JP2001047235A - プラスチック成形機用の中空部材及びその製造方法 - Google Patents

プラスチック成形機用の中空部材及びその製造方法

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JP2001047235A JP11221104A JP22110499A JP2001047235A JP 2001047235 A JP2001047235 A JP 2001047235A JP 11221104 A JP11221104 A JP 11221104A JP 22110499 A JP22110499 A JP 22110499A JP 2001047235 A JP2001047235 A JP 2001047235A
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栄 高橋
Zenichi Mochizuki
善一 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融プラスチックに対して十分な耐食性及び
耐摩耗性を備え、且つ、従来と比べて低コストで製造す
ることができる中空部材の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に基づく押出成形機用の単軸バレ
ルは、円筒状の本体部分10、その内周面上を覆う中間
層11、中間層の内周面上を覆う表面被覆層12を備え
る。本体部分10は球状黒鉛鋳鉄製(例えば、FCD6
00)であり、その内周面に沿って冷却パイプ15が螺
旋状に鋳ぐるまれている。中間層11は、Ni組成が5
0〜90wt%のNi合金(例えば、Ni−2%Fe−
1%Mo−10%、Ni−1%C−35Fe−2%Cu
など)を使用した溶接肉盛りによって形成され、その厚
さは1.5mm〜3mmである。表面被覆層12は、N
i系自溶合金(または、Co系自溶合金)の溶射及び再
溶融によって形成され、その厚さは1.5mm〜3mm
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
機用の中空部材の製造方法に係り、特に、押出成形機の
バレルあるいは射出成形機の射出シリンダなどの、耐食
性及び耐摩耗性が要求される中空部材の製造方法に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック材料などの押出成形
機において、加熱溶融された樹脂が収容されるバレルに
は、鋳鉄あるいは炭素鋼が使用されている。
【0003】高強度鋳鉄(例えば、FCD600)製の
バレルは、要求される機械的強度を備え、且つ鋳造によ
りその形状を作り出すことができるので、比較的、低コ
ストで製作することができる。但し、スクリュと接触す
る射出シリンダの内径部には耐摩耗性が要求されるの
で、高周波焼入れあるいは窒化などの表面硬化処理が施
される。しかし、これらの処理では、耐食性までは改善
されない。
【0004】従って、耐摩耗性に加えて、溶融プラスチ
ックなどに対する耐食性が要求される場合には、バレル
の本体部分(母材部分)をSC材またはSCM材などの
炭素鋼あるいは合金鋼で製作し、その表面に、Ni系あ
るいはCo系の自溶合金(または、これらの自溶合金に
セラミックス粉末を分散させた合金を)によって溶射を
施したものが使用されている。この様に、本体部分を炭
素鋼あるいは合金鋼で製作する場合には、特に、中央の
貫通孔部分を機械加工によって削り出さなければならな
いので、製造コストの増大を招く。
【0005】このため、本体部分を高強度鋳鉄で製作
し、耐摩耗性に加えて耐食性が要求される部位に、上記
の様な材料を用いて溶射を施すことが望まれていた。し
かし、鋳鉄材の表面にNi系あるいはCo系の自溶合金
を用いて溶射を施すと、溶射層の中に鋳鉄中の炭素及び
シリコンが拡散することによって、溶射層にクラックが
発生する。例えば、拡散した炭素によって溶射層中の炭
素濃度が0.4%以上になると、セメンタイトが析出
し、溶射層にクラックが入り易くなる。このため、この
様な方法は、未だ実用化されるまでには至っていない。
【0006】なお、特公平2−34270号公報には、
鋳型内に隔壁板を配置し、その外側に加熱シリンダ本体
となる金属溶湯を注入し、その内側に耐食耐摩耗性金属
の溶湯を注入することによって、三層構造の加熱シリン
ダを製作する方法が記載されている。しかし、この方法
には、鉄系材料に限られると言う問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
従来のプラスチック成形機用の中空部材の製造方法の問
題点に鑑み成されたもので、本発明の目的は、溶融プラ
スチックなどに対して十分な耐食性及び耐摩耗性を備
え、且つ、従来の方法と比べて低いコストで製造するこ
とができる中空部材の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック成
形機用の中空部材の製造方法は、中央に貫通孔を有する
高強度鋳鉄製の中空部材を準備する工程と、この貫通孔
の内周面に、Niの組成が50〜95wt%で、合金成
分としてFeの他にC、Si、CuまたはMoの内の少
なくとも一種を含有するNi合金を溶接肉盛りすること
によって中間層を形成する工程と、この中間層の上に、
Ni系またはCo系の自溶合金を、溶射、溶接肉盛りま
たはHIP成形することによって表面被覆層を形成する
工程と、を備えたことを特徴とする。
【0009】なお、上記の高強度鋳鉄とは、引張強さが
400N/mm以上の球状黒鉛鋳鉄であり、例えば、
FCD400、FCD500またはFCD600などで
ある。
【0010】本発明の中空部材の製造方法によれば、高
強度鋳鉄製の母材の表面に上記のNi合金からなる中間
層を形成し、この中間層の上に、Ni系(またはCo
系)の自溶合金を溶射(または、溶接肉盛り、HIP成
形)している。この中間層は、鋳鉄中のCを固溶し、割
れが発生しない程度に微細に分散させる役割を担ってい
る。これによって、Ni系(またはCo系)の自溶合金
からなる表面被覆層の中に、母材の鋳鉄から炭素及びシ
リコンが拡散する現象を防止することができる。
【0011】この結果、鋳鉄製の母材の上に、耐食性及
び耐摩耗性を兼ね備えた表面被覆層を形成することが可
能になり、耐食性及び耐摩耗性を備えた中空部材、例え
ば、押出成形機用のバレルあるいは射出成形機用の射出
シリンダを、比較的低いコストで製作することができ
る。
【0012】好ましくは、前記中間層の厚さを、1.5
mm以上、3mm以下とする。
【0013】好ましくは、前記表面被覆層の厚さを、
1.5mm以上、3mm以下とする。
【0014】また、上記の製造方法において、Ni系ま
たはCo系の自溶合金の代わりに、Ni系またはCo系
の自溶合金のいずれかにセラミックスを分散させた合金
を使用することもできる。この様にすれば、当該表面被
覆層の耐摩耗性を更に向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に基づく中空部材の製造方
法において、鋳鉄製の母材と、Ni系またはCo系の自
溶合金による表面被覆層との間に設けられる中間層に
は、前述の様に、鋳鉄中の炭素及びシリコンを希釈して
表面被覆層への拡散を防止する役割と、母材と表面被覆
層との間の熱膨張率の差に起因する熱応力を緩和する役
割が要求される。従って、この中間層には、母材に融着
し易く、ある程度の機械的強度を備え、且つ、母材及び
表面被覆層に対する熱膨張率の差が比較的小さい材料が
選択される。
【0016】本発明では、この中間層として、上述のN
i合金、即ち、Niを50〜95wt%含み、合金成分
として、Feの他にC、Si、CuまたはMoの内の少
なくとも一種を含有するものが使用される。
【0017】なお、上記の様に、Ni合金中のNiの組
成を限定したのは、Niの組成が適切であれば、母材表
面に溶着したNi合金が母材中のFe及びCを固溶しな
がら冷却される過程において、セメンタイトが析出せず
に微細な黒鉛が析出するからである。なお、Ni含有量
が50%以下になると、黒鉛が析出せずにセメンタイト
とマルテンサイトが析出し、肉盛り層にクラックが発生
する。一方、Ni含有量が95%以上になると、合金成
分の減少に伴い硬度(Hv)が130以下に低下し、強
度が不足するので使用に適さない。
【0018】上記の様な条件を満たすNi合金として、
例えば、Ni−2%Fe−1%Mo−10%Cu合金、
Ni−1%C−3%Fe−2%Cu合金、Ni−15%
Fe−5%Si合金、Ni−3%Fe−2%Mo−10
%Cu合金などがある。
【0019】上記のNi合金からなる肉盛り層(中間
層)の厚さは、約1.5〜3.0mm程度が適当であ
る。これは、この厚さが1.5mm以下になると、母材
の鋳鉄からのC、Feなどの拡散の影響を受け易く、ク
ラックが発生し易いからである。一方、この厚さが3m
m以上になると、肉盛り層の硬度(Hv)が200程度
と低いので、高いヘルツ圧(例えば、50kgf/mm
)が作用した場合に、その上に形成された表面被覆層
にクラックが入るからである。
【0020】次に、本発明の方法に基づいて、中央に貫
通孔を有する中空部材を製作する際の条件の一例につい
て説明する。
【0021】先ず、高強度鋳鉄(例えば、球状黒鉛鋳鉄
FCD600、FCD500など)を用いて、当該中空
部材の本体部分(母材)を鋳造する。鋳造品の内周面
を、機械加工によって所定の寸法に仕上げ、更に、その
表面にショットブラストを施して凹凸を付ける。
【0022】次いで、この鋳造品を、100〜200℃
程度に予熱する。なお、予熱を施すのは、後続する溶接
肉盛りの際、母材部分にクラックが生ずるのを防止する
ためである。なお、鋳造品の肉厚が50mm以下の場合
には100℃付近に、肉厚が50mm以上の場合には2
00℃付近に予熱すると、母材部分にクラックが発生し
にくい。予熱の後、上述のNi合金からなる溶接棒を用
いて、酸素−アセチレンを用いたガス溶接(あるいは、
アーク溶接)によって、内周面に約1.5〜3mmの厚
さで溶接肉盛りを施す。
【0023】また、上記の様に溶接肉盛り層の厚さを限
定したのは、厚さが1.5mm以下の場合には、当該肉
盛り層を介して表面被覆層(Ni系またはCo系の自溶
合金からなる層)の中に鋳鉄中の炭素及びシリコンが拡
散し、クラック発生の原因となるからであり、一方、厚
さが3mm以上の場合には、当該肉盛り層が比較的軟ら
かいので、その上に形成される表面被覆層が低いヘルツ
応力で破壊するからである。
【0024】以上の様にして形成された溶接肉盛り層
(中間層)の表面にショットブラストを施した後、10
0〜200℃に予熱し、次いで、その上に、Ni系また
はCo系の自溶合金を溶射することによって、表面被覆
層を形成する。
【0025】なお、Ni系またはCo系の自溶合金の代
わりに、Ni系またはCo系の自溶合金のいずれかにセ
ラミックスを分散させた合金を使用することもできる。
また、溶射の他に、溶接肉盛りあるいはHIP成形によ
り表面被覆層を形成することもできる。
【0026】次に、本発明の方法に基づいて製作された
プラスチック成形用の押出成形機のバレルの耐用試験結
果について説明する。
【0027】(例1)図1に示す形状を備えた押出成形
機用の単軸バレルを製作した。図中、10は鋳鉄製の本
体部分(母材)、11は中間層、12は表面被覆層であ
る。
【0028】本体部分10は、球状黒鉛鋳鉄FCD60
0を用いて鋳造によって製作した。なお、本体部分10
には、その内周面に沿って冷却パイプ15が螺旋状に鋳
ぐるまれている。本体部分10の内周面を切削によって
仕上げた後、ショットブラストをかけ、表面を梨地状に
した。次に、これを200℃に予熱し、Fe:2wt
%、Mo:1wt%、Cu:10wt%、残部がNiか
らなる溶接棒を使用して、アーク溶接によって肉盛りを
行い、厚さ約2mmの中間層11を形成した。次に、中
間層11の表面にショットブラストを施し、更に200
℃に予熱した後、Ni系自溶合金(JIS MSF N
i 5)を溶射によって被覆し、その後、炉内で105
0℃に加熱して溶射層を再溶融し、厚さ2mmの表面被
覆層12を形成した。最後に、表面被覆層12の内周面
を機械加工によって仕上げた。
【0029】上記の様にして製作された単軸バレルにつ
いて、その内周面を浸透探傷試験によって調べたが、ク
ラックの発生は認められなかった。
【0030】次に、この単軸バレルを、ABS樹脂用の
押出成形機に組み込み、成形温度200℃、回転数20
0rpmの条件で連続運転試験を行った。その結果、
8,000時間の使用の後においても、クラックの発生
あるいは表面被覆層の剥離は認められなかった。これに
よって、本発明の製造方法に基づく単軸バレルは、十分
な耐食性及び耐摩耗性を備えていることが確認された。
【0031】(例2)図2に示す形状を備えた押出成形
機用の二軸バレルを製作した。図中、20は鋳鉄製の本
体部分、21は中間層、22は表面被覆層である。
【0032】本体部分22は、球状黒鉛鋳鉄FCD60
0を用いて鋳造によって製作した。なお、本体部分22
には、その内周面に沿って冷却パイプ25が変形した螺
旋状に鋳ぐるまれている。本体部分22の内周面を切削
によって仕上げた後、ショットブラストをかけ、表面を
梨地状にした。次に、これを200℃に予熱し、C:1
wt%、Fe:3wt%、Cu:2wt%、残部がNi
からなる合金の溶接棒を使用して、アーク溶接によって
肉盛りを行い、厚さ約2.5mmの中間層21を形成し
た。次に、中間層11の表面にショットブラストを施
し、更に200℃に予熱した後、WC粉末入りのNi系
自溶合金(JIS MSF WC 2)を溶射によって
被覆し、その後、炉内で1050℃に加熱して溶射層を
再溶融し、厚さ2mmの表面被覆層22を形成した。最
後に、表面被覆層22の内周面を、機械加工によって仕
上げた。
【0033】上記の様にして製作された二軸バレルにつ
いて、その内周面を浸透探傷試験によって調べたが、ク
ラックの発生は認められなかった。
【0034】次に、この二軸バレルを、ガラス繊維40
%入りのABS樹脂用の押出成形機に組み込み、成形温
度250℃、回転数300rpmの条件で連続運転試験
を行った。その結果、10,000時間の使用の後にお
いても、クラックの発生あるいは表面被覆層の剥離は認
められなかった。これによって、本発明の製造方法に基
づく二軸バレルは、十分な耐食性及び耐摩耗性を備えて
いることが確認された。
【0035】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、高強度鋳鉄
製の母材の上に、耐食性及び耐摩耗性を兼ね備えた表面
被覆層を設けることが可能になり、耐食性及び耐摩耗性
を備えた中空部材、例えば、押出成形機用のバレルある
いは射出成形機用の射出シリンダを、比較的低いコスト
で製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に基づいて製作された押出成形機
用の単軸バレルの構造を示す図、(a)は上面図、
(b)軸方向断面図である。
【図2】本発明の方法に基づいて製作された押出成形機
用の二軸バレルの構造を示す図、(a)は上面図、
(b)軸方向断面図である。
【符号の説明】
10・・・本体部分(母材)、 11・・・中間層、 12・・・表面被覆層、 15・・・冷却パイプ、 20・・・本体部分、 21・・・中間層、 22・・・表面被覆層、 25・・・冷却パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F206 AJ02 AJ06 AJ09 AJ14 AR12 JA07 JQ41 4F207 AJ02 AJ06 AJ09 AJ14 AR12 KA01 KA17 KK12 KL32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に貫通孔を有する高強度鋳鉄製の中
    空部材を準備する工程と、 この貫通孔の内周面に、Niの組成が50〜95wt%
    で、合金成分としてFeの他にC、Si、CuまたはM
    oの内の少なくとも一種を含有するNi合金を溶接肉盛
    りすることによって中間層を形成する工程と、 この中間層の上に、Ni系またはCo系の自溶合金を、
    溶射、溶接肉盛りまたはHIP成形することによって表
    面被覆層を形成する工程と、 を備えたことを特徴とするプラスチック成形機用の中空
    部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 中央に貫通孔を有する高強度鋳鉄製の中
    空部材を準備する工程と、 この貫通孔の内周面に、Niの組成が50〜95wt%
    で、合金成分としてFeの他にC、Si、CuまたはM
    oの内の少なくとも一種を含有するNi合金を溶接肉盛
    りすることによって中間層を形成する工程と、 この中間層の上に、Ni系またはCo系の自溶合金にセ
    ラミックス粉末を分散させた合金を、溶射、溶接肉盛り
    またはHIP成形することによって表面被覆層を形成す
    る工程と、 を備えたことを特徴とするプラスチック成形機用の中空
    部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記高強度鋳鉄は、JIS−FCD40
    0、FCD500またはFCD600の内のいずれか一
    つであることを特徴とする請求項1または2に記載のプ
    ラスチック成形機用の中空部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記中間層の厚さは、1.5mm以上、
    3.0mm以下であることを特徴とする請求項1または
    2に記載のプラスチック成形機用の中空部材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記表面被覆層の厚さは、1.5mm以
    上、3.0mm以下であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のプラスチック成形機用の中空部材の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 中央に貫通孔を有する高強度鋳鉄製の本
    体と、 この貫通孔の内周面に接合され、Niの組成が50〜9
    5wt%で、合金成分としてFeの他にC、Si、Cu
    またはMoの内の少なくとも一種を含有するNi合金か
    らなる中間層と、 この中間層の上に接合され、Ni系またはCo系の自溶
    合金からなる表面被覆層と、 を備えたことを特徴とするプラスチック成形機用の中空
    部材。
  7. 【請求項7】 中央に貫通孔を有する高強度鋳鉄製の本
    体と、 この貫通孔の内周面に接合され、Niの組成が50〜9
    5wt%で、合金成分としてFeの他にC、Si、Cu
    またはMoの内の少なくとも一種を含有するNi合金か
    らなる中間層と、 この中間層の上に接合され、Ni系またはCo系の自溶
    合金にセラミックスを分散させた合金とからなる表面被
    覆層と、 を備えたことを特徴とするプラスチック成形機用の中空
    部材。
  8. 【請求項8】 前記高強度鋳鉄は、JIS−FCD40
    0、FCD500またはFCD600の内のいずれか一
    つであることを特徴とする請求項6または7に記載のプ
    ラスチック成形機用の中空部材。
  9. 【請求項9】 前記中間層の厚さは、1.5mm以上、
    3.0mm以下であることを特徴とする請求項6または
    7に記載のプラスチック成形機用の中空部材。
  10. 【請求項10】 前記表面被覆層の厚さは、1.5mm
    以上、3.0mm以下であることを特徴とする請求項6
    または7に記載のプラスチック成形機用の中空部材。
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