JP2001038821A - タイヤの製造装置およびタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤの製造装置およびタイヤの製造方法

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JP2001038821A
JP2001038821A JP11240259A JP24025999A JP2001038821A JP 2001038821 A JP2001038821 A JP 2001038821A JP 11240259 A JP11240259 A JP 11240259A JP 24025999 A JP24025999 A JP 24025999A JP 2001038821 A JP2001038821 A JP 2001038821A
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bead wire
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Bailey Dive
ベイリー ディヴ
Marc Evangelista
エヴァンジェリスタ マルク
Steiner William
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Societe de Technologie Michelin SAS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/20Building tyres by the flat-tyre method, i.e. building on cylindrical drums
    • B29D30/24Drums
    • B29D30/26Accessories or details, e.g. membranes, transfer rings
    • B29D2030/2614Bladders associated with the building drum, e.g. bladders used for the toroidal expansion, bladders for turning-up the plies

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  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシングカーカス折返し部がビードワイヤ
とカーカスとの間に配置されたビードワイヤ複合体を使
用してタイヤを製造することにある。 【解決手段】 ほぼ円筒状の主受入れ面(101)を備
えたショルダドラム(10)を有し、主受入れ面は半径
方向に後退でき、ドラムは主受入れ面(101)の側縁
部に対して軸線方向の肩部(102)を有し、ドラム
(10)と同心状に取り付けられたサイドクラウン(1
4、14′)を更に有し、ドラム(10)は側方突出部
(106)を有し、サイドクラウン(14、14′)は
側方突出部の下で少なくとも部分的に軸線方向に摺動で
き、側方突出部(106)はほぼ円筒状の支持面(10
7)を形成し、該支持面(107)の外径は主受入れ面
(101)の直径より小さく、サイドクラウン(14、
14′)は、側方突出部(106)の軸線方向外方を通
ることができるほぼ円筒状の外面(141、141′)
を有しているタイヤ製造装置(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ製造方法お
よび該方法を実施する組立てドラムに関する。
【0002】より詳しくは、本発明は、ケーシングカー
カスおよび各ビード内の少なくとも1つの補強ワイヤを
有するタイヤであって、ビードの回りにケーシングカー
カスが巻かれて、一般的な実用的手法とは異なり、ケー
シングカーカスの折返し部がワイヤとケーシングカーカ
ス自体との間に配置されるように構成されたタイヤの製
造技術に関する。
【0003】
【従来の技術】幾つかの製造方法は、肩部、より詳しく
は軸線方向移動を与えることによりワイヤが供給される
肩部を備えた組立てドラムを使用している。ワイヤは、
材料同士を単に接着するか、付加手段により肩部に対し
て保持される。このようなドラムは、ビードワイヤを直
接的に使用するか、ゴムコンパウンドセクションが半径
方向に載置されたビードワイヤからなる別々に製造され
る半成品を使用する。以下の記載において、用語「ビー
ドワイヤ複合体(bead wire complex)」は、ビードワイ
ヤ単独を意味するか、ゴムコンパウンドセクションが載
置されたビードワイヤ、場合によっては更に、他のゴム
コンパウンドセクションまたはコードを備えたゴムプラ
イのようなビードワイヤフィラー用コーティングコンパ
ウンドを備えたビードワイヤを意味する。
【0004】例えばフランス国特許(FR 1,397,751) を
参照すると、これには、ケーシングを巻くための非拡大
単一作業位置と、製造されたタイヤケーシングを軸線方
向に取り出すための(半径方向)後退位置とを有する肩
部を備えた組立てドラムが開示されている。ビードワイ
ヤ複合体は、ケーシングの製造中にそれぞれ各肩部に置
かれかつ軸線方向に変位可能なアクセサリ手段により所
定位置に保持される。
【0005】このようなドラムは、ひとたび、ケーシン
グカーカスがドラム上に置かれかつケーシングカーカス
の端部がドラムの表面から軸線方向に突出すると、一般
に軸線方向に変位可能なフィンガの補助により、ドラム
の肩部に対して前記端部を取り付け、次に、ドラムの肩
部に対してビード複合体を位置決めし、最後に、ケーシ
ングカーカスの端部を持上げ、かつこれによりケーシン
グカーカスの位置を変えることなくビード複合体の回り
でカーカスを折返す膨張可能な包囲体からなる折返し手
段を付勢することからなる工程によりタイヤを製造す
る。
【0006】従って、このようなドラムでは、ビードと
カーカス自体との間にケーシングカーカスの折返し部を
配置することはできない。実際に、この方法では、ビー
ド複合体がケーシングに対して既に所定位置に位置決め
されている場合にはビード複合体の下にケーシングカー
カスの端部を折返すことはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、ケーシングカーカス折返し部がビードワイヤとケー
シングカーカスとの間に配置されたビードワイヤ複合体
を使用してタイヤを製造することにある。
【0008】1999年4月15日付欧州特許出願(EP
99/107552)には、ビードワイヤを位置決めするための
2つの溝を有しかつこのようなタイヤを製造すべく設計
されたドラム、および適当な製造方法が開示されてい
る。このドラムは、ときどきフラットドラムと呼ばれて
いる種類のドラムに属する。1999年4月15日付欧
州特許出願(EP 99/107551)には、これと同様なドラム
であるが、特に、ビードワイヤの直径が2つのビードで
異なっているタイヤを製造するために設計されたドラム
が開示されている。
【0009】本発明の目的は、ケーシングカーカス折返
し部がビードワイヤとカーカスとの間に配置されたビー
ドワイヤ複合体を使用してタイヤを製造することは同じ
であるが、「ショルダドラム」として知られた形式の組
立てドラム、すなわちビードワイヤ用位置決め溝を備え
ていないドラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるタイヤ製造
方法は、ほぼ円筒状の主受入れ面上にケーシングカーカ
ス(A)を置く工程を有し、該ケーシングカーカスの少
なくとも1つの側端部が、主受入れ面に同心状でかつ該
主受入れ面より小さい直径をもつ円筒状の第1支持面に
対して垂直にかつ張出し関係をなして置かれ、ケーシン
グカーカスの前記端部上にゴムコンパウンドセクション
を置く工程と、ゴムコンパウンドセクションを実質的に
静止状態に維持して、該セクションの回りで前記側端部
を折返す工程と、このようにして形成された折返し部上
でかつセクションが置かれている位置より軸線方向内方
の位置にビードワイヤ複合体を置く工程とを更に有す
る。
【0011】実際にはドラムの両側は同一に設計され、
このため、ケーシングカーカスの一方の側端部は、軸線
方向の他方の側に配置された他方の円筒状の、主受入れ
面と同心状でかつ該主受入れ面より小さい直径をもつ第
1支持面に対して垂直に配置されかつこれから張出して
配置される。
【0012】ゴムコンパウンドセクションの回りでのケ
ーシングカーカスの端部の折返しは、端部が実質的に半
径方向に配向されるように、端部を持上げ、次に、端部
がビードワイヤ複合体上に載るまで、ビードワイヤ複合
体をケーシングカーカスの中央に向かって軸線方向に移
動させ、ゴムコンパウンドセクション上を通ってビード
ワイヤ複合体の軸線方向接近を続けることにより行なう
のが好ましい。
【0013】より詳しくは、ケーシングカーカスの端部
は、ゴムコンパウンドセクションの軸線方向外方に配置
された端部の領域を、半径方向外方に押圧することによ
り持上げられる。
【0014】更に本発明は、ほぼ円筒状の主受入れ面上
にケーシングカーカスを置く工程を有し、該ケーシング
カーカスの少なくとも1つの側端部が、主受入れ面に同
心状で円筒状の第1支持面に対して垂直に置かれ、ケー
シングカーカスの前記端部上にゴムコンパウンドセクシ
ョンを置く工程と、ゴムコンパウンドセクションを実質
的に静止状態に維持して、該セクションの回りで前記側
端部を折返す工程と、このようにして形成された折返し
部上でかつセクションが置かれている位置より軸線方向
内方の位置にビードワイヤ複合体を置く工程とを更に有
するタイヤ製造方法を提供する。上記のように、実際
に、(ビードワイヤの直径が各折返し部で同じでないタ
イヤを製造するため)ケーシングカーカスの2つの側端
部が全ての点で同一でなく、大体において少なくとも同
様である場合に操作される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴および長所は、
添付図面を参照して本発明の種々の実施形態を読むこと
によって明らかになるであろう。
【0016】本発明を実施する種々の形式の装置を以下
に提案する。以下の全説明に亘って、幾つかの変更態様
に共通の部品は、同じ参照番号で示されている。この説
明を考慮すれば、当業者ならば、対称装置および非対称
装置を非常に容易に構成できるであろう。本発明の思想
を説明するには、軸線に関して一方の半部を詳細に説明
すれば充分であろう。従って、以下の説明は、種々の図
面において、平面CPの右側に位置する装置の部分の説
明に限定する。
【0017】前述のように、本発明はタイヤのリムが対
称形である場合、またはタイヤのリムが種々の直径をも
つ場合に都合良く使用できる。
【0018】本発明の装置1は、シャフト11に取り付
けられる組立てドラム10と、折返し装置12と、ビー
ドワイヤ複合体の内部空間を障害物の無い状態にしてい
る間に、軸線方向に変位可能なビードワイヤ複合体をド
ラム10に近づく方向および離れる方向に移動させる手
段(図示せず)とを有している。ビードワイヤ複合体ア
プローチ手段は、例えば、ビードワイヤ複合体を保持す
るフックフィンガを備えたリング、または磁気係合体ま
たはクラウンを備えたリングの形態に構成できる。装置
は更に、図4Bに示す押えフィンガ13からなる手段を
有している。この手段はビードワイヤ複合体アプローチ
手段と一体化することもできる。
【0019】ドラム10の軸線方向外方に配置された折
返し装置12は、中央シャフト11上に摺動可能に取り
付けられた支持体122を有している。折返し装置12
はまた、支持体122により支持された膨張膜121を
有している。この膜121の代わりに、本質的に持上げ
フィンガからなる折返し手段の使用を考えることができ
る。このような折返し手段は、図5および図6に関する
説明において、より詳細に説明する。
【0020】組立てドラム10は、全体として円筒状の
主受入れ面101および少なくとも1つの肩部102を
有している。受入れ面101はドラム10の作動位置に
おいて周方向に並設されたセグメント103で形成され
ており、該セグメント103は、シャフト11に取り付
けられた支持体104に対して半径方向に変位可能なリ
ンク105を介して取り付けられている。セグメント1
03はドラム10を半径方向に引っ込めることができ、
これにより、ドラム10上に作られるケーシングを(軸
線方向に)取り出すことができる。かくして、セグメン
ト103は、周方向に隣接する幾つかのセグメントから
なるシステムを形成する。
【0021】かくして、セグメント103は周方向に隣
接する幾つかのセグメントからなるシステムを形成し、
或るセグメント(B)の周方向側面はドラムの内側に収
斂しており(便宜上、「アーチ」と呼ぶことにする)、
他のセグメント(A)の周方向側面はドラムの外側に収
斂している(便宜上、「キー」と呼ぶ)。この構成は、
アーチを、最初に、図2に示すように半径方向内方に向
かって変位させることを可能にする。かくして、図2に
おいて、ドラム10の作動位置におけるセグメント10
3は実線で示され、このとき、連続セグメントA、Bは
連続円筒面を形成する。引込み位置にある同じセグメン
トA、Bは破線で示され、セグメントBの表面により形
成される包絡面の直径は、セグメントAの表面により形
成される包絡面の直径より小さい。
【0022】かくして、ドラム10は、タイヤケーシン
グを組み立てる唯一の半径方向作動位置と、ケーシング
を取り出すための1つの引込み位置とを有する。
【0023】ドラム10は更に、該ドラムと一体に固定
された側方突出部106を有している。側方突出部10
6は主受入れ面101より小さい直径の全体として円筒
状の支持面107を有し、このため肩部102が障害物
の無い状態に維持され、ビードワイヤ複合体の横方向ア
プローチにより肩部102上に置くことができる。セグ
メント103の半径方向断面形状、すなわち肩部102
により延長された主受入れ面101で形成される外面の
形状は幾分変えることができることに留意されたい。例
えば、これは、米国特許第1,911,594 号に開示されてい
るように、肩部102の角張りを小さくできる。すなわ
ち、肩部は、軸線に対して垂直な平面内にいかなる部分
も含まれないように、半径方向に対して僅かに傾斜させ
ることができる。この場合、半径方向断面で見て、肩部
は、丸縁部を有し、幾分傾斜した状態にある。
【0024】図1および図3に示すように、装置1はま
た、前記ドラム10と同軸のサイドクラウン14(1
4′)を有している。サイドクラウン14(14′)
は、側方突出部106の円筒状支持面より小さい直径の
全体として円筒状の支持面141(141′)を有して
いる。このサイドクラウン14(14′)は、シャフト
11に取り付けられかつ後述のようにドラム10に対し
て軸線方向に移動できる。
【0025】図1に示す実施形態によれば、サイドクラ
ウン14は、装置1の中心に対して軸線方向内方で折返
し手段12に取り付けられておりかつ該折返し手段12
と一体として軸線方向に直線移動する。サイドクラウン
14の支持面141の直径は作動位置におけるセグメン
ト103の内径より小さく、これにより、サイドクラウ
ン14はセグメント103の下に引込むことができる。
かくして、折返し手段12が軸線方向に変位すると、サ
イドクラウン14は、図1に示す横方向前進位置(この
位置で、サイドクラウン14はドラム10から軸線方向
に突出する)と、サイドクラウン14がドラム10によ
り隠されてしまう引込み位置との間で作動される。
【0026】図3に示す本発明の装置の第2実施形態に
よれば、サイドクラウン14′は、側方突出部106よ
り半径方向に下の位置で組立てドラム10に取り付けら
れており、かつサイドクラウン14′が折返し手段12
上で側方突出部106から軸線方向に突出する前進位置
と、側方突出部106の下の引込み位置との間でセグメ
ント103に対して軸線方向に直線移動できる。この構
造により、折返しに実際に使用される膜の長さを変える
ことができ、サイドクラウン14′は、軸線方向摺動移
動時に、折返し手段12を部分的に覆うことができる。
かくして、折返し膜121の膨張時に、サイドクラウン
14′は前進位置にあり、膜は、製造方法についてのよ
り詳細な説明から理解されようが、側方突出部106上
に置かれる製品には作用しない。
【0027】直径の異なる2つのビードを備えかつビー
ドワイヤと各ビードのカーカスとの間のケーシングカー
カス折返し部を備えたタイヤを製造することが望まれる
場合には、平面Pに関して非対称形の装置を設けること
ができ、これにより、平面Pの両側にそれぞれ配置され
るクラウンおよび側方突出部は直径の異なる支持面を形
成し、もちろんこの支持面は、前記平面Pの両側で、前
述のようなクラウンおよび側方突出部の相対配置に一致
することに留意されたい。
【0028】回転軸線の回りでの装置の種々の部品の回
転を制御するのに用いられる種々の手段については、詳
細な説明は全く不要である。折返し手段12は、製造す
べきタイヤの種々の構成部品を配置する表面としても機
能するため、ドラム10の回転だけでなく、好ましくは
折返し手段12の回転をも制御するのが望ましいことは
容易に理解されよう。折返し手段12の回転駆動動力は
シャフト11から直接取り出すか、折返し手段12を、
例えば、支持面141の軸線方向内方で支持面141上
に挿入される膨張管状チャンバ109を介して、必要に
応じてドラム10に係合させることができる。この場
合、折返し手段12は、膨張により係合される。
【0029】次に、図4A〜図4Jを参照して、ラジア
ルケーシングカーカスを備えた乗用車用タイヤであっ
て、ケーシングカーカスと、タイヤの各ビードにおける
少なくとも1つの補強ビードワイヤとを有するタイヤの
製造方法、より詳しくは、ケーシングカーカスがビード
ワイヤとケーシングカーカス自体との間に配置される折
返し部を形成する、前記ビードの1つの成形方法につい
の本発明の第1実施形態を説明する。
【0030】もちろん、この製造方法は、上記形式の単
一ビードまたは2つのビードを備えたタイヤの製造にも
同様に機能し、ラジアルケーシングを備えた乗用車用タ
イヤの選択例は、本発明をこの形式のタイヤに限定する
ものではない。
【0031】図4A〜図4Jは、図1に示した装置の第
1実施形態による本発明の第1実施形態の方法を概略的
に示し、装置1の第2実施形態による方法の作動は、第
1実施形態から容易に推測できるであろう。
【0032】図4Aによれば、ドラム10は作動位置に
あり、サイドクラウン14は配備位置、すなわち軸線方
向シフト位置にある。「インナシート」NIと呼ばれる
ゴムシートが主受入れ面101上に置かれ、次に、「ケ
ーシングプライ」NCと呼ばれるテクスタイルコードの
プライが置かれる。シートNIおよびプライNCは、本
願明細書で集合的に「ケーシングカーカス」Aと呼ぶも
のを形成する。ケーシングカーカスAの端部A′は、主
受入れ面101、側方突出部106およびサイドクラウ
ン14並びに折返し膜の一部を軸線方向に越えて配置さ
れる。
【0033】次に、図4Bに示すように、押えフィンガ
13の補助により、ケーシングカーカスAの端部A′
が、それぞれ、側方突出部106の支持面107上、サ
イドクラウン14の支持面141上、および膜121の
一部の上へと、半径方向内方に押さえつけられる。
【0034】一変更態様によれば、ケーシングシート
は、僅かな張力を付して配置することができる。結果と
して生じる収縮傾向により、端部A′の直径方向の収縮
を自発的に引き起こし、この直径方向収縮は、上記のよ
うにして平らに押えつけるか、ロール押えにより補完さ
れ、ケーシングカーカスを受入れ面および支持面に正し
く適合される。
【0035】次に図4Cに示すように、サイドクラウン
14の支持面141上に配置されるケーシングカーカス
Aの端部A′の領域上にゴムコンパウンドセクションP
1が置かれる。上記例では、このセクションP1は四辺
形をなしているが、他の形状のセクションを使用するこ
ともできる。米国材料試験協会規格ASTM:D−1646
に従って100℃で測定して70以上のムーニー粘度を
もつゴムコンパウンドのセクションP1を選択するのが
有効であり、これにより、セクションP1が充分に硬く
なりかつ該セクションP1の回りで端部A′を回転させ
ることが容易になる。
【0036】次に、折返し膜を膨張させると、サイドク
ラウン14の軸線方向外方、従ってセクションP1の軸
線方向外方に位置する端部A′が半径方向に持上げられ
る。かくして図4Dおよび図4Eに示すように、端部
A′の持上げられた領域は、セクションP1の回りでの
回転を達成する。ケーシングカーカスAと接触する膜1
21の少なくとも一部は、ケーシングカーカスAが前記
部分にくっ付かないように選択されおよび/または処理
される(例えば、その表面を適当なテクスタイルファブ
リックで覆う)。
【0037】次に、図4Fに示すように折返し膜121
を収縮させる。持上げられた端部A′は、ほぼ半径方向
を向いた位置に留まり、ビードワイヤ複合体CTが、ビ
ードワイヤ複合体アプローチ手段により、軸線方向に接
近される。この例では、ビードワイヤ複合体CTは、ゴ
ムコンパウンドセクションP2が半径方向に載っている
ワイヤまたはケーブルで作られた正方形断面をもつビー
ドワイヤTからなる。
【0038】ビードワイヤ複合体CTは、端部A′がビ
ードワイヤ複合体CT上に載るまで軸線方向に移動され
る。次に、ビードワイヤ複合体CTの軸線方向アプロー
チが続けられ、これにより、ビードワイヤ複合体CTが
端部A′と一緒にセクションP1上を通され、セクショ
ンP1は端部A′の一部により覆われる。次に、図4G
に示すように、ビードワイヤ複合体CTが、ビードワイ
ヤTとケーシングカーカスAとの間に位置する折返し端
部A′を介して肩部102に接触される。
【0039】かくして、ケーシングカーカスAの端部
A′の折返し時のビードワイヤ複合体CTの配置は、主
受入れ面101と第1支持面141(または141′)
との間の同軸状の第2円筒状支持面107に対して垂直
になる。主受入れ面101の直径は第2支持面107の
直径より大きく、該第2支持面107の直径は、第1支
持面141(後述の支持面741、711、751も参
照されたい)の直径より大きい。
【0040】次に、サイドクラウン14が中心(平面C
P)の方向に向かって軸線方向に変位される。これによ
り第1支持面141(図3の変更態様では141′)が
側方突出部106の下に引っ込められ、ケーシングカー
カスAにより包囲されたセクションP1は折返し膜12
1の直ぐ上に載る(図4H)。
【0041】次に折返し膜121が再び膨張され、これ
により、セクションP1が揺動されてビードワイヤ複合
体CTに当接する(図4I)。すなわち、セクションP
1をビードワイヤ複合体CTに対して少なくとも幾分か
は半径方向に持ち上げ、かつビードワイヤ複合体CTに
対して横方向に保持することを補助する。
【0042】この工程が完了すると、折返し膜121が
収縮される。ケーシングのラフビードはその形状を維持
する(図4J)。
【0043】次に、タイヤを形成する他の部品が置か
れ、加硫される。本発明は、この製造部分には無関係で
ある。当業者は多くの方法を利用でき、従ってこの製造
部分は本発明の範疇において述べる必要はない。
【0044】以下の記載において、本発明による任意の
装置により作られるタイヤケーシングに共通の部品に
は、同じ参照番号が使用される。
【0045】本発明による方法は、第1作動位置から半
径方向に拡大できかつビードワイヤ複合体を置くことが
できる肩部を備えたドラムを有する装置を用いて実施す
ることができる。
【0046】このような装置が、図5、図6および図7
に示されている。これらの装置の部品は、それぞれ、番
号5、6、7で始まる参照番号により示されている。
【0047】装置5、6、7は、それぞれ、半径方向に
拡大可能な組立てドラム50、60、70を有する。該
組立てドラムはシャフト52、62、72に取り付けら
た本体51、61、71を有し、該本体は、組み立てる
べき部品の受入れ面511、611、711および肩部
514、614、714を備えている。
【0048】これらの装置5、6、7は、いずれも同様
に、前述の例について説明したように、ビードワイヤ複
合体の内径を障害物の無い状態に維持して、ドラム5
0、60、70に向かって軸線方向に変位できるビード
ワイヤ複合体アプローチ装置(図示せず)を有してい
る。しかしながら、前述の例とは異なり、装置5、6、
7は押えフィンガを用いることなく使用でき、このこと
は、これらの装置を用いた製造方法を読むことにより理
解されよう。
【0049】本発明のこの実施形態で説明するドラム5
0、60、70は、図5、図6、図7に示す平面Pに関
して対称形であり、以下の説明は、平面Pに関して右側
に位置するドラム半部について行なうものとする。ここ
に説明するドラムの選択は、対称形ドラムに関する本発
明の範囲を制限するものではない。
【0050】中央本体51(61、71)は、タイヤの
ビードワイヤの偏倚(deviation)を調節できるようにす
るためシャフト52(62、72)の回りで軸線方向に
変位できる本体半部512(612、712)と、シャ
フト52(62、72)に対して軸線方向に固定された
中央クラウン513(613、713)とからなる。
【0051】本体半部512(612、712)および
中央クラウン513(613、713)は、それぞれ対
面する複数の側方セグメント522(622、722)
および中央セグメント523(623、723)からな
る。側方セグメント522(622、722)は、シャ
フト52(62、72)の回りで周方向に並置され、同
様に、中央セグメント523(623、723)はシャ
フト52(62、72)の回りで周方向に並置されてい
る。本体51(61、71)の幾つかの部品を連結する
ため、各側方セグメント522(622、722)は、
これに対面する中央セグメント523(623、72
3)に対し、バー515(615、715)を介して案
内される。バー515(615、715)の一端は中央
セグメント523(623、723)を横切っており、
他端は側方セグメント522(622、722)に形成
されたボア516(616、716)内に摺動可能に取
り付けられている。
【0052】ドラム50(60、70)がその拡大位置
に到達できるようにするため、セグメント522(62
2、722)は、側方セグメント522(622、72
2)の下に配置された膨張可能な拡大チャンバ517
(617、717)の作用により半径方向に移動でき
る。側方セグメント522(622、722)は、バー
515(615、715)を介して側方セグメント52
2(622、722)と一体的に半径方向に変位する中
央クラウン513(613、713)の中央セグメント
523(623、723)に、半径方向移動を伝達す
る。
【0053】プレート518(618、718)が、ね
じ(図示せず)により、中央クラウン513(613、
713)のセグメント523(623、723)に固定
されている。これらのプレート518(618、71
8)は、本体半部512(612、712)のセグメン
ト522(622、722)の少なくとも一部を覆って
おり、本体半部512(612、712)の軸線方向位
置の如何に係わりなく、組み立てるべき製品のための、
中央クラウン513(613、713)と本体半部51
2(612、712)との連続性を確保している。中央
クラウン513(613、713)はまた、ドラム50
(60、70)の半径方向拡大中にプレート518(6
18、718)を軸線方向に維持する機能を有してい
る。もちろん、拡大チャンバ以外の部品を用いてドラム
の半径方向拡大を達成することを考えることができる。
【0054】かくして、組み立てるべき製品の受入れ面
511(611、711)は、プレート518(61
8、718)の外面およびプレート518(618、7
18)により覆われないセグメント522(622、7
22)の領域の全体からなる。
【0055】次に、第1に、図5および図6の装置に共
通な部品およびこれらの特定の特徴について説明し、第
2に、図7の装置について説明する。
【0056】ドラム50(60)は、本体51(61)
と一体で、組み立てるべき製品の支持面541(64
1)を備えかつ半径方向に拡大可能な側方突出部54
(64)を有する。側方突出部54(64)は、本体5
1(61)の肩部514(614)と同軸状に並設され
かつ前記主受入れ面511(611)より小さい直径の
支持面541(641)を形成している。可能性のある
側方突出部54(64)の実施形態は、本体半部512
(612)のセグメント522(622)をそれぞれ延
長するセグメントで側方突出部54(64)を形成する
ことである。同様に、本発明の範囲から逸脱することな
く、側方突出部54(64)は、本体51(61)上に
取り付ける要素で構成することもできる。
【0057】装置5(6)は、側方突出部54(64)
の軸線方向外方でシャフト52(62)に取り付けられ
た折返し手段55(65)を有している。この折返し手
段55(65)は、装置1の例におけるように、折返し
膜で構成することができる。この例では、持上げフィン
ガからなる折返し手段55(65)が選択されている。
用語「フィンガ」とは、小断面の部材を意味する。
【0058】図5および図6において、折返し手段55
(65)はドラム50(60)から独立しており、軸線
方向に変位できるが、この折返し手段はドラム50(6
0)と一体に形成することもできる。この場合には、持
上げフィンガのそれぞれの支持体として本体半部512
(612)のセグメント522(622)を用いるのが
有効である。
【0059】折返し手段55(65)は、中央シャフト
52(62)の回りで周方向に分布されかつ半径方向に
延びている矩形断面をもつ複数の持上げフィンガ561
(651)からなる。
【0060】これらの持上げフィンガ551(651)
は、側方突出部54(64)の自由端から僅かな距離を
隔てて、ドラム50(60)の中心に対して軸線方向外
方に配置されており、かつそれぞれ、組み立てるべき製
品との接触面552(652)を形成している。持上げ
フィンガ551(651)は、ジャッキ554(65
4)により中央シャフト52(62)上で軸線方向に変
位可能に取り付けられた円筒状支持体553(653)
上でそれぞれ半径方向に変位できるように取り付けられ
ている。
【0061】かくして、各持上げフィンガ551(65
1)の本体51は軸線方向の延長部558(658)を
支持している。該延長部558(658)には、ねじに
より対応ジャッキ554(654)が固定されており、
該ジャッキ554(654)は、円筒状支持体553
(653)に形成された凹部555(655)内で半径
方向に摺動できる。
【0062】これにより、持上げフィンガ551(65
1)は、休止位置から配備位置まで、ドラム50(6
0)の外方に向かって半径方向に配備できる。持上げフ
ィンガ551(651)を休止位置に確実に戻すため、
弾性復帰バンド559(659)が軸線方向延長部55
8(658)の組立体を包囲している。
【0063】かくして持上げフィンガ551(651)
は、組み立てるべき製品に対し、周方向に不連続に分布
された複数の接触面552(652)を提供する。
【0064】半径方向外方、すなわちドラム50(6
0)に対して半径方向外方の持上げフィンガ551(6
51)の自由端には、ローラ557(657)が自由に
回転できるように取り付けられており、該ローラ557
(657)は接触面552(652)を形成する。この
ローラ557(657)は、持上げフィンガ551(6
51)の配備時に持上げられる製品に応力が発生するこ
とを防止すると同時に、この段階でのフィンガと製品と
の「転がり」接触を確保する。
【0065】図5に示すように、ドラム50は拡大手段
57を支持しており、該拡大手段57は、詳しくは、2
つの異なる拡大位置に拡大する拡大チャンバ517を備
えており、その2つの位置に連続的に到達することがで
きる。これにより、ドラムは、主受入れ面の回りに巻か
れる仮想糸の3つの異なる周方向展開図(circumferent
ial developments) により特徴付けられる3つの異なる
安定位置を占めることができる。
【0066】ドラム50の2つの連続拡大を達成するの
に種々の解決法を考えることができる。選択された例で
は、拡大手段57は支持リング573に取り付けられた
制御リング572を有し、両リングはシャフト52に取
り付けられかつ側方突出部54の自由端近くで本体51
の軸線方向外方に配置されている。よりコンパクト化す
るため、支持リング573は、制御リング572と協働
する円筒状の内側肩部573′を有している。
【0067】制御リング572はドラム50の本体51
に対して回転可能に取り付けられ、支持リング573は
本体51と一体に回転する。
【0068】図5および図8に示すように、側方突出部
54は、制御リング572により支持されたカム574
と係合しかつ同時に支持リング573の半径方向の孔5
75と係合する少なくとも1つのカムフォロワ542を
支持している。選択された例では、側方突出部54を構
成する各セグメントはカムフォロワに当接し、カムおよ
び対応する開口と係合する。
【0069】ドラム51にアクセスできる拡大位置は、
制御リング572の角度位置に基づいている。制御リン
グ572の位置、従って該制御リングおよびカム574
の角度位置に従って、係合カムフォロワ542は異なる
半径方向位置決め範囲を有し、従ってドラム50の半径
方向拡大を制限する。開口575は係合カムフォロワ5
42を案内する機能を有する。
【0070】制御リング572の角回転は、付勢ジャッ
キ(図示せず)により行なわれる。図8に示すように、
各カム574はZ形の形状を有し、係合カムフォロワ5
42は、ドラム50の3つの位置に対応する「Z」の各
辺の位置、すなわち後退位置、中間拡大位置および最大
拡大位置を占めることができる。
【0071】本発明の範囲から逸脱することなく、拡大
チャンバ517以外の要素を試験して、ドラム50の半
径方向拡大を行なうことができる。ドラム50の半径方
向位置を制御リング572の周方向位置に従属させるシ
ステムは、拡大チャンバ517の選択に拘束されない。
【0072】単一の制御リング/支持リング組立体の使
用を考える人があるかも知れないが、ドラム本体の各端
部に1つずつ設けられた2つのリングを使用して、ドラ
ムの両端部間の良好な同期拡大を確保できるようにする
のが好ましい。
【0073】本発明の装置5の作動に関する説明を読む
と良く理解されようが、折返し手段55は、持上げフィ
ンガ551の接触面552がシャフト52と実質的に同
心状の円筒面を形成するように作られる。円筒面の直径
は、 ・前記フィンガの休止位置では、ドラム50の中間拡大
位置での側方突出部54の支持面541の直径に等しい
か、これより小さい。
【0074】・拡大位置では、ドラム50の中間拡大位
置での側方突出部54の支持面541の直径に等しい
か、これより大きい。
【0075】図10A〜図10Gは、装置5を使用し
た、本発明の第2実施形態における本発明の方法を概略
的に示すものである。
【0076】図10Aでは、ドラム50が後退位置にあ
り、シートNIおよびプライNCが受入れ面511上に
載置されて、ケーシングカーカスAを形成している。ケ
ーシングカーカスAの端部A′は、受入れ面511を越
えて軸線方向に延びており、側方突出部54並びに折返
し手段55の持上げフィンガ551を覆っている。
【0077】次に図10Bでは、ケーシングカーカスA
の端部A′が側方突出部54の支持面541上にそれぞ
れ押し下げられており、かつ制御リング572および支
持リング573によりドラム50が最初に拡大される。
中間位置でのドラム50の拡大により、端部A′が、支
持面541上および折返し手段55の接触面552によ
り形成された面上に配置される。
【0078】次に、図10Cに示すように、ゴムコンパ
ウンドセクションP1が、側方突出部54の支持面54
1上に置かれたケーシングカーカスAの端部A′のゾー
ン上に配置される。
【0079】ここでは、持上げフィンガ551が配備位
置へと半径方向に位置決めされる。配備位置では、接触
面552が、支持面541より大きい直径の円筒面を形
成し、これにより、フィンガ551が、側方突出部54
の半径方向外方従ってセクションP1の外側に配置され
た端部A′を半径方向に持上げる。かくして、図10D
に示すように、端部A′の隆起領域がセクションP1の
回りで回転し、これによりセクションP1が実質的に半
径方向に配向される。
【0080】図10Eに示すように、持上げフィンガ5
51が配備位置に保持された状態で、端部A′がビード
ワイヤ複合体CT上に載るまで、ビードワイヤ複合体C
Tが、ビードワイヤ複合体アプローチ装置により軸線方
向に接近される。
【0081】持上げフィンガ551は、弾性バンド55
9の補助により休止位置に戻され、かつビードワイヤ複
合体CTの軸線方向接近が続けられて端部A′と一緒に
移動し、図10Fに示すように、端部A′の一部により
覆われたセクションP1上に折り曲げられる。しかしな
がら、フィンガ551は、端部A′がビードワイヤ複合
体CT上に載る前に戻すことができることに留意された
い。
【0082】次に、ビードワイヤ複合体CTの前進と同
時に制御リング572が付勢され、ドラム50がその最
大拡大位置に移動される。この結果生じる支持面541
の半径方向拡大により、セクションP1がビードワイヤ
複合体CTに対して半径方向に持ち上げられる(図10
G参照)。
【0083】装置6は、既に説明した要素(すなわち、
ドラム60、シャフト62、ドラム60と一体の側方突
出部64、および折返し手段65)以外に、例えばシャ
フト62に取り付けられる軸線方向に移動可能なカラー
66を有している。
【0084】図6に示すように、カラー66は、受入れ
面611と実質的に同じ直径を有し、かつ後退位置と、
側方突出部64の表面641を覆う位置(この位置で
は、カラー66が前記表面541を覆う)との間でシャ
フト62に対して変位できるように取り付けられてい
る。装置6の作動の説明でより詳しく理解されようが、
カラー66の存在により、ゴムコンパウンドセクション
が載るための確実な支持体を形成する。
【0085】カラー66は、シャフト62に取り付けら
れた支持体67により支持されている。支持体67は外
側リング671を有し、該外側リング671は、シャフ
ト62と同心状で、後退位置においてカラー66を覆
う。外側リング671の直径は、ビードワイヤ複合体が
外側リング上を通り得るようにするため、できる限りカ
ラー66の直径に近くなるようにする。
【0086】支持体67はシャフト62上で軸線方向に
変位できるように取り付けられており、特に、取外しま
たはドラム60へのアクセスの作動を容易にする。
【0087】ドラム61から離れた側の支持体67の側
端部には、シャフト62と同心状の環状チャンバ672
が支持されており、該環状チャンバ672内ではピスト
ン673が軸線方向に摺動する。ピストン673は、支
持体67に取り付けられたシャフト674Aの回りで回
転するように取り付けられた連結ロッド674を介して
連結されたカラー66を作動させる。連結ロッド674
とカラー66との連結は、支持体675と一体のシャフ
トを設けることにより行なわれる。前記シャフトは、連
結ロッド674の一端に形成された細長孔674Bに受
け入れられている。支持体675も、カラー66を直線
運動するように案内する外側リング671に対して摺動
する。連結ロッド674の他端は、(例えば、ピストン
673と一体のカム内で係合するローラにより)連結ロ
ッドを揺動運動させるピストン673と協働する。ここ
で図8の上部には、図6に示す位置と同じ位置にあるカ
ラーが示されており、図8の下部は、揺動した連結ロッ
ド674および外側リング671の下に後退されたカラ
ー66が示されている。
【0088】この例では、ドラム60は2つのみの作動
位置、すなわち、膨張包囲体(inflation envelope)6
17の拡大チャンバの収縮位置に対応する後退位置と、
拡大チャンバ617の膨張位置に対応する拡大位置とを
有している。しかしながら、異なる直径の2つのビード
をもつタイヤ、従ってドラムと一体の異なる直径の2つ
のクラウンをもつ組立体を製造する装置の非対称実施形
態では、2つの連続拡大位置を得るべく機能する拡大手
段をドラムに設け、この直径の差が製造時に取り扱われ
るようにするのが有効であることに留意されたい。
【0089】この実施形態では、折返し膜ではなく、前
述のような持上げフィンガ651を使用する折返し手段
を用いるのが好ましい。本発明の方法の説明でより詳細
に示すように、折返し手段はかなり大きく半径方向に変
位できなくてはならないが、これは、持上げフィンガに
より一層便利に達成される。
【0090】この折返し手段65は、持上げフィンガ6
51の接触面652が実質的に中央シャフト62と同心
状の円筒面を形成するように作られ、円筒面の直径は、 ・前記フィンガの休止位置で、ドラム61の収縮位置に
おける受入れ面611の直径より小さく、 ・配備位置で、ドラム61の収縮位置における受入れ面
611の直径より大きい。
【0091】図11A〜図11Gは、装置6を用いた本
発明の第3実施形態による方法を概略的に示すものであ
る。
【0092】図11Aによれば、ドラム60は収縮位置
にありかつカラー66は横方向前進位置にあって側方突
出部64を覆っている。シートNIおよびプライNCは
受入れ面611上に配置され、ケーシングカーカスAを
形成している。ケーシングカーカスAの端部A′はカラ
ー66上に載置されている。この段階では、カラー66
は、前の例に示すように、ケーシングカーカスAを載置
する上で重要ではない。
【0093】次に図11Bに示すように、ゴムコンパウ
ンドセクションP1は、カラー66上に置かれたケーシ
ングカーカスAの端部A′のゾーン上に置かれる。ケー
シングカーカスAの端部A′の下に支持体を設けること
が非常に有効なのはこの工程である。
【0094】次に、カラー66が外側リング67の下に
後退され、セクションP1を支持する端部A′のみが図
11Cに示す位置に留まっている。
【0095】次に、持上げフィンガ651が半径方向に
配備され、側方突出部64より軸線方向外方従ってセク
ションP1より軸線方向外方に位置する端部A′を半径
方向に持ち上げる。かくして、端部A′の持上げられた
領域は、セクションP1の回りで回転し、これにより図
11Dに示すように実質的に半径方向に配向される。
【0096】図11Eに示すように、持上げフィンガ6
51を依然として配備位置に維持した状態で、ビードワ
イヤ複合体CTは、ビードワイヤ複合体アプローチ手段
の上に載るまで該アプローチ手段により軸線方向に移動
される。
【0097】持上げフィンガ651は弾性バンド659
により休止位置に復帰され、ビードワイヤ複合体CTの
軸線方向接近が続けられる。これにより、折返しられた
端部A′がセクションP1上を通り、該セクションP1
は図11Fに示すように端部A′の一部により覆われ
る。
【0098】次に、ビードワイヤ複合体CTの軸線方向
接近および拡大チャンバ617の膨張が同期されて、最
初に、ドラム60をその最大拡大位置に移動させ、第2
支持面641を半径方向に持上げかつビードワイヤ複合
体CTに対してセクションP1を拡大させる(図11G
参照)。
【0099】最後に、図7を参照して、装置7に関する
特徴を以下に説明する。ドラム70の本体71は前述し
たものである。
【0100】ドラム70も前と同様に、シャフト72に
取り付けられた第1クラウン75および中間クラウン7
4を有している。中間クラウン74は、本体71(前記
中央本体71の拡大位置に明瞭に示す)の一方の肩部7
14と第1クラウン75との間に配置されている。第1
クラウン75および中間クラウン74の各々は、組み立
てるべき製品のための支持面を有し、これらの支持面
は、第1クラウンのための第1支持面751および中間
クラウン74のための第2支持面741と呼ぶことにす
る。
【0101】2つのクラウン74、75は、軸線方向移
動については本体71と一体であり、半径方向には、そ
れぞれ拡大チャンバ742、752により個々に独立的
に拡大できる。上記チャンバ以外の拡大手段の使用を考
えることもできる。
【0102】第1クラウン75および中間クラウン74
の外径、すなわち両クラウン75、74の収縮位置にお
ける第1支持面751および第2支持面741の直径
は、中央本体71の収縮位置の受入れ面711の直径と
実質的に同じであり、クラウン75の拡大位置における
第1支持面751の直径は第2支持面741の直径より
小さい。同様に、中間クラウン74の拡大位置の直径自
体は、中央本体71の拡大位置における受入れ面711
の直径より小さい。
【0103】直径の異なる2つのビードをもつタイヤを
製造する装置7の非対称実施形態では、第1クラウンお
よび中間クラウンの外径は、平面Pの右側と左側とで異
なっていることに留意されたい。
【0104】装置7は、第1クラウン75の軸線方向外
方でシャフト72に取り付けられた折返し手段76を有
している。この折返し手段76は、前の実施形態と同様
に、折返し膜または持上げフィンガで構成できる。この
例では、折返し膜761が選択され、該折返し膜761
は、シャフト72上で軸線方向に直線移動できるように
取り付けられた支持体762により支持されている。
【0105】図12A〜図12Fは、装置7を使用した
本発明の第4実施形態における本発明の方法を概略的に
示すものである。
【0106】図12Aに示すように、中央本体71およ
び2つのクラウン75、74はそれぞれ後退位置にあ
り、シートNIおよびプライNCは受入れ面711上に
置かれてケーシングカーカスAを形成している。ケーシ
ングカーカスAの端部A′は、クラウン75、74の第
1および第2支持面751、741上に置かれかつこれ
らの支持面から軸線方向外方に延びている。
【0107】図12Bによれば、中央本体71および中
間クラウン74の連続拡大がなされており、これによ
り、ケーシングカーカスAが支持される2つの「階段」
が創成される。
【0108】次に、図12Cに示すように、第1支持面
741上に置かれたケーシングカーカスAの端領域A′
上にゴムコンパウンドセクションP1が置かれる。
【0109】次に、折返し膜761が半径方向に配備さ
れ、これにより、第1クラウン75従ってセクションP
1より軸線方向外方に配置された端部A′が半径方向に
持上げられる。かくして、端部A′の持上げられた領域
がセクションP1の回りで回転され、これにより、図1
2Dに示すようにセクションP1が実質的に半径方向に
配向される。
【0110】次に、折返し膜761が収縮され、かつ端
部A′がビードワイヤ複合体CT上に載るまで、ビード
ワイヤ複合体CTがビードワイヤ複合体アプローチ手段
により軸線方向に移動される。次に、端部A′と一緒に
ビードワイヤ複合体CTの軸線方向接近が続けられる。
これにより端部A′が折返されかつセクションP1を越
えて移動され、セクションP1は端部A′の一部により
覆われる。かくしてビードワイヤ複合体CTは、図12
Eに示すように、ビードワイヤTとケーシングカーカス
Aとの間に位置する折返された端部A′を介して肩部7
14と接触するまで、接近される。
【0111】次に、拡大チャンバ752が膨張され、セ
クションP1を支持する第1支持面751を、ビードワ
イヤ複合体CTを支持する第2支持面と同じ直径になる
ように移動させ、これによりセクションP1がビードワ
イヤ複合体CTに対して半径方向に持上げられる(図1
2F参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるタイヤ製造装置を
示す部分軸方向断面図である。
【図2】図1の装置のドラムの平面Pでの部分断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態の変更形態による装置を
示す部分軸方向断面図である。
【図4A】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4B】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4C】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4D】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4E】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4F】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4G】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4H】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4I】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図4J】本発明の第1実施形態による装置を使用した
タイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す概
略部分軸方向断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるタイヤ製造装置を
示す部分軸方向断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態によるタイヤ製造装置を
示す部分軸方向断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態によるタイヤ製造装置を
示す部分軸方向断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う図5の装置
の断面図である。
【図9】図6の装置が別の形態にあるところを示す部分
軸方向断面図である。
【図10A】本発明の第2実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図10B】本発明の第1実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図10C】本発明の第1実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図10D】本発明の第2実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図10E】本発明の第2実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図10F】本発明の第2実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図10G】本発明の第2実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11A】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11B】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11C】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11D】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11E】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11F】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図11G】本発明の第3実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図12A】本発明の第4実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図12B】本発明の第4実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図12C】本発明の第4実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図12D】本発明の第4実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図12E】本発明の第4実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【図12F】本発明の第4実施形態による装置を使用し
たタイヤ製造の幾つかの段階のうちの1つの段階を示す
概略部分軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ製造装置 10 組立てドラム 12 折返し装置(折返し手段) 13 押えフィンガ 14 サイドクラウン A ケーシングカーカス CX ビードワイヤ複合体 NC プライ NI シート P1 ゴムコンパウンドセクション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディヴ ベイリー アメリカ合衆国 アラバマ州 36804 オ プリカ ティフトン レーン 3305 (72)発明者 マルク エヴァンジェリスタ アメリカ合衆国 サウス カロライナ州 29651 グリーア バリー ミル 8 (72)発明者 ウィリアム スタイナー アメリカ合衆国 サウス カロライナ州 2968 シンプソンヴィル シャドークリー ク コート 104 Fターム(参考) 4F212 AH20 VA02 VD12 VK16 VK17 VK18 VP04 VP15

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円筒状の主受入れ面(101、51
    1、611、711)上にケーシングカーカス(A)を
    置く工程を有し、該ケーシングカーカス(A)の少なく
    とも1つの側端部(A′)が、主受入れ面(101、5
    11、611、711)に同心状でかつ該主受入れ面よ
    り小さい直径をもつ円筒状の第1支持面(141、14
    1′、541、66、751)に対して垂直にかつ張出
    し関係をなして置かれ、 ケーシングカーカス(A)の前記端部(A′)上にゴム
    コンパウンドセクション(P1)を置く工程と、 ゴムコンパウンドセクション(P1)を実質的に静止状
    態に維持して、該セクション(P1)の回りで前記側端
    部(A′)を折返す工程と、 このようにして形成された折返し部上でかつセクション
    (P1)が置かれている位置より軸線方向内方の位置に
    ビードワイヤ複合体(CT)を置く工程とを更に有する
    ことを特徴とするタイヤ製造方法。
  2. 【請求項2】 ケーシングカーカス(A)の折返し部に
    より覆われたゴムコンパウンドセクション(P1)をビ
    ードワイヤ複合体(CT)に対して半径方向に移動させ
    る工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の
    タイヤ製造方法。
  3. 【請求項3】 ケーシングカーカス(A)の他の側端部
    も、他方の側部で軸線方向に配置された、主受入れ面
    (101、511、611、711)に同心状でかつ該
    主受入れ面より小さい直径をもつ他の円筒状の第1支持
    面に対して垂直にかつ張出し関係をなして同様に置かれ
    ることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造方法。
  4. 【請求項4】 ケーシングカーカス(A)の側端部
    (A′)を半径方向内方に裏返す工程を更に有すること
    を特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造方法。
  5. 【請求項5】 ゴムコンパウンドセクション(P1)の
    回りでのケーシングカーカス(A)の端部(A′)の折
    返しは、 端部(A′)が実質的に半径方向に配向されるように、
    端部(A′)を半径方向に持上げ、 次に、端部(A′)がビードワイヤ複合体(CT)上に
    載るまで、ビードワイヤ複合体(CT)をケーシングカ
    ーカス(A)の中央に向かって軸線方向に接近させ、 ゴムコンパウンドセクション(P1)上を通ってビード
    ワイヤ複合体(CT)の軸線方向接近を続けることによ
    り行なわれることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ
    製造方法。
  6. 【請求項6】 ケーシングカーカス(A)の端部
    (A′)は、ゴムコンパウンドセクション(P1)の軸
    線方向外方に配置された端部(A′)の領域を、半径方
    向外方に押圧することにより持上げられることを特徴と
    する請求項5に記載のタイヤ製造方法。
  7. 【請求項7】 ケーシングカーカス(A)の端部
    (A′)の折返し部上へのビードワイヤ複合体(CT)
    の配置は、主受入れ面(101、711)と第1支持面
    (141、141′、751)との間に配置された同心
    状でかつ円筒状の第2支持面(107、741)に対し
    て垂直に行なわれ、主受入れ面(101、711)の直
    径は、第2支持面(107、741)の直径より大き
    く、第2支持面(107、741)の直径自体は第1支
    持面(141、141′、751)の直径より大きいこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のタ
    イヤ製造方法。
  8. 【請求項8】 ビードワイヤ複合体(CT)に対するゴ
    ムコンパウンドセクション(P1)の移動は、 第1支持面(141、141′)を後退させ、 ケーシングカーカス(A)を折返すことにより覆われた
    ゴムコンパウンドセクション(P1)の下に配置された
    折返し装置(12)を作動させることにより行なわれる
    ことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ製造方法。
  9. 【請求項9】 ケーシングカーカス(A)の端部
    (A′)の折返し部上へのビードワイヤ複合体(CT)
    の配置は、主受入れ面(101、711)と第1支持面
    (141、141′、751)との間に配置された同心
    状でかつ円筒状の第2支持面(107、741)に対し
    て垂直に行なわれ、主受入れ面(101、711)の直
    径は、第2支持面(107、741)の直径より大き
    く、第2支持面(107、741)の直径自体は第1支
    持面(141、141′、751)の直径より大きく、
    ビードワイヤ複合体(CT)に対するゴムコンパウンド
    セクション(P1)の半径方向移動は、第1支持面(7
    51)を第2支持面(741)の直径まで拡大させるこ
    とにより行なわれることを特徴とする請求項2に記載の
    タイヤ製造方法。
  10. 【請求項10】 ほぼ円筒状の主受入れ面(101、5
    11、611、711)上にケーシングカーカス(A)
    を置く工程を有し、該ケーシングカーカス(A)の少な
    くとも1つの側端部(A′)が、主受入れ面(101、
    511、611、711)に同心状で円筒状の第1支持
    面(141、141′、541、66、751)に対し
    て垂直に置かれ、 ケーシングカーカス(A)の前記端部(A′)上にゴム
    コンパウンドセクション(P1)を置く工程と、 ゴムコンパウンドセクション(P1)を実質的に静止状
    態に維持して、該セクション(P1)の回りで前記側端
    部(A′)を折返す工程と、 このようにして形成された折返し部上でかつセクション
    (P1)が置かれている位置より軸線方向内方の位置に
    ビードワイヤ複合体(CT)を置く工程とを更に有する
    ことを特徴とするタイヤ製造方法。
  11. 【請求項11】 ケーシングカーカス(A)のフラップ
    により覆われたゴムコンパウンドセクション(P1)を
    ビードワイヤ複合体(CT)に対して半径方向に移動さ
    せる工程を更に有することを特徴とする請求項10に記
    載のタイヤ製造方法。
  12. 【請求項12】 ケーシングカーカス(A)の他の側端
    部も、他方の側部で軸線方向に配置された、主受入れ面
    (101、511、611、711)に同心状でかつ該
    主受入れ面より小さい直径をもつ他の円筒状の第1支持
    面に対して垂直にかつ張出し関係をなして同様に置かれ
    ることを特徴とする請求項10に記載のタイヤ製造方
    法。
  13. 【請求項13】 ゴムコンパウンドセクション(P1)
    の回りでのケーシングカーカス(A)の端部(A′)の
    折返しは、 端部(A′)が実質的に半径方向に配向されるように、
    端部(A′)を半径方向に持上げ、 次に、端部(A′)がビードワイヤ複合体(CT)上に
    載るまで、ビードワイヤ複合体(CT)をケーシングカ
    ーカス(A)の中央に向かって軸線方向に接近させ、 ゴムコンパウンドセクション(P1)上を通ってビード
    ワイヤ複合体(CT)の軸線方向接近を続けることによ
    り行なわれることを特徴とする請求項10に記載のタイ
    ヤ製造方法。
  14. 【請求項14】 ケーシングカーカス(A)の端部
    (A′)は、ゴムコンパウンドセクション(P1)の軸
    線方向外方に配置された端部(A′)の領域を、半径方
    向外方に押圧することにより半径方向に持上げられるこ
    とを特徴とする請求項13に記載のタイヤ製造方法。
  15. 【請求項15】 ケーシングカーカス(A)の端部
    (A′)の折返し部上へのビードワイヤ複合体(CT)
    の配置は、主受入れ面(101、711)と第1支持面
    (141、141′、751)との間に配置された同心
    状でかつ円筒状の第2支持面(107、741)に対し
    て垂直に行なわれ、主受入れ面(101、711)の直
    径は、第2支持面(107、741)の直径より大き
    く、第2支持面(107、741)の直径自体は第1支
    持面(141、141′、751)の直径より大きいこ
    とを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載
    のタイヤ製造方法。
  16. 【請求項16】 ビードワイヤ複合体(CT)に対する
    ゴムコンパウンドセクション(P1)の半径方向移動
    は、 第1支持面(141、141′)を後退させ、 ケーシングカーカス(A)を折返すことにより覆われた
    ゴムコンパウンドセクション(P1)の下に配置された
    折返し装置(12)を作動させることにより行なわれる
    ことを特徴とする請求項15に記載のタイヤ製造方法。
  17. 【請求項17】 ビードワイヤ複合体(CT)に対する
    ゴムコンパウンドセクション(P1)の移動は、第1支
    持面(751)を第2支持面(741)の直径まで拡大
    させることにより行なわれることを特徴とする請求項1
    6に記載のタイヤ製造方法。
  18. 【請求項18】 ビードワイヤ複合体(CT)に対する
    ゴムコンパウンドセクション(P1)の半径方向移動
    は、受入れ面を拡大させることにより行なわれ、第1支
    持面(541)は受入れ面(511)と一体でありかつ
    受入れ面の直径より小さい直径を有することを特徴とす
    る請求項11に記載のタイヤ製造方法。
  19. 【請求項19】 ゴムコンパウンドセクション(P1)
    の回りでのケーシングカーカス(A)の端部(A′)の
    折返しは、第1支持面(66)を後退させる作動より先
    に行なわれかつ本質的に、ケーシングカーカス(A)の
    フラップのための第2支持面(641)の拡大と同時に
    受入れ面(611)を拡大させることにより、ビードワ
    イヤ複合体(CT)に対してケーシングカーカス(A)
    のフラップにより覆われるゴムコンパウンドセクション
    (P1)を半径方向に移動させることからなる工程によ
    り補償されることを特徴とする請求項10〜17のいず
    れか1項に記載のタイヤ製造方法。
  20. 【請求項20】 組み立てるべき製品を受け入れるため
    のほぼ円筒状の主受入れ面(101)を備えたショルダ
    ドラム(10)を有し、主受入れ面は半径方向に後退で
    き、ドラムは主受入れ面(101)の側縁部に対して軸
    線方向の肩部(102)を有し、ドラム(10)はシャ
    フト(11)に取り付けられ、ドラム(10)と同心状
    に取り付けられた少なくとも1つの軸線方向に移動可能
    なサイドクラウン(14、14′)を更に有し、ドラム
    (10)はその少なくとも1つの肩部(102)と同心
    状に並設された側方突出部(106)を有し、サイドク
    ラウン(14、14′)は側方突出部の下で少なくとも
    部分的に軸線方向に摺動でき、側方突出部(106)は
    ほぼ円筒状の支持面(107)を形成し、該支持面(1
    07)の外径は主受入れ面(101)の直径より小さ
    く、サイドクラウン(14、14′)は、側方突出部
    (106)の軸線方向外方を通ることができるほぼ円筒
    状の外面(141、141′)を有していることを特徴
    とするタイヤ製造装置(1)。
  21. 【請求項21】 前記外面(141、141′)は、側
    方突出部(106)の下に全体的に後退されることを特
    徴とする請求項20に記載のタイヤ製造装置。
  22. 【請求項22】 サイドクラウン(14)の軸線方向外
    方に配置された少なくとも1つの折返し手段(12)を
    更に有することを特徴とする請求項20または21に記
    載のタイヤ製造装置。
  23. 【請求項23】 ドラム(10)の軸線方向外方に配置
    された少なくとも1つの折返し手段(12)を更に有
    し、サイドクラウン(14′)はドラム(10)により
    支持されかつ前記軸線方向摺動中に折返し手段(12)
    を部分的に覆うことができることを特徴とする請求項2
    0に記載のタイヤ製造装置。
  24. 【請求項24】 組み立てるべき製品を受け入れるため
    のほぼ円筒状の主受入れ面(611)を備えたショルダ
    ドラム(60)を有し、主受入れ面は半径方向に後退で
    き、ドラム(60)シャフト(62)に取り付けられ、
    シャフト(62)に取り付けられた少なくとも1つの軸
    線方向に移動可能なカラー(66)を更に有し、ドラム
    (60)は少なくとも1つの肩部(614)に並設され
    た側方突出部(64)を有し、側方突出部(64)はほ
    ぼ円筒状の支持面(641)を形成し、該支持面(64
    1)の外径は主受入れ面(611)の直径より小さく、
    カラー(66)は側方突出部(64)の表面(641)
    を覆うことができることを特徴とするタイヤ製造装置
    (6)。
  25. 【請求項25】 ドラムは、主受入れ面(611)の側
    縁部に対して軸線方向の肩部(614)を有しているこ
    とを特徴とする請求項24に記載のタイヤ製造装置。
  26. 【請求項26】 ドラムの肩部は半径方向に対して傾斜
    しており、軸線に対して垂直な平面内にはいかなる部分
    も含まれていないことを特徴とする請求項20〜25の
    いずれか1項に記載のタイヤ製造装置。
  27. 【請求項27】 タイヤ製造用ショルダドラム(50)
    において、組み立てるべき製品を受け入れるためのほぼ
    円筒状の主受入れ面(511)を備えた中央本体(5
    1)を有し、主受入れ面は半径方向に後退でき、主受入
    れ面(511)の側縁部に対して軸線方向の肩部(51
    4)を有し、中央本体(51)はシャフト(52)に取
    り付けられ、2つの異なる拡大位置に向かってドラム
    (50)を拡大させる手段(57)を有し、これによ
    り、ドラムは、主受入れ面の回りに巻かれる糸の3つの
    異なる周方向展開図により3つの異なる安定位置を占め
    ることができることを特徴とするタイヤ製造用ショルダ
    ドラム(50)。
  28. 【請求項28】 少なくとも1つの肩部(514)と一
    体に該肩部(514)に同心状に並設された側方突出部
    (54)を有し、該側方突出部(54)の外径は受入れ
    面(511)の直径より小さいことを特徴とする請求項
    27に記載のタイヤ製造用ショルダドラム。
  29. 【請求項29】 タイヤ製造用ショルダドラム(70)
    において、組み立てるべき製品を受け入れるためのほぼ
    円筒状の主受入れ面(711)を備えた中央本体(7
    1)を有し、中央本体(71)はシャフト(72)に取
    り付けられ、ドラム(70)は少なくとも1つのサイド
    クラウンおよび1つの中間クラウン(75、74)を有
    し、両クラウンはシャフト(72)に取り付けられ、中
    間クラウン(74)は中央本体(71)の1つの肩部
    (714)とサイドクラウン(75)との間に配置さ
    れ、中間クラウン(74)およびサイドクラウン(7
    5)は中央本体(71)と一体に軸線方向に直線移動し
    かつ中央本体(71)とは独立的に個々に半径方向に拡
    大できることを特徴とするタイヤ製造用ショルダドラム
    (70)。
  30. 【請求項30】 主受入れ面(711)の側縁部に対し
    て軸線方向の肩部(714)を更に有することを特徴と
    する請求項29に記載のタイヤ製造用ショルダドラム。
  31. 【請求項31】 サイドクラウン(75)および中間ク
    ラウン(74)の後退位置における外径は、本体(7
    1)の後退位置における受入れ面(711)の直径と実
    質的に同じであり、サイドクラウン(75)の後退位置
    における外径は、中間クラウン(74)の後退位置にお
    ける外径より小さく、中間クラウン(74)の後退位置
    における外径自体は、本体(71)の拡大位置における
    受入れ面(711)の直径より小さいことを特徴とする
    請求項29または30に記載のタイヤ製造用ショルダド
    ラム。
  32. 【請求項32】 肩部は半径方向に対して傾斜してお
    り、軸線に対して垂直な平面内にはいかなる部分も含ま
    れていないことを特徴とする請求項27〜31のいずれ
    か1項に記載のタイヤ製造用ショルダドラム。
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JP2011121238A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Sumitomo Rubber Ind Ltd 生タイヤの形成方法、及び生タイヤの形成装置

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