JP2001039599A - シート材搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材搬送装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2001039599A
JP2001039599A JP11219297A JP21929799A JP2001039599A JP 2001039599 A JP2001039599 A JP 2001039599A JP 11219297 A JP11219297 A JP 11219297A JP 21929799 A JP21929799 A JP 21929799A JP 2001039599 A JP2001039599 A JP 2001039599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
sheet
temperature
heat
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11219297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Tsubakimoto
椿本  康人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11219297A priority Critical patent/JP2001039599A/ja
Publication of JP2001039599A publication Critical patent/JP2001039599A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置により加熱されたシート材が搬送さ
れる際に発生するガイド面への結露を防止しつつ、カー
ルの発生を抑えることが可能なシート材搬送装置及び画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 搬送上ガイド3,搬送下ガイド4(ガイ
ド手段)は、少なくともシート材Pのガイド面をフィル
ム11,12(低熱容量部材)で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式、磁気記録方式等の適宜の像形成手段によっ
てシート材上に形成担持された未定着画像を加熱定着さ
せて画像記録物を得るプリンタ、複写機、ファクシミ
リ、マルチファンクションプリンタなどの画像形成装置
に関し、特に加熱体と加圧ローラのニップ部にシート材
を導入して搬送し、前記シート材を加熱する加熱装置か
ら搬送されるシート材を排紙口まで搬送するシート材搬
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置は以下のように構成
されている。図8は従来の画像形成装置の構成例を示す
概略図である。
【0003】同図において、101はセラミックヒータ
の外周に回転自在な耐熱円筒フィルムを配置した加熱装
置であるフィルム定着器、102はフィルム定着器と対
を成しシート材を加圧搬送するための加圧ローラ、Nは
フィルム定着器101ならびに加圧ローラ102により
形成される定着ニップ部である。
【0004】103はシート材を排紙口まで導く搬送上
ガイド、104はシート材を排紙口まで導く搬送下ガイ
ド、105は排紙口からシート材を排出する排紙ロー
ラ、106は図示しないコロバネにより排紙ローラ10
5へ押圧されている排紙コロ、107は定着器カバー、
108はローラカバー、109は排紙口より排出された
シート材を積載する排紙積載部、110は外装、111
は加熱されたシート材から発生する熱と水蒸気を機外に
放出するための排気口、である。
【0005】図9は外装110の斜視図であり、排気口
111の様子をあらわしたものである。図10は搬送上
ガイド103の斜視図であり、搬送上ガイド103に設
けられたリブ103aの様子と装置内での水蒸気の流れ
を示すものである。また、搬送下ガイド104にも同様
にリブが設けられている。
【0006】以上の構成の中で、次のような画像定着、
排紙搬送動作が行われる。図面右方向から搬送されてき
た未定着画像の形成された図示しないシート材Pは、フ
ィルム定着器101ならびに加圧ローラ102によって
形成される定着ニップ部Nに入る。
【0007】そして、図示しないシート材Pおよび未定
着画像は定着ニップ部Nにおいて加熱加圧され、未定着
画像はシート材Pに定着する。
【0008】これと同時に、高温になったシート材P
は、定着ニップ部Nを抜け、搬送上ガイド103ならび
に搬送下ガイド104により案内されながら排紙ローラ
105へと向かう。
【0009】この途中、定着ニップ部Nで高温になった
シート材Pからは水分が蒸発し、その水蒸気は搬送上ガ
イド103ならびに搬送下ガイド104に設けられたリ
ブ103a間や孔を通り、排気口111から機外へと発
散する。この過程で乾燥冷却されたシート材Pは、排紙
ローラ105ならびに排紙コロ106により挟持されつ
つ排紙積載部109へ搬送排紙される。
【0010】また、図11は従来の画像形成装置の構成
例を示す概略図であり、熱ローラ加熱装置の場合の図で
ある。121は加熱装置である熱ローラで、他の101
から111は図8と同等である。この構成において、上
述と同様の画像定着、排紙搬送動作が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち、フィルム定着器の場合は、定着動作時以
外は通電による発熱がないため非動作時の装置の温度は
低くなり、特に装置の立ち上がり時や間欠動作時などは
定着ニップ部N通過後にシート材Pから発散される水蒸
気が、排紙上ガイド103や排紙下ガイド104,ロー
ラカバー108や定着器カバー107,その他周辺部材
に触れることにより結露を起こしていた。
【0012】また、定着動作時以外にも予熱などを行う
熱ローラ定着器を用いている場合でも、定着ニップ部N
通過後にシート材Pから発散される水蒸気が排紙上ガイ
ド103や排紙下ガイド104,その他周辺部材に触れ
ることにより結露を起こしていた。
【0013】このように発生した結露した水滴にシート
材Pが触れることにより搬送ジャムが発生したり、シー
ト材Pの見栄えが悪くなることなどを防ぐため、結露に
よる水滴をシート材Pに触れさせないようにする工夫と
して、高いリブを設けたりしながら対処してきた。
【0014】また、別の対策として、排紙搬送路中に水
蒸気をためないようにするために、排紙上ガイド103
や排紙下ガイド104,外装その他の部材に孔をあけ、
発生した水蒸気を機外に放出するようにしていた。
【0015】ところが、これらの構造を取ることにより
排紙搬送路中には水蒸気が溜まりにくくなったり、水蒸
気を機外に放出するような構造になるため、排紙搬送路
の雰囲気は乾燥する。このように乾燥した空間を排紙搬
送されるため、排紙搬送中のシート材Pからは水分が蒸
発し、シート材Pのカールを招いていた。
【0016】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、定着
装置により加熱されたシート材が搬送される際に発生す
るガイド面への結露を防止しつつ、カールの発生を抑え
ることが可能なシート材搬送装置及び画像形成装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート材が搬送されるシート材搬
送経路と、電力供給手段からの通電により発熱し、前記
シート材搬送経路を搬送されるシート材を加熱する加熱
手段と、前記加熱手段の下流側のシート材搬送経路に沿
って設けられ、前記加熱手段により加熱されたシート材
をガイドするガイド手段と、を備えたシート材搬送装置
において、前記ガイド手段は、少なくともシート材のガ
イド面を低熱容量部材で形成したことを特徴とする。
【0018】また、前記低熱容量部材はフィルムである
ことも好適である。
【0019】また、前記ガイド手段は、前記加熱手段か
らの熱を受けるよう該加熱手段に近接して配設されるこ
とも好適である。
【0020】また、前記低熱容量部材はグラファイトシ
ートであることも好適である。
【0021】また、前記低熱容量部材は、通電させるこ
とにより発熱する発熱部材であり、前記発熱部材は、前
記電力供給手段により電力を供給されることも好適であ
る。
【0022】また、前記加熱手段の温度を検出する第1
の温度検出手段を備え、前記第1の温度検出手段の検出
結果に応じて、前記電力供給手段の出力を制御する第1
の制御手段を備えることも好適である。
【0023】また、前記発熱部材の温度を検出する第2
の温度検出手段を備え、前記第2の温度検出手段の検出
結果に応じて、前記電力供給手段の前記発熱部材への出
力を制御する第2の制御手段を備えることも好適であ
る。
【0024】また、前記第2の制御手段は、前記第2の
温度検出手段により検出される前記発熱部材の温度が所
定の値を越えた場合、前記電力供給手段の前記発熱部材
への出力を停止することも好適である。
【0025】また、前記ガイド手段内における雰囲気の
特性を検出する雰囲気特性検出手段を備え、前記雰囲気
特性検出手段の検出結果に応じて、前記電力供給手段の
前記発熱部材への出力を制御する第3の制御手段を備え
ることも好適である。
【0026】また、前記雰囲気の特性とは湿度であり、
前記雰囲気特性検出手段として湿度検出手段を備えるこ
とも好適である。
【0027】また、前記雰囲気の特性とは結露であり、
前記雰囲気特性検出手段として結露検出手段を備えるこ
とも好適である。
【0028】画像形成装置においては、給送手段により
給送されるシート材に、像担持体上に形成された静電潜
像を現像して転写する画像形成手段と、前記シート材に
転写された未定着の現像画像を定着させる前記加熱手段
としての定着手段と、画像定着後の前記シート材を排出
口へと搬送する上記記載のシート材搬送装置とを備える
ことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
【0030】(実施の形態1)まず、画像形成装置につ
いて概要を説明する。画像形成装置は、得られた画像情
報に基づいたレーザをレーザスキャナによって発射し、
プロセスカートリッジに内蔵された感光ドラム上にレー
ザを照射する。
【0031】すると、感光ドラム上には潜像が形成さ
れ、プロセスカートリッジによって、この潜像がトナー
により現像化される。
【0032】一方、シート積載板上に積載されたシート
材Pが、給送ローラ、および、分離パッドによって一枚
づつ分離されながら給送され、各搬送ローラによって、
さらに下流側に搬送され、この搬送されたシート材P上
に、上述の感光ドラム上に形成されたトナーによる現像
が転写手段によって転写される。
【0033】そして、この未定着のトナー像が形成され
たシート材Pは、さらに下流側に搬送され、定着装置に
よってトナー像が定着されて、その後、シート材搬送装
置によって機外に排出される。
【0034】次に、本発明を適用したシート材搬送装置
について説明する。図1は、本発明の特徴をもっとも良
くあらわす構成の一例である。
【0035】1はセラミックヒータの外周に回転自在な
耐熱円筒フィルムを配置した加熱手段としてのフィルム
定着器、2はフィルム定着器1と対を成しシート材Pを
加圧搬送するための加圧ローラ、Nはフィルム定着器1
ならびに加圧ローラ2により形成される定着ニップ部で
ある。
【0036】3はシート材Pを排紙口まで導くガイド手
段としての搬送上ガイド、4はシート材Pを排紙口まで
導くガイド手段としての搬送下ガイド、5は排紙口から
シート材Pを排出する排紙ローラ、6は図示しないコロ
バネにより排紙ローラ5へ押圧されている排紙コロ、7
は定着器カバー、8はローラカバー、9は排紙口より排
出されたシート材Pを積載する排紙積載部、10は外
装、11,12はガイド手段のガイド面としてのシート
材搬送路壁面を形成する低熱容量部材としてのフィルム
である。
【0037】図2は搬送上ガイド3ならびにフィルム1
1を説明する斜視図である。なお、図は省略するが、フ
ィルム12は搬送下ガイド4に対し、図2と同様に取り
付けられている。
【0038】上記構成のもと、次のような動作が行われ
る。未定着画像の形成された図示しないシート材Pが図
面右方向から搬送されてフィルム定着器1,加圧ローラ
2により形成される定着ニップ部Nに導入される。ここ
で加熱加圧され、未定着画像はシート材Pに定着する。
【0039】これとともに高温になったシート材Pは、
定着ニップ部Nを抜け、排紙上ガイド3および排紙下ガ
イド4に案内されながら、排紙ローラ5へと向かう。
【0040】定着ニップ部Nで加熱されたシート材Pか
らは水蒸気と熱が発散される。シート材搬送路壁面を構
成するフィルム11,12は低熱容量であるため、加熱
されたシート材Pから発散される熱により、すぐに暖め
られる。
【0041】そして、シート材Pは排紙ローラ5および
排紙コロ6により挟持されながら、排紙積載部9へ排紙
される。
【0042】以上の構成のように、加熱されたシート材
Pから放出される熱によってすぐに暖められるフィルム
11,12をシート材搬送路壁面に用いることで、シー
ト材Pから放出される水蒸気はシート材搬送路壁面によ
って冷却されることがなくなる。
【0043】また、シート材搬送路壁面はフィルム1
1,12により塞がれているため、水蒸気をため込む効
果がある。
【0044】従って、シート材搬送路壁面への結露を抑
えることが可能となり、シート材搬送路壁面の温度が低
い状態、すなわち、通紙前の朝一状態ないし間欠使用時
においても、シート材搬送路壁面に結露させないことが
可能となる。
【0045】また、シート材からの水分の蒸発を抑え、
カールを防止することが可能となる。
【0046】また、フィルム11,12を用いることに
より、従来のリブ構造の搬送路に容易に低熱容量のシー
ト材搬送路壁面を設置することが可能となる。
【0047】なお、本実施の形態では、加熱手段にフィ
ルム定着器1を用いたが、従来から用いられているハロ
ゲンヒータなどを熱源とした熱ローラ定着器においても
同様の効果を得ることができ、シート材搬送路壁面の温
度が低い状態、すなわち、通紙前の朝一状態において
も、シート材搬送路壁面に結露させないことが可能とな
る。
【0048】(実施の形態2)図3には、第2の実施の
形態が示されている。本実施の形態では、その一部が、
フィルム定着器1の上方を覆うように設置されたグラフ
ァイトシート13を用いた点で、第1の実施の形態とは
異なる。その他の構成および作用については第1の実施
の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の
符号を付して、その説明は省略する。
【0049】上記構成のもと、次のような動作が行われ
る。未定着画像の形成されたシート材Pが図面右方向か
ら搬送されてフィルム定着器1,加圧ローラ2により形
成される定着ニップ部Nに導入される。
【0050】この時に、加熱手段であるフィルム定着器
1は、未定着画像をシート材Pに定着させるために急激
に高温になる。高温になったフィルム定着器1の上方を
覆うように設置されたグラファイトシート13は、フィ
ルム定着器1から上昇する熱を受ける。
【0051】グラファイトシート13は面方向の熱伝達
率が非常に高いため、瞬時にシート材搬送壁面まで高温
となる。そしてシート材Pは、定着ニップ部Nで加熱加
圧され、未定着画像はシート材Pに定着する。これとと
もに高温になったシート材Pは、定着ニップ部Nを抜
け、搬送上ガイド3および搬送下ガイド4に案内されな
がら、排紙ローラ5へと向かう。
【0052】定着ニップ部Nで加熱されたシート材Pか
らは水蒸気と熱が発散される。そしてシート材Pは排紙
ローラ5および排紙コロ6により挟持されながら、排紙
積載部9へ排紙される。
【0053】以上の構成のように、加熱手段としての定
着装置を熱源としてシート材搬送壁面を高温に保つよう
に、シート材搬送路壁面にグラファイトシート13を用
いることで、特別な熱源を用いることなく、シート材搬
送路壁面をシート材Pが搬送されてくる直前に高温状態
とすることが可能になる。
【0054】また、前記構成では、機器設置条件が低温
環境などの場合でも加熱手段が熱源であることにより、
確実に壁面温度を高く保つことが可能となる。
【0055】従って、特別に熱源を設けることなくシー
ト材搬送路壁面の温度を高くすることが可能となり、シ
ート材Pから放出される水蒸気はシート材搬送壁面によ
って冷却されることがなくなるため、シート材搬送路壁
面の結露を抑えることが可能となる。
【0056】なお、本実施の形態では、加熱手段にフィ
ルム定着器1を用いたが、従来から用いられているハロ
ゲンヒータなどを熱源とした熱ローラ定着器においても
同様の効果を得ることができる。
【0057】また、本実施の形態の図3では、グラファ
イトシート13は加熱手段であるフィルム定着器1には
接触していないが、グラファイトシート13をフィルム
定着器1に接触させることで、シート材搬送路壁面を更
に高温にすることも可能である。
【0058】(実施の形態3)図4には、第3の実施の
形態が示されている。本実施の形態では、電流を流すこ
とで発熱する発熱部材としての発熱フィルム14,15
と、発熱フィルム14,15とフィルム定着器1(加熱
手段)へ電力を供給する電力供給手段と、フィルム定着
器1の温度を検出する第1の温度検出手段の検出結果に
より電力供給手段の電力の供給量を制御することでフィ
ルム定着器1の温度制御を行う制御手段16(第1の制
御手段)を備えている。その他の構成および作用につい
ては第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分に
ついては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0059】上記構成のもと、次のような動作が行われ
る。未定着画像の形成されたシート材Pが図面右方向か
ら搬送されてフィルム定着器1,加圧ローラ2により形
成される定着ニップ部Nに導入される。
【0060】この時にフィルム定着器1は、未定着画像
をシート材Pに定着させるために急激に高温になる。こ
れと同時にシート材搬送路壁面に設けられた発熱フィル
ム14,15へも電流を供給するため、発熱フィルム1
4,15も高温となる。
【0061】そして、未定着画像の形成されたシート材
Pは定着ニップ部Nで加熱加圧され、未定着画像はシー
ト材Pに定着する。これとともに高温になったシート材
Pは、定着ニップ部Nを抜け、排紙上ガイド3および排
紙下ガイド4に案内されながら、排紙ローラ5へと向か
う。
【0062】定着ニップ部Nで加熱されたシート材Pか
らは水蒸気と熱が発散される。そしてシート材Pは排紙
ローラ5および排紙コロ6により挟持されながら、排紙
積載部9へ排紙される。
【0063】以上の構成のように、シート材搬送路壁面
を発熱フィルム14,15で構成し、フィルム定着器1
の温度制御を行う制御手段16によりフィルム定着器1
への電力供給と連動して、発熱フィルム14,15に通
電し温度を上げることで、確実に壁面温度を高く保つこ
とが可能となる。
【0064】また、制御手段16は、フィルム定着器1
の周囲の温度の低い時には通電量を増やして早く温度を
高くし、周囲の温度の高い時や連続運転時などの状態で
の電力を少なく、といった制御を行うので、発熱フィル
ム14,15に特別な制御をすることなく、温度環境に
応じた必要な電力を供給・遮断することが可能であり、
すなわち、フィルム定着器1の周りの温度状態に即した
シート材搬送路壁面の温度制御をすることができる。
【0065】従って、特別な制御を必要とせず、適切な
発熱体電流制御をしながらシート材搬送路壁面温度を高
く保てるため、シート材Pから放出される水蒸気はシー
ト材搬送路壁面によって冷却されることがなくなり、確
実にシート材搬送路壁面への結露を抑えることが可能と
なる。
【0066】(実施の形態4)図5には、第4の実施の
形態が示されている。本実施の形態の特徴は、発熱フィ
ルム14,15の温度を検出するサーミスタ18(第2
の温度検出手段)の検出結果により発熱フィルム14,
15の温度制御を行う制御手段17(第2の制御手段)
を備えている点である。その他の構成および作用につい
ては上述の実施の形態と同一なので、同一の構成部分に
ついては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0067】上記構成のもと、次のような動作が行われ
る。未定着画像の形成されたシート材Pが図面右方向か
ら搬送されてフィルム定着器1,加圧ローラ2により形
成される定着ニップ部Nに導入される。
【0068】この時に加熱装置であるフィルム定着器1
は、未定着画像の形成されたシート材Pを加熱するため
に急激に高温になる。そして、未定着画像の形成された
シート材Pは定着ニップ部Nで加熱加圧され、未定着画
像はシート材Pに定着する。これとともに高温になった
シート材Pは、定着ニップ部Nを抜け、排紙上ガイド3
および排紙下ガイド4に案内されながら、排紙ローラ5
へと向かう。
【0069】定着ニップ部Nで加熱されたシート材Pか
らは水蒸気と熱が発散される。そしてシート材Pは排紙
ローラ5および排紙コロ6により挟持されながら、排紙
積載部9へ排紙される。
【0070】シート材搬送路壁面を形成する発熱フィル
ム14,15にはサーミスタ18が設置され、制御手段
17によりシート材Pから発生する水蒸気が結露しない
よう、所定の温度より高い温度となるように制御・通電
されている。
【0071】以上の構成のように、シート材搬送路壁面
を発熱フィルム14,15で構成し、この発熱フィルム
14,15を温度検知しながら通電し温度を上げること
で、確実に壁面温度を高く保つことが可能となる。
【0072】また、シート材搬送路壁面はシート材Pな
らびにフィルム定着器1から放出される熱を受け取るた
め、これらの熱源より十分に温度が上がったことをサー
ミスタ18で検出させ、通電を止めることも好適であ
る。
【0073】従って、温度が低い時や、シート材搬送路
壁面の温度が必要温度に上昇するまでに限り通電し、連
続運転などの通電しなくても高温を保てるような状態で
は通電しないといった制御を行うことが可能となり、省
電力で確実にシート材搬送路壁面への結露を抑えること
が可能となる。
【0074】(実施の形態5)図6には、第5の実施の
形態が示されている。本実施の形態の特徴は、定着ニッ
プ後のシート材搬送空間の雰囲気湿度を検知する湿度セ
ンサ19(雰囲気特性検出手段として湿度検出手段)
と、発熱フィルム14,15への出力制御を行う制御手
段21(第3の制御手段)とを備えた点である。その他
の構成および作用については上述の実施の形態と同一な
ので、同一の構成部分については同一の符号を付して、
その説明は省略する。
【0075】上記構成のもと、次のような動作が行われ
る。未定着画像の形成されたシート材Pが図面右方向か
ら搬送されてフィルム定着器1,加圧ローラ2により形
成される定着ニップ部Nに導入される。
【0076】この時にフィルム定着器1は、未定着画像
の形成されたシート材Pを加熱するために急激に高温に
なる。そして、未定着画像の形成されたシート材Pは定
着ニップ部Nで加熱加圧され、未定着画像はシート材P
に定着する。これとともに高温になったシート材Pは、
定着ニップ部Nを抜け、排紙上ガイド3および排紙下ガ
イド4に案内されながら、排紙ローラ5へと向かう。
【0077】定着ニップ部Nで加熱されたシート材Pか
らは水蒸気と熱が発散される。そしてシート材Pは排紙
ローラ5および排紙コロ6により挟持されながら、排紙
積載部9へ排紙される。
【0078】定着ニップ部N通過後のシート材搬送路空
間の雰囲気湿度を検知できるように設置された湿度セン
サ19は、シート材搬送路空間の湿度を監視するが、水
分量の多いシート材Pが搬送・定着された場合や、雰囲
気温度が低く、相対湿度の高くなりやすい条件の場合に
は制御手段21により発熱フィルム14,15への通電
制御を行い、シート材搬送路壁面の温度を高くする。
【0079】また、制御手段21は、シート材搬送路空
間の雰囲気の特性に応じて発熱フィルム14,15への
出力の制御を行うもので、湿度センサ19だけでなく、
サーミスタ18などの検出手段の検出結果に応じること
ができる。
【0080】以上の構成のように、シート材搬送壁面を
発熱フィルム14,15で構成し、雰囲気湿度に応じた
壁面温度制御により、シート材搬送路空間の湿度が高く
なった場合に発熱フィルム14,15に通電・制御し温
度を上げることで、シート材搬送路壁面への結露を防ぐ
ことが可能となる。
【0081】(実施の形態6)図7には、第6の実施の
形態が示されている。本実施の形態の特徴は、結露セン
サ20(雰囲気特性検出手段として結露検出手段)と、
発熱フィルム14,15への出力制御を行う制御手段2
1とを備えている点である。その他の構成および作用に
ついては上述の実施の形態と同一なので、同一の構成部
分については同一の符号を付して、その説明は省略す
る。
【0082】上記構成のもと、次のような動作が行われ
る。未定着画像の形成されたシート材Pが図面右方向か
ら搬送されてフィルム定着器1,加圧ローラ2により形
成される定着ニップ部Nに導入される。
【0083】この時にフィルム定着器1は、未定着画像
の形成されたシート材Pを加熱するために急激に高温に
なる。そして、未定着画像の形成されたシート材Pは定
着ニップ部Nで加熱加圧され、未定着画像はシート材P
に定着する。これとともに高温になったシート材Pは、
定着ニップ部Nを抜け、排紙上ガイド3および排紙下ガ
イド4に案内されながら、排紙ローラ5へと向かう。
【0084】定着ニップ部Nで加熱されたシート材Pか
らは水蒸気と熱が発散される。そしてシート材Pは排紙
ローラ5および排紙コロ6により挟持されながら、排紙
積載部9へ排紙される。
【0085】結露センサ20は、発熱フィルム14,1
5の結露を監視する。温度が低く、結露が検知された場
合には、制御手段21により発熱フィルム14,15へ
制御通電を行うことにより、結露を解消する。結露が解
消したことを結露センサ20で検知すれば、制御手段2
1は発熱フィルム14,15への通電を停止する。
【0086】以上の構成のように、シート材搬送壁面を
発熱フィルム14,15で構成し、発熱フィルム14,
15への結露を検知する結露センサ20を用いること
で、結露した場合にのみシート材搬送路壁面温度を高く
し、結露を解消することが可能となる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガイド手段は、少なくともシート材のガイド面を低熱容
量部材で形成したことにより、ガイド面への結露を防止
することができ、カールの発生を抑えることが可能な信
頼性の高いシート材搬送装置及び画像形成装置を提供す
ることが可能となる。
【0088】また、低熱容量部材としてフィルムを用い
ることで、構成を簡素化することができる。
【0089】また、低熱容量部材で形成されたガイド手
段を、加熱手段から発生する熱気を受けるよう加熱手段
に近接して配設することで、特別に熱源を設けることな
くガイド面の温度を高く保つことができ、ガイド面への
結露を防止し、カールの発生を抑えることが可能とな
る。
【0090】また、低熱容量部材として、電力供給手段
により電力を供給される発熱部材を用いることにより、
ガイド面の温度を強制的に高く保つことができ、ガイド
面への結露を防止し、カールの発生を抑えることが可能
となる。
【0091】また、発熱部材の温度を検出する第2の温
度検出手段と第2の制御手段により、発熱部材の温度が
低い時にのみ、強制的に、かつ確実に、ガイド面の温度
を高くする制御が可能となる。
【0092】また、雰囲気特性検出手段により、シート
材から発生した水分量をもとにガイド手段内の湿度や結
露を検出するので、ガイド手段内が乾燥してしまうこと
もなく、ガイド手段内の雰囲気を最適な状態に保持する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態の概略構成図
である。
【図2】図2は搬送上ガイドとフィルムの斜視図であ
る。
【図3】図3は本発明の第2の実施の形態の概略構成図
である。
【図4】図4は本発明の第3の実施の形態の概略構成図
である。
【図5】図5は本発明の第4の実施の形態の概略構成図
である。
【図6】図6は本発明の第5の実施の形態の概略構成図
である。
【図7】図7は本発明の第6の実施の形態の概略構成図
である。
【図8】図8は従来例を示し、加熱手段にフィルム定着
器を用いた概略構成図である。
【図9】図9は従来の、外装と排気口の様子を示した斜
視図である。
【図10】図10は従来の、搬送上ガイドおよびリブの
様子を示した斜視図である。
【図11】図11は従来例を示し、加熱手段に熱ローラ
定着器を用いた概略構成図である。
【符号の説明】
1 フィルム定着器(加熱手段) 2 加圧ローラ 3 搬送上ガイド(ガイド手段) 4 搬送下ガイド(ガイド手段) 5 排紙ローラ 6 排紙コロ 7 定着器カバー 8 ローラカバー 9 排紙積載部 10 外装 11,12 フィルム(低熱容量部材) 13 グラファイトシート(低熱容量部材) 14,15 発熱フィルム(発熱部材) 16 制御手段(第1の制御手段) 17 制御手段(第2の制御手段) 18 サーミスタ(第2の温度検出手段) 19 湿度センサ(雰囲気特性検出手段、湿度検出手
段) 20 結露センサ(雰囲気特性検出手段、結露検出手
段) 21 制御手段(第3の制御手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材が搬送されるシート材搬送経路
    と、 電力供給手段からの通電により発熱し、前記シート材搬
    送経路を搬送されるシート材を加熱する加熱手段と、 前記加熱手段の下流側のシート材搬送経路に沿って設け
    られ、前記加熱手段により加熱されたシート材をガイド
    するガイド手段と、 を備えたシート材搬送装置において、 前記ガイド手段は、少なくともシート材のガイド面を低
    熱容量部材で形成したことを特徴とするシート材搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記低熱容量部材はフィルムであること
    を特徴とする請求項1に記載のシート材搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、前記加熱手段からの
    熱を受けるよう該加熱手段に近接して配設されることを
    特徴とする請求項1または2に記載のシート材搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記低熱容量部材はグラファイトシート
    であることを特徴とする請求項1または3に記載のシー
    ト材搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記低熱容量部材は、通電させることに
    より発熱する発熱部材であり、 前記発熱部材は、前記電力供給手段により電力を供給さ
    れることを特徴とする請求項1または3に記載のシート
    材搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段の温度を検出する第1の温
    度検出手段を備え、 前記第1の温度検出手段の検出結果に応じて、前記電力
    供給手段の出力を制御する第1の制御手段を備えること
    を特徴とする請求項5に記載のシート材搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記発熱部材の温度を検出する第2の温
    度検出手段を備え、 前記第2の温度検出手段の検出結果に応じて、前記電力
    供給手段の前記発熱部材への出力を制御する第2の制御
    手段を備えることを特徴とする請求項5または6に記載
    のシート材搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の制御手段は、前記第2の温度
    検出手段により検出される前記発熱部材の温度が所定の
    値を越えた場合、前記電力供給手段の前記発熱部材への
    出力を停止することを特徴とする請求項7に記載のシー
    ト材搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド手段内における雰囲気の特性
    を検出する雰囲気特性検出手段を備え、 前記雰囲気特性検出手段の検出結果に応じて、前記電力
    供給手段の前記発熱部材への出力を制御する第3の制御
    手段を備えることを特徴とする請求項5,6,7または
    8に記載のシート材搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記雰囲気の特性とは湿度であり、前
    記雰囲気特性検出手段として湿度検出手段を備えること
    を特徴とする請求項9に記載のシート材搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記雰囲気の特性とは結露であり、前
    記雰囲気特性検出手段として結露検出手段を備えること
    を特徴とする請求項9に記載のシート材搬送装置。
  12. 【請求項12】 給送手段により給送されるシート材
    に、像担持体上に形成された静電潜像を現像して転写す
    る画像形成手段と、 前記シート材に転写された未定着の現像画像を定着させ
    る前記加熱手段としての定着手段と、 画像定着後の前記シート材を排出口へと搬送する請求項
    1乃至11のいずれか1項に記載のシート材搬送装置と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP11219297A 1999-08-02 1999-08-02 シート材搬送装置及び画像形成装置 Withdrawn JP2001039599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11219297A JP2001039599A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 シート材搬送装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11219297A JP2001039599A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 シート材搬送装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001039599A true JP2001039599A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16733300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11219297A Withdrawn JP2001039599A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 シート材搬送装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001039599A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132539A (ja) * 2009-03-16 2009-06-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8942607B2 (en) 2011-06-28 2015-01-27 Ricoh Company, Ltd. Guide device with mechanism capable of minimizing damage to toner image by water droplet and image forming apparatus incorporating same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132539A (ja) * 2009-03-16 2009-06-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8942607B2 (en) 2011-06-28 2015-01-27 Ricoh Company, Ltd. Guide device with mechanism capable of minimizing damage to toner image by water droplet and image forming apparatus incorporating same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9235177B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP5100228B2 (ja) 画像加熱装置
EP1591843B1 (en) Image forming apparatus
JP6575861B2 (ja) 加熱装置、乾燥装置、定着装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP6632284B2 (ja) 定着装置及びこれを有する画像形成装置
JP5054868B2 (ja) 画像形成装置
US6628906B2 (en) Image forming apparatus with temperature based control
JPH1048981A (ja) 定着装置
JP5144366B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2016206256A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009042655A (ja) 被加熱体の温度制御装置、定着装置、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法
JP2001039599A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP4827394B2 (ja) 画像形成装置
JP2008185955A (ja) 画像形成装置
JP2022124727A (ja) 画像形成装置
JP5622780B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2002132078A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4886185B2 (ja) 画像形成装置
JP2002221872A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5879411B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7233637B2 (ja) 画像形成装置
JP6819456B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4275202B2 (ja) 定着装置
JP2009271324A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2006201545A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003