JP2001048021A - 移動体走行制御装置 - Google Patents

移動体走行制御装置

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JP2001048021A
JP2001048021A JP11220027A JP22002799A JP2001048021A JP 2001048021 A JP2001048021 A JP 2001048021A JP 11220027 A JP11220027 A JP 11220027A JP 22002799 A JP22002799 A JP 22002799A JP 2001048021 A JP2001048021 A JP 2001048021A
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train
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JP11220027A
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Masayoshi Sakai
坂井  正善
Toshihito Shirai
白井  稔人
Koichi Yomogihara
弘一 蓬原
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地点制御方式において、地上からの情報伝達が
正常に行われないことによる危険を未然に防止すること
を目的とする。 【解決手段】各制御ポイント21,22,・・,2n
ら、走行制御情報に加えて次の制御ポイントまでの距離
情報を送信する。列車10では、距離情報を距離情報記
憶部14に記憶し、走行距離演算部17で演算した実測
値と記憶値を判定部18で比較し、実測値が記憶値を超
えれば、情報伝達機能の異常と判断し、判定部18の出
力停止で制御情報記憶部13に記憶している走行制御情
報をキャンセルし、制動部19を動作させて列車10を
停止或いは徐行運転とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行路に設けた各
制御ポイントで走行制御情報を移動体側に伝送する地点
制御方式の移動体走行制御装置に関し、特に、制御ポイ
ントにおける移動体−地上間の情報伝送が正常に行われ
ているか否かを監視し、行われていない時に移動体の安
全を確保するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車や列車等の移動体の走行制御方式とし
て、地上側から移動体に走行制御情報を与えて移動体の
走行を制御する地上型制御方式がある。地上型制御方式
には、走行路全てに渡って連続的に移動体に制御情報を
与える連続制御方式(例えば鉄道交通システムにおける
ATC(自動列車制御)等がある)と、走行路の所定の
地点で間欠的に移動体に制御情報を与える地点制御方式
(例えば鉄道や道路交通システムにおける信号灯による
走行管理等がある)の2通りがあるが、設備の設置や変
更が容易であることから、地点制御方式が一般に多く採
用されている。
【0003】かかる地点制御方式の従来例としては、例
えば、駅の手前に3箇所程度の制御ポイントを設定して
それぞれに地上子を設置し、各制御ポイントを列車が通
過する毎に地上子から次の停止点(例えば次の停車駅)
までの距離情報等を列車側に送信し、列車側で速度パタ
ーンを作成して列車を安全に停車させるようなものがあ
る。
【0004】また、特開平10−167070号公報に
開示されたものがある。即ち、列車の各閉塞区間にそれ
ぞれ制御ポイントを設定して地上子を設置する。列車が
制御ポイントを通過する毎に、列車側から地上子側へ自
列車の通過速度、通過時刻等の列車情報を送信して地上
子側で記憶すると共に、地上子側から列車側へ既に記憶
されている先行列車の列車情報を送信する。列車側は受
信した先行列車情報に基づいて先行列車位置を推測し、
推測結果に基づいて速度パターンを作成して列車速度を
適切に制御する。これにより、先行列車位置に応じた適
切な速度制御により列車の運転密度、効率等を向上させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、地点制御方
式では、制御ポイントを通過する毎に地上側から与えら
れた走行制御情報は、次の制御ポイントまで有効であ
り、次の制御ポイントで新たな走行制御情報を受信す
る。このように、各制御ポイントを通過する毎に走行制
御情報を更新し、更新された新たな走行制御情報に基づ
いて走行制御が行われる。このため、例えば、いずれか
の制御ポイントで走行制御情報が移動体側へ伝達されな
いような故障が生じると、走行制御情報が更新されず以
前の制御ポイント通過時に受信した走行制御情報に基づ
いて走行制御が行われてしまうという問題がある。前述
の特開平10−167070号公報ではこのような問題
に関する配慮がなされておらず、制御ポイントで走行制
御情報が更新されなかった場合、旧い情報で先行列車の
位置を推測することになってしまう。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、制御ポイントで地上側からの走行制御情報が受信で
きたか否かを監視可能とし、受信できない時に移動体の
安全を確保できる移動体走行制御装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明では、走行路に設けた制御ポイントから、移動体の通
過毎に移動体側へ走行制御情報を送信して移動体の走行
を制御する移動体走行制御装置において、前記制御ポイ
ントから前記走行制御情報と共に次の制御ポイントまで
の距離情報を移動体へ送信する一方、前記移動体側に、
前記制御ポイントからの送信情報を記憶する情報記憶手
段と、移動体の走行距離を計測する距離計測手段と、前
記距離計測手段の計測値に基づいて前記情報記憶手段に
記憶された前記距離情報の示す距離を走行するまでに新
たな距離情報を受信したか否かを監視し、受信しない時
に前記情報記憶手段に記憶された前記走行制御情報をキ
ャンセルする監視手段とを設ける構成とした。
【0008】かかる構成では、移動体が制御ポイントを
通過する時、制御ポイントから、走行制御情報と次の制
御ポイントまでの距離情報が移動体側へ与えられる。移
動体側は、受信した走行制御情報と距離情報を情報記憶
手段に記憶する。その後、監視手段が、移動体側に設け
た距離計測手段の計測値に基づいて、記憶された距離情
報の記憶値が示す距離を走行するまでに新たな距離情報
を受信したか否かを監視し、受信しない時には、移動体
−地上間の情報伝達が正常に行われていないと判断し記
憶されている走行制御情報をキャンセルする。走行制御
情報のキャンセルにより移動体の走行を停止すること
で、移動体の安全を確保できるようになる。
【0009】請求項2の発明では、前記制御ポイント間
の予め設定された位置に、中継ポイントを設け、該中継
ポイント通過時に当該中継ポイントとの交信情報に基づ
いて前記監視手段の距離監視動作の正常/異常を監視可
能とした。
【0010】かかる構成では、制御ポイント間で監視手
段の動作が正常か否かを移動体側で容易に検査できるよ
うなる。請求項3のように、前記中継ポイントとの交信
状態を移動体側で記憶保持し、該記憶保持した交信状態
情報を、次の制御ポイント通過時に移動体側から地上側
へ送信する構成とすれば、移動体から送信された情報に
より、地上側で中継ポイントの正常/異常も検査できる
ようになる。
【0011】請求項4の発明では、移動体に、地上側か
らの情報を受信する受信手段が正常か否かを検査する検
査手段を設けた。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を鉄道交通システム
の列車走行制御に適用した場合の実施形態を図面に基づ
いて説明する。
【0013】図1に、本発明の第1実施形態を示す。図
1において、本実施形態の移動体走行制御装置は、地上
側の移動体走行路であるレール1に沿って、後述の図3
に示すような構成に地上子2を備えた複数の制御ポイン
ト21,22,・・,2nを設ける。一方、移動体である
列車10側の車載装置は、図2に示すような構成であ
る。
【0014】車載装置は、各制御ポイント21,22,・
・,2nを通過する毎に各地上子2から送信される走行
制御情報及び次の制御ポイントまでの距離情報等を受信
する受信手段である受信器11と、情報処理部12を介
して走行制御情報及び距離情報をそれぞれ記憶する情報
記憶手段である制御情報記憶部13及び距離情報記憶部
14と、走行制御情報記憶部13に記憶された制御情報
に基づいて列車の走行を制御する制御部15と、走行距
離を計測する例えばタコジェネレータ16からの信号に
より距離情報受信時からの走行距離を演算する距離演算
部17と、距離演算部17の演算値と距離情報記憶部1
4の記憶値とを比較し、演算値が記憶値を越えるまでは
制御情報記憶部13の記憶を保持するための保持信号を
発生し、越えた時には前記保持信号を停止する監視手段
である判定部18と、判定部18の保持信号停止に伴う
制御部15からの出力によって列車を制動制御する制動
部19とを備える。ここで、前記タコジェネレータ16
及び距離演算部17で距離計測手段を構成する。
【0015】各制御ポイント21,22,・・,2nに備
えられる各地上子2は、図3のように構成される。図3
において、各地上子2は、レール1の状況や先行列車と
の距離等で変化する走行制御情報を図示しない指令所等
から受けて走行制御信号を発生する制御信号発生部2A
と、予め設定された固定情報である次の制御ポイントま
での距離信号を発生する距離信号発生部2Bと、両発生
部2A,2Bの信号送信動作を切換える信号送信切換部
2Cと、各発生部2A,2Bからの送信信号を送信する
送信器2Dとを備える。
【0016】次に動作を説明する。列車10が、レール
1上を図1中の右方向に向かって進行しているものとす
る。各制御ポイント21,22,・・,2nの地上子2
は、信号送信切換部2Cにより制御信号発生部2Aと距
離信号発生部2Bを切換動作し、逐次走行制御信号と距
離信号を送信器2Dから送信している。列車10が、例
えば制御ポイント21を通過する時、地上子2から送信
される走行制御信号と次の制御ポイント22までの距離
信号を受信器12で受信する。受信された情報は、情報
処理部12を介して、走行制御情報は制御情報記憶部1
3に格納され、距離情報は距離情報記憶部14に格納さ
れる。その後は、次の制御ポイント22の地上子2から
新たな走行制御情報を受信するまでは制御ポイント21
で受信し格納された走行制御情報に基づいて制御部15
により列車10の走行が制御される。
【0017】一方、距離情報記憶部14に距離情報が格
納されると、これに同期して走行距離演算部17の演算
値が初期化され、制御ポイント21の位置からの距離演
算を行う。判定部18は、距離演算部17からの演算値
と距離情報記憶部14の記憶値とを比較し、演算値が記
憶値を超えたか否かを判定する。そして、演算値が記憶
値を超えるまでは保持信号を制御情報記憶部13に出力
し、格納した走行制御情報は保持される。演算値が記憶
値を超えれば、次の制御ポイント22において情報が受
信されなかったと判定し、保持信号を停止する。
【0018】更に具体的に説明すると、例えば、制御ポ
イント21−22間の距離が1Kmとした時に、列車10
側に与える距離情報を1.1Kmとする。この場合、次
の制御ポイント22で正常に距離情報が受信されれば、
1Km走行した時点で新たな距離情報が受信されること
になる。新たな距離情報が受信されれば、走行距離演算
部17の値が初期化されるので、走行距離演算部17の
演算値が1.1Kmを超えることはなく、判定部18か
らの保持信号は継続して発生し続ける。一方、次の制御
ポイント22で距離情報が受信されなければ、走行距離
演算部17の値は初期化されることなくそのまま演算が
継続されるので、演算値が1.1Kmを越えた時に、判
定部18の保持信号が停止し、制御情報記憶部13の記
憶はキャンセルされ、このキャンセル動作に伴って制御
部15からの指令により制動部19が動作し、列車10
を停止或いは徐行させるように制御する。
【0019】かかる構成によれば、各制御ポイント
1,22,・・,2nを通過する毎に、最新の走行制御
情報が受信されたか否かを監視でき、受信されない時に
は列車10を停止或いは徐行させるので、列車10の安
全を確保できる。
【0020】尚、上記実施形態では、地上から与える距
離情報を制御ポイント間の距離より長く設定したが、逆
に短くしてもよい。例えば、制御ポイント間の距離が1
Kmとした時に地上から与える距離情報を0.99Km
とする。この場合、次の制御ポイントに到達するまでに
必ず保持信号が停止して走行制御情報がキャンセルされ
るが、制御ポイント通過時に地上側からの情報が正常に
受信されれば、保持信号が直ちに発生する。この時、制
御情報がキャンセルされてから新たな制御情報による走
行制御が再開されるまでの時間は極めて短時間であり、
制動装置の応答性を考慮すれば、制御情報が正常に受信
されれば列車の走行にはほとんど影響は無く通常と変わ
らない列車運転ができる。そして、このように距離情報
を設定した場合には、キャンセル機能が正常に動作する
か否かを逐次確認しながら列車の走行を制御することが
可能である。
【0021】図4に、本発明の第2実施形態を示し説明
する。図4の実施形態は、受信器11の不具合を検査す
る機能を付加した構成である。尚、図4の実施形態では
第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省
略する。
【0022】図4において、第2実施形態では、第1実
施形態の構成に加えて、受信器の検査手段として、判定
部18からの受信器検査用信号を送信するための送信器
21と、検査時に判定部18からの制御信号の入力で受
信器11から情報処理部12への信号伝達を遮断するゲ
ート回路22と、受信器11からの受信信号と判定部1
8から直接入力される前記検査用信号とが一致している
か否かを監視して受信器11が正常か否かを確認する受
信器確認部23と、受信器確認部23の出力と判定部1
8の出力とを論理積演算するAND回路24とを備え、
AND回路24の出力を保持信号として制御情報記憶部
13に出力する構成である。前記受信器検査用信号とし
ては、例えば判定部18で演算される現在位置から次の
制御ポイントまでの残りの距離(以下、有効区間距離と
する)信号を用いる。尚、走行距離演算部17の演算信
号等を受信器検査用信号として利用してもよい。
【0023】かかる第2実施形態では、例えば各制御ポ
イント間の走行中に、所定の周期で判定部18からその
時点から次の制御ポイントまでの距離を示す前記有効区
間距離信号を発生させる。この有効区間距離信号発生時
には、判定部18から制御信号pを発生してゲート回路
22を動作させ受信器11から情報処理部12への信号
伝達を遮断する。この状態において、送信器21から送
信された前記有効区間距離信号は受信器11で受信さ
れ、情報処理部12には入力せず受信器確認部23に入
力する。受信器確認部23では、判定部18からの信号
と受信器11からの信号が一致していれば受信器11は
正常と判断してAND回路24に出力を発生する。判定
部18からは前述したように走行距離演算部17の演算
値が距離情報記憶部14の記憶値を超えるまでは保持信
号が出力されている。従って、受信器確認部23から出
力が発生していれば、AND回路24の出力を判定部1
8の保持信号に基づいて真の保持信号として制御情報記
憶部13に出力し、走行制御情報は保持される。一方、
判定部18からの信号と受信器11からの信号が一致し
ない時は、受信器11の故障と判断して受信器確認部2
3の出力が停止する。これにより、AND回路24の出
力も停止し、制御情報記憶部13内の記憶情報はキャン
セルされ、制動部19により列車10を制動制御する。
【0024】かかる第2実施形態の構成によれば、列車
10側で走行中に容易に受信器11の検査を行え、走行
制御装置の信頼性がより一層向上する。次に、前記有効
区間距離を演算する判定部18が正常か否かを検査可能
な構成の本発明の第3実施形態を示す。尚、第1及び第
2実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略
する。
【0025】本実施形態では、図5のような構成を有す
る地上子3を備えた複数の中継ポイント31,32,・
・,3mを、図1に破線で示すように各制御ポイント
1,22,・・,2n間に設け、各中継ポイント31,3
2,・・,3mで判定部18の有効区間距離演算結果を検
査する構成である。
【0026】各地上子3は、図5に示すように、列車1
0から送信される電力波を受信する受信コイル3Aと、
受信された電力波により地上子3の動作電源を発生する
電源回路3Bと、自身の位置から次の制御ポイントまで
の距離データを記憶する距離データ記憶部3Cと、受信
器3Dで受信された列車10側の有効区間距離演算結果
とデータ記憶部3Cの記憶データとを照合して例えば一
致時にOKを示す信号を出力し不一致時にNGを示す信
号を出力する照合判定部3Eと、例えば前方線路状況の
情報(カーブ有り、踏切有り、工事区間有り等)を記憶
させた線路情報記憶部3Fと、線路情報と照合判定結果
の列車10側への送信を切換える切換回路3Gと、列車
10側に情報を送信する送信器3Hとを備えて構成され
る。
【0027】一方、列車10側には、図4の構成におい
て、図示しないが、例えば受信器確認部23内に或いは
別途、受信器11を介して受信したNGを示す信号数を
カウントするカウンタと、NG及びOKを示す信号の受
信時の判定部18の有効区間距離演算結果を記憶する記
憶部を設ける。尚、電力波送信用の送信コイルを備えて
いることは言うまでもない。
【0028】以下に、本実施形態の動作を説明する。列
車10が中継ポイント31を通過する時、列車10側か
ら送信される電力波が受信コイル3Aで受信されると、
電源回路3Bから地上子3の各部に電源が供給されて地
上子3が動作する。地上子3では、列車10側から送信
される現在位置から次の制御ポイント22までの距離
(有効区間距離)演算結果が受信器3Dで受信され、距
離データ記憶部3Cに記憶している距離データと照合判
定部3Eで照合される。両者が一致する時は、照合判定
部3EはOKを示す信号を送信器3Hを介して列車10
側に送信する。一致しない時はNGを示す信号を送信す
る。また、地上子3は、例えば、列車10側に伝達する
前方線路状況の情報(カーブ有り、踏切有り、工事区間
有り等)があれば、切替回路3Gの制御により送信情報
の切換を行い線路情報記憶部3Fの記憶情報も送信す
る。かかる動作は、各中継ポイント31,32,・・,3
mを通過する毎に行われる。
【0029】このような中継ポイント31,32,・・,
mを設けることによって、列車10側での有効区間距
離演算機能が正常か否かの検査を、列車10側で行うこ
とが容易となる。
【0030】即ち、列車10側でNGを示す信号が受信
される場合、列車10側の有効区間距離演算結果の誤り
か、或いは、中継ポイント側の誤りを意味する。次の中
継ポイントでOKを示す信号が受信される場合、前の中
継ポイント側の誤りであると判断できる。2度連続して
NGを示す信号が受信される場合、列車10側の演算結
果の誤りであると判断できる。従って、例えば、NGを
示す信号の受信回数をカウンタでカウントし、2度NG
を示す信号をカウントした場合、AND回路24の出
力、即ち、保持信号を停止するような構成とすればよ
い。
【0031】また、NG或いはOKを示す信号を受信時
の判定部18での有効区間距離演算結果を、データとし
て記憶部に記憶する。そして、次の制御ポイント22
このデータを地上子2側に送信することで、地上側は中
継ポイント31,32,・・,3mの動作正常か否かの確
認ができる。
【0032】即ち、各制御ポイント21,22,・・,2
n側に、その間の各中継ポイントに記憶されるデータ
(距離データ)を記憶させておき、列車10から送信さ
れるデータと比較すればよい。各中継ポイントが全て正
常な場合は、列車10から地上子2側に送信されるデー
タは、制御ポイントに記憶されたデータと一致する。い
ずれかの中継ポイントに不具合が生じ列車10側に信号
が送信されていない場合、その中継ポイントの距離デー
タに対応する演算結果は列車10側では記憶されていな
い。従って、送信不可能となった中継ポイントを地上側
で検査できる。また、送信可能であるが他の部分、例え
ば、記憶している距離データ等に誤りを生じてNGを示
す信号を送信した中継ポイントについても同様に地上側
で検査可能である。例えば、判定部18の演算結果と記
憶データとが一致しているにも拘わらず、その中継ポイ
ントでNGを示す信号が受信されていれば、中継ポイン
ト側の距離データ値等の誤りが有ると判断できる。
【0033】尚、本実施形態では、中継ポイント側で列
車側の有効区間距離演算結果を検査する構成としたが、
距離データとの照合処理を列車10側で行う構成として
もよい。この場合には、各中継ポイント31,32,・
・,3mから距離データを列車10側に送信し、列車1
0側に照合判定部を搭載して照合処理をする構成とな
る。
【0034】尚、上記各実施形態では、鉄道交通システ
ムの列車走行制御に適用した例を示したが、これに限ら
ず移動体を列車ではなく自動車として道路交通システム
の自動車走行制御にも同様に適用できることは言うまで
もない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、地点制御方式の移動体走行制御装置で、各制御
ポイントでの情報伝達が正常に実行されたか否かを各制
御ポイント通過時に監視でき、情報伝達が行われない場
合に、それまでの走行制御情報をキャンセルするので、
移動体の走行の安全性を確保できると共に、システムの
信頼性を向上できる。
【0036】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、情報伝達監視機能の検査を容易にでき
るので、システムの信頼性をより一層高めることができ
る。請求項3の発明によれば、中継ポイントの機能の正
常/異常の検査が可能となる。
【0037】請求項4の発明によれば、移動体の受信機
能の正常/異常を検査できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体図
【図2】同上実施形態の車載装置の構成図
【図3】同上実施形態の制御ポイントの地上子の構成図
【図4】本発明の第2実施形態の車載装置の構成図
【図5】本発明の第3実施形態の中継ポイントの地上子
の構成図
【符号の説明】
1 レール 2,3 地上子 21,22,・・,2n 制御ポイント 31,32,・・,3m 中継ポイント 10 列車 11 受信器 13 制御情報記憶部 14 距離情報記憶部 15 制御部 16 タコジェネレータ 17 走行距離演算部 18 判定部 21 送信器 22 ゲート回路 23 受信器確認部 24 AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓬原 弘一 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 Fターム(参考) 5H161 AA01 BB02 CC03 CC05 CC13 DD11 EE04 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行路に設けた制御ポイントから、移動体
    の通過毎に移動体側へ走行制御情報を送信して移動体の
    走行を制御する移動体走行制御装置において、 前記制御ポイントから前記走行制御情報と共に次の制御
    ポイントまでの距離情報を移動体へ送信する一方、 前記移動体側に、 前記制御ポイントからの送信情報を記憶する情報記憶手
    段と、 移動体の走行距離を計測する距離計測手段と、 前記距離計測手段の計測値に基づいて前記情報記憶手段
    に記憶された前記距離情報の示す距離を走行するまでに
    新たな距離情報を受信したか否かを監視し、受信しない
    時に前記情報記憶手段に記憶された前記走行制御情報を
    キャンセルする監視手段と、を設ける構成としたことを
    特徴とする移動体走行制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御ポイント間の予め設定された位置
    に、中継ポイントを設け、該中継ポイント通過時に当該
    中継ポイントとの交信情報に基づいて前記監視手段の距
    離監視動作の正常/異常を監視可能とした請求項1に記
    載の移動体走行制御装置。
  3. 【請求項3】前記中継ポイントとの交信情報を移動体側
    で記憶保持し、該記憶保持した交信情報を、次の制御ポ
    イント通過時に移動体側から地上側へ送信する請求項2
    に記載の移動体走行制御装置。
  4. 【請求項4】移動体に、地上側からの情報を受信する受
    信手段が正常か否かを検査する検査手段を設けた請求項
    1〜3のいずれか1つに記載の移動体走行制御装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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