JP2001046545A - スプリンクラヘッド - Google Patents

スプリンクラヘッド

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JP2001046545A
JP2001046545A JP11228357A JP22835799A JP2001046545A JP 2001046545 A JP2001046545 A JP 2001046545A JP 11228357 A JP11228357 A JP 11228357A JP 22835799 A JP22835799 A JP 22835799A JP 2001046545 A JP2001046545 A JP 2001046545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、火災時には確実に動作を検出
することのできる動作検出手段を備えスプリンクラヘッ
ドを得ること。また、外力等によりスプリンクラヘッド
等が破損しても誤放水を生じるおそれのないスプリンク
ラヘッドを得ること。 【解決手段】 外周を覆い、火災時にその一部が落下す
る保護カバー1を備えたスプリンクラヘッド35におい
て、保護カバー1を、スプリンクラヘッド35に装着さ
れる取付部材2と、取付部材2の下端部に着脱可能に接
合されてスプリンクラヘッド35の下部を保護するプロ
テクタ15と、プロテクタ15の外側に配設されたカバ
ー部材10等によって構成し、かつ、取付部材2とプロ
テクタ15との接合部にスプリンクラヘッド35の動作
を検出する動作検出手段20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井等に設置され
るスプリンクラヘッドに係り、さらに詳しくは動作を検
出する動作検出手段を備えたスプリンクラヘッドに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】天井等に設置された複数のスプリンクラ
ヘッドに、各スプリンクラヘッドごとに動作を検出する
ための検出機構を設けたものがいくつか提案されてい
る。その一例として実開平3−27259号公報に開示
された考案がある。
【0003】この考案は、下部にスプリンクラヘッドが
接続された立下り管内に、スプリンクラヘッドの弁体に
連結された連杆を配設し、この連杆に永久磁石を取付け
ると共に、立下り管の外周に常閉状態のリードスイッチ
を設けたものである。そして、スプリンクラヘッドが動
作すると、これに連結された連杆が下降し、この下降に
よりリードスイッチが開放されて動作信号を出力するよ
うにしたものである(従来技術1)。
【0004】また、特公平7−79850号公報には、
スプリンクラヘッドのデフレクタに、3か所にL字状の
合成樹脂片がばね材を介して低温ハンダにより取付けら
れたカバープレートを装着すると共に、スプリンクラヘ
ッドに常閉状態のマイクロスイッチを設けて、そのスイ
ッチングノブをカバープレートに当接させたもので、火
災の発生により低温ハンダが溶融してカバープレートが
落下すると、スイッチノブが下降してマイクロスイッチ
が開放され、火災信号(動作信号)を出力するようにし
たものである(従来技術2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スプリンクラ消火設
備、特にそのスプリンクラヘッドは、通常、長期に亘っ
て動作しない設備であり、また、一度動作したものは交
換されるので、スプリンクラヘッド自体の定期的な点検
は行われていない。このため、従来技術1,2において
は、立下り管やスイッチングノブを介して、リードスイ
ッチやマイクロスイッチの常閉接点を火災時に開放する
ようにしているので、長い期間の間にこれらの接点が固
着してしまい、火災が発生しても動作信号を出力できな
くなってしまうという問題があった。また、動作信号の
出力によってスプリンクラヘッドが接続された配管の基
端側に設けた開閉弁を制御する設備の場合には、開閉弁
が開放されなくなるのでスプリンクラヘッドに消火水が
供給されないという重大な問題が発生する。さらに、従
来技術1は特別に立下り管を設けなければならないので
構造が複雑である。また、従来技術2はカバープレート
の着脱がきわめて面倒であり、その上カバープレートに
外力などが作用するとスイッチングノブなどが破損する
おそれがあるなどの問題がある。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、構造が簡単で、火災時には確実に動作を
検出することのできる動作検出手段を備えたスプリンク
ラヘッドを得ることを目的としたものである。また、本
発明は、外力等によりスプリンクラヘッド等が破損して
も誤放水を生ずることのないスプリンクラヘッドを得る
ことを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、外周を
覆い、火災時にその一部が落下する保護カバーを備えた
スプリンクラヘッドにおいて、前記保護カバーを、前記
スプリンクラヘッドに装着される取付部材と、該取付部
材の下端部に着脱可能に接合されて前記スプリンクラヘ
ッドの下部を保護するプロテクタと、該プロテクタの外
側に配設されたカバー部材等によって構成し、かつ、前
記取付部材とプロテクタとの接合部に前記スプリンクラ
ヘッドの動作を検出する動作検出手段を設けたものであ
る。
【0008】(2)上記(1)の動作検出手段を、取付
部材の下面に設けられ常時又は間欠的に通電される一対
の固定端子と、プロテクタの上面に設けられ該プロテク
タを前記取付部材に接合したときに前記固定端子間を短
絡する可動端子とによって構成した。
【0009】(3)また、上記(1)の動作検出手段
を、取付部材に取付けられ常時又は間欠的に通電される
スイッチング手段と、プロテクタに設けられ該プロテク
タを前記取付部材に接合したときに前記スイッチング手
段の近傍に配設される永久磁石とによって構成した。
【0010】(4)さらに、上記(1)の動作検出手段
を、取付部材に取付けられ常時又は間欠的に通電される
接点部及び必要に応じて通電される駆動コイルを備えた
スイッチング手段と、プロテクタに設けられ該プロテク
タを前記取付部材に接合したときに前記スイッチング手
段の接点部の近傍に配設される永久磁石とによって構成
した。
【0011】(5)また、上記(1)の動作検出手段
を、取付部材に取付けられ常時又は間欠的に通電される
接点部及び該接点部の近傍に設けられて該接点部を制御
する永久磁石とを備えたスイッチング手段と、プロテク
タに設けられ該プロテクタを前記取付部材に接合したと
きは前記永久磁石の磁界が相殺される永久磁石とによっ
て構成した。
【0012】(6)また、本発明は、スプリンクラヘッ
ドの外周を覆い、火災時にその一部が落下する保護カバ
ーを備え、前記スプリンクラヘッド側にリードスイッチ
を設け、前記保護カバーに第1の永久磁石を設けたスプ
リンクラヘッドであって、前記保護カバーに設けた第1
の永久磁石の磁界を相殺するように、前記リードスイッ
チの近傍に第2の永久磁石を設けたものである。
【0013】(7)また、本発明は、外周を覆い、火災
時にその一部が落下する保護カバーを備えたスプリンク
ラヘッドにおいて、前記スプリンクラヘッドに装着され
る取付部材、及び該取付部材の下側に配設されたカバー
部材等からなる保護カバーと、該保護カバーの取付部材
に嵌合するシーリングプレートとを有し、該シーリング
プレートに設けられ常時又は間欠的に通電される一対の
固定端子と、前記カバー部材に設けられ前記シーリング
プレートを取付部材に嵌合したときに前記固定端子に接
続される一対の可動端子とによって構成され、前記スプ
リンクラヘッドの動作を検出する動作検出手段を備えた
ものである。
【0014】(8)また、上記(1)〜(7)のいずれ
かのスプリンクラヘッドにおいて、一端が導電板に低融
点合金によって接続され、他端が制御部に接続されて常
時又は間欠的に通電される一対の信号線を備えた熱感知
手段を有し、該熱感知手段を保護カバー内に配設した。
【0015】(9)また、本発明は、動作を検出する動
作検出手段を備えたスプリンクラヘッドにおいて、前記
動作検出手段を、スプリンクラヘッド又はその近傍に設
置され第1の信号線により制御部に接続された接点部、
及び第2の信号線により前記制御部に接続された前記接
点部の試験手段からなるスイッチング手段と、火災時に
前記スプリンクラヘッドから落下する部材に取付けられ
監視時には前記接点部の近傍に位置する開閉手段とによ
って構成し、必要に応じて前記試験手段に通電して前記
接点部の機能を試験するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明の
実施の形態1に係るスプリンクラヘッドカバーが装着さ
れたスプリンクラヘッドの設置状態を示す縦断面図であ
る。図において、30は天井板で、スプリンクラヘッド
35を設置するための開口部31が設けられており、こ
の開口部31に臨ませて感知部36が室内に突出した状
態でスプリンクラヘッド35が設置されている。1はス
プリンクラヘッド35に装着されてスプリンクラヘッド
35を保護する保護カバーであるスプリンクラヘッドカ
バー、20はスプリンクラヘッドカバー1に設けられて
スプリンクラヘッド35の動作を検出する動作検出手段
を構成する接点機構、40は中央に開口部41を有し、
天井板30の開口部31を閉塞するリング状のシーリン
グプレートである。
【0017】スプリンクラヘッドカバー1は、スプリン
クラヘッド35に装着される取付部材2、取付部材2の
下端部に後述するばねフック11を介して着脱可能に取
付けられ、スプリンクラヘッド35の感知部36等の下
部を覆うカバー部材10、一端がカバー部材10に固定
され他端が取付部材2に係止するばねフック11、カバ
ー部材10の内側において取付部材2の下端部に着脱可
能に接合されたプロテクタ15、及び取付部材2とプロ
テクタ15との接合部に設けられた接点機構20から構
成されている。以下、これらの部材について詳細に説明
する。
【0018】図2は取付部材2の縦断面図である。この
取付部材2は合成樹脂によりほぼ円筒状に形成され、下
端部外周にはフランジ3が設けられており、フランジ3
の上部にはシーリングプレート40の開口部41の縁部
が係止する係止段部4が設けられ、その下部には下方に
向ってほぼ45°で傾斜した係止斜面5が形成されてい
る。なお、この係止斜面5はフランジ3の全周に設けて
もよく、あるいは一部に設けてもよい。6は下端部に設
けた嵌合凹部である。
【0019】この取付部材2の内径D2 は、外周にねじ
38が設けられたスプリンクラヘッド35のフランジ3
7の外径D1 より若干小さく、フランジ37に圧入でき
る程度に形成されている。21a,21bは取付部材2
のフランジ3にインサート等により取付けられ、フラン
ジ3の下面に突出した接点機構20を構成する一対のL
字状の固定端子で、図7に示すように、一端がスプリン
クラ消火設備の制御部(図示せず)に接続された信号線
22a,22bの他端が接続されている。
【0020】カバー部材10は、熱伝導率の高い銅、ア
ルミニウムなどの薄い金属材料をほぼ椀状に形成して構
成したもので、上端開口部の内径は、取付部材2のフラ
ンジ3の外径とほぼ等しく形成されている。ばねフック
11は、図3に示すように、板ばねからなり、カバー部
材10のほぼ中心部から上端部に達する内径より若干大
きいほぼ円弧状に形成され、先端部には取付部材2の係
止斜面5に係止する係止部12が設けられている。な
お、このばねフック11は、例えば3枚の板ばねを等間
隔に設ける等、複数枚の板ばね11を使用してもよい。
【0021】プロテクタ15は図4の正面図及び図5の
縦断面図に示すように、例えば合成樹脂製でリング状に
形成された上枠16、この上枠16より小径でリング状
の下枠17、及びこれら上枠16と下枠17を連結する
複数のリブ18とを一体成形したもので、上枠16の上
面には取付部材2の嵌合凹部6に嵌合する嵌合突部19
が設けられている。25は上枠16に、取付部材2に設
けた固定端子21a,21bと対向してインサート等に
より設けられ、図7に示すように、上枠16の上面から
突出した接点機構20を構成する可動端子である。な
お、この可動端子25は一端を上枠16の上面に固定し
た板ばねで構成してもよい。
【0022】プロテクタ15に複数のリブ18を設けた
のは、プロテクタ15自体の容量を小さくして熱容量を
小さくすると共に、カバー部材10との接触面積を小さ
くすることによって、カバー部材10が火災時に受ける
熱をプロテクタ15が奪うのを極力防止し、後述のはん
だの溶融を促進し、スプリンクラヘッドカバー1の作動
遅れを防止するためである。また、プロテクタ15に
は、リブ18の間に開口部が形成されているので、カバ
ー部材10が落下したのち、仮りにプロテクタ15が取
付部材2に固着して落下しなくても開口部から熱気流が
流入するため、スプリンクラヘッド35が作動遅れを生
じることはない。なお、スプリンクラヘッド35の作動
に伴い、放水圧力によってプロテクタ15は確実に落下
する。
【0023】次に、図1及び図6を参照して本実施の形
態に係るスプリンクラヘッドカバー1の組立手順の一例
について説明する。先ず、取付部材2の下端部に設けた
嵌合凹部6に、プロテクタ15の上部に設けた嵌合突部
19を嵌合し、両者を接合する。このとき、プロテクタ
15に設けた可動端子25は、図7(a)に示すよう
に、取付部材2に設けた両固定端子21a,21bに圧
着され、両端子21a,21b間を橋絡して電気的に短
絡する。
【0024】ついで、一体化したプロテクタ15と取付
部材2のフランジ3にばねフック11の係止部12を係
止させ、治具を使用するなどしてカバー部材10の開口
部をプロテクタ15側に押し込む。これにより、ばねフ
ック11の自由端はカバー部材10に押圧され、ほぼカ
バー部材10の内壁に沿って弾性変形してその係止部1
2が取付部材2の係止斜面5に係止し、カバー部材10
は、上部内周面が取付部材2のフランジ3及びプロテク
タ15の外周面に当接して取付部材2に取付けられる。
このように、ばねフック11はカバー部材10内に収容
されるので、その一端とカバー部材10の内面中心部と
をスプリンクラヘッド35の動作温度より低い融点の低
融点合金により接着して固定する。
【0025】このようにして組立てられたスプリンクラ
ヘッドカバー1は、カバー部材10はばねフック11の
下方への付勢力に打勝ってその位置に保持され、また、
取付部材2とプロテクタ15の接合部に設けられた接点
機構20は、可動端子25により両固定端子21a,2
1bが短絡された状態で保持される。
【0026】このようなスプリンクラヘッドカバー1を
スプリンクラヘッド35に取付けるには、先ず、取付部
材2にその上方からシーリングプレート40の開口部4
1を嵌合して係止段部4上に位置させる。そして、取付
部材2を天井板30の下から開口部31内に挿入し、ス
プリンクラヘッド35のフランジ37に、シーリングプ
レート40が天井板30の下面に当接するまで押し込ん
で装着し、ついで固定端子21a,21bに信号線22
a,22bを接続する。このように、スプリンクラヘッ
ドカバー1のスプリンクラヘッド35への装着は、取付
部材2をスプリンクラヘッド35のフランジ35に押し
込むだけなので、着脱がきわめて容易である。
【0027】これにより、スプリンクラヘッドカバー1
はスプリンクラヘッド35の外周を覆って感知部36等
を外力などから保護する。なお、取付部材2の内壁にめ
ねじを設け、このめねじをスプリンクラヘッド35のフ
ランジ37に設けたおねじ38に螺入して、スプリンク
ラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35に着脱可能
に取付けるようにしてもよい。
【0028】次に、図6、図7により本実施の形態の作
用を説明する。図1における監視状態においては、取付
部材2に設けた固定端子21a,21bは前述のように
それぞれ信号線22a,22bにより制御器に接続され
ており、かつ、両固定端子21a,21bはプロテクタ
15に設けた可動端子25によって短絡されているの
で、制御器から常時又は間欠的に加えられる信号は、通
電状態にある。
【0029】いま、火災が発生してその火炎や熱気流に
よりカバー部材10が加熱されると、ばねフック11が
接合されている低融点はんだが溶けてカバー部材10と
ばねフック11が分離し、両者の拘束が解除されてフリ
ー状態になる。これにより、カバー部材10は一端が取
付部材2に係止したばねフック11の他端の付勢力によ
り、下方に押し出される。そして、カバー部材10の上
部がばねフック11から外れて押圧力がなくなるため、
ばねフック11の係止部12が取付部材2の係止斜面5
から離脱する。
【0030】この結果、図6に示すように、カバー部材
10が自重により落下し、これに続いてばねフック11
及びプロテクタ15も自重により落下して、スプリンク
ラヘッド35の感知部36が露出する。これにより、火
災による火炎や熱気流が直接感知部36に作用し、スプ
リンクラヘッド35が作動する。
【0031】一方、プロテクタ15が落下すると、プロ
テクタ15に設けた可動端子25が取付部材2に設けた
固定端子21a,21bから離脱し、可動端子21a,
21b間が開放されて非通電状態になるため、制御部が
これを検知することにより、スプリンクラヘッド35が
動作したことを検出する。なお、この場合、スプリンク
ラヘッド35が動作したことを検出すると表現したが、
実際にスプリンクラヘッド35が動作したことを検出す
るのではなく、カバー部材10が落下したというスプリ
ンクラヘッド35の動作前の状態、つまり、このあと
(例えば、数分後)にスプリンクラヘッド35が動作す
るということを検出するものである(以下の説明でも、
この状態をスプリンクラヘッド35が動作したとい
う)。
【0032】図8は本実施の形態の接点機構20の他の
例を示すもので、図7では取付部材2にL字状の固定端
子21a,21bを設けた場合を示したが、本例では、
取付部材2にI字状の固定端子21aと、先端部に板ば
ねからなる可動接片25aを一体化したほぼく字状の固
定端子21bとを設けたものである。この例において
は、プロテクタ15が落下すると、可動接片25aが固
定端子21aから離れて非通電状態となる。このよう
に、接点機構20は、取付部材2側だけに設けられてい
るので、取付部材2とプロテクタ15の位置合わせが不
要になり、組立が容易である。
【0033】以上のように、本実施の形態に係るスプリ
ンクラヘッドカバー1は、取付部材2への係止機能及び
カバー部材10への付勢機能を有するばねフック11を
カバー部材10に、火災時の熱により溶解する低融点は
んだを介して固定するようにしたので、部品が少なく組
立がきわめて容易であり、監視時には、カバー部材10
によりスプリンクラヘッド35の感知部36を確実に保
護することができる。
【0034】また、カバー部材10には火災時に火炎や
熱気流の当り易い底部の1か所に設けた低融点はんだを
介してばねフック11が固定されており、火災時には確
実に低融点はんだが溶解して早期に取付部材2側と分離
することができるので、感度がよく信頼性の高いスプリ
ンクラヘッドカバー1を得ることができる。また、輸送
時や監視時などにおいて、カバー部材10が不用意に外
れることもない。さらに、取付部材2を熱伝導率の低い
合成樹脂で構成したので、火災時に熱が取付部材2に奪
われることが少なく、スプリンクラヘッド35の感度を
向上することができる。
【0035】また、スプリンクラヘッド35の動作を検
出する接点機構20を、スプリンクラヘッドカバー1の
取付部材2とプロテクタ15との接合部において、取付
部材2の下面に設けた一対の固定端子21a,21b
と、プロテクタ15の上面にこれと対向して設けた可動
端子25とによって構成し、監視時には両固定端子21
a,21bに可動端子25を圧接させ、両固定端子21
a,21b間を短絡して通電状態とし、火災時にはプロ
テクタ15の落下により両固定端子21a,21b間を
他の部材を用いることなく直接開放して非通電状態とす
ることにより、スプリンクラヘッド35の動作を検出す
るようにしたので、簡単な構造で動作の確実な信頼性の
高い接点機構20を備えたスプリンクラヘッド35を得
ることができる。さらに、接点機構20は取付部材2と
プロテクタ15との接合部に設けられ、かつカバー部材
10内に収容されているので、外力等が加えられても破
損するおそれがない。
【0036】[実施の形態2]図9は本発明の実施の形
態2に係るスプリンクラヘッドカバーが装着されたスプ
リンクラヘッドの設置状態を示す縦断面図である。な
お、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付
し、一部の説明を省略する。図において、40は合成樹
脂の如き絶縁材料からなり、中央に開口部41が設けら
れたシーリングプレート、20はカバー部材10とシー
リングプレート40との間に形成されたスプリンクラヘ
ッド35の動作を検出する接点機構で、その詳細を図1
0に示す。
【0037】図10において、23a,23bは導電材
料からなり、中心部に接続穴24を有する有底円筒状の
一対の固定端子で、開口部を下にしてインサートなどに
よりシーリングプレート40に立設されており、一端が
制御部に接続された信号線22a,22bの他端がそれ
ぞれ接続されている。
【0038】26a,26bは導電材からなるカバー部
材10の上縁部に、シーリングプレート40に設けた固
定端子23a,23bに対応して突設された一対の可動
端子で、例えば、基部の両側を切り起して固定端子23
a,23bの接続穴24の内径とほぼ等しい外径の円柱
状に形成したものである。なお、固定端子23a,23
bの接続穴24及び可動端子26a,26bの断面形状
は円形に限定するものではなく、平板状その他適宜形状
に形成することができる。また、可動端子26a,26
bはカバー部材10と別に形成してカバー部材10に取
付けてもよい。
【0039】上記のように構成した本実施の形態に係る
スプリンクラヘッドカバー1の組立手順は、実施の形態
1の場合とほぼ同じである。しかし、スプリンクラヘッ
ドカバー1をスプリンクラヘッド35に装着するにあた
っては、先ず、カバー部材10等が取付けられた取付部
材2にシーリングプレート40の開口部41を嵌合し、
これに設けた固定端子23a,23bの接続穴24を、
カバー部材10に設けた可動端子26a,26bに嵌合
して接続し、ついで、開口部41の縁部を取付部材2の
係止段部4に係止させる。
【0040】この状態で、シーリングプレート40を含
むスプリンクラヘッドカバー1の取付部材2をスプリン
クラヘッド35のフランジ37に押込んで装着する。そ
して、両固定端子23a,23bにそれぞれ信号線22
a,22bを接続すれば、両固定端子23a,23b
は、可動端子26a,26b及びカバー部材10により
電気的に短絡されているので、監視時には両固定端子2
3a,23b間に制御部からの信号が常時又は間欠的に
通電される。
【0041】火災の発生によるカバー部材10、プロテ
クタ15等の落下作用は実施の形態1の場合と同様であ
るが、カバー部材10の落下により、図10(b)に示
すように、可動端子26a,26bが固定端子23a,
23bから離脱し、両固定端子23a,23b間が開放
されて非通電状態になるので、スプリンクラヘッド35
が動作したことを検出することができる。
【0042】上記のように構成した本実施の形態におい
ては、スプリンクラヘッド35の動作を検出する接点機
構20を、シーリングプレート40に設けた固定端子2
3a,23bと、スプリンクラヘッドカバー1のカバー
部材10に設けた一対の可動端子26a,26bとによ
って構成したので、監視時には固定端子23a,23b
を可動端子26a,26bによって電気的に短絡して通
電状態にし、火災発生時にはカバー部材10の落下によ
り両固定端子23a,23bの短絡を直接解除して非通
電状態にするように構成したので、簡単な構造で動作の
確実な接点機構20を備えたスプリンクラヘッド35を
得ることができる。
【0043】[実施の形態3]図11は本発明の実施の
形態3に係るスプリンクラヘッドに装着したスプリンク
ラヘッドカバー1のカバー部材やプロテクタが落下する
状態を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ
部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略す
る。図において、20はスプリンクラヘッド35の動作
を検出する接点機構で、その詳細を図12に示す。図1
2において、27はスイッチング手段を構成する常開の
接点部28を備えたリードスイッチで、取付部材2の内
壁に取付けられており、接点部28は信号線22により
制御部に接続されている。29はプロテクタ15を取付
部材2に接合したときに、リードスイッチ27の近傍に
位置するように、プロテクタ15の上部にインサート等
により設けられた永久磁石である。
【0044】上記のように構成したスプリンクラヘッド
カバー1の組立手順は、実施の形態1の場合とほぼ同様
であるが、取付部材2へのプロテクタ15の接合にあた
っては、図12(a)に示すように、永久磁石29をリ
ードスイッチ27の近傍に配設する。これにより、リー
ドスイッチ27の接点部28は永久磁石29によって吸
引され、閉成して通電状態にあり、監視時には制御部か
ら常時又は間欠的に通電される。
【0045】スプリンクラヘッド35に装着されたスプ
リンクラヘッドカバー1の、火災の発生によるカバー部
材10、プロテクタ15等の落下作用は実施の形態1の
場合と同様であるが、本実施の形態においては、プロテ
クタ15が落下すると、図12(b)に示すように、こ
れに取付けられた永久磁石29も落下してリードスイッ
チ27の近傍から離脱する。これにより、リードスイッ
チ27の接点部28が開放れさて非通電状態になるの
で、スプリンクラヘッド35が動作することを検出でき
る。
【0046】本実施の形態においては、スプリンクラヘ
ッド1の動作を検出する接点機構20を、スプリンクラ
ヘッドカバー1を構成する取付部材2に設けたリードス
イッチ27と、リードスイッチ27の近傍に位置するよ
うにプロテクタ15に設けた永久磁石29とによって構
成したので、監視時にはリードスイッチ27の近傍に永
久磁石29を位置させることにより接点部28を閉成し
て通電し、火災発生時にはプロテクタ15の落下により
永久磁石29が離脱してリードスイッチ27の接点部2
8を開放して非通電状態にすることにより、簡単な構造
で確実にスプリンクラヘッド35が動作することを検出
することができる。
【0047】図13は本実施の形態の他の例を示すもの
で、本例においては、取付部材2の外周にリードスイッ
チ27を設けると共に、プロテクタ15の上部に、イン
サート等によりリードスイッチ27と対向して永久磁石
29を設けて、スプリンクラヘッド35の動作を確認す
るための接点機構20を構成したものである。本例にお
ける接点機構20の作用、効果も、上述の図11、図1
2の場合と同様なので、説明を省略する。
【0048】[実施の形態4]本実施の形態は、図14
に示すように、接点部28aと試験手段である駆動コイ
ル28bを内蔵したスイッチング手段を構成するリード
リレー27aを、実施の形態3の場合と同様に取付部材
2の内壁又は外壁に設け、図15に示すように、常開の
接点部28aと駆動コイル28bを、それぞれ信号線2
2a,22bにより制御部32に接続したものである。
なお、永久磁石29はプロテクタ15を取付部材2に接
合したときに、リードリレー27aの接点部28aの近
傍に位置するようにプロテクタ15に取付けられ、又は
プロテクタ15の上部に設けられている。
【0049】上記のように構成したスプリンクラヘッド
カバー1の組立手順は、実施の形態1の場合とほぼ同様
であるが、取付部材2へのプロテクタ15の接合にあた
っては、図14(a)に示すように、永久磁石29をリ
ードリレー27aの接点部28aの近傍に位置させる。
これにより、リードリレー27aの接点部28aは永久
磁石29に吸引され、閉成して通電状態にあり、監視時
には制御部32から常時又は間欠的に通電される。な
お、このとき、駆動コイル28bには通電されていな
い。
【0050】本実施の形態における火災発生時のカバー
部材10、プロテクタ15等の落下作用、及びこれによ
るスプリンクラヘッド35の動作の検出作用は、実施の
形態3の場合と同様である。
【0051】ところで、上述のような接点機構20にお
いて、リードリレー27aの接点部28aは永久磁石2
9に吸引されて長期にわたって閉成状態にあるため、固
着されて永久磁石29が離脱しても開放されないおそれ
がある。そこで、本実施の形態においては、随時又は定
期的に信号線22bを介して制御部32から駆動コイル
28bに通電し、リードリレー27aの接点部28aが
開放されるかどうかを確認するようにしたものである。
【0052】すなわち、永久磁石29により接点部28
aが閉成された状態のリードリレー27aに信号線22
aを介して通電を続けると共に、信号線22bを介して
制御部32から駆動コイル28bに通電し、永久磁石2
9による磁界と逆位相の磁界を発生させて、リードリレ
ー27a内に磁界がない状態にする。これにより、正常
であればリードリレー27aの接点部28aは開放され
る。したがって、リードリレー27aが非通電状態にな
れば接点部28aが開放されているこが確認され、依然
としてリードリレー27aが通電状態であれば、接点部
28aが固着していることがわかるので交換等の処置を
する。試験が終ったときは駆動コイル28bへの通電を
中止し、再び永久磁石29により接点部28aを閉成さ
せる。
【0053】上述のように、本実施の形態においては、
監視時に、そのままの状態で随時又は定期的に駆動コイ
ル28bに通電し、リードリレー27の接点部28aを
開閉させて正常に動作するかどうかを確認するようにし
たので、構造が簡単で点検が容易であり、常に確実に動
作することのできる信頼性の高い接点機構20を備えた
スプリンクラヘッドを得ることができる。
【0054】上記の説明では、取付部材2に接点部28
a及び駆動コイル28bを内蔵したリードリレー27a
を設け、プロテクタ15に永久磁石29を設けて接点機
構20を構成した場合を示したが、リードリレー27a
に代えて、実施の形態3と同様に、制御部32からの第
1の信号線22aに接続され、外部に設けた永久磁石で
開閉される接点を内蔵したリードスイッチ27を取付部
材2に取付けると共に、これに近接して取付部材2に、
制御部32からの第2の信号線22bに接続された試験
手段である駆動コイルを取付けてスイッチング手段を構
成し、プロテクタ15のリードスイッチ27に近接する
位置に永久磁石29を設けて接点機構20を構成して
も、上記のほぼ同様の効果を得ることができる。
【0055】また、上記の説明では、取付部材2、カバ
ー部材10、プロテクタ15等からなるスプリンクラヘ
ッドカバー1を備えたスプリンクラヘッド35に、試験
手段である駆動コイル28bを備えたリードリレー27
a又はリードスイッチ27からなるスイッチング手段
と、永久磁石29とからなる接点機構20を設けた場合
を示したが、本実施の形態はこれに限定するものではな
く、スイッチング手段は、天井板30、スプリンクラヘ
ッド35あるいはシーリングプレート40などの固定部
に設けてもよく、また、永久磁石29は他の構造のカバ
ープレート等、火災の発生によって落下する部材に取付
けてもよい。
【0056】[実施の形態5]本実施の形態は、図16
(a)に示すように、スイッチング手段を構成する常開
のリードスイッチ27bにおいて、実施の形態4の駆動
コイル28bに代えて、永久磁石28d(以下、第1の
永久磁石という)を設けたものである。この第1の永久
磁石28dは、図に示すように接点部28a側がN極と
なっており、接点部28aの接片28cもN極に着磁さ
れていて、取付部材2にプロテクタ15が接合されてい
ない状態では、接片28cは第1の永久磁石28dに反
発して接点部28aを閉成している。なお、接点部28
aは信号線22により制御部に接続されており、監視時
には常時又は間欠的に通電される。
【0057】また、プロテクタ15の上部には、リード
スイッチ27bと対向してインサート等により第2の永
久磁石29が設けられており、この第2の永久磁石29
はリードスイッチ27b側がN極となっている。
【0058】上記のように構成した本実施の形態におい
て、取付部材2にプロテクタ15を接合すると、第2の
永久磁石29が第1の永久磁石28dに近接するため、
両永久磁石28d,29による磁界が相殺されて、リー
ドスイッチ27b内には磁界が存在しない状態になり、
接片28cが開放される。したがって、監視時において
はリードスイッチ27bは開放されており、制御部から
の信号は非導通電状態にある。
【0059】火災の発生により、実施の形態1の場合と
同様の作用によってカバー部材や第2の永久磁石29を
有するプロテクタ15などが落下すると、図16(b)
に示すように、リードスイッチ27bの接片28cは、
第1の永久磁石28dに反発して接点部28aを閉成す
る。これにより、制御部からの信号が通電状態になるの
で、制御部はスプリンクラヘッドが動作することを検出
することができる。
【0060】リードスイッチ27bの動作を点検する場
合は、制御部からリードスイッチ27bに信号を出力し
ている状態で、図17に示すように、第2の永久磁石2
9に第3の永久磁石29aを接近させ、両永久磁石2
9,29aにより磁界を相殺させる。これにより、リー
ドスイッチ27bの接片28cが第1の永久磁石28d
に反発して接点部28aを閉成すれば、制御部からの信
号は通電状態になるので、リードスイッチ27bが正常
であることが確認される。
【0061】この場合、破線で示すように、第1の永久
磁石28dの反対側において、S極をリードスイッチ2
7b側にして永久磁石29bを近接させ、接片28cを
吸引させて接点部28aを閉成するようにしてもよい。
なお、上記の説明では、監視時においてリードスイッチ
27bの接片28cを開放し、火災時に閉成させる場合
について示したが、監視時に接片28cを閉成し、火災
時に開放させるようにしてもよい。
【0062】本実施の形態も実施の形態4とほぼ同様の
効果が得られるが、リードスイッチ27bは駆動コイル
28bに代えて永久磁石28dを用いたので、制御部か
らの信号線を一回線とすることができ、このため構造が
簡単になり、コストを低減することができる。
【0063】[実施の形態6]上述の各実施の形態にお
いては、通常、火災が発生してその火炎や熱気流により
スプリンクラヘッド35のカバー部材10やプロテクタ
15などが落下すると、これによって接点機構20が作
動(又は停止)してこれを制御部が検出し、制御部はこ
れに基いてスプリンクラヘッド35が接続された配管の
基端側に設けた常閉の開閉弁を開放し、スプリンクラヘ
ッド35に消火水を供給するようにしている。
【0064】ところで、このような場合、例えば、天井
板等に設定されたスプリンクラヘッドカバー1及びスプ
リンクラヘッド35に、なんらかの外力が作用してこれ
らが破損すると、火災が発生していないのにもかかわら
ず接点機構20が作動して開閉弁が開放され、スプリン
クラヘッド35から消火水が放水されて室内が水浸しに
なるおそれがある。
【0065】そこで、本実施の形態においては、上述の
各実施の形態のスプリンクラヘッドカバー1のプロテク
タ15(又はカバー部材10)内に、例えば、銅板の如
き導電板にスプリンクラヘッド35の動作温度より低い
温度で溶融する低融点はんだにより、一対の信号線の一
端をそれぞれ接続した熱感知手段を配設し、この信号線
の他端を制御部に接続して常時又は間欠的に通電するよ
うに構成した。そして、火災の発生により熱感知手段の
低融点はんだが溶融し、信号線が導電板から離れると非
通電状態になるので、制御部はこれによって火災の発生
と判断し、開閉弁を開放する。
【0066】このような熱感知手段を上述の各実施の形
態のプロテクタ15(又はカバー部材10)内に配設す
ることにより、火災発生時には接点機構20と熱感知手
段がほぼ同時に非通電状態になるので、制御部はこれに
よって開閉弁を開放する。また、スプリンクラヘッドカ
バー1とスプリンクラヘッド35の両者が破損して接点
機構20が非通電状態になっても、火災が発生していな
いため熱感知手段は依然として通電状態にあるので開閉
弁が開放されず、誤放水がなされることはない。
【0067】このように、本実施の形態においては、前
述の各実施の形態において、接点機構20と熱感知手段
の両者が非通電状態になったときにはじめて開閉弁を開
放するようにしたので、スプリンクラヘッドカバー1と
スプリンクラヘッド35の両者が外力等により破損して
も、誤放水を生じることがない。
【0068】上記の説明では、本発明をフラッシュ型の
スプリンクラヘッドに実施した場合を示したが、グラス
バルブを用いたスプリンクラヘッドにも本発明を実施す
ることができる。また、スプリンクラヘッドの動作検出
手段として各種の例を示したが、例えば、静電容量形の
近接スイッチなどを使用してもよい。
【0069】
【発明の効果】(1)本発明に係るスプリンクラヘッド
は、外周を覆って保護し、火災時にはその一部が落下す
る保護カバーを、スプリンクラヘッドに装着される取付
部材と、この取付部材の下端部に着脱可能に接合されて
スプリンクラヘッドの下部を保護するプロテクタと、プ
ロテクタの外側に配設されたカバー部材等によって構成
し、かつ、取付部材とプロテクタとの接合部に前記スプ
リンクラヘッドの動作を検出する動作検出手段(接点機
構)を設けたので、監視時には感知部及び動作検出手段
を確実に保護することができる。また、火災時にはプロ
テクタ等の落下によりスプリンクラヘッドの動作を確実
に検出することができるので、信頼性の高いスプリンク
ラヘッドを得ることができる。
【0070】(2)また、上記(1)の動作検出手段
を、取付部材の下面に設けられ常時又は間欠的に通電さ
れる一対の固定端子と、プロテクタの上面に設けられこ
のプロテクタを取付部材に接合したときに固定端子間を
直接短絡する可動端子とによって構成したので、簡単な
構造でスプリンクラヘッドの動作を確実に検出すること
ができ、また、動作検出手段は取付部材とプロテクタの
間に設けられているので、外力により破損することもな
い。
【0071】(3)上記(1)の動作検出手段を、取付
部材に取付けられ常時又は間欠的に通電されるスイッチ
ング手段と、プロテクタに設けられこのプロテクタを取
付部材に接合したときにスイッチング手段の近傍に配設
される永久磁石とによって構成したので、簡単な構造で
スプリンクラヘッドの動作を確実に検出することができ
る。
【0072】(4)さらに、上記(1)の動作検出手段
を、取付部材に取付けられ常時又は間欠的に通電される
接点部及び必要に応じて通電される駆動コイルを備えた
スイッチング手段と、プロテクタに設けられこのプロテ
クタを取付部材に接合したときにスイッチング手段の接
点の近傍に配設される永久磁石とによって構成し、随時
接点部の機能を試験しうるようにしたので、動作を確実
に検出できるより信頼性の高いスプリンクラヘッドを得
ることができる。
【0073】(5)また、上記(1)の動作検出手段
を、取付部材に取付けられ常時又は間欠的に通電される
接点部及びこの接点部の近傍に設けられて接点部を制御
する永久磁石とを備えたスイッチング手段と、プロテク
タに設けられこのプロテクタを取付部材に接合したとき
はスイッチング手段の永久磁石の磁界が相殺される永久
磁石とによって構成したので、構造が簡単で動作を確実
に検出することができ、接点部の機能試験も容易であ
る。
【0074】(6)さらに、本発明は、スプリンクラヘ
ッドの外周を覆い、火災時にその一部が落下する保護カ
バーを備え、前記スプリンクラヘッド側にリードスイッ
チを設け、前記保護カバーに第1の永久磁石を設けたス
プリンクラヘッドであって、前記保護カバーに設けた第
1の永久磁石の磁界を相殺するように、前記リードスイ
ッチの近傍に第2の永久磁石を設けたので、簡単な構造
で、動作を確実に検出することができる。
【0075】(7)また、本発明に係るスプリンクラヘ
ッドは、スプリンクラヘッドに装着される取付部材、及
びこの取付部材の下側に配設されたカバー部材等からな
る保護カバーと、保護カバーの取付部材に嵌合するシー
リングプレートとを有し、シーリングプレートに設けら
れ常時又は間欠的に通電される一対の固定端子と、カバ
ー部材に設けられシーリングプレートを取付部材に嵌合
したときに固定端子に接続される一対の可動端子とによ
って構成され、スプリンクラヘッドの動作を検出する動
作検出手段を備えたので、スプリンクラヘッドの動作を
確実に検出することができる。
【0076】(8)上記(1)〜(7)のスプリンクラ
ヘッドにおいて、一端が導電板に低融点合金によって接
続され、他端が制御部に接続されて常時又は間欠的に通
電される一対の信号線を備えた熱感知手段を有し、この
熱感知手段を保護カバー内に配設して、動作検出手段だ
けでなく、この熱感知手段により火災を検出したときに
はじめて開閉弁を開くようにしたので、外力等により保
護カバー及びスプリンクラヘッドが破損しても、誤放水
が行われることがない。
【0077】(9)また、本発明に係るスプリンクラヘ
ッドは、動作を検出する動作検出手段を、スプリンクラ
ヘッド又はその近傍に設置され第1の信号線により制御
部に接続された接点部、及び第2の信号線により制御部
に接続された接点部の試験手段からなるスイッチング手
段と、火災時にスプリンクラヘッドから落下する部材に
取付けられ監視時には接点部の近傍に位置する開閉手段
とによって構成し、必要に応じて試験手段に通電して接
点部の機能を試験するようにしたので、常時接点部が正
常であるかどうかを外部から容易に点検することがで
き、信頼性の高い動作検出手段を備えたスプリンクラヘ
ッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッ
ドの設置状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の取付部材の縦断面図である。
【図3】図1のばねフックの斜視図である。
【図4】図1のプロテクタの正面図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】実施の形態1の作用説明図である。
【図7】図1の接点機構の作用説明図である。
【図8】接点機構の他の例の説明図である。
【図9】本発明の実施形態2の縦断面図である。
【図10】図9の接点機構の作用説明図である。
【図11】本発明の実施の形態3の作用説明図である。
【図12】図11の接点機構の作用説明図である。
【図13】実施の形態3の他の例の縦断面図である。
【図14】本発明の実施の形態4の接点機構の説明図及
び作用説明図である。
【図15】図14の電気的回路図である。
【図16】本発明の実施の形態5の接点機構の説明図及
び作用説明図である。
【図17】図16の接点機構の作用説明図である。
【符号の説明】
1 スプリンクラヘッドカバー 2 取付部材 10 カバー部材 11 ばねフック 15 プロテクタ 20 接点機構(動作検出手段) 21a,21b,23a,23b 固定端子 25,26a,26b 可動端子 22a 第1の信号線 22b 第2の信号線 27 リードスイッチ 27a,27b リードリレー 28,28a 接点部 28b 駆動コイル 28d,29,29a 永久磁石 30 天井板 31 開口部 32 制御部 35 スプリンクラヘッド 36 感知部 37 フランジ 40 シーリングプレート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周を覆い、火災時にその一部が落下す
    る保護カバーを備えたスプリンクラヘッドにおいて、 前記保護カバーを、前記スプリンクラヘッドに装着され
    る取付部材と、該取付部材の下端部に着脱可能に接合さ
    れて前記スプリンクラヘッドの下部を保護するプロテク
    タと、該プロテクタの外側に配設されたカバー部材等に
    よって構成し、かつ、前記取付部材とプロテクタとの接
    合部に前記スプリンクラヘッドの動作を検出する動作検
    出手段を設けたことを特徴とするスプリンクラヘッド。
  2. 【請求項2】 動作検出手段を、取付部材の下面に設け
    られ常時又は間欠的に通電される一対の固定端子と、プ
    ロテクタの上面に設けられ該プロテクタを前記取付部材
    に接合したときに前記固定端子間を短絡する可動端子と
    によって構成したことを特徴とする請求項1記載のスプ
    リンクラヘッド。
  3. 【請求項3】 動作検出手段を、取付部材に取付けられ
    常時又は間欠的に通電されるスイッチング手段と、プロ
    テクタに設けられ該プロテクタを前記取付部材に接合し
    たときに前記スイッチング手段の近傍に配設される永久
    磁石とによって構成したことを特徴とする請求項1記載
    のスプリンクラヘッド。
  4. 【請求項4】 動作検出手段を、取付部材に取付けられ
    常時又は間欠的に通電される接点部及び必要に応じて通
    電される駆動コイルを備えたスイッチング手段と、プロ
    テクタに設けられ該プロテクタを前記取付部材に接合し
    たときに前記スイッチング手段の接点部の近傍に配設さ
    れる永久磁石とによって構成したことを特徴とする請求
    項1記載のスプリンクラヘッド。
  5. 【請求項5】 動作検出手段を、取付部材に取付けられ
    常時又は間欠的に通電される接点部及び該接点部の近傍
    に設けられて該接点部を制御する永久磁石とを備えたス
    イッチング手段と、プロテクタに設けられ該プロテクタ
    を前記取付部材に接合したときは前記永久磁石の磁界が
    相殺される永久磁石とによって構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のスプリンクラヘッド。
  6. 【請求項6】 スプリンクラヘッドの外周を覆い、火災
    時にその一部が落下する保護カバーを備え、前記スプリ
    ンクラヘッド側にリードスイッチを設け、前記保護カバ
    ーに第1の永久磁石を設けたスプリンクラヘッドであっ
    て、前記保護カバーに設けた第1の永久磁石の磁界を相
    殺するように、前記リードスイッチの近傍に第2の永久
    磁石を設けたことを特徴とするスプリンクラヘッド。
  7. 【請求項7】 外周を覆い、火災時にその一部が落下す
    る保護カバーを備えたスプリンクラヘッドにおいて、 前記スプリンクラヘッドに装着される取付部材、及び該
    取付部材の下側に配設されたカバー部材等からなる保護
    カバーと、該保護カバーの取付部材に嵌合するシーリン
    グプレートとを有し、 該シーリングプレートに設けられ常時又は間欠的に通電
    される一対の固定端子と、前記カバー部材に設けられ前
    記シーリングプレートを取付部材に嵌合したときに前記
    固定端子に接続される一対の可動端子とによって構成さ
    れ、前記スプリンクラヘッドの動作を検出する動作検出
    手段を備えたことを特徴とするスプリンクラヘッド。
  8. 【請求項8】 一端が導電板に低融点合金によって接続
    され、他端が制御部に接続されて常時又は間欠的に通電
    される一対の信号線を備えた熱感知手段を有し、該熱感
    知手段を保護カバー内に配設したことを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載のスプリンクラヘッド。
  9. 【請求項9】 動作を検出する動作検出手段を備えたス
    プリンクラヘッドにおいて、 前記動作検出手段を、スプリンクラヘッド又はその近傍
    に設置され第1の信号線により制御部に接続された接点
    部、及び第2の信号線により前記制御部に接続された前
    記接点部の試験手段からなるスイッチング手段と、 火災時に前記スプリンクラヘッドから落下する部材に取
    付けられ監視時には前記接点部の近傍に位置する開閉手
    段とによって構成し、 必要に応じて前記試験手段に通電して前記接点部の機能
    を試験することを特徴とするスプリンクラヘッド。
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