンボルの位置を一致させるために、それぞれ係
数発生器419,428が出力する係数値を乗算するた
めのものである。即ち、シフトレジスタ413が出力す
るシンボルに、係数乗算器418で係数発生器419で
生成された係数exp(−j2π(i/M *2)) を乗算させて周波
数軸上でシフトさせて、端子411に得られるシンボル
と、端子420に得られるシンボルの周波数位置を一致
させてある。さらに、シフトレジスタ422が出力する
シンボルに、係数乗算器427で係数発生器428で生
成された係数exp(−j2π(i/M *1)) を乗算させること
で、他のチャンネルのシンボルと、端子429に得られ
るチャンネル3のシンボルの周波数軸上の位置を一致さ
せてある。但し、各チャンネルのシンボル位置を一致さ
せる必要がない場合には、このような係数乗算処理は不
要である。
【0073】図5の説明に戻ると、以上説明した構成と
されるチャンネル選択部303で選択された各チャンネ
ルのシンボルを、チャンネル毎に個別のマルチキャリア
処理部304a,304b,304cに供給して、各チ
ャンネル毎に個別に高速フーリエ変換などのマルチキャ
リア信号に必要な復調処理を行い、受信ビットストリー
ムを得る。
【0074】即ち、チャンネル1のマルチキャリア処理
部304aでは、図6に示すチャンネル選択部の端子4
11から出力されるサブキャリアをフーリエ変換して、
周波数軸に並んだサブキャリアを、時間軸のシンボル列
に変換する。このときフーリエ変換タイミングは、図6
に示すチャンネル選択部の端子410から出力される同
期データに基づいて制御される。即ち、端子410から
出力される同期データは、チャンネル1用のヘッダの相
関検出データであり、相関が最も高いタイミングを基準
となるタイミングとして、チャンネル1の受信シンボル
のフーリエ変換を行う。
【0075】チャンネル2のマルチキャリア処理部30
4bでは、図6に示すチャンネル選択部の端子419か
ら出力されるサブキャリアをフーリエ変換して、周波数
軸に並んだサブキャリアを、時間軸のシンボル列に変換
する。このときフーリエ変換タイミングは、図6に示す
チャンネル選択部の端子416から出力される同期デー
タに基づいて制御される。即ち、端子416から出力さ
れる同期データは、チャンネル2用のヘッダの相関検出
データであり、相関が最も高いタイミングを基準となる
タイミングとして、チャンネル2の受信シンボルのフー
リエ変換を行う。
【0076】チャンネル3のマルチキャリア処理部30
4cでは、図6に示すチャンネル選択部の端子428か
ら出力されるサブキャリアをフーリエ変換して、周波数
軸に並んだサブキャリアを、時間軸のシンボル列に変換
する。このときフーリエ変換タイミングは、図6に示す
チャンネル選択部の端子425から出力される同期デー
タに基づいて制御される。即ち、端子425から出力さ
れる同期データは、チャンネル3用のヘッダの相関検出
データであり、相関が最も高いタイミングを基準となる
タイミングとして、チャンネル3の受信シンボルのフー
リエ変換を行う。
【0077】なお、各同期データ(相関検出データ)
が、そのチャンネルのヘッダが検出できた場合に相当す
るデータとならない場合には、同期タイミングが検出で
きない状態であるとして、各マルチキャリア処理部での
フーリエ変換処理を、同期タイミング(相関)が検出さ
れるまで停止させるようにしても良い。また、それぞれ
のマルチキャリア処理部304a,304b,304c
では、窓がけ処理,ランダムフェーズシフトされた信号
からのデスクランブル処理などのマルチキャリア信号の
復調時に行われる他の処理も必要により行う。これらの
処理タイミングについても、上述した同期データに基づ
いて制御しても良い。
【0078】そして、各チャンネルのマルチキャリア処
理部304a,304b,304cで復調されたシンボ
ルストリームを、各チャンネル毎に個別のデコーダ30
5a,305b,305cに供給し、送信時に各チャン
ネルのデータに施された符号化方式に適合した復調処理
やデインターリーブ処理を行い、復調(復号)された情
報ビットストリームを、各チャンネル毎に個別のポイン
トの信号処理部310,320,330に供給する。即
ち、チャンネル1の情報ビットストリームは、第4のポ
イントの信号処理部310内の復調部311に供給し、
例えばMPEG方式のオーディオデータ及びビデオデー
タのデコードを行い、そのデコードされたオーディオデ
ータ及びビデオデータを、端子312,313に得る。
チャンネル2の情報ビットストリームは、第5のポイン
トの信号処理部320内の復調部321に供給し、例え
ばMPEG方式のオーディオデータ及びビデオデータの
デコードを行い、そのデコードされたオーディオデータ
及びビデオデータを、端子322,323に得る。チャ
ンネル3の情報ビットストリームは、第6のポイントの
信号処理部330内の復調部331に供給し、例えばM
PEG方式のオーディオデータ及びビデオデータのデコ
ードを行い、そのデコードされたオーディオデータ及び
ビデオデータを、端子332,333に得る。
【0079】なお、受信装置内のチャンネル3用のマル
チキャリア処理部304cでのフーリエ変換処理は、こ
のチャンネル3のサブキャリア数が他のチャンネルのサ
ブキャリア数の2倍であるため、対応した構成の回路と
する必要がある。また、チャンネル3用のデコーダ30
5cでの復調処理についても、このチャンネルの符号化
率を他のチャンネルの1/2に設定してあるために、そ
の符号化率に対応した構成の回路とする必要がある。
【0080】以上説明した構成にて伝送を行うことで、
ポイント1→ポイント4,ポイント2→ポイント5,ポ
イント3→ポイント6の3つの経路の伝送が、1組の送
信装置200と受信装置300を使用した多重化された
マルチキャリア信号の伝送で行われ、効率の良いデータ
伝送ができる。この場合、各チャンネルの平均送信電力
を等しくしてあるので、チャンネル間の干渉の少ない良
好な伝送が、2のN乗のチャンネル数でない場合でも良
好に行える効果は、第1の実施の形態で説明したものと
同じである。
【0081】なお、多重化されるポイント数は、上述し
た3つに限定されるものではない。また、接続されるポ
イントについても、上述した経路に限定されるものでは
ない。即ち、各チャンネル用のヘッダが用意できれば、
送信側の各ポイントから別のチャンネルの信号を送出さ
せたり、或いは受信側の各ポイントで別のチャンネルの
ヘッダを検出して、そのヘッダで示されるチャンネルを
受信するようにしても良い。
【0082】1つのポイントから供給されるデータを、
複数のポイント4,5,6に同報通信するようにしても
良い。即ち、例えば送信装置200内で、例えばチャン
ネル1の情報を複写して、チャンネル2,3の情報を生
成させて、同じ情報を3つのチャンネルで三重に伝送す
るようにし、各チャンネルに対応したポイント4,5,
6の信号処理部で、同じ情報が供給されるようにしても
良い。1つのポイントから供給される1つのチャンネル
のデータを、他の1つのチャンネルにだけ複写して、2
つのチャンネルで二重に伝送するようにしても良い。
【0083】また、送信側と受信側のポイント数を等し
くなくても良い。即ち、1つのポイント(例えばポイン
ト4)でだけ受信データを復調するようにしても良い。
この場合、ポイント5,6では、受信データの復調など
を行う回路を停止させて、回路に消費電力を低減させる
ようにしても良い。
【0084】また、図4,図5に示した各ポイントの構
成例として、ビデオデータとオーディオデータを扱う回
路としたが、その他のデータを送信装置と受信装置の間
で伝送させるようにしても良い。例えば、各ポイントと
してコンピュータ装置を用意して、そのコンピュータ装
置間で各種データ伝送を行う場合にも適用できる。
【0085】また、伝送レートやサブキャリアの周波数
間隔や変調時間などの値については、上述した値に限定
されるものではない。さらに変調方式についても、上述
した処理に限定されるものではない。
【0086】
【発明の効果】請求項1に記載した通信方法によると、
マルチキャリア信号として多重化された各チャンネルの
シンボル数が等しくはならないが、各チャンネルの送信
電力はほぼ等しくなるため、多重化するチャンネル数が
2のN乗でなくても、十分な周波数ダイバーシティ効果
が得られるようになる。
【0087】請求項2に記載した送信装置によると、送
信されるマルチキャリア信号に多重化された各チャンネ
ルのシンボル数が等しくはならないが、多重化された各
チャンネルの送信電力は等しくなるため、この送信装置
から送信する信号は、多重化するチャンネル数が2のN
乗でなくても、十分な周波数ダイバーシティ効果が得ら
れるようになる。
【0088】請求項3に記載した送信装置によると、請
求項2に記載した送信装置において、第1及び第2のチ
ャンネル群生成手段が出力するデータを再配置するデー
タ再配置手段と、このデータ再配置手段の出力データを
変調し、その変調出力を多重化手段に供給する変調手段
を、チャンネル毎に備えたことで、多重化されるチャン
ネルのデータ毎に個別にデータの再配置と変調処理が行
われ、この送信装置から送信される信号を受信した側
で、チャンネル選択後に復調や再配置などの処理が良好
に行えるようになる。
【0089】請求項4に記載した送信装置によると、請
求項3に記載した発明において、各チャンネルの変調手
段は、受信側を指定する指定手段を具備し、多重化手段
は、それぞれの指定手段での指定に基づいて、多重化す
るデータの配列を設定する処理を行うことで、この送信
装置から送信される信号を受信する側では、予め判って
いる配列位置のデータだけを抽出すれば良く、受信側で
多重化されたデータから抽出する処理が簡単になる。
【0090】請求項5に記載した送信装置によると、請
求項2に記載した発明において、多重化手段は、所定の
チャンネル群生成手段から供給されるデータを、二重に
配列する処理を行うことで、例えば多重化された信号の
内のある1つのチャンネルを受信する受信装置と、多重
化された信号の内の別の1つのチャンネルを受信する受
信装置に対して、同報通知を行うことができる。
【0091】請求項6に記載した受信装置によると、複
数チャンネルが多重化されたマルチキャリア信号を受信
したとき、各チャンネルのシンボル毎に相関検出が行わ
れて、その検出された相関値に基づいて、そのチャンネ
ルのフーリエ変換タイミングが制御されることで、多重
化されたマルチキャリア信号から任意のチャンネルの信
号だけをフーリエ変換前に抽出して、その抽出した信号
だけを的確に受信処理できるようになる。
【0092】請求項7に記載した受信装置によると、請
求項6に記載した発明において、相関検出手段で相関が
検出できないとき、フーリエ変換手段でのフーリエ変換
を停止させることで、フーリエ変換手段が誤動作するの
を防止できる。
【0093】請求項8に記載した受信装置によると、請
求項6に記載した発明において、相関検出手段は、複数
のヘッダを蓄積し、受信データとの相関が検出されたヘ
ッダの種類により、受信データの属性を判断するように
したことで、受信データの属性の判断がフーリエ変換前
に簡単に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による送信装置内の
混合部の例と各部の信号例を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による受信装置内の
チャンネル選択部の例と各部の信号例を示す構成図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態による通信システム
の全体構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による送信装置の例
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による受信装置の例
を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による受信装置内の
チャンネル選択部の例を示す構成図である。
【図7】マルチキャリア信号の送信構成の例を示すブロ
ック図である。
【図8】マルチキャリア信号の受信構成の例を示すブロ
ック図である。
【図9】先に提案した送信装置の構成の例を示すブロッ
ク図である。
【図10】図9に示す送信装置の混合部の例と各部の信
号例を示す構成図である。
【図11】先に提案した受信装置の構成の例を示すブロ
ック図である。
【図12】図11に示す受信装置の分離部の例と各部の
信号例を示す構成図である。
【符号の説明】
100…混合部、112,114,124…遅延回路、
113,115…加算器、117,121…減算器、1
18,122…乗算器、119,123…乗算係数発生
器、200…送信装置、201a,201b,201c
…データ再配置部、202a,202b,202c…シ
ンボルマッピング部、203…混合部、204…マルチ
キャリア処理部、205…送信処理部、210…第1の
ポイント、220…第2のポイント、230…第3のポ
イント、300…受信装置、302…受信処理部、30
3…チャンネル選択部、304a,304b,304c
…マルチキャリア処理部、305a,305b,305
c…デコード部、310…第4のポイント、320…第
5のポイント、330…第6のポイント、402,40
4…遅延回路、403,405…加算器、412,42
0…減算器、406,413,421…シフトレジス
タ、407,414,422…バッファ、408a〜4
08n,414a〜414n,423a〜423n…乗
算器、409,415,424…累積加算器、417,
426…乗算器、418,427…乗算係数発生器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンボルが第1の周波数間隔で配置さ
    れ、それぞれのシンボルの送信電力が第1の電力とされ
    る第1のチャンネル群と、 シンボルが前記第1の周波数間隔のn倍(nは2以上の
    整数)の第2の周波数間隔で配置され、それぞれのシン
    ボルの送信電力が前記第1の電力のほぼ1/nの第2の
    電力とされる第2のチャンネル群とを、 マルチキャリア信号として多重化して1つの伝送帯域で
    伝送する通信方法。
  2. 【請求項2】 シンボルが第1の周波数間隔で配置され
    る第1のチャンネル群を得る第1のチャンネル群生成手
    段と、 シンボルが前記第1の周波数間隔のn倍(nは2以上の
    整数)の第2の周波数間隔で配置される第2のチャンネ
    ル群を得る第2のチャンネル群生成手段と、 前記第1のチャンネル群生成手段の出力と前記第2のチ
    ャンネル群生成手段の出力とを予め決められた順序で多
    重化すると共に、その多重化された前記第2のチャンネ
    ル群のシンボルの送信電力が、前記第1のチャンネル群
    のシンボルの送信電力のほぼ1/nとされる多重化手段
    と、 前記多重化手段の出力を逆フーリエ変換してマルチキャ
    リア信号とする逆フーリエ変換手段と、 前記逆フーリエ変換手段の出力を送信する送信手段とを
    備えた送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の送信装置において、 前記第1のチャンネル群生成手段が出力するデータを再
    配置する第1のデータ再配置手段と、 前記第1のデータ再配置手段の出力データを変調し、そ
    の変調出力を前記多重化手段に供給する第1の変調手段
    と、 前記第2のチャンネル群生成手段が出力するデータを再
    配置する第2のデータ再配置手段と、 前記第2のデータ再配置手段の出力データを変調し、そ
    の変調出力を前記多重化手段に供給する第2の変調手段
    とを備えた送信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の送信装置において、 前記第1及び第2の変調手段は、受信側を指定する指定
    手段を具備し、 前記多重化手段は、それぞれの指定手段での指定に基づ
    いて、多重化するデータの配列を設定する処理を行う送
    信装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の送信装置において、 前記多重化手段は、所定のチャンネル群生成手段から供
    給されるデータを、二重に配列する処理を行う送信装
    置。
  6. 【請求項6】 マルチキャリア信号を受信する受信手段
    と、 前記受信手段が受信した信号を所定期間遅延させる遅延
    手段と、 前記遅延手段により遅延させた信号と遅延させてない信
    号との加算又は減算により、1つの伝送帯域にシンボル
    単位で多重化された受信データから所望のチャンネルの
    受信データを分離する分離手段と、 前記分離手段の分離出力と予め蓄積されたヘッダとの相
    関を検出する相関検出手段と、 前記分離手段の分離出力をフーリエ変換すると共に、そ
    のフーリエ変換タイミングが前記相関検出手段の相関検
    出出力により制御されるフーリエ変換手段とを備えた受
    信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の受信装置において、 前記相関検出手段で相関が検出できないとき、前記フー
    リエ変換手段でのフーリエ変換を停止させる受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の受信装置において、 前記相関検出手段は、複数のヘッダを蓄積し、受信デー
    タとの相関が検出されたヘッダの種類により、受信デー
    タの属性を判断するようにした受信装置。
JP11227818A 1999-08-11 1999-08-11 通信方法、送信装置及び受信装置 Pending JP2001053715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11227818A JP2001053715A (ja) 1999-08-11 1999-08-11 通信方法、送信装置及び受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11227818A JP2001053715A (ja) 1999-08-11 1999-08-11 通信方法、送信装置及び受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001053715A true JP2001053715A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16866867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11227818A Pending JP2001053715A (ja) 1999-08-11 1999-08-11 通信方法、送信装置及び受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001053715A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032544A1 (fr) * 2001-10-04 2003-04-17 Sharp Kabushiki Kaisha Circuit de demodulation ofdm et appareil de reception ofdm utilisant ce circuit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032544A1 (fr) * 2001-10-04 2003-04-17 Sharp Kabushiki Kaisha Circuit de demodulation ofdm et appareil de reception ofdm utilisant ce circuit
US7519121B2 (en) 2001-10-04 2009-04-14 Sharp Kabushiki Kaisha OFDM demodulation circuit and OFDM reception apparatus using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8737380B2 (en) Transmitter, receiver, mobile communication system and synchronization channel
US6563881B1 (en) Communication method and transmitter with transmission symbols arranged at intervals on a frequency axis
TWI309513B (ja)
US8649401B2 (en) Generation and detection of synchronization signal in a wireless communication system
JP4256301B2 (ja) 無線通信装置
JP2000092009A (ja) 通信方法、送信機及び受信機
JP2005533429A (ja) 準同期システムのための時間−周波数インターリーブmc−cdma
JP2010183577A (ja) マルチキャリアシステムのための新たなフレーム及びデータパターン構造
US20090190039A1 (en) Apparatus and method for transmitting and receiving preambles in a digital video broadcasting system
KR20060008576A (ko) 기지 순환접두부호를 이용하여 적응적 변조를 수행하는다중 반송파 전송 시스템 및 방법
US10819479B2 (en) Application of asynchronous coded multiple access (ACMA) in a system employing orthogonal frequency division multiplexing (OFDM)
JP2002164864A (ja) Ofdm受信装置、ofdm送信装置およびofdm通信方法
CN106797264A (zh) 灵活的正交频分复用phy传输数据帧前导码的动态配置
WO2008013034A1 (fr) Système de communication mobile, dispositif de station de base et dispositif de station mobile
JP2007538414A (ja) マルチユーザ信号から送信信号を生成し、ユーザ信号を抽出する装置及び方法
EP0719003A2 (en) Frequency hopped cellular mobile radio system combining OFDM and frequency hopping
JP4243558B2 (ja) Ofdm信号送信装置
JP2006157421A (ja) パイロットキャリアの送受信方法、送信装置及び受信装置
JP2001053715A (ja) 通信方法、送信装置及び受信装置
JP4733213B2 (ja) 送信装置および送信方法
KR19990051722A (ko) 멀티캐리어 변조방식을 이용한 직접확산-코드분할 다중접속 방법
Khan et al. Comparison of orthogonal frequency multiplexed-CDMA techniques