JP2001048713A - トラロメスリン水溶液の安定化方法 - Google Patents

トラロメスリン水溶液の安定化方法

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JP2001048713A
JP2001048713A JP11219017A JP21901799A JP2001048713A JP 2001048713 A JP2001048713 A JP 2001048713A JP 11219017 A JP11219017 A JP 11219017A JP 21901799 A JP21901799 A JP 21901799A JP 2001048713 A JP2001048713 A JP 2001048713A
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JP
Japan
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sodium
aqueous solution
tralomethrin
poe
stabilizing
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JP11219017A
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English (en)
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Tatsue Ito
達栄 伊藤
Masanaga Yamaguchi
正永 山口
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラロメスリン水溶液の貯蔵時における安定
化方法を提供する。 【解決手段】 トラロメスリン水溶液にアルキルスルホ
カルボン酸塩を配合する、トラロメスリン水溶液の安定
化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラロメスリン水
溶液の貯蔵時における安定化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トラロメスリンは水に難溶性の農薬活性
成分であり、水に分散懸濁乳化又はゾル化させたフロア
ブル剤等の含水製剤とすると、貯蔵時の懸濁安定性が十
分に得られないという問題点があった。そこでフロアブ
ル剤において、ソジウムモンモリナイトとトリメチルベ
ンゼンを配合することで、製剤として貯蔵時の安定性を
満足することが知られている。しかしトラロメスリンを
水溶液とした場合については、安定性を満足する有効な
手段は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な現状を鑑みて、トラロメスリンを水溶液とした場合、
貯蔵時における安定性を満足しうる手段を提供すること
を目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を満足するため鋭意検討した結果、以下の手段によって
課題を解決することを見い出した。 (1)トラロメスリン水溶液にアルキルスルホカルボン
酸塩を配合することを特徴とするトラロメスリン水溶液
の安定化方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の安定化方法で用いるアル
キルスルホカルボン酸塩は、アニオン界面活性剤の1種
であって、カルボン酸と種々のアルコールとのエステル
がスルホン化された構造を有するものであり、具体的に
は、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウ
ム、ジ−オクチルスルホコハク酸ナトリウム、 オレイ
ン酸アミドスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レン(POE)スルホコハク酸ラウリルナトリウム、ス
ルホコハク酸ラウリルナトリウム、スルホコハク酸PO
Eラウロイルエタノールアミドナトリウム、アルキルス
ルホ酢酸塩等が例示できるが、コハク酸塩が好ましい。
これらは水溶液全量に対して、通常0.005〜20重
量%、好ましくは0.01〜10重量%配合すればよ
い。これらの中で、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハ
ク酸ナトリウムが好ましいものとして挙げられる。
【0006】トラロメスリン水溶液は、上記のとおりア
ルキルスルホカルボン酸塩を配合することで、調製時に
優れた可溶化系水溶液とすることができ、白濁を防ぎ、
透明又はほとんど透明の水溶液とすることができる。
【0007】また実施例において詳述するとおり、40
〜50℃の高温条件下で貯蔵してもその可溶化系が崩れ
ることなく、長期にわたりトラロメスリン水溶液を安定
に維持することができる。
【0008】本発明のトラロメスリン水溶液では、通常
トラロメスリンの濃度を0.01〜10重量%とするこ
とができる。
【0009】ここでトラロメスリンとは、「The Pestic
ide Manual 10TH EDITION p.997」に記載された化合物、
さらにこの異性体、誘導体及び類縁体からなる化合物を
意味する。
【0010】本発明の安定化方法においては、非イオン
界面活性剤及び脂肪酸エステルからなる群より選ばれた
1種又は2種以上を併用することがよい。
【0011】非イオン界面活性剤としては、POEソル
ビタンラウリン酸エステル、POEポリオキシプロピレ
ン(POP)オレイン酸エステル、POEアルキルフェ
ニルエーテル、POEヒマシ油オレイン酸エステル、P
OE・POPセチルエーテル、POEラウリルエーテ
ル、POEノニルフェニルエーテル、POEヒマシ油、
POEオレイン酸エステル等が例示できる。
【0012】脂肪酸エステルとしては、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイ
ン酸オレイル、リシノレイン酸オクチルドデシル、パル
ミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、イソ
ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ラウリ
ン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル等が例示でき
る。これらはトラロメスリン水溶液に、通常0.04〜
15重量%、好ましくは0.1〜6重量%となるように
用いればよい。
【0013】この他にも本発明の効果を奏する限り、殺
虫剤、忌避剤、殺菌剤、防黴剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、界面活性剤、有機溶媒、色素、香料、消泡剤等を
適宜配合してもよい。
【0014】殺虫剤としては、例えば、ペルメトリン、
アレスリン、フラメトリン、トランスフルスリン、エト
フェンプロックス等のピレスロイド系化合物、プロポク
スル、カルバリル等のカーバメイト系化合物、フェニト
ロチオン等の有機リン系化合物、アネトール、リナロー
ル、桂皮アルコール等の精油成分、メトプレン、ハイド
ロプレン等の昆虫成長制御化合物等が挙げられる。
【0015】忌避剤としては、例えば、ジエチルトルア
ミド、フタル酸ジブチル、精油成分等が挙げられる。
【0016】殺菌剤、防黴剤としては、例えば、チアベ
ンダゾール、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノー
ル、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等が
挙げられる。
【0017】この他に、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジン)セバケート、パラオキシ安息
香酸エチル、オキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、
二酸化チタン、亜鉛華等の紫外線遮断剤、シリコーンオ
イル等の消泡剤、ベルガモット油、ユーカリ油、ピネ
ン、カルボン、アネトール、メントール等の香料、ラウ
ロイルグルタミン酸ジオクチル、ステアロイルグルタミ
ン酸ジオクチルドデシル等のアミノ酸界面活性剤等が挙
げられる。
【0018】本発明の方法により得られるトラロメスリ
ン水溶液は、液剤、エアゾール剤、スプレー剤等とする
ことができ、花壇、畑、ビニールハウス、倉庫、部屋、
窓ガラス、網戸、サッシ等に適用することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例において本発明を具体的に説明
するが、これらの実施例に限定されるものではない。
【0020】(1)安定性試験 基本処方に、表1記載のアニオン界面活性剤0.1重量
%を添加して調製し試験サンプルとした。この際に各サ
ンプルの状況を目視にて確認した。さらに各サンプルを
ガラス瓶に収納し、50℃の暗黒下で1ケ月貯蔵し、サ
ンプルの状況を目視にて確認した。そしてその状況を、
ほとんど透明「○」、白濁「×」で表1に示した。
【0021】試験の結果、アルキルスルホカルボン酸塩
を添加したサンプルは、調製直後はほとんど透明であ
り、1ケ月貯蔵してもその状態に変化はなかった。その
他の界面活性剤を添加したサンプルは、調製直後に白濁
があり、1ケ月貯蔵してもその状況は変わらなかった。
また5℃、25℃、40℃の暗黒下で同様の試験を実施
したところ、結果は50℃の暗黒下と同じであった。
【0022】(基本処方)成分 重量% トラロメスリン 0.2 ジエチルトルアミド 0.2 表1のアニオン界面活性剤 0.1 非イオン界面活性剤* 0.8 防黴剤(EGモノフェニルエーテル) 0.3 酸化防止剤(BHT) 微量水 適量 合計 100.0* POEソルビタンモノラウレート(0.1)、POE・P
OPオレイン酸エステル(0.1)、及びPOEヒマシ油オ
レイン酸エステル(0.6)
【0023】
【表1】 表1 安定性試験 アニオン界面活性剤 調製直後 1ケ月後 アルキルスルホカルボン酸塩(1) ○ ○ POEアルキルエーテルリン酸塩(2) × × POEアルキルエーテル酢酸塩(3) × × アルキルベンゼンスルホン酸塩(4) × × 無添加 × × 表中 (1):ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム (2):POE(4)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム (3):POE(6)アルキルエーテル酢酸ナトリウム (4):ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム
【0024】
【発明の効果】本発明の安定化方法により、トラロメス
リンを水溶液とした場合、高温下での貯蔵においても安
定性を満足することができる。また調製時に優れた可溶
化系とすることができるので、白濁を防ぎ、透明又はほ
とんど透明のトラロメスリン水溶液を提供することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラロメスリン水溶液にアルキルスルホ
    カルボン酸塩を配合することを特徴とするトラロメスリ
    ン水溶液の安定化方法。
JP11219017A 1999-08-02 1999-08-02 トラロメスリン水溶液の安定化方法 Pending JP2001048713A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102920617A (zh) * 2012-11-15 2013-02-13 四川大学 一种水剂型避蚊胺组合物及其制备
US10051857B2 (en) 2011-01-24 2018-08-21 Syngenta Limited Formulation component

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