JP2001041258A - トルク伝達装置 - Google Patents
トルク伝達装置Info
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- JP2001041258A JP2001041258A JP11213502A JP21350299A JP2001041258A JP 2001041258 A JP2001041258 A JP 2001041258A JP 11213502 A JP11213502 A JP 11213502A JP 21350299 A JP21350299 A JP 21350299A JP 2001041258 A JP2001041258 A JP 2001041258A
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動側の部材と被動側の部材を係合から開放
まで移行する動作又はその逆の動作を迅速に行なえ、且
つ駆動側の部材から被動側の部材へ伝達可能なトルクを
任意に調整するアクチュエータを小型及び安価に提供す
ることが可能なトルク伝達装置を提供すること。 【解決手段】 フライホイール11と、プレッシャプレ
ート13と、摩擦プレート12と、ダイアフラムスプリ
ングと、軸方向位置に応じてダイアフラムスプリング押
圧力の増減を調整する操作部14と、操作部14に軸方
向の力を作用させるアクチュエータ21と、アクチュエ
ータの作動を制御する制御装置22とを備え、操作部1
4に軸方向の力が作用されない状態におけるダイアフラ
ムスプリング15による初期トルクが原動機の生成する
最大トルクより少なく設定されるトルク伝達装置10。
まで移行する動作又はその逆の動作を迅速に行なえ、且
つ駆動側の部材から被動側の部材へ伝達可能なトルクを
任意に調整するアクチュエータを小型及び安価に提供す
ることが可能なトルク伝達装置を提供すること。 【解決手段】 フライホイール11と、プレッシャプレ
ート13と、摩擦プレート12と、ダイアフラムスプリ
ングと、軸方向位置に応じてダイアフラムスプリング押
圧力の増減を調整する操作部14と、操作部14に軸方
向の力を作用させるアクチュエータ21と、アクチュエ
ータの作動を制御する制御装置22とを備え、操作部1
4に軸方向の力が作用されない状態におけるダイアフラ
ムスプリング15による初期トルクが原動機の生成する
最大トルクより少なく設定されるトルク伝達装置10。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原動機の出力部材と
変速機の入力部材との間に配設され、原動機から変速機
へのトルクの伝達又は遮断を可能にするトルク伝達装置
に関する。
変速機の入力部材との間に配設され、原動機から変速機
へのトルクの伝達又は遮断を可能にするトルク伝達装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、加圧部材であるダイアフラム
スプリングを駆動側の部材と被動側の部材との間のトル
ク伝達用のスプリングとして用いたトルク伝達装置とし
て、例えば実公平7−29309号公報に開示される技
術がある。このようなトルク伝達装置では、通常、運転
者がクラッチペダルを踏込んでいない状態で、ダイアフ
ラムスプリングが押圧部材であるプレッシャプレートを
押圧する力によって伝達可能なトルクは原動機が生成す
る最大トルクより大きくクラッチが完全に係合できるよ
うに設定されている。
スプリングを駆動側の部材と被動側の部材との間のトル
ク伝達用のスプリングとして用いたトルク伝達装置とし
て、例えば実公平7−29309号公報に開示される技
術がある。このようなトルク伝達装置では、通常、運転
者がクラッチペダルを踏込んでいない状態で、ダイアフ
ラムスプリングが押圧部材であるプレッシャプレートを
押圧する力によって伝達可能なトルクは原動機が生成す
る最大トルクより大きくクラッチが完全に係合できるよ
うに設定されている。
【0003】また近年、トルク伝達装置の伝達トルクを
電子油圧制御によって制御して、運転者によって行われ
ていた伝達トルクの調整を自動化した技術(例えば、自
動クラッチ)が知られている。
電子油圧制御によって制御して、運転者によって行われ
ていた伝達トルクの調整を自動化した技術(例えば、自
動クラッチ)が知られている。
【0004】このような伝達トルクの調整を自動化した
技術では、コンピュータ等の制御装置が車両の各種信号
を受理して必要な伝達トルクを演算し、この演算結果に
応じて駆動モータ等のアクチュエータを作動させて発生
する圧油をシリンダー装置に導き又は除去することでシ
リンダ装置を伸縮させる。そして、機械的なレバー手段
等を介してこのシリンダ装置で発生させた力を操作部を
経由してダイアフラムスプリングに作用させプレッシャ
プレートが摩擦プレートを押圧する力を変化させて必要
な伝達トルクを創出している。
技術では、コンピュータ等の制御装置が車両の各種信号
を受理して必要な伝達トルクを演算し、この演算結果に
応じて駆動モータ等のアクチュエータを作動させて発生
する圧油をシリンダー装置に導き又は除去することでシ
リンダ装置を伸縮させる。そして、機械的なレバー手段
等を介してこのシリンダ装置で発生させた力を操作部を
経由してダイアフラムスプリングに作用させプレッシャ
プレートが摩擦プレートを押圧する力を変化させて必要
な伝達トルクを創出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示される
形式のトルク伝達装置において、駆動側の部材と被動側
の部材を完全係合から開放状態にする仕事量(自動クラ
ッチの場合、アクチュエータを作動させる際の仕事量)
は、ダイアフラムスプリングがプレッシャプレートと被
動側の部材との間の圧着力(ダイアフラムスプリングに
よりプレッシャプレートが被動側の部材を押圧して得ら
れる両者を圧着する力)を発生している状態から圧着力
を0の状態にする際に要する力をプレッシャプレートの
変位量で積分した値に、プレッシャプレートを軸方向に
変位させる操作系全体の効率とを乗じた値である。上述
したような従来より知られるトルク伝達装置では、操作
系が作用しない状態、例えばシリンダー装置に圧油が送
付されない状態ではダイアフラムスプリングの力のみ
で、原動機が発生する最大トルクが伝達可能となるよう
にダイアフラムスプリングの押圧力が設定されており、
更にこの押圧力は被動側の部材の許容摩耗域全域で最大
トルクが伝達可能に設定されているためにダイアフラム
スプリングの加圧力が大きく、プレッシャプレートを操
作する仕事量が多くなり、駆動側の部材と被動側の部材
とを完全係合から開放状態にする際の仕事量が大きくな
ってしまう。したがってアクチュエータを大型化する必
要があり、アクチュエータの小型化及び安価化への障害
となっていた。
形式のトルク伝達装置において、駆動側の部材と被動側
の部材を完全係合から開放状態にする仕事量(自動クラ
ッチの場合、アクチュエータを作動させる際の仕事量)
は、ダイアフラムスプリングがプレッシャプレートと被
動側の部材との間の圧着力(ダイアフラムスプリングに
よりプレッシャプレートが被動側の部材を押圧して得ら
れる両者を圧着する力)を発生している状態から圧着力
を0の状態にする際に要する力をプレッシャプレートの
変位量で積分した値に、プレッシャプレートを軸方向に
変位させる操作系全体の効率とを乗じた値である。上述
したような従来より知られるトルク伝達装置では、操作
系が作用しない状態、例えばシリンダー装置に圧油が送
付されない状態ではダイアフラムスプリングの力のみ
で、原動機が発生する最大トルクが伝達可能となるよう
にダイアフラムスプリングの押圧力が設定されており、
更にこの押圧力は被動側の部材の許容摩耗域全域で最大
トルクが伝達可能に設定されているためにダイアフラム
スプリングの加圧力が大きく、プレッシャプレートを操
作する仕事量が多くなり、駆動側の部材と被動側の部材
とを完全係合から開放状態にする際の仕事量が大きくな
ってしまう。したがってアクチュエータを大型化する必
要があり、アクチュエータの小型化及び安価化への障害
となっていた。
【0006】そこで本発明は、上記の問題点を鑑みて、
駆動側の部材と被動側の部材を完全係合から開放状態ま
で移行する動作又はその逆の動作を迅速に行なえ、且つ
駆動側の部材から被動側の部材へ伝達可能なトルクを任
意に調整できるアクチュエータを小型及び安価に提供す
ることが可能なトルク伝達装置を提供することを技術的
課題とする。
駆動側の部材と被動側の部材を完全係合から開放状態ま
で移行する動作又はその逆の動作を迅速に行なえ、且つ
駆動側の部材から被動側の部材へ伝達可能なトルクを任
意に調整できるアクチュエータを小型及び安価に提供す
ることが可能なトルク伝達装置を提供することを技術的
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、原動機の出力部材である駆動側回
転部材と、駆動側回転部材と同軸且つ軸方向に移動可能
に配設される押圧部材と、駆動側回転部材と押圧部材の
間にて駆動側回転部材と同軸上に配設され、変速機の入
力部材である被動側回転部材と、押圧部材を駆動側回転
部材に向けて加圧する力を有する加圧部材と、軸方向に
作用する力に応じて加圧部材が押圧部材を加圧する力を
増減可能な操作部と、操作部に軸方向の力を作用させる
アクチュエータと、アクチュエータの作動を制御する制
御装置とを備え、アクチュエータによる操作部の軸方向
に力が作用しない状態において加圧部材が押圧部材を加
圧する力によって駆動側回転部材から被動側回転部材へ
伝達される初期トルクが原動機の生成する最大トルクよ
り少なく設定され、制御装置によりアクチュエータが作
動して操作部に第1の軸方向に力が作用すると駆動側回
転部材から被動側回転部材へ伝達されるトルクが前記初
期トルクより大きくなり、操作部に第1の軸方向と逆の
第2の軸方向に力が作用すると駆動側回転部材から被動
側回転部材へ伝達されるトルクが初期トルクより小さく
なるトルク伝達装置とした。
に請求項1の発明は、原動機の出力部材である駆動側回
転部材と、駆動側回転部材と同軸且つ軸方向に移動可能
に配設される押圧部材と、駆動側回転部材と押圧部材の
間にて駆動側回転部材と同軸上に配設され、変速機の入
力部材である被動側回転部材と、押圧部材を駆動側回転
部材に向けて加圧する力を有する加圧部材と、軸方向に
作用する力に応じて加圧部材が押圧部材を加圧する力を
増減可能な操作部と、操作部に軸方向の力を作用させる
アクチュエータと、アクチュエータの作動を制御する制
御装置とを備え、アクチュエータによる操作部の軸方向
に力が作用しない状態において加圧部材が押圧部材を加
圧する力によって駆動側回転部材から被動側回転部材へ
伝達される初期トルクが原動機の生成する最大トルクよ
り少なく設定され、制御装置によりアクチュエータが作
動して操作部に第1の軸方向に力が作用すると駆動側回
転部材から被動側回転部材へ伝達されるトルクが前記初
期トルクより大きくなり、操作部に第1の軸方向と逆の
第2の軸方向に力が作用すると駆動側回転部材から被動
側回転部材へ伝達されるトルクが初期トルクより小さく
なるトルク伝達装置とした。
【0008】請求項1によると、駆動側回転部材と被動
側回転部材の係合時において、原動機が生成するトルク
が加圧部材の加圧力により伝達される初期トルクより少
ない場合は、操作部を変位させて加圧部材の押圧力を増
大させる必要がない。原動機が生成するトルクが加圧部
材の加圧力により伝達される初期トルクより大きい場合
には、制御装置によりアクチュエータを作動させて操作
部に第1の軸方向に力を作用させ、加圧部材が押圧部材
を押圧する力を増大させて伝達トルクを増大させる。駆
動側回転部材と被動側回転部材の開放時においては、制
御装置によりアクチュエータを作動させて操作部を第2
の軸方向に変位させ、加圧部材が押圧部材を押圧する力
を減少させることで駆動側回転部材と被動側回転部材と
を離間させ、開放状態とする。
側回転部材の係合時において、原動機が生成するトルク
が加圧部材の加圧力により伝達される初期トルクより少
ない場合は、操作部を変位させて加圧部材の押圧力を増
大させる必要がない。原動機が生成するトルクが加圧部
材の加圧力により伝達される初期トルクより大きい場合
には、制御装置によりアクチュエータを作動させて操作
部に第1の軸方向に力を作用させ、加圧部材が押圧部材
を押圧する力を増大させて伝達トルクを増大させる。駆
動側回転部材と被動側回転部材の開放時においては、制
御装置によりアクチュエータを作動させて操作部を第2
の軸方向に変位させ、加圧部材が押圧部材を押圧する力
を減少させることで駆動側回転部材と被動側回転部材と
を離間させ、開放状態とする。
【0009】このように、アクチュエータの作動により
操作部に軸方向の力を作用させることで駆動側回転部材
から被動側回転部材へ伝達されるトルクが調整できる。
操作部に軸方向の力を作用させることで駆動側回転部材
から被動側回転部材へ伝達されるトルクが調整できる。
【0010】従来技術のトルク伝達装置では、ダイアフ
ラムスプリングの押圧力を変化させる力は一方向(ダイ
アフラムスプリング内端部を押す方向)のみであったた
め、アクチュエータが要する力は加圧部材が発生する力
をレバー比で徐した値に匹敵した力となっていたが、本
発明では加圧部材の押圧力による伝達トルクは原動機の
最大トルクより少なく設定され、操作部にて加圧部材を
第1の軸方向に作用させる事によって伝達トルクの不足
分を補うことが出来るようにしたので、同じ伝達トルク
状態からトルク伝達装置の操作部をストロークさせた場
合、アクチュエータが発生するトルク(又は力)の絶対
値は従来技術で示した形式のトルク伝達装置に比較して
大きく低減させることが可能である。従って、仕事量
(又は力)もアクチュエータの発生するトルクの低減に
相当した割合で下げられるので、操作系全体の低強度化
及び小型化が可能になり、アクチュエータを小型化で
き、安価に提供することができる。
ラムスプリングの押圧力を変化させる力は一方向(ダイ
アフラムスプリング内端部を押す方向)のみであったた
め、アクチュエータが要する力は加圧部材が発生する力
をレバー比で徐した値に匹敵した力となっていたが、本
発明では加圧部材の押圧力による伝達トルクは原動機の
最大トルクより少なく設定され、操作部にて加圧部材を
第1の軸方向に作用させる事によって伝達トルクの不足
分を補うことが出来るようにしたので、同じ伝達トルク
状態からトルク伝達装置の操作部をストロークさせた場
合、アクチュエータが発生するトルク(又は力)の絶対
値は従来技術で示した形式のトルク伝達装置に比較して
大きく低減させることが可能である。従って、仕事量
(又は力)もアクチュエータの発生するトルクの低減に
相当した割合で下げられるので、操作系全体の低強度化
及び小型化が可能になり、アクチュエータを小型化で
き、安価に提供することができる。
【0011】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は第1の実施の形態におけるトルク
伝達装置10の概略図である。第1の実施の形態では、
トルク伝達装置を自動車の摩擦クラッチに用いた場合に
ついて説明する。尚、図1では図が見難くならないよう
に一部のハッチングを省略している。
して説明する。図1は第1の実施の形態におけるトルク
伝達装置10の概略図である。第1の実施の形態では、
トルク伝達装置を自動車の摩擦クラッチに用いた場合に
ついて説明する。尚、図1では図が見難くならないよう
に一部のハッチングを省略している。
【0012】摩擦クラッチ10は、原動機の出力部材で
あるクランクシャフトに連結される駆動側回転部材であ
るフライホイール11と、フライホイール11に対して
軸方向に移動可能に配設され且つフライホイール11と
一体回転する押圧部材であるプレッシャプレート13
と、フライホイール11とプレッシャプレート13の間
にてプレッシャプレート13とフライホイール11のそ
れぞれと摩擦係合可能且つフライホイール11と同軸上
に配設され、変速機の入力部材と一体回転可能に連結さ
れた被動側回転部材としての摩擦プレート12と、プレ
ッシャプレート13をフライホイール11に向けて加圧
する力を有する加圧部材であるダイアフラムスプリング
15と、ダイアフラムスプリング15の内周端部に配設
され、軸方向に作用する力に応じてダイアフラムスプリ
ング15がプレッシャプレート13を加圧する力の増減
を調整可能な操作部14と、操作部14に軸方向の力を
作用させるアクチュエータ21と、アクチュエータ21
の作動を制御する制御装置22とを備える。
あるクランクシャフトに連結される駆動側回転部材であ
るフライホイール11と、フライホイール11に対して
軸方向に移動可能に配設され且つフライホイール11と
一体回転する押圧部材であるプレッシャプレート13
と、フライホイール11とプレッシャプレート13の間
にてプレッシャプレート13とフライホイール11のそ
れぞれと摩擦係合可能且つフライホイール11と同軸上
に配設され、変速機の入力部材と一体回転可能に連結さ
れた被動側回転部材としての摩擦プレート12と、プレ
ッシャプレート13をフライホイール11に向けて加圧
する力を有する加圧部材であるダイアフラムスプリング
15と、ダイアフラムスプリング15の内周端部に配設
され、軸方向に作用する力に応じてダイアフラムスプリ
ング15がプレッシャプレート13を加圧する力の増減
を調整可能な操作部14と、操作部14に軸方向の力を
作用させるアクチュエータ21と、アクチュエータ21
の作動を制御する制御装置22とを備える。
【0013】ダイアフラムスプリング15は、その外周
端部15Aがプレッシャプレート13をフライホイール
11に向けて押圧する反力の支点部としてクラッチカバ
ー16に支点部材16Aを介して当接している。ダイア
フラムスプリング15の内周端部15Cはその軸方向の
両側を操作部14で挟持され、操作部14に作用する軸
方向の力により軸方向に変位可能である。ダイアフラム
スプリング15の中間部15Bはプレッシャプレート1
3のフライホイール11と反対側で接しており、加圧力
をプレッシャプレート13に付与している。更にダイア
フラムスプリング15は、フライホイール11に固定さ
れるクラッチカバー16と図示しない手段により一体回
転可能に保持されている。本実施の形態では、操作部1
4に軸方向の力を作用させない状態、即ち制御装置がア
クチュエータを作動させない状態においては、ダイアフ
ラムスプリング15がプレッシャプレート13を加圧す
る力によりフライホイール11から被動側回転部材12
へ伝達可能な初期トルクが、原動機の生成する最大トル
クの約50%となるようにダイアフラムスプリング15
の加圧力が設定されている。
端部15Aがプレッシャプレート13をフライホイール
11に向けて押圧する反力の支点部としてクラッチカバ
ー16に支点部材16Aを介して当接している。ダイア
フラムスプリング15の内周端部15Cはその軸方向の
両側を操作部14で挟持され、操作部14に作用する軸
方向の力により軸方向に変位可能である。ダイアフラム
スプリング15の中間部15Bはプレッシャプレート1
3のフライホイール11と反対側で接しており、加圧力
をプレッシャプレート13に付与している。更にダイア
フラムスプリング15は、フライホイール11に固定さ
れるクラッチカバー16と図示しない手段により一体回
転可能に保持されている。本実施の形態では、操作部1
4に軸方向の力を作用させない状態、即ち制御装置がア
クチュエータを作動させない状態においては、ダイアフ
ラムスプリング15がプレッシャプレート13を加圧す
る力によりフライホイール11から被動側回転部材12
へ伝達可能な初期トルクが、原動機の生成する最大トル
クの約50%となるようにダイアフラムスプリング15
の加圧力が設定されている。
【0014】摩擦プレート12は、薄板バネ12Aの両
面に摩擦フェーシング12Bが取り付けられており、ダ
イアフラムスプリング15がプレッシャプレート13を
フライホイール11に向けて加圧する力に応じて厚みが
変化するとともにトルクを伝達可能である。ダイアフラ
ムスプリング15がプレッシャプレート13を加圧しな
い状態では、プレッシャプレート13を摩擦プレート1
2とは反対側へ引き上げるように設定される複数の板バ
ネ17によりプレッシャプレート13が操作部14に作
用する力に同調して移行し、やがてプレッシャプレート
13は摩擦フェーシング12Bとは離間する。
面に摩擦フェーシング12Bが取り付けられており、ダ
イアフラムスプリング15がプレッシャプレート13を
フライホイール11に向けて加圧する力に応じて厚みが
変化するとともにトルクを伝達可能である。ダイアフラ
ムスプリング15がプレッシャプレート13を加圧しな
い状態では、プレッシャプレート13を摩擦プレート1
2とは反対側へ引き上げるように設定される複数の板バ
ネ17によりプレッシャプレート13が操作部14に作
用する力に同調して移行し、やがてプレッシャプレート
13は摩擦フェーシング12Bとは離間する。
【0015】操作部14はベアリングを介してダイアフ
ラムスプリング15の内周端部を挟持し、また後述する
レバー21Dの端の軸方向荷重を受ける。操作部14の
軸方向の力の調整は、アクチュエータ21と、アクチュ
エータ21の作動を制御する制御装置22により行われ
る。アクチュエータ21は、制御装置22からの出力に
よって駆動される電動モータ21Aと、電動モータ21
Aの回転力を増大させるとともに回転方向の動きに変換
する減速機構21Bと、減速機構21Bの出力であるロ
ッド21Cの力を操作部14の軸方向の力に変換するレ
バー21Dとから構成され、操作部14に作用する力の
伝達はこれらの構成部材によりなされる。尚、電動モー
タ21A及び減速機構21Bとしては従来より用いられ
るDCモータやハスバ歯車あるいはウォームギヤ等を用
いている。制御装置22は、車速、フライホイール11
の回転数、被動側回転部材12の回転数、図示しない原
動機のスロットルバルブの開度、同じく図示しないマニ
ュアルシフトレバーの位置等を信号として入力し、これ
らの信号に基づいて原動機が生成するトルクを演算する
と共に、摩擦クラッチ10における最適な伝達トルクを
演算し、ダイアフラムスプリング15の伝達トルクだけ
で十分か否かを演算し、不足の場合はアクチュエータ2
1による必要な回転力を演算し、それに見合った電力を
アクチュエータ21に通電させ、トルク伝達量を最適な
トルク容量とすべく操作部14に軸方向の力を付与す
る。制御装置22によりアクチュエータ21が作動して
操作部14が第1の軸方向(図1左方向)に力を作用さ
せるとフライホイール11及びプレッシャプレート13
から摩擦プレート12へ伝達されるトルクが初期トルク
より大きくなり、操作部14が第1の軸方向と逆の第2
の軸方向(図1右方向)に力を作用させるとフライホイ
ール11及びプレッシャプレート13から摩擦プレート
12へ伝達されるトルクが初期トルクより小さくなる。
ラムスプリング15の内周端部を挟持し、また後述する
レバー21Dの端の軸方向荷重を受ける。操作部14の
軸方向の力の調整は、アクチュエータ21と、アクチュ
エータ21の作動を制御する制御装置22により行われ
る。アクチュエータ21は、制御装置22からの出力に
よって駆動される電動モータ21Aと、電動モータ21
Aの回転力を増大させるとともに回転方向の動きに変換
する減速機構21Bと、減速機構21Bの出力であるロ
ッド21Cの力を操作部14の軸方向の力に変換するレ
バー21Dとから構成され、操作部14に作用する力の
伝達はこれらの構成部材によりなされる。尚、電動モー
タ21A及び減速機構21Bとしては従来より用いられ
るDCモータやハスバ歯車あるいはウォームギヤ等を用
いている。制御装置22は、車速、フライホイール11
の回転数、被動側回転部材12の回転数、図示しない原
動機のスロットルバルブの開度、同じく図示しないマニ
ュアルシフトレバーの位置等を信号として入力し、これ
らの信号に基づいて原動機が生成するトルクを演算する
と共に、摩擦クラッチ10における最適な伝達トルクを
演算し、ダイアフラムスプリング15の伝達トルクだけ
で十分か否かを演算し、不足の場合はアクチュエータ2
1による必要な回転力を演算し、それに見合った電力を
アクチュエータ21に通電させ、トルク伝達量を最適な
トルク容量とすべく操作部14に軸方向の力を付与す
る。制御装置22によりアクチュエータ21が作動して
操作部14が第1の軸方向(図1左方向)に力を作用さ
せるとフライホイール11及びプレッシャプレート13
から摩擦プレート12へ伝達されるトルクが初期トルク
より大きくなり、操作部14が第1の軸方向と逆の第2
の軸方向(図1右方向)に力を作用させるとフライホイ
ール11及びプレッシャプレート13から摩擦プレート
12へ伝達されるトルクが初期トルクより小さくなる。
【0016】図2は本実施の形態の摩擦クラッチ10の
係合・開放に要する仕事量を示すグラフである。縦軸は
加圧部材15によって摩擦プレート12がプレッシャプ
レート13によって押圧される力の大きさを示し、横軸
は操作部14の軸方向変位に応じてプレッシャプレート
13が軸方向に変位する量を示している。
係合・開放に要する仕事量を示すグラフである。縦軸は
加圧部材15によって摩擦プレート12がプレッシャプ
レート13によって押圧される力の大きさを示し、横軸
は操作部14の軸方向変位に応じてプレッシャプレート
13が軸方向に変位する量を示している。
【0017】図2において、31は摩擦プレート12の
軸方向特性を示し、32は本発明のダイアフラムスプリ
ング15が加圧するプレッシャプレート13の荷重特性
を示し、33の破線は従来のトルク伝達装置(ダイアフ
ラムスプリングの力のみで原動機が発生する最大トルク
が伝達可能となるようにダイアフラムスプリングの押圧
力が設定されている装置)における荷重特性を示してい
る。軸方向特性31と荷重特性32が交差した位置Aは
電動モータ21Aに通電していない状態、すなわち操作
部14に軸方向の力が作用していない状態を示してお
り、図2のA1はアクチュエータ21の作用によってフ
ライホイール11及びプレッシャプレート13から摩擦
プレート12へ伝達されるトルクが原動機の生成する最
大トルクと同一となるときの位置を示しており、第1の
実施の形態では原動機の最大トルクに対して、ダイヤフ
ラムスプリング15によるプレッシャプレート13の押
圧力が約50%の場合を示している。横軸の右端に示さ
れるA2は、プレッシャプレート13がフライホイール
11から遠ざかるにつれて薄板バネ17の軸方向バネ力
及びプレッシャプレート13の加圧力がなくなり、トル
ク伝達が出来なくなった位置(摩擦クラッチ10が開放
する位置)を示している。
軸方向特性を示し、32は本発明のダイアフラムスプリ
ング15が加圧するプレッシャプレート13の荷重特性
を示し、33の破線は従来のトルク伝達装置(ダイアフ
ラムスプリングの力のみで原動機が発生する最大トルク
が伝達可能となるようにダイアフラムスプリングの押圧
力が設定されている装置)における荷重特性を示してい
る。軸方向特性31と荷重特性32が交差した位置Aは
電動モータ21Aに通電していない状態、すなわち操作
部14に軸方向の力が作用していない状態を示してお
り、図2のA1はアクチュエータ21の作用によってフ
ライホイール11及びプレッシャプレート13から摩擦
プレート12へ伝達されるトルクが原動機の生成する最
大トルクと同一となるときの位置を示しており、第1の
実施の形態では原動機の最大トルクに対して、ダイヤフ
ラムスプリング15によるプレッシャプレート13の押
圧力が約50%の場合を示している。横軸の右端に示さ
れるA2は、プレッシャプレート13がフライホイール
11から遠ざかるにつれて薄板バネ17の軸方向バネ力
及びプレッシャプレート13の加圧力がなくなり、トル
ク伝達が出来なくなった位置(摩擦クラッチ10が開放
する位置)を示している。
【0018】摩擦クラッチ10を係合から開放に移行さ
せるのに必要な仕事量は、従来のトルク伝達装置ではダ
イアフラムスプリング15を位置A3から位置A2に移
行させるのに要する仕事量であり、荷重特性33と荷重
特性31の差を軸方向のA3からA2まで積分した、点
で示される領域である。第1の実施の形態では、原動機
の生成するトルクがダイアフラムスプリング15の加圧
力による伝達トルクより少ない場合には、AからA2に
移行させるのに要する仕事量であり、荷重特性31と軸
方向特性32の差を軸方向AからA2まで積分した、線
でハッチングされる領域となる。原動機の生成するトル
クがダイアフラムスプリング15の加圧力による伝達ト
ルクより大きい場合にはA1(図では最大トルクの場合
で示す。最大トルクより少ない場合にはA1がA位置に
近づく)からA2に移行させることであり、同様にA3
からAまでの積分した領域がAより左のハッチング部が
加算されることになる。
せるのに必要な仕事量は、従来のトルク伝達装置ではダ
イアフラムスプリング15を位置A3から位置A2に移
行させるのに要する仕事量であり、荷重特性33と荷重
特性31の差を軸方向のA3からA2まで積分した、点
で示される領域である。第1の実施の形態では、原動機
の生成するトルクがダイアフラムスプリング15の加圧
力による伝達トルクより少ない場合には、AからA2に
移行させるのに要する仕事量であり、荷重特性31と軸
方向特性32の差を軸方向AからA2まで積分した、線
でハッチングされる領域となる。原動機の生成するトル
クがダイアフラムスプリング15の加圧力による伝達ト
ルクより大きい場合にはA1(図では最大トルクの場合
で示す。最大トルクより少ない場合にはA1がA位置に
近づく)からA2に移行させることであり、同様にA3
からAまでの積分した領域がAより左のハッチング部が
加算されることになる。
【0019】図2から明らかなように、本実施の形態の
摩擦クラッチ10では操作部14のストロークが短くな
るばかりでなく、原動機の生成トルクがダイアフラムス
プリング15による伝達トルクより大きい場合でもアク
チュエータ21による不足分の補充を可能としたため、
力の差の絶対値が少ない。この絶対値がモータの体格や
操作系の強度に起因するので、電動モータ21Aをはじ
め、アクチュエータ21全体の小型化が可能となる。
摩擦クラッチ10では操作部14のストロークが短くな
るばかりでなく、原動機の生成トルクがダイアフラムス
プリング15による伝達トルクより大きい場合でもアク
チュエータ21による不足分の補充を可能としたため、
力の差の絶対値が少ない。この絶対値がモータの体格や
操作系の強度に起因するので、電動モータ21Aをはじ
め、アクチュエータ21全体の小型化が可能となる。
【0020】ここで、図2で示す薄板バネ12Aの軸方
向特性32が無い場合であっても上述したような関係は
維持され、同様の効果が得られる事は明白である。
向特性32が無い場合であっても上述したような関係は
維持され、同様の効果が得られる事は明白である。
【0021】次に、摩擦クラッチ10を係合する時にお
ける制御装置22の作用について図3のフローチャート
を用いて説明する。
ける制御装置22の作用について図3のフローチャート
を用いて説明する。
【0022】先ず、ステップ101にて各種値を初期設
定する。尚、ステップ101では初期トルクT2は前回
の制御時までに更新された初期トルクT2とし、電動モ
ータ21Aへの通電量Iは0とする。また、電動モータ
21Aへの第1の通電増加量の繰り返し回数Nも0とさ
れる。次に、ステップ102に進んで原動機の運転状態
等から原動機が生成するトルクT1を演算する。ステッ
プ103にて生成トルクT1と初期トルクT2の大きさ
を比較する。生成トルクT1の方が大きいときにはダイ
アフラムスプリング15による初期トルクT2のみでは
トルクの伝達容量が不足なので、ステップ104に進ん
でトルクの不足量に見合った分だけ操作部14に軸方向
の力を作用させるための電動モータ21Aへの通電量I
を演算し、ステップ105にて通電量Iを電動モータ2
1Aに出力する。電動モータ21Aが通電すると減速機
構21Bを介してロッド21Cが矢印24方向に動作す
る力を付与し、レバー21Dが操作部14に第1の軸方
向(図1左方向)の力を作用させるので、操作部14に
挟持されたダイアフラムスプリング15の内周端部15
Cも操作部14とともに第1の軸方向の力が作用する。
ダイアフラムスプリング15の外周端部15Aは支点部
材16Aによって図1右方向へは変位出来ないので、操
作部14の第1の軸方向への力は外周端部15Aと中間
部15B、内周端部15Cとのレバー比分増大した力に
変換されてプレッシャプレート13をフライホイール1
1に向かう方向に押し付ける。これによって初期トルク
T2と生成トルクT1の差に相当するトルクを初期トル
クT2に加算させ、フライホイール11及びプレッシャ
プレート13から摩擦プレート12へ伝達可能なトルク
が増加し、摩擦クラッチ10が滑らなくなる。ここで、
ステップ101にて予め設定されている初期トルクと実
際の初期トルクとは、摩擦クラッチ10の非線型特性や
製造誤差等の様々な要因により異なる可能性がある。ス
テップ106からステップ110は、この初期トルクの
誤差を補正するために行われる制御である。ステップ1
06にてフライホイール11及びプレッシャプレート1
3の回転数ん1と摩擦プレート12の回転数n2との差
を演算することにより、クラッチが滑っているか否かを
判断する。尚、実際の初期トルクT2が予め設定されて
いる初期トルクと同一である場合には、ステップ105
にて出力された通電量でクラッチは滑らない。ステップ
106でクラッチが滑っていると判断されたときにはス
テップ107に進んで、電動モータ21Aの通電量を所
定量だけ増加する。ステップ107の通電量の増加はク
ラッチの滑りがなくなるまで繰り返し行われる。ステッ
プ106にてクラッチの滑りがないと判断されると、ス
テップ108に進んで電動モータ21Aの通電量の増加
回数が0であるか否かが判断される。電動モータ21A
の通電量の増加回数が0のときは実際の初期トルクと予
め設定された初期トルクとが同一である場合であるの
で、初期トルクT2を更新する必要がない。ステップ1
08にて電動モータ21Aの通電量の増加回数が0でな
い場合、つまり実際の初期トルクが予め設定された初期
トルクと異なると判断される場合には、ステップ109
に進んで初期トルクT2を演算する。初期トルクT2の
演算は、ステップ102で演算した生成トルクT1から
ステップ104の電動モータ21Aへの通電量から演算
される不足トルク及びステップ107での電動モータ2
1Aへの通電繰り返し回数Nから演算される補正トルク
をステップ102で演算した生成トルクT1から差し引
いて得られ、ステップ110にてステップ109にて演
算された初期トルクT2を新たな初期トルクT2として
更新する。
定する。尚、ステップ101では初期トルクT2は前回
の制御時までに更新された初期トルクT2とし、電動モ
ータ21Aへの通電量Iは0とする。また、電動モータ
21Aへの第1の通電増加量の繰り返し回数Nも0とさ
れる。次に、ステップ102に進んで原動機の運転状態
等から原動機が生成するトルクT1を演算する。ステッ
プ103にて生成トルクT1と初期トルクT2の大きさ
を比較する。生成トルクT1の方が大きいときにはダイ
アフラムスプリング15による初期トルクT2のみでは
トルクの伝達容量が不足なので、ステップ104に進ん
でトルクの不足量に見合った分だけ操作部14に軸方向
の力を作用させるための電動モータ21Aへの通電量I
を演算し、ステップ105にて通電量Iを電動モータ2
1Aに出力する。電動モータ21Aが通電すると減速機
構21Bを介してロッド21Cが矢印24方向に動作す
る力を付与し、レバー21Dが操作部14に第1の軸方
向(図1左方向)の力を作用させるので、操作部14に
挟持されたダイアフラムスプリング15の内周端部15
Cも操作部14とともに第1の軸方向の力が作用する。
ダイアフラムスプリング15の外周端部15Aは支点部
材16Aによって図1右方向へは変位出来ないので、操
作部14の第1の軸方向への力は外周端部15Aと中間
部15B、内周端部15Cとのレバー比分増大した力に
変換されてプレッシャプレート13をフライホイール1
1に向かう方向に押し付ける。これによって初期トルク
T2と生成トルクT1の差に相当するトルクを初期トル
クT2に加算させ、フライホイール11及びプレッシャ
プレート13から摩擦プレート12へ伝達可能なトルク
が増加し、摩擦クラッチ10が滑らなくなる。ここで、
ステップ101にて予め設定されている初期トルクと実
際の初期トルクとは、摩擦クラッチ10の非線型特性や
製造誤差等の様々な要因により異なる可能性がある。ス
テップ106からステップ110は、この初期トルクの
誤差を補正するために行われる制御である。ステップ1
06にてフライホイール11及びプレッシャプレート1
3の回転数ん1と摩擦プレート12の回転数n2との差
を演算することにより、クラッチが滑っているか否かを
判断する。尚、実際の初期トルクT2が予め設定されて
いる初期トルクと同一である場合には、ステップ105
にて出力された通電量でクラッチは滑らない。ステップ
106でクラッチが滑っていると判断されたときにはス
テップ107に進んで、電動モータ21Aの通電量を所
定量だけ増加する。ステップ107の通電量の増加はク
ラッチの滑りがなくなるまで繰り返し行われる。ステッ
プ106にてクラッチの滑りがないと判断されると、ス
テップ108に進んで電動モータ21Aの通電量の増加
回数が0であるか否かが判断される。電動モータ21A
の通電量の増加回数が0のときは実際の初期トルクと予
め設定された初期トルクとが同一である場合であるの
で、初期トルクT2を更新する必要がない。ステップ1
08にて電動モータ21Aの通電量の増加回数が0でな
い場合、つまり実際の初期トルクが予め設定された初期
トルクと異なると判断される場合には、ステップ109
に進んで初期トルクT2を演算する。初期トルクT2の
演算は、ステップ102で演算した生成トルクT1から
ステップ104の電動モータ21Aへの通電量から演算
される不足トルク及びステップ107での電動モータ2
1Aへの通電繰り返し回数Nから演算される補正トルク
をステップ102で演算した生成トルクT1から差し引
いて得られ、ステップ110にてステップ109にて演
算された初期トルクT2を新たな初期トルクT2として
更新する。
【0023】ここで、車両の発進時等のクラッチ滑り作
用により、摩擦プレート12に取り付けられたフェーシ
ング12Bが薄くなるにつれて、図2の薄板バネ12A
の軸方向特性32が図2左方向に平行移動する。それに
つれて、ダイヤフラムスプリング15は傾斜の度合いが
変化するとともにダイヤフラムスプリング15自身の非
線型特性によって押圧力も変化するので、図2の位置A
における縦方向位置、即ちダイアフラムスプリング15
による初期トルクも変化する。
用により、摩擦プレート12に取り付けられたフェーシ
ング12Bが薄くなるにつれて、図2の薄板バネ12A
の軸方向特性32が図2左方向に平行移動する。それに
つれて、ダイヤフラムスプリング15は傾斜の度合いが
変化するとともにダイヤフラムスプリング15自身の非
線型特性によって押圧力も変化するので、図2の位置A
における縦方向位置、即ちダイアフラムスプリング15
による初期トルクも変化する。
【0024】そこで、最適な伝達トルクを維持するため
に初期トルクを補正する必要がある。第1の実施の形態
では、車両が所定の距離走行する毎に制御装置22が以
下の制御を行なうこととする。摩擦クラッチ10を係合
させて伝達トルクの不足分を演算し電動モータ21Aに
通電した結果、クラッチ滑りが発生しない事を判断した
場合(図3のステップ105、106、108へと進ん
だ場合)において、電動モータ21Aへの通電量を所定
量だけ減少させる。クラッチの滑りが判断出来るまで繰
り返し電動モータ21Aへの通電の減少を行い、クラッ
チの滑りが判断されたら、電動モータ21Aの通電量を
所定量加算した状態(滑りが発生しない状態)を維持す
る。このように電動モータ21Aへの通電量からトルク
の補正量を逆算し、生成トルクT1から補正したトルク
を差し引いた値を新たな初期トルクT2として更新す
る。
に初期トルクを補正する必要がある。第1の実施の形態
では、車両が所定の距離走行する毎に制御装置22が以
下の制御を行なうこととする。摩擦クラッチ10を係合
させて伝達トルクの不足分を演算し電動モータ21Aに
通電した結果、クラッチ滑りが発生しない事を判断した
場合(図3のステップ105、106、108へと進ん
だ場合)において、電動モータ21Aへの通電量を所定
量だけ減少させる。クラッチの滑りが判断出来るまで繰
り返し電動モータ21Aへの通電の減少を行い、クラッ
チの滑りが判断されたら、電動モータ21Aの通電量を
所定量加算した状態(滑りが発生しない状態)を維持す
る。このように電動モータ21Aへの通電量からトルク
の補正量を逆算し、生成トルクT1から補正したトルク
を差し引いた値を新たな初期トルクT2として更新す
る。
【0025】図3のフローチャートでは摩擦クラッチ1
0を係合させる場合について説明したが、次に、摩擦ク
ラッチ10を開放させる場合についてフローチャートを
用いずに説明する。原動機の生成トルクがダイアフラム
スプリング15による伝達トルクより少ない状態での走
行中、すなわち、電動モータ21Aに通電されない状態
(図2のストローク位置Aのとき)から伝達トルクを
0、即ち摩擦クラッチ10を係合から開放にするには、
制御装置22内にて伝達トルクを0にする判断がなさ
れ、プレッシャプレート13をフライホイール11から
遠ざける方向(図1右方向)に変位させるべく電動モー
タ21Aへの通電が出力され、減速機構21Bを介して
ロッド21Cが矢印23方向に動作して、レバー21D
の端に力を付与する。これによってレバー21Dが操作
部14に第2の軸方向(図1右方向)に力を作用させ
て、ダイヤフラムスプリング15の内端15Cも同方向
への力が作用して軸方向に移動するが、ダイアフラムス
プリング15はその外端部15Aを支点部材16Aに接
したままで、内端部15Cにつれて第2の軸方向に傾斜
する。ダイアフラムスプリング15はその中間部分15
Bでプレッシャプレート13を図1左方向に押しつけて
いたが、操作部14の第2の軸方向へ作用する力に応じ
てその力を減少させる。これによってフライホイール1
1及びプレッシャプレート13から摩擦プレート12へ
伝達可能なトルクが減少して摩擦クラッチ10のトルク
伝達が完全に切断され、摩擦クラッチ10が開放とな
る。
0を係合させる場合について説明したが、次に、摩擦ク
ラッチ10を開放させる場合についてフローチャートを
用いずに説明する。原動機の生成トルクがダイアフラム
スプリング15による伝達トルクより少ない状態での走
行中、すなわち、電動モータ21Aに通電されない状態
(図2のストローク位置Aのとき)から伝達トルクを
0、即ち摩擦クラッチ10を係合から開放にするには、
制御装置22内にて伝達トルクを0にする判断がなさ
れ、プレッシャプレート13をフライホイール11から
遠ざける方向(図1右方向)に変位させるべく電動モー
タ21Aへの通電が出力され、減速機構21Bを介して
ロッド21Cが矢印23方向に動作して、レバー21D
の端に力を付与する。これによってレバー21Dが操作
部14に第2の軸方向(図1右方向)に力を作用させ
て、ダイヤフラムスプリング15の内端15Cも同方向
への力が作用して軸方向に移動するが、ダイアフラムス
プリング15はその外端部15Aを支点部材16Aに接
したままで、内端部15Cにつれて第2の軸方向に傾斜
する。ダイアフラムスプリング15はその中間部分15
Bでプレッシャプレート13を図1左方向に押しつけて
いたが、操作部14の第2の軸方向へ作用する力に応じ
てその力を減少させる。これによってフライホイール1
1及びプレッシャプレート13から摩擦プレート12へ
伝達可能なトルクが減少して摩擦クラッチ10のトルク
伝達が完全に切断され、摩擦クラッチ10が開放とな
る。
【0026】尚、ダイアフラムスプリング15の力によ
る初期トルクが原動機の生成トルクより少ないと判断し
た場合には、図2の伝達トルクがA1の位置になるよう
にアクチュエータ21を作動させる2段階の制御とし、
上述したような複雑な制御を簡便にする制御であっても
本発明の趣旨は達成される。
る初期トルクが原動機の生成トルクより少ないと判断し
た場合には、図2の伝達トルクがA1の位置になるよう
にアクチュエータ21を作動させる2段階の制御とし、
上述したような複雑な制御を簡便にする制御であっても
本発明の趣旨は達成される。
【0027】以上説明したように、第1の実施の形態の
摩擦クラッチ10は、アクチュエータ21の作動に応じ
てフライホイール11及びプレッシャプレート13から
摩擦プレート12へ伝達されるトルクが調整できる。ま
た、ダイアフラムスプリング15はアクチュエータ21
が作動していない状態で原動機の最大発生トルクより少
ないトルク容量を有するようにプレッシャプレート13
を加圧しているので、アクチュエータ21が操作部14
を軸方向に変位させる際に要する力を抑えることがで
き、アクチュエータ21及び操作系の部品をの小型化が
可能になり、安価となる。
摩擦クラッチ10は、アクチュエータ21の作動に応じ
てフライホイール11及びプレッシャプレート13から
摩擦プレート12へ伝達されるトルクが調整できる。ま
た、ダイアフラムスプリング15はアクチュエータ21
が作動していない状態で原動機の最大発生トルクより少
ないトルク容量を有するようにプレッシャプレート13
を加圧しているので、アクチュエータ21が操作部14
を軸方向に変位させる際に要する力を抑えることがで
き、アクチュエータ21及び操作系の部品をの小型化が
可能になり、安価となる。
【0028】本発明の第2の実施の形態におけるトルク
伝達装置50を図4に示す。第2の実施の形態のトルク
伝達装置50は、第1の実施の形態で示した摩擦クラッ
チ10に対して操作部54の取り付けが異なるだけであ
り、操作部54に挟持される部材58は円環状のプレッ
シャプレート53の内周端面にスクリュー59にて固定
されている。ダイアフラムスプリング55は操作部54
と連結されておらず、内周端部55Bにてプレッシャプ
レート53を押圧している。それ以外の構成及び作用は
上述の第1の実施の形態と同一であるため同一の符号を
付し、説明を省略する。
伝達装置50を図4に示す。第2の実施の形態のトルク
伝達装置50は、第1の実施の形態で示した摩擦クラッ
チ10に対して操作部54の取り付けが異なるだけであ
り、操作部54に挟持される部材58は円環状のプレッ
シャプレート53の内周端面にスクリュー59にて固定
されている。ダイアフラムスプリング55は操作部54
と連結されておらず、内周端部55Bにてプレッシャプ
レート53を押圧している。それ以外の構成及び作用は
上述の第1の実施の形態と同一であるため同一の符号を
付し、説明を省略する。
【0029】本実施の形態では、図1及び図4で示すよ
うに操作部14及び34を図面左方向へ移行させた場合
に伝達トルクが増大する摩擦クラッチ10を用いて説明
したが、例えば実公平7−29309号公報に開示され
るようなトルク伝達装置をベースにした場合であっても
同様の効果が得られることは言うまでもない。
うに操作部14及び34を図面左方向へ移行させた場合
に伝達トルクが増大する摩擦クラッチ10を用いて説明
したが、例えば実公平7−29309号公報に開示され
るようなトルク伝達装置をベースにした場合であっても
同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0030】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定される意図はな
く、本発明の主旨に沿った形態のものであればどのよう
なものであってもよい。
たが、本発明は上記の実施の形態に限定される意図はな
く、本発明の主旨に沿った形態のものであればどのよう
なものであってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、アクチュエータの作動
により操作部に軸方向の力を作用させることで駆動側回
転部材から被動側回転部材へ伝達されるトルクが調整で
きる。また、操作系全体の低強度化及び小型化が可能に
なり、アクチュエータを小型化でき、安価に提供するこ
とができる。
により操作部に軸方向の力を作用させることで駆動側回
転部材から被動側回転部材へ伝達されるトルクが調整で
きる。また、操作系全体の低強度化及び小型化が可能に
なり、アクチュエータを小型化でき、安価に提供するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトルク伝達
装置の断面図である。
装置の断面図である。
【図2】図1のトルク伝達装置の仕事量を説明するグラ
フである。
フである。
【図3】図1のトルク伝達装置の係合時における制御を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるトルク伝達
装置の断面図である。
装置の断面図である。
10、50・・・摩擦クラッチ(トルク伝達装置) 11・・・フライホイール(駆動側回転部材) 12・・・摩擦プレート(被動側回転部材) 13、53・・・プレッシャプレート(押圧部材) 14、54・・・操作部 15、55・・・ダイアフラムスプリング(加圧部材) 16・・・クラッチカバー 21・・・アクチュエータ 22・・・制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA37 AA58 BA04 BA06 BE06 CC14 DA04 DA18 GA02 GA12 3J057 AA02 BB03 DC04 GA11 HH02 JJ01
Claims (8)
- 【請求項1】 原動機の出力部材である駆動側回転部材
と、 前記駆動側回転部材と同軸且つ軸方向に移動可能に配設
される押圧部材と、 前記駆動側回転部材と前記押圧部材の間にて前記駆動側
回転部材と同軸上に配設され、変速機の入力部材である
被動側回転部材と、 前記押圧部材を前記駆動側回転部材に向けて加圧する力
を有する加圧部材と、 軸方向に作用する力に応じて前記加圧部材が前記押圧部
材を加圧する力を増減可能な操作部と、 前記操作部に軸方向の力を作用させるアクチュエータ
と、 該アクチュエータの作動を制御する制御装置と、 を備え、前記アクチュエータによる前記操作部の軸方向
に力が作用しない状態において前記加圧部材が前記押圧
部材を加圧する力によって前記駆動側回転部材から前記
被動側回転部材へ伝達される初期トルクが原動機の生成
する最大トルクより少なく設定され、前記制御装置によ
りアクチュエータが作動して前記操作部に第1の軸方向
に力が作用すると前記駆動側回転部材から前記被動側回
転部材へ伝達されるトルクが前記初期トルクより大きく
なり、前記操作部に前記第1の軸方向と逆の第2の軸方
向に力が作用すると前記駆動側回転部材から前記被動側
回転部材へ伝達されるトルクが前記初期トルクより小さ
くなることを特徴とする、トルク伝達装置。 - 【請求項2】 前記操作部は加圧部材の端部に配される
ことを特徴とする、請求項1のトルク伝達装置。 - 【請求項3】 前記操作部は押圧部材と連結されること
を特徴とする、請求項1のトルク伝達装置。 - 【請求項4】 前記第1の軸方向は前記操作部が前記駆
動側回転部材に向かう方向であることを特徴とする、請
求項1から請求項3のトルク伝達装置。 - 【請求項5】 前記第1の軸方向は前記操作部が前記駆
動側回転部材から離間する方向であることを特徴とす
る、請求項1から至請求項3のトルク伝達装置。 - 【請求項6】 前記制御装置は、原動機の運転状態に基
づいて原動機の生成するトルクを演算し、前記駆動側回
転部材の回転数及び前記被動側回転部材の回転数に基づ
いて前記加圧部材が押圧部材を加圧する力にて前記駆動
側回転部材から前記被動側回転部材へ伝達可能なトルク
が原動機の生成するトルクより少ないと判断したときに
は、前記操作部に前記第1の軸方向への力が作用するよ
うに前記アクチュエータの作動を制御することを特徴と
する請求項1から請求項5のトルク伝達装置。 - 【請求項7】 前記制御装置は、前記操作部に前記第1
の軸方向への力を作用させるように前記アクチュエータ
の作動を制御した後に、駆動側回転部材と被動側回転部
材との回転数の差が生じている場合には、前記操作部の
第1の軸方向への力を増加させるべく前記アクチュエー
タを所定量ずつ繰り返し作動させ、前記回転数の差がな
くなるまでの前記アクチュエータの繰り返し作動回数か
ら前記初期トルクの補正量を演算し、該補正量を前記初
期トルクに加味した値を新たに初期トルクとすることを
特徴とする請求項6のトルク伝達装置。 - 【請求項8】 前記制御装置は、駆動側回転部材と被動
側回転部材との回転数の差が生じるまで前記操作部を第
2の軸方向に力を作用させるべく前記アクチュエータを
所定量ずつ繰り返し作動させ、駆動側回転部材と被動側
回転部材との回転数の差が生じる直前のアクチュエータ
の繰り返し作動回数から前記初期トルクの補正量を演算
し、該補正量を前記初期トルクから減じた値を新たに初
期トルクとすることを特徴とする請求項6のトルク伝達
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213502A JP2001041258A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | トルク伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213502A JP2001041258A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | トルク伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001041258A true JP2001041258A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16640270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11213502A Withdrawn JP2001041258A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | トルク伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001041258A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017043393A1 (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | Ntn株式会社 | 自動クラッチ装置 |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP11213502A patent/JP2001041258A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017043393A1 (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | Ntn株式会社 | 自動クラッチ装置 |
US10731716B2 (en) | 2015-09-09 | 2020-08-04 | Ntn Corporation | Automatic clutch device |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060622 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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