JP2001047592A - 印刷機の版板描画方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 描画クロックの位相を可変することにより構
成が簡単な印刷機の版板描画方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 版胴１に取り付けられた版板１４を前記
版胴の軸心中心に回転させるとともに、前記版板の一回
転周期を加工ドット位置に対応する描画クロック数に同
期させ、前記軸心延設方向に書込ヘッド４を移動して前
記版板表面に描画して記録媒体に印刷する印刷機の版板
描画方法において、前記版胴１に版板１４を取り付けた
状態で、実際の加工前に、前記版板１４に前記書込ヘッ
ド４を駆動して行ったテストドットを記録媒体に印刷し
て、そのドット間隔から天地方向補正データを求め、該
天地方向補正データを予め用意し、該補正データに基づ
いて補正部分の前記描画クロックの位相を補正して前記
版板１４表面に描画する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、版胴に取り付けら
れた版板を前記版胴の軸心中心に回転させるとともに、
前記軸心延設方向に書込ヘッドを移動して前記版板表面
に描画して記録媒体に印刷する印刷機の版板描画方法及
び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、例えば、図２に示すように、
版胴１の外周に取り付けられた版板１４、該版板１４と
当接して回転するブランケット胴２、該ブランケット胴
２と圧接して回転する圧胴３とを備え、版板１４に形成
された絵柄をブランケット胴２に転写し、該ブランケッ
ト胴２と圧胴３との間に挿入される記録紙１１にブラン
ケット胴２の外周に転写されている絵柄を印刷する印刷
機はよく知られている。

【０００３】この印刷機は、版板上の絵柄を等倍で記録
紙１１に印刷するものであり、版板上の絵柄が精度良く
加工されなければならない。ところが、軸心中心に回転
する版胴の回転速度の変動や版板が版胴に密着せず浮く
ことによる版胴の偏芯等により、単位描画クロック間に
版板面が回動する距離に差が生じる。また、ブランケッ
ト胴、圧胴、版胴間の回転位相差や、ブランケット胴、
圧胴の偏芯等によっても版板面上のドットの記録紙への
印刷位置がずれる。よって、これらの現象からドットの
位置が天地方向にずれ、縦方向寸法（例えば、横書きの
文字を印刷した場合、行方向）が不均一となり、多色印
刷を行うと各原色に対応する複数の版胴が記録紙の移動
方向に配置されることとなるために、さらに多色毎の天
地方向寸法の不均一さが色間見当のずれとして現れる。

【０００４】この天地方向ずれを補正するには、従来か
ら絵柄ヘッド内にドット加工手段、すなわちレーザ光源
を複数天地方向に備え、そのどれかのレーザ光源発光タ
イミングを調整して補正したり、１個のレーザ光源を用
いる絵柄ヘッドにおいては、該１個のレーザ光源の発光
タイミングを調整して補正するが、それらのタイミング
調整には、版胴の回転をエンコーダ等の回転検出手段に
より取得して、その回転位相に合わせて描画タイミング
を決定している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術によると、版胴の版板に描かれた絵柄はブラン
ケット胴を経由したとしても、ブランケト胴と圧胴間に
搬送される記録紙上にずれがなく、印刷されるという前
提にたっている。ところが、ブランケット胴、圧胴、版
胴間の回転位相差や、ブランケット胴、圧胴の偏芯等に
よって、ブランケット胴と圧胴間に搬送される記録紙へ
の搬送力のバランスが微妙にずれ、版板面上のドットの
記録紙への印刷位置がずれることになる。よって、天地
方向の補正量は版胴から記録紙までの搬送偏位量に影響
される。

【０００６】上述の事情に鑑み、本発明は、記録紙上に
印刷されたドット間隔を基に天地方向の補正量を検出し
て、その補正量によってドット加工手段の描画クロック
の位相を可変して、ドット加工タイミングを天地方向に
ずらせて、天地方向の描画クロックタイミングを調整す
るように構成することによって、構成が簡単な印刷機の
版板描画方法及び装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明の他の目的は、加工用版板と同じ版板を用
い、補正データを得る印刷機の版板描画方法及び装置を
提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本第１発明は方法発明で
あり、版胴に取り付けられた版板を前記版胴の軸心中心
に回転させるとともに、前記版板の一回転周期を加工ド
ット位置に対応する描画クロック数に同期させ、前記軸
心延設方向に書込ヘッドを移動して前記版板表面に描画
して記録媒体に印刷する印刷機の版板描画方法におい
て、前記版胴に版板を取り付けた状態で、実際のドット
加工前に、前記版板に前記書込ヘッドを駆動してテスト
ドット加工を行い、記録媒体に印刷されたテストドット
から、予め前記版板の天地方向ドットの書き込み具合を
求め、前記版板の所定回転周期分の天地方向補正データ
を用意し、該天地方向補正データに基づいて補正部分の
前記描画クロックの位相を補正して前記版板表面に描画
することを特徴とする。

【０００８】本発明の特徴は、実際のドット加工前に、
前記版板の一回転周期を加工ドット位置に対応する描画
クロック数に同期させ、前記書込ヘッドを駆動してテス
トドット加工を行い、記録媒体に印刷されたテストドッ
トのドット間隔から、予め前記書込ヘッドによる前記版
板の天地方向ドットの書き込み具合を求め、前記版板の
所定回転周期分の天地方向補正データを用意して、該天
地方向補正データに基づいて補正部分の前記描画クロッ
クの位相を補正して前記版板表面に描画するものである
ために、前記版板の一回転周期に対応する描画クロック
数は同じで、その中間の補正データに基づく補正部分の
前記描画クロックの位相が補正されるので、書込ヘッド
内のドット加工手段を１個で描画クロックの位相を補正
し、天地方向ずれを補正することができる。

【０００９】また、前記天地方向補正データの収集は、
前記版胴に版板を取り付けた状態で、実際の加工前に、
前記版板の表面にドット加工し、そのドット間隔を測定
することにより行うことができる。このドット間隔の測
定は、ドット形成後記録紙に印刷して測定する。

【００１０】また、書き込みヘッドによりドット形成さ
れる前記版板の面は、実際に絵柄が形成される部分の外
側にあるマージン部分を用いることが望ましいが、１ラ
インの絵柄形成域において、平均ピッチで絵柄が存在す
るイメージデータ部分を用いて補正データを収集する場
合は、実際に絵柄が形成される部分の内側であってもよ
い。この場合は、実際の絵柄にテストドットが埋没して
問題となることはない。よって、書込ヘッドの移動方向
の始端側、終端側、及びそれらの中間部分のどれも補正
データの収集が可能である。

【００１１】また、前記天地方向補正データは加工用版
板と同じ版板を用い、前記書き込みヘッドによって、前
記版板への実際の描画時より回転方向大きいピッチで前
記版板の前記所定回転周期分のドット加工を行い、その
書き込み具合から求めるように構成することも本発明の
有効な手段である。かかる技術手段によると、ピッチ間
をむすぶことによって補正カーブが形成され、ピッチ間
部分も補正データを得ることができ、また、絵柄形成領
域内においても補正データ用のドット加工された部分が
実際の印刷画面に影響を与えることが極めて少ない。

【００１２】また、前記天地方向補正データは、実際の
ドット加工を行う前の、少なくとも一回転周期の周期サ
ンプリングデータを得るように構成することも本発明の
有効な手段である。かかる技術手段によると、実際のド
ット加工を行う前の一回転周期の周期サンプリングデー
タ、または数回転周期の周期サンプリングデータを用い
て補正データが作成される。

【００１３】本第２発明は、上記方法発明を実現するた
めの装置発明であって、版胴に取り付けられた版板を前
記版胴の軸心中心に回転させるとともに、前記版板の一
回転周期を加工ドット位置に対応する描画クロック数に
同期させ、前記軸心延設方向に書込ヘッドを移動して前
記版板表面に描画して記録媒体に印刷する印刷機の版板
描画装置において、イメージデータソースからの読みだ
しデータに基づいて前記版板表面にドット加工を行う前
記書込ヘッドと、実際のドット加工前に前記書込ヘッド
を駆動して前記版板表面にテストドット加工を行い、該
テストドット加工により記録媒体に印刷したテストドッ
トラインから前記版胴の所定回転周期分の天地方向補正
データを得、該補正データを記憶する記憶手段と、前記
補正データと前記版胴回転周期信号に基づいて天地方向
のドット加工タイミングを補正するタイミング補正手段
と、前記記憶手段からの補正データに基づいて補正信号
を前記タイミング補正手段に送出するとともに前記書込
ヘッドの駆動を制御する制御回路とを備え、実際の絵柄
のドット加工時は、前記補正データに基づいて補正部分
の前記描画クロックの位相を補正して前記版板表面に描
画することを特徴とする。

【００１４】ここにおいて、前記タイミング補正手段
は、前記補正データと前記版胴回転周期信号に基づいて
天地方向のドット加工タイミングを補正するものであれ
ば、ＤＤＳ回路を用いても、ＰＬＬ回路を用いてもよ
い。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。

【００１６】図１は本発明に係る実施の形態を示すブロ
ック構成図、図２は記録紙への印刷動作の説明図、図３
は補正データを収集する方法の説明図である。図２にお
いて、版胴１は軸芯１ａ中心に矢印方向に回転可能に配
置され、版胴１の取り付け部１ｂには図示しない手段で
アルミで形成された版板１４の端部が挟持され、版胴１
の外周に密着状態で版板１４が取り付けられ、書込ヘッ
ド４からのレーザ光で版板１４の表面にドットが加工可
能に構成されている。

【００１７】ブランケット胴２はゴム材で軸芯２ａ中心
に矢印方向に回転可能に配置され、適宜ニップ幅を介し
て前記版胴１の版板１４と当接して回転し、版板１４表
面に形成された絵柄部分に位置するインクにより絵柄が
転写されるように構成されている。

【００１８】圧胴３はブランケット胴２に対して適宜圧
力を有して矢印方向に回転可能に配置され、両者間に記
録紙１１が挿入されると、該記録紙１１にブラン胴２表
面に転写されている絵柄が記録紙１１に印刷されるよう
に構成されている。

【００１９】次に、図１を用いて本実施の形態を説明す
る。版胴１の回転軸（不図示）は、版胴１を回転可能に
保持し、該回転軸にはエンコーダ５が固着され、版胴１
の所定角度ごとに所定位相を有したパルスを送出可能に
構成されている。

【００２０】書込ヘッド４は内部にレーザ光源を有し、
版板１４の表面にドット加工を可能であり、版胴１の回
転軸に平行に移動可能に配置され、図１の手前側を初期
位置とすると図１の向こう側に向かって走査し、初期位
置に復帰可能に構成されている。

【００２１】前記書込ヘッド４はメモリ１１を介してイ
メージデータソース１０に接続されるとともに、ＤＤＳ
（ダイレクト ディジタル シンセサイザ）８に接続さ
れ、イメージデータソース１０から所定量のイメージデ
ータをメモリ１１に一旦記憶し、該イメージデータはＤ
ＤＳ８の描画クロックに制御され、版板１４表面にドッ
トを加工するように構成されている。

【００２２】入力手段１６に接続された制御回路７は、
内部にＣＰＵ（中央演算素子）を備え、ＲＯＭ１５に収
納された所定のステップによって、後述する補正データ
を内蔵したメモリ９の補正データを参照して、エンコー
ダ５の初期値からカウンタ６によりカウントしたカウン
ト値に対応する前記補正データがどのような位相を有す
るものであるかをＤＤＳ８に送り、ＤＤＳ８ではエンコ
ーダ５からのパルス波形に位相補正を行い書込ヘッド４
を駆動するものである。よって、補正された位相を有し
た描画クロックを用いて版板１４上に絵柄が形成され
る。尚、ＤＤＳ回路に代わってＰＬＬ（フェーズロック
ループ）回路を用いてもよい。

【００２３】次に図２及び図３を用いて補正データ収集
方法を説明する。尚、図３はイメージ概観図であり、説
明のために部材寸法、ドット間隔等は一致していない。
版胴１の外周の取り付け部１ｂに版板１４の一端を挿入
して、版胴１の外周に版板１４の下面を密着させて、版
板１４の他端を取り付け部１ｂに挿入して、図示しない
押さえ具で固着する。次に、取り付け部１ｂ中心にマー
ジンを取った絵柄形成部であるドット加工部Ｐ１からＰ
ｎまで実際描画するドット間隔より広い適宜ピッチ間隔
をとって書込ヘッド４を動作させドット加工し、図３
（ａ）に示すようにＬ１のドット軌跡を形成する。

【００２４】そして、記録紙１１にドット軌跡Ｌ１を印
刷すると図３（ｂ）に示すようにドットラインＬ１′が
視認される。そのドット間距離Ｓ１，Ｓ２，・・・Ｓｎ
を基準ピッチ値Ｔとの差を取ることにより、補正値Ｍｎ
は、Ｍｎ＝Ｓｎ−Ｔで求めることができる。

【００２５】この補正値Ｍｎをプロットすることで補正
カーブが求められ、実際に描画するドット間隔での補正
値を得ることができる。この補正カーブは入力手段１６
を用いて図１のメモリ９に記憶しておく。尚、このテス
ト用のドット形成は、版胴１の軸芯方向の絵柄形成部外
を用いるとよい。また、補正値を求める際に版板１４上
のドット軌跡を図３上１２で示す（Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，
Ｌ４）ように複数とって、それぞれの補正値を求め、そ
の平均値を補正値とすることができる。平均化すること
によって振動などホワイトノイズ的な誤差要因をキャン
セルすることができる。

【００２６】次に、この本実施の形態の動作を図１及び
図２を用いて説明する。入力手段１６からスタート信号
をいれると版胴１が矢印方向に回転し、絵柄形成部であ
るドット加工部Ｐ１に同期してメモリ１１からイメージ
データを書込ヘッド４に送りドット加工を始めるように
制御回路７は動作する。

【００２７】一方、制御回路７はメモリ９から補正デー
タを受け取り、エンコーダ５からドット間隔に対応する
パルス信号をカウンタ６にて計数し、初期値Ｐ１から順
次対応するパルス波形に補正データを付加してＤＤＳ８
に送る。ＤＤＳ８はエンコーダ５からドット間隔に対応
するパルス信号を受け取り、制御回路７からの補正デー
タを付加された波形と、エンコーダ５からの波形から描
画クロックを形成して書込ヘッド４を制御する。

【００２８】制御回路７は版胴１の１回転の最終である
Ｐｎドットの加工が終了する時期に同期して書込ヘッド
４の動作を停止し、次のラインのＰ１が開始する時期に
同期して書込ヘッド４を駆動する。書込ヘッド４が版胴
１の軸芯に平行に移動し、最終のラインまでドット加工
が完了すると、図示しない方法でインクが絵柄に注入さ
れ、図２に示すように、ブランケット胴２に絵柄が転写
され、その絵柄が記録紙１１に印刷される。そして、多
色印刷の場合は上述の装置が複数台一方向に配置され、
必要な同期をとって記録紙１１が搬送される。

【００２９】以上詳述したように、前記天地方向補正デ
ータの収集は、前記版胴に版板を取り付けた状態で、実
際の加工前に、前記版板に前記書込ヘッドを駆動して行
うものであり、そのために書込ヘッドによりドット形成
される前記版板の面は、実際に絵柄が形成される部分の
外側にあるマージン部分を用いている。しかしながら、
１ラインの絵柄形成域において、平均ピッチで絵柄が存
在するイメージデータ部分を用いて補正データを収集す
る場合は、実際に絵柄が形成される部分であってもよ
い。よって、この場合は書込ヘッドの移動方向の始端
側、終端側、及びそれらの中間部分のどれも補正データ
の収集が可能である。

【００３０】そして、その際に、前記補正データは加工
用版板と同じ版板を用い、前記書込ヘッドによって、前
記版板への実際の描画時より回転方向大きいピッチで前
記版板の前記所定回転周期分のドット加工を行う場合
は、絵柄形成領域内においても補正データ用のドット加
工された部分がとびとびであり、そのドット部分が絵柄
部分に埋没し、実際の印刷画面に影響を与えることが極
めて少ない。

【００３１】また、本実施の形態の特徴は、実際のドッ
ト加工前に、前記版胴の一回転周期を加工ドット位置に
対応する描画クロック数に同期させ、予め前記書込ヘッ
ドによる前記版板の天地方向ドットの書き込み具合を求
め、前記版胴の所定回転周期分の天地方向補正データを
用意して、該補正データに基づいて補正部分の前記描画
クロックの位相を補正して前記版板表面に描画するもの
であるために、前記版板の一回転周期に対応する描画ク
ロック数は同じで、その中間の補正データに基づく補正
部分の前記描画クロックの位相が補正されるので、書込
ヘッド内のドット加工手段を１個で描画クロックの位相
を補正することができる。

【００３２】また、前記天地方向補正データは、実際の
ドット加工を行う前の一回転周期の周期サンプリングデ
ータ、または数回転周期の周期サンプリングデータを用
いて補正データが作成される。特に、数回転周期の周期
サンプルデータを用いることにより、それぞれの周期の
補正値を求め、その平均値を補正値とすることができ
る。平均化することによって振動などホワイトノイズ的
な誤差要因をキャンセルすることができる。

【００３３】

【発明の効果】以上詳述したように本発明は、実際のド
ット加工前に、前記書込ヘッドを駆動してテストドット
加工を行い、記録媒体に印刷されたテストドットのドッ
ト間隔から、前記版板の所定回転周期分の天地方向補正
データを用意して、該天地方向補正データに基づいて補
正部分の前記描画クロックの位相を補正して前記版板表
面に描画するものであるために、前記版板の一回転周期
に対応する描画クロック数は同じで、その中間の補正デ
ータに基づく補正部分の前記描画クロックの位相が補正
されるので、正確に天地方向ずれを補正することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る実施の形態を示すブロック構成
図である。

【図２】 記録紙への印刷動作の説明図である。

【図３】 補正データを収集する方法の説明図である。

【符号の説明】

１ 版胴 ４ 書込ヘッド １４ 版板

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 版胴に取り付けられた版板を前記版胴の
   軸心中心に回転させるとともに、前記版板の一回転周期
   を加工ドット位置に対応する描画クロック数に同期さ
   せ、前記軸心延設方向に書込ヘッドを移動して前記版板
   表面に描画して記録媒体に印刷する印刷機の版板描画方
   法において、 前記版胴に版板を取り付けた状態で、実際のドット加工
   前に、前記版板に前記書込ヘッドを駆動してテストドッ
   ト加工を行い、記録媒体に印刷されたテストドットか
   ら、予め前記版板の天地方向ドットの書き込み具合を求
   め、前記版板の所定回転周期分の天地方向補正データを
   用意し、 該天地方向補正データに基づいて補正部分の前記描画ク
   ロックの位相を補正して前記版板表面に描画することを
   特徴とする印刷機の版板描画方法。
2. 【請求項２】 前記天地方向補正データは、前記書込ヘ
   ッドによって、前記版板への実際の描画時より回転方向
   大きいピッチで前記版板の前記所定回転周期分のドット
   加工を行い、その書き込み具合から求めることを特徴と
   する請求項１記載の印刷機の版板描画方法。
3. 【請求項３】 前記天地方向補正データは、実際のドッ
   ト加工を行う前の、少なくとも一回転周期の周期サンプ
   リングデータであることを特徴とする請求項１、または
   ２記載の印刷機の版板描画方法。
4. 【請求項４】 前記天地方向補正データは、記録媒体の
   マージン部分に対応する版板表面にテストドット加工を
   行うことを特徴とする請求項１、２、または３記載の印
   刷機の版板描画方法。
5. 【請求項５】 版胴に取り付けられた版板を前記版胴の
   軸心中心に回転させるとともに、前記版板の一回転周期
   を加工ドット位置に対応する描画クロック数に同期さ
   せ、前記軸心延設方向に書込ヘッドを移動して前記版板
   表面に描画して記録媒体に印刷する印刷機の版板描画装
   置において、 イメージデータソースからの読みだしデータに基づいて
   前記版板表面にドット加工を行う前記書込ヘッドと、 実際のドット加工前に前記書込ヘッドを駆動して前記版
   板表面にテストドット加工を行い、該テストドット加工
   により記録媒体に印刷したテストドットラインから前記
   版胴の所定回転周期分の天地方向補正データを得、該補
   正データを記憶する記憶手段と、 前記補正データと前記版胴回転周期信号に基づいて天地
   方向のドット加工タイミングを補正するタイミング補正
   手段と、 前記記憶手段からの補正データに基づいて補正信号を前
   記タイミング補正手段に送出するとともに前記書込ヘッ
   ドの駆動を制御する制御回路とを備え、 実際の絵柄のドット加工時は、前記補正データに基づい
   て補正部分の前記描画クロックの位相を補正して前記版
   板表面に描画することを特徴とする印刷機の版板描画装
   置。