JP2001043971A - 有機電界発光素子及びその製造方法並びに表示パネル - Google Patents

有機電界発光素子及びその製造方法並びに表示パネル

Info

Publication number
JP2001043971A
JP2001043971A JP11218050A JP21805099A JP2001043971A JP 2001043971 A JP2001043971 A JP 2001043971A JP 11218050 A JP11218050 A JP 11218050A JP 21805099 A JP21805099 A JP 21805099A JP 2001043971 A JP2001043971 A JP 2001043971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
layer
organic electroluminescent
upper layer
electroluminescent device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11218050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4172105B2 (ja
Inventor
Mutsumi Kimura
睦 木村
Hiroshi Maeda
浩 前田
Yojiro Matsueda
洋二郎 松枝
Kiyobumi Kitawada
清文 北和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP21805099A priority Critical patent/JP4172105B2/ja
Publication of JP2001043971A publication Critical patent/JP2001043971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4172105B2 publication Critical patent/JP4172105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極への不純物混入を防止し、ダークスポッ
トの発生を抑止するとともに、長期にわたり視認性に優
れた有機電界発光素子を提供する。 【解決手段】 本発明の有機電界発光素子の陰極は、陰
極下層13−1及び陰極上層13−2から成る2層積層
構造を有しており、陰極上層13−2は陰極下層13−
1が表面に露出しないように、その上面及び周縁面を含
む全体を被覆するように成膜されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスプレイパネル
に用いられる有機電界発光素子及びその製造技術に係わ
り、特に、有機電界発光素子の陰極構造の改良技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】有機電界発光素子は電界を印加すること
により、陽極より注入された正孔と陰極より注入された
電子の再結合エネルギーにより蛍光性物質が発光する原
理を利用した自発光素子である。当該素子は高輝度、高
速応答、高視野角、面発光、薄型で多色発光が可能であ
り、しかも数ボルトという低電圧の直流印加で発光する
全固体素子であり、かつ、低温において特性の変化が少
ないという特徴を有している。イーストマン・コダック
社のC.W.Tangらによる積層型素子による低電圧
駆動有機電界素子の報告がなされて以来、有機化合物を
構成材料とする有機電界素子に関する研究が盛んに行わ
れている(C.W.Tang,S.A.Vanslyk
e,アプライド・フィジックス・レターズ(Appli
ed Physics Letters),51巻,91
3頁、1987年など)。
【0003】ところで、有機電界発光素子の陰極構造と
して、例えば、特開平10−12385号公報、特開平
4−19993号公報及び特開平4−363896号公
報に開示されているように、陰極を2層構造にする技術
が知られている。特開平10−12385号公報によれ
ば、陰極下層として仕事関数4eV以下の金属を選択
し、陰極上層として仕事関数が陰極下層よりも大きい金
属を選択することで、有機電界発光素子の製造工程中に
有機発光層上に付着したダストやこれに含まれる水分に
よって陰極が酸化される現象を防ぐことができると報告
されている。また、特開平4−19993号公報及び特
開平4−363896号公報によれば、陰極下層の材質
を適切に選択することで、陰極下層と発光層間の密着力
を向上させることができると報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
における陰極構造では、陰極下層と陰極上層のパターン
(陰極の平面形状)が略同一であるため、陰極への不純
物混入を充分に抑止できないという不都合があった。こ
の点を詳細に説明するため、従来の2層構造型陰極を有
する有機電界発光素子の断面構造を図3に示す。同図に
おいて、符号21はガラス基板、22は陽極、23は正
孔輸送層、24は有機発光層、25は陰極である。陰極
25は陰極下層25−1及び陰極上層25−2から成る
積層構造を有している。
【0005】一般に、有機発光層として用いられる有機
化合物は水分に弱いとともに、有機溶剤やその他の薬品
に対する耐性にも乏しい。そして、薄膜に対して微細な
パターニングを行うに際しては、薄膜上へのレジストの
塗布、塗布されたレジストの露光、レジストの現像、薄
膜のエッチング、レジストの剥離等の工程からなるいわ
ゆるフォトリソグラフィーが行われるが、レジストは多
量の有機溶剤を含み、また、現像液は通常、水溶液であ
り、さらに、エッチングやレジストの剥離にも水溶液や
有機溶剤やその他の薬品が用いられる可能性があるの
で、有機発光層に用いられる有機化合物に重大な影響を
及ぼす可能性があり、上述のようなパターニング方法を
有機電界発光素子の製造工程に用いるのは困難である。
【0006】そこで、図3に示す陰極構造を有する有機
電界発光素子を製造する際には、有機発光層24の蒸着
後、予め陰極の平面形状でパターン開口されているメタ
ルマスクを用いてマスク蒸着することで陰極下層25−
1及び陰極上層25−2を順次積層し、陰極25を成膜
していた(シャドーマスク法)。このとき、陰極下層2
5−1と陰極上層25−2を成膜するときに同一のメタ
ルマスクを用いると、陰極下層25−1及び陰極上層2
5−2の平面パターンは略同一となり、陰極下層25−
1の側面は陰極上層25−2によって完全に被覆されな
いことになる。
【0007】このような構造では、エポキシ樹脂等の有
機系樹脂の封止剤で陰極を封止しても、大気との接触に
より封止剤を介して酸素や水分等の不純物が侵入し、陰
極25が酸化して素子にダークスポット(非発光部分)
が発生、成長するという問題が生じる。特に、陰極は仕
事関数の小さい材料で成膜されるため、酸素や水分に対
して反応性が高く、一度発生したダークスポットは、最
初に発生した部分を核として、経時的に面方向に対して
放射状に成長していく性質がある。
【0008】また、封止剤として、GeO、MoO3
GeS、SnS、LiF等の金属酸化物、金属フッ化物
あるいは金属硫化物からなるからなる材料で封止して
も、その粒径が比較的大きく、粒子の隙間から酸素や水
分が侵入してしまい、陰極25が酸化してダークスポッ
トが発生、成長するという問題が生じる。このように、
有機ELパネルは常に大気に曝されるため、従来の陰極
構造では封止剤を介して陰極内部に不純物が混入する現
象を充分に抑止できないという問題が生じていた。
【0009】また、陰極25をマスク蒸着で成膜する
と、1mmより微細な加工、即ち、数百μmといった微
細加工が困難になる。さらに、陰極25をマスク蒸着で
成膜すると、陰極25と陽極22との位置合わせや有機
発光層24とのアライメントが困難になるという問題も
生じていた。
【0010】そこで、本発明は上記問題点を解決するべ
く、陰極への不純物混入を抑止し、ダークスポットの発
生を抑止するとともに、長期にわたり視認性に優れた有
機電界発光素子及びその製造方法並びに当該有機電界発
光素子を備えた表示パネルを提供することを課題とす
る。また、陰極の微細パターニングに適した陰極構造を
備えた有機電界発光素子の製造方法を提供することを課
題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の有機電界発光素
子は、陰極下層及び陰極上層から成る2層積層構造を有
する陰極を備えるものであり、当該陰極上層は陰極下層
が表面に露出しないように被覆成膜されていることを特
徴とする。かかる構成により、陰極下層を成膜したとき
に表面に露出している箇所、例えば、上面及び周縁部を
含む部分を陰極上層が被覆することで、陰極上層がいわ
ゆるシールドの役割をし、陰極下層への不純物混入を有
効に防止できる効果がある。
【0012】好ましくは、陰極下層の仕事関数を陰極上
層の仕事関数よりも小さくする。例えば、陰極下層とし
て、仕事関数4eV以下の金属を選択し、陰極上層とし
て陰極下層への不純物混入防止、陰極の低抵抗化等の観
点を考慮して材料その他の成膜条件を設定することで、
ダークスポットの成長を抑止して、長期にわたり視認性
が良好な有機ELパネルを得ることができるとともに、
高速、高応答性の有機ELディスプレイを実現すること
ができる。例えば、特開平10−12385号公報に開
示されているように、陰極上層を仕事関数が陰極下層よ
りも大きい金属或いは合金とすることで、水分が陰極下
層に拡散するのを防止でき、さらに陰極上層を水分に対
して不活性化させることができる。また、陰極上層を膜
厚化することで、陰極全体の配線抵抗を低く抑えること
ができ、信号の伝播遅延および電圧降下を防ぐことがで
きる。これにより、例えば2〜3インチ以上の大画面、
高精細ディスプレイの場合に、陰極は十分低い薄膜比抵
抗を有することができる。
【0013】本発明の表示パネルは本発明の有機電界発
光素子を備えるものであって、陰極上層を被覆する封止
剤を設けたことを特徴とする。かかる構成により、陰極
下層は陰極上層及び封止剤によって2重に被覆されてい
るため、酸素や水分等の不純物混入を有効に防止できる
効果がある。
【0014】本発明の表示パネルは本発明の有機電界発
光素子を各画素毎に備えるものであり、陰極上層が形成
される領域は、各画素の駆動制御を行うドライバが形成
される領域に対して平面的に重複しない範囲に形成され
ることを特徴とする。かかる構成により、ドライバ領域
に形成される寄生容量の増加を防止し、表示品質の劣化
を防止できる。
【0015】上記表示パネルにおいて、陰極上層を被覆
する封止剤が設けられることが好ましい。また、かかる
封止剤はパネル内のドライバが形成される領域に対して
平面的に重複するように形成されることが好ましい。か
かる構造では、ドライバ領域において、封止剤の重複に
より、水分、不純物の混入が有効に防止され、当該パネ
ルの安定的な駆動が実現される。更に、上記表示パネル
において、有機発光素子からなる画素毎にスイッチング
素子を設け、各画素をアクティブマトリクス方式により
制御することが好ましい。本発明の有機電界発光素子の
製造方法は、陰極下層及び陰極上層から成る2層積層構
造を有する陰極を備えた有機電界発光素子の製造方法に
おいて、陰極下層及び陰極上層のそれぞれを異なるマス
クを用いてパターン形成する際に、陰極上層が表面に露
出しないように陰極上層が陰極下層を被覆するように形
成する工程を備えることを特徴とする。
【0016】本発明の有機電界発光素子の製造方法の好
適な形態として、シャドーマスク法を利用して有機薄膜
が表面に露出しないようにその上に陰極下層をパターン
形成し、さらに、フォトリソグラフィーを利用して陰極
下層が表面に露出しないようにその上に陰極上層をパタ
ーン形成する。ここで、有機薄膜とは有機発光層のほ
か、必要に応じて電子輸送層或いは正孔輸送層等を含
む。陰極下層および陰極上層は有機薄膜を被覆するよう
にパターン形成されるため、陰極上層のパターン形成の
際にフォトリソグラフィーを利用しても有機薄膜はフォ
トレジストや現像液等の各種有機溶剤に侵されることは
なく、陰極上層を高精度にパターニングできる。このた
め、表示パネルを製造するときのパターンずれに対する
余裕を低減することができ、表示パネルの小型化が可能
になる。特に、表示領域とドライバ領域との間隔を狭化
することができ、狭額縁の表示パネルが実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、各図を参照して本実施の形
態について説明する。
【0018】図1(A)は本発明の有機電界発光素子を
各画素に備えたアクティブマトリクス方式の有機ELパ
ネル(表示パネル)の断面図であり、同図(B)は当該
有機ELパネルの平面図である。
【0019】同図(A)において、符号1はガラス基
板、3はゲート酸化膜、6及び7は層間絶縁膜、8は陽
極、9及び10は層間絶縁膜、11は正孔輸送層、12
は有機発光層、13は陰極、14は封止剤、15は画素
トランジスタである。画素トランジスタ15上には層間
絶縁膜9、10が積層されており、陽極8に対応する位
置が開口され、この開口部に正孔輸送層11、有機発光
層12及び陰極13が順次成膜されている。有機電界素
子は陽極8、正孔輸送層11、有機発光層12及び陰極
13から構成される。
【0020】同図(B)は陰極13とドライバ領域18
の平面的位置関係を図示するものであり、他の回路要素
は図示していない。この図に示すように、有機ELパネ
ル20には表示領域17とドライバ領域18が同一のガ
ラス基板1上に形成されている。ドライバ領域18には
画素トランジスタ15の駆動制御を行うドライバが形成
されており、主にシフトレジスタ、レベルシフタ、バッ
ファ、ラッチ回路等の所望の回路素子で構成されてい
る。同図においてはドライバを構成する回路素子として
TFT16のみが図示されている。また、ドライバから
のアドレス線、データ線は、表示領域17内に、マトリ
クス状に形成されている。
【0021】有機ELパネル20は、マトリックス状に
配置された各画素に画素トランジスタ15を配置してお
り、画素トランジスタ15をオン・オフ状態が切り替わ
るスイッチとして機能させる。そして、オン状態にある
画素では、有機電界素子に電流が流れ発光する。その
後、画素トランジスタ15がオフ状態になると、有機電
界素子に電流が流れなくなり、発光しない。
【0022】同図(A)に示すように、本実施の形態に
おける有機電界発光素子の陰極13は陰極下層13−1
及び陰極上層13−2から成る積層構造を有している。
陰極上層13−2は陰極下層13−1の全体、即ち、そ
の上面及び周側面を完全に被覆するように成膜されてお
り、封止剤14は陰極上層13−2の全体、即ち、その
上面及び周側面を完全に被覆するように形成されてい
る。陰極13をこのような構造とすることで、陰極下層
13−1は陰極上層13−2及び封止剤14によって二
重に被覆されているため、陰極下層13−1への酸素や
水分等の不純物混入を効果的に防止できる。
【0023】陰極下層13−1としては、電子を有機発
光層12に高率良く注入できる物質であれば特に限定さ
れるものではなく、一般に白金、金、銀、銅、鉄、錫、
アルミニウム、インジウム、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウム、クロム、炭素など
を用いることができるが、電子注入効率をあげて素子特
性を向上させるためにはリチウム、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム−リチウ
ム合金、アルミニウム−スカンジウム−リチウム合金、
マグネシウム−銀合金等の低仕事関数金属を含む合金が
好適である。
【0024】また、陰極上層13−2としては、例え
ば、特開平10−12385号公報に開示されているよ
うに、標準電極電位が0V以上の金属、例えば、Au、
Pt、Pd、Ir、Ag等が好適である。陰極上層13
−2をこれらの金属とすることで、水分が陰極下層13
−1に拡散するのを防止でき、さらに陰極上層13−2
を水分に対して不活性化させることができる。
【0025】封止剤14としては、例えば、シリカ、チ
タニア、珪素、窒化珪素などの無機物、ポリビニルアル
コール、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンの
ような炭化水素系高分子、ポリテトラフルオロエチレン
やポリビニリデンフルオライドのようなフッ素系高分子
やナイロン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデ
ン、エポキシ樹脂のような遮蔽性材料を用いることがで
きる。炭化水素系高分子の具体例としては、上記の他、
ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレ
ート、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリル樹
脂、ポリアクリルニトリル、ポリビニルアセタール、ポ
リアミド、ポリイミド、ジアクリルフタレート樹脂、セ
ルロース系プラスチック、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン等や、これらの2つ又は3つ
以上の共重合体が挙げられる。特に好ましい高分子フィ
ルムとしては、ポリビニルフロライド、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、特開
昭63−18964号公報に開示されているフッ素系高
分子化合物、特開昭63−22206号公報に開示され
ているフッ素系高分子化合物、特開昭63−23811
5号公報に開示されているフッ素系高分子化合物等のよ
うな透湿度の小さい高分子化合物を延伸等の方法でフィ
ルムにしたもの等が挙げられる。
【0026】また、同図(B)に示すように、陰極13
及び陰極取り出し電極13−3が成膜される領域は、ド
ライバ領域18と平面上重複しない領域とすることが好
ましい。より具体的には、有機ELパネル20を平面的
に見た場合に、陰極13の周縁(外周)が表示領域13
の周縁に対して外側(外延側)に位置し、且つ、ドライ
バ領域18と平面的に重複しない位置に形成する。かか
る構造にすることで、陰極13とドライバ領域18間に
生じる寄生容量の増加を防止することができ、シフトレ
ジスタの誤動作や信号伝播遅延に起因する表示品質の劣
化防止に効果がある。また、同図(A)に示すように、
封止剤14はドライバ領域18と平面的に重複するよう
に設けられることが好ましい。かかる構造では、ドライ
バ領域18に封止剤が重複することによりドライバ領域
への水分や不純物の混入が有効に防止され表示パネルの
安定した良好な駆動が確保される。更に、封止剤14
は、ドライバ領域18に対する外部からの実装接続部と
平面的に重複することが好ましい。かかる構造では接続
部の損傷が防止される。
【0027】尚、本発明の有機ELパネルは、アクティ
ブマトリクス方式の他、シンプルマトリクス方式にも応
用できる。また、有機電界発光素子の構造として、陰極
/有機発光層/正孔輸送層/陽極の積層構造を例示した
が、これに限らず、陰極/電子輸送層/有機発光層/正
孔輸送層/陽極、或いは陰極/有機発光層/陽極として
もよい。また、本発明は好ましくは有機電界発光素子に
用いられるが、Zn:Sなどの無機物質からなる無機電
界発光素子など他の発光素子でも本発明の概念が利用可
能であれば特に限定されるものではない。 (実施例)次に、図2を参照して有機ELパネルの製造
工程について説明する。
【0028】同図(A)に示すように、a−SiをLP
CVD法またはPECVD法によりガラス基板1の表面
に堆積し、エキシマレーザで結晶化した。ガラス基板1
としては、例えば、ソーダーライムガラス、低膨張ガラ
ス、石英板等、一般にノンアルカリガラスと呼ばれてい
るものが好適である。
【0029】続いて、CHと酸素の混合ガスを用いた
反応性イオンエッチングによりa−Siを島状にパター
ニングし、駆動素子が形成されるべき位置に合わせてpo
ly−Si層2−1、2−2を形成した。さらに、テトラ
・エチル・オルト・シリケート(TEOS)を原料とし
た二酸化珪素膜をプラズマCVD法により成膜し、ゲー
ト酸化膜3を形成した。そして、ゲート電極4−1、4
−2となるTaをスパッタ法で成膜し、このゲート電極
4−1、4−2をマスクとしてイオン打ち込みを行い、
poly−Si層2−1、2−2にソース領域及びドレイン
領域を形成した。さらに、ゲート絶縁膜3上に層間絶縁
膜6を堆積し、コンタクトホールを開口してAlをスパ
ッタ法で成膜し、ソース電極5−1、5−2及びドレイ
ン電極6−1、6−2を形成した。以上の工程を経てガ
ラス基板1上に表示領域17における画素トランジスタ
15及びドライバ領域18におけるTFT16が得られ
る。
【0030】続いて、画素トランジスタ15及びTFT
16を被覆するように二酸化珪素膜から成る層間絶縁膜
7を成膜し、画素トランジスタ15のソース電極5−1
に対応する位置にコンタクトホールを開口した。酸化イ
ンジウム錫合金(ITO)をスパッタ法で成膜し、所定
の形状にパターニングすることで、ソース電極5−1に
導通する陽極8を形成した。陽極8としてITOの他
に、4.5eV以上の光電子仕事関数を有するもの、例
えば、酸化錫(NESA)、金、銀、白金、銅等が好適
である。
【0031】次に、同図(B)に示すように、層間絶縁
膜9,10を基板表面に堆積し、陽極8に対応する位置
を開口して陽極8を表面に露出した。そして、各種の薄
膜を積層したガラス基板1を蒸着装置に取り付け、表示
領域17の所定領域に対応する窓を備えたメタルマスク
を用いて正孔輸送層11の成膜とパターン形成を同時に
行った。成膜条件として、蒸着装置内を1.0×10
−4Paまで減圧して透明基板1を120℃乃至140
℃に一旦加熱して冷却し、N,N′−ジフェニル−N,
N′−ビス−(3−メチルフェニル)−(1,1′−ビ
フェニル)−4,4′−ジアミン(TPDA)を0.1
nm/secの蒸着速度で50nm成膜した。続いて、
有機発光層12として、トリス(8−キノリノール)ア
ルミニウム(Alq)を0.1nm/secの蒸着速
度で50nm成膜した。
【0032】次に、同図(C)に示すように、有機発光
層12上に陰極下層13−1として、陰極形状の窓を有
するメタルマスクを用いてMg膜を100nmの膜厚で
成膜した。この場合、陰極下層13−1は表面に露出し
ている有機発光層12及び正孔輸送層11を被覆するよ
うにパターン成膜することが好ましい。この場合、陰極
下層13−1を成膜するときに用いるメタルマスクに形
成されている窓の大きさを、正孔輸送層11及び有機発
光層12を成膜するときに用いたメタルマスクに形成さ
れている窓よりもやや大きいものを利用すればよい。こ
のように設計することで、陰極下層13−1は有機発光
層12及び正孔輸送層11を完全に被覆を被覆している
ため、後述するように陰極上層13−2のパターニング
にフォトリソグラフィーを利用することができる。ま
た、陰極下層13−1が形成される領域はドライバ領域
18と平面的に重複しない範囲とすることが好ましい。
【0033】最後に、同図(D)に示すように、陰極上
層13−2として、スパッタ法を用いてAlを600n
mの厚さに成膜した。陰極全体の配線抵抗を低くするた
めに、陰極上層13−2の膜厚は200nm乃至100
0nmの範囲が好ましい。次に、陰極上層13−2の上
にフォトレジスト(図示せず)を塗布し、陰極上層13
−2のパターンに合わせて露光・現像を行った。露光の
際に各種薄膜を積層したガラス基板1が紫外線に曝され
ることになるが、有機発光層12は陰極下層13−1に
被覆された状態なので、有機発光層12が紫外線の悪影
響を受けることがない。
【0034】また、現像液は、例えば、アルカリ性の水
溶液であり、有機発光層12に触れた場合に、有機発光
層12にダメージを与えることになるが、上述のように
有機発光層12がメタル層5に被覆されているので、現
像に際して、ガラス基板1が現像液に浸されるような状
態となっても、有機発光層12が現像液に触れることが
ない。従って、フォトレジストの露光や現像に際して、
有機発光層12が劣化するようなことがない。現像工程
を経てフォトレジストの陰極上層13−2が形成される
べきパターンに対応する部分が残る。尚、露光前のフォ
トレジストのプレベークや、現像後のフォトレジストの
ポストベークは、有機発光層12への熱の影響を考慮し
て低温で行うことが好ましい。
【0035】次に、上記パターン形成されたフォトレジ
ストをマスクとして陰極上層13−2のエッチングを行
った。陰極上層13−2のエッチングに際しては、プラ
ズマエッチングや、スパッタエッチング、反応性イオン
エッチング等のドライエッチングが好適である。ドライ
エッチングを行うことにより、ガラス基板1がエッチン
グ液に浸されることがなく、有機発光層12がエッチン
グ液により影響を受けることがない。但し、プラズマを
用いたドライエッチングにより陰極上層13−2をパタ
ーン形成する場合は、有機発光層12がプラズマダメー
ジを受けるのを防止するため、陰極下層13−1の膜厚
は0.1μm以上が好ましい。陰極上層13−2をパタ
ーン形成した後、エポキシ樹脂等を用いて基板表面に露
出している陰極13を被覆するように封止剤14を形成
することで有機ELパネルが完成した。陰極上層13−
2はドライバ領域18と平面的に重複しないように封止
剤14はドライバ領域18と平面的に重複されるように
パターニングされることが好ましい。
【0036】尚、本実施の形態においては陰極を2層の
導電性薄膜から成る積層構造としたが、陰極の積層数は
必要に応じて3以上としてもよい。この場合は、少なく
とも最上層に成膜された導電性薄膜が陰極下層側に積層
された導電性薄膜を被覆するように形成すればよい。
【0037】また、上記実施例においては、陰極上層1
3−2をフォトリソグラフィーを利用してパターン形成
したが、シャドーマスク法でパターン形成してもよい。
この場合は、陰極下層13−1をパターン形成するため
のメタルマスクに開口されている窓は、陰極上層13−
2をパターン形成するためのメタルマスクに開口されて
いる窓よりもやや大き目のものを用いて、陰極上層13
−2が陰極下層13−1全体を被覆するように成膜すれ
ばよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、有機電界素子の陰極へ
の酸素、水分等の不純物混入を有効に防止でき、ダーク
スポットの発生、成長を抑制できる。この結果、長期に
わたり視認性に優れた表示パネルを提供することができ
る。さらに、陰極上層をフォトリソグラフィーを利用し
てパターン形成できるため、従来のシャドーマスク法よ
りも陰極のパターニング精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機ELパネルの断面図及び平面図で
ある。
【図2】本発明の有機ELパネルの製造工程断面図であ
る。
【図3】従来の有機電界発光素子の断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2−1…poly−Si層、3…ゲート絶
縁膜、4−1…ゲート電極、5−1…ソース電極、6−
1…ドレイン電極、7…層間絶縁膜、8…陽極、9…層
間絶縁膜、10…層間絶縁膜、11…正孔輸送層、12
…有機発光層、13−1…陰極下層、13−2…陰極上
層、14…封止剤、15…画素トランジスタ、16…T
FT、17…表示領域、18…ドライバ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松枝 洋二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 北和田 清文 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB00 AB13 AB17 BA06 BB05 CA01 CA02 CB01 DA00 DB03 EB00 FA00 FA01 5C094 AA01 BA03 BA27 CA19 DA07 DA09 EA05 EB02 FB01 HA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極下層及び陰極上層から成る2層積層
    構造を有する陰極を備えた有機電界発光素子において、
    当該陰極上層は陰極下層が表面に露出しないように被覆
    成膜されていることを特徴とする有機電界発光素子。
  2. 【請求項2】 前記陰極下層の仕事関数は陰極上層の仕
    事関数よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の
    有機電界発光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の有機電界
    発光素子を備えた表示パネルであって、前記陰極上層を
    被覆する封止剤を設けたことを特徴とする表示パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項2のうち何れか1項
    に記載の有機電界発光素子を各画素毎に備えた表示パネ
    ルであって、前記陰極上層が形成される領域は、各画素
    の駆動制御を行うドライバが形成される領域に対して平
    面的に重複しない範囲に形成されることを特徴とする表
    示パネル。
  5. 【請求項5】 前記陰極上層を被覆する封止剤が設けら
    れていることを特徴とする請求項4記載のパネル。
  6. 【請求項6】 前記陰極上層を被覆する封止剤が設けら
    れ、該封止剤が前記ドライバが形成される領域に対して
    平面的に重複するように形成されることを特徴とする請
    求項4記載の表示パネル。
  7. 【請求項7】 前記が画素の夫々がアクティブマトリク
    ス方式により制御されることを特徴とする請求項4乃至
    6のいずれかに記載の表示パネル。
  8. 【請求項8】 陰極下層及び陰極上層から成る2層積層
    構造を有する陰極を備えた有機電界発光素子の製造方法
    において、陰極下層及び陰極上層のそれぞれを異なるマ
    スクを用いてパターン形成する際に、陰極下層が表面に
    露出しないように陰極上層が陰極下層を被覆するように
    形成する工程を備えた有機電界発光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 陰極下層及び陰極上層から成る2層積層
    構造を有する陰極を備えた有機電界発光素子の製造方法
    において、シャドーマスク法を利用して有機薄膜が表面
    に露出しないようにその上に陰極下層をパターン形成
    し、さらに、フォトリソグラフィーを利用して陰極下層
    が表面に露出しないようにその上に陰極上層をパターン
    形成する工程を備えた有機電界発光素子の製造方法。
JP21805099A 1999-07-30 1999-07-30 表示パネル Expired - Lifetime JP4172105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21805099A JP4172105B2 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 表示パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21805099A JP4172105B2 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 表示パネル

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008135169A Division JP2008198626A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 有機el装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001043971A true JP2001043971A (ja) 2001-02-16
JP4172105B2 JP4172105B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=16713876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21805099A Expired - Lifetime JP4172105B2 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 表示パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4172105B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282273A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Seiko Epson Corp 表示装置とその製造方法及び電子機器
KR100600844B1 (ko) * 2001-04-04 2006-07-14 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광 표시장치의 제조 방법
JP2007280964A (ja) * 2003-02-24 2007-10-25 Sony Corp 有機発光表示装置およびその製造方法
JP2007335419A (ja) * 2007-08-31 2007-12-27 Hitachi Ltd 表示装置
JP2012104497A (ja) * 2011-12-21 2012-05-31 Hitachi Displays Ltd 表示装置
US8432383B2 (en) 2001-03-28 2013-04-30 Hitachi Displays, Ltd. Display module
US9853234B2 (en) 2014-07-30 2017-12-26 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Organic EL device and method for producing the same
CN109728184A (zh) * 2017-10-27 2019-05-07 株式会社日本有机雷特显示器 电子器件和电子器件的制造方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10074311B2 (en) 2001-03-28 2018-09-11 Samsung Display Co., Ltd. Display device
US10242621B2 (en) 2001-03-28 2019-03-26 Samsung Display Co., Ltd. Display device
US9685115B2 (en) 2001-03-28 2017-06-20 Japan Display Inc. Display module
US9875689B2 (en) 2001-03-28 2018-01-23 Japan Display Inc. Display device
US10984715B2 (en) 2001-03-28 2021-04-20 Samsung Display Co., Ltd. Display device
US8432383B2 (en) 2001-03-28 2013-04-30 Hitachi Displays, Ltd. Display module
US8803870B2 (en) 2001-03-28 2014-08-12 Japan Display Inc. Display module
US9076379B2 (en) 2001-03-28 2015-07-07 Japan Display Inc. Display module
US10621915B2 (en) 2001-03-28 2020-04-14 Samsung Display Co., Ltd. Display device
US9934724B2 (en) 2001-03-28 2018-04-03 Japan Display Inc. Display device
KR100600844B1 (ko) * 2001-04-04 2006-07-14 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광 표시장치의 제조 방법
JP2003282273A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Seiko Epson Corp 表示装置とその製造方法及び電子機器
JP2007280964A (ja) * 2003-02-24 2007-10-25 Sony Corp 有機発光表示装置およびその製造方法
JP2007335419A (ja) * 2007-08-31 2007-12-27 Hitachi Ltd 表示装置
JP2012104497A (ja) * 2011-12-21 2012-05-31 Hitachi Displays Ltd 表示装置
US9853234B2 (en) 2014-07-30 2017-12-26 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Organic EL device and method for producing the same
CN109728184A (zh) * 2017-10-27 2019-05-07 株式会社日本有机雷特显示器 电子器件和电子器件的制造方法
CN109728184B (zh) * 2017-10-27 2022-01-14 株式会社日本有机雷特显示器 电子器件和电子器件的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4172105B2 (ja) 2008-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7438448B1 (ja) 発光装置
JP6874167B2 (ja) Oled表示パネル及びその製造方法
WO2020047978A1 (zh) 显示面板及其制作方法
US20160293684A1 (en) Luminescent device and process of manufacturing the same
US20230106915A1 (en) Oled display panel and fabrication method thereof
CN100485994C (zh) 有机电致发光器件及其制造方法
WO2004026004A1 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及びその製造方法
US9711576B2 (en) Display, method of manufacturing display and electronic device
WO2006064715A1 (ja) 表示装置及び表示装置の製造方法
TW200529700A (en) Organic electroluminescent device, method for producing the same, and electronic appliance
CN110911446A (zh) 有机发光显示装置
JP2005045242A (ja) 電界発光装置の薄膜トランジスタ、これを利用した電界発光装置及びこれの製造方法
JP4172105B2 (ja) 表示パネル
US7847477B2 (en) Method of manufacturing display unit and display unit
US8564194B2 (en) Organic light emitting diode device and method for fabricating the same
KR100587340B1 (ko) 유기 el 소자의 제조방법
US6972517B2 (en) Organic electro luminescent display device with contact hole within insulating layer
KR20050112034A (ko) 유기전계 발광소자의 제조방법
CN1446029A (zh) 光发射以及其制造方法
WO2023065455A1 (zh) 阵列基板及其制作方法和显示装置
JP4760168B2 (ja) ディスプレイパネル及びその製造方法
CN115241399A (zh) 一种电致发光二极管显示基板、显示面板和制作方法
JP2008198626A (ja) 有機el装置
JP2003280555A (ja) 表示装置および表示装置の製造方法
JP2003045671A (ja) 発光装置およびその作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4172105

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term