JP2001042794A - 表示装置 - Google Patents
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- JP2001042794A JP2001042794A JP21138699A JP21138699A JP2001042794A JP 2001042794 A JP2001042794 A JP 2001042794A JP 21138699 A JP21138699 A JP 21138699A JP 21138699 A JP21138699 A JP 21138699A JP 2001042794 A JP2001042794 A JP 2001042794A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 視野角に依存せず、コントラストを高くとる
ことができると共に、機能性ゲルを使用することなしに
高生産性で、より一層高い反射率及び高い光利用効率を
得ることができる携帯用機器に適した表示装置を提供す
る。 【解決手段】 調光液1を保持する調光液保持手段であ
る容器2と、容器2から調光液1が供給される画素孔3
と、調光液1を画素孔3に注入し画素孔3から排出する
調光液駆動手段としての底膜4とを有し、この底膜4が
駆動されると容器2上方に押し上げられることにより容
器2の容積を減少さる。このように底膜4の変形により
容器2の容積を変化させ、調光液1を容器2から画素孔
3に注入し又は画素孔3から調光液保持手段に排出する
ことにより画素孔3における外部からの入射光の反射又
は散乱を調整する。
ことができると共に、機能性ゲルを使用することなしに
高生産性で、より一層高い反射率及び高い光利用効率を
得ることができる携帯用機器に適した表示装置を提供す
る。 【解決手段】 調光液1を保持する調光液保持手段であ
る容器2と、容器2から調光液1が供給される画素孔3
と、調光液1を画素孔3に注入し画素孔3から排出する
調光液駆動手段としての底膜4とを有し、この底膜4が
駆動されると容器2上方に押し上げられることにより容
器2の容積を減少さる。このように底膜4の変形により
容器2の容積を変化させ、調光液1を容器2から画素孔
3に注入し又は画素孔3から調光液保持手段に排出する
ことにより画素孔3における外部からの入射光の反射又
は散乱を調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用表示装置に適
した表示装置に関し、特に、視野角に依存せず、コント
ラストを高くとることができ、高い反射率及び高い光利
用効率を有する表示装置に関する。
した表示装置に関し、特に、視野角に依存せず、コント
ラストを高くとることができ、高い反射率及び高い光利
用効率を有する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光を利用した表示素子は、自ら発光する
受動型と、自らは発光しないで光を制御する能動型とに
大別される。能動型の表示素子としてはブラウン管(ca
thode-ray tube(CRT))、発光ダイオード(light
emitting diode(LED))、エレクトロルミネッセン
ス(electroluminescence(EL))、蛍光表示管(vac
uum fluorescent display(VFD))又はプラズマデ
ィスプレイ(Plasma display(PD))等がある。一
方、受動型の表示素子としては液晶表示素子(liquid c
rystal display(LCD))等がある。液晶表示装置
は、薄型化及び低電力化に適しており、ワードプロセッ
サ又はパーソナルコンピュータ等のディスプレイとして
広く普及している。
受動型と、自らは発光しないで光を制御する能動型とに
大別される。能動型の表示素子としてはブラウン管(ca
thode-ray tube(CRT))、発光ダイオード(light
emitting diode(LED))、エレクトロルミネッセン
ス(electroluminescence(EL))、蛍光表示管(vac
uum fluorescent display(VFD))又はプラズマデ
ィスプレイ(Plasma display(PD))等がある。一
方、受動型の表示素子としては液晶表示素子(liquid c
rystal display(LCD))等がある。液晶表示装置
は、薄型化及び低電力化に適しており、ワードプロセッ
サ又はパーソナルコンピュータ等のディスプレイとして
広く普及している。
【0003】しかし、能動型の表示素子を使用した表示
装置及びバックライトを必要とするタイプの液晶表示等
は消費電力が高いため、携帯機器用のディスプレイ等に
使用するために、薄型化及び低電力化が求められてい
る。低電力であり、軽量の携帯用機器等に適した表示装
置としては、外部からの光を反射して表示する反射型の
表示装置がある。例えば、反射型の液晶表示装置(LC
D)は、バックライトが不要で消費電力が小さく、バッ
テリーにより駆動する携帯用機器に多用されている。
装置及びバックライトを必要とするタイプの液晶表示等
は消費電力が高いため、携帯機器用のディスプレイ等に
使用するために、薄型化及び低電力化が求められてい
る。低電力であり、軽量の携帯用機器等に適した表示装
置としては、外部からの光を反射して表示する反射型の
表示装置がある。例えば、反射型の液晶表示装置(LC
D)は、バックライトが不要で消費電力が小さく、バッ
テリーにより駆動する携帯用機器に多用されている。
【0004】しかし、液晶表示装置は、視野角によりコ
ントラストが変化するか又は白黒表示が逆転する色反転
が生じてしまう等、視覚特性がよくない。また、反射型
の表示装置では紙と同様の白い表示(ペーパホワイト)
を実現するために高い反射率及び光利用率が必要とされ
ているが、液晶表示装置は、液晶に対する光の反射率が
小さいこと及び配向膜に対する光の透過率が低いことに
より、反射率及び光利用率が低い。従って、反射型の液
晶表示装置は、明暗のコントラストが小さく極めて見に
くくなる等の問題点が多い。
ントラストが変化するか又は白黒表示が逆転する色反転
が生じてしまう等、視覚特性がよくない。また、反射型
の表示装置では紙と同様の白い表示(ペーパホワイト)
を実現するために高い反射率及び光利用率が必要とされ
ているが、液晶表示装置は、液晶に対する光の反射率が
小さいこと及び配向膜に対する光の透過率が低いことに
より、反射率及び光利用率が低い。従って、反射型の液
晶表示装置は、明暗のコントラストが小さく極めて見に
くくなる等の問題点が多い。
【0005】このような液晶表示装置の問題点を解決す
るために、機能性ゲルの変形を調光層のスイッチングを
する光のシャッタとして利用する表示装置が提案されて
いる(特開平9−160081号公報)。図20はその
公報に記載されている表示装置を示す斜視図である。こ
の表示装置において、各画素101はシリンダ状とし、
下部基板104、上部基板105及び側面102で区画
されたセルにより構成されている。この側面102に囲
まれたシリンダ状の画素101内には夫々着色された機
能性ゲル103が充填されている。下部基板104の表
面には、画素電極とこれに接続されたスイッチング素子
(図示せず)が形成され、上部基板105には、全面に
共通電極として透明電極が形成されている。このように
構成されたシリンダ開口面を黒色に着色し、機能性ゲル
を白色に着色する。そして電極に電圧を印加することに
より、機能性ゲルは膨潤してシリンダ開口部まで膨張
し、これにより画素101は白色を示し、電圧の印加を
停止すると、機能性ゲルは収縮して画素は黒を表示す
る。
るために、機能性ゲルの変形を調光層のスイッチングを
する光のシャッタとして利用する表示装置が提案されて
いる(特開平9−160081号公報)。図20はその
公報に記載されている表示装置を示す斜視図である。こ
の表示装置において、各画素101はシリンダ状とし、
下部基板104、上部基板105及び側面102で区画
されたセルにより構成されている。この側面102に囲
まれたシリンダ状の画素101内には夫々着色された機
能性ゲル103が充填されている。下部基板104の表
面には、画素電極とこれに接続されたスイッチング素子
(図示せず)が形成され、上部基板105には、全面に
共通電極として透明電極が形成されている。このように
構成されたシリンダ開口面を黒色に着色し、機能性ゲル
を白色に着色する。そして電極に電圧を印加することに
より、機能性ゲルは膨潤してシリンダ開口部まで膨張
し、これにより画素101は白色を示し、電圧の印加を
停止すると、機能性ゲルは収縮して画素は黒を表示す
る。
【0006】このように、機能性ゲルに電気的な信号を
送り、機能性ゲルの屈伸、収縮又は膨張等の変形によ
り、調光層に入射する光を調節することができる。
送り、機能性ゲルの屈伸、収縮又は膨張等の変形によ
り、調光層に入射する光を調節することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術においては、上部基板全面に共通電極である透明
電極を形成する必要があり、透明電極の光吸収により、
光反射率及び光利用効率が低下する等の問題点があっ
た。
来技術においては、上部基板全面に共通電極である透明
電極を形成する必要があり、透明電極の光吸収により、
光反射率及び光利用効率が低下する等の問題点があっ
た。
【0008】また、調光層として特殊な機能性ゲルを使
用しなければならないこと、かつゲル体そのものに着色
又は染色をする必要があり、製造工程が複雑になるとい
う問題点もある。
用しなければならないこと、かつゲル体そのものに着色
又は染色をする必要があり、製造工程が複雑になるとい
う問題点もある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、視野角に依存せず、コントラストを高くとる
ことができると共に、機能性ゲルを使用することなしに
高生産性で、より一層高い反射率及び高い光利用効率を
得ることができる携帯用機器に適した表示装置を提供す
ることを目的とする。
のであり、視野角に依存せず、コントラストを高くとる
ことができると共に、機能性ゲルを使用することなしに
高生産性で、より一層高い反射率及び高い光利用効率を
得ることができる携帯用機器に適した表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、画素を構成する複数個の画素孔と、調光液を保持す
る調光液保持手段と、前記調光液保持手段から前記調光
液を前記画素孔に注入し前記画素孔から排出する調光液
駆動手段と、を有し、前記画素孔内の前記調光液の状態
により各画素孔における外部からの入射光の反射又は散
乱を調整するものであることを特徴とする。
は、画素を構成する複数個の画素孔と、調光液を保持す
る調光液保持手段と、前記調光液保持手段から前記調光
液を前記画素孔に注入し前記画素孔から排出する調光液
駆動手段と、を有し、前記画素孔内の前記調光液の状態
により各画素孔における外部からの入射光の反射又は散
乱を調整するものであることを特徴とする。
【0011】本発明においては、色素を含むけん濁液も
しくは乳濁液又は色素をけん濁させたシリコンオイル等
の調光液を使用し、その調光液を画素孔内に注入するか
又は前記画素孔から排出することにより、調光液又は画
素孔表面で外部からの入射光を反射又は散乱して画素を
表示することができる。従って、特殊な機能性ゲル等を
使用しないので生産性が良い。また、光が入射する画素
孔の表示面に電極を形成する必要がなく、光を効率よく
画素孔内に入射させることができるため極めて高い光利
用率を得ることができる。
しくは乳濁液又は色素をけん濁させたシリコンオイル等
の調光液を使用し、その調光液を画素孔内に注入するか
又は前記画素孔から排出することにより、調光液又は画
素孔表面で外部からの入射光を反射又は散乱して画素を
表示することができる。従って、特殊な機能性ゲル等を
使用しないので生産性が良い。また、光が入射する画素
孔の表示面に電極を形成する必要がなく、光を効率よく
画素孔内に入射させることができるため極めて高い光利
用率を得ることができる。
【0012】また、前記画素孔は、表示面に対して傾斜
した側面と、前記調光液が供給されるための開口部が設
けられた底面とから構成され、前記画素孔の側面及び底
面の前記調光液により覆われる面積により、外部からの
入射光の反射又は散乱を連続的に調整するものであって
もよい。
した側面と、前記調光液が供給されるための開口部が設
けられた底面とから構成され、前記画素孔の側面及び底
面の前記調光液により覆われる面積により、外部からの
入射光の反射又は散乱を連続的に調整するものであって
もよい。
【0013】これにより、前記調光液駆動手段により前
記画素孔内に調光液を供給すると、画素孔の側面は傾斜
していることから調光液が画素孔を覆う面積を連続的に
変化させることができるため、画素孔に対する入射光の
反射又は散乱を連続的に調整することができ、従って、
コントラストの細かい調節をすることができる。
記画素孔内に調光液を供給すると、画素孔の側面は傾斜
していることから調光液が画素孔を覆う面積を連続的に
変化させることができるため、画素孔に対する入射光の
反射又は散乱を連続的に調整することができ、従って、
コントラストの細かい調節をすることができる。
【0014】また、前記画素孔は、表示面に対して垂直
な側面と、前記表示面に対して平行であって前記調光液
を供給するための開口部を有する底面とから構成され、
前記調光液により前記画素孔の底面を隠す状態か否かに
より外部からの入射光の反射又は散乱を調整するもので
あってもよい。
な側面と、前記表示面に対して平行であって前記調光液
を供給するための開口部を有する底面とから構成され、
前記調光液により前記画素孔の底面を隠す状態か否かに
より外部からの入射光の反射又は散乱を調整するもので
あってもよい。
【0015】これにより、前記調光液駆動手段により前
記画素孔内に調光液を少量供給するだけで調光液は画素
孔の底面を覆うため、入射光の反射又は散乱を調整する
画素孔の底面の状態を敏速に変えることができ、明確な
コントラストをとることができる。
記画素孔内に調光液を少量供給するだけで調光液は画素
孔の底面を覆うため、入射光の反射又は散乱を調整する
画素孔の底面の状態を敏速に変えることができ、明確な
コントラストをとることができる。
【0016】また、前記画素孔が第1層に設けられた第
1の画素孔と前記第1層の下層の第2の層に設けられた
第2の画素孔とから構成され、前記調光液が前記第1及
び第2の画素孔から前記調光液保持手段に排出されたと
き、前記第1の画素孔の底面に設けられた開口部を通過
する入射光が、前記第2の画素孔の底面に設けられた開
口部に達しないものであってもよい。
1の画素孔と前記第1層の下層の第2の層に設けられた
第2の画素孔とから構成され、前記調光液が前記第1及
び第2の画素孔から前記調光液保持手段に排出されたと
き、前記第1の画素孔の底面に設けられた開口部を通過
する入射光が、前記第2の画素孔の底面に設けられた開
口部に達しないものであってもよい。
【0017】これにより、前記画素孔の調光液が排出さ
れたとき、画素孔表面のみを使用して入射光の反射又は
散乱を調整することができる。
れたとき、画素孔表面のみを使用して入射光の反射又は
散乱を調整することができる。
【0018】また、前記画素孔には、入射光の反射もし
くは散乱を調整するためか又は前記調光液との濡れ性を
制御するためのフッ素樹脂等からなる表面保護膜を形成
することができ、これにより、画素孔の材質で入射光を
調整できないときは表面保護膜を形成することにより、
適切な画素表面を得ることもできる。
くは散乱を調整するためか又は前記調光液との濡れ性を
制御するためのフッ素樹脂等からなる表面保護膜を形成
することができ、これにより、画素孔の材質で入射光を
調整できないときは表面保護膜を形成することにより、
適切な画素表面を得ることもできる。
【0019】更に、前記画素孔の上部開口部上に、外部
から前記画素孔又は調光液を保護するための透明な保護
プレートを有することができ、これにより、防塵及び防
水等の保護作用の他、画素のコントラストを調節するこ
ともできる。
から前記画素孔又は調光液を保護するための透明な保護
プレートを有することができ、これにより、防塵及び防
水等の保護作用の他、画素のコントラストを調節するこ
ともできる。
【0020】更にまた、前記調光液保持手段は熱によっ
て膨張又は収縮する第1の容器であり、前記調光液駆動
手段が前記第1の容器に設置された加熱手段であり、前
記加熱手段により前記第1の容器の容積が膨張又は収縮
するものであってもよく、これにより、加熱手段として
通電発熱する抵抗体又は電磁波の吸収体とこの吸収体に
電磁波を照射して加熱する照射手段とからなるもの等を
使用し、前記抵抗体に電気を流すか又は前記吸収体に電
磁波を照射するかして前記抵抗体又は前記吸収体を発熱
させて前記第1の容器を加熱し、その容積を膨張又は収
縮させることにより調光液を画素孔に注入するか又は画
素孔から排出することができる。
て膨張又は収縮する第1の容器であり、前記調光液駆動
手段が前記第1の容器に設置された加熱手段であり、前
記加熱手段により前記第1の容器の容積が膨張又は収縮
するものであってもよく、これにより、加熱手段として
通電発熱する抵抗体又は電磁波の吸収体とこの吸収体に
電磁波を照射して加熱する照射手段とからなるもの等を
使用し、前記抵抗体に電気を流すか又は前記吸収体に電
磁波を照射するかして前記抵抗体又は前記吸収体を発熱
させて前記第1の容器を加熱し、その容積を膨張又は収
縮させることにより調光液を画素孔に注入するか又は画
素孔から排出することができる。
【0021】また、前記調光液が熱によって膨張又は収
縮する液体であり、前記調光液駆動手段が前記調光液を
加熱する加熱手段であって、前記加熱手段により加熱さ
れた前記調光液の体積が膨張又は収縮するものであって
もよく、これにより、調光液を画素孔に注入するか又は
画素孔から排出することができる。
縮する液体であり、前記調光液駆動手段が前記調光液を
加熱する加熱手段であって、前記加熱手段により加熱さ
れた前記調光液の体積が膨張又は収縮するものであって
もよく、これにより、調光液を画素孔に注入するか又は
画素孔から排出することができる。
【0022】更に、前記調光液駆動手段が揮発性の溶液
と、前記揮発性の溶液を加熱する加熱手段と、前記溶液
及び加熱手段を封入する第2の容器とを有し、前記調光
液保持手段の底部と前記第2の容器の上部とが伸縮可能
な薄膜を共有して連結されていてもよい。
と、前記揮発性の溶液を加熱する加熱手段と、前記溶液
及び加熱手段を封入する第2の容器とを有し、前記調光
液保持手段の底部と前記第2の容器の上部とが伸縮可能
な薄膜を共有して連結されていてもよい。
【0023】これにより、熱膨張率が異なる複数の薄膜
からなる積層構造を有するか又は形状記憶合金から形成
される薄膜等を使用し、加熱手段により溶液が加熱され
揮発して調光液保持手段の底部である前記伸縮可能な薄
膜を持ち上げ、調光液を画素孔へ注入することができ
る。
からなる積層構造を有するか又は形状記憶合金から形成
される薄膜等を使用し、加熱手段により溶液が加熱され
揮発して調光液保持手段の底部である前記伸縮可能な薄
膜を持ち上げ、調光液を画素孔へ注入することができ
る。
【0024】また、前記調光液駆動手段が気体と、前記
気体を加熱する加熱手段と、前記気体及び加熱手段を封
入する第3の容器とを有し、前記調光液保持手段の底部
と前記第3の容器の上部とが伸縮可能な薄膜を共有して
連結されていてもよく、これにより、加熱手段により気
体が加熱され膨張して調光液保持手段の底部である前記
伸縮可能な薄膜を持ち上げ、調光液を画素孔へ注入する
ことができる。
気体を加熱する加熱手段と、前記気体及び加熱手段を封
入する第3の容器とを有し、前記調光液保持手段の底部
と前記第3の容器の上部とが伸縮可能な薄膜を共有して
連結されていてもよく、これにより、加熱手段により気
体が加熱され膨張して調光液保持手段の底部である前記
伸縮可能な薄膜を持ち上げ、調光液を画素孔へ注入する
ことができる。
【0025】更に、前記調光液駆動手段は、前記調光液
保持手段の1部を形成する加熱により変形する薄膜と、
前記薄膜を加熱する加熱手段と、を有してもよく、これ
により、加熱手段により加熱された調光液保持手段の1
部を形成する前記薄膜が変形して調光液を画素孔へ注入
することができる。
保持手段の1部を形成する加熱により変形する薄膜と、
前記薄膜を加熱する加熱手段と、を有してもよく、これ
により、加熱手段により加熱された調光液保持手段の1
部を形成する前記薄膜が変形して調光液を画素孔へ注入
することができる。
【0026】更にまた、前記調光液駆動手段が、前記調
光液保持手段内に設けられた1対の電極と、これらの電
極に挟まれた薄膜とを有し、前記薄膜が前記1対の電極
間に印加される電界により体積を膨張又は収縮するもの
であってもよく、これにより、膨張又は収縮した薄膜に
より調光液を画素孔へ注入するか又は画素孔からから排
出することができる。
光液保持手段内に設けられた1対の電極と、これらの電
極に挟まれた薄膜とを有し、前記薄膜が前記1対の電極
間に印加される電界により体積を膨張又は収縮するもの
であってもよく、これにより、膨張又は収縮した薄膜に
より調光液を画素孔へ注入するか又は画素孔からから排
出することができる。
【0027】また、前記調光液駆動手段は、前記調光液
保持手段内に固定され前記調光液を透過することができ
る孔を有した第1の電極と、前記第1の電極に対して可
動に設けられた第2の電極とを有し、前記第2の電極は
第1の電極と向かい合う上層の誘電体膜とその下層の導
体膜との積層膜であって、前記第1及び第2の電極間に
電界を印加することにより前記第2の電極が前記第1の
電極に対して相対的に移動し、これにより前記調光液保
持手段における調光液を収納する空間の体積が変化する
ように構成してもよい。
保持手段内に固定され前記調光液を透過することができ
る孔を有した第1の電極と、前記第1の電極に対して可
動に設けられた第2の電極とを有し、前記第2の電極は
第1の電極と向かい合う上層の誘電体膜とその下層の導
体膜との積層膜であって、前記第1及び第2の電極間に
電界を印加することにより前記第2の電極が前記第1の
電極に対して相対的に移動し、これにより前記調光液保
持手段における調光液を収納する空間の体積が変化する
ように構成してもよい。
【0028】更に、前記調光液駆動手段は、前記調光液
保持手段内に固定され前記調光液を透過することができ
る孔を有した第1の電極と、前記第1の電極に対して可
動に設けられ誘電体膜又は誘電体膜と導体膜との積層膜
である中間膜と、前記中間膜を間に挟んで前記第1の電
極に対向する第2の電極と、を有し、前記第1の電極及
び第2の電極間に電界を印加することにより前記中間膜
が前記第1の電極又は前記第2の電極に対して相対的に
移動し、これにより前記調光液保持手段における調光液
を収納する空間の体積が変化するように構成してもよ
い。
保持手段内に固定され前記調光液を透過することができ
る孔を有した第1の電極と、前記第1の電極に対して可
動に設けられ誘電体膜又は誘電体膜と導体膜との積層膜
である中間膜と、前記中間膜を間に挟んで前記第1の電
極に対向する第2の電極と、を有し、前記第1の電極及
び第2の電極間に電界を印加することにより前記中間膜
が前記第1の電極又は前記第2の電極に対して相対的に
移動し、これにより前記調光液保持手段における調光液
を収納する空間の体積が変化するように構成してもよ
い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る表示
装置について、添付の図面を参照して具体的に説明す
る。図1(a)は本発明の第1の実施例に係る表示装置
の構成を示す断面図、(b)は(a)と同じ状態におけ
る画素孔の上面図、(c)及び(e)は表示装置の駆動
例を示す断面図、(d)及び(f)は夫々(c)及び
(e)と同じ状態における画素孔の上面図である。
装置について、添付の図面を参照して具体的に説明す
る。図1(a)は本発明の第1の実施例に係る表示装置
の構成を示す断面図、(b)は(a)と同じ状態におけ
る画素孔の上面図、(c)及び(e)は表示装置の駆動
例を示す断面図、(d)及び(f)は夫々(c)及び
(e)と同じ状態における画素孔の上面図である。
【0030】図1(a)に示すように、適宜の基板9に
は複数個の画素孔3が設けられており、この画素孔3の
下部に調光液保持手段としての容器2が形成されてい
る。容器2は、その内部に調光液1を保持し、その底部
に調光液1を画素孔3に供給する調光液駆動手段として
の可動な底膜4を有する。画素孔3は、表示面7に対し
て傾斜した側面5と、表示面7に対して平行な底面とを
有し、この底面には容器2に連通する開口部6が設けら
れている。調光液1としては、例えば色素を含むけん濁
液又は色素を含む乳濁液がある。調光液駆動手段である
可動な底膜4は調光液1が保持されている容器2内の上
方へ押し上げられることにより容器2の容積を変化さ
せ、これにより画素孔3に調光液1を供給する。また、
画素孔3の側面5は、入射光の反射又は散乱を調節する
ための適切な画素孔表面を得るために表面保護膜8が形
成されている。
は複数個の画素孔3が設けられており、この画素孔3の
下部に調光液保持手段としての容器2が形成されてい
る。容器2は、その内部に調光液1を保持し、その底部
に調光液1を画素孔3に供給する調光液駆動手段として
の可動な底膜4を有する。画素孔3は、表示面7に対し
て傾斜した側面5と、表示面7に対して平行な底面とを
有し、この底面には容器2に連通する開口部6が設けら
れている。調光液1としては、例えば色素を含むけん濁
液又は色素を含む乳濁液がある。調光液駆動手段である
可動な底膜4は調光液1が保持されている容器2内の上
方へ押し上げられることにより容器2の容積を変化さ
せ、これにより画素孔3に調光液1を供給する。また、
画素孔3の側面5は、入射光の反射又は散乱を調節する
ための適切な画素孔表面を得るために表面保護膜8が形
成されている。
【0031】次に、本実施例の動作原理を説明する。先
ず、図1(a)に示すように、底膜4が容器2の最も下
面にあるときは、図1(b)に示すように、画素は画素
孔3に形成された表面保護膜8による反射又は散乱によ
り表示される。次に、図1(c)に示すように、底膜4
が駆動され容器2の容積を縮小させることによって調光
液1は画素孔3に注入され、図1(d)に示すように、
画素は画素孔3の側面5及び注入された調光液1によっ
て表示されるようになる。更に、底膜4が容器2の最上
部まで持ち上がると、図1(e)に示すように、画素は
調光液1のみによって表示される。このように、本実施
例の表示装置によれば、側面5が表示面7に対して傾斜
した構成であり、また、底膜4により容器2の容積を調
節することができるため、画素孔3内に供給される調光
液1が画素孔3の側面5に形成された表面保護膜8を覆
う面積を連続的に変化させることができる。従って、連
続的に、かつ、細かいコントラストの違いを表示するこ
とができる。
ず、図1(a)に示すように、底膜4が容器2の最も下
面にあるときは、図1(b)に示すように、画素は画素
孔3に形成された表面保護膜8による反射又は散乱によ
り表示される。次に、図1(c)に示すように、底膜4
が駆動され容器2の容積を縮小させることによって調光
液1は画素孔3に注入され、図1(d)に示すように、
画素は画素孔3の側面5及び注入された調光液1によっ
て表示されるようになる。更に、底膜4が容器2の最上
部まで持ち上がると、図1(e)に示すように、画素は
調光液1のみによって表示される。このように、本実施
例の表示装置によれば、側面5が表示面7に対して傾斜
した構成であり、また、底膜4により容器2の容積を調
節することができるため、画素孔3内に供給される調光
液1が画素孔3の側面5に形成された表面保護膜8を覆
う面積を連続的に変化させることができる。従って、連
続的に、かつ、細かいコントラストの違いを表示するこ
とができる。
【0032】また、本実施例においては、調光液駆動手
段として抵抗体10による加熱手段をとることができ
る。この場合は、容器2の底部は可動な底膜4の代わり
に、抵抗体10が形成される。図2は抵抗体10を示す
模式図である。この図に示すような抵抗体10を調光液
1を保持する容器2の底部に設け、電流を流すことによ
り抵抗体10を発熱させ、調光液1の体積を膨張させ
る。抵抗体10により調光液1が加熱され調光液1が膨
張すると、図1(b)から(d)を経て更には(f)へ
と、その加熱度合いによって画素孔3に注入される調光
液1の注入量が変化することによって可動な底膜4と同
様の効果を奏する。
段として抵抗体10による加熱手段をとることができ
る。この場合は、容器2の底部は可動な底膜4の代わり
に、抵抗体10が形成される。図2は抵抗体10を示す
模式図である。この図に示すような抵抗体10を調光液
1を保持する容器2の底部に設け、電流を流すことによ
り抵抗体10を発熱させ、調光液1の体積を膨張させ
る。抵抗体10により調光液1が加熱され調光液1が膨
張すると、図1(b)から(d)を経て更には(f)へ
と、その加熱度合いによって画素孔3に注入される調光
液1の注入量が変化することによって可動な底膜4と同
様の効果を奏する。
【0033】また、加熱手段として抵抗体10の代わり
に電磁波の吸収体を設け、この電磁波の吸収体に電磁波
を照射することにより加熱してもよい。
に電磁波の吸収体を設け、この電磁波の吸収体に電磁波
を照射することにより加熱してもよい。
【0034】次に、本実施例に係る表示装置の作製方法
を示す。本実施例の表示装置は、画素孔部となる基板1
00、調光液保持手段として使用される容器となる基板
200及び調光液駆動手段を設けた基板300の3種類
の基板を組み合わせることで構成されている。
を示す。本実施例の表示装置は、画素孔部となる基板1
00、調光液保持手段として使用される容器となる基板
200及び調光液駆動手段を設けた基板300の3種類
の基板を組み合わせることで構成されている。
【0035】本実施例では画素孔、調光液及び調光液を
保持する容器となる基板をシリコンウエハで作製した。
図3(a)乃至(d)は本実施例で使用する基板100
の作製方法を工程順に示す断面図である。先ず、図3
(a)に示すように、湿式酸化炉によりシリコンウエハ
12の表裏両面上にシリコン酸化膜13及びシリコン酸
化膜14を形成し、更にシリコン酸化膜13及びシリコ
ン酸化膜14の上にフォトレジスト膜(図示せず)を形
成する。
保持する容器となる基板をシリコンウエハで作製した。
図3(a)乃至(d)は本実施例で使用する基板100
の作製方法を工程順に示す断面図である。先ず、図3
(a)に示すように、湿式酸化炉によりシリコンウエハ
12の表裏両面上にシリコン酸化膜13及びシリコン酸
化膜14を形成し、更にシリコン酸化膜13及びシリコ
ン酸化膜14の上にフォトレジスト膜(図示せず)を形
成する。
【0036】次に、図3(b)に示すように、片面のシ
リコン酸化膜13の上に形成されたフォトレジスト膜に
対して、フォトリソグラフィにより画素孔の位置に対応
する開口15を形成する。次に、0.5体積%希フッ酸
で開口15に露出する酸化膜を除去し、剥離液でレジス
ト膜を剥離することにより画素パターンを有する酸化膜
のマスクがシリコンウエ12に形成される。
リコン酸化膜13の上に形成されたフォトレジスト膜に
対して、フォトリソグラフィにより画素孔の位置に対応
する開口15を形成する。次に、0.5体積%希フッ酸
で開口15に露出する酸化膜を除去し、剥離液でレジス
ト膜を剥離することにより画素パターンを有する酸化膜
のマスクがシリコンウエ12に形成される。
【0037】続いて、図3(c)に示すように、この基
板をTMAH(テトラメチルアンモニウムシドロキシ
ド)又は水酸化カリウム(KOH)溶液中に保持するこ
とで酸化膜13の開口15から露出したシリコンウエハ
12の一部を異方性エッチングにより傾斜を持った開口
部16に加工する。
板をTMAH(テトラメチルアンモニウムシドロキシ
ド)又は水酸化カリウム(KOH)溶液中に保持するこ
とで酸化膜13の開口15から露出したシリコンウエハ
12の一部を異方性エッチングにより傾斜を持った開口
部16に加工する。
【0038】その後、BHF溶液によりマスクのシリコ
ン酸化膜13及びシリコン酸化膜14を除去することに
より、図3(d)に示すように、開口部16を形成した
基板100を作製することができる。このとき基板10
0の開口部16の表面上に表面保護膜としてフッ素樹脂
の膜を形成した場合は、この基板100を使用して白色
の表面保護膜を有する画素孔を形成することができる。
ン酸化膜13及びシリコン酸化膜14を除去することに
より、図3(d)に示すように、開口部16を形成した
基板100を作製することができる。このとき基板10
0の開口部16の表面上に表面保護膜としてフッ素樹脂
の膜を形成した場合は、この基板100を使用して白色
の表面保護膜を有する画素孔を形成することができる。
【0039】次に、基板200の作製方法を示す。図4
(a)乃至(e)は基板200の作製方法を工程順に示
す断面図である。先ず、図4(a)に示すように、シリ
コンウエハ17を使用し、図4(b)に示すように、基
板100の場合と同様に、シリコンウエハ17の表裏両
面上にシリコン酸化膜18及びシリコン酸化膜19のマ
スクを形成し、シリコンウエハ17の表面上のシリコン
酸化膜18の画素孔に対応する位置に開口20を形成す
る。
(a)乃至(e)は基板200の作製方法を工程順に示
す断面図である。先ず、図4(a)に示すように、シリ
コンウエハ17を使用し、図4(b)に示すように、基
板100の場合と同様に、シリコンウエハ17の表裏両
面上にシリコン酸化膜18及びシリコン酸化膜19のマ
スクを形成し、シリコンウエハ17の表面上のシリコン
酸化膜18の画素孔に対応する位置に開口20を形成す
る。
【0040】そして、図4(c)に示すように、このシ
リコンウエハ17をSF6及びCHF3からなるプラズマ
を使用して異方性エッチングすることによりシリコンウ
エハ17の表面に対して垂直な側面を持つ開口部21が
得られる。
リコンウエハ17をSF6及びCHF3からなるプラズマ
を使用して異方性エッチングすることによりシリコンウ
エハ17の表面に対して垂直な側面を持つ開口部21が
得られる。
【0041】その後、図4(e)に示すように、シリコ
ンウエハ17の裏面上のシリコン酸化膜19の表面上に
フォトレジスト膜22を形成した後、BHFでシリコン
ウエハ17の表面上の酸化膜18をエッチングすること
により薄膜酸化膜であるシリコン酸化膜19を底面とす
る容器が形成された基板200を作製することができ
る。
ンウエハ17の裏面上のシリコン酸化膜19の表面上に
フォトレジスト膜22を形成した後、BHFでシリコン
ウエハ17の表面上の酸化膜18をエッチングすること
により薄膜酸化膜であるシリコン酸化膜19を底面とす
る容器が形成された基板200を作製することができ
る。
【0042】次に、基板300の作製方法を示す。図5
(a)乃至(d)は基板300の作製方法を工程順に示
す断面図、(e)は基板300に形成する抵抗体の模式
図である。先ず、図5(a)に示すように、シリコンウ
エハ23の表面上に酸化膜24を形成し、その上層にリ
ンドープ・ポリシリコン膜25を成膜する。
(a)乃至(d)は基板300の作製方法を工程順に示
す断面図、(e)は基板300に形成する抵抗体の模式
図である。先ず、図5(a)に示すように、シリコンウ
エハ23の表面上に酸化膜24を形成し、その上層にリ
ンドープ・ポリシリコン膜25を成膜する。
【0043】次に、図5(b)に示すように、リンドー
プ・ポリシリコン膜25の上に、図5(e)に示すよう
なパターンのフォトレジストからなるマスク26を形成
する。
プ・ポリシリコン膜25の上に、図5(e)に示すよう
なパターンのフォトレジストからなるマスク26を形成
する。
【0044】その後、図5(c)に示すように、塩素ガ
スからなるプラズマを使用し、リンドープ・ポリシリコ
ン膜25を異方性エッチングすることにより抵抗体27
の配線を形成する。
スからなるプラズマを使用し、リンドープ・ポリシリコ
ン膜25を異方性エッチングすることにより抵抗体27
の配線を形成する。
【0045】そして、図5(d)に示すように、レジス
トからなるマスク26を剥離液で剥離することにより、
図5(e)に示すようなパターンからなる抵抗体が形成
された基板300を作製することができる。
トからなるマスク26を剥離液で剥離することにより、
図5(e)に示すようなパターンからなる抵抗体が形成
された基板300を作製することができる。
【0046】次に、調光液の封入方法について説明す
る。本実施例の表示装置は基板100、基板200及び
基板300夫々1枚ずつから構成されている。図6
(a)乃至(c)は本実施例に係る表示装置の組み立て
工程を示す断面図、(d)は本実施例の表示装置の変形
例を示す断面図である。
る。本実施例の表示装置は基板100、基板200及び
基板300夫々1枚ずつから構成されている。図6
(a)乃至(c)は本実施例に係る表示装置の組み立て
工程を示す断面図、(d)は本実施例の表示装置の変形
例を示す断面図である。
【0047】先ず、図6(a)に示すように、調光液と
して使用する色素をけん濁させたシリコンオイル28中
に基板200及び基板300を保持し、基板300に形
成されている抵抗体27が基板200の容器中に含まれ
るように位置を決めてシリコンオイル28中で接着す
る。このとき、基板200の基板300と接する部分に
はエポキシ系の接着剤を塗布し、基板200と基板30
0とが接着することによりシリコンオイル28を調光液
とした表示素子が得られる。
して使用する色素をけん濁させたシリコンオイル28中
に基板200及び基板300を保持し、基板300に形
成されている抵抗体27が基板200の容器中に含まれ
るように位置を決めてシリコンオイル28中で接着す
る。このとき、基板200の基板300と接する部分に
はエポキシ系の接着剤を塗布し、基板200と基板30
0とが接着することによりシリコンオイル28を調光液
とした表示素子が得られる。
【0048】続いて、図6(b)に示すように、基板3
00に接着された基板200に、基板100の開口部1
6を基板200のシリコンオイル28が入っている部分
の上に重なるようにして接着した後、0.5体積%希フ
ッ酸溶液40に保持すると、基板100の開口部16に
おいて、露出した基板200の酸化膜19が除去され
る。これにより、開口部16は画素孔となる。なお、こ
のとき、シリコンオイル28とフッ酸溶液40とは混じ
り合わないため、シリコンオイルは溶液の中に保持され
る。
00に接着された基板200に、基板100の開口部1
6を基板200のシリコンオイル28が入っている部分
の上に重なるようにして接着した後、0.5体積%希フ
ッ酸溶液40に保持すると、基板100の開口部16に
おいて、露出した基板200の酸化膜19が除去され
る。これにより、開口部16は画素孔となる。なお、こ
のとき、シリコンオイル28とフッ酸溶液40とは混じ
り合わないため、シリコンオイルは溶液の中に保持され
る。
【0049】次に、図6(c)に示すように、シリコン
酸化膜19の除去後、表面のフッ酸溶液を水洗いで除去
し、乾燥させることにより表示装置が得られる。
酸化膜19の除去後、表面のフッ酸溶液を水洗いで除去
し、乾燥させることにより表示装置が得られる。
【0050】また、図6(d)に示すように、本実施例
において、画素孔の材質のみで適切な画素孔表面が得ら
れないとき又は調光液との漏れ性を制御する目的で基板
100の開口部16に表面保護膜8を形成した基板を使
用して、上述と同様の方法で表示装置を作製してもよ
い。
において、画素孔の材質のみで適切な画素孔表面が得ら
れないとき又は調光液との漏れ性を制御する目的で基板
100の開口部16に表面保護膜8を形成した基板を使
用して、上述と同様の方法で表示装置を作製してもよ
い。
【0051】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図7は本実施例に係る表示装置の構造を示す断面
図である。なお、図7に示す第2の実施例において、図
1に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同一の符
号を付してその詳細な説明は省略する。図7に示すよう
に、本実施例では、表示面7に対して傾斜した側面から
なる画素孔の代わりに、表示面7に垂直な側面30と、
表示面7に平行な底面32を有し、この表面に容器2に
連通する開口部31が形成された画素孔29を使用す
る。適宜の基板9aには複数個の画素孔29が設けられ
ており、画素孔29の側面30及び底面32上には表面
保護膜8が形成されている。その画素孔29の下部に形
成されている容器2は、その内部に調光液1を保持し、
その底部に調光液1を画素孔29に供給する調光液駆動
手段として底膜4を有する。第1の実施例と同様、容器
2の底部の底膜4が容器2上方に押し上げられ、これに
より容器2の容積が減少し調光液1が画素孔29に注入
されるものとする。
する。図7は本実施例に係る表示装置の構造を示す断面
図である。なお、図7に示す第2の実施例において、図
1に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同一の符
号を付してその詳細な説明は省略する。図7に示すよう
に、本実施例では、表示面7に対して傾斜した側面から
なる画素孔の代わりに、表示面7に垂直な側面30と、
表示面7に平行な底面32を有し、この表面に容器2に
連通する開口部31が形成された画素孔29を使用す
る。適宜の基板9aには複数個の画素孔29が設けられ
ており、画素孔29の側面30及び底面32上には表面
保護膜8が形成されている。その画素孔29の下部に形
成されている容器2は、その内部に調光液1を保持し、
その底部に調光液1を画素孔29に供給する調光液駆動
手段として底膜4を有する。第1の実施例と同様、容器
2の底部の底膜4が容器2上方に押し上げられ、これに
より容器2の容積が減少し調光液1が画素孔29に注入
されるものとする。
【0052】また、第1の実施例と同様に、調光液駆動
手段としては抵抗体に電流を流すことによって加熱をす
る加熱手段又は電磁波の吸収体に電磁波を照射すること
によって加熱をする加熱手段等を使用することができ、
このような加熱手段により調光液1の体積を膨張させ、
調光液1を画素孔29に注入してもよい。
手段としては抵抗体に電流を流すことによって加熱をす
る加熱手段又は電磁波の吸収体に電磁波を照射すること
によって加熱をする加熱手段等を使用することができ、
このような加熱手段により調光液1の体積を膨張させ、
調光液1を画素孔29に注入してもよい。
【0053】次に、この表示装置の動作の説明をする。
底膜4が駆動すると、画素孔29の下に設けられた容器
2に満たされている調光液1は底膜4が持ち上がること
によって押し上げられ、調光液1は画素孔29の開口部
31から画素孔29内に注入される。これにより画素孔
29の底面32が隠される状態となり、外部からの入射
光は調光液1によって反射又は散乱される。また、底膜
4が駆動を止め元の位置に戻ると、画素孔29内に注入
されていた調光液1は容器2内に排出されることにより
画素孔29は底面32を表す状態となり、外部からの入
射光は画素孔29の表面保護膜8によって反射又は散乱
される。従って、調光液1と表面保護膜8とによって画
素のコントラストを変化させ、表示がされる。
底膜4が駆動すると、画素孔29の下に設けられた容器
2に満たされている調光液1は底膜4が持ち上がること
によって押し上げられ、調光液1は画素孔29の開口部
31から画素孔29内に注入される。これにより画素孔
29の底面32が隠される状態となり、外部からの入射
光は調光液1によって反射又は散乱される。また、底膜
4が駆動を止め元の位置に戻ると、画素孔29内に注入
されていた調光液1は容器2内に排出されることにより
画素孔29は底面32を表す状態となり、外部からの入
射光は画素孔29の表面保護膜8によって反射又は散乱
される。従って、調光液1と表面保護膜8とによって画
素のコントラストを変化させ、表示がされる。
【0054】このような形状の画素孔29を使用するこ
とにより、調光液の導入量が第1の実施例より少量でよ
く、従って、迅速かつ明確なコントラストを得ることが
できる。
とにより、調光液の導入量が第1の実施例より少量でよ
く、従って、迅速かつ明確なコントラストを得ることが
できる。
【0055】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図8は第3の実施例に係る表示装置の構造を示す
断面図である。なお、図8に示す第3の実施例におい
て、図1に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同
一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図8に示
すように、本実施例は第1の実施例で使用した画素孔3
上面に画素孔3又は調光液1の保護を目的とした透明な
保護プレート33を設けたものである。
する。図8は第3の実施例に係る表示装置の構造を示す
断面図である。なお、図8に示す第3の実施例におい
て、図1に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同
一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図8に示
すように、本実施例は第1の実施例で使用した画素孔3
上面に画素孔3又は調光液1の保護を目的とした透明な
保護プレート33を設けたものである。
【0056】図8に示すように、適宜の基板9には複数
個の画素孔3が設けられており、この画素孔3の下部に
調光液保持手段としての容器2が形成されている。容器
2は、その内部に調光液1を保持し、その底部に調光液
1を画素孔3に供給する調光液駆動手段としての可動な
底膜4を有する。画素孔3は、表示面7に対して傾斜し
た側面5と、表示面7に対して平行な底面とを有し、こ
の底面には容器2に連通する開口部6が設けられてい
る。この画素孔3の外部からの入射光が入射される上面
部分に透明な保護プレート33を設置する。
個の画素孔3が設けられており、この画素孔3の下部に
調光液保持手段としての容器2が形成されている。容器
2は、その内部に調光液1を保持し、その底部に調光液
1を画素孔3に供給する調光液駆動手段としての可動な
底膜4を有する。画素孔3は、表示面7に対して傾斜し
た側面5と、表示面7に対して平行な底面とを有し、こ
の底面には容器2に連通する開口部6が設けられてい
る。この画素孔3の外部からの入射光が入射される上面
部分に透明な保護プレート33を設置する。
【0057】本実施例においては、プレート33上に調
光液の駆動に必要な電極等の形成が不要なため、入射光
の損失を最小限に抑えることができる。
光液の駆動に必要な電極等の形成が不要なため、入射光
の損失を最小限に抑えることができる。
【0058】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図9は本実施例に係る表示装置の構造を示す断面
図である。なお、図9に示す第4の実施例において、図
1に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同一の符
号を付してその詳細な説明は省略する。図9に示すよう
に、本実施例の画素孔は複数個の第1の画素孔34を有
する上層の基板9bとその下層に設けられた複数個の第
2の画素孔35を有する基板9cとの2層からなる。画
素孔34及び画素孔35は第1の実施例と同様に、傾斜
した側面5と開口部36及び開口部37とを夫々有する
底面があり、画素孔34及び画素孔35の表面上には表
面保護膜8が設けられている。また、下層の画素孔35
の下部に調光液1を保持する容器2が形成されている。
容器2はその内部に調光液1を保持し、その底部に調光
液1を画素孔34及び画素孔35内に供給する調光液駆
動手段としての可動な底膜4を有する。そして、下層の
画素孔35は調光液1を容器2に保持した状態におい
て、上層の画素孔34の上面から光を入射したときの入
射光が画素孔34の開口部36を通過して下層の画素孔
の開口部37へ届かないように配置されている。
する。図9は本実施例に係る表示装置の構造を示す断面
図である。なお、図9に示す第4の実施例において、図
1に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同一の符
号を付してその詳細な説明は省略する。図9に示すよう
に、本実施例の画素孔は複数個の第1の画素孔34を有
する上層の基板9bとその下層に設けられた複数個の第
2の画素孔35を有する基板9cとの2層からなる。画
素孔34及び画素孔35は第1の実施例と同様に、傾斜
した側面5と開口部36及び開口部37とを夫々有する
底面があり、画素孔34及び画素孔35の表面上には表
面保護膜8が設けられている。また、下層の画素孔35
の下部に調光液1を保持する容器2が形成されている。
容器2はその内部に調光液1を保持し、その底部に調光
液1を画素孔34及び画素孔35内に供給する調光液駆
動手段としての可動な底膜4を有する。そして、下層の
画素孔35は調光液1を容器2に保持した状態におい
て、上層の画素孔34の上面から光を入射したときの入
射光が画素孔34の開口部36を通過して下層の画素孔
の開口部37へ届かないように配置されている。
【0059】このように、上層の画素孔34の開口部3
6と、下層の画素孔35の開口部37とを入射光に対し
てずらした構成として張り合わせることにより、底膜4
が駆動しないときは、上層の画素孔34の開口部36か
ら下層の画素孔35の開口部37の下に保持されている
調光液1の表面が見えなくなる。これにより、調光液1
の表面に入射光が届かないため画素のコントラストを画
素孔34及び画素孔35の表面(表面保護膜8)のみで
表示することができる。従って、底膜4の駆動前後にお
いてコントラストが大きなものとなり、表示装置に表示
される画素がより鮮明になる。
6と、下層の画素孔35の開口部37とを入射光に対し
てずらした構成として張り合わせることにより、底膜4
が駆動しないときは、上層の画素孔34の開口部36か
ら下層の画素孔35の開口部37の下に保持されている
調光液1の表面が見えなくなる。これにより、調光液1
の表面に入射光が届かないため画素のコントラストを画
素孔34及び画素孔35の表面(表面保護膜8)のみで
表示することができる。従って、底膜4の駆動前後にお
いてコントラストが大きなものとなり、表示装置に表示
される画素がより鮮明になる。
【0060】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図10は第5の実施例に係る表示装置の構造を示
す図であって、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態
を示す断面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態
を示す断面図である。なお、図10に示す第5の実施例
において、図1に示す第1の実施例と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
する。図10は第5の実施例に係る表示装置の構造を示
す図であって、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態
を示す断面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態
を示す断面図である。なお、図10に示す第5の実施例
において、図1に示す第1の実施例と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0061】図10(a)に示すように、適宜の基板9
には複数個の画素孔3が設けられており、この画素孔3
の下部に調光液保持手段として、調光液1を保持する第
1の容器45が設けられており、その第1の容器45と
揮発性の溶液46を保持した第2の容器47とが薄膜4
8を介して接着されている。図10では、第2の容器4
7内に揮発性の溶液46を加熱するための抵抗体49が
設けられている例を示している。抵抗体49には電流を
流すための電気回路が接続されており、この電気回路か
ら抵抗体49に電流を流すことによって、図10(b)
に示すように抵抗体49が加熱され、第2の容器47内
に保持されている揮発性の溶液46が揮発することによ
り気泡50が形成され、薄膜48を押し上げる。これに
より、第1の容器45内の調光液1が開口部6から画素
孔3に注入される。
には複数個の画素孔3が設けられており、この画素孔3
の下部に調光液保持手段として、調光液1を保持する第
1の容器45が設けられており、その第1の容器45と
揮発性の溶液46を保持した第2の容器47とが薄膜4
8を介して接着されている。図10では、第2の容器4
7内に揮発性の溶液46を加熱するための抵抗体49が
設けられている例を示している。抵抗体49には電流を
流すための電気回路が接続されており、この電気回路か
ら抵抗体49に電流を流すことによって、図10(b)
に示すように抵抗体49が加熱され、第2の容器47内
に保持されている揮発性の溶液46が揮発することによ
り気泡50が形成され、薄膜48を押し上げる。これに
より、第1の容器45内の調光液1が開口部6から画素
孔3に注入される。
【0062】なお、第2の容器47に保持する溶液は揮
発性の溶液ではなく、熱膨張性を有する溶液でもよい。
この場合は、抵抗体49にり熱膨張性の溶液が膨張する
ことによって薄膜48を持ち上げ、これにより調光液1
を画素孔3内に注入することができる。
発性の溶液ではなく、熱膨張性を有する溶液でもよい。
この場合は、抵抗体49にり熱膨張性の溶液が膨張する
ことによって薄膜48を持ち上げ、これにより調光液1
を画素孔3内に注入することができる。
【0063】また、加熱手段は抵抗体で形成する他にも
電磁波の吸収体及び導波路で構成することによって、こ
れに照射される電磁波で発熱させることもできる。
電磁波の吸収体及び導波路で構成することによって、こ
れに照射される電磁波で発熱させることもできる。
【0064】次に、本実施例に係る薄膜駆動用の溶液及
び調光液の封入方法について説明する。図11(a)乃
至(d)は本実施例に係る表示装置の組み立て方法を工
程順に示す断面図である。本実施例の表示装置は、第1
の実施例で作製したものと同様である1枚の基板100
と、2枚の基板200と、1枚の基板300とから構成
される。
び調光液の封入方法について説明する。図11(a)乃
至(d)は本実施例に係る表示装置の組み立て方法を工
程順に示す断面図である。本実施例の表示装置は、第1
の実施例で作製したものと同様である1枚の基板100
と、2枚の基板200と、1枚の基板300とから構成
される。
【0065】先ず、図11(a)に示すように、エチル
アルコールの溶液51の中に基板200a及び基板30
0を保持し、基板300の抵抗体27が基板200aの
容器中に含まれるように配置し溶液内で接着する。この
とき、基板200aの基板300と接する部分にはエポ
キシ系の接着剤が貼付されている。基板200aと基板
300を接着した後、これをエチルアルコールの溶液5
1から取り出して乾燥する。
アルコールの溶液51の中に基板200a及び基板30
0を保持し、基板300の抵抗体27が基板200aの
容器中に含まれるように配置し溶液内で接着する。この
とき、基板200aの基板300と接する部分にはエポ
キシ系の接着剤が貼付されている。基板200aと基板
300を接着した後、これをエチルアルコールの溶液5
1から取り出して乾燥する。
【0066】次に、図11(b)に示すように、接着し
た基板200a及び基板300をもう1つの基板200
bと共に調光液として使用する色素をけん濁させたシリ
コンオイル52中に保持し、図11(a)に示す方法と
同様の方法で接着することによりシリコンオイル52を
調光液とした表示素子が得られる。
た基板200a及び基板300をもう1つの基板200
bと共に調光液として使用する色素をけん濁させたシリ
コンオイル52中に保持し、図11(a)に示す方法と
同様の方法で接着することによりシリコンオイル52を
調光液とした表示素子が得られる。
【0067】以下、第1の実施例と同様に、図11
(c)に示すように、表面にフッ素樹脂による表面保護
膜(図示せず)が形成された基板100の開口部16を
画素孔となるよう基板200bの上に重ねて配置し、接
着した後、0.5体積%希フッ酸溶液40に保持するこ
とにより基板100の開口部16から露出した基板20
0bの酸化膜19bを除去する。このとき、シリコンオ
イル52とフッ酸溶液40とは混じり合わないため、シ
リコンオイル52はフッ酸溶液40の中に保持される。
(c)に示すように、表面にフッ素樹脂による表面保護
膜(図示せず)が形成された基板100の開口部16を
画素孔となるよう基板200bの上に重ねて配置し、接
着した後、0.5体積%希フッ酸溶液40に保持するこ
とにより基板100の開口部16から露出した基板20
0bの酸化膜19bを除去する。このとき、シリコンオ
イル52とフッ酸溶液40とは混じり合わないため、シ
リコンオイル52はフッ酸溶液40の中に保持される。
【0068】次に、図11(d)に示すように、基板2
00bの酸化膜19bの除去後、表面のフッ酸溶液40
を水洗いで除去し、乾燥させることによって基板200
aの酸化膜19aからなる薄膜を駆動薄膜とした表示装
置が得られる。
00bの酸化膜19bの除去後、表面のフッ酸溶液40
を水洗いで除去し、乾燥させることによって基板200
aの酸化膜19aからなる薄膜を駆動薄膜とした表示装
置が得られる。
【0069】次に、本実施例に係る表示装置について、
画素を駆動した結果を示す。図12は画素1つに対して
抵抗体に印加した電流で画素を駆動した結果を示す。グ
ラフの横軸は抵抗体に印加した電流の大きさ、縦軸は表
示素子の上部から観察される調光液の面積が画素孔の面
積に占める割合を示している。図12に示すように、電
流を印加しない状態では、調光液1は画素孔3の底部の
開口部6の下にあるもののみであり、調光液1によって
反射又は散乱される入射光はほとんどない。従って、画
素は表示装置の表面保護膜8によって表示される。抵抗
体49に電流を印加すると、印加電流が増加するに連れ
て駆動溶液を保持する容器内で気体の膨張が起こり、酸
化膜で形成された駆動用薄膜が調光液を押し上げるため
に、30μAでは画素孔に対する調光液占有率が70%
を超え、グラフ図中に示すように、画素の黒色化が見ら
れるようになる。更に、高い印加電流である60μAに
おいては、調光液占有率は90%を超え、グラフ図中に
示すように、画素は黒色に観察された。なお、図12の
画素を示す図は模式的に示してあるため、調光液占有率
と模式図の画素に対する黒色部分の面積比は若干異な
る。
画素を駆動した結果を示す。図12は画素1つに対して
抵抗体に印加した電流で画素を駆動した結果を示す。グ
ラフの横軸は抵抗体に印加した電流の大きさ、縦軸は表
示素子の上部から観察される調光液の面積が画素孔の面
積に占める割合を示している。図12に示すように、電
流を印加しない状態では、調光液1は画素孔3の底部の
開口部6の下にあるもののみであり、調光液1によって
反射又は散乱される入射光はほとんどない。従って、画
素は表示装置の表面保護膜8によって表示される。抵抗
体49に電流を印加すると、印加電流が増加するに連れ
て駆動溶液を保持する容器内で気体の膨張が起こり、酸
化膜で形成された駆動用薄膜が調光液を押し上げるため
に、30μAでは画素孔に対する調光液占有率が70%
を超え、グラフ図中に示すように、画素の黒色化が見ら
れるようになる。更に、高い印加電流である60μAに
おいては、調光液占有率は90%を超え、グラフ図中に
示すように、画素は黒色に観察された。なお、図12の
画素を示す図は模式的に示してあるため、調光液占有率
と模式図の画素に対する黒色部分の面積比は若干異な
る。
【0070】これにより、電流による画素の書き換えが
可能であることが確認された。また電流を停止すると調
光液の面積は徐々に減少し、印加する前の状態に復帰す
ることも確認された。
可能であることが確認された。また電流を停止すると調
光液の面積は徐々に減少し、印加する前の状態に復帰す
ることも確認された。
【0071】次に、本実施例を利用した表示装置の表示
例を示す。図13は本実施例で作製された10×10画
素の表示装置の表示例である。ここでは数字の1が表示
されたときの各画素の状態を例示している。画素数、調
光液の種類、加熱手段による加熱の仕方及び画素子の形
状などを変えることにより、より複雑な表示が可能とな
る。なお、図13においても、画素の調光液占有面積が
100%ではない場合においても画素が黒色に観察され
る場合は、便宜上、画素全面を黒色で塗りつぶして示し
た。
例を示す。図13は本実施例で作製された10×10画
素の表示装置の表示例である。ここでは数字の1が表示
されたときの各画素の状態を例示している。画素数、調
光液の種類、加熱手段による加熱の仕方及び画素子の形
状などを変えることにより、より複雑な表示が可能とな
る。なお、図13においても、画素の調光液占有面積が
100%ではない場合においても画素が黒色に観察され
る場合は、便宜上、画素全面を黒色で塗りつぶして示し
た。
【0072】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。図14は本実施例に係る表示装置を示す図であっ
て、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断面
図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断面
図、(c)は調光液の駆動に使用する抵抗体を示す模式
図である。なお、図14に示す第6の実施例において、
図11に示す第5の実施例と同一の構成要素には、同一
の符号を付してその詳細な説明は省略する。図14
(a)に示すように、本実施例では第5の実施例と同様
な表示装置において、調光液駆動手段として使用した第
2の容器に保持する揮発性の溶液の代わりに気体54を
使用するものである。適宜の基板9に表面保護膜8を有
し、傾斜のある側面5と開口部6を有した底面とからな
る複数個の画素孔3が形成されており、その画素孔3の
下部に調光液1を保持した第1の容器45が設けられて
おり、その第1の容器45と気体54を保持した第2の
容器47とが薄膜48を介して接着されている。本実施
例では、気体54を加熱するために、図14(c)に示
す抵抗体49が第2の容器47内に設けられている例を
示している。抵抗体49には電流を流すための電気回路
が接続されており、この電気回から抵抗体49に電流を
流すことによって、図14(b)に示すように、抵抗体
49が加熱され、第2の容器47内に保持されている気
体54が膨張することにより薄膜48を押し上げる。こ
れにより、第1の容器の容積が減少し第1の容器45内
の調光液1が開口部42から画素孔3に注入される。
する。図14は本実施例に係る表示装置を示す図であっ
て、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断面
図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断面
図、(c)は調光液の駆動に使用する抵抗体を示す模式
図である。なお、図14に示す第6の実施例において、
図11に示す第5の実施例と同一の構成要素には、同一
の符号を付してその詳細な説明は省略する。図14
(a)に示すように、本実施例では第5の実施例と同様
な表示装置において、調光液駆動手段として使用した第
2の容器に保持する揮発性の溶液の代わりに気体54を
使用するものである。適宜の基板9に表面保護膜8を有
し、傾斜のある側面5と開口部6を有した底面とからな
る複数個の画素孔3が形成されており、その画素孔3の
下部に調光液1を保持した第1の容器45が設けられて
おり、その第1の容器45と気体54を保持した第2の
容器47とが薄膜48を介して接着されている。本実施
例では、気体54を加熱するために、図14(c)に示
す抵抗体49が第2の容器47内に設けられている例を
示している。抵抗体49には電流を流すための電気回路
が接続されており、この電気回から抵抗体49に電流を
流すことによって、図14(b)に示すように、抵抗体
49が加熱され、第2の容器47内に保持されている気
体54が膨張することにより薄膜48を押し上げる。こ
れにより、第1の容器の容積が減少し第1の容器45内
の調光液1が開口部42から画素孔3に注入される。
【0073】このように、調光液の駆動手段として気体
54を使用することにより表示装置の軽量化を図ること
ができる。
54を使用することにより表示装置の軽量化を図ること
ができる。
【0074】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図15は本実施例に係る表示装置の構造を示す図
であって、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示
す断面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示
す断面図である。なお、図15に示す第7の実施例にお
いて、図14に示す第6の実施例と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図
15(a)に示すように、適宜の基板9に複数個の画素
孔3が形成されており、画素孔3は表面保護膜8を有し
た傾斜のある側面5と開口部6を有した底面からなる。
この画素孔3の下部に、調光液1を保持した第1の容器
45が形成されており、その第1の容器45と気体54
を保持した第2の容器47とが薄膜48を介して接着さ
れている。この薄膜48には、気体54を加熱するため
の抵抗体49が薄膜48の表面に直接配設されている。
第5及び第6の実施例においては第2の容器46内の揮
発した溶液による気泡又は気体が抵抗体49により膨張
することにより薄膜を押し上げ、これをもって調光液駆
動手段としていたが、本実施例の調光液駆動手段は薄膜
48を直接加熱するものである。
する。図15は本実施例に係る表示装置の構造を示す図
であって、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示
す断面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示
す断面図である。なお、図15に示す第7の実施例にお
いて、図14に示す第6の実施例と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図
15(a)に示すように、適宜の基板9に複数個の画素
孔3が形成されており、画素孔3は表面保護膜8を有し
た傾斜のある側面5と開口部6を有した底面からなる。
この画素孔3の下部に、調光液1を保持した第1の容器
45が形成されており、その第1の容器45と気体54
を保持した第2の容器47とが薄膜48を介して接着さ
れている。この薄膜48には、気体54を加熱するため
の抵抗体49が薄膜48の表面に直接配設されている。
第5及び第6の実施例においては第2の容器46内の揮
発した溶液による気泡又は気体が抵抗体49により膨張
することにより薄膜を押し上げ、これをもって調光液駆
動手段としていたが、本実施例の調光液駆動手段は薄膜
48を直接加熱するものである。
【0075】本実施例において使用される駆動用薄膜4
8は、熱膨張率の異なる複数の薄膜の積層構造で構成さ
れているものであって、例えば、第1の容器45側から
第2の容器47側へ向かって熱膨張率の小さいものとす
れば、駆動用薄膜48が抵抗体49で加熱されることに
より薄膜48が第1の容器45側へ押し上げられ調光液
1を画素孔3内に注入する。また、この駆動用の薄膜4
8は形状記憶合金から形成されていてもよい。
8は、熱膨張率の異なる複数の薄膜の積層構造で構成さ
れているものであって、例えば、第1の容器45側から
第2の容器47側へ向かって熱膨張率の小さいものとす
れば、駆動用薄膜48が抵抗体49で加熱されることに
より薄膜48が第1の容器45側へ押し上げられ調光液
1を画素孔3内に注入する。また、この駆動用の薄膜4
8は形状記憶合金から形成されていてもよい。
【0076】このように、薄膜48を直接加熱すること
により熱膨張して薄膜48が持ち上がると共に第2の容
器47内の気体54が膨張することにより、調光液1の
駆動を速くすることができる。
により熱膨張して薄膜48が持ち上がると共に第2の容
器47内の気体54が膨張することにより、調光液1の
駆動を速くすることができる。
【0077】また、駆動用の薄膜48に設置する抵抗体
49は、調光液1側に設置されていてもよい。この場合
は、調光液1として抵抗体49による加熱によって熱膨
張する液体を選べば、調光液1及び薄膜48が共に調光
液1を画素孔3に供給する駆動手段となるため、より速
いスイッチングをすることができるようになる。
49は、調光液1側に設置されていてもよい。この場合
は、調光液1として抵抗体49による加熱によって熱膨
張する液体を選べば、調光液1及び薄膜48が共に調光
液1を画素孔3に供給する駆動手段となるため、より速
いスイッチングをすることができるようになる。
【0078】次に、本発明の第8の実施例について説明
する。図16は本実施例に係る表示装置を示す図であっ
て、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断面
図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断面
図、(c)は本実施例の変形例を示す断面図である。な
お、図16に示す第8の実施例において、図1に示す第
1の実施例と同一の構成要素には、同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。図16(a)に示すよう
に、適宜の基板9に複数個の画素孔3が形成されてお
り、画素孔3は、傾斜した側面5と開口部6を有する底
面とから構成され、その表面は表面保護膜8で覆われて
いる。画素孔3の下部には調光液1を保持するための調
光液保持手段である容器2が設けられている。本実施例
で使用する調光液駆動手段としては、加熱手段に加え、
熱膨張性薄膜56を使用する。図16(b)に示すよう
に、本実施例では熱膨張性薄膜56を容器2の底面の加
熱手段57の上に形成しているので、加熱手段57が発
熱すると、熱膨張性薄膜56の体積が膨張することによ
って容器2の容積を減少させ、調光液1を画素孔3に注
入する。本実施例のような駆動手段を使用することによ
り熱膨張率の小さな調光液も使用可能となる。
する。図16は本実施例に係る表示装置を示す図であっ
て、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断面
図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断面
図、(c)は本実施例の変形例を示す断面図である。な
お、図16に示す第8の実施例において、図1に示す第
1の実施例と同一の構成要素には、同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。図16(a)に示すよう
に、適宜の基板9に複数個の画素孔3が形成されてお
り、画素孔3は、傾斜した側面5と開口部6を有する底
面とから構成され、その表面は表面保護膜8で覆われて
いる。画素孔3の下部には調光液1を保持するための調
光液保持手段である容器2が設けられている。本実施例
で使用する調光液駆動手段としては、加熱手段に加え、
熱膨張性薄膜56を使用する。図16(b)に示すよう
に、本実施例では熱膨張性薄膜56を容器2の底面の加
熱手段57の上に形成しているので、加熱手段57が発
熱すると、熱膨張性薄膜56の体積が膨張することによ
って容器2の容積を減少させ、調光液1を画素孔3に注
入する。本実施例のような駆動手段を使用することによ
り熱膨張率の小さな調光液も使用可能となる。
【0079】また、熱膨張性薄膜は図16(c)に示す
ように容器2の内壁全てを覆ってもよい。これより、製
造工程における簡便さを図ることができる。
ように容器2の内壁全てを覆ってもよい。これより、製
造工程における簡便さを図ることができる。
【0080】次に、本発明の第9の実施例について説明
する。図17は本実施例に係る表示装置を示す(a)は
調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断面図、(b)は
光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断面図である。な
お、図17に示す第9の実施例において、図1に示す第
1の実施例と同一の構成要素には、同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。図17(a)に示すよう
に、適宜の基板9に複数個形成された画素孔3は、表示
面7に対して傾斜した側面5と表示面7に平行な開口部
6が設けられた底面とを有し、その表面は表面保護膜8
で覆われている。画素孔3の下部には調光液1を保持す
るための調光液保持手段である容器2が設けられてい
る。本実施例では、第8の実施例で使用した熱膨張性薄
膜の代わりに、調光液駆動手段を1対の電極58及び電
極59と電界による体積膨張を伴う誘電体薄膜60とか
らなる構成とする。調光液1を保持する容器2内に、1
対の電極58及び電極59に挟まれた誘電体膜層60を
設置する。誘電体膜層としては、例えばピエゾ効果を持
つ薄膜が使用できる。この電極58と電極59との間に
電界を発生させ誘電体膜の体積を膨張させることによっ
て、容器2の容積を減少させ、調光液1を画素孔3に注
入する手段とする。
する。図17は本実施例に係る表示装置を示す(a)は
調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断面図、(b)は
光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断面図である。な
お、図17に示す第9の実施例において、図1に示す第
1の実施例と同一の構成要素には、同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。図17(a)に示すよう
に、適宜の基板9に複数個形成された画素孔3は、表示
面7に対して傾斜した側面5と表示面7に平行な開口部
6が設けられた底面とを有し、その表面は表面保護膜8
で覆われている。画素孔3の下部には調光液1を保持す
るための調光液保持手段である容器2が設けられてい
る。本実施例では、第8の実施例で使用した熱膨張性薄
膜の代わりに、調光液駆動手段を1対の電極58及び電
極59と電界による体積膨張を伴う誘電体薄膜60とか
らなる構成とする。調光液1を保持する容器2内に、1
対の電極58及び電極59に挟まれた誘電体膜層60を
設置する。誘電体膜層としては、例えばピエゾ効果を持
つ薄膜が使用できる。この電極58と電極59との間に
電界を発生させ誘電体膜の体積を膨張させることによっ
て、容器2の容積を減少させ、調光液1を画素孔3に注
入する手段とする。
【0081】次に、本発明の第10の実施例について説
明する。図18は本実施例に係る表示装置を示す図であ
って、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断
面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断
面図である。なお、図18に示す第10の実施例におい
て、図14に示す第6の実施例と同一の構成要素には、
同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図18
(a)に示すように、適宜の基板9に複数個の画素孔3
が設けられており、この画素孔3の下部に調光液1を保
持するための第1の容器45が形成されている。画素孔
3は、表示面7に対して傾斜した側面5と、表示面7に
対して平行な底面とを有し、この底面には第1の容器4
5に連通する開口部6が設けられている。そして、第1
の容器45とその下に形成されている第2の容器47と
は、上面が電極61でその下面に電極62を重ねた1対
の電極を介して接着されている。電極62の下部に設け
られた電極61は駆動薄膜として働き、電極62と向か
い合う電極61の上層の誘電体膜61aとその下層の導
体膜61bとの積層構造から形成されている。この誘電
体膜61aとしては、例えばチタン酸・ジルコン酸鉛P
bTiO3・PbZrO3(所謂PZT;米国ヴァーニト
ロン社商標)等の圧電効果を利用したもの等を使用する
ことができる。他方の電極62は調光液1を透過するこ
とができる空孔を有する固定された電極である。
明する。図18は本実施例に係る表示装置を示す図であ
って、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断
面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断
面図である。なお、図18に示す第10の実施例におい
て、図14に示す第6の実施例と同一の構成要素には、
同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図18
(a)に示すように、適宜の基板9に複数個の画素孔3
が設けられており、この画素孔3の下部に調光液1を保
持するための第1の容器45が形成されている。画素孔
3は、表示面7に対して傾斜した側面5と、表示面7に
対して平行な底面とを有し、この底面には第1の容器4
5に連通する開口部6が設けられている。そして、第1
の容器45とその下に形成されている第2の容器47と
は、上面が電極61でその下面に電極62を重ねた1対
の電極を介して接着されている。電極62の下部に設け
られた電極61は駆動薄膜として働き、電極62と向か
い合う電極61の上層の誘電体膜61aとその下層の導
体膜61bとの積層構造から形成されている。この誘電
体膜61aとしては、例えばチタン酸・ジルコン酸鉛P
bTiO3・PbZrO3(所謂PZT;米国ヴァーニト
ロン社商標)等の圧電効果を利用したもの等を使用する
ことができる。他方の電極62は調光液1を透過するこ
とができる空孔を有する固定された電極である。
【0082】図18(a)は、駆動薄膜である電極61
の駆動前を示しており、このとき電極61は第2の容器
47内まで湾曲した状態となっており、この電極61か
らなる駆動薄膜を底面とし、駆動薄膜と第1の容器45
とによって調光液1の保持手段を形成している。
の駆動前を示しており、このとき電極61は第2の容器
47内まで湾曲した状態となっており、この電極61か
らなる駆動薄膜を底面とし、駆動薄膜と第1の容器45
とによって調光液1の保持手段を形成している。
【0083】このように構成された表示装置において、
電極61及び電極62に電界を印加して駆動薄膜である
電極61を駆動すると、図18(b)に示すように、駆
動薄膜である電極61が電極62に吸着する。このこと
により電極61によって仕切られた第1の容器45の空
間、即ち、調光液1を収納する空間の体積が減少し、調
光液1が画素孔3内に注入される。即ち、この表示装置
は、電界が印加されていないときは画素孔3の表面保護
膜8により入射光が反射又は散乱し、電界が印加される
ことにより調光液1が画素孔3内に注入され、調光液1
による入射光の反射又は散乱により画素が表示される。
電極61及び電極62に電界を印加して駆動薄膜である
電極61を駆動すると、図18(b)に示すように、駆
動薄膜である電極61が電極62に吸着する。このこと
により電極61によって仕切られた第1の容器45の空
間、即ち、調光液1を収納する空間の体積が減少し、調
光液1が画素孔3内に注入される。即ち、この表示装置
は、電界が印加されていないときは画素孔3の表面保護
膜8により入射光が反射又は散乱し、電界が印加される
ことにより調光液1が画素孔3内に注入され、調光液1
による入射光の反射又は散乱により画素が表示される。
【0084】このような圧電効果を利用した薄膜を電極
として使用し、薄膜駆動手段を構成することによって、
調光液の駆動を加熱による駆動よりも速やかにすること
ができ、より複雑な画素表示をすることができる。ま
た、駆動に溶液等を使用しないため、表示装置の軽量化
を図ることができる。
として使用し、薄膜駆動手段を構成することによって、
調光液の駆動を加熱による駆動よりも速やかにすること
ができ、より複雑な画素表示をすることができる。ま
た、駆動に溶液等を使用しないため、表示装置の軽量化
を図ることができる。
【0085】次に、本発明の第11の実施例について説
明する。図19は本実施例に係る表示装置を示す図であ
って、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断
面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断
面図である。なお、図19に示す第11の実施例におい
て、図18に示す第10の実施例と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図
19(a)に示すように、適宜の基板9に複数個形成さ
れた画素孔3にはその下部に調光液1を保持するための
第1の容器45が設けられており、第1の容器45とそ
の下に設けられた第2の容器47とは、電極62を介し
て接続されている。電極62は、調光液1を透過するこ
とができる空孔を有する固定された電極である。電極6
2の下部には電極62に対して可動である中間膜63が
設けられており、この中間膜63を挟んで電極62に対
向する電極64が第2の容器47の底部に設置されてい
る。中間膜63は誘電体からなる誘電体膜で、例えばチ
タン酸・ジルコン酸鉛固溶体PbTiO3・PbZrO3
等の圧電効果を利用したもの等を使用することができ
る。図19(a)は、駆動薄膜である中間膜63の駆動
前を示しており、このとき中間膜63は第2の容器47
内まで湾曲した状態となっており、この中間膜63から
なる駆動薄膜を底面とし、駆動薄膜と第1の容器45と
によって調光液1の保持手段を形成している。
明する。図19は本実施例に係る表示装置を示す図であ
って、(a)は調光液駆動手段の駆動前の状態を示す断
面図、(b)は光調液駆動手段の駆動後の状態を示す断
面図である。なお、図19に示す第11の実施例におい
て、図18に示す第10の実施例と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図
19(a)に示すように、適宜の基板9に複数個形成さ
れた画素孔3にはその下部に調光液1を保持するための
第1の容器45が設けられており、第1の容器45とそ
の下に設けられた第2の容器47とは、電極62を介し
て接続されている。電極62は、調光液1を透過するこ
とができる空孔を有する固定された電極である。電極6
2の下部には電極62に対して可動である中間膜63が
設けられており、この中間膜63を挟んで電極62に対
向する電極64が第2の容器47の底部に設置されてい
る。中間膜63は誘電体からなる誘電体膜で、例えばチ
タン酸・ジルコン酸鉛固溶体PbTiO3・PbZrO3
等の圧電効果を利用したもの等を使用することができ
る。図19(a)は、駆動薄膜である中間膜63の駆動
前を示しており、このとき中間膜63は第2の容器47
内まで湾曲した状態となっており、この中間膜63から
なる駆動薄膜を底面とし、駆動薄膜と第1の容器45と
によって調光液1の保持手段を形成している。
【0086】このように構成された表示装置を駆動する
と、電極62と電極64との間に電界が印加され、図1
9(b)に示すように、中間膜63の圧電効果により中
間膜63が電極62に吸着される。これにより、中間膜
63によって仕切られた容器47の空間、即ち、調光液
1を収納する空間の体積が減少し、調光液1が画素孔3
内に注入される。即ち、この表示装置は、電界が印加さ
れていないときは画素孔3の表面保護膜8により入射光
が反射又は散乱し、電界が印加されることにより調光液
1が画素孔3内に注入され、調光液1による入射光の反
射又は散乱により画素が表示される。
と、電極62と電極64との間に電界が印加され、図1
9(b)に示すように、中間膜63の圧電効果により中
間膜63が電極62に吸着される。これにより、中間膜
63によって仕切られた容器47の空間、即ち、調光液
1を収納する空間の体積が減少し、調光液1が画素孔3
内に注入される。即ち、この表示装置は、電界が印加さ
れていないときは画素孔3の表面保護膜8により入射光
が反射又は散乱し、電界が印加されることにより調光液
1が画素孔3内に注入され、調光液1による入射光の反
射又は散乱により画素が表示される。
【0087】本発明も第10の実施例と同様の圧電効果
を利用することができ、第10の実施例と同様の効果を
奏する。
を利用することができ、第10の実施例と同様の効果を
奏する。
【0088】また、中間膜63は誘電体膜と導電体膜と
から形成される積層構造としてもよく、例えば、第10
の実施例と同様に、上層が誘電体膜で下層が導電体膜か
らなる積層構造としてもよい。この場合、誘電体膜が電
極62と向かい合うように構成すると、電極62と中間
膜とで1対の電極を形成し、更に、中間膜と電極64と
で1対の電極を形成する。従って、調光液1を駆動する
中間膜63の駆動を、電極62と中間膜とを使用するか
又は電極64と中間膜とを使用することにより、独立し
て行うこともできる。即ち、電極62と中間膜63の間
に電界を印加して中間膜を電極62に吸着させることで
調光液1を画素孔3に注入し、電極64と中間膜の間に
電界を印加して中間膜を電極64に吸着させることで調
光液1を画素孔3から排出する。
から形成される積層構造としてもよく、例えば、第10
の実施例と同様に、上層が誘電体膜で下層が導電体膜か
らなる積層構造としてもよい。この場合、誘電体膜が電
極62と向かい合うように構成すると、電極62と中間
膜とで1対の電極を形成し、更に、中間膜と電極64と
で1対の電極を形成する。従って、調光液1を駆動する
中間膜63の駆動を、電極62と中間膜とを使用するか
又は電極64と中間膜とを使用することにより、独立し
て行うこともできる。即ち、電極62と中間膜63の間
に電界を印加して中間膜を電極62に吸着させることで
調光液1を画素孔3に注入し、電極64と中間膜の間に
電界を印加して中間膜を電極64に吸着させることで調
光液1を画素孔3から排出する。
【0089】このように、電極63を設けることにより
本実施例の調光液駆動手段として使用している薄膜の上
下方向への駆動を独立にかつ迅速に行うことができる。
また、電極62と電極64とを使用することにより圧電
効果を高めることができる。
本実施例の調光液駆動手段として使用している薄膜の上
下方向への駆動を独立にかつ迅速に行うことができる。
また、電極62と電極64とを使用することにより圧電
効果を高めることができる。
【0090】なお、第1乃至第4の実施例に示した、調
光液駆動手段である底膜4は、容器2の側壁を摺動して
移動することにより容器2の容積を変化させるものであ
ってもよい。
光液駆動手段である底膜4は、容器2の側壁を摺動して
移動することにより容器2の容積を変化させるものであ
ってもよい。
【0091】また、本発明は、これらの実施例に限定す
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して
実施することができる。
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して
実施することができる。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
調光液の画素孔内の状態によって、外部からの入射光の
反射又は散乱を調整するため、視野角に依存せず、コン
トラストを高くとることができ、また、光が入射する画
素孔表面に電極を設ける必要がないので、より高い反射
率及び光利用効率を得ることができる。しかも、この表
示装置は、特殊な機能性ゲル等を使用せず、調光液とし
て色素をけん濁させたシリコンオイル等を使用すること
ができるため、低コスト及び高生産性であるという利点
がある。
調光液の画素孔内の状態によって、外部からの入射光の
反射又は散乱を調整するため、視野角に依存せず、コン
トラストを高くとることができ、また、光が入射する画
素孔表面に電極を設ける必要がないので、より高い反射
率及び光利用効率を得ることができる。しかも、この表
示装置は、特殊な機能性ゲル等を使用せず、調光液とし
て色素をけん濁させたシリコンオイル等を使用すること
ができるため、低コスト及び高生産性であるという利点
がある。
【図1】(a)は本発明の第1の実施例に係る表示装置
の構成を表す断面図、(b)は(a)の状態における画
素孔の上面図、(c)、(e)は表示装置の駆動例を示
す断面図、(d)、(f)は夫々(c)、(e)と同じ
状態における画素孔の平面図である。
の構成を表す断面図、(b)は(a)の状態における画
素孔の上面図、(c)、(e)は表示装置の駆動例を示
す断面図、(d)、(f)は夫々(c)、(e)と同じ
状態における画素孔の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る加熱手段の1例を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る基板100の作製
方法を工程順に示す断面図である。
方法を工程順に示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る基板200の作製
方法を工程順に示す断面図である。
方法を工程順に示す断面図である。
【図5】(a)乃至(d)は本発明の第1の実施例に係
る基板300の作製方法を工程順に示す断面図、(e)
は基板300に形成する抵抗体を示す模式図である。
る基板300の作製方法を工程順に示す断面図、(e)
は基板300に形成する抵抗体を示す模式図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る表示装置の組み立
て方法を工程順示す断面図である。
て方法を工程順示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る表示装置の構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る表示装置の構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係る表示装置の構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係る表示装置の構造
を示す(a)は断面図、(b)は(a)の光調液駆動手
段を駆動させたときの状態を示す断面図である。
を示す(a)は断面図、(b)は(a)の光調液駆動手
段を駆動させたときの状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係る表示装置の組み
立て方法を工程順示す断面図である。
立て方法を工程順示す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例に係る表示装置の抵抗
体に印加した電流に対する画素の駆動結果を示す。
体に印加した電流に対する画素の駆動結果を示す。
【図13】本発明の第5の実施例で作製された10×1
0画素の表示装置の表示例である。
0画素の表示装置の表示例である。
【図14】本発明の第6の実施例に係る表示装置の駆動
前後を表す断面図である。
前後を表す断面図である。
【図15】本発明の第7の実施例に係る表示装置の駆動
前後を表す断面図である。
前後を表す断面図である。
【図16】本発明の第8の実施例に係る表示装置の駆動
前後を表す断面図である。
前後を表す断面図である。
【図17】本発明の第9の実施例に係る表示装置の駆動
前後を表す断面図である。
前後を表す断面図である。
【図18】本発明の第10の実施例に係る表示装置の駆
動前後を表す断面図である。
動前後を表す断面図である。
【図19】本発明の第11の実施例に係る表示装置の駆
動前後を表す断面図である。
動前後を表す断面図である。
【図20】従来の特開平9−160081号公報に記載
された表示装置の構造を示す斜視図である。
された表示装置の構造を示す斜視図である。
1;調光液 2、45、47;容器 3、29、34、35;画素孔 4;底膜 5、30、41;側面 6、16、21、31、36、37、42;開口部 7;表示面 8;表面保護膜 9、9a、9b、9c;基板 10、27、49;抵抗体 12、17、23;シリコンウエハ 13、14、18、19、24;酸化膜 15、20;開口 22;フォトレジスト 25;リンドープ・ポリシリコン膜 26;マスク 28、52;シリコンオイル 32;底面 33;保護プレート 45;第1の容器 46;揮発性の溶液 47;第2の容器 48;薄膜 50;気泡 51;エチルアルコール溶液 53;酸化膜 54;気体 56;熱膨張性薄膜 57;加熱手段 58、59、61、62、64;電極 60、61a;誘電体膜 61b;導体膜 101;画素 102;側面 103;機能性ゲル 104;下部基板 105;上部基板
フロントページの続き (72)発明者 平野 貴之 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 後藤 裕史 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 5C094 AA06 AA10 AA12 AA43 AA44 BA41 BA62 BA66 BA81 BA84 BA87 BA99 CA19 CA25 EA10 ED11 ED13 FA01 FA02 GA02 GA10
Claims (22)
- 【請求項1】 画素を構成する複数個の画素孔と、調光
液を保持する調光液保持手段と、前記調光液保持手段か
ら前記調光液を前記画素孔に注入し前記画素孔から排出
する調光液駆動手段と、を有し、前記画素孔内の前記調
光液の状態により各画素孔における外部からの入射光の
反射又は散乱を調整するものであることを特徴とする表
示装置。 - 【請求項2】 前記画素孔は、表示面に対して傾斜した
側面と、前記調光液が供給されるための開口部が設けら
れた底面とから構成され、前記画素孔の側面及び底面の
前記調光液により覆われる面積により、外部からの入射
光の反射又は散乱を連続的に調整するものであることを
特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項3】 前記画素孔は、表示面に対して垂直な側
面と、前記表示面に対して平行であって前記調光液を供
給するための開口部を有する底面とから構成され、前記
調光液により前記画素孔の底面を隠す状態か否かにより
外部からの入射光の反射又は散乱を調整するものである
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項4】 前記画素孔が第1層に設けられた第1の
画素孔と前記第1層の下層の第2の層に設けられた第2
の画素孔とから構成され、前記調光液が前記第1及び第
2の画素孔から前記調光液保持手段に排出されたとき、
前記第1の画素孔の底面に設けられた開口部を通過する
入射光が、前記第2の画素孔の底面に設けられた開口部
に達しないものであることを特徴とする請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の表示装置。 - 【請求項5】 前記画素孔には、入射光の反射又は散乱
を調整するための表面保護膜が形成されていることを特
徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装
置。 - 【請求項6】 前記画素孔は、前記調光液との濡れ性を
制御するための表面保護膜が形成されていることを特徴
とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装
置。 - 【請求項7】 前記表面保護膜がフッ素樹脂であること
を特徴とする請求項5又は6に記載の表示装置。 - 【請求項8】 前記画素孔の上部開口部上に、外部から
前記画素孔又は調光液を保護するための透明な保護プレ
ートを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
か1項に記載の表示装置。 - 【請求項9】 前記調光液保持手段は熱によって膨張又
は収縮する第1の容器であり、前記調光液駆動手段が前
記第1の容器に設置された加熱手段であり、前記加熱手
段により前記第1の容器の容積が膨張又は収縮すること
を特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表
示装置。 - 【請求項10】 前記調光液が熱によって膨張又は収縮
する液体であり、前記調光液駆動手段が前記調光液を加
熱する加熱手段であって、前記加熱手段により前記調光
液の体積が膨張又は収縮することを特徴とする請求項1
乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。 - 【請求項11】 前記調光液駆動手段が揮発性の溶液
と、前記揮発性の溶液を加熱する加熱手段と、前記溶液
及び加熱手段を封入する第2の容器とを有し、前記調光
液保持手段の底部と前記第2の容器の上部とが伸縮可能
な薄膜を共有して連結されていることを特徴とする請求
項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。 - 【請求項12】 前記調光液駆動手段が気体と、前記気
体を加熱する加熱手段と、前記気体及び加熱手段を封入
する第3の容器とを有し、前記調光液保持手段の底部と
前記第3の容器の上部とが伸縮可能な薄膜を共有して連
結されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
か1項に記載の表示装置。 - 【請求項13】 前記調光液駆動手段は、前記調光液保
持手段の1部を形成する加熱により変形する薄膜と、前
記薄膜を加熱する加熱手段と、を有することを特徴とす
る請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。 - 【請求項14】 前記調光液駆動手段が、前記調光液保
持手段内に設けられた1対の電極と、これらの電極に挟
まれた薄膜とを有し、前記薄膜は前記1対の電極間に印
加される電界により体積を膨張又は収縮することを特徴
とする請求項1乃至8のにいずれか1項に記載の表示装
置。 - 【請求項15】 前記薄膜は、熱膨張率が異なる複数の
薄膜からなる積層構造を有していることを特徴とする請
求項11乃至14のいずれか1項に記載の表示装置。 - 【請求項16】 前記薄膜は、形状記憶合金から形成さ
れることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1
項に記載の表示装置。 - 【請求項17】 前記加熱手段は、通電発熱する抵抗体
を有することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか
1項に記載の表示装置。 - 【請求項18】 前記加熱手段は、電磁波の吸収体と、
この吸収体に電磁波を照射して加熱する照射手段とを有
することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項
に記載の表示装置。 - 【請求項19】 前記調光液駆動手段は、前記調光液保
持手段内に固定され前記調光液を透過することができる
孔を有した第1の電極と、前記第1の電極に対して可動
に設けられた第2の電極とを有し、前記第2の電極は第
1の電極と向かい合う上層の誘電体膜とその下層の導体
膜との積層膜であって、前記第1及び第2の電極間に電
界を印加することにより前記第2の電極が前記第1の電
極に対して相対的に移動し、これにより前記調光液保持
手段における調光液を収納する空間の体積が変化するこ
とを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
表示装置。 - 【請求項20】 前記調光液駆動手段は、前記調光液保
持手段内に固定され前記調光液を透過することができる
孔を有した第1の電極と、前記第1の電極に対して可動
に設けられ誘電体膜又は誘電体膜と導体膜との積層膜で
ある中間膜と、前記中間膜を間に挟んで前記第1の電極
に対向する第2の電極と、を有し、前記第1の電極及び
第2の電極間に電界を印加することにより前記中間膜が
前記第1の電極又は前記第2の電極に対して相対的に移
動し、これにより前記調光液保持手段における調光液を
収納する空間の体積が変化することを特徴とする請求項
1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。 - 【請求項21】 前記調光液は色素を含むけん濁液又は
乳濁液であることを特徴とする請求項1乃至20のいず
れか1項に記載の表示装置。 - 【請求項22】 前記調光液は色素をけん濁させたシリ
コンオイルであることを特徴とする請求項1乃至20の
いずれか1項に記載の表示装置。
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JP21138699A JP2001042794A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 表示装置 |
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