JP2001046074A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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JP2001046074A JP11225839A JP22583999A JP2001046074A JP 2001046074 A JP2001046074 A JP 2001046074A JP 11225839 A JP11225839 A JP 11225839A JP 22583999 A JP22583999 A JP 22583999A JP 2001046074 A JP2001046074 A JP 2001046074A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステルの製造方法の提供。 【解決手段】 プロモーター、ポリエステル合成酵素遺
伝子、及び該ポリエステル合成酵素遺伝子とは異なる1
〜100種類の遺伝子を含むオペロンが連結された組換え
ベクターをプラスチド染色体に組み込んで植物を形質転
換し、得られる形質転換植物を培養又は栽培した後、該
培養物又は栽培物からポリエステルを採取することを特
徴とするポリエステルの製造方法、並びに該オペロンが
プラスチド染色体に組み込まれた形質転換植物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物が生合成するポリエステル(例え
ばポリ-3-ヒドロキシアルカン酸)は、熱可塑性を有
し、固いものから粘弾性を有するゴム状のものまで多岐
にわたる生分解性プラスチックである。
【0003】近年、3-ヒドロキシブチレート(3HB)と3-
ヒドロキシヘキサノエート(3HH)との2成分共重合ポリ
エステル P(3HB-co-3HH) およびその製造法について、
研究、開発がなされている(例えば特開平5-93049号公
報および特開平7-265065号公報)。これらの公報に記載
のP(3HB-co-3HH) 共重合体の製造法は、土より単離した
アエロモナス・キャビエ (Aeromonas caviae)を用いて
オレイン酸やオリーブオイルから発酵生産するものであ
る。エネルギー貯蔵を目的として発酵生産した P(3HB-c
o-3HH)共重合体は、3HHユニット分率の増加とともに結
晶化度が低下するために、柔軟な高分子材料となり、熱
安定性や成形性にも優れ、強い糸や透明でしなやかなフ
ィルムにも加工できることが明らかにされている(Y. D
oi, S. Kitamura, H. Abe, Macromolecules 28, 4822-4
823 (1995))。しかも、微生物から生産されたポリエス
テルは生物分解が可能であることから、環境保護の観点
から有用である。従って、微生物により生産、蓄積され
たポリエステルは、多岐にわたり応用することができ
る。
【0004】しかしながら、微生物にポリエステルを生
産させる場合は、培養装置、培地等の所定の設備が必要
であり、またその稼動には石油エネルギーの消費を要す
るため、生産コストが高くなってしまう。そこで、微生
物の培養手段によることなく、安価で大量に上記特性を
有するポリエステルを製造する手段の開発が望まれる。
【0005】ところで、真核生物においては、各遺伝子
ごとに存在するプロモーターおよびターミネーターがそ
の遺伝子発現を制御しており、転写されて生じるmRNAの
3'末端にはポリA配列が付加されることが知られてい
る。これらの遺伝子発現は核内で行われているため、植
物の形質転換法を用いて新規の形質を有する植物を作る
試みは、主に核染色体に遺伝子を導入する方法によって
行われている。
【0006】しかし、真核生物の遺伝子はモノシストロ
ン性であるため、一つの遺伝子に対しては一つのプロモ
ーターによって制御されている。従って、複数の遺伝子
が1個のプロモーターで制御されるポリシストロン性の
発現機構を有する原核細胞の場合は、その遺伝子を真核
生物の核染色体に導入するためには、それぞれの導入遺
伝子にプロモーターをつける必要があり、操作が煩雑で
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエステ
ルの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、ポリエステル合成
酵素遺伝子を含む複数の遺伝子を有するオペロンを植物
のプラスチドに組み込むことにより、植物などの真核生
物であってもポリシストロン性の遺伝子発現が可能な植
物の形質転換を行い、該形質転換体を培養又は栽培した
のち、培養物又は栽培物からポリエステルを採取するこ
とに成功し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、プロモーター、ポリ
エステル合成酵素遺伝子、及び該ポリエステル合成酵素
遺伝子とは異なる1〜100種類の遺伝子を含むオペロン
が連結された組換えベクターをプラスチド染色体に組み
込んで植物を形質転換し、得られる形質転換植物を培養
又は栽培した後、該培養物又は栽培物からポリエステル
を採取することを特徴とするポリエステルの製造方法で
ある。さらに、本発明は、プロモーター、ポリエステル
合成酵素遺伝子、及び該ポリエステル合成酵素遺伝子と
は異なる1〜100種類の遺伝子を含むオペロンがプラス
チド染色体に組み込まれた形質転換植物である。
【0010】ポリエステル合成酵素遺伝子としては、ポ
リ-3-ヒドロキシブタン酸合成酵素遺伝子が挙げられ、
ポリエステル合成酵素遺伝子とは異なる遺伝子として
は、β-ケトチオラーゼ遺伝子及びアセトアセチルCoAリ
ダクターゼ遺伝子が挙げられる。また、植物としては、
ナス科(例えばタバコ)、イネ科、アオイ科、アブラナ
科、キク科、ゴマ科、モクセイ科、フトモモ科、バラ
科、ツバキ科、マメ科、ヤシ科、アオギリ科及びアカネ
科からなる群から選択されるいずれかの科に属するもの
が挙げられる。さらに、ポリエステルとしては、次式
I:
【0011】
【化2】
【0012】(Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を表す。)で示される3-ヒドロキシアルカン酸の共
重合体が挙げられる。以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリエステル合成酵素
遺伝子を含む複数(2〜100種類)の遺伝子及びプロモー
ターを有するオペロンをベクターに組み込み、得られた
組換えベクターを植物のプラスチド染色体に導入して植
物を形質転換し、さらに得られる形質転換体を培養又は
栽培し、培養物又は栽培物からポリエステルを採取する
ことを特徴とするものである。
【0014】プラスチドとは、植物細胞に特有のDNA含
有細胞小器官(オルガネラ)の一種である。植物では、原
色素体が、白色体、黄色体、葉緑体、有色体、アミロプ
ラスト、エライオプラストなど、多様な機能(光合成、
アミノ酸合成、脂肪酸合成、窒素固定など)を担う構造
体になるが、これらの構造体をプラスチドという。
【0015】真核生物の細胞において、葉緑体をはじめ
とするプラスチドは、植物細胞の中の主要かつ独自のオ
ルガネラであり、光合成反応を司るものである。プラス
チド、及びエネルギー代謝を行うミトコンドリアは、核
に存在する染色体とは別に独自の染色体を有しており、
独自に複製を行うことができる。
【0016】プラスチド中で働くσ因子は、核染色体に
コードされており、発現後にプラスチドに移動する転写
因子の一つである。このσ因子はバクテリア型のものが
存在することが知られている。
【0017】また、プラスチドの遺伝子がバクテリアに
類似した制御を受けていることは、遺伝子の転写機構の
研究により明らかにされている。すなわち、プラスチド
染色体遺伝子の構造及び発現様式は原核生物の遺伝子と
同様であり、複数の遺伝子が直列につながってオペロン
を形成している。そして、プラスチド中のオペロン上の
遺伝子は一つのプロモーターによって制御されており、
これらの遺伝子がすべて同時に転写されて1本のmRNAを
生じる。
【0018】このように、プラスチド染色体遺伝子はバ
クテリアと同様のメカニズムで制御されている。従っ
て、本発明においては、微生物の持つ物質生産、難分解
物質の分解等の有用な代謝系を植物に導入する際に、従
来のように各遺伝子を真核細胞で発現するように設計す
るのではなく、遺伝子群を原核細胞型の構造のままでプ
ラスチドに導入して形質転換体を作製した。その結果、
該形質転換体からポリエステルを採取することに成功し
た。
【0019】本発明において用いられる遺伝子は単一の
ものではなく、ポリエステル合成酵素遺伝子のほか、該
遺伝子とは異なる1個又は複数個の遺伝子が連結されて
オペロンを形成するものである。
【0020】ポリエステル合成酵素遺伝子としては、ラ
ルストニア・ユートロファ (Ralstonia eutropha)、ア
エロモナス・キャビエ(Aeromonas caviae)、シュード
モナス・エスピー(Pseudomonas sp.)61-3などから単
離されたポリエステル合成酵素遺伝子(phbC、phaCAC
phbCPS、phaC1PS、phaC2PS)が挙げられる。本発明にお
いては、これらの遺伝子を単独で用いてもよく、複数個
を連結して用いてもよい。
【0021】ポリエステル合成酵素遺伝子のほかに連結
する遺伝子の種類の数は目的に応じて適宜定めることが
できるが、1〜100種類が好ましく、1〜50種類がより好
ましく、1〜10種類がさらに好ましく、1〜3種類が最も
好ましい。また、遺伝子の種類には特に限定されるもの
ではなく、公知遺伝子及び新たにクローニングされた遺
伝子のいずれを用いてもよい。例えば、β-ケトチオラ
ーゼ遺伝子、アセトアセチルCoAリダクターゼ遺伝子が
挙げられ、以下に記載のものも挙げられる。但し、これ
らの遺伝子に限定されるものではない。
【0022】(1)反応経路に関与する遺伝子(動物、植
物、微生物等由来) 解糖系に働く酵素をコードする遺伝子 グリオキシル酸回路に働く酵素をコードする遺伝子 クエン酸回路に働く酵素をコードする遺伝子 尿素回路に働く酵素をコードする遺伝子 還元的ペントースリン酸回路に働く酵素をコードする遺
伝子 コレステロールの生合成経路で働く酵素をコードする遺
伝子 ポリケチド鎖合成に働く酵素をコードする遺伝子 脂肪酸β酸化経路に働く酵素をコードする遺伝子 炭素数10、15,20のテルペノイド骨格を有する化合物の
生合成に関わる遺伝子
【0023】(2) 特定の生物由来のもの Streptomyces wedmorensisのホスホマイシン生合成に関
わる遺伝子(群) Straptomyces hygroscopicusのビアラホス生合成に関わ
る遺伝子(群) Streptomyces erythreusのエリスロマイシン生合成に関
わる遺伝子(群) Penicillium sp等のペニシリン生合成にに関わる遺伝子
(群) Arabidopsis thaliana等のジベレリンおよびその類縁体
の生合成に関わる遺伝子(群) 植物のアブシジン酸生合成に関わる遺伝子(群)
【0024】(3) 反応の基質による分類 炭素数が2-30である化合物を基質とするデヒドロゲナー
ゼ、オキシゲナーゼ、レダクターゼ、カルボキシラー
ゼ、デカルボキシラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、
デアミナーゼ、エピメラーゼ、ムターゼ等をコードする
遺伝子 分子量3000-300000のタンパク質をリン酸化するプロテ
インキナーゼ 分子量3000-300000のタンパク質を基質とするプロテア
ーゼ
【0025】(4) その他 動物の血清アルブミン遺伝子 乳中のラクトフェリン、ラクトグロブリン、カゼイン遺
伝子 Gタンパク質α、β、γサブユニットの遺伝子 サブスタンスPレセプター等、膜7回貫通型のレセプタ
ー遺伝子 大腸菌のσ因子遺伝子、タバコモザイクウイルスのコー
トタンパクをコードする遺伝子 タバコのN遺伝子 トマトのcf4, cf9遺伝子およびそのホモログ 動物、植物のMAPK、MAPKK、MAPKKKをコードする遺伝子 動物、植物のP450スーパーファミリーに属する酵素をコ
ードする遺伝子 アラビドプシスのcpr1 - cpr20 植物のカタラーゼ遺伝子catA, catB, catC 微生物の鞭毛を構成するタンパク質をコードする遺伝子
【0026】なお、phbA遺伝子(配列番号3)、phbB遺
伝子(配列番号4)、phbC遺伝子(配列番号2)は、ラル
ストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha)の菌体
(ATCC17699)から染色体DNAの調製を行い、その後ライ
ブラリーの作製、組換えベクターの作製、宿主微生物へ
の組換えベクターの導入、コロニーハイブリダイゼーシ
ョン、塩基配列の決定を行うことによって調製すること
ができる。また、phaC遺伝子はアエロモナス・キャビエ
FA440株から得ることができ、得られたphaC遺伝子は、
アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutroph
us)に導入され(名称:Alcaligens eutrophus AC32)、工
業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つくば市東1
丁目1番3号)に、平成8年8月12日付でFERM P-15786と
して寄託されている。さらに、上記遺伝子は、化学合成
により、あるいは各遺伝子を鋳型としたPCRにより調製
することもできる。
【0027】ある酵素を触媒として特定の物質を植物に
生産させようとする場合は、その酵素をコードする遺伝
子、及び該酵素の基質をコードする遺伝子を連結するこ
とができる。例えばポリエステル合成酵素遺伝子として
ポリ-3-ヒドロキシブタン酸合成酵素遺伝子を用い、こ
れにβ-ケトチオラーゼ遺伝子及びアセトアセチルCoAリ
ダクターゼ遺伝子を連結すると、アセチルCoAはβ-ケト
チオラーゼの触媒によりアセトアセチルCoAとなり、ア
セトアセチルCoAはアセトアセチルCoAリダクターゼの触
媒により3-ヒドロキシブチリルCoAとなる。そして、ポ
リ-3-ヒドロキシブタン酸合成酵素によりポリ-3-ヒドロ
キシブタン酸を得ることができる(図1)。
【0028】本発明において、プロモーターは、プラス
チド由来のもの、原核生物(バクテリア)のオペロン由
来のもの又はファージ等由来のものであって、プラスチ
ド染色体上でプロモーターとして機能することが可能な
ものを使用することができる。例えば、プラスチド由来
のプロモーターとしてはプラスチド16s rRNAプロモータ
ー、psbD light-responsive プロモーター、アラビドプ
シスtRNA-Cysプロモーター、ホウレンソウpsaAプロモー
ター又はトウモロコシtrnCプロモーター等が挙げられ、
バクテリア又はファージ由来のプロモーターとしてはla
c プロモーター、avrD プロモーター(Pseudomonas syri
ngae pv. Tomato)、ORF1-ntrB-ntrCオペロンプロモータ
ー(Rhizobium leguminosarum)、ファージT7 gene 10
プロモーターが挙げられる。プロモーターの数は1〜2
個が好ましい。
【0029】複数の目的遺伝子同士を連結するには、リ
ガーゼを用いて直接連結する方法のほか、4〜100ヌク
レオチドの長さを有する適当なリンカーを化学合成し、
該リンカーを橋渡しとしてリガーゼにより連結する方法
を採用することができる。あるいは、各遺伝子のそれぞ
れを別個のベクターにつないだ後、制限酵素処理して当
該遺伝子を含む断片を作製し、リガーゼを用いてそれぞ
れの断片同士を連結する方法を採用することもできる。
この場合、目的遺伝子を鋳型とし、その遺伝子に特異的
なプライマー(15〜50ヌクレオチド長)を調製してポリ
メラーゼ連鎖反応(PCR)により断片を増幅しておくこと
が好ましい。増幅のためのDNAポリメラーゼとしてはLA
Taq DNAポリメラーゼ(Takara)、AmpliTaq (Perkin Elme
r)、Pfu DNAポリメラーゼ(Stratagene社)等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。増幅は、80
℃〜100℃で5秒〜3分、好ましくは94℃で5秒〜2分の変
性工程、40℃〜72℃で5秒〜5分、好ましくは50℃で5秒
〜2分のアニーリング工程、及び65℃〜75℃で30秒〜10
分、好ましくは72℃で30秒〜3分の伸長工程を1サイク
ルとしてこれを10〜40サイクル行う。但し、鋳型DNA及
びプライマーを十分変性させるために、上記増幅サイク
ルの前に80℃〜100℃(好ましくは94〜95℃)で1〜3分
の変性工程を加えてもよく、また、増幅されたDNAを完
全に伸長するために、増幅サイクルの後に72℃で2〜10
分の伸長工程を加えてもよい。
【0030】上記の通り得られた遺伝子群の上流にプロ
モーターを連結し、1個又は数個のプロモーターで複数
の遺伝子が制御されるオペロンを形成させる。連結の方
法は特に限定されるものではなく、制限酵素部位をリガ
ーゼで処理するなど、あらゆる手法を用いることができ
る。
【0031】上記の通り形成したオペロンを、植物のプ
ラスチドに導入するためのベクターに連結する。本発明
において用いられるベクターとしては、プラスミドベク
ター、コスミドベクター、ファージベクター等が挙げら
れるが、プラスミドベクターが好ましい。プラスミドベ
クターとしては、pUC18(宝酒造社製)、pUC119(宝酒造
社製)などのpUC系プラスミド、pBI121、pBI101などのp
BI系プラスミド、pBluescript SK+ (Stratagene 社
製)、pGEM-T (Promega 社製)、pGEM-3、pGEM-4、pCR2.
1(Invitrogen社製)等が挙げられ、コスミドベクターと
しては、pJB8、c2RB、pcos1EMBL等が挙げられ、ファー
ジベクター(例えばλファージ)としては、Charon4A、
Charon21A、Charon32、EMBL3、EMBL4、λgt10、λgt1
1、λZAP等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0032】ここで、発現の目的となる複数の遺伝子
は、いずれもその遺伝子の機能が発揮されるようにベク
ターに組み込まれることが必要である。そこで、上記オ
ペロンには、プロモーター及び目的遺伝子のほか、ター
ミネーター、オペレーター、アテニュエーター、薬物耐
性遺伝子等を組み込むことができる。この場合、ターミ
ネーターとしてはプラスチドpsbA遺伝子の3'調節領域が
挙げられ、オペレーターとしては大腸菌のラクトースオ
ペレーター等が挙げられ、アテニュエーターとしては大
腸菌のトリプトファン合成系オペロンのアテニュエータ
ー等が挙げられ、薬物耐性遺伝子としてはスペクチノマ
イシン耐性遺伝子、ストレプトマイシン耐性遺伝子、カ
ナマイシン耐性遺伝子、ハイグロマイシン耐性遺伝子、
ビアラホス耐性遺伝子、ブラストサイジンS耐性遺伝子
などが挙げられる。
【0033】本発明において形質転換の対象となる植物
は、植物体全体、植物器官(例えば葉、花弁、茎、根、
種子等)、植物組織(例えば表皮、師部、柔組織、木部、
維管束、柵状組織、海綿状組織等)又は植物培養細胞の
いずれをも意味するものである。形質転換に用いられる
植物としては、例えばナス科、イネ科、アブラナ科、キ
ク科、ゴマ科、モクセイ科、フトモモ科、バラ科、マメ
科、ヤシ科又はアカネ科に属する植物が挙げられる。こ
れらの科に属する植物として例えば以下に記載するもの
が挙げられるが、これらの植物に限定されるものではな
い。
【0034】ナス科:タバコ(Nicotiana tabacum)、ジ
ャガイモ(Solanum tuberosum) イネ科:トウモロコシ(Zea mays) 、イネ(Oryza sativ
a) アオイ科:ワタ(Gossypium hirsutum) 、オクラ(Abelmo
scus esculentum) アブラナ科:シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、
ナタネ(Brassica napus) キク科:ヒマワリ(Helianthus annuus) 、キク(Crysant
himum indicum) ゴマ科:ゴマ(Sesame indica) 、ヒマ(Ricinus communi
s) モクセイ科:オリーブ(Olea europaea) 、 フトモモ科:ユーカリ(Eucalyptus globulus)、グアバ
(Psidium guava) バラ科:バラ(Rosa sinnis) ツバキ科:ツバキ(Camellia japonica) マメ科:レンゲソウ(Astragalus sinicus)、ダイズ(Gly
cine max) ヤシ科:ココナツ(Cocos nucifera) アオギリ科:ココア(Theobroma cacao) アカネ科:コーヒーの木(Coffea arabica)
【0035】上記組換えベクターは、通常の形質転換方
法、例えばパーティクルガン法、PEG法、エレクトロポ
レーション法等によって植物のプラスチド中に導入する
ことができる。例えばパーティクルガン法を用いる場合
は、植物体、植物器官、植物組織自体をそのまま使用し
てもよく、切片を調製した後に使用してもよく、プロト
プラストを調製して使用してもよい。このように調製し
た試料を遺伝子導入装置(例えばBiolistic PSD-1000/H
e (BIO-RAD社)等)を用いて処理することができる。処
理条件は植物又は試料により異なるが、通常は100〜200
0psi程度の圧力、0.5〜20cm程度の距離で行う。
【0036】植物培養細胞を宿主として用いる場合は、
形質転換は、組換えベクターをパーティクルガン法、エ
レクトロポレーション法等で培養細胞に導入する。形質
転換の結果得られる腫瘍組織やシュート、毛状根など
は、そのまま細胞培養、組織培養又は器官培養に用いる
ことが可能であり、また従来知られている植物組織培養
法を用い、適当な濃度の植物ホルモン(オーキシン、サ
イトカイニン、ジベレリン、アブシジン酸、エチレン、
ブラシノライド等)の投与などにより植物体に再生させ
ることができる。形質転換後のプラスチド中では、導入
された遺伝子は、相同組み換えによってプラスチド染色
体遺伝子に挿入される。
【0037】遺伝子が植物に組み込まれたか否かの確認
は、PCR法、サザンハイブリダイゼーション法、ノーザ
ンハイブリダイゼーション法等により行うことができ
る。例えば、形質転換植物からDNAを調製し、DNA特異的
プライマーを設計してPCRを行う。PCRは、前記プラスミ
ドを調製するために使用した条件と同様の条件で行うこ
とができる。その後は、増幅産物についてアガロースゲ
ル電気泳動、ポリアクリルアミドゲル電気泳動又はキャ
ピラリー電気泳動等を行い、臭化エチジウム、SYBR Gre
en液等により染色し、そして増幅産物を1本のバンドと
して検出することにより、形質転換されたことを確認す
ることができる。また、予め蛍光色素等により標識した
プライマーを用いてPCRを行い、増幅産物を検出するこ
ともできる。さらに、マイクロプレート等の固相に増幅
産物を結合させ、蛍光又は酵素反応等により増幅産物を
確認する方法も採用することができる。
【0038】一方、プラスチドに組み込まれたポリエス
テル合成酵素遺伝子が発現しているか否かは、該遺伝子
の発現により得られるポリエステルを適当な手法により
検出すればよい。例えば、マススペクトル分析、ガスク
ロマトグラフィー等により、ポリエステルが合成されて
いるか否かを確認することができる。
【0039】本発明の方法は、プラスチド染色体中の遺
伝子を用いた相同組み換えを利用して外来遺伝子を導入
しているため、プラスチド染色体中の遺伝子をベクター
に連結することにより、形質転換のための遺伝子の挿入
位置を正確に制御することが可能である。例えば、プラ
スチドにおいては、rbcLと呼ばれる遺伝子と、ORF512と
呼ばれる遺伝子とが隣接して染色体に存在する。そこ
で、これら2つの遺伝子をベクターに連結し、rbcLとORF
512との間に本発明に用いるオペロンを挿入すると、形
質転換後の相同組換えにより、当該オペロンはプラスチ
ド染色体中、本来rbcL及びORF512が存在する位置に組み
込まれることとなる。また、rbcL又はORF512のいずれか
の遺伝子の配列の途中にオペロンを挿入すると、rbcL又
はORF512遺伝子はオペロンによって分断されるため、当
該遺伝子の機能を失わせることができる。このようにし
て、プラスチド中に存在する遺伝子の選択の仕方によ
り、オペロンを組み込む位置を任意に設定することがで
き、さらに、本来のプラスチドの機能を損なわないよ
う、又は損なうようにオペロンを組み込むことが可能で
ある。また、微生物由来のオペロンでなくても、動物、
植物の核染色体由来の遺伝子を複数導入する際に、これ
までのように各々の遺伝子ごとにプロモーターを連結す
ることなく簡易に発現させることが可能である。
【0040】さらに、プラスチドは母性遺伝するため、
花粉などを経由して導入遺伝子が環境中に拡散すること
を防ぐことができるという利点がある。すなわち、野生
株の花粉により受精させた場合には種子中に外来遺伝子
は遺伝するが、逆に形質転換体の花粉で野生株を受粉さ
せた場合には外来遺伝子は種子には遺伝しない。これ
は、今後様々な形質転換植物を作出していく上で環境へ
の影響の軽減、またハイブリッド後代の作出にとって非
常に有利である。
【0041】前記のようにして得られた形質転換体を培
養又は栽培すれば、ポリエステルを生産することができ
る。形質転換体が植物細胞又は植物組織である場合は、
培養は、通常の植物培養用培地、例えばMS基本培地(Mur
ashige, T. & Skoog, F. (1962) Physiol. Plant.15: 4
73)、LS基本培地(Linsmaier, E. M. & Skoog, F. (196
5) Physiol. Plant.18: 100)、プロトプラスト培養培地
(LS培地を改変したもの)等を用いることにより行うこと
ができる。培養方法は、通常の固体培養法でもよいが、
液体培養法を採用することが好ましい。
【0042】上記培地に、細胞、組織又は器官を0.5〜4
0g新鮮重/l接種し、必要によりNAA、2,4-D、BA、カイネ
チン等を適宜添加して培養する。培養開始時の培地の p
Hは5.6〜5.8に調節し、培養は通常25〜30℃、好ましく
は25℃前後で、20〜120rpm攪拌で1〜8週間培養する。形
質転換体が植物体である場合は、圃場やガラスハウスな
どで栽培又は水耕培養することができる。
【0043】培養終了後、培養物ポリエステルを採取す
るには、ポリエステルの通常の精製手段を用いることが
できる。そして、培養細胞又は培養組織、植物器官又は
植物体の状態に応じて50%エタノール又はメタノールで
洗浄した後ポリエステルの精製を行う。
【0044】培養細胞又は培養組織からポリエステルを
採取する場合は、セルラーゼ、ペクチナーゼ等の酵素を
用いた細胞溶解処理、超音波破砕処理、磨砕処理等によ
り細胞を破壊し、続いて濾過又は遠心分離等により不溶
物を除去し、粗ポリエステル溶液を得る。
【0045】上記粗ポリエステル溶液からポリエステル
をさらに精製するには、クロロホルム、酢酸エチル等の
溶媒抽出のほか、通常の精製法を使用することができ
る。例えば、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグ
ラフィー、質量分析、NMR等を、単独又は適宜組み合わ
せることにより行うことができる。
【0046】植物器官又は植物体からポリエステルを採
取する場合は、超音波破砕処理、磨砕処理等を行って上
記ポリエステルの抽出液を調製し、クロロホルムを用い
て抽出を行い、その後は上記の精製手法と同様にしてポ
リエステルを得ることができる。以上のようにして得ら
れたポリエステルは、次式I:
【0047】
【化3】
【0048】(Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を表す。)で示される3-ヒドロキシアルカン酸の共
重合体(重合度1〜1,000,000)である。例えば、上記共
重合体は、次式II:
【0049】
【化4】
【0050】(nは1〜1,000,000の整数を表す。)で示
されるポリ-3-ヒドロキシブタン酸、あるいは次式III:
【0051】
【化5】
【0052】(xは0〜1,000,000の整数を表し、yは0
〜1,000,000の整数を表し、zは0〜1,000,000の整数を
表す。但し、x、y及びzは同時に0になることはな
い。)で示されるポリヒドロキシアルカン酸の構造を有
するものである。ポリエステル合成酵素が生産されたか
否かの確認は、マススペクトル分析、ガスクロマトグラ
フィー等により行うことができる。
【0053】ポリエステル合成酵素遺伝子を核染色体に
導入した場合は、発現したタンパク質は予め付加したト
ランジットペプチドによりプラスチドヘ局在化される。
この場合、細胞中に数十個存在するプラスチドの特定の
プラスチドにポリエステル生産に必要な3種のタンパク
質が効率よく移動することは稀である。従って、各プラ
スチド中でのこれら3種のタンパク質の比率が異なり、
またプラスチドヘの移動中に損失する可能性もある。
【0054】これに対し、ポリエステル合成酵素遺伝子
をプラスチド染色体に導入した場合は、プラスチドヘ導
入したオペロン中の遺伝子は一つのプロモーターに制御
されているため、一つのプラスチドの中で3種のタンパ
ク質が発現し、しかも発現比率は常に1:1:1であり、微
生物中で発現させたときの比率と同じである。従って、
タンパク質の発現に対するポリエステル生産効率は非常
に高い。
【0055】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。但し、本発明はこれら実施例にその技術的範
囲が限定されるものではない。
【0056】〔実施例1〕ポリエステル合成酵素遺伝子
を含むオペロンの調製及び形質転換 本実施例では、プラスチドにバクテリア由来のポリエス
テル生合成遺伝子オペロンを相同組み換えにより導入
し、プラスチド中でポリエステル生合成を行う植物の作
出を試みた。すなわち、ポリ-3-ヒドロキシブタン酸エ
ステルを生産する3個の酵素(ポリ-3-ヒドロキシブタン
酸合成酵素(phbC)、β-ケトチオラーゼ(phbA)及びアセ
トアセチルCoAリダクターゼ(phbB))をそれぞれコード
しているphbオペロンを用いて、プラスチド形質転換に
よる微生物遺伝子群の導入を行い、その発現により、植
物が徴生物由来の代謝系を新たな形質として獲得できる
か否かの試験を行った。
【0057】植物としてタバコ、形質転換の薬剤選抜マ
ー力ーとしてスペクチノマイシン耐性遺伝子(アミノグ
リコシド-3-アデニルトランスフェラーゼ(aadA)遺伝
子)、オペロンを制御するプロモーターとしてプラスチ
ド16S rRNAプロモーター(Prrn; 配列番号16)、ターミネ
ーターとしてプラスチドpsbA 3'調節領域(配列番号17)
をそれぞれ使用した。プラスチド染色体中での相同組換
えを確実に行わせるため、プラスチド中の遺伝子rbcL及
びORF512 (rbcL-ORF512; 配列番号18)を用いた。なお、
aadA遺伝子はATCCから以下の番号で入手可能である。
【0058】1: ATCC Number: 67113 Designations: pM
ON30 [SR20] Organis 2: ATCC Number: 77185 Designations: pAM34 Sites: P
olyl 3: ATCC Number: 77186 Designations: pAM35 Sites: P
olyl 4: ATCC Number: 87150 Designations: pBSL175 Sites:
Pol 5: ATCC Number: 87119 Designations: pIC552 Sites:
Poly 6: ATCC Number: 87626 Designations: pHP45omegavph
Sites
【0059】また、配列番号18の配列中、rbcLは第227
番目から1660番目の領域であり、ORF512は第2425番目か
ら第3963番目の領域である。phbオペロンの上流にプロ
モーター及びaadAを連結し、プラスミドpPT12を作製し
た(図3)。
【0060】ところで、転写されたmRNAからタンパク質
に翻訳するのに必要なリボソーム結合部位がプラスチド
中で働くかどうかは明らかでない。そこで、phbオペロ
ンの各遺伝子(phbC,phbA,phbB)の翻訳開始点の上流
に、プラスチド遺伝子rbcLのリボソーム結合部位の配列
(AGGGAGGGA)を付加したオペロンを作製した。これを
アミノグリコシド-3-アデニルトランスフェラーゼ(aad
A)と順方向につないで新たなオペロンを形成させ、形
質転換用プラスミドpPT06を作製した(図4)。
【0061】以下、各プラスミドの調製方法について説
明する。 1.プラスミドの調製 (1) pPL1の調製 アミノグリコシド-3-アデニルトランスフェラーゼ(aad
A)をコードする遺伝子(配列番号5)から、プライマー
SPEC-U及びSPEC-Lを用いたPCRによって増幅した。 SPEC-U :TCTGGATCCATGGCTAGTGAAGCGGTTATC(配列番号
6) SPEC-L:TTGAGATCTAGACTGCAGTTATTTGCCGACTACCTTGG(配
列番号7) PCRの条件は以下の通りである。
【0062】 反応液組成: ──────────────────────────── 10×PCRバッファー 5 μl dNTP ミックス(各10mM) 0.5 μl プライマーSPEC -U (10pmol/μl) 1 μl プライマーSPEC -L (10pmol/μl) 1 μl 鋳型DNA 0.5 μl Taqポリメラーゼ 0.5 μl 水 41.5 μl ──────────────────────────── 全量 50 μl
【0063】反応サイクル 94℃で1分反応させた後、94℃で30秒の変性、50℃で30
秒のアニーリング及び72℃で2分の伸長工程を1サイク
ルとして30サイクル行った。30サイクル終了後、72℃で
5分の反応を行った。PCR後、増幅産物をpUC18にクロー
ニングして、aadA遺伝子を含むプラスミドpPL1を得た。
【0064】(2) pPL2の調製 ラルストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha)(AT
CC 17699)からphbC遺伝子をクローニングした。まず、
ラルストニア・ユートロファ(ATCC 17699)を100ml の
LB培地(1%イーストエキス、0.5%トリプトン、0.5%
塩化ナトリウム、0.1%グルコース、pH7.5 )中、30℃
で終夜培養した後、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウム法(Currnt Protocols in Molecular Biology,1
巻, 2.4.3.頁, 1994年; John Wiley & Sons 出版)によ
り染色体DNAを得た。
【0065】次に、ラルストニア・ユートロファphbC、
phbA及びphbCBを含むDNA断片を得るためのオリゴヌクレ
オチド(プライマーphb-U及びphb-L)を化学合成した。 phb-U: ATGGATCCCGGGCAAGTACCTTGCCGACAT (配列番号
8) phb-L: TCCGGATCCTATGCCCAACAAGGCACTAAGA (配列番号
9)
【0066】これらのプライマーを用い、ラルストニア
・ユートロファの染色体DNAを鋳型としたPCR法によって
phbC遺伝子を部分増幅した。PCRは、94℃で1分、63℃で
2分及び72℃で4分の反応を1サイクルとしてこれを30サ
イクル行った。得られたPCR産物はphbC、phbA及びphbCB
を含むphbオペロン遺伝子を構成しており(配列番号1;
4984bp)、これをpUC18にクローニングした。
【0067】phbオペロン(配列番号1)において、phbC
は842番目から2611番目、phbAは2696番目から3877番
目、phbBは3952番目から4692番目の配列を有するもので
ある。上記の通り得られたphbC、phbA及びphbCBを含むp
hbオペロン遺伝子から、rbs-CU及びrbs-CLを用いたPCR
によりphbCを増幅した。
【0068】rbs-CU : ATCGGATCCAGGGAGGGAATCATGGCGA
CCGGCAAAGGCGCG(配列番号10) rbs-CL: AGCAAGCTTTTCAATGGAAACGGGAGGGAACCTG(配列
番号11) PCRの条件は以下の通りである。反応液組成は、プライ
マーを変えたこと以外、(1)と同様である。
【0069】反応サイクル: 95℃ 1分 (94℃ 1分、63℃ 2分、72℃ 4分)×30サイクル 72℃ 5分 得られた増幅産物をpUC18にクローニングし、phbC遺伝
子(配列番号2)を含むプラスミドpPL2を得た。
【0070】(3) pPL3の調製 (2)により得られたphbBオペロンから以下のプライマー
を用いて増幅し、phbAをコードするDNAを調製した。 rbs-AU: ATCAAGCTTAGGGAGGGAACAATGACTGACGTTGTCATCG
(配列番号12) rbs-AL: AGAGAATTCCCTTGATTGGCTTCGTTATCGTCGC(配列
番号13) PCRの条件は以下の通りである。 反応液組成:プライマーを変えたこと以外、(1)と同様
である。
【0071】反応サイクル: 94℃ 1分 (94℃ 30秒、50℃ 30秒、72℃ 2分)×30サイクル 72℃ 5分 その結果、1.2kbpのphbA遺伝子の塩基配列が決定された
(配列番号3)。得られた増幅産物をpUC18にクローニン
グし、phbA遺伝子を含むプラスミドpPL3を得た。
【0072】(4) pPL4の調製 以下のプライマーを用い、phbA遺伝子を調製したのと同
様にして0.8kbのphbB遺伝子(配列番号4)を得た。 rbs-BU: ATCGAATTCAGGGAGGGAACATGACTCAGCGCATTGCGTAT
GTG(配列番号14) rbs-BL : AGAGGATCCCAGGCCGGCAGGTCAGCCCATATGC(配列
番号15) PCRの反応液組成:プライマーを変えたこと以外、(1)と
同様である。 反応サイクル:(3)と同様である。 得られた増幅産物をpUC18のEcoR-BamHI部位にクローニ
ングし、phbB遺伝子(配列番号4)を含むプラスミドpPL4
を得た。
【0073】(5) pPL5の調製 pPL1のaadAを含むBamHI-BglII断片を、pPL2に含まれるp
hbCの上流のBamHI部位に挿入して、aadA及びphbCが順方
向に並ぶプラスミドpPL5を作製した。 (6) pPL6の調製 pPL3のphbAを含むHindIII-EcoRI断片と、pPL4のphbBを
含むEcoRI-KpnI断片とを結合し、これをpUC18のHindIII
- KpnI部位に挿入し、phbA及びphbBが順方向に並ぶプラ
スミド pPL6を作製した。
【0074】(7) pPL7の調製 pPL5のBamHI-HindIII断片と、pPL6の HindIII- KpnI断
片とを結合し、これをpUC18のBamHI-Kpn1部位に挿入
し、aadA、phbC、phbA及びphbBがこの順で順方向に並ん
でいるプラスミドpPL7を作製した。
【0075】(8) pPL8の作製 ラルストニア・ユートロファから調製したDNAを鋳型と
して、プライマーphb-U及びphb-L((2)参照)を用いてphb
オペロンを増幅した。PCR条件は(2)と同様である。増幅
断片をpUC18のBamHI部位にクローニングし、phbC、phbA
及びphbBのそれぞれの上流にrbsが連結されていないオ
ペロンを含むプラスミドpCAB3を得た。次に、pCAB3のph
bオペロンを含むBamHI-BamIII断片をpPL1のBglII部位
に、aadA、phbC、phbA、phbBの順となるように挿入し、
pPL8を作製した。
【0076】(9) pPT05の作製 (9-1) pCT11の作製 aadAの上流にタバコプラスチド16S rRNAプロモーター配
列(約0.12kb)(Prrn)、下流にタバコプラスチドpSBA
3'調節領域(ターミネーター)(約0.4kb )を付加した
ものをpUC18上で作成した。なお、プロモーター配列の
5'末端、ターミネーターの3'末端には、それぞれNotI、
SalI認識部位が付加されているため、NotI及びSalIで処
理した。このNotI-SalI断片を平滑末端化処理し、rbcL
とORF512の間に存在する2つのBamHI部位(配列番号18
記載の塩基配列の1926番目と1946番目)を平滑末端化処
理して上記NotI-SalI断片をその間に挿入し、rbcL、Prr
n、aadA、psbA 3'、ORF512の順に並べたものをpUC19(Ec
oRI-SalI間)上で構築し、pCT11を得た(Svab, Z. and Ma
liga, P. (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90: 913
-917、Shikanai, T. et al. (1998) Proc. Natl. Acad.
Sci. USA 95: 9705-9709 )(図2)。ここで用いたrbcL-
ORF512遺伝子断片は、タバコプラスチド染色体中(Gene
Bank accession # Z00044)で、塩基番号57361-61620の
遺伝子断片である。
【0077】(9-2) pPT05の作製 pCT11のrbcL中のSphI部位(1122)と、ORF512の3'側の
ベクター上のSphI部位で切り出したものを、pUC18のSph
I部位に挿入してpPT01を作製した。pPT01のaadAの両側
のBamHIを酵素処理してaadAを除去したのち、自己結合
反応によって閉環化して、rbcL、Prrn、psbA 3'、ORF51
2の順に並んだ遺伝子を持つpPT05を作製した。
【0078】(10) pPT06及びpPT12の作製 pPL7のBamIII-BamHI断片をpPT05のBamHI部位にPrrnの後
ろにaadAが来るように挿入し、pPT06を作製した(図
4)。pPL8のBamHI-BamHI断片を、pPT05のBamHI部位
に、Prrnの後ろにaadAが来るように挿入し、pPT12を作
製した(図3)。
【0079】2.形質転換 本実施例では、形質転換のためにパーティクルガンを用
いた。宿主として用いたタバコは、種子から無菌的にMS
培地上で培養を行って植物体まで成長させたものであ
り、直径が2-7cm程度の葉又は切片を用いた。プラスミ
ドDNAを金又はタングステン等の微粒子にコーティング
した。これらの葉又は切片をRMOP培地(Svab, Z. et a
l., Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1990) 87: 8526)上
に裏向きに(表も可)置き、金属微粒子を撃ち込んだ
(1350psi, 距離5〜15cm)。その後RMOP培地上で2日
間、明所(約3000lux)、25℃の条件下で培養した。2日
後に、この葉を5-10mm程度の小切片に切り、スペクチノ
マイシン(500μg/ml)を含むRMOP培地上で2日間、明所
(約3000lux)、25℃の条件下で培養を行った。3-6週間培
養を続けた後に、生じたカルスまたは再分化植物を新し
いスペクチノマイシン(500μg/ml)を含むRMOP培地に
植え継ぎ、さらに2-3週間培養した。これをスペクチノ
マイシン(500μg/ml)を含むMS培地に植え継いで培養
を行い、発根を促した。
【0080】こうして得られた再分化個体は、形質転換
されたプラスチド及び形質転換されていない野生型のプ
ラスチドの両方を有していた。そこで、この再分化個体
の葉を切片にしてスペクチノマイシン(500μg/ml)を
含むRMOP培地上に置き、再度再分化を行った。再分化個
体を、上記と同様にしてスペクチノマイシン(500μg/m
l)を含むMS培地(Murashige, T. & Skoog, F. (1962) P
hysiol. Plant. 15: 473)上で発根させた。これを、土
を入れた植木鉢に植えかえて馴化させた後、栽培を行
い、再分化個体(形質転換植物;地上茎45〜80cm)を得
た。
【0081】〔実施例2〕導入遺伝子の確認 (1) PCRによる確認 スペクチノマイシン耐性遺伝子および3つのポリエステ
ル生合成酵素遺伝子が再分化個体中に存在することをPC
R法により確認した。再分化個体(6個体)の葉よりCATB
法により、それぞれ鋳型DNAを抽出した。各遺伝子に特
異的なプライマーは、プラスミドの構築に用いたのと同
じプライマーを用いた。 PCRの反応条件:各遺伝子ともそれぞれ前記と同様。
【0082】PCR後、反応産物をアガロースゲル電気泳
動にかけ、臭化エチジウムで染色して各遺伝子の存在を
確認した。その結果、6個体すべてにおいて、導入され
た4種類の遺伝子のいずれもバンドが確認された(図
5)。これらの遺伝子は、プラスチド特異的なプロモー
ターの制御下で発現させ、スペクチノマイシンで選択選
別された個体から得られたものである。従って、形質転
換体はスペクチノマイシン耐性遺伝子の活性を有するも
のであり、上記4種類の遺伝子はプラスチド中に導入さ
れたことが示された。
【0083】(2) ガスクロマトグラフィー-マススペク
トル(GC-MS)によるポリエステル生産性の確認 再分化個体中に導入したオペロンが発現していることを
確認するために、導入した3つのポリエステル生合成関
連遺伝子の発現産物によるポリエステル(ポリ-3-ヒド
ロキシブタン酸エステル)の生産性を検討した。
【0084】再分化個体の葉を凍結乾燥後、破砕し、ソ
ックスレー抽出器を用いてクロロホルム抽出を行った。
これを、1M食塩水で2度洗浄した後、濃縮後、10-15倍量
のメタノールを添加した。沈殿をフィルターにより回収
し、クロロホルムに溶解した。これを濃縮したものをサ
ンプルとし、塩酸酸性中でエタノール分解(エタノリシ
ス)を行った(サンプル0.1ml、エタノール0.34ml、塩
酸0.04ml、100℃、4時間)。反応液を1M食塩水1.2mlで
洗浄後、クロロホルム画分を回収した。硫酸ナトリウム
で脱水した後、ガスクロマトグラフィー-マススペクト
ル(GC-MS)により分析した。
【0085】GC-MSの条件:キャピラリーカラムHP5(25
m)、45℃→250℃(5℃/分) その結果、形質転換体にはPHB由来の3-ヒドロキシブタ
ン酸エチルエステルのピークが検出された(GCについて
は図6Aの5.8分のピーク、MSについては図6Bの117, 10
3, 87, 71, 60, 43のピーク)。しかし、非形質転換体
にはそのようなピークは認められなかった。従って、微
生物由来ポリエステル生合成オペロンが植物のプラスチ
ド中に組み込まれ、正常に機能していることが明らかと
なった。
【0086】(3) 蛍光顕微鏡観察によるポリエステル生
産の確認 4種類の遺伝子が導入されたタバコの再分化個体の葉を
約0.5cm角に切り、固定液(2.5%グルタルアルデヒド, 1
00mM リン酸ナトリウムバッファー, pH7.4)に浸して減
圧を行い、2-4時間静置して固定液を浸透させた。この
サンプルから剃刀を用いて薄片を作り、ナイルブルーA
染色を行った後、蛍光顕微鏡にて観察した。
【0087】460nmで励起した結果、葉緑体全体が赤色
を呈したがポリエステルを含む葉緑体は赤みが強く観察
された。また、546nmで励起したところ、組織全体は緑
色を呈したが、ポリエステルを含有した葉緑体はオレン
ジがかった黄色を呈した。このことから、ポリエステル
が葉緑体中に効率よく生産されていることが明らかとな
り、導入したポリエステル生合成オペロンが機能してい
ることが確かめられた。
【0088】
【発明の効果】本発明により、ポリエステルの製造方法
が提供される。本発明の方法によれば、各々の遺伝子に
プロモーターをつけることなく簡易に発現させることが
でき、高収率でポリエステルを得ることができる。
【0089】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> The Institute of Physical and Chemical Reserch <120> A Method for Producing Polyester and Transgenic Plants having Poly ester Synthase Gene <130> RJH11-041 <140> <141> <160> 18 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 4984 <212> DNA <213> Ralstonia eutropha <400> 1 cccgggcaag taccttgccg acatctatgc gctggcgcgc acgcgcctgg cgcgcgccgg 60 ctgtaccgag gtctacggcg gcgacgcctg caccgtggcc gacgccggtc gcttctactc 120 ctatcggcgc gatggcgtga ccggccgcat ggccagcctg gtctggctgg cggactgagc 180 ccgccgctgc ctcactcgtc cttgcccctg gccgcctgcg cgcgctcggc ttcagccttg 240 cgtcggcggc ggccgggcgt gcccatgatg tagagcacca cgccaccggc gccatgccat 300 acatcaggaa ggtggcaacg cctgccacca cgttgtgctc ggtgatcgcc atcatcagcg 360 ccacgtagag ccagccaatg gccacgatgt acatcaaaaa ttcatccttc tcgcctatgc 420 tctggggcct cggcagatgc gagcgctgca taccgtccgg taggtcggga agcgtgcagt 480 gccgaggcgg attcccgcat tgacagcgcg tgcgttgcaa ggcaacaatg gactcaaatg 540 tctcggaatc gctgacgatt cccaggtttc tccggcaagc atagcgcatg gcgtctccat 600 gcgagaatgt cgcgcttgcc ggataaaagg ggagccgcta tcggaatgga cgcaagccac 660 ggccgcagca ggtgcggtcg agggcttcca gccagttcca gggcagatgt gccggcagac 720 cctcccgctt tgggggaggc gcaagccggg tccattcgga tagcatctcc ccatgcaaag 780 tgccggccag ggcaatgccc ggagccggtt cgaatagtga cggcagagag acaatcaaat 840 catggcgacc ggcaaaggcg cggcagcttc cacgcaggaa ggcaagtccc aaccattcaa 900 ggtcacgccg gggccattcg atccagccac atggctggaa tggtcccgcc agtggcaggg 960 cactgaaggc aacggccacg cggccgcgtc cggcattccg ggcctggatg cgctggcagg 1020 cgtcaagatc gcgccggcgc agctgggtga tatccagcag cgctacatga aggacttctc 1080 agcgctgtgg caggccatgg ccgagggcaa ggccgaggcc accggtccgc tgcacgaccg 1140 gcgcttcgcc ggcgacgcat ggcgcaccaa cctcccatat cgcttcgctg ccgcgttcta 1200 cctgctcaat gcgcgcgcct tgaccgagct ggccgatgcc gtcgaggccg atgccaagac 1260 ccgccagcgc atccgcttcg cgatctcgca atgggtcgat gcgatgtcgc ccgccaactt 1320 ccttgccacc aatcccgagg cgcagcgcct gctgatcgag tcgggcggcg aatcgctgcg 1380 tgccggcgtg cgcaacatga tggaagacct gacacgcggc aagatctcgc agaccgacga 1440 gagcgcgttt gaggtcggcc gcaatgtcgc ggtgaccgaa ggcgccgtgg tcttcgagaa 1500 cgagtacttc cagctgttgc agtacaagcc gctgaccgac aaggtgcacg cgcgcccgct 1560 gctgatggtg ccgccgtgca tcaacaagta ctacatcctg gacctgcagc cggagagctc 1620 gctggtgcgc catgtggtgg agcagggaca tacggtgttt ctggtgtcgt ggcgcaatcc 1680 ggacgccagc atggccggca gcacctggga cgactacatc gagcacgcgg ccatccgcgc 1740 catcgaagtc gcgcgcgaca tcagcggcca ggacaagatc aacgtgctcg gcttctgcgt 1800 gggcggcacc attgtctcga ccgcgctggc ggtgctggcc gcgcgcggcg agcacccggc 1860 cgccagcgtc acgctgctga ccacgctgct ggactttgcc gacacgggca tcctcgacgt 1920 ctttgtcgac gagggccatg tgcagttgcg cgaggccacg ctgggcggcg gcgccggcgc 1980 gccgtgcgcg ctgctgcgcg gccttgagct ggccaatacc ttctcgttct tgcgcccgaa 2040 cgacctggtg tggaactacg tggtcgacaa ctacctgaag ggcaacacgc cggtgccgtt 2100 cgacctgctg ttctggaacg gcgacgccac caacctgccg gggccgtggt actgctggta 2160 cctgcgccac acctacctgc agaacgagct caaggtaccg ggcaagctga ccgtgtgcgg 2220 cgtgccggtg gacctggcca gcatcgacgt gccgacctat atctacggct cgcgcgaaga 2280 ccatatcgtg ccgtggaccg cggcctatgc ctcgaccgcg ctgctggcga acaagctgcg 2340 cttcgtgctg ggtgcgtcgg gccatatcgc cggtgtgatc aacccgccgg ccaagaacaa 2400 gcgcagccac tggactaacg atgcgctgcc ggagtcgccg cagcaatggc tggccggcgc 2460 catcgagcat cacggcagct ggtggccgga ctggaccgca tggctggccg ggcaggccgg 2520 cgcgaaacgc gccgcgcccg ccaactatgg caatgcgcgc tatcgcgcaa tcgaacccgc 2580 gcctgggcga tacgtcaaag ccaaggcatg acgcttgcat gagtgccggc gtgcgtcatg 2640 cacggcgccg gcaggcctgc aggttccctc ccgtttccat tgaaaggact acacaatgac 2700 tgacgttgtc atcgtatccg ccgcccgcac cgcggtcggc aagtttggcg gctcgctggc 2760 caagatcccg gcaccggaac tgggtgccgt ggtcatcaag gccgcgctgg agcgcgccgg 2820 cgtcaagccg gagcaggtga gcgaagtcat catgggccag gtgctgaccg ccggttcggg 2880 ccagaacccc gcacgccagg ccgcgatcaa ggccggcctg ccggcgatgg tgccggccat 2940 gaccatcaac aaggtgtgcg gctcgggcct gaaggccgtg atgctggccg ccaacgcgat 3000 catggcgggc gacgccgaga tcgtggtggc cggcggccag gaaaacatga gcgccgcccc 3060 gcacgtgctg ccgggctcgc gcgatggttt ccgcatgggc gatgccaagc tggtcgacac 3120 catgatcgtc gacggcctgt gggacgtgta caaccagtac cacatgggca tcaccgccga 3180 gaacgtggcc aaggaatacg gcatcacacg cgaggcgcag gatgagttcg ccgtcggctc 3240 gcagaacaag gccgaagccg cgcagaaggc cggcaagttt gacgaagaga tcgtcccggt 3300 gctgatcccg cagcgcaagg gcgacccggt ggccttcaag accgacgagt tcgtgcgcca 3360 gggcgccacg ctggacagca tgtccggcct caagcccgcc ttcgacaagg ccggcacggt 3420 gaccgcggcc aacgcctcgg gcctgaacga cggcgccgcc gcggtggtgg tgatgtcggc 3480 ggccaaggcc aaggaactgg gcctgacccc gctggccacg atcaagagct atgccaacgc 3540 cggtgtcgat cccaaggtga tgggcatggg cccggtgccg gcctccaagc gcgccctgtc 3600 gcgcgccgag tggaccccgc aagacctgga cctgatggag atcaacgagg cctttgccgc 3660 gcaggcgctg gcggtgcacc agcagatggg ctgggacacc tccaaggtca atgtgaacgg 3720 cggcgccatc gccatcggcc acccgatcgg cgcgtcgggc tgccgtatcc tggtgacgct 3780 gctgcacgag atgaagcgcc gtgacgcgaa gaagggcctg gcctcgctgt gcatcggcgg 3840 cggcatgggc gtggcgctgg cagtcgagcg caaataagga aggggttttc cggggccgcg 3900 cgcggttggc gcggacccgg cgacgataac gaagccaatc aaggagtgga catgactcag 3960 cgcattgcgt 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caatgtcgcg gtgaccgaag gcgccgtggt cttcgagaac 660 gagtacttcc agctgttgca gtacaagccg ctgaccgaca aggtgcacgc gcgcccgctg 720 ctgatggtgc cgccgtgcat caacaagtac tacatcctgg acctgcagcc ggagagctcg 780 ctggtgcgcc atgtggtgga gcagggacat acggtgtttc tggtgtcgtg gcgcaatccg 840 gacgccagca tggccggcag cacctgggac gactacatcg agcacgcggc catccgcgcc 900 atcgaagtcg cgcgcgacat cagcggccag gacaagatca acgtgctcgg cttctgcgtg 960 ggcggcacca ttgtctcgac cgcgctggcg gtgctggccg cgcgcggcga gcacccggcc 1020 gccagcgtca cgctgctgac cacgctgctg gactttgccg acacgggcat cctcgacgtc 1080 tttgtcgacg agggccatgt gcagttgcgc gaggccacgc tgggcggcgg cgccggcgcg 1140 ccgtgcgcgc tgctgcgcgg ccttgagctg gccaatacct tctcgttctt gcgcccgaac 1200 gacctggtgt ggaactacgt ggtcgacaac tacctgaagg gcaacacgcc ggtgccgttc 1260 gacctgctgt tctggaacgg cgacgccacc aacctgccgg ggccgtggta ctgctggtac 1320 ctgcgccaca cctacctgca gaacgagctc aaggtaccgg gcaagctgac cgtgtgcggc 1380 gtgccggtgg acctggccag catcgacgtg ccgacctata tctacggctc gcgcgaagac 1440 catatcgtgc cgtggaccgc ggcctatgcc tcgaccgcgc tgctggcgaa caagctgcgc 1500 ttcgtgctgg gtgcgtcggg ccatatcgcc ggtgtgatca acccgccggc caagaacaag 1560 cgcagccact ggactaacga tgcgctgccg gagtcgccgc agcaatggct ggccggcgcc 1620 atcgagcatc acggcagctg gtggccggac tggaccgcat ggctggccgg gcaggccggc 1680 gcgaaacgcg ccgcgcccgc caactatggc aatgcgcgct atcgcgcaat cgaacccgcg 1740 cctgggcgat acgtcaaagc caaggcatga 1770 <210> 3 <211> 1181 <212> DNA <213> Ralstonia eutropha <400> 3 tgactgacgt tgtcatcgta tccgccgccc gcaccgcggt cggcaagttt ggcggctcgc 60 tggccaagat cccggcaccg gaactgggtg ccgtggtcat caaggccgcg ctggagcgcg 120 ccggcgtcaa gccggagcag gtgagcgaag tcatcatggg ccaggtgctg accgccggtt 180 cgggccagaa ccccgcacgc caggccgcga tcaaggccgg cctgccggcg atggtgccgg 240 ccatgaccat caacaaggtg tgcggctcgg gcctgaaggc cgtgatgctg gccgccaacg 300 cgatcatggc gggcgacgcc gagatcgtgg tggccggcgg ccaggaaaac atgagcgccg 360 ccccgcacgt gctgccgggc tcgcgcgatg gtttccgcat gggcgatgcc aagctggtcg 420 acaccatgat cgtcgacggc ctgtgggacg tgtacaacca gtaccacatg ggcatcaccg 480 ccgagaacgt ggccaaggaa tacggcatca cacgcgaggc gcaggatgag ttcgccgtcg 540 gctcgcagaa caaggccgaa gccgcgcaga aggccggcaa gtttgacgaa gagatcgtcc 600 cggtgctgat cccgcagcgc aagggcgacc cggtggcctt caagaccgac gagttcgtgc 660 gccagggcgc cacgctggac agcatgtccg gcctcaagcc cgccttcgac aaggccggca 720 cggtgaccgc ggccaacgcc tcgggcctga acgacggcgc cgccgcggtg gtggtgatgt 780 cggcggccaa ggccaaggaa ctgggcctga ccccgctggc cacgatcaag agctatgcca 840 acgccggtgt cgatcccaag gtgatgggca tgggcccggt gccggcctcc aagcgcgccc 900 tgtcgcgcgc cgagtggacc ccgcaagacc tggacctgat ggagatcaac gaggcctttg 960 ccgcgcaggc gctggcggtg caccagcaga tgggctggga cacctccaag gtcaatgtga 1020 acggcggcgc catcgccatc ggccacccga tcggcgcgtc gggctgccgt atcctggtga 1080 cgctgctgca cgagatgaag cgccgtgacg cgaagaaggg cctggcctcg ctgtgcatcg 1140 gcggcggcat gggcgtggcg ctggcagtcg agcgcaaata a 1181 <210> 4 <211> 741 <212> DNA <213> Ralstonia eutropha <400> 4 atgactcagc gcattgcgta tgtgaccggc ggcatgggtg gtatcggaac cgccatttgc 60 cagcggctgg ccaaggatgg ctttcgtgtg gtggccggtt gcggccccaa ctcgccgcgc 120 cgcgaaaagt ggctggagca gcagaaggcc ctgggcttcg atttcattgc ctcggaaggc 180 aatgtggctg actgggactc gaccaagacc gcattcgaca aggtcaagtc cgaggtcggc 240 gaggttgatg tgctgatcaa caacgccggt atcacccgcg acgtggtgtt ccgcaagatg 300 acccgcgccg actgggatgc ggtgatcgac accaacctga cctcgctgtt caacgtcacc 360 aagcaggtga tcgacggcat ggccgaccgt ggctggggcc gcatcgtcaa catctcgtcg 420 gtgaacgggc agaagggcca gttcggccag accaactact ccaccgccaa ggccggcctg 480 catggcttca ccatggcact ggcgcaggaa gtggcgacca agggcgtgac cgtcaacacg 540 gtctctccgg gctatatcgc caccgacatg gtcaaggcga tccgccagga cgtgctcgac 600 aagatcgtcg cgacgatccc ggtcaagcgc ctgggcctgc cggaagagat cgcctcgatc 660 tgcgcctggt tgtcgtcgga ggagtccggt ttctcgaccg gcgccgactt ctcgctcaac 720 ggcggcctgc atatgggctg a 741 <210> 5 <211> 795 <212> DNA <213> Escherichia coli <400> 5 atggctagtg aagcggttat cgccgaagta tcaactcaac tatcagaggt agttggcgtc 60 atcgagcgcc atctcgaacc gacgttgctg gccgtacatt tgtacggctc cgcagtggat 120 ggcggcctga agccacacag tgatattgat ttgctggtta cggtgaccgt aaggcttgat 180 gaaacaacgc ggcgagcttt gatcaacgac cttttggaaa cttcggcttc ccctggagag 240 agcgagattc tccgcgctgt agaagtcacc attgttgtgc acgacgacat cattccgtgg 300 cgttatccag ctaagcgcga actgcaattt ggagaatggc agcgcaatga cattcttgca 360 ggtatcttcg agccagccac gatcgacatt gatctggcta tcttgctgac aaaagcaaga 420 gaacatagcg ttgccttggt aggtccagcg gcggaggaac tctttgatcc ggttcctgaa 480 caggatctat ttgaggcgct aaatgaaacc ttaacgctat ggaactcgcc gcccgactgg 540 gctggcgatg agcgaaatgt agtgcttacg ttgtcccgca tttggtacag cgcagtaacc 600 ggcaaaatcg cgccgaagga tgtcgctgcc gactgggcaa tggagcgcct gccggcccag 660 tatcagcccg tcatacttga agctagacag gcttatcttg gacaagaaga agatcgcttg 720 gcctcgcgcg cagatcagtt ggaagaattt gtccactacg tgaaaggcga gatcactaag 780 gtagtcggca aataa 795 <210> 6 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 6 tctggatcca tggctagtga agcggttatc 30 <210> 7 <211> 38 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 7 ttgagatcta gactgcagtt atttgccgac taccttgg 38 <210> 8 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 8 atggatcccg ggcaagtacc ttgccgacat 30 <210> 9 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 9 tccggatcct atgcccaaca aggcactaag a 31 <210> 10 <211> 42 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 10 atcggatcca gggagggaat catggcgacc ggcaaaggcg cg 42 <210> 11 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 11 agcaagcttt tcaatggaaa cgggagggaa cctg 34 <210> 12 <211> 40 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 12 atcaagctta gggagggaac aatgactgac gttgtcatcg 40 <210> 13 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 13 agagaattcc cttgattggc ttcgttatcg tcgc 34 <210> 14 <211> 44 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 14 atcgaattca gggagggaac atgactcagc gcattgcgta tgtg 44 <210> 15 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 15 agaggatccc aggccggcag gtcagcccat atgc 34 <210> 16 <211> 127 <212> DNA <213> Nicotiana tabacum <400> 16 ctagttggat ttgctccccc gccgtcgttc aatgagaatg gataagaggc tcgtgggatt 60 gacgtgaggg ggcagggatg gctatatttc tgggagcgaa ctccgggcga atatgaagcg 120 catggat 127 <210> 17 <211> 388 <212> DNA <213> Nicotiana tabacum <400> 17 ctggcctagt ctataggagg ttttgaaaag aaaggagcaa taatcatttt cttgttctat 60 caagagggtg ctattgctcc tttctttttt tctttttatt tatttactag tattttactt 120 acatagactt ttttgtttac attatagaaa aagaaggaga ggttattttc ttgcatttat 180 tcatgattga gtattctatt ttgattttgt atttgtttaa attgtgaaat agaacttgtt 240 tctcttcttg ctaatgttac tatatctttt tgattttttt tttccaaaaa aaaaatcaaa 300 ttttgacttc ttcttatctc ttatctttga atatctctta tctttgaaat aataatatca 360 ttgaaataag aaagaagagc tatattcg 388 <210> 18 <211> 4260 <212> DNA <213> Nicotiana tabacum <400> 18 aaaaattggg ttgcgctata tatatgaaag agtatacaat aatgatgtat ttggcaaatc 60 aaataccatg gtctaataat caaacattct gattagttga taatattagt attagttgga 120 aattttgtga aagattccta tgaaaagttt cattaacacg gaattcgtgt cgagtagacc 180 ttgttgttgt gagaattctt aattcatgag ttgtagggag ggatttatgt caccacaaac 240 agagactaaa gcaagtgttg gattcaaagc tggtgttaaa gagtacaaat tgacttatta 300 tactcctgag taccaaacca aggatactga tatattggca gcattccgag taactcctca 360 acctggagtt ccacctgaag aagcaggggc cgcggtagct gccgaatctt ctactggtac 420 atggacaact gtatggaccg atggacttac cagccttgat cgttacaaag ggcgatgcta 480 ccgcatcgag cgtgttgttg gagaaaaaga tcaatatatt gcttatgtag cttacccttt 540 agaccttttt gaagaaggtt ctgttaccaa catgtttact tccattgtag gtaacgtatt 600 tgggttcaaa gccctgcgcg ctctacgtct ggaagatctg cgaatccctc ctgcttatgt 660 taaaactttc caaggtccgc ctcatgggat ccaagttgaa agagataaat tgaacaagta 720 tggtcgtccc ctgttgggat gtactattaa acctaaattg gggttatctg ctaaaaacta 780 cggtagagcc gtttatgaat gtcttcgcgg tggacttgat tttactaaag atgatgagaa 840 cgtgaactca caaccattta tgcgttggag agatcgtttc ttattttgtg ccgaagcact 900 ttataaagca caggctgaaa caggtgaaat caaagggcat tacttgaatg ctactgcagg 960 tacatgcgaa gaaatgatca aaagagctgt atttgctaga gaattgggcg ttccgatcgt 1020 aatgcatgac tacttaacgg ggggattcac cgcaaatact agcttggctc attattgccg 1080 agataatggt ctacttcttc acatccaccg tgcaatgcat gcggttattg atagacagaa 1140 gaatcatggt atccacttcc gggtattagc aaaagcgtta cgtatgtctg gtggagatca 1200 tattcactct ggtaccgtag taggtaaact tgaaggtgaa agagacataa ctttgggctt 1260 tgttgattta ctgcgtgatg attttgttga acaagatcga agtcgcggta tttatttcac 1320 tcaagattgg gtctctttac caggtgttct acccgtggct tcaggaggta ttcacgtttg 1380 gcatatgcct gctctgaccg agatctttgg ggatgattcc gtactacagt tcggtggagg 1440 aactttagga catccttggg gtaatgcgcc aggtgccgta gctaatcgag tagctctaga 1500 agcatgtgta aaagctcgta atgaaggacg tgatcttgct caggaaggta atgaaattat 1560 tcgcgaggct tgcaaatgga gcccggaact agctgctgct tgtgaagtat ggaaagagat 1620 cgtatttaat tttgcagcag tggacgtttt ggataagtaa aaacagtaga cattagcaga 1680 taaattagca ggaaataaag aaggataagg agaaagaact caagtaatta tccttcgttc 1740 tcttaattga attgcaatta aactcggccc aatcttttac taaaaggatt gagccgaata 1800 caacaaagat tctattgcat atattttgac taagtatata cttacctaga tatacaagat 1860 ttgaaataca aaatctagaa aactaaatca aaatctaaga ctcaaatctt tctattgttg 1920 tcttggatcc acaattaatc ctacggatcc ttaggattgg tatattcttt tctatcctgt 1980 agtttgtagt ttccctgaat caagccaagt atcacacctc tttctaccca tcctgtatat 2040 tgtccccttt gttccgtgtt gaaatagaac cttaatttat tacttatttt tttattaaat 2100 tttagatttg ttagtgatta gatattagta ttagacgaga ttttacgaaa caattatttt 2160 tttatttctt tataggagag gacaaatctc ttttttcgat gcgaatttga cacgacatag 2220 gagaagccgc cctttattaa aaattatatt attttaaata atataaaggg ggttccaaca 2280 tattaatata tagtgaagtg ttcccccaga ttcagaactt tttttcaata ctcacaatcc 2340 ttattagtta ataatcctag tgattggatt tctatgctta gtctgatagg aaataagata 2400 ttcaaataaa taattttata gcgaatgact attcatctat tgtattttca tgcaaatagg 2460 gggcaagaaa actctatgga aagatggtgg tttaattcga tgttgtttaa gaaggagttc 2520 gaacgcaggt gtgggctaaa taaatcaatg ggcagtcttg gtcctattga aaataccaat 2580 gaagatccaa atcgaaaagt gaaaaacatt catagttgga ggaatcgtga caattctagt 2640 tgcagtaatg ttgattattt attcggcgtt aaagacattc ggaatttcat ctctgatgac 2700 acttttttag ttagtgatag gaatggagac agttattcca tctattttga tattgaaaat 2760 catatttttg agattgacaa cgatcattct tttctgagtg aactagaaag ttctttttat 2820 agttatcgaa actcgaatta tcggaataat ggatttaggg gcgaagatcc ctactataat 2880 tcttacatgt atgatactca atatagttgg aataatcaca ttaatagttg cattgatagt 2940 tatcttcagt ctcaaatctg tatagatact tccattataa gtggtagtga gaattacggt 3000 gacagttaca tttatagggc cgtttgtggt ggtgaaagtc gaaatagtag tgaaaacgag 3060 ggttccagta gacgaactcg cacgaagggc agtgatttaa ctataagaga aagttctaat 3120 gatctcgagg taactcaaaa atacaggcat ttgtgggttc aatgcgaaaa ttgttatgga 3180 ttaaattata agaaattttt gaaatcaaaa atgaatattt gtgaacaatg tggatatcat 3240 ttgaaaatga gtagttcaga tagaattgaa cttttgatcg atccgggtac ttgggatcct 3300 atggatgaag acatggtctc tctagatccc attgaatttc attcggagga ggagccttat 3360 aaagatcgta ttgattctta tcaaagaaag acaggattaa ccgaggctgt tcaaacaggc 3420 ataggccaac taaacggcat tcccgtagca attggggtta tggattttca gtttatgggg 3480 ggtagtatgg gatccgtagt cggagagaaa atcacccgtt tgattgaata cgctgccaat 3540 caaattttac cccttattat agtgtgtgct tctggggggg cgcgcatgca ggaaggaagt 3600 ttgagcttga tgcaaatggc taaaatatcg tctgctttat atgattatca attaaataaa 3660 aagttatttt atgtatcaat ccttacatct ccgacaactg gtggagtgac agctagtttt 3720 ggtatgttgg gggatatcat tattgccgaa cccaacgcct acattgcatt tgcaggtaaa 3780 agagtaattg aacaaacatt gaataaaaca gtacccgaag gttcacaagc agctgaatac 3840 ttattccaga agggtttatt cgacctaatt gtaccacgta atcttttaaa aagcgttctg 3900 agtgagttat ttaagctcca cgcctttttt cctttgaatc aaaagtcaag caaaatcaag 3960 tagagcacta agttcaatta ttttatttgt gtttgtagca aaaaagtagt tagtttgtcg 4020 gaatcaaagt aaataagata ataatggcgc tttctttggt gatagaagat ctaattgtag 4080 aaagaatcaa aactaaagtt gaggataact ctttttttga cctatattcc tgattacgaa 4140 tcaagaagcc tttatcaaca agagtgagtt cttcctttcg tgaaattagg aaaataaaac 4200 gaatttcttc ttcttgtctt aggtatataa tttgaaattc aaatatagat aatagagttt 4260
【0090】
【配列表フリーテキスト】
配列番号6:合成DNA 配列番号7:合成DNA 配列番号8:合成DNA 配列番号9:合成DNA 配列番号10:合成DNA 配列番号11:合成DNA 配列番号12:合成DNA 配列番号13:合成DNA 配列番号14:合成DNA 配列番号15:合成DNA
【図面の簡単な説明】
【図1】アセチルCoAからポリエステル生成までの反応
を示す図である。
【図2】プラスミドpCT11の構築図である。
【図3】プラスミドpPT12の構築図である。
【図4】プラスミドpPT06の構築図である。
【図5】アガロースゲル電気泳動の結果を示す写真であ
る。
【図6】ガスクロマトグラフィー及びマススペクトルの
結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 7/62 C12N 5/00 C (72)発明者 土肥 義治 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 Fターム(参考) 2B030 AA02 AA03 AB03 AD08 CA06 CA17 CA19 CB02 CD02 CD07 CD09 CD13 CD17 CD21 4B024 AA08 BA80 CA02 DA01 GA17 4B050 CC03 DD02 DD13 LL05 4B064 AD83 CA02 CA11 CA19 CC24 DA16 DA20 4B065 AA01Y AA88X AB01 BA04 CA12 CA27 CA53

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロモーター、ポリエステル合成酵素遺
    伝子、及び該ポリエステル合成酵素遺伝子とは異なる1
    〜100種類の遺伝子を含むオペロンが連結された組換え
    ベクターをプラスチド染色体に組み込んで植物を形質転
    換し、得られる形質転換植物を培養又は栽培した後、該
    培養物又は栽培物からポリエステルを採取することを特
    徴とするポリエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリエステル合成酵素遺伝子が、ポリ-3
    -ヒドロキシブタン酸合成酵素遺伝子である請求項1記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 2種類の遺伝子がβ-ケトチオラーゼ遺
    伝子及びアセトアセチルCoAリダクターゼ遺伝子である
    請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 植物が、ナス科、イネ科、アオイ科、ア
    ブラナ科、キク科、ゴマ科、モクセイ科、フトモモ科、
    バラ科、ツバキ科、マメ科、ヤシ科、アオギリ科及びア
    カネ科からなる群から選択されるいずれかの科に属する
    ものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 ナス科に属する植物がタバコである請求
    項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリエステルが、次式I: 【化1】 (Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。)で示される3-ヒドロキシアルカン酸の共重合体で
    ある請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 プロモーター、ポリエステル合成酵素遺
    伝子、及び該ポリエステル合成酵素遺伝子とは異なる1
    〜100種類の遺伝子を含むオペロンがプラスチド染色体
    に組み込まれた形質転換植物。
  8. 【請求項8】 ポリエステル合成酵素遺伝子がポリ-3-
    ヒドロキシブタン酸合成酵素遺伝子である請求項7記載
    の形質転換植物。
  9. 【請求項9】 2種類の遺伝子がβ-ケトチオラーゼ遺
    伝子及びアセトアセチルCoAリダクターゼ遺伝子である
    請求項7又は8記載の形質転換植物。
  10. 【請求項10】 植物が、ナス科、イネ科、アオイ科、
    アブラナ科、キク科、ゴマ科、モクセイ科、フトモモ
    科、バラ科、ツバキ科、マメ科、ヤシ科、アオギリ科及
    びアカネ科からなる群から選択されるいずれかの科に属
    するものである請求項8〜10のいずれか1項に記載の形
    質転換植物。
  11. 【請求項11】 ナス科に属する植物がタバコである請
    求項10記載の形質転換植物。
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