JP2001045454A - 対話情報配信システムおよび対話情報配信装置並びに記憶媒体 - Google Patents

対話情報配信システムおよび対話情報配信装置並びに記憶媒体

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JP2001045454A JP22004299A JP22004299A JP2001045454A JP 2001045454 A JP2001045454 A JP 2001045454A JP 22004299 A JP22004299 A JP 22004299A JP 22004299 A JP22004299 A JP 22004299A JP 2001045454 A JP2001045454 A JP 2001045454A
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直樹 林
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一夫 澁田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対話開始からその存在と内容を関係者の手を
煩わすことなく配信すると共に偶発的に開始された対話
であっても対話の内容を配信する。 【解決手段】 ユーザ用送信ユニット12により入力さ
れたユーザの音声は、第1音声データ受信部M20を介
して音声データバッファ部M22に記憶され、発声時間
計測部M24や近接キーワード検出部M32,同時発話
キーワード検出部M36などを用いて対話参加者判定部
M38で行なわれる対話参加者の判定に用いられる。判
定結果は、グループデータ記憶部M40に記憶されてい
るグループデータや配信キーワード検出部M42による
配信キーワードの検出結果と共に配信先判定部M44に
よる音声データの配信先の判定に用いられる。配信先が
選定されると、該当するユーザ用再生ユニット14に第
2音声データ送信部M46から無線による音声データの
送信を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対話情報配信シス
テムおよび対話情報配信装置並びに記憶媒体に関し、詳
しくは、複数の音声データを入力し、対話を検出すると
共に該対話に関与する者へ対話情報を配信する対話情報
配信システムおよびこの対話情報配信システムに用いら
れる対話情報配信装置並びにコンピュータを対話情報配
信装置として機能させるプログラムを記憶した記憶媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数人による対話(会話、会議)を知る
ことで新たな知識が得られることは多い。例えば、店頭
において顧客同士が交わす率直な会話を聞くことで、開
発者が商品の改善点や潜在的なニーズを掴める、といっ
たことがある。また例えば、企業の意志決定の場におけ
る討論を関係者へ公開することで、決定事項に対する関
係者の理解が得られ、必要に応じた対応がとられやすく
なる、といったことがある。
【0003】市場動向や環境の変化が速い現代において
は、情報が関係者にできるだけ早く伝わることが必要と
される。この点から、対話の情報が関係者へ即時に配信
されるようなシステムが望まれる。このようなシステム
に関連する従来の技術としては、例えば特開平6−18
0686号公報に示されるように、実施されている会議
の情報を公開するサーバを立ち上げ、公開モードの会議
については参加者と会議名称とその他情報(テキストな
ど、画像表示可能な情報)とを他の人からアクセスでき
るようにし、どのような会議が現在行われているかを公
開するという技術がある。また例えば、特開平10−1
34047号公報に示されるように、特定のサーバに会
議参加者の発言内容からなる議事録を作成し蓄積すると
いう技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術には次の二つの課題がある。一つ目は、従来
技術では、会議の存在と各メンバーの会議への参加/離
席とを、会議参加者が明示的にサーバに通知しなければ
ならない。しかしながら、関係者にとって重要な対話は
事前に設定された会議でのみ行われる訳ではない。例え
ば廊下での立ち話や休憩スペースでの会話、あるいは相
手のスケジュールの合間に声をかけて始めた打ち合わせ
など、偶発的に開始される対話が業務遂行上の重要なヒ
ントやアイディアを与えてくれる場合がある。従来技術
では、対話の参加者が事前に意識的に対話の存在と内容
をサーバへ通知しなければならず、偶発的に始まった対
話では対話参加者が「今行われた話は重要だった」と気
づいてから初めて、対話を一時的に中断してサーバへ通
知することになる。したがって、上記に述べたような偶
発的に発生したが非常に重要な対話が行われたときに、
その存在と内容が対話開始の時点から他の人に知らされ
ることはない。最良の場合でも、対話参加者が気づいた
後の情報がアクセス可能となるだけである。
【0005】二つ目は、従来技術では関係者が自発的に
サーバへアクセスし、関係する対話情報を関係者自身が
調べなければならない。これは関係者にとって工数的に
負担となる上に、アクセスのタイミングを失すると最新
情報の入手ができない。特に偶発的に開始される対話
は、事前に設定された会議と違い、関係者はその存在を
事前に知ることはないので、適切なタイミングでサーバ
へアクセスすることは不可能である。市場動向や環境の
変化が速い現代においては、適切な情報を適切なタイミ
ングで得られないことによる意志決定の遅れや誤りは、
大きな機会損失を発生させ得る。
【0006】本発明の対話情報配信システムは、上記課
題を鑑みてなされたものであり、対話開始からその存在
と内容を関係者の手を煩わすことなく配信することを目
的の一つとする。また、本発明の対話情報配信システム
は、偶発的に開始された対話であっても対話の内容を配
信することを目的の一つとする。更に、本発明の対話情
報配信システムは、非公開を目的とした対話についての
配信を防止することを目的の一つとする。あるいは、本
発明の対話情報配信システムは、複数の音声データから
より適切に対話を検出することを目的の一つとする。ま
た、本発明の対話情報配信システムは、対話情報をより
適切な配信先に配信することを目的の一つとする。
【0007】本発明の対話情報配信装置は、入力された
音声データからより適切な対話を検出し、検出した対話
に関する音声データをより適切な配信先に配信すること
を目的とする。また、本発明の記憶媒体は、コンピュー
タを本発明の対話情報配信装置として機能させることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の対話情報配信システムおよび対話情報配信装置並
びに記憶媒体は、上述の目的の少なくとも一部を達成す
るために以下の手段を採った。
【0009】本発明の対話情報配信システムは、対話に
参加可能な各人が携帯し、該各人の音声データを識別可
能に送信する携帯送信手段と、前記各人が携帯し、音声
データを受信する携帯受信手段と、前記携帯送信手段に
より送信された前記各人の音声データを受信する音声デ
ータ受信手段と、該受信した前記各人の音声データに基
づいて前記各人のうち対話に参加している対話参加者を
判定する対話参加者判定手段と、該判定結果に基づいて
前記各人のうち前記対話に関する音声データの配信を受
ける配信者を選定する配信者選定手段と、該選定された
配信者が携帯する前記携帯受信手段が受信可能に前記対
話に関する音声データを送信する音声データ送信手段と
を備えることを要旨とする。
【0010】この本発明の対話情報配信システムでは、
対話参加者判定手段が、音声データ受信手段により受信
した各人の音声データに基づいて各人のうち対話に参加
している対話参加者を判定し、配信者選定手段が、この
判定結果に基づいて各人のうち対話に関する音声データ
の配信を受ける配信者を選定する。そして、音声データ
送信手段が、この選定された配信者が携帯する携帯受信
手段により受信可能な無線チャンネルを用いて対話に関
する音声データを送信する。
【0011】こうした本発明の対話情報配信システムに
よれば、各人の音声データから対話に参加している対話
参加者を判定することができる。また、この判定に基づ
いて配信者を選定することができる。無線チャンネルを
用いて各人と音声データの送受信を行なうから、偶発的
に開始された対話でも受信し、配信することができる。
【0012】本発明の対話情報配信システムにおいて、
前記対話参加者判定手段は、前記各人の音声データを有
声音データと無声音データとに区別すると共に該区別さ
れた有声音データと無声音データの時間を計測する区別
計測手段と、該区別された有声音データと無声音データ
および該計測された有声音データと無声音データの時間
に基づいて前記対話を検出する対話検出手段と、該検出
された対話を構成する音声データに基づいて前記対話参
加者を選定する対話参加者選定手段とを備えるものとす
ることもできる。こうすれば、より的確に対話を検出す
ることができると共に、より適正な対話参加者を選定す
ることができる。
【0013】この態様の本発明の対話情報配信システム
において、前記対話参加者判定手段は、前記区別された
有声音データから第1のキーワードと該第1のキーワー
ドと所定の関係で対をなす第2のキーワードとからなる
所定関係ワードを検出する所定関係ワード検出手段と、
該所定関係ワード検出手段により前記所定関係ワードが
検出されたとき前記第1のキーワードの有声音データの
基をなす音声データと該第2のキーワードの有声音デー
タの基をなす音声データとが対話の関係にあると判定す
る対話関係判定手段とを備え、前記対話検出手段は前記
対話関係判定手段の判定結果にも基づいて対話を検出す
る手段であるものとすることもできる。こうすれば、よ
り的確に対話を検出することができると共に、より適正
な対話参加者を判定することができる。この態様の本発
明の対話情報配信システムにおいて、前記第1のキーワ
ードは挨拶,呼びかけ,質問,疑問,確認等を表わす表
現であり、前記第2のキーワードは前記挨拶,呼びか
け,質問,疑問,確認を表わす表現に対応する応答の表
現である者とすることもできる。この所定関係ワードを
考慮する態様の本発明の対話情報配信システムにおい
て、前記所定の関係は、前記第1のキーワードの発現時
間から所定時間内に前記第2のキーワードが発現する関
係であるものとすることもできる。
【0014】また、音声データを有声音データと無声音
データとに区別する態様の本発明の対話情報配信システ
ムにおいて、前記対話参加者判定手段は前記区別された
有声音データから第3のキーワードを検出するキーワー
ド検出手段を備え、前記対話検出手段は前記キーワード
検出手段により前記区別された有声音データから前記第
3のキーワードが検出されたとき該検出された有声音デ
ータを無声音データとみなして前記対話を検出する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、より的確
に対話を検出することができ、より適正な対話参加者を
判定することができる。この態様の本発明の対話情報配
信システムにおいて、前記第3のキーワードは、相づ
ち,感動,割り込み等を表わす表現であるものとするこ
ともできる。
【0015】本発明の対話情報配信システムにおいて、
前記携帯送信手段は音声データと異なる前記各人毎の所
定信号を無線送信する所定信号送信手段を備え、前記音
声データ受信手段は複数の異なる場所に配置され前記所
定信号送信手段により無線送信された前記各人毎の所定
信号を受信する複数の所定信号受信手段を備え、前記対
話参加者判定手段は前記複数の所定信号受信手段により
受信された前記各人毎の所定信号にも基づいて前記各人
のうち対話に参加している対話参加者を判定する手段で
あるものとすることもできる。こうすれば、より的確に
対話を検出することができ、より適正な対話参加者を判
定することができる。この態様の本発明の対話情報配信
システムにおいて、前記対話参加者判定手段は、前記複
数の所定信号受信手段により受信された前記各人毎の所
定信号に基づいて前記各人の位置を判定する位置判定手
段を備え、該判定された前記各人の位置と前記音声デー
タとに基づいて前記対話参加者を判定する手段であるも
のとすることもできる。
【0016】また、本発明の対話情報配信システムにお
いて、前記配信者選定手段は、前記各人のうち少なくと
も二人以上からなる所定のグループを設定するグループ
設定手段を備え、該設定された所定のグループにも基づ
いて前記配信者を選定する手段であるものとすることも
できる。こうすれば、対話には参加していないが対話情
報を必要とする者に対話情報を配信することができる。
この態様の本発明の対話情報配信システムにおいて、前
記配信者選定手段は、前記対話参加者判定手段により判
定された対話参加者が前記所定のグループに含まれると
き、該所定のグループに属する各人を配信者に選定する
手段であるものとすることもできる。
【0017】更に、本発明の対話情報配信システムにお
いて、前記配信者選定手段は、特定ワードを設定する特
定ワード設定手段と、該設定された特定ワードを前記区
別された有声音データから検出する特定ワード検出手段
とを備え、該特定ワード検出手段により前記区別された
有声音データから特定ワードが検出されたとき、該検出
された有声音データの基となる音声データの送信者を配
信者に選定する手段であるものとすることもできる。こ
うすれば、特定ワードに関与する者に対話情報を配信す
ることができる。
【0018】あるいは、本発明の対話情報配信システム
において、前記携帯送信手段は、前記音声データを送信
するか否かを選択する送信選択手段を備えるものとする
こともできる。こうすれば、対話を非公開とすることが
でき、機密保持を図ることができる。
【0019】また、本発明の対話情報配信システムにお
いて、前記携帯受信手段は、前記音声データを受信する
か否かを選択する受信選択手段を備えるものとすること
もできる。こうすれば、対話情報の受信を選択すること
ができる。
【0020】さらに、本発明の対話情報配信システムに
おいて、前記携帯受信手段は、前記送信した音声データ
を記憶する記憶手段と、操作者の操作に基づいて前記記
憶手段に記憶された音声データを出力する音声出力手段
とを備えるものとすることもできる。こうすれば、操作
者が必要なときに音声データを出力させることができ
る。
【0021】本発明の対話情報配信システムにおいて、
前記携帯送信手段は一つのユニットとして構成され、前
記携帯受信手段は前記携帯送信手段とは異なる一つのユ
ニットとして構成され、前記音声データ受信手段と前記
対話参加者判定手段と前記配信者選定手段と前記音声デ
ータ送信手段とが前記携帯送信手段および前記携帯受信
手段とは異なるユニットとして構成されてなるものとす
ることもできる。
【0022】また、本発明の対話情報配信システムにお
いて、前記携帯送信手段と前記携帯受信手段とが一つの
ユニットとして構成され、前記音声データ受信手段と前
記対話参加者判定手段と前記配信者選定手段と前記音声
データ送信手段とが前記ユニットとは異なるユニットと
して構成されてなるものとすることもできる。
【0023】本発明の対話情報配信装置は、識別可能に
送信された複数の音声データを受信する音声データ受信
手段と、該受信した前記音声データに基づいて対話に参
加している音声データを判定する対話判定手段と、該判
定結果に基づいて前記対話に関する音声データの配信先
を選定する配信先選定手段と、該選定された配信先に前
記対話に関する音声データを送信する音声データ送信手
段とを備えることを要旨とする。
【0024】この本発明の対話情報配信装置では、対話
判定手段が、音声データ受信手段により受信した複数の
音声データに基づいて対話に参加している音声データを
判定し、配信先選定手段が、この判定結果に基づいて対
話に関する音声データの配信先を選定する。そして、音
声データ送信手段が、この選定された配信先に対話に関
する音声データを送信する。
【0025】こうした本発明の対話情報配信装置によれ
ば、複数の音声データから対話に参加している音声デー
タを判定することができる。また、この判定に基づいて
配信先を選定することができる。無線チャンネルを用い
て複数の音声データの送受信を行なうから、偶発的に開
始された対話でも受信し、配信することができる。
【0026】本発明の記憶媒体は、複数の音声データを
識別可能に受信する受信手段と音声データを送信可能な
送信手段とが接続されたコンピュータを、前記受信手段
により受信した前記各音声データに基づいて対話に参加
している音声データを判定する対話判定手段と、該判定
結果に基づいて前記対話に関する音声データの配信先を
選定する配信先選定手段と、該選定された配信先に前記
対話に関する音声データを送信する音声データ送信手段
とを備える対話情報配信装置として機能させるプログラ
ムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを要旨と
する。
【0027】この本発明の記憶媒体によれば、コンピュ
ータを本発明の対話情報配信装置として機能させること
ができる。したがって、本発明の対話情報配信装置が奏
する効果をコンピュータに奏させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例である対
話情報配信システム5の構成の概略を機能ブロックとし
て示すブロック構成図である。実施例の対話情報配信シ
ステム5は、図示するように、複数の音声データを入力
すると共に入力した音声データに基づいて配信先を設定
して音声データを配信する対話情報配信装置10と、各
ユーザによって携帯され各ユーザの音声データを対話情
報配信装置10に送信する複数のユーザ用送信ユニット
12と、各ユーザによって携帯され対話情報配信装置1
0から配信された音声データを受信すると共に音声出力
する複数のユーザ用再生ユニット14とから構成されて
いる。図2は対話情報配信装置10のハード構成の概略
を示す構成図であり、図3はユーザ用送信ユニット12
のハード構成の概略を示す構成図であり、図4はユーザ
用再生ユニット14のハード構成の概略を示す構成図で
ある。説明の都合上、まず、図2ないし図4を用いて対
話情報配信装置10やユーザ用送信ユニット12,ユー
ザ用再生ユニット14のハード構成について説明する。
【0029】図2に示すように、対話情報配信装置10
は、プロセッサバス22に接続された演算処理部20、
プロセッサバス22をローカルバス32(例えば、PC
Iバス)に接続するバスブリッジ30、ローカルバス3
2を介して演算処理部20のCPU21等によりアクセ
スを受けるコントローラ部40、各種のI/O装置等を
制御する機器が低速の外部バス42(例えば、ISAバ
ス)に接続されたI/O部60、および周辺機器である
キーボード72,スピーカ74,カラーCRT76など
から構成される汎用のコンピュータと同様の構成をして
いる。
【0030】演算処理部20は、中央演算処理装置とし
てのCPU21(例えば、インテル社製Pentium
等)、キャッシュメモリ23、そのキャッシュコントロ
ーラ24およびメインメモリ25から構成されている。
バスブリッジ30は、プロセッサバス22とローカルバ
ス32との間でデータ伝送を制御するコントローラであ
る。CPU21は、メモリ管理ユニット(MMU)を内
蔵し、実際の物理アドレスより広い論理アドレスにアク
セスすることができる。
【0031】コントローラ部40は、カラーCRT76
への画像の表示を司るグラフィックスコントローラ4
4、接続されるSCSI機器とのデータ転送を司るSC
SIコントローラ46、ローカルバス32と外部バス4
2との間でデータ伝送を制御するバスブリッジ48から
構成されている。なお、表示用のフォントを記憶したキ
ャラクタジェネレータや所定のコマンドを受け取って所
定の図形を描画するグラフィックコントローラ、更には
描画画像を記憶するビデオメモリ等も、グラフィックコ
ントローラ44に実装されているが、これらの構成は周
知のものなので、図2では図示を省略した。
【0032】バスブリッジ48を介して接続された外部
バス42は、各種のI/O機器が接続される入出力制御
用のバスであり、DMAコントローラ50、リアルタイ
ムクロック(RTC)52、複合I/Oポート54、サ
ウンドI/O56、キーボード72および2ボタンマウ
ス73とのインタフェースを司るキーボードインタフェ
ース(KEY)64、優先順位を有する割り込み制御を
行なう割り込みコントローラ(PIC)66、各種の時
間カウントやビープ音を発生するタイマ68などから構
成されている。外部バス42には、各種拡張ボードを実
装可能なISAスロット62が接続されている。
【0033】このISAスロット62には、複数のチャ
ンネルの無線を同時に受信可能なマルチチャンネル受信
機93のインタフェース94や複数のチャンネルの無線
を同時に出力可能なマルチチャンネル送信機95のイン
タフェース96,所定周波数の無線を受信する複数の受
信機97のインタフェース98が実装されている。この
ISAスロット62に各インタフェース94,96,9
8が実装され、各インタフェース94,96,98にマ
ルチチャンネル受信機93やマルチチャンネル送信機9
5,複数の受信機97が接続されている点が通常のコン
ピュータと異なる。
【0034】複合I/Oポート54には、パラレル出力
やシリアル出力の他にフロッピディスク装置82やハー
ドディスク84を制御する信号を入出力するポートが用
意されている。また、パラレル入出力にはパラレルポー
ト86を介してプリンタ88が接続されており、シリア
ル入出力にはシリアルポート90を介してモデム92が
接続されている。また、サウンドI/O56には、上述
したスピーカ74の他にマイクロフォン75が接続可能
とされている。
【0035】この対話情報配信装置10のハードディス
ク84には、種々のデバイスドライバが記憶されてお
り、対話情報配信装置10は立ち上げ時にハードディス
ク84から必要なデバイスドライバを読み込んで組み込
む。デバイスドライバとしては、複合I/Oポート54
を介してのプリンタ88への印字を可能にするプリンタ
ドライバなどがある。
【0036】ハードディスク84には、「WINDOW
S NT」というGUIを備えたオペレーティングシス
テムが記憶されており(「WINDOWS NT」はマ
イクロソフト社の商標)、対話情報配信装置10は、こ
のオペレーティングシステムを読み込み、その後アプリ
ケーションプログラムをこのオペレーティングシステム
上で動作するよう主記憶上に読み込むことにより機能す
る。実施例の対話情報配信装置10の機能や動作につい
ては図1を用いて後述する。
【0037】ユーザ用送信ユニット12は、図3に示す
ように、CPU121を備えるマイクロコンピュータを
中心として構成されており、CPU121には、バス1
22を介して、処理プログラムを記憶したROM123
と、一時的にデータを記憶するRAM124と、入出力
インタフェース125を介して接続された操作パネル1
26と、出力インタフェース127を介して接続された
音声データを所定の無線チャンネルで送信する音声デー
タ送信機128と、出力インタフェース129を介して
接続された固有信号を無線送信する固有信号送信機13
0と、サウンドI/O131を介して接続されたマイク
132とが接続されている。ユーザ用送信ユニット12
の機能や動作については後述する。
【0038】ユーザ用再生ユニット14は、図4に示す
ように、CPU141を備えるマイクロコンピュータを
中心として構成されており、CPU141には、バス1
42を介して、処理プログラムを記憶したROM143
と、一時的にデータを記憶するRAM144と、入出力
インタフェース145を介して接続された操作パネル1
46と、入出力インタフェース147を介して接続され
たメモリ148と、入力インタフェース149を介して
音声データを所定の無線チャンネルで受信する音声デー
タ受信機150と、サウンドI/O151を介して接続
されたスピーカ152とが接続されている。ユーザ用再
生ユニット14の機能や動作については後述する。
【0039】次に、対話情報配信装置10やユーザ用送
信ユニット12,ユーザ用再生ユニット14の各部をハ
ード構成との対応を含めてその機能および動作について
詳細に説明する。まずユーザ用送信ユニット12から説
明する。
【0040】ユーザ用送信ユニット12は、図1に示す
ように、ユーザの音声を入力する音声入力部M10と、
音声入力部M10で入力された音声からデジタル音声デ
ータを生成する音声データ生成部M12と、音声データ
生成部M12で生成された音声データを対話情報配信装
置10へ送信する第1音声データ送信部M14と、ユー
ザがどこにいるかを示すデータを対話情報配信装置10
へ送信する位置データ送信部M16と、第1音声データ
送信部M14と位置データ送信部M16とからデータを
送信するか否かを設定するための送信/非送信選択部M
18とを備える。
【0041】音声入力部M10は、図3に例示するユー
ザ用送信ユニット12のハード構成としてはマイク13
2が相当する。実施例のマイク132としては、ユーザ
の声以外の音を拾わないように強い指向性を持っている
ものが用いられている。なお、ユーザは、操作パネル1
26に設けられたマイク音量調整を用いて、ユーザの声
だけが認識できるようにマイク132の装着位置が調整
できるようになっている。音声データ生成部M12は、
ハード構成としてはサウンドI/O131が相当し、音
声入力部M10で入力された音声からデジタル音声デー
タを生成する。すなわち、音声データ生成部M12は、
音声入力部M10で入力された音声に対して増幅と変調
を行なっているのである。
【0042】第1音声データ送信部M14は、ハード構
成としては出力インタフェース127および音声データ
送信機128が相当する。実施例では、各ユーザ用送信
ユニット12毎に送信用の無線チャンネルが一意的に割
り当てられており、この割り当てられた無線チャンネル
を用いて音声データを無線により送信する。位置データ
送信部M16は、ハード構成としては出力インタフェー
ス129および固有信号送信機130が相当する。各ユ
ーザ用送信ユニット12のROM123の所定アドレス
には固有のユーザID番号が記憶されており、位置データ
送信部M16は、このユーザID番号を位置データ送受信
用にあらかじめ定められた無線チャンネルを用いて無線
で送信する。なお、位置データ送信部M16の無線出力
は、第1音声データ送信部M14に較べて微弱である。
その理由は位置データの検出に係わるものであるが、詳
細については後述する。
【0043】送信/非送信選択部M18は、ハード構成
としては操作パネル146やCPU141などが相当す
る。具体的には、操作パネル146に設けられたOn/Off
のスイッチによって第1音声データ送信部M14と位置
データ送信部M16とからデータを送信するか否かの設
定ができるようになっている。
【0044】対話情報配信装置10は、図1に示すよう
に、ユーザ用送信ユニット12の第1音声データ送信部
M14から送信された音声データを受信する第1音声デ
ータ受信部M20と、第1音声データ受信部M20で受
信した音声データとこれと共に受信したユーザID番号と
をユーザ毎に区別して一時的に蓄える音声データバッフ
ァ部M22と、この音声データバッファ部M22に蓄積
された音声データに対して発声時間と無声時間とを計測
する発声時間計測部M24と、ユーザ用送信ユニット1
2の位置データ送信部M16から送信された位置データ
を受信する複数の場所に設置された複数の位置データ受
信部M26と、位置データ受信部M26で受信した位置
データに基づいて同じ場所にいるユーザを判定する位置
判定部M28と、複数人の対話の過程で時間的に近接し
て発言されると考えられる一対のキーワードを記憶する
近接キーワード記憶部M30と、近接キーワード記憶部
M30が記憶する近接キーワードが音声データバッファ
部M22に蓄積された音声データに含まれているかを検
出する近接キーワード検出部M32と、対話の過程にお
いてある対話参加者の発言中に別の対話参加者が発声し
得るキーワードを記憶する同時発話キーワード記憶部M
34と、この同時発話キーワード記憶部M34が記憶す
る同時発話キーワードが音声データバッファ部M22に
蓄積された音声データに含まれているかを検出する同時
発話キーワード検出部M36と、ユーザ中から対話参加
者を判定する対話参加者判定部M38と、音声データ配
信の単位となるユーザグループに関する情報を記憶する
グループデータ記憶部M40と、配信キーワードが音声
データバッファ部M22に蓄積された音声データに含ま
れているか否かを検出する配信キーワード検出部M42
と、対話参加者判定部M38の判定結果とグループデー
タ記憶部M40に記憶されたグループデータとに応じて
音声データバッファ部M22に蓄積された音声データの
配信先を判定する配信先判定部M44と、配信先判定部
M44で判定された配信先となるユーザが持つユーザ用
再生ユニット14へ音声データを送信する第2音声デー
タ送信部M46とを備える。
【0045】第1音声データ受信部M20は、図2に例
示する対話情報配信装置10のハード構成としてはマル
チチャンネル受信機93やインタフェース94,CPU
21などが相当する。第1音声データ受信部M20は、
各ユーザ用送信ユニット12に割り当てられたすべての
無線チャンネルを常時待ち受けており、無線チャンネル
とユーザID番号(ユーザ用送信ユニット12の位置デー
タ送信部M16が記憶し送信するものと同じ)との対応
関係を記憶している。第1音声データ受信部M20は、
他の機能部がどのユーザの音声データかを識別できるよ
うに、受信された音声データとユーザID番号とを音声デ
ータバッファ部M22へ出力している。
【0046】音声データバッファ部M22は、ハード構
成としてはメインメモリ25やハードディスク84など
が相当する。音声データバッファ部M22に蓄えられる
音声データとユーザID番号は、対話参加者判定部M38
による対話参加者の判定や配信先判定部M44による対
話情報の配信先決定に利用される。
【0047】発声時間計測部M24は、ハード構成とし
てはタイマ68やCPU21などが相当する。発声時間
計測部M24は、対話参加者判定部M38から渡された
ユーザID番号に対して音声データバッファ部M22に蓄
積された音声データのうちでユーザID番号に対応する音
声データについて発声時間と無声時間とが時間軸に沿っ
てどのように分布するかを示す発声時間データを生成
し、発声時間データを対話参加者判定部M38へ結果と
して返す。
【0048】図5は音声バッファ部に蓄積されている時
刻T1から時間T2の間にユーザAとユーザBとの間で
行なわれた対話の一例を示す説明図であり、図6は図5
に例示した対話に基づいて生成された発生時間データの
一例を示す説明図である。図6(a)はユーザAの発声
時間データであり、図6(b)はユーザBの発声時間デ
ータである。図6の表において、左端の列には時系列的
な順序を示す値が格納され、中央の列には発声または無
声である時間(実施例では1/100秒を有効桁としてい
る)が格納され、右端の列には発声/無声の区別を示す
値が格納される。なお、同図に示す発声時間データを生
成する際に行われる発話が時間的に連続しているか否か
の判定(別の発声時間として次行にデータを格納すべき
か否かの判定)は、ユーザの声が途切れた時間が一定の
時間(例えば0.2秒)を越えるかどうかによって判定さ
れるようになっている。
【0049】位置データ受信部M26は、ハード構成と
しては受信機97やインタフェース98などが相当す
る。位置データ受信部M26は、実施例では複数存在
し、受信範囲が互いに重ならないように配置されてい
る。また、位置データ受信部M26毎に受信部ID番号が
一意的に割り当てられている。位置データ受信部M26
は、位置データ送信部M16から送信された位置データ
(=ユーザID番号)を受信したときには、位置データ受
信部M26のID番号と受信した位置データとを位置判定
部M28へ向けて出力するようになっている。なお、位
置データ受信部M26は、位置データ送信部M16の無
線出力を勘案し、位置データ送信部M16から送信され
た位置データを受信できる位置データ受信部M26が一
つに限られるように配置されている。
【0050】位置判定部M28は、ハード構成としてC
PU21などが該当する。位置判定部M28は、実施例
では所定の時間間隔毎に判定を実施するようになってい
る。位置判定部M28、所定の時間間隔毎に位置データ
受信部M26から送られてくる位置データ(=ユーザID
番号)と受信部ID番号とのすべて記憶し、受信部ID番号
が同じものに対応づけられているすべてのユーザID番号
が一つの集合の要素となるように分類する。そして、こ
の集合を対話参加者判定部M38へ向けて出力する。な
お、こうした処理に伴う記録は所定時間毎に抹消され、
繰り返し同じ処理が行なわれる。
【0051】近接キーワード記憶部M30は、ハード構
成としてはハードディスク84などが相当する。近接キ
ーワード記憶部M30では、対話の中で最初に出現する
第1のキーワードと、この第1のキーワードへの応答と
して次に出現する第2のキーワードを対の近接キーワー
ドとし、この近接キーワードを表データとして保持して
いる。近接キーワードとしては、1)相手に対する挨拶
・呼びかけ(「おはようございます」「**さん」な
ど)とその応答(「おはようございます」「はい」な
ど)、2)相手に対する質問・疑問(「ちょっといいで
すか」「そこなんですが」など)とその応答(「かまい
ません」「ここですか」など)、3)相手に対する確認
(「これでよろしいでしょうか」「どうでしょう」な
ど)とその応答(「問題ありません」「よろしいです」
など)などが該当する。
【0052】近接キーワード検出部M32は、ハード構
成としてはCPU21やメインメモリ25,ハードディ
スク84などが相当する。近接キーワード検出部M32
は、対話参加者判定部M38からユーザID番号を要素と
する集合が渡されると、音声データバッファ部M22に
蓄積された音声データのうちユーザID番号に対応する音
声データに時間的に近接して前述の近接キーワードが出
現するかを検出する。ここで、集合の要素は対話に参加
していると考えられる複数のユーザであり、近接キーワ
ードが検出された場合はユーザの間に対話が成り立って
いると考えられる。近接キーワード検出部M32は、近
接キーワードが時間的に近接(実施例では1秒以内)し
て検出された場合はTRUEを、そうでない場合はFALSEを
検出結果として対話参加者判定部M38へ向けて出力す
る。
【0053】同時発話キーワード記憶部M34は、ハー
ド構成としてはハードディスク84などが相当する。同
時発話キーワード記憶部M34に記憶されるキーワード
としては、相手の話を促す相づち表現(「ええ」など)
や感動表現(「おー」「なるほど」など)、あるいは自
分が話したいことを示す割り込み表現(「ええと」「ち
ょっと」「あのお」など)などが該当する。実施例で
は、この同時発話キーワードとして短い発声時間(2秒
以内)が想定されるものが記憶されている。
【0054】同時発話キーワード検出部M36は、ハー
ド構成としてはCPU21やメインメモリ25,ハード
ディスク84などが相当する。同時発話キーワード検出
部M36は、対話参加者判定部M38からユーザID番号
が渡されると、音声データバッファ部M22に蓄積され
た音声データのうちユーザID番号に対応する音声データ
中の短い発声時間帯(実施例では2秒以内)に前述の同
時発話キーワードが出現するかを検出する。検出された
場合はTRUEを、そうでない場合はFALSEを検出結果とし
て対話参加者判定部M38へ向けて出力する。
【0055】対話参加者判定部M38は、ハード構成と
してはCPU21やメインメモリ25,ハードディスク
84などが相当する。対話参加者判定の原則的アルゴリ
ズムは、対話においては一人が話しているときは他の人
はほとんど黙っているから、あるユーザの発話部分が他
のユーザの無声部分に時間的に収まるという状態が時系
列的に連続して続けば、それらのユーザは対話をしてい
ると判定できる、というものである。図7は、ユーザ
A,B,Cによる対話を原則的アルゴリズムを用いて対
話を生成する様子を例示する説明図である。図7(a)
はユーザAの発声時間帯a1,a2,a3を示し、同図
(b)はユーザBの発声時間帯b1,b2を示し、が同
図(c)はユーザCの発声時間帯c1,c2,c3を示
している。また、同図(d)は、各ユーザA,B,Cの
発言時間帯の相対的位置を示している。すなわち、対話
参加者判定部M38では、位置判定部M28で同じ位置
にいると判定された複数のユーザの発話時間データで発
声及び無声の時間の値とを比較し、組み合わせることが
可能かどうか判定するのである。この処理によって、廊
下ですれ違うなどたまたま同じ場所にいたのか、実際に
対話を行っているのかが音声の内容を深く分析すること
なくわかる。
【0056】ここで、一カ所にユーザが多く集まってお
り複数の対話が別々に進行している場合などでは、ユー
ザの発話の時間と無声部分の時間だけでは、どのユーザ
が対話をしているか一意的に検出できない場合がある。
この場合には、発話の内容から1)相手に対する挨拶・
呼びかけとその応答、2)相手に対する質問・疑問、
3)相手に対する確認とその応答が時間的に近接して出
現する箇所見つけだすことで、対話参加者を検出でき
る。この処理を行うために対話参加者判定部M38は、
対話に参加していると考えられる複数のユーザのユーザ
ID番号を要素とする集合を近接キーワード検出部M32
に渡して、複数のユーザが対話をしているかどうかを調
べさせる。さらに、対話においてある対話参加者が話し
ていても別の対話参加者が発言する場合もある。この場
合として、相づち表現や感動表現、あるいは割り込み表
現がある。上記のアルゴリズムの例外として、このよう
な発言は無視して判定を行う。この例外時の処理を行う
ために対話参加者判定部M38は、他の参加者の発言中
に発言したユーザのユーザID番号を同時発話キーワード
検出部M36に渡して、ユーザの発言が上記の無視して
よい発言かどうかを調べさせている。
【0057】対話参加者判定部M38では、原則的アル
ゴリズムにこうした例外的処理を加えた処理として、例
えば、図8に例示する処理ルーチンを実行している。即
ち、対話参加者判定部M38では、まず、位置判定部M
28から同じ場所にいるユーザのユーザID番号を要素と
する集合を受け取り(ステップS100)、この集合に
含まれるユーザID番号を順次発生時間計測部M24に渡
してこの集合に含まれるユーザID番号毎の発生時間デー
タのすべてを得る(ステップS102)。そして、得た
発声時間データから発声/無声が収まる組み合わせを見
つけ出す処理を行なう(ステップS104)。一意に定
まった組み合わせが見つかったときには(ステップS1
06,S108)、組み合わせにおけるユーザを対話参
加者と判定して(ステップS110)、本ルーチンを終
了する。
【0058】一方、組み合わせは見つかったが、組み合
わせが一意に決まらなかったときには、あり得る組み合
わせに対応したユーザID番号を要素とする集合を複数生
成し、これらを近接ワード検出部M32に渡して検出結
果を得る(ステップS112)。近接キーワード検出部
M32からの結果から近接キーワードが出現する組み合
わせを判定し(ステップS114)、近接キーワードが
出現した組み合わせがあるときには、近接キーワードが
出現した組み合わせのユーザを対話参加者と判定して
(ステップS116)、本ルーチンを終了する。近接キ
ーワードが出現した組み合わせがないときには、対話参
加者は見つからないと判定し(ステップS126)、本
ルーチンを終了する。
【0059】また、ステップS106で発声時間データ
から発声/無声が収まる組み合わせが見つからないとき
には、一部発言が重なるような組み合わせがあるか否か
を判定する(ステップS118)。一部発言が重なるよ
うな組み合わせがあるときには、組み合わせにおけるユ
ーザのうち他のユーザの発言中に発言したユーザのユー
ザID番号を同時発話キーワード検出部M36に渡して検
出結果を得る(ステップS120)。同時発話キーワー
ド検出部M36による結果が「TRUE」のときには、発言
の重なりを無視して良いと判断し(ステップS12
2)、一部発言が重なる組み合わせにおけるユーザを対
話参加者と判定して(ステップS124)、本ルーチン
を終了する。
【0060】ステップS118で一部発言が重なるよう
な組み合わせがないと判定されたときやステップS12
2で同時発話キーワード検出部M36による結果が「FA
LSE」で発言の重なりを無視できないと判定されたとき
には、対話参加者は見つからないと判定して(ステップ
S126)、本ルーチンを終了する。
【0061】グループデータ記憶部M40は、ハード構
成としてはハードディスク84などが相当する。実施例
では、配信先を示す複数のユーザID番号と配信の条件に
関わるキーワード(以下、配信キーワードと呼ぶ)とが
対応づけられたものが一つのグループデータとされる。
グループデータが表す意味は、ユーザID番号が示すユー
ザの間で配信キーワードが含まれる対話が行われたとき
は、グループの他のユーザへその対話を配信することを
表す。例えば、あるプロジェクトチームのメンバー全員
のユーザID番号と、プロジェクトに関わる用語を配信キ
ーワードとして一つのグループデータを記憶した場合、
ある複数のプロジェクトメンバーがプロジェクトに関わ
る対話を行っていた場合に、他のプロジェクトメンバー
にもその対話が配信される。配信キーワードが設定され
ていない場合は、対話内容によらずグループの他のユー
ザへ対話を配信する。なお、グループデータは、キーボ
ード72などからの入力により設定できるようになって
いる。
【0062】配信キーワード検出部M42は、ハード構
成としてはCPU21やメインメモリ25などが相当す
る。配信キーワード検出部M42、配信先判定部M44
から対話参加者を示すユーザID番号と配信キーワードと
が渡されると、音声データバッファ部M22に蓄積され
た音声データのうち、渡されたユーザID番号に対応する
音声データに配信キーワードが含まれるか否かを検出す
る。そして、検出されたときには結果としてTRUEを返
し、そうでない場合はFALSEを返す。
【0063】配信先判定部M44は、ハード構成として
はCPU21やメインメモリ25などが相当する。配信
先判定部M44における処理は、対話参加者判定部M3
8によって対話参加者と判定されたユーザを示すユーザ
ID番号を要素とする集合が、対話参加者判定部M38か
ら配信先判定部M44へ渡されることで開始される。図
9は、配信先判定部M44で実行される配信先判定処理
ルーチンの一例を示すフローチャートである。図示する
ように、配信先判定部M44では、まず、対話参加者判
定部M38から対話参加者のユーザID番号を要素とする
集合を受け取り(ステップS200)、グループデータ
記憶部M40に記憶されているグループデータに、受け
取った集合の要素であるユーザID番号をすべて包含する
ものがあるか否かを判定する処理を実行する(ステップ
S202,S204)。包含するグループデータがある
ときには、グループデータに配信キーワードが含まれる
か否かを判定する(ステップS206)。グループデー
タが配信キーワードに含まれるときには、対話参加者の
ユーザID番号と配信キーワードとを配信キーワード検出
部M42に渡してその結果を受け取り(ステップS20
8)、配信キーワードが対話に含まれるか否かを判定す
る(ステップS210)。配信キーワードが対話に含ま
れるときには、グループデータに含まれるユーザIDのう
ち対話参加者ではないものを配信先と判定して(ステッ
プS212)、本ルーチンを終了する。
【0064】一方、ステップS206でグループデータ
に配信キーワードが含まれないと判定されたときにも、
グループデータに含まれるユーザIDのうち対話参加者で
はないものを配信先と判定して(ステップS212)、
本ルーチンを終了する。
【0065】ステップS204で包含するグループデー
タがないときやステップS210で配信キーワードが対
話に含まれないときには、配信先は存在しないと判定し
て(ステップS214)、本ルーチンを終了する。
【0066】第2音声データ送信部M46は、ハード構
成としてはマルチチャンネル送信機95やインタフェー
ス96などが相当する。実施例では、各ユーザ用再生ユ
ニット14に無線チャンネルが一意的に割り当てられて
おり、第2音声データ送信部M46は、割り当てられた
無線チャンネルとユーザID番号との対応関係を記憶して
いる。第2音声データ送信部M46は、配信先判定部M
44の判定に従って配信先を示すユーザID番号に対応す
る無線チャンネルを用いて、音声データバッファ部M2
2に蓄積されたデジタル音声データを無線により送信す
る。
【0067】ユーザ用再生ユニット14は、図1に示す
ように、対話情報配信装置10の第2音声データ送信部
M46が送信したデジタル音声データを受信する第2音
声データ受信部M50と、この第2音声データ受信部M
50が受信したデジタル音声データをアナログ音声デー
タへ変換する音声変換部M52と、この音声変換部M5
2から送られたアナログ音声データを変調および増幅す
ると共にユーザが聞こえる音声として出力する音声出力
部M54とを備える。
【0068】第2音声データ受信部M50は、図4に例
示するユーザ用再生ユニット14のハード構成としては
音声データ受信機150や入力インタフェース149が
相当する。第2音声データ受信部M50は、実施例では
各ユーザ用再生ユニット14に固有の無線チャンネルが
割り当てられており、割り当てられた無線チャンネルの
みの受信を待ち受けている。音声変換部M52は、ハー
ド構成としてはサウンドI/O151が相当する。ま
た、音声出力部M54は、ハード構成としてはサウンド
I/O151およびスピーカ152が相当する。音声出
力部M54は、操作パネル146の操作つまみにより、
音量を調整できるようになっている。
【0069】以上説明した実施例の対話情報配信システ
ム5によれば、各ユーザの音声データから対話に参加し
ている対話参加者を判定することができる。しかも、挨
拶,呼びかけ,質問,疑問,確認等を表わす表現とその
応答とからなる近接キーワードを用いて対話参加者を判
定するから、より適正な対話参加者を判定することがで
きる。また、相づち,感動,割り込み等を表わす表現を
同時発言キーワードとして同時発言を無視して組み合わ
せを判定するから、より的確に対話を検出することがで
き、より適正な対話参加者を判定することができる。
【0070】また、実施例の対話情報配信システム5に
よれば、対話参加者の判定に基づいて配信先を判定する
ことができる。しかも、グループデータを用いるから、
対話には参加していないが対話情報を必要とする者に対
話に関する音声データを配信することができる。さら
に、配信キーワードを用いるから、配信キーワードに関
与する者に対話に関する音声データを配信することがで
きる。
【0071】さらに、実施例の対話情報配信システム5
によれば、無線チャンネルを用いて各ユーザ用送信ユニ
ット12や各ユーザ用再生ユニット14と音声データの
送受信を行なうから、偶発的に開始された対話でも受信
し、配信することができる。
【0072】実施例の対話情報配信システム5によれ
ば、ユーザ用送信ユニット12に送信/非送信選択部M
18を設けることにより、対話の秘密性を確保すること
ができる。
【0073】実施例の対話情報配信システム5では、対
話情報として音声を用いたが、音声認識機能をユーザ用
送信ユニット12または対話情報配信装置10に持たせ
て対話音声をテキストへ変換し、ユーザへ配信する対話
情報をテキスト情報により構成するようにしてもかまわ
ない。この場合、対話参加者の検出処理と配信先の決定
処理において音声情報を用いて処理を行ったが、これら
のいずれかないし両方を、対話音声からテキストへ変換
したテキスト情報に基づいて処理を行うことができる。
【0074】実施例の対話情報配信システム5では、複
数の無線チャンネルを用いて対話参加者からの音声デー
タを入力すると共に対話を配信したが、各対話参加者が
識別できればよいから、その手法は問わず、例えば周波
数帯域分割によるものや時分割によるものなどの割り当
てられた専用の通信路を用いる他、単一の無線チャンネ
ルで行なうものとしてもよい。単一の無線チャンネルで
行なうものとしては例えば、音声データをパケット送信
で行なうものも含まれる。この際、パケットのヘッダに
各対話者のIDをつけるものとすれば、各対話参加者や
配信先を識別することができる
【0075】また、実施例の対話情報配信システム5で
は、対話情報として音声を用いたが、CCDカメラ等をユ
ーザ用送信ユニットあるいはベースユニットの位置デー
タ受信部に設けておき、対話情報に各ユーザの表情など
の画像(例えば動画像)を関連づけるようにしてもよ
い。
【0076】さらに、実施例の対話情報配信システム5
では、対話参加者の検出の精度を高めるためにユーザの
位置情報を用いており、ベースユニットに複数の位置デ
ータ受信部を設け、ユーザ用送信ユニットから送信され
る位置データがそのいずれに受信されるかでユーザの位
置を特定していた。この位置データを、GPSなどを用い
て絶対的な地理情報を示すデータを送信し、これを一つ
ないし複数の位置データ受信部で受信するように構成し
てもかまわない。
【0077】あるいは実施例の対話情報配信システム5
では、対話参加者の検出の精度を高めるために、ユーザ
用送信ユニット12に他のユーザ用送信ユニット12の
接近を発見する機能(例えばビームの受発光、小出力無
線の送受信)を設けることで、相対的に近い距離にいる
ユーザを発見し、これを対話参加者の検出に用いる構成
をとってもかまわない。さらに、上記のようにユーザ用
送信ユニット12の相対的な距離を援用して対話参加者
の検出を行うようにした場合、位置データ受信部M26
と第1音声データ受信部M20を除く対話情報配信装置
10の機能部をユーザ用送信ユニット12に移すこと
で、対話情報配信装置10を廃してユーザ用送信ユニッ
ト12とユーザ用再生ユニット14によって対話情報配
信システムを構成することもできる。
【0078】実施例の対話情報配信システム5では、対
話参加者の検出の精度を高めるための位置情報を特定無
線信号の送受信で行っていたが、体からの発熱などの生
体情報、あるいはユーザの存在する画面を画像解析する
ことで対話参加者を検出してもよい。
【0079】実施例の対話情報配信システム5では、ユ
ーザ用送信ユニット12とユーザ用再生ユニット14と
は別のユニットとしたが、これを一つのユーザ用ユニッ
トとして構成してもかまわない。この場合、音声入力部
M10へ音声が入力されているときは音声出力部M54
から音声出力をしない、という二つの機能部間で連携を
とることで、対話中に別の対話が配信され再生されるこ
とを防ぐことができる。
【0080】実施例の対話情報配信システム5では、ユ
ーザ用再生ユニット14は送信されてきた音声データを
直ちに出力するものとしたが、ユーザ用再生ユニット1
4に音声データを一時的に蓄えられる第2の音声データ
バッファ部と、再生をユーザがOn/Offできる再生/停止
選択部とを設け、Offが選択されている場合は配信され
た音声データを一時的に蓄え、Onが選択されたときに蓄
えられた音声データから順次再生することで、聞く側の
ユーザの都合に合わすようにするものとしてもよい。ま
た、この変形を上記の一つのユーザ用ユニットに適用す
ると、対話中は自動的にOffとして音声データを蓄える
ようにできる。
【0081】実施例の対話情報配信システム5では、対
話情報配信装置10を汎用コンピュータにコンピュータ
を実施例の対話情報配信装置10として機能させるソフ
トウエアをインストールするものとして構成したが、す
べての処理プログラムを記憶するROMを備える専用機
として構成してもよい。
【0082】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、例えば、汎用コンピュータにコ
ンピュータを実施例の対話情報配信装置10として機能
させるソフトウエアを記録した記録媒体としての形態な
ど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る形態で実施し得ることは勿論である。なお、記録媒体
としては、磁気や光など種々の手法を用いて信号を記録
できる媒体、例えば磁気ディスクやCD−ROM,DV
D−ROMなどのすべての媒体が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である対話情報配信システ
ム5の構成の概略を機能ブロックとして示すブロック構
成図である。
【図2】 実施例の対話情報配信装置10のハード構成
の概略を示す構成図である。
【図3】 実施例のユーザ用送信ユニット12のハード
構成の概略を示す構成図である。
【図4】 実施例のユーザ用再生ユニット14のハード
構成の概略を示す構成図である。
【図5】 音声バッファ部に蓄積されている時刻T1か
ら時間T2の間にユーザAとユーザBとの間で行なわれ
た対話の一例を示す説明図である。
【図6】 図5に例示した対話に基づいて生成された発
生時間データの一例を示す説明図である。
【図7】 ユーザA,B,Cによる対話を原則的アルゴ
リズムを用いて対話を生成する様子を例示する説明図で
ある。
【図8】 対話参加者判定部M38における対話参加者
を判定する際の処理ルーチンの一例を示すフローチャー
トである。
【図9】 配信先判定部M44で実行される配信先判定
処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 対話情報配信システム、10 対話情報配信装置、
12 ユーザ用送信ユニット、14 ユーザ用再生ユニ
ット、20 演算処理部、21 CPU、22プロセッ
サバス、23 キャッシュメモリ、24 キャッシュコ
ントローラ、25 メインメモリ、30 バスブリッ
ジ、32 ローカルバス、40 コントローラ部、42
外部バス、44 グラフィックスコントローラ、46
SCSIコントローラ、48 バスブリッジ、50
DMAコントローラ、52 リアルタイムクロック、5
4 複合I/Oポート、56 サウンドI/O、60
I/O部、62 ISAスロット、64 キーボードイ
ンタフェース、66 割り込みコントローラ、68 タ
イマ、72 キーボード、73 2ボタンマウス、74
スピーカ、75 マイクロフォン、76 カラーCR
T、82 フロッピディスク装置、84 ハードディス
ク、86 パラレルポート、88 プリンタ、90 シ
リアルポート、92 モデム、93 マルチチャンネル
受信機、94インタフェース、95 マルチチャンネル
送信機、96 インタフェース、97 受信機、98
インタフェース、M10 音声入力部、M12 音声デ
ータ生成部、M14 第1音声データ送信部、M16
位置データ送信部、M18送信/非送信選択部、M20
第1音声データ受信部、M22 音声データバッファ
部、M24 発声時間計測部、M26 位置データ受信
部、M28 位置判定部、M30 近接キーワード記憶
部、M32 近接キーワード検出部、M34同時発話キ
ーワード記憶部、M36 同時発話キーワード検出部、
M38 対話参加者判定部、M40 グループデータ記
憶部、M42 配信キーワード検出部、M44 配信先
判定部、M46 第2音声データ送信部、M50 第2
音声データ受信部、M52 音声変換部、M54 音声
出力部。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対話に参加可能な各人が携帯し、該各人
    の音声データを識別可能に送信する携帯送信手段と、 前記各人が携帯し、音声データを受信する携帯受信手段
    と、 前記携帯送信手段により送信された前記各人の音声デー
    タを受信する音声データ受信手段と、 該受信した前記各人の音声データに基づいて前記各人の
    うち対話に参加している対話参加者を判定する対話参加
    者判定手段と、 該判定結果に基づいて前記各人のうち前記対話に関する
    音声データの配信を受ける配信者を選定する配信者選定
    手段と、 該選定された配信者が携帯する前記携帯受信手段が受信
    可能に前記対話に関する音声データを送信する音声デー
    タ送信手段とを備える対話情報配信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の対話情報配信システムで
    あって、 前記対話参加者判定手段は、 前記各人の音声データを有声音データと無声音データと
    に区別すると共に該区別された有声音データと無声音デ
    ータの時間を計測する区別計測手段と、 該区別された有声音データと無声音データおよび該計測
    された有声音データと無声音データの時間に基づいて前
    記対話を検出する対話検出手段と、 該検出された対話を構成する音声データに基づいて前記
    対話参加者を選定する対話参加者選定手段とを備える対
    話情報配信システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の対話情報配信システムで
    あって、 前記対話参加者判定手段は、 前記区別された有声音データから第1のキーワードと該
    第1のキーワードと所定の関係で対をなす第2のキーワ
    ードとからなる所定関係ワードを検出する所定関係ワー
    ド検出手段と、 該所定関係ワード検出手段により前記所定関係ワードが
    検出されたとき、前記第1のキーワードの有声音データ
    の基をなす音声データと該第2のキーワードの有声音デ
    ータの基をなす音声データとが対話の関係にあると判定
    する対話関係判定手段とを備え、 前記対話検出手段は、前記対話関係判定手段の判定結果
    にも基づいて対話を検出する手段である対話情報配信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の対話情報配信システムで
    あって、 前記第1のキーワードは、挨拶,呼びかけ,質問,疑
    問,確認等を表わす表現であり、 前記第2のキーワードは、前記挨拶,呼びかけ,質問,
    疑問,確認を表わす表現に対応する応答の表現である対
    話情報配信システム。
  5. 【請求項5】 前記所定の関係は、前記第1のキーワー
    ドの発現時間から所定時間内に前記第2のキーワードが
    発現する関係である請求項3または4記載の対話情報配
    信システム。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5いずれか記載の対話情
    報配信システムであって、 前記対話参加者判定手段は、前記区別された有声音デー
    タから第3のキーワードを検出するキーワード検出手段
    を備え、 前記対話検出手段は、前記キーワード検出手段により前
    記区別された有声音データから前記第3のキーワードが
    検出されたとき、該検出された有声音データを無声音デ
    ータとみなして前記対話を検出する手段である対話情報
    配信システム。
  7. 【請求項7】 前記第3のキーワードは、相づち,感
    動,割り込み等を表わす表現である請求項6記載の対話
    情報配信システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載の対話情
    報配信システムであって、 前記携帯送信手段は、音声データと異なる前記各人毎の
    所定信号を無線送信する所定信号送信手段を備え、 前記音声データ受信手段は、複数の異なる場所に配置さ
    れ、前記所定信号送信手段により無線送信された前記各
    人毎の所定信号を受信する複数の所定信号受信手段を備
    え、 前記対話参加者判定手段は、前記複数の所定信号受信手
    段により受信された前記各人毎の所定信号にも基づいて
    前記各人のうち対話に参加している対話参加者を判定す
    る手段である対話情報配信システム。
  9. 【請求項9】 前記対話参加者判定手段は、前記複数の
    所定信号受信手段により受信された前記各人毎の所定信
    号に基づいて前記各人の位置を判定する位置判定手段を
    備え、該判定された前記各人の位置と前記音声データと
    に基づいて前記対話参加者を判定する手段である請求項
    8記載の対話情報配信システム。
  10. 【請求項10】 前記配信者選定手段は、前記各人のう
    ち少なくとも二人以上からなる所定のグループを設定す
    るグループ設定手段を備え、該設定された所定のグルー
    プにも基づいて前記配信者を選定する手段である請求項
    1ないし9いずれか記載の対話情報配信システム。
  11. 【請求項11】 前記配信者選定手段は、前記対話参加
    者判定手段により判定された対話参加者が前記所定のグ
    ループに含まれるとき、該所定のグループに属する各人
    を配信者に選定する手段である請求項10記載の対話情
    報配信システム。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11いずれか記載の対
    話情報配信システムであって、 前記配信者選定手段は、 特定ワードを設定する特定ワード設定手段と、 該設定された特定ワードを前記区別された有声音データ
    から検出する特定ワード検出手段とを備え、 該特定ワード検出手段により前記区別された有声音デー
    タから特定ワードが検出されたとき、該検出された有声
    音データの基となる音声データの送信者を配信者に選定
    する手段である対話情報配信システム。
  13. 【請求項13】 前記携帯送信手段は、前記音声データ
    を送信するか否かを選択する送信選択手段を備える請求
    項1ないし12いずれか記載の対話情報配信システム。
  14. 【請求項14】 前記携帯受信手段は、前記音声データ
    を受信するか否かを選択する受信選択手段を備える請求
    項1ないし13いずれか記載の対話情報配信システム。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14いずれか記載の対
    話情報配信システムであって、 前記携帯受信手段は、 前記送信した音声データを記憶する記憶手段と、 操作者の操作に基づいて前記記憶手段に記憶された音声
    データを出力する音声出力手段とを備える対話情報配信
    システム。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15いずれか記載の対
    話情報配信システムであって、 前記携帯送信手段は、一つのユニットとして構成され、 前記携帯受信手段は、前記携帯送信手段とは異なる一つ
    のユニットとして構成され、 前記音声データ受信手段と、前記対話参加者判定手段
    と、前記配信者選定手段と、前記音声データ送信手段と
    が前記携帯送信手段および前記携帯受信手段とは異なる
    ユニットとして構成されてなる対話情報配信システム。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16いずれか記載の対
    話情報配信システムであって、 前記携帯送信手段と前記携帯受信手段とが一つのユニッ
    トとして構成され、 前記音声データ受信手段と、前記対話参加者判定手段
    と、前記配信者選定手段と、前記音声データ送信手段と
    が前記ユニットとは異なるユニットとして構成されてな
    る対話情報配信システム。
  18. 【請求項18】 識別可能に送信された複数の音声デー
    タを受信する音声データ受信手段と、 該受信した前記音声データに基づいて対話に参加してい
    る音声データを判定する対話判定手段と、 該判定結果に基づいて前記対話に関する音声データの配
    信先を選定する配信先選定手段と、 該選定された配信先に前記対話に関する音声データを送
    信する音声データ送信手段とを備える対話情報配信装
    置。
  19. 【請求項19】 複数の音声データを識別可能に受信す
    る受信手段と音声データを送信可能な送信手段とが接続
    されたコンピュータを、 前記受信手段により受信した前記各音声データに基づい
    て対話に参加している音声データを判定する対話判定手
    段と、 該判定結果に基づいて前記対話に関する音声データの配
    信先を選定する配信先選定手段と、 該選定された配信先に前記対話に関する音声データを送
    信する音声データ送信手段とを備える対話情報配信装置
    として機能させるプログラムをコンピュータ読み取り可
    能に記憶した記憶媒体。
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