JP2001051099A - 画像形成、線量測定及びパーソナルモニタリングの方法 - Google Patents

画像形成、線量測定及びパーソナルモニタリングの方法

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JP2001051099A
JP2001051099A JP2000187047A JP2000187047A JP2001051099A JP 2001051099 A JP2001051099 A JP 2001051099A JP 2000187047 A JP2000187047 A JP 2000187047A JP 2000187047 A JP2000187047 A JP 2000187047A JP 2001051099 A JP2001051099 A JP 2001051099A
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phosphor
pressure
panel
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Luc Struye
リュク・ストルイエ
Paul Leblans
ポール・ルブラン
Peter Willems
ペテル・ウィラン
Jean-Francois Gervais
ジャン−フランソワ・ジェルヴェ
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵燐光体を刺激するための簡単な方法を
提供する。 【解決手段】 画像形成、線量測定又はパーソナルモニ
タリングの方法であって、前記方法が: (a) スクリーン又はパネルの1以上の層に被覆され
た刺激性燐光体にエネルギーを貯蔵する; (b) 前記エネルギーを発光エネルギーに変換する;
及び (c) 前記エネルギーを検知する、 工程を含む場合において、前記変換工程が圧力エネルギ
ー源によって行われることを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は画像形成(放射線写真であっても
なくてもよい)、線量測定又はパーソナルモニタリング
の新規な方法、特に貯蔵燐光体スクリーン又はパネルに
被覆された刺激性燐光体に貯蔵されたエネルギーを放出
する方法に関する。
【0002】発明の背景 診断画像形成においてX線画像の生成における燐光体の
使用が良く知られている。従来の放射線写真システムで
はX線放射線写真画像は対象物を通って像に従って透過
されかついわゆる増感スクリーン(X線変換スクリー
ン)において対応する強度の光に変換されるX線によっ
て得られ、増感スクリーンでは燐光体粒子は透過された
X線を吸収し、それらを可視光及び/又は紫外放射線に
変換する。ハロゲン化銀写真フィルム材料の層に被覆さ
れた乳剤に存在するハロゲン化銀粒子又は結晶は(エネ
ルギーX線の吸収効果に劣るため)X線の直接衝撃に対
するよりもかくして変換されたX線エネルギーに対して
より強い感受性を有するので、前記変換はフィルム材料
上の画像形成に有利である。
【0003】例えばUS−A 3859527に開示さ
れたX線パターンを記録及び再現する別の方法によれ
ば、光刺激性燐光体として知られる特別なタイプの燐光
体が使用され、それはパネル中に混入され、入射パター
ンに従って変調されたX線に露光され、その結果として
X線放射線パターンに含まれるエネルギーを一時的に貯
蔵する。露光後ある間隔で、可視又は赤外光のビームが
パネルを走査し、検知され可視像を生成するために処理
されうる連続電気信号に変換される光として貯蔵された
エネルギーの放出を刺激する。この目的のため、燐光体
は入射X線エネルギーをできるだけ多く貯蔵し、走査ビ
ームによって刺激されるまで貯蔵されたエネルギーの量
をできるだけ少なく放出するべきである。これは“デジ
タル放射線写真”又は“コンピュータ放射線写真”と称
される。
【0004】貯蔵スクリーン又はパネルにおけるアルカ
リ金属ハロゲン化物燐光体の使用は貯蔵燐光体放射線学
の技術では良く知られ、そこではX線パターンに含まれ
るエネルギーの少なくとも一部が一時的に貯蔵される。
これらの燐光体の高い結晶対称性は構造化されたスクリ
ーン及び結合剤のないスクリーンを与えることができ、
これは画像品質の観点から有利である。かかるアルカリ
金属燐光体の例は幾つかの文献に見出すことができる。
例えばUS−A 5028509では燐光体は下記一般
式に相当する: (M1−xM′)X・aM2+X′・bM3+X″
:dB 式中、MはCs又はRbであり、M′はLi,Na,
K,Rb及びCsからなる群から選択された少なくとも
一つの金属であり、M2+はBe,Mg,Ca,Sr,
Ba,Zn,Cd,Cu及びNiからなる群から選択さ
れた少なくとも一つの金属であり、M3+はSc,Y,
La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,T
b,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Al,Ga
及びInからなる群から選択された少なくとも一つの金
属であり;X,X′及びX″は同じであっても異なって
もよく、それらの各々は全てのX′原子が同じであるこ
とを条件としてF,Br,Cl,Iからなる群から選択
されたハロゲン原子を表し、BはEu,Tb,Ce,T
m,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Er,Gd,L
u,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu,Mg,Pb,
Bi,Mn及びInからなる群から選択された元素であ
る。0≦x≦1,0≦a≦1,0≦b≦0.5,0<d
≦0.2。
【0005】US−A 5055681では、US−A
5028509に開示されたような燐光体を含む結合
剤のないスクリーンが開示されている。
【0006】US−A 4806757では、Li,
K,Rb,Cu,Au,Be,Mg,Ca,Sr,B
a,Zn,Cd,Hg,B,Al,Ga,In,Tl,
Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,G
d,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,S
i,Ti,Zr,Ge,Sn,Pb,As,Sb及びB
iからなる群から選択された少なくとも一つの元素の
0.0001〜1mol%を含むCsI燐光体が開示さ
れている。
【0007】所望の品質として吸収特性、スピード、貯
蔵能力などを発揮するアルカリ金属ハロゲン化物燐光体
はEP−A 0751200に開示され、そこでは高ス
ピードに加えて高化学安定性及び低湿度感受性が高い画
像解像度を与える蒸着燐光体層を含むスクリーンを生成
する能力とともに評価されている。
【0008】その発明による放射線画像貯蔵燐光体スク
リーンはアルカリ金属ハロゲン化物燐光体を含み、前記
リン光体はGa1+,Ge2+,Sn2+,Sb3+
びAs3+からなる群から選択されたドーパントを含む
ことを特徴とする。その好ましい例ではアルカリ金属は
Cs及び/又はRbである。
【0009】X線を記録するための方法を提供するため
に下記工程が推奨される: (i) 新規なアルカリ金属ハロゲン化物燐光体を含む
光刺激性貯蔵燐光体スクリーンを露光する; (ii) 貯蔵されたX線エネルギーを刺激された光とし
て放出するために前記光刺激性スクリーンを刺激する; (iii) 前記刺激された光を収集する。
【0010】刺激性燐光体によって貯蔵されるエネルギ
ーを放出するために前述のような光学光源がこれまで使
用されてきた。その結果として刺激後に貯蔵燐光体によ
って放出される光と刺激源から生じる光を分離するため
に光学フィルターが要求される。前記貯蔵されたエネル
ギーを放出するために刺激性燐光体で形成されたプレー
ト又はパネルを走査するためのスキャンヘッドを開発す
るために、かかるスキャンヘッドの体積を最小に減らす
ことが推奨される。特に前記刺激された光を収集する検
知器が光ファイバープレート(Fiber Optic Plate(FOP))
を有するCCDであるとき、画像プレートは充分に良好
な解像度を得るためにこの光ファイバープレートと直接
接触して置かれるべきである。例えばフィルター層のよ
うないかなる追加の中間層の存在もそれに対して負担を
かけるかもしれず、貯蔵燐光体を読み出す方法を簡略化
するためのいかなる手段も歓迎される。
【0011】発明の目的 それゆえ本発明の目的は貯蔵燐光体を刺激するための簡
単な方法、及び前記貯蔵燐光体で形成されたパネルを提
供することである。
【0012】さらに、本発明の目的は特に(放射線写
真)画像形成、線量測定及びパーソナルモニタリングに
関して、前記貯蔵燐光体及びパネルによるエネルギー放
出のための簡易な検知手段を提供することである。
【0013】他の目的は以下の記載から明らかになるだ
ろう。
【0014】上記目的は、画像形成、線量測定又はパー
ソナルモニタリングの方法であって、前記方法が (a) スクリーン又はパネルの1以上の層に被覆され
た刺激性燐光体、特に摩擦刺激性燐光体にエネルギーを
貯蔵する; (b) 前記エネルギーを発光エネルギーに変換する;
及び (c) 前記エネルギーを検知する、工程を含む場合に
おいて、前記変換工程が圧力エネルギー源によって行わ
れることを特徴とする方法を提供することによって実現
される。
【0015】放出された光エネルギーは前記貯蔵スクリ
ーン又はパネルに被覆された摩擦刺激性燐光体に適用さ
れる圧力と比例するので、この技術は圧力を測定するた
めに好適である。
【0016】本発明の好ましい例に関する特別な特徴は
従属請求項に開示される。
【0017】本発明のさらなる利点及び具体例は以下の
記述及び図面から明らかになるだろう。
【0018】図面の簡単な説明 図1は“X線”画像が貯蔵される貯蔵燐光体プレートか
ら本質的になる画像プレートを示す。ナイフエッジによ
って圧力画像プレート上に線に従って遂行され、そ
れによって貯蔵されたエネルギーは放出され、光ファイ
バープレート(FOP)を介してCCDによって読み出
される。
【0019】図2は“X線”画像が貯蔵される図1のよ
うな貯蔵燐光体プレートから本質的になる画像プレート
を示す。(図1のようなナイフエッジによる不連続な線
に従った位置合わせとは対照的な)連続的なローリング
ローラー(前記ローラーは画像プレート上に圧力を線
に従って遂行する)によって、貯蔵されたエネルギーは
放出され、光ファイバープレート(FOP)を介して
CDによって読み出される。
【0020】図3は圧電結晶を有する層を担持するプレ
ートを示し、その上に及びそれと直接接触して、貯蔵燐
光体層が存在し、前記貯蔵燐光体層は透明プレートでカ
バーされる。貯蔵燐光体層に貯蔵される“X線”画像は
前記圧電結晶によって画素に従って生じる圧力によって
貯蔵されたエネルギーの放出後に読み出される。検知器
として、図1のように光ファイバープレート(FOP
を介して圧力変換及び放出されたエネルギーを捕獲する
CCDを使用する。
【0021】発明の詳細な記述 この文献において“X線”という用語は“あらゆる透過
放射線”として理解されるべきであり、例えば放射性同
位体(例えばCo60源)から生じる放射線、あらゆる
タイプのX線発生装置によって作られる放射線、高エネ
ルギー放射線発生装置(例えばベータトロン)によって
作られる放射線及び高エネルギー粒子、例えばオートラ
ジオグラフィの場合のように放射性同位体でラベルされ
たサンプルからの放射線を含む。
【0022】“トリボルミネセンス(triboluminescenc
e)”を示す複合物は例えばOpto & Laser Europe, issue
61, 1999年4月発行に記載されているように文献で知ら
れ、その文献において光放出結晶を含有する樹脂の性能
についての報告に記載されているように“複合物が自ら
が裂ける場所で輝く”こと及び“自らが破砕する場所で
赤、緑又は青光を放出する強化ポリマーが“損傷を感知
する表面”を飛行機に与える”ことが確立されている
が、貯蔵燐光体又は刺激性燐光体の“摩擦刺激性(tribo
stimulability)”について何ら提案も発表もしていな
い。X線による診断画像形成に使用される画像貯蔵燐光
体プレート又はパネルにおいて良く知られる貯蔵燐光体
のようにエネルギー貯蔵特性を有する燐光体複合物に貯
蔵されるエネルギーの変換では変換がレーザによる良く
知られた刺激性に加えて圧力エネルギー源によって遂行
されることが予期せぬことに発見された。この圧力エネ
ルギーは空気圧力源から直接生じる圧力エネルギーとは
異なる。
【0023】圧力によって内部に貯蔵されたエネルギー
を放出するために好適な貯蔵燐光体は本発明では“摩擦
刺激性燐光体(tribostimulable phosphor)”と称され
る。前記摩擦刺激性燐光体は最も一般的な形ではアルカ
リ金属ハロゲン化物燐光体であり、より好ましくはアル
カリ金属ハロゲン化物燐光体はCsBr及びCsClに
基づいた組成物を有する。圧力エネルギーの影響下で読
み出されるための貯蔵されたエネルギーの放出を与える
好ましい“摩擦刺激性”燐光体はCsBr:Euであ
る。そのメカニズムはCsBr及びCsCl(さらなる
ドーパントなし);CsBr:Eu,Gd;CsBr:
Ga;CsBr:Ca;CsBr:Sr;CsBr:G
d;CsBr:CsF;CsBr:CsOH;CsB
r:CsCO ;CsBr:CsSO;CsB
r:Ge;CsBr:Sn;CsBr:Au;CsC
l:Eu;CsCl0.5Br0.5:Eu;CsB
r:In;CsBr:Ce;CsBr:In,Ce;C
sBr:Tb;RbBr:Ga;RbBr:Ga,Li
のような他の燐光体組成物に、より一般的にはUS−A
5028509及びEP−A 0751200に述べ
られた全ての燐光体に適用することが見出された。さら
に重要な貯蔵燐光体はKBr:Cu;KCl:Cu;K
Cl(1−x)Br(x):Eu(式中、0<x<1)
及びKCl(1−x)Br (x):Cu(式中、0<x
<1)である。KBr:Euは圧力刺激された後に青光
の放出を起こす特に好ましい圧力刺激性貯蔵燐光体であ
る。例えばCsBr:Euに対するさらなる利点として
それは感湿性がずっと低い。さらに暗放電の見地からそ
れは極めて重要でかつ好ましい圧力刺激性燐光体であ
る。
【0024】貯蔵燐光体の“摩擦刺激性”の測定のため
に好適な方法は後述の実施例に記載されている。本発明
に使用するために好適な燐光体の燐光体サンプルは圧力
適用後可視光の放出を明らかに示す。暗室では、前記圧
力を遂行することによって放出された光は前記力の適用
の瞬間に光学フィルターを通して明らかに観察される。
圧力によって生じる放出された光の強度は後光によって
生じる放出された光よりさらにずっと高い。結晶の表面
が例えばナイフ又は指の爪で損傷されたときに結晶が強
く発光することも発見された。従って摩擦刺激性結晶が
裂けているとき強い光パルスが検知される。摩擦刺激性
を示す貯蔵燐光体結晶がX線に露光されないか又は刺激
後に光源で完全に消去されるとき、圧力の適用後に結晶
が損傷されているか又は裂けていることを示す結晶から
出る放出された光が全くないことが確立される。本発明
の方法に使用するために好適な複合貯蔵燐光体結晶のイ
オン化放射線(例えばX線)での前の露光後に捕獲され
た貯蔵エネルギーだけが前記結晶を圧縮、損傷又は破裂
することによって放出されることは明らかである。
【0025】(放射線写真)画像形成、線量測定又はパ
ーソナルモニタリングの手段を与える、本発明による方
法では、前記方法は(a)前記スクリーン又はパネルの
1以上の層に被覆された(摩擦)刺激性燐光体にエネル
ギーを貯蔵する;(b)前記エネルギーを発光エネルギ
ーに変換する;及び(c)前記エネルギーを検知(又は
収集)する工程を含み、前記変換工程が圧力エネルギー
源によって行われることを特徴とする。
【0026】本発明による方法の一例では、前記貯蔵さ
れたエネルギーはスクリーン又はパネル上に均質に分割
されたエネルギーと又は潜像と対応する。前記エネルギ
ーは好ましい例では、X線での照射露光によって与えら
れる。実施例では例えば診断目的のためのX線露光に通
常供される人体の一部を置換する疑似模型の照射によっ
て行われるが、前記露光を前に既に説明したような“X
線”に限定するものではない。
【0027】本発明に記載されたような方法を適用する
ために照射エネルギーは摩擦刺激性貯蔵燐光体によって
前記エネルギーの貯蔵を与えるのに十分なほど高くすべ
きであることは明らかである。
【0028】本発明の方法によれば圧力による刺激性は
圧力エネルギー源によってシートに従って与えられる。
これは貯蔵燐光体プレート又はパネルの全体が一つの工
程で読み出され、パネル圧力の部位ごとに同じサイズの
別のパネルによって均等に適用される。別の例では圧力
は圧力エネルギー源としての圧電結晶によって画素に従
って与えられる。貯蔵燐光体パネル及び圧電結晶はそれ
ゆえ二つのプレート間で緊密に接触して置かれることが
好ましく、それらのプレートの少なくとも一つ(刺激さ
れた摩擦刺激性燐光体から放出された光が捕獲され読み
出されるために通過しなければならないもの)は貯蔵パ
ネルにおけるエネルギー充填された貯蔵燐光体結晶によ
る圧力刺激後に放出された光に対して透明である。かか
る画素を読み出すために前記画素に位置された圧電結晶
に電圧が適用される。結晶はそれによって膨張している
ので、かくして発生されたその圧力は貯蔵燐光体に適用
され、結果として圧力刺激性貯蔵燐光体はエネルギーを
放出して読み出される。別々に活性化された圧電結晶は
全ての画素に与えて次々に読み出され、かくして高エネ
ルギー放射線で照射された元の疑似模型と一致する読み
出しパターンを発生する。
【0029】本発明の方法によるさらに別の例では圧力
はナイフエッジによって又は圧力エネルギー源としての
ローラーによって線に従って与えられる。ナイフエッジ
によって線に従った検知はプレートを上下に交互に動か
すことによって不連続な方法で貯蔵燐光体プレート又は
パネルの全体にわたって得られる。しかしながら、連続
的な方法で貯蔵燐光体プレート又はパネルの全体にわた
って線に従った検知を得るためにはローラーによって圧
力を与えることが推奨される。貯蔵パネルの全表面にわ
たって前記ローラーをローリングすることは貯蔵パネル
に貯蔵された潜像全体を読み出し可能にさせる。
【0030】本発明の方法による特別な例ではエネルギ
ーはスクリーン又はパネルに被覆された(摩擦刺激性)
貯蔵燐光体に加えられ、それを表面全体にわたって均質
な方法で分割し、その場合圧力は人体の一部、例えば
指、片手又は両手、又は片足又は両足(これらに限定さ
れない)によって遂行され、その後指紋、片手又は両手
の跡又は片足又は両足の跡はそのような方法で圧力によ
って放出されたエネルギーの直接検知によって又はスク
リーン又はパネルに適用される圧力の結果として前記エ
ネルギーの一部の放出後に貯蔵燐光体に残るエネルギー
のその後の検知によって得られる。
【0031】これは(例えば指紋に関する)安全システ
ムに適用可能であるだけでなく、例えば足の正確な寸法
又はサイズが好適な(スポーツ)シューズを与えるため
に要求される全ての用途、又は体が密着する被服、例え
ば全てのスポーツの衣服、スポーツウエア、特に(スイ
ミング及びそれに関連する全てのスポーツ及び職務のた
めに)水に対する抵抗又は(サイクリング、アスレチッ
ク、それに関連する全てのスポーツ及び全ての形の職務
のために)風に対する抵抗が最小にされるべきものにお
いても適用可能である。例えば最良に適合するパッケー
ジを測定することがその不規則な表面又は形のために困
難であるパッケージングに対して正確なサイズを知るべ
き全ての用途においても、この方法は解決をもたらす。
【0032】鏡像を形成する(例えば“対のもの(twin
s)”を形成する)物体間又は同種物体間のサイズの小さ
な違いを互いに認識可能である。特別な用途としては、
例えば整形外科医のための修正を容易にするために例え
ば足(これに限定されない)からの鏡像の形又はサイズ
の違いの検知がある。同様に歯を検査するときの歯科矯
正用途が考えられる。
【0033】本発明の方法において既に上述したように
有用な刺激性燐光体はアルカリ金属ハロゲン化物燐光
体、より好ましくはCsBr,CsCl,RbBr,K
Br,KClの少なくとも一つ又はそれらの組合せを含
む組成物を有する刺激性燐光体であり、より好ましい例
では前記刺激性燐光体はEu,Gd,Ga,Ca,S
r,Ge,Sn,Au,Tl,In,Sb,Tb及びC
e又はそれらの組合せからなる群から選択されたドーパ
ントをさらに含む組成を有する。前記ドーパントは50
0〜50000p.p.m.の量で、又は別の方法で表現する
と、0.1〜5重量%の量でその中に存在する。
【0034】本発明による方法に使用するために好適
な、摩擦刺激性を示すアルカリ金属燐光体は燐光体プリ
カーサ、例えば燐光体中に含まれることになる金属イオ
ンのオキシド、カーボネート、スルホネート、ハライ
ド、ホスフェート、ニトレート、オキサレート、ラクテ
ート、アセチルアセトネート、マロネート、フタレー
ト、アルコキシド、フェノキシド又はエチレンジアミン
誘導体から出発して公知の方法に従って製造されること
ができる。これらの燐光体プリカーサは適切な化学量論
的割合で混合され、次いで所定時間加熱される。冷却
後、燐光体の焼結したブロックは微細な燐光体粒子に微
粉砕される。微粉砕操作は適切な平均粒径及び粒度分布
を持つ燐光体粒子が得られるまで続ける。燐光体の製造
中、いかなる公知のフラックス材料も反応混合物に添加
することができる。本発明による燐光体の製造に使用す
るために有用なフラックス材料は例えばアルカリ金属又
はアルカリ土類金属のハライド、メタシリケートであ
る。本発明による方法に使用するために好適なアルカリ
金属燐光体の製造のために極めて有用で好ましい方法は
Research Disclosure Volume 358, 1994年2月, p 93 it
em 35841に見出すことができる。本発明による方法に使
用するために好適なアルカリ金属燐光体の製造のための
別の有用な方法はUS−A 5154360に見出すこ
とができる。前記アルカリ金属燐光体の平均粒径は好ま
しくは2〜25μm、より好ましくは3〜15μmの範
囲である。
【0035】アルカリ金属燐光体は本発明の方法に従っ
て透過放射線画像の記録及び再生を与えるために放射線
画像貯蔵スクリーン又はパネルを形成するために有利に
使用され、前記方法は下記工程を含む: (i) 摩擦刺激性貯蔵燐光体スクリーンを露光する; (ii) 前記摩擦刺激性スクリーンを刺激し、貯蔵され
たエネルギーを圧力よって刺激された、刺激された光と
して放出する; (iii) 前記刺激された光を収集する。
【0036】本発明による方法においてアルカリ金属燐
光体を単独で又は1以上の他の燐光体と混合して使用す
ることができる。アルカリ金属燐光体と他の貯蔵燐光体
の混合物はスクリーンの品質(例えばシャープネス、ノ
イズ、スピードなど)を微調整するために有用である。
【0037】刺激レーザーの波長が刺激スペクトルの範
囲内にあるべきである、EP−A0345903及び0
522605に開示されたようなEu及び/又は他のド
ーパントでドープされた又はされていない、活性化バリ
ウムストロンチウムフルオロ(ハライド)燐光体の如
き、エネルギーを充填された“古典的な”貯蔵燐光体の
レーザー光による良く知られた光学刺激とは対照的に、
本発明の方法の一例では、刺激スペクトルの範囲外の波
長を有するレーザー源によって間接的な方法で刺激を行
う:例えば飛点走査レーザーによってスクリーン又はパ
ネルを走査することは局部的に熱を発生し、それによっ
て一つの画素の局部的な膨張を生じ、かくして発生した
摩擦刺激性燐光体結晶上の局部的な機械力の結果とし
て、検知可能なトリボルミネセント信号が発生される。
【0038】本発明によれば圧力が刺激性燐光体の刺激
スペクトルの範囲外の波長を有するレーザーによって画
素に従って与えられる(圧力が熱によって間接的に出さ
れ、さらに膨張によって機械的圧力を生じる)方法が利
用可能である。不満足な刺激性を有するものとして知
られる貯蔵燐光体はそれらの摩擦刺激性が満足するもの
である限り、使用のために好適になる。
【0039】本発明による方法に使用される貯蔵スクリ
ーン又はパネルは支持体上への本発明による燐光体の真
空蒸着によって作られることができ、結合剤が実質的に
存在しないパネル又はスクリーンを生じる。また、支持
体上への燐光体の電着によってパネルを作ることもで
き、これも結合剤を実質的に含まないスクリーン又はパ
ネルを生じる。本発明の方法に使用するための極めて好
適な電着技術は例えばUS−A 5296117に開示
されている。貯蔵スクリーン又はパネルは自己支持して
いてもよく、あるいは支持体上に被覆されてアルカリ金
属燐光体及び結合剤を含んでいてもよい。
【0040】本発明による方法に使用するために好適な
アルカリ金属燐光体を含むスクリーン又はパネルを形成
するためにいかなる公知の結合剤を使用してもよい。好
適な結合剤は例えばゼラチン、デキストランの如きポリ
サッカライド、アラビアゴム、及びポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセテート、ニトロセルロース、エチル
セルロース、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマー、
ポリアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル−酢酸
ビニルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートブチレート、ポリビニルアル
コール、ポリスチレン、ポリエステルなどの合成ポリマ
ーである。これらの及び他の有用な結合剤は例えばUS
−A 2502529;US−A 2887379;U
S−A3617285;US−A 3300310;U
S−A 3300311及びUS−A 3743833
に開示されている。これらの結合剤の2以上の混合物、
例えばポリエチルアクリレートとセルロースアセトブチ
レートの混合物を使用してもよい。本発明の方法に使用
するために好適な貯蔵パネルにおける燐光体対結合剤の
重量比は一般的には50:50〜99:1、好ましくは
80:20〜99:1である。好ましくはアルカリ金属
燐光体粒子の自己支持又は被支持層は結合媒体に分散さ
れた前記粒子及びその上の保護被覆を含み、結合媒体は
ゴム状及び/又はエラストマー状ポリマーとして飽和ゴ
ムブロックを有する1以上の水素化スチレン−ジエンブ
ロックコポリマーから実質的に構成されることを特徴と
する。ポリマーは式A−B−A(3ブロック)又は式A
−B(2ブロック)によって表され、式中、Aはスチレ
ンを表し、Bは水素化ジエンブロック、例えばエチレン
−ブチレン又はエチレン−プロピレンを表す。さらに燐
光体/結合媒体の体積比は好ましくは70/30以上、
より好ましくは85/15以上である。アルカリ金属燐
光体粒子の被覆重量は貯蔵スクリーン又はパネルの所望
のスピードに適応されることができるが、好ましくは5
〜250mg/cm、最も好ましくは20〜175m
g/cmの被覆重量が使用される。ゴム状及び/又は
エラストマー状ポリマーとして使用するための前記水素
化ジエンコポリマーによって、燐光体層はスクリーンの
弾性、機械的損傷に対する高い保護及び高い取扱いの容
易性を改善し、度重なる再使用後の老化によって劣化さ
れずに高い顔料対結合剤比を可能にする。本発明による
燐光体スクリーンにおけるブロックコポリマー結合剤と
して使用される特に好適な熱可塑性ゴムはKRATON-Gゴム
(KRATONはSHELLからの登録商標名である)である。KRA
TON-G熱可塑性ゴムポリマーは加硫なしで使用するため
に設計された独自の種類のゴムである。KRATON-Gゴムの
記述が与えられている公開された報告KR.G.2.1(INTERAC
T/7641/2m/1186 GP KRA/ENG)では、KRATON-G 1600シリ
ーズのゴムは分子のエラストマー中央ブロックが飽和オ
レフィンゴムであるブロックコポリマーとして与えられ
る。KRATON-G 1600シリーズのゴムは酸素、オゾン及び
UV光による劣化に対して優れた抵抗性を持つことが記
載され、それらは高い凝集強さも有し、高温でそれらの
構造結着性を保持する。燐光体スクリーンにおける結合
剤としての前述のゴムの適用はUS−A 556953
0及び5789021に広範に記載されている。
【0041】本発明の方法に使用するために好適なアル
カリ金属を含む貯蔵スクリーン又はパネルは次の製造方
法によって製造されることができる。燐光体層は有用な
分散剤、有用な可塑剤、有用な充填剤及びEP−A 0
510753に広範に記載された下塗り又は中間層組成
物とともに燐光体含有層の結合剤のための溶媒を使用し
ていかなる被覆法によっても支持体に適用されることが
できる。本発明による方法に使用するためのアルカリ金
属燐光体粒子は溶解されたゴム状ポリマーと好適な混合
比で混合されて分散液を作る。前記分散液は公知の被覆
技術、例えばドクターブレード被覆、ロール被覆、グラ
ビア被覆又はワイヤバー被覆によって支持体に均一に適
用され、乾燥されて燐光体層を形成する。貯蔵スクリー
ン又はパネルの製造では、時々1以上の追加層が下塗り
又は中間層組成物を有する燐光体含有層と支持体の間に
与えられ、支持体と燐光体層の間の結合を改良し、スク
リーンの感度又はそれによって与えられる画像のシャー
プネス及び解像度を改良する。例えば、下塗り層または
接着剤層はポリマー材料、例えばゼラチン、トリイソシ
アネートとの反応によって架橋されたポリエステル又は
末端にだけヒドロキシル基を有するポリエステル(その
鎖長は燐光体層側上の支持体の表面上で、ジイソシアネ
ートと前記末端ヒドロキシル基の反応によって増大され
る)を被覆することによって与えられてもよい。前記下
塗り層は下塗り層の接着特性を改良するために上述のも
ののような変性熱可塑性アクリル樹脂を含んでもよい。
光反射層は例えばアルミニウム層を蒸着することによっ
て又は顔料が例えば二酸化チタンである顔料−結合剤層
を被覆することによって与えられてもよい。ハレーショ
ン防止層として作用する光吸収層の製造のため、結合剤
に分散されたカーボンブラックを使用してもよく、いか
なる公知のハレーション防止色素を使用してもよい。か
かる追加層は裏打ち層として又は支持体と燐光体含有層
の間に入れて支持体上に被覆されてもよい。前記追加層
は組合せて適用されてもよい。被覆分散液を支持体上に
適用した後、被覆分散液はゆっくりと乾燥するまで加熱
され、燐光体層の形成を完了する。燐光体被覆組成物中
に取り込まれた空気をできるだけ多く除去するために、
それは被覆前に超音波処理に供することができる。取り
込まれた空気の量を減らすために好適な別の方法はEP
−A 393662に記載されたような圧縮法にあり、
そこでは前記圧縮は乾燥された層中の燐光体充填密度を
改良するためにゴム状結合剤の軟化点又は融点以上の温
度で実施されることが好ましい。
【0042】スクリーンの製造中、特に被覆手順中の静
電放電を避けるために、導電性化合物を燐光体/結合剤
混合物に加えることができ、あるいは燐光体/結合剤混
合物で被覆される側とは反対の支持体の側上に導電性層
(横方向抵抗<1012W/平方)を与えることができ
る。もし必要なら、燐光体/結合剤混合物の被覆後、燐
光体/結合剤混合物層とは反対の支持体の側上の導電性
層をプラスチックシート又はウェブ材料によってカバー
してもよい。燐光体層の形成後、一般に保護層が燐光体
層の上部に与えられる。保護被覆組成物は例えばUS−
A 4059768に記載されたように適用されること
ができる。好ましい例では保護被覆組成物はEP−A
510753に詳細に記載されているように回転スクリ
ーン印刷装置によって適用される。上部被覆は燐光体層
の上部に放射線硬化性被覆を適用することによって形成
されることが好ましい。
【0043】放射線硬化が紫外線(UV)で実施される
とき、モノマーの重合及び被覆された保護層組成物の硬
化において生じるプレポリマーとのそれらの任意の架橋
を開始するための触媒として作用するために光開始剤が
被覆組成物中に存在する。放射線硬化性被覆組成物に貯
蔵安定剤、着色剤、及び他の添加剤を加え、次いでその
中で溶解又は分散し、保護層のための被覆液を作っても
よい。保護層に使用されることができる着色剤の例はMA
KROLEX ROT EG, MAKROLEX ROT GS及びMAKROLEXROT E2G
を含む。MAKROLEXはBayer AG, Leverkusen, Germanyの
登録商標である。
【0044】他の様々の任意の化合物を本貯蔵物品の放
射線硬化性被覆組成物に含めることができ、例えばEP
−A 510753に記載されたような静電荷の蓄積を
減らすための化合物、可塑剤、艶消し剤、滑剤、脱泡剤
などを含めることができる。前記文献では硬化のための
装置及び方法の記述も燐光体含有層の結合剤、光刺激性
燐光体、X線変換スクリーン燐光体の限定されない概括
とともに与えられている。硬化された保護層は燐光体粒
子を含むこともできる。そうする際にはスクリーンのス
ピード/シャープネス関係及びSN比(信号対ノイズ
比)を改良することができる。
【0045】スクリーンの縁(多数の取扱いによって特
に傷つきやすい)はEP−A 0541146に従って
製造された湿分硬化ポリマー組成物から本質的に形成さ
れるポリマー材料で縁(側表面)をカバーすることによ
って補強されてもよい。スクリーン又はパネル(本発明
による方法に使用するために好適なアルカリ金属燐光体
を含むもの)の縁の補強のための他の極めて有用な方法
はポリビニルアセテート、クロトン酸及びイソシアネー
トを含むポリマー組成物で縁を被覆することである。好
ましくはビニルアセテートとクロトン酸のコポリマー
(例えばMOWILITHCT5, Hoechts AG, Frankfurt, German
yの商標)がイソシアネートと組み合わされて使用され
る。
【0046】本発明に従って使用するために好適な貯蔵
スクリーンのための支持体材料は厚紙、プラスチックフ
ィルム、例えばセルロースアセテート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリスチ
レン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド、ポリイミド、セルローストリアセテート及び
ポリカーボネートのフィルム;金属シート、例えばアル
ミニウム箔及びアルミニウム合金箔;普通紙;バリタ
紙;樹脂被覆紙;二酸化チタンなどを含有する顔料紙;
及びポリビニルアルコールなどでサイジングされた紙を
含む。プラスチックフィルムが支持体材料として使用さ
れることが好ましい。プラスチックフィルムはカーボン
ブラックの如き光吸収材料を含んでもよく、あるいは二
酸化チタン又は硫酸バリウムの如き光反射材料を含んで
もよい。前者は高解像度タイプ貯蔵スクリーンを製造す
るために適切であり、後者は高感度タイプ貯蔵スクリー
ンを製造するために適切である。好ましい支持体の例は
例えば透明又は青色又は黒色のポリエチレンテレフタレ
ート(例えば Toray Industries, Tokyo, Japanによっ
て供給されるLUMIRROR C,type X30(商品名)),Ti
又はBaSOを充填したポリエチレンテレフタレ
ートを含む。例えばアルミニウム、ビスマスなどの金属
を例えば蒸着技術によって付着し、放射線反射特性を有
するポリエステル支持体を得てもよい。これらの支持体
は支持体の材料によって異なってもよい厚さを有しても
よく、取扱いの見地から一般に60〜1000μm、よ
り好ましくは80〜500μmであってもよい。本発明
による方法に使用するために好適なアルカリ金属燐光体
を含むスクリーン又はパネルは前記アルカリ金属燐光体
を担持する側とは反対の支持体の側上に又は保護層の上
部に帯電防止層を担持してもよい。前記帯電防止層は無
機帯電防止剤、例えばEP−A 0579016に開示
されたような金属酸化物、及び有機帯電防止剤、例えば
EP−A 0440957に開示されたようなポリエチ
レンオキシド、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)を
含んでもよい。
【0047】本発明による方法では摩擦刺激性貯蔵燐光
体パネルに貯蔵される前記エネルギーの検知(又は収
集)はCCD,PMT又は光ダイオードアレーによって
行われる。その好ましい例では前記CCD,PMT又は
光ダイオードアレーは光ファイバープレートによって、
又は別の方法ではフォーカシングセル又はレンズの配列
によって貯蔵パネルと間接的に接触する。
【0048】本発明の特別な適用は下記工程を含む、3
50nm以下の波長を有する放射線から生じる放射線エ
ネルギーの貯蔵された量を定量的な方法で測定するため
の方法を与える: (i) 圧力エネルギーによって貯蔵燐光体パネルのエ
ネルギー変換を与える、貯蔵燐光体パネル、ハウジング
を含むパーソナルモニターを与える(前記燐光体パネル
は350nm以下の波長を有する放射線から生じる入射
放射線エネルギーを吸収することができ、前記貯蔵燐光
体パネルは前記放射線エネルギーを貯蔵することができ
る貯蔵燐光体を含み、前記パネルは350nm以上の波
長を有する放射線を吸収する光学フィルターでカバーさ
れている); (ii) 前記モニターのハウジングを開放し、それによ
って前記パネルが前記放射線に感受性のある対象物と同
時にかつ比例して露光されるような方法で入射放射線に
よって前記光学フィルターでカバーされた前記貯蔵燐光
体パネルを照射する; (iii) 前記ハウジングを閉じる; (iv) 次の工程によって前記貯蔵燐光体パネルを読み
出す; − パーソナルモニターを読み出し装置に入れる、 − 圧力によって前記貯蔵燐光体パネルに刺激エネルギ
ーを加える、 − 検知器によって前記貯蔵燐光体パネルから放出され
たエネルギーをデジタル的に検知する; (v) 貯蔵された残りのエネルギーを消去する。
【0049】本発明の方法に従って記載されているよう
な摩擦刺激性燐光体の使用を別として、太陽光パネル及
び/又は太陽光線から生じる有害なUV−A及びUV−
B放射線に対する(過剰)露光による人の皮膚の照射量
を測定することによるパーソナルモニタリングのための
手段を与えるための全ての他の例はEP−A 0892
283に記載されている。
【0050】本発明による別の例では下記工程を含む、
対象物によって吸収される透過放射線の量を監視するた
めの方法が提供される: (i) 透過放射線からのエネルギーを貯蔵するための
貯蔵燐光体を含む、透過放射線を吸収するための装置を
前記対象物に与える; (ii) 圧力源が前記燐光体上に圧力を及ぼすような方
法で圧力源に予め決められた間隔で前記貯蔵燐光体を結
合する; (iii) 貯蔵されたエネルギーの量に比例した蛍光の量
を前記貯蔵燐光体に放出させるために前記圧力源を活性
化する; (iv) 前記蛍光の量を読み出し、それを電気信号値に
変換する; (v) 前記予め決められた間隔で得られた電気信号値
を記憶し、それらを処理して前記対象物によって吸収さ
れた放射線の全量を評価する; (vi) 前記全量を予め規定されたしきい値と比較し、
その値の差として数字を得る; (vii) 前記数字を分散化ディスプレイ上に表示する。
【0051】本発明の方法に従って記載されているよう
な摩擦刺激性燐光体の使用を別として、入射透過放射線
エネルギーのパーソナルモニタリング及び読み出しのた
めの実際的で再使用可能なカードの形の装置を与えるた
めの全ての他の例はヨーロッパ出願No.992004
36(1999年2月13日出願)に開示されている。
【0052】
【実施例】本発明をその好ましい例に関連して以下記載
するが、本発明をそれらの例に限定することを意図した
ものでないことは理解されるだろう。
【0053】燐光体の“摩擦刺激性”の測定 燐光体が摩擦刺激性を示しているかどうかを決定するた
めに、燐光体は約10mGrayの線量で暗やみでフィ
ルターせずにX線(200kV,10mA)に露光され
た。二つの平坦な平行面を有する燐光体結晶をテーブル
上に置いた。Schottの光学フィルターBG39(3m
m)を用いて結晶をテーブルと光学フィルターの間で相
互に圧縮した。実験を暗室で実施したので、放出された
光は圧力が適用されるときに光学フィルターを通して見
られた。圧力によって生じる放出された光の強さは後光
によって生じる放出された光よりずっと高い。また、結
晶の表面が例えばナイフ又は指の爪で損傷されたときに
結晶が強く発光することが見出された。結晶が破壊され
たとき、強い光パルスが検知された。結晶がX線に露光
されないとき又は光源で完全に消去されるとき、圧力が
結晶に適用され、結晶が損傷又は破壊される同じ実験を
実施した後に放出される光は全く見出されなかった。こ
れらの実験から、本発明の方法に使用するために好適な
複合貯蔵燐光体結晶のイオン化放射線(例えばX線)で
の前もっての露光後に捕獲された貯蔵エネルギーのみが
前記結晶を圧縮、損傷又は破壊することによって放出さ
れることが明らかになった。
【0054】X線で露光された疑似模型の画像を作るた
めに、露光された燐光体パネルを圧力源と検知器の間に
置いた。この検知器は光ファイバープレート又はフォー
カシングセル又はレンズを有するCCDであった。圧力
は次のようにして遂行された:(1)全部のプレート上
に;(2)線に従って;(3)画素に従って。
【0055】圧力源として次のものが適用された: (1)ナイフエッジ(図1)−プレートを上下に交互に
動かすことによって不連続な方法で貯蔵燐光体プレート
又はパネルの全体にわたって線に従った検知を得るため
に。 (2)ローラーシステム(図2)−連続的な方法で貯蔵
燐光体プレート又はパネルの全体にわたって線に従った
検知を得るために。 (3)2次元マトリックスに位置された圧電結晶を有す
るパネル(図3)−燐光体プレート全体にわたって画素
に従った検知を得るために。 貯蔵燐光体パネル及び圧電結晶を二つのプレート間に置
いた。それらのプレートの少なくとも一つはエネルギー
充填された貯蔵燐光体による圧力刺激後に放出された光
に対して透明であった。画素を読み出すために電圧を前
記画素に位置された圧電結晶に適用した。結晶はそれに
よって膨張するので、かくして発生されたその圧力を貯
蔵燐光体に適用し、結果として圧力刺激性貯蔵燐光体は
読み出されるためのエネルギーを放出した。別々に活性
化された圧電結晶は全ての画素に与えて次々に読み出さ
れ、かくして元の疑似模型と一致する読み出しパターン
を生じた。
【0056】本発明の好ましい例を詳細に記載したが、
当業者は添付の請求項に規定した発明の範囲から逸脱す
ることなしに多数の変形がその中でなしうることが明ら
かであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】“X線”画像が貯蔵される貯蔵燐光体プレート
から本質的になる画像プレートを示す。
【図2】“X線”画像が貯蔵される図1のような貯蔵燐
光体プレートから本質的になる画像プレートを示す。
【図3】図3は圧電結晶を有する層を担持するプレート
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・ルブラン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ペテル・ウィラン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ジャン−フランソワ・ジェルヴェ フランス国33700 メリニャック、アレ、 ド、イビスク 7

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成、線量測定又はパーソナルモニ
    タリングの方法であって、前記方法が: (a) スクリーン又はパネルの1以上の層に被覆され
    た刺激性燐光体にエネルギーを貯蔵する; (b) 前記エネルギーを発光エネルギーに変換する;
    及び (c) 前記エネルギーを検知する、工程を含む場合に
    おいて、前記変換工程が圧力エネルギー源によって行わ
    れることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記刺激性燐光体がアルカリ金属ハロゲ
    ン化物燐光体である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 圧力が圧力源としての圧電結晶によって
    又は刺激性燐光体の刺激スペクトルの範囲外の波長を有
    するレーザーによって画素に従って与えられる請求項1
    又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 検知が光増倍管、光ダイオードアレー又
    はCCDによって行われ、前記CCD、前記光増倍管又
    は前記光ダイオードアレーが光ファイバープレートによ
    って貯蔵パネルと間接的に接触している請求項1〜3の
    いずれか記載の方法。
  5. 【請求項5】 下記工程を含む、350nm以下の波長
    を有する放射線から生じる放射線エネルギーの貯蔵され
    た量を定量的な方法で測定するための方法: (i) 圧力エネルギーによって貯蔵燐光体パネルのエ
    ネルギー変換を与える、貯蔵燐光体パネル、ハウジング
    を含むパーソナルモニターを与える(前記燐光体パネル
    は350nm以下の波長を有する放射線から生じる入射
    放射線エネルギーを吸収することができ、前記貯蔵燐光
    体パネルは前記放射線エネルギーを貯蔵することができ
    る貯蔵燐光体を含み、前記パネルは350nm以上の波
    長を有する放射線を吸収する光学フィルターでカバーさ
    れている); (ii) 前記モニターのハウジングを開放し、それによ
    って前記パネルが前記放射線に感受性のある対象物と同
    時にかつ比例して露光されるような方法で入射放射線に
    よって前記光学フィルターでカバーされた前記貯蔵燐光
    体パネルを照射する; (iii) 前記ハウジングを閉じる; (iv) 次の工程によって前記貯蔵燐光体パネルを読み
    出す; − パーソナルモニターを読み出し装置に入れる、 − 圧力によって前記貯蔵燐光体パネルに刺激エネルギ
    ーを加える、 − 検知器によって前記貯蔵燐光体パネルから放出され
    たエネルギーをデジタル的に検知する; (v) 貯蔵された残りのエネルギーを消去する。
  6. 【請求項6】 下記工程を含む、対象物によって吸収さ
    れる透過放射線の量を監視する方法: (i) 透過放射線からのエネルギーを貯蔵するための
    貯蔵燐光体を含む、透過放射線を吸収するための装置を
    前記対象物に与える; (ii) 圧力源が前記燐光体上に圧力を及ぼすような方
    法で圧力源に予め決められた間隔で前記貯蔵燐光体を結
    合する; (iii) 貯蔵されたエネルギーの量に比例した蛍光の量
    を前記貯蔵燐光体に放出させるために前記圧力源を活性
    化する; (iv) 前記蛍光の量を読み出し、それを電気信号値に
    変換する; (v) 前記予め決められた間隔で得られた電気信号値
    を記憶し、それらを処理して前記対象物によって吸収さ
    れた放射線の全量を評価する; (vi) 前記全量を予め規定されたしきい値と比較し、
    その値の差として数字を得る; (vii) 前記数字を分散化ディスプレイ上に表示する。
JP2000187047A 1999-06-22 2000-06-22 画像形成、線量測定及びパーソナルモニタリングの方法 Pending JP2001051099A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2597026C1 (ru) * 2015-06-22 2016-09-10 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Способ регистрации радиографических изображений, сформированных с помощью ионизирующего излучения
RU2729977C1 (ru) * 2020-01-27 2020-08-13 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Способ многокадровой регистрации радиографических изображений (варианты)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2597026C1 (ru) * 2015-06-22 2016-09-10 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Способ регистрации радиографических изображений, сформированных с помощью ионизирующего излучения
RU2729977C1 (ru) * 2020-01-27 2020-08-13 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Способ многокадровой регистрации радиографических изображений (варианты)

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