JP2001049162A - インキ組成物 - Google Patents
インキ組成物Info
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- JP2001049162A JP2001049162A JP22121099A JP22121099A JP2001049162A JP 2001049162 A JP2001049162 A JP 2001049162A JP 22121099 A JP22121099 A JP 22121099A JP 22121099 A JP22121099 A JP 22121099A JP 2001049162 A JP2001049162 A JP 2001049162A
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- parts
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- iris
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷物上に印刷した場合、印刷物の意匠効果
を損なわないで、さらに偽造防止効果を有する色料を使
用した偽造防止用のインキ組成物の提供。 【解決手段】 被膜形成材料１００重量部に対して、平
均粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２００〜４
００ｎｍである虹彩色顔料を、４〜４０重量部含有して
いることを特徴とする偽造防止用のインキ組成物。
を損なわないで、さらに偽造防止効果を有する色料を使
用した偽造防止用のインキ組成物の提供。 【解決手段】 被膜形成材料１００重量部に対して、平
均粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２００〜４
００ｎｍである虹彩色顔料を、４〜４０重量部含有して
いることを特徴とする偽造防止用のインキ組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージや、定
期券、入場券、金券類等の印刷物において、その類似品
の偽造防止のため、偽造防止の印刷に使用される印刷イ
ンキにおいて、目視で判別が可能であり、かつ偽造が困
難な多彩な色調の印刷物が安価に提供できる偽造防止用
のインキ組成物に関する。
期券、入場券、金券類等の印刷物において、その類似品
の偽造防止のため、偽造防止の印刷に使用される印刷イ
ンキにおいて、目視で判別が可能であり、かつ偽造が困
難な多彩な色調の印刷物が安価に提供できる偽造防止用
のインキ組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、偽造防止印刷物には、すかし加
工、ホログラム加工、ホログラム転写加工、細かい文字
やマーク等の地紋の印刷、干渉縞を発現するフィルムの
貼り合わせや、その他転写箔による加工、また、蛍光イ
ンキ、磁気インキ等を用いた印刷方式による方法が採用
されている。
工、ホログラム加工、ホログラム転写加工、細かい文字
やマーク等の地紋の印刷、干渉縞を発現するフィルムの
貼り合わせや、その他転写箔による加工、また、蛍光イ
ンキ、磁気インキ等を用いた印刷方式による方法が採用
されている。
【０００３】しかしながら、従来の偽造防止印刷物にお
いて、すかし加工、ホログラム加工、干渉縞を発現する
フィルムや転写箔による加工等は、印刷とその加工が、
別工程になり生産性が悪く、印刷物の価格も高くなる。
蛍光インキ、磁気インキ等のインキを用いた偽造防止印
刷物においては、紫外線や、磁気等の検知装置を必要と
する。特に、パッケージの印刷は、印刷が比較的簡単で
偽造品が容易に印刷される危険性がある。
いて、すかし加工、ホログラム加工、干渉縞を発現する
フィルムや転写箔による加工等は、印刷とその加工が、
別工程になり生産性が悪く、印刷物の価格も高くなる。
蛍光インキ、磁気インキ等のインキを用いた偽造防止印
刷物においては、紫外線や、磁気等の検知装置を必要と
する。特に、パッケージの印刷は、印刷が比較的簡単で
偽造品が容易に印刷される危険性がある。
【０００４】従って、安価で、目視で簡単に判別が可能
であり、無毒性で、且つ偽造が困難な偽造防止印刷物を
連続的に印刷することができるインキ組成物の提供が望
まれている。そのために、これまでに、すかし加工、ホ
ログラム加工、干渉縞を発現するフィルムや転写箔によ
る加工、蛍光インキ、磁気インキ等以外の偽造印刷用の
インキ組成物として、天然パールエッセンス、塩基性炭
酸鉛、オキシ塩化ビスマス、酸性ヒ酸鉛、酸性リン酸
鉛、二酸化チタン被膜雲母、酸化鉄被覆雲母等の真珠光
沢顔料を含有したインキが、偽造防止用のインキ組成物
として提案されているが、下地の意匠効果を損なわない
で、偽造防止性能を与える偽造防止用インキ組成物は提
供されていないのが現状である。
であり、無毒性で、且つ偽造が困難な偽造防止印刷物を
連続的に印刷することができるインキ組成物の提供が望
まれている。そのために、これまでに、すかし加工、ホ
ログラム加工、干渉縞を発現するフィルムや転写箔によ
る加工、蛍光インキ、磁気インキ等以外の偽造印刷用の
インキ組成物として、天然パールエッセンス、塩基性炭
酸鉛、オキシ塩化ビスマス、酸性ヒ酸鉛、酸性リン酸
鉛、二酸化チタン被膜雲母、酸化鉄被覆雲母等の真珠光
沢顔料を含有したインキが、偽造防止用のインキ組成物
として提案されているが、下地の意匠効果を損なわない
で、偽造防止性能を与える偽造防止用インキ組成物は提
供されていないのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、偽造防止物
用のインキ組成物における色料として、従来の天然パー
ルエッセンス、塩基性炭酸鉛、酸性ヒ酸鉛、酸性リン酸
鉛、酸塩化ビスマス、二酸化チタン被膜雲母、酸化鉄被
覆雲母等の真珠光沢顔料等よりも、印刷物上に印刷した
場合、下地である印刷物の意匠効果を損なわないで、さ
らに偽造防止効果を有する色料を使用した偽造防止用の
インキ組成物の提供を目的とする。
用のインキ組成物における色料として、従来の天然パー
ルエッセンス、塩基性炭酸鉛、酸性ヒ酸鉛、酸性リン酸
鉛、酸塩化ビスマス、二酸化チタン被膜雲母、酸化鉄被
覆雲母等の真珠光沢顔料等よりも、印刷物上に印刷した
場合、下地である印刷物の意匠効果を損なわないで、さ
らに偽造防止効果を有する色料を使用した偽造防止用の
インキ組成物の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、反射色と透過色の二色
効果を持つた虹彩色顔料からなるインキ組成物が、天然
パールエッセンス、塩基性炭酸鉛、酸性ヒ酸鉛、酸性リ
ン酸鉛、酸性リン酸鉛、酸塩化ビスマス、二酸化チタン
被膜雲母、酸化鉄被覆雲母等の真珠光沢顔料等からなる
インキ組成物よりも、下地である印刷物の意匠効果を損
なわないで、安価に、より優れた偽造防止効果を与える
偽造防止用のインキ組成物であることを見い出した。
を解決すべく鋭意検討した結果、反射色と透過色の二色
効果を持つた虹彩色顔料からなるインキ組成物が、天然
パールエッセンス、塩基性炭酸鉛、酸性ヒ酸鉛、酸性リ
ン酸鉛、酸性リン酸鉛、酸塩化ビスマス、二酸化チタン
被膜雲母、酸化鉄被覆雲母等の真珠光沢顔料等からなる
インキ組成物よりも、下地である印刷物の意匠効果を損
なわないで、安価に、より優れた偽造防止効果を与える
偽造防止用のインキ組成物であることを見い出した。
【０００７】本発明は、被膜形成材料１００重量部に対
して、平均粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２
００〜４００ｎｍである虹彩色顔料を、４〜４０重量部
含有していることを特徴とする偽造防止用のインキ組成
物を提供する。
して、平均粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２
００〜４００ｎｍである虹彩色顔料を、４〜４０重量部
含有していることを特徴とする偽造防止用のインキ組成
物を提供する。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳しく説明する。本発明を主として特徴
づける虹彩色顔料は、下記構造式で表わされるように、
白雲母が二酸化チタンで被膜されている顔料である。 ＴｉＯ2／Ｋ2Ｏ・３Ａｌ2Ｏ3・６ＳｉＯ2・２Ｈ2Ｏ
本発明をさらに詳しく説明する。本発明を主として特徴
づける虹彩色顔料は、下記構造式で表わされるように、
白雲母が二酸化チタンで被膜されている顔料である。 ＴｉＯ2／Ｋ2Ｏ・３Ａｌ2Ｏ3・６ＳｉＯ2・２Ｈ2Ｏ
【０００９】上記の虹彩色顔料としては、白雲母に対し
て、二酸化チタンによる被膜率が、２６〜６８％（面積
比率）、平均粒径が３〜１５０μｍであって、反射色と
透過色の二色効果を持つた虹彩色タイプの顔料を使用す
る。真珠光沢顔料のＴｉＯ2層の厚さを光学的厚さで２
００ｎｍ〜４００ｎｍまで変えると、その厚さに応じて
可視部の光が干渉し、黄色、赤色、青色、緑色等の色を
呈する。真珠光沢顔料の薄片の厚さを調節することによ
り、干渉色で着色した虹彩色顔料が得られる。
て、二酸化チタンによる被膜率が、２６〜６８％（面積
比率）、平均粒径が３〜１５０μｍであって、反射色と
透過色の二色効果を持つた虹彩色タイプの顔料を使用す
る。真珠光沢顔料のＴｉＯ2層の厚さを光学的厚さで２
００ｎｍ〜４００ｎｍまで変えると、その厚さに応じて
可視部の光が干渉し、黄色、赤色、青色、緑色等の色を
呈する。真珠光沢顔料の薄片の厚さを調節することによ
り、干渉色で着色した虹彩色顔料が得られる。
【００１０】二酸化チタン被膜雲母の製造においては、
雲母の微細な薄片を水に懸濁し、その中で硫酸チタニル
または四塩化チタンを加水分解し、生成した二酸化チタ
ン水和物の微粒子を雲母薄片の表面に付着させる。水
洗、乾燥した後８００〜９００℃で焙焼して二酸化チタ
ンの薄膜を形成する。被膜した二酸化チタンの量は２０
〜５０％（重量％）で、これより少ないものは白色の真
珠光沢を呈し、真珠光沢顔料は、粒子の形が燐片状であ
り、これが層状に配列したとき光の多重反射により真珠
光沢を発現するものである。顔料の薄片の厚さを調整す
ることにより、干渉色で着色した虹彩色顔料が得られ
る。
雲母の微細な薄片を水に懸濁し、その中で硫酸チタニル
または四塩化チタンを加水分解し、生成した二酸化チタ
ン水和物の微粒子を雲母薄片の表面に付着させる。水
洗、乾燥した後８００〜９００℃で焙焼して二酸化チタ
ンの薄膜を形成する。被膜した二酸化チタンの量は２０
〜５０％（重量％）で、これより少ないものは白色の真
珠光沢を呈し、真珠光沢顔料は、粒子の形が燐片状であ
り、これが層状に配列したとき光の多重反射により真珠
光沢を発現するものである。顔料の薄片の厚さを調整す
ることにより、干渉色で着色した虹彩色顔料が得られ
る。
【００１１】上記の虹彩色顔料としては、例えば、二酸
化チタン被膜雲母で、酸化チタン被膜率とその平均粒径
が、次の表１の関係にあるもの、および酸化チタン被膜
雲母中にＣａやＭｇを含有したもの等や、それらの混合
物が挙げられる。これらの虹彩色顔料は、例えば、メル
ク・ジャパン（株）から「Iriodin 201 Rutile FineGol
d」、「Iriodin 211 Rutile Fine Red」、「Iriodin 22
1 Rutile Fine Blue」、「Iriodin 223 Rutile Fine Li
lac」、「Iriodin 231 Fine Green」、「Iriodin 205 R
utile Platinum Gold」、「Iriodin 215 Rutile Red Pe
rl」、「Iriodin 217 Rutile Copper Pearl」、「Iriod
in 219 Rutile Lilac Pearl」、「Iriodin 225 Rutile Blu
e Pearl」、「Iriodin 235 Rutile Green Pearl」、「I
riodin249 Flash interference Gold」、「Iriodin 259
Flash interference Red」、「Iriodin 289 Flash int
erference Blue」、「Iriodin 299 Flash interference
Green」等の商品名で市場から入手して本発明で使用で
きる。
化チタン被膜雲母で、酸化チタン被膜率とその平均粒径
が、次の表１の関係にあるもの、および酸化チタン被膜
雲母中にＣａやＭｇを含有したもの等や、それらの混合
物が挙げられる。これらの虹彩色顔料は、例えば、メル
ク・ジャパン（株）から「Iriodin 201 Rutile FineGol
d」、「Iriodin 211 Rutile Fine Red」、「Iriodin 22
1 Rutile Fine Blue」、「Iriodin 223 Rutile Fine Li
lac」、「Iriodin 231 Fine Green」、「Iriodin 205 R
utile Platinum Gold」、「Iriodin 215 Rutile Red Pe
rl」、「Iriodin 217 Rutile Copper Pearl」、「Iriod
in 219 Rutile Lilac Pearl」、「Iriodin 225 Rutile Blu
e Pearl」、「Iriodin 235 Rutile Green Pearl」、「I
riodin249 Flash interference Gold」、「Iriodin 259
Flash interference Red」、「Iriodin 289 Flash int
erference Blue」、「Iriodin 299 Flash interference
Green」等の商品名で市場から入手して本発明で使用で
きる。
【００１２】
【表１】
【００１３】本発明のインキ組成物を構成する被膜形成
材料は、印刷上のオーバーコート層のバインダーとし
て、また、印刷面の保護層として、また、前記の虹彩色
顔料を均一に分散した、この被膜形成材料からなる透明
保護層を通して、下地の印刷物の色が、虹彩色顔料の反
射色と透過色の二色効果により、多彩な色調を発現する
虹彩色顔料を分散した被膜形成材料である。このため
に、前記の虹彩色顔料と分散性がよく、透明性のよいも
のが好ましい。また、光の干渉効果から、虹彩色顔料の
配向性や被膜の表面の平滑性がよくなる塗工適性や造膜
性よいものが効果的である。
材料は、印刷上のオーバーコート層のバインダーとし
て、また、印刷面の保護層として、また、前記の虹彩色
顔料を均一に分散した、この被膜形成材料からなる透明
保護層を通して、下地の印刷物の色が、虹彩色顔料の反
射色と透過色の二色効果により、多彩な色調を発現する
虹彩色顔料を分散した被膜形成材料である。このため
に、前記の虹彩色顔料と分散性がよく、透明性のよいも
のが好ましい。また、光の干渉効果から、虹彩色顔料の
配向性や被膜の表面の平滑性がよくなる塗工適性や造膜
性よいものが効果的である。
【００１４】このような被膜形成材料としては、例え
ば、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−スチレ
ン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、酢
酸ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル共重合体、テ
レフタル酸とエチレングリコールとの縮合体等のポリエ
ステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等
のセルロース誘導体等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂
等、またはこれらの混合物が挙げられる。
ば、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−スチレ
ン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、酢
酸ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル共重合体、テ
レフタル酸とエチレングリコールとの縮合体等のポリエ
ステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等
のセルロース誘導体等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂
等、またはこれらの混合物が挙げられる。
【００１５】上記の被膜形成材料は、水、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢
酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶剤、イソ
プロピルアルコール、ｎ−プロピルアルコール等のアル
コール系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶剤等の有機溶剤、水と有機溶剤との混合溶剤に溶解
または分散してインキ化する。
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢
酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶剤、イソ
プロピルアルコール、ｎ−プロピルアルコール等のアル
コール系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶剤等の有機溶剤、水と有機溶剤との混合溶剤に溶解
または分散してインキ化する。
【００１６】前記の虹彩色顔料は、上記のインク中の被
膜形成材料１００重量部に対して４〜４０重量部、好ま
しくは、５〜３０重量部の割合で使用する。使用量が４
０重量部を越えると、インキの流動性が低下して平滑な
被膜を形成しない問題があり、４重量部未満であると十
分な虹彩色の効果が得られない問題がある。
膜形成材料１００重量部に対して４〜４０重量部、好ま
しくは、５〜３０重量部の割合で使用する。使用量が４
０重量部を越えると、インキの流動性が低下して平滑な
被膜を形成しない問題があり、４重量部未満であると十
分な虹彩色の効果が得られない問題がある。
【００１７】また、前記の虹彩色顔料の粒径は、３〜１
５０μｍ、好ましくは５〜１２５μｍである。粒径が１
５０μｍを越えると、光沢が大きくなり、光り過ぎて見
にくい問題があり、３μｍを未満であると隠蔽性が大き
くなり、また、光沢が小さく、下地の印刷との色調効果
が悪い問題がある。
５０μｍ、好ましくは５〜１２５μｍである。粒径が１
５０μｍを越えると、光沢が大きくなり、光り過ぎて見
にくい問題があり、３μｍを未満であると隠蔽性が大き
くなり、また、光沢が小さく、下地の印刷との色調効果
が悪い問題がある。
【００１８】本発明のインキ組成物を、グラビア印刷方
式を用いて印刷する場合は、虹彩色顔料の粒径は、４〜
６０μｍで、好ましくは５〜２５μｍである。６０μｍ
を越えると、インキの流動性が低下する問題があり、４
μｍ未満であると十分な虹彩色が得られない問題があ
る。
式を用いて印刷する場合は、虹彩色顔料の粒径は、４〜
６０μｍで、好ましくは５〜２５μｍである。６０μｍ
を越えると、インキの流動性が低下する問題があり、４
μｍ未満であると十分な虹彩色が得られない問題があ
る。
【００１９】本発明の偽造防止用のインキ組成物を用い
た印刷方法は、グラビア印刷方法、オフセット印刷方法
等の公知の印刷方法やロールコーティング等のコーティ
ング方法で行うことができる。印刷方法は、下地の印刷
面に対して、全面または部分的であってもよい。虹彩色
顔料の色は、ゴールド、レッド、ライラック、ブルー、
グリーン等が利用でき、それらのインキを単独、或いは
組み合わせて印刷することにより偽造の困難な多彩な色
調の印刷物が得られる。
た印刷方法は、グラビア印刷方法、オフセット印刷方法
等の公知の印刷方法やロールコーティング等のコーティ
ング方法で行うことができる。印刷方法は、下地の印刷
面に対して、全面または部分的であってもよい。虹彩色
顔料の色は、ゴールド、レッド、ライラック、ブルー、
グリーン等が利用でき、それらのインキを単独、或いは
組み合わせて印刷することにより偽造の困難な多彩な色
調の印刷物が得られる。
【００２０】虹彩色顔料は、反射色と透過色の二色性を
持つため、下地の被印刷体およびインキの色を変えるこ
とにより更に多彩な色調が得られ、一層偽造が困難にな
る。また、見る角度によって色調が変化することから、
印刷後に印刷物をエンボス加工するとさらに多彩な色調
が得られる。
持つため、下地の被印刷体およびインキの色を変えるこ
とにより更に多彩な色調が得られ、一層偽造が困難にな
る。また、見る角度によって色調が変化することから、
印刷後に印刷物をエンボス加工するとさらに多彩な色調
が得られる。
【００２１】本発明の偽造防止用のインキ組成物には、
他に、充填剤、分散剤、消泡剤等の添加剤を本発明の目
的を妨げない範囲で添加してもよく、これらの添加剤と
して界面活性剤、シリコン系分散剤、安定剤、帯電防止
剤、老化防止剤等が挙げられる。本発明の偽造防止用の
インキ組成物は、通常、有機溶剤溶液または水分散液と
して提供される。
他に、充填剤、分散剤、消泡剤等の添加剤を本発明の目
的を妨げない範囲で添加してもよく、これらの添加剤と
して界面活性剤、シリコン系分散剤、安定剤、帯電防止
剤、老化防止剤等が挙げられる。本発明の偽造防止用の
インキ組成物は、通常、有機溶剤溶液または水分散液と
して提供される。
【００２２】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。尚、文中「部」とあるのは重量
基準である。 実施例１ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、本発明の偽
造防止用のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 221Rutile Fine B）（虹彩色顔料） ５．０部
らに具体的に説明する。尚、文中「部」とあるのは重量
基準である。 実施例１ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、本発明の偽
造防止用のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 221Rutile Fine B）（虹彩色顔料） ５．０部
【００２３】実施例２ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、本発明の偽
造防止用のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 231 Rutile Fine Green）（虹彩色顔料） ６．０部
造防止用のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 231 Rutile Fine Green）（虹彩色顔料） ６．０部
【００２４】実施例３ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、本発明の偽
造防止用のインキ組成物を調製した。 硝化綿（旭化成（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２０．０部 酢酸エチル ３０．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 211 Rutile Fine Red）（虹彩色顔料） ８．０部
造防止用のインキ組成物を調製した。 硝化綿（旭化成（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２０．０部 酢酸エチル ３０．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 211 Rutile Fine Red）（虹彩色顔料） ８．０部
【００２５】比較例１ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、偽造防止用
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン(株)製、Iriodin 153 Flash Pearl） （真珠光沢顔料） ５．０部
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 二酸化チタン被膜雲母（メルク・ジャパン(株)製、Iriodin 153 Flash Pearl） （真珠光沢顔料） ５．０部
【００２６】比較例２ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、偽造防止用
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 酸化鉄被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 504 Red）（真珠光沢 顔料） ５．０部
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 酸化鉄被膜雲母（メルク・ジャパン（株）製、Iriodin 504 Red）（真珠光沢 顔料） ５．０部
【００２７】比較例３ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、偽造防止用
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 天然パールエッセンス４ （真珠光沢顔料） ５．０部
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 天然パールエッセンス４ （真珠光沢顔料） ５．０部
【００２８】比較例４ 下記の成分を混合攪拌機でよく混合分散し、偽造防止用
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 塩基性炭酸鉛 （真珠光沢顔料） ５．０部 上記で得られた各々のインキ組成物を、すでに模様が印
刷されたパッケージ用の紙器原反上に、グラビア印刷方
式にて迷彩状の模様を印刷した。印刷物を下記の基準で
判定した。評価結果を表２に示す。
のインキ組成物を調製した。 アクリル酸樹脂（三菱レーヨン（株）製） ２０．０部 メチルエチルケトン ２５．０部 酢酸エチル ２５．０部 イソプロピルアルコール ３０．０部 塩基性炭酸鉛 （真珠光沢顔料） ５．０部 上記で得られた各々のインキ組成物を、すでに模様が印
刷されたパッケージ用の紙器原反上に、グラビア印刷方
式にて迷彩状の模様を印刷した。印刷物を下記の基準で
判定した。評価結果を表２に示す。
【００２９】（色の色調変化）目視にて、前記の印刷物
を下記の基準で判定した。 評価点 ◎：下地の印刷物の色と表面の虹彩色の反射色と、透過
色により多彩な色調が顕著に認められる。 △：下地の印刷物の色と表面の虹彩色による色変化が少
ない。 ×：下地の印刷物の色と表面の虹彩色による色調の変化
認められない。 （光沢性）目視にて、前記の刷物の光沢を下記の基準で
判定した。 評価点 ◎：虹彩色の光沢が認められる。 △：虹彩色の光沢ほとんど認められない。 ×：虹彩色の光沢が認められない。
を下記の基準で判定した。 評価点 ◎：下地の印刷物の色と表面の虹彩色の反射色と、透過
色により多彩な色調が顕著に認められる。 △：下地の印刷物の色と表面の虹彩色による色変化が少
ない。 ×：下地の印刷物の色と表面の虹彩色による色調の変化
認められない。 （光沢性）目視にて、前記の刷物の光沢を下記の基準で
判定した。 評価点 ◎：虹彩色の光沢が認められる。 △：虹彩色の光沢ほとんど認められない。 ×：虹彩色の光沢が認められない。
【００３０】
【表２】
【００３１】
【発明の効果】本発明のインキ組成物は、色料として、
平均粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２００〜
４００ｎｍである虹彩色顔料を使用することにより、印
刷物との組み合わせで、虹彩色顔料の反射色と透過色の
二色効果により、目視で判別が可能であり、かつ偽造が
困難な多彩な色調の印刷物が安価に提供できる偽造防止
用のインキ組成物である。また、従来の偽造印刷物に比
べて、特別な検知装置の必要もなく、印刷工程で連続し
て処理できるので生産性がよく、経済的有益性を追求可
能とするものである。
平均粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２００〜
４００ｎｍである虹彩色顔料を使用することにより、印
刷物との組み合わせで、虹彩色顔料の反射色と透過色の
二色効果により、目視で判別が可能であり、かつ偽造が
困難な多彩な色調の印刷物が安価に提供できる偽造防止
用のインキ組成物である。また、従来の偽造印刷物に比
べて、特別な検知装置の必要もなく、印刷工程で連続し
て処理できるので生産性がよく、経済的有益性を追求可
能とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H113 AA03 BA03 BA05 BB02 BB22 BC09 CA39 DA07 DA24 DA25 DA26 DA53 EA07 EA08 EA10 FA10 4J039 AB02 AD01 AD03 AD05 AD07 AD08 AD10 AD11 AE04 AE05 AE06 BA13 BA22 BA29 BA32 BA35 BC03 BC07 BC16 BC20 BE01 CA06 CA07 EA15 EA16 EA20 EA21 EA33 GA02 GA03 GA13
Claims (1)
- 【請求項１】 被膜形成材料１００重量部に対して平均
粒径が３〜１５０μｍおよび光学的膜厚が２００ｎｍ〜
４００ｎｍである虹彩色顔料を４〜４０重量部含有して
いることを特徴とする偽造防止用インキ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22121099A JP2001049162A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22121099A JP2001049162A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | インキ組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001049162A true JP2001049162A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16763200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22121099A Pending JP2001049162A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | インキ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001049162A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103865325A (zh) * | 2014-03-28 | 2014-06-18 | 无锡市羊尖华强塑料彩印有限公司 | 一种制备青金色油墨的方法 |
-
1999
- 1999-08-04 JP JP22121099A patent/JP2001049162A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103865325A (zh) * | 2014-03-28 | 2014-06-18 | 无锡市羊尖华强塑料彩印有限公司 | 一种制备青金色油墨的方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060726 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070809 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070814 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080205 |