JP2001041065A - 車両制御装置とそれに用いるエンジン制御用マイクロコンピュータ - Google Patents

車両制御装置とそれに用いるエンジン制御用マイクロコンピュータ

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JP2001041065A
JP2001041065A JP20936999A JP20936999A JP2001041065A JP 2001041065 A JP2001041065 A JP 2001041065A JP 20936999 A JP20936999 A JP 20936999A JP 20936999 A JP20936999 A JP 20936999A JP 2001041065 A JP2001041065 A JP 2001041065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不用意な回転数制御の実施を抑制し、良好なる
車両走行を実現する。 【解決手段】エンジン10には、空圧制御式の摩擦クラ
ッチ13を介して複数の変速段を持つトランスミッショ
ン14が接続されている。摩擦クラッチ13には、同ク
ラッチ13の切断又は接続の状態を検出するためのクラ
ッチタッチセンサ20が取り付けられている。エンジン
ECU30とトランスミッションECU40は互いに通
信可能に接続され、エンジンECU30は、ギア変速に
際し摩擦クラッチ13が一時的に切断された時、エンジ
ン回転数をクラッチの再接続が可能な回転数に制御す
る。また、エンジンECU30は、トランスミッション
ECU40からの回転数指示コマンドと、クラッチタッ
チセンサ20によるクラッチ切断の信号とを共に入力し
た時に、摩擦クラッチ13が実際に切断されていると判
断し、クラッチ再接続のためのエンジン回転数制御の実
施を許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスミッショ
ンのギア変速時にクラッチを一時的に切断し、そのクラ
ッチ操作に合わせてエンジン回転数を制御する車両制御
装置と、それに用いるエンジン制御用マイクロコンピュ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の変速段を持ち自動変速可能なトラ
ンスミッションを備え、エンジンの出力を摩擦クラッチ
とトランスミッションとを介して車軸に伝達するよう構
成される車両において、マイクロコンピュータ等により
摩擦クラッチを切断又は接続する自動変速システムが提
案されている。この自動変速システムは、摩擦クラッチ
の断続を制御すると共にトランスミッションのギア変速
を制御するためのトランスミッションECUと、エンジ
ンの運転状態を制御するためのエンジンECUとを備
え、双方のECUは互いに通信可能な状態で接続されて
いる。
【0003】トランスミッションECUは、車両走行状
態やドライバの意志に従いギア変速が要求されると、摩
擦クラッチを切断した後にギア変速を行い、更にその
後、エンジンECUに対して回転数制御を指示する。そ
して、その回転数制御の指示に従いエンジン回転数が制
御されると、摩擦クラッチを接続する。このとき、エン
ジンECUは、トランスミッションECUから回転数制
御の指示を受信すると、クラッチ再接続が可能な程度に
エンジン回転数を一時的に制御する。
【0004】この回転数制御について詳細には、クラッ
チの接続又は切断の状態がトランスミッションECU側
で判断され、クラッチ切断と判断される場合にトランス
ミッションECUからエンジンECUへ回転数制御の指
示が送信される。エンジンECUは、トランスミッショ
ンECUからの回転数制御の指示を受信すると、回転数
指示モードに入り、指示された回転数にエンジン回転数
を合わせるようにエンジン制御を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、トランスミッションECUのみがクラッチ
の状態を判断し、通信によるトランスミッションECU
からの指示のみに従いエンジンECUが回転数制御を行
うため、トランスミッションECU側の異常や通信異常
等が原因で、誤って回転数制御の指示がエンジンECU
に送信されると、不用意に回転数制御が実施されるとい
う不都合が生じる。この場合、クラッチ接続の状態、す
なわちエンジンから車軸にかけてのドライブライン(駆
動系)が繋がっている状態で、実際のギア変速の要否に
関係なく回転数制御が行われることにより、ドライバの
意志に反してエンジン回転数が変化し、ドライバビリテ
ィが悪化する。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、不用意な回転数
制御の実施を抑制し、良好なる車両走行を実現すること
ができる車両制御装置とそれに用いるエンジン制御用マ
イクロコンピュータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車両制
御装置では、エンジン制御用の第1のマイクロコンピュ
ータと変速制御用の第2のマイクロコンピュータとが互
いに通信可能に接続され、第1のマイクロコンピュータ
は、第2のマイクロコンピュータによりクラッチが一時
的に切断された時に、エンジン回転数をクラッチの再接
続が可能な回転数に制御する。また特に、第1のマイク
ロコンピュータは、第2のマイクロコンピュータから送
信されるクラッチ切断を表す信号と、クラッチ検出手段
によるクラッチ切断の信号とを共に入力した時に、クラ
ッチが実際に切断されていると判断し、クラッチ再接続
のためのエンジン回転数制御の実施を許可する。これに
より、通信異常等に起因してギア変速に関係なく不用意
に回転数制御が実施されるといった不都合が回避され
る。その結果、良好なる車両走行が実現できる。
【0008】また、請求項2に記載したように、第1の
マイクロコンピュータは、第2のマイクロコンピュータ
から送信される回転数制御開始の指示と、クラッチ検出
手段によるクラッチ切断の信号とを共に入力した時、ク
ラッチ再接続のためのエンジン回転数制御の実施を許可
するようにしてもよい。この場合、誤って回転数制御が
要求されても、回転数制御が不当に実施されることはな
い。
【0009】請求項3に記載のエンジン制御用マイクロ
コンピュータでは、変速制御用の別のマイクロコンピュ
ータから送信されるクラッチ切断を表す信号と、クラッ
チの切断又は接続の状態を検出するクラッチ検出手段か
らのクラッチ切断の信号とを取り込み、それら両信号に
基づき、クラッチ再接続のためのエンジン回転数制御の
実施を許可する。かかる場合にも請求項1と同様に、通
信異常等に起因してギア変速に関係なく不用意に回転数
制御が実施されるといった不都合が回避される。その結
果、良好なる車両走行が実現できる。
【0010】また、請求項4に記載したように、別のマ
イクロコンピュータから送信される回転数制御開始の指
示と、クラッチ検出手段によるクラッチ切断の信号とを
共に入力した時、クラッチ再接続のためのエンジン回転
数制御の実施を許可するようにしてもよい。この場合、
誤って回転数制御が要求されても、回転数制御が不当に
実施されることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態におけ
る車両制御システムでは、ディーゼルエンジンと自動変
速可能なトランスミッションとを搭載した自動車を制御
対象とし、エンジン出力はクラッチを介してトランスミ
ッション側に伝達される。また、本車両制御システムで
は、ディーゼルエンジンの運転状態を制御する第1のマ
イクロコンピュータとしてのエンジンECUと、車両走
行状態等に応じてクラッチの切断及び接続を制御すると
共にトランスミッションのギア変速を実施する第2のマ
イクロコンピュータとしてのトランスミッションECU
とを備える。そして、これら2つのECUは、通信によ
り互いに情報を交換しながら、車両走行中にギア変速や
それに付随するエンジン制御等を適宜実施する。以下に
その構成及び作用を詳細に説明する。
【0012】図1は、本車両制御システムの概要を示す
全体構成図である。図1において、エンジン10は多気
筒ディーゼルエンジンからなり、燃料噴射装置11から
供給される燃料が各気筒に噴射供給される。燃料噴射装
置11は、例えばコモンレール式燃料噴射装置であり、
図示しないコモンレール(蓄圧配管)に高圧状態で蓄え
られた燃料が電磁式のインジェクタの駆動に伴い各気筒
に噴射され、その噴射燃料が各気筒で燃焼に供される。
エンジン10の回転数は、例えば図示しないクランク軸
に配設されるエンジン回転数センサ12により検出され
る。
【0013】エンジン10には、空圧制御式の摩擦クラ
ッチ13を介して複数の変速段を持つトランスミッショ
ン14が接続されている。摩擦クラッチ13は、エンジ
ン10の出力軸10aに接続されるフライホイール15
と、それに対向するクラッチ板16とを有し、クラッチ
アクチュエータ17の駆動に伴いクラッチ板16がフラ
イホイール15に対して圧接又は離間の位置に制御され
る。すなわち、クラッチアクチュエータ17が非動作状
態から動作状態へ移行すると、クラッチ板16がフライ
ホイール15に圧接されて摩擦クラッチ13が切断状態
から接続状態に変わる。また、クラッチアクチュエータ
17が動作状態から非動作状態へ移行すると、クラッチ
板16がフライホイール15から離れて摩擦クラッチ1
3が接続状態から切断状態に変わる。
【0014】クラッチアクチュエータ17の詳細な構成
の図示は省略するが、概ねそれは以下の構成を有する。
つまり、クラッチアクチュエータ17は主要な構成とし
て、エアタンク18との間のエア通路19を断続する電
磁開閉弁と、この電磁開閉弁を経て供給されるエア圧に
より動作するエアシリンダとを有し、例えばドライバに
よりクラッチペダルが操作された時に摩擦クラッチ13
を切断する。また、同クラッチアクチュエータ17は、
車両走行中のギア変速に際し、後述するトランスミッシ
ョンECU40からの制御信号に従い摩擦クラッチ13
を一時的に切断する。
【0015】ここで、摩擦クラッチ13には、同クラッ
チ13の切断又は接続の状態を検出するためのクラッチ
タッチセンサ20と、トランスミッション14の入力軸
14aに配設され、クラッチ板16側(入力軸14a)
の回転数を検出するためのクラッチ回転数センサ21と
が取り付けられている。なお本実施の形態では、クラッ
チタッチセンサ20がクラッチ検出手段に該当する。
【0016】トランスミッション14には、そのギア変
速時にトランスミッションECU40からの制御信号に
従い動作するギアシフトアクチュエータ22が取り付け
られている。ギアシフトアクチュエータ22は、エアタ
ンク18からの高圧の作動エアにより図示しないパワー
シリンダを駆動させものであり、これにより目標とする
変速段にギア位置が切り替えられる。トランスミッショ
ン14にはギア位置を検出するギア位置センサ23が取
り付けられ、トランスミッション14の図示しない出力
軸(車軸)には車速を検出するための車速センサ24が
取り付けられている。
【0017】エンジンECU30とトランスミッション
ECU40は各々、CPU、ROM、RAM、入出力回
路等からなる周知の論理演算回路を備え、双方のECU
30,40が互いに通信可能に接続されている。エンジ
ンECU30には、前述したエンジン回転数センサ1
2、クラッチタッチセンサ20及び車速センサ24から
それぞれの検出信号が入力されると共に、その他に、ア
クセルペダルセンサ25によるアクセルペダルの踏み込
み操作量の検出信号が入力される。エンジンECU30
は、これら入力した各センサの検出信号に基づいて、ト
ランスミッション14のギア変速に際し、燃料噴射装置
11による燃料噴射量を制御してエンジン10の出力ト
ルクや回転数を調整する。
【0018】また、トランスミッションECU40に
は、前述したクラッチタッチセンサ20、クラッチ回転
数センサ21及びギア位置センサ23からのそれぞれの
検出信号が入力されると共に、その他に、シフトレバー
26による変速段選択の信号(変速信号)と、クラッチ
ペダルセンサ27によるクラッチペダルの操作状態の検
出信号とが入力される。トランスミッションECU40
は、これら入力した各センサの検出信号に基づいて、ト
ランスミッション14のギア変速に際し、クラッチアク
チュエータ17を操作して摩擦クラッチ13の切断及び
接続を行うと共に、ギアシフトアクチュエータ22を操
作してギア変速を行う。
【0019】因みに本実施の形態では、シフトレバー2
6の変速装置として、ドライバが手動でシフト位置を切
り替えることが可能なマニュアルレンジと、自動でシフ
ト位置が切り替わるオートマチックレンジとが設けられ
ており、マニュアルレンジでは変速段のアップ/ダウン
(シフトアップ、シフトダウン)が手動で操作できる。
また、オートマチックレンジでは、車両走行状態に応じ
てギア変速の要否が判断されてギア変速が行われる。
【0020】次に、エンジンECU30とトランスミッ
ションECU40により実施されるギア変速時の動作を
図2〜図5のフローチャートと、図6のタイムチャート
を参照して説明する。なお、図6では、両ECU30,
40間の信号の授受の様子と、エンジン回転数の推移
と、エンジン出力トルクの推移と、摩擦クラッチ13の
断続状態と、ギア変速動作とを示す。
【0021】図2は、トランスミッションECU40に
よるメインルーチンを示すフローチャートであり、同図
において車両走行状態に応じてギア変速要求が発生する
と(ステップ100がYES)、トランスミッションE
CU40は、トルク減少、回転数指示、トルク復帰の3
つの処理モードを順次実施する(ステップ110,13
0,150)。例えば、シフトレバーがマニュアルレン
ジにあり、ドライバにより手動でシフトアップ又はシフ
トダウン操作が行われる時、或いはシフトレバーがオー
トマチックレンジにあり、ギア位置、アクセルペダルの
踏み込み操作量、車速等によりギア変速が必要であると
判断される時、ステップ100が肯定判別される。
【0022】ギア変速時に上記3つの処理モードが順次
実施される場合、トランスミッションECU40は、後
述する図3(a)、図4(a)、図5(a)の処理を実
施する。また、これに対し、エンジンECU30は、ト
ランスミッションECU40から送信される指示に従
い、後述する図3(b)、図4(b)、図5(b)の処
理を実施する。以下、上記3つのモードの処理内容を詳
細に説明する。
【0023】先ず始めに、トルク減少モードにおいて、
トランスミッションECU40は図3(a)の処理を実
行する。つまり、ステップ111では、エンジン出力ト
ルクを減少させる旨を表すトルク減少コマンドをエンジ
ンECU30に対して送信する。ステップ112,11
3では、エンジンECU30から受信した信号に基づ
き、エンジンECU30のモード状態とエンジン出力ト
ルクとを読み込み、続くステップ114では、前記読み
込んだモード状態とエンジン出力トルクとからトルク減
少モードが完了したか否かを判別する。トルク減少モー
ドの完了でなければ、ステップ111〜114を繰り返
し実行し、トルク減少モードの完了であれば、ステップ
115に進む。
【0024】ステップ115では、クラッチアクチュエ
ータ17を操作して摩擦クラッチ13をそれまでの接続
状態から切断状態へと変化させる。続くステップ116
では、ギアシフトアクチュエータ22を操作してギア変
速の制御を実施し、その後本ルーチンを終了する。
【0025】これに対し、エンジンECU30は、図3
(b)の処理を例えば10msec毎に実行する。つま
り、図3(b)において、ステップ211では、トルク
減少コマンドをトランスミッションECU40から受信
したか否かを判別する。そして、トルク減少コマンドを
受信すると、トルク減少モードに突入すると共に、トル
ク減少の処理を実施する(ステップ212,213)。
実際には、燃料噴射装置11による燃料噴射量を減少さ
せてエンジン出力トルクを所定値(例えば0)まで減少
させる。このとき、出力トルク情報は、トランスミッシ
ョンECU40に逐次送信される。
【0026】図6のタイムチャートでは、時刻t1以
降、トランスミッションECU40からエンジンECU
30へトルク減少コマンドが送信され(図のA1)、そ
の逆にエンジンECU30からトランスミッションEC
U40へはトルク減少モード突入を示す信号と、エンジ
ン出力トルクを示す信号とが送信される(図のB1)。
その後、エンジンECU30によりトルク減少の処理が
実施され、時刻t2でエンジン出力トルクが例えば0ま
で減少すると、トランスミッションECU40によりト
ルク減少モード完了が判断され、摩擦クラッチ13が切
断される。その微少時間後に、ギア変速が行われる。但
し、図6にはギア変速段が上げられる事例を示す。
【0027】また、回転数指示モードでは、トランスミ
ッションECU40は図4(a)の処理を実行する。図
4(a)において、先ずステップ131では、回転数指
示コマンドをエンジンECU30に対して送信する。ス
テップ132では、エンジンECU30から受信した信
号に基づき、エンジンECU30のモード状態を読み込
み、続くステップ133では、前記読み込んだモード状
態からエンジンECU30が回転数指示モードに突入し
たか否かを判別する。回転数指示モードに突入していな
ければ、ステップ131〜133を繰り返し実行し、回
転数指示モードに突入していれば、ステップ134に進
む。
【0028】ステップ134では、再び回転数指示コマ
ンドをエンジンECU30に対して送信し、ステップ1
35では、エンジンECU30から受信した信号に基づ
き、エンジン回転数を読み込む。また、ステップ136
では、クラッチ回転数センサ21の検出結果に基づいて
クラッチ回転数を読み込む。その後、ステップ137で
は、エンジン回転数とクラッチ回転数とが一致し、摩擦
クラッチ13の再接続が可能な状態になったか否かを判
別する。クラッチ接続が可能でなければ、ステップ13
4〜137を繰り返し実行し、クラッチ接続が可能であ
れば、ステップ138に進む。
【0029】ステップ138では、クラッチアクチュエ
ータ17を操作して徐々に摩擦クラッチ13を接続す
る。ステップ139〜141では再び、回転数指示コマ
ンドの送信、エンジン回転数の読み込み、クラッチ回転
数の読み込みを行う。その後、ステップ142では、摩
擦クラッチ13の接続が完了したか否かを判別する。ク
ラッチ接続が完了していなければ、ステップ138〜1
42を繰り返し実行し、クラッチ接続が完了していれ
ば、そのまま本ルーチンを終了する。
【0030】これに対し、エンジンECU30は図4
(b)の処理を実行する。つまり、図4(b)におい
て、ステップ231では、回転数指示コマンドをトラン
スミッションECU40から受信したか否かを判別し、
ステップ232では、クラッチタッチセンサ20の検出
信号を基に、摩擦クラッチ13が実際に切断されている
か否かを判別する。そして、ステップ231,232が
共にYESの場合のみ、ステップ233でトルク減少モ
ードを解除すると共に、ステップ234で回転数指示コ
マンドに従い回転数指示モードに突入する。
【0031】更に、ステップ235では、燃料噴射装置
11による燃料噴射量を調整して回転数制御を実施す
る。このとき、エンジン回転数情報は、トランスミッシ
ョンECU40に逐次送信される。その後、ステップ2
36では、トランスミッションECU40でのクラッチ
接続が完了したか否かを判別し、完了でなければ回転数
制御を継続し、完了であればそのまま本ルーチンを終了
する。
【0032】図6のタイムチャートでは、時刻t3以
降、トランスミッションECU40からエンジンECU
30へ回転数指示コマンドが送信され(図のA2)、そ
の逆にエンジンECU30からトランスミッションEC
U40へは回転数指示モード突入を示す信号と、エンジ
ン回転数を示す信号とが送信される(図のB2)。そし
て、時刻t4では、エンジン回転数がクラッチ回転数に
一致してクラッチの再接続が可能であると判断され、ト
ランスミッションECU40によりクラッチ接続が開始
される。時刻t4以降、クラッチ接続に伴い出力トル
ク、エンジン回転数が共に上昇する。そして、時刻t5
では、クラッチ接続が完了したと判断される。
【0033】更にトルク復帰モードにおいて、トランス
ミッションECU40は図5(a)の処理を実行する。
つまり、先ずステップ151では、エンジン出力トルク
を復帰させる旨を表すトルク復帰コマンドをエンジンE
CU30に対して送信する。ステップ152,153で
は、エンジンECU30から受信した信号に基づき、エ
ンジンECU30のモード状態とエンジン出力トルクと
を読み込み、続くステップ154では、前記読み込んだ
モード状態とエンジン出力トルクとからトルク復帰モー
ドが終了したか否かを判別する。トルク復帰モードの完
了でなければ、ステップ151〜154を繰り返し実行
し、トルク復帰モードの完了であればそのまま本ルーチ
ンを終了する。
【0034】これに対し、エンジンECU30は図5
(b)の処理を実行する。つまり、図5(b)におい
て、ステップ251では、トルク復帰コマンドをトラン
スミッションECU40から受信したか否かを判別す
る。そして、トルク復帰コマンドを受信すると、ステッ
プ252で回転数指示モードを解除すると共に、ステッ
プ253でトルク復帰コマンドに従いトルク復帰モード
に突入する。
【0035】その後、ステップ254では、燃料噴射装
置11による燃料噴射量を制御してトルク復帰の処理を
実施し、続くステップ255では、エンジン出力トルク
がドライバの要求値まで復帰したか否かを判別する。ス
テップ255がNOであればトルク復帰の処理を継続
し、ステップ255がYESであれば、ステップ256
でトルク復帰モードを解除した後、本ルーチンを終了す
る。
【0036】図6のタイムチャートでは、時刻t5以
降、トランスミッションECU40からエンジンECU
30へトルク復帰コマンドが送信され(図のA3)、そ
の逆にエンジンECU30からトランスミッションEC
U40へはトルク復帰モード突入を示す信号と、エンジ
ン出力トルクを示す信号とが送信される(図のB3)。
そして、トルク復帰の処理によりエンジン出力トルクが
増加し、時刻t6では、トルク復帰完了の旨が判断され
る。
【0037】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。エンジンECU30は、トラン
スミッションECU40からの回転数指示コマンドと、
クラッチタッチセンサ20によるクラッチ切断の信号と
を共に入力した時に、摩擦クラッチ13が実際に切断さ
れていると判断し、回転数指示モードに突入するので、
クラッチ切断の2重チェックにより回転数制御が実施さ
れる。従って、トランスミッションECU40側の異常
や両ECU30,40間の通信異常等に起因して、ギア
変速に関係なく不用意に回転数制御が実施されるといっ
た不都合が回避される。例えば、クラッチ接続の状態で
トランスミッションECU40から回転数指示コマンド
が誤って送信されてきても、回転数指示モードに突入す
ることはなく、ドライバの意志に反した回転数制御が不
当に実施されることはない。その結果、ドライバビリテ
ィが向上して良好なる車両走行が実現でき、更に車両走
行時における安全性が向上する。
【0038】特に本実施の形態の車両制御システムは、
エンジンから駆動系への伝達トルクが大きく、流体トル
クコンバータを採用するには不向きなトラック等の車両
に好適に具体化できる。
【0039】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、ギア変速時にトルク
減少、回転数制御及びトルク復帰の各処理を実施する
際、燃料噴射量を制御したが、これに代えてアクセル開
度を制御するようにしてもよい。
【0040】上記実施の形態では、クラッチアクチュエ
ータ17、ギアシフトアクチュエータ22を空圧制御す
ることとしたが、これを油圧制御に代えるなど、他の構
成としてもよい。また、ディーゼルエンジン以外に、ガ
ソリンエンジンへの適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車両制御システムの
概要を示す全体構成図。
【図2】トランスミッションECUのメインルーチンを
示すフローチャート。
【図3】トルク減少モードの処理を示すフローチャー
ト。
【図4】回転数指示モードの処理を示すフローチャー
ト。
【図5】トルク復帰モードの処理を示すフローチャー
ト。
【図6】ギア変速時の動作をより具体的に示すタイムチ
ャート。
【符号の説明】
10…エンジン、13…摩擦クラッチ、14…トランス
ミッション、20…クラッチ検出手段としてのクラッチ
タッチセンサ、30…エンジンECU(第1のマイクロ
コンピュータ,エンジン制御用マイクロコンピュー
タ)、40…トランスミッションECU(第2のマイク
ロコンピュータ)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力をトランスミッションに伝
    達するためのクラッチと、 エンジンの運転状態を制御するための第1のマイクロコ
    ンピュータと、 車両走行状態に応じてクラッチの切断及び接続を制御す
    ると共に、トランスミッションのギア変速を実施するた
    めの第2のマイクロコンピュータと、 クラッチの切断又は接続の状態を検出するクラッチ検出
    手段とを備え、 第1及び第2のマイクロコンピュータが互いに通信可能
    に接続され、第1のマイクロコンピュータは、第2のマ
    イクロコンピュータによりクラッチが一時的に切断され
    た時に、エンジン回転数をクラッチの再接続が可能な回
    転数に制御する車両制御装置において、 第1のマイクロコンピュータは、第2のマイクロコンピ
    ュータから送信されるクラッチ切断を表す信号と、前記
    クラッチ検出手段によるクラッチ切断の信号とを共に入
    力した時、クラッチ再接続のためのエンジン回転数制御
    の実施を許可することを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】第2のマイクロコンピュータは、クラッチ
    切断の完了後に回転数制御の開始を指示し、 第1のマイクロコンピュータは、第2のマイクロコンピ
    ュータから送信される回転数制御開始の指示と、前記ク
    ラッチ検出手段によるクラッチ切断の信号とを共に入力
    した時、クラッチ再接続のためのエンジン回転数制御の
    実施を許可する請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】トランスミッションのギア変速時にクラッ
    チを一時的に切断し、クラッチの再接続時にクラッチ合
    わせのためのエンジン回転数制御を実施する車両制御装
    置に用いられ、クラッチの切断及び接続とトランスミッ
    ションのギア変速とを実施する別のマイクロコンピュー
    タに対して通信可能に接続されるエンジン制御用マイク
    ロコンピュータであり、 前記別のマイクロコンピュータから送信されるクラッチ
    切断を表す信号と、クラッチの切断又は接続の状態を検
    出するクラッチ検出手段からのクラッチ切断の信号とを
    取り込み、それら両信号に基づき、クラッチ再接続のた
    めのエンジン回転数制御の実施を許可することを特徴と
    する車両制御装置に用いるエンジン制御用マイクロコン
    ピュータ。
  4. 【請求項4】クラッチ切断の完了後に前記別のマイクロ
    コンピュータから送信される回転数制御開始の指示と、
    前記クラッチ検出手段によるクラッチ切断の信号とを共
    に入力した時、クラッチ再接続のためのエンジン回転数
    制御の実施を許可する請求項3に記載の車両制御装置に
    用いるエンジン制御用マイクロコンピュータ。
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