JP2001051086A - 原子炉格納容器 - Google Patents

原子炉格納容器

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JP2001051086A
JP2001051086A JP11228189A JP22818999A JP2001051086A JP 2001051086 A JP2001051086 A JP 2001051086A JP 11228189 A JP11228189 A JP 11228189A JP 22818999 A JP22818999 A JP 22818999A JP 2001051086 A JP2001051086 A JP 2001051086A
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Japan
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vent pipe
cylindrical body
pedestal
reactor
vertical
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JP11228189A
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English (en)
Inventor
Koji Ando
浩二 安藤
Shozo Yamanari
省三 山成
Masaaki Osaka
雅昭 大坂
Yoshinori Hida
芳則 飛田
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペデスタルの構造を変更することなく、拡径
させたベント管を設置する。 【解決手段】 原子炉格納容器には、原子炉圧力容器を
支持するためのペデスタル5が設けられている。このペ
デスタル5は二重円筒形状をなし、その外側円筒体10
と内側円筒体11との間に円筒形状の垂直ベント管14
が設置されている。また、外側円筒体10の内面および
内側円筒体11の外面には、垂直ベント管14を補強す
るために補強材15が設けられている。本発明では、補
強材15は、外側円筒体10の内面または内側円筒体1
1の外面に垂直ベント管14が最も接近する位置を避け
た位置に取り付けられている。これにより、拡径させた
垂直ベント管14を容易に設置することができ、高温高
圧の蒸気を垂直ベント管14を介してサプレッションチ
ェンバへスムーズに流すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉格納容器に係
り、特に、原子炉圧力容器ペデスタルの内部にベント管
が設けられた原子炉格納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、原子炉格納容器の一般的な構成に
ついて説明する。図4に示すように、原子炉格納容器1
は、空調機や制御棒駆動機構等を収納したドライウェル
2、および事故時にドライウェル2内に放出される蒸気
を凝縮し、圧力を抑制するためのサプレッションチェン
バ3から構成されている。ドライウェル2は上部ドライ
ウェル2Aと下部ドライウェル2Bとからなり、原子炉
圧力容器4は上部ドライウェル2A内で且つ下部ドライ
ウェル2Bの上方に配置されている。
【0003】下部ドライウェル2Bの周囲には原子炉圧
力容器ペデスタル(以下、ペデスタルという)5が設け
られ、このペデスタル5は原子炉圧力容器4を下側から
支持している。ペデスタル5には上部ドライウェル2A
と下部ドライウェル2Bとを連通する連通口6が形成さ
れ、該連通口6内に配管、ケーブル、ダクト等が設けら
れている。またペデスタル5には、その連通口6の下部
に、水平ベント管7を有する垂直ベント管8が設けられ
ている。なお、サプレッションチェンバ3の下部にはサ
プレッションプール9が設けられている。
【0004】図5は、従来の原子炉格納容器に設けられ
たペデスタルの一部を示した断面図である。図5に示す
ように、ペデスタル5は外側円筒体10および内側円筒
体11からなる二重円筒形状をなし、外側円筒体10と
内側円筒体11との間に半径方向に沿って複数個の縦リ
ブ12が設けられている。そして、縦リブ12と縦リブ
12間に垂直ベント管8が配置されている。外側円筒体
10と内側円筒体11は鉄板で形成されている。
【0005】外側円筒体10の内面および内側円筒体1
1の外面には、垂直ベント管8に対向して補強材13が
設けられている。この補強材13は、ペデスタル5の強
度を確保し、また垂直ベント管8の周囲にコンクリート
を充填したときに、垂直ベント管8がつぶれるのを防ぐ
ためのもので、垂直ベント管8に最も接近した位置に且
つ垂直ベント管8に並行に配置されている。
【0006】また、垂直ベント管8はペデスタル5の周
方向に沿って等ピッチで複数個配置されている。通常、
垂直ベント管8は10本設けられ、また1本の垂直ベン
ト管8には、サプレッションチェンバ3に向かって3本
の水平ベント管7が取り付けられている(図4参照)。
従来、3本の水平ベント管7は、図6に示すように径が
Hで同一サイズで、また配列ピッチもLHで等ピッチで
ある。
【0007】上記構成において、上部ドライウェル2A
内で原子炉一次系の配管等が破断して配管から蒸気が流
出すると、その流出蒸気は連通口6、垂直ベント管8お
よび水平ベント管7を通ってサプレッションチェンバ3
に導かれ、サプレッションチェンバ3内のプール9水で
凝縮される。このとき、プール9内では凝縮による振動
が生じるが、この振動は、水平ベント管7を流れる蒸気
量の違いにより現象が異なることが知られている。すな
わち、蒸気流量が少ないときはチャギングと呼ばれる蒸
気凝縮振動が最上段の水平ベント管7で生じ、一方、蒸
気流量が多いときには全ての水平ベント管7を通って、
プール9内で凝縮振動を起こす。これらの現象は、これ
までに大規模な各種試験が実施され、影響の程度が確認
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電力
需要の増大と共に原子炉の出力はアップしており、出力
がアップしたときの万一の冷却材喪失事故に備えて、種
々の対策がなされている。その対策の一つとして、拡径
させた垂直ベント管を設置して、上部ドライウェル内に
放出された高温高圧の蒸気をサプレッションチェンバ内
へスムーズに流すようにし、原子炉格納容器内の圧力上
昇を抑制することが考えられている。
【0009】しかしながら、上記従来の原子炉格納容器
では、外側円筒体の内面および内側円筒体の外面上で、
垂直ベント管が最も接近した位置に補強材が設けられて
いるので、外側円筒体と内側円筒体との間隔を大きくし
なければ、拡径させた垂直ベント管を設置できないとい
うという問題がある。
【0010】本発明の目的は、ペデスタルの構造を変更
することなく、拡径させたベント管を設置することので
きる原子炉格納容器を提案することにある。
【0011】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明は、原子炉圧力容器が収納されたドライウ
ェルと、前記ドライウェルに近接して設けられたサプレ
ッションチェンバと、外側円筒体および内側円筒体を有
する二重円筒構造をなし前記原子炉圧力容器を支持する
原子炉圧力容器ペデスタルと、前記外側円筒体と前記内
側円筒体との間に設けられ前記ドライウェルと前記サプ
レッションチェンバとを連通する円筒形状のベント管
と、前記外側円筒体の内面および前記内側円筒体の外面
に取り付けられ前記原子炉圧力容器ペデスタルおよび前
記ベント管を補強する補強材と、を備えた原子炉格納容
器において、前記補強材は、前記ベント管が前記外側円
筒体に最も接近した位置または前記ベント管が前記内側
円筒体に最も接近した位置を避けて取り付けられ、かつ
前記ベント管が拡径されていることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、ベント管が外側円筒体
に最も接近した位置またはベント管が内側円筒体に最も
接近した位置を避けて、補強材が取り付けられているの
で、ペデスタル自体の構造は変更することなく、拡径さ
せたベント管を設置することが可能となる。その結果、
上部ドライウェル内に高温高圧の蒸気が放出されたとき
は、その高温高圧の蒸気は拡径ベント管を介してサプレ
ッションチェンバ内へスムーズに流れるようになり、原
子炉格納容器内の圧力上昇を抑制することができる。
【0013】補強材は2個以上に分割して、外側円筒体
の内面および内側円筒体の外面に取り付けることができ
る。このように構成すれば、補強材を小さくしても1個
の補強材の場合と同等またはそれ以上の強度を保つこと
が可能となる。
【0014】また、原子炉圧力容器ペデスタルには外側
円筒体と内側円筒体との間に複数個の縦リブが設けら
れ、該縦リブで区切られた空間の幾つかにベント管が配
設されている。この場合、本発明では、ベント管を有す
る空間を挟む縦リブの設置ピッチを、ベント管を有しな
い空間を挟む縦リブの設置ピッチより大きくしたことを
特徴としている。このように構成すれば、ベント管上方
の連通口の開口面積が大きくなり、上部ドライウェルか
らサプレッションチェンバへの蒸気の流れがスムーズに
なる。
【0015】縦リブの設置ピッチを大きくする場合、ベ
ント管を有する空間を挟む縦リブの設置ピッチθ1
(度)は、ベント管の口径をDV(m)、外側円筒体の内
径をDPO(m)、内側円筒体の外径をDPI(m)としたと
き、(θ1/360)≧{(DV 2−1.22)+1.1
6}/(DPO 2−DPI 2)の関係式が成立するよう設定さ
れている。
【0016】また、ベント管には軸方向に沿って上段か
ら下段の複数箇所に水平ベント管が設けられているが、
本発明では、下段に設けられた水平ベント管の口径を上
段に設けられた水平ベント管の口径より大きくすること
を特徴としている。このように構成すれば、ベント管に
対応する水平ベント管のトータルの開口面積が拡大でき
るため、水平ベント管での圧力損失が減少し、上部ドラ
イウェルからサプレッションチェンバへ蒸気がより一層
スムーズに流れるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1はペデスタルの断面図で、その一
部を示している。このペデスタルは図4の原子炉格納容
器に設置される。図1において、ペデスタル5は鉄板で
形成された外側円筒体10と内側円筒体11を有し、こ
れら外側円筒体10と内側円筒体11は同心円状に配置
されて二重円筒形状をなしている。また、外側円筒体1
0と内側円筒体11との間には半径方向に複数個の縦リ
ブ12が設けられ、外側円筒体10、内側円筒体11お
よび縦リブ12で形成される空間の幾つかには垂直ベン
ト管14が配置されている。この垂直ベント管14は、
従来の垂直ベント管8(図5参照)に比べて、径が拡大
されている。図では垂直ベント管14は一つしか示され
てないが、実際には、垂直ベント管14はペデスタル5
の周方向に沿って等ピッチで複数個配置されている。
【0018】また、本実施の形態では、外側円筒体10
の内面および内側円筒体11の外面に、それぞれ2個の
補強材15が設けられている。これらの補強材15は、
外側円筒体10の内面または内側円筒体11の外面に垂
直ベント管14が最も接近する位置を避けた位置に取り
付けられ、かつ垂直ベント管14に並行に配置されてい
る。このような位置に補強材15を取り付ければ、ペデ
スタル5の構造を変更することなく、拡径させた垂直ベ
ント管14を設置することができる。垂直ベント管14
の径を最大でペデスタル5の厚み(外側円筒体10の内
径をDPO−内側円筒体11の外径DPI)まで増加させる
ことができる。また、垂直ベント管14が補強材15に
干渉するのを防ぐこともできる。
【0019】垂直ベント管14が設置された空間内には
コンクリートが充填されるが、補強材15が設けられて
いるので、垂直ベント管14がコンクリートの重さでつ
ぶされるのを防ぐことができる。なお、垂直ベント管1
4が設けられていない、空間内にもコンクリートが充填
される。
【0020】上記構成によれば、拡径させた垂直ベント
管14を設置することができるので、上部ドライウェル
内に高温高圧の蒸気が放出されたとき、その高温高圧の
蒸気を拡径ベント管14を介してサプレッションチェン
バ内へスムーズに流すことが可能となり、原子炉格納容
器内の圧力上昇を抑制することができる。
【0021】なお、外側円筒体10の内面または内側円
筒体11の外面に垂直ベント管14が最も接近する位置
を避けた位置であれば、補強材15は、外側円筒体10
および内側円筒体11に対してそれぞれ1個ずつ設けて
も良いし、3個以上設けても良い。
【0022】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2を示している。図4において、上部ドライウェル2
Aからサプレッションチェンバ3への蒸気の流れは、垂
直ベント管14および水平ベント管7のみならず、ペデ
スタル5内に設けられた連通口6も通過する。すなわ
ち、連通口6の開口部は、蒸気の流れを妨げないように
垂直ベント管14および水平ベント管7の開口面積より
大きな開口面積を必要とする。本実施の形態では、図2
に示すように、垂直ベント管14を有する空間を挟む縦
リブ12の設置ピッチが、垂直ベント管14を有しない
空間を挟む縦リブ12の設置ピッチより大きく設定され
ている(θ1>θ2)。
【0023】このように構成すれば、連通口6の開口面
積を増加させることができるため、例えば実施の形態1
に示したように、拡径させた垂直ベント管14を設置し
ても、ペデスタル5の構造の変更を最小限に留めなが
ら、連通口6の流路を確保することができる。特に、垂
直ベント管14の開口面積とペデスタル5の開口部面積
において、これらの面積を増加すればするほど、開口部
の圧力損失は低減されるため、冷却剤喪失事故時の原子
炉格納容器1内の圧力を低減でき、より安全な原子力プ
ラントの実現が可能となる。
【0024】一方で、上記面積を無造作に増加させるこ
とはペデスタルの厚さ増加を招き、更には原子炉格納容
器1の大型化を招く恐れがあり望ましくない。そこで、
ベント管面積とペデスタル開口部面積の関係において良
好な性能が得られている先行ABWRに対して、垂直ベ
ント管面積の増加分だけペデスタル開口部面積を広げれ
ば、合理的なペデスタル構造の実現が可能となり、且つ
冷却剤喪失事故時の原子炉格納容器1内の圧力を低減す
ることが可能となる。この時、縦リブ12の設置ピッチ
をθ1(度)、垂直ベント管8の口径をDV(m)、ペデ
スタル5の外側円筒体内径をDPO(m)、ペデスタルの
内側円筒体の外径をDPI(m)とした場合、(ペデスタ
ル開口部面積)=(π/4)・(DPO 2−DPI 2)・(θ
1/360)、(垂直ベント管8開口面積)=(π/
4)・DV 2であるので、垂直ベント管8の面積の増加分
だけペデスタル開口部面積を広げるためには、{(対象
プラント垂直ベント管開口面積)−(先行ABWR垂直
ベント管開口面積)}≦{(対象プラントペデスタル開
口部面積)−(先行ABWRペデスタル開口部面積)}
を満足すればよい。
【0025】先行ABWRでは、θ1=36度、DV
1.2m、DPO=6.3m、DPI=5.3mであるので、
このことから、(π/4)・(DV 2−1.22)≦{(π
/4)・(DPO 2−DPI 2)・(θ1/360)−(π/
4)・(6.32−5.32)・(36/360)となる。
すなわち、(θ1/360)≧{(DV 2−1.22)+
1.16}/(DPO 2−DPI 2)で示される関係式が成立
するように縦リブ12を設置することで、原子炉格納容
器内に放出された蒸気の流れは従来と同様に連通口6で
はなく垂直ベント管でチョークされることになる。この
ため、先行ABWR同様に、原子炉格納容器1の圧力抑
制に対して良好な性能が得られることになる。
【0026】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。本実施の形態は水平ベント管の
構造に特徴がある。すなわち、従来は、図6に示したよ
うに、垂直ベント管8には上段、中段および下段に同一
口径の水平ベント管7が設けられていたが、本実施の形
態では、図3に示すように、拡径された垂直ベント管1
4に軸方向に沿って上段および中段には従来と同一の水
平ベント管7が、下段には従来よりも口径の大きい水平
ベント管17がそれぞれ設けられている。また、上段の
水平ベント管と中段の水平ベント管7間では配列ピッチ
はLH1に、中段の水平ベント管7と下段の水平ベント管
17間では配列ピッチはLH2となっており、等ピッチで
はない。なお、中段の水平ベント管として、下段と同様
に従来よりも口径の大きい水平ベント管を設けることも
できる。
【0027】上記のように、下段の水平ベント管とし
て、従来よりも口径の大きい水平ベント管17を設ける
ことより、垂直ベント管14の1本に対応する水平ベン
ト管7および17のトータル開口面積が従来に比べて拡
大できるため、各水平ベント管での圧力損失が減少し、
上部ドライウェル内に放出された高温高圧の蒸気はサプ
レッションチェンバへ一層スムーズに流れるようにな
り、原子炉格納容器内での圧力上昇を抑制することがで
きる。
【0028】また、口径の大きな水平ベント管17を設
けることにより、各水平ベント管での蒸気流速が小さく
なる。各水平ベント管出口における蒸気凝縮振動の観点
から、各水平ベント管での蒸気流速が小さい場合は、上
段の水平ベント管7のみで凝縮振動が生じ、従来と全く
同一の水平ベント管寸法においてチャギング現象が生じ
ることになる。このため、ベント管の形状に依存するチ
ャギング現象が従来と同一荷重にて評価が可能となる。
【0029】蒸気凝縮影響を確認する試験は大規模な試
験設備を必要とするが、本実施の形態により、試験実施
による検証のための費用が不要となるため、性能検証ま
で含めたコスト増加抑制の効果が期待できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ペデスタルの構造を変更することなく、拡径されたベン
ト管を設置することができる。その結果、上部ドライウ
ェル内に放出された高温高圧の蒸気をサプレッションチ
ェンバ内へスムーズに流すことができ、冷却材喪失事故
時の原子炉格納容器内の圧力上昇を抑制することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による原子炉圧力容器ペ
デスタルの横断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2による原子炉圧力容器ペ
デスタルの横断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3による水平ベント管の側
面図である。
【図4】原子炉格納容器の縦断面図である。
【図5】従来技術による原子炉圧力容器ペデスタルの横
断面図である。
【図6】従来技術による水平ベント管の側面図である。
【符号の説明】
1 原子炉格納容器 2 ドライウェル 2A 上部ドライウェル 2B 下部ドライウェル 3 サプレッションチェンバ 4 原子炉圧力容器 5 ペデスタル 6 連通口 7,17 水平ベント管 9 サプレッションプール 10 外側円筒体 11 内側円筒体 12 縦リブ 14 垂直ベント管 15 補強材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山成 省三 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 大坂 雅昭 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 飛田 芳則 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G002 AA03 BA01 CA02 DA01 EA02 EA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器が収納されたドライウェ
    ルと、前記ドライウェルに近接して設けられたサプレッ
    ションチェンバと、外側円筒体および内側円筒体を有す
    る二重円筒構造をなし前記原子炉圧力容器を支持する原
    子炉圧力容器ペデスタルと、前記外側円筒体と前記内側
    円筒体との間に設けられ前記ドライウェルと前記サプレ
    ッションチェンバとを連通する円筒形状のベント管と、
    前記外側円筒体の内面および前記内側円筒体の外面に取
    り付けられ前記原子炉圧力容器ペデスタルおよび前記ベ
    ント管を補強する補強材と、を備えた原子炉格納容器に
    おいて、前記補強材は、前記ベント管が前記外側円筒体
    に最も接近した位置または前記ベント管が前記内側円筒
    体に最も接近した位置を避けて取り付けられ、かつ前記
    ベント管が拡径されていることを特徴とする原子炉格納
    容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の原子炉格納容器におい
    て、 前記補強材は、前記外側円筒体の内面および前記内側円
    筒体の外面にそれぞれ2個以上取り付けられていること
    を特徴とする原子炉格納容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の原子炉格納容器におい
    て、 前記原子炉圧力容器ペデスタルには前記外側円筒体と前
    記内側円筒体との間に複数個の縦リブが設けられ、該縦
    リブで区切られた空間の幾つかに前記ベント管が配設さ
    れ、前記ベント管を有する空間を挟む縦リブの設置ピッ
    チを、ベント管を有しない空間を挟む縦リブの設置ピッ
    チより大きくしたことを特徴とする原子炉格納容器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の原子炉格納容器におい
    て、 前記ベント管を有する空間を挟む縦リブの設置ピッチθ
    1(度)は、前記ベント管の口径をDV(m)、前記外側
    円筒体の内径をDPO(m)、前記内側円筒体の外径をD
    PI(m)としたとき、(θ1/360)≧{(DV 2−1.
    2)+1.16}/(DPO 2−DPI 2)の関係式が成立す
    るよう設定されていることを特徴とする原子炉格納容
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の原子炉格納容器におい
    て、 前記ベント管には軸方向に沿って上段から下段の複数箇
    所に水平ベント管が設けられ、下段に設けられた水平ベ
    ント管の口径は上段に設けられた水平ベント管の口径よ
    り大きいことを特徴とする原子炉格納容器。
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