JP2001050007A - 高低圧または高中低圧タービンロータおよびその製造方法ならびに一体型蒸気タービン - Google Patents

高低圧または高中低圧タービンロータおよびその製造方法ならびに一体型蒸気タービン

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JP2001050007A
JP2001050007A JP11221196A JP22119699A JP2001050007A JP 2001050007 A JP2001050007 A JP 2001050007A JP 11221196 A JP11221196 A JP 11221196A JP 22119699 A JP22119699 A JP 22119699A JP 2001050007 A JP2001050007 A JP 2001050007A
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low
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rotor
low pressure
medium
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English (en)
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Masayuki Yamada
政之 山田
Takao Inukai
隆夫 犬飼
Yoichi Tsuda
陽一 津田
Ryuichi Ishii
龍一 石井
Kazunari Fujiyama
一成 藤山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸気タービンの大容量化および高効率化の要求
に伴い生じる、高圧側蒸気の高温化と低圧側最終段翼の
長尺化に対応可能な高低圧または高中低圧の一体型ター
ビンロータおよびこれを適用した一体型蒸気タービンを
得る。 【解決手段】高温側2と低温側3とを有するタービンロ
ータ1であって、高温側2はロータ胴部Bと軸受け部A
とからなり、低温側3はロータ胴部C,Dと軸受け部E
とからなる高低圧または高中低圧タービンロータ1にお
いて、タービンロータ1の高温側2および低温側3に、
異なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素材を適
用し、これらのロータ部分素材をエレクトロスラグ再溶
解、溶接接合、ボルト締結、またはこれらの2種以上の
組合せにより結合して一体としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、蒸気タービ
ンの大容量化および高効率化の要求に伴い生じるより過
酷な使用環境で適用可能な高低圧または高中低圧タービ
ンロータおよびその製造方法ならびにこのタービンロー
タを適用した一体型蒸気タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数のタービンロータを機械的
に結合した蒸気タービンは、高圧側から低圧側までの使
用蒸気条件等に応じてロータ材が選定されている。例え
ば、550〜600℃の高温高圧側で用いるタービンロ
ータ材として、1%CrMoV耐熱鋼(ASTM−A4
70(Class8))や特公昭60−54385号公
報に掲載の12%Cr耐熱鋼等が採用されている。ま
た、400℃以下の低温低圧側で用いるタービンロータ
材として、2.5%以上のNiを含むNiCrMoV鋼
(ASTM−A471(Class2〜7))などが採
用されている。
【0003】ところが、最近では、より大容量および高
効率化を指向した発電プラントが開発され、蒸気タービ
ンの小型化および機構の簡略化といった見地から、高圧
側から低圧側までを同一材質で一体に形成する、いわゆ
る高低圧または高中低圧一体型タービンロータが注目さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たタービンロータ用の従来鋼は、高圧側から低圧側まで
を同一材質で一体に形成し、使用条件のすべての要求を
満たす材質ではないため、これらの従来鋼を用いて高低
圧または高中低圧の一体型タービンロータを構成する場
合には、種々の問題を有していた。
【0005】例えば、一体型タービンロータの材料とし
て、高圧側から低圧側までを1%CrMoV耐熱鋼で一
体に形成した場合には、550℃程度の高温域における
クリープ破断強度は優れているものの、低温域における
引張強さや靭性は必ずしも十分ではなく、延性破壊や脆
性破壊等が予想される。このため、延性破壊や脆性破壊
などの防止措置として、タービンロータ低圧部における
作用応力を低減させる必要があり、その結果、低圧段
落、特に最終段に装着される翼の大きさ(長さ)が制限
されてしまい、発電プラントの大容量化が困難になると
いう問題を有していた。また、1%CrMoV耐熱鋼
は、550℃程度の高温域におけるクリープ破断強度は
優れているものの、最近における発電プラントの効率向
上のために要求される600℃程度のタービン入口蒸気
の高温かつ高圧条件を必ずしも満足したものではなかっ
た。
【0006】また、一体型タービンロータの材料とし
て、高圧側から低圧側までを12%Cr耐熱鋼で一体に
形成した場合には、上述した1%CrMoV耐熱鋼より
も高温クリープ破断強度に優れた特性を生かし、タービ
ン入口蒸気条件も満足できる。しかしながら、十分な靭
性を得られず、この改善措置として1%CrMoV耐熱
鋼の場合と同様に、低圧段落に装着できる翼の大きさ
(長さ)が制限されてしまうという問題を有していた。
【0007】一方、一体型タービンロータの材料とし
て、高圧側から低圧側までを2.5%以上のNiを含む
NiCrMoV鋼で一体に形成した場合には、低温域で
の引張強さおよび靭性が優れているものの、クリープ破
断強度を必ずしも満足するものではなかった。このた
め、高圧部における強度不足のため、タービン入口蒸気
の高温化を制限する必要があり、発電プラントの効率向
上が困難となるなどの問題を有していた。
【0008】上述したように、従来鋼を適用して同一材
質の高低圧または高中低圧一体型タービンロータを構成
する場合には、特に、高温蒸気を使用した際、長尺の低
圧最終段翼を装着する蒸気タービンの大容量化および高
効率化を図る際に、大きな制約を受けてしまうといった
問題を有していた。
【0009】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたものであり、蒸気タービンの大容量化および高
効率化の要求に伴い生じるより過酷な使用環境に対応さ
せた高低圧または高中低圧一体型としたタービンロータ
およびその製造方法ならびにこれを適用した一体型蒸気
タービンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
高温側と低温側とを有するタービンロータであって、前
記高温側はロータ胴部と軸受け部とからなり、前記低温
側はロータ胴部と軸受け部とからなるタービンロータに
おいて、前記タービンロータの高温側および低温側に、
異なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素材を適
用し、これらのロータ部分素材をエレクトロスラグ再溶
解、溶接接合、ボルト締結、またはこれらの2種以上の
組合せにより結合して一体としたことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、高低圧または高中低圧の
一体型タービンロータの高温高圧側から低温低圧側にお
ける各ロータ部位に必要とされるそれぞれの材料特性の
種類とその特性レベルに応じて最適な、異なった組成の
2個以上のロータ部分素材を結合することにより、高温
部(高圧部および高中圧部)におけるクリープ破断強
度、低温部(低圧部)における室温引張強さおよび靱性
に優れたタービンロータを得られる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部およびロータ胴部として1%CrMoV耐熱鋼を
適用し、低温側の軸受部およびロータ胴部として3.5
%NiCrMoV鋼を適用したことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部として1%CrMoV耐熱鋼を適用し、高温側の
ロータ胴部として12%Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部
およびロータ胴部として3.5%NiCrMoV鋼を適
用したことを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部として3.5%NiCrMoV鋼を適用し、高温
側のロータ胴部として12Cr鋼を、低温側の軸受部お
よびロータ胴部として3.5%NiCrMoV鋼を適用
したことを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部として1%CrMoV耐熱鋼を適用し、高温側の
ロータ胴部として12%Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部
として1%CrMoV耐熱鋼を、低温側のロータ胴部と
して3.5%NiCrMoV鋼を適用したことを特徴と
する。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部およびロータ胴部として1%CrMoV耐熱鋼を
適用し、低温側の軸受部として3.5%NiCrMoV
鋼を、低温側のロータ胴部として3.5%NiCrMo
V鋼を、低温側の前記ロータ胴部の最終段胴部のみ高強
度NiCrMoV鋼を適用したことを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部およびロータ胴部として1%CrMoV耐熱鋼を
適用し、低温側の軸受部として1%CrMoV耐熱鋼
を、低温側のロータ胴部として3.5%NiCrMoV
鋼を、低温側の前記ロータ胴部の最終段胴部のみ高強度
NiCrMoV鋼を適用したことを特徴とする。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部として3.5%NiCrMoV鋼を適用し、高温
側のロータ胴部として12%Cr耐熱鋼を、低温側の軸
受部として3.5%NiCrMoV鋼を、低温側のロー
タ胴部として3.5%NiCrMoV鋼を、低温側の前
記ロータ胴部の最終段胴部のみ高強度NiCrMoV鋼
を適用したことを特徴とする。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1記載の高
低圧または高中低圧タービンロータにおいて、高温側の
軸受部として1%CrMoV耐熱鋼を適用し、高温側の
ロータ胴部として12%Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部
として1%CrMoV耐熱鋼を、低温側のロータ胴部と
して3.5%NiCrMoV鋼を、低温側の前記ロータ
胴部の最終段胴部のみ高強度NiCrMoV鋼を適用し
たことを特徴とする。
【0020】請求項10記載の発明は、高温側と低温側
とを有し、前記高温側はロータ胴部と軸受け部とからな
り、前記低温側はロータ胴部と軸受け部とからなる高低
圧または高中低圧タービンロータの製造方法において、
前記タービンロータの高温側および低温側に、異なる化
学組成を有する2個以上のロータ部分素材を適用し、こ
れらのロータ部分素材を電極継ぎ足しによるエレクトロ
スラグ再溶解、電極接合後のエレクトロスラグ再溶解、
素材製造およびロータ加工プロセス中のいくつかの時期
における溶接接合、素材完成後のボルト締結、またはこ
れらの2種以上の組合せにより結合して一体としたター
ビンロータを得ることを特徴とする。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の高低圧または高中低圧タービンロータの製造方法にお
いて、電極継ぎ足しによるエレクトロスラグ再溶解とし
て、異なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素材
の消耗電極を別々に作製し、前記消耗電極のうちのいず
れかの消耗電極をエレクトロスラグ再溶解した後、直ち
に他の消耗電極を順次エレクトロスラグ再溶解して継ぎ
足し、一体としたことを特徴とする。
【0022】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の高低圧または高中低圧タービンロータの製造方法にお
いて、電極接合後のエレクトロスラグ再溶解として、異
なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素材の消耗
電極を別々に作製し、これらの消耗電極を接合して長手
方向に部分的に異なる化学組成を有する1本の消耗電極
とした後、エレクトロスラグ再溶解して一体としたこと
を特徴とする。
【0023】請求項13記載の発明は、請求項10記載
の高低圧または高中低圧タービンロータの製造方法にお
いて、素材製造およびロータ加工プロセス中における、
異なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素材の溶
接接合を、粗鍛造工程と仕上鍛造工程との間、または鍛
造および焼鈍工程と調質熱処理工程との間、または調質
熱処理工程後、またはロータ素材完成後のいずれかにお
いて行うことを特徴とする。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項1から9
までのいずれかに記載の高低圧または高中低圧タービン
ロータを適用した高低圧または高中低圧の一体型蒸気タ
ービンである。
【0025】本発明によれば、高温高圧側から低温低圧
側における各ロータ部位に必要とされるそれぞれの材料
特性が得られるため、蒸気タービンの大容量化と高効率
化の要求に伴って生じる、より苛酷な使用環境、すなわ
ち高圧側蒸気の高温化と低圧側最終段翼の長尺化に対応
することができる。
【0026】請求項15記載の発明は、請求項10から
13までのいずれかに記載の高低圧または高中低圧ター
ビンロータの製造方法により作製されたタービンロータ
を適用した高低圧または高中低圧の一体型蒸気タービン
である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1および表1〜表5を用いて具体的に説明する。
【0028】図1は、結合構造を有するタービンロータ
の断面を示す図である。
【0029】図1に示すように、高低圧一体型の蒸気タ
ービンロータ1は、高温側2および低温側3から構成さ
れる。そして、高温側3は軸受部Aとロータ胴部Bとか
らなり、一方、低温側3は、ロータ胴部Cと、このロー
タ胴部Cの最終段の最終段胴部Dと、軸受け部Eとから
構成される。そして、A〜Eまでの各部位は、以下の実
施例で示すように、2個以上の部分ロータ素材の組合せ
からなる。
【0030】そして、この蒸気タービンロータ1は、2
個以上の各部分ロータ素材を、電極継ぎ足しによるエレ
クトロスラグ再溶解(ESR)、電極接合後のエレクト
ロスラグ再溶解(ESR)、素材製造およびロータ加工
プロセス中のいくつかの時期における溶接接合、素材完
成後のボルト締結、または、これらの2種以上の組合せ
により結合することにより製造される。
【0031】電極継ぎ足しによるエレクトロスラグ再溶
解は、異なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素
材の消耗電極を別々に作製した後、一つの消耗電極をエ
レクトロスラグ再溶解し、直ちに他の消耗電極を順次エ
レクトロスラグ再溶解して継ぎ足し、各部分ロータ素材
を一体とする。
【0032】また、電極接合後のエレクトロスラグ再溶
解は、異なる化学組成を有する2個以上のロータ部分素
材の消耗電極を別々に作製した後、これらの消耗電極を
接合して長手方向に部分的に異なる化学組成を有する1
本の消耗電極とし、その後、エレクトロスラグ再溶解し
て各部分ロータ素材を一体とする。
【0033】さらに、溶接接合は、素材製造およびロー
タ加工プロセス中における、異なる化学組成を有する2
個以上のロータ部分素材の溶接接合を、粗鍛造工程と仕
上鍛造工程との間、または鍛造および焼鈍工程と調質熱
処理工程との間、または調質熱処理工程後、またはロー
タ素材完成後のいずれかにおいて行う。
【0034】本実施形態においては、表1に示す実施例
および従来例における試料No.1から試料No.11
までの11種類の試料を用いた。
【0035】
【表1】
【0036】実施例(試料No.1〜試料No.8) 試料No.1 本試料は、表1に示すように、高温側軸受部Aおよび高
温側ロータ胴部Bのロータ部分素材として、1%CrM
oV耐熱鋼(ASTM−A470(Class8))を
適用し、低温側ロータ胴部C、低温側最終段胴部Dおよ
び低温側軸受部Eのロータ部分素材として、3.5%N
iCrMoV鋼(ASTM−A471(Class2〜
7))を適用した。
【0037】試料No.2 本試料は、表1に示すように、高温側軸受部Aのロータ
部分素材として、1%CrMoV耐熱鋼(ASTM−A
470(Class8))を適用し、高温側ロータ胴部
Bのロータ部分素材として特公昭60−54385号公
報に掲載の12%Cr耐熱鋼を適用した。また、低温側
ロータ胴部C、低温側最終段胴部Dおよび低温側軸受部
Eのロータ部分素材として、3.5%NiCrMoV鋼
(ASTM−A471(Class2〜7))を適用し
た。
【0038】試料No.3 本試料は、表1に示すように、高温側軸受部Aのロータ
部分素材として、3.5%NiCrMoV鋼(ASTM
−A471(Class2〜7))を適用し、高温側ロ
ータ胴部Bのロータ部分素材として、特公昭60−54
385号公報に掲載の12%Cr耐熱鋼を適用した。ま
た、低温側ロータ胴部C、低温側最終段胴部Dおよび低
温側軸受部Eのロータ部分素材として、3.5%NiC
rMoV鋼(ASTM−A471(Class2〜
7))を適用した。
【0039】試料No.4 本試料は、高温側軸受部Aのロータ部分素材として、1
%CrMoV耐熱鋼(ASTM−A470(Class
8))を適用し、高温側ロータ胴部Bのロータ部分素材
として、特公昭60−54385号公報に掲載の12%
Cr耐熱鋼を適用した。また、低温側ロータ胴部Cおよ
び低温側最終段胴部Dのロータ部分素材として3.5%
NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Class2
〜7))を、低温側軸受部Eのロータ部分素材として1
%CrMoV耐熱鋼(ASTM−A470(Class
8))を適用した。
【0040】試料No.5 本試料は、表1に示すように、高温側軸受部Aおよび高
温側ロータ胴部Bのロータ部分素材として、1%CrM
oV耐熱鋼(ASTM−A470(Class8))を
適用し、低温側ロータ胴部Cのロータ部分素材として
3.5%NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Cl
ass2〜7))を適用した。また、低温側最終段胴部
Dのロータ部分素材として高強度NiCrMoV鋼を、
低温側軸受部Eのロータ部分素材として3.5%NiC
rMoV鋼(ASTM−A471(Class2〜
7))を適用した。
【0041】試料No.6 本試料は、表1に示すように、高温側軸受部Aおよび高
温側ロータ胴部Bのロータ部分素材として、1%CrM
oV耐熱鋼(ASTM−A470(Class8))を
適用し、低温側ロータ胴部Cのロータ部分素材として
3.5%NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Cl
ass2〜7))を適用した。また、低温側最終段胴部
Dのロータ部分素材として高強度NiCrMoV鋼を、
低温側軸受部Eのロータ部分素材として1%CrMoV
耐熱鋼(ASTM−A470(Class8))を適用
した。
【0042】試料No.7 本試料は、高温側軸受部Aのロータ部分素材として3.
5%NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Clas
s2〜7))を適用し、高温側ロータ胴部Bのロータ部
分素材として特公昭60−54385号公報に掲載の1
2%Cr耐熱鋼を、また、低温側ロータ胴部Cのロータ
部分素材として3.5%NiCrMoV鋼(ASTM−
A471(Class2〜7))を適用した。また、低
温側最終段胴部Dのロータ部分素材として高強度NiC
rMoV鋼を、低温側軸受部Eのロータ部分素材として
3.5%NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Cl
ass2〜7))を適用した。
【0043】試料No.8 本試料は、高温側軸受部Aのロータ部分素材として1%
CrMoV耐熱鋼(ASTM−A470(Class
8))を、高温側ロータ胴部Bのロータ部分素材として
特公昭60−54385号公報に掲載の12%Cr耐熱
鋼を、低温側ロータ胴部Cのロータ部分素材として3.
5%NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Clas
s2〜7))を適用した。また、低温側最終段胴部Dの
ロータ部分素材として高強度NiCrMoV鋼を、低温
側軸受部Eのロータ部分素材として1%CrMoV耐熱
鋼(ASTM−A470(Class8))を適用し
た。
【0044】従来例(試料No.9〜試料No.11) 本従来例においては、図1に示すAからEまでのロータ
部分素材を同一材料とし、以下に示す試料No.9から
試料No.11までに示す材料を適用した。
【0045】試料No.9 本試料として、1%CrMoV耐熱鋼を適用した。
【0046】試料No.10 本試料として、3.5%NiCrMoV耐熱鋼を適用し
た。
【0047】試料No.11 本試料として、12%Cr耐熱鋼を適用した。
【0048】上述した実施例および従来例におけるN
o.1からNo.11までの試料を用いて、まずクリー
プ破断強度試験を行った。試験条件は、580℃の温度
で10 時間とし、この時のクリープ破断強度(MP
a)を求めた。その結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表2に示すように、試料No.1から試料
No.8までのいずれの試料においても、高温側ロータ
胴部Bのクリープ破断強度は177MPaまたは90M
Paの値となっており、大きなクリープ破断強度を要求
されない高温側軸受部A、低温側ロータ胴部C、低温側
最終段胴部Dおよび低温側軸受部Eに比べて同等または
それ以上の値が確保され、大きなクリープ破断強度を満
足するものであった。
【0051】一方、従来例における試料No.9〜試料
No.11は、A〜Eまでの各部位を同一材料により構
成したため、クリープ破断強度は各ロータ部位では同一
の値であり、試料No.9は90MPa、試料No.1
0は21MPa、試料No.11は177MPaであっ
た。
【0052】次に、試料No.1から試料No.11ま
での試料を用いて、引張強さ試験を行った。試験条件と
して、温度を室温とした。その結果を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】表3に示すように、試料No.1から試料
No.8までのいずれの試料においても、低温側ロータ
胴部Cおよび低温側最終段胴部Dの室温引張強さは、9
06MPaまたは1078MPaとなっており、大きな
室温引張強さを必要としない他の部位に比べて同等もし
くはそれ以上の値が確保されている。
【0055】また、試料No.2、試料No.3、試料
No.4、試料No.7および試料No.8は、特公昭
60−54385号公報に掲載の12%Cr耐熱鋼を適
用したため、高温側ロータ胴部Bは大きな室温引張強さ
を必要としないが、必然的に大きな引張強さが得られ
る。
【0056】試料No.5、試料No.6、試料No.
7および試料No.8は、低温側最終段胴部Dとして高
強度NiCrMoV鋼を適用したため、最終段落に相当
するこの部位Dにおいて、より長尺の翼を装着する場合
にはロータに作用する遠心応力が大きくなり、3.5%
NiCrMoV鋼(ASTM−A471(Class2
〜7))よりも大きな室温引張強さを得られる。
【0057】一方、従来例における試料No.9〜試料
No.11は、A〜Eまでの各部位を同一材料により構
成したため、クリープ破断強度は各ロータ部位では同一
の値であり、室温引張強さは、試料No.9が835M
Pa、試料No.10が906MPa、試料No.11
が938MPaであった。
【0058】次に、試料No.1から試料No.11ま
での試料を用いて、衝撃性質を調査した。衝撃性質とし
て、衝撃性質を表示する代表的な特性である衝撃破面遷
移温度(FATT)を用いた。なお、衝撃破面遷移温度
では、この衝撃破面遷移温度が低い方と衝撃性質が優れ
ていることを示す。この結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】表4に示すように、試料No.1から試料
No.8までのいずれの試料においても、大きな衝撃性
質を必要とする部位である低温側ロータ胴部Cおよび低
温側最終段胴部Dは大きな衝撃性質を必要としない他の
部位に比べて同等もしくはそれ以上の衝撃性質が確保さ
れている。
【0061】一方、従来例における試料No.9〜試料
No.11は、A〜Eまでの各ロータ部位を同一材料に
より構成したため、FATT(衝撃破面遷移温度)は各
ロータ部位で同一であり、試料No.9は104℃、試
料No.10は−26℃、試料No.11は58℃であ
った。
【0062】最後に、試料No.1から試料No.11
までの試料を用いて、それぞれの素材の軸受部における
ジャーナル特性を調査した。ここでいうジャーナル特性
とは、軸受への潤滑油の給油に鉄粉などの異物が混入し
たときにロータジャーナルがあたかも機械加工を受けた
ように削り取られ、それと潤滑油が高熱で反応したであ
ろう黒い層がホワイトメタル上に付着する、いわゆるゴ
ーリング損傷現象の起こしにくさを表すこととする。ジ
ャーナル回転摩耗試験を実施し、潤滑油への鉄粉投入に
伴うホワイトメタル温度上昇の大きい方がゴーリング損
傷現象の発生が顕著であった。その結果を表5に示す。
【0063】
【表5】
【0064】表5に示すように、No.1〜No.8の
いずれの試料においても、それぞれの素材の軸受部にお
けるジャーナル特性は、高温側軸受部Aおよび低温側軸
受部Eは、ホワイトメタル温度上昇が低く、良好なジャ
ーナル特性が確保されている。
【0065】一方、従来鋼を適用した同一組成の高低圧
または高中低圧の一体型蒸気タービンロータでは、まず
従来例における試料No.9においては、高温側軸受部
Aおよび低温側軸受部Eで良好なジャーナル特性、高温
側ロータ胴部Bで良好なクリープ破断強度が確保される
ものの、低温側ロータ胴部Cおよび低温側最終段胴部D
の室温引張強さ、衝撃性質が不十分であった。また、試
料No.10においては、高温側軸受部Aおよび低温側
軸受部Eで良好なジャーナル特性、低温側ロータ胴部C
および低温側最終段胴部Dで良好な室温引張強さ、衝撃
性質が確保されるものの、高温側ロータ胴部Bのクリー
プ破断強度が不十分であった。さらに、試料No.11
においては、高温側ロータ胴部Bで良好なクリープ破断
強度、低温側ロータ胴部Cおよび低温側最終段胴部Dで
良好な室温引張強さが確保されるものの、前述した低温
側ロータ胴部Cおよび低温側最終段胴部Dの衝撃性質、
高温側軸受部Aおよび低温側軸受部Eのジャーナル特性
が不十分であった。
【0066】本実施形態によれば、各ロータ部位で異な
る材料を適用することで、高温側軸受部Aおよび低温側
軸受部Eで良好なジャーナル特性、高温側ロータ胴部B
で良好なクリープ破断強度、低温側ロータ胴部Cおよび
低温側最終段胴部Dで良好な室温引張強さ、衝撃性質を
同時に確保することができる。
【0067】また、本実施形態によれば、異なる化学組
成を有する2個以上のロータ部分素材を、電極継ぎ足し
によるエレクトロスラグ再溶解、電極接合後のエレクト
ロスラグ再溶解、素材製造およびロータ加工プロセス中
のいくつかの時期における溶接接合、素材完成後のボル
ト締結、あるいはこれらの2種以上の組合せにより結合
して一体とすることにより、高温部(高圧部および高中
圧部)における優れたクリープ破断強度と低温部(低圧
部)における優れた室温引張強さおよび靱性を同時に確
保することができ、コンパクトなタービンロータを提供
することができる。また、この結合構造を有するタービ
ンロータを蒸気タービン、特に高低圧または高中低圧に
おける一体型蒸気タービンに組込むことにより、高温蒸
気環境使用できると同時に、長尺の低圧最終段翼を装着
できる優れた利点があり、従来では実現されていない高
低圧または高中低圧の一体型蒸気タービンを用いた大容
量および高効率発電プラントを構築できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蒸気タービンの大容量化および高効率化の要求に伴うよ
り苛酷な使用環境に対応でき、高圧側蒸気の高温化と低
圧側最終段翼の長尺化に対応可能な高低圧または高中低
圧一体型のタービンロータおよびこれを適用した一体型
蒸気タービンを得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における、結合構造を有する
タービンロータの概略を示す断面図。
【符号の説明】
1 蒸気タービンロータ 2 高温側タービンロータ 3 低温側タービンロータ A 高温側軸受部 B 高温側ロータ胴部 C 低温側ロータ胴部 D 低温側最終段胴部 E 低温側軸受部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01K 7/22 F01K 7/22 F (72)発明者 津田 陽一 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 石井 龍一 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 藤山 一成 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 3G002 AA08 AA11 AA13 AB00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温側と低温側とを有するタービンロー
    タであって、前記高温側はロータ胴部と軸受け部とから
    なり、前記低温側はロータ胴部と軸受け部とからなるタ
    ービンロータにおいて、前記タービンロータの高温側お
    よび低温側に、異なる化学組成を有する2個以上のロー
    タ部分素材を適用し、これらのロータ部分素材をエレク
    トロスラグ再溶解、溶接接合、ボルト締結、またはこれ
    らの2種以上の組合せにより結合して一体としたことを
    特徴とする高低圧または高中低圧タービンロータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部およびロータ胴
    部として1%CrMoV耐熱鋼を適用し、低温側の軸受
    部およびロータ胴部として3.5%NiCrMoV鋼を
    適用したことを特徴とする高低圧または高中低圧タービ
    ンロータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部として1%Cr
    MoV耐熱鋼を適用し、高温側のロータ胴部として12
    %Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部およびロータ胴部とし
    て3.5%NiCrMoV鋼を適用したことを特徴とす
    る高低圧または高中低圧タービンロータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部として3.5%
    NiCrMoV鋼を適用し、高温側のロータ胴部として
    12Cr鋼を、低温側の軸受部およびロータ胴部として
    3.5%NiCrMoV鋼を適用したことを特徴とする
    高低圧または高中低圧タービンロータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部として1%Cr
    MoV耐熱鋼を適用し、高温側のロータ胴部として12
    %Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部として1%CrMoV
    耐熱鋼を、低温側のロータ胴部として3.5%NiCr
    MoV鋼を適用したことを特徴とする高低圧または高中
    低圧タービンロータ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部およびロータ胴
    部として1%CrMoV耐熱鋼を適用し、低温側の軸受
    部として3.5%NiCrMoV鋼を、低温側のロータ
    胴部として3.5%NiCrMoV鋼を、低温側の前記
    ロータ胴部の最終段胴部のみ高強度NiCrMoV鋼を
    適用したことを特徴とする高低圧または高中低圧タービ
    ンロータ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部およびロータ胴
    部として1%CrMoV耐熱鋼を適用し、低温側の軸受
    部として1%CrMoV耐熱鋼を、低温側のロータ胴部
    として3.5%NiCrMoV鋼を、低温側の前記ロー
    タ胴部の最終段胴部のみ高強度NiCrMoV鋼を適用
    したことを特徴とする高低圧または高中低圧タービンロ
    ータ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部として3.5%
    NiCrMoV鋼を適用し、高温側のロータ胴部として
    12%Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部として3.5%N
    iCrMoV鋼を、低温側のロータ胴部として3.5%
    NiCrMoV鋼を、低温側の前記ロータ胴部の最終段
    胴部のみ高強度NiCrMoV鋼を適用したことを特徴
    とする高低圧または高中低圧タービンロータ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の高低圧または高中低圧タ
    ービンロータにおいて、高温側の軸受部として1%Cr
    MoV耐熱鋼を適用し、高温側のロータ胴部として12
    %Cr耐熱鋼を、低温側の軸受部として1%CrMoV
    耐熱鋼を、低温側のロータ胴部として3.5%NiCr
    MoV鋼を、低温側の前記ロータ胴部の最終段胴部のみ
    高強度NiCrMoV鋼を適用したことを特徴とする高
    低圧または高中低圧タービンロータ。
  10. 【請求項10】 高温側と低温側とを有し、前記高温側
    はロータ胴部と軸受け部とからなり、前記低温側はロー
    タ胴部と軸受け部とからなる高低圧または高中低圧ター
    ビンロータの製造方法において、前記タービンロータの
    高温側および低温側に、異なる化学組成を有する2個以
    上のロータ部分素材を適用し、これらのロータ部分素材
    を電極継ぎ足しによるエレクトロスラグ再溶解、電極接
    合後のエレクトロスラグ再溶解、素材製造およびロータ
    加工プロセス中のいくつかの時期における溶接接合、素
    材完成後のボルト締結、またはこれらの2種以上の組合
    せにより結合して一体としたタービンロータを得ること
    を特徴とする高低圧または高中低圧タービンロータの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の高低圧または高中低
    圧タービンロータの製造方法において、電極継ぎ足しに
    よるエレクトロスラグ再溶解として、異なる化学組成を
    有する2個以上のロータ部分素材の消耗電極を別々に作
    製し、前記消耗電極のうちのいずれかの消耗電極をエレ
    クトロスラグ再溶解した後、直ちに他の消耗電極を順次
    エレクトロスラグ再溶解して継ぎ足し、一体としたこと
    を特徴とする高低圧または高中低圧タービンロータの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の高低圧または高中低
    圧タービンロータの製造方法において、電極接合後のエ
    レクトロスラグ再溶解として、異なる化学組成を有する
    2個以上のロータ部分素材の消耗電極を別々に作製し、
    これらの消耗電極を接合して長手方向に部分的に異なる
    化学組成を有する1本の消耗電極とした後、エレクトロ
    スラグ再溶解して一体としたことを特徴とする高低圧ま
    たは高中低圧タービンロータの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の高低圧または高中低
    圧タービンロータの製造方法において、素材製造および
    ロータ加工プロセス中における、異なる化学組成を有す
    る2個以上のロータ部分素材の溶接接合を、粗鍛造工程
    と仕上鍛造工程との間、または鍛造および焼鈍工程と調
    質熱処理工程との間、または調質熱処理工程後、または
    ロータ素材完成後のいずれかにおいて行うことを特徴と
    する高低圧または高中低圧タービンロータの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から9までのいずれかに記載
    の高低圧または高中低圧タービンロータを適用した高低
    圧または高中低圧の一体型蒸気タービン。
  15. 【請求項15】 請求項10から13までのいずれかに
    記載の高低圧または高中低圧タービンロータの製造方法
    により作製されたタービンロータを適用した高低圧また
    は高中低圧の一体型蒸気タービン。
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